(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】時間的近接性ベースの地図ユーザインタラクション
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20220328BHJP
【FI】
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2019572596
(86)(22)【出願日】2018-05-10
(86)【国際出願番号】 US2018032038
(87)【国際公開番号】W WO2019059967
(87)【国際公開日】2019-03-28
【審査請求日】2020-02-26
(32)【優先日】2017-09-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ス・チュイン・レオン
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・ピーター・ラストン
【審査官】滝谷 亮一
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-132036(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0109718(US,A1)
【文献】特開2006-053132(JP,A)
【文献】特開平05-099614(JP,A)
【文献】特開2001-092878(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地理情報システムにおいてコンテキスト情報のユーザインターフェース要素を処理するために、コンピュータで実行される方法であって、
1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、ユーザインターフェースをディスプレイデバイス上に表示のために提供するステップであって、前記ユーザインターフェースが、地理的エリアの画像を表示する、ステップと、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、コンテキスト情報の関連時間を示すデータを取得するステップと、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記地理的エリアに関連付けられた時間ベースのコンテキスト情報を取得するステップと、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記関連時間に
より近い前記時間ベースのコンテキスト情報の表示構成を決定するステップと、
前記ユーザインターフェースの表示のために、前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記時間ベースのコンテキスト情報に関連し、かつ、ユーザインタラクションを受け取ることが可能である1つまたは複数のユーザインターフェース要素を提供するステップと、
前記1つまたは複数のユーザインターフェース要素が2つ以上ある際、前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記表示構成に基づいて、前記1つまたは複数のユーザインターフェース要素をまとめるステップと、を含み、
前記表示構成を決定するステップは、前記関連時間を第1の時間から第2の時間に変更するユーザインタラクションの後に起こり、
前記1つまたは複数のユーザインターフェース要素の1つで前記ユーザインタラクションを受け取ると、前記ユーザインターフェースは、前記コンテキスト情報に関連する詳細または他のインターフェース要素を示すように変更される、
コンピュータで実行される方法。
【請求項2】
前記ユーザインターフェース要素は、前記ユーザインターフェースを介してユーザインタラクションを受け取ることが可能である、
請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項3】
前記関連時間は、現在の時間を含む、
請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記関連時間が第1の時間から第2の時間に変化した場合に、前記ユーザインターフェース要素の前記表示構成を変更するステップを含み、
前記第2の時間は、前記第1の時間より後である、
請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記ユーザインターフェース要素の前記表示構成を変更するステップは、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記コンテキスト情報のユーザインターフェース処理を変更するステップを含む、
請求項4に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記関連時間が第1の時間から第2の時間に変化した場合に、前記ユーザインターフェースに表示される前記画像を変更するステップを含む、
請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項7】
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記画像を変更するステップは、前記画像をズームするステップを含む、
請求項6に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項8】
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記ユーザインターフェースに向けられた第1のタイプのユーザインタラクションを示すデータを取得するステップと、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、第1のタイプのユーザインタラクションを示すデータを取得したことに応答して、前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記関連時間から時間的に遠いコンテキスト情報に関連付けられた異なるユーザインターフェース要素を表示のために提供するステップと、を含む、
請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項9】
前記第1のタイプのユーザインタラクションは、垂直スクロールユーザインタラクションを含む、
請求項8に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記ユーザインターフェースに向けられた第2のタイプのユーザインタラクションを示すデータを取得するステップと、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、第2のタイプのユーザインタラクションを示すデータを取得したことに応答して、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記関連時間を第1の時間から第2の時間に変更するステップと、
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記関連時間が前記第1の時間から前記第2の時間に変化した場合に、前記ユーザインターフェース要素の前記表示構成を変更するステップと、を含む、
請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、前記関連時間を変更するための前記第2のタイプのユーザインタラクションを受け取るように構成される関連時間変更インターフェース要素を表示のために提供するステップを含む、
請求項10に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項12】
前記関連時間変更インターフェース要素は、円形インターフェース要素を含み、
前記第2のタイプのユーザインタラクションは、前記円形インターフェース要素の周りのマーカーの位置を変更することを含む、
請求項11に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項13】
前記表示構成は、前記地理的エリアへのユーザの精通度を示すデータに基づいて取得される、
請求項1に記載のコンピュータで実行される方法。
【請求項14】
ディスプレイデバイスと、
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のメモリデバイスと、を備えた、
コンピュータシステムであって、前記メモリデバイスが、前記1つまたは複数のプロセッサに以下の動作を実行させるためのコンピュータ可読命令を記憶し、前記動作は、
ユーザインターフェースを前記ディスプレイデバイス上に表示のために提供することであって、前記ユーザインターフェースは地理的エリアの画像を表示する、提供することと、
コンテキスト情報を表示する関連時間を示すデータを取得することと、
前記地理的エリアに関連付けられたコンテキスト情報を取得することと、
前記関連時間に
より近い前記コンテキスト情報
の表示構成を決定することと、
前記ユーザインターフェースの表示のために、前記コンテキスト情報に関連し、かつ、ユーザインタラクションを受け取ることが可能である1つまたは複数のユーザインターフェース要素を提供することであって、前記1つまたは複数のユーザインターフェース要素の1つで前記ユーザインタラクションを受け取ると、前記ユーザインターフェースは、前記コンテキスト情報に関連する詳細または他のインターフェース要素を示すように変更される、ことと、
前記1つまたは複数のユーザインターフェース要素が2つ以上ある際、少なくとも部分的に前記表示構成に基づいて、前記1つまたは複数のユーザインターフェース要素をまとめることと、
関連時間変更インターフェース要素に向けられたユーザインタラクションを取得することと、
前記ユーザインタラクションに応答して、
前記関連時間を第1の時間から第2の時間に変更することと、
前記関連時間が前記第1の時間から前記第2の時間に変化した場合に、前記ユーザインターフェース要素の少なくとも1つの前記表示構成を変更することと、
含む、コンピューティングシステム。
