(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】情報伝送方法、機器及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/12 20090101AFI20220328BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220328BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20220328BHJP
H04W 72/10 20090101ALI20220328BHJP
【FI】
H04W72/12 130
H04W72/04 136
H04L27/26 110
H04W72/10
(21)【出願番号】P 2019538672
(86)(22)【出願日】2018-01-09
(86)【国際出願番号】 CN2018071976
(87)【国際公開番号】W WO2018133710
(87)【国際公開日】2018-07-26
【審査請求日】2020-12-04
(32)【優先日】2017-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】シ、チファ
(72)【発明者】
【氏名】シェン、ジア
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チー
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/123956(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 27/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報伝送方法であって、
端末が
第1サービスを実行するとき、基地局が
前記第1サービスを実行するための第1チャネル上で送信した、
前記端末が第2サービスを実行するための第2チャネルを監視して構成情報を検出するようにトリガするために用いられる、前記端末が前記第2チャネルを監視するタイミング
実例を含む指示情報を受信する
ことによって、前記第1サービスは前記第2サービスよりも高い優先度を持つことと、
前記端末が、前記指示情報に基づいて前記第2チャネルを監視するとともに、前記基地局が
前記指示情報に基づいて前記第2チャネル上で送信した構成情報を検出することとを含む情報伝送方法。
【請求項2】
前記第1チャネルは、前記第1サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含み、且つ前記第2チャネルは、
前記第2サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1サービスは、超高信頼低遅延通信URLLCサービスを含み、且つ前記第2サービスは、高度化モバイルブロードバンドeMBBサービスを含む請求項
1又は請求項2に記載の方法。
【請求項4】
端末であって、
第1サービスを実行するとき、基地局が
前記第1サービスを実行するための第1チャネル上で送信した、
前記端末が第2サービスを実行するための第2チャネルを監視して構成情報を検出するようにトリガするために用いられる、前記端末が前記第2チャネルを監視するタイミング
実例を含む指示情報を受信するように構成される受信モジュール
であって、前記第1サービスは前記第2サービスよりも高い優先度を持つ受信モジュールと、
前記指示情報に基づいて前記第2チャネルを監視するとともに、前記基地局が
前記指示情報に基づいて前記第2チャネル上で送信した構成情報を検出するように構成される検出モジュールとを含む端末。
【請求項5】
前記第1チャネルは、前記第1サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含み、且つ前記第2チャネルは、
前記第2サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含む請求項
4に記載の端末。
【請求項6】
前記第1サービスは、超高信頼低遅延通信URLLCサービスを含み、且つ前記第2サービスは、高度化モバイルブロードバンドeMBBサービスを含む請求項
4又は請求項5に記載の端末。
【請求項7】
情報伝送方法であって、
基地局が、第1サービスを実行するための第1チャネル上で、前記第1サービスを実行している端末に、前記端末が第2サービスを実行するための第2チャネルを監視して構成情報を検出するようにトリガするために用いられる、前記端末が前記第2チャネルを監視するタイミング実例を含む指示情報を送信することによって、前記第1サービスは前記第2サービスよりも高い優先度を持つことと、
前記基地局が、前記指示情報に基づいて前記第2チャネル上で前記端末に用いられる前記構成情報を送信することとを含む情報伝送方法。
【請求項8】
前記第1チャネルは、前記第1サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含み、且つ前記第2チャネルは、前記第2サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含む請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1サービスは、超高信頼低遅延通信URLLCサービスを含み、且つ前記第2サービスは、高度化モバイルブロードバンドeMBBサービスを含む請求項7又は請求項8に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク側機器であって、
第1サービスを実行するための第1チャネル上で、前記第1サービスを実行している端末に、前記端末が第2サービスを実行するための第2チャネルを監視して構成情報を検出するようにトリガするために用いられる、前記端末が前記第2チャネルを監視するタイミング実例を含む指示情報を送信するように構成される第1送信モジュールであって、前記第1サービスは前記第2サービスよりも高い優先度を持つ第1送信モジュールと、
前記指示情報に基づいて前記第2チャネル上で前記端末に用いられる前記構成情報を送信するように構成される第2送信モジュールとを含むネットワーク側機器。
【請求項11】
前記第1チャネルは、前記第1サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含み、且つ前記第2チャネルは、前記第2サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含む請求項10に記載のネットワーク側機器。
【請求項12】
前記第1サービスは、超高信頼低遅延通信URLLCサービスを含み、且つ前記第2サービスは、高度化モバイルブロードバンドeMBBサービスを含む請求項10又は請求項11に記載のネットワーク側機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、無線通信分野に関し、より具体的には、情報伝送方法、機器及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴い、第5世代移動通信技術(5G、第5世代)が検討されている。5Gシステムにおける無線アクセスは、新しい無線と呼ばれ、NR(New Radio)とも呼ばれる。5Gシステムにおいて、高度化モバイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband、 eMBB)、超高信頼低遅延通信(Ultra Reliable and Low Latency Communication、 URLLC)、大規模マシンタイプ通信(massive Machine Type of Communication、 mMTC)という3つの典型的な応用場面がある。eMBB場面は、従来のモバイルブロードバンドサービスを基本として、データ伝送速度を著しく高めることにより、さらにユーザ体験及びその他の性能を向上させる。URLLC場面は、自動又は補助運転、AR(Augmented Reality、拡張現実)、VR(Virtual Reality、仮想現実)、タッチインターネット及び産業制御を含む遅れに極めて敏感なサービスに適用される。ネットワーク遅れが大きければ、URLLCサービスは正常に稼働できず、さらに制御エラーが発生する。
【0003】
5Gシステムにおいて、URLLCサービスのアクティブ状態にあるUE(即ち、URLLCデータを受信するように、UEは監視している)については、基地局がUEに構成/再構成情報を送信する場合、構成/再構成情報がURLLCリソース以外のリソース、例えば、eMBBリソース中に携帯されれば、構成情報をタイムリーに取得するように、UEはeMBBリソース中における情報を持続的に監視する必要がある。しかしながら、リソースに対する持続的な監視は、複雑性が高く、消費電力が高い。例えば、eMBBリソース上における制御チャネルに対する監視の持続時間が長いため、eMBBリソースに対する持続的な監視は、高い消費電力を引き起こす。上記問題に鑑み、他の構成/再構成情報の送信方法が提供され、即ち、URLLCリソース中に構成/再構成情報を携帯させて送信する。このような場合に、送信される構成情報をタイムリーに取得するように、UEは、URLLCリソース中における情報を持続的に受信する必要がある。なお、URLLCリソースの低遅延要求に基づいて、UEは、URLLCサービスの情報を優先的に受信しなければならない。URLLCサービスを実行するための十分なリソースがなければ、UEは、その他のUEの非URLLCサービスのリソース、例えば、eMBBサービスを実行するためのリソースを占有する可能性があり、それにより、その他のUEの性能低下を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一部又は全ての問題を解決するために、本願の実施例は、情報伝送方法、機器及びコンピュータ読み取り可能な媒体を提供し、端末の持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末の性能に与える影響を低減させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様にて提供される情報伝送方法は、基地局が第1サービスを実行するための第1チャネル上で、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が前記第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を送信することと、前記基地局が前記第2チャネル上で前記端末に用いられる構成情報を送信することとを含んでもよい。
