(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置、エアロゾル生成装置用掃除キット及びエアロゾル生成システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/48 20200101AFI20220329BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20220329BHJP
A24F 40/85 20200101ALI20220329BHJP
A24F 40/95 20200101ALI20220329BHJP
【FI】
A24F40/48
A24F40/40
A24F40/85
A24F40/95
(21)【出願番号】P 2020547325
(86)(22)【出願日】2020-05-14
(86)【国際出願番号】 KR2020006376
(87)【国際公開番号】W WO2020231208
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2020-09-10
(31)【優先権主張番号】10-2019-0056555
(32)【優先日】2019-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】ユン、ソン ウク
【審査官】比嘉 貴大
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2019-0049415(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1967604(KR,B1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0149737(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0070442(KR,A)
【文献】国際公開第2020/178349(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/48
A24F 40/40
A24F 40/85
A24F 40/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成物品の少なくとも一部を収容する収容空間を含むケースと、
前記収容空間に収容された前記エアロゾル生成物品を加熱してエアロゾルを生成するヒータと、
前記収容空間から前記エアロゾル生成物品が分離された後に、前記収容空間の空気を外部に排出するように
前記エアロゾル生成物品が分離された前記収容空間に配置される空気循環器と、を含む、
エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記空気循環器は、前記収容空間の内外に移動するように構成される、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記エアロゾル生成装置の外観を形成するハウジングと、
前記ハウジングに設けられたガイド溝と、
前記ガイド溝に噛み合うように前記空気循環器に設けられた突出部と、をさらに含み、
前記空気循環器が移動する間に、前記突出部は、前記ガイド溝によって案内される、
請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記収容空間を外部に開放する開口と、
前記開口の少なくとも一部を外部に向かって開放する開放位置と前記開口を覆う閉鎖位置との間で移動自在なカバーと、をさらに含み、
前記空気循環器は、前記カバーと共に移動する、
請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記カバーは、前記収容空間の空気を外部に排出するための通気孔と、
前記通気孔を開放/閉鎖する換気キャップと、を含む、
請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記空気循環器の作動強度を制御する制御部をさらに含む、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記ヒータと前記空気循環器に電力を供給するバッテリと、
前記空気循環器と前記ヒータを独立して制御する制御部と、をさらに含む、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記空気循環器は、電力が供給される端子を含み、前記エアロゾル生成装置から分離可能な下位組立体(sub assembly)であり、
前記エアロゾル生成装置と前記空気循環器が結合されれば、前記エアロゾル生成装置は、前記空気循環器に電力を供給するように前記空気循環器の前記端子と電気的に連結される、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
エアロゾル生成物品
の少なくとも一部を収容する収容空間
を含むケース及び
前記収容空間に収容された前記エアロゾル生成物品を加熱
してエアロゾルを生成するヒータを含むエアロゾル生成装置用
の掃除キットにおいて、
前記エアロゾル生成物品が分離された前記収容空間に結合及び分離可能な本体と、
前記本体が前記収容空間に結合された後に、前記収容空間の内部に配置され、前記収容空間の空気を外部に排出する空気循環器と、を含む、
掃除キット。
【請求項10】
前記掃除キットが前記エアロゾル生成装置に結合されている間に、前記ヒータと接触するように前記本体に配置されるブラシをさらに含む、
請求項9に記載の掃除キット。
【請求項11】
前記空気循環器は、ファン及び前記ファンを駆動させるモータを含み、
前記ブラシは、前記モータによって前記ファンと共に回転する、
請求項10に記載の掃除キット。
【請求項12】
前記本体は、前記収容空間を形成する前記エアロゾル生成装置のケースに対応する形状を有する挿入筒をさらに含み、
前記ブラシは、前記挿入筒内部に配置される、
請求項10に記載の掃除キット。
【請求項13】
前記本体は、突出部及び前記突出部に対応する溝のうち、いずれか1つを含み、
前記突出部と前記溝の噛み合いによって前記空気循環器が前記本体に固定されるように、前記空気循環器は、前記突出部及び前記溝のうち、他の1つを含む、
請求項9に記載の掃除キット。
【請求項14】
エアロゾル生成システムにおいて、
エアロゾル生成物品の少なくとも一部を収容する収容空間を含むケース、及び前記エアロゾル生成物品を加熱するために、前記収容空間に配置されるヒータを含むエアロゾル生成装置と、
