(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】被監視者監視システムの中央処理装置および中央処理方法ならびに被監視者監視システム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20220329BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20220329BHJP
G08B 21/02 20060101ALI20220329BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20220329BHJP
H04M 9/00 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
G08B25/04 K
G08B25/00 510M
G08B21/02
H04M11/00 301
H04M9/00 D
(21)【出願番号】P 2018532867
(86)(22)【出願日】2017-06-28
(86)【国際出願番号】 JP2017023788
(87)【国際公開番号】W WO2018030020
(87)【国際公開日】2018-02-15
【審査請求日】2020-06-18
(31)【優先権主張番号】P 2016157473
(32)【優先日】2016-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100111453
【氏名又は名称】櫻井 智
(72)【発明者】
【氏名】西角 雅史
(72)【発明者】
【氏名】新 勇一
(72)【発明者】
【氏名】浅野 雅己
(72)【発明者】
【氏名】野田 篤広
(72)【発明者】
【氏名】山下 雅宣
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-029752(JP,A)
【文献】特開2002-135430(JP,A)
【文献】特表2003-527713(JP,A)
【文献】特開2005-287569(JP,A)
【文献】特開2007-274550(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 19/00-31/00
H04M 3/00
3/16- 3/20
3/38- 3/58
7/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備え、前記被監視者を監視するための被監視者監視システムの前記中央処理装置であって、
送信先の状況を表す所定の送信先状況情報を記憶する送信先状況情報記憶部と、
前記センサ装置から前記イベントを受信した場合に、前記送信先状況情報記憶部に記憶された前記送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置を決定し、前記決定した端末装置へ、前記センサ装置から受信した前記イベントを送信する監視処理部とを備え、
前記送信先状況情報は、当該被監視者監視システムにログインしているログイン中の端末装置を表すログイン端末情報、および、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である入力使用中の端末装置を表す入力使用中端末情報を含み、
前記監視処理部は、前記ログイン中の端末装置から、前記入力使用中の端末装置の除いた、残余の端末装置を前記通知先の端末装置として決定し、
前記所定のデータは、看護および介護のうちの少なくとも一方を含む看介護の内容である、
中央処理装置。
【請求項2】
前記監視処理部は、前記残余の端末装置が1または0である場合、前記入力使用中の端末装置の一部または全部をさらに前記通知先の端末装置として決定する、
請求項
1に記載の中央処理装置。
【請求項3】
前記送信先状況情報は、当該被監視者監視システムにログインしているログイン中の端末装置を取り扱う監視者における所定の属性を表す属性情報をさらに含み、
前記監視処理部は、前記ログイン中の端末装置から、予め設定された特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置をさらに前記通知先の端末装置として決定する、
請求項
1または請求項
2に記載の中央処理装置。
【請求項4】
看護および介護のうちの少なくとも一方を含む看介護の内容を看介護記録として入力するための記憶書式を収容する通信信号を前記端末装置に送信した場合に、前記通信信号を送信した端末装置を前記入力使用中端末装置情報として前記送信先状況記憶部に記憶する記憶処理部をさらに備える、
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の中央処理装置。
【請求項5】
監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備え、前記被監視者を監視するための被監視者監視システムの中央処理方法であって、
前記センサ装置から前記イベントを受信した場合に、送信先状況情報記憶部に記憶された、送信先の状況を表す所定の送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置を決定する決定工程と、
前記決定工程で決定した端末装置へ、前記センサ装置から受信した前記イベントを送信する送信工程とを備え、
前記送信先状況情報は、当該被監視者監視システムにログインしているログイン中の端末装置を表すログイン端末情報、および、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である入力使用中の端末装置を表す入力使用中端末情報を含み、
前記決定工程は、前記ログイン中の端末装置から、前記入力使用中の端末装置の除いた、残余の端末装置を前記通知先の端末装置として決定し、
前記所定のデータは、看護および介護のうちの少なくとも一方を含む看介護の内容である、
中央処理方法。
【請求項6】
監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備え、前記被監視者を監視するための被監視者監視システムであって、
前記中央処理装置は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の中央処理装置である、
被監視者監視システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視すべき監視対象である被監視者を複数の機器を用いて監視する被監視者監視システムの中央処理装置および中央処理方法、ならびに、前記被監視者監視システムに関する。
【背景技術】
【0002】
我が国(日本)は、戦後の高度経済成長に伴う生活水準の向上、衛生環境の改善および医療水準の向上等によって、高齢化社会、より詳しくは、総人口に対する65歳以上の人口の割合である高齢化率が21%を超える超高齢化社会になっている。2013年9月の統計では、高齢者人口は、約3186万人であり、その高齢化率は、25.0%であり、4人に1人が高齢者になっている。2035年には、高齢者人口が約3741万人となり、3人に1人が高齢者になるという予測もある(日本国総務省統計局)。このような高齢化社会では、病気や怪我や高齢等による看護や介護を必要とする要看護者や要介護者(要看介護者)は、高齢化社会ではない通常の社会で生じる要看介護者よりもその増加が見込まれる。そして、我が国は、例えば2013年の合計特殊出生率が1.43という少子化社会でもある。そのため、高齢な要看介護者を高齢の家族(配偶者、子、兄弟)が介護する老老介護も起きて来ている。
【0003】
要看介護者は、病院や、老人福祉施設(日本の法令では老人短期入所施設、養護老人ホームおよび特別養護老人ホーム等)等の施設に入所し、その看護や介護を受ける。このような施設では、要看介護者が、例えばベッドからの転落や歩行中の転倒等によって怪我を負ったり、ベッドから抜け出して徘徊したりするなどの事態が生じ得る。このような事態に対し、可及的速やかに対応する必要がある。また、このような事態を放置しておくとさらに重大な事態に発展してしまう可能性もある。このため、前記施設では、看護師や介護士(看介護者)は、定期的に巡視することによってその安否や様子を確認している。そして、これらの結果を、看護師や介護士等は、看護記録や介護記録(看介護記録)として記録する。
【0004】
しかしながら、要看介護者の増加数に対し看介護者の増加数が追い付かずに、看護業界や介護業界では、慢性的に人手不足になっている。さらに、日勤の時間帯に較べ、準夜勤や夜勤の時間帯では、看介護者の人数が減るため、一人当たりの業務負荷が増大するので、前記業務負荷の軽減が要請される。また、前記老老介護の事態は、前記施設でも例外ではなく、高齢の要看介護者を高齢の看介護者がケアすることもしばしば見られる。一般に高齢になると体力が衰えるため、健康であっても若いケア者に比しケアの負担が重くなり、また、その動きや判断も遅くなる。
【0005】
このような人手不足や看介護者の負担を軽減するため、看護業務や介護業務を補完する技術が求められている。このため、近年では、要看介護者の、監視すべき監視対象である被監視者を監視(モニタ)する被監視者監視技術が研究、開発されている。
【0006】
このような技術の一つとして、例えば特許文献1に開示されたナースコールシステムがある。この特許文献1に開示されたナースコールシステムは、ベッドに設置されて患者が看護師を呼び出すためのナースコール子機と、ナースステーションに設置されて前記ナースコール子機による呼び出しに応答するためのナースコール親機とを有するナースコールシステムであって、ベッド上の患者をベッド上方から撮像するカメラと、前記カメラの撮像映像から、患者が上半身を起こした状態及び患者がベッド上から離れた状態のうち少なくとも一方の発生を判断して注意状態発生信号を出力する状態判断手段とを有し、前記ナースコール親機は、前記注意状態発生信号を受けて報知動作する報知手段を有する。そして、このナースコールシステムは、前記ナースコール子機からの呼び出しに応答するために看護師が携行する携帯端末と、前記注意状態発生信号を受けて、前記カメラの撮像映像を前記携帯端末に送信する通信制御手段とを有する。
【0007】
一方、安否確認の点では、一人暮らしの独居者も前記要介護者等と同様であり、被監視対象者となる。
【0008】
ところで、前記特許文献1に開示されたナースコールシステムでは、患者によるナースコールや、患者の行動に応じて生成される注意状態発生信号を受けることができるので、看護師や介護士等の監視者(ユーザ)は、患者(被監視者)からの呼び出しや患者の行動に対応した看護や介護等を実施できる。しかしながら、端末装置がナースコールや注意状態発生信号を受ける機能の他にさらに他の機能を有し、監視者(ユーザ)がこの他の機能を使用している場合に、ナースコールや注意状態発生信号を受けてしまうと、前記特許文献1に開示されたナースコールシステムでは、それによって使用中の他の機能が中断してしまう虞がある。このため、監視者(ユーザ)が実行中の業務に専念できない虞があり、実行中の業務の中断によって業務の効率が低下してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【0010】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、実行中の業務により専念させることができ、業務効率の低下をより回避できる被監視者監視システムの中央処理装置および中央処理方法ならびに被監視者監視システムを提供することである。
【0011】
本発明にかかる中央処理装置および中央処理方法は、被監視者に対応して設けられたセンサ装置で検知された、被監視者に関わる所定のイベントを管理して端末装置に通知するものであって、送信先の状況を表す所定の送信先状況情報を記憶し、センサ装置から前記イベントを受信した場合に、前記記憶された前記送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置を決定し、前記決定した端末装置へ、センサ装置から受信した前記イベントを送信する。そして、本発明にかかる被監視者監視システムは、この中央処理装置を含む。
【0012】
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。
【
図2】前記被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。
【
図3】前記管理サーバ装置に記憶される監視情報テーブルの構成を示す図である。
【
図4】前記管理サーバ装置に記憶されるセンサ情報テーブルの構成を示す図である。
【
図5】前記管理サーバ装置に記憶される監視者属性情報テーブルの構成を示す図である。
【
図6】前記管理サーバ装置に記憶される送信先状況情報テーブルの構成を示す図である。
【
図7】前記被監視者監視システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
【
図8】前記被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の動作を示すフローチャートである。
【
図9】
図8に示す管理サーバ装置の動作における監視情報の処理を示すフローチャートである。
【
図10】前記被監視者監視システムにおける携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
【
図11】前記携帯端末装置に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【
図12】前記携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。
【
図13】前記携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。
【
図14】前記携帯端末装置に表示されるナースコール受付画面の一例を示す図である。
【
図15】前記被監視者監視システムにおける看介護記録の動作を示すシーケンス図である。
【
図16】前記携帯端末装置に表示される対象者選択画面の一例を示す図である。
【
図17】前記携帯端末装置に表示されるサブメニュー画面の一例を示す図である。
【
図18】前記携帯端末装置に表示される書式選択画面の一例を示す図である。
【
図19】前記携帯端末装置に表示される食事ケア用記録書式画面の一例を示す図である。
【
図20】前記携帯端末装置に表示される排泄ケア用記録書式画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明にかかる実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
【0015】
実施形態における被監視者監視システムは、監視すべき(見守るべき)監視対象(見守り対象)である被監視者(見守り対象者)Obを監視するものであり、被監視者Obに対応して設けられ、被監視者Obに関わる、予め設定された所定のイベント(事象)を検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備える。前記中央処理装置は、送信先の状況を表す所定の送信先状況情報を記憶する送信先状況情報記憶部と、前記センサ装置から前記イベントを受信した場合に、前記送信先状況情報記憶部に記憶された前記送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置を決定し、前記決定した端末装置へ、前記センサ装置から受信した前記イベントを送信する監視処理部とを備える。前記端末装置は、1種類の装置であって良いが、本実施形態態では、前記端末装置は、固定端末装置と携帯端末装置との2種類の装置である。これら固定端末装置と携帯端末装置との主な相違は、固定端末装置が固定的に運用される一方、携帯端末装置が例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)に携行されて運用される点であり、これら固定端末装置と携帯端末装置とは、略同様である。このような被監視者監視システムについて、以下、より具体的に説明する。
【0016】
(構成)
まず、本実施形態における被監視者監視システムの構成について説明する。
図1は、実施形態における被監視者監視システムの構成を示す図である。
図2は、前記被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の構成を示す図である。
図3は、前記管理サーバ装置に記憶される監視情報テーブルの構成を示す図である。
図4は、前記管理サーバ装置に記憶されるセンサ情報テーブルの構成を示す図である。
図5は、前記管理サーバ装置に記憶される監視者属性情報テーブルの構成を示す図である。
図6は、前記管理サーバ装置に記憶される送信先状況情報テーブルの構成を示す図である。
図7は、前記被監視者監視システムにおける携帯端末装置の構成を示す図である。
【0017】
より具体的には、被監視者監視システムMSは、例えば、
図1に示すように、1または複数のセンサ装置SU(SU-1~SU-4)と、管理サーバ装置SVと、固定端末装置SPと、1または複数の携帯端末装置TA(TA-1、TA-2)と、構内交換機(PBX、Private branch exchange)CXとを備え、これらは、有線や無線で、LAN(Local Area Network)等の網(ネットワーク、通信回線)NWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、通信信号を中継する例えばリピーター、ブリッジおよびルーター等の中継機が備えられても良い。
図1に示す例では、これら複数のセンサ装置SU-1~SU-4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SP、複数の携帯端末装置TA-1、TA-2および構内交換機CXは、L2スイッチの集線装置(ハブ、HUB)LSおよびアクセスポイントAPを含む有線および無線の混在したLAN(例えばIEEE802.11規格に従ったLAN等)NWによって互いに通信可能に接続されている。より詳しくは、複数のセンサ装置SU-1~SU-4、管理サーバ装置SV、固定端末装置SPおよび構内交換機CXは、集線装置LSに接続され、複数の携帯端末装置TA-1、TA-2は、アクセスポイントAPを介して集線装置LSに接続されている。そして、ネットワークNWは、TCP(Transmission control protocol)およびIP(Internet protocol)等のインターネットプロトコル群が用いられることによっていわゆるイントラネットを構成する。
