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特許7046933情報伝送方法、端末装置及びネットワーク装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】情報伝送方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20220328BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20220328BHJP
   H04W 28/18 20090101ALI20220328BHJP
   H04L 1/00 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W4/06 150
H04W28/18 110
H04L1/00 E
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019520401
(86)(22)【出願日】2016-12-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-05-28
(86)【国際出願番号】 CN2016113825
(87)【国際公開番号】W WO2018120159
(87)【国際公開日】2018-07-05
【審査請求日】2019-12-03
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-542084(JP,A)
【文献】国際公開第2016/121567(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04L 1/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
端末装置はネットワーク装置が送信した、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを受信するステップと、
前記端末装置は前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定するステップと、
前記端末装置は少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲット情報を送信するためのターゲット伝送リソースを決定するステップと、
前記端末装置は前記ネットワーク装置に前記ターゲットチャネルの受信結果を指示するための前記ターゲット情報を前記ターゲット伝送リソースで前記ネットワーク装置に送信するステップと、を含み、
前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、
前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定することは、
前記端末装置は前記ターゲットチャネルに対してMCS測定を行うことと、
前記端末装置は測定したMCSの等級、及び前記ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級に応じて、前記MCS調整量を決定することと、
前記端末装置は前記MCS調整量の値がゼロ超え又はゼロ未満であるという条件を満たす時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定することと、を含み、
前記MCS調整量の値がゼロを超えた場合、前記ターゲット情報は前記ネットワーク装置に前記MCSの等級を上げるように指示することに用いられ、前記MCS調整量の値がゼロ未満である場合、前記ターゲット情報は前記ネットワーク装置に前記MCSの等級を下げるように指示することに用いられ、
前記端末装置が前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲット情報を送信するための前記ターゲット伝送リソースを決定することは、
前記端末装置は前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースとのマッピング関係に基づき、前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲットチャネルの受信結果に対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定し、又は
前記端末装置は前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースグループとのマッピング関係に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果に対応するターゲット伝送リソースグループを決定し、前記ターゲット伝送リソースグループから1つの伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は前記端末装置の特定パラメータに基づき前記ターゲット伝送リソースグループから前記特定パラメータに対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定することを含むことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項2】
情報伝送方法であって、
ネットワーク装置はブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを端末装置に送信するステップと、
前記ネットワーク装置が前記端末装置によって少なくとも1つの伝送リソースから決定されるターゲット伝送リソースで、前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を受信すると、前記ネットワーク装置は前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定するステップと、を含み、
前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、
前記ネットワーク装置が前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、
前記ネットワーク装置が前記ターゲット情報を受信すると、前記ネットワーク装置は前記MCS調整量の値がゼロ超え又はゼロ未満であるという条件を満たすと決定することを含み、
前記MCS調整量の値がゼロを超えた場合、前記ターゲット情報は前記ネットワーク装置にMCSの等級を上げるように指示することに用いられ、前記MCS調整量の値がゼロ未満である場合、前記ターゲット情報は前記ネットワーク装置に前記MCSの等級を下げるように指示することに用いられ、
前記ネットワーク装置が前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定することはさらに、
前記ネットワーク装置は前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソース、及び伝送リソースとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定し、又は
前記ネットワーク装置は前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソースの所属するターゲット伝送リソースグループ、及び伝送リソースグループとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースグループに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定することを含むことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項3】
端末装置であって、伝送ユニット、及び決定ユニットを備え、
伝送ユニットは、ネットワーク装置が送信した、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを受信し、
決定ユニットは、前記伝送ユニットにより受信された前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定し、
前記決定ユニットはさらに、少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲット情報を送信するためのターゲット伝送リソースを決定し、
前記伝送ユニットはさらに、前記ネットワーク装置に前記ターゲットチャネルの受信結果を指示するための前記ターゲット情報を前記決定ユニットにより決定された前記ターゲット伝送リソースで前記ネットワーク装置に送信し、
前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、
前記決定ユニットは具体的に、
前記ターゲットチャネルに対してMCS測定を行い、
測定したMCSの等級、及び前記ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級に応じて、前記MCS調整量を決定し、
前記MCS調整量の値がゼロ超え又はゼロ未満であるという条件を満たす時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定し、
前記MCS調整量の値がゼロを超えた場合、前記ターゲット情報は前記ネットワーク装置に前記MCSの等級を上げるように指示することに用いられ、前記MCS調整量の値がゼロ未満である場合、前記ターゲット情報は前記ネットワーク装置に前記MCSの等級を下げるように指示することに用いられ、
前記決定ユニットは具体的に、
前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースとのマッピング関係に基づき、前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲットチャネルの受信結果に対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定し、又は
前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースグループとのマッピング関係に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果に対応するターゲット伝送リソースグループを決定し、前記ターゲット伝送リソースグループから1つの伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は前記端末装置の特定パラメータに基づき前記ターゲット伝送リソースグループから前記特定パラメータに対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定することを特徴とする端末装置。
【請求項4】
前記決定ユニットは具体的には、前記ターゲットチャネルに含まれる復調基準信号DMRSに基づき前記MCS測定を行うことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
【請求項5】
ネットワーク装置であって、
ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを端末装置に送信する伝送ユニットと、
前記ネットワーク装置が前記端末装置によって少なくとも1つの伝送リソースから決定されるターゲット伝送リソースで、前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を受信すると、前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定する決定ユニットと、を備え、
前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、
前記決定ユニットは具体的に、
前記伝送ユニットが前記ターゲット情報を受信すると、前記MCS調整量の値がゼロ超え又はゼロ未満であるという条件を満たすと決定し、
前記MCS調整量の値がゼロを超えた場合、前記ターゲット情報は前記ネットワーク装置にMCSの等級を上げるように指示することに用いられ、前記MCS調整量の値がゼロ未満である場合、前記ターゲット情報は前記ネットワーク装置に前記MCSの等級を下げるように指示することに用いられ、
