(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】情報配信システム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20220329BHJP
【FI】
G16H10/00
(21)【出願番号】P 2021098144
(22)【出願日】2021-06-11
(62)【分割の表示】P 2021027069の分割
【原出願日】2021-02-24
【審査請求日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】P 2020084980
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2020191053
(32)【優先日】2020-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715009765
【氏名又は名称】株式会社すなおネット
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】末松 大吉
(72)【発明者】
【氏名】山口 順子
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-215804(JP,A)
【文献】特開2008-282403(JP,A)
【文献】特開2005-84739(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
G16H 10/00
G06Q 50/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、
前記送信情報を外部に送信する第1の送信手段と、
該第1の送信手段が送信した前記送信情報を受信した確認者の端末から送信された前記送信情報の確認結果情報、若しくは、前記第1の送信手段が送信した前記送信情報を受信した情報分析手段から送信された前記送信情報の分析結果情報、である結果情報を記録する結果情報記録手段と、
該結果情報記録手段に記録された前記結果情報に対応する前記送信情報、若しくは、前記結果情報記録手段に記録された前記結果情報に対応する前記送信情報を修正した修正送信情報、を外部に送信する第2の送信手段と、を備え、
前記第1の送信手段の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、
前記第2の送信手段の送信先は、制限されて
おらず、
前記送信情報は、前記結果情報記録手段に前記結果情報が記録されることにより、前記送信先情報記録手段に記録されていない送信先にも送信可能に構成されている
情報配信システム。
【請求項2】
前記第2の送信手段は、前記送信情報または前記修正送信情報を、対応する前記結果情報と共に送信する
請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項3】
前記第2の送信手段は、前記送信情報及び前記修正送信情報を、対応する前記結果情報と共に送信する
請求項1に記載の情報配信システム。
【請求項4】
前記第2の送信手段は、前記結果情報を送信した前記確認者または前記情報分析手段の情報を送信する
請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報配信システム。
【請求項5】
所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、
前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した確認者の端末から確認結果情報を受信した前記送信情報である確認済送信情報、若しくは、前記確認済送信情報を修正した修正確認済送信情報、若しくは、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した情報分析手段から分析結果情報を受信した前記送信情報である分析済送信情報、若しくは、前記分析済送信情報を修正した修正分析済送信情報、を記録する確認分析済情報記録手段と、
前記送信情報と、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記確認済送信情報、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記修正確認済送信情報、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記分析済送信情報、若しくは、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記修正分析済送信情報と、を外部に送信する送信手段と、を備え、
前記送信手段による前記送信情報(但し、前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報は除く。)の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、
前記送信手段による前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報の送信先は、制限されて
おらず、
前記送信情報(但し、前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報は除く。)は、前記確認結果情報または前記分析結果情報を受信することにより、前記送信先情報記録手段に記録されていない送信先にも送信可能に構成されている
情報配信システム。
【請求項6】
所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、
前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した確認者の端末から確認結果情報を受信した前記送信情報である確認済送信情報、若しくは、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した情報分析手段から分析結果情報を受信した前記送信情報である分析済送信情報、を記録する確認分析済情報記録手段と、
