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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】通信装置及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01S 13/74 20060101AFI20220328BHJP
   G01S 7/40 20060101ALI20220328BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20220328BHJP
【FI】
G01S13/74
G01S7/40 104
H04W64/00 140
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019024642
(22)【出願日】2019-02-14
(65)【公開番号】P2020134196
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2020-12-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】樫木 勘四郎
(72)【発明者】
【氏名】山口 明
【審査官】九鬼 一慶
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-505060(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0329520(US,A1)
【文献】藤野洋輔,ほか,電波が届きにくい場所のIoT端末を確実にネットワーク収容する中継無線技術,NTT技術ジャーナル,日本,2018年07月,30巻,7号,15-18頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/00 - 7/42
G01S 13/00 -13/95
H04W 64/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局を介してデータをデータ処理サーバへ送信する通信装置において、
前記基地局に備わる測定装置であって前記基地局と前記基地局に配下登録された複数の通信装置との間の各距離を測定する前記測定装置から送信された探索信号を受信する無線受信部を備え
前記探索信号は、プリアンブルと一の探索対象の通信装置の端末識別情報とを含む無線フレームで構成される信号であり、
前記プリアンブルは、前記無線フレームの先頭部分に格納され、前記探索対象の通信装置が前記無線フレームを検出するためのビットパターンを有し、
前記端末識別情報は、前記無線フレームの所定部分に格納される、
通信装置であって、
前記無線受信部が受信した前記探索信号の先頭からサンプリング周波数で順次サンプリングすることにより前記プリアンブルの1番目のビットを検出し、前記プリアンブルの1番目のビットが検出されたサンプリングを示す検出タイミング信号を出力する検出部と、
前記無線受信部が受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報であるか否かを判断する受信データ処理部と、
前記無線受信部が受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報である場合に自通信端末の端末識別情報を含む応答データを生成し、前記無線受信部が受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報ではない場合には応答データを生成しない応答データ生成部と、
前記測定装置が前記探索対象の通信装置から送信された無線フレームを検出するためのビットパターンを有するプリアンブルと、前記応答データ生成部が生成した応答データと、を含む無線フレームで構成される応答信号を送信する無線送信部と、
をさらに備え、
前記応答信号のプリアンブルは、前記応答信号の無線フレームの先頭部分に格納され、
前記応答データは、前記応答信号の無線フレームの所定部分に格納され、
前記無線送信部は、前記検出タイミング信号で示されるサンプリングから所定のビット長の時間が経過したサンプリングのタイミングで、前記応答信号のプリアンブルの最初のビットの送信を開始する、
通信装置。
【請求項2】
基地局を介してデータをデータ処理サーバへ送信する通信装置のコンピュータに、
前記基地局に備わる測定装置であって前記基地局と前記基地局に配下登録された複数の通信装置との間の各距離を測定する前記測定装置から送信された探索信号を受信する無線受信ステップを実行させ、
前記探索信号は、プリアンブルと一の探索対象の通信装置の端末識別情報とを含む無線フレームで構成される信号であり、
前記プリアンブルは、前記無線フレームの先頭部分に格納され、前記探索対象の通信装置が前記無線フレームを検出するためのビットパターンを有し、
前記端末識別情報は、前記無線フレームの所定部分に格納される、