【請求項15】
前記関連時間変更インターフェース要素は、円形要素を含み、
前記ユーザインタラクションは、前記円形要素の周りのマーカーの位置を変更することを含む、
請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記関連時間変更インターフェース要素は、タブインターフェース要素を含む、
請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記関連時間変更インターフェース要素は、ボタンインターフェース要素を含む、
請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
前記関連時間変更インターフェース要素は、水平スクラバーインターフェース要素を含む、
請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
1つまたは複数のプロセッサに以下の動作を実行させるためのコンピュータ可読命令を記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、前記動作は、
ユーザインターフェースをディスプレイデバイス上に表示のために提供することであって、前記ユーザインターフェースは地理的エリアの画像を表示する、ことと、
コンテキスト情報を表示する関連時間を示すデータを取得することと、
前記地理的エリアに関連付けられたコンテキスト情報を取得することと、
前記関連時間に
より近い前記コンテキスト情報
の1つまたは複数の表示構成を決定することと、
前記ユーザインターフェースの表示のために、前記コンテキスト情報に関連し、かつ、ユーザインタラクションを受け取ることが可能である複数のユーザインターフェース要素を提供することであって、前記複数のユーザインターフェース要素の1つで前記ユーザインタラクションを受け取ると、前記ユーザインターフェースは、前記コンテキスト情報に関連する詳細または他のインターフェース要素を示すように変更される、ことと、
少なくとも部分的に前記1つまたは複数の表示構成に基づいて、前記コンテキスト情報に関連付けられた前記複数のユーザインターフェース要素をまとめることと、を含み、
前記複数のユーザインターフェース要素は、
前記関連
時間に
より近いコンテキスト情報
から前記ユーザインターフェース内に配置され、
前記1つまたは複数の表示構成を決定するステップは、前記関連時間を第1の時間から第2の時間に変更するユーザインタラクションの後に起こる、
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記複数のユーザインターフェース要素は、時間的近接性により複数の関連時間グループにグループ化される、
請求項19に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、地図アプリケーションなどの地理情報システムアプリケーション用のユーザインターフェースに関する。
【背景技術】
【0002】
地理情報システム(GIS:geographic information system)は、データをその要素の地理座標に応じて、記憶、インデックス付け、取得、および/または検索することができる。GISアプリケーションは、たとえば、地理的エリアの画像(たとえば、地図画像、衛星画像、3次元モデルなど)を表示する地図アプリケーションを含むことができる。GISアプリケーションは様々な目的で、たとえば、ナビゲーション、地理的エリアに関連する関連情報の検索などに使用することができる。GISアプリケーションは、画像に関連するコンテキスト情報を提供する、および/または含むこともできる。たとえば、GISアプリケーションは、関心地点、イベント、および/またはGISアプリケーションのユーザに関連する情報を含む、および/または提供することができる。コンテキスト情報を地理的エリアの画像と共に提供して表示することによって、画像を充実させ、および/またはGISアプリケーションとのユーザインタラクションを容易にすることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の実施形態の態様および利点は、以下の説明に部分的に記載されており、もしくはその説明から学ぶことができ、または実施形態の実践を通じて学ぶことができる。
【0004】
本開示の1つの例示的な態様は、地理情報システムにおいてコンテキスト情報に関連付けられたユーザインターフェース要素を処理するためのコンピュータで実行される方法を対象とする。この方法は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、ユーザインターフェースをディスプレイデバイス上に表示のために提供することを含む。ユーザインターフェースは、地理的エリアの画像を表示することができる。この方法は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、コンテキスト情報の関連時間(relevant time)を示すデータを取得することを含むことができる。この方法は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、地理的エリアに関連付けられたコンテキスト情報を取得することを含むことができる。この方法は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、関連時間に対するコンテキスト情報の時間的近接性に少なくとも部分的に基づいて、時間ベースのコンテキスト情報に関連付けられたユーザインターフェース要素の構成を取得することを含むことができる。この方法は、1つまたは複数のコンピューティングデバイスによって、構成に少なくとも部分的に基づいて、ユーザインターフェース要素を表示のために提供することを含むことができる。
【0005】
本開示の他の例示的な態様は、GISアプリケーションにおけるユーザインタラクションに関連するシステム、装置、有形非一時的コンピュータ可読媒体、およびデバイスを対象とする。
【0006】
様々な実施形態のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、以下の説明および添付の特許請求の範囲を参照してよりよく理解されよう。本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を示しており、説明と共に、関連する原理を説明するのに役立つものである。
【0007】
当業者向けの実施形態の詳細な説明を本明細書に記載しており、これは添付の図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の例示的な実施形態による、GISアプリケーションに関連するユーザインターフェースを実装するための例示的なシステムの概要を示す図である。
【
図2】本発明の例示的な実施形態による、ユーザインターフェースにおけるコンテキスト情報の1つのまたは複数の表示構成の例示的な実装を示す図である。
【
図3】本開示の例示的な実施形態による例示的なユーザインターフェースを示す図である。
【
図4】本開示の例示的な実施形態による、時間的近接性に基づいて時間ベースのコンテキスト情報を提供するユーザインターフェースの例示的なスクロールを示す図である。
【
図5】本開示の例示的な実施形態による、関連時間を変更するための例示的なインターフェース要素を示す図である。
【
図6】本開示の例示的な実施形態による、関連時間を変更するための例示的なインターフェース要素を示す図である。
【
図7】本開示の例示的な実施形態による、関連時間を変更するための例示的なインターフェース要素を示す図である。
【
図8】本開示の例示的な実施形態による、関連時間を変更するための例示的なインターフェース要素を示す図である。
【
図9】本開示の例示的な実施形態による例示的な方法のフロー図である。
【
図10】本開示の例示的な実施形態による例示的な方法のフロー図である。
【
図11】本開示の例示的な実施形態による例示的なコンピューティングシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態を詳細に参照し、その1つまたは複数の例を図面に示す。各例は、本開示の限定ではなく、実施形態の説明として提供している。実際に、本開示の範囲または精神から逸脱することなく、実施形態に様々な修正および変更を加えることができることは当業者には明らかであろう。たとえば、一実施形態の一部として図示または説明している特徴を他の実施形態と共に使用して、さらに他の実施形態を生み出すことができる。したがって、本開示の態様は、そのような修正および変形を包含するものとする。
【0010】
本開示の例示的な態様は、地図アプリケーションなどの地理情報システム(GIS)アプリケーションに関連するユーザインターフェースに時間ベースのコンテキスト情報を実装して、より効率的なユーザ入力を取得するためのシステムおよび方法を対象とする。より具体的には、ユーザインターフェースは、コンテキスト情報(たとえば、カード、コールアウト、アイコンなど)および/または地図情報を、地理的エリアに関連する画像または他のデータ(たとえば、地図)と共に表示することができる。コンテキスト情報および/または地図情報は、特定の日時に関連するものとすることができる。いくつかの実施形態では、特定の日時に関連するコンテキスト情報を選択する、および/または異なる日時に関連するコンテキスト情報よりもユーザインタラクションを受け取るために優先することができる。このようにして、GISアプリケーションは、コンテキスト情報の時間的近接性に基づいてユーザからのより効率的なインタラクションを可能にするようにユーザインターフェースを調整するように構成することができる。
【0011】
たとえば、いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは地理的エリアの画像、たとえば、地理的エリアの地図、または他の画像(たとえば、衛星画像、街路レベルの画像、3次元モデル、航空画像、など)を表示するように構成することができる。時間ベースのイベントに関連するコンテキスト情報を画像と共に表示することができる。コンテキスト情報は、特定の日時に関連するものとすることができる。コンテキスト情報は、たとえば、ディナーの予約に関連する情報、旅行情報(たとえば、フライト時間)、カレンダー情報(たとえば、会議、約束など)、イベント(たとえば、コンサート、フェスティバル、フェア、集会)、提案された活動、提案された旅行などを含むことができる。たとえば、いくつかの実施形態では、コンテキスト情報は、たとえば、ユーザの約束、通勤、スケジュール、カレンダー、予約など、ユーザの個人情報に関連するものとすることができる。
