(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】管理機能間モビリティのコンテキストにおけるネットワーク機能の取り扱い
(51)【国際特許分類】
H04W 36/12 20090101AFI20220328BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20220328BHJP
【FI】
H04W36/12
H04W92/24
(21)【出願番号】P 2020568433
(86)(22)【出願日】2019-06-13
(86)【国際出願番号】 EP2019065623
(87)【国際公開番号】W WO2019211496
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2021-01-08
(32)【優先日】2018-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100169100
【氏名又は名称】辰川 肇
(72)【発明者】
【氏名】チェン, チィェン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ヨン
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/088836(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,TS23.502: Procedures for policy management when AMF relocation[online],3GPP TSG SA WG2 #124 S2-179633,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_124_Reno/Docs/S2-179633.zip>,2017年12月01日
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on AMF-PCF Association Termination[online],3GPP TSG SA WG2 #128 S2-186488,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_128_Vilnius/Docs/S2-186488.zip>,2018年06月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアネットワーク内のターゲットアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティ(新AMF)により実行される、ソースAMFエンティティから前記ターゲットAMFエンティティへのAMFエンティティの変更の期間中
にネットワーク機能(NF)利用情報を
前記ソース
AMFエンティティ
(旧AMF)と通信す
る方法であって、
前記ターゲット
AMFエンティティにより、前記ソース
AMFエンティティから、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を受信すること(1500、5-10)と、
前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFタイプの新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定すること(1502、10-10)と、
前記ターゲット
AMFエンティティにより、前記ソース
AMFエンティティへ、前記ターゲット
AMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソース
AMFエンティティへ示す情報を通信すること(1504、10-10)と、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記NFエンティティは、ショートメッセージサービス機能(SMSF)エンティティ、ポリシー制御機能(PCF)エンティティ、及びセッション管理機能(SMF)エンティティのうちの1つ以上を含む、方法。
【請求項3】
請求項
1に記載の方法であって、前記ターゲット
AMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソース
AMFエンティティへ示す前記情報を通信することは、
前記ターゲットAMFエンティティにより、前記ソースAMFエンティティへ、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示すNamf_Communication_CreateUEContext応答を送信すること、
を含む、方法。
【請求項4】
請求項
3に記載の方法であって、Namf_Communication_CreateUEContextサービス操作を呼び出しながら、前記Namf_Communication_CreateUEContext応答を生成すること、をさらに含む、方法。
【請求項5】
請求項
1に記載の方法であって、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示す前記情報を通信することは、
前記ターゲットAMFエンティティにより、無線アクセスノード(RAN)からハンドオーバ通知を受信することと、
前記ターゲットAMFエンティティにより、前記ハンドオーバ通知に応じて、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示すNamf_Communication_N2InfoNotifyサービス操作を呼び出すことと、
を含む、方法。
【請求項6】
請求項
1に記載の方法であって、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示す前記情報を通信することは、
前記ターゲットAMFエンティティにより、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示すNamf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス操作を呼び出すこと、
を含む、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法であって、前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFタイプの前記新NFエンティティに対応する前記少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定することは、前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFタイプの前記新NFエンティティに対応する前記少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定するためにNFサービス発見機能を実行すること、を含む、方法。
【請求項8】
コアネットワーク内のソースアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティ(旧AMF)により実行される、前記ソースAMFエンティティからターゲットAMFエンティティへのAMFエンティティの変更の期間中
にネットワーク機能(NF)利用情報を
前記ターゲット
AMFエンティティ
(新AMF)から受信す
る方法であって、
前記ソース
AMFエンティティにより、前記ターゲット
AMFエンティティへ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を送信することと、
前記ソース
AMFエンティティにより、前記ターゲット
AMFエンティティから、前記ターゲット
AMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記UEにサービスする新NFに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信することと、
を含む方法。
【請求項9】
請求項
8に記載の方法であって、前記NFエンティティは、ショートメッセージサービス機能(SMSF)エンティティ、ポリシー制御機能(PCF)エンティティ、及びセッション管理機能(SMF)エンティティのうちの1つ以上を含む、方法。
【請求項10】
請求項
8に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが新セッション管理機能(SMF)IDを使用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、旧SMFエンティティに対し、前記旧SMFエンティティ内の既存のセッション管理(SM)コンテキストを解放するためにNsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービス操作を呼び出すこと、
をさらに含む、方法。
【請求項11】
請求項
8に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが旧SMF IDを使用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティによりローカルで、前記ソースAMFエンティティ内の既存のセッション管理(SM)コンテキストを解放するための削除を行うこと、
をさらに含む、方法。
【請求項12】
請求項
8に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが旧ポリシー制御機能(PCF)IDを使用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、前記旧PCF IDに対応する旧PCFエンティティのローカルでの解放を行うこと、
をさらに含む、方法。
【請求項13】
請求項
12に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが新PCF IDを利用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、PCFエンティティへ、Npcf_AMPolicyControl_Deleteサービス操作を送信すること、
をさらに含む、方法。
【請求項14】
請求項
8に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが旧SMSF IDを使用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、前記旧SMSF IDに対応する旧SMSFエンティティの関連付けコンテキストのローカルでの解放を行うこと、
をさらに含む、方法。
【請求項15】
請求項
8に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが新SMSF IDを利用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、旧SMSFエンティティへ、前記旧SMSFエンティティ上のSMS用のUEコンテキストの解放をトリガするためにNsmsf_SMService_Deactivateサービス操作を送信すること、
をさらに含む、方法。
【請求項16】
ソースアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティからターゲットAMFエンティティへのAMFエンティティの変更の期間中にネットワーク機能(NF)利用情報を
前記ソース
AMFエンティティ
(旧AMF)と通信するための
前記ターゲット
AMFエンティティ
(新AMF)であって、前記ターゲット
AMFエンティティは、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令群を記憶するメモリと、を備え、それにより前記ターゲット
AMFエンティティは、
前記ターゲット
AMFエンティティにより、前記ソース
AMFエンティティから、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を受信することと、
前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFタイプの新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定することと、
前記ターゲット
AMFエンティティにより、前記ソース
AMFエンティティへ、前記ターゲット
AMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソース
AMFエンティティへ示す情報を通信することと、
