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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220328BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20220328BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20220328BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20220328BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20220328BHJP
   F21V 33/00 20060101ALN20220328BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
F21S2/00 438
H04N5/64 541N
G02F1/1333
G02F1/13357
F21V33/00 400
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2020176917
(22)【出願日】2020-10-21
(65)【公開番号】P2021067948
(43)【公開日】2021-04-30
【審査請求日】2020-10-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0132514
(32)【優先日】2019-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, テヒョン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ミンジン
(72)【発明者】
【氏名】ユ, ヤンユン
(72)【発明者】
【氏名】ハ, キョンボ
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/076407(WO,A1)
【文献】特開2019-015803(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0182573(US,A1)
【文献】特開2015-103959(JP,A)
【文献】特開2006-237826(JP,A)
【文献】特開2007-256572(JP,A)
【文献】国際公開第2012/153537(WO,A1)
【文献】特開2009-189050(JP,A)
【文献】特開2014-171049(JP,A)
【文献】特開2007-166008(JP,A)
【文献】特開2008-193486(JP,A)
【文献】特開2005-110216(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1919454(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
13/00-13/46
H01L27/32
51/50
H04M1/02-1/23
H04N5/64-5/655
9/12-9/31
H04R1/00-1/08
1/12-1/14
1/42-1/46
7/00-7/26
31/00
H05B33/00-33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール;
前記ディスプレイモジュールの背面に配置された背面カバー;および
前記背面カバーの前記ディスプレイモジュールとは逆側である背面領域に配置された振動発生モジュールを含み、
前記振動発生モジュールから出力される音響が、前記ディスプレイモジュールの前面方向および側面方向の双方に出力され、
前記振動発生モジュールから出力される音響は、前記ディスプレイモジュールの背面に伝達され、前記ディスプレイモジュールの前記側面方向に出力され、
前記ディスプレイモジュールは、前記振動発生モジュールから伝達される音響によって振動し、前記前面方向に音響を出力し、
前記振動発生モジュールが、前記背面カバーの背面の縁に配置され、前記背面カバーの背面から離隔し、
前記背面カバーと前記振動発生モジュールの間には空間が形成され、
前記背面カバーには、前記空間に連通される少なくとも一つのホールが形成され、
前記振動発生モジュールから出力される音響は、前記少なくとも一つのホールを介して前記ディスプレイモジュールの背面に伝達され、前記空間を介して前記ディスプレイモジュールの側面方向に出力される、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記振動発生モジュールが、前記背面カバーの背面に対して傾いて前記側面方向に向かって前記空間が広がるように配置される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記背面カバーが、前記振動発生モジュールに対して傾いて前記側面方向に向かって前記空間が広がるように配置される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール;
前記ディスプレイモジュールの背面に配置された背面カバー;および
前記背面カバーの前記ディスプレイモジュールとは逆側である背面領域に配置され、前記ディスプレイモジュールに音響を出力する振動発生モジュールを含み、
前記背面カバーと前記振動発生モジュールの間には空間が形成され、
前記背面カバーと前記振動発生モジュールが、互いに非平行となるように前記ディスプレイモジュールの側面方向に向かって前記空間が広がるように配置され、
前記振動発生モジュールから出力される音響は、前記ディスプレイモジュールの背面に伝達され、前記ディスプレイモジュールの前記側面方向に出力され、
前記ディスプレイモジュールは、前記振動発生モジュールから伝達される音響によって振動し、前記ディスプレイモジュールの前面方向に音響を出力する、ディスプレイ装置。
【請求項5】
前記振動発生モジュールが、前記背面カバーの背面と非平行となるように配置され、および/または
前記背面カバーは、前記振動発生モジュールと非平行となるように配置される、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記振動発生モジュールと前記背面カバーとの間に配置された連結部材をさらに含み、
前記連結部材は、その側面に開口部が形成され、
前記振動発生モジュールの音響が、前記連結部材の開口部を介して、前記ディスプレイモジュールの側面方向に出力する、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記背面カバーが、前記振動発生モジュールと重畳する少なくとも1つのホールをさらに含む、請求項4又は請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記背面カバーが、前記振動発生モジュールと重畳する複数のホールをさらに含み、
前記複数のホールは、前記背面カバーの中心部から前記背面カバーの背面の縁に行くほど段々低くなるような高さを有する、請求項1~請求項のいずれか一項又は請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記背面カバーと前記振動発生モジュールの間に配置される第2背面カバーをさらに含み、
前記背面カバーの少なくとも1つのホールは、前記第2背面カバー及び前記振動発生モジュールと重畳する、請求項1~請求項のいずれか一項又は請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記第2背面カバーが、少なくとも一つのホールをさらに含む、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記振動発生モジュールは磁石部材を含み、
前記背面カバーは、前記磁石部材の磁場領域を除いた部分に配置され、前記背面カバーの前記少なくとも1つのホールは、前記磁石部材の前記磁場領域と重畳する、請求項1~3又は請求項7のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記振動発生モジュールは磁石部材を含み、
前記第2背面カバーは、前記背面カバーの一部および前記磁石部材と重畳して配置される、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記背面カバーと、前記第2背面カバーが、異なる材質で構成される、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第2背面カバーが、非鉄金属からなる、請求項9に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記ディスプレイモジュールとは逆側である前記ディスプレイモジュールの一側に配置された音響反射可能な構造物をさらに含み、
前記振動発生モジュールから前記空間を介して前記ディスプレイモジュールの側面方向に出力された音響が、前記音響反射可能な構造物で反射して、前記ディスプレイモジュールの前面方向に出力する、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記音響反射可能な構造物が、
前記背面カバーの背面に配置された底部と、
前記ディスプレイモジュールの前記一側から離隔して、前記底部に連結した側部と、
前記底部と前記側部の間の角部で、曲面形状または角が丸い形態で実現された音響案内部とを含む、請求項15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記背面カバーが、
前記ディスプレイモジュールの背面に配置された背面部;および
前記ディスプレイモジュールを支持する側面部を含み、
前記背面部は、凹面形態の断面構造を含み、
前記ディスプレイモジュールには、前記背面部の凹面形態の断面構造により内部エアギャップが形成されている、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記背面カバーが、第1背面領域及び第2背面領域を含み、
前記振動発生モジュールは、前記第1背面領域に配置される第1音響発生装置及び前記第2背面領域に配置される第2音響発生装置を含む、請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記背面部の中間領域と前記背面部の一縁と他縁との間をつなぐ仮想の平面との間の距離は、前記背面部の全体の長さの0.01%~0.5%に設定される、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記背面部の凹面形態に沿って凹面形態を有するように前記背面部上に配置される反射シートをさらに含む、請求項17に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記反射シート上に配置された導光板をさらに含み、
前記反射シートと前記導光板との間には前記内部エアギャップが形成されている、請求項20に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ディスプレイ装置に関するもので、より詳細には、音響を出力するディスプレイパネルを有するディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、テレビ、モニター、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子パッド、ウェアラブル機器、ウォッチフォン、携帯情報機器、ナビゲーション、または車両制御ディスプレイ機器などの電子製品または家電製品に搭載され、映像を表示する画面として用いられる。
【0003】
ディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネル、および映像に関連した音響を出力するための音響装置を含むことができる。
【0004】
しかし、ディスプレイ装置は、音響装置から出力される音響がディスプレイパネルの後方または下方に進行するので、壁や床から反射する音響間の干渉により音質が低下し、これにより、正確な音響伝達が難しいという問題点があり、視聴者の没入感が低下するという問題がある。
【発明の開示】
【0005】
本明細書の発明者らは、上記したディスプレイ装置の問題点を認識し、ディスプレイパネルの前方で映像を視聴する時、音響の進行方向がディスプレイパネルの前面方向になることができ、音質を向上させることができるいくつかの実験を行った。複数の実験を経て、ディスプレイパネルの前方に進むことができる音響を発生することができ、音質を向上させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0006】
本開示の一態様は、音質が改善され、視聴者の没入感を高めることができるディスプレイ装置を提供することである。
【0007】
本開示の別の態様は、ディスプレイモジュールの前面方向に進むことができる音響を発生させることができるディスプレイ装置を提供することである。
【0008】
本開示の別の態様は、ディスプレイモジュールの前面方向および側面方向に進むことができる音響を発生させることができるディスプレイ装置を提供することである。
【0009】
上記で言及した本発明の技術的課題に加えて、本発明の他の特徴および利点は、以下の記述または、そのような記述および説明から、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【0010】
[課題を解決するための手段]
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール、ディスプレイモジュールの背面に配置された背面カバー、背面カバーの背面領域に配置された振動発生モジュールを含み、振動発生モジュールから出力される音響は、ディスプレイモジュールの前面方向と背面方向に出力することができる。
【0011】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール、ディスプレイモジュールの背面に配置された背面カバー、および背面カバーの背面領域に配置され、ディスプレイモジュールに音響を出力する振動発生モジュールを含み、背面カバーと振動発生モジュールは、非並行に配置することができる。
【0012】
[発明の効果]
本明細書の実施例によると、ディスプレイモジュールの前面方向および側面方向に音響を出力することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0013】
上記で言及された本明細書の効果に加えて、本明細書の他の特徴および利点は、以下の記述または、そのような記述および説明から、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図2】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示した図である。
図3】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の分解図である。
図4】本明細書の実施例に係る音響発生装置を示した図である。
図5】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を上から見た図である。
図6図3に示した線I-I’の断面図である。
図7】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の分解図である。
図8】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図9】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図10】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示した図である。
図11】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を上から見た図である。
図12】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図13】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図14】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図15】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図16】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図17】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図18】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図19】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
図20図19に示した線II-II’の断面図である。
図21】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の音響出力特性を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0016】
本明細書の一例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0017】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0019】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0020】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0021】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0022】
「少なくとも一つ」の用語は、一つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から二つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0023】
本明細書のいくつかの例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0024】
以下では、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の例を添付した図を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付した図に示された構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有するので、図に示されたスケールに限定されない。