【0006】
第二の態様にて提供される情報伝送方法は、端末が、基地局が第1サービスを実行するための第1チャネル上で送信した、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が前記第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を受信することと、前記端末が、前記指示情報に基づいて前記第2チャネルを監視するとともに、前記基地局が前記第2チャネル上で送信した構成情報を検出することとを含んでもよい。
【0007】
第三の態様にて提供されるネットワーク側機器は、第1サービスを実行するための第1チャネル上で、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が前記第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を送信するように構成される第1送信モジュールと、前記第2チャネル上で、前記端末に用いられる構成情報を送信するように構成される第2送信モジュールとを含んでもよい。
【0008】
第四の態様にて提供される端末は、基地局が第1サービスを実行するための第1チャネル上で送信した、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が前記第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を受信するように構成される受信モジュールと、前記指示情報に基づいて前記第2チャネルを監視するとともに、前記基地局が前記第2チャネル上で送信した構成情報を検出するように構成される検出モジュールとを含んでもよい。
【0009】
第五の態様にて提供されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コマンドが記憶されており、前記コマンドがプロセッサによって実行される場合は、前記プロセッサに第1態様による方法の動作を実行させる。
【0010】
第六の態様にて提供されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コマンドが記憶されており、前記コマンドがプロセッサによって実行される場合は、前記プロセッサに第2態様による方法の動作を実行させる。
【0011】
第七の態様にて提供されるネットワーク側機器は、第1ネットワークインタフェース、第1メモリ及び第1プロセッサを含んでもよく、そのうち、前記第1ネットワークインタフェースは、その他の外部ネットワーク素子との間に、情報を送信及び受信する過程で信号を受信及び送信するように構成され、前記第1メモリは、前記第1プロセッサ上で実行するコンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時に、前記第1態様による方法の動作を実行するように構成される。
【0012】
第八の態様にて提供される端末は、第2ネットワークインタフェース、第2メモリ及び第2プロセッサを含んでもよく、そのうち、前記第2ネットワークインタフェースは、その他の外部ネットワーク素子との間に、情報を送信及び受信する過程で信号を受信及び送信するように構成され、前記第2メモリは、前記第2プロセッサ上で実行するコンピュータプログラムを記憶するように構成され、前記第2プロセッサは、前記第2態様による方法の動作を実行するように構成される。
【0013】
第九の態様にて提供される情報伝送システムは、ネットワーク側機器及び端末を含んでもよく、そのうち、前記ネットワーク側機器は、第1サービスを実行するための第1チャネル上で、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が前記第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を送信するように構成され、前記ネットワーク機器はさらに、前記第2制御チャネル上で、前記端末に用いられる構成情報を送信するように構成される。前記端末は、前記ネットワーク側機器が前記第1チャネル上で送信した指示情報を受信し、前記指示情報に基づいて前記第2チャネルを監視するとともに、前記ネットワーク側機器が前記第2チャネル上で送信した構成情報を検出するように構成される。
【発明の効果】
【0014】
本願の実施例は、情報伝送方法、機器及びコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。前記ネットワーク側機器は、第1サービスを実行するための前記第1チャネル上で前記指示情報を送信することにより、前記端末が前記指示情報によって提供された情報に基づいて前記第2チャネルを監視するとともに、前記第2チャネル上に携帯されている情報を検出するようにさせることができ、それにより、端末の持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本願の実施例による通信システムの模式構成図である。
【
図2】本願の実施例による情報伝送方法の模式フローチャートである。
【
図3】本願の他の実施例による情報伝送方法の模式フローチャートである。
【
図4】本願の実施例による第1の模式フローチャートである。
【
図5】本願の実施例による
図4における第1の実施形態の模式図である。
【
図6】本願の実施例による第2の模式フローチャートである。
【
図7】本願の実施例による
図6における第2の実施形態の模式図である。
【
図8A】本願の実施例による
図6における第2の他の実施形態の模式図である。
【
図8B】本願の実施例による
図6における第2の他の実施形態の模式図である。
【
図8C】本願の実施例による
図6における第2の他の実施形態の模式図である。
【
図9】本願の実施例によるネットワーク側機器の模式構成図である。
【
図10】本願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア部品の模式構成図である。
【
図11】本願の実施例による端末の第1模式構成図である。
【
図12A】本願の実施例による端末の第2模式構成図である。
【
図12B】本願の実施例による端末の第3模式構成図である。
【
図13】本願の実施例による端末のハードウェア部品の模式構成図である。
【
図14】本願の実施例による情報伝送システムの模式構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段について、明確、且つ完全に説明する。
【0017】
本願の実施例における技術的解決手段は、例えば、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System of Mobile communication、GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)システム、ロングタームエヴォリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、将来の5G通信システム等、様々な通信システムに用いられうる。
【0018】
本願の各実施例の端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して、1つ又は複数のコアネットワークに通信してもよい。端末は、ユーザ機器(User Equipment、 UE)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動無線局、移動局、遠隔局、遠隔端末、移動機器、ユーザ端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置であってもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有する手持ち機器、無線モデムに接続される計算機器又はその他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、将来の5Gネットワークにおける端末機器等であってもよい。
【0019】
本願の各実施例によるネットワーク側機器は、端末機器と通信するように構成される機器であってもよく、例えば、GSM又はCDMA中におけるベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、 BTS)であってもよく、WCDMAシステムにおけるノードB(NodeB、 NB)であってもよく、また、LTEシステムにおける発展型ノードB(eNB又はeNodeB)であってもよい。又は、基地局は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、将来の5Gネットワーク中のネットワーク側機器等であってもよい。
【0020】
図1は、例示的、且つ簡素化された通信システム構造である。
