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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】飲料ディスペンサシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A47J 31/40 20060101AFI20220328BHJP
   A47J 31/36 20060101ALI20220328BHJP
   A47J 31/06 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
A47J31/40 107
A47J31/36 124
A47J31/36 122
A47J31/06 323
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2019533372
(86)(22)【出願日】2017-11-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-05-28
(86)【国際出願番号】 US2017062319
(87)【国際公開番号】W WO2018118300
(87)【国際公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】15/388,882
(32)【優先日】2016-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・セジート
(72)【発明者】
【氏名】ビカス・シャルマ
(72)【発明者】
【氏名】メア・ナチャワティ
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-531132(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0335197(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0029686(US,A1)
【文献】特表2015-523885(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 31/00-31/60
B67D 1/00- 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料ディスペンサであって、
タワー部材と、
前記タワー部材に枢動可能に接続されたアーマチュアと、
前記タワー部材に固定された静止プラットフォームであって、バーガンを保持するように構成された前記静止プラットフォームと、
前記タワー部材に枢動可能に接続されたカートリッジプラットフォームと、
前記アーマチュアに枢動可能に接続されたリンケージであって、前記アーマチュアの位置に基づいて前記カートリッジプラットフォームを開閉するように、第1のチャネル端部と第2のチャネル端部との間で前記カートリッジプラットフォーム内に形成されたチャネル内を移動するためのガイドベアリングを含む、前記リンケージと、を備える、飲料ディスペンサ。
【請求項2】
バーガンハンドルを保持するためのバーガンクレードルと、
バーガンノズルを保持するためのバーガンホルスタと、を更に備える、請求項1に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項3】
第1のバーガンボタンを作動させるための第1のソレノイドを更に備え、前記第1のソレノイドが、前記アーマチュア上に配置された第1の入力によって制御される、請求項2に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項4】
第2のバーガンボタンを作動させるための第2のソレノイドを更に備え、前記第2のソレノイドが、前記アーマチュア上に配置された第2の入力によって制御される、請求項3に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項5】
飲料成分を収容するカートリッジを穿刺し、前記飲料成分を放出させるための穿刺デバイスと、
前記カートリッジに取り外し可能に連結するように前記静止プラットフォームに接続されたカートリッジ連結部分と、
前記カートリッジの一部分を受容するための受容部分を有するカートリッジネストと、を更に備え、
前記穿刺デバイスが、前記カートリッジを穿刺して、それによって、前記飲料成分を放出させるように構成されている、請求項3に記載の飲料ディスペンサ。
【請求項6】
前記第1のソレノイドの作動が、前記バーガンノズル及び前記カートリッジを通して流体を押し、それによって、前記飲料成分及び流体を混合させる、請求項5に記載の飲料ディスペンサ
【請求項7】
前記カートリッジネストが、カートリッジを前記カートリッジネストに装填すること及び取り外すことができるように、前記カートリッジ連結部分に対して可動である、請求項5に記載の飲料ディスペンサ
【請求項8】
前記カートリッジが、1杯分の飲料成分を収容する、請求項5に記載の飲料ディスペンサ
【請求項9】
前記カートリッジが、バッグ、シェル、ポッド、及びボックスのうちの1つを含む、請求項5に記載の飲料ディスペンサ
【請求項10】
前記カートリッジが、再使用可能である、請求項5に記載の飲料ディスペンサ
【請求項11】
飲料分配システムであって、
タワー部材と、
前記タワー部材に枢動可能に接続されたアーマチュアと、
前記タワー部材に固定された静止プラットフォームと、
前記静止プラットフォーム上に配置されたバーガンクレードルと、
前記静止プラットフォーム上に配置されたバーガンホルスタと、
前記静止プラットフォーム上に配置されたカートリッジ連結部分と、