前記決定ユニットは具体的に更に、
前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソース、及び伝送リソースとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定し、又は
前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソースの所属するターゲット伝送リソースグループ、及び伝送リソースグループとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースグループに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定することを特徴とするネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は無線通信分野に関し、より具体的には、情報伝送方法、端末装置及びネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク装置は端末装置にブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを送信した後、通常、システム内の各端末装置の受信効果を把握できないため、スケジューリングする時、各端末装置に応じたスケジューリング情報、例えば変調及び符号化方式(Modulation and Coding Scheme、「MCS」と略称する)等級、送信電力等を効果的に設定することができず、その結果、チャネルの復調特性が悪く、システムの伝送効率が低い等の問題を招いてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は、チャネルの復調特性及び伝送効率を向上させることができる情報伝送方法、端末装置及びネットワーク装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1態様によれば、情報伝送方法を提供し、端末装置は、ネットワーク装置が送信した、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを受信するステップと、前記端末装置は、前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定するステップと、前記端末装置は、少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲット情報を送信するためのターゲット伝送リソースを決定するステップと、前記端末装置は、前記ネットワーク装置に前記ターゲットチャネルの受信結果を指示するための前記ターゲット情報を前記ターゲット伝送リソースで前記ネットワーク装置に送信するステップと、を含むことを特徴とする。
【0005】
従って、端末装置はネットワーク装置にターゲット情報を送信して、ネットワーク装置にブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルに対するチャネル受信状況をフィードバックすることを実現することで、ネットワーク装置はチャネルの受信状況をタイムリーに取得することができ、それにより現在のチャネル受信状況に応じて後続のチャネル伝送のプロセスを指導し、チャネルの復調特性及び伝送効率を大幅に向上させる。
【0006】
選択肢として、第1態様の一実施形態では、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置の前記ターゲットチャネルに対する復号に失敗する復号ユニットの数N(Nは正の整数)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、前記端末装置は前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定することは、前記端末装置はNが第1閾値以上である時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定することを含む。
【0007】
端末装置は、連続的に復号に失敗する復号ユニットの数があるプリセット閾値以上である時、ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定するようにしてもよいことを理解すべきである。
【0008】
選択肢として、第1態様の一実施形態では、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置が前記ターゲットチャネルを復号する少なくともM(Mは正の整数)個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の前記少なくともM個の復号ユニットに対する比率P(0≦P≦1)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、前記端末装置は前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定することは、前記端末装置はPが第2閾値以上である時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定することを含む。
【0009】
選択肢として、第1態様の一実施形態では、前記端末装置が前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定する前、前記方法は、前記端末装置は、前記ネットワーク装置が送信した、Mを指示するための第1指示情報を受信するステップをさらに含む。
【0010】
ここで、Mの値はネットワーク装置により決定されて端末装置に指示されてもよく、例えばプロトコルに規定されるように事前に約束されてもよい。
【0011】
選択肢として、第1態様の一実施形態では、前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、前記端末装置は前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定することは、前記端末装置は前記ターゲットチャネルに対してMCS測定を行うことと、前記端末装置は測定したMCSの等級、及び前記ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級に応じて、前記MCS調整量を決定することと、前記端末装置は前記MCS調整量として前記MCS調整量がゼロではないこと、前記MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、前記MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることのうちのいずれかを満たす時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定することと、を含む。
【0012】
選択肢として、第1態様の一実施形態では、前記端末装置は前記ターゲットチャネルに対してMCS測定を行うことは、前記端末装置は前記ターゲットチャネルに含まれる復調基準信号DMRSに基づき前記MCS測定を行うことを含む。
【0013】
選択肢として、第1態様の一実施形態では、前記端末装置は少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲット情報を伝送するためのターゲット伝送リソースを決定することは、前記端末装置は前記少なくとも1つの伝送リソースから1つの伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択すること、又は
前記端末装置は前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定し、異なる端末装置の特定パラメータの値が異なること、又は
前記端末装置は前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースグループとのマッピング関係に基づき、前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲットチャネルの受信結果に対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定すること、又は
前記端末装置は、前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースグループとのマッピング関係に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果に対応するターゲット伝送リソースグループを決定し、前記ターゲット伝送リソースグループから1つの伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は前記特定パラメータに基づき前記ターゲット伝送リソースグループから前記端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定することを含む。
【0014】
該特定パラメータは端末装置の固有の伝送パラメータ、リソースパラメータ、装置パラメータ等であり、異なる端末装置の特定パラメータの値が異なる。例えば、端末装置の特定伝送パラメータは、端末装置の識別子(Identity、「ID」と略称する)、又は端末装置がその制御チャネルを伝送するためのリソースの番号、又は端末装置が通信中に占有するある物理リソースブロックの番号、又は端末装置が伝送中に使用するほかのパラメータの値等である。
【0015】
端末装置は、自体の特定パラメータ、及び予め設定したパラメータ値と伝送リソースとの対応関係に基づき、前記端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとして決定し、該ターゲット伝送リソースでネットワーク装置に該ターゲット情報を送信する。
【0016】
選択肢として、第1態様の一実施形態では、前記端末装置がターゲット伝送リソースを決定する前、前記方法は、前記端末装置は前記ネットワーク装置が送信した、前記少なくとも1つの伝送リソースの情報を含む第2指示情報を受信するステップをさらに含む。
【0017】
ここで、少なくとも1つの伝送リソースの情報はネットワーク装置により決定されて端末装置に指示されてもよく、例えばプロトコルに規定されるように事前に約束されてもよい。
【0018】
選択肢として、第1態様の一実施形態では、前記少なくとも1つの伝送リソースに対応する時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうち少なくとも1種は異なる又はすべては異なる。
【0019】
第2態様によれば、情報伝送方法を提供し、ネットワーク装置はブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを端末装置に送信するステップと、前記ネットワーク装置が前記端末装置によって少なくとも1つの伝送リソースから決定されるターゲット伝送リソースで、前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を受信すると、前記ネットワーク装置は前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定するステップと、を含むことを特徴とする。
【0020】
選択肢として、第2態様の一実施形態では、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置の前記ターゲットチャネルに対する復号に失敗する復号ユニットの数N(Nは正の整数)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、前記ネットワーク装置は前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、前記ネットワーク装置が前記ターゲット情報を受信すると、前記ネットワーク装置はNが第1閾値以上であると決定することを含む。
【0021】
