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特許7047946放射線撮影システム、コンソール及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】放射線撮影システム、コンソール及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/00 20060101AFI20220329BHJP
【FI】
A61B6/00 320Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021018707
(22)【出願日】2021-02-09
(62)【分割の表示】P 2019109987の分割
【原出願日】2015-08-07
(65)【公開番号】P2021073000
(43)【公開日】2021-05-13
【審査請求日】2021-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】西島 裕一
(72)【発明者】
【氏名】細木 哲
(72)【発明者】
【氏名】三宅 信之
【審査官】伊知地 和之
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-009831(JP,A)
【文献】特開2010-250911(JP,A)
【文献】特開2005-130254(JP,A)
【文献】特開2003-290200(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0024303(US,A1)
【文献】特開2008-099824(JP,A)
【文献】特開2013-113616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00 - 5/01
A61B 6/00 - 6/14
A61B 8/00 - 8/15
G16H 10/00 - 10/65
G16H 30/00 - 30/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照射された放射線を検出して画像データを生成する放射線検出器と、前記放射線検出器と通信可能なコンソールと、を備える放射線撮影システムであって、
検査で実施すべき撮影に関する情報を含む検査オーダー情報の一覧が表示された検査リスト画面において動画撮影が含まれている検査オーダー情報を静止画撮影のみの検査オーダー情報とは異なる色で色分けして表示する報知手段を備える放射線撮影システム。
【請求項2】
照射された放射線を検出して画像データを生成する放射線検出器と通信可能なコンソールであって、
検査で実施すべき撮影に関する情報を含む検査オーダー情報の一覧が表示された検査リスト画面において動画撮影が含まれている検査オーダー情報を静止画撮影のみの検査オーダー情報とは異なる色で色分けして表示する報知手段を備えるコンソール。
【請求項3】
コンピューターを、照射された放射線を検出して画像データを生成する放射線検出器と通信可能なコンソールとして機能させるプログラムであって、
前記コンピューターを、
検査で実施すべき撮影に関する情報を含む検査オーダー情報の一覧が表示された検査リスト画面において動画撮影が含まれている検査オーダー情報を静止画撮影のみの検査オーダー情報とは異なる色で色分けして表示する報知制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線撮影システム、コンソール及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放射線による被写体の静止画撮影と動画撮影の双方を実施可能な医療施設における誤撮影を防止するための各種技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、ブッキー装置から送信される可搬型FPDのID情報に基づいて、ブッキー装置に装着されているFPDが動画撮影対応であるか否かのFPD種別を判断し、FPD種別と撮影オーダー情報の関係から撮影可否を判断し表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-110451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、静止画撮影と動画撮影の双方を実施可能な医療施設においては、これから実施すべき撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかの撮影種別を撮影者が認識しておく必要がある。従来、撮影者は、コンソールや操作卓等の画面に記載されている文字情報を手掛かりに撮影種別を確認している。しかし、撮影者は、撮影直前は患者を注視しており、いちいち文字を読み取って確認するのは容易ではない。仮に、撮影種別を誤認して撮影を行った場合、再撮影となり、患者に無駄な被曝をさせてしまうこととなる。
【0005】