前記送信情報と、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記確認済送信情報、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記確認済送信情報を修正した修正確認済送信情報、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記分析済送信情報、若しくは、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記分析済送信情報を修正した修正分析済送信情報と、を外部に送信する送信手段と、を備え、
前記送信手段による前記送信情報(但し、前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報は除く。)の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、
前記送信手段による前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報の送信先は、制限されて
おらず、
前記送信情報(但し、前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報は除く。)は、前記確認結果情報または前記分析結果情報を受信することにより、前記送信先情報記録手段に記録されていない送信先にも送信可能に構成されている
情報配信システム。
【請求項7】
所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、
前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した確認者の端末から確認結果情報を受信した前記送信情報である確認済送信情報、若しくは、前記確認済送信情報を修正した修正確認済送信情報、若しくは、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した情報分析手段から分析結果情報を受信した前記送信情報である分析済送信情報、若しくは、前記分析済送信情報を修正した修正分析済送信情報を、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得たか否かが分かるように書き込みを行う確認分析済情報書込手段と、
前記送信情報と、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記確認済送信情報、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記修正確認済送信情報、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記分析済送信情報、若しくは、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記修正分析済送信情報と、を外部に送信する送信手段と、を備え、
前記送信手段による前記送信情報(但し、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得ていない送信情報に限る。)の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、
前記送信手段による前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報の送信先は、制限されて
おらず、
前記送信情報(但し、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得ていない送信情報に限る。)は、前記確認結果情報または前記分析結果情報を受信することにより、前記送信先情報記録手段に記録されていない送信先にも送信可能に構成されている
情報配信システム。
【請求項8】
所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、
前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した確認者の端末から確認結果情報を受信した前記送信情報である確認済送信情報、若しくは、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した情報分析手段から分析結果情報を受信した前記送信情報である分析済送信情報を、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得たか否かが分かるように書き込みを行う確認分析済情報書込手段と、
前記送信情報と、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記確認済送信情報、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記確認済送信情報を修正した修正確認済送信情報、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記分析済送信情報、若しくは、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記分析済送信情報を修正した修正分析済送信情報と、を外部に送信する送信手段と、を備え、
前記送信手段による前記送信情報(但し、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得ていない送信情報に限る。)の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、
前記送信手段による前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報の送信先は、制限されて
おらず、
前記送信情報(但し、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得ていない送信情報に限る。)は、前記確認結果情報または前記分析結果情報を受信することにより、前記送信先情報記録手段に記録されていない送信先にも送信可能に構成されている
情報配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報配信システムに関する。詳しくは、情報の信頼性や客観性を高めることが可能となる情報配信システムを提供することを目的とするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品を中心として商品の安全性が消費者に注目されており、消費者が商品を選択する際に、消費者は商品自体や商品の原料がどの様な物であるのかという点にまで関心を示すようになっている。
