(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】プロトン密度脂肪画分を計算するためのMRI方法
(51)【国際特許分類】
A61B 5/055 20060101AFI20220328BHJP
【FI】
A61B5/055 376
A61B5/055 311
(21)【出願番号】P 2020502163
(86)(22)【出願日】2018-02-23
(86)【国際出願番号】 EP2018054488
(87)【国際公開番号】W WO2019015810
(87)【国際公開日】2019-01-24
【審査請求日】2020-12-15
(32)【優先日】2017-07-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】520012194
【氏名又は名称】アムラ・メディカル・エービー
【氏名又は名称原語表記】AMRA Medical AB
【住所又は居所原語表記】Badhusgatan 5,582 22 Linkoeping,Sweden
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ダールクビスト・ラインハルト、オロフ
【審査官】後藤 順也
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-091051(JP,A)
【文献】特開2010-051335(JP,A)
【文献】特表2017-513676(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0096974(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/055
G01R 33/20-33/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
関心領域(ROI)内の脂肪を基準とする脂質定量化に基づいて、および基準組織の決定を用いて、水Wと脂肪Fが分離された磁気共鳴イメージング
(MRI
)からプロトン密度脂肪画分
(PDFF
)を計算する方法であって、前記方法はPDFFを、
【数1】
として決定するステップを備え、ここにおいて、
Fは、前記MRIからもたらされる前記ROI内の脂肪信号であり、
β
fは、前記基準組織内と前記ROI内の前記脂肪信号のT1飽和因子の比をもたらす関数であり、
Rは、前記基準組織内の脂肪の飽和因子によって不飽和の脂肪および水信号の合計が飽和された後の不飽和の脂肪および水信号の合計の表示である、
方法。
【請求項2】
Rは、前記方法がPDFFを
【数2】
として決定するステップを備えるように、F
refとPDFF
refとの間の割り当てをもたらし、ここにおいて、
F
refは、前記基準組織内の脂肪信号であり、
PDFF
refは、前記基準組織の別個の実験によって、または所定の定数によってもたらされる前記基準組織のPDFFである、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基準組織内および前記ROI内の脂肪信号の前記T1飽和因子は等しく、β
f=1をもたらす、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記PDFFは、T
2*緩和効果に対する事前の補正なしに、脂肪を基準とする2点ディクソン捕捉から決定され、前記基準組織内
の水信号W
refは、W
refに結果としてのT
2*緩和効果が乗算されたときの結果としての値が、前記ROI内の前記水信号
が、2点ディクソン捕捉を用いた前記ROI内の前記MRIからの前記水信号の復元である、前記ROI内の観測された水信号W
2PDに等し
い、という近似をもたらすものであるように、低
いものであり、前記PDFFが、
【数3】
として計算されるようにもたらし、ここにおいて、
F
2PDは、2点ディクソン捕捉を用いた前記ROI内の前記MRIからの前記脂肪信号の復元である、前記ROI内の前記観測された脂肪信号であり、
T
ipは、前記ROI内の前記MRIからの前記水および脂肪信号の水プラス脂肪信号を備えた、同相(IP)成分のエコー時間の定数であり、
T
2*
wは、2点ディクソン分析からの結果としての前記ROI内の水のT
2*緩和効果であり、
T
opは、前記ROI内の前記MRIからの前記水および脂肪信号の差を備えた、異相(OP)成分のエコー時間の定数であり、
F
2PD,refは、前記基準組織の前記観測された脂肪信号であり、2点ディクソン捕捉を用いた前記基準組織内の前記MRIからの前記脂肪信号の復元である、
請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記T
2*緩和効果値は、別個の実験において決定される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記T
2*緩和効果値は、母平均に基づく定数として設定される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記水と脂肪が分離されたイメージングは、スポイルドグラディエントエコー水-脂肪分離型画像復元であり、ここにおいて、β
fは、
【数4】
と
【数5】
の割り当てであり、ここにおいて、αは、前記MRI
の捕捉における有効フリップ角であり、T
Rは反復時間であり、T
1f,refは、前記基準組織内の前記脂肪信号に対する前記T1飽和因子であり、およびT
1f,ROIは、前記ROI内の前記脂肪信号に対する前記T1飽和因子である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記F
refは、前記基準組織内の前記脂肪信号の加重補間として決定される、請求項2に
従属する請求項3から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
Rは、F・β
f+W・β
wとして定義され、ここにおいて、前記基準組織内および前記ROI内の前記脂肪信号の前記T1飽和因子は等しく、β