【0012】
いくつかの実施形態では、コンテキスト情報は、ユーザインタラクション(たとえば、タッチ入力、クリック入力、スワイプ入力、またはユーザインタラクションを示す他のジェスチャー)を受け取ることが可能なユーザインターフェース要素として、ユーザインターフェースに提供することができる。ユーザインタラクションに応答して、コンテキスト情報に関連する詳細または他のインターフェース要素を提供するようにユーザインターフェースを変更することができる。
【0013】
いくつかの実装では、本明細書に記載の技法の利益を得るためには、ユーザは、通信チャネルを介して送信されるデータ、あるいはユーザまたはユーザのコンピューティングデバイスもしくは通信デバイスに関連する他の情報の分析を許可する必要がある場合がある。したがって、いくつかの実装では、プログラムまたは機能がそのような情報を収集するか否かに関連する設定を制御する機会をユーザに提供することができる。ユーザがそのような情報の収集および使用を許可しない場合、ユーザは本明細書に記載の技法の利益が得られない場合がある。いくつかの実装では、同意を取り消すまたは変更するツールをユーザに提供することもできる。加えて、いくつかの実装では、特定の情報またはデータを、記憶または使用される前に1つまたは複数の方法で処理して、個人を特定可能な情報が削除されるようにすることができる。
【0014】
本開示の例示的な態様によれば、現在のまたは選択された日時に近い日時に関連するコンテキスト情報のユーザインターフェース要素を、遠い日付に関連する情報よりも優先することができる。コンテキスト情報に関連付けられたユーザインターフェース要素の構成は、他の情報および/またはインターフェース要素に比べて、より優先される情報がより目立つように、ユーザインタラクションがより容易になるように取り上げられるよう、決定することができる。
【0015】
一例として、コンテキスト情報に関連する時間的近接性に基づいて、異なるユーザインターフェース要素の処理をコンテキスト情報に行うことができる。たとえば、時間的に近いコンテキスト情報は、より目立つように(たとえば、カードユーザインターフェース要素として)提供することができる。時間的に遠いコンテキスト情報は、より目立たないように表示されるよう構成することができる(たとえば、より小さいアイコンとする、画面外に配置してユーザがその情報を見るためにスクロールする必要があるようにする、など)。
【0016】
時間が進むにつれて、GISアプリケーションに関連するユーザインターフェースは、(たとえば、さらなるユーザインタラクションなしで)情報の時間的近接性に応じて、異なるコンテキスト情報を表示し、および/またはより目立つようにコンテキスト情報を表示するよう適応することができる。時間がコンテキスト情報に時間的に近い日時へ進むにつれて、コンテキスト情報は他のコンテキスト情報よりも優先されるようになる。結果として、ユーザインターフェースは、時間が進むにつれて、時間的近接性に基づいてユーザインタラクションのためにユーザインターフェース要素を優先するように自動的に適応する。
【0017】
一例として、「Peteのレストラン」に関連付けられたアイコンを、Peteのレストランでのユーザのディナーの予約に基づいて表示するように、ユーザインターフェースを構成することができる。ディナーの予約に関連する時間から1週間前に、ユーザインターフェースは、ディナーの予約に関連する日時を提供するテキスト(たとえば、水曜日8:30)をアイコンと共に表示するように構成することができる。ディナーの予約の日に、レストランと共にコールアウトを表示するようにユーザインターフェースを構成することができる。コールアウトは、アイコンよりも目立つように表示される。加えて、ユーザはコールアウトとインタラクトして、レストランに関するより多くの情報(たとえば、メニュー、レビュー、最も忙しい時間など)を取得することができる。ディナーの予約に関連する時間から数時間以内に、ユーザインターフェースは、レストランへの進行方向などのより多くの情報を表示することができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースにおいて、現在の時間への時間的近接性に少なくとも部分的に基づいて複数のユーザインターフェース要素をまとめることができる。たとえば、ユーザインターフェース要素を、複数の関連時間グループにグループ化することができる。関連時間グループは、別々の期間に関連付けることができる。たとえば、関連時間グループは、今朝の時間グループ、今日の時間グループ、今夜の時間グループ、今週の時間グループ、今週末の時間グループ、来月の時間グループなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0019】
今朝の時間グループは、今朝に関連するコンテキスト情報に関連付けることができる。今日の時間グループは、今日に関連するコンテキスト情報に関連付けることができる。今夜の時間グループは、今夜または今晩に関連するコンテキスト情報に関連付けることができる。今週の時間グループは、今週に関連するコンテキスト情報に関連付けることができる。今週末の時間グループは、今週末に関連するコンテキスト情報に関連付けることができる。来月の時間グループは、来月に関連するコンテキスト情報に関連付けることができ、以下同様である。
【0020】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、時間ベースのコンテキスト情報を表示する関連時間を変更するためのユーザインタラクションを受け取るように構成することができる。ユーザが関連時間を変更すると、異なる時間ベースのコンテキスト情報が優先されて、地理的エリアと共に表示される。このように、ユーザがユーザインターフェースとインタラクトするときに、時間を様々な情報を見るためのレンズとして扱うことができる。
【0021】
時間ベースのコンテキスト情報を表示する関連時間を変更するための様々なユーザインタラクションを実装することができる。たとえば、いくつかの実施形態では、ユーザは、単純に(たとえば、垂直および/または水平に)スクロールして、情報を表示する関連時間を変更することができる。一例では、下に垂直にスクロールすることにより、ユーザインターフェースは、関連時間に対して時間的に遠い時間に関連する情報を表示することができる。たとえば、ユーザは、関連時間から遠い異なる関連時間グループに関連付けられたユーザインターフェース要素を見ることができる。
【0022】
水平にスクロールするか、または他の何らかのユーザインタラクションを実行することにより、ユーザは関連時間を変更することができる。たとえば、ユーザは、水平方向にスクロールすることにより、現在の時間に近いコンテキスト情報の表示を、より後の時間(たとえば、週末)に関連するコンテキスト情報の表示に変更することができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、ユーザがコンテキスト情報を表示する関連時間を変更できるようにするための関連時間変更インターフェース要素を画像と共に提供することができる。たとえば、半透明の円形要素を提供して、画像に重ねて表示することができる。ユーザは円形要素とインタラクトすることにより、コンテキスト情報を表示する関連時間を変更することができる。一例として、インターフェース要素の周りを時計方向にマーカーを回転させることにより、関連時間を未来へ進めることができる。インターフェース要素の周りを反時計方向にマーカーを回転させることにより、関連時間を後方に進めることができる。
【0024】
ユーザによる関連時間の変更に応答して、異なるコンテキスト情報に関連付けられたユーザインターフェース要素を画像と共に表示することができる。たとえば、ユーザはインターフェース要素とインタラクトして、関連時間を現在の時間から今度の週末に関連する時間に進めることができる。ユーザインターフェースは、今度の週末に時間的に近いコンテキスト情報に関連付けられたユーザインターフェース要素を他の時間よりも優先するように、コンテキスト情報の表示を変更することができる。ユーザが関連時間を変更すると、異なる関心地点、異なる色、および/または異なる表示要素を画像と共に提供することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、関連時間を変更するユーザインタラクションに応答して、地理的画像自体の表示を変更するように構成することができる。たとえば、関連時間が未来のより後の時間に変化すると、地理的画像をズームアウトして、より広い地理的エリアに関連するより多くの情報を表示することができる。これにより、ユーザは時間をかけてより広い地理的エリアを移動できるようになる。このようにして、時間に基づいてより関連性の高い可能性のある情報をユーザに表示するように、地図画像自体を変更することができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェースは、特定の地理的エリアへのユーザの精通度に少なくとも部分的に基づいて、画像と共にコンテキスト情報を提供することができる。たとえば、ユーザに関連する情報(たとえば、過去のユーザデータ、ユーザが提出した好み、ユーザ設定、ユーザロケーション履歴など)に基づいて、地理的エリアへのユーザの精通度を示す信号を決定することができる。ユーザの精通度を示す信号に少なくとも部分的に基づいて、ユーザインターフェースにおいて異なるコンテキスト情報に異なる処理を行うことができる。たとえば、GISアプリケーションは、ユーザが馴染みのないエリアにいると判定された場合に、地理的エリアでの移動およびタスクの実施(たとえば、食事、会議への出席など)の際のユーザの支援に関連するユーザインターフェース要素を増やすことができる。GISアプリケーションは、ユーザが馴染みのある空間にいると判定された場合に、地理的エリアでのユーザの支援に関連するユーザインターフェース要素を減らすことができる。