【0003】
そのため、商品の提供者は、提供する商品や商品の原料の成分や産地、製造年月日等の情報を商品の包装に貼付したラベルに記載したり、ICタグに記録したりして、商品を提供している。
【0004】
しかし、単に情報を記載や記録したものを商品に添付して提供するだけでは、その情報の改竄や偽造等が容易であり、現に情報の改竄や偽造等が行われている事実もあり、消費者に信用度が低く、消費者が安心して商品を選択することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明の発明者は、単に情報を記載や記録したものを食品に添付するのではなく、食品の原料を粉末にした原料粉末見本を食品に添付して食品を提供する技術を提案している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、食品を含む各種商品の品質は、その商品が消費者に提供されるまでの過程における様々な要因に強く影響を受けるものである。
【0008】
そのため、食品の原料粉末見本は、食品の品質についての情報を得ることができる要因ではあるものの、たった1つの要因に過ぎず、原料粉末見本を食品に添付して食品を提供するといった特許文献1に記載の技術のみでは、消費者が安心して商品を選択するといった目的を実現するのに充分ではない場合がある。
【0009】
また、消費者が商品を選択するといった場合に限らず、各種情報の信頼性や客観性を高めることは非常に重要である。
【0010】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、情報の信頼性や客観性を高めることが可能となる情報配信システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明の情報配信システムは、所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、前記送信情報を外部に送信する第1の送信手段と、該第1の送信手段が送信した前記送信情報を受信した確認者の端末から送信された前記送信情報の確認結果情報、若しくは、前記第1の送信手段が送信した前記送信情報を受信した情報分析手段から送信された前記送信情報の分析結果情報、である結果情報を記録する結果情報記録手段と、該結果情報記録手段に記録された前記結果情報に対応する前記送信情報、若しくは、前記結果情報記録手段に記録された前記結果情報に対応する前記送信情報を修正した修正送信情報、を外部に送信する第2の送信手段と、を備え、前記第1の送信手段の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、前記第2の送信手段の送信先は、制限されていない。
【0012】
ここで、第1の送信手段が、送信情報を外部に送信することによって、確認対象である送信情報を確認者に提供することができ、若しくは、分析対象である送信情報を情報分析手段に提供することができる。
【0013】
また、第2の送信手段が、送信情報や修正送信情報を外部に送信することによって、確認者による確認作業を経た情報や、情報分析手段による分析作業を経た情報を、外部に提供することができる。
【0014】
更に、第1の送信手段による送信先が、送信先情報記録手段にその情報が記録された確認者の端末や情報分析手段のみに制限されていることで、確認者による確認が行われていない情報や、情報分析手段による分析が行われていない情報の送信を規制することができる。
【0015】
本発明の情報配信システムでは、第2の送信手段で情報(送信情報や修正送信情報)を送信するためには、結果情報が記録される必要があり、結果情報が記録されるためには、確認者の端末や情報分析手段に送信情報を送信した上で、確認者に確認を行ってもらったり、情報分析手段による分析を行ったりする必要がある。
【0016】
そのため、確認者による確認や、情報分析手段による分析を行わない限り、情報の送信ができない(但し、第1の送信手段による確認者や情報分析手段への送信は可能)こととなり、確認者による送信情報チェックや情報分析手段による送信情報分析が不可避的に行われ、情報の信頼性や客観性を高めることが可能となる。
【0017】
また、第2の送信手段が、送信情報または修正送信情報を、対応する結果情報と共に送信する場合には、第2の送信手段からの情報を受信した受信者は、確認者による確認結果である確認結果情報の内容や、情報分析手段による分析結果である分析結果情報の内容をも把握することができ、一層情報の信頼性や客観性を高めることが可能となる。
【0018】
更に、第2の送信手段が、送信情報及び修正送信情報を、対応する結果情報と共に送信する場合には、第2の送信手段からの情報を受信した受信者は、修正後の情報(修正送信情報)のみならず、修正前の情報(送信情報)や、確認者による確認結果である確認結果情報の内容や、情報分析手段による分析結果である分析結果情報の内容をも把握することができ、より一層情報の信頼性や客観性を高めることが可能となる。
【0019】
また、第2の送信手段が、結果情報を送信した確認者や情報分析手段の情報を送信する場合には、第2の送信手段からの情報を受信した受信者は、結果情報の送信源を把握することができ、更に一層情報の信頼性や客観性を高めることが可能になる。
【0020】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報配信システムは、所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した確認者の端末から確認結果情報を受信した前記送信情報である確認済送信情報、若しくは、前記確認済送信情報を修正した修正確認済送信情報、若しくは、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した情報分析手段から分析結果情報を受信した前記送信情報である分析済送信情報、若しくは、前記分析済送信情報を修正した修正分析済送信情報、を記録する確認分析済情報記録手段と、前記送信情報と、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記確認済送信情報、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記修正確認済送信情報、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記分析済送信情報、若しくは、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記修正分析済送信情報と、を外部に送信する送信手段と、を備え、前記送信手段による前記送信情報(但し、前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報は除く。)の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、前記送信手段による前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報の送信先は、制限されていない。
