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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】パケット伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 47/41 20220101AFI20220328BHJP
【FI】
H04L47/41
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019564069
(86)(22)【出願日】2018-04-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-16
(86)【国際出願番号】 CN2018082133
(87)【国際公開番号】W WO2018214652
(87)【国際公開日】2018-11-29
【審査請求日】2019-11-19
(31)【優先権主張番号】201710371743.3
(32)【優先日】2017-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518056748
【氏名又は名称】新華三技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】NEW H3C TECHNOLOGIES CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100213333
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿山 昌代
(72)【発明者】
【氏名】劉 永奎
(72)【発明者】
【氏名】王 偉
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0219081(US,A1)
【文献】米国特許第09264302(US,B2)
【文献】中国特許出願公開第106059886(CN,A)
【文献】国際公開第2013/118873(WO,A1)
【文献】特開2014-155186(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
H04L 41/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分散弾性ネットワークインタコネクトDRのローカルDRメンバデバイスに適用されるパケット伝送方法であって、
相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第1種類のデバイスは前記相手側DRメンバデバイスに接続されていて前記ローカルDRメンバデバイスに接続されていないデバイスであることと、
規定のタイプのパケットを送信するときに、前記相手側DRメンバデバイスに前記第1種類のデバイスが接続されている場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信し、前記相手側DRメンバデバイスに前記第1種類のデバイスが接続されていない場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信することを禁止することと、を含み、
前記規定のタイプのパケットが、ブロードキャストパケット、未知のユニキャストパケット又はマルチキャストパケットであり、
前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定することは、
前記相手側DRメンバデバイスから送信された第1メッセージを受信し、ローカル転送テーブルから前記ローカルDRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報をクエリし、前記第1メッセージには転送テーブルにおいて前記相手側DRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報が載せられていることと、
前記第1メッセージに載せられているアドレス情報がローカル転送テーブルからクエリされたアドレス情報に含まれていない場合に、前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていると確定し、前記第1メッセージに載せられているアドレス情報がローカル転送テーブルからクエリされたアドレス情報に含まれている場合に、前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていないと確定することと、を含み、
または、
前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定することは、
前記相手側DRメンバデバイスから送信された第2メッセージを受信し、前記第2メッセージに接続情報が載せられており、前記接続情報は相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されている又は接続されていないことを示すものであることと、
前記第2メッセージに基づいて前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定することと、を含む
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項2】
前記ローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第2種類のデバイスは前記ローカルDRメンバデバイスに接続されていて前記相手側DRメンバデバイスに接続されていないデバイスであり、前記相手側DRメンバデバイスに第3メッセージを送信し、前記相手側DRメンバデバイスが前記第3メッセージに基づいて前記ローカルDRメンバデバイスに前記第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第3メッセージに接続情報が載せられており、前記接続情報はローカルDRメンバデバイスに前記第2種類のデバイスが接続されている又は接続されていないことを示すものであることと、更にを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定することは、具体的に、
前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを送信することにより、前記非DRメンバデバイスがシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスをマッピングテーブルに記録し、前記測定メッセージには前記ローカルDRメンバデバイスの前記システムMACアドレス及び前記ブリッジMACアドレスが載せられていることと、
前記非DRメンバデバイスが前記測定メッセージに対して返答した応答メッセージを受信し、前記マッピングテーブルに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されている場合に、前記応答メッセージに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられており、前記マッピングテーブルに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されていない場合に、前記応答メッセージに前記非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられていることと、
前記応答メッセージから相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスを見つけ出した場合に、前記非DRメンバデバイスが第2種類のデバイスではないと確定し、前記応答メッセージから前記非DRメンバデバイスのMACアドレスを見つけ出した場合に、前記非DRメンバデバイスが第2種類のデバイスであると確定することと、を含む
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを送信することは、具体的に、
前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを規定の時間間隔で周期的に送信し、又は
前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを非DRメンバポートを介して規定の時間間隔で周期的に送信することを含む
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
分散弾性ネットワークインタコネクトDRのローカルDRメンバデバイスに適用されるパケット伝送装置であって、
相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第1種類のデバイスは前記相手側DRメンバデバイスに接続されていて前記ローカルDRメンバデバイスに接続されていないデバイスであるように構成される確定モジュールと、
規定のタイプのパケットを送信するときには、前記相手側DRメンバデバイスに前記第1種類のデバイスが接続されている場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信し、前記相手側DRメンバデバイスに前記第1種類のデバイスが接続されていない場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信することを禁止するように構成される処理モジュールと、を備え
前記規定のタイプのパケットが、ブロードキャストパケット、未知のユニキャストパケット又はマルチキャストパケットであり、
前記確定モジュールは、具体的に、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する過程に、