を有する方法を実行するように動作可能である、ターゲット
AMFエンティティ。
【請求項17】
ソースアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティからターゲットAMFエンティティへのAMFエンティティの変更の期間中にネットワーク機能(NF)利用情報を
前記ターゲット
AMFエンティティ
(新AMF)から受信するための
前記ソース
AMFエンティティ
(旧AMF)であって、前記ソース
AMFエンティティは、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令群を記憶するメモリと、を備え、それにより前ソース
AMFエンティティは、
前記ソース
AMFエンティティにより、前記ターゲット
AMFエンティティへ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を送信することと、
前記ソース
AMFエンティティにより、前記ターゲット
AMFエンティティから、前記ターゲット
AMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記UEにサービスする新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信することと、
を有する方法を実行するように動作可能である、ソース
AMFエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここで提示される実施形態は、モビリティ管理機能の変更の期間中にコアネットワーク内のターゲットモビリティ管理機能がネットワーク機能(NF)利用情報をソースモビリティ管理機能と通信するための、方法、ノード/機能エンティティ、コンピュータ及びコンピュータプログラムプロダクトに関連する。
【背景技術】
【0002】
概して、ここで使用される全ての用語は、異なる意味が明確に与えられていない限り、及び/又は使用されている文脈から異なる意味が示唆されていない限り、関係する技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。あるエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどへの全ての言及は、別段の明示的な記述の無い限り、それらエレメント、装置、コンポーネント、手段、ステップなどの少なくとも1つのインスタンスへの言及としてオープンに解釈されるべきである。あるステップが他のステップに後続し若しくは先行するものとして明示的に説明されておらず、及び/又は、あるステップが他のステップに後続し若しくは先行しなければならないことが暗黙の了解でない限り、ここで開示されるいかなる方法のステップも、開示された厳密な順序で実行されなくてよい。ここで開示される任意の実施形態の任意の特徴が、適切であるならば、他の任意の実施形態へ適用されてよい。同様に、任意の実施形態の任意の利点が、他のどの実施形態にも当てはまり得るものであり、逆もまたしかりである。包含される実施形態の他の目的、特徴及び利点が以下の説明から明らかとなるであろう。
【0003】
3GPP技術仕様(TS)23.502v15.1.0は、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)に伴うモビリティ登録手続を有しており、旧(ここでは"ソース"ということもある)AMFは、ユーザ機器(UE)により使用され新(ここでは"ターゲット"ということもある)AMFへ提供されるいくつかのネットワーク機能(NF)識別子(ID)(非限定的な例として、PCF ID又はSMSF IDなど)をその中に含めるかもしれない。新/ターゲットAMFは、過去に使用されたNFが依然としてUEに適しているかをチェックすることになり、適していない場合には新たなNF IDが選択され得る。
【0004】
図1は、その登録手続(TS23.502v15.1.0
図4.2.2.2.2-1)を示している。登録手続のステップ5は次の通りである:
5.[条件により]旧AMFから新AMFへ:Namf_Communication_UEContextTransfer(SUPI, UE Context in AMF (表5.2.2.2.2-1の通り))に対する応答
旧AMFは、UEのSUPI及びMMコンテキストを含めることにより、Namf_Communication_UEContextTransferの呼び出しについて新AMFに対し応答を行う。
旧AMFが確立済みのPDUセッションに関する情報を保持する場合、旧AMFは、セッション管理機能(SMF)情報DNN、S-NSSAI(s)及びPDU Session IDを含める。
旧AMFがN3IWFに対するアクティブなNGAP UE-TNLAバインディングに関する情報を保持する場合、旧AMFは、当該NGAP UE-TNLAバインディングに関する情報を含める。
【0005】
登録手続のステップ16は次の通りである:
16.[条件により]新AMFは第4.16.1.2節で定義された通りのポリシー関連付け確立(Policy Association Establishment)を実行する。緊急登録(Emergency Registration)については、本ステップはスキップされる。
新AMFがステップ5におけるAMF間モビリティの最中に受信される(V-)PCFにより識別されるポリシー及び課金機能(PCF)にコンタクトする場合、新AMFは、Npcf_AMPolicyControl Get操作に(V-)PCF IDを含めるものとする。このインジケーションは、初期登録手続の最中にはAMFにより含められない。
AMFがモビリティ制限(例えば、UEロケーション)を調整のためにPCFへ通知する場合、又はPCFがいくつかの条件(例えば、アプリケーション使用中、日時)に起因して自身でモビリティ制限を更新する場合、PCFは、更新されたモビリティ制限をAMFへ提供するものとする。
【0006】
登録手続のステップ21は次の通りである:
21.[条件により]旧AMFから(V-)PCFへ:AMF開始型のポリシー関連付け終了(AMF-Initiated Policy Association Termination)
旧AMFが過去にPCFに対するポリシー関連付けを開始しており、旧AMFがPCF IDを新AMFへ移管しなかった(例えば、新AMFが異なるPLMN内にある)場合、旧AMFは、第4.16.3.2節において定義されている通り、AMF開始型のポリシー関連付け終了手続を実行して、PCFとの関連付けを削除する。
【0007】
AMFは、以下に従ってPCF(新たなPCFの選択かPCFの再利用)との接続/関連付けを確立する。
[4.16.1 ポリシー関連付け確立]
[4.16.1.1 概要]
ポリシー関連付け確立のために3つのケースが考慮される:
1.UEによるネットワークに対する初期登録
2.ハンドオーバ手続中のPCF変更無しでのAMF再割当てと登録手続
3.ハンドオーバ手続中のPCF変更有りでのAMF再割当てと登録手続
【0008】
図2は、選択された新たなPCFとのAMポリシー関連付け確立(TS23.502v15.1.0
図4.16.1.2-1)を示している。
【0009】
4.16.1.2 選択された新たなPCFとのAMポリシー関連付け確立。この手続は、以下のシナリオを考慮している:
1.UEによるネットワークに対する初期登録
2.ハンドオーバ手続中のPCF変更有りでのAMF再割当てと登録手続
【0010】
この手続は、ローミングシナリオ及び非ローミングシナリオの双方に関係する。
【0011】
図3は、旧PCFとのAMポリシー関連付け確立(TS23.502v15.1.0
図4.16.1.3-1)を示している。
【0012】
[旧PCFとのAMポリシー関連付け確立」
本手続は、ハンドオーバ手続中のPCF変更無しでのAMF再割当てと登録手続とを包含する状況に関係する。
【0013】
この手続は、ローミングシナリオ及び非ローミングシナリオの双方に関係する。
【0014】
図4は、NAS上でのショートメッセージサービス(SMS)をサポートする登録手続(TS23.502v15.1.0
図4.13.3.1-1)を示している。
【0015】
以下は、AMFがいかにしてSMSFとの接続/関連付けを管理するかである。
【0016】
[4.13.3.2 NAS上のSMSについての登録解除手続]
UEがNAS上でSMSを送受信することをもはや望んでいないことをUEがAMFへ指し示す(例えば、後続の登録要求(Registration Request)メッセージに"SMS supported"インジケーションを含めない)場合、又は、AMFがUEは登録解除されたものとみなし若しくはAMFがUE初期登録、加入取下げ若しくは5GSからEPSへのモビリティを示すUDMからの登録解除通知(Deregistration Notification)を受信した場合、AMFは、Nsmsf_SMService_Deactivateサービス操作を呼び出して、ローカルの構成に基づいいてSMSF上のSMSについてUEコンテキストのリリースをトリガする。AMFは、UEコンテキスト内に記憶しているSMSFアドレスを削除するか又は非アクティブ化し得る。SMSFは、UDMからNudm_UECM_Deregistration (SUPI, NF ID, Access Type)サービス操作を呼び出して、UEのSMSFアドレスを削除するようにUDMをトリガするものとする。UDMは、Nudr_DM_Update (SUPI, Subscription Data, SMS Subscription data, SMSF address)によって、UDR内のSMSFにおけるUEコンテキストを更新し得る。SMSFは、AMFアドレスを含むSMS用UEコンテキストをも除去する。
【発明の概要】
【0017】
現在のところ、ソースモビリティ管理機能(例えば、ソースAMF)からターゲットモビリティ管理機能(例えば、ターゲットAMF)へ移動する場合に、ソースAMFがNFとの関連付けを終了させるべきか否かが定義されていないという状況が存在する。具体的には、初期登録又は初期PDUセッション確立の期間中にAMFによりいくつかのNFが選択された場合に、AMFとそれらNFとの間に長寿命の接続/関連付けが生成されることになる。NFとは、非限定的な例によれば、PCF及び/又はSMSFである(SMF変更は3GPPリリース16に入るであろう)。
【0018】
UEモビリティの期間中に、新/ターゲットAMFが選択される場合、旧/ソースAMFが選択済みの/旧NFに関連する情報、即ちPCF ID又はSMSF IDを新/ターゲットAMFへ提供しないならば、少なくともPCFのケースについて(SMSF変更は現在のところTSに入っていない)、旧/ソースAMFが接続/関連付けの解放について責任を有することが明確である。
【0019】
一方で、旧/ソースAMFが例えばPCF ID及び/又はSMSF IDといった選択済みのNFに関連する情報を提供する状況では、新/ターゲットAMFは、1)旧/ソースAMFにより選択されたNFを再利用するか、又は2)UE及びPDUセッションにサービスするために新たなNFを選択するかのいずれかの決定を行い得る。しかしながら、NFが再利用されるか又は新たなNFが選択されるかに関わらず、旧/ソースAMFとNFとの間の長寿命の接続/関連付けの取り扱いが明確に特定されていない。
【0020】
本開示のある観点及びそれらの実施形態は、上述した又は他の課題に対する解決策を提供する。
【0021】
解決策として次のことを提案する:
1.旧/ソースAMFによりUE及びPDUセッションのために選択されたNF(例えば、SMSF、PCF、SMF)が再利用されることになるか否かを、新/ターゲットAMFが旧/ソースAMFへ通知することを可能にするための、AMF間モビリティ手続の期間中の新/ターゲットAMFと旧/ソースAMFとの間の仕組み。ターゲットAMFは、ターゲットAMFがいくつかのNFは再利用され他はそうでないことを示し得るように、各NFについて別個の指示を行ってよい。
2.再利用されない場合、旧/ソースAMFは、新/ターゲットAMFにより通知された後に、それらNFの接続/関連付けの解放を開始することについて責任を有する。
【0022】
ここで開示した課題のうちの1つ以上を解決する多様な実施形態がここで提案される。
【0023】
