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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】カード発行装置
(51)【国際特許分類】
   G06K 13/07 20060101AFI20220329BHJP
   G06K 13/103 20060101ALI20220329BHJP
   G06K 17/00 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
G06K13/07 Z
G06K13/103 Z
G06K17/00 009
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2017130987
(22)【出願日】2017-07-04
(65)【公開番号】P2019016031
(43)【公開日】2019-01-31
【審査請求日】2020-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000002233
【氏名又は名称】日本電産サンキョー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100125690
【弁理士】
【氏名又は名称】小平 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100142619
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100153316
【弁理士】
【氏名又は名称】河口 伸子
(72)【発明者】
【氏名】太田 恵治
(72)【発明者】
【氏名】内山 龍
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2003/0010827(US,A1)
【文献】特開2006-082946(JP,A)
【文献】特開2013-020283(JP,A)
【文献】特開昭62-180857(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 13/00-13/30
G06K 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードを発行するカード発行装置において、
複数の前記カードが積層されて収容されるカード収容部と前記カード収容部に収容される複数の前記カードのうちの一番下に配置される前記カードを前記カード収容部の外部に送り出すカード送出機構とを有する複数のカード供給機構と、前記カード供給機構から供給される前記カードを処理するカード処理機構とを備え、
前記カード発行装置から前記カードが発行される方向を前方向とし、その反対方向を後ろ方向とすると、
複数の前記カード供給機構は、前後方向で並んでおり、
前記カード処理機構は、最も前側に配置される前記カード供給機構の前側に配置され、
前記カード送出機構は、前側に向かって前記カードを送り出し、
複数の前記カード供給機構のうちの最も後ろ側に配置される前記カード供給機構を除いた残りの前記カード供給機構を第1カード供給機構とすると、
前記第1カード供給機構には、この第1カード供給機構よりも後ろ側に配置される前記カード供給機構から送り出された前記カードが搬送されるカード搬送路が形成され、
前記カード搬送路は、前記第1カード供給機構の前記カード収容部に収容される一番下の前記カードよりも下側に配置され、
前記カード搬送路には、前記カード搬送路で前記カードを搬送するカード搬送機構が配置され
前記第1カード供給機構の前記カード送出機構は、前記カードに係合して前記カードを送り出す送出爪と、前記送出爪が固定される環状のチェーンと、前記チェーンが架け渡される2個のスプロケットとを備え、
前記送出爪は、前記送出爪が前記カード搬送路よりも下側に配置される待機位置に移動可能となっていることを特徴とするカード発行装置。
【請求項2】
前記カード収容部には、前記カード送出機構によって送り出される前記カードが通過するゲートが形成され、
前後方向で隣り合う前記カード供給機構では、後ろ側に配置される前記カード供給機構の前記ゲートが、前側に配置される前記カード供給機構の前記ゲートよりも下側に配置されていることを特徴とする請求項1記載のカード発行装置。
【請求項3】
前記送出爪には、前記カードの後端に係合するカード係合部が形成され、
2個の前記スプロケットの間で前記送出爪が前側に向かって移動するときには、少なくとも前記カード係合部は、前記カード搬送路よりも上側を通過し、
2個の前記スプロケットの間で前記送出爪が後ろ側に向かって移動するときには、前記送出爪は、前記カード搬送路よりも下側を通過し、
前記カード搬送路で前記カードが搬送されるときには、前記送出爪は、前記待機位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載のカード発行装置。
【請求項4】
複数の前記カード供給機構のうちの最も後ろ側に配置される前記カード供給機構を第2カード供給機構とすると、
