(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】小電力高分解能自動計測、集中型データ収集および解析学
(51)【国際特許分類】
G08C 15/00 20060101AFI20220329BHJP
G08C 17/00 20060101ALI20220329BHJP
G08C 19/00 20060101ALI20220329BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
G08C15/00 E
G08C17/00 Z
G08C19/00 G
H04Q9/00 311H
H04Q9/00 301Z
H04Q9/00 341B
(21)【出願番号】P 2018540699
(86)(22)【出願日】2017-02-03
(86)【国際出願番号】 US2017016411
(87)【国際公開番号】W WO2017136661
(87)【国際公開日】2017-08-10
【審査請求日】2020-02-03
(32)【優先日】2016-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517151305
【氏名又は名称】アパナ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マシュー ダブリュ.ローズ
(72)【発明者】
【氏名】フランク バーンズ
(72)【発明者】
【氏名】マシュー マヘル ピーターソン
(72)【発明者】
【氏名】キャニオン ダニエル ペッカム
(72)【発明者】
【氏名】バレンティン シデルスキー
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ロイス ハンフリー
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ルマース
【審査官】菅藤 政明
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-204511(JP,A)
【文献】特開2006-277378(JP,A)
【文献】特開平8-128828(JP,A)
【文献】特表2011-516332(JP,A)
【文献】特表2005-513893(JP,A)
【文献】特開2009-189793(JP,A)
【文献】特開平11-354166(JP,A)
【文献】特開平6-213698(JP,A)
【文献】特開昭58-225320(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08C 15/00-15/12
G08C 17/00-17/06
G08C 19/00-19/48
H04Q 9/00- 9/16
G01F 1/00- 1/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メトロロジデータを収集するためのコンピューティングデバイスであって、
ハウジングと、
アンテナと、
前記1つまたは複数の水量センサから前記メトロロジデータを受け取るための1つまたは複数の入力ポート
であって、前記1つまたは複数の水量センサは、第1の電圧に関連付けられた第1のセンサタイプ又は第2の電圧に関連付けられた第2のセンサタイプを含み、前記第1のセンサタイプは、リードスイッチセンサ、ホール効果センサ、又は磁気抵抗センサのうちの少なくとも1つを備え、前記第1の電圧が印加され、又は、前記第2のセンサタイプは、パルスセンサ又はAMRセンサのうちの少なくとも1つを備え、前記第2の電圧が印加され、前記第1の電圧又は前記第2の電圧のいずれかが、前記センサタイプの少なくとも一部に基づいて前記1つまたは複数の水量センサに印加される、該入力ポートと、
外部電源または内部電源のうちの少なくとも1つを使用して、1つ又は複数のスーパーコンデンサに電力を供給するように構成された電源モジュールであって、前記内部電源は、1つまたは複数のバッテリを含む、該電源モジュールと、
当該コンピューティングデバイスの動作を制御するための1つまたは複数のプロセッサを含むマイクロコントローラと、
小電力広域ネットワーク(LPWAN)規格を使用して信号を通信するように前記アンテナに結合されたトランシーバと、
コンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、当該コンピューティングデバイスに、
前記トランシーバを介して、情報を含む信号を受信することと、
前記情報の少なくとも一部に基づいて、
第1の時間期間を決定することと、
前記決定された
第1の時間期間の間、小電力モードに切り換えることと、
前記決定された
第1の時間期間の終わりを検出したことに応答して、第2の時間期間の間、前記小電力モードから通信モードに切り換えることと、
前記通信モードにある間、前記トランシーバを介して、前記メトロロジデータの一部を表す信号を送信することと、
前記信号を送信することに応答して、前記決定された
第1の時間期間の間、前記コンピューティングデバイスを前記小電力モードに切り換えることと、
を含む動作を実行させる、該コンピュータ可読媒体と
を備えたことを特徴とするコンピューティングデバイス。
【請求項2】
前記1つまたは複数のバッテリは、前記小電力モードの間じゅう、前記1つ又は複数のスーパーコンデンサを少なくとも部分的に充電することを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項3】
前記小電力モードの
前記第1の時間期間は、前記通信モードの前記第2の時間期間より少なくとも100倍長いことを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項4】
前記電源モジュールは、前記1つまたは複数のバッテリと前記1つ又は複数のスーパーコンデンサとの間に配置された、クーロンカウンタおよび統合された降圧-昇圧コンバータを含むガスゲージをさらに備え、前記ガスゲージは、
前記1つまたは複数のバッテリから少なくとも前記1つ又は複数のスーパーコンデンサに提供される電荷のクーロン量を監視し、および電荷のクーロン量のデータを、前記通信モードの間じゅう、送信のためにメモリに記憶し、又は、
前記1つまたは複数のバッテリから前記少なくとも前記1つまたは複数のスーパーコンデンサに提供される前記電荷の前記クーロン量を制限する、
ように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項5】
前記1つまたは複数のスーパーコンデンサは、
前記1つまたは複数のバッテリから受け取られる電流から充電される第1のコンデンサと、
前記1つまたは複数のバッテリから受け取られる前記電流から充電される前記第1のコンデンサと並列の第2のコンデンサと、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項6】
前記1つまたは複数のバッテリは、前記コンピューティングデバイスの外部ヒートシンクに熱的に結合されるように構成されたヒートシンクに熱的に結合された請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項7】
前記動作は、
前記第2の時間期間を決定すること
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項8】
前記信号を通信するように構成された前記トランシーバについての前記LPWAN規格は、
SEMTECHトランシーバに準拠する規格
LoRaWAN(登録商標)規格
ZigBee規格
ヘイスタック規格
機械タイプ通信のためのLTE Advanced規格
MySensors規格
NarrowBandモノのインターネット(IoT)規格
NB-Fi規格
NWave規格
無作為位相多重アクセス(RPMA)規格
Senet規格
Sigfox規格
シンフォニリンク規格
ThingPark無線規格
超狭帯域(UNB)規格、または
ウェイトレス規格
のうちの少なくとも1つを備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項9】
1つまたは複数のセンサによって収集された資源消費データを第2のコンピューティングデバイスへ通信するための第1のコンピューティングデバイスであって、
ハウジングと、
1つまたは複数のアンテナと、
第1の入力ポートおよび第2の入力ポートであって、前記第1の入力ポートは、前記1つまたは複数のセンサの第1のセンサタイプから第1のセンサデータを受け取るように構成され、および、前記第2の入力ポートは、前記1つまたは複数のセンサの第2のセンサタイプに電力又はクロック信号を供給しおよび前記第2のセンサタイプから第2のセンサデータを受け取るように構成された、該第1の入力ポートおよび第2の入力ポートと、
前記第1のコンピューティングデバイスの動作を制御する1つまたは複数のプロセッサを含むマイクロコントローラと、
外部電源または内部電源のうちの少なくとも1つを使用して、前記第1のコンピューティングデバイスに電力を供給するように構成された電源モジュールと、
前記1つまたは複数のアンテナに結合され、小電力広域ネットワーク(LPWAN)規格を使用して信号を通信するように構成された無線周波数(RF)トランシーバと、
コンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、当該第1のコンピューティングデバイスに、
前記1つまたは複数のセンサのセンサタイプを決定することと、
前記センサタイプの少なくとも一部に基づいて、第1の電圧を前記第1の入力ポートを介して第1のセンサに提供すること、または、第2の電圧を、前記電力若しくは前記クロック信号の少なくとも1つを第2のセンサに提供する前記第2の入力ポートを介して前記第2のセンサに提供すること、の少なくとも一部を選択的にすることと、
前記第1のセンサ又は前記第2のセンサからメトロロジデータを受け取ることと、
前記メモリに前記メトロロジデータを記憶することと、
を含む動作を実行させる、該コンピュータ可読媒体と
を備えたことを特徴とする第1のコンピューティングデバイス。
【請求項10】
前記センサタイプは前記第1のセンサタイプであり、前記第1のセンサは、リードスイッチセンサ、ホール効果センサ、または磁気抵抗センサのうちの少なくとも1つを備え、前記第1の電圧が印加され、または
前記センサタイプは前記第2のセンサタイプであり、前記第2のセンサは、パルスセンサまたはAMRセンサのうちの少なくとも1つを備え、前記第2の電圧が印加されることを特徴とする請求項9に記載の第1のコンピューティングデバイス。
【請求項11】
当該第1のコンピューティングデバイスは、前記第1の入力ポートを介して前記複数のタイプのセンサからデータを受け取り、前記データを記憶するように構成され、前記複数のタイプのセンサは、ホール効果センサまたは磁気抵抗センサ、パルスセンサ、およびAMRセンサを含むことを特徴とする請求項9に記載の第1のコンピューティングデバイス。
【請求項12】
前記第1のコンピューティングデバイスはユニバーサルシリアルバス(USB)ポートをさらに含み、前記動作は、
前記第1の入力ポートに結合された入力ケーブルと関連付けられた前記センサの前記センサタイプの決定することをさらに含み、該決定することは、
前記USBポートに差し込まれたUSBケーブルを介して、前記センサタイプのインジケーションを受け取ること、または
前記RFトランシーバを介して、1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスから、前記センサタイプの前記インジケーションを含む信号を受け取ること
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載の第1のコンピューティングデバイス。
【請求項13】
1つまたは複数の水量センサによって収集されたメトロロジデータをコンピューティングデバイスへ通信するためのエンドポイントコンピューティングデバイスであって、
ハウジングと、
1つまたは複数のアンテナと、
1つまたは複数の入力ポートと、
当該エンドポイントコンピューティングデバイスの動作を制御する1つまたは複数のプロセッサを含むマイクロコントローラと、
外部電源または内部電源のうちの少なくとも1つを使用して、当該エンドポイントコンピューティングデバイスに電力を供給するように構成された電源モジュールと、
前記1つまたは複数のアンテナに結合され、小電力広域ネットワーク(LPWAN)規格を使用して信号を通信するように構成された無線周波数(RF)トランシーバと、
コンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されるとき、当該エンドポイントコンピューティングデバイスに、
前記1つまたは複数の水量センサの1つまたは複数の入力ケーブルを受ける前記1つまたは複数の入力ポートを介して、前記1つまたは複数の水量センサの回転速度を決定することと、
前記回転速度の少なくとも一部に基づいて第1の時間期間を計算することと、
前記計算された第1の時間期間の間、電力休止モードに切り換えることと、
