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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-25
(45)【発行日】2022-04-04
(54)【発明の名称】接合材注入工具
(51)【国際特許分類】
   E04F 21/165 20060101AFI20220328BHJP
   E04F 15/16 20060101ALI20220328BHJP
【FI】
E04F21/165 C
E04F21/165 B
E04F21/165 S
E04F15/16 E
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022009610
(22)【出願日】2022-01-25
【審査請求日】2022-01-25
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000217365
【氏名又は名称】田島ルーフィング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】特許業務法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】諏訪 勝信
(72)【発明者】
【氏名】小林 基夫
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3030629(JP,U)
【文献】実開平1-151551(JP,U)
【文献】実開昭60-046738(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2008/0095570(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102016110740(DE,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0115197(KR,A)
【文献】独国特許発明第19701128(DE,C1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 21/165
E04F 15/16
B05C 5/00-5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面を内装用シートに接触させながら前記内装用シートの継ぎ目部上を移動させることにより、前記内装用シートの継ぎ目部に液状の接合材を注入する接合材注入工具であって、
前記移動させる方向に対して前面と後面とを有し、
前記底面には頂点を有する溝部と前記内装用シートに接触する押し込み部とを有し、
前記溝部は幅が前記頂点から前面に向かって広く、且つ深さが前記頂点から前面に向かって深くなる形状を有し、
前記押し込み部は前記頂点に対して後面側に設けられていることを特徴とする接合材注入工具。
【請求項2】
前記底面には前記内装用シートの継ぎ目部の間隙に挿入されることにより、継ぎ目部上での移動方向を制限するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接合材注入工具。
【請求項3】
粘着テープ保持部と、前記粘着テープ保持部から引き出された粘着テープを、前記継ぎ目部に貼り付ける機構とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の接合材注入工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は下地に接着した内装用シートの継ぎ目部に、液状の接合材を注入するための工具に関する。
【背景技術】
【0002】
床の内装工事では下地である床面の上に内装用シートを敷設するが、隣接する内装用シートの端と端が対向する内装用シートの継ぎ目部には、内装用シート間に微小な間隙が生じる。そこで、通常の内装工事では内装用シートの継ぎ目部から水や異物の侵入を防ぐため、内装用シートを下地に接着剤で貼り付けた後に、継ぎ目部を接合材で封止接合する処理が行われている。
【0003】
継ぎ目部の封止接合処理には、特許文献1に記載されるような継ぎ目部にシーム液を注入して硬化させるシーム工法や、特許文献2に提案されている液状の紫外線硬化樹脂を継ぎ目部に注入して、紫外線照射により硬化させる封止接合処理方法などがある。液状の接合材を注入し硬化させる封止接合処理では、液状の接合材の注入に特許文献1に記載されるような、針付きノズルが付いた注入具が用いられている。
【0004】
針付きノズルを用いた従来の接合材の注入方法では、図8に示すように作業者は針付きノズル16の針を、下地11に貼り付けた内装用シート9の継ぎ目部10に差し込んだ状態で、注入具を継ぎ目部10に沿って移動させながら接合材8を注入する。
【0005】