前記タワー部材に枢動可能に接続されたカートリッジプラットフォームと、
前記アーマチュアに枢動可能に接続されたリンケージであって、前記アーマチュアの位置に基づいて前記カートリッジプラットフォームを開閉するように、第1のチャネル端部と第2のチャネル端部との間で前記カートリッジプラットフォーム内に形成されたチャネル内を移動するためのガイドベアリングを含む、前記リンケージと、
バーガンであって、前記バーガンクレードル上に配置されたハンドルと、前記バーガンホルスタ内に配置されたノズルと、を有する、前記バーガンと、
飲料成分を収容するカートリッジを穿刺し、それによって、前記飲料成分を放出させるように構成された穿刺デバイスと、
前記カートリッジプラットフォーム上に配置されたカートリッジネストであって、前記カートリッジの一部分を受容するためのカートリッジ受容部分を有する前記カートリッジネストと、を備える、飲料分配システム。
【請求項12】
第1のソレノイドを制御して、第1のバーガンボタンを作動させて、前記ノズル及び前記カートリッジを通して第1の流体を押し、それによって、前記飲料成分及び第1の流体を混合させるように、前記アーマチュア上に配置された第1の入力を更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
第1のソレノイドを制御して、第1のバーガンボタンを作動させて、前記ノズル及び前記カートリッジを通して第1の流体を押し、それによって、前記飲料成分及び第1の流体を混合させるように、前記アーマチュア上に配置された第1の入力と、
第2のソレノイドを制御して、第2のバーガンボタンを作動させて、前記ノズル及び前記カートリッジを通して第2の流体を押し、それによって、前記飲料成分及び流体を混合させるように、前記アーマチュア上に配置された第2の入力と、を更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記カートリッジネストが、カートリッジを前記カートリッジ受容部分に装填すること及び取り外すことができるように、前記カートリッジ連結部分に対して可動である、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
飲料を製造するための方法であって、
バーガンノズル及びバーガンハンドルを有するバーガンをディスペンサの静止プラットフォーム上に置くことであって、前記静止プラットフォームが、タワー部材に固定され、カートリッジ連結部分を有する、置くことと、
前記タワー部材に枢動可能に接続されたカートリッジプラットフォームに取り付けられたカートリッジネスト内にカートリッジを配置することであって、前記カートリッジネストが、前記カートリッジの一部分を受容するための受容部分を有する、配置することと、
アーマチュアが、前記アーマチュアを前記タワー部材に接続するピンの周りを回転するように、前記アーマチュアをタワー部材基部に向かって下方に移動させることであって、前記アーマチュアは、リンケージに枢動可能に接続され、そのため、前記アーマチュアを下方に移動させることが、前記リンケージを下方に移動させ、前記リンケージは、第1のチャネル端部に向かって、カートリッジプラットフォーム内に配置されたチャネルに沿って移動する、ガイドベアリングを有し、そのため、前記アーマチュアを下方に移動させることが、前記カートリッジプラットフォームを上方に引き寄せて、前記カートリッジに解放可能に連結するように前記カートリッジ連結部分と係合させる、移動させることと、
前記カートリッジを穿刺デバイスで穿刺して、前記カートリッジから飲料成分を放出させることと、
希釈剤を流して、前記希釈剤を前記飲料成分と混合させ、完成飲料の製造を可能にすることと、を含む、方法。
【請求項16】
第1の希釈剤に対応する入力を選択して、前記第1の希釈剤を前記バーガンノズルに押し込むことによって、前記飲料成分及び第1の希釈剤を混合させることを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第1の希釈剤に対応する第1の入力を提供することと、
第2の希釈剤に対応する第2の入力を提供することと、
前記第1の入力又は前記第2の入力を選択して、前記第1の希釈剤又は前記第2の希釈剤を前記バーガンノズルに押し込むことによって、前記飲料成分及び第1の希釈剤又は前記第2の希釈剤を混合させることと、を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記アーマチュアを上方に移動させることが、前記リンケージを上方に移動させ、かつ前記ガイドベアリングが、第2のチャネル端部に向かって移動させて、前記カートリッジプラットフォームを下方に移動させ、前記カートリッジ連結部分から係合解除されることを可能にするように、前記アーマチュアを前記タワー部材基部から離して上方に移動させることと、
前記穿刺されたカートリッジを取り外すことと、
前記カートリッジネスト内に第2のカートリッジを配置することと、
前記ガイドベアリングが前記チャネルに沿って前記第1のチャネル端部に向かって移動して、前記カートリッジプラットフォームを上方に引き寄せて、前記第2のカートリッジに解放可能に連結する前記カートリッジ連結部分と係合するように、前記アーマチュアを前記タワー部材基部に向かって下方に移動させて、前記リンケージを下方に移動させることと、
前記第2のカートリッジを前記穿刺デバイスで穿刺して、前記第2のカートリッジから第2の飲料成分を放出することと、