【0018】
構内交換機(回線切換機)CXは、ネットワークNWに接続され、携帯端末装置TA同士における発信、着信および通話等の内線電話の制御を行って前記携帯端末装置TA同士の内線電話を実施し、そして、例えば固定電話網や携帯電話網等の公衆電話網PNを介して例えば固定電話機や携帯電話機等の外線電話機TLに接続され、外線電話機TLと携帯端末装置TAとの間における発信、着信および通話等の外線電話の制御を行って外線電話機TLと携帯端末装置TAとの間における外線電話を実施するものである。構内交換機CXは、例えば、デジタル交換機や、IP-PBX(Internet Protocol Private Branch eXchange)等である。
【0019】
被監視者監視システムMSは、被監視者Obに応じて適宜な場所に配設される。被監視者(見守り対象者)Obは、例えば、病気や怪我等によって看護を必要とする者や、身体能力の低下等によって介護を必要とする者や、一人暮らしの独居者等である。特に、早期発見と早期対処とを可能にする観点から、被監視者Obは、例えば異常状態等の所定の不都合な事象がその者に生じた場合にその発見を必要としている者であることが好ましい。このため、被監視者監視システムMSは、被監視者Obの種類に応じて、病院、老人福祉施設および住戸等の建物に好適に配設される。
図1に示す例では、被監視者監視システムMSは、複数の被監視者Obが入居する複数の居室RMや、ナースステーション等の複数の部屋を備える介護施設の建物に配設されている。
【0020】
センサ装置SUは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信する通信機能等を備え、被監視者Obに関わる所定のイベント(事象)を検知して管理サーバ装置SVへ通知する装置である。前記所定のイベントは、好適には対処が必要な所定のイベントであり、例えば、本実施形態では、被監視者Obにおける予め設定された所定の行動およびナースコール(NC)である。より具体的には、センサ装置SUは、例えば、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、TAと通信するための通信インターフェース回路(例えばLANカード等)、被監視者Obを上方(好ましくは直上(例えば天井))から撮像して画像を生成する画像センサ(例えば可視カメラや近赤外カメラ等)、前記画像センサの出力(画像)に基づいて被監視者Obにおける予め設定された所定の行動を前記所定のイベントの一例として検知して管理サーバ装置SVへ通知する行動検知処理回路、ナースコールを前記所定のイベントの他の一例として受け付けて管理サーバ装置SVへ通知するナースコール処理回路、端末装置SP、TA等との間で音声通話を行う通話処理回路、前記画像センサの出力(画像(静止画および動画を含む))を所定の他の装置SV、SP、TAへ送信する画像送信処理回路、これらを制御する制御回路、および、例えば記憶素子等の、その周辺回路を備えて構成される。
【0021】
前記所定の行動は、例えば、被監視者Obが寝具に入った入床、被監視者Obが起きた起床、被監視者Obが寝具から離れた離床、および、被監視者Obが倒れた転倒の4つの行動である。なお、前記転倒には、被監視者Obが寝具から落ちた転落が含まれて良く、あるいは、前記転倒とは別途に、前記所定の行動には、前記転落が含まれて良い。前記行動検知処理回路は、例えば、前記画像センサで撮像した画像(対象画像)に基づいて被監視者Obの頭部を検出し、この検出した被監視者Obの頭部における大きさの時間変化に基づいて被監視者Obの起床および転倒を検知し、前記画像センサで撮像した対象画像に基づいて被監視者Obを検出し、この検出した被監視者Obと寝具との重なり具合(重なり領域の大きさ)に基づいて被監視者Obの離床および入床を検知する。より詳しくは、まず、寝具BDの所在領域、第1閾値Th1および第2閾値Th2が記憶される。前記第1閾値Th1は、寝具BDの所在領域内における横臥姿勢の頭部の大きさと座位姿勢の頭部の大きさとを識別するための値である。前記第2閾値Th2は、寝具BDの所在領域を除く居室RM内における横臥姿勢の頭部の大きさであるか否かを識別するための値である。そして、前記行動検知処理回路は、対象画像から例えば背景差分法やフレーム差分法によって被監視者Obの人物の領域として動体領域を抽出する。次に、前記行動検知処理回路は、この抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、また例えば予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、また例えば頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって、被監視者Obの頭部領域を抽出する。そして、前記行動検知処理回路は、この抽出した頭部の位置および大きさから起床および転倒を検知する。例えば、前記行動検知処理回路は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへ時間変化した場合には、起床と判定し、前記起床を検知する。例えば、前記行動検知処理回路は、この抽出した頭部の位置が寝具BDの所在領域を除く居室RM内であって、前記抽出した頭部の大きさが前記第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、転倒と判定し、前記転倒を検知する。前記行動検知処理回路は、対象画像から上述のように抽出した動体領域と寝具BDの所在領域とが重なった重なり領域を検出し、この重なり領域の時間変化から離床および入床を検知する。例えば、前記行動検知処理回路は、この検出した重なり領域が存在する状態から、前記重なり領域が存在しなくなった状態へ時間変化した場合には、離床と判定し、前記離床を検知する。例えば、前記行動検知処理回路は、この検出した重なり領域が存在しない状態から、前記重なり領域の存在の検出を介して、前記重なり領域全体が寝具BDの所在領域内で重なった状態(すなわち、前記動体領域が前記寝具BDの所在領域内に完全に包含された状態)へ時間変化した場合には、入床と判定し、前記入床を検知する。
【0022】
前記所定のイベントは、第1イベント通知通信信号によってセンサ装置SUから管理サーバ装置SVへ通知される。この第1イベント通知通信信号には、自機のセンサIDおよび前記イベントの内容を表すイベント情報が収容される。前記センサID(センサ識別子)は、センサ装置SUを特定し識別するための識別子である。前記イベント情報は、本実施形態では、入床、起床、離床、転倒およびナースコールのうちの1または複数である。第1イベント通知通信信号には、前記画像センサで撮像した画像が収容されても良い。特に、前記イベント情報が入床、起床、離床および転倒のうちのいずれかである場合には、前記所定の行動の検知に用いられた画像(前記検知が複数の画像によって実施された場合には例えば最後の画像)が収容されることが好ましい。前記画像は、静止画および動画のうちの少なくとも一方であって良く、本実施形態では、後述するように、まず、静止画が通知され、ユーザの要求に応じて動画が配信される。なお、まず、動画が配信されても良く、また、静止画および動画が送信され、画面分割で静止画および動画が端末装置SP、TAに表示されても良い。
【0023】
図1には、一例として、4個の第1ないし第4センサ装置SU-1~SU-4が示されており、第1センサ装置SU-1は、被監視者Obの一人であるAさんOb-1の居室RM-1(不図示)に配設され、第2センサ装置SU-2は、被監視者Obの一人であるBさんOb-2の居室RM-2(不図示)に配設され、第3センサ装置SU-3は、被監視者Obの一人であるCさんOb-3の居室RM-3(不図示)に配設され、そして、第4センサ装置SU-4は、被監視者Obの一人であるDさんOb-4の居室RM-4(不図示)に配設されている。
【0024】
管理サーバ装置SVは、ネットワークNWを介して他の装置SU、TA、SPと通信する通信機能を備え、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する情報(監視情報(本実施形態では例えば前記所定のイベント(センサ装置SUで検知した所定の行動の種類やセンサ装置SUで受け付けたナースコール)、被監視者Obの画像(静止画および動画)、および、前記通知を受けた時刻等))を管理し、前記所定のイベントを所定の端末装置SP、TAへ通知(再通知、再報知、送信)し、クライアント(本実施形態では端末装置SP、TA等)の要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視システムMS全体を管理する装置(中央処理装置の一例)である。本実施形態では、管理サーバ装置SVは、送信先の状況を表す所定の送信先状況情報に基づいて、前記所定のイベントに対する通知先の端末装置SP、TAを決定する。このような管理サーバ装置SVは、例えば、
図2に示すように、サーバ側通信インターフェース部(SV通信IF部)21と、サーバ側制御処理部(SV制御処理部)22と、サーバ側記憶部(SV記憶部)23とを備える。
【0025】
SV通信IF部21は、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って通信を行うための通信回路である。SV通信IF部21は、SV制御処理部22から入力された転送すべきデータを収容した通信信号を、この被監視者監視システムMSのネットワークNWで用いられる通信プロトコルに従って生成し、この生成した通信信号をネットワークNWを介して他の装置SU、SP、TAへ送信する。SV通信IF部21は、ネットワークNWを介して他の装置SU、SP、TAから通信信号を受信し、この受信した通信信号からデータを取り出し、この取り出したデータをSV制御処理部22が処理可能な形式のデータに変換してSV制御処理部22へ出力する。SV通信IF部21は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
【0026】
SV記憶部23は、SV制御処理部22に接続され、SV制御処理部22の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するSV制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するSV監視処理プログラムや、前記送信先状況情報をSV記憶部23に記憶する送信先状況情報記憶処理プログラムや、看護および介護のうちの少なくとも一方を含む看介護の内容の記録である看介護記録に関する所定の情報処理を実行するSV看介護記録処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータには、自機の、管理サーバ装置SVを特定し管理サーバ装置SVを識別するための識別子であるサーバ識別子(サーバID)や、被監視者Obの前記監視情報や、当該被監視者監視システムSMにおける各装置SU、SP、TAの通信アドレスや、センサ装置SUに関するセンサ情報や、当該被監視者監視システムMSに接続しその利用(使用)を開始できる資格に関する資格情報や、監視者(ユーザ)における所定の属性を表す属性情報や、送信先の状況を表す所定の送信先状況情報や、看介護記録を記入するための記録書式に関する書式情報や、看介護記録に関する看介護記録情報等の、各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。SV記憶部23は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。SV記憶部23は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるSV制御処理部22のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。これら監視情報、通信アドレス、センサ情報、資格情報、属性情報、通信先状況情報、書式情報および看介護記録情報それぞれを記憶するために、SV記憶部23は、サーバ側監視情報記憶部(SV監視情報記憶部)231、通信アドレス情報記憶部232、サーバ側センサ情報記憶部(SVセンサ情報記憶部)233、資格情報記憶部234、監視者属性情報記憶部235、送信先状況情報記憶部236、書式情報記憶部237および看介護記録情報記憶部238を機能的に備える。
【0027】
SV監視情報記憶部231は、各装置SU、SP、TAそれぞれとの間で送受信した被監視者Obの監視情報を記憶するものである。より具体的には、SV監視情報記憶部231には、本実施形態では、前記監視情報として、第1イベント通知通信信号等の通信信号に収容された各情報に基づいて、センサID、イベント情報(事象情報、本実施形態では入床、起床、離床、転倒およびナースコール)、受信時刻、対象画像(静止画および動画)および対処の有無が互いに対応付けて記憶される。
【0028】
この監視情報は、本実施形態では、テーブル形式でSV監視情報記憶部231に記憶されている。この監視情報を登録するサーバ側監視情報テーブル(SV監視情報テーブル)MT-SVは、例えば、
図3に示すように、各装置SU、SP、TAから受信した通信信号に収容されたセンサIDを登録するセンサIDフィールド2311と、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報を登録するイベントフィールド(事象フィールド)2312と、前記受信した通信信号の受信時刻を登録する受信時刻フィールド2313と、前記受信した通信信号に収容された前記静止画を登録する静止画フィールド2314と、ライブ動画の取得先として、前記受信した通信信号に収容されたセンサIDに対応するセンサ装置SUの通信アドレス(例えばIPアドレス等)を登録する動画フィールド2315と、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対する対応の受付の有無を登録する対応フィールド2316とを備え、前記受信した通信信号ごと(各イベントごと)にレコードを備える。静止画フィールド2314には、例えば、静止画の画像データが登録されて良く、また例えば、静止画の画像データのファイル名が登録されて良い。対応フィールド2316には、後述するように、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対する対処(対応、処置、措置)する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けたか否かを表すフラグ(対応フラグ)が登録される。例えば、本実施形態では、対応フィールド2316には、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報(イベントフィールド2312に登録されたイベント情報)に対処する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けたことを意味する対応フラグ「1」、あるいは、前記受信した通信信号に収容されたイベント情報に対処する意思がある旨(“対応する”)を端末装置SP、TAで受け付けていないことを意味する対応フラグ「0」が登録される。なお、デフォルトでは、対応フィールド2316には、未受付を意味する対応フラグ「0」が登録される。なお、前記所定の行動を検知した検知時刻または前記ナースコールを受け付けたナースコール受付時刻が第1イベント通知通信信号に収容される場合には、受信時刻に代え、前記検知時刻または前記ナースコール受付時刻が登録されても良い。
【0029】
通信アドレス情報記憶部232は、各装置SU、SP、TAのID(センサID、端末ID)とその通信アドレスとの対応関係(通信アドレス対応関係)を記憶するものである。端末ID(端末識別子)は、端末装置SP、TAを特定し端末装置SP、TAを識別するための識別子である。センサID、サーバIDおよび端末IDそれぞれは、例えば所定の記号列から成るシリアル番号等であって良い。
【0030】
SVセンサ情報記憶部233は、前記センサ情報を記憶するものである。本実施形態では、前記センサ情報は、センサ装置SUに関する情報であり、センサ装置SUのセンサIDと被監視者Obの被監視者名とを互いに対応付けた情報である。
【0031】
このようなセンサ情報は、本実施形態では、テーブル形式でSVセンサ情報記憶部233に記憶される。より具体的には、センサ情報を登録するサーバ側センサ情報テーブル(SVセンサ情報テーブル)ST-SVは、例えば、
図4に示すように、センサIDを登録するセンサIDフィールド2331と、前記センサIDフィールド2331に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SUの配設場所を登録する配設場所フィールド2332と、前記センサIDフィールド2331に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SUによって監視される被監視者Ob(すなわち、前記センサIDフィールド2331に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SUの配設場所に居る被監視者Ob)の被監視者名を登録する被監視者名フィールド2333と、前記センサIDフィールド2331に登録されているセンサIDを持つセンサ装置SU、その配設場所およびその被監視者Obに関する備考を登録する備考フィールド2334とを備え、センサID(すなわち、センサ装置SU)ごとにレコードを持つ。
【0032】
資格情報記憶部234は、前記資格情報を記憶するものである。前記資格情報は、当該被監視者監視システムMSに接続しその利用(使用)を開始できる資格に関する情報であり、例えば、本実施形態では、監視者の監視者名(ユーザ名)とパスワードとを互いに対応付けた情報である。
【0033】