【0025】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュールを含むことができる。振動発生モジュールである音響発生装置で構成する場合、ディスプレイ装置での複雑な構造によって高音域帯の音響を確保することが困難な問題がある。これを解決するために、高音域帯の出力が強い圧電効果(piezoelectric effect)(または逆圧電特性)を有する圧電素子または圧電物質からなる圧電振動装置をさらに含むことができる。圧電振動装置を構成する場合、ディスプレイ装置のコストが上昇し、圧電振動装置に音響信号を実現するための別途の構成が必要となり、コストが上昇するという問題点があった。そこで、本明細書の発明者らは、圧電振動装置を構成せずに、高音域帯の音響を実現するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通して、新しい構造のディスプレイ装置を発明した。これに対して、以下に説明する。
【0026】
図1は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
【0027】
図1を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するためのディスプレイモジュール100の振動によって音響(S1)を出力することができる。例えば、ディスプレイデバイスでは、ディスプレイモジュール100は、振動発生装置(または音響発生装置)によって振動して音響(S1)を発生することができる。ディスプレイモジュール100の振動によって発生する音響(S1)は、ディスプレイ装置の画面前方(FD)に出力することができる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100を音響生成のための振動板として使用して、ディスプレイモジュール100の画面前方(FD)に音響(S1)を出力することにより、音響伝達が可能であり、音質が改善され、視聴者の没入感を高めることができる。
【0028】
図2は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示した図である。図3は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の分解図である。図4は、本明細書の実施例に係る音響発生装置を示した図である。図5は、ディスプレイ装置を上から見た図である。図6は、図3に示した線I-I’の断面図である。
【0029】
図2図6を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100、パネルガイド200、背面カバー300、及び振動発生モジュール400を含むことができる。
【0030】
ディスプレイモジュール100は、液晶ディスプレイモジュールであり得るが、これに限定されない。例えば、発光ディスプレイモジュール、電気泳動ディスプレイモジュール、マイクロ発光ダイオードディスプレイモジュール、電子湿潤ディスプレイモジュール、または量子ドット発光ディスプレイモジュールなどのようなディスプレイモジュールであり得る。
【0031】
背面カバー(または後面カバー)300は、パネルガイド200を支持しながら、ディスプレイモジュール100の背面を覆うことができる。また、背面カバー300は、振動発生モジュール400を支持することができる。一例による背面カバー300は、振動板の役割をすることができ、金属材質または金属合金材質を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、背面カバー300は、鉄(Fe)材質、アルミニウム(Al)材質、マグネシウム(Mg)合金材質、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金材質およびアルミニウム(Al)合金材質のいずれかの材質からなり得るが、これに限定されるものではない。背面カバー300が非鉄金属を含む材質で構成される場合には、振動発生モジュール400の低音域帯の音響をより向上させることができる。例えば、背面カバー300を、鉄金属で構成する場合には、振動発生モジュール400の磁場により振動の損失が発生することになるので、振動発生モジュール400の音響特性が低下し得る。例えば、低音域帯は、200Hz以下であり得るが、これに限定されない。
【0032】
一例による背面カバー300は、ディスプレイモジュール100の背面を支持する背面部または後面部310、および背面部310の端領域または縁領域(EP)に連結してパネルガイド200を支持する側面部330を含むことができる。
【0033】
背面部310は、ディスプレイモジュール100の背面を覆うように配置され、ディスプレイモジュール100を支持することができる。背面部310は、板状の構造を含むように構成され、ディスプレイモジュール100のバックライト130を支持し、振動発生モジュール400を支持することができる。例えば、背面部310は、反射シート133の背面(または後面)と接触することによって、振動発生モジュール400の振動によって発生する音振動をバックライト130の反射シート133に伝達する役割をすることができる。
【0034】
背面部310は、ディスプレイモジュール100の中間領域と対応(または重畳)する中間領域(MA)およびディスプレイモジュール100の端領域または縁領域(EA)と対応(または重畳)する端領域または縁領域(EA)を含むことができる。
【0035】
側面部330は、背面部310の端または縁から曲げてパネルガイド200を支持することができる。側面部330は、背面部310上にバックライト収納スペースを設け、バックライト収納スペースに収納(または支持)されたバックライト130の側面を囲むことができる。側面部330は、振動発生モジュール400によって背面部310に発生する音振動をパネルガイド200に伝達する役割をすることができる。
【0036】
一例による背面カバー300は、補強部350をさらに含むことができる。補強部350は、背面カバー300の剛性を補強することができるので、剛性補強部であり得るが、これに限定されるものではない。
【0037】
一例による補強部350は、背面部310と側面部330が交差する領域(または連結領域)に形成することができる。一例として、補強部350は、背面部310の端領域または縁領域(EA)に沿って形成することができる。例えば、補強部350は、背面部310の先端または一側から傾斜した斜面を有するように、背面方向に突出することができる。背面カバー300が補強部350を含む場合、側面部330は、補強部350の先端または一側に連結することができる。
【0038】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、背面カバー300の背面に配置されたシステムの背面カバー(またはシステムの後面カバー)600をさらに含むことができる。
【0039】
システムの背面カバー600は、振動発生モジュール400が配置されたディスプレイモジュール100を収納して、ディスプレイモジュール100の側面を包むことができる。例えば、システムの背面カバー600は、セットカバー、リアセットカバー、 後面セットカバー、最外側セットカバー、製品カバー、または最外郭製品カバーなどで表現することができるが、これに限定されるものではない。
【0040】
ディスプレイモジュール100の背面(または後面)は、中間領域(MA)と端領域または縁領域(EA)を含むことができる。例えば、ディスプレイモジュール100の背面(または後面)は、中間領域(MA)と端領域または縁領域(EA)に分けることができる。ディスプレイモジュール100の端領域または縁領域(EA)は、振動発生モジュール400を配置することができる。
【0041】
一例による第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430は、背面カバー300の端領域または縁領域(EA)に配置することができる。例えば、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430は、背面カバー300の端領域または縁領域(EA)に沿って配置することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430のそれぞれの位置は、ディスプレイモジュール100の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、ディスプレイモジュール100の中央を中心に対称または非対称に配置することができる。
【0042】
本明細書の実施例によるディスプレイパネル110は、上部基板111、下部基板113、下部偏光部材115、及び上部偏光部材117を含むことができる。
【0043】
上部基板111は、第1基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であって、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって交差する画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素それぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに接続した薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続した画素電極、および画素電極に隣接するように形成されて共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0044】
上部基板111は、第1端または第1縁(または第1非表示部)に設けられたパッド部、及び第2端または第2縁(または第2非表示部)に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0045】
パッド部は、外部から供給される信号を画素アレイおよび/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部の複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと接続した複数のデータパッドおよび/またはゲート制御信号線を介してゲート駆動回路に接続した複数のゲート入力パッドを含むことができる。一例として、パッド部を含む上部基板111の第1端または第1縁は、下部基板113の第1端または第1縁に該当する側面から突出し、パッド部は、背面カバー300に向かう背面(または後面)方向に露出することができる。例えば、上部基板111の大きさは、下部基板113よりも大きいサイズを有することができるが、これに限定されるものではない。
【0046】
本明細書の実施例に係るゲート駆動回路は、複数のゲートラインと連結するように、上部基板111の第2端または第2縁に内蔵(または集積)することができる。例えば、ゲート駆動駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで実現することができる。他の例に係るゲート駆動回路は、上部基板111に内蔵せず、集積回路の形態で実現して、パネル駆動回路に含むこともできる。
【0047】
下部基板113は、第2基板またはカラーフィルタアレイ基板であって、上部基板111に形成された画素領域に重畳する開口領域を含むことができる画素パターン、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。一例による下部基板113は、上部基板111よりも小さいサイズを有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、下部基板113は、上部基板111の第1端または第1縁を除いた残りの部分と重畳することができる。下部基板113は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで上部基板111の第1端または第1縁を除いた残りの部分と合着することができる。
【0048】
液晶層は、上部基板111と下部基板113との間に介在するもので、各画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化する液晶からなり得る。
【0049】
下部偏光部材115は、下部基板113の下面に付着してバックライト130から入射し、液晶層に進行する光を偏光させることができる。
【0050】
上部偏光部材117は、上部基板111の上面に付着して上部基板111を透過して外部に放出される光を偏光させることができる。
【0051】
本明細書の実施例によるディスプレイパネル110は、各画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって各画素ごとに形成されている電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光に基づいて映像を表示することができる。
【0052】
一例によるディスプレイパネル110は、薄膜トランジスタのアレイ基板からなる上部基板111が映像表示面を構成するので、別途の機構物によって遮られる部分なしに前面全体が外部に露出することができる。
【0053】
他の例によるディスプレイパネル110は、上部基板111は、カラーフィルタアレイ基板からなり、下部基板113が薄膜トランジスタのアレイ基板からなることができる。例えば、他の例によるディスプレイパネル110は、一例によるディスプレイパネル110が上下反転された形態を有することができる。この場合、他の例によるディスプレイパネル110のパッド部は、別途の機構物によって遮られ得る。
【0054】
一例によるディスプレイモジュール100は、緩衝部材150をさらに含むことができる。緩衝部材150は、ディスプレイパネル110の側面を囲むように形成することができる。緩衝部材150は、ディスプレイパネル110の各側面と各コーナーを覆うように形成することができる。緩衝部材150は、外部の衝撃からディスプレイパネル110の側面を保護またはディスプレイパネル110の側面の光漏れを防止する役割を兼ねることができる。一例による緩衝部材150は、シリコン系または紫外線(UV)硬化系のシーリング剤(または樹脂(Resin))からなることができる。工程タクトタイム(Tact Time)を考慮した場合、緩衝部材150は、紫外線(UV)硬化系のシーリング剤からなることができる。また、一例に係る緩衝部材150は、有色(例えば、青色、赤色、シアン、または黒色)からなることができるが、これに限定されない。例えば、緩衝部材150は、側面の光漏れを防止するための着色樹脂または光遮断樹脂からなることができる。
【0055】
一例による緩衝部材150の上面の一部は、上部偏光部材117によって覆うことができる。この場合、上部偏光部材117は、緩衝部材150の前面の一部を覆うように、上部基板111の外側面と対応する側面から長く延長されて緩衝部材150の前面の一部に付着した延長部を含むことができる。緩衝部材150と上部基板111との間の接合面(または緩衝部材150と上部基板111との間の境界部)は、上部偏光部材117の延長部によって隠蔽されて、視聴者が位置したディスプレイ装置の前方に露出しないことがあり得る。緩衝部材150が形成されない場合、ディスプレイパネル110の前面は、別途の機構物によって遮られずにそのままディスプレイ装置の前方(FD)に露出するので、ディスプレイパネル110の側面の光漏れ現象が発生し得る。したがって、緩衝部材150は、ディスプレイ装置のベゼル幅を除去またはベゼル幅を最小限に抑えるため、ディスプレイパネル110の前面全体を前方(FD)に露出させる構造を有するディスプレイ装置でディスプレイパネル110の側面の光漏れ現象を防止して、ディスプレイパネル110の側面を保護するために構成することもできる。これに限らず、緩衝部材150は省略することもできる。
【0056】
バックライト130は、ディスプレイパネル110の背面または後面に配置され、ディスプレイパネル110の背面に光を照射することができる。一例によるバックライト130は、導光板131、光源部、反射シート133、および光学シート部135を含むことができる。
【0057】
導光板131は、ディスプレイパネル110と重畳するように背面カバー300上に配置され、少なくとも一つの一側に設けられた入光面を含むことができる。導光板131は、光透過性プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。導光板131は、光源部から入光面を通して入射する光をディスプレイパネル110の方に進行(または出光)させることができる。例えば、導光板131は、光ガイド部材またはフラット光源などで表現することができるが、用語に限定されるものではない。
【0058】
光源部は、導光板131に設けられた入光面に光を照射することができる。光源部は、ディスプレイパネル110の第1端または第1縁と重畳するように背面カバー300に配置することができる。一例による光源部は、光源用プリント回路基板に実装して導光板131の入光面に光を照射する複数の発光ダイオード素子を含むことができる。
【0059】
反射シート133は、導光板131の背面または後面を覆うように、背面カバー300に配置することができる。反射シート133は、導光板131から入射する光を導光板131の方に反射させることで光の損失を最小化することができる。
【0060】
光学シート部135は、導光板131の前面上に配置して導光板131から出光する光の輝度特性を向上させることができる。一例による光学シート部135は、下部拡散シート、下部プリズムシート、及び上部プリズムシートを含んでなることができる。例えば、光学シート部135は、下部拡散シート、下部プリズムシート、及び上部プリズムシートを含む一枚の層で構成することができるが。これに限定されず、拡散シート、プリズムシート、二重輝度強化フィルム、及びレンチキュラーシートの中から1つ以上の積層の組み合わせからなったり、光の拡散と集光機能を有する一枚の複合シートからなることができる。
【0061】
パネルガイド200は、ディスプレイパネル110の背面の端領域または縁領域(EA)を支持することができる。パネルガイド200は、ディスプレイパネル110の背面の端領域または縁領域(EA)と重畳するように背面カバー300に支持または収納することができる。パネルガイド200は、ディスプレイパネル110の各側面の外部に突出しないように、ディスプレイパネル110の背面側の端領域または縁領域(EA)の下に配置することができる。
【0062】