前記エアロゾル生成装置を収容する内部空間を含み、前記エアロゾル生成装置のバッテリを充電するように構成されたクレードルと、を含み、
前記クレードルは、前記エアロゾル生成装置が前記クレードルの前記内部空間に収容されれば、前記エアロゾル生成装置の前記収容空間の空気を外部に排出するように構成された空気循環器を含む、エアロゾル生成システム。
【請求項15】
前記空気循環器は、前記クレードル内の内部空間の内外に移動するように構成された、
請求項14に記載のエアロゾル生成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、エアロゾル生成システムに係り、さらに詳細には、エアロゾル生成装置の掃除のための空気循環器を含むエアロゾル生成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの代替方法に係わる需要が増加している。これにより、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に関する需要が増加している。これにより、加熱式シガレット及び加熱式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
一般的に加熱式エアロゾル生成装置の使用後、エアロゾル生成物質を加熱することで生成されたエアロゾルの液滴及び副産物が装置に残る。そのような副産物は、装置内部に残留して異臭を残すので、エアロゾル生成装置は定期的な掃除が必要である。
【0004】
但し、エアロゾル生成装置に対する掃除を進めるに当たって、シガレットが収容される収容空間及び気流パスに換気を定期的に行うことは、異臭を減らせる重要な要素の1つである。しかし、エアロゾル生成装置が使用されない間には、ヒータの保護のために収容空間の閉鎖が必要なので、自然的な換気によってエアロゾル生成装置を掃除することは難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、エアロゾル生成装置、エアロゾル生成装置用掃除キット及びシステムを提供することである。
【0006】
また、本発明の実施例は、シガレットの収容空間の空気を外部に排出可能な空気循環器を設けてエアロゾル生成装置の収容空間を掃除または換気させることができるエアロゾル生成装置、エアロゾル生成装置用掃除キット及びシステムを提供しようとする。
【0007】
本発明の実施例を通じて解決しようとする課題が上述した課題によって制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記技術的課題を達成するための技術的手段として、一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品の少なくとも一部を収容する収容空間を含むケースと、前記収容空間に収容された前記エアロゾル生成物品を加熱してエアロゾルを生成するヒータと、前記収容空間の空気を外部に排出するように気流を生成する空気循環器と、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のエアロゾル生成装置は、収容空間の空気を外部に排出するように空気の流れを発生させ、シガレットを収容する収容空間に残っている残余物を除去し、収容空間に残っている異臭を除去するように収容空間を換気させることができる効果を有する。
【0010】
また、ブラシによってヒータ及び収容空間に付着された異物をさらに効果的に除去することができる。
【0011】
実施例による効果が上述した効果によって制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施例に係わるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図2】一実施例に係わるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図3】一実施例に係わるエアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図5】一実施例に係わるエアロゾル生成装置を概略的に示す斜視図である。
【
図6】
図5に図示されたエアロゾル生成装置の例示的な一作動状態を概略的に示す断面図である。
【
図7】
図5に図示されたエアロゾル生成装置の例示的な他の作動状態を概略的に示す断面図である。
【
図8】一実施例に係わるエアロゾル生成装置のカバーを示す斜視図である。
【
図9】一実施例に係わるエアロゾル生成装置用掃除キットを概略的に示す斜視図である。
【
図10】
図9に図示された実施例に係わる掃除キットを側面で示す断面図である。
【
図11】一実施例に係わるエアロゾル生成装置及びクレードルを含むエアロゾル生成システムを概略的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品の少なくとも一部を収容する収容空間を含むケースと、前記収容空間に収容された前記エアロゾル生成物品を加熱してエアロゾルを生成するヒータと、前記収容空間の空気を外部に排出するように気流を生成する空気循環器と、を含んでもよい。
【0014】
また、空気循環器は、収容空間の内外に移動可能である。
【0015】
また、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置の外観を形成するハウジング、ハウジングに設けられたガイド溝、ガイド溝に噛み合うように空気循環器に設けられた突出部をさらに含み、空気循環器が移動する間、突出部は、ガイド溝によって案内される。
【0016】
また、エアロゾル生成装置は、収容空間を外部に開放する開口、並びに開口の少なくとも一部を開放する開放位置、及び開口を覆う閉鎖位置の間で移動自在なカバーをさらに含み、空気循環器は、カバーと共に、移動できる。
【0017】
また、カバーは、収容空間の空気を外部に排出するための通気孔、及び通気孔を開閉する換気キャップを含んでもよい。
【0018】
また、エアロゾル生成装置は、ヒータと空気循環器の作動を制御する制御部をさらに含んでもよい。
【0019】
また、制御部は、空気循環器の作動強度を制御することができる。
【0020】
また、制御部は、空気循環器とヒータを独立して制御することができる。
【0021】
また、空気循環器は、エアロゾル生成装置から分離可能である。
【0022】
また、空気循環器は、電力を供給される端子を含む下位組立体(sub assembly)であり、エアロゾル生成装置と空気循環器とが結合されれば、エアロゾル生成装置は、空気循環器に電力を供給するように空気循環器の端子と電気的に連結されうる。
【0023】