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記無線受信ステップで受信した前記探索信号の先頭からサンプリング周波数で順次サンプリングすることにより前記プリアンブルの1番目のビットを検出し、前記プリアンブルの1番目のビットが検出されたサンプリングを示す検出タイミング信号を出力する検出ステップと、
前記無線受信ステップで受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報であるか否かを判断する受信データ処理ステップと、
前記無線受信ステップで受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報である場合に自通信端末の端末識別情報を含む応答データを生成し、前記無線受信ステップで受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報ではない場合には応答データを生成しない応答データ生成ステップと、
前記測定装置が前記探索対象の通信装置から送信された無線フレームを検出するためのビットパターンを有するプリアンブルと、前記応答データ生成ステップで生成した応答データと、を含む無線フレームで構成される応答信号を送信する無線送信ステップと、
をさらに実行させ、
前記応答信号のプリアンブルは、前記応答信号の無線フレームの先頭部分に格納され、
前記応答データは、前記応答信号の無線フレームの所定部分に格納され、
前記無線送信ステップは、前記検出タイミング信号で示されるサンプリングから所定のビット長の時間が経過したサンプリングのタイミングで、前記応答信号のプリアンブルの最初のビットの送信を開始する、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント(AP)とステーション(STA)との間の距離を測定する測距技術として、例えば非特許文献1に記載されるFTM(Fine Time Measurement)技術が知られている。非特許文献1に記載される従来のFTM技術では、STAがAPへFTMを要求し、APが測定のためのFTM信号を送信し、STAがFTM信号の受信に応じてACK信号を返信し、APがFTM信号の送信からACK信号の受信までの信号伝搬時間に基づいてAPとSTAとの間の距離を測定している。このとき、STAは無線LANの信号処理プロトコルで規定された処理を行うために、STAにおける処理時間は毎測定で一定ではなく処理時間に幅がある。そこで、従来のFTM技術では、複数回の測定を行い、測定結果の平均値を求めている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】M. Ibrahim他, “Verification: Accuracy Evaluation of WiFi Fine Time Measurements on an Open Platform,” Mobicom 2018.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来のFTM技術では、1台のSTAに対して複数回の測定を行うので、1台当たりの測定に要する測定時間が長く、APと多数のSTAとの間の個々の距離を測定する場合には多くの測定時間を要する。また、STAからAPへFTMを要求することによって測定が開始されるので、複数のSTAの測定を行う場合にはSTAに対して事前に測定のスケジューリングを行わねばならず、手間がかかる。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、基地局と端末との間の距離の測定の効率向上を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、基地局を介してデータをデータ処理サーバへ送信する通信装置において、前記基地局に備わる測定装置であって前記基地局と前記基地局に配下登録された複数の通信装置との間の各距離を測定する前記測定装置から送信された探索信号を受信する無線受信部を備え前記探索信号は、プリアンブルと一の探索対象の通信装置の端末識別情報とを含む無線フレームで構成される信号であり、前記プリアンブルは、前記無線フレームの先頭部分に格納され、前記探索対象の通信装置が前記無線フレームを検出するためのビットパターンを有し、前記端末識別情報は、前記無線フレームの所定部分に格納される、通信装置であって、前記無線受信部が受信した前記探索信号の先頭からサンプリング周波数で順次サンプリングすることにより前記プリアンブルの1番目のビットを検出し、前記プリアンブルの1番目のビットが検出されたサンプリングを示す検出タイミング信号を出力する検出部と、前記無線受信部が受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報であるか否かを判断する受信データ処理部と、前記無線受信部が受