一例によるパネルガイド200は、パネル支持部210およびガイド側部230を含むことができる。例えば、パネルガイド200は、パネル支持部210とガイド側部230の結合構造によって、「┓」字または「┏」字形態の断面構造を有することができるが、形状に限定されるものではない。
【0063】
パネル支持部210は、ディスプレイパネル110の背面の端領域または縁領域(EA)と結合して、背面カバー300によって支持することができる。例えば、パネル支持部210は、ディスプレイパネル110の背面の端領域または縁領域(EA)を除いた残りの中間領域(MA)と重畳する開口部を有する四角帯形状を有することができるが、形状に限定されない。パネル支持部210は、ディスプレイパネル110の各側面の外部に突出しないように、ディスプレイパネル110の大きさと同じか小さい大きさを有することができる。例えば、パネル支持部210の開口部は、ディスプレイパネル110に設けられた画素アレイ(または表示部)と同じ大きさを有するまたは大きい 大きさを有することができる。
【0064】
パネル支持部210は、バックライト130の最上面、例えば光学シート部135の最上面と直接接触または光学シート部135の最上面から一定の距離で離隔することができる。
【0065】
ガイド側部230は、パネル支持部210に連結して、背面カバー300の側面を包むことができる。例えば、ガイド側部230は、パネル支持部210から背面カバー300の側面の方に曲げて背面カバー300の側面を囲むか、背面カバー300の側面によって囲むことができる。
【0066】
一例によるパネルガイド200は、プラスチック材質、金属材質、またはプラスチック材質と金属材質の混合材質からなることができるが、これに限定されるものではない。例えば、パネルガイド200は、振動発生モジュール400によって発生する音振動をディスプレイパネル110の端領域または縁領域(EA)に伝達する振動伝達部材の役割をすることができる。したがって、パネルガイド200は、ディスプレイパネル110の剛性を維持しながら、振動発生モジュール400によって発生する音振動を損失することなく、ディスプレイパネル110に伝達することができる。例えば、パネルガイド200は、ディスプレイパネル110の剛性を維持しながら、振動発生モジュール400によって発生する音振動をディスプレイパネル110に伝達するために金属材質を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0067】
一例によるパネルガイド200は、第1連結部材250を介してディスプレイパネル110の背面側の端領域または縁領域(EA)と結合することができる。
【0068】
第1連結部材250は、ディスプレイパネル110の背面の端領域または縁領域(EA)とパネルガイド200のパネル支持部210との間に介在して、ディスプレイパネル110をパネルガイド200に配置または結合させることができる。一例による第1連結部材250は、アクリル系またはウレタン系の接着部材を含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1連結部材250は、パネルガイド200の振動がディスプレイパネル110によく伝達されるように、相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着部材を含むことができる。この場合、第1連結部材250は、アクリル系の接着層を有する両面フォーム接着パッドまたはアクリル系の接着樹脂硬化層を含むことができる。
【0069】
一例による第1連結部材250の前面は、ディスプレイパネル110の下部基板113または下部偏光部材115と結合することができ、ディスプレイパネル110との接着力向上のために下部基板113の背面の端領域または縁領域(EA)と直接に結合することができる。この場合、第1連結部材250は、下部基板113の背面の端領域または縁領域(EA)に付着して下部偏光部材115の側面を囲むことにより、下部偏光部材115で発生する側面の光漏れを防止することができる。
【0070】
第1連結部材250は、一定の厚さ(または高さ)を有するように、ディスプレイパネル110とパネルガイド200との間に音伝達空間(STS)を設けることができる。一例による第1連結部材250は、パネルガイド200のパネル支持部210に4辺密閉型または閉ループ型態に形成することができるが、これに限定されるものではない。この場合、第1連結部材250は、パネルガイド200の開口部を挟んで互いに向かい合うディスプレイパネル110の最後面とバックライト130の最上面間に密閉された音伝達空間(STS)を設けることにより、音伝達空間(STS)に伝達される音圧の漏洩(または損失)を防止または最小限に抑えることができる。音伝達空間(STS)は、バックライト130の振動によって音圧が発生する音圧発生空間または音圧によるディスプレイパネル110の振動を円滑にするパネルの振動空間の役割をすることができる。
【0071】
図2図6を参照すると、振動発生モジュール400は、背面カバー300の端領域または縁領域(EA)に配置することができる。例えば、振動発生モジュール400は、背面カバー300の端領域または縁領域(EA)に沿って配置することができる。
【0072】
振動発生モジュール400は、背面カバー300の背面領域または後面領域に配置して、ディスプレイモジュール100の領域を振動させることができる。例えば、背面カバー300の背面領域は、ディスプレイモジュール100の端領域または縁領域(EA)と重畳することができ、ディスプレイモジュール100の領域は、端領域または縁領域(EA)であり得る。
【0073】
一例による振動発生モジュール400は、背面カバー300の背面部310のうちの端領域または縁領域(EA)に結合または配置することができる。したがって、振動発生モジュール400は、外部から入力する音響信号(またはボイス信号)に応答して背面部310の端領域または縁領域(EA)を振動させることで音圧を発生させ、この音圧を介してディスプレイモジュール100の端領域または縁領域(EA)を振動させて音響(S1)を発生させることができる。一例による振動発生モジュール400は、音響アクチュエータ(sound actuator)または音響励振器(sound exciter)を含むことができるが、これに限定されず、コイル(またはボイスコイル)と磁石を用いる音響発生装置で実現することができる。
【0074】
図4は、本明細書の実施例に係る音響発生装置を示した図である。
【0075】
本明細書の実施例に係る振動発生モジュール400は、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430を含むことができる。
【0076】
図2図4を参照すると、本明細書の実施例に係る第1及び第2音響発生装置410、430のそれぞれは、モジュールフレーム401、ボビン402、磁石部材403、コイル404、センターポール405、およびダンパー406を含むことができる。
【0077】
モジュールフレーム401は、背面部310に支持することができる。一例によるモジュールフレーム401は、フレームボディ401a、上部プレート401b、および固定ブラケット401cを含むことができる。
【0078】
フレームボディ401aは、背面部310に固定することができる。フレームボディ401aは、磁石部材403を支持する下部プレートの役割をすることができる。
【0079】
上部プレート401bは、中空部を有する円筒形を有するように、フレームボディ401aの前面の端または縁に配置することができる。フレームボディ401aと上部プレート401bは、「U」字型を有する1つのボディからなることができる。例えば、フレームボディ401aと上部プレート401bは、用語に限定されるものではなく、ヨーク(yoke)などの他の用語で表現することができる。
【0080】
固定ブラケット401cは、上部プレート401bの側面から突出することができる。固定ブラケット401cは、モジュールの連結部材によって背面部310に固定され、これにより、モジュールフレーム401は、背面部310に固定することができる。
【0081】
一例によるモジュールの連結部材は、固定ブラケット401cを通過して、背面カバー300の背面部310に締結するネジまたはボルトであり得る。この場合、背面カバー300の背面部310と固定ブラケット401cの間には緩衝リングが介在することができ、緩衝リングは背面部310の振動がモジュールフレーム401に伝達することを防止することができる。
【0082】
一例によるモジュールの連結部材は、固定ブラケット401cまたはモジュールフレーム401を背面部310に固定させることができる。例えば、モジュールの連結部材は、固定ブラケット401cと背面部310との間に介在した接着部材を含むことができる。例えば、接着部材は、片面テープ、片面接着パッド、片面接着ギャップパッド、片面接着フォームパッド、両面テープ、両面接着パッド、両面接着ギャップパッド、または両面接着フォームパッドなどを含むことができるが、これに限定されるわけではない。
【0083】
ボビン402は、モジュールフレーム401上に配置して、背面カバー300の背面部310を振動させることができる。一例によるボビン402は、中空部402aを有するように形成して背面部310の背面と結合することができる。例えば、ボビン402は、パルプまたは紙を加工した材質、アルミニウムやマグネシウムまたはその合金、ポリプロピレン(polypropylene)などの合成樹脂、またはポリアミド(polyamide)系繊維などで形成された環状構造物で実現することができるが、これに限定されるものではない。ボビン402は、磁気力により振動、例えば上下往復運動することにより、背面カバー300を振動させることができる。
【0084】
一例によるボビン402は、円形の形態または楕円形(ellipse or oval)を有することができるが、これに限定されるものではない。楕円形態(oval shape)のボビン402は、楕円形(elliptical shape)、先端が丸い四角形(rectangular shape with rounded corners)、または幅が高さと異なる非円形の曲線型(non-circular curved shape having a width different from its height)を含むことができるが、これに限定されない。例えば、楕円形態のボビン402で、長軸の直径と短軸の直径の比は、1.3:1~2:1で構成することができる。楕円形態のボビン402は、円形形態のボビンより高音域帯の音響を改善することができ、振動による熱の発生が少ないことがあるので、優れた放熱特性を有することができる。
【0085】
磁石部材403は、ボビン402の中空部402aに収容されるように、モジュールフレーム401上に配置することができる。磁石部材403は、ボビン402の中空部402aに挿入された永久磁石であり得る。一例による磁石部材403は、バリウムフェライトなどの焼結磁石で実現することができ、磁石部材403の材質は、酸化第二鉄(Fe2O3)、炭酸バリウム(BaCO3)、ネオジム磁石、磁力成分が改善されたストロンチウムフェライト、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)の合金鋳造磁石などを用いることができるが、これに限定されない。例えば、ネオジム磁石はネオジム-鉄-ホウ素(Nd-Fe-B)であり得るが、これに限定されるものではない。
【0086】
コイル404は、ボビン402の外周面を取り囲むように巻き取られ、外部からの音響信号(またはボイス信号)を供給することができる。コイル404は、ボビン402と一緒に昇降することができる。コイル404に音響信号(または電流)が印加されると、コイル404の周囲に形成される印加磁場と磁石部材403の周囲に形成される外部磁場に基づくフレミングの左手法則に基づいてボビン402全体が振動、例えば上下往復運動することができる。例えば、コイル404は、ボイスコイルなどで表現することができるが、用語に限定されるものではない。
【0087】
センターポール405は、磁石部材403上に配置してボビン402の振動をガイドすることができる。例えば、センターポール405は、ボビン402の中空部402aに挿入または収容されることにより、ボビン402によって囲まれ得る。例えば、センターポール405は、昇降ガイドまたはポールピース(pole pieces)などで表現することができるが、用語に限定されるものではない。
【0088】
ダンパー406は、モジュールフレーム401とボビン402との間に配置することができる。一例によるダンパー406は、モジュールフレーム401のフレームボディ401aとボビン402の上側外周面との間に配置することができる。ダンパー406は、一端と他端との間に蛇腹構造を有することにより、ボビン402の振動によって収縮と弛緩することができる。ダンパー406は、復元力を介してボビン402の振動距離(または上下移動距離)を制限することができる。一例として、ボビン402が一定の距離以上に振動または一定の距離以下に振動する場合、ボビン402は、ダンパー406の復元力により元の位置に原状復帰することができる。例えば、ダンパー406は、スパイダー(spider)、サスペンション(suspension)、またはエッジ(edge)などの他の用語で表現することができるが、用語に限定されるものではない。
【0089】
本明細書の一例に係る第1及び第2音響発生装置410、430のそれぞれは、磁石部材403がボビン402の中空部402aに挿入された内磁タイプ(またはマイクロタイプ)で表現ことができる。
【0090】
本明細書の他の例に係る第1及び第2音響発生装置410、430のそれぞれは、磁石部材403がボビン402の外側を囲むように配置された外磁タイプ(またはダイナミックタイプ)で表現することができる。外磁タイプの音響発生装置410、430は、磁石部材403が、フレームボディ401aと上部プレート401bとの間に設けられ、センターポール405がボビン402の中空部402aに挿入されるように、フレームボディ401a上に設けられることを除いては、内磁タイプの音響発生装置と同様であるため、これに対する説明は省略することにする。
【0091】
本明細書の実施例に係る第1及び第2音響発生装置410、430のそれぞれは、ボビン402の上部と背面カバー300の背面部310との間に配置されたボビン保護部材407をさらに含むことができる。
【0092】
ボビン保護部材407は、ボビン402の中空部402aと、重畳する開口部を有する円筒状の構造に形成してボビン402の上面に配置するか、または結合することができる。ボビン保護部材407は、ボビン402の上面をカバーすることでボビン402を保護することができるので、外部からの衝撃によるボビン402の変形を防止することができる。
【0093】
一例によるボビン保護部材407は、射出物または金属の金型品の形態で構成することができる。例えば、ボビン保護部材407は、繊維強化材、繊維強化材を含んだ複合樹脂、または金属で構成することができ、この場合、音響発生装置410、430の駆動時に発生する熱を放出する放熱機能を兼ねることができる。繊維強化材は、炭素繊維強化材(Carbon Fiber Reinforced Plastics,CFRP)、ガラス繊維強化材(Glass Fiber Reinforced Plastics,GFRP)、およびグラファイト繊維強化材(Graphite Fiber Reinforced Plastics,GFRP)のいずれか、またはこれらの組み合わせなどであるが、これに限定されるものではない。
【0094】
一例によるボビン保護部材407は、両面テープまたは接着レジンを介してボビン402と結合または連結することができる。例えば、接着樹脂は、エポキシ樹脂(epoxy resin)またはアクリル樹脂(acryl resin)であり得るが、これに限定されるものではない。
【0095】
他の例に係るボビン保護部材407は、両面テープまたは接着樹脂を介して背面カバー300の背面部310に結合または連結することができる。
【0096】
図6を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイモジュール100は、ディスプレイパネル110とおよびバックライト130を含むことができる。
【0097】
ディスプレイパネル110は、バックライト130から照射される光を利用して映像を表示することができる。ディスプレイパネル110は、振動発生モジュール400の振動(または駆動)によって振動して、前方(FD)に音響(S1)を出力する振動板の役割をすることができる。例えば、ディスプレイパネル110は、振動発生モジュール400の振動による音響(S1)を出力することができる。
【0098】
第1音響発生装置410は、ディスプレイモジュール100の端領域または縁領域(EA)のうち、第1端領域または第1縁領域(EA1)(または左端領域または左縁領域)を振動させて音響(S1)をディスプレイパネル110の前方(FD)に出力することができる。例えば、第1音響発生装置410が音響信号によって振動すると、第1音響発生装置410の振動に起因する背面部310の第1端領域または第1縁領域(EA1)を振動させて、第1音響発生装置410と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)に音圧を発生させることで、ディスプレイモジュール100の第1端領域または第1縁領域(EA1)を振動させて音響(S1)を発生させることができる。例えば、第1音響発生装置410が音響信号によって振動すると、第1音響発生装置410の振動に起因する背面部310の第1端領域または第1縁領域(EA1)の振動によってギャップスペース(GS)に音圧が発生し、この音圧によるバックライト130の振動によって音伝達空間(STS)に音圧が発生し、音伝達空間(STS)に発生する音圧によるディスプレイパネル110の振動によって発生する音響(S1)がディスプレイパネル110の前方(FD)に出力され得る。したがって、第1音響発生装置410の振動によって発生する音波は、ディスプレイモジュール100に直接に伝達(または伝播)されることで音響(S1)の音圧の特性と音質が向上することができる。
【0099】
第2音響発生装置430は、ディスプレイモジュール100の端領域または 縁領域(EA)のうち、第2端領域または第2縁領域(EA2)(または右端領域または右縁領域)を振動させて音響(S1)をディスプレイパネル110の前方(FD)に出力することができる。例えば、第2音響発生装置430は、音響信号に応答して背面部310の第2端領域または第2縁領域(EA2)を振動させて、第2音響発生装置430と背面カバー300との間のギャップスペース(GS)(または音放出空間)に音圧を発生させることで、ディスプレイモジュール100の第2端領域または第2縁領域(EA2)を振動させて音響(S1)を発生させることができる。例えば、第2音響発生装置430が音響信号によって振動すると、第2音響発生装置430の振動に起因する背面部310の第2端領域または第2縁領域(EA2)の振動によってギャップスペース(GS)に音圧が発生し、この音圧によるバックライト130の振動によって音伝達空間(STS)に音圧が発生し、音伝達空間(STS)に発生する音圧によるディスプレイパネル110の第2端領域または第2縁領域(EA2)の振動によって発生する音響(S1)をディスプレイパネル110の前方(FD)に出力することができる。したがって、第2音響発生装置430の振動によって発生する音波は、ディスプレイモジュール100に直接に伝達(または伝播)されることで音響(S1)の音圧の特性と音質が向上することができる。