選択肢として、第2態様の一実施形態では、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置が前記ターゲットチャネルを復号する少なくともM(Mは正の整数)個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の前記少なくともM個の復号ユニットに対する比率P(0≦P≦1)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、前記ネットワーク装置は前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、前記ネットワーク装置が前記ターゲット情報を受信すると、前記ネットワーク装置はPが第2閾値以上であると決定することを含む。
【0022】
選択肢として、第2態様の一実施形態では、前記方法は、前記ネットワーク装置はMを指示するための第1指示情報を前記端末装置に送信するステップをさらに含む。
【0023】
選択肢として、第2態様の一実施形態では、前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、前記ネットワーク装置は前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、前記ネットワーク装置が前記ターゲット情報を受信すると、前記ネットワーク装置は前記MCS調整量として前記MCS調整量がゼロではないこと、前記MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、前記MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることのうちのいずれかを満たすと決定することを含む。
【0024】
選択肢として、第2態様の一実施形態では、前記ネットワーク装置は前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、
前記ネットワーク装置は前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソース、及び伝送リソースとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定すること、又は
前記ネットワーク装置は前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソースの所属するターゲット伝送リソースグループ、及び伝送リソースグループとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースグループに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定することを含む。
【0025】
選択肢として、第2態様の一実施形態では、前記ネットワーク装置は前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を受信する前、前記方法は、前記ネットワーク装置は前記少なくとも1つの伝送リソースの情報を含む第2指示情報を前記端末装置に送信するステップをさらに含む。
【0026】
選択肢として、第2態様の一実施形態では、前記少なくとも1つの伝送リソースに対応する時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうち少なくとも1種は異なる又はすべては異なる。
【0027】
第3態様によれば、端末装置を提供し、上記第1態様又は第1態様のいずれかの可能な実施形態に記載の端末装置の操作を実行できる。具体的には、該端末装置は上記第1態様又は第1態様のいずれかの可能な実施形態に記載の端末装置の操作を実行するモジュールユニットを備えてもよい。
【0028】
第4態様によれば、ネットワーク装置を提供し、上記第2態様又は第2態様のいずれかの可能な実施形態に記載のネットワーク装置の操作を実行できる。具体的には、該ネットワーク装置は上記第2態様又は第2態様のいずれかの可能な実施形態に記載のネットワーク装置の操作を実行するモジュールユニットを備えてもよい。
【0029】
第5態様によれば、端末装置を提供し、プロセッサ、送受信機及びメモリを備える。該プロセッサ、送受信機及びメモリは内部接続通路によって相互通信する。該メモリは命令を記憶し、該プロセッサは該メモリに記憶される命令を実行する。該プロセッサは該メモリに記憶される命令を実行する時、該端末装置に第1態様又は第1態様のいずれかの可能な実施形態に記載の方法を実行させ、又は該端末装置に第3態様に係る端末を実現させる。
【0030】
第6態様によれば、ネットワーク装置を提供し、プロセッサ、送受信機及びメモリを備える。該プロセッサ、送受信機及びメモリは内部接続通路によって相互通信する。該メモリは命令を記憶し、該プロセッサは該メモリに記憶される命令を実行する。該プロセッサは該メモリに記憶される命令を実行する時、該ネットワーク装置に第2態様又は第2態様のいずれかの可能な実施形態に記載の方法を実行させ、又は該ネットワーク装置に第4態様に係るネットワーク装置を実現させる。
【0031】
第7態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体に、ネットワーク装置に上記第1態様、及びその実施形態のいずれかに記載の認可フリー伝送の方法を実行させるプログラムが記憶される。
【0032】
第8態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体に、ネットワーク装置に上記第2態様、及びその実施形態のいずれかに記載の認可フリー伝送の方法を実行させるプログラムが記憶される。
【0033】
第9態様によれば、システムチップを提供し、該システムチップは入力インタフェース、出力インタフェース、プロセッサ及びメモリを備え、該プロセッサは該メモリに記憶される命令を実行し、該命令が実行される時、該プロセッサは上記第1態様及びその実施形態のいずれかに記載の方法を実現できる。
【0034】
第10態様によれば、システムチップを提供し、該システムチップは入力インタフェース、出力インタフェース、プロセッサ及びメモリを備え、該プロセッサは該メモリに記憶される命令を実行し、該命令が実行される時、該プロセッサは上記第2態様及びその実施形態のいずれかに記載の方法を実現できる。
【発明の効果】
【0035】
本願の実施例の技術案に基づき、端末装置はネットワーク装置にターゲット情報を送信して、ネットワーク装置にブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルに対するチャネル受信状況をフィードバックすることを実現し、ネットワーク装置は端末装置が送信したターゲット情報を受信することで、チャネルの受信状況をタイムリーに取得でき、且つ端末装置はチャネル受信状況に応じて、ターゲット情報を送信するためのターゲット伝送リソースを決定し、該ターゲット伝送リソースでネットワーク装置に該ターゲット情報を送信することで、ネットワーク装置は該ターゲット情報を受信するためのターゲット伝送リソースに応じて具体的なチャネル受信状況を決定できる。それにより現在のチャネル受信状況に応じて後続のチャネル伝送のプロセスを指導し、チャネルの復調特性及び伝送効率を明らかに向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1図1は本願の実施例に係るアプリケーションシナリオの概略アーキテクチャ図である。
図2図2は本願の実施例に係る情報伝送方法のプロセスインタラクション図である。
図3図3は本願の実施例に係る端末装置の概略ブロック図である。
図4図4は本願の実施例に係るネットワーク装置の概略ブロック図である。
図5図5は本願の実施例に係る端末装置の概略構成図である。
図6図6は本願の実施例に係るネットワーク装置の概略構成図である。
図7図7は本願の実施例に係るシステムチップの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、図面を参照して本願の実施例の技術案を説明する。
【0038】
理解すべきなのは、本願の実施例の技術案は、例えば、モバイル通信用グローバルシステム(Global System of Mobile Communication、「GSM」と略称する)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、「CDMA」と略称する)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、「WCDMA」と略称する)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、「LTE」と略称する)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、「FDD」と略称する)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、「TDD」と略称する)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、「UMTS」と略称する)、及び将来の5G通信システム等の各種の通信システムに適用できる。
【0039】
本願は端末装置を参照して各実施例を説明する。端末装置は、ユーザー装置(User Equipment、「UE」と略称する)、アクセス端末、ユーザーユニット、ユーザー局、移動局、移動ステーション、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザー装置であってもよい。アクセス端末はセルラーホン、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、「SIP」と略称する)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、「WLL」と略称する)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、「PDA」と略称する)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティング装置又は無線モデムに接続されるほかの処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークの端末装置又は将来の発展型PLMNネットワークの端末装置等であってもよい。
【0040】
本願はネットワーク装置を参照して各実施例を説明する。ネットワーク装置は端末装置と通信する装置であってもよく、例えば、GSMシステム又はCDMA中の基地局(Base Transceiver Station、「BTS」と略称する)あってもよく、WCDMAシステム中の基地局(NodeB、「NB」と略称する)あってもよく、LTEシステム中の発展型基地局(Evolutional Node B、「eNB」又は「eNodeB」と略称する)あってもよく、又は該ネットワーク装置は中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置及び将来の5Gネットワーク中のネットワーク側装置又は将来の発展型PLMNネットワーク中のネットワーク側装置等であってもよい。
【0041】
図1は本願の実施例に係るアプリケーションシナリオの概略図である。図1中の通信システムはネットワーク装置10及び端末装置20を備えてもよい。ネットワーク装置10は端末装置20に通信サービスを提供し且つコアネットワークにアクセスされ、端末装置20はネットワーク装置10が送信した同期信号、ブロードキャスト信号等を検索することでネットワークにアクセスされ、それによりネットワークとの通信を行う。図1に示される矢印は端末装置20とネットワーク装置10との間のセルラーリンクを介するアップリンク/ダウンリンク伝送を示す。
【0042】
本願の実施例におけるネットワークは地上波公共移動通信ネットワーク(Public Land Mobile Network、「PLMN」と略称する)又はデバイスツーデバイス(Device to Device、「D2D」と略称する)ネットワーク又はマシンツーマシン/マン(Machine to Machine/Man、「M2M」と略称する)ネットワーク又はほかのネットワークであってもよく、図1は例示的な簡略化した概略図に過ぎず、ネットワークはほかの端末装置を備えてもよく、図1では図示していない。