図1に示されたシステムは、本発明の実施例に用いられるシステムの例の1つに過ぎず、且つ必要に応じて、本発明の実施例の技術的解決手段は、上記のいずれかの通信システムにおいて実現することができる。
図1に示すように、無線システムは、コアネットワーク側、基地局及びユーザ機器(UE)を含んでもよい。基地局102は、伝送媒体を介して1つ又は複数のUE 104、106、108と通信するとともに、UE 104、106、108にコアネットワーク側までのアクセスポイントを提供する。LTEシステムにおいて、基地局102は発展型ノードB(eNB)であってもよく、且つ5G NRにおいて、基地局102はgNBであってもよい。UE 104、106、108の例は、セルラー電話、ラップトップコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)又は同様の機能を有するいずれかのその他の機器を含んでもよい。
【0021】
[実施例1]
図2は本願の実施例による情報伝送方法を示す。該方法は、通信システムのネットワーク側機器、例えば、5G NRにおけるgNBに用いることができ、且つ、以下のS201及びS202の動作を含む。
【0022】
S201において、基地局は、第1サービスを実行するための第1チャネル上で、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を送信する。
【0023】
なお、指示情報中におけるタイミング実例は、端末が第2チャネルを監視し始める特定の時間であってもよく、又は端末が第2チャネルを監視するタイムウィンドウであってもよく、本願の実施例は、これに限定されるものではない。
【0024】
該動作において、第1チャネルは、第1サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含み、第2チャネルは、第2サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含み、且つ第1サービスは、第2サービスよりも高い優先度を持つ。一例では、第1サービスは、URLLCサービスを含んでもよく、第2サービスは、URLLCサービス以外のその他のサービス、例えば、eMBBサービスを含んでもよい。したがって、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されているデータチャネル又は制御チャネルであってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されているデータチャネル又は制御チャネルであってもよい。
【0025】
一例では、第2チャネルに関連付けられる情報は、第2チャネルに対応する1つ又は複数の制御チャネル検索空間又は制御リソースセット(Control Resource Set、CORESET)、第2チャネルの時間領域リソース、又は第2チャネルの周波数領域リソースのうちの少なくとも1つを含む。第2チャネルに対応するCORESETについては、5G NR技術において詳細に説明される。
【0026】
一例では、指示情報とサービスデータを多重化することにより、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させることができる。変形例において、サービスデータの一部に対してパンクチャリングを行うことにより、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させる。具体的には、第1サービスのサービスデータの一部に対してパンクチャリングを行うことにより、指示情報は、パンクチャリングが行われたサービスデータのリソースを占有することで、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させる。他の実施例では、基地局は、第1チャネル上で指示情報及び第1サービスのサービスデータを別々に送信してもよく、即ち、該情報と第1サービスのサービスデータを多重化しないことが指示されている。
【0027】
S202において、基地局は、第2チャネル上で端末に用いられる構成情報を送信する。
【0028】
構成情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング又はメディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)シグナリング中に携帯されてもよく、端末のデータ伝送、測定制御及び報告、切り換え、セル選択及び再選択、ハイブリット自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)等を含むが、これらに限定されないサービスを制御するために用いられる。なお、構成情報のほかに、上記伝送方法はさらに、その他の情報/メッセージを送信するために用いることができる。
【0029】
本願の実施例において、基地局は、端末が指示情報における第2チャネルに関連付けられる情報又はタイミング実例に基づいて第2チャネルを検出できるように、上記指示情報を送信し、それにより、端末の持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0030】
図2に示した技術的解決手段の実施形態において、基地局は、1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESETを予め構成又は予め決定してもよい。この場合において、基地局から指示情報を受信した後、端末は、予め構成された前記制御チャネル検索空間又はCORESETから第2チャネルを検出することができる。具体的には、端末は、指示情報に含まれる第2チャネルに関連付けられる情報、例えば、第2チャネルの時間領域リソースに基づいて、予め構成された制御チャネル検索空間から第2チャネルを検出することができる。なお、指示情報を送信する前に、又は送信した後、前記制御チャネル検索空間又はCORESETを構成してもよい。
【0031】
図2に示した技術的解決手段の代替的実施形態において、指示情報はさらに、構成情報を送信するための情報を含んでもよい。構成情報を送信するための前記情報は、構成情報を送信するための時間領域リソース、構成情報を送信するための周波数領域リソース、構成情報を送信するための変調方式、又は構成情報を送信するためのチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つを含んでもよい。この場合において、基地局は、上記情報を含む指示情報を送信することにより、端末が指示情報における構成情報を送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース、変調方式、チャネル符号化方式のうちの少なくとも1つに基づいて第2チャネル情報を取得する、又は指示情報における第2チャネルに対応する制御チャネル検索空間又はCORESETから第2チャネルを検出し、続いて第2チャネル上の構成情報を検出することができるようにさせる。
【0032】
本願の実施例において、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されているチャネル(即ち、URLLCチャネル)であってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されているチャネル(即ち、eMBBチャネル)であってもよい。特に、該解決手段は以下のように実現されてもよい。基地局はURLLCチャネル(又はURLLCリソース)上で、eMBBチャネル(又はeMBBリソース)に関連付けられる情報及び/又は端末がeMBBチャネルを監視するタイミング実例を含む指示情報を送信し、続いて基地局はeMBBチャネル上で端末に用いられる構成情報を送信する。基地局から指示情報を受信した後、端末は指示情報によって提供された情報に基づいてeMBBチャネルを監視するとともに、eMBBチャネル上に携帯されている構成情報を検出する。指示情報とURLLCデータを多重化する、又は多重化しない。指示情報とURLLCデータを多重化しなければ、指示情報を、URLLCリソースにおいてURLLCデータと共に送信するしかない。当然ながら、該解決手段は、端末の持続的な監視による高い消費電力を避けることができる。該解決手段はさらに、より低い遅延要求でeMBBリソースにおいて構成情報を送信することにより、現在の端末によるその他の端末のリソース占有を防止でき、それにより、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0033】
本願の実施例の情報伝送方法によれば、ネットワーク側機器、例えば、gNBは、第1チャネル上で指示情報を送信することにより、端末が指示情報によって提供された情報に基づいて第2チャネルを検出するようにさせることができ、それにより、端末の持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0034】
[実施例2]
前の実施例と同じ発明思想に基づいて、
図3は本発明の実施例による情報伝送方法を示す。該方法は通信システムにおける端末に用いることができ、且つ、以下に示されるS301及びS302の動作を含む。
【0035】
S301において、端末は、基地局が第1サービスを実行するための第1チャネル上で送信した、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を受信する。
【0036】
なお、指示情報におけるタイミング実例は、端末が第2チャネルを監視し始める特定の時間であってもよく、又は端末が第2チャネルを監視するタイムウィンドウであってもよく、本願の実施例は、これに限定されるものではない。
【0037】