【0100】
図3図6を参照すると、本明細書の実施例に係る第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430は、背面カバー300の背面の端または縁に配置することができる。例えば、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430は、背面カバー300の背面から離隔して配置することができる。例えば、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430は、第2連結部材800によって背面カバー300に配置することができる。例えば、第2連結部材800は、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430と、背面カバー300との間に配置することができる。
【0101】
第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430で発生する音響が第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430のそれぞれと、背面カバー300の間に閉じ込められて出力しない問題を解決するために、第2連結部材800は、開口部またはオープン領域を有するように実現することができる。例えば、第2連結部材800は、側面に開口部またはオープン領域を有することができる。例えば、第2連結部材800は、側面が開放された構造であり得る。例えば、一側面が開口された第2連結部材800であり得る。例えば、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430の音響は、第2連結部材800の一側面を通して背面カバー300の側面方向に出力することができる。したがって、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430は、背面カバー300に配置され、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430の音響は、背面カバー300の背面および側面方向に音響が出力され得る。
【0102】
図6を参照すると、開口部またはオープン領域を有する第2連結部材800によって第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430の音響は、背面カバー300の背面または後面および側面方向に出力することができる。したがって、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430で発生する音響の経路は、第1音響経路(SP1)であり得る。例えば、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430で構成する場合に、第1音響経路(SP1)を介して出力される音響によって高音域帯の音響が出力されない問題を解決することができる。
【0103】
図4図6を参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生モジュール400は、第1ホール409をさらに含むことができる。第1ホール409は、開口部またはオープン領域を有する第2連結部材800によって振動発生モジュール400に流入し得るほこりまたは異物質を遮断することができる。例えば、第1ホール409は、背面カバー300の端または縁と第1及び第2音響発生装置410、430との間の空間に連通された複数のホールであり得る。第1ホール409は、メッシュ構造を有することができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1ホール409は、固定ブラケット401cの周辺に配置されるカバー408に配置することができる。カバー408は、固定ブラケット401cとは別に構成することができるが、これに限定されるものではない。例えば、カバー408は、固定ブラケット401cと一体に構成することもできる。例えば、カバー408は、第2連結部材800の開口部(またはオープン領域)の全部または一部を覆うか、または遮るように実現することができる。
【0104】
したがって、本明細書の実施例に係る振動発生モジュールは、背面カバー300の端領域または縁領域(EA)に配置され、背面カバー300と振動発生モジュール400との間に配置され、一側または一側面が開口した連結部材を構成することにより、背面カバーの背面および側面方向に音響を出力することができる。例えば、本明細書の実施例に係る音響発生装置410、430は、背面カバー300の端領域または縁領域(EA)に配置され、背面カバー300と音響発生装置410、430の間に配置され、一側面が開口した連結部材を構成することにより、背面カバーの背面および側面方向に音響を出力することができる。これにより高音域帯の音響を出力することができる振動発生モジュールを含むディスプレイ装置を提供することができる。
【0105】
図7は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の分解図である。図8は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。
【0106】
図7及び図8を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100、パネルガイド200、背面カバー300、振動発生モジュール400、および構造物900を含むことができる。
【0107】
本明細書の実施例に係る構造物900は、ディスプレイモジュール100の一側に配置することができる。例えば、構造物900は、ディスプレイモジュール100の一側に配置されるので、第1および第2音響発生装置410、430の音響が構造物900で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、構造物900は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、構造物900および/または一側または一側面が開口した連結部材は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。したがって、振動発生モジュール400の音響は、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面に出力されるようにすることで、高音域帯の音響を出力することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0108】
例えば、構造物900は、底部910、音響案内部920、側部930、および溝部950を含むことができる。溝部950は、振動発生モジュール400を配置する部分であり得、底部910の一側に配置することができる。底部910は、背面カバー300の背面に配置することができる。側部930は、ディスプレイモジュール100の一側面から離隔することができ、底部910に連結することができる。音響案内部920は、底部910と側部930との間に配置することができ、側部930の内側面と底部910との間の角部であり得る。例えば、音響案内部920は、振動発生モジュール400の音響が音響案内部920で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力されるようにすることができる。したがって、振動発生モジュール400の音響は、構造物900で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力されるよう構造化することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、構造物900で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力されるよう構造化することができる。例えば、音響案内部920は、曲面形状または角が丸い形態で実現することができる。例えば、音響案内部920は、曲面形状または角が丸い形態の場合、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から進行する音響の反射がさらに向上することができる。例えば、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第2音響経路(SP2)であり得る。例えば、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430で発生する音響の経路は、第2音響経路(SP2)であり得る。例えば、第2音響経路(SP2)は、ディスプレイモジュール100の前面方向および側面方向であり得る。例えば、第2音響経路(SP2)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から進行する側面方向および前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第2音響経路(SP2)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を通して出力される側面方向および前面方向であり得る。
【0109】
図9は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。 さらに説明していなくても、背面カバーの背面または背面カバー自体も傾くことができます。
【0110】
図9を参照すると、振動発生モジュール400は、背面カバー300の背面を基準に傾いて配置することができる。例えば、一側が開口した第2連結部材800によって振動発生モジュール400は、傾いて配置することができる。例えば、振動発生モジュール400は、第2連結部材800の高さだけ傾くことができる。例えば、第2連結部材800は、一側から一側と反対の他側に行くほどます段々低い高さを有することができる。例えば、第2連結部材800は、一側と平行な第1辺、第1辺の一端または一縁に連結した第2辺、第1辺の他端または他縁に連結し、第2辺と平行な第3辺を含むことができ、第2辺と第3辺それぞれの高さは、第1辺に隣接するほど低い高さ(または厚さ)を有することができる。
【0111】
例えば、ディスプレイモジュール100の側面での音響出力が向上することができるよう、振動発生モジュール400の傾斜度は、背面カバー300の一側から他側に行くほど異なることができる。例えば、第2連結部材800が配置された側が背面カバー300の一側である場合、背面カバー300の一側から他側に行くほど振動発生モジュール400の傾斜度は大きくなり得る。これにより、一側が開口した第2連結部材800の他側で振動発生モジュール400の音響が効率的に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、振動発生モジュール400と、背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、傾いた振動発生モジュール400、および一側または一側面が開口した連結部材800は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、傾いた振動発生モジュール400と一側または一側面が開口した連結部材800、および/または構造物900は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向および/または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。したがって、一側または一側面に開口した連結部材を構成することで、振動発生モジュール400の音響を側面方向に出力することができ、傾いた振動発生モジュール400によって、背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力され得るので、高音域帯の音響特性をより向上することができる。
【0112】
例えば、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第3音響経路(SP3)であり得る。例えば、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430で発生する音響の経路は、第3音響経路(SP3)であり得る。例えば、第3音響経路(SP3)は、ディスプレイモジュール100の背面で反射した側面方向および前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第3音響経路(SP3)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を介して出力される側面方向および前面方向であり得る。例えば、第3音響経路(SP3)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900の側面で反射した前面の方向であり得る。したがって、高音域帯の音響がより向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0113】
図10は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示した図である。図11は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を上から見た図である。図12は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。図10図12は、図8に示したディスプレイ装置で背面カバーの構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、背面カバーについて詳細に説明し、残りの構成に対しては、図8と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略 または簡単に説明することにする。
【0114】
図10図12を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100、パネルガイド200、背面カバー300、振動発生モジュール400、および構造物900を含むことができる。
【0115】
本明細書の他の実施例に係る背面カバーまたは後面カバー300は、少なくとも一つの第2ホール420をさらに含むことができる。少なくとも一つの第2ホール420は、振動発生モジュール400と重畳することができる。例えば、少なくとも一つの第2ホール420は、第1および第2音響発生装置410、430と重畳することができる。例えば、少なくとも一つの第2ホール420は、背面カバー300に対するパターニング工程または穿孔工程によって形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0116】
例えば、少なくとも一つの第2ホール420は、背面カバー300と振動発生モジュール400との間での音響の反射特性を向上させることができるので、高音域帯の音響を向上させることができる。例えば、少なくとも一つの第2ホール420は、背面カバー300と、第1および第2音響発生装置410、430の間での音響の反射特性を向上させることができるので、高音域帯の音響を向上させることができる。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、および一側または一側面が開口した連結部材800は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、および一側または一側面が開口した連結部材800、および/または構造物900は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300および/または構造物900は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。
【0117】
例えば、振動発生モジュール400の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第2ホール420を介して第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430で発生する音響の経路は、第4音響経路(SP4)であり得る。例えば、第4音響経路(SP4)は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の背面から出力される前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第4音響経路(SP4)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から出力される前面方向であり得る。例えば、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第5音響経路(SP5)であり得る。例えば、第1音響発生装置410及び第2音響発生装置430で発生する音響の経路は、第5音響経路(SP5)であり得る。例えば、第5音響経路(SP5)は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第5音響経路(SP5)は、振動発生モジュール400の音響が構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力される方向であり得る。例えば、第5音響経路(SP5)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を介して出力する側面方向および前面方向であり得る。例えば、第5音響経路(SP5)は、第1および第2音響発生装置410、430の音響が構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力する方向であり得る。例えば、第5音響経路(SP5)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であり得る。したがって、第4音響経路(SP4)及び第5音響経路(SP5)を介して振動発生モジュール400から音響が出力され得るので、高音域帯の音響がより向上し得るディスプレイ装置を提供することができる。例えば、第4音響経路(SP4)及び第5音響経路(SP5)を介して第1および第2音響発生装置410、430で音響が出力され得るので、高音域帯の音響がより向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0118】