【0043】
図2は本願の実施例に係る情報伝送方法のプロセスインタラクション図である。図2にネットワーク装置及び端末装置が示され、該ネットワーク装置は例えば、図1に示されるネットワーク装置10であり、該端末装置は例えば、図1に示される端末装置20であってもよい。図2に示すように、該情報伝送の具体的なプロセスはステップ210~260を含む。
【0044】
210では、ネットワーク装置は、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを端末装置に送信する。
【0045】
220では、端末装置はネットワーク装置が送信した該ターゲットチャネルを受信する。
【0046】
230では、前記端末装置は、前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定する。
【0047】
具体的には、端末装置は該ターゲットチャネルを受信すると、該ターゲットチャネルを受信処理し、該ターゲットチャネルの受信結果に基づき、すなわち該ターゲットチャネルに対する受信処理の結果に基づき判断を行い、該受信結果が所定条件を満たすと、端末装置はネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定し、ネットワーク装置に該ターゲットチャネルの処理結果を指示する。本願の実施例は3種の方式によって該ターゲット情報の送信を決定し、以下、これらの3種の方式を詳細に説明する。
【0048】
方式1
選択肢として、該ターゲットチャネルの受信結果は端末装置の該ターゲットチャネルに対する復号に失敗する復号ユニットの数N(Nは正の整数)を含み、該復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットである。
【0049】
この場合、端末装置はターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定することは、端末装置はNが第1閾値以上である時、ネットワーク装置に該ターゲット情報を送信することを決定することを含む。
【0050】
具体的には、端末装置は該ターゲットチャネルを復号し、復号に失敗する復号ユニットの数Nが第1閾値以上であると、端末装置は、ネットワーク装置に通知するようにネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定する。
【0051】
例えば、第1閾値が1であると、端末装置は該復号ユニットを単位として受信したターゲットチャネルを復号する時、ある復号ユニットの復号に失敗すると発見した場合、ネットワーク装置にターゲット情報を送信する。
【0052】
本願の実施例では、復号ユニットは、伝送ブロックであってもよく、伝送時間ユニット、例えばサブフレーム、スロット等であってもよく、ここでそれを限定しない。復号に失敗する伝送ユニットの数Nは、該ターゲットチャネルの復号に失敗する伝送ブロックの数Nであってもよく、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットの数Nであってもよい。ある伝送時間ユニット中で複数の伝送ブロックが伝送されると、該複数の伝送ブロックのうちの1つの伝送ブロックの復号が失敗すると、該伝送時間ユニットでの復号の失敗を示す。
【0053】
また、例えば、第1閾値が5であると、端末装置はターゲットチャネルを復号する時、復号に失敗する復号ユニットの数Nが5に達すると、ネットワーク装置に通知するようにようやくネットワーク装置に該ターゲット情報を送信する。例えば、端末装置は該ターゲットチャネルを伝送する第1個の伝送ブロックの復号に失敗し、第2個の伝送ブロックの復号に成功し、第3個の伝送ブロックの復号に失敗し、第4個の伝送ブロックの復号に成功し、第5個の伝送ブロックの復号に失敗し、第6個の伝送ブロックの復号に失敗し、第7個の伝送ブロックの復号に失敗すると、第7個の伝送ブロックに対する第7回の復号まで、Nがようやく5に達し、端末装置はネットワーク装置に該ターゲット情報を送信する。
【0054】
他の場合では、端末装置は、連続的に復号に失敗する復号ユニットの数がある所定閾値以上である時、ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定してもよいことを理解すべきである。
【0055】
例えば、復号に失敗する復号ユニットの数を記録する時、該復号に失敗する復号ユニットが連続的である必要がある。依然として、端末装置が該ターゲットチャネルを伝送する第1個の伝送ブロックの復号に失敗し、第2個の伝送ブロックの復号に成功し、第3個の伝送ブロックの復号に失敗し、第4個の伝送ブロックの復号に成功し、第5個の伝送ブロックの復号に失敗し、第6個の伝送ブロックの復号に失敗し、第7個の伝送ブロックの復号に失敗することを仮定すると、第7個の伝送ブロックに対する第7回の復号まで、連続的に復号に失敗する復号ユニットの数が3であり、第8個の伝送ブロックの復号と第9個の伝送ブロックの復号にも失敗すると、連続的に復号に失敗する復号ユニットの数がようやく5に達し、端末装置はネットワーク装置に該ターゲット情報を送信する。
【0056】
方式2
選択肢として、該ターゲットチャネルの受信結果は、端末装置が該ターゲットチャネルを復号する少なくともM(Mは正の整数)個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の少なくともM個の復号ユニットに対する比率P(0≦P≦1)を含み、該復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットである。
【0057】
この場合、端末装置はターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定することは、端末装置はPが第2閾値以上である時、ネットワーク装置に該ターゲット情報を送信することを決定することを含む。
【0058】
例えば、端末装置は該ターゲットチャネルを復号する時、連続的に少なくともM個の伝送ブロックを復号する過程で、復号に失敗する比率Pが第2閾値以上であると、端末装置はネットワーク装置に該ターゲット情報を送信することを決定する。ここで、P=復号に失敗する伝送ブロックの数/少なくともM個の伝送ブロックの総数とする。
【0059】
例えば、第2閾値が20%であり、M=5であると仮定し、端末装置は該ターゲットチャネルを復号する時、連続的に5個の伝送ブロックを復号した後、これら5回の復号に対する復号失敗の比率Pを計算し、P≧20%であると、ネットワーク装置に該ターゲット情報を送信することを決定する。例えば、端末装置は連続的に5個の伝送ブロックを復号した後、これらの5回の復号のうち復号に失敗する伝送ブロックの数が2であることを発見すると、P=40%≧20%であると計算し、ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定し、これら5回の復号のうち復号に失敗する伝送ブロックの数が0であることを発見すると、P=0<20%であり、ターゲット情報を送信する必要がない。
【0060】
また、例えば、第2閾値が20%であり、M=5であると仮定し、端末装置は該ターゲットチャネルを復号する時、端末装置は1個の伝送ブロックの復号が失敗するとP≧20%を満たすと決定し、そして端末装置は該伝送ブロックの復号に失敗すると、ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定し、それによりネットワーク装置に該ターゲット情報をフィードバックしてチャネル受信状況をフィードバックし、これら5回の復号のうち復号に失敗する伝送ブロックの数が0であることを発見すると、P=0<20%であり、ネットワーク装置にターゲット情報を送信する必要がないことを決定する。
【0061】
選択肢として、端末装置がネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定する前、該方法は、端末装置は前記ネットワーク装置が送信した、Mを指示するための第1指示情報を受信するステップをさらに含む。
【0062】
ここで、Mの値はネットワーク装置により決定されて端末装置に指示されてもよく、例えばプロトコルに規定されるように事前に約束されてもよい。
【0063】
理解すべきなのは、該ターゲットチャネルの受信結果は、端末装置が該ターゲットチャネルを復号する少なくともM個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の少なくともM個の復号ユニットに対する比率Pを含む。すなわち、端末装置は連続的にM個の伝送ブロックを復号した後に復号に失敗する比率Pを決定できるだけでなく、M二より多い伝送ブロックを復号した後に復号に失敗する比率Pを決定できる。Mの値は端末装置がPを計算するための復号の伝送ブロックの数の下限値であってもよい。
【0064】
方式3
選択肢として、該ターゲットチャネルの受信結果は、該ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含む。
【0065】
この場合、端末装置はターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定することは、端末装置は該ターゲットチャネルに対してMCS測定を行うことと、端末装置は測定したMCSの等級、及び該ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級に応じて、MCS調整量を決定することと、端末装置は該MCS調整量として該MCS調整量がゼロではないこと、該MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、又は該MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることのうちの少なくとも1種を満たす時、ネットワーク装置に該ターゲット情報を送信することを決定することと、を含む。
【0066】
具体的には、端末装置は該ターゲットチャネルを復号する時、まず、該ターゲットチャネルに対してMCS測定を行い、例えば、該ターゲットチャネルに含まれるチャネル状態情報(Channel State Information、「CSI」と略称する)又は該ターゲットチャネルに含まれる復調基準信号(De Modulation Reference Signal、「DMRS」と略称する)に基づき、MCS測定を行う。測定したMCSは理想的な所要のMCSである。端末装置は測定したMCSの等級、及び該ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級に応じて、該MCS調整量すなわちMCS調整級数を決定し、該MCS調整級数がプリセット条件を満たす時、ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定し、上記条件は、例えば、該MCS調整量がゼロではないこと、又は該MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、又は該MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることである。
【0067】
例えば、該MCS調整級数が満たすプリセット条件はMCS調整量がゼロではないことである場合、該MCS調整量が0ではない時、端末装置はネットワーク装置に該ターゲット情報を送信し、該MCS調整量が0に等しい時、MCS調整が不要で、端末装置はネットワーク装置に該ターゲット情報を送信しなくてもよい。
【0068】
また、例えば、該MCS調整量は測定したMCSの等級から該ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級を減算したものであると仮定する。端末装置は計算したところ、該MCS調整量の値が正であると発見した場合、端末装置は該MCS調整量の値が第3閾値以上である時、ネットワーク装置に該ターゲット情報を送信し、ネットワーク装置に後続の伝送でMCSの等級を上げてもよいことを指示し、更に、ネットワーク装置がMCSの等級を上げる量、すなわちMCSの等級の増加量は第3閾値に等しくてもよい。
【0069】