【0027】
本開示の例示的な態様は、いくつかの技術的効果および利益を有する。たとえば、GISアプリケーションに関連するユーザインターフェースを、時間的近接性に基づいてコンテキスト情報を提供するように自動的に構成することにより、GISアプリケーションにより、より少ないユーザインタラクションによって情報を処理することができ、メモリおよび処理リソースが保存される。より具体的には、ユーザインタラクションのために、複数のユーザ入力(たとえば、検索クエリ、選択入力など)を必要とせずに、関連するコンテキスト情報を提供して、情報を見つけることができる。関連情報を取得するためにより少ないユーザ入力しか必要とされないので、GISアプリケーションの実装に使用されるコンピューティング技術の他の側面(たとえば、ネットワークを介した情報の通信)のために、処理およびメモリストレージリソースを保存することができる。
【0028】
本開示の1つの例示的な態様は、地理情報システムにおけるユーザインタラクションを処理するためのコンピュータで実行される方法を対象とする。この方法は、ディスプレイユニットを使用するコンピューティングデバイスによって、地理的エリアの地理的画像を表示するユーザインターフェースを表示することを含む。コンテキスト情報を表示する関連時間を示す入力を受け取ったことに応答して、この方法は、通信ユニットを使用するコンピューティングデバイスによって、地理的エリアに関連付けられた時間ベースのコンテキスト情報を要求することと、通信ユニットを使用するコンピューティングデバイスによって、関連時間に対するコンテキスト情報の時間的近接性に少なくとも部分的に基づいて、時間ベースのコンテキスト情報の1つまたは複数の表示構成を要求することと、を含む。時間ベースのコンテキスト情報および1つまたは複数の表示構成を受信したことに応答して、この方法は、ディスプレイユニットを使用するコンピューティングデバイスによって、受信した1つまたは複数の表示構成に少なくとも部分的に基づいて、地理的画像と共に、受信したコンテキスト情報を表示することを含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、関連時間は現在の時間を含む。いくつかの実施形態では、この方法は、コンピューティングデバイスによって、関連時間が第1の時間から第2の時間に変化した場合に、コンテキスト情報の1つまたは複数の表示構成を調整することを含み、第2の時間は第1の時間より後である。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の表示構成を調整することは、コンピューティングデバイスによって、コンテキスト情報のユーザインターフェース処理を調整することを含む。いくつかの実施形態では、この方法は、コンピューティングデバイスによって、関連時間が第1の時間から第2の時間に変化した場合に、ユーザインターフェースに表示される地理的画像を調整することを含む。地理的画像を調整することは、地理的画像をズームすることを含むことができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、この方法は、入力ユニットを使用するコンピューティングデバイスによって、ユーザインターフェースに向けられた第1のタイプのユーザインタラクションを示すデータを受け取ったことに応答して、コンピューティングデバイスによって、地理的画像と共に異なる時間ベースのコンテキスト情報を表示することを含む。いくつかの実施形態では、第1のタイプのユーザインタラクションは、垂直スクロールユーザインタラクションを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、入力ユニットを使用するコンピューティングデバイスによって、ユーザインターフェースに向けられた第2のタイプのユーザインタラクションを示すデータを受け取ったことに応答して、この方法は、コンピューティングデバイスによって、関連時間を第1の時間から第2の時間に調整することを含む。この方法は、コンピューティングデバイスによって、関連時間が第1の時間から第2の時間に変化した場合に、コンテキスト情報の1つまたは複数の表示構成を調整することを含み、第2の時間は第1の時間より後である。いくつかの実施形態では、この方法は、ディスプレイユニットを使用するコンピューティングデバイスによって、関連時間を調整するための第2のタイプのユーザインタラクションを受け取るように構成されるユーザインターフェース要素を表示することを含む。ユーザインターフェース要素は、円形インターフェース要素を含むことができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の表示構成は、地理的エリアへのユーザの精通度を示すデータに少なくとも部分的に基づいて、少なくとも部分的に取得される。
【0033】
いくつかの実施形態では、コンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行された場合に、本明細書に記載の方法のうちのいずれかの1つまたは複数の態様をプロセッサに実行させる命令を含むことができる。
【0034】
図1に、本開示の例示的な実施形態による例示的なシステムの概要を示す。システムは、地理情報システムアプリケーション120に関連するユーザインターフェース110の構成を変更するように構成することができる。GISアプリケーション120は、たとえば、地図アプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、仮想地球(virtual globe)アプリケーションなどとすることができる。GISアプリケーション120は、1つまたは複数のコンピューティングデバイス上に実装することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、GISアプリケーション120は、ユーザが操作中に(たとえば、ユーザの手で)持ち運ぶことが可能なモバイルコンピューティングデバイス上に実装することができる。例示的なモバイルコンピューティングデバイスは、たとえば、スマートフォン、タブレット、1つまたは複数のプロセッサを有するディスプレイデバイス、ウェアラブルデバイス、PDA、スマートウォッチ、スマートグラス、ラップトップ、あるいは他のデバイスを含むことができる。
【0036】
本開示の例示的な態様によれば、ユーザインターフェース110においてユーザ115からユーザインタラクションを受け取ることが可能なユーザインターフェース要素の配置を、時間的近接性および/またはユーザの精通度に基づいて決定して、ユーザインターフェース110とのより効率的なユーザインタラクションを提供することができる。より具体的には、UIロジック125は、地理情報システム150から地図データ122および/またはコンテキストデータ124を取得することができる。いくつかの実施形態では、GIS150、地図データ122、および/またはコンテキストデータ124は、GISアプリケーション120を実装するコンピューティングデバイスに関連付けられた1つまたは複数のメモリデバイスにローカルに記憶または実装することができる。いくつかの実施形態では、GIS150、地図データ122、および/またはコンテキストデータ124は、1つまたは複数の他のコンピューティングデバイス(たとえば、サーバ)上に記憶または実装することができる。地図データ122および/またはコンテキストデータ124は、たとえば、GIS150からネットワーク(インターネットなど)を介してデータパケットとして通信することができる。
【0037】
地図データ122は、たとえば、地理的エリアの画像(たとえば、地図画像、衛星画像、航空画像、3次元モデルなど)をレンダリングするために使用されるデータを含むことができる。地図データ122は、画像を充実させるために使用されるデータ、たとえば、関心地点、地元(locals)などに関連するデータなども含むことができる。
【0038】
コンテキストデータ124は、地図データ122と共に提供されるコンテキストデータとすることができる。いくつかの実施形態では、コンテキストデータ124は、特定の日時に関連するものとすることができる。例示的な時間ベースのコンテキスト情報は、たとえば、ディナーの予約に関連する情報、旅行情報(たとえば、フライト時間)、カレンダー情報(たとえば、会議、約束など)、イベント(たとえば、コンサート、フェスティバル、フェア、集会)、提案された活動、提案された旅行などを含むことができる。たとえば、いくつかの実施形態では、コンテキスト情報は、たとえば、ユーザの約束、通勤、スケジュール、カレンダー、予約など、ユーザの個人情報に関連するものとすることができる。
【0039】
UIロジック125は、関連時間を示す信号132を取得することができる。いくつかの実施形態では、関連時間を示す信号132は、(たとえば、リアルタイムクロックからの)現在の時間135を示す信号とすることができる。いくつかの実施形態では、関連時間132を示す信号132は、ユーザインターフェース110とのユーザインタラクションに少なくとも部分的に基づくことができる。たとえば、ユーザ115は、ユーザインターフェース110とインタラクトして、関連時間を示す信号132を(たとえば、時間的に前または後に)変更するために使用される信号137を提供することができる。UIロジック125は、関連時間を示す信号132に少なくとも部分的に基づいて、コンテキスト情報に関連付けられたユーザインターフェース要素の1つまたは複数の構成を決定することができる。たとえば、以下の例に提供するように、UIロジック125は、関連時間に対するコンテキスト情報の時間的近接性に少なくとも部分的に基づいてユーザインタラクションを優先するようにユーザインターフェース要素の構成を決定することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、UIロジック125は、地理的エリアへのユーザの精通度を示す信号140を取得することができる。信号140は、ユーザ115に関連する情報、たとえば、ロケーション履歴、閲覧履歴、地理的エリアの訪問回数、地理的エリアを対象とする検索クエリ、ユーザの自宅または職場から地理的エリアまでの距離、地理的エリアに関係する友人またはソーシャルメディアのつながりの数などに基づいて決定することができる。UIロジック125は、信号140に少なくとも部分的に基づいて、ユーザインターフェース110におけるユーザインターフェース要素の1つまたは複数の表示構成を変更することができる。たとえば、UIロジック125は、ユーザが馴染みのないエリアにいると判定された場合に、地理的エリアでの移動およびタスクの実施(たとえば、食事、会議への出席など)の際のユーザの支援に関連するユーザインターフェース要素を増やすことができる。UIロジック125は、ユーザが馴染みのある空間にいると判定された場合に、地理的エリアでのユーザの支援に関連するユーザインターフェース要素を減らすことができる。