該動作において、第1チャネルは、第1サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含み、第2チャネルは、第2サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含み、且つ第1サービスは、第2サービスよりも高い優先度を持つ。一例では、第1サービスは、URLLCサービスを含んでもよく、第2サービスは、URLLCサービス以外のその他のサービス、例えば、eMBBサービスを含んでもよい。したがって、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されているデータチャネル又は制御チャネルであってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されているデータチャネル又は制御チャネルであってもよい。
【0038】
一例では、第2チャネルに関連付けられる情報は、第2チャネルに対応する1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESET、第2チャネルの時間領域リソース、又は第2チャネルの周波数領域リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
一例では、指示情報とサービスデータを多重化することにより、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させることができる。変形例において、サービスデータの一部に対してパンクチャリングを行うことにより、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させることができる。具体的には、第1サービスのサービスデータの一部に対してパンクチャリングを行い、指示情報は、パンクチャリングが行われたサービスデータのリソースを占有することで、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させる。他の例では、第1チャネル上で指示情報及び第1サービスのサービスデータを別々に受信し、即ち、該情報と第1サービスのサービスデータを多重化しないことが指示されている。
【0040】
S302において、端末は、指示情報に基づいて第2チャネルを監視するとともに、基地局が第2チャネル上で送信した構成情報を検出する。
【0041】
構成情報は、RRCシグナリング又はMACシグナリング中に携帯されてもよく、端末のデータ伝送、測定制御及び報告、切り換え、セル選択及び再選択、HARQ等を含むが、これらに限定されないサービスを制御するために用いられる。なお、構成情報のほかに、上記伝送方法はさらに、その他の情報/メッセージを送信するために用いることができる。
【0042】
本願の実施例において、端末は上記指示情報を受信した後、指示情報における第2チャネルに関連付けられる情報又はタイミング実例に基づいて第2チャネルを検出するとともに、タイミング実例に基づいて第2チャネルを監視することができ、それにより、端末の持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0043】
図3に示した技術的解決手段の第1実施形態において、端末は、指示情報を受信した後、基地局が予め構成した1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESETから第2チャネルを検出し、タイミング実例に基づいて第2チャネル上に携帯されている下り制御情報(downlink control information、DCI)を検出するとともに、検出したDCIに基づいて構成情報を復号してもよい。
【0044】
具体的には、基地局は、1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESETを予め構成又は予め決定してもよい。指示情報を受信すると、端末は、第2チャネルに関連付けられる情報、例えば、指示情報における第2チャネルの時間領域リソース又は周波数領域リソースに基づいて、予め構成された制御チャネル検索空間又はCORESETから第2チャネルを検出することができる。第2チャネルを検出すると、端末は、第2チャネル上に携帯されているDCIを取得するとともに、検出したDCIに基づいて構成情報を復号することができる。復号動作は従来の復号技術を採用して、ここで、詳細な説明を省略する。変形例において、端末は時間帯を予め設定してもよい。前記時間帯内において、チャネル検索空間から構成情報が携帯されている第2チャネルを検出しなければ、基地局がまだ構成情報を送信していないことが示され、且つ該過程が終了する。
【0045】
図3に示した技術的解決手段の第2実施形態において、指示情報はさらに、構成情報を送信するための情報を含んでもよい。構成情報を送信するための前記情報は、構成情報を送信するための時間領域リソース、構成情報を送信するための周波数領域リソース、構成情報を送信するための変調方式、又は構成情報を送信するためのチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つ含んでもよい。この場合において、端末は、指示情報を受信した後、指示情報に含まれる特定の情報コンテンツによって第2チャネルを監視するとともに、第2チャネル上の構成情報を検出することができる。
【0046】
S302における実施形態は、指示情報の異なるコンテンツに応じて変化する。具体的には、下記の2つの実施形態が存在する。
【0047】
[実施形態1]
指示情報はさらに、構成情報を送信するための情報、即ち、構成情報を送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース、変調方式又はチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つを含む場合、端末は、指示情報を受信した後、指示情報における構成情報を送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース、変調方式又はチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つに基づいて、第2チャネルを検出するとともに、第2チャネル上に携帯されている構成情報を復号してもよい。例えば、指示情報は、構成情報を送信するための時間領域リソースを含む場合、端末は、時間領域リソースに基づいて第2チャネル情報を取得し、続いて第2チャネル上の構成情報を検出してもよい。
【0048】
なお、本願の実施例の上記実施形態1において、第2チャネルのDCIを検出することを必要とせず、指示情報のみに基づいて構成情報を復号すればよい。
【0049】
[実施形態2]
指示情報は、第2チャネルに対応する1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESETを含む場合、端末は、指示情報を受信した後、指示情報における第2チャネルに対応する制御チャネル検索空間又はCORESETから第2チャネルを検出し、タイミング実例に基づいて第2チャネル上に携帯されているDCIを検出するとともに、指示情報及び検出したDCIに基づいて構成情報を復号してもよい。
【0050】
なお、本願の実施例の上記実施形態2において、指示情報から第2チャネルに対応する制御チャネル検索空間を取得し、且つ第2チャネル上に携帯されているDCIを検出する必要がある。指示情報に加えて、検出したDCIに基づいて、構成情報を復号してもよい。
【0051】
本願の実施例において、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されているチャネル(即ち、URLLCチャネル)であってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されているチャネル(即ち、eMBBチャネル)であってもよい。特に、該解決手段は以下のように実現されてもよい。端末はURLLCチャネル(又はURLLCリソース)上で、eMBBチャネル(又はeMBBリソース)に関連付けられる情報及び/又は端末がeMBBチャネルを監視するタイミング実例を含む指示情報を受信し、指示情報によって提供された情報に基づいてeMBBチャネルを検出するとともに、eMBBチャネル上の構成情報を取得する。指示情報とURLLCデータを多重化する、又は多重化しない。指示情報とURLLCデータを多重化しなければ、指示情報をURLLCリソースにおいてURLLCデータと共に送信するしかない。当然ながら、該解決手段は、端末の持続的な監視による高い消費電力を避けることができる。該解決手段はさらに、より低い遅延要求でeMBBリソースにおいて構成情報を送信することにより、現在の端末によるその他の端末のリソース占有を防止でき、それにより、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0052】
本願の実施例の情報伝送方法によれば、端末は、基地局が第1チャネル上で送信した指示情報に基づいて第2チャネル情報を取得するとともに、第2チャネルを検出することができ、それにより、端末の持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0053】
[実施例3]
以下、具体例を参照しながら、上記実施例の技術的解決手段について詳細に説明する。
【例1】
【0054】
該例において、基地局は、URLLCサービスのアクティブ状態にあるUEに構成/再構成情報を送信し、即ち、URLLCデータを受信するように、UEは監視している。該例の場面において、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されている制御チャネルであってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されている制御チャネルであってもよく、且つ基地局は、1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESETを予め構成してもよい。なお、上記場面は、いかなる形態で本願を制限するものではなく、本願を説明するように意図されている。