ある実施形態において、モビリティ管理機能の変更の期間中にコアネットワーク内のターゲットモビリティ管理機能がネットワーク機能(NF)利用情報をソースモビリティ管理機能と通信するための方法が提供される。前記方法は、前記ターゲットモビリティ管理機能により、前記ソースモビリティ管理機能から、ユーザ機器(UE)にサービスする旧ネットワーク機能(NF)に対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を受信すること、を含む。前記方法は、前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFと同じNFタイプの新NFに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定すること、をさらに含む。前記方法は、前記ターゲットモビリティ管理機能により、前記ソースモビリティ管理機能へ、前記ターゲットモビリティ管理機能が前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースモビリティ管理機能へ示す情報を通信することと、をさらに含む。
【0024】
他の実施形態において、モビリティ管理機能の変更の期間中にネットワーク機能(NF)利用情報をソースモビリティ管理機能ノードと通信するためのターゲットモビリティ管理機能ノードが提供される。前記ターゲットモビリティ管理機能ノードは、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令群を記憶するメモリと、を含む。前記ターゲットモビリティ管理機能ノードは、前記ターゲットモビリティ管理機能ノードにより、前記ソースモビリティ管理機能ノードから、ユーザ機器(UE)にサービスする旧ネットワーク機能(NF)に対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を受信することと、前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFと同じNFタイプの新NFに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定することと、前記ターゲットモビリティ管理機能ノードにより、前記ソースモビリティ管理機能ノードへ、前記ターゲットモビリティ管理機能ノードが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースモビリティ管理機能ノードへ示す情報を通信することと、を有する方法を実行するように動作可能である。
【0025】
他の実施形態において、モビリティ管理機能の変更の期間中にコアネットワーク内のソースモビリティ管理機能がネットワーク機能(NF)利用情報をターゲットモビリティ管理機能から受信するための方法が提供される。前記方法は、前記ソースモビリティ管理機能により、前記ターゲットモビリティ管理機能へ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧ネットワーク機能(NF)に対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を送信すること、を含む。前記方法は、前記ソースモビリティ管理機能により、前記ターゲットモビリティ管理機能から、前記ターゲットモビリティ管理機能が前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記UEにサービスする新NFに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信すること、をさらに含む。
【0026】
他の実施形態において、モビリティ管理機能の変更の期間中にネットワーク機能(NF)利用情報をターゲットモビリティ管理機能ノードから受信するためのソースモビリティ管理機能ノードが提供される。前記ソースモビリティ管理機能ノードは、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令群を記憶するメモリと、を含み、それにより前ソースモビリティ管理機能ノードは、前記ソースモビリティ管理機能ノードにより、前記ターゲットモビリティ管理機能ノードへ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧ネットワーク機能(NF)に対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を送信することと、前記ソースモビリティ管理機能ノードにより、前記ターゲットモビリティ管理機能ノードから、前記ターゲットモビリティ管理機能ノードが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記UEにサービスする新NFに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信することと、を有する方法を実行するように動作可能である。
【0027】
ある実施形態は、次の技術的利点のうちの1つ以上を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0028】
次の添付図面を参照しながら、これより提案される解決策を例示のやり方で説明する:
【
図2】選択された新たなPCFとのAMポリシー関連付け確立を示している。
【
図3】PCFとのポリシー関連付け確立を示している。
【
図4】NAS上でのSMSをサポートする登録手続を示している。
【
図5】本開示のいくつかの実施形態に係るセルラー通信ネットワーク500の1つの例を示している。
【
図6】ポイント間のリファレンスポイント/インタフェースと共に例示的な5Gネットワークアーキテクチャとして表されたワイヤレス通信システムを示している。
【
図7】制御プレーンにおいてNF間でサービスベースのインタフェースを用いる5Gネットワークアーキテクチャの一例を示している。
【
図8】準備フェーズ(Preparation Phase)を示している。
【
図9】実行フェーズ(Execution Phase)を示している。
【
図10】CM-IDLEモードモビリティか又はCM-CONNECTEDモードモビリティかのいずれかについての汎用登録(General Registration)手続を示している。
【
図11】PCFとのポリシー関連付け確立手続を示している。
【
図12】いくつかの実施形態に係るソースモビリティ管理機能又はターゲットモビリティ管理機能の実装に適したネットワーク機能ノードの概略ブロック図である。
【
図13】本開示のいくつかの実施形態に係るネットワーク機能ノード1200の仮想化された実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図14】本開示のいくつかの他の実施形態に係るネットワーク機能ノード1200の概略ブロック図である。
【
図15】ある実施形態に従ってモビリティ管理機能の変更の期間中にコアネットワーク内のターゲットモビリティ管理機能がNF利用情報をソースモビリティ管理機能と通信するための方法を示すフローチャートである。
【
図16】ある実施形態に係るソースモビリティ管理機能において実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
ここで企図される実施形態のいくつかが、これより添付図面を参照しながらより十分に説明されるであろう。しかしながら、ここで開示される主題のスコープの範囲内に他の実施形態も含まれる。開示される主題は、ここで説示される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、それら実施形態は当業者へその主題のスコープを伝えるための例として提供される。[無線ノード]:ここで使用されるところでは、"無線ノード"は、"無線アクセスノード"か又は"ワイヤレスデバイス"かのいずれかである。
【0030】
[無線アクセスノード]:ここで使用されるところでは、"無線アクセスノード"あるいは"無線ネットワークノード"は、信号をワイヤレスに送信し及び/又は受信するように動作する、セルラ通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)内の任意のノードである。無線アクセスノードのいくつかの例は、限定ではないものの、基地局(例えば、3GPP(Third Generation Partnership Project )の第5世代(5G)NRネットワークにおける新無線(NR)基地局(gNB)、又は、3GPP LTE(Long Term Evolution)ネットワークにおける拡張若しくは進化型ノードB(eNB))、高電力若しくはマクロ基地局、低電力基地局(例えば、マイクロ基地局、ピコ基地局、若しくはホームeNBなど)、及びリレーノードを含む。
【0031】
[コアネットワークノード]:ここで使用されるところでは、"コアネットワークノード"は、コアネットワーク内の任意のタイプのノードである。コアネットワークノードのいくつかの例は、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)、パケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)又はサービスケイパビリティエクスポージャ機能(SCEF)などを含む。
【0032】
[ワイヤレスデバイス]:ここで使用されるところでは、"ワイヤレスデバイス"は、無線アクセスノードに対し信号をワイヤレスに送信し及び/又は受信することによりセルラ通信ネットワークへのアクセスを有する(即ち、それによりサービスされる)任意のタイプのデバイスである。ワイヤレスデバイスのいくつかの例は、限定ではないものの、3GPPネットワークにおけるユーザ機器(UE)、及びマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含む。
【0033】
[ネットワークノード]:ここで使用されるところでは、"ネットワークノード"は、セルラ通信ネットワーク/システムの無線アクセスネットワーク又はコアネットワークのいずれかの部分である任意のノードである。
【0034】
なお、ここで与えられる説明は、3GPPセルラ通信システムに焦点を当てており、そのため、3GPPの専門用語又は3GPPの専門用語に類似する専門用語がしばしば使用される。しかしながら、ここで開示される概念は、3GPPシステムには限定されない。
【0035】
なお、ここでの説明において"セル"との用語への言及がなされるかもしれないが、特に5G NRの概念に関して、セルの代わりにビームを使用してもよく、そのため、ここで説明される概念はセル及びビームの双方に等しく適用可能であることに留意することが重要である。
【0036】
図5は、本開示のいくつかの実施形態に係るセルラー通信ネットワーク500の1つの例を示している。ここで説明される実施形態において、セルラー通信ネットワーク500は、5G NRネットワークである。この例において、セルラー通信ネットワーク500は、対応するマクロセル504-1及び504-2を制御する基地局502-1及び502-2を含み、それらをLTEではeNBといい、5G NRではgNBという。基地局502-1及び502-2を、概して、ここではまとめて複数の基地局502といい、個別に基地局502という。同様に、マクロセル504-1及び504-2を、概して、ここではまとめて複数のマクロセル504といい、個別にマクロセル504という。セルラー通信ネットワーク500は、対応するスモールセル508-1~508-4を制御する複数の低電力ノード506-1~506-4をも含んでよい。低電力ノード506-1~506-4は、(ピコ若しくはフェムト基地局などの)スモール基地局又はリモート無線ヘッド(RRH)などであることができる。とりわけ、図示してはいないものの、スモールセル508-1~508-4のうちの1つ以上は、代替的に基地局502により提供されてもよい。低電力ノード506-1~506-4を、概して、ここではまとめて複数の低電力ノード506といい、個別に低電力ノード506という。同様に、スモールセル508-1~508-4を、概して、ここではまとめて複数のスモールセル508といい、個別にスモールセル508という。基地局502(及び随意的に低電力ノード506)は、コアネットワーク510へ接続される。
【0037】
基地局502及び低電力ノード506は、対応するセル504及び508内のワイヤレスデバイス512~512-5へサービスを提供する。ワイヤレスデバイス512-1~512-5を、概して、ここではまとめて複数のワイヤレスデバイス512といい、個別にワイヤレスデバイス512という。ワイヤレスデバイス512をUEということもある。
【0038】
図6は、複数のコアネットワーク機能(NF)から構成される5Gネットワークアーキテクチャとして表される例示的なワイヤレス通信システムを示しており、任意の2つのNF間のインタラクションがポイントツーポイントのリファレンスポイント/インタフェースで表される。
図6を
図5のセルラー通信ネットワーク500の1つの具体的な実装として見ることができる。
【0039】
アクセス側から見ると、