f=1をもたらし、PDFFを
【数6】
として決定するステップを備えた前記方法をもたらし、ここにおいて、
Wは、前記MRIによってもたらされる前記ROI内の前記水信号であり、
β
wは、前記基準組織内の前記脂肪信号の前記T1飽和因子と、前記ROI内の前記水信号の前記T1飽和因子の比をもたらす関数である、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
β
wは、
【数7】
を決定することによって別個の実験において決定され、ここにおいて、PDFF
exは、別個の実験において測定された前記プロトン密度脂肪画分
(PDFF
)である、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
PDFF
exは、別個の2点ディクソン実験によってもたらされる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
プロトン密度脂肪画分
(PDFF
)の計算装置であって、
水Wと脂肪Fが分離された磁気共鳴イメージング
(MRI
)を受信するように構成された受信機と、
受信された水と脂肪が分離されたMRIに基づいて、および関心領域(ROI)内の脂肪を基準とする脂質定量化に基づいて、および基準組織の決定を用いて、前記プロトン密度脂肪画分
(PDFF
)を
【数8】
として決定するように構成されたプロセッサとを備え、ここにおいて、
Fは、前記MRIからもたらされる前記ROI内の脂肪信号であり、
β
fは、前記基準組織内と前記ROI内
における前記脂肪信号のT1飽和因子の比をもたらす関数であり、
Rは、前記基準組織内の脂肪の飽和因子によって不飽和の脂肪および水信号の合計が飽和された後の不飽和の脂肪および水信号の合計の表示である、
プロトン密度脂肪画分
(PDFF
)の計算装置。
【請求項13】
Rは、前記
計算装置がPDFFを
【数9】
として決定す
るように、F
refとPDFF
refとの間の割り当てをもたらし、ここにおいて、
F
refは、前記基準組織内の脂肪信号であり、
PDFF
refは、前記基準組織の別個の実験によって、または所定の定数によってもたらされる前記基準組織のPDFFである、
請求項12に記載の
計算装置。
【請求項14】
前記基準組織内および前記ROI内の前記脂肪信号の前記T1飽和因子は等しく、β
f=1をもたらす、請求項12または13に記載の
計算装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、PDFFをT
2*緩和効果に対する事前の補正なしに、脂肪を基準とする2点ディクソン捕捉から決定するように構成され、前記基準組織内
の水信号W
refは、W
refに結果としてのT
2*緩和効果が乗算されたときの結果としての値が、前記ROI内の前記水信号
が、2点ディクソン捕捉を用いた前記ROI内の前記MRIからの前記水信号の復元である、前記ROI内の観測された水信号W
2PDに等
しい、という近似をもたらすものであるように、低
いものであり、前記PDFFが、
【数10】
として前記プロセッサによって決定されるようにもたらし、ここにおいて、
F
2PDは、2点ディクソン捕捉を用いた前記ROI内の前記MRIからの前記脂肪信号の復元である、前記ROI内の前記観測された脂肪信号であり、
T
ipは、前記ROI内の前記MRIからの前記水および脂肪信号の水プラス脂肪信号を備えた、同相(IP)成分のエコー時間の定数であり、
T
2*
wは、2点ディクソン分析からの結果としての前記ROI内の水の前記T
2*緩和効果であり、
T
opは、前記ROI内の前記MRIからの前記水および脂肪信号の差を備えた、異相(OP)成分のエコー時間の定数であり、
F
2PD,refは、前記基準組織の前記観測された脂肪信号であり、2点ディクソン捕捉を用いた前記基準組織内の前記MRIからの前記脂肪信号の復元である、
請求項13または14に記載の
計算装置。
【請求項16】
前記T
2*緩和効果値は、別個の実験において決定される、請求項15に記載の
計算装置。
【請求項17】
前記T
2*緩和効果値は、母平均に基づく定数として設定される、請求項15に記載の
計算装置。
【請求項18】
前記水と脂肪が分離されたイメージングは、スポイルドグラディエントエコー水-脂肪分離型画像復元であり、ここにおいて、β
fは、
【数11】
と
【数12】
の割り当てであり、ここにおいて、αは、前記MRI
の捕捉における有効フリップ角であり、T
Rは反復時間であり、T
1f,refは、前記基準組織内の前記脂肪信号に対する前記T1飽和因子であり、およびT
1f,ROIは、前記ROI内の前記脂肪信号に対する前記T1飽和因子である、請求項12から17のいずれか一項に記載の
計算装置。
【請求項19】
前記F
refは、前記基準組織内の前記脂肪信号の加重補間として決定される、請求項13
に従属する請求項14から18のいずれか一項に記載の
計算装置。
【請求項20】
Rは、F・β
f+W・β
wとして定義され、ここにおいて、前記基準組織内および前記ROI内の前記脂肪信号の前記T1飽和因子は等しく、β
f=1をもたらし、PDFFを
【数13】
として決定するように構成された前記プロセッサをもたらし、ここにおいて、
Wは、前記MRIによってもたらされる前記ROI内の前記水信号であり、
β
wは、前記基準組織内の前記脂肪信号の前記T1飽和因子と、前記ROI内の前記水信号の前記T1飽和因子の比をもたらす関数である、
請求項12に記載の
計算装置。
【請求項21】
β
wは、
【数14】
を決定することによって別個の実験において決定され、ここにおいて、PDFF
exは、別個の実験において測定された前記プロトン密度脂肪画分
(PDFF
)である、
請求項20に記載の
計算装置。
【請求項22】
PDFF
exは、別個の2点ディクソン実験によってもたらされる、請求項21に記載の
計算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、脂肪を基準とする脂質定量化に基づくプロトン密度脂肪画分(PDFF)磁気共鳴イメージング(MRI)の計算に関する。