前記第2カード供給機構の前記カード送出機構は、前記カードに係合して前記カードを送り出す第2送出爪と、前記第2送出爪が固定される環状のベルトと、前記ベルトが架け渡される2個のプーリとを備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のカード発行装置。
【請求項5】
前記カード収容部は、複数の前記カードが積層されて収容されるカードカセットと、前記カードカセットが着脱可能に取り付けられる収容部本体とを備えることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のカード発行装置。
【請求項6】
前記カード搬送路の前端側の上面には、このカード搬送路の前側に配置される前記第1カード供給機構の前記カード搬送路あるいは前記カード処理機構へ前記カードを案内する板バネが配置され、
前記カードカセットの底面の前端側部分は、前記板バネの上面に接触していることを特徴とする請求項記載のカード発行装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードを発行するカード発行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カードを発行するカード発行装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカード発行装置は、複数のカードが積層されて収容される2個のカードカセットと、2個のカードカセットが着脱可能に取り付けられる本体部と、カードカセットからカードを送り出すカード送出機構と、カードカセットから送り出されたカードを処理するカードリーダとを備えている。2個のカードカセットは、カード発行装置の前後方向で並ぶように本体部に取り付けられている。カードリーダは、前側に配置されるカードカセットの前側に配置されている。
【0003】
特許文献1に記載のカード発行装置では、カード送出機構は、カードカセットの下側に配置されており、カードカセットに収容される複数のカードのうちの一番下に配置されるカードをカードリーダに向かって送り出す。また、このカード発行装置では、前側に配置されるカードカセット内のカード、および、後ろ側に配置されるカードカセット内のカードが共通のカード送出機構によって送り出される。そのため、このカード発行装置では、カードカセットは、本体部に対して昇降可能になっており、カード発行装置は、カードカセットを昇降させる昇降機構を備えている。また、後ろ側に配置されるカードカセットからカードリーダに向かってカードが送り出されるときには、前側のカードカセットを上昇させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】中国実用新案公告第204759457号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のカード発行装置は、後ろ側に配置されるカードカセットからカードを送り出すために、カードカセットを昇降させる昇降機構を備えている。一般に、複数のカードが積層されて収容されるカードカセットは重くなるため、この昇降機構の構成は、大掛かりになる。したがって、特許文献1に記載のカード発行装置の場合、装置が大型化するおそれがある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、複数のカードが積層されて収容されるカード収容部を有する複数のカード供給機構が前後方向に並んで配置されているカード発行装置において、小型化することが可能なカード発行装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明のカード発行装置は、カードを発行するカード発行装置において、複数のカードが積層されて収容されるカード収容部とカード収容部に収容される複数のカードのうちの一番下に配置されるカードをカード収容部の外部に送り出すカード送出機構とを有する複数のカード供給機構と、カード供給機構から供給されるカードを処理するカード処理機構とを備え、カード発行装置からカードが発行される方向を前方向とし、その反対方向を後ろ方向とすると、複数のカード供給機構は、前後方向で並んでおり、カード処理機構は、最も前側に配置されるカード供給機構の前側に配置され、カード送出機構は、前側に向かってカードを送り出し、複数のカード供給機構のうちの最も後ろ側に配置されるカード供給機構を除いた残りのカード供給機構を第1カード供給機構とすると、第1カード供給機構には、この第1カード供給機構よりも後ろ側に配置されるカード供給機構から送り出されたカードが搬送されるカード搬送路が形成され、カード搬送路は、第1カード供給機構のカード収容部に収容される一番下のカードよりも下側に配置され、カード搬送路には、カード搬送路でカードを搬送するカード搬送機構が配置され、第1カード供給機構のカード送出機構は、カードに係合してカードを送り出す送出爪と、送出爪が固定される環状のチェーンと、チェーンが架け渡される2個のスプロケットとを備え、送出爪は、送出爪がカード搬送路よりも下側に配置される待機位置に移動可能となっていることを特徴とする。
【0008】