本発明の課題は、静止画撮影と動画撮影の双方を実施可能な医療施設における誤撮影を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
照射された放射線を検出して画像データを生成する放射線検出器と、前記放射線検出器と通信可能なコンソールと、を備える放射線撮影システムであって、
検査で実施すべき撮影に関する情報を含む検査オーダー情報の一覧が表示された検査リスト画面において動画撮影が含まれている検査オーダー情報を静止画撮影のみの検査オーダー情報とは異なる色で色分けして表示する報知手段を備える。
【0007】
請求項2に記載の発明は、
照射された放射線を検出して画像データを生成する放射線検出器と通信可能なコンソールであって、
検査で実施すべき撮影に関する情報を含む検査オーダー情報の一覧が表示された検査リスト画面において動画撮影が含まれている検査オーダー情報を静止画撮影のみの検査オーダー情報とは異なる色で色分けして表示する報知手段を備える。
【0008】
請求項3に記載の発明は、
コンピューターを、照射された放射線を検出して画像データを生成する放射線検出器と通信可能なコンソールとして機能させるプログラムであって、
前記コンピューターを、
検査で実施すべき撮影に関する情報を含む検査オーダー情報の一覧が表示された検査リスト画面において動画撮影が含まれている検査オーダー情報を静止画撮影のみの検査オーダー情報とは異なる色で色分けして表示する報知制御手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、静止画撮影と動画撮影の双方を実施可能な医療施設における誤撮影を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係る放射線撮影システムの全体構成を示す図である。
図2】放射線源の詳細を示す斜視図である。
図3】撮影用コンソールの要部構成例を示す図である。
図4】曝射スイッチの押下と放射線照射の関係を示す図である。
図5A】第1の実施形態において放射線撮影システムにより実行される検査実施処理Aの流れを示す図である。
図5B】第1の実施形態において放射線撮影システムにより実行される検査実施処理Aの流れを示す図である。
図5C】第1の実施形態において放射線撮影システムにより実行される検査実施処理Aの流れを示す図である。
図6】検査リスト画面の一例を示す図である。
図7】検査画面の一例を示す図である。
図8】第2の実施形態に係る放射線撮影システムの全体構成を示す図である。
図9A】第2の実施形態において放射線撮影システムにより実行される検査実施処理Bの流れを示す図である。
図9B】第2の実施形態において放射線撮影システムにより実行される検査実施処理Bの流れを示す図である。
図9C】第2の実施形態において放射線撮影システムにより実行される検査実施処理Bの流れを示す図である。
図10】撮影種別選択画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る放射線撮影システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の図示例のものに限定されるものではない。
【0012】
<第1の実施形態>
(放射線撮影システムの構成)
まず、本実施の形態における放射線撮影システム100の構成について説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る放射線撮影システム100の全体構成例を示す図である。図1では、放射線撮影システム100が撮影室Rm内に構築されている場合が示されている。
放射線撮影システム100は、人体の診断対象部位を被写体として放射線を照射し、静止画撮影又は動画撮影を行うシステムである。本実施形態において、静止画撮影とは、1回の撮影操作(曝射スイッチ62aの押下)に応じて一枚の被写体の画像を取得することをいう。動画撮影とは、静止画撮影と対になる撮影であり、1回の撮影操作に応じて複数枚の被写体の画像を連続的に取得して動画像を得ることをいい、撮影により得られた画像の表示のリアルタイム性や撮影時間は制約されない。動画撮影には、動態撮影やトモシンセシス撮影も含まれる。
【0013】
撮影室Rmには、例えば、立位撮影用のブッキー装置1と、臥位撮影用のブッキー装置2と、放射線源3と、撮影用コンソール5と、操作卓6と、が備えられている。撮影室Rmには前室Raと撮影実施室Rbが設けられ、前室Raに撮影用コンソール5及び操作卓6が備えられることで、撮影技師等の撮影者の被曝を防止するようになっている。
【0014】
以下、撮影室Rm内の各装置について説明する。
ブッキー装置1は、立位での撮影時にFPD(Flat Panel Detector)9を保持して撮影を行うための装置である。ブッキー装置1は、FPD9を保持するための保持部12aと、保持部12aに装着されたFPD9のコネクターを接続するためのコネクター12bとを有する。コネクター12bは、保持部12aに装着されたFPD9との間でデータ送受信を行ったり、FPD9に電力を供給したりする。また、ブッキー装置1は、撮影用コンソール5等の外部機器と通信ケーブルを介してデータ送受信を行うためのインターフェースや、保持部12aを垂直方向又は水平方向に移動させるためのフットスイッチ等を備える。更に、ブッキー装置1には、次に実施する撮影に関する情報(被写体となる患者の患者情報、撮影部位等)を表示するための表示部13が備えられている。