また、例えば、該MCS調整量は測定したMCSの等級から該ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級を減算したものであると仮定する。該MCS調整量すなわち調整級数の値が負である場合、端末装置は該MCS調整量の値が第4閾値以下である時、ネットワーク装置に該ターゲット情報を送信し、ネットワーク装置に後続の伝送でMCSの等級を下げてもよいことを指示し、更に、MCSの等級を下げる量、すなわちMCSの等級の低減量が第4閾値に等しくてもよい。ここで、第3閾値と第4閾値はMCSの等級の増加とMCSの等級の低減に対するネットワーク装置の感度が異なることを考慮して設定される。
【0070】
また、例えば、該MCS調整量は測定したMCSの等級から該ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級を減算したものであると仮定する。該MCS調整量が満たすプリセット条件は該MCS調整量すなわち調整級数の値がゼロ超え又はゼロ未満である。端末装置は計算したところ、該MCS調整量の値がゼロを超えると発見した場合、端末装置はネットワーク装置に該ターゲット情報を送信し、該ターゲット情報はネットワーク装置に後続の伝送でMCSの等級を上げてもよいことを指示してもよく、該MCS調整量すなわち調整級数の値がゼロ未満であると、端末装置はネットワーク装置に該ターゲット情報を送信し、且つ該ターゲット情
報はネットワーク装置に後続の伝送ではMCSの等級を下げてもよいことを指示してもよい。
【0071】
240では、端末装置は少なくとも1つの伝送リソースのうち該ターゲット情報を伝送するためのターゲット伝送リソースを決定する。
【0072】
具体的には、端末装置はネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定した後、少なくとも1つの伝送リソースのうち該ターゲット情報を伝送するためのターゲット伝送リソースを決定する。端末装置は具体的には5種の方式によって該ターゲット伝送リソースを決定することができ、以下、詳細に説明する。
【0073】
方式1
端末装置は少なくとも1つの伝送リソースから1つの伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択する。
【0074】
240では、該少なくとも1つの伝送リソースは例えば、端末装置がネットワーク装置の送信した第2指示情報を受信して取得される。ネットワーク装置は例えば、ハイレイヤシグナリング又はダウンリンク制御シグナリングによって端末装置に第2指示情報を送信でき、端末装置は該第2指示情報に指示される少なくとも1つの伝送リソースに基づき、該少なくとも1つの伝送リソースから該ターゲット伝送リソースを決定する。
【0075】
ここで、少なくとも1つの伝送リソースの情報はネットワーク装置により決定されて端末装置に指示されてもよく、例えばプロトコルに規定されるように事前に約束されてもよい。
【0076】
方式2
端末装置は該少なくとも1つの伝送リソースのうち該端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとして決定する。
【0077】
該特定パラメータは端末装置の固有の伝送パラメータ、リソースパラメータ、装置パラメータ等であり、異なる端末装置の特定パラメータの値が異なる。例えば、端末装置の特定伝送パラメータは、端末装置の識別子(Identity、「ID」と略称する)、又は端末装置がその制御チャネルを伝送するためのリソースの番号、又は端末装置が通信中に占有するある物理リソースブロックの番号、又は端末装置が伝送中に使用するほかのパラメータの値等である。
【0078】
端末装置は、自体の特定パラメータ、及び予め設定したパラメータ値と伝送リソースとの対応関係に基づき、前記端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとして決定し、該ターゲット伝送リソースでネットワーク装置に該ターゲット情報を送信する。
【0079】
方式3
端末装置は該ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースとのマッピング関係に基づき、該少なくとも1つの伝送リソースのうち該ターゲットチャネルの受信結果に対応する伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとして決定する。ここでの受信結果は、例えば、上記ステップ230についての説明中の方式1~方式3のうちのいずれかの方式中の受信結果であってもよい。
【0080】
例えば、ターゲットチャネルの受信結果は端末装置のターゲットチャネルに対する復号に連続的に失敗する伝送ブロックの数Qを含む場合、端末装置はQ個の伝送ブロックに対する復号に失敗すると、表1に基づき、少なくとも1つの伝送リソースのうちQの値に対応する伝送リソースをターゲット伝送リソースとして検索できる。例えば、Q=8と仮定すると、表1に基づき、伝送リソース2はターゲット伝送リソースである。
【0081】
【表1】
【0082】
また、例えば、ターゲットチャネルの受信結果は端末装置が該ターゲットチャネルを復号するM個の伝送ブロックのうち復号に失敗する伝送ブロックの数のM個の復号ユニットに対する比率Pを含むと仮定する。端末装置はPを決定した後、表2に基づき、少なくとも1つの伝送リソースのうちPの値に対応する伝送リソースをターゲット伝送リソースとして検索できる。例えば、P=30%と仮定すると、表2に基づき、伝送リソース2がターゲット伝送リソースである。
【0083】
【表2】
【0084】
また、例えば、ターゲットチャネルの受信結果はMCS調整級数を含み、且つ該MCS調整量は端末装置により測定されたMCSの等級から該ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級を減算したものであると仮定する。この場合、端末装置はMCS調整級数を決定した後、表3に基づき、少なくとも1つの伝送リソースのうち該MCS調整級数の値に対応する伝送リソースをターゲット伝送リソースとして検索できる。例えば、MCS調整級数の値が+2(すなわち2級上げる)であると仮定すると、表3に基づき、伝送リソース3がターゲット伝送リソースである。
【0085】
【表3】
【0086】
方式4
端末装置は該ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースグループとのマッピング関係に基づき、該ターゲットチャネルの受信結果に対応するターゲット伝送リソースグループを決定する。端末装置はターゲット伝送グループを決定した後、該ターゲット伝送リソースグループから1つの伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は、端末装置は該端末装置の特定パラメータに基づき、該ターゲット伝送リソースグループから端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとして決定してもよい。
【0087】
端末装置が該ターゲット伝送リソースグループを決定する方式は、端末装置がターゲット伝送リソースを決定する方式と類似する。
【0088】
例えば、ターゲットチャネルの受信結果は端末装置のターゲットチャネルに対する復号に連続的に失敗する伝送ブロックの数Qを含む場合、端末装置はQ個の伝送ブロックに対する復号にQ回連続的に失敗すると、表4に基づき、少なくとも1つの伝送リソースグループからQの値に対応する伝送リソースグループをターゲット伝送リソースグループとして検索できる。例えば、Q=18と仮定すると、表4に基づき、伝送リソースグループ4がターゲット伝送リソースグループであり、端末装置は伝送リソースグループ4から1つの伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は該端末装置の特定パラメータに基づき、該ターゲット伝送リソースグループから端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとして決定できる。
【0089】
【表4】
【0090】
また、例えば、ターゲットチャネルの受信結果は端末装置が該ターゲットチャネルを復号するM個の伝送ブロックのうち復号に失敗する伝送ブロックの数のM個の復号ユニットに対する比率Pを含むと仮定する。端末装置はPを決定した後、表5に基づき、少なくとも1つの伝送リソースグループからPの値に対応する伝送リソースグループをターゲット伝送リソースグループとして検索できる。例えば、P=60%と仮定すると、表5に基づき、伝送リソースグループ3がターゲット伝送リソースグループであり、端末装置は伝送リソースグループ3から1つの伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は該端末装置の特定パラメータに基づき、該ターゲット伝送リソースグループから端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとして決定できる。
【0091】
【表5】
【0092】
また、例えば、ターゲットチャネルの受信結果はMCS調整級数を含み、且つ該MCS調整量は端末装置により測定されたMCSの等級から該ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級を減算したものであると仮定する。この場合、端末装置はMCS調整級数を決定した後、表6に基づき、少なくとも1つの伝送リソースグループから該MCS調整級数の値に対応する伝送リソースグループをターゲット伝送リソースグループとして検索できる。例えば、MCS調整級数の値が+2(すなわち2級上げ)であると仮定すると、表6に基づき、伝送リソースグループ3がターゲット伝送リソースグループであり、端末装置は伝送リソースグループ3から1つの伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は該端末装置の特定パラメータに基づき、該ターゲット伝送リソースグループから端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを該ターゲット伝送リソースとして決定できる。
【0093】
【表6】
【0094】
250では、端末装置は該ターゲット伝送リソースでネットワーク装置に該ターゲット情報を送信する。
【0095】
端末装置はターゲット情報を送信するためのターゲット伝送リソースを決定した後、該ターゲット伝送リソースでネットワーク装置に該該ターゲット情報を送信して、ネットワーク装置にその送信したターゲットチャネルの受信結果を指示する。
【0096】
260では、ネットワーク装置は端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を該ターゲット伝送リソースで受信すると、ネットワーク装置は該ターゲット伝送リソースで受信した該ターゲット情報に基づき、該ターゲットチャネルの受信結果を決定する。
【0097】
該ターゲット情報が該端末装置によりターゲット伝送リソースで送信され、且つ該ターゲット伝送リソースが前記端末装置によりターゲットチャネルの受信結果に基づき少なくとも1つの伝送リソースから決定されたため、ネットワーク装置は該ターゲット情報に基づき端末装置からの該ターゲットチャネルの受信結果に対するフィードバックを取得できる。それに対応して、本願の実施例は3種の方式を提供してネットワーク装置によって該ターゲットチャネルの受信結果を決定し、以下、これら3種の方式を詳細に説明する。
【0098】
方式1
該ターゲットチャネルの受信結果は端末装置の該ターゲットチャネルに対する復号に失敗する復号ユニットの数N(Nは正の整数)を含み、該復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットである。
【0099】
この場合、ネットワーク装置はターゲット伝送リソースで受信した該ターゲット情報に基づき、該ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、ネットワーク装置が該ターゲット情報を受信すると、ネットワーク装置はNが第1閾値以上であると決定することを含む。
【0100】
方式2