図6に示した5Gネットワークアーキテクチャは、無線アクセスネットワーク(RAN)又はアクセスネットワーク(AN)のいずれかへ接続される複数のユーザ機器(UE)に加えて、アクセス及びモビリティ管理機能(AMF)を含む。典型的には、R(AN)は、例えば進化型ノードB(eNB)又は5G基地局(gNB)などといった複数の基地局を含む。コアネットワーク側から見ると、
図6に示した5GコアNFは、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、認証サーバ機能(AUSF)、統一データ管理(UDM)、AMF、セッション管理機能(SMF)、ポリシー制御機能(PCF)及びアプリケーション機能(AF)を含む。
【0040】
規範的な標準化における詳細な呼フローを開発するために、5Gネットワークアーキテクチャのリファレンスポイント表現が使用されている。N1リファレンスポイントは、UEとAMFとの間のシグナリングを搬送するために定義されている。ANとAMFとの間及びANとUPFとの間を接続するためのリファレンスポイントは、それぞれN2及びN3として定義されている。AMFとSMFとの間にはリファレンスポイントN11があり、これはSMFが少なくとも部分的にAMFにより制御されることを示唆する。N4はSMF及びUPFにより使用され、それによって、UPFをSMFにより生成される制御信号を用いて設定することができ、及びUPFはその状態をSMFへレポートすることができる。それぞれ、N9は、相異なるUPFの間の接続のためのリファレンスポイント、N14は、相異なるAMFの間を接続するリファレンスポイントである。N15及びN17は、PCFがそれぞれAMF及びSMPへポリシーを適用することから定義されている。N12は、AMFがUEの認証を実行するために要する。N8及びN10は、AMF及SMFのためにUEの加入データが必要とされることから定義されている。
【0041】
5Gコアネットワークは、ユーザプレーンと制御プレーンとを分離することを狙っている。ユーザプレーンはユーザトラフィックを搬送する一方で、制御プレーンはネットワーク内のシグナリングを搬送する。
図6では、UPFがユーザプレーン内にあり、他の全てのNF、即ちAMF、SMF、PCF、AF、AUSF及びUDMは制御プレーン内にある。ユーザプレーンと制御プレーンとの分離は、各プレーンのリソースが独立してスケーリングされるであろうことを保証する。また、それはUPFを制御プレーン機能とは別個に分散される形で配備することも可能にする。このアーキテクチャにおいて、UPFは、低レイテンシを要するいくつかのアプリケーションのためにUEとデータネットワークとの間のラウンドトリップ時間(RTT)を短縮するために、UEの非常に近くに配備されてもよい。
【0042】
コア5Gネットワークアーキテクチャは、モジュール化された機能群からなる。例えば、AMF及びSMFは、制御プレーン内の独立した機能である。AMF及びSMFを分離することで、独立的な進化及びスケーリングが可能となる。PCF及びAUSFのような他の制御プレーン機能は、
図6に示したように分離することができる。モジュール化機能設計は、5Gコアネットワークが多様なサービスを柔軟にサポートすることを可能にする。
【0043】
各NFは、他のNFと直接的にインタラクションする。メッセージをあるNFから他のNFへルーティングするために中間的な機能を使用することは可能である。制御プレーンでは、2つのNFの間のインタラクションのセットをサービスとして定義することでその再利用が可能となっている。このサービスがモジュール性についてのサポートを可能にする。ユーザプレーンは、相異なるUPF間の転送動作といったインタラクションをサポートする。
【0044】
図7は、
図6の5Gネットワークアーキテクチャにおいて使用されるポイントツーポイントのリファレンスポイント/インタフェースの代わりに、制御プレーンにおいてNF間でサービスベースのインタフェースを使用する5Gネットワークアーキテクチャを示している。但し、
図6を参照しながら上述したNF群は、
図7に示したNF群に対応する。NFが他の承認されたNFへ提供するサービスなどは、サービスベースのインタフェースを通じて、承認されたNFへ露出され得る。
図7では、サービスベースのインタフェースは、文字"N"とそれに続くNFの名称によって示されており、例えば、NamfはAMFのサービスベースのインタフェース向け、NsmfはSMFのサービスベースのインタフェース向け、などである。
図7におけるネットワーク露出機能(NEF)及びネットワークリポジトリ機能(NRF)は、上で議論した
図6には示されていいない。しかしながら、
図6には明示的に示されていないものの、
図6に示した全てのNFが必要に応じて
図7のNEF及びNRFとインタラクションすることができることは明らかにしておくべきであろう。
【0045】
図6及び
図7に示したNFのいくつかの性質が以下の通りに説明されてもよい。AMFは、UEベースの認証、承認、モビリティ管理などを提供する。マルチアクセス技術を使用するUEであっても、基本的には単一のAMFへ接続され、なぜならAMFはアクセス技術には非依存だからである。SMFは、セッション管理に責任を有し、インターネットプロトコル(IP)アドレスをUEへ割り当てる。また、SMFは、ユーザプレーンのデータトランスファのためにUPFを選択して制御する。UEが複数のセッションを有する場合、それらを個別に管理し及び恐らくはセッションごとに異なる機能性を提供するために、相異なるSMFが各セッションに割り当てられてもよい。AFは、サービス品質(QoS)をサポートするためにポリシー制御に責任を有するPCFへパケットフローに関する情報を提供する。その情報に基づいて、PCFは、モビリティ及びセッション管理についてのポリシーを判定して、AMF及びSMFを適切に動作させる。AUSFは、UEなどのために認証機能をサポートし、よってUEなどの認証のためのデータを記憶し、一方で、UDMは、UEの加入データを記憶する。データネットワーク(DN)は、5Gコアネットワークの一部ではなく、インターネットアクセス又は事業者サービスなどを提供する。
【0046】
NFは、専用のハードウェア上のネットワークエレメントとして、専用のハードウェア上で稼働するソフトウェアインスタンスとして、又は例えばクラウドインフラストラクチャといった適切なプラットフォーム上でインスタンス化される仮想化機能としてのいずれかで実装され得る。NF群である、UPF、AMF、SMF、PCF、AF、AUSF及びUDMは、それぞれ、ユーザプレーン(UP)エンティティ、モビリティ管理(MM)エンティティ、セッション管理(SM)エンティティ、ポリシー及び課金(PC)エンティティ、アプリケーションエンティティ、認証サーバエンティティ、及び統一データ管理エンティティの固有の例である。
【0047】
実施形態は、ソースモビリティ管理機能、非限定的な例でいえばソースアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)と、ターゲットモビリティ管理機能、非限定的な例でいえばターゲットAMFとの間の、ソースモビリティ管理機能からターゲットモビリティ管理機能への変更の期間中の通信を高度化させる。その変更とは、例えば、ハンドオーバであってよい。ターゲットモビリティ管理機能は、ソースモビリティ管理機能により使用されていた旧ネットワーク機能がターゲットモビリティ管理機能により使用されることになるか、又は新たなネットワーク機能が使用されることになるかを、ソースモビリティ管理機能へ通知する。ターゲットモビリティ管理機能により新たなネットワーク機能が使用される場合、ソースモビリティ管理機能は、以前のネットワーク機能との関連付けを解除するための1つ以上の動作を行い得る。
【0048】
実施形態は、広範囲のアプリケーションにおいて適用可能性を有し、非限定的な例でいえば、標準TS23.501及びTS23.502を含む。
【0049】
1つの実施形態において、AMF変更を伴うCM-IDLE/CM-CONNECTEDモードのモビリティの期間中に、新/ターゲットAMFは、いずれかの旧NFが再利用されたかを旧/ソースAMFへ示すものとされ、あるいは、旧AMFが当該UEのための旧NFを識別する情報を提供した場合に、新たなNFが後続のAMFサービスでのUEのために選択されている。
【0050】
1つの実施形態において、新NFが選択されたか又は旧NFが利用されるかに関するターゲットAMFとソースAMFとの間の通信をサポートするために、Namf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス操作が以下の通り修正されてよい。
【0051】
<5.2.2.2.3 Namf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス操作>
サービス操作名:Namf_Communication_RegistrationCompleteNotify
説明:本サービス操作は、以前のUEコンテキストの移管がUEによるその成功裏の登録に帰結したことをコンシューマNFによりAMFへ通知するために使用される。UEコンテキストは、AMFにおいて非アクティブとしてマーク付けされる。
注1:この通知は、暗黙的な加入に対応する。
入力(必須):5G-GUTI, Reason
入力(オプション):(解放されるべきPDUセッションを示す)PDU Session ID(s)、[1つの実施形態において、本情報は、"NF変更関連インジケーション(非限定的な例でいうと、新PCF/SMSFが選択されたか又は旧PCF/SMSFが再利用されるか)"を含むように拡張され得る:]
出力(必須):なし
出力(オプション):なし
本サービス操作の使用例については、第4.2.2.2.2節のステップ10を参照されたい。コンシューマNF(AMF)は、この通知を受信した場合、UEコンテキスト情報を非アクティブとしてマーク付けし、なぜなら、UEコンテキストは成功裏にピアNFへ移管されており、UEがそこで成功裏に登録されたからである。AMFは、Namf_Communication_TransferComplete確認応答をコンシューマNFへ送信する。
【0052】
1つの実施形態において、新NFが選択されたか又は旧NFが利用されるかに関するターゲット(新)AMFとソース(旧)AMFとの間の通信をサポートするために、Namf_Communication_N2InfoNotifyサービス操作が以下の通り修正されてよい。
【0053】
<5.2.2.2.10 amf_Communication_N2InfoNotifyサービス操作>
サービス操作名:Namf_Communication_N2InfoNotify
説明:AMFは、本サービス操作を、具体的なN2メッセージ情報をその特定の情報の購読に(暗黙的に又は明示的に)加入しているNFへ向けて通知するために本サービス操作を使用する。
入力(必須):AMF ID (GUAMI), N2 information
入力(オプション):[1つの実施形態において、本情報は、"NF変更関連インジケーション(非限定的な例でいうと、新PCF/SMSFが選択されたか又は旧PCF/SMSFが再利用されるか)"を含むように拡張され得る]、通知されるN2 informationがセッション(例えば、PDUセッション)に関連する場合には、Session ID(例えば、PDU Session ID)
出力(必須):なし
出力(オプション):なし
【0054】
1つの実施形態において、新NFが選択されたか又は旧NFが利用されるかに関するターゲット(新)AMFとソース(旧)AMFとの間の通信をサポートするために、Namf_Communication_CreateUEContextサービス操作が以下の通り修正されてよい。
【0055】
<5.2.2.2.11 Namf_Communication_CreateUEContextサービス操作>
サービス操作名:Namf_Communication_CreateUEContext
説明:本サービス操作は、ハンドオーバ手続の期間中に新AMF内にUEコンテキストを生成するために旧AMFにより使用される。
入力(必須):5G-GUTI, UE context of the identified UE、表5.2.2.2.2-1に記述されているように、UE contextは、SUPI, DRX parameters, AM policy information, PCF ID, UE network capability, used N1 security context information, 他のコンシューマNFによるイベントサブスクリプション、及びSM PDU Session IDsのリストと共に、PDUセッションを扱っているSMF、source to target RAN transparent containerを含むN2 information、handover completeについてのN2情報通知を受け取るためのS-AMFのEndpoint informationを含み得る。