前記希釈剤を流して、前記希釈剤を前記第2の飲料成分と混合させ、第2の完成飲料の製造を可能にすることと、を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記アーマチュアが上方に移動されると、前記カートリッジネストが、タワー部材開口部内の位置に移動する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記入力を選択することが、ソレノイドを作動させ、バーガンボタンに係合して、前記第1の希釈剤を前記バーガンノズルに押し込む、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、飲料ディスペンサに関する。特に、実施形態は、使い捨てポッド又はパッケージを利用するディスペンサ、及び飲料ディスペンサを使用する方法に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明の一態様は、タワー部材と、タワー部材に枢動可能に接続されたアーマチュアと、タワー部材に固定された静止プラットフォームであって、バーガンを保持するように構成された静止プラットフォームと、を備える、飲料ディスペンサを可能にする。飲料ディスペンサは、タワー部材に枢動可能に接続されたカートリッジプラットフォームと、アーマチュアに枢動可能に接続されたリンケージと、を含むことができる。リンケージは、アーマチュアの位置に基づいてカートリッジプラットフォームを開閉するように、第1のチャネル端部と第2のチャネル端部との間でカートリッジプラットフォーム内に形成されたチャネル内を移動するガイドベアリングを含むことができる。
【0003】
別の態様では、飲料ディスペンサは、バーガンハンドルを保持するためのバーガンクレードルと、バーガンノズルを保持するためのバーガンホルスタと、を含む。更なる態様では、飲料ディスペンサは、第1のバーガンボタンを作動させるための第1のソレノイドを含むことができ、第1のソレノイドは、アーマチュア上に配置された第1の入力によって制御され得る。飲料ディスペンサは、第2のバーガンボタンを作動させるための第2のソレノイドを含むことができ、第2のソレノイドは、アーマチュア上に配置された第2の入力によって制御され得る。
【0004】
飲料ディスペンサはまた、飲料成分を収容するカートリッジを穿刺して飲料成分を放出させる穿刺デバイスと、静止プラットフォームに接続され、カートリッジに解放可能に連結されるカートリッジ連結部分と、カートリッジの一部分を受容するための受容部分を有するカートリッジネストと、を含むことができる。穿刺デバイスは、カートリッジを穿刺して、それによって、飲料成分を放出させるように構成され得る。
【0005】
別の態様では、第1のソレノイドの作動が、バーガンノズル及びカートリッジを通して流体を押し、それによって、飲料成分及び流体を混合させる。カートリッジネストは、カートリッジをカートリッジネストに装填すること及び取り外すことができるように、カートリッジ連結部分に対して可動であり得る。カートリッジは、1杯分の飲料成分を収容することができる。別の態様では、カートリッジは、バッグ、シェル、ポッド、及びボックスのうちの1つを含むことができる。カートリッジは、再使用可能であり得る。
【0006】
更なる態様では、飲料分配システムは、タワー部材と、タワー部材に枢動可能に接続されたアーマチュアと、タワー部材に固定された静止プラットフォームと、静止プラットフォーム上に配置されたバーガンクレードルと、静止プラットフォーム上に配置されたバーガンホルスタと、静止プラットフォーム上に配置されたカートリッジ連結部分と、タワー部材に枢動可能に接続されたカートリッジプラットフォームと、アーマチュアに枢動可能に接続されたリンケージであって、アーマチュアの位置に基づいてカートリッジプラットフォームを開閉するように、第1のチャネル端部と第2のチャネル端部との間でカートリッジプラットフォーム内に形成されたチャネル内を移動するためのガイドベアリングを含むリンケージと、バーガンクレードル上に配置されたハンドル及びバーガンホルスタ内に配置されたノズルを有するバーガンと、飲料成分を収容するカートリッジを穿刺し、それによって、飲料成分を放出するように構成された穿刺デバイスと、カートリッジプラットフォーム上に配置されたカートリッジネストであって、カートリッジの一部分を受容するための受容部分を有するカートリッジネストと、を含むことができる。
【0007】
別の態様では、飲料分配システムは、第1のソレノイドを制御して、第1のバーガンボタンを作動させて、バーガンノズル及びカートリッジを通して第1の流体を押すことによって、飲料成分及び第1の流体を混合させるように、アーマチュア上に配置された第1の入力を含むことができる。
【0008】
別の態様では、飲料分配システムは、第1のソレノイドを制御して、第1のバーガンボタンを作動させて、バーガンノズル及びカートリッジを通して第1の流体を押すことによって、飲料成分及び第1の流体を混合させるように、アーマチュア上に配置された第1の入力と、第2のソレノイドを制御して、第2のバーガンボタンを作動させて、バーガンノズル及びカートリッジを通して第2の流体を押すことによって、その飲料成分及び流体を混合させるように、アーマチュア上に配置された第2の入力と、を含むことができる。
【0009】
別の態様では、カートリッジネストは、カートリッジをカートリッジ受容部分に装填すること及び取り外すことができるように、カートリッジ連結部分に対して可動であり得る。
【0010】