監視者属性情報記憶部235は、前記属性情報を記憶するものである。前記属性情報は、当該被監視者監視システムMSにログインしているログイン中の端末装置SP、TAを取り扱う監視者(ユーザ)における所定の属性を表す情報であり、監視者の監視者名とその属性を互いに対応付けた情報である。前記所定の属性は、本実施形態では、当該被監視者監視システムMSにおける職種や立場であり、より具体的には、介護士、看護師、理学療法士、医師、班長等の被監視者Obに対する担当責任者、介護士長や看護師長等の介護士や看護師に対する責任者、および、施設の責任者である施設長等である。
【0034】
このような属性情報は、本実施形態では、テーブル形式で監視者属性情報記憶部235に記憶される。より具体的には、属性情報を登録する監視者属性情報テーブルPTは、例えば、
図5に示すように、監視者名を登録する監視者名フィールド2351と、前記監視者名フィールド2351に登録されている監視者名を持つ監視者の前記属性を登録する属性フィールド2352とを備え、監視者(すなわち、監視者名)ごとにレコードを持つ。
【0035】
送信先状況情報記憶部236は、前記送信先状況情報を記憶するものである。前記送信先状況情報は、センサ装置SUから受信したイベントの通知を送信する送信先の状況を表す所定の情報であり、例えば、本実施形態では、端末装置SP、TAの端末ID、その端末装置SP、TAのログイン状況、その端末装置SP、TAの使用状況、および、その端末装置SP、TAを取り扱う監視者の属性とを互いに対応付けた情報である。前記ログイン状況は、端末装置SP、TAが当該被監視者監視システムMSにログインしているか否かを表す情報である。前記使用状況は、端末装置SP、TAが外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中であるか否かを表す情報である。
【0036】
このような送信先状況情報は、本実施形態では、テーブル形式で送信先状況情報記憶部236に記憶される。より具体的には、送信先状況情報を登録する送信先状況情報テーブルCTは、例えば、
図6に示すように、端末装置SP、TAの端末IDを登録する端末IDフィールド2361と、前記端末IDフィールド2361に登録されている端末IDを持つ端末装置SP、TAのログイン状況を登録するログイン状況フィールド2362と、前記端末IDフィールド2361に登録されている端末IDを持つ端末装置SP、TAの使用状況を登録する使用状況フィールド2363と、前記端末IDフィールド2361に登録されている端末IDを持つ端末装置SP、TAを取り扱う監視者の属性を登録する属性フィールド2364とを備え、端末装置SP、TA(すなわち、端末ID)ごとにレコードを持つ。
【0037】
ログイン状況フィールド2362には、前記ログイン状況を表すフラグ(ログイン状況フラグ)が登録される。例えば、本実施形態では、ログイン状況フィールド2362には、端末装置SP、TAが、当該被監視者監視システムMSにログインしているログイン中の端末装置SP、TAであることを表すログイン状況フラグ「1」(ログイン端末情報の一例)、あるいは、端末装置SP、TAが、当該被監視者監視システムMSからログアウトしているログアウト中の端末装置SP、TAであることを表すログイン状況フラグ「0」(ログアウト端末情報の一例)が登録される。
【0038】
使用状況フィールド2363には、前記使用状況を表すフラグ(使用状況フラグ)が登録される。例えば、本実施形態では、使用状況フィールド2363には、端末装置SP、TAが、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である入力使用中の端末装置SP、TAであることを表す使用状況フラグ「1」(入力使用中端末情報の一例)、あるいは、端末装置SP、TAが、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中ではなく、前記イベントの通知を待ち受ける待受け中の端末装置SP、TAであることを表す使用状況フラグ「0」(待受け中端末情報の一例)が登録される。
【0039】
なお、ログイン状況、使用状況および属性が不明である場合には、ログイン状況フィールド2362、使用状況フィールド2363および属性フィールド2364それぞれに、その旨を表す所定の符号、例えば「*」等が登録され、デフォルトの場合やログイン状況フィールド2362にログイン状況フラグ「0」が登録される場合では、この前記所定の符号(例えば「*」等)が登録される。
【0040】
書式情報記憶部237は、前記書式情報を記憶するものである。前記書式情報は、看護および介護のうちの少なくとも一方を含む看介護の内容を看介護記録として入力するための記録書式に関する情報であり、前記記録書式は、予め規定された所定の様式(フォーマット、入力フォーム)として、前記看介護の種類に応じて複数、予め用意されている。
【0041】
前記看介護の種類は、看護の実務や介護の実務等に応じて種々ある。例えば、前記看介護の種類として、定期性を有するケア、および、場所に依存するケア等が挙げられる。より具体的には、定期性を有するケアとして、日々実施される、モーニングケア(着替え、洗面および義歯装着等)、食事ケア(朝食ケア、昼食ケア、夕食ケア)、間食ケア、投薬ケア(服薬ケア)、歯磨きケア、水分補給ケア、バイタルチェック、イブニングケア(着替え、歯磨き、義歯外し、ベッド移乗等)、巡回、および、体位交換等、ならびに、曜日ごとや日にちごとに実施される、入浴ケア、リハビリ、レクリエーション、往診、身体清拭および体重測定等が挙げられる。場所に依存するケアとして、排泄ケア等が挙げられる。これら看介護は、例えばリビング、居室RM、トイレ、浴場およびナースステーション等の場所に依存したり、また例えば、看護師や介護士等、あるいは、当該看介護の担当者等の監視者に依存したりする。記録書式は、このような看介護の内容に応じて予め用意されており、例えば、モーニングケア用の記録書式、食事ケア用の記録書式、間食ケア用の記録書式、投薬ケア用の記録書式(服薬ケア用の記録書式)、歯磨きケア用の記録書式、および、水分補給ケア用の記録書式等がある。その一例が後述の
図19および
図20に示されている。
図19には、食事ケア用の記録書式の一例が携帯端末装置TAに表示される画面で示されている。
図20には、排泄ケア用の記録書式の一例が携帯端末装置TAに表示される画面で示されている。本実施形態では、前記書式情報は、このような端末装置SP、TAに表示される記録書式画面を形成する記録書式の電子ファイルであり、前記記録書式の電子ファイルは、予め規定された所定の様式(フォーマット、入力フォーム)に従った記録書式を所定の記録書式画面で端末装置SP、TAに表示できるように、例えばHTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語で記述され、書式情報記憶部237に記憶される。
【0042】
看介護記録情報記憶部238は、前記看介護記録情報を記憶するものである。看介護記録情報記憶部238は、本実施形態では、看介護の対象者である被監視者名と、前記看介護記録の内容とが互いに対応付けられて前記看介護記録情報として記憶する。
【0043】
SV制御処理部22は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受けると、被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記所定のイベントを送信先状況情報に基づく所定の端末装置SP、TAへ通知し、クライアントの要求に応じたデータを前記クライアントに提供し、被監視者監視システムMS全体を管理するための回路である。本実施形態では、SV制御処理部22は、例えば所定の記録書式の送信や前記所定の記録書式を用いて記入された看介護記録の記憶等の、前記看介護記録に関する所定の情報処理を実行する。SV制御処理部22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。SV制御処理部22は、前記制御処理プログラムが実行されることによって、サーバ側制御部(SV制御部)221、サーバ側監視処理部(SV監視処理部)222、送信先状況情報記憶処理部223およびサーバ側看介護記録処理部(SV看介護記録処理部)224を機能的に備える。
【0044】
SV制御部221は、管理サーバ装置SVの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、管理サーバ装置SVの全体制御を司るものである。
【0045】
SV監視処理部222は、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、SV監視処理部222は、センサ装置SUから前記所定のイベントの通知を受信すると被監視者Obに対する監視に関する監視情報を管理し、前記所定のイベントを送信先状況情報に基づく所定の端末装置SP、TAへ通知する。より具体的には、SV監視処理部222は、センサ装置SUから前記第1イベント通知通信信号を受信すると、この受信した第1イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する。SV監視処理部222は、送信先状況情報記憶部236に記憶された送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置SP、TAを決定し、この決定した端末装置SP、TAへ、センサ装置SUから受信した前記所定のイベントを第2イベント通知通信信号で送信する。この決定では、SV監視処理部222は、当該被監視者監視システムMSにログインしているログイン中の端末装置SP、TAから、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である入力使用中の端末装置SP、TAの除いた、残余の端末装置SP、TAを前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。本実施形態では、この決定では、SV監視処理部222は、前記残余の端末装置SP、TAが1個または0個である場合(すなわち、前記残余の端末装置SP、TAが2個未満である場合)、前記入力使用中の端末装置SP、TAの一部または全部をさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。前記入力使用中の端末装置SP、TAの一部をさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する場合では、例えば、SV監視処理部222は、送信先状況情報記憶部236に記憶されている属性情報に基づいて、前記入力使用中の端末装置SP、TAの一部をさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。本実施形態では、この決定では、SV監視処理部222は、前記ログイン中の端末装置SP、TAから、予め設定された特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAをさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。前記第2イベント通知通信信号には、前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報が前記所定の行動(入床、起床、離床および転倒のうちの1または複数)である場合には、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサID、イベント情報および対象画像、ならびに、動画のダウンロード先として、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUに対応する通信アドレスが収容される。この通信アドレスは、前記受信した第1イベント通知通信信号を送信したセンサ装置SUに対応するセンサIDに基づいて、通信アドレス情報記憶部232に記憶された通信アドレス情報から選定(検索)される。前記第1イベント通知通信信号に収容されたイベント情報が前記ナースコールである場合には、前記第2イベント通知通信信号には、第1イベント通知通信信号に収容されたセンサIDおよびイベント情報(ナースコール)が収容される。
【0046】
送信先状況情報記憶処理部223は、送信先状況情報を送信先状況情報記憶部236に記憶するものである。
【0047】
送信先状況情報記憶処理部223は、ログインを要求するための通信信号(ログイン通信信号)を端末装置SP、TAから受信した場合に、前記ログイン通信信号の送信元の端末装置SP、TAに対してログイン端末情報(本実施形態では、ログイン状況フラグ「1」)およびその端末装置SP、TAを取り扱う監視者の属性情報を送信先状況情報記憶部236に記憶する。
【0048】
送信先状況情報記憶処理部223は、ログアウトを要求するための通信信号(ログアウト通信信号)を端末装置SP、TAから受信した場合に、前記ログアウト通信信号の送信元の端末装置SP、TAに対してログアウト端末情報(本実施形態では、ログイン状況フラグ「0」)を送信先状況情報記憶部236に記憶する。
【0049】
送信先状況情報記憶処理部223は、端末装置SP、TAが外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である場合に、その端末装置SP、TAに対して入力使用中端末情報(本実施形態では、使用状況フラグ「1」)を送信先状況情報記憶部236に記憶する。本実施形態では、後述するように、SV看介護記録処理部224が、看介護の内容を看介護記録として入力するための記録書式を収容する通信信号(書式通知通信信号)を端末装置SP、TAへ送信した場合に、送信先状況情報記憶処理部223は、その送信先の端末装置SP、TAに対して入力使用中端末情報を送信先状況情報記憶部236に記憶する。
【0050】
送信先状況情報記憶処理部223は、端末装置SP、TAが前記イベントの通知を待ち受ける待受け中である場合に、その端末装置SP、TAに対する待受け中端末情報(本実施形態では、使用状況フラグ「0」)を送信先状況情報記憶部236に記憶する。本実施形態では、後述するように、看介護記録として看介護の内容を収容する通信信号(看介護記録通知通信信号)を受信した場合に、送信先状況情報記憶処理部223は、その送信元の端末装置SP、TAに対して待受け中端末情報を送信先状況情報記憶部236に記憶する。送信先状況情報記憶処理部223は、前記イベントの通知を待ち受ける待受け中である旨を通知するための通信信号(待受け中通知通信信号)を端末装置SP、TAから受信した場合に、その送信元の端末装置SP、TAに対して待受け中端末情報を送信先状況情報記憶部236に記憶する。本実施形態では、前記ログイン通信信号は、待受け中通知通信信号と兼用されている。なお、本実施形態では、上述の看介護記録通知通信信号が前記待受け中通知通信信号と兼用されているとも言える。
【0051】
SV看介護記録処理部223は、看護および介護のうちの少なくとも一方を含む看介護の内容の記録である看介護記録に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、SV看介護記録処理部223は、端末装置SP、TAから、1人の被監視者Obに対して入力する看介護記録における看介護の種類を通知するための通信信号(選択種類通知通信信号)をSV通信IF部21で受信した場合に、SV記憶部23の書式情報記憶部237から、前記選択種類通知通信信号に収容された看介護の種類に対応する記録書式を取り出し、この取り出した記録書式を収容する通信信号(書式通知通信信号)を、前記選択種類通知通信信号を送信した送信元の前記端末装置SP、TAへSV通信IF部21で返信する。より詳しくは、SV看介護記録処理部223は、後述のように端末装置SP、TAとの間で各通信信号を送受信することによって、看介護記録の対象者(被監視者Ob)を選択する対象者選択処理、前記対象者のために、所定の記録書式を選択する書式選択処理、および、記録書式を用いた看介護記録の記録処理の各処理を順次に実行する。
【0052】
なお、管理サーバ装置SVは、
図2に破線で示すように、必要に応じて、さらに、SV制御処理部22に接続され例えば各種コマンドや各種データ等を入力するサーバ側入力部(SV入力部)24、SV入力部24で入力された各種コマンドや各種データおよび被監視者Obに対する監視に関する監視情報等を出力するサーバ側出力部(SV出力部)25、および、外部機器との間でデータの入出力を行うサーバ側インターフェース部(SVIF部)26等を備えても良い。
【0053】
このような管理サーバ装置SVは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。
【0054】
固定端末装置SPは、ネットワークNWを介して他の装置SU、SV、TAと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、および、所定の指示やデータを入力する入力機能等を備え、管理サーバ装置SVや携帯端末装置TAに与える所定の指示やデータを入力したり、センサ装置SUで得られた監視情報を表示したり等することによって、被監視者監視システムMSのユーザインターフェース(UI)として機能する機器である。このような固定端末装置SPは、例えば、通信機能付きのコンピュータによって構成可能である。なお、前記端末装置の一例としての固定端末装置SPは、携帯端末装置TAと同様に動作するが、本明細書では、前記端末装置の他の一例である携帯端末装置TAについて説明される。
【0055】
携帯端末装置TAは、ネットワークNWを介して他の装置SV、SP、SUと通信する通信機能、所定の情報を表示する表示機能、所定の指示やデータを入力する入力機能、および、音声通話を行う通話機能等を備え、管理サーバ装置SVやセンサ装置SUに与える所定の指示やデータを入力したり、管理サーバ装置SVからの通知によってセンサ装置SUで得られた前記監視情報を表示したり、センサ装置SUとの間で音声通話によってナースコールの応答や声かけしたり等するための機器である。
【0056】
このような携帯端末装置TAは、本実施形態では、例えば、
図7に示すように、端末側通信インターフェース部(TA通信IF部)31と、端末側制御処理部(TA制御処理部)32と、端末側記憶部(TA記憶部)33と、端末側音入出力部(TA音入出力部)34と、端末側入力部(TA入力部)35と、端末側表示部(TA表示部)36と、端末側インターフェース部(TAIF部)37とを備える。
【0057】