【0015】
ブッキー装置2は、臥位での撮影時にFPD9を保持して撮影を行うための装置である。ブッキー装置2は、FPD9を保持するための保持部22aと、保持部22aに装着されたFPD9のコネクターを接続するためのコネクター22bとを有する。コネクター22bは、保持部22aに装着されたFPD9との間でデータ送受信を行ったり、FPD9に電力を供給したりする。また、ブッキー装置2は、撮影用コンソール5等の外部機器と通信ケーブルを介してデータ送受信を行うためのインターフェースや、被写体を載置するための被写体台26を備える。更に、ブッキー装置2には、次に実施する撮影に関する情報(被写体となる患者の患者情報、撮影部位等)を表示するための表示部23が備えられている。
【0016】
放射線源3は、例えば、撮影室Rmの天井から吊り下げられており、撮影時には撮影用コンソール5からの指示に基づいて、図示しない駆動機構によりにより所定の位置、向きに調整されるようになっている。そして、放射線の照射方向を変えることで、立位用のブッキー装置1又は臥位用のブッキー装置2に装着されたFPD9に対して放射線(X線)を照射することができるようになっている。また、放射線源3は、操作卓6からの放射線照射指示に従って放射線を照射し、静止画撮影又は動画撮影を行う。
本実施形態において、放射線源3には、図2に示すように、次に実施する撮影に関する情報(被写体となる患者の患者情報、撮影部位、撮影方向等)を表示するための表示部31が備えられている。ここで、図2は、放射線源3の詳細を示す斜視図である。
【0017】
撮影用コンソール5は、放射線撮影システム100を構成する各部(装置)を制御することにより撮影を制御する装置である。撮影用コンソール5は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介してHIS/RIS(Hospital Information System/Radiology Information System)7、サーバー装置10等に接続されており、HIS/RIS7から送信された検査オーダー情報に基づいて、放射線撮影システム100を構成する各部を制御して撮影を行わせる。
【0018】
図3に、撮影用コンソール5の要部構成例を示す。図3に示すように、撮影用コンソール5は、制御部51、記憶部52、操作部53、表示部54、通信I/F55、ネットワーク通信部56、音出力部57、振動発生部58等を備えて構成されており、各部はバス59により接続されている。
【0019】
制御部51は、CPU、RAM等により構成される。制御部51のCPUは、記憶部52に記憶されているシステムプログラムや処理プログラム等の各種プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。
例えば、制御部51は、所定時間毎にネットワーク通信部56を介してHIS/RIS7に問い合わせを行い、新たにHIS/RIS7で登録された検査オーダー情報を取得する。
また、例えば、制御部51は、図5A図5Cに示す検査実施処理Aの撮影用コンソール5側の処理を実行することにより放射線撮影システム100を構成する各部を制御して撮影種別の報知や撮影を行わせる。
【0020】
記憶部52は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリー等で構成されている。
記憶部52には、各種のプログラム及びデータが記憶されている。例えば、記憶部52には、図5A図5Cに示す検査実施処理Aの撮影用コンソール5側の処理を実行するためのプログラム等が記憶されている。
【0021】
また、記憶部52には、撮影の種別と撮影部位の組み合わせに対応付けて撮影条件(放射線照射条件及び画像読取条件)が記憶されている。放射線照射条件は、例えば、X線管電流の値、X線管電圧の値、フィルタ種、SID(Source to Image-receptor Distance)、動画撮影時のパルスレート、パルス幅、パルス間隔等である。画像読取条件は、例えば、画素サイズ、画像サイズ(マトリックスサイズ)、動画撮影時のフレームレート、フレーム間隔等である。フレームレートは、パルスレートと一致している。
【0022】
また、記憶部52には、所定時間毎にHIS/RIS7から送信される検査オーダー情報が記憶される。検査オーダー情報には、例えば、検査識別情報(検査ID等)、検査日付、被写体となる患者の氏名等の患者情報、検査で行われる各撮影に関する情報(撮影ID、撮影部位、撮影方向、体位(立位、臥位)、静止画撮影又は動画撮影の種別等)が含まれる。
【0023】
操作部53は、文字入力キー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部51に出力する。
【0024】