更なる態様では、飲料を製造するための方法は、ディスペンサの静止プラットフォーム上にバーガンノズル及びバーガンハンドルを有するバーガンを置くことであって、静止プラットフォームが、タワー部材に固定され、カートリッジ連結部分を有する、置くことと、タワー部材に枢動可能に接続されたカートリッジプラットフォームに取り付けられたカートリッジネスト内にカートリッジを配置することであって、カートリッジネストが、カートリッジの一部分を受容するための受容部分を有する、配置することと、アーマチュアが、アーマチュアをタワー部材に接続するピンの周りを回転するように、アーマチュアをタワー部材基部に向かって下方に移動させることであって、アーマチュアを下方に移動させることでリンケージが下方に移動するように、アーマチュアがリンケージに枢動可能に接続され、リンケージは、カートリッジプラットフォーム内に配置されたチャネルに沿って第1のチャネル端部に向かって移動するガイドベアリングを有することにより、アーマチュアを下方に移動させることでカートリッジプラットフォームを上方に引き寄せて、カートリッジに解放可能に連結するためのカートリッジ連結部分と係合させる、移動させることと、穿刺デバイスでカートリッジを穿刺して、飲料成分をカートリッジから放出することと、希釈剤を流して、希釈剤を飲料成分と混合させ、完成飲料の製造を可能にすることと、を含む、方法。
【0011】
この方法は、第1の希釈剤に対応する入力を選択して、第1の希釈剤をノズル内に押し込むことによって、飲料成分及び第1の希釈剤を混合させることを含み得る。この方法は、第1の希釈剤に対応する第1の入力を提供することと、第2の希釈剤に対応する第2の入力を提供することと、第1の入力又は第2の入力を選択して、第1の希釈剤又は第2の希釈剤をバーガンノズルに押し込むことによって、飲料成分及び第1の希釈剤又は第2の希釈剤を混合させることと、を含み得る。
【0012】
この方法は、アーマチュアを上方に移動させることによりリンケージを上方に移動させ、ガイドベアリングが第2のチャネル端部に向かって移動し、カートリッジプラットフォームが下方に移動してカートリッジ連結部分から離脱することを可能にするように、アーマチュアをタワー部材基部から離して上方に移動させることと、穿刺されたカートリッジを取り外すことと、第2のカートリッジをカートリッジネスト内に配置することと、ガイドベアリングがチャネルに沿って第1のチャネル端部に向かって移動して、カートリッジプラットフォームを上方に引き寄せて、第2のカートリッジに解放可能に連結するカートリッジ連結部分と係合するように、アーマチュアをタワー部材基部に向かって下方に移動させてリンケージを下方に移動させることと、第2のカートリッジを穿刺デバイスで穿刺して、第2のカートリッジから第2の飲料成分を放出することと、希釈剤を流して、希釈剤を第2の飲料成分と混合させ、第2の完成飲料の製造を可能にすることと、を含み得る。別の態様では、アーマチュアが上方に移動されると、カートリッジネストが、タワー部材開口部内の位置に移動することができる。別の態様では、入力を選択することにより、ソレノイドを起動して、バーガンボタンに係合して、第1の希釈剤をノズルに押し込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付図面は、本発明の中に組み込まれ、本明細書の一部を形成し、本発明の実施例を例示し、本説明と共に、更に本発明の諸原理を説明し、かつ当業者が本発明を作り上げ、そして使用することを可能にする役割を果たす。
【0014】
図1】本発明の種々の態様による飲料ディスペンサの斜視図である。
【0015】
図2】本発明の種々の態様による飲料ディスペンサの側面図である。
【0016】
図3】本発明の種々の態様による飲料ディスペンサの側面図である。
【0017】
図4】本発明の種々の態様による飲料ディスペンサの斜視図である。
【0018】
図5】本発明の種々の態様による飲料ディスペンサの側断面図である。
【0019】
図6図5の部分拡大断面図を示す。
【0020】
図7】本発明の種々の態様による飲料ディスペンサの側断面図である。
【0021】
図8】本発明の種々の態様による飲料ディスペンサの分解図である。
【0022】
実施形態の特徴及び利点は、図面と併せて以下に述べる詳細な説明から明らかになり、図面では、同様の参照符号は、全体を通して対応する要素を特定する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以降、添付図面に図示されるような本発明の実施例を参照して、本発明を詳細に説明する。「一実施例(one embodiment)」、「実施例(an embodiment)」、「例示的な実施例(an exemplary embodiment)」等の言及は、記載された実施例が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、すべての実施例が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような句は、必ずしも同一の実施例に言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が実施例に関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかにかかわりなく、他の実施例に関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。
【0024】
飲料分配ユニットは、飲食店が施設設置型ドリンクサーバ飲料(on-site fountain beverage)を作るための人気の方法となっている。典型的には、これらのユニットは、それぞれが、シロップ及び液体を分配する液体源を含有する複数のバッグインボックス容器と、混合ユニットと、分配ユニットと、を含む。シロップは、バッグインボックス容器から混合ユニット内へポンプで送り込まれ、混合ユニットにおいて、液体と混合されて、その後、分配ユニットを通って分配される飲料を形成する。典型的には、ポンプによって、シロップが、バッグインボックス容器から混合ユニット内へ放出される。
【0025】