TA音入出力部34は、TA制御処理部32に接続され、外部の音を取得して携帯端末装置TAに入力するための回路であって、TA制御処理部32の制御に従って音を表す電気信号に応じた音を生成して出力するための回路である。TA音入出力部34は、例えば、音の電気信号(音データ)を音の機械振動信号(音響信号)に変換するスピーカ等と、可聴領域の音の機械振動信号を電気信号に変換するマイクロフォン等とを備えて構成される。TA音入出力部34は、外部の音を表す電気信号をTA制御処理部32へ出力し、また、TA制御処理部32から入力された電気信号を音の機械振動信号に変換して出力する。
【0058】
TA入力部35は、TA制御処理部32に接続され、例えば、所定の操作を受け付け、携帯端末装置TAに入力する回路であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチ等である。前記所定の操作には、例えば、ログインするための入力操作や、ログアウトするための入力操作や、音声通話の要求操作およびその終了操作や、ライブでの動画の要求操作およびその終了操作や、前記通知されたイベントに関わる被監視者Obに対する例えば救命、看護、介護および介助等の対応(対処、処置、措置)を実行する意思が当該携帯端末装置TAを扱う監視者(ユーザ)にある旨(“対応する”)の入力操作や、所定の記録書式を用いた看介護記録の入力操作等の、監視する上で必要な各種操作等が含まれる。TA表示部36は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、TA入力部35から入力された所定の操作内容や、被監視者監視システムMSによって監視されている被監視者Obに対する監視に関する前記監視情報(例えば前記所定のイベント(センサ装置SUで検知した所定の行動の種類やセンサ装置SUで受け付けたナースコール)、被監視者Obの画像(静止画および動画)、および、前記通知を受けた時刻等)や、看介護記録を入力するための記録書式等を表示する回路であり、例えばLCD(液晶ディスプレイ)および有機ELディスプレイ等の表示装置である。そして、本実施形態では、TA入力部35およびTA表示部36からタッチパネルが構成されている。この場合において、TA入力部35は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力デバイスである。このタッチパネルでは、TA表示部36の表示面上に位置入力デバイスが設けられ、TA表示部36に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、例えば看護師や介護士等のユーザ(監視者)が、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、位置入力デバイスによってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として携帯端末装置TAに入力される。
【0059】
TAIF部37は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB規格を用いたインターフェース回路等である。
【0060】
TA通信IF部31は、SV通信IF部21と同様に、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って通信を行うための通信回路である。TA通信IF部31は、例えば、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路を備えて構成される。
【0061】
TA記憶部33は、TA制御処理部32に接続され、TA制御処理部32の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するTA制御プログラムや、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するTA監視処理プログラムや、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行う通話処理プログラムや、センサ装置SUから動画の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するストリーミング処理プログラムや、看介護記録に関する所定の情報処理を実行するTA看介護記録処理プログラム等の制御処理プログラムが含まれる。前記各種の所定のデータでは、自機の端末ID、被監視者Obの前記監視情報、センサ装置SUに関するセンサ情報、および、TA表示部36に表示される画面情報等の各プログラムを実行する上で必要なデータ等が含まれる。TA記憶部33は、例えばROMやEEPROM等を備える。TA記憶部33は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆるTA制御処理部32のワーキングメモリとなるRAM等を含む。
【0062】
これら監視情報、センサ情報および画面情報それぞれを記憶するために、TA記憶部33は、端末側監視情報記憶部(TA監視情報記憶部)331、端末側センサ情報記憶部(TAセンサ情報記憶部)332および画面情報記憶部333を機能的に備え、さらに、データ仮記憶部334を機能的に備える。
【0063】
TA監視情報記憶部331は、前記監視情報を記憶するものである。本実施形態では、TA監視情報記憶部331は、前記監視情報として、管理サーバ装置SVから受信した第2イベント通知通信信号に収容されたセンサID、イベント情報(事象情報、本実施形態では入床、起床、離床、転倒およびナースコール)、画像および動画のダウンロード先のセンサ装置SUの通信アドレス、ならびに、当該第2イベント通知通信信号の受信時刻および対処の有無等を互いに対応付けて記憶する。より具体的には、TA監視情報記憶部331は、
図3に示すように、SV監視情報テーブルMT-SVと同様な端末側監視情報テーブル(TA監視情報テーブル)MT-TAに前記監視情報を記憶する。
【0064】
TAセンサ情報記憶部332は、前記センサ情報を記憶するものである。TAセンサ情報記憶部332は、センサID、配設場所、被監視者名および備考を互いに対応付けて記憶する。より具体的には、TAセンサ情報記憶部332は、
図5に示すように、SVセンサ情報テーブルST-SVと同様な端末側センサ情報テーブル(TAセンサ情報テーブル)ST-TAに前記センサ情報を記憶する。
【0065】
画面情報記憶部333は、比較的多用する、例えば後述の待受け画面51等の電子ファイルを予め記憶したり、管理サーバ装置SVから受信した所定の記録書式画面64等の電子ファイルを記憶したりするものである。
【0066】
データ仮記憶部334は、TA入力部35で入力されたデータをその処理に必要な間だけ一時的に記憶するものである。例えば、本実施形態では、記録書式を用いて看介護の内容の入力を看介護記録としてTA入力部35で受け付けている際(入力使用中の際)に、後述のように、監視情報画面52やナースコール受付画面53をTA表示部36に表示する場合、データ仮記憶部334は、TA制御処理部32の制御に従って、TA入力部35で受け付けた看介護の内容を一時的に記憶する。
【0067】
TA制御処理部32は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、被監視者Obの前記監視情報を受けて表示し、ナースコールの応答や声かけするための回路である。そして、本実施形態では、TA制御処理部32は、所定の記録書式を用いた看介護記録の入力処理を実行する。TA制御処理部32は、例えば、CPUおよびその周辺回路を備えて構成される。TA制御処理部32は、制御処理プログラムが実行されることによって、端末側制御部(TA制御部)321、端末側監視処理部(TA監視処理部)322、通話処理部323、ストリーミング処理部324および端末側看介護記録処理部(TA看介護記録処理部)325を機能的に備える。
【0068】
TA制御部321は、携帯端末装置TAの各部を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、携帯端末装置TAの全体制御を司るものである。
【0069】
TA監視処理部322は、被監視者Obに対する監視に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、TA監視処理部322は、当該被監視者監視システムMSにログインする処理を実行し、当該被監視者監視システムMSからログアウトする処理を実行する。TA監視処理部322は、センサ装置SUによって送信された第1イベント通知通信信号、に起因して管理サーバ装置SVによって送信された第2イベント通知通信信号を受信した場合に、この受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報(各データ)に基づき、被監視者Obの監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。TA監視処理部322は、この受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報に応じた画面をTA表示部36に表示する。TA監視処理部322は、TA入力部35から所定の入力操作を受け付けると、その入力操作に応じた所定の処理を実行する。
【0070】
通話処理部323は、TA音入出力部34等を用いることでセンサ装置SUとの間で音声通話を行うものである。より具体的には、例えば、通話処理部323は、TA音入出力部34等を用い、第2イベント通知通信信号の送信の原因となった第1イベント通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信した送信元のセンサ装置SUとの間で例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)によって音声通話を行う。
【0071】
ストリーミング処理部324は、センサ装置SUから動画(例えばライブの動画)の配信を受け、前記配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示するものである。
【0072】
TA看介護記録処理部325は、看介護記録に関する所定の情報処理を実行するものである。より具体的には、TA看介護記録処理部325は、後述のように管理サーバ装置SVとの間で各通信信号を送受信することによって、看介護記録の対象者(被監視者Ob)の選択を要求する対象者選択要求処理、記録書式の種類の選択を要求する種類選択要求処理、選択した種類の記録書式を要求する書式要求処理、および、要求した記録書式を用いて入力した看介護の内容を看介護記録として送信する看介護記録通知処理の各処理を順次に実行する。
【0073】
このような携帯端末装置TAは、例えば、いわゆるタブレット型コンピュータやスマートフォンや携帯電話機等の、持ち運び可能な通信端末装置によって構成可能である。
【0074】
(動作)
次に、本実施形態における被監視者監視システムの動作について説明する。上記構成の被監視者監視システムMSでは、各装置SU、SV、SP、TAは、電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。管理サーバ装置SVでは、その制御処理プログラムの実行によって、SV制御処理部22には、SV制御部221、SV監視処理部222、送信先状況情報記憶処理部223およびSV看介護記録処理部224が機能的に構成される。携帯端末装置TAでは、その制御処理プログラムの実行によって、TA制御処理部32には、TA制御部321、TA監視処理部322、通話処理部323、ストリーミング処理部324およびTA看介護記録処理部325が機能的に構成される。
【0075】
(センサ装置の動作)
センサ装置SUの動作について説明する。監視動作では、センサ装置SUは、各フレームごとに、あるいは、数フレームおきに、次のように動作することで、被監視者Obにおける所定の動作を検知し、ナースコールの受付の有無を判定している。まず、センサ装置SUは、前記画像センサから1フレーム分の画像(画像データ)を対象画像として取得し、この取得した対象画像に基づいて被監視者Obにおける所定の行動を検知し、前記所定の行動を検知すると、その検知結果を所定の端末装置SP、TAへ通知するために、前記イベント情報として検知した前記所定の行動を収容した、前記所定の行動の検知にかかる第1イベント通知通信信号を、管理サーバ装置SVへ送信する。このように動作している間に、センサ装置SUは、ナースコールを受け付けているか否かを判定し、ナースコールを受け付けると、そのナースコールの受付を所定の端末装置SP、TAへ通知するために、センサ装置SUは、前記イベント情報として前記受け付けたナースコールを収容した、前記ナースコールの受付にかかる第1イベント通知通信信号を、管理サーバ装置SVへ送信する。
【0076】
(管理サーバ装置の動作)
次に、管理サーバ装置SVの動作について説明する。
図8は、前記被監視者監視システムにおける管理サーバ装置の動作を示すフローチャートである。
図9は、
図8に示す管理サーバ装置の動作における監視情報の処理を示すフローチャートである。なお、以下の動作の実行前に、例えば、端末装置SP、TAから入力されることによって、SVセンサ情報記憶部233には、前記センサ情報が記憶され、資格情報記憶部234には、前記資格情報が記憶され、監視者属性情報記憶部235には、前記属性情報が記憶され、書式情報記憶部237には、前記書式情報が記憶されているものとする。
【0077】
図8において、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSV制御部221によって、SV通信IF部21で通信信号を受信したか否かを判定する(S21)。この判定の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、管理サーバ装置SVは、処理をS21に戻し、前記判定の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、管理サーバ装置SVは、次の処理S22を実行する。すなわち、管理サーバ装置SVは、通信信号の受信を待ち受けている。
【0078】
処理S22では、管理サーバ装置SVは、SV制御部221によって、この受信した通信信号の種類を判定する。この判定の結果、管理サーバ装置SVは、前記受信した通信信号が第1イベント通知通信信号である場合(第1イベント通知)には、処理S23を実行した後に処理S27を実行し、前記受信した通信信号が、ログインを要求する通信信号(ログイン通信信号)である場合(ログイン)には、処理S24を実行した後に処理S27を実行し、前記受信した通信信号が、ログアウトを要求する通信信号(ログアウト通信信号)である場合(ログアウト)には、処理S25を実行した後に処理S27を実行し、そして、前記受信した通信信号がこれら第1イベント通知通信信号、ログイン通信信号およびログアウト通信信号ではない場合(その他)には、処理S26を実行した後に処理S27を実行する。
【0079】
処理S23では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSV監視処理部222によって、処理S21でセンサ装置SUから受信した第1イベント通知通信信号を処理する監視情報の処理を実行する。
【0080】
より具体的には、
図9において、まず、SV監視処理部222は、前記処理S21でセンサ装置SUから受信した第1イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をSV監視情報記憶部231に記憶(記録)する(S231)。
【0081】
次に、SV監視処理部222は、前記処理S21でセンサ装置SUから受信した第1イベント通知通信信号に起因して送信する第2イベント通知通信信号の通知先(送信先)の端末装置SP、TAを決定する(S232)。より具体的には、SV監視処理部222は、送信先状況情報記憶部236に記憶された送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置SP、TAを決定する。本実施形態では、SV監視処理部222は、送信先状況情報記憶部236に記憶された送信先状況情報に基づいて、当該被監視者監視システムMSにログインしているログイン中の端末装置SP、TAから、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である入力使用中の端末装置SP、TAの除いた、残余の端末装置SP、TAを前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。より詳しくは、SV監視処理部222は、送信先状況情報記憶部236に記憶された送信先状況情報テーブルCTから、ログイン状況フィールド2362にログイン状況フラグ「1」を登録すると共に、使用状況フィールド2363に使用状況フラグ「0」を登録するレコードを全て選択し、この選択したレコードの端末IDフィールド2361に登録されている端末IDを取り出してSV記憶部23に記憶する。例えば、
図6に示す例では、「TA-1」、「TA-4」、「TA-5」、「TA-12」および「TA-13」が取り出されてSV記憶部23に記憶される。
【0082】
次に、SV監視処理部222は、通知先の端末装置SP、TAが2個以上であるか否かを判定する(S233)。より詳しくは、SV監視処理部222は、送信先状況情報テーブルCTから取り出した端末IDが2個以上であるか否かを判定する。この判定の結果、2個以上である場合(Yes)には、SV監視処理部222は、次に、処理S235を実行し、一方、前記判定の結果、2個以上ではない場合(No)、すなわち、1個または0個である場合(No)には、SV監視処理部222は、次に、処理S234を実行した後に、処理S235を実行する。例えば、
図6に示す例では、SV監視処理部222は、2個以上である場合(Yes)と判定する。
【0083】