前記相手側DRメンバデバイスから送信された第1メッセージを受信し、ローカル転送テーブルから前記ローカルDRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報をクエリし、前記第1メッセージには転送テーブルにおいて前記相手側DRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報が載せられており、
前記第1メッセージに載せられているアドレス情報がローカル転送テーブルからクエリされたアドレス情報に含まれていない場合に、前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていると確定し、前記第1メッセージに載せられているアドレス情報がローカル転送テーブルからクエリされたアドレス情報に含まれている場合に、前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていないと確定する、ように構成され、
または、
前記確定モジュールは、具体的に、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する過程に、
前記相手側DRメンバデバイスから送信された第2メッセージを受信し、前記第2メッセージに接続情報が載せられており、前記接続情報は相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されている又は接続されていないことを示す、ように構成され
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項6】
前記確定モジュールは、更に、
前記ローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第2種類のデバイスは前記ローカルDRメンバデバイスに接続されていて前記相手側DRメンバデバイスに接続されていないデバイスであるように構成され、
前記処理モジュールは、更に、
前記相手側DRメンバデバイスに第3メッセージを送信し、前記相手側DRメンバデバイスが前記第3メッセージに基づいて前記ローカルDRメンバデバイスに前記第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第3メッセージに接続情報が載せられており、前記接続情報はローカルDRメンバデバイスに前記第2種類のデバイスが接続されている又は接続されていないことを示すように構成される
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記確定モジュールは、具体的に、前記ローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する過程において、
前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを送信することにより、前記非DRメンバデバイスがシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスをマッピングテーブルに記録し、前記測定メッセージには前記ローカルDRメンバデバイスの前記システムMACアドレス及び前記ブリッジMACアドレスが載せられており、
前記非DRメンバデバイスが前記測定メッセージに対して返答した応答メッセージを受信し、前記マッピングテーブルに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されいている場合に、前記応答メッセージに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられており、前記マッピングテーブルに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されていない場合に、前記応答メッセージに前記非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられており、
前記応答メッセージから相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスを見つけ出した場合に、前記非DRメンバデバイスが第2種類のデバイスではないと確定し、前記応答メッセージから前記非DRメンバデバイスのMACアドレスを見つけ出した場合に、前記非DRメンバデバイスが第2種類のデバイスであると確定するように構成される
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記確定モジュールは、具体的に、前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを送信する過程において、
前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを規定の時間間隔で周期的に送信し、又は
前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを非DRメンバポートを介して規定の時間間隔で周期的に送信するように構成される
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2017年5月24日に中国特許局に提出して出願番号がCN201710371743.3で名称が「パケット伝送方法及び装置」である中国特許出願を優先権として主張し、その全内容が援用により本願に取り込まれている。
【技術分野】
【0002】
本発明は通信技術分野に関し、特にパケット伝送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
リンクアグリゲーションとは、複数の物理ポートがバンドリングされて論理ポートになることによって、トラフィックの各物理ポートへの負荷分担を実現することを意味する。1つの物理ポートが故障した場合に他の物理ポートを介してトラフィックを伝送することができ、リンク冗長を実現して信頼性を確保する。現在、1つのネットワーク機器の複数の物理ポートをバンドリングすることができるだけでなく、異なるネットワーク機器の複数の物理ポートをバンドリングすることもできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はパケット伝送方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本開示の実施例は分散弾性ネットワークインタコネクト(DR:Distributed Resilient Network Interconnect )のローカルDRメンバデバイスに適用されるパケット伝送方法を提供し、前記方法は、
相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第1種類のデバイスは前記相手側DRメンバデバイスに接続されていて前記ローカルDRメンバデバイスに接続されていないデバイスであることと、
規定のタイプのパケットを送信するときには、前記相手側DRメンバデバイスに前記第1種類のデバイスが接続されている場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信し、前記相手側DRメンバデバイスに前記第1種類のデバイスが接続されていない場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信することを禁止することと、を含む。
【0006】
第2態様では、本開示の実施例は分散弾性ネットワークインタコネクトDRの非DRメンバデバイスに適用されるパケット伝送方法を提供し、前記方法は、
前記非DRメンバデバイスに接続されているDRメンバデバイスから送信された測定メッセージを受信することにより、マッピングテーブルにシステムMACアドレスとブリッジMACアドレスとの対応関係を記録し、前記測定メッセージには前記DRメンバデバイスの前記システムMACアドレス及び前記ブリッジMACアドレスが載せられていることと、
マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがあるかどうかを判断することと、
前記マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがある場合に、前記他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている応答メッセージを前記DRメンバデバイスに返答し、前記DRメンバデバイスが前記応答メッセージに基づいて前記非DRメンバデバイスが規定のタイプのデバイスではないと確定し、前記マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがない場合に、前記非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられている応答メッセージを前記DRメンバデバイスに返答し、前記DRメンバデバイスが該応答メッセージに基づいて前記非DRメンバデバイスが規定のタイプのデバイスであると確定することと、を含む。
【0007】
第3態様では、本開示の実施例は分散弾性ネットワークインタコネクトDRのローカルDRメンバデバイスに適用されるパケット伝送装置を提供し、前記パケット伝送装置は、
相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第1種類のデバイスは前記相手側DRメンバデバイスに接続されていて前記ローカルDRメンバデバイスに接続されていないデバイスであるように構成される確定モジュールと、
規定のタイプのパケットを送信するときには、前記相手側DRメンバデバイスに前記第1種類のデバイスが接続されている場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信し、前記相手側DRメンバデバイスに前記第1種類のデバイスが接続されていない場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信することを禁止するように構成される処理モジュールと、を備える。
【0008】