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報である場合に自通信端末の端末識別情報を含む応答データを生成し、前記無線受信部が受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報ではない場合には応答データを生成しない応答データ生成部と、前記測定装置が前記探索対象の通信装置から送信された無線フレームを検出するためのビットパターンを有するプリアンブルと、前記応答データ生成部が生成した応答データと、を含む無線フレームで構成される応答信号を送信する無線送信部と、をさらに備え、前記応答信号のプリアンブルは、前記応答信号の無線フレームの先頭部分に格納され、前記応答データは、前記応答信号の無線フレームの所定部分に格納され、前記無線送信部は、前記検出タイミング信号で示されるサンプリングから所定のビット長の時間が経過したサンプリングのタイミングで、前記応答信号のプリアンブルの最初のビットの送信を開始する、通信装置である。
【0007】
(3)本発明の一態様は、探索信号を送信する探索信号送信部と、前記探索信号に対応する応答信号を受信する応答信号受信部と、前記探索信号の送信タイミングから前記応答信号の受信タイミングまでの時間に基づいて、前記応答信号を送信した通信装置と自測定装置との間の距離を測定する測定部と、を備える測定装置と、前記測定装置から送信された探索信号を受信する無線受信部と、当該探索信号の特定位置を検出する検出部と、前記特定位置の検出タイミングから一定の間隔で応答信号を送信する無線送信部と、を備える通信装置と、を備える通信システムである。
(4)本発明の一態様は、前記通信装置であって前記測定装置との間の距離が既知であり且つLOS環境に存在するリファレンス通信装置をさらに備え、前記探索信号送信部は、前記リファレンス通信装置に対する前記探索信号を送信し、前記測定部は、前記リファレンス通信装置に対する前記探索信号の送信タイミングから、前記リファレンス通信装置から送信された前記応答信号の受信タイミングまでの時間と、前記測定装置と前記リファレンス通信装置との間の既知の距離とを使用して、距離の測定の校正を行う、上記(3)の通信システムである。
(5)本発明の一態様は、前記通信装置であって前記測定装置との間の距離が既知であり且つLOS環境に存在するリファレンス通信装置をさらに備え、前記探索信号送信部は、前記リファレンス通信装置に対する前記探索信号を送信し、前記測定装置は、前記リファレンス通信装置から送信された前記応答信号の受信電力と、前記測定装置と前記リファレンス通信装置との間の既知の距離とを使用して、測定対象の前記通信装置がLOS環境に存在するか否かを判断するLOS判断部と、前記LOS環境に存在するか否かの判断結果に関連付けた測定対象の前記通信装置の距離の測定結果を出力する測定結果出力部と、をさらに備える、上記(3)の通信システムである。
【0008】
(6)本発明の一態様は、探索信号を送信する探索信号送信部と、前記探索信号に対応する応答信号を受信する応答信号受信部と、前記探索信号の送信タイミングから前記応答信号の受信タイミングまでの時間に基づいて、前記応答信号を送信した上記(1)の通信装置と自測定装置との間の距離を測定する測定部と、を備える測定装置であって、前記探索信号送信部は、前記通信装置であって前記測定装置との間の距離が既知であり且つLOS環境に存在するリファレンス通信装置に対する前記探索信号を送信し、前記測定部は、前記リファレンス通信装置に対する前記探索信号の送信タイミングから、前記リファレンス通信装置から送信された前記応答信号の受信タイミングまでの時間と、前記測定装置と前記リファレンス通信装置との間の既知の距離とを使用して、距離の測定の校正を行う、測定装置である。
【0009】
(7)本発明の一態様は、探索信号を送信する探索信号送信部と、前記探索信号に対応する応答信号を受信する応答信号受信部と、前記探索信号の送信タイミングから前記応答信号の受信タイミングまでの時間に基づいて、前記応答信号を送信した上記(1)の通信装置と自測定装置との間の距離を測定する測定部と、を備える測定装置であって、前記探索信号送信部は、前記通信装置であって前記測定装置との間の距離が既知であり且つLOS環境に存在するリファレンス通信装置に対する前記探索信号を送信し、前記測定装置は、前記リファレンス通信装置から送信された前記応答信号の受信電力と、前記測定装置と前記リファレンス通信装置との間の既知の距離とを使用して、測定対象の前記通信装置がLOS環境に存在するか否かを判断するLOS判断部と、前記LOS環境に存在するか否かの判断結果に関連付けた測定対象の前記通信装置の距離の測定結果を出力する測定結果出力部と、をさらに備える、測定装置である。
【0010】