しかし、針付きノズル16を用いる場合、注入具を移動する速度が速すぎると接合材8の注入量が不十分になり、遅すぎると大量の接合材8が内装用シート9の表面に溢れたり、表面に溢れた液状の接合材8が蓋の役割をしてしまうことによって、間隙から空気が抜けず接合材8が浸透せず気泡が残るなどの問題が生じる。また、注入具を移動させている間は、針付きノズル16から供給される接合材8の量が一定となるように注入具を操作しなければならない。このため、ばらつきなく均一に接合材8を継ぎ目部10に注入するには、作業者の熟練を要し作業にも時間がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2017-77529号公報
【文献】特開2021-1539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、内装用シートの継ぎ目部の封止接合処理において、液状の接合材を効率よく継ぎ目部に注入可能な工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の接合材注入工具は、底面を内装用シートに接触させながら前記内装用シートの継ぎ目部上を移動させることにより、前記内装用シートの継ぎ目部に液状の接合材を注入する接合材注入工具であって、前記移動させる方向に対して前面と後面とを有し、前記底面には頂点を有する溝部と前記内装用シートに接触する押し込み部とを有し、前記溝部は幅が前記頂点から前面に向かって広く、且つ深さが前記頂点から前面に向かって深くなる形状を有し、前記押し込み部は前記頂点に対して後面側に設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、前記底面には前記内装用シートの継ぎ目部の間隙に挿入されることにより、継ぎ目部上での移動方向を制限するガイド部材が設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、粘着テープ保持部と、前記粘着テープ保持部から引き出された粘着テープを、前記継ぎ目部に貼り付ける機構とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、内装用シートの継ぎ目部の封止接合処理において、液状の接合材を効率よく継ぎ目部に注入可能な工具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】第1実施形態の接合材注入工具を示す図である。
図2】接合材注入工具により接合材が注入される様子を示す図である。
図3】接合材注入工具により接合材が注入される様子を示す図である。
図4】溝部の変形例を示す図である。
図5】第2実施形態の接合材注入工具を示す図である。
図6】第3実施形態の接合材注入工具を示す図である。
図7】接合材注入工具の形状示す図である。
図8】従来の接合材の注入方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に本発明の実施形態について詳細に説明するが、これらは例示の目的で掲げたものでこれらにより本発明を限定するものではない。
【0014】
本発明の接合材注入工具の第1実施形態を図1に模式的に示す。第1実施形態の接合材注入工具1は前面5、後面6、及び底面7を有する直方体状であり、透明な樹脂で形成されている。接合材注入工具1の底面7には、頂点3を有し接合材8を内部に溜める溝部2が形成されている。接合材注入工具1は前面5を移動方向に向けて底面7が内装用シート9に接触した状態で押し付けながら、継ぎ目部10に沿って図1の矢印方向に滑らせて移動させる。移動させることにより溝部2に溜まっていた接合材8が頂点3に集められ、内装用シート9の継ぎ目部10に注入される。
【0015】
図2、3は接合材注入工具1により、接合材8が内装用シート9の継ぎ目部10に注入される様子を説明する図である。図2は内装用シート9を通して接合材注入工具1の底面7を見たときの状態を模式的に示す図であり、図3は接合材注入工具1を、底面7に垂直で頂点3を通る面で断面にした模式図である。接合材注入工具1の底面7に形成される溝部2は、図2に示すように平面視で頂点3から前面5に向かって徐々に幅が広くなるように形成されている。また、溝部2の深さは図3に示すように頂点3から前面5に向かって徐々に深くなっている。前面5側から見た溝部2は半円形状をしており、断面積が頂点3に向かって小さくなる半円錐状の形状をしている。
【0016】
接合材8の注入を行う作業者は、内装用シート9の上に接合材注入工具1を頂点3が継ぎ目部10の位置に重なるように置き、溝部2に覆われた内装用シート9の上に液状の接合材8を注ぎ込む。そして、接合材注入工具1の底面7が内装用シート9に接触するように押しつけながら、図2、3の矢印の方向に前面5側から滑らせるように移動させる。作業者は接合材注入工具1の移動中、頂点3が継ぎ目部10の位置と重なるように操作する必要があるが、接合材注入工具1は透明な樹脂で形成されているので、作業者は移動中も目視により頂点3を内装用シート9の継ぎ目部10の位置に合わせることが可能である。また、透明なので目視で溝部2に溜まっている接合材8の残量を、確認しながら作業を進めることができる。