本発明のカード発行装置では、複数のカード供給機構のそれぞれがカード収容部の外部にカードを送り出すカード送出機構を備えている。また、本発明では、複数のカード供給機構のうちの最も後ろ側に配置されるカード供給機構を除いた残りのカード供給機構である第1カード供給機構に、この第1カード供給機構よりも後ろ側に配置されるカード供給機構から送り出されたカードが搬送されるカード搬送路が形成され、カード搬送路は、第1カード供給機構のカード収容部に収容される一番下のカードよりも下側に配置されている。さらに、本発明では、カード搬送路に、カード搬送路でカードを搬送するカード搬送機構が配置されている。そのため、本発明では、特許文献1に記載のカード発行装置のようにカードカセットを昇降させる大掛かりな機構を設ける必要がない。したがって、本発明では、カード発行装置を小型化することが可能になる。
【0009】
なお、カード搬送路で搬送されるカードは1枚であるため、カード搬送路に配置されるカード搬送機構は、大掛かりな機構とはならない。したがって、カード搬送路にカード搬送機構が配置されていても、カード発行装置を小型化することが可能になる。また、本発明では、特許文献1に記載のカード発行装置のようにカードカセットを昇降させる必要がないため、たとえば、上昇したカードカセットが規定の位置まで下降しないといった問題は生じない。また、本発明では、第1カード供給機構のカード送出機構は、カードに係合してカードを送り出す送出爪と、送出爪が固定される環状のチェーンと、チェーンが架け渡される2個のスプロケットとを備え、送出爪は、送出爪がカード搬送路よりも下側に配置される待機位置に移動可能となっている。そのため、第1カード供給機構のカード収容部に収容される一番下のカードと、カード搬送路との上下方向の距離を近づけても、カード搬送路で搬送されるカードと送出爪との干渉を防止することが可能になる。したがって、上下方向において、第1カード供給機構を小型化することが可能になり、その結果、上下方向でカード発行装置を小型化することが可能になる。
【0010】
本発明において、カード収容部には、カード送出機構によって送り出されるカードが通過するゲートが形成され、前後方向で隣り合うカード供給機構では、後ろ側に配置されるカード供給機構のゲートが、前側に配置されるカード供給機構のゲートよりも下側に配置されていることが好ましい。このように構成すると、後ろ側に配置されるカード供給機構のカード収容部から送り出されるカードを変形させなくても、あるいは、後ろ側に配置されるカード供給機構のカード収容部から送り出されるカードを大きく変形させなくても、後ろ側に配置されるカード供給機構のカード収容部から前側に配置される第1カード供給機構のカード搬送路に向かって、カードを送り出すことが可能になる。したがって、発行されるカードの変形を抑制することが可能になる。
【0012】
本発明において、たとえば、送出爪には、カードの後端に係合するカード係合部が形成され、2個のスプロケットの間で送出爪が前側に向かって移動するときには、少なくともカード係合部は、カード搬送路よりも上側を通過し、2個のスプロケットの間で送出爪が後ろ側に向かって移動するときには、送出爪は、カード搬送路よりも下側を通過し、カード搬送路でカードが搬送されるときには、送出爪は、待機位置に配置されている。
【0013】
本発明において、複数のカード供給機構のうちの最も後ろ側に配置されるカード供給機構を第2カード供給機構とすると、第2カード供給機構のカード送出機構は、カードに係合してカードを送り出す第2送出爪と、第2送出爪が固定される環状のベルトと、ベルトが架け渡される2個のプーリとを備えることが好ましい。このように構成すると、第2カード供給機構のカード送出機構が、ベルトおよびプーリに代えてチェーンおよびスプロケットを備えている場合と比較して、第2カード供給機構のカード送出機構のコストを低減することが可能になる。
【0014】
本発明において、たとえば、カード収容部は、複数のカードが積層されて収容されるカードカセットと、カードカセットが着脱可能に取り付けられる収容部本体とを備えている。
【0015】
本発明において、カード搬送路の前端側の上面には、このカード搬送路の前側に配置される第1カード供給機構のカード搬送路あるいはカード処理機構へカードを案内する板バネが配置され、カードカセットの底面の前端側部分は、板バネの上面に接触していることが好ましい。このように構成すると、カード搬送路の前端側の上面に厚さの薄い板バネを配置することが可能になるため、カード搬送路の前端側の上面に、たとえば、樹脂製のガイドが配置されている場合と比較して、カードカセットとカード搬送路との上下方向の距離を近づけることが可能になる。したがって、上下方向において第1カード供給機構を小型化することが可能になる。
【0016】
また、カード搬送路の前端側の上面に、たとえば、樹脂製のガイドが配置されている場合、このガイドの寸法精度が低いと、ガイドの上面にカードカセットの底面が接触して、カードカセットを規定の位置にセットすることができないといった事態が生じうる。これに対して、カード搬送路の前端側の上面にカードを案内する板バネが配置され、カードカセットの底面の前端側部分が板バネに接触している場合には、カードカセットの底面が接触する板バネを変形させて、カードカセットを規定の位置に確実にセットすることが可能になる。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明では、複数のカードが積層されて収容されるカード収容部を有する複数のカード供給機構が前後方向に並んで配置されているカード発行装置において、カード発行装置を小型化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施の形態にかかるカード発行装置の側面図である。