【0041】
UIロジック125は、1つまたは複数のプロセッサによって実行された場合に、1つまたは複数のプロセッサに動作を実行させるコンピュータ可読命令を含むことができる。命令は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアで実装することができる。ソフトウェアが使用される場合、任意の適切なプログラミング言語を使用して命令を実装することができる。UIロジック125によって実行できる例示的な動作は、以下で
図8および
図9を参照して説明する。UIロジック125により実装できる例示的なユーザインターフェースをここで説明する。
【0042】
図2に、本開示の例示的な実施形態による、ディスプレイデバイス205上に表示するために提供される例示的なユーザインターフェース210a、210b、および210cを示す。ユーザインターフェース210a、210b、210cはそれぞれ、地理的エリアの画像215(たとえば、地図画像)を含むことができる。画像215は、様々な関心地点のマーカーまたは他のユーザインターフェース要素を含むことができる。ユーザインターフェース210a、210b、および210cは、検索クエリを実施するための検索ツール212も含むことができる。本開示の範囲から逸脱することなく、他のインターフェース要素をユーザインターフェース210a、210b、および210cに含めることができる。
【0043】
ユーザインターフェース210a、ユーザインターフェース210b、およびユーザインターフェース210cは、それぞれ異なる関連時間に関連付けられている。たとえば、ユーザインターフェース210aは、第1の関連時間に関連付けることができる。ユーザインターフェース210bは、第1の関連時間に対してより後の未来の第2の関連時間に関連付けることができる。ユーザインターフェース210cは、第1の関連時間および第2の関連時間に対してより後の未来の第3の関連時間に関連付けることができる。
【0044】
図2に示すように、関連時間が第1の関連時間から第2の関連時間および第3の関連時間に進むにつれて、コンテキスト情報に関連付けられたユーザインターフェース要素の1つまたは複数の表示構成を変更することができる。より具体的には、第1の関連時間に関連付けられたユーザインターフェース210aは、「レストランA」でのディナーの予約に関するコンテキスト情報に関連付けられたユーザインターフェース要素230を提示することができる。コンテキスト情報は、関連時間よりも時間的に遠い日時に関連付けることができる。たとえば、ディナーの予約は、関連時間から1週間後の時間のものとすることができる。図示のように、インターフェース要素230は、レストランおよび予約の時間(たとえば、8:30水曜日)を示すテキストと共にウェイポイントマーカーを含む。
【0045】
(たとえば、時間の自然な進行により、またはユーザインターフェース要素を介した関連時間の手動変更により)関連時間が第2の関連時間に進むと、時間的近接性がコンテキスト情報に関連付けられた時間に近づくにつれて、コンテキスト情報とのユーザインタラクションをより目立たせるように、コンテキスト情報に関連付けられたインターフェース要素を変更することができる。たとえば、ユーザインターフェース210bは、「レストランA」でのディナーの予約に関するコンテキスト情報に関連付けられた日時と同じ日の関連時間に関連付けることができる。ユーザインターフェース210bは、ユーザインターフェース210aのインターフェース要素230よりも目立ち、これに関連するユーザインタラクションを受け取ることが可能なインターフェース要素235を提示する。この例では、ユーザインターフェース210bは、ディナーの予約に関するより多くの情報(たとえば、「3人でディナー」)をリストするコールアウトインターフェース要素235を含むように変更されている。さらに、ユーザは、コールアウトインターフェース要素235と(たとえば、タッチまたはクリックインタラクションを介して)インタラクトして、レストランに関するより多くの情報(たとえば、ディナーメニュー、人気のある時間、住所、ナビゲーション方向など)を取得することが可能である。
【0046】
(たとえば、時間の自然な進行により、またはユーザインターフェース要素を介した関連時間の手動変更により)関連時間が第3の関連時間に進むと、時間的近接性がコンテキスト情報に関連付けられた時間に近づくにつれて、コンテキスト情報とのユーザインタラクションをより目立たせるように、コンテキスト情報に関連付けられたインターフェース要素を変更することができる。たとえば、ユーザインターフェース210cは、「レストランA」でのディナーの予約に関するコンテキスト情報に関連付けられた日時から1時間以内である関連時間に関連付けることができる。ユーザインターフェース210cは、ユーザインターフェース210aのインターフェース要素230に関連するユーザインタラクションを受け取ることが可能なインターフェース要素235を提示する。この例では、ユーザインターフェース210cは、ディナーの予約に関するより多くの情報(たとえば、「3人でディナー」)をリストするコールアウトインターフェース要素235を含むように変更されている。さらに、ユーザは、コールアウトインターフェース要素235と(たとえば、タッチまたはクリックインタラクションを介して)インタラクトして、レストランに関するより多くの情報(たとえば、ディナーメニュー、人気のある時間、住所、ナビゲーション方向など)を取得することが可能である。
【0047】
加えて、ユーザインターフェース210cは、「レストランA」へのナビゲーション方向に関連するインターフェース要素240を提示する。インターフェース要素240は、画像215と共に折れ線でレンダリングされた歩行ルートを含むことができる。加えて、インターフェース要素240は、「レストランA」に移動するためのおよその移動時間(たとえば、18分)を含むことができる。ユーザは、インターフェース要素240とインタラクトすることにより、ナビゲーション経路に関するさらなる情報、および/または他のナビゲーション情報を取得することができる。それに関して、「レストランA」でのディナーの予約から1時間以内に、ディナーの予約に関連する情報を取得するための、GISアプリケーションとの効率的なユーザインタラクションを促進するように、ユーザインターフェース210cが自動的に変更される(たとえば、複数のインターフェース要素235および240を提供することにより)。
【0048】
本開示の例示的な実施形態によれば、GISアプリケーションに関連するユーザインターフェースは、時間的近接性に少なくとも部分的に基づいて、時間ベースのコンテキスト情報に関連付けられたインターフェース要素をまとめることができる。たとえば、GISアプリケーションは、ユーザインターフェースのインターフェース要素を関連時間グループに、たとえば、今朝、今晩、明日、今週末などに関連付けられた関連時間グループにまとめることができる。ユーザは、ユーザインターフェースと適切なユーザインタラクションを実行することにより、関連時間から時間的に遠いコンテキスト情報のインターフェース要素にアクセスすることができる。たとえば、ユーザはスクロール(たとえば、垂直にスクロール)して、関連時間から時間的に遠いコンテキスト情報に関連する情報を見ることができる。
【0049】
一例として、
図3に、ディスプレイデバイス305上のGISアプリケーションのユーザインターフェース310aの一部を示す。ユーザインターフェース310aは、地理的エリアの画像315(たとえば、地図画像)を提供する。ユーザインターフェース310aは、検索クエリを実施するための検索ツール312を含む。画像315は、様々な関心地点のマーカーまたは他のユーザインターフェース要素を含むことができる。
【0050】
図示のように、画面外に伸びているユーザインターフェース310aの下部は、1つまたは複数のカードインターフェース要素317を含む。カードインターフェース要素317は、時間ベースのコンテキスト情報に関連する情報を提示することができる。たとえば、カードインターフェース要素317は、「今朝」に関する提案を提供することができる。提案は、たとえば、朝食スポット、朝のジョギングの場所、カフェ、または他のイベントに関連するものとすることができる。ユーザは、カードインターフェース要素317とのユーザインタラクションを介して(たとえば、タッチまたはクリックインタラクションを介して)、提案に関するより多くの情報を取得することができる。
【0051】
ユーザは、垂直スクロールインタラクション320などのユーザインタラクションを介して、時間的近接性に少なくとも部分的に基づいてまとめられたより多くのコンテキスト情報にアクセスすることができる。垂直スクロールインタラクション320により、現在画面外にあるユーザインターフェース310aのアイテムをビュー内に入れることができる。本開示の例示的な態様によれば、ユーザが垂直にスクロールすると、ユーザは関連時間(たとえば、現在の時間)から時間的に遠い情報を取得することができる。
【0052】
図4に、本開示の例示的な実施形態による、時間的に遠い情報を取得するためのユーザインターフェースの垂直スクロールを示す。たとえば、ユーザインターフェース部分310bは、時間的に遠い時間に関連するコンテキスト情報を含む。