図4に示すように、該例の模式フローチャートはS401~S404に示される。
【0055】
S401において、基地局は、URLLC制御チャネル上で指示情報を送信する。
【0056】
該指示情報は、eMBB制御チャネルに関連付けられる情報及び端末がeMBB制御チャネルを監視するタイミング実例を含み、そのうち、指示情報におけるタイミング実例は、端末が第2チャネルを監視し始める特定の時間であってもよく、又は端末が第2チャネルを監視するタイムウィンドウであってもよい。eMBB制御チャネルは、URLLC制御チャネルとのマッピングを有してもよく、又は有しなくてもよく、本願の実施例では、これを限定しない。
【0057】
eMBB制御チャネルに関連付けられる情報は、eMBB制御チャネルに対応する1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESET、eMBB制御チャネルの時間領域リソース、又はeMBB制御チャネルの周波数領域リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0058】
該動作の1つの実施形態において、指示情報とURLLCデータを多重化することにより、指示情報とURLLCデータを共にURLLC制御チャネル上に携帯させることができる。代替的実施形態において、URLLCデータの一部に対してパンクチャリングを行うことにより、指示情報とURLLCデータを共にURLLC制御チャネル上に携帯させる。具体的には、URLLCデータの一部に対してパンクチャリングを行い、且つ指示情報はパンクチャリングが行われたURLLCデータのリソースを占有することで、指示情報とURLLCデータを共にURLLC制御チャネル上に携帯させる。他の実施形態において、基地局は、URLLC制御チャネル上で指示情報及びURLLCデータを別々に送信してもよく、即ち、該情報とURLLCデータを多重化しないことが指示されている。
【0059】
S402において、基地局は、eMBB制御チャネル上で端末に用いられる構成情報を送信する。
【0060】
構成情報は、RRCシグナリング又はMACシグナリング中に携帯されてもよく、端末のデータ伝送、測定制御及び報告、切り換え、セル選択及び再選択、HARQ等を含むが、これらに限定されないサービスを制御するために用いられる。
【0061】
S403において、端末は、URLLC制御チャネル上で指示情報を受信するとともに、指示情報に基づいてeMBB制御チャネルを監視する。
【0062】
具体的には、端末は、指示情報を受信した後、予め構成された制御チャネル検索空間又はCORESETからeMBB制御チャネルを検出するとともに、指示情報におけるタイミング実例に基づいてeMBB制御チャネルを監視してもよい。
【0063】
S404において、端末は、eMBB制御チャネル上のDCIを検出するとともに、検出したDCIに基づいてeMBB制御チャネル上の構成情報を復号する。
【0064】
図5は本願の例1による情報伝送方法の上記実施形態を示す。なお、
図5における2つのリソースブロックは連続的なものであってもよく、連続的でないものであってよく、これについては、本願の実施例において限定しない。
図5に示すように、端末がeMBB制御チャネルを監視するようにトリガするために、基地局は、URLLC制御チャネル上で指示情報(又は標識)を送信し、ここで、指示情報は、端末がeMBB制御チャネルを監視するタイミング実例を含む。指示情報を受信した後、端末はタイミング実例に基づいてeMBB制御チャネルを監視し始めるとともに、eMBB制御チャネルのDCIに基づいて構成情報を復調してもよい。
【0065】
なお、S403における動作は、S402における動作の前に実行されてもよい。この場合において、基地局は、端末が指示情報に基づいてeMBB制御チャネルを監視した後に、構成情報を送信し、端末がeMBB制御チャネル上の構成情報を検出できなくなり、過程が終了する。変形例において、端末は時間帯を予め設定してもよい。前記時間帯内において構成情報が携帯されているeMBB制御チャネルを検出しなければ、S402における動作がまだ発生していないことが示され、且つ該過程が終了する。
【0066】
本願の例1の情報伝送方法によれば、端末は、URLLC制御チャネル上で指示情報を受信した後、指示情報からeMBB制御チャネルに関連付けられる情報及び端末がeMBB制御チャネルを監視するタイミング実例を取得することができ、それにより、端末持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【例2】
【0067】
該例において、基地局は、URLLCサービスのアクティブ状態にあるUEに構成情報を送信し、即ち、URLLCデータを受信するように、UEは監視している。該例の場面において、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されているチャネルであってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されているチャネルであってもよい。なお、上記場面は、いかなる形態で本願を制限するものではなく、本願を説明するように意図されている。
図6に示すように、該例によるフローチャートはS601~S604に示される。
【0068】
S601において、基地局は、URLLCチャネル上で指示情報を送信する。
【0069】
該指示情報は、eMBBチャネルに関連付けられる情報及び端末がeMBBチャネルを監視するタイミング実例を含み、ただし、eMBBチャネルに関連付けられる情報は、eMBBチャネルに対応する1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESET、eMBBチャネルの時間領域リソース、又はeMBBチャネルの周波数領域リソースのうちの少なくとも1つを含む。指示情報におけるタイミング実例は、端末が第2チャネルを監視し始める特定の時間であってもよく、又は端末が第2チャネルを監視するタイムウィンドウであってもよい。
【0070】
また、指示情報はさらに、構成情報を送信するための情報を含み、具体的には、構成情報を送信するための時間領域リソース、構成情報を送信するための周波数領域リソース、構成情報を送信するための変調方式、又は構成情報を送信するためのチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
該動作の1つの実施形態において、指示情報とURLLCデータを多重化することにより、指示情報とURLLCデータを共にURLLCチャネル上に携帯させることができる。代替的実施形態において、URLLCデータの一部に対してパンクチャリングを行うことにより、指示情報とURLLCデータを共にURLLCチャネル上に携帯させる。具体的には、URLLCデータの一部に対してパンクチャリングを行い、且つ指示情報はパンクチャリングが行われたURLLCデータのリソースを占有することで、指示情報とURLLCデータを共にURLLCチャネル上に携帯させる。他の実施形態において、基地局は、URLLCチャネル上で指示情報及びURLLCデータを別々に送信してもよく、即ち、該情報とURLLCデータを多重化しないことが指示されている。
【0072】
S602において、基地局は、eMBBチャネル上で端末に用いられる構成情報を送信する。
【0073】
構成情報は、RRCシグナリング又はMACシグナリング中に携帯されてもよく、端末のデータ伝送、測定制御及び報告、切り換え、セル選択及び再選択、HARQ等を含むが、これに限定されないサービスを制御するために用いられる。
【0074】
S603において、端末は、URLLCチャネル上で指示情報を受信する。
【0075】
S604において、端末は、指示情報に基づいてeMBBチャネルを監視するとともに、eMBBチャネル上の構成情報を検出する。
【0076】
S604における実施形態は、指示情報の異なるコンテンツに応じて変化し、具体的には、
図7及び
図8に示される。
【0077】
図7に示すように、指示情報はさらに、構成情報を送信するための情報、即ち、構成情報を送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース、変調方式又はチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つを含む場合、端末は、指示情報を受信した後、指示情報における構成情報を送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース、変調方式又はチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つに基づいてeMBBチャネルを検出するとともに、eMBBチャネル上に携帯されている構成情報を復号してもよい。
【0078】
なお、上記実施形態において、eMBBチャネルのDCIを検出することを必要とせず、指示情報のみに基づいて構成情報を復号すればよい。
【0079】
指示情報は、第2チャネルに対応する1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESETを含む場合、S604における実施形態は
図8Aから
図8Cに示される。具体的には、端末は、指示情報を受信した後、指示情報における制御チャネル検索空間又はCORESETからeMBB制御チャネルを検出し、タイミング実例に基づいてeMBB制御チャネル上に携帯されているDCIを検出するとともに、指示情報及び検出したDCIに基づいて構成情報を復号してもよい。
【0080】