他の実施例に係わるエアロゾル生成装置用掃除キットにおいて、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品を収容する収容空間及び前記エアロゾル生成物品を加熱するヒータを含み、前記掃除キットは、前記収容空間に該当する形状を有する本体と、前記本体に配置されて前記本体の空気を外部に排出する気流を発生させるように構成される空気循環器と、を含んでもよい。
【0024】
また、掃除キットは、前記掃除キットが前記エアロゾル生成装置に結合されている間に前記ヒータと接触するように前記本体に配置されるブラシをさらに含んでもよい。
【0025】
また、空気循環器は、ファン及びファンを駆動させるモータを含み、ブラシは、モータによってファンと共に回転することができる。
【0026】
また、本体は、ケースに対応する形状の挿入筒をさらに含み、ブラシは、挿入筒内部に配置されてヒータの少なくとも一部に接触することができる。
【0027】
また、本体は、突出部及び前記突出部に対応する溝のうち、いずれか1つを含み、前記突出部と前記溝との噛み合いによって、前記空気循環器が前記本体に固定されるように前記空気循環器は、前記突出部及び前記溝のうち、他の1つを含んでもよい。
【0028】
さらに他の実施例に係わるエアロゾル生成システムは、エアロゾル生成物品の少なくとも一部を収容する収容空間を含むケース、及び前記エアロゾル生成物品を加熱するために前記収容空間に配置されるヒータを含むエアロゾル生成装置と、前記エアロゾル生成装置を収容する内部空間を含み、前記エアロゾル生成装置のバッテリを充電するように構成されたクレードルを含み、前記クレードルは、前記エアロゾル生成装置が前記クレードルの前記内部空間に収容されれば、前記エアロゾル生成装置の前記収容空間の空気を外部に排出するように構成された空気循環器を含んでもよい。
【0029】
また、空気循環器は、内部空間の少なくとも一部を外れた第1位置及び内部空間に位置する第2位置の間で移動可能である。
【0030】
実施例において使用される用語は、実施例の機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、発明が属する技術分野の通常の知識を有する者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、実施例の説明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0031】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0032】
本明細書において使用されたように、エレメントのリストの前に記載された「~のうち、少なくとも1つ」のような表現は、エレメントのリスト全体を意味し、リストの個別エレメントのみを意味しない。例えば、「a、b、及びcのうち、少なくとも1つ」という表現は、単にa、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、またはa、b、cをいずれも含むと理解されねばならない。
【0033】
エレメントまたは層が、他のエレメントまたは層の「上方の」、「上の」、「連結された」または「結合された」と言及されるとき、エレメントまたは層は、他のエレメントまたは層の直ぐ上にあるか、上にあるか、あるいは連結または結合されているか、または間にエレメントまたは層が存在してもよい。対照的に、エレメントが他のエレメントまたは層の「直ぐ上の」、「直上の」、「直接に連結された」または「直接に結合された」と言及されるとき、その間にエレメントまたは層が存在しない。同じ参照番号は、全体に亘って同じエレメントを指称する。
【0034】
明細書全体においてエアロゾル生成装置は、ユーザの口を介してユーザの肺に直接に吸入可能なエアロゾルを発生させるために、エアロゾル生成物質を用いてエアロゾルを生成する装置でもある。例えば、エアロゾル生成装置は、ホルダー(holder)でもある。
【0035】
明細書全体において「パフ」とは、ユーザの吸入を意味し、吸入とは、ユーザの口や鼻を通じてユーザの口腔内、鼻腔内または肺への吸入状況を意味する。また、後述する実施例においてエアロゾル発生物質を含むエアロゾル発生物品としてタバコが使用されると仮定する。しかし、エアロゾル発生物質は、エアロゾル発生装置に結合される任意の他の類型のエアロゾル発生物品(例えば、カートリッジ)に提供される。
【0036】
以下、添付図面に基づいて実施例について発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、実施例は、様々な異なる形態に具現されもし、後述する実施例に限定されない。
【0037】
以下では、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0038】
図1ないし
図3は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【0039】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒータ13を含む。
図2及び
図3を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、蒸気化器14をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には、シガレット2が挿入されうる。
【0040】
図1ないし
図3に図示されたエアロゾル生成装置1には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、
図1ないし
図3に図示された構成要素以外に他の構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれうるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0041】
図1には、バッテリ11、制御部12及びヒータ13が一列に配置されている。また、
図2には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒータ13が一列に配置されている。また、
図3には、蒸気化器14及びヒータ13が並列に配置されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、
図1ないし
図3の図示に限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計によって、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器14の配置は、変更されうる。