第2の時間期間の間、前記電力休止モードから小電力モードに切り換えることと、
第2の時間期間の間じゅう、水量センサからパルスを受け取らせ、および記憶させることであって、前記第2の時間期間は前記計算された第1の時間期間より短い、ことと、
前記第2の時間期間の終わりを検出したことに応答して、前記小電力モードから前記電力休止モードに切り換えることと、
を含む動作を実行させる、該コンピュータ可読媒体と
を備えたことを特徴とするエンドポイントコンピューティングデバイス。
【請求項14】
前記水量センサは前記第1のタイプのセンサを備え、前記第1のタイプのセンサは、リードスイッチセンサ、ホール効果センサ、または磁気抵抗センサのうちの少なくとも1つを備え、または
前記水量センサは前記第2のタイプのセンサを備え、前記第2のタイプのセンサは、パルスセンサまたはAMRセンサのうちの少なくとも1つを備えたことを特徴とする請求項13に記載のエンドポイントコンピューティングデバイス。
【請求項15】
前記動作は、
前記水量センサがパルスを出力する速度の少なくとも一部に基づいて前記第2の時間期間を計算すること
をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のエンドポイントコンピューティングデバイス。
【請求項16】
前記動作は、
前記水量センサと関連付けられた履歴回転速度データを解析することと、
前記水量センサの調整回転速度を決定することと、および
前記調整回転速度に少なくとも部分的に基づいて前記第1の時間期間を調整することと
をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載のエンドポイントコンピューティングデバイス。
【請求項17】
前記動作は、
前記水量センサと関連付けられた履歴回転速度データを、1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスへ送ることと、
前記1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスから、第3の時間期間のインジケーションを受け取ることと、および
前記第3の時間期間の少なくとも一部に基づいて前記第1の時間期間を調整することと
をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載のエンドポイントコンピューティングデバイス。
【請求項18】
前記ハウジングの外部を形成する水密シールと、
前記ハウジングの内側に配置され、電気的接続を提供するための接続部であって、前記アンテナは、前記ハウジングの内側の前記接続部に結合されおよび前記ハウジングの外部を通して延びている、該接続部と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【請求項19】
当該第1のコンピューティングデバイスの輸送中、当該第1のコンピューティングデバイスの1つまたは複数のコンポーネントから前記電源モジュールを隔離するためのトグルスイッチをさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の第1のコンピューティングデバイス。
【請求項20】
前記コンピュータ実行可能命令は、実行されるとき、当該第1のコンピューティングデバイスに、さらに、
前記センサまたは前記第1のコンピューティングデバイスに関連した状態変化を検出させ、
前記状態変化の検出の少なくとも一部に基づいて、前記トランシーバに電力を供給させることを特徴とする請求項9に記載の第1のコンピューティングデバイス。
【請求項21】
前記1つまたは複数のスーパーコンデンサは、前記通信モードの間じゅう、部分的に放電されることを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、それぞれ参照によりそれらのすべてが本明細書に組み込まれている、2016年2月5日に出願した米国特許仮出願第62/292147号明細書、および2016年12月9日に出願した米国特許仮出願第62/432431号明細書の優先権を主張する、それぞれ2017年2月2日に出願した米国特許出願第15/423512号明細書および第15/423500号明細書の優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
資源監視システムは、様々なタイプのセンサを使用して資源測定データを集め、それにより産業用途、商業用途および住宅用途のための資源消費を監視する。資源消費を監視するための技法は常に進化しているため、単純なセンサに追加機能性を提供するためのエンドコンピューティングデバイスの使用は、より陳腐なものになっている。例えば資源消費を決定するために、地理的に異なる位置に置かれたセンサからの、手動による人間に基づく資源測定データの収集を要求する代わりに、エンドコンピューティングデバイスは、有線および/または無線通信を使用して集中型位置に資源測定データを報告することができる。監視される資源のタイプの性質のため、これらのエンドデバイスおよび関連するセンサは遠隔に置かれることがあり、または位置へのアクセスが困難であり得る。したがってこれらのエンドコンピューティングデバイスは、より長い距離に渡って資源測定データを送信することが有利である。
【0003】
遠隔、または別の方法でアクセス不可能なエンドデバイスは、外部電源を容易に利用することができず、したがってバッテリ電力などの内部電源の使用を必要とする位置におけるセンサに結合され得る。エンドデバイスが資源測定データを送信する距離が長くなると、これらの内部電源に対するドレンが増加し、時間およびコスト集約的であるより頻繁な内部電源の手動交換が必要になる。したがって資源監視システムにおけるエンドコンピューティングデバイスのユーザは、送信距離と内部電源の寿命の間のトレードオフに遭遇している。
【図面の簡単な説明】
【0004】
発明を実施するための形態は添付の図を参照して説明される。図においては、参照番号の最も左側の桁は、参照番号が最初に出現する図を識別している。異なる図における同じ参照番号の使用は、同様または全く同じ項目または特徴を示す。
【
図1】資源測定データを収集する1つまたは複数のセンサに結合されたエンドデバイス、および1つまたは複数のネットワークを介してエンドデバイスから資源測定データを受け取るゲートウェイデバイスを含む例示的環境を例証する図である。
【
図2】資源データを収集し、かつ、資源を監視するための、エンドデバイス、ゲートウェイデバイス、サービスプロバイダおよびコンピューティングデバイスを含む例示的環境を例証する図である。
【
図3】センサからセンサデータを受け取り、かつ、ゲートウェイデバイスにセンサデータを送信するエンドデバイスの図形表現を例証する図である。
【
図4A】例示的エンドデバイスの構成要素の図形表現を例証する図である。
【
図4B】別の例示的エンドデバイスの図形表現を例証する図である。
【
図5】エンドデバイスのトランシーバの例示的構成要素を例証する図である。
【
図6】エンドデバイス中に実現され得る例示的電源を例証する図である。
【
図7】コンピューティングデバイスのデューティサイクルによる、コンピューティングデバイスのRFトランシーバによる信号送信のための例示的プロセスを例証する図である。
【
図8】様々なセンサと通信するように構成されたエンドデバイスの例示的センサインタフェースを例証する図である。
【
図9】第1の入力ポートに結合された入力ケーブルと関連付けられたセンサのセンサタイプを決定し、かつ、入力ポートに電圧を供給してセンサのタイプに基づいてセンサからデータを受け取るための例示的プロセスを例証する図である。
【
図10】デューティサイクルによる、比較器回路によるデータの受取りおよびデータの記憶のための例示的プロセスを例証する図である。
【
図11】エンドデバイスのための例示的ハウジングを描写した図である。
【
図12】例示的集信装置の図形表現を例証する図である。
【
図13】例示的集信装置の発光ダイオード(LED)を含む、例示的集信装置の構成要素レイアウトを例証する図である。
【
図14】集信装置の寸法を例証する、集信装置の例示的外観を例証する図である。
【
図15】集信装置の小さいサイズに関する基準を与えるために、25セントに対する集信装置の小さいフォームファクタを例証する図である。
【
図16】疑わしいイベントレポートおよび/または警報を例証する例示的グラフィカルユーザインタフェース(GUI)である。サービスプロバイダは、エンドデバイスまたはゲートウェイデバイスから受け取ったデータに基づいてGUIを生成することができる。
【
図17】監視位置に対する水使用を例証する例示的GUIである。サービスプロバイダは、エンドデバイスまたはゲートウェイデバイスから受け取ったデータに基づいてGUIを生成することができる。
【
図18】監視位置に対する水使用を例証する別のGUIである。サービスプロバイダは、エンドデバイスまたはゲートウェイデバイスから受け取ったデータに基づいてGUIを生成することができる。
【
図19A】自動化された浪費イベント追跡システムを例証するGUIである。GUIは、サービスプロバイダが1つまたは複数の顧客のためのレポートを作成し、かつ、1つまたは複数の顧客に推奨を提供するためのインタフェースを提供する。
【
図19B】自動化された浪費イベント追跡システムを例証するGUIである。GUIは、サービスプロバイダが1つまたは複数の顧客のためのレポートを作成し、かつ、1つまたは複数の顧客に推奨を提供するためのインタフェースを提供する。
【
図19C】自動化された浪費イベント追跡システムを例証するGUIである。GUIは、サービスプロバイダが1つまたは複数の顧客のためのレポートを作成し、かつ、1つまたは複数の顧客に推奨を提供するためのインタフェースを提供する。
【
図19D】自動化された浪費イベント追跡システムを例証するGUIである。GUIは、サービスプロバイダが1つまたは複数の顧客のためのレポートを作成し、かつ、1つまたは複数の顧客に推奨を提供するためのインタフェースを提供する。
【
図20】検出された浪費イベントのための解析学ログを例証するGUIである。サービスプロバイダは、エンドデバイスまたはゲートウェイデバイスから受け取ったデータに基づいてGUIを生成することができる。
【
図21】サービスプロバイダによって提供される警報を追跡する能力をユーザに提供するための自動化された警報追跡ページを例証するGUIである。
【
図22】監視される位置のための警報をサービスプロバイダが生成し、かつ、管理するためのインタフェースを例証するGUIである。
【
図23A】監視されるサイトのための資源消費情報に関する情報および特異性を例証するGUIである。
【
図23B】監視されるサイトのための資源消費情報に関する情報および特異性を例証するGUIである。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本開示の実施形態は、小電力広域ネットワーク(LPWAN)技術を使用してデータを送信する資源監視システムにおけるエンドデバイスのバッテリ寿命性能を改善するための技法に向けられている。さらに、本明細書において記述される実施形態は、複数のタイプのセンサとインタフェースし、それによりエンドデバイスの機能性、汎用性および互換性を増すように構成されたエンドデバイスを提供するための技法を含む。その上、記述される実施形態は、エンドデバイスから資源測定データを受け取る資源監視システムのゲートウェイデバイスの集信装置のサイズを低減するための技法を企図している。ゲートウェイデバイスの集信装置のサイズを低減することにより、より大きい集信装置を有するゲートウェイデバイス中で遭遇される熱散逸が低減され、それにより、より少ないエネルギーを消費する、より小型でよりコンパクトなゲートウェイデバイスをもたらし得る。その上、集信装置のサイズの低減は、モバイルアプリケーション(例えば無人航空機に取り付けられた)における使用をも可能にする。さらに、集信装置サイズの低減は、増加した機能性のためにオープンハードウェアソケットに差し込まれる集信装置を可能にする既存のフォームファクタ中に実現される集信装置を可能にし得る。
【0006】
資源監視システムは、監視位置で資源を監視し、かつ、1つまたは複数のゲートウェイデバイスに資源測定データを送信するためにセンサに結合された1つまたは複数のエンドデバイスなどのデバイスのネットワークを含むことができる。様々な例では、エンドデバイスは、LPWAN技術(例えばLoRaWAN(登録商標)、GREENWAVE(登録商標)など)を使用して資源測定データを送信し、短距離無線通信技術(例えばZIGBEE(登録商標)、BLUETOOTH(登録商標)など)を使用して提供される通信より長い距離に渡る小電力通信を提供することができる。
【0007】