図2図1に示すカード供給機構の構成を説明するための側面図である。
図3図2に示すカード送出機構およびカード搬送機構等の構成を説明するための斜視図である。
図4図3に示す状態からフレームを取り外した状態の斜視図である。
図5図4に示す第1カード供給機構のカード送出機構の斜視図である。
図6図4に示す第2カード供給機構のカード送出機構の斜視図である。
図7図4に示すカード搬送機構の一部および駆動機構の斜視図である。
図8図2に示す第1カード供給機構からのカードの供給動作を説明するための図である。
図9図2に示す第2カード供給機構からのカードの供給動作を説明するための図である。
図10図2に示す第2カード供給機構からのカードの供給動作を説明するための図である。
図11図2に示す第2カード供給機構からのカードの供給動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0020】
(カード発行装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるカード発行装置1の側面図である。
【0021】
本形態のカード発行装置1は、積層されて収容されたカード2を1枚ずつ発行するための装置である。このカード発行装置1は、複数のカード供給機構3、4と、カード供給機構3、4から供給されるカード2を処理するカード処理機構としてのカードリーダ5とを備えている。カード2は、たとえば、厚さが0.7~0.8mm程度の長方形状の塩化ビニール製のカードである。このカード2には、たとえば、磁気データが記録される磁気ストライプが形成されている。また、カード2には、たとえば、ICチップが内蔵されている。なお、カード2は、厚さが0.18~0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードや、所定の厚さの紙カード等であっても良い。
【0022】
以下の説明では、カード発行装置1からカード2が発行される方向(図1等のX1方向)を「前」方向とし、その反対方向(図1等のX2方向)を「後ろ」方向とする。また、前後方向(図1等のX方向)と上下方向(鉛直方向、図1等のZ方向)とに直交する方向(図1等のY方向)を左右方向とする。本形態では、上下方向は、後述のカード収容部14、16に収容されたカード2の厚さ方向と一致し、左右方向は、カード収容部14、16に収容されたカード2の幅方向(短手方向)と一致し、前後方向は、カード収容部14、16に収容されたカード2の長さ方向(長手方向)と一致している。
【0023】
本形態のカード発行装置1は、2個のカード供給機構3、4を備えている。2個のカード供給機構3、4は、前後方向で並んでいる。具体的には、カード供給機構3が前側に配置され、カード供給機構4が後ろ側に配置されている。本形態のカード供給機構3は、複数のカード供給機構3、4のうちの最も後ろ側に配置されるカード供給機構4を除いた残りのカード供給機構である第1カード供給機構となっている。また、カード供給機構4は、複数のカード供給機構3、4のうちの最も後ろ側に配置されるカード供給機構である第2カード供給機構となっている。カード供給機構3、4の詳細な構成については後述する。
【0024】
カードリーダ5は、カード供給機構3の前側に配置されている。カードリーダ5は、たとえば、カード2にデータを記録したり、カード2に記録されたデータを読み取るための磁気ヘッドやIC接点ブロックを備えている。カードリーダ5の内部には、カード2が搬送されるカード搬送路が形成されており、このカード搬送路には、カード2を搬送する駆動ローラ8(図2参照)とパッドローラ9(図2参照)とが配置されている。駆動ローラ8は、モータ10に連結されている。パッドローラ9は、駆動ローラ8に対向配置されるとともに駆動ローラ9に向かって付勢されている。
【0025】
(カード供給機構の構成)
図2は、図1に示すカード供給機構3、4の構成を説明するための側面図である。図3は、図2に示すカード送出機構15、17およびカード搬送機構19等の構成を説明するための斜視図である。図4は、図3に示す状態からフレーム29を取り外した状態の斜視図である。図5は、図4に示すカード送出機構15の斜視図である。図6は、図4に示すカード送出機構17の斜視図である。図7は、図4に示すカード搬送機構19の一部および駆動機構20の斜視図である。
【0026】
カード供給機構3は、複数のカード2が積層されて収容されるカード収容部14と、カード収容部14に収容された複数のカード2のうちの一番下に配置されるカード2をカード収容部14の外部に送り出すカード送出機構15とを備えている。カード供給機構3と同様に、カード供給機構4は、複数のカード2が積層されて収容されるカード収容部16と、カード収容部16に収容された複数のカード2のうちの一番下に配置されるカード2をカード収容部16の外部に送り出すカード送出機構17とを備えている。カード送出機構15、17は、前側に向かってカード2を送り出す。