【背景技術】
【0002】
脂肪症によって特徴付けられる一連の疾患である、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD:non-alcoholic fatty liver disease)は、メタボリック症候群、糖尿病、および肥満に関連付けられ(Ekstedtら、2006;Ertleら、2011)、進行した繊維症、肝硬変、および肝細胞癌に繋がり得る(Ekstedtら、2006;Wattacherilら、2012)。NAFLDのより重い形である、非アルコール性脂肪性肝炎は、現在先進国における肝疾患の唯一の最も一般的な原因であり(Sanyal、2011;Misraら、2009)、高い罹病率および死亡率に関連付けられる。NAFLDを有する患者における肝細胞性脂肪の評価および等級付けは通常、肝臓生検および組織学を必要とする。しかし、肝臓生検はサンプリングのばらつきに敏感な、高価で、侵襲的であり、痛みを伴う処置であるので(Hubscher、2006;Wieckowskaら、2008)、磁気共鳴分光法(MRS)およびMRIを含む画像診断法が、プロトン密度脂肪画分(PDFF)を決定するためにしばしば採用されている。PDFF-MRSは、肝脂肪分の定量化のための非侵襲的で正確な方法であるが、その費用および特定の専門知識への依存性のために、臨床診療で実施することは困難となっている。さらに、この方法は肝臓脂肪分の局所的推定を与えるのみである(Reederら、2010)。マルチエコーMRIによって決定されたPDFFイメージングは、再現性があり、MRS(Noureddin、2013;Kamg、2011)、肝臓生検(Tangら、2013)、および生体外測定(Bannasら、2015)と密接に相互に関連がある肝脂肪の非局所的、定量的、標準化された測定をもたらす。
【0003】
異相および同相画像の捕捉に基づく、2点ディクソン(2PD)技法を用いた伝統的な定量的脂肪画分分析は、肝脂肪を評価するために有用であることが示されている(Dixon、1984;Glover、1991;Qayyumら、2005;Pilleulら、2005;Reederら、2005;ReederおよびSirlin、2010)。マルチエコーディクソンに対して2PDの欠点は、T2
*が別個の実験において決定されなければならないことである。しかし、本質において、デュアルおよびマルチエコーディクソンは共に、T2
*減衰、肝脂肪のスペクトルの複雑さ、およびT1飽和バイアスを含む、MRI信号強度に影響を及ぼす同じ交絡した因子を共有する(Reederら、2011;Chebroluら、2010)。最初の3つの因子は信号モデリングを通して低減され得るが、T1飽和バイアスは一般に、代替の、長い反復時間が結果として実行不可能な息止め時間となるので、低フリップ角を用いて回避される。しかし、低フリップ角は、低い信号対雑音比(SNR)に関連付けられ、肝臓PDFFイメージングにおける低減された感度に繋がる(Johnsonら、2014)。これは画像ボクセルサイズ、息止め長さ、およびSNRの間のトレードオフを複雑にする。さらに、SNRが減少するのに従って、特に肥満した患者において、適切なコイル位置決めがより重要となり、これは技法の臨床的移行をより難しくする。
【0004】
フリップ角を増加させ、それによって捕捉をT1飽和型状態に変換することによって、ボクセルサイズ、息止め長さ、および望ましいSNRのレベルの間のトレードオフの重要性は低くなる(Kuhnら、2014)。しかし、T1重み付けは、補正されない限り、測定された信号内にバイアスを引き起こす(Fleysherら、2009)。Kuhnおよび同僚によって実証されたように、より複雑な実験を用いて、T1バイアスを適応的に測定し、それに対して補償することが可能である(Kuhnら、2014)。このような補正を3次元(3D)捕捉に適用することは、脂肪および水組織のT1値が良好に特性化された場合は、直接的となる。それでも、MRパルスシーケンス実装形態の特定の特性、ならびに水および脂肪のT1の定量化における不確実さは、信号方程式の妥当性に影響を及ぼすことがあり、残留T1バイアスに繋がり得る。
【0005】
脂肪を基準とする脂質定量化は、T1重み付けされたディクソンイメージングにおける脂肪定量化を可能にし、もともとHuおよび同僚、ならびにDahlqvist Leinhardおよび同僚によって導入された(HuおよびNayak、2008;Dahlqvist Leinhardら、2008)。この定量化方法は、純粋な脂肪組織内の脂質信号を用いて、水および脂肪画像の観測された信号強度を較正する。これはディクソン画像を共通の強度スケールに変換し、そこでは脂肪画像における1の値は、100%の脂肪組織濃度に対応する。T1重み付けの不変性は、Petersonらによって示された(Petersonら、2016)。その研究において、脂肪を基準とする技法を用いた筋肉内の脂肪組織定量化は、方法の間の非常に高い一致を有して、通常の低フリップ角PDFF推定と対照して正当性が立証された。最近、Anderssonおよび同僚はさらに、骨格筋および肝臓組織内のバイアスフィールド推定に対して、1.5Tおよび3.0Tの両方での全身のイメージングにおいて、脂肪を基準とする技法の正当性を立証した(Anderssonら、2015)。さらに、Hebaおよび同僚は、MRSを基準として用いた肝臓のPDFFを推定するための、大きさをベースとするMRIの正確さは、異なる数のエコーを用いたときに変らず、起こり得る、対象ベースの交絡因子によって影響されなかったと決定した(Hebaら、2016)。
【発明の概要】
【0006】
上記で論じられたように、例えば肝臓のPDFFの計算のための枠組みの必要性がある。本発明の目的は、添付の独立請求項による、T1重み付けされた2点および多点ディクソンイメージングに基づく、PDFFの計算のためのこのような枠組みをもたらすことである。本発明の実施形態は、添付の独立請求項によってもたらされる。本発明はそれによって、脂肪および水信号の飽和比を用いた補正を通じて、または脂肪基準化に続いて得られる脂肪推定の直接の使用によって、脂肪を基準とするディクソンイメージングを用いた臓器PDFFの正確な推定のための技術をもたらす。これは、上記で論じられた病気の診断および治療のための肝臓PDFFの推定に対して特に関連性がある。