【0021】
更に、上記の目的を達成するために、本発明の情報配信システムは、所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した確認者の端末から確認結果情報を受信した前記送信情報である確認済送信情報、若しくは、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した情報分析手段から分析結果情報を受信した前記送信情報である分析済送信情報、を記録する確認分析済情報記録手段と、前記送信情報と、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記確認済送信情報、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記確認済送信情報を修正した修正確認済送信情報、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記分析済送信情報、若しくは、前記確認分析済情報記録手段に記録された前記分析済送信情報を修正した修正分析済送信情報と、を外部に送信する送信手段と、を備え、前記送信手段による前記送信情報(但し、前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報は除く。)の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、前記送信手段による前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報の送信先は、制限されていない。
【0022】
ここで、送信手段が、送信情報(但し、確認済送信情報、修正確認済送信情報、分析済送信情報、修正分析済送信情報を除く。)を外部に送信することによって、確認対象である送信情報を確認者に提供することができ、若しくは、分析対象である送信情報を情報分析手段に提供することができる。
【0023】
また、送信手段が、確認済送信情報、修正確認済送信情報、分析済送信情報、若しくは、修正分析済送信情報を外部に送信することによって、確認者による確認作業を経た情報や、情報分析手段による分析作業を経た情報を、外部に提供することができる。
【0024】
更に、送信手段による送信情報(但し、確認済送信情報、修正確認済送信情報、分析済送信情報、修正分析済送信情報を除く。)の送信先が、送信先情報記録手段にその情報が記録された確認者の端末や情報分析手段のみに制限されていることで、確認者による確認が行われていない情報や、情報分析手段による分析が行われていない情報の送信を規制することができる。
【0025】
本発明の情報配信システムでは、送信手段で情報(確認済送信情報、修正確認済送信情報、分析済送信情報、若しくは、修正分析済送信情報)を送信するためには、確認者の端末や情報分析手段に送信情報を送信した上で、確認者に確認を行ってもらったり、情報分析手段による分析を行ったりする必要がある。
【0026】
そのため、確認者による確認や、情報分析手段による分析を行わない限り、情報の送信ができない(但し、確認者の端末や情報分析手段への送信は可能)こととなり、確認者による送信情報チェックや情報分析手段による送信情報分析が不可避的に行われ、情報の信頼性や客観性を高めることが可能となる。
【0027】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報配信システムは、所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した確認者の端末から確認結果情報を受信した前記送信情報である確認済送信情報、若しくは、前記確認済送信情報を修正した修正確認済送信情報、若しくは、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した情報分析手段から分析結果情報を受信した前記送信情報である分析済送信情報、若しくは、前記分析済送信情報を修正した修正分析済送信情報を、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得たか否かが分かるように書き込みを行う確認分析済情報書込手段と、前記送信情報と、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記確認済送信情報、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記修正確認済送信情報、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記分析済送信情報、若しくは、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記修正分析済送信情報と、を外部に送信する送信手段と、を備え、前記送信手段による前記送信情報(但し、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得ていない送信情報に限る。)の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、前記送信手段による前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報の送信先は、制限されていない。
【0028】