【0027】
カード供給機構3には、カード供給機構4から送り出されたカード2が搬送されるカード搬送路18が形成されている。カード搬送路18は、カード収容部14に収容される一番下のカード2よりも下側に配置されている。カード供給機構3は、カード搬送路18でカード2を搬送するカード搬送機構19と、カード搬送機構19を駆動する駆動機構20とを備えている。カード搬送機構19は、カード搬送路18に配置されている。
【0028】
カード収容部14は、複数のカード2が積層されて収容されるカードカセット23と、カードカセット23が着脱可能に取り付けられる収容部本体24とを備えている。カード収容部14と同様に、カード収容部16は、複数のカード2が積層されて収容されるカードカセット25と、カードカセット25が着脱可能に取り付けられる収容部本体26とを備えている。収容部本体24は、カードカセット23が載置されるフレーム28を備えている。収容部本体26は、カードカセット25が載置されるフレーム29を備えている。フレーム29の前端側部分は、カードカセット25の前面よりも前側へ伸びており、フレーム28は、フレーム29の前端側部分に載置されている。すなわち、フレーム29の前端側部分は、フレーム28の下側に配置されている。
【0029】
カード搬送路18は、フレーム28に形成されている。また、カード搬送路18は、カードリーダ5のカード搬送路よりも下側に配置されている。カード搬送路18の前端側の上面には、カード搬送路18の前側に配置されるカードリーダ5へカード2を案内する(具体的には、カードリーダ5のカード搬送路へカード2を案内する)板バネ30が配置されている。板バネ30は、フレーム28の前端側に固定されている。カードカセット23の底面の前端側部分は、板バネ30の上面の前端側部分に接触している。カード搬送路18の下面の前端部は、前側に向かうにしたがって上側に向かうように傾斜する傾斜面となっている。
【0030】
カードカセット23とカードカセット25とは、同形状に形成されている。カードカセット23、25は、直方体の箱状に形成されている。カードカセット23の底面部には、カード送出機構15の一部を構成する後述の送出爪31が通過する通過溝が形成されている。この通過溝は、前後方向に細長いスリット状に形成されている。カードカセット25の底面部には、カード送出機構17の一部を構成する後述の送出爪41が通過する通過溝が形成されている。この通過溝は、前後方向に細長いスリット状に形成されている。なお、フレーム29には、送出爪31が通過する開口部が形成され(図3参照)、フレーム28には、送出爪31が通過する通過溝が前後方向に細長いスリット状に形成されている。また、フレーム29には、送出爪41が通過する通過溝が前後方向に細長いスリット状に形成されている(図3参照)。
【0031】
カードカセット23の前面部の下端には、カード送出機構15によって送り出されるカード2が通過するゲート23aが形成され、カードカセット25の前面部の下端には、カード送出機構17によって送り出されるカード2が通過するゲート25aが形成されている。ゲート23a、25aの上下方向の隙間は、1枚のカード2は通過できるが、2枚のカード2が重なった状態で通過できないように設定されている。
【0032】
上述のように、カードカセット25が載置されるフレーム29の前端側部分に、カードカセット23が載置されるフレーム28が載置されているため、ゲート25aは、ゲート23aよりも下側に配置されている。また、ゲート25aは、上下方向において、カード搬送路18の後端と同じ位置に配置されている。カード供給機構4が送り出すカード2は、カード搬送路18に供給される。なお、ゲート23aは、上下方向において、カードリーダ5のカード搬送路と同じ位置に配置されている。
【0033】
カード送出機構15は、カード収容部14に収容された複数のカード2のうちの一番下に配置されるカード2に係合してカード2をカード収容部14の外部へ送り出す送出爪31を備えている。送出爪31には、カード2の後端に係合するカード係合部31aが形成されている。また、カード送出機構15は、送出爪31が固定される環状のチェーン33と、チェーン33が架け渡される2個のスプロケット34と、モータ35と、モータ35の動力を一方のスプロケット34に伝達する動力伝達機構36とを備えている。動力伝達機構36は、歯車、プーリおよびベルト等によって構成されている。
【0034】
スプロケット34は、左右方向を回転の軸方向として回転する。2個のスプロケット34は、前後方向に間隔をあけた状態で配置されている。2個のスプロケット34およびチェーン33は、カード搬送路18よりも下側に配置されている。2個のスプロケット34の間で送出爪31が前側に向かって移動するときには、カード係合部31aは、カードカセット23の底面部の上面よりも上側を通過して、カード2を前側に送り出す。すなわち、このときには、カード係合部31aは、カード搬送路18よりも上側を通過する。
【0035】