本発明の一態様は、基地局を介してデータをデータ処理サーバへ送信する通信装置のコンピュータに、前記基地局に備わる測定装置であって前記基地局と前記基地局に配下登録された複数の通信装置との間の各距離を測定する前記測定装置から送信された探索信号を受信する無線受信ステップを実行させ、前記探索信号は、プリアンブルと一の探索対象の通信装置の端末識別情報とを含む無線フレームで構成される信号であり、前記プリアンブルは、前記無線フレームの先頭部分に格納され、前記探索対象の通信装置が前記無線フレームを検出するためのビットパターンを有し、前記端末識別情報は、前記無線フレームの所定部分に格納される、コンピュータプログラムであって、前記コンピュータに、前記無線受信ステップで受信した前記探索信号の先頭からサンプリング周波数で順次サンプリングすることにより前記プリアンブルの1番目のビットを検出し、前記プリアンブルの1番目のビットが検出されたサンプリングを示す検出タイミング信号を出力する検出ステップと、前記無線受信ステップで受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報であるか否かを判断する受信データ処理ステップと、前記無線受信ステップで受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報である場合に自通信端末の端末識別情報を含む応答データを生成し、前記無線受信ステップで受信した前記探索信号に含まれる端末識別情報が自通信端末の端末識別情報ではない場合には応答データを生成しない応答データ生成ステップと、前記測定装置が前記探索対象の通信装置から送信された無線フレームを検出するためのビットパターンを有するプリアンブルと、前記応答データ生成ステップで生成した応答データと、を含む無線フレームで構成される応答信号を送信する無線送信ステップと、をさらに実行させ、前記応答信号のプリアンブルは、前記応答信号の無線フレームの先頭部分に格納され、前記応答データは、前記応答信号の無線フレームの所定部分に格納され、前記無線送信ステップは、前記検出タイミング信号で示されるサンプリングから所定のビット長の時間が経過したサンプリングのタイミングで、前記応答信号のプリアンブルの最初のビットの送信を開始する、コンピュータプログラムである。
【0011】
(9)本発明の一態様は、測定装置のコンピュータに、上記(1)の通信装置に対する探索信号の送信タイミングから当該探索信号に対応する応答信号の受信タイミングまでの時間に基づいて、前記通信装置と前記測定装置との間の距離を測定する測定ステップと、前記通信装置であって前記測定装置との間の距離が既知であり且つLOS環境に存在するリファレンス通信装置に対する探索信号を送信する探索信号送信ステップと、前記リファレンス通信装置に対する探索信号に対応する応答信号を受信する応答信号受信ステップと、前記リファレンス通信装置に対する探索信号の送信タイミングから、前記リファレンス通信装置から送信された応答信号の受信タイミングまでの時間と、前記測定装置と前記リファレンス通信装置との間の既知の距離とを使用して、距離の測定の校正を行う校正ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
【0012】
(10)本発明の一態様は、測定装置のコンピュータに、上記(1)の通信装置に対する探索信号の送信タイミングから当該探索信号に対応する応答信号の受信タイミングまでの時間に基づいて、測定対象の前記通信装置と前記測定装置との間の距離を測定する測定ステップと、前記通信装置であって前記測定装置との間の距離が既知であり且つLOS環境に存在するリファレンス通信装置に対する探索信号を送信する探索信号送信ステップと、前記リファレンス通信装置に対する探索信号に対応する応答信号を受信する応答信号受信ステップと、前記リファレンス通信装置から送信された応答信号の受信電力と、前記測定装置と前記リファレンス通信装置との間の既知の距離とを使用して、測定対象の前記通信装置がLOS環境に存在するか否かを判断するLOS判断ステップと、前記LOS環境に存在するか否かの判断結果に関連付けた測定対象の前記通信装置の距離の測定結果を出力する測定結果出力ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムである。
【0013】
(11)本発明の一態様は、測定装置が、探索信号を送信する探索信号送信ステップと、通信装置が、前記探索信号を受信する無線受信ステップと、前記通信装置が、前記探索信号の特定位置を検出する検出ステップと、前記通信装置が、前記特定位置の検出タイミングから一定の間隔で応答信号を送信する無線送信ステップと、前記測定装置が、前記応答信号を受信する応答信号受信ステップと、前記測定装置が、前記探索信号の送信タイミングから前記応答信号の受信タイミングまでの時間に基づいて、前記通信装置と自測定装置との間の距離を測定する測定ステップと、を含む測定方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、基地局と端末との間の距離の測定の効率向上を図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に係る基地局(測定装置)及びIoT端末(通信装置)の構成例を示す図である。