【0042】
シガレット2がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13及び/または蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させうる。ヒータ13及び/または蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、シガレット2のフィルタを通過してユーザに伝達される。
【0043】
必要に応じて、シガレット2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13を加熱することができる。
【0044】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒータ13または蒸気化器14が加熱されるように電力を供給し、制御部12の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は後述する空気循環器150の作動のために必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設けられたディスプレイ、センサー、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。例えば、バッテリ11は、リチウムイオンバッテリ、ニッケル系バッテリ(例えば、ニッケル-金属ハイドライドバッテリ、ニッケル-カドミウムバッテリ)、または、リチウム系バッテリ(例えば、リチウム-コバルトバッテリ、リチウム-ホスフェートバッテリ、チタン酸リチウムバッテリまたはリチウム-ポリマーバッテリ)でもある。
【0045】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11、ヒータ13及び蒸気化器14だけではなく、エアロゾル生成装置1に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0046】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置1の制御部12は、後述する空気循環器150を制御することができる。例えば、制御部12は、空気循環器150の作動強度を制御することができる。また、制御部12は、バッテリ11及びヒータ13の制御と別途に空気循環器150を制御することができる。したがって、ユーザは、ヒータが動作しない間に空気循環器150のみを作動させうる。空気循環器150の作動によって使用後、収容空間に残っているシガレット残余物が除去される。また、空気循環器150の動作として収容空間の空気を外部に排出させうる。したがって、収容空間が換気され、ユーザに不快感を与える異臭などが除去されうる。
【0047】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、マイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されることを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0048】
ヒータ13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱され、エアロゾル生成装置1に挿入されたシガレットを加熱することができる。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置1に挿入されれば、ヒータ13は、シガレットに挿入されるか、シガレットの外部に位置する。したがって、加熱されたヒータ13は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0049】
ヒータ13は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13が加熱される。しかし、ヒータ13は、上述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当する。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に既に設定されても、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0050】
一方、他の例において、ヒータ13は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ13には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0051】
例えば、ヒータ13は、管状の加熱要素、板状の加熱要素、針状の加熱要素または棒状の加熱要素を含み、加熱要素の形状によって、シガレットの内部または外部を加熱することができる。
【0052】
また、エアロゾル生成装置1には、ヒータ13が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ13は、シガレットの内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレットの外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ13の一部は、シガレットの内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット2の外部に配置される。また、ヒータ13の形状は、
図1ないし
図3に図示された形状に限定されず、多様な形状によっても作製される。
【0053】
蒸気化器14は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレットを通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるようにも構成される。
【0054】
例えば、蒸気化器14は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれてもよい。
【0055】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器14から/に、脱/付着されるようにも作製され、蒸気化器14と一体としても作製される。