【0007】
PDFFを計算することとは、本発明による方法において、脂肪および水画像の復元は、T2
*効果、および/または脂質スペクトルまたは復元の特性によるスペクトル分散効果に対して、補正されてよくまたはされなくてもよいことが意味される。
【0008】
PDFF計算を行うように構成されたPDFF計算装置は、必要なコンピュータ実行可能プログラムを備え、計算のために必要な入力がもたらされる、コンピュータによって構成され得る。
【0009】
本発明およびその実施形態は、正確なプロトン密度脂肪画分(PDFF)推定が、脂肪を基準とする脂肪定量化に基づく提示された枠組みを用いた、T1重み付けされた脂肪と水が分離されたイメージングにおいて達成され得ることをもたらす。本発明は、多スペクトル脂質モデルを用いない単純化した復元を用いた2点ディクソン(2PD)磁気共鳴イメージング(MRI)が、固定されたT2
*補正を用いて正確な肝臓PDFF推定のために用いられ得ることをもたらす。これは、肝臓水信号の個々のT2
*値を考慮に入れることによってさらに改善され得る。しかしこれは、人体の他の臓器にも適用可能である。
【0010】
脂肪を基準とする定量化技法は、2PD脂肪画分技法と比べて、2PD PDFF計算におけるT2
*効果に対してずっと低い感受性を示す。T2
*緩和に対するこの低下された感受性は、脂肪を基準とする計算が分母に水信号を含まないので達成される。
【0011】
本発明は、PDFFは、提案される手法を用いた、T1飽和が補正された10PD捕捉を用いて、正確に推定され得ることをもたらす。異なる息止めにおいて、異なるシーケンスで、および厳密な品質管理を満たすデータセット内の異なる捕捉コイルを用いて、捕捉された肝臓PDFFに対して±1.41%、およびすべてのデータセットを含む分析において±1.44%の一致の限界が、本発明を用いて達成され得、これは他の最新技術の実装形態を用いて一般に観測されるものより低い。
【0012】
本発明の使用で分かったことは、非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)を有する506人の成人に対する彼等の過去に遡っての分析におけるHebaおよび同僚の最近の研究のものと比較され得、そこでは肝臓PDFFは、右肝葉磁気共鳴分光法(MRS)を基準として用い、増強されない3.0T MRIを用いて推定された(Hebaら、2016)。この以前の研究において、PDFF MRI所見は、スペクトル補正を有する脂肪画分測定に基づいた2エコー法を用いた、磁気共鳴分光法(MRS)と密接に一致したが、T2
*補正なしでは最も不正確であった(Hebaら、2016)。
【0013】
本発明は、肝脂質スペクトルによって引き起こされる効果を補償するため代替のやり方をもたらす。捕捉されたデータに基づく脂質スペクトルの補正は、特に分析はまた脂質T2
*および水T2
*緩和の推定が関わるので、通常は複雑なプロセスである(Qayyumら、2005;Reederら、2011;Huら、2011)。ここでは、脂質スペクトルモデルの詳細について、何らの仮定もなされていない。本明細書で述べられる方法を用いて、なされる唯一の基本的仮定は、同相および逆相イメージングが、脂肪および水に対して高度に明確なコントラストを作り出すこと、および脂質スペクトルによって引き起こされる、観測される脂質信号に対する効果は、基準脂肪組織内および肝臓組織内の両方において同様であることである。
【0014】
本発明の第1の態様によれば、関心領域(ROI)内の脂肪を基準とする脂質定量化に基づいて、および基準組織の決定を用いて、水Wと脂肪Fが分離された磁気共鳴イメージングMRIからプロトン密度脂肪画分PDFFを計算する方法がもたらされる。方法はPDFFを、
【0015】
【0016】
として決定するステップを備え、ここにおいて、
Fは、MRIからもたらされるROI内の脂肪信号であり、
βfは、基準組織内とROI内の脂肪信号のT1飽和値の比をもたらす関数であり、
Rは、強度スケール上の脂肪および水信号の合計の表示であり、ここで、脂肪および水信号のそれぞれの飽和は、基準組織内の脂肪の飽和に等しい。
【0017】
方法は、MRIからもたらされるROI内の脂肪信号に、基準組織内とROI内の脂肪信号のT1飽和値の比をもたらす関数であるβfが乗算されたものとを備えるものとして述べられてよく、それらの積は、脂肪および水が基準組織から外挿される脂肪信号に影響するのみの飽和レベルで飽和される強度スケール上の、脂肪および水の合計の信号強度の表示であるRによって除算される。
【0018】
一実施形態において、方法は、基準組織内の脂肪信号のT1飽和値を決定するステップをさらに備え得る。代替として、このような決定は予め行われ、方法は、基準組織内の脂肪信号のT1飽和値を受信するステップを備え得る。さらに、方法は一実施形態において、PDFFの決定においてβfに対して用いられることになる、ROI内の脂肪信号のT1飽和値を決定するステップを、または代替としてこのようなROI内の脂肪信号のT1飽和値を受信するステップを備え得る。
【0019】
一実施形態において、方法は、PDFFの決定のために、上記で定義されたようなRの値を受信するステップを備え得る。代替として、方法は、Rの決定のための入力を受信するステップと、その入力に基づいてRを決定するステップとを備え得る。
【0020】
一実施形態において、Rは、方法がPDFFを
【0021】
【0022】
として決定するステップを備えるように、FrefとPDFFrefとの間の割り当てをもたらすことができ、ここにおいて、
Frefは、基準組織内の脂肪信号であり、
PDFFrefは、基準組織の別個の実験によって、または所定の定数によってもたらされる基準組織のPDFFである。
【0023】