第4態様では、本開示の実施例は分散弾性ネットワークインタコネクトDRの非DRメンバデバイスに適用されるパケット伝送装置を提供し、前記パケット伝送装置は、
前記非DRメンバデバイスに接続されているDRメンバデバイスから送信された測定メッセージを受信することにより、マッピングテーブルにシステムMACアドレスとブリッジMACアドレスとの対応関係を記録し、前記測定メッセージには前記DRメンバデバイスの前記システムMACアドレス及び前記ブリッジMACアドレスが載せられているように構成される受信モジュールと、
マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがあるかどうかを判断するように構成される判断モジュールと、
前記マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがある場合に、前記他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている応答メッセージを前記DRメンバデバイスに返答し、前記DRメンバデバイスが前記応答メッセージに基づいて前記非DRメンバデバイスが規定のタイプのデバイスではないと確定し、前記マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがない場合に、前記非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられている応答メッセージを前記DRメンバデバイスに返答し、前記DRメンバデバイスが該応答メッセージに基づいて前記非DRメンバデバイスが規定のタイプのデバイスであると確定するように構成される送信モジュールと、を備える。
【0009】
第5態様では、本開示の実施例はローカルDRメンバデバイスを提供し、該ローカルDRメンバデバイスは、
機械可読記憶媒体及びプロセッサを備え、
前記機械可読記憶媒体は命令コードを記憶しており、
前記プロセッサは、前記機械可読記憶媒体と通信し、前記機械可読記憶媒体に記憶されている前記命令コードを読み取って実行することにより、上記にローカルDRメンバデバイスで実行するパケット伝送方法を実現する。
【0010】
第6態様では、本開示の実施例は非DRメンバデバイスを提供し、該非DRメンバデバイスは、
機械可読記憶媒体及びプロセッサを備え、
前記機械可読記憶媒体は命令コードを記憶しており、
前記プロセッサは、前記機械可読記憶媒体と通信し、前記機械可読記憶媒体に記憶される前記命令コードを読み取って実行することにより、上記に非DRメンバデバイスで実行するパケット伝送方法を実現する。
【0011】
第7態様では、本開示の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは実行されるときに前記コンピュータ可読記憶媒体が位置しているローカルDRメンバデバイスが上記パケット伝送方法を実行するように制御する。
【発明の効果】
【0012】
上記技術案によれば、本開示の実施例では、ローカルDRメンバデバイスは、規定のタイプのパケット例えばブロードキャストパケット又は未知のユニキャストパケットを送信するときには、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されている場合にパケットを相手側DRメンバデバイスに送信し、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていない場合にパケットを相手側DRメンバデバイスに送信することを禁止する。このように、相手側DRメンバデバイスが該パケットを転送することができるときのみに、IPLによってパケットを相手側DRメンバデバイスに送信し、それによりパケットの無効伝送を避け、IPLのリソースを節約し、IPLの負荷を軽減し、IPLの安定性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の実施例又は従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下に本開示の実施例又は従来技術の記述に必要な図面を簡単に説明するが、当然ながら、以下に記載する図面は単に本開示に記載する実施例の一例であって、当業者であれば、本開示の実施例のこれらの図面に基づいて他の図面に想到しうる。
【0014】
図1図1は分散弾性ネットワークインタコネクトのネットワーク構築の模式図である。
図2図2は本開示の実施の形態におけるパケット伝送方法のフローチャートである。
図3図3は本開示の他の実施の形態におけるパケット伝送方法のフローチャートである。
図4図4は本開示の実施の形態における応用シーンの模式図である。
図5図5は本開示の実施の形態におけるパケット伝送装置の構造図である。
図6図6は本開示の実施の形態におけるDRメンバデバイスのハードウェア構造図である。
図7図7は本開示の実施の形態におけるパケット伝送装置の構造図である。
図8図8は本開示の実施の形態における非DRメンバデバイスのハードウェア構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示に使用される用語は特定の実施例を説明するためのものであって、本開示を制限するためのものではない。文章に他の意味を明確に示さない限り、本開示及び特許請求の範囲に使用される単数形式の「1種」「前記」及び「該」は複数形式を含むように意図される。本明細書に使用される用語「及び/又は」は1つ又は複数の関連する列挙した項目を含む任意又はすべての組み合わせを指すと更に理解すべきである。
【0016】
本開示に用語「第1」「第2」「第3」等を用いて様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報がこれらの用語に限らないと理解すべきである。これらの用語は同じタイプの情報を区別するためのものに過ぎない。例えば、本開示の範囲を逸脱せずに、第1情報が第2情報と称されてもよく、同様に、第2情報が第1情報と称されてもよい。コンテクストによって、使用される用語「〇〇場合」は「○○時」、「○○であれば」又は「確定に応答する」と解釈されてもよい。
【0017】
リンクアグリゲーションを実現する仕方の例とし、図1に示されるシーンにおいて、ネットワーク機器101のポート1011、ネットワーク機器102のポート1021をバンドリングし、ネットワーク機器101のポート1013、ネットワーク機器102のポート1023をバンドリングすることにより、ネットワーク機器に亘ってポートアグリゲーションを実現することができ、このようなポートアグリゲーションがDR(Distributed Resilient Network Interconnect、分散弾性ネットワークインタコネクト)とも称される。ネットワーク機器101及びネットワーク機器102がDRメンバデバイスと称され、アグリゲーションされたポートがDRポート群を構成する。該DRポート群における各ポートがDRメンバポートと称されてもよい。例えば、DRポート群1におけるDRメンバポートはポート1011及びポート1021を含み、DRポート群2におけるDRメンバポートはポート1013及びポート1023を含む。
【0018】
図1に示されるアーキテクチャにおいて、ネットワーク機器103がパケット1を送信するとき、パケット1がネットワーク機器101又はネットワーク機器102に送信されることになるが、ここではネットワーク機器102に送信することを例とする。ネットワーク機器102はパケット1を受信してパケット1がブロードキャストパケットである場合、ポート1022及びポート1023を介してパケット1を送信する。ネットワーク機器101はポート1012を介してパケット1を受信した後、ポート1011及びポート1021が同じDRポート群1に位置するとともにパケット1がポート1021を介して受信されるので、ポート1011を介してパケット1を送信しない。ポート1013及びポート1023が同じDRポート群2に位置するとともにパケット1がポート1023を介して送信されたので、ポート1013を介してパケット1を送信しない。以上のように、ネットワーク機器101はパケット1を転送しない。
【0019】
上記方式において、ネットワーク機器102からネットワーク機器101に送信されたブロードキャストパケットは、ネットワーク機器101で直接に廃棄される。ネットワーク機器101は該ブロードキャストパケットを転送しない。該ブロードキャストパケットの無効伝送によりIPL(Intra Portal Link、内部制御リンク)のリソースが占用され、IPLの負荷を増加させてしまう。
【0020】
以上の技術案の欠陥はいずれも発明者が実践で研究して得たとする結果である。従って、上記問題の発見過程及び下記本開示の実施例から上記問題に対して提供された解決案は、いずれも発明者が本発明の過程において本発明に与えた貢献である。
【0021】
これに鑑みて、本開示の実施例はパケット伝送方法を提供する。該方法はローカルDRメンバデバイス、相手側DRメンバデバイス及び非DRメンバデバイスを備えるシステムに適用され、ローカルDRメンバデバイスと相手側DRメンバデバイスとが対応している。例えば、ネットワーク機器1のポートとネットワーク機器2のポートをバンドリングしてネットワーク機器に亘ってポートアグリゲーションを形成すると仮定する場合、ネットワーク機器1及びネットワーク機器2がDRメンバデバイスと称される。そして、ネットワーク機器1がローカルDRメンバデバイスである場合、ネットワーク機器2は相手側DRメンバデバイスであり、ネットワーク機器1が相手側DRメンバデバイスである場合、ネットワーク機器2はローカルDRメンバデバイスである。なお、DRメンバデバイス以外の他のデバイスが非DRメンバデバイスと称される。
【0022】
本開示では、ローカルDRメンバデバイスは分散弾性ネットワークインタコネクトDRのローカルメンバデバイスを指し、相手側DRメンバデバイスは分散弾性ネットワークインタコネクトDRの相手側メンバデバイスを指す。
【0023】
上記応用シーンによれば、図2は該パケット伝送方法のフローチャートであり、該方法はローカルDRメンバデバイスに適用される。該方法は以下のステップを含む。