いくつかの例では、エンドデバイスは、外部電源を利用できないように、また、内部電源(例えばバッテリ、バッテリバンクなど)を使用して電力が供給され得るように配置され得る。距離に応じてエンドデバイスは資源測定データを送信しなければならず、データを運ぶ信号は、比較的大きい電力信号(例えば1/2ワット、1ワットなど)であってもよい。しかしながら様々な例では、内部バッテリによって提供されるピーク電流は、エンドデバイスが大電力信号を送信するためには不十分であることがあり得る。本明細書において記述される技法は、これらの比較的大きい電力通信のための十分な電力を提供するためのスーパーコンデンサの使用を企図している。いくつかの例では、エンドデバイスのバッテリは、システム構成要素(例えばマイクロプロセッサ、電圧コンバータなど)に電力を提供することができ、一方、スーパーコンデンサは、比較的大きい電力送信のためのトランシーバに電力を提供することができる。いくつかの例では、エンドデバイスは、資源測定データを周期的に送信することができる。このような例では、スーパーコンデンサは、通信モードにある間、短い時間期間(例えば10ミリ秒、100ミリ秒など)に渡ってトランシーバおよび/またはトランシーバ構成要素にのみ電力を供給することができ、また、より長い時間期間の間(例えば30秒、1分、5分など)、小電力モードを維持する。いくつかの例では、スーパーコンデンサは、通信モードでトランシーバに電力を提供する際に、少なくとも部分的に放電することができる。スーパーコンデンサが信号を送信するためのトランシーバへの電力の供給を終了すると、バッテリは、より小さい電力モードの間、より長い時間期間に渡ってスーパーコンデンサを再充電し、次の送信のためにスーパーコンデンサを充電することができる。この方法によればエンドデバイスは、より小さい電力モードにある間、バッテリ電力を使用してセンサから資源測定データを受け取り、かつ、記憶することができ、また、スーパーコンデンサによって電力が供給される比較的大きい電力信号を使用して資源消費データを周期的に送信することができる。
【0008】
いくつかの例では、エンドデバイスは、クーロンカウンタを有するガスゲージを含むことができる。クーロンカウンタは、小電力モードの間、スーパーコンデンサを充電するためにバッテリから放出されるクーロン(例えばアンペア秒)をカウントし、バッテリから放出されるエネルギーの量、および/またはバッテリ中に残留するエネルギーの量を決定することができる。いくつかの例では、ガスゲージは、閾値クーロンカウントを超えてバッテリから流れる電流の量を制限し、スーパーコンデンサを充電する際に、バッテリが過度に速く放電するのを防止することができる。いくつかの例では、これは、バッテリの寿命を延長することができる。
【0009】
様々な例では、エンドデバイスは、複数のタイプのセンサとインタフェースするように構成されたセンサインタフェースを含むことができる。例えばセンサインタフェースは、3線式自動計測(AMR)センサ、ホール効果センサ、リードスイッチセンサ、パルスセンサおよび磁気抵抗器センサを含む複数のタイプのセンサからのデータのエンドデバイスによる受取りを許容することができる。様々な例では、センサインタフェースは、すべての上記センサからの入力を受け入れる(例えば複数のポートを使用して)ように構成される単一接続を含むことができ、また、単一接続を使用してセンサからデータを収集する。この方法によればエンドデバイスは、追加機能性、汎用性、および複数のセンサタイプの間の完全な互換性を提供することができる。
【0010】
いくつかの例では、エンドデバイスはデューティサイクルを有することができ、それによりセンサから資源測定データを受け取るためにデータ収集回路またはモジュールがパワーオンされ、また、バッテリ電力を節約するためにパワーダウンされる。いくつかの実例では、デューティサイクルは、製造時および/または設置時に、エンドデバイスに対して固定されるか、または予め定義され得る。様々な例では、エンドデバイスは、1つまたは複数のモジュール、回路、および/またはエンドデバイスがセンサインタフェースのポートを介してセンサデータを受け取るデューティサイクルを動的に修正するように構成されたアルゴリズムを含むことができる。例として、エンドデバイスは、センサインタフェースを介してエンドデバイスにデータを提供しているセンサのタイプを決定することができる。いくつかの例では、エンドデバイスは、様々な方法でセンサのタイプのインジケーションを受け取ることができる。例えばエンドデバイスは、1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスから、またはエンドデバイスの別の入力ポート(例えばユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ユニバーサル非同期受信機/送信機(UART)ポートなど)に接続されたケーブルを介して別のコンピューティングデバイスから、ネットワークを介してセンサタイプのインジケーションを受け取ることができる。いくつかの例では、エンドデバイスは、センサタイプを通して循環して、センサインタフェースを介してデータを提供しているセンサのタイプを決定し、またはセンサから受け取ったデータのフォーマットまたはタイプに基づいてセンサタイプを推定することができる。
【0011】
上で言及したように、データ収集および記憶回路、またはエンドデバイスのモジュールがセンサから資源測定データを受け取るためにパワーオンされ、また、バッテリ電力を節約するためにパワーダウンされるデューティサイクルは、センサのタイプに基づいて動的に修正され得る。例えばエンドデバイスは、更新されたデューティサイクルを計算することができるか、またはサーバコンピューティングデバイスからネットワークを介して受け取ることができる。更新されるデューティサイクルは、センサの回転速度、センサがパルスを出力する速度などのセンサのタイプの様々なパラメータに基づくことができる。様々な例では、デューティサイクルを動的に変化させることにより、デューティサイクルの電力休止時間期間が延長され、それによりバッテリ電力を節約することができ、その一方でデータ収集および記憶構成要素ならびに回路が適切な時間にパワーオンされ、有効なデータ収集および記憶を維持することを保証することができる(例えば測定の「欠落」を防止するために)。
【0012】
いくつかの例では、ゲートウェイデバイスは、小さいフォームファクタを有する集信装置を含むことができる。例えば集信装置は、約1.3インチ(3.30cm)×0.96インチ(2.44cm)×0.19インチ(0.48cm)の寸法を有することができ、約0.24立方インチ(3.9立方cm)の総体積をもたらす。いくつかの例では、集信装置の小さいサイズは、電力の有効な使用を要求し、その結果、損失によって集信装置から散逸される熱がより少なくなり得る。いくつかの例では、集信装置はXBee(登録商標)インタフェース規格に準拠することができる。さらに、集信装置は、同時二重チャネルすなわちダイバシティ動作を可能にするアンテナを有する2つの無線を含むことができ、両方のアンテナは同じチャネルをリスニングする。いくつかの例では、両方の無線は、1ワットの電力で、異なる周波数で同時に信号を送信するように構成される。
【0013】
様々な実施形態では、本明細書において記述される技法および/またはシステムは、エンドデバイスおよび/またはゲートウェイ収集デバイスによって消費されるバッテリ電力の量を低減することによってエンドデバイスの働きを改善することができる。さらに、電力消費が低減され、また、バッテリ寿命が長くなるにもかかわらず、本明細書において記述される技法および/またはシステムは、資源データの高分解能送信を可能にする(例えば1秒おき、1分おきなど)。したがってシステムおよび方法は、様々な利点の中でもとりわけ機器動作を改善し、バッテリ寿命を節約し、信号の大電力送信を提供し、また、エンドデバイスおよびゲートウェイ収集デバイスのための機能性を維持する。
【0014】
例示的アーキテクチャ
図1は、本開示の実施形態による、監視位置108で資源を監視するために1つまたは複数のエンドデバイス104および106から資源測定データを受け取るための1つまたは複数のゲートウェイデバイス102を含む例示的環境100を例証したものである。
【0015】
いくつかの実施形態では、監視位置108は、卸売店、食料雑貨店、レストラン、洗車機、オフィスビルディング、住宅、石油精製所、農業設備(例えば農場)、船積み位置、または資源110などの1つまたは複数の資源を使用する任意の位置を表すことができる。本開示の文脈で理解され得るように、資源110は、水、電気、空気、燃料(ガソリン、ディーゼル、灯油など)などの1つまたは複数の資源を含むことができ、また、いくつかの実施形態では、監視位置108への、および監視位置108からの入力および/または出力を含むことができる。例えば資源110は、浄水または飲用水および/または汚水を表すことができる。
【0016】
監視位置108は、1つまたは複数のゲートウェイデバイス102ならびに1つまたは複数のエンドデバイス104および106を含むことができ、これらはそれぞれ1つまたは複数のセンサ112、114および116と動作結合される。
図1に例証されているように、センサ112はゲートウェイデバイス102に入力を提供し、センサ114はエンドデバイス104に入力を提供し、また、センサ116はエンドデバイス106に入力を提供している。いくつかの実施形態では、個々の機器(ノードとも呼ばれる)は、個々のそれぞれのノードに対する資源を監視するためのセンサを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサは、それぞれのゲートウェイデバイスまたはそれぞれのエンドデバイスと結合され得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス104および106は、ゲートウェイデバイス102と無線で通信することができ、そのゲートウェイデバイス102は、ネットワーク118と無線で通信することができる。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス102は、ネットワーク118と直接通信することができる。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス102ならびにエンドデバイス104および106は、メッシュネットワークの形態であってもよく、ゲートウェイデバイス102は、ネットワーク118との通信インタフェースを提供する。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス102ならびにエンドデバイス104および106は、ネットワーク上には提供されないチャネル、または監視位置108によって提供される通信手段を介してネットワーク118と通信することができる。すなわちゲートウェイデバイス102ならびにエンドデバイス104および106は、監視位置108とは独立してネットワーク118と通信し、ネットワーク輻輳を低減し、また、ネットワーク安全保護を改善することができる。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス102ならびにエンドデバイス104および106は、任意の有線または無線接続を介してネットワーク118と通信することができる。ゲートウェイデバイス102ならびにエンドデバイス104および106については、以下で本開示の様々な図に関連しても考察される。
【0017】
監視位置108は、それには限定されないが、冷却塔120(例えば蒸発冷却プロセスおよび/またはシステム)、洗車機122、水質調整剤124、シンク126、洗面所128、および/またはヒータ、コンピュータ、テレビジョン、移動電話、照明、ポンプ、ビルディング、灌漑、電気、ガス、HVAC、プログラマブルロジックコントローラ、センサなどの機器130および132などの1つまたは複数の機器(すなわちノード)を含むことができる。本開示の文脈で理解され得るように、監視位置108は、任意のタイプの実業、統治機関、産業、学術協会、学校、病院、風景、農業および/または住宅の設備を表すことができ、また、任意の関連する機器130および132を含むことができる。さらに、監視位置108は、監視位置108の占有を監視または測定するための追加センサ、温度、湿度、圧力、資源の導電率、資源の化学的組成(例えばpH)、または監視位置108における気象、および/または監視位置における安全保護システムを監視または測定するための環境センサを含むことができる。
【0018】
