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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/31 20200101AFI20220329BHJP
【FI】
H05B45/31
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018026207
(22)【出願日】2018-02-16
(65)【公開番号】P2019145244
(43)【公開日】2019-08-29
【審査請求日】2021-01-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000180450
【氏名又は名称】四変テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池尻 裕一
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-216310(JP,A)
【文献】特開2017-220382(JP,A)
【文献】特開2016-091614(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位相制御型調光器と接続して調光操作を行った場合には光源の明るさが変化する照明器具であって、
前記位相制御型調光器から供給された交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
前記整流回路の後段に接続され、前記位相制御型調光器安定動作のために設けられたインピーダンス低下回路と、
前記インピーダンス低下回路の後段に接続され、流れる電流を検出する手段と、
前記電流を検出する手段の後段に接続され、前記光源に電力を供給する駆動回路とを備え
前記インピーダンス低下回路は、前記電流を検出する手段が検出した前記電流が一定値以下に減少した場合に動作して、前記位相制御型調光器に電流を供給することを特徴とする照明器具。
【請求項2】
請求項1に記載の照明器具において、
前記電流を示す情報を基に前記明るさを変化させることを特徴とする照明器具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の照明器具において、
前記電流が一定期間流れなかった場合には、その後、再び前記電流が流れる際に点灯色を変えることを特徴とする照明器具。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の照明器具において、
前記位相制御型調光器の明るさ調整つまみを、最大から最小、続いて最大と操作した場合に点灯色を変えることを特徴とする照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、交流電力を直流電力に変換して照明装置の光源に供給する電源回路を備えた電力調整装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この電力調整装置では、交流電力を直接に監視し、その監視した交流電力を基に、照明装置から放たれる照明光の明るさを変化させる制御が行われている。
【0003】
近年、光源としてLED(Light Emitting Diode)を使用した照明装置(以下、LED照明装置と称する)に関する研究が盛んに行われている。特に、LED電球に対する瞬時電圧低下(以下、瞬低と称する)の特性に注目した調査結果が開示されている(例えば非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5478951号
【文献】徳永義孝、平松佑介著、瞬時電圧低下時のLED電球への影響に関する検討、電気設備学会誌、2017年10月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1で行われる制御方式をLED照明装置に適用した場合、交流電力の微細な変動に連動して、照明光の明るさが変わってしまう問題があった。微細な変動の一例としては、電気事業法施工規則第44条で定められた変動成分(±6V)がある。この変動成分は、同条で定められた基準値(101V)に対して認められている。この変動成分は、LED照明装置から放たれる照明光にちらつき(ゆらぎ)や乱光等の所定の状況を発生させ得る。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、電源回路に供給された交流電力の値が所定の範囲内で変動し得る場合であっても、位相制御型調光器と組み合わせて使用(調光)する照明器具のちらつきをなくし、快適な照明を提供することのできる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る照明器具は、位相制御型調光器と接続して調光操作を行った場合には明るさが変化する照明器具であって、前記照明器具内を流れる電流を検出する手段を備え、前記位相制御型調光器の回転つまみを回して明るさを変えるときは前記電流を示す情報を用い、調光器安定動作のために、前記電流が一定値以下に減少した場合に動作するインピーダンス低下回路を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、位相制御型調光器と組み合わせて使用(調光)する照明器具のちらつきをなくし、快適な照明を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る電力調整装置の概略的なブロック回路図である(その1)。