図2】一実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。
図3】一実施形態に係る応答信号送信方法を説明するための説明図である。
図4】一実施形態に係るLOS判断方法の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る基地局(測定装置)及びIoT端末(通信装置)の構成例を示す図である。図2は、本実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る通信システムは、基地局BSとIoT端末TEとが無線により通信を行う。IoT端末TEは、各種のデータを、基地局BSを介してデータ処理サーバSVへ送信する。IoT端末TEが扱うデータとして、例えば、気温や湿度等の気象観測データ、電気やガス等の使用量の測定データ、各種のセンサーのセンサー検出データ、監視カメラの撮像データなどが挙げられる。
【0017】
本実施形態では、基地局BSが測定装置の機能を有する。基地局BSは、自基地局BSに配下登録されたIoT端末TEと自基地局BSとの間の距離を測定する。本実施形態に係る距離の測定では、基地局BSが探索信号110を送信し、IoT端末TEが探索信号110を受信すると応答信号120を送信し、基地局BSが探索信号110の送信タイミングから応答信号120の受信タイミングまでの時間に基づいて自基地局BSとIoT端末TEとの間の距離を測定する。この測定において、IoT端末TEは、探索信号110を受信してから応答信号120を送信するまでの間隔が一定になるように構成される。
【0018】
また、基地局BSは、他の基地局(測定装置)BSa,BSbと連携してIoT端末TEの位置を測定してもよい。
【0019】
[基地局(測定装置)]
図1には、基地局BSの機能のうち、測定装置の機能が主に示される。図1において、基地局BSは、プリアンブル生成部11と、端末識別情報(端末ID)記憶部12と、探索信号送信部13と、送信制御部14と、応答信号受信部15と、プリアンブル検出部16と、測定部17と、LOS判断部18と、測定結果出力部19と、を備える。
【0020】
プリアンブル生成部11は、プリアンブルを生成する。このプリアンブルは、IoT端末TEが基地局BSから送信された無線フレームを検出するためのビットパターンである。端末ID記憶部12は、基地局BSに配下登録されたIoT端末TEの端末IDを記憶する。
【0021】
探索信号送信部13は、送信制御部14からの送信指示に従って探索信号110を送信する。探索信号110は、プリアンブルと、探索対象のIoT端末TEの端末IDと、を含む無線フレームで構成される。プリアンブルは、プリアンブル生成部11によって生成されたものが、無線フレームの先頭部分に格納される。端末IDは、端末ID記憶部12に格納される端末IDのうち、一つの探索対象のIoT端末TEの端末IDが探索信号110の無線フレームの所定部分に格納される。また、探索信号110の無線フレームには、現在時刻を示す現在時刻情報がさらに格納されてもよい。探索信号110の無線フレーム内の現在時刻情報は、IoT端末TEが備える時計の時刻の修正に利用される。
【0022】
送信制御部14は、探索信号110の送信を制御する。送信制御部14は、探索信号110の送信を探索信号送信部13へ指示する。IoT端末TEは、電力源がバッテリであるものが多い。バッテリ型のIoT端末TEに対しては電力の節約が求められる。このため、測定時刻(例えば、毎週日曜日の午前0時)を予め決めておき、基地局BSに配下登録された全てのIoT端末TEが、測定時刻に、スリープ状態から起動状態に移行するようにしておく。送信制御部14は、測定時刻になったら、基地局BSに配下登録された全てのIoT端末TEに対し、1台ずつ探索対象にして、探索信号110の送信を探索信号送信部13へ指示する。送信制御部14は、探索対象のIoT端末TEについての探索信号110の送信タイミングを示す送信タイミング信号Aを測定部17へ出力する。本実施形態の一例として、送信タイミング信号Aは、探索信号110の無線フレームのプリアンブルが送信されたタイミングを示す信号である。
【0023】
応答信号受信部15は、応答信号120を受信する。応答信号120は、基地局BSの探索信号送信部13から送信された探索信号110を受信したIoT端末TEが送信したものである。応答信号120は、探索信号110と同様に、プリアンブルと、応答信号120を送信するIoT端末TEの端末IDと、を含む無線フレームで構成される。
【0024】
プリアンブル検出部16は、応答信号120の無線フレームのプリアンブルを検出する。プリアンブルによって、応答信号120の無線フレームの先頭部分が検出される。プリアンブル検出部16は、応答信号120の受信タイミングを示す検出タイミング信号Bを測定部17へ出力する。本実施形態の一例として、検出タイミング信号Bは、応答信号120の無線フレームのプリアンブルが検出されたタイミングを示す信号である。