従来の飲料分配ユニット及びシステムは、これらが騒音を出す場合があり、利用客の邪魔をする場合があるため、バッグインボックス容器及びポンプを、貯蔵室又は食品調製エリアなどの奥の部屋に位置付けている。分配ユニットは、スタッフ及び/又は利用客がそれにアクセスすることができるように、レストラン又はバーの食品サービスエリアに位置付けられる場合が多い。このユニットは、複数の部屋に位置付けられ、ユニットの一部は、アクセスしにくいので、組み立て、分解、及び整備に時間がかかる。この飲料分配ユニットの組み立て、分解、及び整備は、ユニットの複雑な特性のため、高度な技術を有する技術者によって行われる場合が多い。
【0026】
多くの炭酸飲料及び無炭酸飲料は、市場で手に入り、需要がある。例えば、レストラン、カフェテリア、ファストフード施設などは、飲料ディスペンサを利用する場合が多く、かかる飲料を(カウンターの後ろからか又はセルフサービスかのいずれか一方で)顧客に提供している。これらのディスペンサは、「ポストミックス」飲料分配バルブを使用する場合が多く、2つの別個の流路を使用して、(飲料の種類に応じて炭酸の又は無炭酸の)水と、シロップと、をカップの中に分配し、カップの中で水とシロップとが混合して、飲料を製造する。代わりになるべきものとして、「プレミックス」ディスペンサは、予め混合された飲料を分配し得る。
【0027】
典型的に、ポストミックス飲料分配バルブは、1つのバルブにつき1つのみの飲料フレーバを分配する。ディスペンサが収容することができるこれらの「1フレーバ」バルブの数は限定され、それ故に、バルブは、最も人気のあるフレーバ、典型的には炭酸飲料(コーラ、ダイエットコーラ、レモンライム、ルートビアなど)に割り当てられる。追加の無炭酸飲料のフレーバ(例えば、アイスティー、レモネード、ピンクレモネード、フルーツパンチ、ラズベリーアイスティなど)には、追加のディスペンサが必要となる。多くの場合、これらのディスペンサは、飲料分配サイクル間のフレーバの混合を防止するために、1つのフレーバ専用となる。これにより、更にカウンターの空間が占領され、飲料分配コストが増加する。
【0028】
多くの食品サービスエリア及びレストランは、バーガンを利用して、ポストミックス飲料を調製し、給仕する。バーガンは、ノズルから飲料を混合及び分配するために使用される。バーガンは、多数のボタンを有する分配ヘッドで終端する可撓性ホースである。静水及び炭酸水の両方が、可撓性ステムに沿ってヘッドに供給される。いくつかのシロップ又は濃縮物もまた、ステムに沿って供給される。バーガンヘッド上の個々のボタンを選択的に押すことにより、バルブを開き、濃縮物及び希釈剤の流れを可能にして、ポストミックス飲料を形成する。
【0029】
典型的なポストミックス飲料ディスペンサと同様に、バーガン飲料提供物は、バーガンノズルに供給される予め選択されたシロップ濃縮物に限定される。食品サービスエリア又はレストランは、別のシロップ濃縮物供給源をバーガンに追加する必要なく、追加の飲料及び又は飲料フレーバを提供することを望む場合がある。
【0030】
加えて、食品サービスエリア又はレストランは、ボトル及び缶内に期間限定提供(「LTO」)飲料製品を提供する場合がある。企業は、何か新しいもの及び新型のものへの興味を生成することにより、増量が可能な、期間限定の刷新した新しいフレーバを提供することができる。特定の製品を入手する機会を制限することにより、需要を衝動させることができ、企業にとって有利であり得る。バーガンを含む、現存するポストミックス飲料分配設備は、概ね、技術者がシロップラインなどの特定の供給ラインを洗浄又は交換し、新しい製品を装填することが必要なラインの中に既にあるものだけを供給することができる。かかる集約的システムの分解整備の必要がなく、消費者への期間限定提供を可能にする1杯又は複数杯分用のパッケージにより、食品サービスの顧客が、一人一人に合わせた製品を提供されることは、有利であり得る。
【0031】
このシステムのインフラストラクチャ及び特性により、食品及び飲料施設(例えば、レストラン、コンビニエンスストア、食料品店、又は同様の場所)で、追加の飲料、飲料フレーバ、及びLTOを提供することは、切り替えコスト及び設備交換のために、あまり所望されない場合がある。異なる飲料及び/又はフレーバを提供する回転ディスペンサは、ラインを通って流れていた前のシロップのフレーバに起因するフレーバの交差汚染を避けるために、シロップのラインなどの構成要素を交換することが必要な場合がある。標準的なポストミックスシステムは、概ね、ラインを通ってポンプで送り込まれるシロップ製品のみを分配し得る。フレーバを変えるためには非常に時間がかかり、複雑な切り替えが必要とされ、ライン交換を必要とする、刺激性のフレーバから薄いフレーバへ切り替える際、フレーバの残渣がリスクとなる。
【0032】
加えて、飲料及びフレーバの利用が少なくなると、期限切れの傾向になり得、したがって、供給チェーン及び貯蔵寿命管理の観点から、ポストミックス環境では理想的でない可能性がある。本明細書の1杯分用のパッケージ又はシステムを利用することにより、廃棄製品を減らし、ユニットを分割して、より小さい形態で、在庫管理をより簡単にすることができる。
【0033】
本ディスペンサは、シロップを収容する1杯分用のパッケージを使用する完成飲料、半完成飲料、又はフレーバ、あるいはバーガンポストミックスバルブを介した濃縮物を分配する能力を供給する。炭酸水、静水、又は半完成飲料は、限定されるものではないが、濃縮物カートリッジ、ポッド、又はパケットを含む形態で、1杯分用のパッケージを通してバーガンから流れる。
【0034】
1杯分用のフォームファクタは、食品及び飲料施設内のカウンターの後ろのシロップ及びフレーバの大きなパックを潜在的に排除することができ、需要に応じて完成飲料を供給することができる。標準的なバーガンポストミックスバルブシステムは、配管ラインを介して接続される、バッグインボックス内の濃縮物に基づいて飲料又は水のみを供給する。静水又は炭酸水を活用するだけで、本システムは、カートリッジ、ポッド、又はパッケージを使用して、追加の単一フレーバ又は多フレーバ飲料を供給することができる。