【0056】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0057】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達する。例えば、液体伝達手段は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0058】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントによっても構成され、該液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0059】
例えば、蒸気化器14000は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されるものではない。
【0060】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器14外に他の構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサーを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、シガレットが挿入された状態でも、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする構造にも作製される。
【0061】
図1ないし
図3には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルと共に、システムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置1とが結合された状態で、ヒータ13が加熱されてもよい。
【0062】
シガレット2は、一般的な燃焼型シガレットと類似している。例えば、シガレット2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分とに区分される。または、シガレット2の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれる。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0063】
エアロゾル生成装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部だけ挿入されてもよい。または、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0064】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を通じても流入される。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節される。他の例として、外部空気は、シガレット2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介して、シガレット2の内部に流入されてもよい。
【0065】
以下、
図4を参照して、シガレット2の例を説明する。
【0066】
図4を参照すれば、シガレット2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。
図1ないし
図3を参照して上述した第1部分21は、タバコロッド21を含み、第2部分22は、フィルタロッド22を含む。
【0067】
図4には、フィルタロッド22が単一セグメントとして図示されているが、それらに限定されない。すなわち、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0068】
シガレット2は、少なくとも1枚のラッパ24によっても包装される。ラッパ24には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔(hole)が形成される。一例として、シガレット2は、1枚のラッパ24によっても包装される。他の例として、シガレット2は、2以上のラッパ24によって重畳して包装されてもよい。例えば、第1ラッパによってタバコロッド21が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド22が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21及びフィルタロッド22が結合され、第3ラッパによって、シガレット20全体が再包装される。もし、タバコロッド21またはフィルタロッド22それぞれが複数のセグメントで構成されているならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット20全体が他のラッパによっても再包装される。
【0069】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21には、メントールまたは保湿剤などの加香液がタバコロッド21に噴射されることによって添加しうる。
【0070】
タバコロッド21は、多様に作製されうる。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によって取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を均一に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上することができる。その結果、タバコ味を向上させうる。また、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。この際、図面に図示されていないが、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0071】
フィルタロッド22は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド22は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状によっても作製される。
【0072】
フィルタロッド22は、フィルタロッド22で香味が発生するようにも作製される。例えば、フィルタロッド22に加香液が噴射され、加香液が塗布される別途の繊維がフィルタロッド22の内部に挿入されてもよい。
【0073】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能も、エアロゾルを発生させる機能も行える。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル23は、球状または円筒状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0074】