この実施形態による方法はさらに、Fと、基準組織内の脂肪信号であるFrefとの間の割り当てに、βfと、基準組織の別個の実験によって、または所定の定数によってもたらされる基準組織のPDFFであるPDFFrefとが乗算されたものとして述べられ得る。PDFFrefおよびFrefの値は、一実施形態において、PDFFの決定のために用いられることになる方法のステップにおいて受信され得る。
【0024】
別の実施形態において、基準組織内およびROI内の脂肪信号のT1飽和値は等しくなることができ、βf=1をもたらす。
【0025】
さらなる実施形態において、PDFFは、T2
*緩和効果に対する事前の補正なしに、脂肪を基準とする2点ディクソン捕捉から決定されてよく、基準組織内の水信号Wrefは、Wrefに結果としてのT2
*緩和効果が乗算されたときの結果としての値が、ROI内の水信号は、2点ディクソン捕捉を用いたROI内のMRIからの水信号の復元である、ROI内の観測された水信号W2PDに等しくなるという近似をもたらすものであるように低くなり得、PDFFが、
【0026】
【0027】
として決定されるようにもたらし、ここにおいて、
F2PDは、2点ディクソン捕捉を用いたROI内のMRIからの脂肪信号の復元である、ROI内の観測された脂肪信号であり、
Tipは、ROI内のMRIからの水および脂肪信号の水プラス脂肪信号を備えた、同相(IP)成分のエコー時間の定数であり、
T2
*
wは、2点ディクソン分析からの結果としてのROI内の水のT2
*緩和効果であり、
Topは、ROI内のMRIからの水および脂肪信号の差を備えた、異相(OP)成分のエコー時間の定数であり、
F2PD,refは、基準組織の観測された脂肪信号であり、2点ディクソン捕捉を用いた基準組織内のMRIからの脂肪信号の復元である。一実施形態において、方法は、PDFF決定のために用いられることになるF2PDおよびF2PD,ref信号値を受信するステップを備え得る。一実施形態において、方法は、PDFF決定のために用いられることになるTopおよびTip時間値を受信するステップを備え得る。一実施形態において、方法は、PDFF決定のために用いられることになるT2
*
w値を受信するステップを備え得る。
【0028】
一実施形態において、T2
*緩和効果値は、別個の実験において決定され得る。
【0029】
別の実施形態において、T2
*緩和効果値は、母平均に基づく定数として設定され得る。
【0030】
さらなる実施形態において、βfは、
【0031】
【0032】
と
【0033】
【0034】
の割り当てとすることができ、αは、MRI捕捉における有効フリップ角であり、TRは反復時間であり、T1f,refは、基準組織内の脂肪信号に対するT1値であり、およびT1f,ROIは、ROI内の脂肪信号に対するT1値である。一実施形態において、方法は、PDFF決定のために用いられることになるTR、T1f,ref、およびT1f,ROI値を受信するステップを備え得る。
【0035】
別の実施形態において、Frefは、基準組織内の脂肪信号の加重補間として決定され得る。さらに、このような基準組織内の脂肪信号の加重補間をもたらすために、“Romu T, Borga M, Dahlqvist Leinhard O. MANA-multiscale adaptive normalized averaging. In: Proceedings of the IEEE International Symposium on Biomedical Imaging: From Nano to Macro, Chicago, IL, USA, 2011. pp 361-364”において提示されたような方法が用いられ得る。
【0036】
一実施形態において、Rは、F・βf+W・βwとして定義されてよく、および基準組織内およびROI内の脂肪信号のT1飽和値は等しく、βf=1をもたらし、PDFFを
【0037】
【0038】
として決定するステップを備えた方法をもたらし、ここにおいて、
Wは、MRIによってもたらされるROI内の水信号であり、
βwは、基準組織内の脂肪信号のT1飽和値と、ROI内の水信号のT1飽和値の比をもたらす関数である。一実施形態において、方法は、基準組織内の脂肪信号のT1飽和値を決定するステップをさらに備え得る。代替として、このような決定は予め行われ、方法は、基準組織内の脂肪信号のT1飽和値を受信するステップを備え得る。さらに、方法は一実施形態において、PDFFの決定においてβwに対して用いられることになる、ROI内の脂肪信号のT1飽和値を決定するステップを備える。代替として、このような決定は予め行われ、方法は、ROI内の脂肪信号のT1飽和値を受信するステップを備え得る。
【0039】
さらなる実施形態において、βwは、
【0040】
【0041】
を決定することによって別個の実験において決定されてよく、ここにおいて、PDFFexは、別個の実験において測定されたプロトン密度脂肪画分である。別個の実験において測定されたPDFFexは、好ましくは、決定されることになるβwがその中で用いられることになるPDFF計算と同じ対象において行われ得るが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0042】
またさらなる実施形態において、PDFFは、別個の2点ディクソン実験によってもたらされ得る。βwを決定するための方程式は、次いで
【0043】
【0044】
を決定することによってもたらされ得る。
【0045】
本発明の第2の態様によれば、プロトン密度脂肪画分PDFF計算装置がもたらされ、計算装置は受信機とプロセッサとを備える。受信機は、水Wと脂肪Fが分離された磁気共鳴イメージングMRIを受信するように構成され得る。プロセッサは、受信された水と脂肪が分離されたMRIに基づいて、および関心領域(ROI)内の脂肪を基準とする脂質定量化に基づいて、および基準組織の決定を用いて、PDFFを
【0046】
【0047】
として決定するように構成されてよく、ここにおいて、
Fは、MRIからもたらされるROI内の脂肪信号であり、
