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▶ 池上 秀美の特許一覧

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  • 特許-室内履物取付ワイパーボード 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】室内履物取付ワイパーボード
(51)【国際特許分類】
   A43B 3/10 20060101AFI20220329BHJP
   A43B 3/12 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
A43B3/10 G
A43B3/12 C
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2018040168
(22)【出願日】2018-02-19
(65)【公開番号】P2019141543
(43)【公開日】2019-08-29
【審査請求日】2020-11-12
(73)【特許権者】
【識別番号】516359344
【氏名又は名称】池上 秀美
(72)【発明者】
【氏名】池上 秀美
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-107301(JP,U)
【文献】登録実用新案第3113168(JP,U)
【文献】登録実用新案第3085810(JP,U)
【文献】実開昭48-022451(JP,U)
【文献】実開昭48-104552(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2009/0113646(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A43B 1/00~23/30
A47L 13/282
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリッパ底面に取り外し式に取り付けて使用されるボード体であって、スリッパ底面に相応した形状のボード体において、一面側即ちスリッパ底面との結合面の縦即ち前後方向の中央線に沿って、ほぼ中間部の土踏まずに当たる小領域を除いて、約10ミリ幅でスリッパ底面と結合する2つの重ね合わせ結合片が設けてあり、ボード体前端域に前方に突き出る形で徐々に細まって尖角状に収斂しているコーナー掻き出し部が設けてあり、これらとは別に、重ね合わせ結合片と対的に重ね合わされる受け重ね合わせ結合片と、2個又は複数個の小凸状のワイパーシート押さえ固定具が用意され、ボード体をスリッパ底面に取り付けた際に、2つの受け重ね合わせ結合片は、2つの重ね合わせ結合片と対的に結合される位置のスリッパ底面に設置され、ワイパーシート押さえ固定具はスリッパ底面の土踏まず当接位置を含めて、そこより前方域の外周縁沿いのスリッパ底面に設置されるはずのものであって、ボード体とワンセット的に機能することを特徴とする室内履物取付ワイパーボード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は室内履物の底部に取り付けて使用される物で、ワイパーシートを巻き付け固定して掃除するためのワイパーボードである。
【背景技術】
【0002】
従来、市販の掃除シートではなくモップになっている物はあった(特許文献1参照)。
また、掃除シートでもボタン等で取り付ける物はあった(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3137392号公報
【文献】特開2007-075572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
(イ)特許文献1に示される先行技術は、汚れたら洗う必要があった。
(ロ)特許文献2に示される先行技術は、ワイパーシートが見えて外観が悪く、ワイパー シートが固定せず滑りやすかった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
スリッパ底面に取り外し式に取り付けて使用されるボード体であって、スリッパ底面に相応した形状のボード体において、一面側即ちスリッパ底面との結合面の縦即ち前後方向の中央線に沿って、ほぼ中間部の土踏まずに当たる小領域を除いて、約10ミリ幅でスリッパ底面と結合する2つの重ね合わせ結合片が設けてあり、ボード体前端域に前方に突き出る形で徐々に細まって尖角状に収斂しているコーナー掻き出し部が設けてある。
これらとは別に、重ね合わせ結合片と対的に重ね合わされる受け重ね合わせ結合片と、2個又は複数個の小凸状のワイパーシート押さえ固定具が用意され、ボード体をスリッパ底面に取り付けた際に、2つの受け重ね合わせ結合片は、2つの重ね合わせ結合片と対的に結合される位置に設置され、ワイパーシート押さえ固定具はスリッパ底面の土踏まず当接位置を含めて、そこより前方域の外周縁沿いに設置されるはずのものであって、ボード体とワンセット的に機能する。
以上を特徴とする室内履物取付ワイパーボードである。
【発明の効果】
【0006】
ワイパーシートが汚れたら廃棄し新しい物と替えるだけなので、経済的であり手間もかからない。またワイパーシートが履物の外観にむき出しになって、見た目にもみっともない形で取り付けるのとは違って、ボード体結合面とスリッパ底面との間に挟まれて、小凸状のワイパーシート押さえ固定具で強く押さえられて固定され、外観上見えない形で綺麗に取り付け且つ簡単に外すことができる。
履いているだけで床面が綺麗になって気持ちいい。
部屋の奥まった所やソファの下等や部屋の角の掃除しづらい所でも、コーナー掻き出し部で綺麗にできる。その際、足を伸ばして力を入れるので、運動にもなり健康的である。
コーナー掻き出し部の先端にブラシを付けて、コーナー掻き出し部を設けると更に効率的に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明において、スリッパ底面の受け重ね合わせ結合片とワイパーシート押さえ固定具とを装着した状態を示す斜視図
図2】本発明において、スリッパの結合面に重ね合わせ結合片を設置した状態を示す斜視図
図3】本発明にワイパーシートを取り付ける準備状態を示す斜視図
図4】本発明を使用する準備段階において、スリッパ側にも受け重ね合わせ結合片を設置した状態を示す斜視図
図5】本発明を使用してスリッパを履くばかりの準備完了状態を示す斜視図
図6】本発明の一部である、コーナー掻き出し部前方先端にブラシを付けた実施例を示す平面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
スリッパ底面(1)に取り外し式に取り付けて使用されるボード体(4)であって、スリッパ底面(1)に相応した形状のボード体(4)において、一面側即ちスリッパ底面(1)との結合面の縦即ち前後方向の中央線に沿って、ほぼ中間部の土踏まずに当たる小領域を除いて、約10ミリ幅でスリッパ底面(1)と結合する2つの重ね合わせ結合片(5)が設けてあり、ボード前端域に前方に突き出る形で徐々に細まって尖角状に収斂しているコーナー掻き出し部(6)が設けてある。
これらとは別に、重ね合わせ結合片(5)と対的に重ね合わされる受け重ね合わせ結合片(2)と、2個又は複数個のワイパーシート押さえ固定具(3)が用意され、ボード体(4)をスリッパ底面(1)に取り付けた際に2つの受け重ね合わせ結合片(2)は、2つの重ね合わせ結合片(5)と対的に結合される位置に設置され、ワイパーシート押さえ固定具(3)はスリッパ底面(1)の土踏まず当接位置を含めて、そこより前方域の外周縁沿いに設置されるはずのものであって、ボード体(4)とワンセット的に機能する。
本発明は以上のような構成であり、以下その使用方法について説明する。
普通に履くだけで床の掃除ができて、市販のワイパーシート(7)をボード体(4)に巻き付け、汚れたら交換するだけで洗う手間がなく簡単である。
ワイパーシート(7)も、スリッパ底面(1)にボード体(4)を重ね合わせるだけでワイパーシート押さえ固定具(3)によって自ずと強くしっかり固定されるので、誰にでも簡単に取り付け交換できる。
またワイパーシート(7)はワイパーシート押さえ固定具(3)が小凸状になっているので、ボード体により強く押しつけられることになり、履いているうちにズレたりしない。
ボード体(4)の前方先端部にはコーナー掻き出し部(6)があるので、部屋の角や奥まった所や狭い所やソファの下等掃除しづらい場所も、つま先側を使うだけで簡単に綺麗にできる。
コーナー掻き出し部(6)をコーナー掻き出しブラシ部(8)にすれば、更に掻き出し能力が上がる。
足を伸ばしたり力を入れたりするので運動にもなり健康的である。
【符号の説明】
【0009】
1 スリッパ底面
2 受け重ね合わせ結合片
3 ワイパーシート押さえ固定具
4 ボード体
5 重ね合わせ結合片
6 コーナー掻き出し部
7 ワイパーシート
8 コーナー掻き出しブラシ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6