変形例において、端末は時間帯を予め設定してもよい。前記時間帯内において、構成情報が携帯されているeMBB制御チャネルを検出しなければ、S602における動作がまだ発生していないことが示され、且つ該過程が終了する。
【0081】
なお、上記実施例において、eMBB制御チャネルに対応する制御チャネル検索空間又はCORESETは指示情報から取得され、且つeMBB制御チャネル上に携帯されているDCIを検出する必要がある。指示情報に加えて、検出したDCIに基づいて、構成情報を復号してもよい。
【0082】
本願の例2の情報伝送方法によれば、端末は、URLLCチャネル上で指示情報を受信した後、指示情報からeMBBチャネルに関連付けられる情報及び端末がeMBBチャネルを監視するタイミング実例を取得することができ、それにより、端末の持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0083】
[実施例4]
前の実施例と同じ発明思想に基づいて、
図9は本発明の実施例によるネットワーク側機器90を示す。ネットワーク側機器90は5G NRにおけるgNBであってもよく、第1送信モジュール901及び第2送信モジュール902を含む。
【0084】
第1送信モジュール901は、第1サービスを実行するための第1チャネル上で、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を送信するように構成される。
【0085】
第2送信モジュール902は、第2チャネル上で端末に用いられる構成情報を送信するように構成される。
【0086】
第1チャネルは、前記第1サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含んでもよく、第2チャネルは、第2サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含んでもよく、且つ第1サービスは、第2サービスよりも高い優先度を持つ。一例では、第1サービスは、URLLCサービスを含んでもよく、第2サービスは、URLLCサービス以外のその他のサービス、例えば、eMBBサービスを含んでもよい。したがって、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されているデータチャネル又は制御チャネルであってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されているデータチャネル又は制御チャネルであってもよい。
【0087】
一例では、第2チャネルに関連付けられる情報は、前記第2チャネルに対応する1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESET、第2チャネルの時間領域リソース又は第2チャネルの周波数領域リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0088】
一例では、第1送信モジュール901は、指示情報と第1サービスのサービスデータを多重化することにより、指示情報とサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させることを許可する。変形例において、第1送信モジュール901は第1サービスのサービスデータの一部に対してパンクチャリングを行うことにより、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させることを許可する。具体的には、第1サービスのサービスデータの一部に対してパンクチャリングを行い、指示情報は、パンクチャリングが行われたサービスデータのリソースを占有することで、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させる。他の例では、第1送信モジュール901は、第1チャネル上で指示情報及び第1サービスのサービスデータを別々に送信することができ、即ち、該情報と第1サービスのサービスデータを多重化しないことが指示されている。
【0089】
構成情報は、RRCシグナリング又はMACシグナリング中に携帯されてもよく、端末のデータ伝送、測定制御及び報告、切り換え、セル選択及び再選択、HARQ等を含むが、これに限定されないサービスを制御するために用いられる。なお、構成情報のほかに、上記伝送方法はさらに、その他の情報/メッセージを送信するために用いることができる。
【0090】
代替的実施形態において、ネットワーク側機器90はさらに、1つ又は複数の制御チャネル検索空間又は5G NR技術における指定されたCORESETを構成するための構成モジュール903を含んでもよい。この場合において、基地局から指示情報を受信した後、端末は、構成された制御チャネル検索空間又はCORESETから第2チャネルを検出してもよい。なお、指示情報を送信する前に、又は指示情報を送信した後、制御チャネル検索空間又はCORESETを構成してもよい。
【0091】
代替的実施形態において、指示情報はさらに、構成情報を送信するための情報を含んでもよい。構成情報を送信するための前記情報は、構成情報を送信するための時間領域リソース、構成情報を送信するための周波数領域リソース、構成情報を送信するための変調方式、又は構成情報を送信するためのチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つを含んでもよい。この場合において、ネットワーク側機器90は、上記情報を含む指示情報を送信することにより、端末が指示情報における構成情報を送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース、変調方式又はチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つに基づいて第2チャネル情報を取得し、又は指示情報における制御チャネル検索空間又はCORESETから第2チャネルを検出し、続いて第2チャネル上の構成情報を検出するようにさせてもよい。
【0092】
本願の実施例において、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されているチャネルであってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されているチャネルであってもよい。特に、該解決手段は以下のように実現されてもよい。ネットワーク側機器90における第1送信モジュール901はURLLCチャネル(又はURLLCリソース)上でeMBBチャネル(又はeMBBリソース)に関連付けられる情報及び/又は端末がeMBBチャネルを監視するタイミング実例を含む指示情報を送信してもよく、第1送信モジュール901はさらにeMBBチャネル上で端末に用いられる構成情報を送信する。基地局から指示情報を受信した後、端末は、指示情報によって提供された情報に基づいてeMBBチャネルを監視するとともに、eMBBチャネル上に携帯されている構成情報を検出してもよい。前記指示情報とURLLCデータを多重化する、又は多重化しない。指示情報とURLLCデータを多重化しなければ、指示情報を、URLLCデータと共にURLLCリソースにおいて送信するしかない。当然ながら、該解決手段は、端末持続的な監視による高い消費電力を避けることができる。該解決手段は、さらにより低い遅延要求でeMBBリソースにおいて構成情報を送信することにより、現在の端末によるその他の端末のリソース占有を防止でき、それにより、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0093】
本願の実施例において、明細書に用いる「モジュール」、「システム」等の用語は、回路、プロセッサ、サブプログラム、ソフトウェアプログラム等であってもよく、これらは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、ソフトウェアによる機能モジュールの形態で実現されてもよい。
【0094】
また、本願の各実施例における各モジュールは、処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは、独立するものとして存在してもよく、2つ又はそれ以上のユニットを1つのユニットに集積してもよい。上記集積ユニットは、ハードウェア又はソフトウェアによる機能モジュールの形態で実現されてもよい。
【0095】
前記機能は、ソフトウェアによる機能ユニットの形態で実現されるとともに独立する製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。これにより、本願の技術的解決手段の趣旨、又は従来技術に対して貢献する部分は、ソフトウェア製品の形態として表現されるとともに、コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピューティング機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法のステップの一部又はその全てを実行させるためのいくつかのコマンドを含む記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含み、例えば、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクが挙げられる。
【0096】
本願の実施例は、情報伝送用のコマンドが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合は、プロセッサに本願の実施例1による方法を実行させる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体についての説明は、本願の実施例1に係る説明を参照してもよく、重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0097】