入力(オプション):allocated EBI information, PCF ID
出力(必須):Cause, Target to Source transparent containerを含むN2 information, N2 SM information(セットアップリストになり損なったPDU Sessions及びN3 DL forwarding information), handle for the UE context created, [1つの実施形態において、本情報は、"NF変更関連インジケーション(即ち、新SMFが選択されたか又は旧SMFが再利用されるか)。"を含むように拡張され得る]
出力(オプション):なし
注:HOのケースでは、5.2.2.2.10(NFがPCF又はSMSFである場合、より適当)か5.2.2.2.11(NFがSMFである場合、より適当)かのいずれかにおいて新たな変更を行うことができる。
【0056】
UEのサービス操作は、例えば、CM-CONNECTEDモードモビリティ向けのハンドオーバ手続の準備フェーズ及び実行フェーズを含む多様な手続において使用されてよい。
【0057】
図8は、4.9.1.3.2 準備フェーズを示している。実施形態のサポートにおいて、準備フェーズのステップ12が次のことを含むように更新され得る:
【0058】
12.[条件により]T-AMFからS-AMFへ:
Namf_Communication_CreateUEContext Response(Target to Source transparent containerを含むS-AMFがHandover CommandをS-RANへ送信するために必要なN2 information, セットアップリストになり損なったPDU Sessions, N2 SM information (N3 DL forwarding Information))
AMFは、関与するSMFからのNsmf_PDUSession_UpdateSMContext応答メッセージを監督する。最大待ち時間の満了時に、又は全てのNsmf_PDUSession_UpdateSMContext Responseメッセージが受信されると、T-AMFは、Namf_Communication_CreateUEContext ResponseをS-AMFへ送信する。
[1つの実施形態において、本情報は、次のことを含むように更新され得る:"S-AMF(ソースAMF)がステップ3において旧NF IDs(例えば、SMF IDs)を識別した場合、T-AMF(ターゲットAMF)は、それら旧NF IDs(例えば、SMF IDs)がターゲットAMFにより再利用されるのか、又はターゲットAMFにより新NF IDsが選択されるのか、を示して返すものとされる。"]
Target to Source transport containerは、T-RANから受信される。N2 SM Informationは、ステップ11fにおいてSMFから受信される。
【0059】
図9は、4.9.1.3.3 実行フェーズを示している。実施形態のサポートにおいて、準備フェーズのステップ6aが次のことを含むように更新され得る:
6a.[条件により]T-AMFからS-AMFへ:Namf_Communication_N2InfoNotify
T-AMFは、Namf_Communication_N2InfoNotifyを呼び出すことにより、T-RANから受信したN2ハンドオーバ通知についてS-AMFへ通知を行う。
[1つの実施形態において、本情報は、次のことを含むように更新され得る:"S-AMFが準備フェーズのステップ3において選択したNF IDs(例えば、PCF ID及びSMSF IDsなど)を提供した場合、新AMFは、それらNF IDsが新AMFにより再利用されるのか、又は新ND IDsが新AMFにより選択/使用されるのか、を示して返すものとされる。"]
【0060】
S-RAN内のリソースがいつ解放されるものとされるかを監督するためにS-AMFにおいてタイマが始動される。
【0061】
ステップ14aもまた、次のやり方で更新され得る:
14a.AMFからS-RANへ:UE Context Release Command()
ステップ6aにおけるタイマが満了した後、AMFは、UE Context Release Commandを送信する。
[1つの実施形態において、本情報は、次のことを含むように更新され得る:"準備フェーズのステップ12においてSMFの変更が示されたケースでは、S-AMFは、SMF内のリソースを解放するために、Nsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービス操作をも呼び出す。"]
14b.S-RANからAMFへ:UE Context Release Complete ()
ソースNG-RANは、UEに関連する自身のリソースを解放し、UE Context Release Complete()メッセージで応答する。
【0062】
図10は、CM-IDLEモードモビリティか又はCM-CONNECTEDモードモビリティかのいずれかについての5.1.1.1.1及び4.2.2.2.2 汎用登録手続を示している。
【0063】
ステップ5.[条件により]旧AMFから新AMFへ:Namf_Communication_UEContextTransfer(SUPI, UE Context in AMF(表5.2.2.2.2-1の通り))、又はUDSFから新AMFへ:Nudsf_Unstructured Data Management_Query()
ステップ4においてUDSFに対するクエリが行われた場合、UDSFは、確立済みのPDUセッションを含む関連するコンテキストと共にNudsf_Unstructured Data Management_Queryの呼び出しについて新AMFへ応答を行い、旧AMFはSMF information DNN, S-NSSAI(s)及びPDU Session ID, active NGAP UE-TNLA bindings to N3IWFを含め、旧AMFは、当該NGAP UE-TNLA bindingsに関する情報を含める。ステップ4において旧AMFに対するクエリが行われた場合、旧AMFは、UE's SUPI及びUE Contextを含めることにより、Namf_Communication_UEContextTransferの呼び出しについて新AMFに対し応答を行う。
旧AMFがestablished PDU Session(s)に関する情報を保持する場合、旧AMFは、SMF information, DNN(s), S-NSSAI(s)及びPDU Session ID(s)を含める。
旧AMFがactive NGAP UE-TNLA bindings to N3IWFに関する情報を保持する場合、旧AMFは、当該NGAP UE-TNLA bindingsに関する情報を含める。
旧AMFが登録要求NASメッセージの完全性チェックに失敗する場合、旧AMFは、完全性チェック失敗を示すものとする。
旧AMFがAM Policy Associationに関する情報を保持する場合、旧AMFは、policy control request trigger及びPCF IDを含むAM Policy Associationに関する情報を含める。ローミングのケースでは、V-PCF ID及びH-PCF IDが含められる。
【0064】
実施形態のサポートにおいて、ステップ10は、次のことを含むように更新され得る:
10.[条件により]新AMFから旧AMFへ:Namf_Communication_RegistrationCompleteNotify()
AMFが変化した場合、新AMFは、Namf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス操作を呼び出すことにより新AMFにおけるUEの登録が完了したことを旧AMFへ通知する。
認証/セキュリティ手続が失敗すると、登録は拒絶されるものとされ、新AMFは、旧AMFに対し拒絶インジケーション理由コード(reject indication reason code)と共にNamf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス操作を呼び出す。旧AMFは、UEコンテキスト移管(UE context transfer)サービス操作が決して拒絶されないかのように続行する。
旧登録エリアにおいて使用されるS-NSSAIのうちの1つ以上にターゲット登録エリアにおいてサービスすることができない場合、新AMFは、新登録エリアにおいてどのPDUセッションをサポートすることができないかを判定する。新AMFは、旧AMFに対し、拒絶されたPDU Session ID及びreject cause(例えば、S-NSSAIがもはや利用不能である)を含めてNamf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス操作を呼び出す。すると、新AMFは、それに応じて、PDUセッションステータスを修正する。旧AMFは、Nsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービス操作を呼び出すことにより、UEのSMコンテキストをローカルで解放するように、対応するSMFへ通知を行う。
[1つの実施形態において、本情報は、次のことを含むように更新され得る:"旧AMFが選択済みの/旧NF IDs(例えば、PCF ID、SMSF IDs、...)を提供した場合、新AMFは、それらNF IDsが新AMFにより再利用されるのか、又は新ND IDsが新AMFにより選択されるのか、を示すものとされる。"]
Namf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス操作の詳細については第5.2.2.2.3節を参照されたい。
【0065】
実施形態のサポートにおいて、ステップ21は、次のことを含むように更新され得る:
21.[条件により]旧AMFから(V-)PCFへ:AMF-Initiated Policy Association Termination。
旧AMFが過去にPCFに対するポリシー関連付けを開始しており、旧AMFが[1つの実施形態において、本情報は、"選択済みの/旧NF IDs、例えばPCF ID"を含むように更新され得る]を新AMFへ移管しなかった(例えば、新AMFが異なるPLMN内にある)場合、旧AMFは、第4.16.3.2節において定義されている通り、AMF-Initiated Policy Association Termination手続を実行して、PCFとの関連付けを削除する[1つの実施形態において、本情報は、"及びPCF内のリソースを解放する"を含むように更新され得る]。
[1つの実施形態において、本情報は、次のことを含むように更新され得る:"ソースAMFが選択済みの/旧NF IDsをターゲットAMFへ移管し、ターゲットAMFが選択済みの/旧NF IDsが再利用されるのか又は新たなNF IDsがターゲットAMFにより選択されるのかをステップ10(又はN2 HO手続の実行フェーズにおけるステップ6a)において返答した場合、ソースAMFは、第4.16.3.2節において定義されている通り、PCFのローカルでの解放かAMF-Initiated Policy Association Termination手続かのいずれかを実行して、PCFとの関連付けを削除する。
【0066】
図11は、4.16.1.3-1:旧PCFとのポリシー関連付け確立(Policy Association Establishment with the old PCF)手続を示している。実施形態のサポートにおいて、ステップ6a及び6bが次のやり方で追加され得る:
【0067】
<旧PCFとのAMポリシー関連付け確立>
本手続は、ハンドオーバ手続中のPCF変更無しでのAMF再割当て及び登録手続の状況に関連する。
[1つの実施形態において、本情報は、次のことを含むように更新され得る:"ステップ6a、6b、(登録手続又はHO手続において特定された通りに)新/ターゲットAMFから提供されたNF(例えば、PCF)再利用情報又はNF変更情報に基づき、旧AMFは、第4.16.3.2節において定義されている通りに、ポリシー関連付け終了手続を開始して、PCFとの関連付けを削除してよく、又はローカルでのPCFの解放を単に実行してもよい。"]
【0068】