該ターゲットチャネルの受信結果は端末装置が該ターゲットチャネルを復号する少なくともM(Mは正整数)個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の少なくともM個の復号ユニットに対する比率P(0≦P≦1)を含み、該復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットである。
【0101】
この場合、ネットワーク装置は前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、該ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、ネットワーク装置は該ターゲット情報を受信すると、ネットワーク装置はPが第2閾値以上であると決定することを含む。
【0102】
方式3
該ターゲットチャネルの受信結果は該ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、この場合、ネットワーク装置は該ターゲット伝送リソースで受信した該ターゲット情報に基づき、該ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、ネットワーク装置は該ターゲット情報を受信すると、該MCS調整量として、該MCS調整量がゼロではないこと、該MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、該MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることのうちのいずれかを満たすと決定することを含む。
【0103】
理解すべなのは、ネットワーク装置は該ターゲット伝送リソースで受信した該ターゲット情報に基づき、該ターゲットチャネルの受信結果を決定し、該ターゲット情報の受信と該ターゲット情報の受信結果との関係は、具体的には上記ステップ230についての説明中の方式1~方式3中の詳細説明を参照すればよい。簡潔にするために、ここでは詳細説明を省略する。
【0104】
以上、ネットワーク装置は該ターゲット情報を受信するか否かに応じて該ターゲットチャネルの受信結果を決定できることを説明し、例えば、該ターゲット情報を受信した時、連続的に復号に失敗する伝送ブロックの数がある特定の閾値よりも大きいと決定し、又は復号に失敗する比率が特定の閾値よりも大きいと決定できる。しかしながら、ネットワーク装置はさらに具体的には連続的に復号に失敗する伝送ブロックの数、復号に失敗する比率が具体的にはどの区間にあるかを取得する必要がある場合、ネットワーク装置は更に該ターゲット情報を受信するための該ターゲット伝送リソースに基づき、該ターゲットチャネルの詳細な受信結果を決定してもよい。
【0105】
選択肢として、ネットワーク装置は該ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定することは、ネットワーク装置は該ターゲット情報を受信するための該ターゲット伝送リソース、及び伝送リソースとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、該ターゲット伝送リソースに対応するチャネル受信結果を該ターゲットチャネルの受信結果として決定すること、又は、ネットワーク装置は該ターゲット情報を受信するための該ターゲット伝送リソースの所属するターゲット伝送リソースグループ、及び伝送リソースグループとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、該ターゲット伝送リソースグループに対応するチャネル受信結果を該ターゲットチャネルの受信結果として決定することを含む。ここで、受信結果は例えば、上記ステップ260についての説明中の方式1~方式3のうちのいずれかの方式中の受信結果であってもよい。
【0106】
例えば、ターゲットチャネルの受信結果は端末装置のターゲットチャネルに対する復号に連続的に失敗する伝送ブロックの数Qを含んでもよい。ネットワーク装置は伝送リソース2で該ターゲット情報を受信すると、表1基づき、伝送リソース2に対応する値が8であると検索し、ネットワーク装置は該ターゲットチャネルの連続的に復号に失敗する伝送ブロックの数Qが8≦Q<12を満たすことを分かる。
【0107】
また、例えば、ターゲットチャネルの受信結果は端末装置が該ターゲットチャネルを復号する少なくともM個の伝送ブロックのうち復号に失敗する伝送ブロックの数の少なくともM個の復号ユニットに対する比率Pを含むと仮定する。ネットワーク装置は伝送リソース2で該ターゲット情報を受信すると、表2で示されるマッピング関係に基づき、該ターゲットチャネルの復号失敗比率が25%<P≦50%であると検索できる。
【0108】
また、例えば、ターゲットチャネルの受信結果はMCS調整級数を含み、且つ該MCS調整量は端末装置により測定されたMCSの等級から該ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級を減算したものであると仮定する。ネットワーク装置は伝送リソース3で該ターゲット情報を受信すると、表3で示されるマッピング関係に基づき、該MCS調整級数の値が+2(すなわち2級上げ)であると検索できる。従って、ネットワーク装置は後続のチャネル送信では、2級上げられたMCS級数でデータ伝送を行うことができる。
【0109】
ネットワーク装置はさらに、該ターゲット情報を受信するための該ターゲット伝送リソースの所属するターゲット伝送リソースグループ、及び伝送リソースグループとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、該ターゲット伝送リソースグループに対応するチャネル受信結果を該ターゲットチャネルの受信結果として決定してもよい。伝送リソースとチャネル受信結果とのマッピング関係、及び伝送リソースグループとチャネル受信結果とのマッピング関係は、具体的には上記ステップ240についての説明中の方式3及び方式4中の詳細説明を参照すればよい。簡潔にするために、ここでは詳細説明を省略する。
【0110】
本願の実施例では、端末装置はネットワーク装置にターゲット情報を送信することでネットワーク装置にブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルに対するチャネル受信状況をフィードバックすることを実現し、ネットワーク装置は端末装置が送信したターゲット情報を受信することで、チャネルの受信状況をタイムリーに取得でき、且つ端末装置はチャネル受信状況に応じて、ターゲット情報を送信するためのターゲット伝送リソースを決定し、該ターゲット伝送リソースでネットワーク装置に該ターゲット情報を送信することで、ネットワーク装置は該ターゲット情報を受信するためのターゲット伝送リソースに基づき詳細なチャネル受信状況を決定することができる。それにより、現在のチャネル受信状況に応じて後続のチャネル伝送のプロセスを指導し、チャネルの復調特性及び伝送効率を明らかに向上させる。
【0111】
図3は本願の実施例に係る端末装置300の概略ブロック図である。図3に示すように、該端末装置300は伝送ユニット310及び決定ユニット320を備える。
【0112】
伝送ユニット310は、ネットワーク装置が送信した、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを受信し、
決定ユニット320は、前記伝送ユニットにより受信された前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定し、少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲット情報を送信するためのターゲット伝送リソースを決定し、
伝送ユニット310はさらに、前記ネットワーク装置に前記ターゲットチャネルの受信結果を指示するための前記ターゲット情報を、前記決定ユニット320により決定された前記ターゲット伝送リソースで前記ネットワーク装置に送信する。
【0113】
従って、端末装置はネットワーク装置にターゲット情報を送信することでネットワーク装置にブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルに対するチャネル受信状況をフィードバックすることを実現し、ネットワーク装置はチャネルの受信状況をタイムリーに取得することができ、それにより現在のチャネル受信状況に応じて後続のチャネル伝送のプロセスを指導し、チャネルの復調特性及び伝送効率を明らかに向上させる。
【0114】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置の前記ターゲットチャネルに対する復号に失敗する復号ユニットの数N(Nは正の整数)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、
前記決定ユニット320は具体的には、Nが第1閾値以上である時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定する。
【0115】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置が前記ターゲットチャネルを復号する少なくともM(Mは正の整数)個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の前記少なくともM個の復号ユニットに対する比率P(0≦P≦1)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、
前記決定ユニット320は具体的には、Pが第2閾値以上である時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定する。
【0116】
選択肢として、前記伝送ユニット310はさらに、前記決定ユニット320が前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定する前、前記ネットワーク装置が送信した、Mを指示するための第1指示情報を受信する。
【0117】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、前記決定ユニット320は具体的には、前記ターゲットチャネルに対してMCS測定を行い、測定したMCSの等級、及び前記ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級に応じて、前記MCS調整量を決定し、前記MCS調整量として前記MCS調整量がゼロではないこと、前記MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、前記MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることのうちのいずれかを満たす時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定する。
【0118】
選択肢として、前記決定ユニット320は具体的には、前記ターゲットチャネルに含まれる復調基準信号DMRSに基づき前記MCS測定を行う。
【0119】
選択肢として、前記決定ユニット320は具体的には、前記少なくとも1つの伝送リソースから1つの伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は
前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定し、異なる端末装置の特定パラメータの値が異なり、又は
前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースとのマッピング関係に基づき、前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲットチャネルの受信結果に対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定し、又は
前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースグループとのマッピング関係に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果に対応するターゲット伝送リソースグループを決定し、前記ターゲット伝送リソースグループから1つの伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は前記特定パラメータに基づき前記ターゲット伝送リソースグループから前記端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定する。