表示部54は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部51から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
なお、表示部54の画面上に、透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネル(図示せず)を形成し、表示部54と操作部53とが一体に構成されるタッチスクリーンとしてもよい。この場合、タッチパネルは、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号が操作信号として制御部51に出力されるように構成される。なお、表示部54は、一般的なPC(Personal Computer)に用いられるモニターよりも高精細のものであってもよい。
【0025】
通信I/F55は、ブッキー装置1、ブッキー装置2、操作卓6のそれぞれと接続し、データ送受信を行うためのインターフェースである。
【0026】
ネットワーク通信部56は、ネットワークインターフェース等により構成され、スイッチングハブを介して通信ネットワークNに接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0027】
音出力部57は、スピーカ等を備え、制御部51からの制御に応じて音(音声)を出力する。
振動発生部58は、制御部51からの制御に応じて振動を発生させて出力する。
【0028】
操作卓6は、制御部61、曝射スイッチ62aを含む操作部62、表示部63、通信I/F(図示せず)等を備え、放射線源3の放射線照射を制御するための端末である。操作卓6は、例えば、撮影用コンソール5からの位置調整指示信号を放射線源3に送信したり、撮影用コンソール5から送信された放射線照射条件を表示部63に表示したり、放射線技師等の撮影者の操作により被写体の体厚等に応じて放射線照射条件を調整したり、曝射スイッチ62aの押下に応じて放射線源3に起動指示信号や放射線照射指示信号を送信したりする。
【0029】
ここで、曝射スイッチ62aは、図4に示すように、2段階スイッチであり、第1段スイッチが押下(Prep ON)されると、放射線源3に対する起動指示信号が入力され、第2段スイッチが押下(Exp ON)されると、遅延時間Tdが経過した後、放射線源3に対する放射線照射指示信号が入力(Xray ON)される。また、曝射スイッチ62aには、LED(発光ダイオード)等が搭載されており、表示色を変化させることができるようになっている。また、曝射スイッチ62aには、図示しない音出力部及び振動発生部が搭載されており、第1段スイッチ、第2段スイッチの押下に応じて音や振動が出力されるようになっている。詳細は後述する。
【0030】
HIS/RIS7は、オペレータによる登録操作に応じて検査オーダー情報を生成する。検査オーダー情報は、例えば被写体となる患者の氏名、性別、年齢、身長、体重等の患者情報や、検査で行われる各撮影に関する情報(撮影ID、撮影部位、撮影方向、体位(立位、臥位)、静止画撮影又は動画撮影の種別撮影方法等)等を含んでいる。なお、検査オーダー情報はここに例示したものに限定されず、これ以外の情報を含んでいてもよいし、上記に例示した情報のうちの一部でもよい。
【0031】
診断用コンソール8は、サーバー装置10から医用画像を取得し、取得した画像を表示して医師が読影診断するためのコンピューター装置である。
【0032】
FPD9は、制御部、検出部、記憶部、コネクター、バッテリー等を備えて構成される放射線検出器である。
FPD9の検出部は、例えば、ガラス基板等を有しており、基板上の所定位置に、放射線源3から照射されて少なくとも被写体を透過した放射線をその強度に応じて検出し、検出した放射線を電気信号に変換して蓄積する複数の検出素子が二次元状に配列されている。検出素子は、フォトダイオード等の半導体イメージセンサーにより構成される。各検出素子は、例えばTFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング部に接続され、スイッチング部により電気信号の蓄積及び読み出しが制御される。
【0033】
FPD9の制御部は、ブッキー装置1又は2を介して撮影用コンソール5から入力された画像読取条件に基づいて検出部のスイッチング部を制御して、各放射線検出素子(以下、検出素子)に蓄積された電気信号の読み取りをスイッチングしていき、検出部に蓄積された電気信号を読み取ることにより、画像データを生成する。そして、制御部は、生成した画像データをコネクター及びブッキー装置1又は2を介して撮影用コンソール5に出力する。
FPD9のコネクターは、ブッキー装置1、2側のコネクターと接続し、ブッキー装置1又は2とのデータ送受信を行う。また、FPD9のコネクターは、ブッキー装置1又は2のコネクターから供給される電力を各機能部へ供給する。なお、バッテリーを充電する構成としても良い。
【0034】
サーバー装置10は、撮影用コンソール5から送信された医用画像の画像データを検査オーダー情報に対応付けて記憶するデータベースを備える。また、サーバー装置10は、要求に応じてデータベースから医用画像を読み出して診断用コンソール8に送信する。