図12は、本開示のいくつかの実施形態に係るソースモビリティ管理機能又はターゲットモビリティ管理機能の実装に適したネットワーク機能ノードの概略ブロック図である。ネットワーク機能ノード1200は、例えば、コンピューティングデバイス又は他の処理デバイスであってよい。図示したように、ネットワーク機能ノード1200は、1つ以上のプロセッサ1204(例えば、CPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、及び/又はFPGA(Field Programmable Gate Array)など)と、メモリ1206と、ネットワークインタフェース1208とを含む制御システム1202を含む。1つ以上のプロセッサ1204を、ここでは処理回路ともいう。加えて、ネットワーク機能ノード1200は、いくつかの実施形態において、1つ以上の送信機1212及び1つ以上の受信機1214を各々含む1つ以上の無線ユニット1210を含み、それらは1つ以上のアンテナ1216へ連結される。無線ユニット1210は、無線インタフェース回路として言及されてもよく、その一部であってもよい。いくつかの実施形態において、無線ユニット1210は、制御システム1202の外部にあり、例えば有線接続(例えば、光ケーブル)を介して制御システム1202へ接続される。一方で、いくつかの実施形態において、無線ユニット1210及び潜在的にはアンテナ1216は、制御システム1202と一体化される。1つ以上のプロセッサ1204は、ここで説明したようなネットワーク機能ノード1200の1つ以上の機能を提供するように動作する。いくつかの実施形態において、それら機能は、例えばメモリ1206内に記憶され、1つ以上のプロセッサ1204により実行されるソフトウェアで実装される。
【0069】
図13は、本開示のいくつかの実施形態に係るネットワーク機能ノード1200の仮想化された実施形態を示す概略ブロック図である。この議論は、他のタイプのネットワークノードに等しく適用可能である。さらに、他のタイプのネットワークノードが類似の仮想化されたアーキテクチャを有していてもよい。
【0070】
ここで使用されるところによれば、"仮想化された"無線アクセスノードとは、ネットワーク機能ノード1200の機能性の少なくとも一部が仮想的なコンポーネントとして(例えば、ネットワーク内の物理的な処理ノード上で稼働する仮想マシンを介して)実装される、ネットワーク機能ノード1200の実装である。図示したように、この例において、ネットワーク機能ノード1200は、上述したような、1つ以上のプロセサ1204(例えば、CPU、ASIC、及び/又はFPGAなど)と、メモリ1206と、ネットワークインタフェース1208と、1つ以上のアンテナ1216へ連結された1つ以上の送信機1212及び1つ以上の受信機1214を各々含む1つ以上の無線ユニット1210と、を含む制御システム1202を含む。制御システム1202は、例えば光ケーブルなどを介して、無線ユニット1210へ接続される。制御システム1202は、ネットワークインタフェース1208を介して、ネットワーク1302へ連結されており又はネットワーク1302の一部として含まれる1つ以上の処理ノード1300へ接続される。各処理ノード1300は、1つ以上のプロセッサ1304(例えば、CPU、ASIC、及び/又はFPGAなど)と、メモリ1306と、ネットワークインタフェース1308とを含む。
【0071】
この例において、ここで説明したネットワーク機能ノード1200の機能1310は、1つ以上の処理ノード1300に実装され、又は、任意の所望の形で制御システム1202及び1つ以上の処理ノード1300をまたいで分散される。いくつかの具体的な実施形態では、ここで説明したネットワーク機能ノード1200の機能1310のいくつか又は全てが、処理ノード1300によりホスティングされる仮想環境内に実装される1つ以上の仮想マシンにより実行される仮想コンポーネントとして実装される。当業者により理解されるように、処理ノード1300と制御システム1202との間の追加的なシグナリング又は通信が、所望の機能1310の少なくともいくつかを遂行するために使用される。とりわけ、いくつかの実施形態に制御システム1202は含まれなくてもよく、そのケースでは、無線ユニット1210が適切なネットワークインタフェースを介して処理ノード1300と直接的に通信する。
【0072】
いくつかの実施形態において、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、ここで説明した実施形態のいずれかに従って、ネットワーク機能ノード1200、又は、仮想環境においてネットワーク機能ノード1200の機能1310のうちの1つ以上を実装するノード(例えば、処理ノード1300)の機能性を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態において、前述したコンピュータプログラムプロダクトを含む担体が提供される。当該担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体(例えば、メモリなどの、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体)のうちの1つである。
【0073】
図14は、本開示のいくつかの他の実施形態に係るネットワーク機能ノード1200の概略ブロック図である。ネットワーク機能ノード1200は、1つ以上のモジュール1402を含み、その各々はソフトウェアで実装される。それらモジュール1402は、ターゲットAMF又はソースAMFに関わるものなど、ここで説明したネットワーク機能ノード1200の機能性を提供する。
【0074】
図15は、ある実施形態に従ってモビリティ管理機能の変更の期間中にコアネットワーク内のターゲットAMFといったターゲットモビリティ管理機能がNF利用情報をソースAMFといったソースモビリティ管理機能と通信するための方法を示すフローチャートである。ターゲットモビリティ管理機能ノードは、ソースモビリティ管理機能ノードから、ユーザ機器(UE)にサービスする旧ネットワーク機能(NF)に対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を受信する(ブロック1500)。旧NFは、例えば、旧SMF、旧SMSF、旧PCF、又は任意の他のNFを含んでよい。ターゲットモビリティ管理機能ノードは、上記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は旧NFと同じNFタイプの新NFに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定する(ブロック1502)。新NFは、例えば、新SMF、新SMSF、新PCF、又は任意の他のNFを含んでよい。ターゲットモビリティ管理機能は、ソースモビリティ管理機能へ、ターゲットモビリティ管理機能が上記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は上記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかをソースモビリティ管理機能へ示す情報を通信する(ブロック1504)。
【0075】
図16は、ある実施形態に係るソースAMFといったソースモビリティ管理機能において実装される方法を示すフローチャートである。ソースモビリティ管理機能は、ターゲットAMFといったターゲットモビリティ管理機能へ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧ネットワーク機能(NF)に対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を送信する(ブロック1600)。旧NFは、例えば、旧SMF、旧SMSF、旧PCF、又は任意の他のNFを含んでよい。ソースモビリティ管理機能は、ターゲットモビリティ管理機能から、ターゲットモビリティ管理機能が上記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又はUEにサービスする新NFに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信する(ブロック1602)。新NFは、例えば、新SMF、新SMSF、新PCF、又は任意の他のNFを含んでよい。
【0076】
ここで開示されるいかなる適切なステップ、方法、特徴、機能又は恩恵が、1つ以上の仮想的な装置の1つ以上の機能ユニット又はモジュールを通じて実行されてもよい。各仮想的な装置は、複数のそれら機能ユニットを含んでもよい。それら機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る処理回路、並びに、デジタル信号プロセッサ(DSP)及び特殊目的デジタルロジックなどを含み得る他のデジタルハードウェアを介して実装されてもよい。上記処理回路は、メモリ内に記憶されるプログラムコードを実行するように構成されてもよく、当該メモリは、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなどといった、1つ又は複数のタイプのメモリを含み得る。メモリ内に記憶されるプログラムコードは、1つ以上の電気通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、並びに、ここで説明される技法の1つ以上を遂行するための命令を含む。いくつかの実施形態において、上記処理回路は、本開示の1つ以上の実施形態に従って、それぞれの機能ユニットに対応する機能を実行させるために使用され得る。
【0077】
図中の処理は本開示のある実施形態により実行される動作の具体的な順序を示しているかもしれないが、そうした順序は例示的なものであることが理解されるべきである(例えば、代替的な実施形態は、異なる順序で動作を実行してもよく、ある複数の動作を組合せてもよく、ある複数の動作を重複させるなどしてもよい)。
【0078】
<いくつかの実施形態>
上述した実施形態のいくつかが以下に項別に分けられた形で摘示されてもよい。
【0079】
項目1:
モビリティ管理機能エンティティの変更の期間中にコアネットワーク内のターゲットモビリティ管理機能エンティティがネットワーク機能(NF)利用情報をソースモビリティ管理機能エンティティと通信するための方法であって、
前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティにより、前記ソースモビリティ管理機能エンティティから、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を受信することと、
前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFタイプの新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定することと、
前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティにより、前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ示す情報を通信することと、を含む方法。
【0080】
項目2:
項目1に記載の方法であって、前記NFエンティティは、ショートメッセージサービス機能(SMSF)エンティティ、ポリシー制御機能(PCF)エンティティ、及びセッション管理機能(SMF)エンティティのうちの1つ以上を含む、方法。
【0081】
項目3:
項目1に記載の方法であって、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティは、ターゲットアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含み、前記ソースモビリティ管理機能エンティティは、ソースAMFエンティティを含む、方法。
【0082】
項目4:
項目3に記載の方法であって、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ示す前記情報を通信することは、
前記ターゲットAMFエンティティにより、前記ソースAMFエンティティへ、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示すNamf_Communication_CreateUEContext応答を送信すること、を含む、方法。
【0083】
項目5:
項目4に記載の方法であって、Namf_Communication_CreateUEContextサービス操作を呼び出している間に前記Namf_Communication_CreateUEContext応答を生成すること、をさらに含む、方法。
【0084】
項目6:
項目3に記載の方法であって、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示す前記情報を通信することは、
前記ターゲットAMFエンティティにより、無線アクセスノード(RAN)からハンドオーバ通知を受信することと、