更に、上記の目的を達成するために、本発明の情報配信システムは、所定の送信情報の送信先を記録する送信先情報記録手段と、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した確認者の端末から確認結果情報を受信した前記送信情報である確認済送信情報、若しくは、前記送信情報のうち、前記送信情報を受信した情報分析手段から分析結果情報を受信した前記送信情報である分析済送信情報を、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得たか否かが分かるように書き込みを行う確認分析済情報書込手段と、前記送信情報と、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記確認済送信情報、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記確認済送信情報を修正した修正確認済送信情報、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記分析済送信情報、若しくは、前記確認分析済情報書込手段が書き込みを行った前記分析済送信情報を修正した修正分析済送信情報と、を外部に送信する送信手段と、を備え、前記送信手段による前記送信情報(但し、前記確認結果情報または前記分析結果情報を得ていない送信情報に限る。)の送信先は、前記送信先情報記録手段にその情報が記録された前記確認者の端末若しくは前記情報分析手段のみに制限され、前記送信手段による前記確認済送信情報、前記修正確認済送信情報、前記分析済送信情報、及び、前記修正分析済送信情報の送信先は、制限されていない。
【0029】
ここで、送信手段が、送信情報(但し、確認結果情報や分析結果情報を得ていない送信情報に限る。)を外部に送信することによって、確認対象である送信情報を確認者に提供することができ、若しくは、分析対象である送信情報を情報分析手段に提供することができる。
【0030】
また、送信手段が、送信情報(但し、確認結果情報や分析結果情報を得た送信情報に限る。)を外部に送信することによって、確認者による確認作業を経た情報や、情報分析手段による分析作業を経た情報を、外部に提供することができる。
【0031】
更に、送信手段による送信情報(但し、確認結果情報や分析結果情報を得ていない送信情報に限る。)の送信先が、送信先情報記録手段にその情報が記録された確認者の端末や情報分析手段のみに制限されていることで、確認者による確認が行われていない情報や、情報分析手段による分析が行われていない情報の送信を規制することができる。
【0032】
本発明の情報配信システムでは、送信手段で情報(確認済送信情報、修正確認済送信情報、分析済送信情報、若しくは、修正分析済送信情報)を送信するためには、確認者の端末や情報分析手段に送信情報を送信した上で、確認者に確認を行ってもらったり、情報分析手段による分析を行ったりする必要がある。
【0033】
そのため、確認者による確認や、情報分析手段による分析を行わない限り、情報の送信ができない(但し、確認者の端末や情報分析手段への送信は可能)こととなり、確認者による送信情報チェックや情報分析手段による送信情報分析が不可避的に行われ、情報の信頼性や客観性を高めることが可能となる。
【発明の効果】
【0034】
本発明の情報配信システムでは、情報の信頼性や客観性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明の情報配信システムの構成例(1)を説明するための模式図である。
【
図2】本発明の情報配信システムの使用方法の一例を示す概略図である。
【
図3】本発明の情報配信システムの構成例(2)を説明するための模式図である。
【
図4】本発明の情報配信システムの構成例(3)を説明するための模式図である。
【
図5】本発明の変形例を説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.変形例
【0037】
<1.第1の実施の形態>
図1は、本発明の情報配信システムを適用した医療情報配信システムの構成例(1)を説明するための模式図である。
【0038】
図1で示す医療情報配信システム1は、医療情報の確認者である「専門医」が利用する専門医端末2と、外部端末3と、医療情報の送信者である「かかりつけ医」が利用する送信者端末5とで構成される。なお、ここでの外部端末3は、送信者端末5とは異なる端末を意味し、利用主体を限定するものではないが、専門医端末2は含まない。
また、専門医端末2、及び、外部端末3は、各種情報をインターネット4を介して送信者端末5とやり取り可能に構成されている。
【0039】
また、送信者端末5は、医療情報の送信者が専門医(換言すると、専門医端末2の利用主体)に送信しようとする医療情報(送信情報)を記録する送信情報記録手段6と、医療情報(送信情報)の確認者である専門医の情報を記録する確認者情報記録手段7を有する。
【0040】
ここで、送信情報記録手段6は、「かかりつけ医」が医療情報(送信情報)を専門医に送信しようとする都度、医療情報(送信情報)を記録するものであって、医療情報(送信情報)を繰り返して書き込みが可能(記録可能)に構成されている。
【0041】
また、確認者情報記録手段7は、確認者(専門医)の情報を適宜追加や削除ができるように構成されており、医療情報(送信情報)に応じて、確認者(専門医)の情報を変更しても良い。更に、複数の確認者(専門医)の情報を記録するようにしても良い。
【0042】
更に、送信者端末5は、確認者(専門医)からの受信情報(換言すると、専門医端末2からの受信情報)である確認結果情報を記録する確認結果情報記録手段8を有する。
なお、ここでの受信情報は、送信者(かかりつけ医)が送信した医療情報(送信情報)の確認結果情報を意味している。
【0043】
また、送信者端末5は、送信情報記録手段6に記録された医療情報(送信情報)を、専門医端末2に送信する第1の送信手段9を有する。
なお、第1の送信手段9の送信先は、確認者情報記録手段7に記録された確認者(専門医)の端末に限定されている。
【0044】
ここで、確認者情報記録手段7に複数の確認者(専門医)の情報が記録されている場合には、(1)送信の都度、医療情報の送信者(かかりつけ医)に確認者(専門医)を選択させ、選択された確認者(専門医)に医療情報(送信情報)を送信しても良いし、(2)事前に記録された送信ルールに従って医療情報(送信情報)を送信しても良いし、(3)確認者情報記録手段7に記録されている全ての確認者(専門医)に医療情報(送信情報)を送信しても良い。
【0045】
なお、ここでの「送信ルール」とは、例えば、(1)送信順番を設定しておいて、上位の送信先(専門医)に送信することができない場合に次の送信先(専門医)に送信するといった場合や、(2)送信しようとする医療情報(送信情報)の内容に応じて送信先(専門医)を決定する場合や、(3)送信タイミングによって送信先(専門医)を決定する場合(例えば、時間によって送信先を異ならせる、曜日によって送信先を異ならせる、月によって送信先を異ならせる)、が挙げられる。