処理S234では、SV監視処理部222は、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である入力使用中の端末装置SP、TAから通知先(送信先)の端末装置SP、TAをさらに決定し、これを、処理S232で決定した通知先の端末装置SP、TAに追加する。本実施形態では、SV監視処理部222は、送信先状況情報記憶部236に記憶されている属性情報に基づいて、入力使用中の端末装置SP、TAの一部をさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。例えば、勤務中の複数の介護士が複数のグループに業務上分けられ、各グループの責任者として班長が設定される場合、属性が班長である監視者の取り扱う端末装置SP、TAが、前記通知先の端末装置SP、TAとして決定される。より詳しくは、この場合、SV監視処理部222は、送信先状況情報記憶部236に記憶された送信先状況情報テーブルCTから、使用状況フィールド2363に使用状況フラグ「1」を登録すると共に、属性フィールド2364に「班長」を登録するレコードを選択し、この選択したレコードの端末IDフィールド2361に登録されている端末IDを取り出して、前記通知先の端末装置SP、TAに追加される端末装置SP、TAの端末IDとしてSV記憶部23に記憶する。これによって前記残余の端末装置SP、TAが1個または0個である場合でも、センサ装置SUによって検知したイベントを端末装置SP、TAへより確実に通知できる。
【0084】
なお、上述では、SV監視処理部222は、入力使用中の端末装置SP、TAの一部をさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定したが、SV監視処理部222は、入力使用中の端末装置SP、TAの全部をさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定しても良い。これによって、センサ装置SUによって検知したイベントを端末装置SP、TAへさらにより確実に通知できる。
【0085】
処理S235では、SV監視処理部222は、前記ログイン中の端末装置SP、TAから、予め設定された特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAが有るか否かを判定する。この判定の結果、前記特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAが無い場合(No)には、SV監視処理部222は、次に、処理S237を実行し、一方、前記判定の結果、前記特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAが有る場合(Yes)には、SV監視処理部222は、次に、処理S236を実行した後に、処理S237を実行する。前記特定の属性は、例えば、施設の責任者である施設長(介護士長あるいは看護師長)である。この場合、SV監視処理部222は、送信先状況情報記憶部236に記憶された送信先状況情報テーブルCTに、ログイン状況フィールド2362にログイン状況フラグ「1」を登録すると共に、属性フィールド2364に「施設長」を登録するレコードが有るか否かを判定する。この判定の結果、前記レコードが有る場合には、SV監視処理部222は、前記特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAが有る場合と判定し、前記レコードが無い場合には、SV監視処理部222は、前記特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAが無い場合と判定する。
【0086】
処理S236では、SV監視処理部222は、前記特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAを、処理S232で決定した通知先の端末装置SP、TAに追加する。上述の例では、SV監視処理部222は、ログイン状況フィールド2362にログイン状況フラグ「1」を登録すると共に、属性フィールド2364に「施設長」を登録するレコード、における端末IDフィールド2361に登録されている端末IDを取り出して、前記通知先の端末装置SP、TAに追加される端末装置SP、TAの端末IDとしてSV記憶部23に記憶する。
【0087】
そして、処理S237では、SV監視処理部222は、このように決定された通知先の端末装置SP、TA宛に、第2イベント通知信号を生成し、この生成した第2イベント通知通信信号をSV通信IF部21で送信し、本処理を終了する。より具体的には、SV監視処理部222は、処理S232、実行された場合の処理S234、および、実行された場合の処理S236によって前記通知先の端末装置SP、TAにおける端末IDとしてSV記憶部23に記憶された端末IDに対応する通信アドレスを、通信アドレス情報記憶部232に記憶されている通信アドレス情報から取り出し、この取り出した通信アドレス宛に、第2イベント通知信号を生成し、この生成した第2イベント通知通信信号をSV通信IF部21で送信する。
【0088】
管理サーバ装置SVは、このように監視情報の処理S23を実行する。
【0089】
図8に戻って、処理S24では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSV監視処理部222によって、処理S21で端末装置SP、TAから受信したログイン通信信号を処理するログインの処理を実行する。前記ログイン通信信号は、端末装置SP、TAが当該被監視者監視システムMSへのログインを管理サーバ装置SVに要求するための通信信号である。前記ログイン通信信号には、ログインを要求する旨を表す情報(ログイン要求情報)、当該ログイン通信信号を送信した端末装置SP、TAの端末ID、当該ログイン通信信号を送信した端末装置SP、TAを取り扱う監視者の監視者名およびログインのためのパスワードが収容される。より具体的には、SV監視処理部222は、まず、処理S21で端末装置SP、TAから受信したログイン通信信号に収容された監視者名およびパスワードが、資格情報記憶部234に記憶された資格情報に、互いに対応付けられて記憶されているか否かを判定し、この判定の結果、前記監視者名およびパスワードが資格情報記憶部234に互いに対応付けられて記憶されていない場合には、SV監視処理部222は、ログインを許可せず、一方、前記監視者名およびパスワードが資格情報記憶部234に互いに対応付けられて記憶されている場合には、SV監視処理部222は、ログインを許可する。ログインを許可しない場合では、管理サーバ装置SVは、処理S21で端末装置SP、TAから受信したログイン通信信号の送信元の端末装置SP、TAからの通信信号を無視し、アクセスを拒否する。ログインを許可する場合では、送信先状況情報記憶処理部223は、前記ログイン通信信号の送信元の端末装置SP、TAに対するログイン端末情報(本実施形態ではログイン状況フラグ「1」)およびその端末装置SP、TAを取り扱う監視者の属性情報を送信先状況情報記憶部236に記憶する。より詳しくは、送信先状況情報記憶処理部223は、監視者属性情報記憶部235に記憶された監視者属性情報テーブルPTから、処理S21で端末装置SP、TAから受信したログイン通信信号に収容された監視者名を、監視者名フィールド2351に登録するレコードを選定し、この選定したレコードの属性フィールド2352に登録されている属性を取り出してSV記憶部23に記憶する。次に、送信先状況情報記憶処理部223は、送信先状況情報記憶部236に記憶されている送信先状況情報テーブルCTから、処理S21で端末装置SP、TAから受信したログイン通信信号に収容された端末IDを、端末IDフィールド2361に登録するレコードを選定し、この選定したレコードにおけるログイン状況フィールド2362、使用状況フィールド2363および属性フィールド2364それぞれに、ログイン状況フラグ「1」、使用状況フラグ「0」および上述で取り出した属性それぞれを登録する。これによってログインした端末装置SP、TAにおけるログイン時の状況が送信先状況情報記憶部236に記憶される。本実施形態では、上述のように、前記ログイン通信信号は、前記イベントの通知を待ち受ける待受け中である旨を通知するための通信信号である待受け中通知通信信号と兼用されている。なお、ログインが許可された場合に、ログイン通信信号とは別途に、端末装置SP、TAは、待受け中通知通信信号を送信しても良い。管理サーバ装置SVは、このようにログインの処理S24を実行する。
【0090】
処理S25では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22のSV監視処理部222によって、処理S21で端末装置SP、TAから受信したログアウト通信信号を処理するログアウトの処理を実行する。前記ログアウト通信信号は、端末装置SP、TAが当該被監視者監視システムMSからのログアウトを管理サーバ装置SVに要求するための通信信号である。前記ログアウト通信信号には、ログアウトを要求する旨を表す情報(ログアウト要求情報)、および、当該ログアウト通信信号を送信した端末装置SP、TAの端末IDが収容される。より詳しくは、送信先状況情報記憶処理部223は、送信先状況情報記憶部236に記憶されている送信先状況情報テーブルCTから、処理S21で端末装置SP、TAから受信したログアウト通信信号に収容された端末IDを、端末IDフィールド2361に登録するレコードを選定し、この選定したレコードにおけるログイン状況フィールド2362、使用状況フィールド2363および属性フィールド2364それぞれに、ログイン状況フラグ「0」、前記不明である旨を表す前記所定の符号(例えば「*」等)および前記所定の符号(例えば「*」等)それぞれを登録する。これによってログアウトした端末装置SP、TAの状況が送信先状況情報記憶部236に記憶される。管理サーバ装置SVは、このようにログアウトの処理S25を実行する。
【0091】
処理S26では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、前記処理S21で受信した通信信号に応じた適宜な処理を実行する。例えば、
図15を用いて後述する対象者選択要求通信信号等が処理される。
【0092】
そして、これら処理S23ないし処理S26それぞれの後に実行される前記処理S27では、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、その稼働が終了(停止)か否かを判定する。この判定の結果、稼働の終了(停止)である場合(Yes)には、管理サーバ装置SVは、本処理を終了し、一方、稼働の終了(停止)ではない場合(No)には、管理サーバ装置SVは、処理を処理S21に戻す。
【0093】
各装置SU、SP、TAから受信した通信信号に関し、管理サーバ装置SVは、以上のように動作している。
【0094】
(端末装置(携帯端末装置)の動作)
次に、端末装置SP、TAの動作について、携帯端末装置TAの動作で説明する。以下では、第1に、
図10ないし
図14を用いて、被監視者を監視する監視動作について説明し、第2に、
図15ないし
図20を用いて、看介護記録の処理について説明する。
【0095】
(監視動作)
図10は、前記被監視者監視システムにおける携帯端末装置の動作を示すフローチャートである。
図11は、前記携帯端末装置に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
図12は、前記携帯端末装置に表示される待受け画面の一例を示す図である。
図13は、前記携帯端末装置に表示される監視情報画面の一例を示す図である。
図14は、前記携帯端末装置に表示されるナースコール受付画面の一例を示す図である。
【0096】
上述したように、携帯端末装置TAの電源が投入され、その稼働を始めると、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)は、TA入力部35から、後述の「ログイン」ボタン622-4(
図17参照)の入力操作を行う。携帯端末装置TAは、TA入力部35から「ログイン」ボタン622-4の入力操作を受け付けると、TA制御処理部32のTA監視処理部322によってログイン画面をTA表示部36に表示する。
【0097】
前記ログイン画面50は、当該被監視者監視システムMSにログインするための画面である。前記ログイン画面50は、例えば、
図11に示すように、ログインしようとしている監視者の監視者名を入力するための監視者名入力領域501と、ログインに必要なパスワードを入力するためのパスワード入力領域(PW入力領域)502と、数値を、当該携帯端末装置TAに入力するためのテンキーパッド領域503とを備える。監視者名入力領域501で所定の入力操作(例えば「タップ」等)が受け付けられると、TA監視処理部322によって、選択可能な監視者名の一覧がプルダウンメニューでTA表示部36に表示される。この表示された1または複数の監視者名の中から、1つの監視者名を表示する領域で、所定の入力操作(例えば「タップ」等)が受け付けられると、TA監視処理部322によって、この所定の入力操作を受け付けた領域に表示されている監視者名が監視者名入力領域501に表示され、携帯端末装置TAに入力される。PW入力領域502で所定の入力操作(例えば「タップ」等)が受け付けられ、テンキーパッド領域503の1または複数の数値ボタンの入力操作が受け付けられると、TA監視処理部322によって、この入力操作を受け付けた数値ボタンの数値がPW入力領域に表示され、携帯端末装置TAに入力される。テンキーパッド領域503には、入力した数値を削除する削除ボタン5031と、当該ログイン画面50で入力された入力内容を決定(確定)し、これを管理サーバ装置SVへ送信する指示を入力するための決定ボタン5032とを備える。監視者は、監視者名入力領域501に監視者名を入力し、PW入力領域502にパスワードを入力すると、決定ボタン5032を入力操作する。この決定ボタン5032の入力操作を受け付けると、TA監視処理部322は、管理サーバ装置SV宛にログイン通信信号を生成し、この生成したログイン通信信号をTA通信IF部31で管理サーバ装置SVへ送信する。より具体的には、TA監視処理部322は、前記ログイン要求情報、自機の端末ID、監視者名入力領域501に入力された監視者名、および、PW入力領域502に入力されたパスワードを収容するログイン通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この生成したログイン通信信号をTA通信IF部31で管理サーバ装置SVへ送信する。このログイン通信信号を受信した管理サーバ装置SVは、上述したように、処理S21、処理S22、処理S24および処理S27の各処理を実行する。これによって携帯端末装置TAは、当該被監視者監視システムMSにログインする。
【0098】
ログインすると、TA監視処理部322によって、例えば第2イベント通知通信信号等の自機宛の通信信号を待ち受ける待受け画面がTA表示部36に表示される。この待受け画面51は、例えば、
図12に示すように、メニューバーを表示するメニューバー領域511と、待ち受け中であることを表すメッセージ(例えば「通知はありません」)およびアイコンを表示する待受けメイン領域512と、現在時刻を表示する時刻領域513と、今日の年月日曜日を表示する年月日曜日領域514と、今、当該携帯端末装置TAにログインしている監視者名を表示する監視者名領域515とを備える。
【0099】
そして、
図10において、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTA制御部321によって、TA通信IF部31で通信信号を受信したか否かを判定する(S41)。この判定の結果、通信信号を受信していない場合(No)には、携帯端末装置TAは、処理をS41に戻し、前記判定の結果、通信信号を受信している場合(Yes)には、携帯端末装置TAは、次の処理S42を実行する。すなわち、携帯端末装置TAは、通信信号の受信を待ち受けている。
【0100】
処理S42では、携帯端末装置TAは、TA制御部321によって、この受信した通信信号の種類を判定する。この判定の結果、携帯端末装置TAは、前記処理S41で受信した通信信号が第2イベント通知通信信号である場合(第2イベント通知)には、次の処理S43を実行し、前記処理S41で受信した通信信号が第2イベント通知通信信号ではない場合(その他)には、処理S41で受信した通信信号に応じた適宜な処理を行う処理S47を実行した後に本処理を終了する。例えば、
図15を用いて後述する選択可能対象者通知通信信号等が処理される。
【0101】
処理S43では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32のTA監視処理部322によって、処理S41で管理サーバ装置SVから受信した第2イベント通知通信信号に収容された、被監視者Obに対する監視に関する監視情報をTA監視情報記憶部331に記憶(記録)する。
【0102】
次に、TA監視処理部322は、処理S41で受信した第2イベント通知通信信号に収容された各情報に応じた画面をTA表示部36に表示し(S44)、次の処理S45を実行する。より具体的には、TA監視処理部322は、処理S41で受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報が前記所定の行動である場合には、例えば
図13に示す監視情報画面52をTA表示部36に表示し、一方、処理S41で受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報が前記ナースコールである場合には、例えば
図14に示すナースコール受付画面53をTA表示部36に表示する。
【0103】
この監視情報画面52は、被監視者Obの監視に関する前記監視情報を表示するための画面である。前記監視情報画面52は、例えば、
図13に示すように、メニューバー領域511と、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容されたセンサIDを持つセンサ装置SUの配設場所および前記センサIDを持つ前記センサ装置SUによって監視される被監視者Obの名前を表示する被監視者名領域521と、前記受信した第2イベント通知通信信号の受信時刻(または前記所定の行動の検知時刻)からの経過時間、および、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記イベント情報(前記所定の行動の検知結果)を表示する検知情報表示領域522と、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された画像(すなわち、前記センサIDを持つ前記センサ装置SUによって撮像された対象画像)(ここでは静止画)を表示する画像領域523と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525と、「LIVEを見る」ボタン526とを備える。