図9で説明したように、振動発生モジュール400は、背面カバー300の背面を基準に傾いて配置することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430は、背面カバー300の背面を基準に傾いて配置することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、振動発生モジュール400と背面カバー300の背面との間で反射することができ、少なくとも一つの第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第1および第2音響発生装置410、430と、背面カバー300の背面との間で反射することができ、少なくとも一つの第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。したがって、一側または一側面に開口した連結部材を構成することで、振動発生モジュール400の音響が側面方向に出力することができ、傾いた振動発生モジュール400によって、背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができるので、振動発生モジュール400の高音域帯の音響を向上させることができる。したがって、傾いた振動発生モジュール400によって、背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができ、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響をより向上させることができ、低音域帯の音響を向上させることができる効果がある。例えば、背面カバー300で反射する音響によって第1及び第2音響発生装置410、430の音響が反射する領域を増加させることができ、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響をより向上させることができ、低音域帯の音響を向上させることができる効果がある。
【0119】
図13は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。図14は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。図13及び図14は、図12に示した背面カバーの構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、背面カバーについて詳細に説明し、残りの構成には、図12と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0120】
図13及び図14を参照すると、背面カバー300は、振動発生モジュール400を基準に傾いて配置することができる。例えば、背面カバー300は、第1および第2音響発生装置410、430を基準に傾いて配置することができる。例えば、背面カバー300は、少なくとも一つのホール420を含み、少なくとも一つのホール420は、背面カバー300の中心部に行くほど異なることができる。
【0121】
例えば、図13の少なくとも一つのホール420を含む背面カバー300は、プレスフォーミングまたはプレス成形で形成することができるが、これに限定されるものではない。例えば、図14の少なくとも一つのパターン420は、背面カバー300のパターニング工程または穿孔工程によって形成することができるが、これに限定されるものではない。図14は、少なくとも一つのホール420は、少なくとも一つのパターンであり得る。例えば、少なくとも一つのホールまたはパターン420は、背面カバー300をパターニングまたは化学的エッチング、NC加工(例えば、数値制御工作機による加工)、ドリリング、またはレーザー加工などを通じて形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0122】
例えば、少なくとも一つのホールまたはパターン420は、ディスプレイモジュール100の側面での音響出力が向上することができるよう実現することができる。例えば、少なくとも一つのホールまたはパターン420は、一側から一側と反対の他側に行くほどだんだん低い高さを有することができる。例えば、少なくとも一つのホールまたは構造物のパターン420は、背面カバー300の中心部に行くほど異なることができる。例えば、少なくとも一つのホールまたはパターン420は、ディスプレイモジュール100の一側から他側に行くほど異なることができる。例えば、振動発生モジュール400と重畳する少なくとも一つのホールまたはパターン420は、ディスプレイモジュール100の一側から他側に行くほど異なることができる。例えば、第1音響発生装置410と重畳する少なくとも一つのホールまたはパターン420は、ディスプレイモジュール100の一側から他側に行くほど異なることができる。第2音響発生装置430と重畳する少なくとも一つのホールまたはパターン420は、ディスプレイモジュール100の他側から一側に行くほど異なることができる。
【0123】
例えば、ディスプレイモジュール100の側面での音響出力が向上することができるよう、背面カバー300の傾斜度は、ディスプレイモジュール100の一側から他側に行くほど異なることができる。例えば、第2連結部材800が配置された側がディスプレイモジュール100の一側である場合、ディスプレイモジュール100の一側から他側に行くほど背面カバー300の傾斜度は大きくなることができる。これにより、一側が開口した第2連結部材800の他側で振動発生モジュール400の音響が効率的に出力することができる。例えば、一側が開口した第2連結部材800の他側で第1および第2音響発生装置410、430の音響が効率的に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、振動発生モジュール400と背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第1および第2音響発生装置410、430と、背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。
【0124】
例えば、少なくとも一つの第2ホール420は、背面カバー300と振動発生モジュール400との間での音響の反射特性を向上させることができるので、高音域帯の音響を向上させることができる。例えば、少なくとも一つの第2ホール420は、背面カバー300と、第1および第2音響発生装置410、430の間での音響の反射特性を向上させることができるので、高音域帯の音響を向上させることができる。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、および一側または一側面が開口した連結部材800は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、および一側または一側面が開口した連結部材800は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、および一側または一側面が開口した連結部材800、および/または構造物900は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300と一側または一側面が開口した連結部材800、および/または構造物900は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。
【0125】
図13を参照すると、振動発生モジュール400で発生する音響は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430で発生する音響は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第6音響経路(SP6)であり得る。例えば、第1および第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第6音響経路(SP6)であり得る。例えば、第6音響経路(SP6)は、振動発生モジュール400の音響が構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力する方向であり得る。例えば、第6音響経路(SP6)は、第1および第2音響発生装置410、430の音響が構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力する方向であり得る。例えば、第6音響経路(SP6)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を介して出力する側面方向および前面方向であり得る。例えば、第6音響経路(SP6)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であり得る。
【0126】
振動発生モジュール400の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第2ホール420を介して振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第7音響経路(SP7)であり得る。例えば、第2ホール420を介して第1及び第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第7音響経路(SP7)であり得る。例えば、第7音響経路(SP7)は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の背面から出力する前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第7音響経路(SP7)は、第2ホール420を介して振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から出力する前面方向であり得る。したがって、第6音響経路(SP6)及び第7音響経路(SP7)を介して振動発生モジュール400から音響が出力され得るので、高音域帯の音響がさらに向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0127】
したがって、第2ホール420を含む背面カバー300によって、背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができるので、高音域帯の音響が向上することができる。例えば、一側または一側面に開口した連結部材を構成することで、振動発生モジュール400の音響が側面方向に出力することができ、第2ホール420を含む背面カバー300によって背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができる。したがって、背面カバー300で反射する音響によって振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。例えば、背面カバー300で反射する音響によって第1及び第2音響発生装置410、430の音響が反射する領域を増加させることができ、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、構造物900の側面で反射する音響がディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0128】
図14を参照すると、振動発生モジュール400で発生する音響は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430で発生する音響は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第8音響経路(SP8)であり得る。例えば、第1および第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第8音響経路(SP8)であり得る。例えば、第8音響経路(SP8)は、振動発生モジュール400の音響が構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力する方向であり得る。例えば、第8音響経路(SP8)は、第1および第2音響発生装置410、430の音響が構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力する方向であり得る。例えば、第8音響経路(SP8)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を介して出力する側面方向および前面方向であり得る。例えば、第8音響経路(SP8)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であり得る。
【0129】
振動発生モジュール400の音響は、第2パターン420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第2パターン420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第2パターン420を介して振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第9音響経路(SP9)であり得る。例えば、第2パターン420を介して第1及び第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第9音響経路(SP9)であり得る。例えば、第9音響経路(SP9)は、第2パターン420を介してディスプレイモジュール100の背面から出力する前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第9音響経路(SP9)は、第2パターン420を介して振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から出力する前面方向であり得る。したがって、第8音響経路(SP8)及び第9音響経路(SP9)を介して振動発生モジュール400から音響を出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0130】
したがって、第2パターン420を含む背面カバー300によって、背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができるので、高音域帯の音響が向上することができる。例えば、一側または一側面に開口した連結部材を構成することで、振動発生モジュール400の音響を側面方向に出力することができ、第2パターン420を含む背面カバー300によって背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができる。したがって、背面カバー300で反射する音響によって振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、第2パターン420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。例えば、背面カバー300で反射する音響によって第1及び第2音響発生装置410、430の音響が反射する領域を増加させることができ、第2パターン420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、構造物900の側面で反射する音響をディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0131】
図13及び図14で構造物900を構成しなくても、傾いた背面カバー300の構造および/または背面カバー300に配置された第2ホールまたはパターン420によって振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、第2ホールまたはパターン420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。例えば、傾いた背面カバー300によって振動発生モジュール400の音響が反射して高音域帯での回折する音響を増加させ、ディスプレイモジュール100の前面方向に音響が透過することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0132】
図15は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。図15は、図9に示した背面カバーの構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、背面カバーについて詳細に説明し、残りの構成に対しては、図9と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0133】
図15を参照すると、振動発生モジュール400は、背面カバー300の背面を基準に傾いて配置することができる。例えば、一側が開口した第2連結部材800によって振動発生モジュール400は、傾いて配置することができる。例えば、振動発生モジュール400は、第2連結部材800の高さだけ傾くことができる。例えば、第2連結部材800は、一側から一側と反対の他側に行くほどだんだん低い高さを有することができる。例えば、第2連結部材800は、一側と平行な第1辺、第1辺の一端または一縁に連結した第2辺、第1辺の他端または他縁に連結し、第2辺と平行な第3辺を含むことができ、第2辺と第3辺それぞれの高さは、第1辺に隣接するほど低い高さ(または厚さ)を有することができる。
【0134】
例えば、ディスプレイモジュール100の側面での音響出力が向上することができるよう、振動発生モジュール400の傾斜度は、背面カバー300の一側から他側に行くほど異なることができる。例えば、第2連結部材800が配置された側が背面カバー300の一側である場合、背面カバー300の一側から他側に行くほど振動発生モジュール400の傾斜度は大きくなることができる。例えば、振動発生モジュール400の傾斜度は、背面カバー300の中心部から側面(または側壁)に行くほど大きくなることができる。これにより、一側が開口した第2連結部材800の他側で振動発生モジュール400の音響を効率的に出力することができる。
【0135】