【0035】
(撮影動作)
次に、放射線撮影システム100における検査実施の流れについて説明する。
図5A図5Cに、放射線撮影システム100において実行される検査実施処理Aの流れを示す。検査実施処理Aにおいて、撮影用コンソール5の表示部54、音出力部57、振動発生部58、ブッキー装置1の表示部13、ブッキー装置2の表示部23、放射線源3の表示部31、操作卓6の曝射スイッチ62aは、検査において実施すべき撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかの撮影種別を、文字情報を読み取ることなく、視覚、聴覚及び/又は触覚により直感的に識別可能な態様で報知する報知手段として機能する。
【0036】
まず、撮影用コンソール5の制御部51は、記憶部52に記憶されている検査オーダー情報に基づいて、オーダーされている各検査が動画撮影を含むか否かを判断し、動画撮影を含む検査の検査オーダー情報を動画撮影を含まない検査の検査オーダー情報と異なる色で色分けして表示した検査リスト画面541を表示部54に表示させる(ステップS1)。
【0037】
図6に、検査リスト画面541の一例を示す。検査リスト画面541には、図6に示すように、検査オーダー情報を一覧表示する検査リスト表示欄541a、操作部53により選択されている検査オーダー情報を表示する検査情報表示欄541b、検査開始を指示するための検査開始ボタン541c等が設けられている。本実施形態においては、図6に示すように、検査リスト表示欄541aに表示されている検査オーダー情報のうち、動画撮影を含む検査の検査オーダー情報の行の背景が動画撮影を含まない検査の検査オーダー情報の行とは異なる背景色で色分けして表示される。或いは、検査オーダー情報の文字そのものの色を色分けしてもよい。これにより、検査開始前に、動画撮影を含む検査を撮影者が文字を読み取ることなく直感的に認識することができる。
なお、以下の説明において、検査オーダー情報や各撮影に関する情報を撮影種別に応じた色で表示する場合には、その情報そのものを(例えば、文字色)を撮影種別に応じた色で表示する場合と、その情報の行の背景色を撮影種別に応じた色で表示する場合の何れの態様であってもよい。
【0038】
制御部51は、操作部53により検査リスト画面541から次に実施する検査の検査オーダー情報が選択され、検査開始ボタン541cが押下されるのを待機する(ステップS2;NO、ステップS3;NO)。
操作部53により検査リスト画面541から検査オーダー情報が選択され(ステップS2;YES)、検査開始ボタン541cが押下されると(ステップS3;YES)、制御部51は、開始された検査の検査オーダー情報に基づいて、開始された検査が動画撮影を含むか否かを判断する(ステップS4)。
【0039】
開始された検査が動画撮影を含むと判断した場合(ステップS4;YES)、制御部51は、動画撮影を含むことを示す所定の音を音出力部57により出力し(ステップS5)、ステップS6に移行する。ここで、所定の音とは、例えば、所定のブザー音、「動画撮影があります」等の音声、所定の効果音等である。このように、検査開始のタイミングで、その検査が動画撮影を含む場合に、その旨を音により報知することで、撮影者は、開始された検査が動画撮影を含むことを直感的に認識することができる。
開始された検査が動画撮影を含まないと判断した場合(ステップS4;NO)、制御部51は、ステップS6に移行する。
【0040】
ステップS6において、制御部51は、検査中の検査に含まれる各撮影に関する情報をその撮影の撮影種別に応じた色で表示するか、又は、各撮影に関する情報に、各撮影種別に応じたアイコンを対応付けて表示した検査画面542を表示部54に表示させる(ステップS6)。
図7に、検査画面542の一例を示す。図7に示すように、検査画面542には、検査中の検査に含まれる各撮影に関する情報(例えば、撮影部位、体位、撮影方向等)がそれぞれに表示された撮影選択ボタン542aが表示されている。撮影選択ボタン542aのそれぞれは、対応する撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかの撮影種別に応じて異なる色(文字色や背景色)や画面デザイン(例えば、アイコン)で表示されている。操作部53により撮影選択ボタン542aが選択されると、選択された撮影が次に実施する撮影として認識される。このように、検査中の検査に含まれる各撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかによって、各撮影に対応する撮影選択ボタン542aに異なる色やアイコンを表示することで、撮影者は、選択する撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかを文字を読み取ることなく直感的に認識することができる。
【0041】
次いで、制御部51は、操作部53により撮影選択ボタン542aの何れかが押下されるのを待機する(ステップS7)。