一方、2個のスプロケット34の間で送出爪31が後ろ側に向かって移動するときには、送出爪31は、カード搬送路18よりも下側を通過する。具体的には、送出爪31の全体がカード搬送路18よりも下側を通過する。すなわち、カード送出機構15では、チェーン33の、送出爪31が固定された部分は、2個のスプロケット34の上端の間で前方向へ移動するとともに、2個のスプロケット34の下端の間で後ろ方向へ移動する。また、カード送出機構15では、前側に配置されるスプロケット34の前側、および、後ろ側に配置されるスプロケット34の後ろ側を送出爪31が通過する。
【0036】
カード供給機構4から供給されるカード2がカード搬送路18で搬送されるときには、送出爪31は、送出爪31がカード搬送路18よりも下側に配置される(より具体的には、送出爪31の全体がカード搬送路18よりも下側に配置される)待機位置(図2等に示す位置)に配置されている。すなわち、送出爪31は、送出爪31がカード搬送路18よりも下側に配置される待機位置に移動可能となっている。本形態では、後ろ側に配置されるスプロケット34の略後ろ側に送出爪31が配置されているときに、送出爪31は、待機位置に配置されている。カード送出機構15は、送出爪31が待機位置にあることを検知するためのセンサ37を備えている(図3図4参照)。センサ37は、発光素子と受光素子とを有する透過型の光学式センサである。
【0037】
カード送出機構17は、カード収容部16に収容された複数のカード2のうちの一番下に配置されるカード2に係合してカード2をカード収容部16の外部へ送り出す第2送出爪としての送出爪41を備えている。送出爪41には、カード2の後端に係合するカード係合部41aが形成されている。また、カード送出機構17は、送出爪41が固定される環状のベルト43と、ベルト43が架け渡される2個のプーリ44と、モータ45と、モータ45の動力を一方のプーリ44に伝達する動力伝達機構46とを備えている。動力伝達機構46は、歯車等によって構成されている。
【0038】
プーリ44は、左右方向を回転の軸方向として回転する。2個のプーリ44は、前後方向に間隔をあけた状態で配置されている。2個のプーリ44およびベルト43は、カードカセット25の底面部よりも下側に配置されている。2個のプーリ44の間で送出爪41が前側に向かって移動するときには、カード係合部41aは、カードカセット25の底面部の上面よりも上側を通過して、カード2を前側に送り出す。
【0039】
また、2個のプーリ44の間で送出爪41が後ろ側に向かって移動するときにも、送出爪41は、前側に向かって移動するときと同じ位置を通過する。すなわち、ベルト43の、送出爪41が固定された部分は、2個のプーリ44の上端の間で前後方向へ往復する。カード送出機構17は、送出爪41が位置を検知するためのセンサ47を備えている(図4参照)。センサ47は、発光素子と受光素子とを有する透過型の光学式センサである。
【0040】
カード搬送機構19は、駆動ローラ50とパッドローラ51とを備えている。本形態のカード搬送機構19は、4個の駆動ローラ50と4個のパッドローラ51とを備えている。駆動ローラ50は、外周面がゴムで形成されたゴムローラである。パッドローラ51は、樹脂で形成されている。駆動ローラ50およびパッドローラ51は、左右方向を回転の軸方向として回転する。4個の駆動ローラ50は、下側からカード搬送路18に臨むように配置されている。また、図3図4に示すように、左右方向でチェーン33を挟むように配置される2個の駆動ローラ50と、左右方向でチェーン33を挟むように配置される残りの2個の駆動ローラ50とが前後方向に間隔をあけた状態で配置されている。
【0041】
前側に配置される2個の駆動ローラ50は、後ろ側に配置される2個の駆動ローラ50よりもわずかに上側に配置されている。パッドローラ51は、駆動ローラ50に上側から対向している。また、パッドローラ51は、駆動ローラ50に向かって付勢されている。駆動機構20は、モータ53と、モータ53の動力を駆動ローラ50に伝達する動力伝達機構54とを備えている。動力伝達機構54は、歯車、プーリおよびベルト等によって構成されている。
【0042】
(カード供給機構の動作)
図8は、図2に示すカード供給機構3からのカード2の供給動作を説明するための図である。図9図11は、図2に示すカード供給機構4からのカード2の供給動作を説明するための図である。
【0043】
カード発行装置1では、カード供給機構3からカードリーダ5にカード2が供給される場合、待機位置にある送出爪31が前側に向かって移動して、図8に示すように、カード収容部14に収容された複数のカード2のうちの一番下に配置されるカード2に係合してカード2を前側に送り出す。前側に送り出されるカード2の前端部は、ゲート23aを通過した後、駆動ローラ8とパッドローラ9との間に到達して、駆動ローラ8とパッドローラ9との間に挟まれる。駆動ローラ8とパッドローラ9との間にカード2の前端部が挟まれると、その後、駆動ローラ8とパッドローラ9とによってカード2が搬送されて、カードリーダ5に取り込まれる。
【0044】
一方、カード供給機構4からカードリーダ5にカード2が供給される場合には、図9に示すように、送出爪41が前側に向かって移動し、カード収容部16に収容された複数のカード2のうちの一番下に配置されるカード2に係合してカード2を前側に送り出す。前側に送り出されるカード2の前端部は、ゲート25aを通過した後、後ろ側に配置される駆動ローラ50とパッドローラ51との間に挟まれる。後ろ側に配置される駆動ローラ50とパッドローラ51との間にカード2の前端部が挟まれると、その後、カード2は、カード搬送機構19によって前側に搬送される(図10図11参照)。