【0024】
ステップ201、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、該第1種類のデバイスは相手側DRメンバデバイスに接続されていてローカルDRメンバデバイスに接続されていないデバイスである。
【0025】
一例では、「ローカルDRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する」過程については、以下の方式を含んでもよいが、それらに限らない。
【0026】
方式1
ローカルDRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスから送信された第1メッセージを受信し、ローカル転送テーブルからローカルDRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報をクエリし、該第1メッセージには転送テーブルにおいて相手側DRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報が載せられている。そして、第1メッセージに載せられているアドレス情報がローカル転送テーブルからクエリされたアドレス情報に含まれていない場合に、ローカルDRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていると確定し、第1メッセージに載せられているアドレス情報がローカル転送テーブルからクエリされたアドレス情報に含まれている場合に、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていないと確定する。

【0027】
そのうち、第1メッセージに載せられていて転送テーブルにおいて相手側DRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報は1つ又は複数である可能性があり、ローカル転送テーブルからクエリした前記ローカルDRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報は1つ又は複数である可能性がある。第1メッセージに載せられているアドレス情報が複数であるとき、第1メッセージに載せられているいずれのアドレス情報もクエリされたアドレス情報に含まれていない場合に、ローカルDRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていると確定し、第1メッセージに載せられているすべてのアドレス情報がクエリされたアドレス情報に含まれている場合に、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていないと確定する。
【0028】
方式2
ローカルDRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスから送信された第2メッセージを受信し、該第2メッセージに接続情報が載せられており、該接続情報は相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスに接続されている又は接続されていないことを示すものであり、ローカルDRメンバデバイスは第2メッセージに基づいて相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する。ローカルDRメンバデバイスが相手側DRメンバデバイスから送信された第2メッセージを受信する前に、相手側DRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する。その後、相手側DRメンバデバイスはローカルDRメンバデバイスに第2メッセージを送信する。
【0029】
「相手側DRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する」過程については、以下を含んでもよい。相手側DRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを送信し、非DRメンバデバイスがシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスをマッピングテーブルに記録し、該測定メッセージには相手側DRメンバデバイスのシステムMAC(Media Access Control、媒体アクセス制御)アドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている。そして、相手側DRメンバデバイスは非DRメンバデバイスが該測定メッセージに対して返答した応答メッセージを受信する。マッピングテーブルにローカルDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されている場合に、応答メッセージにローカルDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられており、マッピングテーブルにローカルDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されていない場合に、応答メッセージに非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられている。そして、相手側DRメンバデバイスが該応答メッセージからローカルDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスを見つけ出した場合に、該非DRメンバデバイスが相手側DRメンバデバイスの第1種類のデバイスではないと確定し、相手側DRメンバデバイスが該応答メッセージから非DRメンバデバイスのMACアドレスを見つけ出した場合に、該非DRメンバデバイスが相手側DRメンバデバイスの第1種類のデバイスであると確定する。
【0030】
実際の応用では、ローカルDRメンバデバイスはローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、第2種類のデバイスはローカルDRメンバデバイスに接続されていて相手側DRメンバデバイスに接続されていないデバイスである。そして、相手側DRメンバデバイスに第3メッセージを送信し、相手側DRメンバデバイスが前記第3メッセージに基づいてローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、該第3メッセージに接続情報が載せられており、該接続情報はローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されている又は接続されていないことを示すものである。
【0031】
「ローカルDRメンバデバイスはローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する」過程については、以下を含んでもよい。ローカルDRメンバデバイスは、ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを送信し、非DRメンバデバイスが該システムMACアドレス及び該ブリッジMACアドレスをマッピングテーブルに記録し、該測定メッセージにはローカルDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている。ローカルDRメンバデバイスは非DRメンバデバイスが該測定メッセージに対して返答した応答メッセージを受信する。マッピングテーブルに相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されている場合に、応答メッセージに相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられており、マッピングテーブルに相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されていない場合に、応答メッセージに非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられている。ローカルDRメンバデバイスが応答メッセージから相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスを見つけ出した場合に、該非DRメンバデバイスがローカルDRメンバデバイスの第2種類のデバイスではないと確定し、応答メッセージから非DRメンバデバイスのMACアドレスを見つけ出した場合に、該非DRメンバデバイスがローカルDRメンバデバイスの第2種類のデバイスであると確定する。
【0032】
上記方式2に対し、非DRメンバデバイスの処理過程は以下のとおりである。非DRメンバデバイスに接続されているDRメンバデバイス、例えばローカルDRメンバデバイス又は相手側DRメンバデバイスから送信された測定メッセージを受信し、マッピングテーブルに該システムMACアドレスと該ブリッジMACアドレスとの対応関係を記録し、該測定メッセージにはDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている。そして、非DRメンバデバイスはマッピングテーブルに他のDRメンバデバイスがあるかどうかを判断し、DRメンバデバイスがローカルDRメンバデバイスである場合に、他のDRメンバデバイスが相手側DRメンバデバイスである。又は、DRメンバデバイスが相手側DRメンバデバイスである場合に、他のDRメンバデバイスがローカルDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスである。マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがある場合に、測定メッセージを送信するDRメンバデバイスに応答メッセージを返答し、DRメンバデバイスは該応答メッセージに基づいて該非DRメンバデバイスが該DRメンバデバイスの規定のタイプのデバイスではないと確定し、応答メッセージには他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられており、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがない場合に、測定メッセージを送信するDRメンバデバイスに応答メッセージを返答し、DRメンバデバイスが該応答メッセージに基づいて該非DRメンバデバイスが該DRメンバデバイスの規定のタイプのデバイスであると確定し、該応答メッセージには非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられている。