【0035】
本発明のいくつかの態様によれば、ディスペンサは、完成飲料若しくは部分的なフレーバ、甘味料、又は他の非アルコール性飲料若しくはアルコール飲料と混合させることができる栄養添加剤を給仕することができる独立型の分配システムであり得る。システムは、バーガンを保持するためのクレードルを有することができる。システムは、バーガンをバーガンクレードル及びバーガンホルスタ上の定位置に保持するためにバーガン上にクランプするクラムシェルアーマチュアを利用することができる。アーマチュアの上部は、所望の種類の飲料に基づいて、バーガンソーダ又は水ボタンを作動させるための1つ以上のソレノイドを含むことができる。
【0036】
システムは、カートリッジ、ポッド、又はパケットを保持することができるカートリッジネストを利用するためのリンケージを含むことができる。アーマチュアが下げられると、ネストは、カートリッジポッドを頂部及び底部から開かせるシステムの穿刺部分まで持ち上げられ、一方で、バーガンハンドル上のソーダ又は水ボタンを同時に作動させ、したがって、希釈剤がカートリッジを通って流れ、完成飲料を生成することを可能にする。
【0037】
同時に、上部アーマチュアは、システムの選択に応じて、ソーダ又は水ボタンを押下するソレノイド駆動シャフトの作動を通じて、ソーダ又は水ボタンを作動させることができる。この作動は、タイマーを使用して時間調整することができ、それにより、ソーダ又は水の比率を制御することを可能にする。
【0038】
これらの及び他の実施例は、図面を参照しながら、以下で検討する。しかし、当業者であれば、これら図面に関して本明細書で提供する詳細な説明は、単に説明目的のみであり、限定的と解釈すべきではないことを理解しているであろう。
【0039】
図1に示すように、ディスペンサ200は、タワー270と、タワー270の中央部分を通って延在するタワー開口部274と、タワー基部272とを含むことができる。図4に示すように、カバー202はアーマチュア240に接続することができ、水ソレノイド254、ソーダソレノイド252、及びコントローラ(図示せず)を覆うことができる。ソーダボタン242及び水ボタン244は、アーマチュア240上に配置することができ、ソーダソレノイド252及び水ソレノイド254をそれぞれ制御して、アーマチュア240が閉位置にあるときに、バーガン100上のそれぞれのソーダボタン及び水ボタンを作動させることができる。例えば、ソーダボタン242を選択することにより、電子信号をコントローラに送信して、予めプログラムされた時間の間、ソーダソレノイド252を作動させることができる。作動されると、ソーダソレノイド252は、バーガン100上のソーダ水又は炭酸水ボタンと係合して、ソーダ水を分配する。同様に、水ボタン244を選択することにより、電子信号をコントローラに送信して、予めプログラムされた時間の間、水ソレノイド254を作動させることができる。作動されると、水ソレノイド254は、バーガン100上の静水ボタンと係合して、静水を分配する。
【0040】
静止プラットフォーム204は、タワー270に固定することができる。バーガンホルスタ208、バーガンクレードル214、及びカートリッジ連結部分209は、静止プラットフォーム204に固定することができる。ある態様では、静止プラットフォーム、バーガンホルスタ208、及びバーガンクレードル214は、一体型部品として形成され得る。バーガン100は、静止プラットフォーム204上のディスペンサ200上に配置することができる。リンケージ230は、アーマチュア240をカートリッジプラットフォーム250に接続することができる。カートリッジプラットフォーム250は、カートリッジネスト217を含むことができる。バーガンクレードル214及びカートリッジネスト217は、例えば、締結具システム、摺動可能な蟻継システム、スナップ嵌め、又は同様のものを通じて、取り外し可能に又は固定して連結され得る。いくつかの実施形態では、ディスペンサ200は、カートリッジネスト217を一体型構成要素として含むことができる。いくつかの実施形態では、バーガンホルスタ208は、静止プラットフォーム204の中に一体化されてもよい。
【0041】
バーガン100は、バーガンノズル102及びバーガンボタン104(図5)を含むことができる。バーガンボタン104は、バーガン100の飲料分配機能を作動させることができる。いくつかの実施形態では、ボタン104は、ノズル102及びカートリッジ300を通って押される流体(例えば、静水又は炭酸水)の流れを制御し、それによって、カートリッジ300内に収容された飲料成分302と流体が混合されて、完成飲料が製造される。
【0042】
図2~3を参照すると、アーマチュア240は、ピン242でタワー270に枢動可能に接続され得る。カートリッジプラットフォーム250は、ピン256でタワー270に枢動可能に接続され得る。リンケージ230は、ピン232でアーマチュア240に枢動可能に接続され得る。リンケージ230は、ガイドベアリング234を含むことができる。ガイドベアリング234は、第1のチャネル端部253と第2のチャネル端部255との間でカートリッジプラットフォーム250内のチャネル252内で移動することができる。アーマチュア240、リンケージ230、及びカートリッジプラットフォーム250は、開位置(例えば、図2)と閉位置(例えば、図1及び3)との間で協働的に移動する。例えば、開位置の間、アーマチュア240は、タワー基部272から離れて上方に移動することができ、ピン242の周りを回転することができる。アーマチュア240は、リンケージ230がピン232の周りを回転するにつれて、リンケージ230を上方に移動させる。リンケージ230上のガイドベアリング234は、チャネル252内で第1のチャネル端部253に向かって上方に移動し、カートリッジプラットフォーム250が開位置へと下方に移動することを可能にする。開位置において、カートリッジ300は、カートリッジネスト217内に装填され得る(図4)。開位置において、カートリッジネスト217の分配部分218は、タワー開口部274内に延在することができる(図5~6)。