【0046】
また、第1の送信手段9による送信タイミングについては、(1)送信情報記録手段6に医療情報(送信情報)が記録された直後に送信しても良いし、(2)送信情報記録手段6に医療情報(送信情報)が記録された後、医療情報の送信者(かかりつけ医)による送信処理がなされた際に送信しても良いし、(3)事前に記録された送信ルールに従って送信しても良い。
【0047】
なお、ここでの「送信ルール」とは、例えば、(1)所定の数量、若しくは、容量の医療情報(送信情報)が記録された後に送信する場合や、(2)定められた時間(例えば、毎時0分)に送信する場合や、(3)定められた時間毎(例えば、20分毎、1時間毎)に送信する場合、が挙げられる。
【0048】
また、送信者端末5は、確認結果情報記録手段8に記録された受信情報(確認結果情報)に対応する医療情報(送信情報)を、外部端末3に送信する第2の送信手段10を有する。具体的には、第1の送信手段9で確認者(専門医)に送信した医療情報(送信情報)のうち、確認者(専門医)から確認結果情報が届いたものを対象として、第2の送信手段10が送信を行う。
なお、第2の送信手段10の送信先は、特には制限されていない。
【0049】
更に、第2の送信手段10は、医療情報(送信情報)と共に、医療情報(送信情報)に対応する確認結果情報、及び、確認結果情報を送信した確認者(専門医)の情報を送信する。
【0050】
ここで、同一の医療情報(送信情報)を複数の確認者(専門医)に送信している場合には、(1)いずれかの確認者(専門医)から確認結果情報が届いた時点で第2の送信手段10による送信対象としても良いし、(2)全ての確認者(専門医)から確認結果情報が届いた時点で第2の送信手段10による送信対象としても良いし、(3)事前に記録された送信ルールに従って第2の送信手段10による送信対象としても良い。
【0051】
なお、ここでの「送信ルール」とは、例えば、(1)所定の数量(例えば、2つ)の確認結果情報が届いた時点で第2の送信手段10による送信対象とする、(2)送信した確認者(専門医)のうちの過半数の確認結果情報が届いた時点で第2の送信手段10による送信対象とする、といった場合が挙げられる。
【0052】
また、第2の送信手段10による送信タイミングについては、(1)確認結果情報記録手段8に確認結果情報が記録された直後に送信しても良いし、(2)確認結果情報記録手段8に確認結果情報が記録された後、医療情報の送信者(かかりつけ医)による送信処理がなされた際に送信しても良いし、(3)事前に記録された送信ルールに従って送信しても良い。
【0053】
なお、ここでの「送信ルール」とは、例えば、(1)所定の数量、若しくは、容量の確認結果情報が記録された後に送信する場合や、(2)定められた時間(例えば、毎時0分)に送信する場合や、(3)定められた時間毎(例えば、20分毎、1時間毎)に送信する場合、が挙げられる。
【0054】
図2は、上述した医療情報配信システム1の使用方法の一例を示す概略図である。
なお、以下では、患者100が「かかりつけ医200」を受診し、かかりつけ医200が作成した見解書(かかりつけ医200としての見解書)やカルテ情報に基づいて、専門医300が専門見解書(専門医300としての見解書)を提供する場合を例に挙げて説明を行う。
【0055】
本発明の医療情報配信システム1の使用方法の一例では、先ず、患者100が「かかりつけ医200」の医院に足を運び、対面診療を受ける(
図2中符号(1)で示すステップ)。このとき、かかりつけ医200は、診療を行って、患者100の症状や検査結果等を電子カルテに記録する。また、かかりつけ医200は、見解書(かかりつけ医200としての見解書)を作成する。
【0056】
次に、かかりつけ医200は、専門医300に見解書(かかりつけ医200としての見解書)と、電子カルテに記録された情報(以下、単に「カルテ情報」と称する)を提供する。具体的には、送信情報記録手段6に見解書及びカルテ情報を記録し、第1の送信手段9を通じて専門医端末2に見解書及びカルテ情報を送信する(
図2中符号(2)で示すステップ)。
【0057】
見解書とカルテ情報を受信した専門医300は、見解書とカルテ情報を確かめながら、必要に応じて、検査結果の解析等を行い、専門見解書(専門医300としての見解書)を作成する。なお、ここでの専門見解書は、専門医300の確認結果情報を意味している。
その後、専門見解書(確認結果情報)は、専門医端末2から送信者端末5に送信され、確認結果情報記録手段8に記録される(
図2中符号(3)で示すステップ)。
【0058】
続いて、確認結果情報記録手段8に専門見解書(確認結果情報)が記録されると、かかりつけ医200が患者100に対して、見解書(かかりつけ医200としての見解書)を提供する。具体的には、第2の送信手段10を通じて外部端末3(ここでの外部端末3は、患者100の端末である)に、確認結果情報記録手段8に記録された専門見解書(確認結果情報)に対応する見解書(送信情報記録手段6に記録された「かかりつけ医200」としての見解書)を送信する(
図2中符号(4)で示すステップ)。
なお、見解書(かかりつけ医200としての見解書)と共に、見解書に対応する専門見解書(専門医300としての見解書)、及び、専門見解書を作成した専門医300の情報も送信する。
【0059】
[効果]
上記した本発明の医療情報配信システム1では、確認者(専門医)による確認作業(専門医による専門見解書の作成作業)を経ない限り、送信者端末5で外部(確認者である専門医は除く)に見解書(かかりつけ医としての見解書)を送信することができないこととなり、見解書(かかりつけ医としての見解書)の信頼性や客観性を高めることが可能になる。
【0060】
また、第1の送信手段9による見解書(送信情報)の送信先が、確認者情報記録手段7に記録された確認者(専門医)のみに制限されており、見解書(かかりつけ医としての見解書)が不特定多数に送信されることを規制することによって、見解書(送信情報)の充分な保護が実現する。
【0061】
[変形例1]
上記した第1の実施の形態では、第2の送信手段10が送信情報記録手段6に記録された見解書(かかりつけ医としての見解書)を送信する場合を例に挙げて説明を行っているが、専門見解書(確認結果情報)を受信した「かかりつけ医200」が、当初の見解書(かかりつけ医としての見解書)に修正を加えて送信を希望することも考えられる。