いくつかの実施形態では、機器132は、監視位置108の外側に配置されることが可能であり、また、別のビルディングの中、地面の上、または地中に配置され得る。いくつかの実施形態では、機器132は、資源110と同じまたは別の資源を監視することができる。本開示の様々な図に関連して記述されているように、機器132は、ハードワイヤード電力を利用することができないサイト、またはそれが電力を提供するのに実際的または経済的ではないサイト(例えば野原、地下、井戸の中など)に配置され得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス106は、バッテリ電力ならびに小電力送信機および受信機を使用してゲートウェイデバイス102と通信することができる。このような事例では、この実施態様は、監視位置108における設置コストを低減することができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のセンサ112、114および116を使用して、監視位置108において消費された資源が監視され得る。例えば個々の機器は独自のセンサと関連付けられ、一方、いくつかの実施形態では、例えば給水本管または電気本線を監視するために1個のセンサのみが使用され得る。いくつかの実施形態では、水消費および電気消費などの複数のタイプの資源が監視位置で監視され得る。いくつかの実施形態では、複数のセンサからのデータがまとめて結合され、および/または解析されて、関連する資源消費を有する仮想ノードを生成することができる。例えばセンサ114によって提供される冷却塔120からの遠隔測定データを使用して、センサ112によって監視される資源消費に対する冷却塔120の影響が除去され得る。いくつかの実施形態では、複数のセンサを使用して、本明細書において記述されるシステムおよび方法によって提供されるデータの分解能が改善され得る。いくつかの実施形態では、複数のセンサからのデータが決定され、かつ、相関されて、監視位置108における動作に洞察を提供することができる。例えば監視位置108の占有が水および/または電気使用と共に決定され、それにより動作および/または機械的浪費が決定され、および/または資源消費がいつ動作手順の範囲内であるかが決定され得る。別の例では、蒸発冷却システム中の水の導電率またはpHが水および/または電気使用と共に監視され、それにより動作および/または機械的浪費が決定され、および/または資源消費がいつ動作手順の範囲内であるかが決定され得る。別の例では水温が監視され、適切な手洗いのためのリミット内であることが検証される(例えば食料取扱者、病院などのために)。別の例では空気温度が監視され、冷凍機および冷蔵庫が食料安全のためのリミット内であることが保証され、また、保存時間が最長化され、かつ、廃棄が最少化される。
【0020】
いくつかの実施形態では、資源消費は、位置サイズ、位置容量、位置生産性、人の数、生産される対象の数などの様々な要因を使用して正規化され得る。例えばこれらの正規化要因は、ゲートウェイデバイス102、エンドデバイス104および106、または監視位置108における追加機器によって監視されることが可能であり、および/または正規化要因は第三者から獲得され得る。例えば位置における顧客トラフィックを監視するために、監視位置108および/またはゲートウェイデバイス102は、監視位置108における多数の独自の顔をカウントするビデオカメラを含むことができ、それにより監視位置における個人の数の正確なカウント(または1分当たり、1時間当たりなどの個人の数)を提供することができる。別の例として気象情報は、インターネットなどの公共または私用気象源から獲得され得る。
【0021】
図2は、資源データを収集し、かつ、資源を監視するための、1つまたは複数のゲートウェイデバイス202、1つまたは複数のエンドデバイス204、1つまたは複数のサービスプロバイダ206、および1つまたは複数のコンピューティングデバイス208を含む例示的環境200を例証したものである。
【0022】
例示的環境200は、本明細書において記述されている技法およびシステムを実現するために使用することができる。環境200は、本明細書において記述されているデータを集め、かつ、処理するように構成されたゲートウェイデバイス202およびエンドデバイス204などの複数のデバイスを含む。環境200は、処理および解析学をさらに提供することができる1つまたは複数のサービスプロバイダ206をも含む。サービスプロバイダ206は、警報、レポート、解析学、グラフィカルユーザインタフェースなどを例えばコンピューティングデバイス208および/またはゲートウェイデバイス202へ通信するように構成される。様々な例では、ゲートウェイデバイス202、エンドデバイス204、サービスプロバイダ206およびコンピューティングデバイス208は、1つまたは複数のネットワーク210を介して通信することができる。
【0023】
ゲートウェイデバイス202は、それらに限定されないが、携帯型デバイスまたは固定デバイスを含む様々なデバイスのうちの任意の1つを個々に含むことができる。例えばデバイスは、データロガー、埋設システム、監視デバイス、スマートフォン、移動電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯型コンピュータ、サーバコンピュータまたは任意の他の電子デバイスを備えることができる。
【0024】
ゲートウェイデバイス202は、1つまたは複数のプロセッサ212およびメモリ214を含むことができる。プロセッサ212は、単一の処理装置または多数の装置であってもよく、これらの各々は、複数の異なる処理装置を含み得る。プロセッサ212は、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、中央処理装置(CPU)、図形処理装置(GPU)、安全保護プロセッサなどを含むことができる。あるいは、または追加で、本明細書において記述されている技法のうちのいくつかまたはすべては、1つまたは複数のハードウェア論理構成要素によって少なくとも部分的に実施され得る。例えば、また、非制限で、使用され得るハードウェア論理構成の例証的タイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準品(ASSP)、状態マシン、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、他の論理回路機構、システムオンチップ(SoC)、および/または命令に基づいて動作を実施する任意の他のデバイスを含む。様々な能力の中でも、とりわけプロセッサ212は、メモリに記憶されているコンピュータ可読命令を呼び出し、かつ、実行するように構成され得る。
【0025】
メモリ214は、コンピュータ可読媒体のうちの1つまたは組合せを含むことができる。本明細書において使用されているように、「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含む。
【0026】
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールまたは他のデータなどの情報を記憶するために任意の方法または技術で実現される、揮発性および不揮発性、取外し可能および非取外し可能媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、それには限定されないが、位相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、デジタル汎用ディスク(DVD)または他の光記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、またはコンピューティングデバイスによるアクセスのために情報を記憶するために使用され得る任意の他の媒体を含む。
【0027】
一方、通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波などの変調されたデータ信号中の他のデータを含む。本明細書において定義されているように、コンピュータ記憶媒体は通信媒体を含まない。
【0028】
メモリ214は、内部のハードウェアおよびサービス、ならびに他のモジュール、構成要素およびデバイスの便宜のためのデバイスに結合されたハードウェアおよびサービスを管理するように構成されたオペレーティングシステムを含むことができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のゲートウェイデバイス202は、1つまたは複数のサーバ、またはネットワークサービス(例えばクラウドサービス)内で動作する他のコンピューティングデバイスを含むことができ、または、メッシュネットワークなどを形成することができる。ネットワーク210は、インターネット、移動電話ネットワーク(MTN)、Wi-Fi、セルラーネットワーク、メッシュネットワークおよび/または他の様々な通信技術を含むことができる。
【0029】
上で考察した技法は、ハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの組合せの中で実現され得る。ソフトウェアの文脈では、動作は、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表し、コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、記載されている動作を実施するためのデバイスを構成する。一般に、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実施し、または特定の抽象データタイプを実現する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネントデータ構造などを含む。
【0030】
ゲートウェイデバイス202は、最も単純にはセンサを含まなくてもよい。あるいはゲートウェイデバイス202は、それらに限定されないが、水量計、電気計、ガス量計、加熱、換気および空気調和(HVAC)センサ/監視、および/または任意の汎用または専用センサ入力を含む1つまたは複数のセンサ216を含むことができる。センサ216は、連続的に、もしくは任意のインターバルで周期的に、または要求に応じてデータを監視することができる。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス202は、追加センサを受け取るための、または追加センサデータを受け取るための1つまたは複数の拡張ポートを含むことができる。いくつかの実施形態では、センサ216は、1つまたは複数のパルス、またはビルディング内の給水本管に沿った水センサなどのプラントユーティリティと共に統合されたセンサからのデータを受け取る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の入力および/またはセンサ216は光学的に隔離され、入力の損傷からゲートウェイデバイス202を保護することができる。
【0031】
ゲートウェイデバイス202は、電力格子などのネットワークから電力を受け取る電力モジュール218をも含むことができ、また、電力格子が遮断された場合にゲートウェイデバイス202に電力を供給するための1つまたは複数の無停電電源(UPS)をも含むことができる。例えば電力モジュール218は、過度に長い期間に渡って電力が停止した場合の状態を決定するタイマを含むことができ、また、ゲートウェイデバイス202のデータ破損、データ損傷またはデータ紛失を伴うことなくゲートウェイデバイス202を停止させることができる。いくつかの実施形態では、電力モジュールは、1つまたは複数の電力フィルタを含む。いくつかの実施形態では、電力モジュール218は、ゲートウェイデバイス202がパワーダウン状態にある間、電源を監視することができ、また、電力が回復されるとデバイスを再始動させることができる。いくつかの実施形態では、電力モジュール218は、停電が検出されるとエラーメッセージを送ることができる。いくつかの実施形態では、電力モジュール218は、電力損失の後、センサ216データの連続送信および/またはエンドデバイス204との連続通信またはネットワーク210を介した連続通信を許容するために十分な電力を提供することができる。
【0032】
ゲートウェイデバイス202は、他のゲートウェイデバイスまたはエンドデバイス(例えばメッシュネットワーク内の)と通信するための、および/またはネットワーク210を介して通信するための通信モジュール220を含むことができる。例えば通信モジュール220は、任意の小電力、長距離広域ネットワークを介したエンドデバイス204との通信のためのアンテナを含むことができる。いくつかの実施形態では、通信モジュール220は、エンドデバイス204と交渉して、例えばエンドデバイス204のバッテリ寿命を最長化するための最適無線リンクを決定することができる。通信モジュール220のこれらおよびさらなる態様は、本開示の様々な図に関連して記述される。いくつかの例では、ゲートウェイデバイス202は、それぞれ送信および受信能力を有する2つの独立した無線周波数経路を含む集信装置262をさらに含むことができる。いくつかの例では、集信装置262は、XBee(登録商標)インタフェース規格などの様々な規格に準拠することができ、また、ISM、セルラーおよびWi-Fiを含む他の無線との共存を許容することができる。集信装置262の詳細についてのさらなる考察は、