フィルタロッド22にエアロゾルを冷却する冷却セグメントが含まれる。冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸(polylactic acid)だけでも作製される。または、冷却セグメントは、複数の穿孔を含むセルロースアセテートフィルタによっても作製される。但し、それに限定されるものではなく、冷却セグメントは、エアロゾルを冷却する構造及び物質で構成される。
【0075】
一方、
図4には、図示されていないが、シガレット2は、前端プラグをさらに含んでもよい。前端プラグは、タバコロッド21において、フィルタロッド22に反対となる一側に位置してもよい。前端プラグは、タバコロッド21の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド21から液状化されたエアロゾルがエアロゾル生成装置1に流れて行くことを防止することができる。
【0076】
図5は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置を概略的に示す斜視図である。
【0077】
図5を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成装置100の外観を形成するハウジング160を含む。
図5に図示された実施例においてハウジング160は、第1ハウジング160a及び第2ハウジング160bを含んでもよい。第2ハウジング160bが第1ハウジング160aの一側端部に分離可能に結合されることで、第1ハウジング160a及び第2ハウジング160bは、共にエアロゾル生成装置100の外観を形成する。
【0078】
第1ハウジング160aは、エアロゾル生成装置100の外観の一部を形成して内部にさまざまな要素を収容して保護する機能を行う。
【0079】
第1ハウジング160aと第2ハウジング160bは、熱をよく伝達しないプラスチック素材や、表面に熱遮断物質がコーティングされた金属素材によっても作製される。第1ハウジング160aと第2ハウジング160bは、例えば、射出成形方式や、3Dプリンティング方式や、射出成形によって作製された小型部品を組込む方式によっても作製される。
【0080】
第1ハウジング160aと第2ハウジング160bとの間には、第1ハウジング160aと第2ハウジング160bとの結合状態を保持するための保持装置(図示せず)が設けられてもよい。保持装置は、例えば、突起と溝とを含んでもよい。突起が溝に挿入された状態を保持することで、第1ハウジング160aと第2ハウジング160bとの結合状態が保持される。ユーザによって操作ボタンが押されれば、突起が溝から分離されるように移動することも可能である。
【0081】
また、保持装置は、例えば、磁石と金属部材とを含んでもよい。保持装置に磁石を用いる場合、第1ハウジング160aと第2ハウジング160bのうち、いずれか1つに磁石を設け、他の1つに磁石に付着される金属部材を設けてもよい。逆に、第1ハウジング160aと第2ハウジング160bの両方ともに磁石を設けてもよい。
【0082】
一実施例において第2ハウジング160bは、省略されてもよい。また、第1ハウジング160a及び第2ハウジング160bは、一体に形成されたハウジング160でもある。
【0083】
第1ハウジング160aに結合された第2ハウジング160bの上面には、シガレット200が挿入される開口161が形成される。また第2ハウジング160bの上面で開口161に隣接した位置にレール162が形成される。レール162には、第2ハウジング160bの上面に沿ってスライディング移動自在なカバー170が設けられる。
【0084】
カバー170がレール162に沿って
図5の矢印方向に移動することができるので、カバー170は、開口161を覆う閉鎖位置及び開口161の少なくとも一部を外部に向かって開放する開放位置の間で移動してもよい。
【0085】
カバー170が開放位置に移動すれば、シガレット200がシガレット200を収容する収容空間に挿入されるように、開口161と収容空間は、外部に露出されうる。カバー170によって開口161が外部に露出されれば、ユーザは、シガレット200の端部を開口161に挿入させて、シガレット200を第2ハウジング160bの内部に形成された収容空間に装着することができる。
【0086】
また、カバー170が開口161と収容空間を覆う閉鎖位置に移動すれば、外部の異物から収容空間の内部は、安全に保護される。したがって、エアロゾル生成装置100は、使用されない間に清潔な状態に保持される。
【0087】
図5に図示された実施例では、カバー170が第2ハウジング160bに対して直線的に移動するように設けられる。しかし、実施例は、
図5に図示された構造によって制限されない。例えば、カバー170は、ヒンジ組立体を通じて第2ハウジング160bに回転可能に結合される。ヒンジ組立体を用いる場合、カバー170は、第2ハウジング160bの上面の延長方向に沿って開口161の側面に回転し、そうでなければ、カバー170が第2ハウジング160bの上面から遠ざかる方向に回転してもよい。
【0088】
レール162は、凹んだ溝状を有するが、実施例は、レール162の形状に限定されない。例えば、レール162は、凸状を有し、直線状ではなく、曲線状にも延びる。
【0089】
第1ハウジング160aには、ボタン(図示せず)が設けられ、ユーザは、ボタンを使用することで、エアロゾル生成装置100の動作を制御する。
【0090】
第2ハウジング160bが第1ハウジング160aに結合された状態では、第1ハウジング160aと第2ハウジング160bとの間に、空気が第2ハウジング160bの内部に流入される外部空気流入用の間隔(図示せず)が形成される。
【0091】
図6は、
図5に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の例示的な一作動状態を概略的に示す断面図であり、
図7は、
図5に図示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の例示的な他の作動状態を概略的に示す断面図である。
【0092】
図6を参照すれば、シガレット200がエアロゾル生成装置100に挿入されてヒータ130によって加熱される。エアロゾル生成装置100は、シガレット200の少なくとも一部を収容する収容空間141を形成するケース140、収容空間141に収容されたシガレット200を加熱してエアロゾルを生成するヒータ130、及び空気循環器150を含む。
【0093】
空気循環器150は、空気の流れを発生させ、例えば、ファン(fan)及びエアポンプのように空気の流れを発生させうる装置を含んでもよい。