操作部53により撮影選択ボタン542aの何れかが押下される(即ち、次に実施する撮影が選択される)と(ステップS7;YES)、制御部51は、放射線源3、及び選択された撮影(次の撮影)の体位情報に応じたブッキー装置1又は2に、選択された撮影に関する情報(患者情報、撮影種別、撮影部位、撮影方向等)及びその表示制御信号を送信する(ステップS8)。
【0042】
放射線源3、ブッキー装置1又は2においては、撮影用コンソール5から次の撮影に関する情報及びその表示制御信号を受信すると、次の撮影に関する情報をその表示部(表示部31、表示部13又は23)に表示するとともに、次の撮影の撮影種別に応じた色及び/又は画面デザインを表示部(表示部31、表示部13又は23)に表示する(ステップS9、S10)。
【0043】
また、制御部51は、放射線源3に、選択された撮影(次の撮影)の体位情報に応じた位置調整信号を送信する(ステップS11)。放射線源3は、位置調整信号に基づいて位置調整を行う(ステップS12)。
【0044】
また、制御部51は、選択された撮影(次の撮影)の体位情報に応じたブッキー装置を介してFPD9に撮影部位や撮影種別に応じた画像読取条件を送信してリセット等の撮影準備を行わせるとともに(ステップS13)、操作卓6に、撮影種別、及び、撮影部位や撮影種別に応じた放射線照射条件を送信する(ステップS14)。
【0045】
操作卓6において、撮影用コンソール5から放射線照射条件を受信すると、制御部61は、表示部63に放射線照射条件を表示するとともに、次の撮影の撮影種別に応じた色及び/又は画面デザインを表示部63に表示する(ステップS15)。また、制御部61は、操作部62からの入力に応じて放射線照射条件を調整し、放射線源3に設定する。
【0046】
撮影者は、前室Raにおいて撮影用コンソール5の検査画面542から次に実施する撮影を選択すると、撮影実施室Rbに移動し、患者のポジショニングや、放射線源3の位置や向きの調整、患者に対する撮影の指導等を行う。このとき、撮影実施室Rb内のブッキー装置1又は2の表示部13又は23や、放射線源3の表示部31には、次の撮影の撮影種別に応じた色や画面デザインが表示されているので、撮影者は、撮影実施室Rb内において、次の撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかを文字を読み取ることなく直感的に認識、確認することができる。その結果、撮影種別の確認漏れを防止することができ、患者に対して撮影種別に応じた適格な撮影の指導等を行うことができる。例えば、静止画撮影であれば、「合図に合わせて息を止めてください」、動画撮影であれば「○○秒間撮影します。楽に呼吸していてください」等の指導を行うことができる。撮影準備が整ったら、撮影者は、操作卓6の曝射スイッチ62aを押下する。
【0047】
操作卓6においては、曝射スイッチ62aの第1段スイッチの押下を待機し、第1段スイッチが押下されると(ステップS16;YES)、制御部61は、放射線源3に起動指示信号を送信する(ステップS17)。放射線源3は、例えば、回転陽極を回転させる等の撮影準備を行う(ステップS18)。また、制御部61は、曝射スイッチ62aを次の撮影の撮影種別に応じた色で表示させるとともに、曝射スイッチ62aに次の撮影の撮影種別に応じた音や振動を出力させる(ステップS19)。例えば、曝射スイッチ62aに対し、第1段スイッチが押下されたことを示す音を次の撮影の撮影種別に応じた周波数の音で出力する。また、次の撮影の撮影種別が動画撮影のときのみ振動を出力させる。
【0048】
次いで、曝射スイッチ62aの第2段スイッチの押下を待機し、曝射スイッチ62aの第2段スイッチが押下されると(ステップS20;YES)、制御部61は、次の撮影の撮影種別が動画撮影であるか否かを判断し、次の撮影が動作撮影であると判断した場合(ステップS21)、その旨を撮影者に報知するための音声を曝射スイッチ62aの音出力部に出力させる(ステップS22)。また、曝射スイッチ62aは、第2段スイッチの押下から撮影種別に応じた遅延時間Tdだけ待機する(ステップS23)。
【0049】
遅延時間Tdが経過すると(ステップS23;YES)、制御部61は、放射線照射指示信号を放射線源3及び撮影用コンソール5に送信する(ステップS24)。撮影用コンソール5は、ブッキー装置を介してFPD9に読取指示信号を送信する(ステップS25)。放射線源3は、放射線照射を開始し、操作卓6において設定された放射線照射条件に従って放射線を照射する(ステップS26)。FPD9は、画像読取条件に従って画像の読み取りを行い(ステップS27)、得られた画像データをブッキー装置を介して撮影用コンソール5に送信する(ステップS28)。
【0050】
ここで、曝射スイッチ62aを押下して放射線照射を開始するタイミングで音、振動、色、放射線照射の遅延時間等により撮影者に撮影種別を報知することで、撮影者が誤った撮影(例えば、患者に誤った指示(例えば、息を止めない動画撮影で「息を止めてください」と指示する等)で撮影を行う等)を防止することができ、患者の無駄な被曝を防止することができる。
【0051】