図4の例では、ユーザインターフェース部分310bは、関連時間グループ「今晩」に関連する情報を提供する。ユーザインターフェース部分310bは、現在の情報が特定の期間、この例では「今晩」に関連することを示すバナーインターフェース要素319を含むことができる。バナーインターフェース要素319は他の情報、たとえば、その期間の天気などを提供することができる。バナーインターフェース要素319は、垂直スクロール操作中に、次の期間に関連する情報に到達するまでインターフェース要素の上部に留まることができる。
【0053】
図示のように、ユーザインターフェース部分310bは、地図画像321を描画する。地図画像321は、
図3の画像315に対してズームアウトされている。これは、ユーザが地図画像321に関連付けられた期間、すなわち、「今晩」よりも前に、より広い地理的領域を移動することができるためである。それに関して、ズームアウトされた地図画像がユーザインターフェース310bに提供されて、追加の関連情報がユーザに提供される。
【0054】
ユーザインターフェース部分310bは、カードインターフェース要素323も含む。カードユーザインターフェース要素323は、時間ベースのコンテキスト情報に関連する情報を提供することができる。たとえば、カードユーザインターフェース要素323は、「今晩」に関する提案を提供することができる。提案は、たとえば、レストラン、デザートを食べる場所、コンサート、または他のイベントに関連するものとすることができる。ユーザは、カードインターフェース要素323とのユーザインタラクションを介して(たとえば、タッチまたはクリックインタラクションを介して)、提案に関するより多くの情報を取得することができる。
【0055】
さらに垂直にスクロールした後に、ユーザインターフェース部分310cが描画される。図示のように、ユーザインターフェース部分310cは、依然としてバナーインターフェース要素319を含む。カードインターフェース要素323の上部は依然として見える。カードインターフェース要素325がビューに入っている。カードインターフェース要素325は、「今晩」に適した時間ベースのコンテキスト情報に関連付けることができる。たとえば、図示のように、カードインターフェース要素325は、ディナーのための近隣の場所に関連する情報を提供することができる。提案の地理的範囲(たとえば、近隣の場所)は、関連時間への時間的近接性に基づいて決定することができる。たとえば、ユーザは「今晩」までに近隣の場所に移動する可能性がある。それに関して、カードインターフェース要素325に関連付けられる提案は、近隣の場所に関連するものとすることができる。
【0056】
さらに垂直にスクロールした後に、ユーザインターフェース部分310dが描画される。図示のように、ユーザインターフェース部分310dは、依然としてカードインターフェース要素325の上部を含む。コンテキスト情報の異なる期間(たとえば、「今週末」)に関連する新たなバナーインターフェース要素327がビュー内にスクロールされている。バナーインターフェース要素327は、「今週末」など、時間的に遠い期間に関連する情報を提示することができる。その期間の天気などの追加情報をバナーインターフェース要素327に含めることができる。
【0057】
ユーザインターフェース部分310dは、地図画像329を描画する。地図画像321は、
図3の画像315、およびユーザインターフェース部分310bに提供される画像329に対してズームアウトされている。これは、ユーザが地図画像329に関連付けられた期間、すなわち、「今週末」よりも前に、より広い地理的領域を移動することができるためである。それに関して、ズームアウトされた地図画像がユーザインターフェース310dに提供されて、追加の関連情報がユーザに提供される。
【0058】
さらに垂直にスクロールした後に、ユーザインターフェース部分310eが描画される。ユーザインターフェース部分310eは、依然としてバナーインターフェース要素327および地図画像329を含む。カードインターフェース要素333がビューに入っている。カードインターフェース要素333は、「今週末」に適した時間ベースのコンテキスト情報に関連付けることができる。たとえば、図示のように、カードインターフェース要素333は、「今週末」に関する提案に関連する情報を提供することができる。提案の地理的範囲は、関連時間への時間的近接性に基づいて決定することができる。たとえば、ユーザは「今週末」までに近隣の都市に移動する可能性がある。それに関して、カードインターフェース要素333に関連付けられる提案は、近隣の都市に関連するものとすることができる。ユーザは、カードインターフェース要素333とのユーザインタラクションを介して、提案に関連付けられたより多くの情報を取得することができる。
【0059】
さらに垂直にスクロールした後に、ユーザインターフェース部分310fが描画される。ユーザインターフェース部分310fは、依然としてバナーインターフェース要素327を含む。カードインターフェース要素333は、ユーザインターフェース部分310fの上部までスクロールされている。カードインターフェース要素335の一部がビューに入っている。カードインターフェース要素335は、「今週末」の日帰り旅行に関する提案を提供することができる。ユーザは、カードインターフェース要素335とのユーザインタラクションを介して、提案に関連するより多くの情報を取得することができる。
【0060】
さらに垂直にスクロールした後に、ユーザインターフェース部分310gが描画される。ユーザインターフェース部分310gは、依然としてバナーインターフェース要素327を含む。カードインターフェース要素333は、ほとんど画面外にスクロールされている。カードインターフェース要素335は、ユーザインターフェース部分310gにおいてより目立つビューに入っている。
【0061】
上記の例は、例示および説明のために垂直スクロールに関して説明している。当業者であれば、本明細書で提供する開示を使用して、本開示の範囲から逸脱することなく、他の適切なユーザインタラクションを用いて、ユーザインターフェース内の情報を見て回ることができることを理解するであろう。
【0062】
いくつかの実施形態では、本開示の例示的態様によるユーザインターフェースは、現在の時間または他の時間に対して時間的に前または後に関連時間を変更するためのユーザインターフェース要素を提供することができる。関連時間が変化すると、ユーザが選択した関連時間への時間的近接性に基づいて、ユーザインターフェース要素とのインタラクションを容易にするように、ユーザインターフェース要素の1つまたは複数の表示構成を変更することができる。
【0063】
図5に、ディスプレイデバイス405上に表示するために提供されるユーザインターフェース410aを示す。ユーザインターフェース410aは、地理的エリアの地理的画像415(たとえば、地図画像)を描画する。画像415は、様々な関心地点のマーカーまたは他のユーザインターフェース要素を含むことができる。
【0064】
関連時間変更インターフェース要素450を、画像415と共に提示することができる。ユーザは関連時間変更インターフェース要素450とインタラクトして、関連時間を(たとえば、現在の時間から未来の時間に)変更することができる。関連時間を変更することにより、選択された関連時間への時間的近接性に基づいて、ユーザインターフェース410a内のインターフェース要素の1つまたは複数の表示構成を変更することもできる。ユーザが関連時間を変更した場合に、たとえば、画像415の色、画像415と共に表示されるマーカー、画像415のズームレベル、ならびに/あるいは1つまたは複数のユーザインターフェース要素のユーザインターフェース処理を変更することができる。
【0065】
図5の例では、関連時間変更インターフェース要素450は円形要素454を含む。円形要素454は、時計の外観に近づけるために目盛りを含むことができる。時計マーカー452は、円形要素454の周りを移動するように制御することができる。時計マーカー452を時計回りに移動させると、関連時間は前方に変更される。時計マーカー452を反時計回りに移動させると、関連時間は後方に変更される。コールアウト要素455を、マーカー452と共に提供することができる。コールアウト要素455は、マーカー452の現在位置に関連付けられた関連時間を表示することができる。
【0066】
図5の例では、マーカー452は、関連時間「今日12:20pm」に関連付けられた第1の位置から、関連時間「今日8:20pm」に関連付けられた第2の位置に変更されている。ユーザインターフェース410bに示されるように、関連時間の変更に応答して、画像415が変更されている。より具体的には、画像415はズームアウトされている。加えて、関連時間により適した関心地点に関連付けられた様々なマーカーが、関連時間と共に表示される。
【0067】
本開示の範囲から逸脱することなく、他の適切なユーザインタラクションを使用して、関連時間を変更することができる。たとえば、
図6に、例示的なユーザインターフェース510a、510b、および510cを示す。ユーザインターフェース510a、510b、および510cのそれぞれは、異なる関連時間に関連付けることができる。
図6の例では、ユーザインターフェース510aは、「今すぐ」に関連付けることができる。ユーザインターフェース510bは、「今夜」に関連付けることができる。ユーザインターフェース510cは、「週末」に関連付けることができる。
【0068】
ユーザインターフェース510a、510b、および510cのそれぞれは、そのユーザインターフェース要素について異なる表示構成を有することができる。たとえば、ユーザインターフェース510aは、画像515a(たとえば、地図画像)を含む。ユーザインターフェース510bは、画像515b(たとえば、地図画像)を含む。画像515bは、画像515aよりもズームアウトされている。加えて、画像515bは、画像515aに比べて、様々な関心地点およびイベントに関連するマーカーおよび他の情報を表示している。画像515cは、画像515bおよび515aよりもズームアウトされている。加えて、画像515cは、画像515aおよび515bに比べて、様々な関心地点およびイベントに関連するマーカーおよび他の情報を表示する。
【0069】
ユーザインターフェース510aは、カードインターフェース要素517aを含む。カードインターフェース要素517aは、「今すぐ」の時間ベースのコンテキストデータ(たとえば、提案)に関連付けることができる。カードインターフェース要素517bは、「今夜」の時間ベースのコンテキストデータ(たとえば、提案)に関連付けることができる。カードインターフェース要素517cは、「週末」の時間ベースのコンテキストデータ(たとえば、提案)に関連付けることができる。