図2】本発明の一実施形態に係る電力調整装置の概略的なブロック回路図である(その2)。
図3】照明器具の概略的なブロック回路図である。
図4】調光器制御回路が備えるトライアックに流れる電流を示す説明図である。
図5】本発明の一実施形態に係る電力調整装置の動作を説明する波形図である。
図6】従来の電力調整装置の電圧/電流特性を示す波形図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための好適な形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
【0011】
[全体構成]
まず、本発明の一実施形態に係る電力調整装置について説明する。電力調整装置1は、図1に示すように、位相制御型調光器2と、照明器具3を備えている。
【0012】
[位相制御型調光器]
位相制御型調光器2は、照明器具3の前段に配置され、かつ交流電源ACから入力される交流電力を増減する。ここでの前段とは、照明器具3よりも交流電源ACの上流側を意味する。位相制御型調光器2は、図2に示すように、光源としてのLED30から放たれる照明光の光量、色温度等をユーザが設定するために設けられている。
【0013】
位相制御型調光器2は、図4に示すように、点灯/消灯操作用のオン/オフスイッチ20と、調光器制御回路21と、コンデンサCと抵抗Rとの直列回路であるスナバ回路22と、3極双方向サイリスタであるトライアック23とを備える。
【0014】
オン/オフスイッチ20は、端子1,2を有する2端子式の片切スイッチが使用される。オン/オフスイッチ20の端子1は、交流電源ACに接続される。オン/オフスイッチ20の端子2は、トライアック23の入力端子に接続される。
【0015】
調光器制御回路21は、可変抵抗(ボリューム)24と、抵抗25と、ダイアック26と、コンデンサ27とを備える。可変抵抗24の一端は、オン/オフスイッチ20の端子2に接続される。可変抵抗24の他端は、抵抗25の一端に接続される。抵抗25の他端は、ダイアック26の入力端子と、コンデンサ27の一端とに接続される。ダイアック26の出力端子は、トライアック23のゲート端子Gに接続される。コンデンサ27の他端は、トライアック23の出力端子及びゲート端子Gに接続される。
【0016】
可変抵抗24は、トライアック23に電流をどの位の時間率で流すかを示す電流流通角に対応している。本実施形態では、可変抵抗24に、ユーザが操作可能な回転つまみ式の明るさ調整用の可変抵抗を用いる。ユーザの回転操作に応じて可変抵抗24の抵抗値が増減すれば、電流流通角も増減する。一定期間内の変化速度と変化量による調色を行う場合、回転つまみは最大(最明)、最小(最暗)、最大(最明)の順に操作される。比較的遅い速度で操作した場合には、調光(減光→増光)となる。ある一定の速度で操作した場合には、調光+調色(減光→調色→増光)となる。
【0017】
[照明器具]
照明器具3は、位相制御型調光器2と接続して調光操作を行った場合には明るさが変化する。照明器具3は、図2に示すように、光源としてのLED30(LED照明装置)と、LED点灯制御装置31とを備えている。LED30は、例えば、R(赤),G(緑),B(青)の3台を組み合わせて使用される。LED30は、R(赤),G(緑),B(青)の輝度の割合によって調色される。各LED30で消費される電力は例えば30W未満である。照明器具3は、照明器具3内を流れる電流を検出する手段を備える。照明器具3は、電流を示す情報を基に明るさを変化させる。照明器具3は、電流が一定期間流れなかった場合には、その後、再び電流が流れる際に点灯色を変える。具体的な点灯色変更は例えば、位相制御型調光器2の明るさ調整つまみを、ある一定速さで最大から最小、続いて最大と操作した場合である。
【0018】
LED点灯制御装置31は、図3に示すように、整流回路32と、インピーダンス低下回路33と、変換回路34と、制御回路35と、駆動回路36とを備えている。
【0019】
整流回路32は、例えば全波整流回路からなり、位相制御型調光器2から供給された交流電力を直流電力に変換して負荷である光源30に供給する。整流回路32は、位相制御型調光器2によって断続された交流電力を直流電力に変換し、かつ直流電力に応じて所定の状況の要因となる入出力特性を有する。
【0020】
所定の状況としては、ちらつきや乱光が例示される。ちらつきは、変動成分の周期と大きさ(変動量)に起因して、LED30から放たれる照明光に発生する。乱光は、瞬低や他の機器動作によるノイズ等の影響が大きく、位相制御型調光器2が誤動作することに起因して発生する。乱光は、他の機器動作によるノイズ等の影響がより大きくなるとき、例えば、電力調整装置1が他の機器と並列に接続されたときにより出易くなる。
【0021】
インピーダンス低下回路33は、調光器安定動作のために、照明器具3内を流れる電流が一定値以下に減少した場合に動作する。インピーダンス低下回路33は、整流回路32の後段に配置される。ここでの後段とは、整流回路32よりも交流電源ACの下流側を意味する。インピーダンス低下回路33は、例えば、ツェナーダイオード33Aと、抵抗33B,33Cと、トランジスタ33D,33Eとを有して構成される。トランジスタ33D,33Eは例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。