本明細書の他の実施例に係る背面カバー300は、振動発生モジュール400の磁石部材403によって対応する磁場領域(M)を除いて配置することができる。例えば、背面カバー300は、第1および第2音響発生装置410、430の磁石部材403によって対応する磁場領域(M)を除いて配置することができる。例えば、磁場領域(M)を除いた部分は、背面カバー300の第2ホール420であり得る。背面カバー300は、電気鍍金鋼板、例えば、EGI(Electrolytically Galvanized Steel Sheet)、または鉄(Fe)系列で構成することができる。例えば、電気鍍金鋼板は、亜鉛(Zn)を電気的にメッキして形成することができる。したがって、振動発生モジュール400の磁場領域(M)を除いて、背面カバー300を配置することで、振動発生モジュール400に、背面カバー300による磁場の影響を減らすことができ、振動発生モジュール400の音響特性を向上させることができる。例えば、振動発生モジュール400の磁場領域(M)を除いて、背面カバー300を配置することで、第1および第2音響発生装置410、430に、背面カバー300による磁場の影響を軽減することができ、第1および第2音響発生装置410、430の音響特性を向上させることができる。
【0136】
例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、および一側または一側面が開口した連結部材800は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300と一側または一側面が開口した連結部材800、および/または構造物900は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300および/または構造物900は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300および/または構造物900は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。
【0137】
例えば、振動発生モジュール400の音響は、振動発生モジュール400と背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第1および第2音響発生装置410、430と、背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、磁場領域(M)の間で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、磁場領域(M)の間で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、一側または一側面に開口した連結部材800を構成することで、振動発生モジュール400の音響が側面方向に出力することができるので、高音域帯の音響特性を向上させることができる。例えば、一側または一側面に開口した連結部材800を構成することで、振動発生モジュール400の音響を側面方向に出力することができ、傾いた振動発生モジュール400によって、背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができるので、高音域帯の音響特性を向上させることができる。したがって、背面カバー300で反射する音響によって振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、磁場領域(M)で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができる。例えば、背面カバー300で反射する音響によって第1及び第2音響発生装置410、430の音響が反射する領域を増加させることができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、磁場領域(M)で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができる。
【0138】
例えば、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第10音響経路(SP10)であり得る。第1および第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第10音響経路(SP10)であり得る。例えば、第10音響経路(SP10)は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第10音響経路(SP10)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900の側面で反射する前面方向であり得る。例えば、第10音響経路(SP10)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を介して出力する側面方向および前面方向であり得る。例えば、第10音響経路(SP10)は、第2ホール420および/または磁場領域(M)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900で反射する前面方向であり得る。
【0139】
振動発生モジュール400の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第2ホール420を介して振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第11音響経路(SP11)であり得る。例えば、第2ホール420を介して第1及び第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第11音響経路(SP11)であり得る。例えば、第11音響経路(SP11)は、第2ホール420および/または磁場領域(M)を介してディスプレイモジュール100の背面から出力する前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であることができる。例えば、第11音響経路(SP11)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から出力する前面方向であり得る。したがって、第10音響経路(SP10)及び第11音響経路(SP11)を介して振動発生モジュール400からの音響が出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0140】
図15で構造物900を構成しなくても、傾いた振動発生モジュール400の構造および/または背面カバー300に配置された第2ホール420によって振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。例えば、傾いた振動発生モジュール400によって振動発生モジュール400の音響が反射して高音域帯での回折する音響を増加させ、ディスプレイモジュール100の前面方向に音響が透過することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0141】
図16は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。図16は、図9及び図15に示した背面カバーの構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、背面カバーについて詳細に説明し、残りの構成には、図9及び図15と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0142】
図16を参照すると、振動発生モジュール400は、背面カバー300の背面を基準に傾いて配置することができる。例えば、一側が開口した第2連結部材800によって振動発生モジュール400は、傾いて配置することができる。例えば、振動発生モジュール400は、第2連結部材800の高さだけ傾くことができる。例えば、第2連結部材800は、一側から一側と反対の他側に行くほどだんだん低い高さを有することができる。例えば、第2連結部材800は、一側と平行な第1辺、第1辺の一端または一縁に連結した第2辺、第1辺の他端または他縁に連結し、第2辺と平行な第3辺を含むことができ、第2辺と第3辺それぞれの高さは、第1辺に隣接するほど低い高さ(または厚さ)を有することができる。
【0143】
例えば、ディスプレイモジュール100の側面での音響出力が向上することができるよう、振動発生モジュール400の傾斜度は、背面カバー300の一側から他側に行くほど異なることができる。例えば、第2連結部材800が配置された側が背面カバー300の一側である場合、背面カバー300の一側から他側に行くほど振動発生モジュール400の傾斜度は大きくなることができる。例えば、振動発生モジュール400の傾斜度は、背面カバー300の中心部から側面(または側壁)に行くほど大きくなることができる。これにより、一側が開口した第2連結部材800の他側で振動発生モジュール400の音響を効率的に出力することができる。
【0144】
本明細書の他の実施例に係る背面カバー300は、振動発生モジュール400の磁石部材403によって対応する磁場領域(M)およびディスプレイモジュール100の背面に配置することができる。例えば、背面カバー300は、第1および第2音響発生装置410、430の磁石部材403によって対応する磁場領域(M)およびディスプレイモジュール100の背面に配置することができる。例えば、磁場領域(M)を除いた部分と背面カバー300の間には、第2ホール420を配置することができる。例えば、背面カバー300は、磁石部材に含まれる鉄(Fe)系列ではない材質で構成することができる。例えば、背面カバー300は、アルミニウム(Al)材質、マグネシウム(Mg)合金材質、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金材質およびアルミニウム(Al)合金材質のいずれかの材質からなることができる。これに限らず、背面カバー300は、鉄(Fe)を含まない材質である場合には、可能である。したがって、磁場領域(M)に背面カバー300を配置し、第2ホール420を含む背面カバー300を構成することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430に、背面カバー300による磁場の影響を減らすことができ、第1および第2音響発生装置410、430の音響特性を向上させることができる。
【0145】
例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、および一側または一側面が開口した連結部材800は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300と一側または一側面が開口した連結部材800、および/または構造物900は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300および/または構造物900は、振動発生モジュール400の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300および/または構造物900は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。
【0146】
例えば、振動発生モジュール400の音響は、振動発生モジュール400と背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第1および第2音響発生装置410、430と、背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、磁場領域(M)に配置された背面カバー300の間で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、磁場領域(M)に配置された背面カバー300の間で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、一側または一側面に開口した連結部材800を構成することで、振動発生モジュール400の音響が側面方向に出力することができるので、高音域帯の音響特性を向上させることができる。例えば、一側または一側面に開口した連結部材800を構成することで、振動発生モジュール400の音響が側面方向に出力することができ、傾いた振動発生モジュール400によって、背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができるので、高音域帯の音響特性を向上させることができる。したがって、背面カバー300で反射する音響によって振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、磁場領域(M)の背面カバー300で反射し、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができる。例えば、背面カバー300で反射する音響によって第1及び第2音響発生装置410、430の音響が反射する領域を増加させることができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、磁場領域(M)の背面カバー300で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができる。
【0147】
例えば、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第12音響経路(SP12)であり得る。第1および第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第12音響経路(SP12)であり得る。例えば、第12音響経路(SP12)は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第12音響経路(SP12)は、振動発生モジュール400と背面カバー300の間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900の側面で反射する前面方向であり得る。例えば、第12音響経路(SP12)は、振動発生モジュール400と背面カバー300との間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を介して出力される側面方向および前面方向であり得る。例えば、第12音響経路(SP12)は、第2ホール420および/または磁場領域(M)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900で反射する前面方向であり得る。
【0148】
振動発生モジュール400の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第2ホール420を介して振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第13音響経路(SP13)であり得る。例えば、第2ホール420を介して第1及び第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第13音響経路(SP13)であり得る。例えば、第13音響経路(SP13)は、第2ホール420および/または磁場領域(M)を介してディスプレイモジュール100の背面から出力する前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であることができる。例えば、第13音響経路(SP13)は、振動発生モジュール400と背面カバー300の間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から出力する前面方向であり得る。したがって、第12音響経路(SP12)及び第13音響経路(SP13)を介して振動発生モジュール400からの音響が出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0149】
図16で構造物900を構成しなくても、傾いた振動発生モジュール400の構造および/または第2ホール420または磁場領域(M)の背面カバー300の振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、第2ホールまたはパターン420、または磁場領域(M)で反射する音響がディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。例えば、傾いた振動発生モジュールによって振動発生モジュール400の音響が反射して高音域帯での回折する音響を増加させ、ディスプレイモジュール100の前面方向に音響が透過することができるので、高音域帯の音響が向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0150】
図17は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。図18は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。図17及び図18は、図9及び図15に示した背面カバーの構造を変更したものである。したがって、以下の説明では、背面カバーについて詳細に説明し、残りの構成には、図9及び図15と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0151】
図17及び図18を参照すると、振動発生モジュール400は、背面カバー300の背面を基準に傾いて配置することができる。例えば、一側または一側面が開口した第2連結部材800によって振動発生モジュール400は、傾いて配置することができる。例えば、振動発生モジュール400は、第2連結部材800の高さだけ傾くことができる。例えば、第2連結部材800は、一側から一側と反対の他側に行くほどだんだん低い高さを有することができる。例えば、第2連結部材800は、一側と平行な第1辺、第1辺の一端または一縁に連結した第2辺、第1辺の他端または他縁に連結し、第2辺と平行な第3辺を含むことができ、第2辺と第3辺それぞれの高さは、第1辺に隣接するほど低い高さ(または厚さ)を有することができる。
【0152】
例えば、ディスプレイモジュール100の側面での音響出力が向上することができるよう、振動発生モジュール400の傾斜度は、背面カバー300の一側から他側に行くほど異なることができる。例えば、第2連結部材800が配置された側が背面カバー300の一側である場合、背面カバー300の一側から他側に行くほど振動発生モジュール400の傾斜度は大きくなることができる。例えば、振動発生モジュール400の傾斜度は、背面カバー300の中心部から側面(または側壁)に行くほど大きくなることができる。これにより、一側が開口した第2連結部材800の他側で振動発生モジュール400の音響を効率的に出力することができる。
【0153】