【0120】
選択肢として、前記伝送ユニット310はさらに、前記決定ユニット320がターゲット伝送リソースを決定する前、前記ネットワーク装置が送信した、前記少なくとも1つの伝送リソースの情報を含む第2指示情報を受信する。
【0121】
選択肢として、前記少なくとも1つの伝送リソースに対応する時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうち少なくとも1種は異なる又はすべては異なる。
【0122】
理解すべきなのは、該端末装置300は方法の実施例の端末装置に対応し、該端末装置の対応する機能を実現でき、簡潔にするために、ここで詳細説明を省略する。
【0123】
図4は本願の実施例に係るネットワーク装置400の概略ブロック図である。図4に示すように、該ネットワーク装置400は伝送ユニット410及び決定ユニット420を備える。
【0124】
伝送ユニット410は、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを端末装置に送信し、
決定ユニット420は、前記端末装置によって少なくとも1つの伝送リソースから決定されるターゲット伝送リソースで、前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を受信すると、前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定する。
【0125】
従って、ネットワーク装置は端末装置の送信したチャネル伝送状況に関連するターゲット情報を受信することで、チャネルの受信状況をタイムリーに取得でき、それにより現在のチャネル受信状況に応じて後続のチャネル伝送のプロセスを指導し、チャネルの復調特性及び伝送効率を明らかに向上させる。
【0126】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置の前記ターゲットチャネルに対する復号に失敗する復号ユニットの数N(Nは正の整数)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、
前記決定ユニット420は具体的には、前記伝送ユニット410が前記ターゲット情報を受信すると、Nが第1閾値以上であると決定する。
【0127】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置が前記ターゲットチャネルを復号する少なくともM(Mは正の整数)個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の前記少なくともM個の復号ユニットに対する比率P(0≦P≦1)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、
前記決定ユニット420は具体的には、前記伝送ユニット410が前記ターゲット情報を受信すると、Pが第2閾値以上であると決定する。
【0128】
選択肢として、前記伝送ユニット410はさらに、Mを指示するための第1指示情報を前記端末装置に送信する。
【0129】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、前記決定ユニット420は具体的には、前記伝送ユニット410が前記ターゲット情報を受信すると、前記MCS調整量として前記MCS調整量がゼロではないこと、前記MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、前記MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることのうちのいずれかを満たすと決定する。
【0130】
選択肢として、前記決定ユニット420は具体的には、前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソース、及び伝送リソースとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定し、又は
前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソースの所属するターゲット伝送リソースグループ、及び伝送リソースグループとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースグループに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定する。
【0131】
選択肢として、前記伝送ユニット410はさらに、前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を受信する前、前記少なくとも1つの伝送リソースの情報を含む第2指示情報を前記端末装置に送信する。
【0132】
選択肢として、前記少なくとも1つの伝送リソースに対応する時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうち少なくとも1種は異なる又はすべては異なる。
【0133】
理解すべきなのは、該ネットワーク装置400は方法の実施例のネットワーク装置に対応し、該ネットワーク装置の対応する機能を実現でき、簡潔にするために、ここで詳細説明を省略する。
【0134】
図5は本願の実施例に係る端末装置500の概略構成図である。図5に示すように、該端末装置はプロセッサ510、送受信機520及びメモリ530を備え、該プロセッサ510、送受信機520及びメモリ530が内部接続通路によって相互通信する。該メモリ530は命令を記憶し、該プロセッサ510は該メモリ530に記憶される命令を実行して、該送受信機520による信号の送受信を制御する。
【0135】
該送受信機520は、ネットワーク装置が送信した、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを受信し、
該プロセッサ510は、前記送受信機520により受信された前記ターゲットチャネルの受信結果が所定条件を満たす時、前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定し、少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲット情報を送信するためのターゲット伝送リソースを決定し、
該送受信機520はさらに、前記ネットワーク装置に前記ターゲットチャネルの受信結果を指示するための前記ターゲット情報を、前記プロセッサ510により決定された前記ターゲット伝送リソースで前記ネットワーク装置に送信する。
【0136】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置の前記ターゲットチャネルに対する復号に失敗する復号ユニットの数N(Nは正の整数)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、前記プロセッサ510は具体的には、Nが第1閾値以上であると、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定する。
【0137】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置が前記ターゲットチャネルを復号する少なくともM(Mは正の整数)個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の前記少なくともM個の復号ユニットに対する比率P(0≦P≦1)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、前記プロセッサ510は具体的には、Pが第2閾値以上である時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定する。
【0138】
選択肢として、前記送受信機520はさらに、前記プロセッサ510が前記ネットワーク装置にターゲット情報を送信することを決定する前、前記ネットワーク装置が送信した、Mを指示するための第1指示情報を受信する。
【0139】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、前記プロセッサ510は具体的には、前記ターゲットチャネルに対してMCS測定を行い、測定したMCSの等級、及び前記ターゲットチャネルに使用されるMCSの等級に応じて、前記MCS調整量を決定し、前記MCS調整量として前記MCS調整量がゼロではないこと、前記MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、前記MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることのうちのいずれかを満たす時、前記ネットワーク装置に前記ターゲット情報を送信することを決定する。
【0140】
選択肢として、前記プロセッサ510は具体的には、前記ターゲットチャネルに含まれる復調基準信号DMRSに基づき前記MCS測定を行う。
【0141】
選択肢として、前記プロセッサ510は具体的には、前記少なくとも1つの伝送リソースから1つの伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は
前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定し、異なる端末装置の特定パラメータの値が異なり、又は
前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースとのマッピング関係に基づき、前記少なくとも1つの伝送リソースのうち前記ターゲットチャネルの受信結果に対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定し、又は
前記ターゲットチャネルの受信結果、及びチャネル受信結果と伝送リソースグループとのマッピング関係に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果に対応するターゲット伝送リソースグループを決定し、前記ターゲット伝送リソースグループから1つの伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとしてランダムに選択し、又は前記特定パラメータに基づき前記ターゲット伝送リソースグループから前記端末装置の特定パラメータに対応する伝送リソースを前記ターゲット伝送リソースとして決定する。
【0142】
選択肢として、前記送受信機520はさらに、前記プロセッサ510がターゲット伝送リソースを決定する前、前記ネットワーク装置が送信した、前記少なくとも1つの伝送リソースの情報を含む第2指示情報を受信する。
【0143】
選択肢として、前記少なくとも1つの伝送リソースに対応する時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうち少なくとも1種は異なる又はすべては異なる。
【0144】
理解すべきなのは、本願の実施例では、該プロセッサ510は中央処理装置(Central Processing Unit、「CPU」と略称する)であってもよく、該プロセッサ510はさらにほかの汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又はほかのプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック装置、ディスクリートハードウェアユニット等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは任意の通常のプロセッサ等であってもよい。
【0145】
該メモリ530は読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ510に命令とデータを提供する。メモリ530の一部はさらに不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでもよい。例えば、メモリ530はさらにデバイスのタイプに関する情報を記憶してもよい。