β
fは、基準組織内とROI内の脂肪信号のT1飽和値の比をもたらす関数であり、
Rは、強度スケール上の脂肪および水信号の合計の表示であり、ここで、脂肪および水信号のそれぞれの飽和は、基準組織内の脂肪の飽和に等しい。受信機およびプロセッサは、要素を受信し、上述の実施形態のいずれかによる決定を行うようにさらに構成され得る。
図3で分かるように、PDFF計算装置10は、MRIソース20から入力を受信し得る。MRIソース20は、ROIおよび基準組織に対する水と脂肪が分離されたMRデータをもたらし得る。PDFF計算装置10は、上記の実施形態のいずれかによる計算を行うように構成されたコンピュータとすることができる。
【0048】
本発明は、添付の図面を参照して以下でより詳しく述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1】本発明の実施形態による方法の概略ブロック図。
【
図2】本発明の実施形態による方法の概略ブロック図。
【
図3】本発明の実施形態によるPDFF計算装置の概略ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本発明は、本発明の好ましい実施形態に従って、本明細書の以下でより十分に述べられる。しかし本発明は多くの異なる形で具体化されてよく、および本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろこれらの実施形態は、本開示が徹底したおよび完全なものとなるように、および本発明の範囲を当業者に十分に伝えるようにもたらされる。
【0051】
信号モデル
T2
*および脂質スペクトル効果を考慮に入れた後のスポイルドグラディエントエコー水-脂肪分離型画像復元において、水(W)および脂肪(F)信号は、以下の方程式
【0052】
【0053】
および
【0054】
【0055】
によって表され得、ここでWunsatおよびFunsatは、不飽和の水および脂肪信号であり、swおよびsfは、局所的フリップ角α、反復時間TR、ならび組織依存性のT1値、水および脂肪に対してT1wおよびT1fに依存する、水および脂肪因子である。αの正確な値は、それがプリスキャン性能と、無線周波数パルスプロファイルの特性とに依存するので、未知であることに留意されたい。
【0056】
組織の脂肪分を定量化するためには、不飽和のFunsatは、それが脂肪プロトンの数の他に、ある範囲の未知の因子に依存するので不十分である。プロトン密度脂肪画分(PDFF)は、これらの未知の因子に対して不変な定量的脂肪分技法である。PDFFイメージングにおいてFunsatは、不飽和の同相信号基準、IPunsat=Funsat+Wunsatを用いて較正され、例えばPDFFは
【0057】
【0058】
として定義される。
【0059】
FunsatおよびIPunsatにおいて乗法因子は同一であるので、PDFFは、MRI可視の脂肪および水プロトンの合計に対する、MRI可視の脂肪プロトンの画分である。さらに、PDFFは不飽和のMRI信号に基づくので、捕捉パラメータは、例えば低フリップ角を選択することによって、sw≒sfとなるように設定されなければならない。代替として、swとsfの比を決定するために、追加の画像が収集される必要がある。
【0060】
代替の定量的技法は、Fが脂肪信号Frefを用いて較正される、脂肪を基準とするMRIである(Romuら、2011; Dahlqvist Leinhardら、2008)。利点は、FrefがFと同じsfだけ影響されることを考えれば、この測定は水および脂肪飽和に対して不変であることである。しかし、脂肪を基準とする信号は、基準における脂肪プロトンの数に対して、測定点における脂肪プロトンの数に対応し、したがってPDFFと同一ではない。脂肪基準信号をPDFFに変換するために、脂肪因子、sf,R、によって飽和する、同相基準、R、が存在すると仮定し、例えば:
【0061】
【0062】
次いで、PDFF方程式は、
【0063】
【0064】
として表されてよく、ここで因子
【0065】
【0066】
は、測定された脂肪信号と基準との間の飽和におけるいかなる差も補正する。またRの飽和が、脂肪信号のそれと同様である場合、βf≒1となることに留意されたい。
【0067】
脂肪を基準とする信号をPDFFに関連付ける
脂肪を基準とする脂質定量化において、信号基準は、対象内の純粋な脂肪組織の領域から捕捉され、全画像ボリュームにわたって補間される(Romuら、2011;Dahlqvist Leinhardら、2008)。脂肪を基準とする信号をPDFFに変換するために、Frefが基準組織の脂肪信号を表すものとし、Rの飽和をFrefの飽和レベルに、すなわち、sf,ref=sf,Rとなるように設定する。したがって、基準組織のPDFFは、Fref・R-1に等しくなり、それにより
【0068】
【0069】
、および測定点におけるPDFFを記述する式5は、したがって以下のように再定式化され得(
図1および2を参照)、
【0070】
【0071】
ここで
【0072】
【0073】
は、脂肪を基準とする信号、例えば補間された脂肪基準信号によって較正された未加工の脂肪信号である。これはさらに
図1および2に示される。
【0074】
式7の帰結は、脂肪を基準とする分析において較正された脂肪信号は、脂肪基準組織内のPDFFに対して、および基準に対する脂肪飽和における差を調整することによって、PDFFに変換され得るということである。さらに、脂肪飽和が基準と同様である場合、脂肪を基準とするPDFFは、
【0075】
【0076】
として算出され得る。
【0077】
2点ディクソン(2PD)イメージングにおいて生じる効果に対する調整
2PD分析において、OP画像の、位相に敏感な復元の後の脂肪および水画像成分の単純化した復元を用いて、観測された脂肪信号は、
【0078】
【0079】
によって与えられ、ここでtf
+は、脂肪T2
*緩和、
【0080】
【0081】
と、脂肪のスペクトル分散、dと、エコー時間TopおよびTipとの関数である。同様に、
【0082】
【0083】