【0033】
規定のタイプのデバイスが上記第1種類のデバイス又は第2種類のデバイスであってもよい。具体的に、DRメンバデバイスがローカルDRメンバデバイスである場合に、規定のタイプのデバイスが第1種類のデバイスであり、DRメンバデバイスが相手側DRメンバデバイスである場合に、規定のタイプのデバイスが第2種類のデバイスである。
【0034】
一例では、他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレスとDRメンバデバイスのシステムMACアドレスとは同じであってもよく、他のDRメンバデバイスのブリッジMACアドレスとDRメンバデバイスのブリッジMACアドレスとは異なってもよい。従って、DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスを取得した後、システムMACアドレスとDRメンバデバイスのシステムMACアドレスとが同じであるとともにブリッジMACアドレスとDRメンバデバイスのブリッジMACアドレスと異なるエントリーがマッピングテーブルにある場合に、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがあると確定し、そうでない場合、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがないと確定する。
【0035】
ステップ202、規定のタイプのパケット、例えばブロードキャストパケット、未知のユニキャストパケット又はマルチキャストパケット等を送信する時には、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されている場合に該パケットを相手側DRメンバデバイスに送信し、例えばIPLによって該パケットを送信し、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていない場合に該パケットを相手側DRメンバデバイスに送信することを禁止する。
【0036】
上記技術案によれば、本開示の実施例では、ローカルDRメンバデバイスは規定のタイプのパケット、例えばブロードキャストパケット又は未知のユニキャストパケットを送信する時には、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されている場合にパケットを相手側DRメンバデバイスに送信し、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていない場合にパケットを相手側DRメンバデバイスに送信することを禁止する。このように、相手側DRメンバデバイスが該パケットを転送することができる時のみに、IPLによってパケットを相手側DRメンバデバイスに送信する。これにより、パケットの無効伝送を避け、IPLのリソースを節約し、IPLの負荷を軽減し、IPLの安定性を向上させる。
【0037】
上記方法と同様の構想によれば、図3は該パケット伝送方法の他のフローチャートである。該方法は非DRメンバデバイスに適用されてもよい。該方法は以下のステップを含む。
【0038】
ステップ301、非DRメンバデバイスに接続されているDRメンバデバイスから送信された測定メッセージを受信し、マッピングテーブルにシステムMACアドレスとブリッジMACアドレスとの対応関係を記録し、該測定メッセージには該DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている。
【0039】
ステップ302、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイス(例えば、DRメンバデバイスがローカルDRメンバデバイスである場合に、他のDRメンバデバイスが相手側DRメンバデバイスであり、又は、DRメンバデバイスが相手側DRメンバデバイスである場合に、他のDRメンバデバイスがローカルDRメンバデバイスである)のシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがあるかどうかを判断し、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがある場合に、ステップ303を実行し、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがない場合に、ステップ304を実行する。
【0040】
一例では、他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレスとDRメンバデバイスのシステムMACアドレスとは同じであってもよく、他のDRメンバデバイスのブリッジMACアドレスとDRメンバデバイスのブリッジMACアドレスとは異なってもよい。従って、DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスを取得した後、システムMACアドレスとDRメンバデバイスのシステムMACアドレスとが同じであるとともにブリッジMACアドレスとDRメンバデバイスのブリッジMACアドレスと異なるエントリーがマッピングテーブルにある場合に、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがあると確定し、そうでない場合に、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがないと確定する。
【0041】
ステップ303、DRメンバデバイスに応答メッセージを返答し、DRメンバデバイスが該応答メッセージに基づいて非DRメンバデバイスが規定のタイプのデバイスではないと確定し、該応答メッセージには他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている。
【0042】
ステップ304、DRメンバデバイスに応答メッセージを返答し、DRメンバデバイスが該応答メッセージに基づいて非DRメンバデバイスが規定のタイプのデバイスであると確定し、該応答メッセージには非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられている。
【0043】
以下、図4に示される応用シーンを参照しながら、上記技術案を更に説明する。
【0044】
図4では、ネットワーク機器401のポート4011、ネットワーク機器402のポート4021をバンドリングすることにより、ネットワーク機器に亘ってポートアグリゲーションを実現する。これに基づき、ネットワーク機器401がローカルDRメンバデバイスであり、ネットワーク機器402が相手側DRメンバデバイスであり、又は、ネットワーク機器401が相手側DRメンバデバイスであり、ネットワーク機器402がローカルDRメンバデバイスである。なお、ポート4011及びポート4021はDRメンバポートである。なお、ネットワーク機器403、ネットワーク機器404及びネットワーク機器405は非DRメンバデバイスである。なお、ポート4013、ポート4014及びポート4023は非DRメンバポートである。
【0045】
一例では、上記応用シーンによれば、ローカルDRメンバデバイスは相手側DRメンバデバイスに規定のタイプのデバイス(即ち第1種類のデバイス又は第2種類のデバイスであり、以下で規定のタイプのデバイスと称される)が接続されているかどうかを確定する過程については、以下の方式を含んでもよいが、それらに限らない。
【0046】
方式1
ネットワーク機器401にメンテナンスされる転送テーブル(例えば、MACテーブル)は表1に示され、ネットワーク機器402にメンテナンスされる転送テーブルは表2に示される。転送テーブルの生成過程に対して制限しなく、例えばMAC学習又はARP(Address Resolution Protocol、アドレス解決プロトコル)学習等の方式で転送テーブルを生成する。表1及び表2では、MACアドレス405はネットワーク機器405のMACアドレスであり、MACアドレス404はネットワーク機器404のMACアドレスであり、MACアドレス403はネットワーク機器403のMACアドレスである。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
ネットワーク機器401は表1に基づいて各非DRメンバポート(例えば、ポート4013及びポート4014)に対応するアドレス情報(例えば、MACアドレス)で例えばMACアドレス405及びMACアドレス404をクエリし、MACアドレス405及びMACアドレス404が載せられているメッセージをネットワーク機器402に送信する。ネットワーク機器402は該メッセージを受信した後、表2に基づいて各非DRメンバポート(例えば、ポート4023)に対応するMACアドレスで例えばMACアドレス404をクエリする。クエリされたMACアドレス404にはメッセージに載せられている各MACアドレスが含まれていないので、ネットワーク機器402はネットワーク機器401に規定のタイプのデバイスが接続されていると確定する。
【0050】
ネットワーク機器402は表2に基づいて各非DRメンバポート(例えば、ポート4023)に対応するMACアドレスで例えばMACアドレス404をクエリし、MACアドレス404が載せられているメッセージをネットワーク機器401に送信する。ネットワーク機器401は該メッセージを受信した後、表1に基づいて各非DRメンバポート(例えば、ポート4013、ポート4014)に対応するMACアドレスで例えばMACアドレス405、MACアドレス404をクエリする。これにより、クエリされたMACアドレス405及びMACアドレス404にはメッセージに載せられている各MACアドレスが含まれているので、ネットワーク機器401はネットワーク機器402に規定のタイプのデバイスが接続されていないと確定する。