【0022】
インピーダンス低下回路33は、交流電力に重畳した変動成分に起因して照明器具3が所定の状況に陥るのを抑制する範囲に、直流電力の値を調整する。インピーダンス低下回路33は、抵抗34Aを流れる電流Irが予め定められた閾値Ith(図5)以下となった場合に動作する。
【0023】
ツェナーダイオード33Aのカソードは、図4に示すように、抵抗33Bの一端と、トランジスタ33Dのベースに接続される。ツェナーダイオード33Aのアノードは、整流回路32のマイナス出力端子と、トランジスタ33Eのエミッタとに接続される。抵抗33Bの他端は、整流回路32のプラス出力端子と、トランジスタ33Dのコレクタとに接続される。抵抗33Cの一端は、トランジスタ33Dのエミッタに接続される。抵抗33Cの他端は、トランジスタ33Eのコレクタに接続される。トランジスタ33Eのベースは、例えば抵抗Rを介して不図示の後段回路に接続される。
【0024】
トランジスタ33D,33Eはエミッタフォロワとして動作し、ツェナーダイオード33Aの降伏電圧を各制御回路の駆動電圧として後段に引き渡す。
【0025】
変換回路34は、インピーダンス低下回路33の後段に配置される。ここでの後段とは、インピーダンス低下回路33よりも交流電源ACの下流側を意味する。変換回路34は、図4に示すように、例えば抵抗34Aと、この抵抗34Aに並列接続されたダイオード34Bと、コンデンサ34Cとを有して構成される。
【0026】
抵抗34Aの一端は、整流回路32のマイナス出力端子に接続される。抵抗34Aの他端は、コンデンサ34Cの一端に接続される。コンデンサ34Cの他端は、整流回路32のプラス出力端子に接続される。変換回路34は、抵抗34Aを流れる電流を電圧という物理量に変換し、変換した電圧を後段に引き渡す。
【0027】
制御回路35は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などの各種マイクロプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の各種ICを有する。
【0028】
制御回路35は、図3に示すように、電圧検出部35Aと、電圧判定部35Bと、時間判定部35Cと、調光制御部35Dと、調色制御部35Eと、インピーダンス低下回路制御部35Fとを備える。
【0029】
電圧検出部35Aでは、変換回路34によって変換された電圧が検出される。
【0030】
電圧判定部35Bでは、変換回路34によって変換された電圧と、予め生成された基準電圧との比較が行われる。すなわち、電圧判定部35Bでは、変換回路34が備える抵抗34Aを流れる電流が一定の範囲に収まるように電圧という物理量でもって、抵抗34Aを流れる電流の監視が行われる。
【0031】
時間判定部35Cでは、電圧判定部35Bの判定結果に基づき、両電圧の差分が所定の範囲内にある時間が判定される。例えば、時間が略ゼロになり、LED30によって放たれる照明光の量が十分に大きい場合には、その旨が時間判定部35Cから調光制御部35Dや調色制御部35Eに出力される。
【0032】
調光制御部35Dは、LED30に供給される直流電流をユーザが望む照明光の光量に合わせて大きくしたり小さくしたりして調整し、かつ調整後の値に維持する。
【0033】
調色制御部35Eは、R(赤),G(緑),B(青)にそれぞれ対応したLED30に供給される直流電流をユーザが望む照明光の色に合わせて大きくしたり小さくしたりして調整し、かつ調整後の値に維持する。
【0034】
インピーダンス低下回路制御部35Fは、電圧検出部35A、電圧判定部35B、時間判定部35C、調光制御部35D及び調色制御部35Eと協働しつつ、インピーダンス低下回路33を制御する。
【0035】
駆動回路36は、所定の電流流通角でLED30に供給される直流電流を断続(オン/オフ)し、LED30に供給される直流平均電力を増減する。
【0036】
[動作]
次に、図4及び図5を参照しつつ、上記のように構成された電力調整装置の動作につき説明する。
【0037】
図5中の縦軸は上から順に、照明器具3に供給される電圧Vin、抵抗34Aを流れる電流Ir、インピーダンス低下回路33を流れる電流Iz、合成電流Isを示し、横軸は時刻を示す。図4では、電流Irを二点鎖線で示し、電流Izを一点鎖線で示す。
【0038】
合成電流Isは、電流Irと電流Izとの合成電流のことをいう。電流Ireは、トライアック23の導通状態を維持するために必要な保持電流である。期間Td及びTeは、電流Irが閾値Ith以下となる期間であって、トライアック23の導通状態を維持するために必要な保持電流を流す期間である。照明器具3内を流れる電流が一定値以下に減少した場合に動作するインピーダンス低下回路33を設けたことで、調光器が誤動作することがなくなり、ちらつきのない快適な照明を提供できる。
【0039】
図6に示される、従来の電力調整装置の電圧/電流特性は、本実施形態の電力調整装置の電圧/電流特性(図5)と比べて、電流Irが閾値Ith以下となる期間Td'及びTf'に、トライアック23の導通状態を維持するために必要な保持電流が供給されていない。加えて、当期間にトライアック23のゲート端子Gに信号が入力されていないと、トライアック23の導通は途絶え、誤動作につながるから結果ちらつきとなって表れる。