【0025】
測定部17は、探索信号110の送信タイミングから応答信号120の受信タイミングまでの時間に基づいて、当該応答信号120を送信したIoT端末TEと自基地局BSとの間の距離を測定する。具体的には、測定部17は、探索信号110の送信タイミングから応答信号120の受信タイミングまでの時間を距離に換算する所定の演算を行う。探索信号110の送信タイミングは、送信タイミング信号Aで示される。応答信号120の受信タイミングは、検出タイミング信号Bで示される。
【0026】
LOS判断部18は、IoT端末TEがLOS(Line of Sight)環境に存在するか否かを判断する。LOS環境に存在するIoT端末TEは、基地局BSのアンテナから直接見通せる範囲内であって無線信号の送受信の可能な範囲に存在するものである。LOS環境に存在しないIoT端末TEは、NLOS(Non Line Of Sight)環境に存在する。IoT端末TEがLOS環境に存在するか否かの判断には、リファレンス端末reTEと基地局BSとの間の距離と、リファレンス端末reTEから送信された応答信号120の受信電力とが使用される。リファレンス端末reTEと基地局BSとの間の距離は既知である。リファレンス端末reTEは、LOS環境に存在する。リファレンス端末reTEが探索信号110を受信して応答信号120を送信する構成は、IoT端末TEと同じ構成である。LOS判断部18は、IoT端末TEがLOS環境に存在するか否かの判断結果「LOS環境又はNLOS環境」を測定結果出力部19へ出力する。
【0027】
測定結果出力部19は、測定部17が測定した基地局BSとIoT端末TEとの間の距離の測定値を出力する。測定結果出力部19は、IoT端末TEの距離の測定値を、当該IoT端末TEがLOS環境に存在するか否かの判断結果「LOS環境又はNLOS環境」に関連付けて出力してもよい。例えば、NLOS環境に存在すると判断されたIoT端末TEの距離の測定値を参考の値として出力してもよい。
【0028】
測定部17は、リファレンス端末reTEを利用して距離の測定の校正を行ってもよい。測定部17は、リファレンス端末reTEを探索対象にした探索信号110を送信し、リファレンス端末reTEから応答信号120を受信する。測定部17は、リファレンス端末reTEを探索対象にした探索信号110の送信タイミングから、リファレンス端末reTEから送信された応答信号120の受信タイミングまでの時間と、基地局BSとリファレンス端末reTEとの間の既知の距離とを使用して、距離の測定の校正を行う。距離の測定の校正は、探索信号110の送信タイミングから応答信号120の受信タイミングまでの時間を距離に換算する所定の演算を補正することにより行われる。
【0029】
本実施形態に係る基地局BSは、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、又は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)及びメモリ等により構成され、各部の機能を実現するためのコンピュータプログラムをCPUが実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0030】
[IoT端末(通信装置)]
図1には、IoT端末TEの機能のうち、距離の測定に係る機能が主に示される。図1において、IoT端末TEは、無線受信部31と、プリアンブル検出部32と、受信データ処理部33と、応答データ生成部34と、プリアンブル生成部35と、無線送信部36と、を備える。
【0031】
無線受信部31は、基地局BSから送信された探索信号110を受信する。プリアンブル検出部32は、無線受信部31が受信した探索信号110の無線フレームのプリアンブルを検出する。プリアンブルによって、探索信号110の無線フレームの先頭部分が検出される。プリアンブル検出部32は、探索信号110の特定位置を検出する。プリアンブル検出部32は、当該特定位置の検出タイミングを示す検出タイミング信号Cを無線送信部36へ出力する。本実施形態の一例として、探索信号110の特定位置は、プリアンブルの特定番目のビットである。この場合、検出タイミング信号Cは、探索信号110のプリアンブルの特定番目のビットが検出されたタイミングを示す信号である。
【0032】
受信データ処理部33は、探索信号110に含まれる受信データの処理を行う。具体的には、探索信号110に含まれる端末IDが自IoT端末TEの端末IDであるか否かを判断する。探索信号110に含まれる端末IDが自IoT端末TEの端末IDである場合には、受信データ処理部33は、応答データ生成部34に対して、応答データの生成を指示する。一方、探索信号110に含まれる端末IDが自IoT端末TEの端末IDではない場合には、受信データ処理部33は、応答データ生成部34に対して、応答データの生成を指示しない。
【0033】
また、受信データ処理部33は、探索信号110に含まれる現在時刻情報に基づいて、自IoT端末TEの時計の時刻を修正する。