撮影が終了すると、撮影用コンソール5の制御部51は、操作部53により検査終了が指示されたか否かが判断される。検査終了が指示されていないと判断した場合(ステップS29;NO)、処理はステップS7に戻る。検査終了が指示されたと判断した場合(ステップS29;YES)、制御部51は、受信した画像データを検査オーダー情報に対応付けてサーバー装置10に送信し(ステップS30)、検査を終了する。
【0052】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
まず、第2の実施形態の構成について説明する。
図8に、第2の実施形態における放射線撮影システム100Aの全体構成例を示す。放射線撮影システム100Aは、例えば開業医やクリニック等の比較的小規模な施設に構築されるシステムである。例えば、図8に示すように、撮影室Rmの前室Raに操作卓6が備えられ、撮影実施室Rbにブッキー装置1及び2、放射線源3、FPD9が備えられ、撮影室Rmの外部の診察室等にコンソール5Aが備えられる。コンソール5Aには、第1の実施形態で説明した撮影用コンソールとしての機能、診断用コンソールとしての機能、サーバー装置としての機能が搭載されている。また、放射線撮影システム100Aには、第1の実施形態で説明したHIS/RIS7のような、検査オーダー情報を事前に発行する装置は設けられておらず、コンソール5Aにおいて、実施する検査の各撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかの撮影種別を選択できるようになっている。
【0053】
ブッキー装置1及び2、放射線源3、操作卓6、FPD9の構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。コンソール5Aの機能構成は、図3に示したものと同様であるが、記憶部52に記憶されているプログラムやデータが撮影用コンソール5と異なる。具体的に、コンソール5Aの記憶部52には、撮影用コンソールとしての機能、診断用コンソールとしての機能、サーバー装置としての機能を実行するためのプログラムが記憶されており、制御部51と記憶部52に記憶されているプログラムとの協働により、各機能を実現する。撮影用コンソールとしての機能を実行するためのプログラムには、図9A図9Cに示すコンソール5A側の動作を実行するためのプログラムが含まれる。
また、コンソール5Aの記憶部52は、患者情報を格納する患者DB(Data Base)及び撮影により取得された画像データを格納する画像DB等を有している。その他のコンソール5Aの構成は、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を援用する。
【0054】
次に、第2の実施形態の動作について説明する。
図9A図9Cに、第2の実施形態において放射線撮影システム100Aで実行される検査実行処理Bの流れを示す。
【0055】
まず、コンソール5Aの制御部51は、記憶部52の患者DBに記憶されている患者情報を読み出して、表示部54に患者リスト画面(図示せず)を表示させる(ステップS31)。
患者リスト画面は、患者情報が一覧表示された画面である。患者リスト画面には、撮影種別ボタンが設けられており、患者リスト画面上から操作部53により患者の患者情報を選択して撮影種別ボタンを押下すると、選択された患者に対して実施する検査の撮影種別のパターンを選択入力するための撮影種別選択画面543(図10参照)を表示することができる。
【0056】
制御部51は、操作部53により患者リスト画面から患者情報が選択され、撮影種別ボタンが押下されるのを待機する(ステップS32;NO、ステップS33;NO)。
操作部53により患者リスト画面から患者情報が選択され(ステップS32;YES)、撮影種別ボタンが押下されると(ステップS33;YES)、制御部51は、撮影種別選択画面543を表示部54に表示させる(ステップS34)。
【0057】
図10に、撮影種別選択画面543の一例を示す。図10に示すように、撮影種別選択画面543には、検査における撮影種別(静止画撮影、動画撮影)の順序パターンを選択するためのパターン選択ボタン543aと、デフォルトボタン543bと、キャンセルボタン543cと、検査開始ボタン543dが設けられている。デフォルトボタン543bには、施設で最も頻度の高い順序パターン(例えば、静止画撮影のみ)が対応付けられており、撮影種別選択画面543を開いた時点では、デフォルトボタンが選択された状態となっている。デフォルトのパターンの場合には、検査開始ボタン543dを押下すれば、自動的にデフォルトのパターンが設定される。パターン選択ボタン543aのそれぞれには、パターン1~3(例えば、パターン1:静止画撮影→動画撮影、パターン2:動画撮影のみ、パターン3:動画撮影→静止画撮影)が対応付けられており、押下されたパターン選択ボタン543aに対応付けられた撮影種別のパターンが設定される。なお、パターン1~3は、操作部53の操作によりユーザーが施設の運用に応じてカスタマイズ可能である。
【0058】