前記ターゲットAMFエンティティにより、前記ハンドオーバ通知に応じて、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示すNamf_Communication_N2InfoNotifyサービス操作を呼び出すことと、を含む、方法。
【0085】
項目7:
項目3に記載の方法であって、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示す前記情報を通信することは、
前記ターゲットAMFエンティティにより、前記ターゲットAMFエンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースAMFエンティティへ示すNamf_Communication_RegistrationCompleteNotifyサービス操作を呼び出すこと、を含む、方法。
【0086】
項目8:
項目1に記載の方法であって、前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFタイプの前記新NFエンティティに対応する前記少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定することは、前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFタイプの前記新NFエンティティに対応する前記少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定するためにNFサービス発見機能を実行すること、を含む、方法。
【0087】
項目9:
モビリティ管理機能エンティティの変更の期間中にコアネットワーク内のソースモビリティ管理機能エンティティがネットワーク機能(NF)利用情報をターゲットモビリティ管理機能エンティティから受信するための方法であって、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティにより、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティへ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を送信することと、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティにより、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティから、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記UEにサービスする新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信することと、を含む方法。
【0088】
項目10:
項目9に記載の方法であって、前記NFエンティティは、ショートメッセージサービス機能(SMSF)エンティティ、ポリシー制御機能(PCF)エンティティ、及びセッション管理機能(SMF)エンティティのうちの1つ以上を含む、方法。
【0089】
項目11:
項目9に記載の方法であって、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティは、ターゲットアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)エンティティを含み、前記ソースモビリティ管理機能エンティティは、ソースAMFエンティティを含む、方法。
【0090】
項目12:
項目11に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが新セッション管理機能(SMF)IDを使用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、旧SMFエンティティに対し、前記旧SMFエンティティ内の既存のセッション管理(SM)コンテキストを解放するためにNsmf_PDUSession_ReleaseSMContextサービス操作を呼び出すこと、をさらに含む、方法。
【0091】
項目13:
項目11に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが旧SMF IDを使用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティによりローカルで、前記ソースAMFエンティティ内の既存のセッション管理(SM)コンテキストを解放するための削除を行うこと、をさらに含む、方法。
【0092】
項目14:
項目11に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが旧ポリシー制御機能(PCF)IDを使用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、前記旧PCF IDに対応する旧PCFのローカルでの解放を行うこと、をさらに含む、方法。
【0093】
項目15:
項目14に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが新PCF IDを利用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、PCFエンティティへ、Npcf_AMPolicyControl_Deleteサービス操作を送信すること、をさらに含む、方法。
【0094】
項目16:
項目11に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが旧SMSF IDを使用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、前記旧SMSF IDに対応する旧SMSFエンティティの関連付けコンテキストのローカルでの解放を行うこと、をさらに含む、方法。
【0095】
項目17:
項目11に記載の方法であって、前記情報は、前記ターゲットAMFエンティティが新SMSF IDを利用していることを示し、
前記ソースAMFエンティティにより、旧SMSFエンティティへ、前記旧SMSFエンティティ上のSMS用のUEコンテキストの解放をトリガするためにNsmsf_SMService_Deactivateサービス操作を送信すること、をさらに含む、方法。
【0096】
項目18:
モビリティ管理機能エンティティの変更の期間中にネットワーク機能(NF)利用情報をソースモビリティ管理機能エンティティと通信するためのターゲットモビリティ管理機能エンティティであって、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティは、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令群を記憶するメモリと、を備え、それにより前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティは、
前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティにより、前記ソースモビリティ管理機能エンティティから、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を受信することと、
前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFタイプの新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定することと、
前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティにより、前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ示す情報を通信することと、
を有する方法を実行するように動作可能である、ターゲットモビリティ管理機能エンティティ。
【0097】
項目19:
モビリティ管理機能エンティティの変更の期間中にネットワーク機能(NF)利用情報をターゲットモビリティ管理機能エンティティから受信するためのソースモビリティ管理機能エンティティであって、前記ソースモビリティ管理機能エンティティは、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサにより実行可能な命令群を記憶するメモリと、を備え、それにより前記ソースモビリティ管理機能エンティティは、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティにより、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティへ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を送信することと、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティにより、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティから、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記UEにサービスする新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信することと、
を有する方法を実行するように動作可能である、ソースモビリティ管理エンティティ。
【0098】
項目20:
モビリティ管理機能エンティティの変更の期間中にソースモビリティ管理機能エンティティがネットワーク機能(NF)利用情報をターゲットモビリティ管理機能エンティティから受信するための方法を実行するためのネットワークエンティティの1つ以上のプロセッサにより実行された場合に、前記ネットワークエンティティに、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティにより、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティへ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を送信することと、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティにより、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティから、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記UEにサービスする新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信することと、
を有する前記方法を実行させる、ソフトウェア命令群を記憶した非一時的なコンピュータ読取可能な媒体。
【0099】
項目21:
ネットワークエンティティの少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、
ソースモビリティ管理機能エンティティにより、ターゲットモビリティ管理機能エンティティへ、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧ネットワーク機能(NF)識別子(ID)を送信することと、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティにより、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティから、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記UEにサービスする新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを示す情報を受信することと、
を有する方法を実行させる命令群、を含むコンピュータプログラム。
【0100】
項目22:
項目21に記載のコンピュータプログラムを含む担体であって、前記担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである、担体。
【0101】
項目23:
モビリティ管理機能エンティティの変更の期間中にネットワーク機能(NF)利用情報をソースモビリティ管理機能エンティティと通信するための方法を実行するためのネットワークエンティティの1つ以上のプロセッサにより実行された場合に、前記ネットワークエンティティに、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティから、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFに対応する少なくとも1つの旧NF識別子(ID)を受信することと、