【0017】
接合材注入工具1が図2、3の矢印方向に移動すると、溝部2に溜まっていた液状の接合材8は、溝部2の壁面に押されて頂点3に集められ継ぎ目部10に押し出されるように注入される。そして、頂点3の後面6側の平坦な押し込み部4でさらに押し込まれる。内装用シート9上の接合材8は、溝部2の頂点3に集められながら接合材注入工具1によって継ぎ目部10上を運ばれていくので、接合材注入工具1が通過した内装用シート9上に余分な接合材8がほとんど残らない。また、接合材8は頂点3に集まる接合材8自身により加圧されながら継ぎ目部10に注入され、平坦な押し込み部4によりさらに押し込まれるので、注入された接合材8の中に空気が残り気泡が生じることを防止できる。
【0018】
接合材注入工具1は接合材8が液状であれば利用可能であり、シーム液、接着剤、シール材、紫外線硬化樹脂など、周知の接合材の注入に用いることができる。また、接合材注入工具1はノズルのような細い中空管を用いないので、接合材8が固化してノズル詰まりが生じることはなく、使用後の洗浄などメンテナンスも簡単に行える。
【0019】
溝部2の形状は頂点3に向かって接合材8が集まるように絞り込まれた形状を有していればよく、各種の変形が可能である。図4は溝部2の変形例の一例であり、接合材注入工具1を、底面7に垂直で頂点3を通る面で断面にした模式図である。第1実施形態では図3に示すように溝部2の深さは直線状に一定の割合で前面5に向かって深くなるが、図4に示す変形例では、溝部2の形状を2段にしている。
【0020】
図4の変形例では頂点3側の溝部2の形状は第1実施形態と同じであるが、前面5側で溝部2の傾きが大きくなるように形成している。変形例では前面5側で溝部2の容積が大きくなるので、頂点3に接合材8が集まる性質を保ちつつ、第1実施形態よりも溝部2に接合材8を注ぎ込みやすく、溝部2に溜めることができる接合材8の量を多くすることが可能となる。また、第1実施形態では溝部2の断面を半円形状としたが、多角形としてもよい。
【0021】
また、接合材注入工具1の形状は作業者が手で押さえつけながら安定して内装用シート9上を移動させることができるように、接合材注入工具1の進行方向の長さが高さよりも大きいことが好ましい。接合材注入工具1の高さが進行方向の長さよりも大きいと、手で押さえつけながら移動させるときに接合材注入工具1がぐらつき安定しない。より好ましくは、進行方向の長さは70mm以上であり、高さは進行方向の長さ未満で50mm以上である。接合材注入工具1がこれより小さくなると、作業者が手で扱い難くなる。
【0022】
図5は本発明の第2実施形態を示す図である。第2実施形態では接合材注入工具1に、底面7から突出し継ぎ目部10の間隙に挿入可能なガイド部材12が設けられている。ガイド部材12は内装用シート9の継ぎ目部10の間隙に挿入されることにより、接合材注入工具1の継ぎ目部10上での移動方向を制限する。ガイド部材12が継ぎ目部10の間隙に挿入されることにより、接合材注入工具1は内装用シート9上で継ぎ目部10に沿った方向にのみに移動が可能となる。これにより、作業者が溝部2の頂点3を継ぎ目部10の位置に合わせながら、接合材注入工具1を移動させるのを補助する。図5に示す第2実施形態では針状のガイド部材12を移動方向に沿って前後2か所に設けている。ガイド部材12は継ぎ目部10の間隙に挿入できるものであれば薄板状のものでもよく、ガイド部材12を1か所に設けるだけでもよい。
【0023】
図6は本発明の第3実施形態を示す図である。第3実施形態は第2実施形態の接合材注入工具1の上に、粘着テープ保持部14と内装用シート9の継ぎ目部10に粘着テープ13を貼り付ける機構である押圧ローラ15を設けている。第3実施形態では接合材注入工具1を移動しながら接合材8を注入した直後に、粘着テープ保持部14から引き出された粘着テープ13を注入した接合材8の表面を覆うように貼り付けることが可能である。
【0024】
第3実施形態の接合材注入工具1を用いれば、注入された接合材8を注入直後に粘着テープ13で覆うことが可能であり、接合材8が硬化するまで異物が付着することを防止できる。
【0025】
実施例として図7に示す接合材注入工具1を作製し、内装用シート9の継ぎ目部10の封止接合処理を行い封止接合部の強度の評価を行った。図7(a)、(b)、(c)は、それぞれ作製した接合材注入工具1を側面、底面、前面から見た図である。接合材注入工具1は透明なアクリル樹脂製で、切削加工により溝部2を形成した。接合材注入工具1の前面5側には、針状のガイド部材12が設けられている。針状のガイド部材12は先端が底面7から突出し、後端は図示されていないコイルバネによって支えられている。
【0026】
作製した接合材注入工具1は、底面7が70mm×40mm、高さ50mmの直方体状である。接合材注入工具1は進行方向の長さを高さよりも大きくすることで、接合材注入工具1作業者が手で押さえつけながら移動させるときの安定性が高まる。また、溝部2の幅は図7(b)に示すように、頂点3から前面5に向かって、一定の割合で広がるように形成し、溝部2の深さは図7(a)に示すように途中で傾斜が大きくなるように形成した。具体的には、頂点3から15mmまでの間は浅い角度で、15mm以降はより大きな角度となる2段の構造にしている。