図12~15の説明の中で見出され得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス202は、本明細書において考察される警報および/またはレポートをゲートウェイデバイス202に配置されるユーザに提示するために、視覚または音声インタフェース(例えばテキスト-スピーチ能力を有する)を提供するための1つまたは複数のディスプレイ、LED、ブザーおよび/またはスピーカを含むことができる。例えばユーザは、警報、レポート、推奨などを精査するためにゲートウェイデバイス202と対話し、かつ、対策を実現して、サイトにおける浪費を低減することができる。問題に対処し、または問題を解決すると、ユーザは、直接(例えばタッチパッドディスプレイ、オンボードボタン、キーボード、マイクロホンなどを介して)、またはクラウド(例えばスマートフォンアプリケーション、ウェブサーバなど)を介してゲートウェイデバイス202と対話し、問題の状態、例えば問題が解決されたかどうか、推奨が有用であったかどうか、問題が解決されなかったかどうかなどを示すことができる。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス202においてインジケーションを受け取ると、インジケーションは、精査のため、および解析学、レポート、推奨などへの組込みのためにサービスプロバイダ206へ送信され得る。
【0034】
エンドデバイス204は、1つまたは複数のプロセッサ222、メモリ224、センサ226、電力モジュール228および通信モジュール230を含むことができ、これらの各々は、ゲートウェイデバイス202のプロセッサ212、メモリ214、センサ216、電力モジュール218および/または通信モジュール220と同様に実現され得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス204は、ゲートウェイデバイス202から遠隔で動作することができ、例えば井戸の底で動作することができる。このような例では、エンドデバイス204は、ポンプなどを監視することができる。いくつかの実施形態では、センサ226は、3線式自動計測(AMR)ユニット(センサまたは例えばSENSUS、NEPTUNEおよび/またはK-FRAMEによって提供されるプロトコルと結合された)、ホール効果/磁気抵抗器センサを有するインタフェース、誘導性-容量性(LC)センサ、および/またはパルスセンサインタフェースを含むことができる。いくつかの実施形態では、電力モジュール228は、塩化チオニルリチウム(Li-SOCl
2)バッテリなどのリチウムバッテリを含むことができる。いくつかの実施形態では、通信モジュール230は、特定のプロトコルおよび/または特定の実施態様位置に従って、例えば米国における915MHz、欧州における868MHz/433MHz、オーストラリア連邦における430MHz、日本における923MHzなどの1つまたは複数の産業、科学および医療(ISM)バンド内で通信する1つまたは複数のアンテナを介してゲートウェイデバイス202と通信することができる。いくつかの実施形態では、通信モジュール230は、様々な動作領域要求事項に従って構成され得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス204は、SEMTECHによって提供されるLoRa変調プロトコルに従って、またはLoRa Allianceによって提供されるLoRaWAN仕様に従って、例えば長距離広域ネットワークを介してデータを送信し、かつ、受信することができる。いくつかの実施形態では、通信モジュール230は、GFSK(ガウス周波数シフトキーイング)またはFSK(周波数シフトキーイング)リンク能力を含む。いくつかの実施形態では、通信モジュール230は、IEEE 802.11、Wi-Fi、セルラー、3Gまたは4G LTEネットワーク、LAN、WAN、有線または無線ネットワークなどのうちの任意の1つを介して通信することができる。エンドデバイス204およびゲートウェイデバイス202のさらなる詳細は、
図3~15に関連して提供される。
【0035】
サービスプロバイダ206は、1つまたは複数のプロセッサ232、メモリ234および通信モジュール236を含むことができ、これらの各々は、ゲートウェイデバイス202のプロセッサ212、メモリ214および/または通信モジュール220と同様に実現され得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、サービスプロバイダ206は、履歴データ240モジュール、資源シグネチャ242モジュール、レポート/警報モジュール244、自動解析246モジュール、グラフィカルユーザインタフェース248モジュールおよび/またはデバイス管理モジュール250などの1つまたはモジュールを含む解析学モジュール238を含むことができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、解析学モジュール238は、ゲートウェイデバイス202および/またはエンドデバイス204から資源使用に関する入力を受け取ることができ、また、データを解析して履歴データを生成することができる。さらに、解析学モジュール238は、データを受け取り、かつ、データを履歴データと比較して疑わしいイベントを決定することができる。いくつかの実施形態では、解析学モジュール238は、現在および/または履歴データを複数の位置の間で比較することができる。いくつかの実施形態では、解析学モジュール238は、監視位置におけるセンサから集められた、および/または第三者源から集められたデータを使用して、サイト使用、サイト生産、温度、気象などの要因によって現在および/または履歴データを正規化することができる。いくつかの実施形態では、解析学モジュール238は、機械的および/または動作的浪費を決定することができる。いくつかの実施形態では、解析学モジュール238は、適切な、または不適切な資源使用などの資源使用を示す1つまたは複数のシグネチャを生成することができる。いくつかの実施形態では、解析学モジュール238は、1つまたは複数のレポート、警報、推奨および/またはグラフィカルユーザインタフェースを生成することができる。
【0038】
いくつかの実施形態では、サービスプロバイダは、解析学を実施して、実時間および履歴資源使用ならびに識別された特定のイベントを、1)特定の警報の対象、テキスト、イメージ、マニュアル、受信機リスト、閾値類別化など、および/または2)管理のために履歴レポートに含めるために、管理者、経営陣、持続可能性レポート、コンプライアンス報告、動機付けプログラム、ゲーミフィケーション特徴などにマップする。
【0039】
いくつかの実施形態では、資源消費データは、メタデータ(例えばサイト特化またはノード特化動作知識など)と結合され、最良管理実践、標準動作手順、および浪費制御における管理者の成功、資源使用を最適化することなどとのコンプライアンスなどの管理者の実践および動作上の実践に対する透明性を創出する。この同じデータは、管理者の報告、持続可能性プログラムコンプライアンス報告、機器較正、実際対予測消費レポート、ベンダー責任能力、価値工学、セクターに対する資源依存性、コンプライアンス報告の目的のため、およびサイト間の競合、所与のサイト、サイト間、会社、セクターなどにおける有効な資源使用のゲーミフィケーションなどのスタッフ動機付けイニシアチブのために複数の位置に渡っても比較され得る。
【0040】
例えば洗車動作においては、高分解能報告および解析学は、多くの位置に渡る標準車両に対する洗車トレインの異なる部分における水使用、特定のサイトの過去の試験、製造者クレーム、同様の洗車ユニット、産業規格などを自動的に比較することができる。
【0041】
この例では、洗車資源使用情報における特異性が、警報の特定のサブパートをテキスト、図形、マニュアル、顧客特化またはノード特化最良管理実践および/または標準動作手順にマッピングすることによって形成されるイベント特化応答をトリガする。使用情報および特定のイベントを詳述するために適合され得る例示的警報、テキスト、図形およびレポートは、本開示の
図16~23Bに関連して記述される。
【0042】
いくつかの実施形態では、イベントおよびレポートは実時間で追跡され、また、データを使用してスタッフ動機付けイニシアチブが駆動され、それによりゲーミングおよびまたは管理者の認識プラットフォームにおける最適資源使用のためのサイトおよび個人による比較および競争を許容する方法でポイントが蓄積され、かつ、報告される認識モードまたはゲーミフィケーションモードにおける浪費イベントの速やかな解決に対して位置が報奨され得る。洗車される自動車当たりの水の最少ガロン、電気のkwhなどのメトリックスは、他の法人の持続可能性入力がしているようにゲーミング環境においてポイントを獲得し、スタッフおよび出資者がゲーミングおよび認識技法によって動機付けられる対話環境を創出して、資源消費、法人の持続可能性イニシアチブを最適化する。
【0043】
冷却塔および/または蒸発冷却システムに関連する別の例では、高分解能報告および解析学は、異なるローディング温度、異なる水状態(例えば導電率、pH、温度、圧力、流量など)、気象条件、サイトにおけるその前の動作条件における水使用、同様の、または変化するローディングおよび気象条件の下で動作する同様の容量の他の冷却塔、ならびに他のメタデータを自動的に比較し、特定の浪費イベントおよび資源使用最適化のための機会を識別することができる。
【0044】
この冷却塔例では、上記情報における特異性が、警報の特定のサブパートをテキスト、図形、マニュアル、顧客特化またはノード特化最良管理実践および/または標準動作手順にマッピングすることによって形成されるイベント特化応答をトリガする。使用情報および特定のイベントを詳述するために適合され得る例示的警報、テキスト、図形およびレポートは、本開示の
図16~23Bに関連して記述される。
【0045】
実時間および履歴データを使用してスタッフ動機付けイニシアチブが駆動され、それによりゲーミングおよび/または管理者の認識環境における最適資源使用のためのサイトおよび個人による比較および競争を許容する方法でポイントが蓄積され、かつ、報告される認識モードまたはゲーミフィケーションモードにおける浪費イベント(または提出される最適化革新)の速やかな解決に対して位置が報奨され得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、デバイス管理モジュール250は、ゲートウェイデバイス202および/またはエンドデバイス204の状態を監視して、デバイスが公称範囲内で動作しているかどうかを決定することができる。デバイス202および/または204が問題を示している(またはデバイス202および/または204からの他のフィードバックに応答中である)場合、デバイス管理モジュール250は、警報を生成してデバイスを調査することができる。いくつかの実施形態では、デバイス管理モジュール250は、ゲートウェイデバイス202およびエンドデバイス204の通信および報告特性を監視し、かつ、変更して、電力使用を最少化することができる。例えばデバイス管理モジュール250は、データ(例えば1秒おき、1分おき、時間単位、週単位、月単位などで記録されるデータ)の分解能を制御することができる。いくつかの実施形態では、デバイス管理モジュール250は、デバイス202および204がプッシュデバイスであるか(例えばデータが送信されるべきである場合、デバイスはそれら自体の上で通信を開始する)、またはプルデバイスであるか(例えばデバイスは、ゲートウェイデバイス202またはサービスプロバイダ206によって要求されるべきデータを待機する)どうかを設定することができる。いくつかの実施形態では、デバイス管理モジュール250は、デバイス202および/または204の送信電力を制御することができる。
【0047】
コンピューティングデバイス208は、1つまたは複数のプロセッサ252、メモリ254および通信モジュール256を含むことができ、これらの各々は、ゲートウェイデバイス202のプロセッサ212、メモリ214および/または通信モジュール220と同様に実現され得る。さらに、コンピューティングデバイス208は、
図16~23Bに関連して記述されるように、コンピューティングデバイス208におけるグラフィカルユーザインタフェースを表示するか、または別の方法で提示するためのグラフィカルユーザインタフェース258を含むことができる。
【0048】
環境200は、コンピューティングデバイス208を使用するための1つまたは複数のユーザ260をも含む。1つまたは複数のユーザ260は、コンピューティングデバイス208と対話して様々な動作を実施することができる。
【0049】
図3は、例えばセンサ302、エンドデバイス304およびゲートウェイデバイス306を含むシステム300の図形表現を例証したものである。
図3における(および本開示全体を通した)構成要素は例示的目的にすぎず、また、本明細書において記述されるシステム、デバイスおよび技法は、本明細書において考察または例証される特定の例、実施態様、構成要素および/またはアーキテクチャに限定されない。