【0104】
被監視者名領域521にセンサ装置SUの配設場所および被監視者Obの名前を表示するために、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容されたセンサIDを検索キーに、センサ装置SUの配設場所および被監視者Obの名前がTAセンサ情報記憶部332から検索され、表示される。検知情報表示領域522には、前記受信した第2イベント通知通信信号に収容された前記検知結果(本実施形態では、入床、起床、離床および転倒の各名称)がそのまま表示されても良いが、本実施形態では、前記検知結果を象徴的に表すアイコンで表示されている。このアイコンで表示するために、TA記憶部33には、各行動およびその行動を象徴的に表すアイコンが互いに対応付けられて予め記憶される。
図13に示す例では、検知情報表示領域522には、起床を象徴的に表す起床アイコンが表示されている。「対応する」ボタン524は、監視情報画面52では、この監視情報画面52に表示された検知結果に対し例えば救命、看護、介護および介助等の所定の対応(応対、対処)を実施する意思が当該携帯端末装置TAのユーザにある旨を表す実施意思情報を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「話す」ボタン525は、音声通話を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUと当該携帯端末装置TAとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「LIVEを見る」ボタン526は、ライブでの動画を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUによって撮像される動画を表示させる指示を入力するためのボタンである。
【0105】
前記ナースコール受付画面53は、ナースコールの受付を表示するための画面である。このナースコール受付画面53は、例えば、
図14に示すように、メニューバー領域511と、被監視者名領域521と、検知情報表示領域522と、ナースコールを受け付けた旨を表すメッセージ(例えば「ナースコールです」)を表示するナースコール受付通知表示領域531と、「対応する」ボタン524と、「話す」ボタン525とを備える。このナースコール受付画面53では、検知情報表示領域522には、前記受信した第2イベント通知通信信号の受信時刻(または前記ナースコールを受け付けた受付時刻)からの経過時間のみが表示される。なお、ナースコール受付画面53は、「LIVEを見る」ボタン526をさらに備えても良い。
【0106】
図10に戻って、処理S45では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、TA入力部35およびTA表示部36を備えて成るタッチパネルで入力操作を受け付けたか否かを判定する。この判定の結果、入力操作を受け付けていない場合(No)には、携帯端末装置TAは、処理を処理S45に戻し、一方、前記判定の結果、入力操作を受け付けている場合には、携帯端末装置TAは、次の処理S46を実行する。
【0107】
この処理S46では、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、入力操作の内容に応じた適宜な処理を実行し、本処理を終了する。
【0108】
例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から「対応する」ボタン524の入力操作を受け付けると(すなわち、前記対応意思を受け付けると)、まず、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に、「対応する」を受け付けた旨を付してTA監視情報記憶部331に記憶する。そして、TA制御処理部32は、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDおよび「対応する」を受け付けた旨を表す情報(対応受付情報)を収容した通信信号(対応受付通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する。
【0109】
この対応受付通知通信信号を受信した管理サーバ装置SVは、上述の処理S26の他の一例として、SV制御処理部22によって、SV監視情報記憶部231に記憶されているSV監視情報テーブルMT-SVにおいて、この受信した対応受付通知通信信号に収容されたセンサIDを、センサIDフィールド2311に登録しているレコードであって、対応フィールド2316に、対応の未受付を表す対応フラグ「0」を登録する前記レコードの対応フィールド2316に、対応の受付を表す対応フラグ「1」を登録し、前記受信した対応受付通知通信信号に収容されたセンサIDおよび対応受付情報を収容した通信信号(対応受付周知通信信号)を同報通信で端末装置SP、TAへ送信する。これによって、TA表示部36に表示している被監視者Obの監視情報に対応するセンサIDに関し、「対応する」を受け付けた旨が各端末装置SP、TA間で同期される。
【0110】
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「話す」ボタン525の入力操作を受け付けると、通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して音声通話可能に接続する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUとの間で音声通話が可能となる。なお、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、音声通話の終了の指示を入力するためのボタンである図略の「終了」ボタンの入力操作を受け付けると、通話処理部323によって、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、音声通話の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(通話終了通信信号)を送信する。これによって携帯端末装置TAとセンサ装置SUとの間での音声通話が終了される。
【0111】
また例えば、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「LIVEを見る」ボタン526の入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、ライブでの動画の配信を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信要求通信信号)を送信し、これに応じたセンサ装置SUとネットワークNWを介して動画のダウンロード可能に接続し、前記センサ装置SUからライブでの動画の配信を受け、この配信を受けた動画をストリーミング再生でTA表示部36に表示する。このライブでの動画を表示する監視情報画面52では、画像領域523に動画が表示され、そして、「LIVEを見る」ボタン526に代え図略の「LIVE終了」ボタンが表示される。これによって携帯端末装置TAには、ライブでの動画が表示される。前記図略の「LIVE終了」ボタンは、動画の終了を要求するためのボタンであって、前記センサIDの前記センサ装置SUによって撮像される動画の配信を終了(停止)させ表示を終了(停止)させる指示を入力するためのボタンである。携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、「LIVE終了」ボタンの入力操作を受け付けると、TAストリーミング処理部324によって、現在、TA表示部36に表示している被監視者Obを監視するセンサ装置SUへ、動画配信の終了を要求する旨等の情報を収容した通信信号(動画配信終了通信信号)を送信し、静止画をTA表示部36に表示する。これによって携帯端末装置TAは、ライブでの動画の表示を終了する。
【0112】
監視動作に関し、携帯端末装置TAは、以上のように動作している。
【0113】
(看介護記録の処理)
図15は、前記被監視者監視システムにおける看介護記録の動作を示すシーケンス図である。
図16は、前記携帯端末装置に表示される対象者選択画面の一例を示す図である。
図17は、前記携帯端末装置に表示されるサブメニュー画面の一例を示す図である。
図18は、前記携帯端末装置に表示される書式選択画面の一例を示す図である。
図19は、前記携帯端末装置に表示される食事ケア用記録書式画面の一例を示す図である。
図20は、前記携帯端末装置に表示される排泄ケア用記録書式画面の一例を示す図である。
【0114】
看介護記録では、
図15において、携帯端末装置TAは、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、待受け画面51、監視情報画面52およびナースコール受付画面53等におけるメニューバー領域511の対象者選択ボタン5111の入力操作を受け付けると、TA看介護記録処理部325によって、対象者の選択を要求するための通信信号(対象者選択要求通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(C11)。前記対象者選択要求通信信号には、対象者の選択を要求する命令(指示、コマンド、対象者選択要求命令)および自機の端末IDが収容される。前記対象者選択ボタン5111は、対象者選択画面61を表示する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。
【0115】
携帯端末装置TAから対象者選択要求通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、看介護記録の対象者として選択可能な被監視者Obを表示し、看介護記録の対象者(被監視者Ob)を選択するための画面(対象者選択画面)のデータ(電子ファイル)を収容した通信信号(選択可能対象者通知通信信号)を前記携帯端末装置TAへ返信する(C12)。
【0116】
前記対象者選択画面61は、例えば、
図16に示すように、メニューバー領域511と、選択可能な1または複数の対象者を一覧で表示する対象者表示領域611(611-1~611-5)と、「確定」ボタン612とを備える。対象者表示領域611に、選択可能な対象者を一覧で表示するために、SV制御処理部22は、SVセンサ情報記憶部233に記憶されたSVセンサ情報テーブルST-SVにおける被監視者名フィールド3333および配設場所フィールド3332それぞれに登録されている被監視者名および配設場所それぞれを各レコードから取り出す。SV制御処理部22は、この取り出した配設場所および被監視者名をセット(組)で、対象者表示領域611に、当該対象者選択画面61を表示する携帯端末装置TAのTA表示部36を正面視した場合に上から下へ順に所定の基準でソートされて一覧で表示されるように、配置する。ソートの基準は、任意であり、例えば、被監視者名の50音順(アルファベット順)や、配設場所の部屋番号順等である。
図16に示す例では、配設場所および被監視者名の各セットは、配設場所の部屋番号順でソートされている。そして、この対象者選択画面61が携帯端末装置TAのTA表示部36に表示された場合に、対象者表示領域611(611-1~611-5)は、1人の対象者(被監視者Ob)を入力するために用いられ、監視者(携帯端末装置TAのユーザ)によって選択された対象者を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタン(対象者選択ボタン)でもある。「確定」ボタン612は、対象者表示領域611から入力された対象者を管理サーバ装置SVへ通知するための通信信号(選択対象者通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。
【0117】
管理サーバ装置SVから選択可能対象者通知通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、対象者選択画面61をTA表示部36に表示する。なお、TA表示部36の表示領域より、対象者表示領域611が広く、全ての対象者表示領域611がTA表示部36の表示領域に表示できない場合には、例えば「フリック(flick input)」によってTA表示部36の表示領域に表示される対象者表示領域611の領域部分が変更(例えばスクロール等)され、TA表示部36の表示領域に表示されていない対象者表示領域611の他の領域部分が表示できるようになっている。
【0118】
このような対象者選択画面61がTA表示部36に表示されている場合に、携帯端末装置TAのユーザ(監視者)は、1人の対象者を選択するために、いずれか1つの対象者表示領域611を入力操作し、「確定」ボタン612を入力操作する。例えば、監視者は、「101号室K田M雄様」を表示する対象者表示領域(対象者選択ボタン)611-1を入力操作し、「確定」ボタン612を入力操作する。
【0119】
前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、対象者表示領域611の入力操作を受け付けた後に、「確定」ボタン612の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、対象者表示領域611から入力された1人の対象者(被監視者Ob)を管理サーバ装置SVへ通知するための通信信号(選択対象者通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(C13)。この選択対象者通知通信信号には、対象者表示領域611-1~611-5の入力操作によって入力された1人の対象者の被監視者名および自機の端末IDが収容される。例えば、携帯端末装置TAの端末IDがTA-1である場合において、上述の例では、選択対象者通知通信信号には、「K田M雄」および「TA-1」が収容される。
【0120】
携帯端末装置TAから選択対象者通知通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、前記選択対象者通知通信信号に収容された被監視者名を、前記選択対象者通知通信信号の送信元である携帯端末装置TAの端末IDと対応付けてSV記憶部23に記憶する。例えば、上述の例では、「TA-1」と「K田M雄」とが互いに対応付けられてSV記憶部23に記憶される。そして、管理サーバ装置SVは、SV制御処理部22によって、選択可能なサブメニューを表示し、サブメニューを選択するための画面(サブメニュー画面)のデータ(電子ファイル)を収容した通信信号(サブメニュー通知通信信号)を前記携帯端末装置TAへ返信する(C14)。
【0121】
前記サブメニュー画面62は、例えば
図17に示すように、メニューバー領域511と、対象者選択画面61で選択された対象者名を表示する対象者名表示領域621と、選択可能な1または複数のサブメニューをその名称で一覧で表示するサブメニュー表示領域622(622-1~622-5)とを備える。
図17に示す例では、
図16に示す対象者選択画面61で「101号室K田M雄」を表示する領域(対象者表示領域、対象者選択ボタン)611-1が携帯端末装置TAで監視者によって入力操作され、対象者名表示領域621には、「101号室K田M雄様」が表示されている。サブメニュー表示領域622は、
図17に示す例では、サブメニューとして、「ケア実施入力」ボタン622-1と、「話す」ボタン622-2と、「一時オフする」ボタン622-3と、「ログイン」ボタン622-4と、「ログアウト」ボタン622-5とを備える。「ケア実施入力」ボタン613は、端末装置SP、TAから監視者によって1人の対象者(被監視者Ob)に対する看介護記録を管理サーバ装置SVに記録する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「話す」ボタン622-2は、上述の「話す」ボタン525と同様に、音声通話を要求するためのボタンであって、対象者名表示領域621に表示されている被監視者Obを監視するセンサ装置SUと当該携帯端末装置TAとをネットワークNWを介して通話可能に接続する指示を入力するためのボタンである。「一時オフする」ボタン622-3は、対象者名表示領域621に表示されている被監視者Obに対するセンサ装置SUによる監視を一時的に止める指示を入力するためのボタンである。「ログイン」ボタン622-4は、当該携帯端末装置TAを取り扱う監視者(ユーザ)が当該携帯端末装置TAで当該被監視者監視システムMSへログインするために、前記ログイン通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。「ログアウト」ボタン622-5は、当該携帯端末装置TAを取り扱う監視者(ユーザ)が当該携帯端末装置TAで当該被監視者監視システムMSからログアウトするために、前記ログアウト通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。
【0122】
なお、前記対象者名表示領域621は、サブメニュー画面62が携帯端末装置TAのTA表示部36に表示された場合に、対象者選択画面61を表示する指示を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンでもあっても良い。したがって、この場合では、監視者は、対象者名表示領域621を入力操作することで、対象者選択画面61から対象者を変更できる。なお、このサブメニュー画面62は、待受け画面51、監視情報画面52およびナースコール受付画面53等におけるメニューバー領域511のサブメニューボタン5112の入力操作によっても表示される。メニューバー領域511は、携帯端末装置TAの起動後(稼働後、電源投入後)のいずれの画面にも表示される。
【0123】
管理サーバ装置SVからサブメニュー通知通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TA制御処理部32によって、サブメニュー画面62をTA表示部36に表示する。
【0124】
このようなサブメニュー画面62がTA表示部36に表示されている場合に、携帯端末装置TAのユーザ(監視者)は、対象者に対する看介護記録を実施するために、「ケア実施入力」ボタン622-1を入力操作する。