【0027】
継ぎ目部10の封止接合強度の評価は、100mm×300mmに切り出した2枚の内装用シート9を、300mmの長辺が対向するように0.5mmの間隙で支持台に固定した継ぎ目部10について行った。内装用シート9には表面にアクリル系紫外線硬化樹脂の保護層が形成された、厚さ2mmの塩化ビニール系樹脂材の内装用シートを用いた。
【0028】
実施例1の封止接合処理は支持台に固定した内装用シート9の継ぎ目部に、作製した接合材注入工具1を用いて接合材8である液状のアクリル系紫外線硬化樹脂を注入した。アクリル系紫外線硬化樹脂を注入後、表面をPカットテープ4140(株式会社寺岡製作所製)で覆い、ピーク波長365 nm、出力4.2 W/cmの紫外線を0.3秒照射して硬化した。硬化後Pカットテープ4140を除去し、継ぎ目部10が封止接合処理によって接合された内装用シート9を支持台から取り外した。封止接合部の強度の評価は接合された内装用シート9から、継ぎ目部10を中央にして幅が200.5mm、長さが25mmとなるように切り出した試料について行った。切り出した試料の両端を保持して引張試験機で幅方向に引っ張り、長さ25mmの接合された継ぎ目部10が破断する荷重を破断強度として測定した。
【0029】
実施例2では実施例1で用いた接合材注入工具1に、図6に示す第3実施形態の粘着テープ保持部14と、粘着テープ保持部14から引き出された粘着テープ13を貼り付ける押圧ローラ15を取り付け、粘着テープ13としてPカットテープ4140をセットした。継ぎ目部10に接合材8であるアクリル系紫外線硬化樹脂を注入した直後に、Pカットテープ4140を貼り付けて覆った他は、実施例1と同じ条件で封止接合処理を行い、引張試験機で継ぎ目部10が破断する破断強度を測定した。
【0030】
比較例として実施例1と同じ支持台に固定した内装用シート9の継ぎ目部10に、従来の針付きノズル16を用いてアクリル系紫外線硬化樹脂を注入した。注入後に表面をPカットテープ4140で覆い、ピーク波長365 nm、出力4.2 W/cmの紫外線を0.3秒照射して硬化した。Pカットテープ4140を除去し、継ぎ目部10が封止接合処理によって接合された内装用シート9を支持台から取り外し、引張試験機で継ぎ目部10が破断する破断強度を測定した。
【0031】
実施例1、実施例2、比較例それぞれ10個の試料について継ぎ目部10が破断する破断強度を測定し、破断強度の最大値、最小値、標準偏差を求めた。
【0032】
破断強度の測定結果を表1に示す。表1から破断強度の最大値は、実施例1、2と比較例で大きな差はない。しかし、最小値は実施例1、2に比べて比較例が低く、標準偏差は実施例1、2が比較例に比べ約半分の値となった。これは、実施例1、2では比較例に比べて破断強度のバラツキが小さいことを示している。このことから、本発明の接合材注入工具1を用いることにより、適量の接合材8が均一注入されるので、従来の注入方法に比べて強度のバラツキの小さい正確な封止接合処理が可能になることがわかる。
【0033】
【表1】
【0034】
また、長さ2mの継ぎ目部10にアクリル系紫外線硬化樹脂を注入した後、表面をPカットテープ4140で覆うまでに要する作業時間について評価した。結果、従来の針付きノズルを用いた場合に120秒以上要した作業時間を、実施例1の接合材注入工具1を用いると約70秒に短縮できた。さらに、接合材8を注入した直後にPカットテープ4140を貼り付ける実施例2の接合材注入工具1を用いると、作業時間を約40秒まで短縮することができた。
【0035】
以上のように、本発明の接合材注入工具を用いれば、熟練の作業者でなくても内装用シートの継ぎ目部の封止接合処理を、接合強度のバラツキを抑えながら短時間で行うことが可能となる。なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 接合材注入工具
2 溝部
3 頂点
4 押し込み部
5 前面
6 後面
7 底面
8 接合材
9 内装用シート
10 継ぎ目部
11 下地
12 ガイド部材
13 粘着テープ
14 粘着テープ保持部
15 押圧ローラ
16 針付きノズル
【要約】
【課題】内装用シートの継ぎ目部の封止接合処理において、液状の接合材を効率よく継ぎ目部に注入することができる接合材注入工具を提供する。
【解決手段】接合材注入工具には底面に幅が頂点から前面に向かって広く、且つ深さが頂点から前面に向かって深くなる形状を有している溝部が形成されている。作業者が接合材注入工具の底面を内装用シートに押し付け、継ぎ目部上に沿って滑らせるように前面側に移動させると、溝部に溜まっていた液状の接合材が溝部の頂点に集められ効率よく継ぎ目部に注入することができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8