こうした場合に、かかりつけ医200から専門医300に連絡を行って、修正した見解書(かかりつけ医としての見解書)を専門医300が再確認を行うことも考えられるが、専門医300による再確認という作業を経ることなく、かかりつけ医200が修正を行った修正見解書(修正送信情報)を第2の送信手段10の送信対象としても良い。
即ち、第1の実施の形態の変形例として、送信情報である当初の見解書(かかりつけ医としての見解書)を修正した修正見解書(修正送信情報)を、第2の送信手段10の送信対象としても良い。この場合は、(1)送信情報記録手段6に「修正見解書(修正送信情報)」を記録して、送信情報記録手段6に記録された「修正見解書(修正送信情報)」を第2の送信手段10の送信対象としても良いし、(2)送信情報記録手段6に「見解書(送信情報)」を記録し、第2の送信手段10の送信時に、送信情報記録手段6に記録された「見解書(送信情報)」を修正して、第2の送信手段10の送信対象としても良い。
【0062】
[変形例2]
上記した第1の実施の形態では、第2の送信手段10によって、見解書(かかりつけ医の見解書)に対応する専門見解書(専門医の見解書)、及び、専門見解書を作成した専門医の情報も送信する場合を例に挙げている。
ここで、確認者(専門医)の確認作業を経た場合にのみ、第2の送信手段10による情報の送信を可能にすることで、第2の送信手段10が送信する見解書(かかりつけ医の見解書)の信頼性や客観性を高めることができるのであれば、必ずしも、対応する専門見解書や専門医の情報を送信する必要は無い。
しかしながら、確認作業主体(確認者である専門医の情報)や確認作業結果(専門医の専門見解書)を明確にすることで、より一層、見解書(かかりつけ医の見解書)の信頼性や客観性の高まりが期待できる。
なお、上記変形例1のように、修正を行った修正見解書(修正送信情報)を第2の送信手段10の送信対象とする場合には、修正前の見解書(送信情報)、換言すると、当初予定していた見解書(送信情報)も併せて送信することで、より一層、修正を行った見解書(修正送信情報)の信頼性や客観性の高まりが期待できる。
【0063】
<2.第2の実施の形態>
図3は、本発明の情報配信システムを適用した医療情報配信システムの構成例(2)を説明するための模式図である。
【0064】
図3で示す医療情報配信システム1は、医療情報の確認者である「専門医」が利用する専門医端末2と、外部端末3と、医療情報の送信者である「かかりつけ医」が利用する送信者端末5とで構成される。なお、ここでの外部端末3は、送信者端末5とは異なる端末を意味し、利用主体を限定するものではないが、専門医端末2は含まない。
また、専門医端末2、及び、外部端末3は、各種情報をインターネット4を介して送信者端末5とやり取り可能に構成されている。
【0065】
また、送信者端末5は、医療情報の送信者が専門医(換言すると、専門医端末2の利用主体)に送信しようとする医療情報(送信情報)を記録する送信情報記録手段6と、医療情報(送信情報)の確認者である専門医の情報を記録する確認者情報記録手段7を有する。
【0066】
ここで、送信情報記録手段6は、「かかりつけ医」が医療情報(送信情報)を専門医に送信しようとする都度、医療情報(送信情報)を記録するものであって、医療情報(送信情報)を繰り返して書き込み可能(記録可能)に構成されている。
【0067】
また、確認者情報記録手段7は、確認者(専門医)の情報を適宜追加や削除ができるように構成されており、医療情報(送信情報)に応じて、確認者(専門医)の情報を変更しても良い。更に、複数の確認者(専門医)の情報を記録するようにしても良い。
【0068】
更に、送信者端末5は、確認者(専門医)からの受信情報(換言すると、専門医端末2からの受信情報)に対応する送信情報(以下、「確認済送信情報」と称する)を記録する確認済送信情報記録手段11を有する。
なお、ここでの受信情報は、送信者(かかりつけ医)が送信した医療情報(送信情報)の確認結果情報を意味している。
【0069】
ここで、確認済送信情報記録手段11に確認済送信情報を記録すると同時に、送信情報記録手段6から対応する医療情報(送信情報)を削除するようにしても良い。
【0070】
また、送信者端末5は、送信情報記録手段6に記録された医療情報(送信情報)を、専門医端末2に送信する送信手段12を有する。更に、送信手段12は、確認済送信情報記録手段11に記録された確認済送信情報を、外部端末3に送信可能に構成されている。
【0071】
なお、送信手段12による医療情報(確認済送信情報を除く送信情報)の送信先は、確認者情報記録手段7に記録された確認者(専門医)の端末に限定されている。一方、確認済送信情報の送信先は、特には限定されていない。
【0072】
ここで、確認者情報記録手段7に複数の確認者(専門医)の情報が記録されている場合の取り扱いや、送信タイミングについては、上記した第1の実施の形態の第1の送信手段や第2の送信手段と同様である。
【0073】
[効果]
上記した本発明の医療情報配信システムでは、確認者(専門医)による確認作業(専門医による専門見解書の作成作業)を経ない限り、送信者端末5で外部(確認者である専門医は除く)に送信情報(かかりつけ医の見解書)を送信することができないこととなり、送信情報(かかりつけ医の見解書)の信頼性や客観性を高めることが可能になる。
【0074】
また、送信手段12による医療情報(確認済送信情報を除く送信情報)の送信先が、確認者情報記録手段7に記録された確認者(専門医)のみに制限されており、第1の実施の形態と同様に、充分な情報の保護が実現する。
【0075】
[変形例3]
上記した第2の実施の形態では、「送信情報記録手段6に記録された送信情報」と「確認済送信情報」とが同一である場合を例に挙げて説明を行っているが、上述した変形例1と同様の理由から、「送信情報記録手段6に記録された送信情報」に修正を加えた情報(修正確認済送信情報)を確認済送信情報記録手段11に記録し、送信手段12による送信対象としても良い。
【0076】
[変形例4]
上記した変形例3では、修正確認済送信情報を確認済送信情報記録手段11に記録し、確認済送信情報記録手段11に記録された修正確認済送信情報と同一の情報を送信手段12で送信する場合を例に挙げて説明を行っている。
しかしながら、送信手段12によって、修正を加えた情報(修正確認済送信情報)を送信することができれば充分であって、「送信情報記録手段6に記録された送信情報」と同一の「確認済送信情報」を確認済送信情報記録手段11に記録した上で、送信手段12による送信時に、確認済送信情報に修正を加えた情報(修正確認済送信情報)を送信可能に構成しても良い。