【0125】
「ケア実施入力」ボタン622-1の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、看介護の種類(看介護記録の種類、記録書式の種類)の選択を要求するための通信信号(種類選択要求通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(C15)。前記種類選択要求通信信号には、看介護の種類(看介護記録の種類、記録書式の種類)の選択を要求する命令(指示、コマンド、種類選択要求命令)および自機の端末IDが収容される。
【0126】
携帯端末装置TAから種類選択要求通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVは、SV看介護記録処理部223によって、看介護の種類に応じて予め用意され選択可能な記録書式の種類を表示し、記録書式の種類を選択するための画面(書式選択画面)のデータ(電子ファイル)を作成し、この作成した書式選択画面の電子ファイルを収容した通信信号(選択可能種類通知通信信号)を前記携帯端末装置TAへ返信する(C16)。
【0127】
前記書式選択画面63は、例えば、
図18に示すように、メニューバー領域511と、対象者名表示領域621と、選択可能な1または複数の記録書式をその名称で一覧で表示する書式表示領域631(631-1~631-4)とを備える。そして、この記録書式名を表示する個々の領域631-1~631-4は、監視者によって選択された記録書式を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタン(書式選択ボタン)でもある。
図18に示す例では、書式表示領域631は、食事ケア用の記録書式名として「食事ケア」を表示する「食事ケア」領域631-1と、水分補給ケア用の記録書式名として「水分ケア」を表示する「水分ケア」領域631-2と、排泄ケア用の記録書式名として「排泄ケア」を表示する「排泄ケア」領域631-3と、バイタルチェック用の記録書式名として「バイタル」を表示する「バイタル」領域631-4とを備える。そして、前記「食事ケア」領域631-1は、食事ケア用の記録書式の選択を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンであり、前記「水分ケア」領域631-2は、水分補給ケア用の記録書式の選択を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンであり、前記「排泄ケア」領域631-3は、排泄ケア用の記録書式の選択を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンであり、前記「バイタル」領域631-4は、バイタルチェック用の記録書式の選択を、当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。さらに、
図18に示す例では、前記記録書式名を表示する個々の領域631-1~631-4には、看介護記録の内容も表示されている。例えば、本日および前回における看介護記録の各内容が表示される。この看介護記録の各内容を前記領域632に表示するために、TA看介護記録処理部325は、自機の端末ID、処理C13で選択され入力された対象者名(被監視者名)、ならびに、本日および前回における看介護記録の各内容を要求する命令を収容する通信信号(看介護記録要求通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する。この看介護記録要求通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVは、この受信した看介護記録要求通信信号に収容された対象者名(被監視者名)に対応する本日および前回における看介護記録の各内容を看介護記録情報記憶部238から取り出し、この取り出した本日および前回における看介護記録の各内容、ならびに、前記受信した看介護記録要求通信信号に収容された端末IDおよび対象者名(被監視者名)を収容する通信信号(看介護記録返信通信信号)を、前記受信した看介護記録要求通信信号の送信元の携帯端末装置TAへ返信する。TA看介護記録処理部325は、管理サーバ装置SVからこの看介護記録返信通信信号を受信してその収容されたデータを取り出すことで、前記看介護記録の各内容を前記領域631に表示する。
【0128】
図15に戻って、管理サーバ装置SVから選択可能種類通知通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、書式選択画面63をTA表示部36に表示する。なお、TA表示部36の表示領域より、書式表示領域631が広く、全ての書式表示領域631がTA表示部36の表示領域に表示できない場合には、例えば「フリック(flick input)」によってTA表示部36の表示領域に表示される書式表示領域631の領域部分が変更(例えばスクロール等)され、TA表示部36の表示領域に表示されていない書式表示領域631の他の領域部分が表示できるようになっている。
【0129】
前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、記録書式名を表示する領域(種類選択ボタン)631(631-1~631-4)の入力操作を受け付けて記録書式名の選択を受け付けると、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、1人の被監視者に対して入力する看介護記録における記録書類名を通知するための通信信号(選択種類通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信する(C17)。前記選択種類通知通信信号には、前記選択された記録書式名および自機の端末IDが収容される。
【0130】
携帯端末装置TAから選択種類通知通信信号を受信すると、管理サーバ装置SVは、SV看介護記録処理部223によって、この受信した選択種類通知通信信号に収容された記録書式名に対応する記録書式の電子ファイルを書式情報記憶部237から取り出し、この取り出した記録書式の電子ファイルを収容した、記録書式を通知するための通信信号(書式通知信通信信号)を、前記携帯端末装置TAへ返信する(C18)。この書式通知通信信号を受信した携帯端末装置TAは、記録書式を用いた看介護の内容の入力を受け付けるための使用中となるので、前記入力使用中の端末装置SP、TAとなる。このため、SV看介護記録処理部224が書式通知通信信号を端末装置SP、TAへ送信した場合に、送信先状況情報記憶処理部223は、その送信先の端末装置SP、TAに対して入力使用中端末情報を送信先状況情報記憶部236に記憶する。より具体的には、送信先状況情報記憶処理部223は、送信先状況情報記憶部236に記憶されている送信先状況情報テーブルCTから、処理C18で送信した書式通知通信信号の送信先の端末装置SP、TAが持つ端末ID(すなわち、処理C17で受信した選択種類通知通信信号に収容されていた端末ID)を、端末IDフィールド2361に登録するレコードを選定し、この選定したレコードにおける使用状況フィールド2363に使用状況フラグ「1」を登録する。これによって書式通知通信信号を送信した端末装置SP、TAにおける使用状況が入力使用中の端末装置SP、TAとして送信先状況情報記憶部236に記憶される。
【0131】
一方、管理サーバ装置SVから書式通知通信信号を受信すると、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、記録書式画面64をTA表示部36に表示する。
【0132】
例えば、処理C17で「食事ケア」を表示する領域(種類選択ボタン)631-1が入力操作されると、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、記録書式名として「食事ケア」を収容した選択種類通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信し、その返信として、食事ケア用の記録書式の電子ファイルを収容した書式通知信通信信号を受信し、例えば、
図19に示す食事ケア用記録書式画面64aをTA表示部36に表示する。
【0133】
この食事ケア用記録書式画面64aは、食事ケア用の記録書式を表示する画面であって、実施した食事ケアの内容を看介護記録として入力するための画面である。前記食事ケア用記録書式画面64aは、例えば、
図19に示すように、メニューバー領域511と、対象者名を表示する対象者名表示領域621と、看介護の内容として入力すべき入力項目を表示して前記入力項目に応じた看介護の内容を看介護記録として入力する看介護記録入力領域641aと、この看介護記録を他の端末装置SP、TAから参照可能とするか否かの設定を入力する共有化チェックボックス(□)642と、「送信する」ボタン643とを備える。
【0134】
食事ケア用の記録書式では、例えば、本実施形態では、前記入力項目として主食の摂取量(主食量)、副食の摂取量(副食量)、メモおよびケア実施時間であり、これらを入力するために、看介護記録入力領域641aは、主食量を入力するための主食量入力領域641a-1と、副食量を入力するための副食量入力領域641a-2と、メモを入力するための自由記述入力領域641a-3と、看介護を実施した時刻を入力するためのケア実施時間入力領域641a-4とを備える。看介護記録入力領域641a(641a-1~641a-4)には、前記タッチパネルを構成するTA入力部35の入力操作によって、看介護の内容(
図19に示す例では食事ケアの内容)が入力される。共有化チェックボックス642では、前記タッチパネルを構成するTA入力部35から、チェックの入力操作を受け付けると、共有化チェックボックス642内に「レ」が表示され、記録書式画面64(
図19に示す例では当該食事ケア用記録書式画面64a)に入力された内容を他の端末装置SP、TAから参照できるように設定する指示が入力される。一方、前記チェックの入力操作を受け付けないと、共有化チェックボックス642内は、空欄で表示され、記録書式画面64(
図19に示す例では当該食事ケア用記録書式画面64a)に入力された内容を他の端末装置SP、TAから参照できないように設定する指示が入力される。「送信する」ボタン643は、記録書式画面64(
図19に示す例では当該食事ケア用記録書式画面64a)に入力された内容(
図19に示す例では食事ケアの内容)を管理サーバ装置SVへ送信する指示を入力するためのボタンである。
【0135】
また例えば、処理C17で「排泄ケア」を表示する領域(第1種類選択ボタン)631-3が入力操作されると、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、記録書式名として「排泄ケア」を収容した選択種類通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信し、その返信として、排泄ケア用の記録書式の電子ファイルを収容した書式通知信通信信号を受信し、例えば、
図20に示す排泄ケア用記録書式画面64bをTA表示部36に表示する。
【0136】
この排泄ケア用記録書式画面64bは、排泄用の記録書式を表示する画面であって、実施した排泄ケアの内容を看介護記録として入力するための画面である。前記排泄ケア用記録書式画面64bは、例えば、
図20に示すように、メニューバー領域511と、対象者名表示領域621と、看介護の内容として入力すべき入力項目を表示して前記入力項目に応じた看介護の内容を看介護記録として入力する看介護記録入力領域641bと、共有化チェックボックス(□)642と、「送信する」ボタン643とを備える。
【0137】
排泄ケア用の記録書式では、例えば、本実施形態では、前記入力項目として排尿、便量、便質、メモならびにケア実施時間であり、これらを入力するために、看介護記録入力領域641bは、排尿の有無を入力するための排尿入力領域641b-1と、排便量を入力するための排便量入力領域641b-2と、便質を入力するための便質入力領域641b-3と、メモを入力するための自由記述入力領域641b-4と、看介護を実施した時刻を入力するためのケア実施時間入力領域641b-5とを備える。看介護記録入力領域641b(641b-1~641b-5)には、前記タッチパネルを構成するTA入力部35の入力操作によって、看介護の内容(
図20に示す例では排泄ケアの内容)が入力される。
【0138】
なお、図示を省略するが、水分ケア用記録書式画面、バイタルケア用記録書式画面およびモーニングケア用記録書式画面(イブニングケア用記録書式画面)等が、予め用意され、書式情報記憶部237に記憶される。
【0139】
図15に戻って、次に、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、TA表示部36に表示された記録書式を用いて入力された看介護の内容を看介護記録として管理サーバ装置SVへ送信するための通信信号(看介護記録通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信し(C19)、本処理を終了する。
【0140】
より具体的には、監視者(ユーザ)は、まず、TA表示部36に表示された記録書式を参照し、この記録書式の入力項目に応じた看介護の内容を入力する。この入力された看介護の内容は、TA看介護記録処理部325によって、看介護記録として、対象者名表示領域621に表示されている被監視者名と対応付けてTA記憶部33のデータ仮記憶部334に一時的に記憶される。例えば、食事ケアの看介護記録では、監視者(ユーザ)は、TA表示部36に表示された食事ケア用記録書式画面64aを参照し、この食事ケア用記録書式画面64aの看介護記録入力領域641aにおける各領域641a-1~641a-4に、食事ケアの内容を入力し、必要に応じて、共有化チェックボックス(□)642を入力操作する。そして、監視者(ユーザ)は、「送信する」ボタン643を入力操作する。
【0141】
このような記録書式画面64を用いて看介護の内容を看介護記録として入力している入力中では、上述したように、管理サーバ装置SVは、センサ装置SUから第1イベント通知通信信号を受信すると処理S21、処理S22、処理S23および処理S27の各処理を実行し、処理S23では処理S231ないし処理S237を実行するので、入力使用中の当該携帯端末装置TAは、処理S232ではその通知先の端末装置SP、TAとして決定(選択)されない。このため、当該携帯端末装置TAを取り扱う監視者(ユーザ)は、実行中の業務(ここでは看介護記録)に、より専念できる。一方、入力使用中の当該携帯端末装置TAが処理S234および処理S236の各処理の中のいずれか一方で前記通知先の端末装置SP、TAとして追加的に決定(選択)されると、第2イベント通信信号の受信によって、TA監視処理部322は、上述した
図10に示す処理S41ないし処理S46の各処理を実行する。これによって監視情報画面52やナースコール受付画面53が、記録書式画面64に代え、あるいは、記録書式画面64にオーバーラップ(重畳)して表示される。そして、これら処理S41ないし処理S46の各処理が終了すると、TA看介護記録処理部325は、データ仮記憶部334に記憶していたデータを用いて、入力の仕掛かり中であった記録書式画面64をTA表示部36に表示し、元の画面に復帰する。なお、記録書式画面64は、上記第2イベント通知通信信号の受信の際に、画面情報記憶部333に待避(記憶)しても良く、画面情報記憶部333に既に記憶されている場合には、待避しなくても良い。
【0142】
そして、「送信する」ボタン643の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、自機の端末ID、対象者名(被監視者名)、ならびに、記録書式画面64を用いて入力されデータ仮記憶部334に記憶された看介護記録のデータ(上述の例では食事ケア用記録書式画面64aを用いて入力された主食の摂取量、副食の摂取量、メモ、ケア実施時間および共有化の許否)を収容する看介護記録通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信する。送信すると、TA看介護記録処理部325は、データ仮記憶部334に記憶された前記看介護記録のデータを消去(削除)する。その後、TA看介護記録処理部325は、前記処理C11で受け付けた対象者選択ボタン5111を表示していた画面(待受け画面51、監視情報画面52およびナースコール受付画面53等)をTA表示部36に表示して本処理を終了する。
【0143】
一方、管理サーバ装置SVは、この看介護記録通知通信信号を受信すると、SV看介護記録処理部223によって、この受信した看介護記録通知通信信号に収容された、対象者名(被監視者名)と看介護記録の内容(上述の例では主食の摂取量、副食の摂取量、メモ、ケア実施時間および共有化の許否)とを互いに対応付けて看介護記録情報記憶部238に記憶する。
【0144】
この看介護記録通知通信信号を送信した携帯端末装置TAは、前記入力使用中の端末装置SP、TAではなく、前記イベントの通知を待ち受ける待受け中となる。このため、看介護記録通知通信信号を受信した場合に、送信先状況情報記憶処理部223は、その送信元の端末装置SP、TAに対する待受け中端末情報を送信先状況情報記憶部236に記憶する。より具体的には、送信先状況情報記憶処理部223は、送信先状況情報記憶部236に記憶されている送信先状況情報テーブルCTから、この受信した看介護記録通知通信信号の送信元の端末装置SP、TAが持つ端末ID(すなわち、処理C19で送信された看介護記録通知通信信号に収容された端末ID)を、端末IDフィールド2361に登録するレコードを選定し、この選定したレコードにおける使用状況フィールド2363に使用状況フラグ「0」を登録する。これによって看介護記録通知通信信号を送信した端末装置SP、TAにおける使用状況が待受け中の端末装置SP、TAとして送信先状況情報記憶部236に記憶される。
【0145】