【0050】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス304は、センサ302などのその接続されているセンサからデータを捕獲する機能を実施する。例えばエンドデバイス304は、水流計に接続されることが可能であり、また、水センサを通過した水流体積(例えば総流量、瞬時流量、時間期間に渡る流れなど)を捕獲および/または読み出すことができる。このデータはタイムスタンプされることが可能であり(例えばエンドデバイス304において)、また、ゲートウェイデバイス306へ送信され得る(例えば報告され得る)。水の文脈における例示的センサデータは、それには限定されないが、温度、湿度、圧力、流量、導電率、pH、光学的透明度、濁りなどを含むことができる。いくつかの実施形態では、エンドデバイス304は、1つまたは複数の有線または無線接続を介して1つまたは複数のセンサ302に接続され得る。例えば接続は、それらに限定されないが、Modbusプロトコル、M-Busプロトコル、無線M-Busプロトコル、L-Busプロトコル、RTHプロトコル、HARTプロトコル、WirelessHARTプロトコル、ZigBee、Sensus UI-1203プロトコル、Neptune ARB Vプロトコル、Neptune ProReadプロトコル、レガシー2線式TouchReadプロトコル、K-Frameプロトコルなどのうちの1つまたは複数、および本明細書において考察される任意のプロトコルまたは規格を含むことができる。いくつかの実施形態では、エンドデバイス304は、センサ302からデータをプルすることができ、また、いくつかの実施形態では、センサ302は、エンドデバイス304へデータをプッシュすることができる。例えばエンドデバイス304は、センサ302に照会し、センサ302と関連付けられた1つまたは複数のレジスタを読み出し、またはエンドデバイス304は、センサ302によってエンドデバイス304へ送信されたデータを受け取ることができる。
【0051】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス304は、追加エンドデバイスのためのリピータとして機能することができる。すなわちいくつかの実例では、エンドデバイスは、エンドデバイス304へデータを送信することができ、エンドデバイス304は、引き続いてゲートウェイデバイス306へデータを送信することができる。いくつかの実施形態では、エンドデバイス304は、追加エンドデバイスのためのコンバータとして機能することができ、または会社特化、または別の方法で所有権を主張できるプロトコルを使用して通信するセンサは、エンドデバイス304へデータを送信することができ、エンドデバイス304は、引き続いて非標準または所有権を主張できるデータを標準または所有権を主張できないプロトコルに変換することができ、エンドデバイス304は、引き続いてゲートウェイデバイス306へデータを送信することができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス304とゲートウェイデバイス306の間の通信は、SEMTECH LoRa変調技法および/またはトランシーバに従う変調技法および/またはトランシーバを使用した無線リンクであってもよい。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306と1つまたは複数のエンドデバイス304の間の通信は、LoRa変調技法を使用したSEMTECHトランシーバによって、または他の変調技法を使用したSEMTECHトランシーバによって容易にされ得る。一般に、ゲートウェイデバイス306と1つまたは複数のエンドデバイス304の間の通信は、任意の小電力長距離広域ネットワーク通信プロトコルを含むことができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306は、1つまたは多くのエンドデバイス304の間にデータ集信装置を含むことができる。ゲートウェイデバイス306の機能のうちの1つは、個々のエンドデバイスからデータを収集し、データをフォーマット化し、かつ、1つまたは複数のサービスプロバイダへデータを送信することであってもよい。例えばゲートウェイデバイス306は、サービスプロバイダ(サービスプロバイダ206など)へデータをプッシュすることができ、またはデータはゲートウェイデバイス306からプルされ得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306とサービスプロバイダ206の間の通信はセルラー接続であってもよく、また、4G LTE CAT 1、CAT 3またはCAT-M1モデムを使用することができる。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306とサービスプロバイダ206の間の通信は、Wi-Fiまたは他の無線LAN(IEEE 802.11)、有線LAN(IEEE 802.3)、衛星電話(IRIDIUM)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)(IEEE 802.15)であってもよい。当然、任意の有線または無線接続を使用して、ゲートウェイデバイス306とサービスプロバイダ206の間の通信が提供され得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、システム300は、1つまたは複数の国際電気通信連合(ITU)地域に従って動作することができる。いくつかの実施形態では、システム300は、ITU地域1(例えば、欧州、アフリカ、中東および以前のUSSRを含むEU868MHz ISMバンド(863から870MHz))で動作することができ、いくつかの実施形態では、システム300は、ITU地域2(北および南アメリカを含むUS915MHz ISMバンド(902から928MHz))で動作することができ、また、いくつかの実施形態では、システム300は、ITU地域3(アジア、インドネシア、インドおよびオーストラリア連邦の大部分における動作を許容する中華人民共和国779から787MHz ISMバンド、日本、香港、台湾、シンガポール共和国、タイ王国、その他における動作を許容するAS923 915~928MHz ISMバンド)で動作することができる。本明細書において開示されているシステム300を国際的に異なる地域(ITU地域1、2または3)に適合させるために、いくつかの実施形態は、RF(無線周波数)構成要素(例えば表面弾性波(SAW)フィルタ、集中定数整合、アンテナなど)、およびソフトウェア再構成の変更を含む。一般的に言えば、システム300は、400MHzから960MHzの間の任意の周波数に適合されることが可能であり、また、LoRa(LoRa Allianceに従うような長距離広域ネットワーク)、FSK(周波数シフトキーイング)、GFSK(ガウス周波数シフトキーイング)、OOK(オン-オフキーイング)変調または任意の小電力広域ネットワーク変調技法のいずれかのために構成され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、
図3でエンドデバイス304に結合されているアンテナは、GFSKリンク能力および/または915MHz ISMリンク308を含むことができる1つまたは複数の915MHz ISMアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、エンドデバイス304は、GFSKモードのために再構成可能なソフトウェアを含む1つまたは複数のLoRaトランシーバを含むことができ、IEEE 802.15.4g(WPAN)および無線計器-バス(M-Bus)プロトコル(「WMBus」)とのコンプライアンスを許容する。通信リンク308と関連して、LoRa PHY(物理的)リンクRF送信電力帯域幅(BW)および拡散因子(SF)は、エンドデバイス304上のソフトウェアの中で動的に制御され得る。いくつかの実施形態では、動的制御は、受け取った信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、パケット誤り率(PER)、またはハードウェア構成の変更を必要とすることなく電力消費を最少化し、かつ、範囲能力を最大化するためのチャネルアクティビティ検出(CAD)に基づくことができる。いくつかの実例では、通信プロトコルは、ゲートウェイデバイス306と通信するエンドデバイスの数、送信されるべきデータの量、通信の頻度、要求されるデータフォーマットなどに基づいて、エンドデバイス304とゲートウェイデバイス306の間で交渉され得る。例えば通信プロトコルは、それらに限定されないが、SEMTECHトランシーバに準拠する規格、LoRaWAN(登録商標)規格、ZigBee規格、BluetoothまたはBluetooth小エネルギー規格、ヘイスタック(haystack)規格、機械タイプ通信のためのLTE Advanced規格、MySensors規格、NarrowBandモノのインターネット(IoT)規格、NB-Fi規格、NWave規格、無作為位相多重アクセス(RPMA)規格、Senet規格、Sigfox規格、シンフォニリンク規格、ThingPark無線規格、超狭帯域(UNB)規格およびウェイトレス規格のうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス304は、流量計インタフェース(例えばセンサ302とインタフェースするための)を含むことができる。いくつかの実施形態では、流量計インタフェースは、外部センサ(センサ302など)を動的に使用可能にし、および/または使用不可能にするためのソフトウェアアルゴリズムおよび/またはハードウェア制御回路機構、および電力消費を最少化するための流量計インタフェースを含む。いくつかの実例では、流量計インタフェースは、任意の有線または無線プロトコルを含むことができる。さらに、いくつかの実例では、エンドデバイス304は、例えば他のエンドデバイスと通信し、メッシュネットワーク、スターネットワークを形成することができ、および/またはエンドデバイス304がゲートウェイデバイス306の範囲外である場合、通信の範囲を拡張することができる。
【0058】
ゲートウェイデバイス306は、
図3に例証されているように1つまたは複数のアンテナを含むことができる。例えばゲートウェイデバイス306は、1つまたは複数の915MHz ISMアンテナ、1つまたは複数のGNSS(全球測位衛星システム)アンテナ、およびセルアンテナ#1およびセルアンテナ#2などの1つまたは複数のセルアンテナを含むことができる。GNSSアンテナは、RHCP(右回り円偏波)アンテナとして例証されているが、それは、本開示の文脈では、直線偏波アンテナも使用され得ることが理解され得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、GNSSアンテナは、GPS(大域測位システム)、GLONASS(全球測位衛星システム)、Galileo、および/またはBeiDouを含む1つまたは複数の全球測位衛星システム(GNSS)からの通信を受け取ることができる。精度を改善するために、いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306は、WAAS(広域補強システム)、EGNOS(欧州静止航法オーバレイシステム)および/またはMSAS(MTSAT衛星補強システム)などのSBAS(衛星ベース補強システム)からの通信を受け取ることができる。この方法によれば、ゲートウェイデバイス306は、正確な位置情報が提供され得る。さらに、これは「開ループ設置」を許容することができ、それにより最終顧客は、特定の位置のサービスプロバイダ(サービスプロバイダ206など)への通知を必要とすることなくゲートウェイ306をどこにでも設置することができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306は、A-GPS(補助GPS)またはA-GNSS(補助GNSS)をサポートすることができる。例えばこれは、弱い信号性能を著しく高くすることができる補助GPS(A-GPS)システムを使用した衛星信号の地上(セルラー)塔補強を含むことができる。いくつかの実施形態では、この実施態様は、ビルディング浸透のために理想的であり、また、開始固定時間(例えばセル塔から(例えばネットワーク210から)ダウンロードされる天体暦、暦データおよび/または位置情報)を少なくすることができ、また、衛星故障のイベント中であっても大まかな位置予測を提供することができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306は、SBAS(衛星ベース補強システム)をサポートすることができる。例えばSBASは修正データをゲートウェイデバイス306に提供することができ、それは、2.5メートル(99%円形誤差確率(CEP))の静止位置精度を許容することができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、A-GPS、A-GNSSおよび/またはSBASの使用は、正確な時間情報および位置情報をゲートウェイデバイス306に提供することができる。いくつかの実施形態では、これは、GPS PPS(1秒当たりのパルス)信号を使用して100ns(ナノ秒)未満まで正確なデータパケットタイムスタンプを許容することができ、それは、信頼性の高い時間正確性を有するシステム全体の整合を許容することができる。さらに、いくつかの実施形態では、エンドポイント(エンドデバイス304など)の三辺測量が、エンドデバイス範囲内に設置された2つ以上のGPSイネーブルゲートウェイデバイス(ゲートウェイデバイス306など)を使用して可能であり得る。例えば2つ以上のGNSSイネーブルまたはGPSイネーブルゲートウェイデバイスの使用は、ゲートウェイデバイス306によるエンドデバイス304の位置の近似を許容する。