【0034】
応答データ生成部34は、受信データ処理部33からの応答データ生成指示に応じて、応答信号120に含められる応答データを生成する。応答データは、自IoT端末TEの端末IDを含む。応答データ生成部34は、応答データを無線送信部36へ出力する。
【0035】
プリアンブル生成部35は、応答信号120に含められるプリアンブルを生成する。このプリアンブルは、基地局BSがIoT端末TEから送信された無線フレームを検出するためのビットパターンである。
【0036】
無線送信部36は、探索信号110の特定位置の検出タイミングから一定の間隔で応答信号120を送信する。応答信号120は、プリアンブルと、応答データと、を含む無線フレームで構成される。プリアンブルは、プリアンブル生成部35によって生成されたものが、無線フレームの先頭部分に格納される。応答データは、応答データ生成部34によって生成されたものが、応答信号120の無線フレームの所定部分に格納される。探索信号110の特定位置の検出タイミングは、検出タイミング信号Cで示される。無線送信部36は、検出タイミング信号Cで示される検出タイミングから一定の間隔で応答信号120を送信する。一定の間隔は、予め設定される。一定の間隔は、例えば、一定のビット長で示される。この場合、無線送信部36は、検出タイミング信号Cで示される検出タイミングから一定のビット長の時間が経過したタイミングで応答信号120を送信する。
【0037】
本実施形態に係るIoT端末TEは、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、又は、CPU及びメモリ等により構成され、各部の機能を実現するためのコンピュータプログラムをCPUが実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0038】
なお、リファレンス端末reTEは、図1に示されるIoT端末TEと同様の構成である。
【0039】
[応答信号送信方法]
図3を参照して、本実施形態に係る応答信号送信方法を説明する。図3は、本実施形態に係る応答信号送信方法を説明するための説明図である。図3において、探索信号110の先頭部分はプリアンブルである。IoT端末TEのプリアンブル検出部32は、探索信号110の先頭からサンプリング周波数で順次サンプリングta1,ta2,・・・,tanを行う。プリアンブル検出部32は、探索信号110の特定位置を検出する。ここでの一例として、探索信号110の特定位置は、プリアンブルの1番目のビットである。プリアンブル検出部32は、探索信号110のプリアンブルの1番目のビットが検出されたタイミングを示す検出タイミング信号Cを無線送信部36へ出力する。
【0040】
無線送信部36は、検出タイミング信号Cで示される検出タイミングから一定の間隔Pで応答信号120を送信する。図3の例では、探索信号110のプリアンブルの1番目のビットが検出されたタイミングとして探索信号110に対する最初のサンプリングta1が使用されている。そして、サンプリングta1から一定の間隔Pで応答信号120の先頭のプリアンブルの最初のビットの送信が開始される。一定の間隔Pは、例えば、250ビット長である。この場合、無線送信部36は、検出タイミング信号Cで示される検出タイミング「サンプリングta1」から250ビット長の時間が経過したタイミング「サンプリングtb1」で応答信号120の先頭のプリアンブルの最初のビットの送信を開始する。
【0041】
上述したように本実施形態によれば、IoT端末TEは、探索信号110を受信してから応答信号120を送信するまでの間隔が一定になるように構成される。これにより、基地局BSにおける距離の測定値は、IoT端末TEにおける処理時間の影響を受けづらいものとなるので、1台のIoT端末TEに対して複数回の測定を行わなくてもよく、基地局BSとIoT端末TEとの間の距離の測定の効率向上を図ることができる。
【0042】
[LOS判断方法]
図4を参照して、本実施形態に係るLOS判断方法を説明する。図4は、本実施形態に係るLOS判断方法の例を示すフローチャートである。
【0043】
(ステップS1) LOS判断部18は、LOS判断対象のIoT端末TEの測定結果の測定データである距離Dmと応答信号120の受信電力Pmを取得する。距離Dmは測定部17から取得される。受信電力Pmは応答信号受信部15から取得される。
【0044】
(ステップS2) LOS判断部18は、リファレンス端末reTEの既知の距離Drと、リファレンス端末reTEの測定結果の測定データである応答信号120の受信電力Prを取得する。リファレンス端末reTEの既知の距離Drは、予め、基地局BSに設定される。受信電力Prは応答信号受信部15から取得される。
【0045】
(ステップS3) LOS判断部18は、次式により修正受信電力Pcを計算する。
Pc=Pm×(Dr÷Dm)
修正受信電力Pcは、IoT端末TEの距離をDrとしたときに対応する値である。上記の修正受信電力Pcの演算式では、電波の伝搬減衰として2乗則を用いる。