【0146】
実現中、上記方法の各ステップはプロセッサ510のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令で行われる。本願の実施例に開示されている方法のステップは直接ハードウェアプロセッサによって実行され、又はプロセッサ510のハードウェアとソフトウェアモジュールの組合せによって実行される。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野の成熟した記憶媒体に格納されてもよい。該記憶媒体はメモリ530に位置し、プロセッサ510はメモリ530中の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを実行する。重複説明を回避するために、ここでは詳細説明を省略する。
【0147】
本願の実施例に係る端末装置500は上記方法の実施例に係る端末装置、及び本願の実施例に係る端末装置300に対応し、且つ該端末装置500中の各ユニット又はモジュールはそれぞれ上記方法の実施例に係る端末装置により実行される各動作又は処理プロセスを実行し、ここで、重複説明を回避するために、ここでは詳細説明を省略する。
【0148】
図6は本願の実施例に係るネットワーク装置600の概略構成図である。図6に示すように、該端末装置はプロセッサ610、送受信機620及びメモリ630を備え、該プロセッサ610、送受信機620及びメモリ630が内部接続通路によって相互通信する。該メモリ630は命令を記憶し、該プロセッサ610は該メモリ630に記憶される命令を実行し、該送受信機620による信号の送受信を制御する。
【0149】
該送受信機620は、ブロードキャストチャネル又はマルチキャストチャネルを含むターゲットチャネルを端末装置に送信し、
該プロセッサ610は、前記端末装置によって少なくとも1つの伝送リソースから決定されるターゲット伝送リソースで、前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を受信すると、前記ターゲット伝送リソースで受信した前記ターゲット情報に基づき、前記ターゲットチャネルの受信結果を決定する。
【0150】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置の前記ターゲットチャネルに対する復号に失敗する復号ユニットの数N(Nは正の整数)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、
前記プロセッサ610は具体的には、前記送受信機620が前記ターゲット情報を受信すると、Nが第1閾値以上であると決定する。
【0151】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は、前記端末装置が前記ターゲットチャネルを復号する少なくともM(Mは正の整数)個の復号ユニットのうち復号に失敗する復号ユニットの数の前記少なくともM個の復号ユニットに対する比率P(0≦P≦1)を含み、前記復号に失敗する復号ユニットは復号に失敗する伝送ブロック、又は復号に失敗する伝送ブロックを含む伝送時間ユニットであり、
前記プロセッサ610は具体的には、前記送受信機620が前記ターゲット情報を受信すると、Pが第2閾値以上であると決定する。
【0152】
選択肢として、前記送受信機620はさらに、Mを指示するための第1指示情報を前記端末装置に送信する。
【0153】
選択肢として、前記ターゲットチャネルの受信結果は前記ターゲットチャネルに対応する変調及び符号化方式MCS調整量を含み、前記プロセッサ610は具体的には、前記送受信機620が前記ターゲット情報を受信すると、前記MCS調整量として前記MCS調整量がゼロではないこと、前記MCS調整量の値が非負数で、且つ第3閾値以上であること、前記MCS調整量の値が負数で、且つ第4閾値以下であることのうちのいずれかを満たすと決定する。
【0154】
選択肢として、前記プロセッサ610は具体的には、前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソース、及び伝送リソースとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定し、又は
前記ターゲット情報を受信するための前記ターゲット伝送リソースの所属するターゲット伝送リソースグループ、及び伝送リソースグループとチャネル受信結果とのマッピング関係に基づき、前記ターゲット伝送リソースグループに対応するチャネル受信結果を前記ターゲットチャネルの受信結果として決定する。
【0155】
選択肢として、前記送受信機620はさらに、前記端末装置が前記ターゲットチャネルの受信結果に基づき送信したターゲット情報を受信する前、前記少なくとも1つの伝送リソースの情報を含む第2指示情報を前記端末装置に送信する。
【0156】
選択肢として、前記少なくとも1つの伝送リソースに対応する時間領域リソース、周波数領域リソース及びコード領域リソースのうち少なくとも1種は異なる又はすべては異なる。
【0157】
理解すべきなのは、本願の実施例では、該プロセッサ610は中央処理装置(Central Processing Unit、「CPU」と略称する)であってもよく、該プロセッサ610はほかの汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又はほかのプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック装置、ディスクリートハードウェアユニット等であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは任意の通常のプロセッサ等であってもよい。
【0158】
該メモリ630は読み出し専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ610に命令とデータを提供する。メモリ630の一部はさらに不揮発性ランダムアクセスメモリを含んでもよい。例えば、メモリ630はさらにデバイスのタイプに関する情報を記憶してもよい。
【0159】
実現中、上記方法の各ステップはプロセッサ610のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令で行われる。本願の実施例を参照して開示されている測位方法のステップは直接ハードウェアプロセッサによって実行され、又はプロセッサ610のハードウェアとソフトウェアモジュールの組合せによって実行される。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野の成熟した記憶媒体に格納されてもよい。該記憶媒体はメモリ630に位置し、プロセッサ610はメモリ630中の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを実行する。重複説明を回避するために、ここでは詳細説明を省略する。
【0160】
本願の実施例に係るネットワーク装置600は上記方法の実施例に係るネットワーク装置、及び本願の実施例に係るネットワーク装置400に対応し、且つ該ネットワーク装置600中の各ユニット又はモジュールはそれぞれ上記方法の実施例に係るネットワーク装置により実行される各動作又は処理プロセスを実行し、ここで、重複説明を回避するために、ここでは詳細説明を省略する。
【0161】
図7は本願の実施例に係るシステムチップの概略構成図である。図7に示されるシステムチップ700は入力インタフェース701、出力インタフェース702、少なくとも1つのプロセッサ703、及びメモリ704を備え、前記入力インタフェース701、出力インタフェース702、前記プロセッサ703及びメモリ704が内部接続通路によって相互接続される。前記プロセッサ703は前記メモリ704中のコードを実行する。
【0162】
選択肢として、前記コードが実行される時、前記プロセッサ703は方法の実施例に係る端末装置により実行される方法を実現できる。簡潔にするために、ここでは詳細説明を省略する。
【0163】
選択肢として、前記コードが実行される時、前記プロセッサ703は方法の実施例に係るネットワーク装置により実行される方法を実現できる。簡潔にするために、ここでは詳細説明を省略する。
【0164】
理解すべきなのは、本願の各種の実施例では、上記各手順の番号の大きさは実行順序を示すものではなく、各手順の実行順序はその機能及び内部ロジックによって決定され、本願の実施例の実施プロセスを限定するものではない。
【0165】
当業者であれば、本明細書に開示されている実施例を参照して説明された各例のユニット及びアルゴリズムのステップを電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実現できると理解できる。これらの機能をハードウェアで実行するかソフトウェアで実行するかは、技術案の特定の応用及び設計制約条件に応じて決められる。当業者は、各特定のアプリケーションに対して異なる方法で説明された機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると考えられない。
【0166】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔上、上記説明したシステム、装置及びユニットの具体的なプロセスは、上記方法の実施例の対応するプロセスを参照すればよいため、ここで詳細説明を省略する。
【0167】
本願により提供されるいくつかの実施例では、開示されているシステム、装置及び方法をほかの形態で実現できると理解すべきである。例えば、以上説明された装置の実施例は単に例示的なものであり、例えば、該ユニットの分割は、単に1種のロジック機能分割であり、実際に実現する時に他の分割方式を採用してもよく、例えば複数のユニット又は要素を他のシステムに結合又は集積し、又はいくつかの特徴を無視したり実行しなかったりする。また、表示又は検討された相互の結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又はほかの形態としてもよい。
【0168】
該分離部材として説明されたユニットは物理的に分離しているものであってもよく、物理的に分離しているものでなくてもよく、ユニットとして表示される部材は物理ユニットであってもよく物理ユニットでなくてもよく、すなわち、1つの場所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じて一部又はすべてのユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0169】
また、本願の実施例の各々における各機能ユニットは1つの処理ユニットに集積されてもよく、別々に物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットは1つのユニットに集積されてもよい。
【0170】
該機能はソフトウェア機能ユニットの形態で実現され独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶される。このような理解に基づき、本願の技術案は本質的に又は従来技術に貢献する部分又は該技術案の一部はソフトウェア製品の形態で表現することができ、該コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい)に本願の実施例の各々に係る方法の全て又は一部のステップを実行させるための複数の命令を含む。上記記憶媒体は、Uディスク、モバイルディスク、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、「ROM」と略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、「RAM」と略称する)、磁気ディスク又は光ディスクなどプロクラムコードを記憶可能な種々の媒体を含む。
【0171】
以上、本願の具体的な実施形態を説明したが、本願の保護範囲はそれに限定されるものではなく、当業者が本願に開示されている技術範囲を逸脱せずに容易に想到し得る変更や置換はすべて本願の保護範囲に属する。従って、本願の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7