【0043】
閉位置の間、アーマチュア240は、タワー基部272に向かって下方に移動することができ、ピン242の周りを回転することができる。アーマチュア240は、リンケージ230がピン232の周りを回転するにつれて、リンケージ230を下方に移動させる。リンケージ230上のガイドベアリング234は、チャネル252内で第2のチャネル端部255に向かって下方に移動して、カートリッジプラットフォーム250を上方に引き寄せる。閉位置では、アーマチュア240は、バーガンホルスタ208及びバーガンクレードル214の上にバーガン100をクランプして、バーガン100をディスペンサ200上の定位置に保持する。
【0044】
バーガン100は、静止プラットフォーム204上に配置することができる。例えば、バーガンノズル102は、バーガンホルスタ208内に配置することができる。バーガンハンドル106は、バーガンクレードル214内に配置することができる。一態様では、バーガンノズル102は、バーガンホルスタ208と締まり嵌めを形成して、バーガンノズル102とバーガンホルスタ208との間に流体封止部を形成することができる。別の態様では、バーガンホルスタ208は、バーガンノズル102に当接する1つ以上の封止部を含むことができる。例えば、バーガンホルスタ208は、図6に示すように、バーガンノズル102と共に流体封止部を囲んで形成するための第1のノズル封止部210及び第2のノズル封止部212を含むことができる。
【0045】
バーガンクレードル214は、第1の直立部分215a、第2の直立部分215b、及び基部216(図4)を含むことができる。バーガンハンドル106は、第1の直立部分215aと第2の直立部分215bとの間の基部216上に載置することができる。ある態様では、第1の直立部分215a及び第2の直立部分215bは、基部216から片持ち可能であり、バーガンハンドル106の側面と締まり嵌めを形成して、バーガンハンドル106をバーガンクレードル214の上に保持することができる。ある態様では、バーガンハンドル106は、バーガンクレードル216の上にスナップ嵌めすることができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、ディスペンサ200は、穿刺デバイス260及びカートリッジネスト217を含むことができる。バーガンホルスタ208はまた、飲料成分302を収容するカートリッジ300に解放可能に連結するように構成されたカートリッジ連結部分209(図6)を含むことができる。カートリッジネスト217は、カートリッジ300の一部分を受容するための受容部分220(図6)を有し得る。使用中、穿刺デバイス260は、カートリッジ300を穿刺して、それによって、飲料成分302を放出させるように構成され得る。
【0047】
図2~3に示されるように、いくつかの実施形態では、カートリッジネスト217を含むカートリッジプラットフォーム250は、カートリッジ300をカートリッジ受容部分220に装填及び取り外しできるように、静止プラットフォーム204及びカートリッジ連結部分209に対して可動であり得る。いくつかの実施形態では、カートリッジネスト217は、バーガンノズル102に直接的に調整可能に取り付けられるように構成され得る。カートリッジネスト217は、分配部分218を含み得、その分配部分から完成飲料が分配される。いくつかの実施形態では、カートリッジネスト217は、ノズル102の下に配置され得る。
【0048】
図5~7に示されるように、カートリッジネスト217は、カートリッジ300がカートリッジネスト217内で封止されるように、カートリッジが空洞内にしっかりと保持されるように、カートリッジ300を受容するように構成され得る。カートリッジネスト217及び受容部分220は、ノズル102の下に調整可能に配置され得る。いくつかの実施形態では、カートリッジ300が配置されることを可能にするか、又はカートリッジネスト217をノズルアダプタ208に連結させるために、カートリッジネスト217を所定位置に配置する(例えば、アーマチュア240を上げ下げすることによってディスペンサ200を開閉する)動作は、ピン接続部232、242、及び256のうちの1つ以上に動作可能に接続されている、例えば、電気モータ、ソレノイド、及び同様のものなどの1つ以上の作動構成要素を使用して自動化することができる。いくつかの実施形態では、カートリッジネスト217を配置する動作は、例えば、ばね又は圧縮性ピストンなどによって、機械的に容易にされてもよい。電気的、機械的、又は電気機械的な作動構成要素が、ディスペンサ200内に、あるいは、限定されるものではないが、壁、カウンタートップ、テーブル、又はハウジングを含むディスペンサ200に隣接する構造体内に配置されてもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、カートリッジ300は、1杯分の飲料成分302を含む。いくつかの実施形態では、カートリッジ300は、期間限定提供又は地域限定提供の一部である。いくつかの実施形態では、カートリッジ300は、例えば、チェリー、ライム、バニラ、オレンジなどの補助飲料フレーバ料であり得る。いくつかの実施形態では、カートリッジは、バッグ、シェル、ボックス、ポッド、又はこれらの組み合わせとして構成され得る。いくつかの実施形態では、カートリッジ300は、シェル材料、及び、例えば、ホイル又は紙などの穿刺可能材料でできていてもよい。いくつかの実施形態では、カートリッジ300は、再使用可能であり、例えば、ユーザによって再使用され、飲料成分302を追加又は生成してもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、穿刺デバイス260は、バーガンホルスタ208、カートリッジ300、又はカートリッジネスト217と連結してもよい。いくつかの実施形態では、バーガンノズル102は、カートリッジ300又はカートリッジネスト217と連結してもよい。