は、水信号によって引き起こされるクロストークを、
【0084】
【0085】
と、エコー時間TopおよびTipとの関数として記述する。同様に、観測される水信号は、
【0086】
【0087】
によって与えられる。
【0088】
式8においてPDFFについて解くと、2点ディクソンイメージングを用いて推定される対応する信号を用いて、以下を与える。
【0089】
【0090】
さらに、脂肪組織において
【0091】
【0092】
であるので、ならびに同様なT2
*効果F2PDおよびF2PD,ref、すなわち
【0093】
【0094】
を仮定すると、式11は、
【0095】
【0096】
に近似され、ここで
【0097】
【0098】
およびPDFFrefだけが未知数である。
【0099】
T1飽和型ディクソンイメージングにおけるPDFFの定量化
T1飽和型ディクソンイメージングにおけるPDFF定量化のために、2つの異なる実装形態が用いられ得る。
【0100】
実装形態1.T2
*緩和および脂肪組織水濃度の効果に対する補正を用いた脂肪を基準とするディクソンイメージング。
【0101】
PDFFが式12によって与えられるように、T1飽和型2PDを仮定する。さらに、式12内の
【0102】
【0103】
およびPDFFrefの値は、別個の実験において個々のレベルで決定されてよく、または定数であると仮定され、母平均に設定され得る。
【0104】
実装形態2.脂肪を基準とするディクソンイメージングに基づくT1飽和補正を用いた水を基準とするT2
*補正されたディクソンイメージング。
【0105】
脂肪と水の飽和比、βw=sf/swが既知である場合、T2
*およびスペクトル分散効果に対して補正された、T1飽和型ディクソン捕捉からのPDFFは、
【0106】
【0107】
によって与えられる。
【0108】
飽和比βwは、次いでβwに対して以下の表式を最小化することによって、脂肪を基準とするPDFF2PDなど、別個のPDFF実験に基づいて決定され得、
【0109】
【0110】
これは、水を基準とする捕捉におけるPDFFと、脂肪を基準とするT2
*補正された2PD捕捉からのPDFF2PDとの間の、観測された差を最小化する。
【0111】
図3は、MRIソース20からの入力を受信するPDFF計算装置10を示し、入力は水と脂肪が分離されたMRイメージングである。PDFF計算装置10は、受信機12とプロセッサ14とを備える。受信機は、MRIソース20からの入力を受信するように構成される。プロセッサは、上述のような方法によりPDFFを決定するように構成される。受信機12はまた、プロセッサによる決定において用いられることになる、基準組織のPDFFの形での入力を受信し得る。
【0112】
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【0113】
図面および明細書において、本発明の好ましい実施形態および例が開示され、特定の用語が使用されたが、それらは一般的および記述的な意味のみにおいて用いられ、限定する目的のためではなく、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲に記載される。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 関心領域(ROI)内の脂肪を基準とする脂質定量化に基づいて、および基準組織の決定を用いて、水Wと脂肪Fが分離された磁気共鳴イメージングMRIからプロトン密度脂肪画分PDFFを計算する方法であって、前記方法はPDFFを、
【数33】
として決定するステップを備え、ここにおいて、
Fは、前記MRIからもたらされる前記ROI内の脂肪信号であり、
βfは、前記基準組織内と前記ROI内の前記脂肪信号のT1飽和値の比をもたらす関数であり、
Rは、強度スケール上の脂肪および水信号の合計の表示であり、ここで、前記脂肪および水信号のそれぞれの飽和は、前記基準組織内の前記脂肪の飽和に等しい、
方法。
[2] Rは、前記方法がPDFFを
【数34】
として決定するステップを備えるように、FrefとPDFFrefとの間の割り当てをもたらし、ここにおいて、
Frefは、前記基準組織内の前記脂肪信号であり、
PDFFrefは、前記基準組織の別個の実験によって、または所定の定数によってもたらされる前記基準組織の前記PDFFである、
[1]に記載の方法。
[3] 前記基準組織内および前記ROI内の前記脂肪信号の前記T1飽和値は等しく、βf=1をもたらす、[1]または[2]に記載の方法。
[4] 前記PDFFは、T2*緩和効果に対する事前の補正なしに、脂肪を基準とする2点ディクソン捕捉から決定され、ここにおいて、前記基準組織内の前記水信号Wrefは、Wrefに結果としてのT2*緩和効果が乗算されたときの結果としての値が、前記ROI内の前記水信号は、2点ディクソン捕捉を用いた前記ROI内の前記MRIからの前記水信号の復元である、前記ROI内の観測された水信号W2PDに等しくなるという近似をもたらすものであるように低く、前記PDFFが、
【数35】
として計算されるようにもたらし、ここにおいて、
F2PDは、2点ディクソン捕捉を用いた前記ROI内の前記MRIからの前記脂肪信号の復元である、前記ROI内の前記観測された脂肪信号であり、
Tipは、前記ROI内の前記MRIからの前記水および脂肪信号の水プラス脂肪信号を備えた、同相(IP)成分のエコー時間の定数であり、
T2*wは、2点ディクソン分析からの結果としての前記ROI内の水の前記T2*緩和効果であり、
Topは、前記ROI内の前記MRIからの前記水および脂肪信号の差を備えた、異相(OP)成分のエコー時間の定数であり、
F2PD,refは、前記基準組織の前記観測された脂肪信号であり、2点ディクソン捕捉を用いた前記基準組織内の前記MRIからの前記脂肪信号の復元である、
[2]または[3]に記載の方法。
[5] 前記T2*緩和効果値は、別個の実験において決定される、[4]に記載の方法。
[6] 前記T2*緩和効果値は、母平均に基づく定数として設定される、[4]に記載の方法。