操作部53によりパターン選択ボタン543aの何れかが押下されると(ステップS35;YES)、制御部51は、検査開始ボタン543dの押下を待機する(ステップS36)。操作部53により検査開始ボタン543dが押下されると(ステップS36;YES)、制御部51は、押下されたパターン選択ボタン543aに対応するパターンを、実施する検査の撮影種別のパターンとして設定し(ステップS37)、ステップS40に移行する。
【0059】
一方、操作部53によりパターン選択ボタン543aの何れかが押下されず(ステップS35;NO)、検査開始ボタン543dが押下されると(ステップS38;YES)、制御部51は、デフォルトのパターンを、実施する検査の撮影種別のパターンとして設定し(ステップS39)、ステップS40に移行する。
【0060】
ステップS40において、制御部51は、検査中の検査に含まれる各撮影に関する情報(ここでは、例えば、各撮影の撮影種別を示す情報)をその撮影種別に応じた色で表示するか、又は、撮影種別に応じたアイコンを対応付けて表示した検査画面542を表示部54に表示させる(ステップS40)。検査画面542は、図7に示したものと略同様である。ただし、撮影毎に、どのブッキー装置を使用するかを選択できるようになっている。
【0061】
ステップS41~62の処理については、第1の実施形態で説明したものと同様であるので説明を省略する。上述のステップS40及びステップS41~S62において、コンソール5Aの表示部54、音出力部57、振動発生部58、ブッキー装置1の表示部13、ブッキー装置2の表示部23、放射線源3の表示部31、操作卓6の曝射スイッチ62aは、検査において実施すべき撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかの撮影種別を、文字情報を読み取ることなく、視覚、聴覚及び/又は触覚により直感的に識別可能な態様で報知する報知手段として機能する。
【0062】
ステップS63において、操作部53により検査終了が指示されると(ステップS63;YES)、制御部51は、受信した画像データを患者情報に対応付けて記憶部52の画像DBに記憶し(ステップS64)、検査実施処理Bを終了する。
【0063】
第2の実施形態では、検査で実施される撮影の撮影種別の順序パターンを選択するための選択手段として、コンソール5Aの表示部54に撮影種別選択画面543が表示され、当該画面からの選択操作に応じて検査で実施される撮影の撮影種別の順序を設定することができるので、検査オーダー情報が発行されないシステムにおいても、コンソール5Aや撮影室内の表示部13、23、31、曝射スイッチ62a等により、撮影種別に応じた色や画面デザインの表示、音や振動の出力等を行うことができ、撮影者が次の撮影の撮影種別を直感的に認識することが可能となる。
【0064】
以上説明したように、放射線撮影システム100(100A)によれば、実施すべき撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかの撮影種別を視覚、聴覚、触覚のうち少なくとも一つにより直感的に識別可能な態様で報知する。具体的には、色、画面デザイン、音、振動のうち少なくとも一つにより、実施すべき撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかの撮影種別を直感的に識別可能な態様で報知する。
【0065】
従って、撮影者は、いちいち文字を読み取って確認することなく、実施すべき撮影が静止画撮影であるか動画撮影であるかの撮影種別を直感的に認識することが可能となるので、誤撮影を防止することができる。
【0066】
なお、上記実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、上記実施形態においては、撮影用コンソール5(コンソール5A)、表示部13、23、31、曝射スイッチ62a等における色、画面デザイン、音、振動等により、撮影者が次の撮影の撮影種別を直感的に認識するための様々な報知を行う場合を例にとり説明したが、その全てを適用する必要は必ずしもなく、いずれの報知を行うかはユーザーがカスタマイズ可能である。
【0067】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリー等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0068】
その他、放射線撮影システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0069】
100 放射線撮影システム
1 ブッキー装置
13 表示部
2 ブッキー装置
23 表示部
3 放射線源
31 表示部
5 撮影用コンソール
51 制御部
52 記憶部
53 操作部
54 表示部
55 通信I/F
56 ネットワーク通信部
57 音出力部
58 振動発生部
59 バス
6 操作卓
61 制御部
62 操作部
62a 曝射スイッチ
63 表示部
7 HIS/RIS
8 診断用コンソール
9 FPD
10 サーバー装置
100A 放射線撮影システム
5A コンソール
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10