【0051】
実施形態では、穿刺デバイス260は、注入器262を含むことができ、その注入器を通って、静水又は炭酸水などの希釈剤が、使用中に流れる。いくつかの実施形態では、分配部分218は、流体及び飲料成分302を混合させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、カートリッジネスト217が、ホルスタの遠位端に混合部分を含むことができ、そこで、流体及び飲料成分302が、分配される前に混合されてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態は、飲料を製造するための方法であって、システムのための飲料成分を収容するカートリッジを提供することと、バーガンガンクレードル上にバーガンを置いて、バーガンホルスタ内にバーガンノズルを配置することと、カートリッジの一部分を受容するための受容部分を有するカートリッジネスト内にカートリッジを置くことと、バーガンをディスペンサ上の定位置に固定するためにアーマチュアを下げることと、希釈剤ボタンを選択して押し、希釈剤をカートリッジ内に分配して飲料成分を放出することと、希釈剤及び飲料成分を混合して、完成飲料を製造することを可能にすることと、を含む、方法に向けて描かれている。
【0053】
いくつかの実施形態は、期間限定提供の飲料を製造するための方法に関する。かかる方法は、飲料成分を含有するカートリッジへのアクセスを提供すること、受容すること、又は制限することを含み得る。いくつかの実施形態では、飲料成分は、制限基準に基づいて提供され得る。いくつかの実施形態では、飲料は、ポストミックスプロセスによって形成され得る。いくつかの実施形態では、飲料は、プレミックスプロセスによって形成され得る。実施形態では、カートリッジ300は、カートリッジの一部分を受容するための受容部分を有するカートリッジネスト217と、穿刺デバイスと、穿刺デバイスに連結されるように構成されたバーガンホルスタと、カートリッジに解放可能に連結するように構成されたカートリッジ連結部分と、係合することができ、飲料成分をカートリッジから放出させ、ディスペンサシステムを通して流体を流し、その流体を飲料成分と混合させ、完成飲料を製造することを可能にする。いくつかの実施形態では、制限基準は、限定された期間、例えば、6ケ月未満、3ケ月未満、1ケ月未満である。いくつかの実施形態では、限定された期間は、映画館でのロードショー、スポーツのフランチャイズプロモーション、クラウドソースのフレーバコンテストなどの別の期間限定イベントと一致してもよい。いくつかの実施形態では、制限基準は、限定された国での発売、限定された州での発売、又は他の限定された地域での発売などの限定された地理的エリアである。いくつかの実施形態では、限定された地理的エリアは、特定のコンビニエンスストア、又はレストランなどの特定の小売環境であってもよい。いくつかの実施形態では、飲料成分は、企業にとっての主力製品であってもよく、LTOに関連しなくてもよい。
【0054】
本明細書に記載された特定の実施形態の前述の記載は、図示及び説明の目的のために提示されている。これらの例示的な実施形態は、網羅的であると意図されたものでも、あるいは開示された正確な形態に実施形態を限定するように意図されたものでもない。記載されたすべての特定の詳細が、記載された実施形態を実践するために必要とされるわけではない。
【0055】
上述の教示の観点から多くの変更形態及び変形形態が可能であること、及び当該技術分野の範囲内の知識を適用することにより、過度の実証をすることなく、本発明の全般的な概念から逸脱することなく、このような特定の実施形態を種々の用途に容易に修正及び/又は適応させ得ることが、当業者に明らかとなるであろう。このような適応及び修正は、本明細書に提示された教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。
【0056】
「発明を実施するための最良の形態」の節は、「特許請求の範囲」を解釈するために使用されることを意図している。「発明の概要」及び「要約書」の節は、(複数の)発明者により想到されるように、本発明の1つ以上であるがすべてではない例示的な実施形態を記載し得、したがって、本発明及び特許請求の範囲を限定することを意図されるものではない。
【0057】
特定の機能の実施及びそれらの関係を例示する機能的ビルディングブロックの助けにより、本発明を上で説明してきた。これらの機能的ビルディングブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びこれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義することができる。
【0058】
本明細書で使用された表現法又は用語法は、本明細書の用語法又は表現法が当業者により解釈されるように、説明の目的のためであって限定を意図するものではない。
【0059】
本発明の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても制限されるべきではないが、特許請求の範囲及びこれらの等価物に従って定義されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8