ネットワーク側機器90及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を基に、
図10は本願の実施例によるネットワーク側機器90のハードウェア部品の構造図を示す。ネットワーク側機器90は、第1ネットワークインタフェース1001、第1メモリ1002及び第1プロセッサ1003を含んでもよく、ただし、全ての部品はバスシステム1004によってカップリングされる。バスシステム1004は、通信中の部品を接続するように構成される。データバスのほかに、バスシステム1004はさらに、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含んでもよい。明確にするために、
図10における様々なバスはバスシステム1004として示される。
【0098】
第1ネットワークインタフェース1001は、その他の外部ネットワーク素子との間に、情報を送信及び受信する過程で信号を受信及び送信するように構成される。
【0099】
第1メモリ1002は、第1プロセッサ1003上で実行するコンピュータプログラムを記憶するように構成される。
【0100】
第1プロセッサ1003は、コンピュータプログラムを実行する場合、第1サービスを実行するための第1チャネル上で、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を送信する動作と、前記第2チャネル上で端末に用いられる構成情報を送信する動作とを実行するように構成される。
【0101】
なお、本願の実施例における第1メモリ1002は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含むものであってもよく、そのうち、不揮発性メモリはROM、PROM(Programmable ROM)、消去可能なPROM(Erasable PROM、EPROM)、EEPROM(Electrically Erasable PROM)又はフラッシュであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして用いられるRAMであってもよい。各種形態を使用可能なRAMについては例示的に説明すると、例えば、スタティックRAM(Static RAM、SRAM)、ダイナミックRAM(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスDRAM(Synchronous DRAM、 SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張SDRAM(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクDRAM(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスRAM(Direct Rambus RAM、DR RAM)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、本願において説明されるシステム及び方法に係るメモリは、これら以外にも適当なタイプのメモリを含むが、これらにも限定されないことが意図されている。
【0102】
第1プロセッサ1003は、信号処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現させるに当たり、方法の実施例の各ステップは、第1プロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式のコマンドにより完了されてもよい。プロセッサは、本願の実施例に開示されている方法、ステップ及び論理ブロック図のそれぞれを実現又は実行できる汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又はその他のプログラマブル論理素子、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理素子及び分散されたハードウェアコンポーネントであってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又はプロセッサは関連するあらゆるプロセッサ等であってもよい。本願の実施例を用いて開示される方法の動作は、ハードウェア復号プロセッサによって実行及び完了されるか、又は復号プロセッサにおけるハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行及び完了される形で表現されてもよい。
【0103】
なお、本明細書に説明される実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はこれらの組み合わせによって実現されてもよい。ハードウェアによる実現については、処理ユニットは、本願を実行するための1つ又は複数のASIC、DSP、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、FPGA、汎用プロセッサ若しくはその他の電子ユニット又はこれらの組み合わせで実現してもよい。ソフトウェアによる実現については、本明細書に説明される方法は、本明細書に説明される機能を有するモジュール(例えば、過程、機能等)によって実現されてもよい。
【0104】
[実施例5]
前の実施例と同じ発明思想に基づいて、
図11は本発明の実施例による端末110を示す。端末110は、受信モジュール1101及び検出モジュール1102を含んでもよい。
【0105】
受信モジュール1101は、基地局が第1サービスを実行するための第1チャネル上で送信した、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を受信するように構成される。
【0106】
検出モジュール1102は、前記指示情報に基づいて第2チャネルを監視するとともに、基地局が第2チャネル上で送信した前記構成情報を検出するように構成される。
【0107】
本願の実施例において、第1チャネルは、前記第1サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含んでもよく、第2チャネルは、前記第2サービスに用いられるデータチャネル又は制御チャネルを含んでもよく、且つ第1サービスは、第2サービスよりも高い優先度を持つ。一例では、第1サービスは、URLLCサービスを含んでもよく、第2サービスは、URLLCサービス以外のその他のサービス、例えば、eMBBサービスを含んでもよい。したがって、第1チャネルは、URLLCサービスが携帯されているデータチャネル又は制御チャネルであってもよく、第2チャネルは、eMBBサービスが携帯されているデータチャネル又は制御チャネルであってもよい。
【0108】
例において、第2チャネルに関連付けられる情報は、第2チャネルに対応する1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESET、第2チャネルの時間領域リソース又は第2チャネルの周波数領域リソースのうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
本願の実施例の1つの実施形態において、
図12Aに示すように、検出モジュール1102は、第1検出サブモジュール1102a及び第1復号サブモジュール1102bを含む。
【0110】
前記第1検出サブモジュール1102aは、受信モジュール1101から前記指示情報を受信し、基地局が予め構成した1つ又は複数の制御チャネル検索空間又はCORESETから第2チャネルを検出し、タイミング実例に基づいて第2チャネル上に携帯されているDCIを検出するとともに、検出したDCIを第1復号サブモジュール1102bに送信するように構成される。
【0111】
第1復号サブモジュール1102bは、第1検出サブモジュール1102aから受信する、検出されたDCIに基づいて、構成情報を復号するように構成される。
【0112】
本願の実施例の代替的実施形態において、指示情報はさらに、前記構成情報を送信するための情報を含んでもよく、具体的には、時間領域リソース、周波数領域リソース、変調方式又は前記構成情報を送信するためのチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0113】
この場合において、一例では、検出モジュール1102は、前記指示情報を受信した後、さらに、前記指示情報における構成情報を送信するための時間領域リソース、周波数領域リソース、変調方式又はチャネル符号化方式のうちの少なくとも1つに基づいて構成情報を復号するように構成される。
【0114】
変形例において、
図12Bに示すように、検出モジュール1102は、第2検出サブモジュール1102c及び第2復号サブモジュール1102dを含んでもよい。前記第2検出サブモジュール1102cは、受信モジュール1101から指示情報を受信し、指示情報における第2チャネルに対応する制御チャネル検索空間又はCORESETから前記第2チャネルを検出し、前記タイミング実例に基づいて前記第2チャネル上に携帯されているDCIを検出するとともに、前記検出したDCIを第2復号サブモジュール1102dに送信するように構成される。第2復号サブモジュール1102dは、第2検出サブモジュール1102cから受信した前記指示情報及び検出したDCIに基づいて前記構成情報を復号するように構成される。
【0115】