【0045】
カード搬送機構19によって搬送されるカード2の前端部が駆動ローラ8とパッドローラ9との間に到達して、駆動ローラ8とパッドローラ9との間に挟まれると、その後、駆動ローラ8とパッドローラ9とによってカード2が搬送されて、カードリーダ5に取り込まれる。カード搬送機構19によって搬送されるカード2の上面は、板バネ30によって駆動ローラ8とパッドローラ9との間に案内される。
【0046】
なお、カード搬送路18の前端側部分の下側には、カード2を回収するためのカード回収庫56が配置されており、フレーム29には、駆動ローラ8およびパッドローラ9によって後ろ側に搬送されるカード2をカード回収庫56に案内する板バネ57が取り付けられている。板バネ57は、カード送出機構15によって送り出されるカード2の下面、および、カード搬送機構19によって搬送されるカード2の下面を、駆動ローラ8とパッドローラ9との間に案内する機能を果たしている。
【0047】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、カード供給機構3、4のそれぞれがカード収容部14、16の外部にカード2を送り出すカード送出機構15、17を備えている。また、本形態では、カード供給機構3に、カード供給機構4から送り出されたカード2が搬送されるカード搬送路18が形成され、カード搬送路18は、カード収容部14に収容される一番下のカード2よりも下側に配置されている。さらに、本形態では、カード搬送路18に、カード搬送機構19が配置されている。そのため、本形態では、上述の特許文献1に記載のカード発行装置のようにカードカセット23を昇降させる大掛かりな機構を設ける必要がない。したがって、本形態では、カード発行装置1を小型化することが可能になる。
【0048】
なお、カード搬送路18で搬送されるカード2は1枚であるため、カード搬送機構19は、大掛かりな機構とはならない。したがって、本形態では、カード搬送路18にカード搬送機構19が配置されていても、カード発行装置1を小型化することが可能になる。また、本形態では、カードカセット23を昇降させる必要がないため、たとえば、上昇したカードカセット23が規定の位置まで下降しないといった問題は生じない。
【0049】
本形態では、カードカセット25のゲート25aは、カードカセット23のゲート23aよりも下側に配置されている。そのため、本形態では、カード供給機構4のカード収容部16から送り出されるカード2を大きく変形させなくても、カード収容部16からカード搬送路18に向かってカード2を送り出すことが可能になる。特に本形態では、ゲート25aは、上下方向において、カード搬送路18の後端と同じ位置に配置されているため、カード収容部16から送り出されるカード2を変形させなくても、カード収容部16からカード搬送路18に向かってカード2を送り出すことが可能になる。したがって、本形態では、発行されるカード2の変形を抑制することが可能になる。
【0050】
本形態では、カード供給機構4から供給されるカード2がカード搬送路18で搬送されるときに、送出爪31は、カード搬送路18よりも下側に配置される待機位置に配置されている。そのため、本形態では、カード収容部14に収容される一番下のカード2と、カード搬送路18との上下方向の距離を近づけても、カード搬送路18で搬送されるカード2と送出爪31との干渉を防止することが可能になる。したがって、本形態では、上下方向において、カード供給機構3を小型化することが可能になる。
【0051】
本形態では、カード搬送路18の前端側の上面に、カードリーダ5へカード2を案内する板バネ30が配置されている。すなわち、本形態では、カード搬送路18の前端側の上面に厚さの薄い板バネ30が配置されている。そのため、本形態では、カード搬送路18の前端側の上面に、たとえば、樹脂製のガイドが配置されている場合と比較して、カードカセット23とカード搬送路18との上下方向の距離を近づけることが可能になる。したがって、本形態では、上下方向でカード供給機構3を小型化することが可能になる。
【0052】
また、カード搬送路18の前端側の上面に、たとえば、樹脂製のガイドが配置されている場合、このガイドの寸法精度が低いと、ガイドの上面にカードカセット23の底面が接触して、カードカセット23を規定の位置にセットすることができないといった事態が生じうる。これに対して、本形態では、カード搬送路18の前端側の上面に板バネ30が配置され、カードカセット23の底面が板バネ30に接触しているため、カードカセット23の底面が接触する板バネ30を変形させて、カードカセット23を規定の位置に確実にセットすることが可能になる。
【0053】
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
【0054】
上述した形態において、ゲート25aは、上下方向においてゲート23aと同じ位置に配置されていても良いし、ゲート23aより上側に配置されていても良い。また、上述した形態において、カード搬送路18は、上下方向においてカードリーダ5のカード搬送路と同じ位置に配置されていても良いし、カードリーダ5のカード搬送路より上側に配置されていても良い。