【0040】
図6の構成となる交流電力を直接に監視して、その情報を基に明るさを変化させる制御手段では、LED30の明るさを変えない状態や、LED30の明るさを非常に緩やかに遅く変える状態等の静的な状態では、たまたまトライアック23が誤動作しないだけであり、インピーダンス低下回路33の誤動作の抑制として十分なものとは言えない。
【0041】
LED30の明るさを急激に変える状態や、照明器具3に接続される他の機器で消費される電力が急激に増減して瞬低が起こるような状態等の動的な状態では、トライアック23に誤動作が発生し得るので、照明器具3によって放たれる照明光がちらつく虞がある。
【0042】
交流電力を直接に監視して、その情報を基に明るさを変化させる制御手段では、例えば調光率1~100%を謳う製品では、入力電圧が100V±10%程度の範囲で性能を満足するように設計されることが多い。この性能を重視すると、入力電圧の公差(一般的に±10%)を吸収するために回転つまみ式の明るさ調整用の可変抵抗24の有効調整範囲を狭く、つまり明るさが変化しない状態(不感帯)を設けることになるため、ユーザは狭い範囲で明るさを調整することになる。また、入力電圧が200Vの環境でも使用可能な兼用設計を行った場合には、有効調整範囲は更に狭いものになり実用に堪えなくなる。
【0043】
本実施形態では、照明器具3に供給される入力電圧が100V±6%から100V±10%に増減しても、その増減分(±4%)を時間判定部35Cが吸収できる。その結果、インピーダンス低下回路33は、位相制御型調光器2と協働することで、照明器具3が所定の状況に陥るのを抑制する範囲に、直流電力の値をより調整し易くなる。
【0044】
上記実施形態では、整流回路32に供給された交流電力の値が所定の範囲内(100V±6%)で変動し得る場合であっても、電力調整装置1は、照明器具3が所定の状況に陥ることを回避できる。
すなわち、位相制御型調光器と組み合わせて使用(調光)する照明器具のちらつきをなくし、快適な照明を提供できる。
【0045】
交流電力を直接に監視してその情報を基に交流電力の電圧が一定値以下に下がった場合に調光器からの漏れ電圧を吸収するためのインピーダンス低下回路33を動作させる機能を備える制御手段では、インピーダンス低下回路33を備えない場合と比較して、調光器の誤動作は僅かに低減するが根本解決には至らず、製造・販売各社はこの調光器の誤動作に起因するちらつき(激しい明暗)を市場クレームとして受け、対応に苦慮している。
【0046】
以上、本発明の実施形態を図面により詳述したが、実施形態は本発明の例示にしか過ぎないものであるため、本発明は実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
明るさを変える情報源(基準値)を電流としたことで、入力電圧の変動を受けなくなるから、入力電圧が100Vと200Vの環境でも使用可能な兼用設計が実現され、入力電圧の公差を吸収していた明るさが変化しない状態(不感帯)もなくなる。
交流電源に接続されるスイッチがなくとも、交流電源に接続された調光器の回転つまみ1つで調光・調色動作が実現できる。
例えば、一定期間内の変化速度と変化量による調色であれば、回転つまみを最大(最明)→最小(最暗)→最大(最明)に操作することで、調色(減光→色を変える→増光)が実現される。
ゆっくりとした速度で同様の操作をした場合には、調光(減光→増光)となる。
【0047】
上述した実施形態では、可変抵抗24をユーザが操作可能な回転つまみ式で構成する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、可変抵抗24は、ユーザが操作可能なスライド式で構成されても良い。
【0048】
上述した実施形態では、照明器具3に用いる光源がLEDである例を示した。しかし、これに限られない。例えば、光源をLEDに代えてLD(Laser Diode)、有機EL(Electro Luminescence)、無機EL等で構成しても良い。要するに、光源は、高速にオン/オフが可能な素子であれば良い。
【0049】
上述した実施形態では、整流回路32を全波整流回路で構成する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、整流回路32は半波整流回路で構成されても良い。
【0050】
上述した実施形態では、トランジスタ33D,33EをMOSFETで構成する例を示した。しかし、これに限られない。例えば、トランジスタ33D,33Eは、バイポーラトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等で構成されても良い。
【0051】
上述した実施形態では、3台のLED30を組み合わせて調色制御を行う例を示した。しかし、これに限られない。4台以上又は2台のLED30を組み合わせて調色制御を行っても良く、1台のLED30を設けて調光制御のみ行い調色制御を行わなくても良い。
【符号の説明】
【0052】
1 電力調整装置
2 位相制御型調光器
3 照明器具
30 LED
33 インピーダンス低下回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6