図6の作動状態において、空気循環器150は、収容空間を外れた第1位置にある状態である。
【0094】
図7を参照すれば、シガレット200がエアロゾル生成装置100から分離された状態が図示される。
図7に図示されたように、空気循環器150は、収容空間141からシガレット200が分離されれば、収容空間141にも配置される。例えば、第2位置は空気循環器150が収容空間に位置するように移動した状態を示す。空気循環器150は、収容空間141で作動されるので、空気が収容空間141の外部にも排出される。すなわち、空気循環器150は、外部に向かう空気の流れを発生させるために、シガレット200の液滴及び副産物を外部に排出させうる。
【0095】
上述したように、第1位置及び第2位置は、空気循環器150の位置を示すことができる。例えば、第1位置では、空気循環器150は、シガレット200が収容空間141の内部に収容されるように、一部または全部が収容空間141の外部に存在してもよい。第2位置では、空気循環器150は、空気を収容空間141の外部に排出するように収容空間141の内部に位置してもよい。
【0096】
図6及び
図7に図示されたように、空気循環器150は、第1位置と第2位置との間で移動可能である。
【0097】
一方、
図6及び
図7には、図示されていないが、エアロゾル生成装置100は、ハウジング160の内部に設けられたガイド溝と、ハウジング160のガイド溝に噛み合うように空気循環器150に設けられた突出部を含んでもよい。したがって、空気循環器150が移動する間に空気循環器150の突出部は、ハウジング160のガイド溝によって案内されるので、空気循環器150は、第1位置及び第2位置の間をハウジング160の内部空間で安定して移動することができる。
【0098】
また、空気循環器150は、エアロゾル生成装置100から分離可能である。例えば、ハウジング160は、空気循環器150を挿入することができる挿入開口を含んでもよい。ユーザは、カバー170を開放し、エアロゾル生成装置100に空気循環器150を組込むか、挿入開口を介してエアロゾル生成装置100から空気循環器150を分離することができる。
【0099】
また、空気循環器150は、電力が供給される端子(図示せず)を含む下位組立体(sub-assembly)でもある。空気循環器150がエアロゾル生成装置100に組み立てられれば、バッテリ11から電力を供給されるように空気循環器150の端子は、エアロゾル生成装置100と電気的に連結される。
【0100】
したがって、ユーザが、エアロゾル生成装置100の使用を所望するとき、空気循環器150をエアロゾル生成装置100から分離することができる。また、エアロゾル生成装置100の使用が完了した後、空気循環器150をエアロゾル生成装置100の収容空間141に組込み、収容空間141を換気させうる。また、空気循環器150の交換が必要な場合、ユーザは、エアロゾル生成装置100から空気循環器150を分離し、新たな空気循環器を設けもよい。
【0101】
図8は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置のカバーを示す斜視図である。
【0102】
図8を参照すれば、空気循環器150は、カバー170に結合されてカバー170と共に、移動することができる。したがって、カバー170が開放位置及び閉鎖位置の間で移動すれば、空気循環器150は、カバー170と共に、第1位置及び第2位置の間で移動することができる。例えば、ユーザがシガレット200を開口161に挿入するために、カバー170を開放位置に移動させれば、空気循環器150は、収容空間141を外れた第1位置に移動する。ユーザがカバー170を閉鎖位置に移動させれば、空気循環器150は、収容空間141に位置する第2位置に移動する。空気循環器150は、第2位置で収容空間141の空気を外部に排出するように作動することができる。
【0103】
カバー170は、収容空間141の空気を外部に円滑に排出するための通気孔171を含んでもよい。また、カバー170は、通気孔171を開閉する換気キャップ172を含んでもよい。
図8に図示された通気孔171は、扇状であるが、それに制限されない。換気キャップ172は、通気孔171の形状に対応する形状でもある。換気キャップ172は、回転移動して通気孔171を開閉することができる。換気キャップ172の開閉動作は、モータによってなされ、モータは、制御部12によっても駆動される。一方、換気キャップ172の形状及び開閉動作は、上述した実施例に制限されるものではない。例えば、換気キャップ172は、しぼり形状を有し、しぼりの開閉方式と同様に、換気キャップ172が開閉されうる。
【0104】
図9は、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置用掃除キットを概略的に示す斜視図であり、
図10は、
図9に図示された掃除キットを側面視断面図である。
【0105】
図9及び
図10を参照すれば、エアロゾル生成装置用掃除キット180は、収容空間141に挿入される本体181を含んでもよい。本体181は、収容空間141に該当する形状を有してもよい。掃除キット180は、本体181に設けられ、本体181の空気を外部に排出する空気循環器150を含んでもよい。したがって、収容空間141からシガレット200が除去されれば、掃除キット180は、収容空間141に結合され、空気循環器150が作動して収容空間141の空気を外部に排出することができる。
【0106】
掃除キット180は、少なくとも1つのブラシ183をさらに含み、ブラシ183は掃除キット180がエアロゾル生成装置100に結合されれば、ヒータ130の少なくとも一部に接触することができる。したがって、掃除キット180は、ブラシ183によってヒータ130に付着された異物を効果的に除去することができる。
【0107】
空気循環器150は、ファン151、及びファン151を駆動させるモータ(図示せず)を含んでもよい。ブラシ183は、モータによってファン151と共に回転することができる。例えば、ブラシ183は、ヒータ130の周りを回転するか、ブラシ183の長手方向軸を基準に回転することができる。また、ブラシ183は、ヒータ130の周りを回転しながら長手方向の軸を基準に回転することも可能である。したがって、掃除キット180は、ブラシ183によって掃除効果をさらに極大化することができる。
【0108】