前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFエンティティタイプの新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定することと、
前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ示す情報を通信することと、
を有する前記方法を実行させる、ソフトウェア命令群を記憶した非一時的なコンピュータ読取可能な媒体。
【0102】
項目24:
ネットワークエンティティの少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、
ターゲットモビリティ管理機能エンティティにより、ソースモビリティ管理機能エンティティから、ユーザ機器(UE)にサービスする旧NFエンティティに対応する少なくとも1つの旧ネットワーク機能(NF)識別子(ID)を受信することと、
前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するか又は前記旧NFエンティティと同じNFエンティティタイプの新NFエンティティに対応する少なくとも1つの新NF IDを使用するかを判定することと、
前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティにより、前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ、前記ターゲットモビリティ管理機能エンティティが前記少なくとも1つの旧NF IDを使用するのか又は前記少なくとも1つの新NF IDを使用するのかを前記ソースモビリティ管理機能エンティティへ示す情報を通信することと、
を有する方法を実行させる命令群、を含むコンピュータプログラム。
【0103】
項目25:
項目24に記載のコンピュータプログラムを含む担体であって、前記担体は、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである、担体。
【0104】
<略語>
以下の略語のうちの少なくともいくつかが本開示において使用されているかもしれない。略語の間で不整合がある場合には、上でそれがどのように使用されているかが優先されるべきである。以下で複数回挙示されている場合、最初に挙示されたものが後から挙示されたどれよりも優先されるべきである。
・ 1xRTT CDMA2000 1x無線送信技術
・ 2G 第二世代
・ 3G 第三世代
・ 3GPP 第三世代パートナーシッププロジェクト
・ 4G 第四世代
・ 5G 第五世代
・ ABS オールモーストブランクサブフレーム
・ AC 交流電流
・ AF アプリケーション機能
・ AMF アクセス及びモビリティ管理機能
・ AN アクセスネットワーク
・ AP アクセスポイント
・ ARQ 自動再送要求
・ ASIC 特定用途向け集積回路
・ ATM 非同期転送モード
・ AUSF 認証サーバ機能
・ AWGN 加法性白色ガウス雑音
・ BCCH ブロードキャスト制御チャネル
・ BCH ブロードキャストチャネル
・ BS 基地局
・ BSC 基地局コントローラ
・ BTS 基地送受信局
・ BW 帯域幅
・ BWP 帯域幅部分
・ CA キャリアアグリゲーション
・ CC コンポーネントキャリア
・ CCCG 共通制御チャネル
・ CD コンパクトディスク
・ CDMA 符号分割多重アクセス
・ CGI セルグローバル識別子
・ CIR チャネルインパルス応答
・ COTS コマーシャル・オフ・ザ・シェルフ
・ CP サイクリックプレフィクス
・ CPE 顧客構内機器
・ CPICH 共通パイロットチャネル
・ CPICH Ec/No チップ別共通パイロットチャネル受信エネルギーを帯域内の電力密度で除算した商
・ CPU 中央処理ユニット
・ CQI チャネル品質情報
・ RNTI 無線ネットワーク一時識別子
・ CSI チャネル状態情報
・ CSI-RS チャネル状態情報リファレンス信号
・ D2D デバイスツーデバイス
・ DAS 分散アンテナシステム
・ DC 直流電流
・ DCCH 専用制御チャネル
・ DIMM デュアル・インライン・メモリ・モジュール
・ DL ダウンリンク
・ DM 復調
・ DMRS 復調リファレンス信号
・ DN データネットワーク
・ DRX 不連続受信
・ DSP デジタル信号プロセッサ
・ DTX 不連続送信
・ DTCH 専用トラフィックチャネル
・ DUT テスト下デバイス
・ DVD デジタルビデオディスク
・ E-CID 拡張セル識別子(測位方法)
・ EEPROM 電気的消去・プログラム可能ROM
・ ECGI 進化型セルグローバル識別子
・ eMTC 拡張マシンタイプ通信
・ eNB 拡張又は進化型ノードB
・ ePDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
・ EPROM 消去・プログラム可能ROM
・ E-SMLC 進化型サービングモバイルロケーションセンタ
・ E-UTRA 進化型ユニバーサル地上無線アクセス
・ E-UTRAN 進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
・ FDD 周波数分割複信
・ FFS 将来の研究対象
・ FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
・ GERAN GSM進化無線アクセスネットワークのためのGSM(Global System for Mobile)通信拡張データレート
・ GHz ギガヘルツ
・ gNB 新無線基地局
・ GNSS 全地球航法衛星システム
・ GPS 全地球測位システム
・ GSM グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ
・ HARQ ハイブリッド自動再送要求
・ HDDS ホログラフィック・デジタル・データ・ストレージ
・ HD-DVD 高密度デジタル多用途ディスク
・ HO ハンドオーバ
・ HRPD 高速パケットデータ
・ HSPA 高速パケットアクセス
・ I/O 入力/出力
・ IoT モノのインターネット
・ IP インターネットプロトコル
・ LAN ローカルエリアネットワーク
・ LEE ラップトップ組込み機器
・ LME ラップトップ搭載型機器
・ LOS 見通し線
・ LPP ロングタームエボリューション測位プロトコル
・ LTE ロングタームエボリューション
・ M2M マシンツーマシン
・ MAC メディアアクセス制御
・ MANO マネジメント及びオーケストレーション
・ MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
・ MBSFN マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
・ MCE マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ
・ MDT ドライブテスト最小化
・ MIB マスタ情報ブロック
・ MIMO 複数入力複数出力
・ MME モビリティ管理エンティティ
・ MSC モバイルスイッチングセンタ
・ MSR マルチ標準無線
・ MTC マシンタイプ通信
・ NB-IoT 狭帯域IoT
・ NEF ネットワーク露出機能
・ NF ネットワーク機能
・ NFV ネットワーク機能仮想化
・ NIC ネットワークインタフェースコントローラ
・ NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
・ NR 新無線
・ NRF ネットワークリポジトリ機能
・ NSSF ネットワークスライス選択機能
・ O&M オペレーション及びメンテナンス
・ OCNG 直交周波数分割多重アクセスチャネル雑音生成器
・ OFDM 直交周波数分割多重
・ OFDMA 直交周波数分割多元接続
・ OSS オペレーションサポートシステム
・ OTDOA 観測到来時間差
・ OTT オーバーザトップ
・ PBCH 物理ブロードキャストチャネル
・ P-CCPCH プライマリ共通制御物理チャネル
・ PCell プライマリセル
・ PCF ポリシー制御機能
・ PCFICH 物理制御フォーマットインジケータチャネル
・ PDA パーソナルデジタルアシスタント
・ PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
・ PDP プロファイル遅延プロファイル
・ PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
・ P-GW パケットデータネットワークゲートウェイ
・ PHICH 物理ハイブリッド自動再送要求インジケータチャネル
・ PLMN 公衆地上移動体ネットワーク
・ PMI プリコーダ行列インジケータ
・ PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
・ PRB 物理リソースブロック
・ PROM プログラム可能ROM
・ PRS 測位リファレンス信号
・ PSS 一次同期信号
・ PSTN 公衆交換電話網
・ PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
・ PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
・ QoS サービス品質
・ RACH ランダムアクセスチャネル
・ RAID 独立ディスクの冗長アレイ
・ RAM ランダムアクセスメモリ
・ RAN 無線アクセスネットワーク
・ RAT 無線アクセス技術
・ RE リソースエレメント
・ RF 無線周波数
・ RLM 無線リンク管理
・ RNC 無線ネットワークコントローラ
・ RNTI 無線ネットワーク一時識別子
・ ROM 読み取り専用メモリ
・ RRC 無線リソース制御
・ RRH リモート無線ヘッド
・ RRM 無線リソース管理
・ RRU リモート無線ユニット
・ RS リファレンス信号
・ RSCP 受信信号符号電力
・ RSRP リファレンスシンボル受信電力/リファレンス信号受信電力
・ RSRQ リファレンスシンボル受信品質/リファレンス信号受信品質
・ RSSI 受信信号強度インジケータ
・ RSTD リファレンス信号時間差
・ RTT ラウンドトリップ時間
・ RUIM 取外し可能ユーザアイデンティティ
・ SCEF サービスケイパビリティ露出機能
・ SCell セカンダリセル
・ SCH 同期チャネル
・ SDRAM シンクロナスダイナミックRAM
・ SDU サービスデータユニット
・ SFN システムフレーム番号
・ S-GW サービングゲートウェイ
・ SI システム情報
・ SIB システム情報ブロック
・ SIM 加入者アイデンティティモジュール
・ SMF セッション管理機能
・ SMSF ショートメッセージサービス機能
・ SNR 信号対雑音比
・ SOC システムオンチップ
・ SON 自己組織化ネットワーク
・ SONET 同期的光ネットワーキング
・ SRS サウンディングリファレンス信号
・ SS 同期信号
・ SSS 二次同期信号
・ TCP 伝送制御プロトコル
・ TDD 時分割複信
・ TDOA 到来時間差
・ TOA 到来時間
・ TPMI 送信プリコーダ行列インジケータ
・ TRP 送信/受信ポイント
・ TSS 三次同期信号
・ TTI 送信時間インターバル
・ UDM 統一データ管理
・ UE ユーザ機器
・ UL アップリンク
・ UMTS ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム
・ USB ユニバーサルシリアルバス
・ USIM ユニバーサル加入者アイデンティティモジュール
・ UTDOA アップリンク到来時間差
・ UTRA ユニバーサル地上無線アクセス
・ UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
・ V2I 車両対インフラストラクチャ
・ V2V 車両対車両
・ V2X 車両対エブリシング
・ VMM 仮想マシンモニタ
・ VNE 仮想ネットワークエレメント
・ VNF 仮想ネットワーク機能
・ VoIP ボイス・オーバー・インターネットプロトコル
・ WAN ワイドエリアネットワーク
・ WCDMA 広帯域符号分割多元接続
・ WD ワイヤレスデバイス
・ WiMax ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロフェーブ・アクセス
・ WLAN ワイヤレスローカルエリアネットワーク