【0055】
上述した形態において、チェーン33およびスプロケット34よりも下側にカード搬送路18が配置されているのであれば、送出爪31は、2個のスプロケット34の上端の間で前後方向に往復移動しても良い。また、チェーン33およびスプロケット34よりも下側にカード搬送路18が配置されているのであれば、2個のプーリに架け渡されるベルトに送出爪31が固定されていても良いし、ボールネジ等を用いて送出爪31を前後方向に往復移動させても良い。
【0056】
上述した形態において、カード送出機構17は、ベルト43およびプーリ44に代えて、送出爪41が固定される環状のチェーンと、このチェーンが架け渡される2個のスプロケットとを備えていても良い。ただし、カード送出機構17がチェーンおよびスプロケットを備えている場合と比較して、カード送出機構17がベルト43およびプーリ44を備えている場合には、カード送出機構17のコストを低減することが可能になる。また、上述した形態において、ベルト43およびプーリ44に代えて、ボールネジ等を用いて送出爪41を前後方向に往復移動させても良い。
【0057】
上述した形態において、カード搬送機構19は、駆動ローラ50およびパッドローラ51に代えて、カード2の後端に係合してカード2を搬送する搬送爪を備えていても良い。また、上述した形態において、カード収容部14、16は、カードカセット23、25を備えていなくても良い。すなわち、カード収容部14、16の収容部本体24、26に直接、複数のカード2が積層されて収容されていても良い。また、上述した形態において、板バネ30に代えて、カード搬送路18の前端側の上面に樹脂製のガイドが配置されていても良い。
【0058】
上述した形態において、カード発行装置1は、3個以上のカード供給機構を備えていても良い。たとえば、カード発行装置1は、3個のカード供給機構を備えていても良い。この場合には、最も前側に配置されるカード供給機構は、上述のカード供給機構3と同様に構成されており、カード収容部14とカード送出機構15とを備えている。また、このカード供給機構には、カード搬送路18が形成されており、カード搬送路18には、カード搬送機構19が配置されている。
【0059】
また、最も後ろ側に配置されるカード供給機構は、上述のカード供給機構4と同様に構成されており、カード収容部16とカード送出機構17とを備えている。さらに、前後方向において真ん中に配置されるカード供給機構は、上述のカード供給機構3とほぼ同様に構成されており、カード収容部14とカード送出機構15とを備えている。また、このカード供給機構には、カード搬送路18が形成されており、カード搬送路18には、カード搬送機構19が配置されている。カード発行装置1が3個のカード供給機構を備えている場合、最も前側に配置されるカード供給機構および前後方向の真ん中に配置されるカード供給機構は、第1カード供給機構である。
【0060】
この場合には、後ろ側に配置されるカード供給機構から送り出されたカード2は、真ん中に配置されるカード供給機構のカード搬送路18、および、前側に配置されるカード供給機構のカード搬送路18で順次搬送されて、カードリーダ5に取り込まれる。また、真ん中に配置されるカード供給機構から送り出されたカード2は、前側に配置されるカード供給機構のカード搬送路18で搬送されて、カードリーダ5に取り込まれる。なお、前側に配置されるカード供給機構のカード搬送機構19を駆動する駆動機構と、真ん中に配置されるカード供給機構のカード搬送機構19を駆動する駆動機構とは、共通であっても良いし、個別に設けられていても良い。
【0061】
また、この場合には、たとえば、真ん中に配置されるカード供給機構のゲート23aは、後ろ側に配置されるカード供給機構のゲート25aよりも上側に配置されるとともに、前側に配置されるカード供給機構のゲート23aよりも下側に配置されている。また、この場合には、真ん中に配置されるカード供給機構の板バネ30は、前側に配置されるカード供給機構のカード搬送路18へカード2を案内する。
【0062】
また、たとえば、カード発行装置1が4個のカード供給機構を備えている場合には、最も前側に配置されるカード供給機構は、上述のカード供給機構3と同様に構成され、最も後ろ側に配置されるカード供給機構は、上述のカード供給機構4と同様に構成され、前後方向において真ん中に配置される2個のカード供給機構は、上述のカード供給機構3とほぼ同様に構成されている。
【符号の説明】
【0063】
1 カード発行装置
2 カード
3 カード供給機構(第1カード供給機構)
4 カード供給機構(第2カード供給機構)
5 カードリーダ(カード処理機構)
14、16 カード収容部
15、17 カード送出機構
18 カード搬送路
19 カード搬送機構
23、25 カードカセット
23a、25a ゲート
24、26 収容部本体
30 板バネ
31 送出爪
31a カード係合部
33 チェーン
34 スプロケット
41 送出爪(第2送出爪)
43 ベルト
44 プーリ
X1 前方向
X2 後ろ方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11