【0063】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306は、PoE(イーサネットを介した電力)および/またはPoE+を介して電力および/または通信を受け取ることができる。いくつかの実施形態では、ΡoΕ/ΡoΕ+電力インジェクタは、ゲートウェイデバイス306の内部または外部であってもよい。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306は、DCバレル電力ジャックコネクタを使用して、外部AD-DCコンバータ(「ウォールウォート(wall wort)」)を介して電力を受け取ることができる。さらに、本開示の文脈で理解されるように、ゲートウェイデバイス306は、任意の規格、非規格、および/または異なる電圧および/または電力能力を使用した所有権を主張できる接続を介して電力を受け取ることができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306のセルアンテナ#1およびセルアンテナ#2は、アンテナダイバシティを提供してビルディング浸透を最大化することができる。例えばアンテナは、互いから最大90度までの角度で置かれ、ビルディングなどの無作為に偏波された環境中での受信を最大化することができる。例えばアンテナは、送信波長の少なくとも2倍の間隔を隔てて配置され得る。例えばアンテナ間隔を広くすると、アンテナ受信ダイバシティを導入して、アンテナ位置およびアンテナ-アンテナ間隔/相対配向の修正を許容する設置柔軟性を提供することができ、それはダイバシティの利点を最大化する。十分な信号強度を有するサイトでは、アンテナは、送信波長の距離の2倍より近くすることができる。本開示の文脈で理解され得るように、送信波長は実施態様に応じて変化し得る。送信周波数(それは波長に比例する)の非制限例は、LTE FDDバンド4および13である。いくつかの実施形態では、アンテナ間隔は2フィート(61cm)程度である。
【0065】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306と結合されたセルアンテナ#1およびセルアンテナ#2は、計器読値をサービスプロバイダに送信するためのセルラー接続を提供し、A-GPSまたはA-GNSSのための通信を提供することができ、および/またはソフトウェアおよび/またはファームウェア更新をゲートウェイデバイス306および/またはエンドデバイス304に提供することができる。例えばソフトウェアおよび/またはファームウェア更新は、デバイスのサンプリング周波数、報告頻度、スリープ期間などを決定し、データ分解能および/またはバッテリ電力などのデバイス資源を最適化することができる。さらに、ソフトウェアおよび/またはファームウェア更新は、例えば安全保護更新または更新された暗号化アルゴリズムのために実現され得る。
【0066】
例示的エンドデバイスおよび方法
図4Aは、例えば
図3のエンドデバイス304などのエンドデバイスの詳細を例証するデバイス400を示したものである。いくつかの実施形態では、エンドデバイス400は、エンドデバイス400の動作を制御するマイクロコントローラ402を含む。例えばマイクロコントローラ402は、それらに限定されないが、実時間クロック(RTC)、16ビットタイマセンサ/流量計タイミング、RFトランシーバの動的制御、バッテリ電圧のためのADC12、ウォッチドッグタイマ(WDTG)、供給電圧スーパバイザ(SVS)、不揮発性メモリのために使用される内部フラッシュ、超小電力磁気センサインタフェースを許容する拡張スキャンIF(ESIF)、ポート3上の外部センサのエッジトリガリング(P3IV)、ポート1上の電源のエッジトリガリング(P1IV)、ポート3上の外部電力検出(P3IV)のため、およびポート4上のトランシーバからの割込み要求(IRQ)信号(P4IV)のために使用されるポート割込み(PxIV)、および/または湿度および温度センサを含む機能を実施またはサポートするためのハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアを含むことができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス(例えばゲートウェイデバイス306)とエンドデバイス(例えばエンドデバイス304、400)の間の通信は、LoRa変調技法または他の変調技法に準拠する無線メッシュネットワークなどのネットワークを介して容易にされ得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス400は、SEMTECHトランシーバなどのトランシーバ404を含むことができる。いくつかの実施形態では、トランシーバ404は、-136dBmまでの感度、1MHzオフセットにおける70dB CW混信除去、負のSNR(信号対雑音比)、19.5dBまでのCCR(共チャネル除去)で動作することができる、49x LoRa復調器およびlx(G)FSK復調器をエミュレートする、二重デジタルTX(送信)およびRX(受信)無線フロントエンドインタフェース、プログラマブル復調経路、動的データ転送速度(DDR)適合、およびアンテナダイバシティすなわち同時二重バンド動作などの能力を有することができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、トランシーバ404は、送信電力を1Wに大きくすることができるRF増幅器を含み、これはマイクロコントローラ402によって使用可能および/または使用不可能にされ得る。いくつかの実施形態では、トランシーバ404は、受信機の帯域幅を制限することができるSAW(表面弾性波)帯域通過フィルタを含むことができ、これは、いくつかの実施形態では熱(kTB)雑音を改善することができ、また、トランシーバ404におけるバンド外混信を防止することができる。
【0069】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス400は、バッテリからの入力電力を調整するためのクーロンカウンタおよび/またはバッテリ電圧レギュレータ406を含む。いくつかの実施形態では、バッテリは、Li-SOCl2バッテリなどのリチウムバッテリである。いくつかの実施形態では、バッテリは、一定の出力電圧を提供し、および/または過渡電流スパイクの間、電力を提供するためにスーパーコンデンサと結合されることが可能であり、これはバッテリの寿命を延長する。いくつかの実施形態では、レギュレータ406は、クーロンカウンタとして機能し、および/または電流制御を提供するためのI2Cインタフェースを含む。いくつかの実施形態では、レギュレータ406は、エンドデバイス400の動作全体を通してバッテリから引き出される総クーロンを追跡することができる。いくつかの実施形態では、この情報はゲートウェイデバイス306へ送信され、バッテリの状態などのエンドデバイス400の健全性の監視に使用され得る。いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306は、エンドデバイス400のバッテリの期待される寿命を決定することができ、および/またはエンドデバイス400の動作を調整してエンドデバイス400の動作寿命を最適化することができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス400は、断続信号を生成して、デバイスが適切に機能していることを示すためのLED(発光ダイオード)などのインジケータを含む。いくつかの実施形態では、LEDは、周期的に(例えば10秒おきに)起動されることが可能であり、一方、いくつかの実施形態では、LEDは、エンドデバイス400の状態をチェックするためにユーザによって起動され得る。いくつかの実施形態では、インジケータは、小電力LCD(液晶ディスプレイ)および/または音声フィードバックを提供するためのブザー、ビーパまたはスピーカを含むことができる。
【0071】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス400は、1つまたは複数のセンサから入力を受け取るためのカウンタ/トータライザ、および/またはインタフェース408を介した流量計を含むことができる。例えばマイクロコントローラ402は、パルス出力型計器からの計器出力パルスをカウントすることができる。いくつかの実施形態では、パルス出力型計器は、リードスイッチ(例えばドライコンタクトのための)および/またはオープンコレクタ(例えばウェットコンタクトのための)を含むことができる。
【0072】
いくつかの実施形態では、センサインタフェース408は、マイクロコントローラ402における割込みに対して結合されることが可能であり、これはトータライザを増分することができる。いくつかの実施形態では、トータライザは、マイクロコントローラ402内のハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアとして実現され得る。いくつかの実施形態では、トータライザは、ゲートウェイデバイス306からリセット可能であり得る。いくつかの実施形態では、最後に観察されたパルス(またはすべての観察されたパルス)の時間がマイクロコントローラ402におけるメモリ内に保存されることが可能であり、また、計器カウントと共にゲートウェイデバイス306へ送信され得る。いくつかの実施形態では、インタフェース408は、エッジトリガポート割込みを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、マイクロコントローラ402は、SENSUSプロトコルに従って構成されたASCIIリーダを含む。いくつかの実施形態では、これは、センサによるエンドデバイス400との通信のための別の実施態様を提供することができる。いくつかの実施形態では、通信は、SENSUSプロトコルによる3線式インタフェースを介して生じ得る。いくつかの実施形態では、センサデータは、インタフェース408を介してSENSUSレジスタから読み出される(ASCII文字)。個々の最後の読出しの時間は、メモリに保存され、かつ、計器カウントと共にゲートウェイデバイス306へ折り返し通信され得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、マイクロコントローラ402は、インターバルでデータを自動的に送ることができる送りデータ機能を含み、データインターバル時間は、ゲートウェイデバイス306またはサービスプロバイダ206によるプログラムが可能であり得る。一例では、報告インターバルは、1秒おき、1分または数分おき、時間単位、日単位、週単位、月単位などの程度であり得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス400は、ゲートウェイデバイス306によって照会されると情報を送信することができる。したがってエンドデバイス400は、プッシュモードまたはプルモードの両方で動作してゲートウェイデバイス306へデータを送信することができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、マイクロコントローラ402は、トランシーバ404などのRFトランシーバの動的制御を含むことができる。いくつかの実施形態では、これは、マイクロコントローラ402による、エンドデバイス400とゲートウェイデバイス306の間のリンクを解析することによってトランシーバ404の動作構成を決定するための無線リンク機能の最適化を許容する。いくつかの実施形態では、最適化は、無線動作をバッテリ寿命と平衡させることになる。例えば無線リンク最適化の少なくとも2つの一般モードが選択可能であり得る。いくつかの実施形態では、これらの無線リンクモードは、例えばゲートウェイデバイス306によって、および/またはサービスプロバイダ206によって選択され得る。
【0076】