【0051】
方式2
ネットワーク機器401は各非DRメンバデバイス(ネットワーク機器403、ネットワーク機器404及びネットワーク機器405)に測定メッセージを周期的に送信し、又は、各非DRメンバポートを介して非DRメンバデバイス(ネットワーク機器404及びネットワーク機器405)に測定メッセージを送信する。両方は実現方式が同じである。以下、ネットワーク機器404及びネットワーク機器405に測定メッセージ1を送信することを例とする。該測定メッセージ1にはネットワーク機器401のシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている。同様に、ネットワーク機器402は各非DRメンバデバイス(ネットワーク機器403及びネットワーク機器404)に測定メッセージを周期的に送信し、又は、各非DRメンバポートを介して非DRメンバデバイス(ネットワーク機器404)に測定メッセージを送信する。両方は実現方式が同じである。以下、ネットワーク機器404に測定メッセージ2を送信することを例とする。該測定メッセージ2にはネットワーク機器402のシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている。
【0052】
一例では、ネットワーク機器401及びネットワーク機器402で1つのDRシステムを構成する場合に、ネットワーク機器401及びネットワーク機器402に同じシステムMACアドレス、例えばMACアドレスAを配置し、ネットワーク機器401にブリッジMACアドレス、例えばMACアドレス401を配置し、ネットワーク機器402にブリッジMACアドレス、例えばMACアドレス402を配置する。これに基づき、上記測定メッセージ1にMACアドレスA及びMACアドレス401が載せられており、上記測定メッセージ2にMACアドレスA及びMACアドレス402が載せられている。
【0053】
一例では、上記測定メッセージ1及び測定メッセージ2はLLDP(Link Layer Discovery Protocol、リンクレイヤー検出プロトコル)メッセージであってもよく、該測定メッセージ1及び測定メッセージ2には拡張TLV(Type Length Value、タイプ長さ値)が載せられてもよく、該拡張TLVはシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスを載せるためのものである。
【0054】
ネットワーク機器405は測定メッセージ1を受信した後、測定メッセージ1からMACアドレスA及びMACアドレス401を見つけ出し、マッチしているエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかをクエリする。ネットワーク機器405が初めて測定メッセージ1を受信したときにはマッピングテーブルが空でマッチしているエントリーが存在しないので、マッピングテーブルにMACアドレスAとMACアドレス401との対応関係を記録し、表3に示される。そして、ネットワーク機器405はシステムMACアドレスがMACアドレスAであるとともにブリッジMACアドレスがMACアドレス401ではないエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかを判断する。なかったことによって、ネットワーク機器405のMACアドレス405が載せられている応答メッセージをネットワーク機器401に返答する。なお、ネットワーク機器405が再び測定メッセージ1を受信したときには、マッピングテーブルが表3に示される。つまり、マッチしているエントリーがあるので、この時にシステムMACアドレスがMACアドレスAであるとともにブリッジMACアドレスがMACアドレス401ではないエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかを直接判断する。なかったことによって、ネットワーク機器405のMACアドレス405が載せられている応答メッセージをネットワーク機器401に返答する。
【表3】
【0055】
実際の応用では、ネットワーク機器405は表3に示されるマッピングテーブルを生成するとき、更に表4に示されるようにマッピングテーブルに測定メッセージ1の入力インターフェースを記録する。エントリーの内容に対して制限しない。
【表4】
【0056】
ネットワーク機器401は測定メッセージ1に対する応答メッセージを受信した後、該応答メッセージからネットワーク機器405のMACアドレス405を見つけ出す。載せられているのは他のDRメンバデバイスのMACアドレスではないので、ネットワーク機器405がネットワーク機器401の規定のタイプのデバイスであると確定する。
【0057】
そして、ネットワーク機器401はネットワーク機器402に指定メッセージ(例えば、LLDPパケット等)を送信し、該指定メッセージにはネットワーク機器401に規定のタイプのデバイスが接続されているとの情報が載せられている。これに基づき、ネットワーク機器402は該指定メッセージを受信した後、ネットワーク機器401に規定のタイプのデバイスが接続されていることを把握できる。
【0058】
一例では、ネットワーク機器401に規定のタイプのデバイスが接続されているとの情報は所定数値及びMACアドレス405である。所定数値(例えば0であり、以下に0を例として説明する)はネットワーク機器401に規定のタイプのデバイスが接続されていることを示し、MACアドレス405はネットワーク機器401に接続されている規定のタイプのデバイスのMACアドレスを示す。そして、ネットワーク機器402は該指定メッセージを受信した後、表5に示されるマッピングテーブルをメンテナンスする。インターフェース4022の相手側(ネットワーク機器401)には規定のタイプのデバイスが接続されている。
【表5】


【0059】
上記過程はネットワーク機器405が測定メッセージ1を受信したときの処理過程であり、ネットワーク機器404は測定メッセージ1、測定メッセージ2を受信したとき、その処理過程は以下に示される。
【0060】
状況1:測定メッセージ1が先に受信され、測定メッセージ2がその後に受信されると仮定する。
ネットワーク機器404は測定メッセージ1を受信した後、測定メッセージ1からMACアドレスA及びMACアドレス401を見つけ出し、マッチしているエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかをクエリする。ネットワーク機器404は初めて測定メッセージ1を受信したとき、マッピングテーブルが空でマッチしているエントリーがない。従って、マッピングテーブルにMACアドレスAとMACアドレス401との対応関係を記録し、表6に示される。そして、ネットワーク機器404はシステムMACアドレスがMACアドレスAであるとともにブリッジMACアドレスがMACアドレス401ではないエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかを判断する。なかったことにより、ネットワーク機器404のMACアドレス404が載せられている応答メッセージをネットワーク機器401に返答する。なお、ネットワーク機器404は再び測定メッセージ1を受信したとき、マッピングテーブルが表6に示される。つまり、マッチしているエントリーがあるので、システムMACアドレスがMACアドレスAであるとともにブリッジMACアドレスがMACアドレス401ではないエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかを直接判断する。なかったことにより、ネットワーク機器404のMACアドレス404が載せられている応答メッセージをネットワーク機器401に返答する。
【表6】
【0061】
ネットワーク機器404は測定メッセージ2を受信した後、測定メッセージ2からMACアドレスA及びMACアドレス402を見つけ出し、マッチしているエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかをクエリする。ネットワーク機器404は初めて測定メッセージ2を受信したときにマッチしているエントリーがないので、マッピングテーブルにMACアドレスAとMACアドレス402との対応関係を記録し、表7に示される。システムMACアドレスがMACアドレスAであるとともにブリッジMACアドレスがMACアドレス402ではないエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかを判断する。MACアドレスA及びMACアドレス401がある場合に、MACアドレスA及びMACアドレス401が載せられている応答メッセージをネットワーク機器402に返答する。ネットワーク機器404は再び測定メッセージ2を受信したとき、マッピングテーブルが表7に示される。つまり、マッチしているエントリーがあるので、システムMACアドレスがMACアドレスAであるとともにブリッジMACアドレスがMACアドレス402ではないエントリーがマッピングテーブルにあるかどうかを判断する。MACアドレスA及びMACアドレス401がある場合に、MACアドレスA及びMACアドレス401が載せられている応答メッセージをネットワーク機器402に返答する。
【表7】
【0062】
更に、ネットワーク機器404によって表7に示されるマッピングテーブルがメンテナンスされた後、ネットワーク機器404は再び測定メッセージ1を受信した後、MACアドレスA及びMACアドレス402があるので、MACアドレスA及びMACアドレス402が載せられている応答メッセージをネットワーク機器401に返答する。説明の便利上、MACアドレスA及びMACアドレス402が載せられている応答メッセージをネットワーク機器401に返答することを例とする。
【0063】