[7] 前記水と脂肪が分離されたイメージングは、スポイルドグラディエントエコー水-脂肪分離型画像復元であり、ここにおいて、βfは、
【数36】
と
【数37】
の割り当てであり、ここにおいて、αは、前記MRI捕捉における有効フリップ角であり、TRは反復時間であり、T1f,refは、前記基準組織内の前記脂肪信号に対する前記T1飽和値であり、およびT1f,ROIは、前記ROI内の前記脂肪信号に対する前記T1飽和値である、[1]から[6]のいずれか一項に記載の方法。
[8] 前記Frefは、前記基準組織内の前記脂肪信号の加重補間として決定される、[2]から[7]のいずれか一項に記載の方法。
[9] Rは、F・βf+W・βwとして定義され、ここにおいて、前記基準組織内および前記ROI内の前記脂肪信号の前記T1飽和値は等しく、βf=1をもたらし、PDFFを
【数38】
として決定するステップを備えた前記方法をもたらし、ここにおいて、
Wは、前記MRIによってもたらされる前記ROI内の前記水信号であり、
βwは、前記基準組織内の前記脂肪信号の前記T1飽和値と、前記ROI内の前記水信号の前記T1飽和値の比をもたらす関数である、
[1]に記載の方法。
[10] βwは、
【数39】
を決定することによって別個の実験において決定され、ここにおいて、PDFFexは、別個の実験において測定された前記プロトン密度脂肪画分PDFFである、
[9]に記載の方法。
[11] PDFFexは、別個の2点ディクソン実験によってもたらされる、[10]に記載の方法。
[12] プロトン密度脂肪画分PDFF計算装置であって、
水Wと脂肪Fが分離された磁気共鳴イメージングMRIを受信するように構成された受信機と、
受信された水と脂肪が分離されたMRIに基づいて、および関心領域(ROI)内の脂肪を基準とする脂質定量化に基づいて、および基準組織の決定を用いて、前記プロトン密度脂肪画分PDFFを
【数40】
として決定するように構成されたプロセッサとを備え、ここにおいて、
Fは、前記MRIからもたらされる前記ROI内の脂肪信号であり、
βfは、前記基準組織内と前記ROI内の前記脂肪信号のT1飽和値の比をもたらす関数であり、
Rは、強度スケール上の脂肪および水信号の合計の表示であり、ここで、前記脂肪および水信号のそれぞれの飽和は、前記基準組織内の前記脂肪の飽和に等しい、
プロトン密度脂肪画分PDFF計算装置。
[13] Rは、前記方法がPDFFを
【数41】
として決定するステップを備えるように、FrefとPDFFrefとの間の割り当てをもたらし、ここにおいて、
Frefは、前記基準組織内の前記脂肪信号であり、
PDFFrefは、前記基準組織の別個の実験によって、または所定の定数によってもたらされる前記基準組織の前記PDFFである、
[12]に記載の装置。
[14] 前記基準組織内および前記ROI内の前記脂肪信号の前記T1飽和値は等しく、βf=1をもたらす、[12]または[13]に記載の装置。
[15] 前記プロセッサは、PDFFをT2*緩和効果に対する事前の補正なしに、脂肪を基準とする2点ディクソン捕捉から決定するように構成され、ここにおいて、前記基準組織内の前記水信号Wrefは、Wrefに結果としてのT2*緩和効果が乗算されたときの結果としての値が、前記ROI内の前記水信号は、2点ディクソン捕捉を用いた前記ROI内の前記MRIからの前記水信号の復元である、前記ROI内の観測された水信号W2PDに等しくなるという近似をもたらすものであるように低く、前記PDFFが、
【数42】
として前記プロセッサによって決定されるようにもたらし、ここにおいて、
F2PDは、2点ディクソン捕捉を用いた前記ROI内の前記MRIからの前記脂肪信号の復元である、前記ROI内の前記観測された脂肪信号であり、
Tipは、前記ROI内の前記MRIからの前記水および脂肪信号の水プラス脂肪信号を備えた、同相(IP)成分のエコー時間の定数であり、
T2*wは、2点ディクソン分析からの結果としての前記ROI内の水の前記T2*緩和効果であり、
Topは、前記ROI内の前記MRIからの前記水および脂肪信号の差を備えた、異相(OP)成分のエコー時間の定数であり、
F2PD,refは、前記基準組織の前記観測された脂肪信号であり、2点ディクソン捕捉を用いた前記基準組織内の前記MRIからの前記脂肪信号の復元である、
[13]または[14]に記載の装置。
[16] 前記T2*緩和効果値は、別個の実験において決定される、[15]に記載の装置。
[17] 前記T2*緩和効果値は、母平均に基づく定数として設定される、[15]に記載の装置。
[18] 前記水と脂肪が分離されたイメージングは、スポイルドグラディエントエコー水-脂肪分離型画像復元であり、ここにおいて、βfは、
【数43】
と
【数44】
の割り当てであり、ここにおいて、αは、前記MRI捕捉における有効フリップ角であり、TRは反復時間であり、T1f,refは、前記基準組織内の前記脂肪信号に対する前記T1飽和値であり、およびT1f,ROIは、前記ROI内の前記脂肪信号に対する前記T1飽和値である、[12]から[17]のいずれか一項に記載の装置。
[19] 前記Frefは、前記基準組織内の前記脂肪信号の加重補間として決定される、[13]から[18]のいずれか一項に記載の装置。
[20] Rは、F・βf+W・βwとして定義され、ここにおいて、前記基準組織内および前記ROI内の前記脂肪信号の前記T1飽和値は等しく、βf=1をもたらし、PDFFを
【数45】
として決定するように構成された前記プロセッサをもたらし、ここにおいて、
Wは、前記MRIによってもたらされる前記ROI内の前記水信号であり、
βwは、前記基準組織内の前記脂肪信号の前記T1飽和値と、前記ROI内の前記水信号の前記T1飽和値の比をもたらす関数である、
[12]に記載の装置。
[21] βwは、
【数46】
を決定することによって別個の実験において決定され、ここにおいて、PDFFexは、別個の実験において測定された前記プロトン密度脂肪画分PDFFである、
[20]に記載の装置。
[22] PDFFexは、別個の2点ディクソン実験によってもたらされる、[21]に記載の装置。