本明細書の他の実施例に係る背面カバー300は、振動発生モジュール400の磁石部材403によって対応する磁場領域(M)を除いて配置することができる。例えば、背面カバー300は、第1および第2音響発生装置410、430の磁石部材403によって対応する磁場領域(M)を除いて配置することができる。例えば、磁場領域(M)を除いた部分は、背面カバー300の第2ホール420であり得る。背面カバー300は、電気メッキ鋼板、例えば、EGI(Electrolytically Galvanized Steel Sheet)、または鉄(Fe)系列で構成することができる。例えば、電気メッキ鋼板は、亜鉛(Zn)を電気的にメッキして形成することができる。したがって、磁場領域(M)を除いて、背面カバー300を配置することで、振動発生モジュール400に、背面カバー300による磁場の影響を減らすことができ、振動発生モジュール400の音響特性を向上させることができる。
【0154】
本明細書の他の実施例によると、背面カバー300の背面に配置される第2背面カバー320を含むことができる。例えば、第2背面カバー320は、背面カバー300と振動発生モジュール400との間に配置することができる。例えば、第2背面カバー320は、背面カバー300と、第1および第2音響発生装置410、430の間に配置することができる。例えば、第2背面カバー320は、背面カバー300の一部と重畳することができる。例えば、第2背面カバー320は、振動発生モジュール400の磁石部材403によって対応する磁場領域(M)には、配置することができる。例えば、第2背面カバー320は、第1および第2音響発生装置410、430の磁石部材403によって対応する磁場領域(M)には、配置することができる。
【0155】
例えば、振動発生モジュール400に、背面カバー300による磁場の影響を軽減できるように、第2背面カバー320は、非鉄金属で構成することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430に、背面カバー300による磁場の影響を軽減できるように、第2背面カバー320は、非鉄金属で構成することができる。例えば、第2背面カバー320は、磁石部材403に含まれる鉄(Fe)系列ではない材質で構成することができる。例えば、第2背面カバー320は、アルミニウム(Al)材質、マグネシウム(Mg)合金材質、マグネシウムリチウム(Li)合金材質およびアルミニウム(Al)合金材質のいずれかの材質からなることができる。これに限らず、第2背面カバー320は、鉄(Fe)を含まない材質である場合には、可能である。したがって、振動発生モジュール400に、背面カバー300による磁場の影響を減らすことができ、振動発生モジュール400の音響損失を減らすことができるので、音響特性を向上させることができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430に、背面カバー300による磁場の影響を減らすことができ、第1および第2音響発生装置410、430の音響特性を向上させることができる。
【0156】
例えば、背面カバー320は、少なくとも一つの第2ホール420を含むことができる。例えば、背面カバー320は、第2背面カバー320と重畳する少なくとも一つの第2ホール420を含むことができる。少なくとも一つの第2ホール420は、背面カバー300及び第2背面カバー320と重畳することができる。
【0157】
背面カバー300と第2背面カバー320との間には、第3連結部材820を含むことができる。第3連結部材820は、接着剤であり得る。例えば、接着剤は片面接着剤、片面フォーム接着剤、片面テープ、片面フォームテープ、両面接着剤、両面フォーム接着剤、両面テープ、両面フォームテープ、またはPSA(Pressure Sensitive Adhesive)であり得るが、これに限定されるものではない。
【0158】
図17を参照すると、第2背面カバー320と背面カバー300は、同一平面上に配置することができる。例えば、振動発生モジュール400で反射する音響をより向上させるために第2ホール420の周辺に配置する第2背面カバー320の高さおよび/または形状を調整することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430で反射する音響をさらに向上させるために第2ホール420の周辺に配置する第2背面カバー320の高さおよび/または形状を調節することができる。
【0159】
図18を参照すると、第2背面カバー320は、背面カバー300の第2ホール420の間に配置することができる。例えば、第2背面カバー320は、背面カバー300と振動発生モジュール400の間に配置することができる。例えば、第2背面カバー320は、背面カバー300と、第1および第2音響発生装置410、430の間に配置することができる。例えば、第2背面カバー320および/または第2ホール420は、フォーミング形状で構成することができるので、工程が単純になる効果がある。第2ホール420は、第2背面カバー320にスリットを形成して構成することができる。例えば、第2背面カバー320及び第2ホール420は、フォーミング形状で構成することで、振動発生モジュール400の音響が反射する領域をさらに増加させることができる。例えば、振動発生モジュール400で反射する音響をさらに増加させるために、第2ホール420の周辺に配置する第2背面カバー320の高さおよび/または形状を調整することができる。
【0160】
例えば、一側または一側面が開口した連結部材800および少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、および/または第2背面カバー320は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300および/または第2背面カバー320は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300および/または第2背面カバー320と、構造物900は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、第2背面カバー320、および/または構造物900は、第1および第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。例えば、一側または一側面が開口した連結部材800、少なくとも一つの第2ホール420を含む背面カバー300、第2背面カバー320、および/または構造物900は、第1及び第2音響発生装置410、430の音響がディスプレイモジュール100の前面方向または側面方向に出力するように案内する音響ガイド構造であり得る。
【0161】
例えば、振動発生モジュール400の音響は、振動発生モジュール400と背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第1および第2音響発生装置410、430と背面カバー300の背面との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、磁場領域(M)に配置された背面カバー300との間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、磁場領域(M)に配置された背面カバー300の間で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、振動発生モジュール400の音響は、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、一側または一側面に開口した連結部材800を構成することで、振動発生モジュール400の音響が側面方向に出力することができるので、高音域帯の音響特性を向上させることができる。例えば、一側または一側面に開口した連結部材800を構成することで、振動発生モジュール400の音響が側面方向に出力することができ、傾いた振動発生モジュール400によって、背面カバー300と振動発生モジュール400との間の音響が反射する領域を増加させることができるので、高音域帯の音響特性を向上させることができる。したがって、背面カバー300で反射する音響によって振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力ことができ、磁場領域(M)の背面カバー300で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができる。例えば、背面カバー300で反射する音響によって第1及び第2音響発生装置410、430の音響が反射する領域を増加させることができ、構造物900の側面で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができ、磁場領域(M)の背面カバー300で反射して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができる。
【0162】
図17を参照すると、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第14音響経路(SP14)であり得る。第1および第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第14音響経路(SP14)であり得る。例えば、第14音響経路(SP14)は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第14音響経路(SP14)は、振動発生モジュール400と背面カバー300の間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900の側面で反射する前面方向であり得る。例えば、第14音響経路(SP14)は、振動発生モジュール400と背面カバー300の間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を介して出力する側面方向および前面方向であり得る。例えば、第14音響経路(SP14)は、第2ホール420および/または磁場領域(M)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900で反射する前面方向であり得る。
【0163】
図17を参照すると、振動発生モジュール400の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第2ホール420を介して振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第15音響経路(SP15)であり得る。例えば、第2ホール420を介して第1及び第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第15音響経路(SP15)であり得る。例えば、第15音響経路(SP15)は、第2ホール420および/または磁場領域(M)を介してディスプレイモジュール100の背面から出力する前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であることができる。例えば、第15音響経路(SP15)は、振動発生モジュール400と背面カバー300の間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から出力する前面方向であり得る。したがって、第14音響経路(SP14)及び第15音響経路(SP15)を介して振動発生モジュール400から音響が出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0164】
図18を参照すると、振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第16音響経路(SP16)であり得る。第1および第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第16音響経路(SP16)であり得る。例えば、第16音響経路(SP16)は、ディスプレイモジュール100の背面で反射する側面方向および前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であり得る。例えば、第16音響経路(SP16)は、振動発生モジュール400と背面カバー300の間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900の側面で反射する前面方向であり得る。例えば、第16音響経路(SP16)は、振動発生モジュール400と背面カバー300の間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)で反射する側面方向および前面方向であることができ、第2連結部材800を介して出力する側面方向および前面方向であり得る。例えば、第16音響経路(SP16)は、第2ホール420および/または磁場領域(M)で反射する側面方向および前面方向であることができ、構造物900で反射する前面方向であり得る。
【0165】
図18を参照すると、振動発生モジュール400の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2音響発生装置410、430の音響は、第2ホール420を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第2ホール420を介して振動発生モジュール400で発生する音響の経路は、第17音響経路(SP17)であり得る。例えば、第2ホール420を介して第1及び第2音響発生装置410、430で発生する音響の経路は、第17音響経路(SP17)であり得る。例えば、第17音響経路(SP17)は、第2ホール420および/または磁場領域(M)を介してディスプレイモジュール100の背面から出力する前面方向(またはディスプレイモジュールの厚さ方向)であることができる。例えば、第17音響経路(SP17)は、振動発生モジュール400と背面カバー300の間のギャップ空間(GS)(または音放出空間)から出力する前面方向であり得る。したがって、第17音響経路(SP17)及び第17音響経路(SP17)を介して振動発生モジュール400からの音響が出力することができるので、高音域帯の音響がより向上することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0166】
図17及び図18で構造物900を構成しなくても、傾いた振動発生モジュール400の構造および/または、背面カバー300および/または第2背面カバー320の振動発生モジュール400の音響が反射する領域を増加させることができ、第2ホールまたはパターン420、または磁場領域(M)で反射する音響がディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができるので、高音域帯の音響を向上させることができるディスプレイ装置を提供することができる。例えば、傾いた振動発生モジュールによって振動発生モジュール400の音響が反射して高音域帯での回折を増加させ、ディスプレイモジュール100の前面方向に音響が透過することができるので、高音域帯の音響を向上させることができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0167】
図19は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示した図である。図20は、図19に示した線II-II’の断面図である。したがって、以下の説明では、背面カバーとバックライトおよび、これらと関連する構成に対してのみ詳細に説明し、残りの構成には、図1図18と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0168】
図19及び図20を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置では、背面カバー300は、バックライト130の内部に内部エアギャップ132が設けられるようにディスプレイモジュール100のバックライト130を支持することができる。
【0169】
一例による背面カバー300は、ディスプレイモジュール100の背面を支持する背面部310、および背面部310の端領域または縁領域(EA)に配置され、パネルガイド200を支持する側面部330を含むことができる。
【0170】
背面部310は、ディスプレイモジュール100の背面を覆うように配置され、ディスプレイモジュール100を支持することができる。背面部310は、ディスプレイモジュール100のバックライト130を支持し、振動発生モジュール400を支持することができる。
【0171】
背面部310は、バックライト130の内部に内部エアギャップ132を設けることができるよう凹な曲面形態の断面構造を含むことができる。バックライト130の内部エアギャップ132は、振動発生モジュール400の振動によって発生して伝播される音響の響胴の役割をすることで、低音域帯の音響特性を向上させることができる。背面部310は、凹な曲面形態の断面構造を含むことを除いて、前述した背面部と実質的に同じなので、凹な曲面形態の断面構造を除いた残りの構造の重複説明は省略することにする。
【0172】
一例による背面部310は、ディスプレイモジュール100の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、ディスプレイモジュール100の中間領域(MA)がディスプレイ装置の背面の方に突出したカップ構造を有することができる。例えば、背面部310の上面とディスプレイパネル110の背面との間の距離(またはギャップ)は、ディスプレイモジュール100の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、端領域または縁領域(EA1、EA2)から中間領域(MA)に行くほどだんだん増加することができる。
【0173】
一例による背面部310において、ディスプレイモジュール100の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、背面部310の一端または一縁と他端または他縁との間をつなぐ仮想の平面(または水平線)と背面部310の中間領域(MA)との間の距離(または深さ)は、背面部310の全体の長さの0.01%~0.5%であり得る。例えば、背面部310の中間部分(MA)の深さが背面部310の全体の長さの0%である場合には、背面部310は、実質的に平面構造を有することができる。この場合、バックライト130の内部に内部エアギャップ132を設けることができなくなる。また、背面部310の中間領域(MA)の深さが背面部310の全体の長さの0.5%を超える場合には、バックライト130の内部に設けられる内部エアギャップ132の距離(または大きさ)が増加するので、距離に比例する高音域帯の音波の透過損失の増加により、中高音域の音響が実現されないか、中高音域の音圧が減少することができ、第1音響発生装置410によって発生する中高音域の音響と第2音響発生装置430によって発生する重低音域帯の音響との間の音響分離現象が発生し得、ディスプレイ装置の厚さが増加し得る。したがって、背面部310の中間領域(MA)の深さは、バックライト130の内部エアギャップ132が低音域帯の音響特性の向上のための響胴の役割をすることができるよう背面部310の全体の長さの0.01%~0.5%に設定することができる。中音域帯は200Hz~3kHzであることができるが、必ずしもこれに限定されず、3kHz~5kHzであり得る。高音域帯は3kHz以上であり得るが、必ずしもこれに限定されず、5kHz以上であることもできる。