ネットワーク機器401は測定メッセージ1に対する応答メッセージを受信した後、該応答メッセージからMACアドレスA及びMACアドレス402を見つけ出す。システムMACアドレス及び他のDRメンバデバイスのMACアドレスが載せられているので、ネットワーク機器404がネットワーク機器401の規定のタイプのデバイスではないと確定する。
【0064】
そして、ネットワーク機器401はネットワーク機器402に指定メッセージ(例えば、LLDPパケット等)を送信し、該指定メッセージにはネットワーク機器401に非規定のタイプのデバイスが接続されているとの情報が載せられている。これに基づき、ネットワーク機器402は該指定メッセージを受信した後、ネットワーク機器401に非規定のタイプのデバイスが接続されていることを把握できる。
【0065】
一例では、ネットワーク機器401に非規定のタイプのデバイスが接続されているとの情報はMACアドレスA及びMACアドレス404である。MACアドレスAはシステムMACアドレスであり、ネットワーク機器401に非規定のタイプのデバイスが接続されていることを示し、MACアドレス404はネットワーク機器401に接続されている非規定のタイプのデバイスのMACアドレスを示す。そして、ネットワーク機器402は該指定メッセージを受信した後、表8に示されるマッピングテーブルをメンテナンスする。インターフェース4022の相手側(ネットワーク機器401)には非規定のタイプのデバイスが接続されている。
【表8】
【0066】
表8からわかるように、インターフェース4022の相手側(ネットワーク機器401)には規定のタイプのデバイスが接続されているだけでなく、非規定のタイプのデバイスも接続されている。従って、ネットワーク機器401に規定のタイプのデバイスが接続されていると見なされる。
【0067】
ネットワーク機器402は測定メッセージ2に対する応答メッセージを受信した後、該応答メッセージからMACアドレスA及びMACアドレス401を見つけ出す。システムMACアドレス及び他のDRメンバデバイスのMACアドレスが載せられているので、ネットワーク機器404がネットワーク機器402の規定のタイプのデバイスではないと確定する。
【0068】
そして、ネットワーク機器402は指定メッセージ(例えば、LLDPパケット等)をネットワーク機器401に送信し、該指定メッセージにはネットワーク機器402に非規定のタイプのデバイスが接続されているとの情報が載せられている。これに基づき、ネットワーク機器401は該指定メッセージを受信した後、ネットワーク機器402に非規定のタイプのデバイスが接続されていることを把握できる。
【0069】
一例では、ネットワーク機器402に非規定のタイプのデバイスが接続されている情報はMACアドレスA及びMACアドレス404である。MACアドレスAはシステムMACアドレスであり、ネットワーク機器402に非規定のタイプのデバイスが接続されていることを示し、MACアドレス404はネットワーク機器402に接続されている非規定のタイプのデバイスのMACアドレスを示す。そして、ネットワーク機器401は該指定パケットを受信した後、表9に示されるマッピングテーブルをメンテナンスする。インターフェース4012の相手側(ネットワーク機器402)には非規定のタイプのデバイスが接続されている。
【表9】
【0070】
状況2
ネットワーク機器404により、測定メッセージ2が先に受信されて測定メッセージ1がその後に受信されると仮定する場合に、各ネットワーク機器は実現プロセスが状況1の実現プロセスと同様であるので、ここで詳細な説明を省略する。
【0071】
上記2つの方式に基づき、ネットワーク機器401はネットワーク機器402に規定のタイプのデバイスが接続されていないと確定し、ネットワーク機器402はネットワーク機器401に規定のタイプのデバイスが接続されていると確定する。これに基づき、ネットワーク機器402は規定のタイプのパケットを送信するときにインターフェース4022を介してネットワーク機器1に該パケットを送信する。ネットワーク機器401は規定のタイプのパケットを送信するときにネットワーク機器402に該パケットを送信しない。
【0072】
上記方法と同様の構想に基づき、本開示の実施例は更にパケット伝送装置を提供する。該装置はローカルDRメンバデバイスに適用されてもよい。図5は該装置の構造模式図である。
確定モジュール501は、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第1種類のデバイスは相手側DRメンバデバイスに接続されていてローカルDRメンバデバイスに接続されていないデバイスであり、
処理モジュール502は、規定のタイプのパケットを送信するときには、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されている場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信し、前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていない場合に前記パケットを前記相手側DRメンバデバイスに送信することを禁止する。
【0073】
前記確定モジュール501は、具体的に、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する過程において、前記相手側DRメンバデバイスから送信された第1メッセージを受信し、ローカル転送テーブルから前記ローカルDRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報をクエリし、前記第1メッセージには転送テーブルにおいて前記相手側DRメンバデバイスの非DRメンバポートに対応するアドレス情報が載せられており、
前記第1メッセージに載せられているアドレス情報がクエリされたアドレス情報に含まれていない場合に、前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていると確定し、前記第1メッセージに載せられているアドレス情報がクエリされたアドレス情報に含まれている場合に、前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されていないと確定する。
【0074】
前記確定モジュール501は、具体的に、相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する過程において、前記相手側DRメンバデバイスから送信された第2メッセージを受信し、前記第2メッセージに接続情報が載せられており、前記接続情報は相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されている又は接続されていないことを示し、前記第2メッセージに基づいて前記相手側DRメンバデバイスに第1種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する。
【0075】
一例では、前記確定モジュール501は、更に、前記ローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第2種類のデバイスは前記ローカルDRメンバデバイスに接続されていて前記相手側DRメンバデバイスに接続されていないデバイスであり、前記確定モジュール502は、前記相手側DRメンバデバイスに第3メッセージを送信し、前記相手側DRメンバデバイスが前記第3メッセージに基づいて前記ローカルDRメンバデバイスに前記第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定し、前記第3メッセージに接続情報が載せられており、前記接続情報はローカルDRメンバデバイスに前記第2種類のデバイスが接続されている又は接続されていないことを示す。
【0076】
前記確定モジュール501は、具体的に、前記ローカルDRメンバデバイスに第2種類のデバイスが接続されているかどうかを確定する過程において、前記ローカルDRメンバデバイスに接続されている非DRメンバデバイスに測定メッセージを送信し、前記非DRメンバデバイスがシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスをマッピングテーブルに記録し、前記測定メッセージには前記ローカルDRメンバデバイスの前記システムMACアドレス及び前記ブリッジMACアドレスが載せられており、前記非DRメンバデバイスが前記測定メッセージに対して返答した応答メッセージを受信し、前記マッピングテーブルに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されいている場合に、前記応答メッセージに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられており、前記マッピングテーブルに前記相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが記録されていない場合に、前記応答メッセージに前記非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられており、
前記応答メッセージから相手側DRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスを見つけ出した場合に、前記非DRメンバデバイスが第2種類のデバイスではないと確定し、前記応答メッセージから前記非DRメンバデバイスのMACアドレスを見つけ出した場合に、前記非DRメンバデバイスが第2種類のデバイスであると確定する。
【0077】
本開示の実施例は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体はローカルDRメンバデバイスに適用されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは実行されることによって、ローカルDRメンバデバイスに図2に示されるパケット伝送方法を実行させように制御する。
【0078】