本願の実施例の1つの実施形態において、前記指示情報と前記サービスデータを多重化することにより、前記指示情報と前記第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させてもよい。代替的実施形態において、サービスデータの一部に対してパンクチャリングを行うことにより、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させる。具体的には、第1サービスのサービスデータの一部に対してパンクチャリングを行い、指示情報は、パンクチャリングが行われたサービスデータのリソースを占有することで、指示情報と第1サービスのサービスデータを共に第1チャネル上に携帯させる。本願の実施例の他の実施形態において、第1チャネル上で指示情報及び第1サービスのサービスデータを別々に受信し、即ち、該情報と前記第1サービスのサービスデータを多重化しないことが指示されている。
【0116】
構成情報は、RRCシグナリング又はMACシグナリング中に携帯されてもよく、前記端末のデータ伝送、測定制御及び報告、切り換え、セル選択及び再選択、HARQ等を含むが、これらに限定されないサービスを制御するために用いられる。
【0117】
本願の実施例において、第1チャネルは、前記URLLCサービスが携帯されているチャネル(即ち、URLLCチャネル)であってもよく、第2チャネルは、前記eMBBサービスが携帯されているチャネル(即ち、eMBBチャネル)であってもよい。特に、該解決手段は以下のように実現されてもよい。端末110における受信モジュール1101は前記ネットワーク側機器90が前記URLLCチャネル(又はURLLCリソース)上で送信した、eMBBチャネル(又はeMBBリソース)に関連付けられる情報及び/又は端末が前記eMBBチャネルを監視するタイミング実例を含む指示情報を受信し、指示情報によって提供された情報に基づいてeMBBチャネルを検出し、eMBBチャネル上の構成情報を取得する。指示情報とURLLCデータを多重化する、又は多重化しない。指示情報とURLLCデータを多重化しなければ、指示情報を、URLLCリソースにおいてURLLCデータと共に送信するしかない。当然ながら、該解決手段は、端末の持続的な監視による高い消費電力を避けることができる。該解決手段は、さらにより低い遅延要求でeMBBリソースにおいて構成情報を送信することにより、現在の端末によるその他の端末のリソースの占有を防止でき、それにより、その他の端末性能に与える影響を低減させる。
【0118】
本願の実施例において、明細書に用いる「モジュール」、「システム」等の用語は、回路、プロセッサ、サブプログラム、ソフトウェアプログラム等であってもよく、これらは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、ソフトウェアによる機能モジュールの形態で実現されてもよい。
【0119】
また、本願の各実施例における各モジュールは、処理ユニットに集積されてもよく、各ユニットは、独立するものとして存在してもよく、2つ又はそれ以上のユニットを1つのユニットに集積してもよい。上記集積ユニットは、ハードウェア又はソフトウェアによる機能モジュールの形態で実現されてもよい。
【0120】
前記機能は、ソフトウェアによる機能ユニットの形態で実現されるとともに独立する製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。これにより、本願の技術的解決手段の趣旨、又は従来技術に対して貢献する部分は、ソフトウェア製品の形態として表現されるとともに、コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピューティング機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本願の各実施例に記載の方法のステップの一部又はその全てを実行させるためのいくつかのコマンドを含む記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含み、例えば、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクが挙げられる。
【0121】
本願の実施例は、情報伝送用のコマンドが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合は、プロセッサに本願の実施例2による方法を実行させる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体についての説明は、本願の実施例2に係る説明を参照してもよく、重複を避けるために、ここで説明を省略する。
【0122】
端末110及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を基に、
図13は本願の実施例による端末110のハードウェア部品の構造図を示す。端末110は、第2ネットワークインタフェース1301、第2メモリ1302及び第2プロセッサ1303を含んでもよく、ただし、全ての部品はバスシステム1304によってカップリングされる。バスシステム1304は、通信中の部品を接続するように構成される。データバスのほかに、バスシステム1304はさらに、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含んでもよい。明確にするために、
図13における様々なバスはバスシステム1304として示される。
【0123】
第2ネットワークインタフェース1301は、その他の外部ネットワーク素子との間に、情報を送信及び受信する過程で信号を受信及び送信するように構成される。
【0124】
第2メモリ1302は、第2プロセッサ1303上で実行するコンピュータプログラムを記憶するように構成される。
【0125】
第2プロセッサ1303は、コンピュータプログラムを実行する場合、基地局が第1サービスを実行するための第1チャネル上で送信した、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を受信する動作と、指示情報に基づいて第2チャネルを監視するとともに、基地局の第2チャネル上で送信した構成情報を検出する動作とを実行するように構成される。
【0126】
本願の実施例において、端末100のハードウェア部品は、本願の実施例4に説明される部品と同様で、重複を避けるために、ここで詳細な説明を省略する。
【0127】
[実施例6]
前の実施例と同じ発明思想に基づいて、
図14は本願の実施例による情報伝送システム140の構造模式図を示す。システム140は、ネットワーク側機器90及び端末110を含んでもよい。
【0128】
ネットワーク側機器90は、第1サービスを実行するための第1チャネル上で、第2サービスを実行するための第2チャネルに関連付けられる情報又は端末が前記第2チャネルを監視するタイミング実例のうちの少なくとも1つを含む指示情報を送信するように構成され、ネットワーク側機器90はさらに、第2チャネル上で端末110に用いられる構成情報を送信するように構成される。
【0129】
端末110は、ネットワーク側機器90の前記第1チャネル上で送信した指示情報を受信し、第2チャネルを監視するとともに、ネットワーク側機器90の第2チャネル上で送信した構成情報を検出するように構成される。
【0130】
具体的な実施過程において、本願におけるネットワーク側機器90は、本願の各実施例に説明されるネットワーク側機器又は基地局であることが好ましく、端末110は、本願の各実施例に説明される端末であることが好ましい。
【0131】
当業者であれば、本願の実施例は方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよいことが理解されるべきである。したがって、本願は、ハードウェア実施例、ソフトウェア実施例又はソフトウェアとハードウェアを組み合わせる実施例を用いてもよい。本願はさらに、コンピュータプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ及び光メモリを含むが、これらに限定されない)上で実行されるコンピュータプログラム製品の形態を用いてもよい。
【0132】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら説明されるものである。なお、前記フローチャート及び/又はブロック図における各動作及び/又はブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図における動作及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現できる。本願の実施例において、1つ又は複数の動作は1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されるコンピュータ読み取り可能なコマンドを構成でき、電子機器によって実行される場合は、前記電子機器に説明される動作を実行させる。動作の一部又は全てを説明する順序は、これらの動作が該順序に従って実行しなければならないと解釈されるべきではない。当業者であれば、明細書に説明される前記利点を有する代替的順序を理解しうる。また、本明細書に提供される本実施例では、全ての動作を体現する必要がないことが、当然理解されるべきである。
【0133】
以上の実施例は、本願の好ましいものに過ぎず、本願の技術的範囲を制限すると意図されていない。本願の精神及び原理内において行われるあらゆる修正、同等置換及び変形は、いずれも本願の技術的範囲として保護されるべきであると考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本願の実施例において、ネットワーク側機器は、第1サービスを実行するための第1チャネル上で指示情報を送信することにより、端末が指示情報によって提供された情報に基づいて第2チャネルを監視するとともに、第2チャネル上で携帯されている情報を検出するようにさせ、それにより、端末の持続的な監視による高い消費電力を避け、その他の端末性能に与える影響を低減させる。