【0046】
(ステップS4) LOS判断部18は、次式により評価値Rを計算する。
R=Pc÷Pr
【0047】
(ステップS5) LOS判断部18は、評価値Rが閾値Vthよりも小さいか否かを判断する。閾値Vthは、予め基地局BSに設定される。評価値Rが閾値Vthよりも小さい場合にはステップS7に進み、そうではない場合にはステップS6に進む。
【0048】
(ステップS6) LOS判断部18は、LOS判断対象のIoT端末TEがLOS環境に存在すると判断する。
【0049】
(ステップS7) LOS判断部18は、LOS判断対象のIoT端末TEがNLOS環境に存在すると判断する。
【0050】
測定結果出力部19は、LOS判断対象のIoT端末TEの測定データの測定値Dmを、LOS判断結果「LOS環境又はNLOS環境」に関連付けて出力してもよい。
【0051】
また、測定結果出力部19は、NLOS環境に存在すると判断されたIoT端末TEの測定データの測定値Dmを参考の値として出力してもよい。又は測定結果出力部19は、NLOS環境に存在すると判断されたIoT端末TEの測定データの測定値Dmを出力しないようにしてもよい。
【0052】
上述した実施形態によれば、1台のIoT端末TEに対して複数回の測定を行わなくてもよく、測定時間の短縮が図られる。このことは、基地局BSに配下登録されるIoT端末TEが多数存在する場合に、測定時間の短縮の効果が特に顕著になる。例えば、5Gと称される第5世代の携帯電話向けの通信規格の特徴の一つにmMTC(massive Machine Type Communication)がある。mMTCでは、IoT端末が100万台/Kmと極めて密に配置された場合でも、問題無く通信が行えることが想定されている。このことから基地局を適切な場所に設置したり、又は、基地局の無線リソース(周波数、時間、ビーム放射時間など)を適切にしたりすることが求められるが、このためには膨大な数のIoT端末の分布を把握することが課題となる。膨大な数のIoT端末の分布を把握する方法の例として、既存の基地局から各IoT端末までの距離を測定して、既存の基地局からIoT端末までの距離の分布を把握することが挙げられる。しかし従来の測距技術では、測定時間が長くて実用的ではなかったが、本実施形態によれば、測定時間が短縮されることによって、膨大な数のIoT端末の測距を容易にすることができる。
【0053】
また、測定時間の短縮によって、IoT端末の電力消費量を抑えることができるので、バッテリ型のIoT端末に対してバッテリの長寿命化に寄与することができる。
【0054】
なお、図2において、基地局BSは、他の基地局(測定装置)BSa,BSbと連携して3点測位によりIoT端末TEの位置を測定してもよい。基地局BSa,BSbは、図1に示される基地局BSと同様の構成を備える。各基地局BSa,BSbは、自己とIoT端末TEとの間の距離を測定し、距離の測定値を基地局BSへ通知する。基地局BSは、自己とIoT端末TEとの間の距離の測定値と、各基地局BSa,BSbから通知された距離の測定値とを使用して、3点測位によりIoT端末TEの位置を測定する。
【0055】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0056】
例えば、基地局BSは、IoT端末TEからの応答信号120の受信なしである場合に、当該IoT端末TEに異常ありと判断してもよい。
【0057】
また、上述した実施形態では、無線通信システムの基地局に測定装置の機能を設けたが、測定装置を独立の装置としてもよい。例えば、上述した図1に示される基地局BSの測定装置の機能を備える可搬型測定装置として構成してもよい。可搬型測定装置の応用例として、観光バス旅行等の団体旅行などの特定多数が参加する団体行動の各参加者にIoT端末TEを携帯させ、集合場所で可搬型測定装置により各参加者のIoT端末TE間の距離を測定し、この測定結果から各参加者の集合状況(集合場所にいる又はいない)を判断してもよい。
【0058】
また、上述した各装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disc)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0059】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0060】
11…プリアンブル生成部、12…端末ID記憶部、13…探索信号送信部、14…送信制御部、15…応答信号受信部、16…プリアンブル検出部、17…測定部、18…LOS判断部、19…測定結果出力部、31…無線受信部、32…プリアンブル検出部、33…受信データ処理部、34…応答データ生成部、35…プリアンブル生成部、36…無線送信部、BS,BSa,BSb…基地局(測定装置)、、reTE…リファレンス端末(通信装置)、TE…IoT端末(通信装置)
図1
図2
図3
図4