掃除キット180の本体181は、ケース140に対応する形状を有する挿入筒182を含んでもよい。ブラシ183は、挿入筒182の内部に配置され、ヒータ130の少なくとも一部に接触することができる。ヒータ130がシガレット200のエアロゾル生成物質と接触するので、ヒータ130の表面に異物が頻繁に残る。したがって、掃除キット180の本体181は、ブラシ183の掃除効果を保持しながら掃除キット180を安定して支持することができる。
【0109】
また、掃除キット180の本体181は、空気循環器150を固定する固定部をさらに含んでもよい。例えば、固定部は、空気循環器150を支持する突出部、及び突出部と噛み合う溝のうち、いずれか1つを含み、空気循環器150は、突出部及び溝のうち、他の1つを含んでもよい。突出部は、本体181の内周面に沿って延びた形状でもある。但し、突出部の形状は、それに制限されるものではない。
【0110】
また、空気循環器150を固定する固定部は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置100のハウジング160にも含まれる。
【0111】
図11は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置及びクレードルを含むエアロゾル生成システムを概略的に示す斜視図である。
【0112】
図11を参照すれば、エアロゾル生成システムは、エアロゾル生成装置100’及びエアロゾル生成装置100’を収容し、エアロゾル生成装置100’のバッテリ11を充電するクレードル1000を含んでもよい。
図11の実施例に係わるエアロゾル生成装置100’は、クレードル1000の収容空間1200に挿入される。エアロゾル生成装置100’は、
図1ないし
図10を参照して上述したエアロゾル生成装置と類似しているので、詳細な説明は、省略する。
【0113】
一実施例に係わるエアロゾル生成システムにおいてエアロゾル生成装置100’は、クレードル1000に収容されて充電される。クレードル1000は、バッテリ1100を内部に含み、実施例に係わるエアロゾル生成装置100’は、クレードル1000に挿入され、クレードル1000の充電用電源1100と電気的に連結される。以後、実施例に係わるエアロゾル生成装置100’のバッテリ11は、クレードル1000のバッテリ1100によっても充電される。
【0114】
クレードル1000は、エアロゾル生成装置100’を収容する内部空間1200を含んでもよい。また、クレードル1000は、空気循環器1300を含んでもよい。
【0115】
空気循環器1300は、上述した実施例に係わる空気循環器150と同様に空気の流れを発生させうる。したがって、空気循環器1300は、エアロゾル生成装置100’がクレードル1000の内部空間1200に収容されれば、エアロゾル生成装置100’の収容空間の空気を外部に排出するように、クレードル1000の内部空間1200に配置される。
【0116】
また、
図6及び
図7に図示された実施例と同様に空気循環器1300の位置によって第1位置及び第2位置が定義される。例えば、第1位置において空気循環器1300は、全部または一部が内部空間1200の外部にも存在する。第2位置において、空気循環器1300は、内部空間1200内に位置しうる。空気循環器1300は、第1位置及び第2位置の間で移動自在である。
【0117】
一方、エアロゾル生成装置100’がクレードル1000と結合された状態で、エアロゾル生成装置100’のヒータが加熱されてもよい。
図11に図示されていないが、エアロゾル生成装置100’がクレードル1000の内部でチルト(tilt)されうる。すなわち、エアロゾル生成装置100’は、クレードル1000に挿入された状態で一定角度に傾斜してもいる。
【0118】
図11に図示された実施例に係わるエアロゾル生成システムは、エアロゾル生成装置100’がクレードル1000と結合された状態で空気循環器1300を内部空間1200に位置させて作動させうる。詳細に、空気循環器1300は、内部空間1200のエアロゾル生成装置100’の開口上に配置され、外部に向かう空気の流れを発生させるので、エアロゾル生成装置100’の収容空間の空気は、外部に排出される。したがって、シガレットの液滴及び副産物を外部に排出させ、エアロゾル生成装置100’の収容空間に残っている異臭を除去することができる。
【0119】
図1ないし
図3の制御器12のように、図面においてブロックで表現される構成、要素、モジュールまたはユニット(この段落で総称して「構成」)のうち、少なくとも1つは、例示的な実施例によって前述したそれぞれの機能を行う多様な個数のハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウェア構造としても具現される。例えば、それらコンポーネントのうち、少なくとも1つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置の制御を通じてそれぞれの機能を行うことができる直接回路構造を使用してもよい。また、それら構成要素のうち、少なくとも1つは、特定論理機能を行うための1つ以上の実行可能な命令を含み、1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置によって実行されるモジュール、プログラム、またはコードの一部によって具体的に具現される。また、それら構成要素のうち、少なくとも1つは、それぞれの機能を行う中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサなどのプロセッサを含むか、これにより、具現される。それらコンポーネントのうち、2以上は結合されて1つの単一コンポーネントになり、該単一コンポーネントは、結合された2つ以上のコンポーネントの全ての動作または機能を行うことができる。また、それらコンポーネントのうち、少なくとも1つの機能の少なくとも一部は、それらコンポーネントのうち、他のコンポーネントによっても行われる。また、バス(bus)は、ブロック図に図示されていないが、コンポーネントを介した通信は、バスを介しても行われる。前記例示的な実施例の機能的側面は、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによっても具現される。また、ブロックまたはプロセッシング段階によって表現されたコンポーネントは、電子構成、信号プロセッシング、及び/または制御、データプロセッシングのための任意の関連技術を用いてもよい。
【0120】
本実施例に係わる技術分野において通常の知識を有する者は、前記基材の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態によっても具現されるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。