なお、上述では、監視者(ユーザ)は、書式通知通信信号の受信によって表示された記録書式画面64を用いて看介護の内容を入力し、「送信する」ボタン643を入力操作し、携帯端末装置TAは、「送信する」ボタン643の入力操作の受け付けに応じて看介護記録通知通信信号を管理サーバ装置SVへ送信したが、例えば状況の変化等によって、前記監視者は、書式通知通信信号の受信によって表示された記録書式画面64を用いて看介護の内容を入力せずに、あるいは、書式通知通信信号の受信によって表示された記録書式画面64を用いて看介護の内容を入力したがこの入力した看介護の内容を管理サーバ装置SVへ送信することを望まずに(すなわち、端末装置SP、TAが看介護記録通知通信信号を送信せずに)、待ち受け画面51に戻る場合がある。このような場合では、前記監視者は、メニューバー領域511の待ち受けボタン5113(
図19および
図20参照)の入力操作を行う。この待ち受けボタン5113は、例えば第2イベント通知通信信号等の自機宛の通信信号を待ち受ける指示を当該携帯端末装置TAに入力するためのボタンである。この待ち受けボタン5113の入力操作を受け付けると、携帯端末装置TAは、TA看介護記録処理部325によって、前記イベントの通知を待ち受ける待受け中である旨を通知するための通信信号(待受け中通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信した後に、その処理を終了し、TA監視処理部322によって、待受け画面51をTA表示部36に表示する。前記待受け中通知通信信号には、自機の端末IDおよび前記待受け中であることを表す情報が収容される。この待受け中通知通信信号を受信した管理サーバ装置SVは、送信先状況情報記憶処理部223によって、その送信元の端末装置SP、TAに対する待受け中端末情報を送信先状況情報記憶部236に記憶する。より具体的には、送信先状況情報記憶処理部223は、送信先状況情報記憶部236に記憶されている送信先状況情報テーブルCTから、この受信した待受け中通知通信信号の送信元の端末装置SP、TAが持つ端末IDを、端末IDフィールド2361に登録するレコードを選定し、この選定したレコードにおける使用状況フィールド2363に使用状況フラグ「0」を登録する。これによっても待受け中通知通信信号を送信した端末装置SP、TAにおける使用状況が待受け中の端末装置SP、TAとして送信先状況情報記憶部236に記憶される。
【0146】
看介護記録に関し、携帯端末装置TAおよび管理サーバ装置SVは、以上のように動作している。
【0147】
そして、ログアウトでは、例えば看護師や介護士等の監視者(ユーザ)は、TA入力部35から、メニューバー領域511のサブメニューボタン5112の入力操作を行い、サブメニュー画面62の「ログアウト」ボタン622-5(
図17参照)の入力操作を行う。携帯端末装置TAは、TA入力部35から「ログアウト」ボタン622-5の入力操作を受け付けると、TA制御処理部32のTA監視処理部322によって、管理サーバ装置SV宛にログアウト通信信号を生成し、この生成したログアウト通信信号をTA通信IF部31で管理サーバ装置SVへ送信する。より具体的には、TA監視処理部322は、前記ログアウト要求情報および自機の端末IDを収容するログアウト通信信号を管理サーバ装置SV宛に生成し、この生成したログアウト通信信号をTA通信IF部31で管理サーバ装置SVへ送信する。このログアウト通信信号を受信した管理サーバ装置SVは、上述したように、処理S21、処理S22、処理S25および処理S27の各処理を実行する。これによって携帯端末装置TAは、当該被監視者監視システムMSからログアウトする。
【0148】
以上説明したように、本実施形態における被監視者監視システムMS、前記中央処理装置の一例である管理サーバ装置SVおよびこれに実装された中央処理方法は、センサ装置SUから第1イベント通知通信信号によって受信したイベントを端末装置SP、TAへ送信する際に、送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置SP、TAを決定するので、適宜な端末装置SP、TAに、前記センサ装置SUから受信した前記イベントを送信できる。したがって、上記被監視者監視システムMS、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、実行中の業務により専念させることができ、業務効率の低下をより回避できる。
【0149】
上記被監視者監視システムMS、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、前記ログイン中の端末装置SP、TAから、前記入力使用中の端末装置SP、TAの除いた、残余の端末装置SP、TAを前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。このため、前記入力使用中の端末装置SP、TAには、前記イベントの通知が実行されず、監視者(ユーザ)は、前記入力使用中の端末装置SP、TAに対し、外部から所定のデータの入力を続行できる。したがって、上記被監視者監視システムMS、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、実行中の、データ入力の業務により専念させることができ、その業務効率の低下をより回避できる。
【0150】
上記被監視者監視システムMS、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、前記残余の端末装置SP、TAが1個または0個である場合、前記入力使用中の端末装置SP、TAの一部または全部をさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。このため、上記被監視者監視システムMS、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、前記残余の端末装置SP、TAが1個または0個である場合でも、前記センサ装置SUによって検知した前記イベントを端末装置SP、TAへより確実に通知できる。
【0151】
上記被監視者監視システムMS、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、予め設定された特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAをさらに前記通知先の端末装置SP、TAとして決定する。このため、上記被監視者監視システムMS、管理サーバ装置SVおよび中央処理方法は、予め設定された特定の属性(例えば担当責任者や士長や師長等)を前記属性情報として持つ端末装置SP、TAへ、前記センサ装置SUによって検知した前記イベントを確実に通知できる。
【0152】
なお、上述の実施形態において、SV看介護記録処理部224が書式通知通信信号を端末装置SP、TAへ送信した場合に、送信先状況情報記憶処理部223は、その送信先の端末装置SP、TAに対する入力使用中端末情報を送信先状況情報記憶部236に記憶したが、これに限定されるものではない。例えば、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である旨を通知するための通信信号(入力使用中通知通信信号)を管理サーバ装置SVへ送信するように端末装置SP、TAが構成され、前記入力使用中通知通信信号を端末装置SP、TAから受信した場合に、送信先状況情報記憶処理部223は、その送信元の端末装置SP、TAに対する入力使用中端末情報を送信先状況情報記憶部236に記憶しても良い。この場合において、上述の選択種類通知通信信号が前記入力使用中通知通信信号と兼用されても良い。
【0153】
また、上述の実施形態では、入力使用中の端末装置となる、外部から入力される所定のデータは、看介護記録としての看介護の内容であったが、これに限定されるものではない。例えば、伝言文等の文章を記憶し、端末装置SP、TAに対して前記文章を送受信する電子伝言板機能を備えるように管理サーバ装置SVが構成された場合において、前記所定のデータは、伝言文等の文章であっても良い。
【0154】
本明細書は、上記のように様々な態様の技術を開示しているが、そのうち主な技術を以下に纏める。
【0155】
一態様にかかる中央処理装置は、監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備え、前記被監視者を監視するための被監視者監視システムの前記中央処理装置であって、送信先の状況を表す所定の送信先状況情報を記憶する送信先状況情報記憶部と、前記センサ装置から前記イベントを受信した場合に、前記送信先状況情報記憶部に記憶された前記送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置を決定し、前記決定した端末装置へ、前記センサ装置から受信した前記イベントを送信する監視処理部とを備える。
【0156】
このような中央処理装置は、前記センサ装置から受信した前記イベントを端末装置へ送信する際に、送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置を決定するので、適宜な端末装置に、前記センサ装置から受信した前記イベントを送信できる。したがって、上記中央処理装置は、実行中の業務により専念させることができ、業務効率の低下をより回避できる。
【0157】
他の一態様では、上述の中央処理装置において、前記送信先状況情報は、当該被監視者監視システムにログインしているログイン中の端末装置を表すログイン端末情報、および、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である入力使用中の端末装置を表す入力使用中端末情報を含み、前記監視処理部は、前記ログイン中の端末装置から、前記入力使用中の端末装置の除いた、残余の端末装置を前記通知先の端末装置として決定する。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記送信先状況情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する送信先状況情報記憶処理部をさらに備え、前記送信先状況情報記憶処理部は、ログインを要求するためのログイン通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記ログイン通信信号の送信元の前記端末装置に対してログイン端末情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記送信先状況情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する送信先状況情報記憶処理部をさらに備え、前記送信先状況情報は、当該被監視者監視システムからログアウトしているログアウト中の端末装置を表すログアウト端末情報を含み、前記送信先状況情報記憶処理部は、ログアウトを要求するためのログアウト通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記ログアウト通信信号の送信元の前記端末装置に対してログアウト端末情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記送信先状況情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する送信先状況情報記憶処理部をさらに備え、前記送信先状況情報記憶処理部は、前記端末装置が外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である場合に、前記端末装置に対して入力使用中端末情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する。好ましくは、上述の中央処理装置において、看介護の内容を看介護記録として入力するための記録書式を収容する書式通知通信信号を端末装置へ送信した場合に、前記送信先状況情報記憶処理部は、その送信先の前記端末装置に対して入力使用中端末情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する。好ましくは、上述の中央処理装置において、外部から所定のデータの入力を受け付けるために使用中である旨を通知するための入力使用中通知通信信号を端末装置から受信した場合に、前記送信先状況情報記憶処理部は、その送信元の前記端末装置に対して入力使用中端末情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記送信先状況情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する送信先状況情報記憶処理部をさらに備え、前記送信先状況情報は、前記イベントの通知を待ち受ける待受け中の端末装置を表す待受け中端末情報を含み、前記送信先状況情報記憶処理部は、前記端末装置が前記イベントの通知を待ち受ける待受け中である場合に、前記端末装置に対して待受け中端末情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する。好ましくは、上述の中央処理装置において、看介護記録として看介護の内容を収容する看介護記録通知通信信号を受信した場合に、前記送信先状況情報記憶処理部は、その送信元の前記端末装置に対して待受け中端末情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記イベントの通知を待ち受ける待受け中である旨を通知するための待受け中通知通信信号を前記端末装置から受信した場合に、前記送信先状況情報記憶処理部は、その送信元の前記端末装置に対して待受け中端末情報を前記送信先状況情報記憶部に記憶する。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記ログイン通信信号は、待受け中通知通信信号と兼用される。
【0158】
このような中央処理装置は、前記ログイン中の端末装置から、前記入力使用中の端末装置の除いた、残余の端末装置を前記通知先の端末装置として決定する。このため、前記入力使用中の端末装置には、前記イベントの通知が実行されず、監視者(ユーザ)は、前記入力使用中の端末装置に対し、外部から所定のデータの入力を続行できる。したがって、上記中央処理装置は、実行中の、データ入力の業務により専念させることができ、その業務効率の低下をより回避できる。
【0159】
他の一態様では、上述の中央処理装置において、前記監視処理部は、前記残余の端末装置が1または0である場合、前記入力使用中の端末装置の一部または全部をさらに前記通知先の端末装置として決定する。好ましくは、上述の中央処理装置において、前記送信先状況情報は、当該被監視者監視システムにログインしているログイン中の端末装置を取り扱う監視者における所定の属性を表す属性情報をさらに含み、前記監視処理部は、前記送信先状況情報記憶部に記憶されている属性情報に基づいて、前記入力使用中の端末装置の一部をさらに前記通知先の端末装置として決定する。
【0160】
このような中央処理装置は、前記残余の端末装置が1または0である場合、前記入力使用中の端末装置の一部または全部をさらに前記通知先の端末装置として決定する。このため、上記中央処理装置は、前記残余の端末装置が1または0である場合でも、前記センサ装置によって検知した前記イベントを端末装置へより確実に通知できる。
【0161】
他の一態様では、これら上述の中央処理装置において、前記送信先状況情報は、当該被監視者監視システムにログインしているログイン中の端末装置を取り扱う監視者における所定の属性を表す属性情報をさらに含み、前記監視処理部は、前記ログイン中の端末装置から、予め設定された特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置をさらに前記通知先の端末装置として決定する。
【0162】
このような中央処理装置は、前記ログイン中の端末装置から、予め設定された特定の属性を前記属性情報として持つ端末装置をさらに前記通知先の端末装置として決定する。このため、上記中央処理装置は、予め設定された特定の属性(例えば担当責任者や介護士長や看護師長や施設責任者(施設長)等)を前記属性情報として持つ端末装置へ、前記センサ装置によって検知した前記イベントを確実に通知できる。
【0163】
他の一態様にかかる中央処理方法は、監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備え、前記被監視者を監視するための被監視者監視システムの中央処理方法であって、前記センサ装置から前記イベントを受信した場合に、送信先状況情報記憶部に記憶された、送信先の状況を表す所定の送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置を決定する決定工程と、前記決定工程で決定した端末装置へ、前記センサ装置から受信した前記イベントを送信する送信工程とを備える。
【0164】
このような中央処理方法は、前記センサ装置から受信した前記イベントを端末装置へ送信する際に、送信先状況情報に基づいて通知先の端末装置を決定するので、適宜な端末装置に、前記センサ装置から受信した前記イベントを送信できる。したがって、上記中央処理方法は、実行中の業務により専念させることができ、業務効率の低下をより回避できる。
【0165】
他の一態様にかかる被監視者監視システムは、監視対象である被監視者に対応して設けられ、前記被監視者に関わる所定のイベントを検知するセンサ装置、前記センサ装置と通信可能に接続され、前記センサ装置で検知されて前記センサ装置から受信したイベントを管理する中央処理装置、および、前記中央処理装置と通信可能に接続され前記中央処理装置を介して前記センサ装置で検知されたイベントの通知を受ける端末装置を備え、前記被監視者を監視するための被監視者監視システムであって、前記中央処理装置は、これらいずれかの中央処理装置である。
【0166】
このような被監視者監視システムは、これらいずれかの中央処理装置を用いるので、実行中の業務により専念させることができ、業務効率の低下をより回避できる。
【0167】
この出願は、2016年8月10日に出願された日本国特許出願特願2016-157473を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
【0168】
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
【産業上の利用可能性】
【0169】
本発明によれば、被監視者監視システムの中央処理装置および中央処理方法ならびに被監視者監視システムが提供できる。