【0070】
ユーザはタブインターフェース要素520とインタラクトすることによって、関連時間を変更することができる。タブインターフェース要素520は、「今すぐ」、「今夜」、「明日」、「週末」、「来月」などを含む、各関連期間のタブを含む。本開示の範囲から逸脱することなく、他の適切な期間を使用することができる。ユーザは、タブインターフェース520とのインタラクションを通じて所望の関連時間を選択することにより、ユーザインターフェースを(たとえば、ユーザインターフェース510a、510b、および510cの間で)変更することができる。
【0071】
図7は
図6と同様である。しかしながら、
図7では、ユーザは、ボタンインターフェース530とのユーザインタラクションを通じて、ユーザインターフェースを(たとえば、ユーザインターフェース510a、510b、および510cの間で)変更することができる。ボタンインターフェース530は、「現在」、「今夜」、「明日」、「今週」、「今週末」などを含む各関連期間のボタンを含むことができる。本開示の範囲から逸脱することなく、他の適切な期間を使用することができる。ユーザは、ボタンインターフェース530とのユーザインタラクションを通じて所望の関連時間を選択することにより、ユーザインターフェースを(たとえば、ユーザインターフェース510a、510b、および510cの間で)変更することができる。
【0072】
図8は、ディスプレイデバイス405上に表示するために提供されるユーザインターフェース410を示す。ユーザインターフェース410は、地理的エリアの地理的画像415(たとえば、地図画像)を描画する。画像415は、様々な関心地点のマーカーまたは他のユーザインターフェース要素を含むことができる。
【0073】
関連時間変更インターフェース要素470は、画像415と共に提示することができる。ユーザは関連時間変更インターフェース要素470とインタラクトして、関連時間を(たとえば、現在の時間から未来の時間に)変更することができる。関連時間を変更することにより、選択された関連時間への時間的近接性に基づいて、ユーザインターフェース410内のインターフェース要素の1つまたは複数の表示構成を変更することもできる。ユーザが関連時間を変更した場合に、たとえば、画像415の色、画像415と共に表示されるマーカー、画像415のズームレベル、ならびに/あるいは1つまたは複数のユーザインターフェース要素のユーザインターフェース処理を変更することができる。
【0074】
図8の例では、関連時間変更インターフェース要素470は、水平スクラバーインターフェース要素を含む。マーカー472はユーザインタラクションによって、インターフェース要素470に沿って水平に移動するように制御することができる。マーカー472を第1の方向に移動させると、関連時間は前方に変更される。マーカー472を第2の方向に移動させると、関連時間は後方に変更される。コールアウト要素475を、マーカー472と共に提供することができる。コールアウト要素475は、マーカー472の現在位置に関連付けられた関連時間および/または時間グループを表示することができる。
【0075】
図9に、本開示の例示的な実施形態による例示的な方法(600)のフロー図を示す。方法(600)は1つまたは複数のコンピューティングデバイス、たとえば、
図11に示すコンピューティングデバイスのうちの1つまたは複数を使用して実装することができる。
図9では、例示および説明のために特定の順序で実行されるステップを示している。当業者であれば、本明細書で提供する開示を使用して、本明細書で開示する任意の方法の様々なステップが、本開示の範囲から逸脱することなく様々な方法で適合、拡張、再配置、省略、同時実行、および/または修正できることを理解するであろう。本明細書で使用する場合、データおよび/または情報と併せた「取得する」という用語の使用は、データの受信、決定、計算、アクセス、読み取り、または他の方法での取得を含むことができる。
【0076】
(602)において、この方法は、ユーザインターフェースをディスプレイデバイス上に表示のために提供することを含むことができる。ユーザインターフェースは、地図アプリケーションなどのGISアプリケーションに関連付けることができる。ユーザインターフェースは地理的エリアの画像、たとえば、地図画像、衛星画像、航空画像、3次元モデル、街路レベルの画像、または地理的エリアを示す他の画像を表示することができる。画像は、たとえば、地理情報システムのデータベースまたは他のデータベースから(たとえば、ネットワーク経由で)取得することができる。加えて、および/または代替として、画像は、たとえば、GISアプリケーションを実装するコンピューティングデバイス上のローカルメモリストレージから取得することができる。
【0077】
(604)において、この方法は、関連時間を示すデータを取得することを含むことができる。関連時間を示すデータは、(たとえば、リアルタイムクロックからの)現在の時間を示すデータとすることができる。あるいは、関連時間を示すデータは、(たとえば、関連時間変更インターフェース要素を介した)ユーザインターフェースとのユーザインタラクションから決定される、変更された関連時間とすることができる。
【0078】
(606)において、この方法は、画像と共に表示するためのコンテキスト情報を取得することを含むことができる。コンテキスト情報は、たとえば、ディナーの予約に関連する情報、旅行情報(たとえば、フライト時間)、カレンダー情報(たとえば、会議、約束など)、イベント(たとえば、コンサート、フェスティバル、フェア、集会)、提案された活動、提案された旅行などを含むことができる。たとえば、いくつかの実施形態では、コンテキスト情報は、たとえば、ユーザの約束、通勤、スケジュール、カレンダー、予約など、ユーザの個人情報に関連するものとすることができる。コンテキスト情報は、特定の日時に関連付けることができる。コンテキスト情報は、たとえば、地理情報システムのデータベースまたは他のデータベースから(たとえば、ネットワーク経由で)取得することができる。加えて、および/または代替として、コンテキスト情報は、たとえば、GISアプリケーションを実装するコンピューティングデバイス上のローカルメモリストレージから取得することができる。
【0079】
(608)において、この方法は、関連時間に対するコンテキスト情報の時間的近接性に基づいて、コンテキスト情報に関連付けられた1つまたは複数のユーザインターフェース要素の構成を取得することを含むことができる。たとえば、GISアプリケーションによって実装されるUIロジックは、時間的近接性に基づいて、関連時間に時間的に近いユーザインターフェース要素を優先するおよび/または強調するようにユーザインターフェース要素を構成することができる。時間的近接性に基づいて得られるユーザインターフェース要素の例示的な構成は、
図2~
図8を参照して説明している。
【0080】
(610)において、この方法は、取得された構成に基づいて、ユーザインターフェース要素をユーザインターフェース内に表示のために提供することを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のユーザインターフェース要素は、ユーザインターフェースを介してユーザインタラクションを受け取ることが可能である。このように、ユーザインターフェース要素は、ユーザインターフェースとのより効率的なインタラクションと、ユーザ入力の受け取り専用のコンピューティングリソースの使用とに合わせて配置することができる。
【0081】
図10に、本開示の例示的な実施形態による、関連時間変更インターフェースを介して関連時間を変更するための例示的な方法(620)のフロー図を示す。方法(620)は1つまたは複数のコンピューティングデバイス、たとえば、
図11に示すコンピューティングデバイスのうちの1つまたは複数を使用して実装することができる。
図10では、例示および説明のために特定の順序で実行されるステップを示している。当業者であれば、本明細書で提供する開示を使用して、本明細書で開示する任意の方法の様々なステップが、本開示の範囲から逸脱することなく様々な方法で適合、拡張、再配置、省略、同時実行、および/または修正できることを理解するであろう。
【0082】
(622)において、この方法は、関連時間変更インターフェースをユーザインターフェース内に表示のために提供することを含む。例示的な関連時間変更インターフェースは、
図5~
図8に示している。(624)において、この方法は、関連時間変更インターフェースとのユーザインタラクションを示すデータを取得することを含むことができる。たとえば、ユーザは、関連時間の変更を示すためのジェスチャー(たとえば、タッチジェスチャー)を使用して、関連時間変更インターフェースとインタラクトすることができる。
【0083】
(626)において、この方法は、関連時間を第1の時間から第2の時間に変更することを含むことができる。一例として、関連時間は現在の時間から未来の時間に、たとえば、今週末に関連する関連時間に変更することができる。(628)において、この方法は、変更された関連時間に基づいてユーザインターフェース要素の構成を変更することを含むことができる。たとえば、ユーザインターフェース要素の構成は、変更された関連時間への時間的近接性に基づいて、関連時間に時間的に近いユーザインターフェース要素を優先するおよび/または強調するように変更することができる。
【0084】
(630)において、この方法は、構成に基づいて、ユーザインターフェース要素をユーザインターフェース内に表示のために提供することを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のユーザインターフェース要素は、ユーザインターフェースを介してユーザインタラクションを受け取ることが可能である。このように、ユーザインターフェース要素は、ユーザインターフェースとのより効率的なインタラクションと、ユーザ入力の受け取り専用のコンピューティングリソースの使用とに合わせて配置することができる。
【0085】