【0077】
<3.第3の実施の形態>
図4は、本発明の情報配信システムを適用した医療情報配信システムの構成例(3)を説明するための模式図である。
【0078】
図4で示す医療情報配信システム1は、医療情報の確認者である「専門医」が利用する専門医端末2と、外部端末3と、医療情報の送信者である「かかりつけ医」が利用する送信者端末5とで構成される。なお、ここでの外部端末3は、送信者端末5とは異なる端末を意味し、利用主体を限定するものではないが、専門医端末2は含まない。
また、専門医端末2、及び、外部端末3は、各種情報をインターネット4を介して送信者端末5とやり取り可能に構成されている。
【0079】
また、送信者端末5は、医療情報の送信者が専門医(換言すると、専門医端末2の利用主体)に送信しようとする医療情報(送信情報)を記録する送信情報記録手段6と、医療情報(送信情報)の確認者である専門医の情報を記録する確認者情報記録手段7を有する。
【0080】
ここで、送信情報記録手段6は、「かかりつけ医」が医療情報(送信情報)を専門医に送信しようとする都度、医療情報(送信情報)を記録するものであって、医療情報(送信情報)を繰り返して書き込み可能(記録可能)に構成されている。
【0081】
また、確認者情報記録手段7は、確認者(専門医)の情報を適宜追加や削除ができるように構成されており、医療情報(送信情報)に応じて、確認者(専門医)の情報を変更しても良い。更に、複数の確認者(専門医)の情報を記録するようにしても良い。
【0082】
更に、送信者端末5は、確認者(専門医)からの受信情報(換言すると、専門医端末2からの受信情報)に対応する送信情報(以下、「確認済送信情報」と称する)について、確認済であることが分かるように、送信情報記録手段6に書き込みを行う確認済送信情報書込手段13を有する。
なお、ここでの受信情報は、送信者(かかりつけ医)が送信した医療情報(送信情報)の確認結果情報を意味している。
【0083】
また、送信者端末5は、送信情報記録手段6に記録された医療情報(送信情報)を、専門医端末2に送信する送信手段12を有する。更に、送信手段12は、送信情報記録手段6に記録された確認済送信情報を、外部端末3に送信可能に構成されている。
【0084】
なお、送信手段12による医療情報(確認済送信情報を除く送信情報)の送信先は、確認者情報記録手段7に記録された確認者(専門医)の端末に限定されている。一方、確認済送信情報の送信先は、特には限定されていない。
【0085】
ここで、確認者情報記録手段7に複数の確認者(専門医)の情報が記録されている場合の取り扱いや、送信タイミングについては、上記した第1の実施の形態の第1の送信手段や第2の送信手段と同様である。
【0086】
[効果]
上記した本発明の医療情報配信システム1では、確認者(専門医)による確認作業(専門医による専門見解書の作成作業)を経ない限り、送信者端末5で外部(確認者である専門医は除く)に送信情報(かかりつけ医の見解書)を送信することができないこととなり、送信情報(かかりつけ医の見解書)の信頼性や客観性を高めることが可能になる。
【0087】
また、送信手段12による医療情報(確認済送信情報を除く送信情報)の送信先が、確認者情報記録手段7に記録された確認者(専門医)のみに制限されており、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様に、充分な情報の保護が実現できる。
【0088】
[変形例5]
上記した第3の実施の形態では、「送信情報記録手段6に記録された送信情報」と「確認済送信情報」とが同一である場合を例に挙げて説明を行っているが、上述した変形例1と同様の理由から、確認済送信情報書込手段13によって、「送信情報記録手段6に記録された送信情報」に修正を加えた情報(修正確認済送信情報)を送信情報記録手段6に書き込んで記録し、送信手段12による送信対象としても良い。
【0089】
[変形例6]
上記した変形例5では、修正確認済送信情報を送信情報記録手段6に記録し、送信情報記録手段6に記録された修正確認済送信情報と同一の情報を送信手段12で送信する場合を例に挙げて説明を行っている。
しかしながら、送信手段12によって、修正を加えた情報(修正確認済送信情報)を送信することができれば充分であって、「送信情報記録手段6に記録された送信情報」と同一の「確認済送信情報」を送信情報記録手段6に記録した上、送信手段12による送信時に、確認済送信情報に修正を加えた情報(修正確認済送信情報)を送信可能に構成しても良い。
【0090】
<4.変形例>
上記した第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態では、送信情報を人が利用する端末(専門医端末2)に送信する場合を例に挙げて説明を行っているが、情報の信頼性や客観性を高めることができるのであれば、必ずしも、送信情報を人(専門医)に送信する必要は無い。
例えば、
図5に示す用に、専門医端末2に代えて、AI技術を活用した画像診断を行うAI画像診断装置14に送信情報を送信しても良い。この場合には、例えば、カルテ情報として「レントゲンやMRI等の画像データ」をAI画像診断装置14に送信し、AI画像診断装置14による画像診断を行う。AI画像診断装置14による画像診断の結果は、専門医300の専門見解書に対応するものであって、送信者端末5に送信されることになる。
なお、ここでのAI画像診断装置14は「情報分析手段」の一例であり、画像診断で得られる結果は「分析結果情報」の一例である。
【0091】
上記した第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態では、医師(かかりつけ医や専門医)が取り扱う医療情報に着目した場合を例示して説明を行っている。しかしながら、本発明の情報配信システムが取り扱う情報は、医療情報に限定されることはなく、その他の情報であっても良い。
【符号の説明】
【0092】
1 医療情報配信システム
2 専門医端末
3 外部端末
4 インターネット
5 送信者端末
6 送信情報記録手段
7 確認者情報記録手段
8 確認結果情報記録手段
9 第1の送信手段
10 第2の送信手段
11 確認済送信情報記録手段
12 送信手段
13 確認結果情報書込手段
14 AI画像診断装置
100 患者
200 かかりつけ医
300 専門医