【0174】
側面部330は、背面部310の端または縁から曲げてパネルガイド200を支持することができる。側面部330は、背面部310上にバックライト収納スペースを設け、バックライト収納スペースに収納(または支持)されたバックライト130の側面を囲むことができる。
【0175】
バックライト130は、反射シート133、導光板131、光源部、及び光学シート部135を含むことができる。
【0176】
反射シート133は、背面カバー300の背面部310上に配置することができる。反射シート133は、背面部310の凹面形態に沿って凹面形態を有するように背面部310上に配置することができる。例えば、反射シート133は、自重によって凹面形態に反ることによって背面部310の形態にそのまま沿う等角(conformal)形態を有するように背面部310に安着することができる。反射シート133は、導光板131から入射する光を導光板131の方に反射させることで光の損失を最小化または減らすことができる。
【0177】
導光板131は、ディスプレイパネル110と重畳するように反射シート133上に配置され、少なくとも1つの一側壁に設けられた入光面を含むことができる。導光板131は、光透過性プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。導光板131は、光源部から入光面を介して入射する光をディスプレイパネル110の方に進行(または出光)させる。
【0178】
本明細書の実施例に係る導光板131は、背面部310の凹面形態にそのまま沿わない凹面形態を有するように反射シート133上に配置することができる。例えば、導光板131は、反射シート133(または背面部310)の形態にそのまま沿わない非等角(non-conformal)形態を有するように反射シート133上に安着または配置することができる。これにより、バックライト130は、反射シート133と導光板131の間に内部エアギャップ132を含むことができる。内部エアギャップ132は、ディスプレイモジュール100の中間領域(MA)と重畳する反射シート133と導光板131の間に設けることができる。ディスプレイモジュール100の端領域または縁領域(EA)と重畳する反射シート133と導光板131の端または縁は互いに接触し、これにより、内部エアギャップ132は、反射シート133と導光板131の端または縁との間に設けられない。内部エアギャップ132は、ディスプレイモジュール100の中間領域(MA)と重畳する反射シート133と導光板131との間に設けられ、振動発生モジュール400の振動によって発生して伝播される音響の響胴の役割をすることで、低音域帯の音響特性を向上させることができる。
【0179】
導光板131は、自重によって凹面形態に曲がって反射シート133上に安着することができる。例えば、導光板131の剛性が相対的に低い場合、反射シート133(または背面部310の凹面形態をそのまま沿う形態に曲がって反射シート133上に安着または配置することで、内部エアギャップ132は、反射シート133と導光板131との間に設けられない。逆に、導光板131の剛性が相対的に高い場合、自重によって曲がらず平面状態で反射シート133上に安着または配置されることで、内部エアギャップ132は、導光板131と反射シート133の両端または両縁を除いた残りの部分との間に形成され得、この場合、内部エアギャップ132の距離(または大きさ)が増加するため、距離に比例する高音域帯の音波の透過損失の増加によって、中高音域帯の音響が実現されないか、中高音域帯の音圧が減少し得、第1音響発生装置410によって発生する中高音域帯の音響と第2音響発生装置430によって発生する重低音域帯の音響との間の音響分離現象が発生し得る。したがって、導光板131は、ディスプレイモジュール100の中間領域(MA)と重畳する反射シート133と導光板131の間に内部エアギャップ132を設けるために、反射シート133(または背面部310)の凹面形態にそのまま沿わない非等角形態で凹に湾曲した反射シート133上に安着することができる剛性材質からなり得る。
【0180】
光源部は、導光板131に設けられた入光面に光を照射する。光源部は、ディスプレイパネル110の端領域または縁領域(EA)と重畳するように背面カバー300に配置することができる。一例による光源部は、光源用プリント回路基板に実装して導光板131の入光面に光を照射する複数の発光ダイオード素子を含むことができる。
【0181】
光学シート部135は、導光板131の前面上に配置して導光板131から出光する光の輝度特性を向上させることができる。光学シート部135は、導光板131の凹面形態にそのまま沿う等角形態を有するように導光板131上に配置することができる。
【0182】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、図1図18に示したディスプレイ装置と同様の効果を有することができる。また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、凹面形態の断面構造を有する背面カバー300の背面部310によって、バックライト130の導光板131と反射シート133との間に設けられる内部エアギャップ132の響胴の役割によって、低音域帯の音響特性をさらに向上することができる。
【0183】
図21は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の音響出力特性を示したグラフである。図21で、細い実線は、図6のディスプレイ装置で一側が開口していない連結部材を有するディスプレイ装置(または比較例のディスプレイ装置)の周波数-音圧の特性を示したものである。太い実線は、図8のディスプレイ装置の周波数-音圧の特性を示したものである。点線は、図17のディスプレイ装置の周波数-音圧の特性を示したものである。図21で、横軸は周波数(Frequency,Hz)を示し、縦軸は音圧(Sound Pressure Level,dB)を示す。図21の音圧レベルは、Audio Precision社のAPX525 Audio Analyzer(FFT Analyzer)を用い、印加電圧は3Vrmsであり、サインスイープ(sine sweep)を20Hz~20kHzで印加し、ディスプレイパネルから0.5m離れた場所で音圧レベルを測定した。サインスイープは短時間でスイープをする方式であり得、この方式に制限されるものではない。
【0184】
図21を参照すると、図8及び図17のディスプレイ装置は、比較例のディスプレイ装置と比較して低音域帯の200Hz以下での音圧が向上することが分かる。例えば、図8及び図17のディスプレイ装置は、比較例のディスプレイ装置と比較して200Hz以下での音圧が約10dB以上向上することが分かる。したがって、図8および図17のディスプレイ装置は、比較例のディスプレイ装置と比較して低音域帯の音圧が向上することが分かる。例えば、非鉄金属で背面カバーを構成することで、低音域帯の音圧が向上することが分かる。
【0185】
そして、中音域帯の200Hz~3kHz以下での音圧は、図8及び図17のディスプレイ装置が比較例のディスプレイ装置と比較して、約5dB~約8dB以上向上することが分かる。高音域帯の3kHz以上での音圧は、図8及び図17のディスプレイ装置が比較例のディスプレイ装置と比較して、約5dB~約7dB以上向上することが分かる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、高音域帯の音響が向上することが分かる。例えば、高音域帯の出力が強い圧電振動装置を構成しなくても、高音域帯の音響を出力することができる振動発生モジュールを含むディスプレイ装置を提供することができる。したがって、低音域帯ないし高音域帯の音響が向上し得る振動発生モジュールを含むディスプレイ装置を提供することができる。
【0186】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、別途のスピーカーなしディスプレイモジュールの振動によって音響を出力する様々なアプリケーションに適用可能である。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラーブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、カーナビゲーション、車両用ディスプレイ装置、劇場用ディスプレイ装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書のディスプレイデバイスがモバイル・デバイスなどに適用される場合、スピーカーまたはレシーバーであることができるが、これに限定されるものではない。
【0187】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、以下のように説明することができる。
【0188】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール、ディスプレイモジュールの背面に配置された背面カバー、背面カバーの背面領域に配置された振動発生モジュールを含み、振動発生モジュールから出力される音響は、ディスプレイモジュールの前面方向および背面方向に出力することができる。
【0189】
本明細書のいくつかの例によると、振動発生モジュールは、背面カバーの背面の縁に配置され、背面カバーの背面から離隔することができる。
【0190】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイ装置は、背面カバーの背面の縁と振動発生モジュールの間の空間に連通された少なくとも一つのホールをさらに含み、少なくとも一つのホールを介して振動発生モジュールから出力される音響が、ディスプレイモジュールの前面方向と側面方向に出力されることが可能である。
【0191】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイ装置は、振動発生モジュールと背面カバーの間に配置され、一側が開口した連結部材をさらに含むことができ、振動発生モジュールの音響は、連結部材の一側を介してディスプレイモジュールの側面方向に出力することができる。
【0192】
本明細書のいくつかの例によると、振動発生モジュールは、背面カバーの背面に対して傾いて配置することができる。
【0193】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、振動発生モジュールと重畳する少なくとも一つのホールをさらに含むことができる。
【0194】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、振動発生モジュールと重畳する複数のホールをさらに含むことができ、複数のホールは、背面カバーの中心部に行くほど異なることができる。
【0195】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、振動発生モジュールを基準に傾いて配置することができる。
【0196】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイ装置は、背面カバーと振動発生モジュールの間に配置される第2背面カバー、および背面カバーおよび第2背面カバーと重畳するホールをさらに含むことができる。
【0197】
本明細書のいくつかの例によると、第2背面カバーは、少なくとも一つのホールをさらに含むことができる。
【0198】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーと第2背面カバーは、異なる材質で構成することができる。
【0199】
本明細書のいくつかの例によると、第2背面カバーは非鉄金属からなることができる。
【0200】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイ装置は、ディスプレイモジュールの一側に配置された構造物をさらに含むことができ、振動発生モジュールの音響は、構造物で反射して、ディスプレイモジュールの前面方向に出力することができる。
【0201】
本明細書のいくつかの例によると、構造物は、背面カバーの背面に配置された底部、ディスプレイモジュールの一側から離隔して、底部に連結した側部、および底部と側部との間にある音響案内部を含むことができる。
【0202】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、ディスプレイモジュールの背面に配置された背面部、およびディスプレイモジュールを支持する側面部を含み、背面部は凹面形態の断面構造を含むことができる。
【0203】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール、ディスプレイモジュールの背面に配置された背面カバー、および背面カバーの背面領域に配置され、ディスプレイモジュールに音響を出力する振動発生モジュールを含み、背面カバーと振動発生モジュールは、非並行に配置することができる。
【0204】
本明細書のいくつかの例によると、振動発生モジュールは、背面カバーの背面に対して非並行に配置され、および/または背面カバーは、振動発生モジュールに対して非並行に配置することができる。
【0205】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイ装置は、振動発生モジュールと背面カバーの間に配置され、一側が開口した連結部材をさらに含むことができ、振動発生モジュールの音響は、連結部材の一側を介してディスプレイモジュールの側面方向に出力することができる。
【0206】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、振動発生モジュールと重畳する1つ以上のホールをさらに含むことができる。
【0207】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、複数のホールをさらに含むことができ、複数のホールは、背面カバーの一側から他側に行くほど異なることができる。
【0208】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、複数のパターンをさらに含むことができ、複数のパターンは、背面カバーの一側から他側に行くほど異なることができる。
【0209】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイ装置は、背面カバーと振動発生モジュールの間に配置される第2背面カバー、および背面カバーおよび第2背面カバーと重畳するホールをさらに含むことができる。
【0210】
本明細書のいくつかの例によると、第2背面カバーは、振動発生モジュールの磁場領域を除いた部分に配置することができる。
【0211】
本明細書のいくつかの例によると、第2背面カバーは、振動発生モジュールの磁場領域を除いた部分および背面カバーの一部と重畳して配置することができる。
【0212】
本明細書のいくつかの例によると、第2背面カバーは非鉄金属からなることができる。
【0213】
本明細書のいくつかの例によると、ディスプレイ装置は、ディスプレイモジュールの一側に配置された構造物をさらに含むことができ、振動発生モジュールの音響は、構造物で反射して、ディスプレイモジュールの前面方向に出力することができる。
【0214】
本明細書のいくつかの例によると、構造物は、背面カバーの背面に配置された底部、ディスプレイモジュールの一側から離隔して、底部に連結した側部、および底部と側部との間にある音響案内部を含むことができる。
【0215】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、ディスプレイモジュールの背面に配置された背面部、およびディスプレイモジュールを支持する側面部を含み、背面部は凹面形態の断面構造を含むことができる。
【0216】
本明細書のいくつかの例によると、背面カバーは、第1背面領域及び第2背面領域を含み、振動発生モジュールは、第1背面領域に配置された第1音響発生装置および第2背面領域に配置された第2音響発生装置を含むことができる。
【0217】
本明細書のいくつかの例によると、背面部の中間領域と背面部の一縁と他縁との間をつなぐ仮想の平面との間の距離は、背面部の全体の長さの0.01%~0.5%に設定されることができる。
【0218】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、背面部の凹面形態に沿って凹面形態を有するように背面部上に配置される反射シートをさらに含むことができる。
【0219】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、反射シート上に配置された導光板、および反射シートと導光板との間に内部エアギャップをさらに含むことができる。
【0220】
上述した本明細書の実施例で説明した特徴、構造、効果などは、本明細書の少なくとも一つの例に含まれ、必ずしも一つの例のみに限定されるものではない。さらに、本明細書の少なくとも一つの例で例示した特徴、構造、効果などは、本明細書が属する分野の通常の知識を有する者によって異なる例に対しても組み合わせ、または変形して実施可能である。したがって、このような組み合わせと変形に係る内容は、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0221】
以上で説明した本明細書では、前述した実施例及び添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的事項を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0222】
100:ディスプレイモジュール
110:ディスプレイパネル
130:バックライト
200:パネルガイド
300:背面カバー
310:背面部
409:第1ホール
400:振動発生モジュール
410、430:音響発生装置
420:第2ホール
600:システムの背面カバー
800:第2連結部材
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