図11に、本開示の1つまたは複数の態様を実装するために使用できる例示的なコンピューティングシステム700を示す。システム700は、ネットワーク740を介して1つまたは複数のクライアントデバイス730と通信するサーバ710を含むクライアントサーバアーキテクチャを使用して実装することができる。システム700は他の適切なアーキテクチャ、たとえば、単一のコンピューティングデバイスを使用して実装することができる。
【0086】
システム700は、ウェブサーバなどのサーバ710を含む。サーバ710は地理情報システム、たとえば、地図サービスに関連する地理情報システムなどをホストすることができる。サーバ710は、任意の適切なコンピューティングデバイスを使用して実装することができる。サーバ710は、1つまたは複数のプロセッサ712と、1つまたは複数のメモリデバイス714とを有することができる。サーバ710はまた、ネットワーク740を介して1つまたは複数のクライアントデバイス730と通信するために使用されるネットワークインターフェースを含むことができる。ネットワークインターフェースは、たとえば、送信機、受信機、ポート、コントローラ、アンテナ、または他の適切なコンポーネントを含む、1つまたは複数のネットワークとインターフェースするための任意の適切なコンポーネントを含むことができる。
【0087】
1つまたは複数のプロセッサ712は任意の適切な処理デバイス、たとえば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、集積回路、論理デバイス、または他の適切な処理デバイスを含むことができる。1つまたは複数のメモリデバイス714は、非一時的コンピュータ可読媒体、RAM、ROM、ハードドライブ、フラッシュドライブ、または他のメモリデバイスを含むがこれらに限定されない、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含むことができる。1つまたは複数のメモリデバイス714は、1つまたは複数のプロセッサ712により実行可能なコンピュータ可読命令716を含む、1つまたは複数のプロセッサ712によりアクセス可能な情報を記憶することができる。命令716は、1つまたは複数のプロセッサ712によって実行された場合に、1つまたは複数のプロセッサ712に動作を実行させる任意の命令のセットとすることができる。
【0088】
図11に示すように、1つまたは複数のメモリデバイス714は、1つまたは複数のプロセッサ712により検索、操作、作成、または記憶可能なデータ718を記憶することもできる。データ718は、たとえば、地図データ、コンテキストデータ、および/または他のデータを含むことができる。データ718は、1つまたは複数のデータベースに記憶することができる。1つまたは複数のデータベースは、高帯域幅のLANもしくはWANによってサーバ710に接続することができ、またはネットワーク740を介してサーバ710に接続することもできる。1つまたは複数のデータベースを分割して、複数の場所に配置することができる。
【0089】
サーバ710は、ネットワーク740を介して1つまたは複数のクライアントデバイス730とデータを交換することができる。
図11には2つのクライアントデバイス730を示しているが、ネットワーク740を介して任意の数のクライアントデバイス730をサーバ710に接続することができる。クライアントデバイス730のそれぞれは、任意の適切なタイプのコンピューティングデバイス、たとえば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、ラップトップ、デスクトップ、モバイルデバイス、ナビゲーションシステム、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルコンピューティングデバイス、1つまたは複数のプロセッサを有するディスプレイ、または他の適切なコンピューティングデバイスとすることができる。
【0090】
サーバ710と同様に、クライアントデバイス730は、1つまたは複数のプロセッサ732と、メモリ734とを含むことができる。1つまたは複数のプロセッサ732は、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、および/または他の処理デバイスを含むことができる。メモリ734は、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を含むことができ、1つまたは複数のプロセッサ732によって実行可能な命令736およびデータ738を含む、1つまたは複数のプロセッサ732によってアクセス可能な情報を記憶することができる。たとえば、メモリ734は、
図1を参照して説明したUIロジックを実装するための命令736を記憶することができる。
【0091】
図11のクライアントデバイス730は、ユーザとの間で情報の提供および受け取りを行うための様々な入力/出力デバイス、たとえば、タッチスクリーン、タッチパッド、データ入力キー、スピーカー、および/または音声認識に適したマイクロフォンを含むことができる。たとえば、クライアントデバイス730は、本開示の例示的な態様による、時間的近接性に基づいて構成されるユーザインターフェースを表示するためのディスプレイデバイス735を有することができる。
【0092】
クライアントデバイス730は、ネットワーク740を介して1つまたは複数のリモートコンピューティングデバイス(たとえば、サーバ710)と通信するために使用されるネットワークインターフェースを含むこともできる。ネットワークインターフェースは、たとえば、送信機、受信機、ポート、コントローラ、アンテナ、または他の適切なコンポーネントを含む、1つまたは複数のネットワークとインターフェースするための任意の適切なコンポーネントを含むことができる。
【0093】
ネットワーク740は任意のタイプの通信ネットワーク、たとえば、ローカルエリアネットワーク(イントラネットなど)、ワイドエリアネットワーク(インターネットなど)、セルラーネットワーク、またはこれらの何らかの組み合わせとすることができる。ネットワーク740は、クライアントデバイス730とサーバ710との直接接続を含むこともできる。一般に、サーバ710とクライアントデバイス730との間の通信は、様々な通信プロトコル(たとえば、TCP/IP、HTTP、SMTP、FTP)、エンコードもしくはフォーマット(たとえば、HTML、XML)、および/または保護スキーム(たとえば、VPN、セキュアHTTP、SSL)を用いた、任意のタイプの有線および/または無線接続を使用するネットワークインターフェースを介して実行することができる。
【0094】
本明細書で説明する技術は、サーバ、データベース、ソフトウェアアプリケーション、および他のコンピュータベースのシステム、ならびにそのようなシステムとの間で行われるアクションおよび送信される情報を参照する。当業者であれば、コンピュータベースのシステムの固有の柔軟性により、コンポーネント間でタスクおよび機能の多種多様な可能な構成、組み合わせ、および分割が可能になることを認識するであろう。たとえば、本明細書で説明するサーバ処理は、単一のサーバまたは組み合わせて機能する複数のサーバを使用して実装されてもよい。データベースおよびアプリケーションは、単一のシステムに実装されてもよく、複数のシステムに分散されてもよい。分散されたコンポーネントは、順次的にまたは並行して動作してもよい。
【0095】
本主題はその特定の例示的な実施形態に関して詳細に説明しているが、当業者であれば、上記の理解を達成すると、そのような実施形態の変更、変形、および均等物を容易に生成し得ることは理解されよう。したがって、本開示の範囲は限定ではなく例示的なものであり、主題の開示は、当業者には容易に明らかとなるように、本主題へのそのような修正、変形、および/または追加を含むことを排除しない。
【符号の説明】
【0096】
110 ユーザインターフェース
115 ユーザ
120 地理情報システムアプリケーション
122 地図データ
124 コンテキストデータ
125 UIロジック
132 信号
135 現在の時間
137 信号
140 信号
150 GIS
205 ディスプレイデバイス
210a ユーザインターフェース
210b ユーザインターフェース
210c ユーザインターフェース
212 検索ツール
215 画像
230 ユーザインターフェース要素
235 ユーザインターフェース要素、コールアウトインターフェース要素
240 インターフェース要素
305 ディスプレイデバイス
310a ユーザインターフェース
310b ユーザインターフェース部分
310c ユーザインターフェース部分
310d ユーザインターフェース部分
310e ユーザインターフェース部分
310f ユーザインターフェース部分
310g ユーザインターフェース部分
312 検索ツール
315 画像
317 カードインターフェース要素
319 バナーインターフェース要素
320 垂直スクロールインタラクション
321 地図画像
323 カードインターフェース要素
325 カードインターフェース要素
327 バナーインターフェース要素
329 地図画像
333 カードインターフェース要素
335 カードインターフェース要素
405 ディスプレイデバイス
410 ユーザインターフェース
410a ユーザインターフェース
410b ユーザインターフェース
415 地理的画像
450 関連時間変更インターフェース要素
452 時計マーカー
454 円形要素
455 コールアウト要素
470 関連時間変更インターフェース要素
472 マーカー
475 コールアウト要素
510a ユーザインターフェース
510b ユーザインターフェース
510c ユーザインターフェース
515a 画像
515b 画像
515c 画像
517a カードインターフェース要素
517b カードインターフェース要素
517c カードインターフェース要素
520 タブインターフェース要素
530 ボタンインターフェース
700 コンピューティングシステム
710 サーバ
712 プロセッサ
714 メモリ
716 命令
718 データ
730 クライアントデバイス
732 プロセッサ
734 メモリ
735 ディスプレイ
736 命令
738 データ
740 ネットワーク