本開示の実施例はローカルDRメンバデバイスを提供する。ハードウェアの面では、そのハードウェアのアーキテクチャ模式図は具体的に図6を参照する。
機械可読記憶媒体及びプロセッサを備え、
機械可読記憶媒体に命令コードが記憶され、
プロセッサが機械可読記憶媒体と通信し、機械可読記憶媒体に記憶される前記命令コードを読み取って実行することにより、本開示の上記例に開示されるパケット伝送操作を実現する。
【0079】
ここで、機械可読記憶媒体は情報例えば実行可能命令、データ等を包含又は記憶することのできるいかなる電子、電気、光又は他の物理記憶装置であってもよい。例えば、機械可読記憶媒体はRAM(Radom Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、記憶ドライブ(例えば、ハードディスクドライブ)、ソリッドステートドライブ、いかなるタイプのメモリディスク(例えば、光ディスク、dvd等)、同様の記憶媒体又はそれらの組み合わせであってもよい。
【0080】
上記方法と同様の構想に基づき、本開示の実施例は更にパケット伝送装置を提供し、該装置は非DRメンバデバイスに適用されてもよく、図7は該装置の構造模式図であり、
受信モジュール701は、前記非DRメンバデバイスに接続されているDRメンバデバイスから送信された測定メッセージを受信し、マッピングテーブルにシステムMACアドレスとブリッジMACアドレスとの対応関係を記録し、前記測定メッセージには前記DRメンバデバイスの前記システムMACアドレス及び前記ブリッジMACアドレスが載せられており、
判断モジュール702は、マッピングテーブルに他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスがあるかどうかを判断し、前記他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレスと前記DRメンバデバイスのシステムMACアドレスとは同じであり、前記他のDRメンバデバイスのブリッジMACアドレスと前記DRメンバデバイスのブリッジMACアドレスとは異なり、
送信モジュール703は、判断結果が肯定である場合に、前記他のDRメンバデバイスのシステムMACアドレス及びブリッジMACアドレスが載せられている応答メッセージを前記DRメンバデバイスに返答し、前記DRメンバデバイスが前記応答メッセージに基づいて前記非DRメンバデバイスが規定のタイプのデバイスではないと確定し、判断結果が否定である場合に、前記非DRメンバデバイスのMACアドレスが載せられている応答メッセージを前記DRメンバデバイスに返答し、前記DRメンバデバイスが該応答メッセージに基づいて前記非DRメンバデバイスが規定のタイプのデバイスであると確定する。
【0081】
本開示の実施例は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体は非DRメンバデバイスに適用されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムは実行されることによって、非DRメンバデバイスに図3に示されるパケット伝送方法を実行させるように制御する。
【0082】
本開示の実施例は非DRメンバデバイスを提供する。ハードウェアの面では、そのハードウェアのアーキテクチャ模式図は具体的に図8を参照する。
機械可読記憶媒体及びプロセッサを備え、
機械可読記憶媒体に命令コードが記憶され、
プロセッサが機械可読記憶媒体と通信し、機械可読記憶媒体に記憶される前記命令コードを読み取って実行することにより、本開示の上記例に開示されるパケット伝送操作を実現する。
【0083】
ここで、機械可読記憶媒体は情報例えば実行可能命令、データ等を包含又は記憶することのできるいかなる電子、電気、光又は他の物理記憶装置であってもよい。例えば、機械可読記憶媒体はRAM(Radom Access Memory、ランダムアクセスメモリ)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、記憶ドライブ(例えば、ハードディスクドライブ)、ソリッドステートドライブ、いかなるタイプのメモリディスク(例えば、光ディスク、dvd等)、同様の記憶媒体又はそれらの組み合わせであってもよい。
【0084】
本開示の実施例に係るパケット伝送装置、ローカルDRメンバデバイス、非DRメンバデバイス及びコンピュータ可読記憶媒体の実現原理及び動作プロセスは上記パケット伝送方法と同様であり、上記パケット伝送方法の実施例における関連説明を参照してもよく、ここで詳細な説明は省略する。
【0085】
上記実施例に開示されるシステム、装置、モジュール又はユニットは具体的にコンピュータチップ又はエンティティで実現されてもよいし、ある機能を有する製品で実現されてもよい。典型的な実現装置はコンピュータであり、コンピュータの具体的な形式はパーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セルラー方式電話、カメラ付き電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント、メディアプレーヤー、ナビゲーションデバイス、電子メール送受信装置、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス又はこれらの装置のうちの任意の複数の装置の組み合わせであってもよい。
【0086】
説明都合上、以上の装置を説明する際に機能によって様々なユニットに分けてそれぞれ説明する。当然ながら、本開示を実施する際に各ユニットの機能を同じ又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアで実現してもよい。
【0087】
当業者であれば、本開示の実施例が方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよいと理解すべきである。従って、本開示は完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェア及びハードウェア態様を組み合わせた実施例の形式を用いてもよい。且つ、本開示の実施例はコンピュータ利用可能プログラムコードが含まれる1つ又は複数のコンピュータ利用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリ等を含むが、それらに限らない)において実施されるコンピュータプログラム製品の形式を用いてもよい。
【0088】
本開示は本開示の実施例に係る方法、デバイス(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明したものである。コンピュータプログラム命令によってフローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実現できると理解すべきである。1つのマシンを生成するよう、これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供することができ、それによりコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサの実行した命令によってフローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0089】
且つ、これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置が特定の方式で動作するように案内できるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それにより該コンピュータ可読メモリに記憶される命令に命令装置を備える製造品を生成させ、該命令装置がフローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現する。
【0090】
これらのコンピュータプログラム命令が更にコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にアップロードされてもよく、それによりコンピュータ又は他のプログラマブルデバイスにおいて一連の操作ステップを実行することでコンピュータの実現した処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラマブルデバイスにおいて実行される命令はフローチャートにおける1つのプロセス又は複数のプロセス及び/又はブロック図における1つのブロック又は複数のブロックにおいて指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0091】
当業者であれば、本開示の実施例が方法、システム又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよいと理解すべきである。従って、本開示は完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェア及びハードウェア態様を組み合わせた実施例の形式を用いてもよい。且つ、本開示はコンピュータ利用可能プログラムコードが含まれる1つ又は複数のコンピュータ利用可能記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリ等を含んでもよいが、それらに限らない)において実施されるコンピュータプログラム製品の形式を用いてもよい。
【0092】
以上の説明は本開示の実施例であって、本開示を制限するためのものではない。当業者であれば、本開示に対して種々の変更や変形を行うことができる。本開示の趣旨及び原理内に行った修正、等価置換、改良等は、いずれも本開示の特許請求の範囲に含まれるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本開示の実施例に係るパケット伝送方法及び装置は、効果的にパケットの無効伝送を避け、IPLのリソースを節約し、IPLの負荷を軽減し、IPLの安定性を向上させる。
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