例として、第1のモードは、エンドデバイス400のバッテリを節約するために提供され得る。例えばLoRa PHYリンクRF送信電力、帯域幅(BW)および拡散因子(SF)は、ハードウェア構成の変更を必要とすることなく電力消費を最少化し、かつ、範囲能力を最大化するためにソフトウェアの中で動的に制御され得る。いくつかの実施形態では、この動的制御は、受け取った信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、パケット誤り率(PER)、および/またはチャネルアクティビティ検出(CAD)に基づくことができる。例えばゲートウェイデバイス306は、ゲートウェイデバイス306に信号を提供するために要求される最小電力をエンドデバイス400に示すことができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、より多くのバッテリ電力の使用を代償とした最強の無線リンクのために、エンドデバイス400の中に無線を構成する第2のモードが提供され得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、最適化されたデータ送信および/または電力節約のために様々な変調技法を利用する追加モードが提供され得る。例えばエンドデバイス400および/またはゲートウェイデバイス306は、デバイスの数、利用可能な無線資源、信号強度、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの共通性などに基づいて通信プロトコルを選択することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス306は、エンドデバイスの健全性を監視することができる。エンドデバイス400の特定のパラメータ(バッテリ電力、内部供給電圧、メモリ状態、メモリ利用、温度、湿度、報告頻度、データサンプリングレート、信号強度、位置など)を監視することにより、例えばエンドデバイス400の健全性が監視され、また、ゲートウェイデバイス306に折り返し報告され、引き続いてサービスプロバイダ206に折り返し報告され得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス400健全性は、データ転送を最少化するために、1つまたは複数のパラメータの変化が存在している(または変化が閾値を超えているか、または未満である)場合にのみ、ゲートウェイデバイス306に折り返し報告されることが可能であり、これは、延いてはバッテリ寿命を延長することができる。
【0080】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス400は、センサデータにタイムスタンプを施し、また、スリープ期間、送信イベントなどの時間駆動イベントを開始し、かつ、受信スロットを調整するために実時間クロック(RTC)を含むことができる。いくつかの実施形態では、実時間クロックは、時間の追跡を維持するために、ハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェアの中で実現され得る。
【0081】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス400は、エンドデバイス400の構成要素に様々な電圧レベルを提供するために、分圧器、降圧コンバータおよび/または昇圧コンバータを含むことができる。
【0082】
いくつかの実施形態では、SENSUSプロトコルに従って3線式自動計測を実現する場合、センサインタフェース408は、共用電力およびクロックラインを含むことができる。いくつかの実施形態では、クロックラインおよび電力ラインは個別に提供され得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、インタフェース408および/またはUSBブリッジは、診断および/またはエンドデバイス400に対して更新されたファームウェアまたはソフトウェアのために提供され得る。いくつかの実施形態では、インタフェース408および/またはUSBブリッジは、エンドデバイス400からセンサデータを転送し、また、制御データをエンドデバイス400に転送するための主要な方法であり得る。
【0084】
図4Bは、エンドデバイス104、106、204および/または304などの例示的エンドデバイス410の構成要素の図形表現を例証したものである。いくつかの例では、エンドデバイス410の構成要素は、エンドデバイス410のハウジングの内部に配置された、またはエンドデバイス410のハウジングの外部に配置された1つまたは複数の印刷回路基板(PCB)の上に置かれ得る。
【0085】
いくつかの例では、エンドデバイス410は、エンドデバイス410の動作を制御するためのマイクロコントローラ412を含む。マイクロコントローラ412は、それらに限定されないが、8MHz周波数で動作する32ビットハードウェア掛算器を有する16ビットRISCプロセッサ、128キロバイト(KB)の強誘電性RAM(FRAM)、2KBのSRAM、汎用入力/出力(GPIO)ピン、128および256-AES(アドバンスト暗号化規格)を含む様々な暗号化規格のための暗号化/解読コプロセッサ(例えばクリプトアクセラレータ(crypto-accelerator))、5個の16ビットタイマおよび14個の総捕獲/比較タイマを含むタイマ、外部ポートを介した1個のUSB通信、1個のシリアル周辺インタフェース(SPI)バス、I2Cシリアルコンピュータバス、実時間クロック(RTC)および/または32.768kHz XTALにおける実時間クロック基準を含むエンドデバイス410の機能を実施し、またはサポートするための様々なハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアを含むことができる。
【0086】
いくつかの実施形態では、ゲートウェイデバイス(例えばゲートウェイデバイス306)とエンドデバイス(例えばエンドデバイス304、410)の間の通信は、LoRa変調技法または他の小電力広域ネットワーク変調技法に準拠する無線メッシュまたはスターネットワークなどのネットワークを介して容易にされ得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス410は、SEMTECHトランシーバなどのRFトランシーバ414を含むことができる。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ414は、-137dBmまでの感度、ソフトウェア構成可能LoRa変調器/復調器および(G)FSK変調器/復調器、二重TX(送信)およびRX(受信)無線フロントエンドインタフェース、プログラマブル復調経路、動的データ転送速度(DDR)適合、およびアンテナダイバシティすなわち同時二重バンド動作などの能力を有することができる。
【0087】
いくつかの例では、RFトランシーバ414は、ゲートウェイデバイス102、202および/または306などのデバイスと通信することができる。いくつかの実施形態では、トランシーバ414は、第1の送信(TX)経路416、第2の送信経路418および受信(RX)経路420などの様々な通信経路を有することができる。いくつかの例では、RFトランシーバ414は、エンドデバイス410が外部電力に接続されると、第1のTX経路416を使用してデータを送信することができる。例証されているように、第1のTX経路416は、送信電力を1Wに動的に調整することができる1W電力増幅器を含むことができ、これは、マイクロコントローラ412によって使用可能および/または使用不可能にされ得る。いくつかの例では、トランシーバは、エンドデバイス410が内部電力によって電力供給されると、第2のTX経路418を使用してデータを送信することができる。いくつかの例では、RFトランシーバ414は、RX経路420を使用して、アンテナを使用してデータを受信することができる。いくつかの例では、マイクロコントローラ412は、単極双投スイッチ421を制御して、エンドデバイス410が外部電力に接続されているか、または内部電力に接続されているかどうかに基づいて、第1のTX経路416と第2のTX経路418の間で選択することができる。いくつかの例では、マイクロコントローラ412は、単極双投スイッチ422を制御して、RFトランシーバ414がデータを送信しているかまたは受信しているかどうかに基づいて、TX経路416および418のうちの一方、またはRX経路420の間で選択することができる。様々な実施形態では、第1のTX経路416、第2のTX経路418および/またはRX経路420は、受信機の帯域幅を制限することができる1つまたは複数のSAW(表面弾性波)帯域通過フィルタまたは低域通過フィルタを含むことができ、これは、いくつかの実施形態では、熱(kTB)雑音を改善することができ、また、バンド外混信を防止し、かつ、トランシーバ414における高調波の送信を減衰させることができる。
【0088】
様々な例では、エンドデバイス410は、エンドデバイス410のハウジングの内側に位置している、RFトランシーバ414のための信号をネットワーク210を介して送信し、かつ、受信するための内部アンテナ424を含むことができる。いくつかの例では、エンドデバイス410は、エンドデバイスのハウジングの外部に位置している、RFトランシーバのための信号をネットワーク210を介して送信し、かつ、受信するための外部アンテナ426をさらに含むことができる。いくつかの例では、エンドデバイス410は、エンドデバイス410を1つまたは複数の外部アンテナと結合するように適合された1つまたは複数のポートを含むことができる。マイクロコントローラは、単極双投スイッチ428を使用して、RFトランシーバ414が内部アンテナ424を使用するか、または外部アンテナ426を使用するかどうかを制御することができる。例えばエンドデバイス410が、RF信号がトラブルリーチング(例えば金属箱、ビルディングの地階など)を有する環境にある場合、受信した信号強度が閾値未満である場合、または送信が受信されないか、または肯定応答されなかった場合、マイクロコントローラ412は、環境の外側に配置され得る外部アンテナ426を選択するようにプログラムされ得る。
【0089】
様々な実施形態では、エンドデバイス410は、5ボルトなどの様々な電圧で電力を提供することができるUSB(ユニバーサルシリアルバス)電力429などの外部電源を介して電力が供給され得る。他の例では、壁接続がエンドデバイス410に電力を供給することができる。いくつかの例では、エンドデバイス410は、USB電力429を介して電力を受け取るUSB-UARTコンバータ430を含むことができる。いくつかの例では、USB429は、エンドデバイス410に対する診断および/またはファームウェアまたはソフトウェア更新などの様々な通信のために使用され得るUSBブリッジをさらに備える。
【0090】
いくつかの例では、エンドデバイス410は、内部電源として働く1つまたは複数のバッテリ432および1つまたは複数のスーパーコンデンサ433を含む。いくつかの例では、バッテリ432およびスーパーコンデンサ433は、エンドデバイス410の構成要素(例えばマイクロコントローラ412、RFトランシーバ414など)に電力を供給することができる。いくつかの例では、エンドデバイス410はガスゲージ434を含むことができる。ガスゲージ434は、統合された降圧-昇圧コンバータを有するクーロンカウンタを含むことができる。いくつかの例では、ガスゲージ434は、スーパーコンデンサ433を充電するためにバッテリ432から流れる電流を制限することができる。バッテリ432およびスーパーコンデンサ433のさらなる説明は、
図6Bに対する説明の中で見出され得る。
【0091】
いくつかの例では、エンドデバイス410は、マイクロコントローラ412による制御が可能な、または外部電力(例えばUSB電力429)または内部電力(例えばバッテリ432およびスーパーコンデンサ433)の間で自動的に選択することができる、ORダイオードなどのダイオード435を含むことができる。いくつかの実例では、エンドデバイス410は、2.1V降圧コンバータ、2.048V VREFおよび/または5V昇圧コンバータなどの様々なスイッチングサプライ436を含む。いくつかの例では、スイッチングサプライ436は、エンドデバイス410内の構成要素に電力を供給するために、外部電源または内部電源を介して供給される電力の電圧を電圧定格に基づいて逓昇または逓降させることができる。
【0092】
いくつかの例では、エンドデバイス410は、エンドデバイス410の内側および/またはエンドデバイス410の環境中の状態を測定するための1つまたは複数のセンサ438を含むことができる。いくつかの例では、センサ438は、相対湿度センサ、圧力センサおよび/または温度センサを含むことができる。マイクロプロセッサ412はセンサ438を制御することができ、および/またはセンサから測値を受け取ることができる。
【0093】
いくつかの実例では、エンドデバイス410は、プラグオブネイル(plug-of-nails)コネクタを受け取るためのプラグオブネイルインタフェース440を含むことができる。いくつかの実例では、プラグオブネイルインタフェース440は、マイクロコントローラ412および/またはマイクロコントローラ412の中に含まれているプロセッサをプログラムするためのプラグオブネイルケーブルの接続を受け取ることができる。いくつかの実例では、プラグオブネイルインタフェース440は、1つまたは複数の貫通孔を有するコンタクト、およびプラグオブネイルコネクタを入れて接触させるための接続点を備えることができる。この方法によれば、プラグオブネイルインタフェース440は、機械的機器が基板上に存在しないため、回路基板上の空間を節約し、部品表(BOM)コストを低減し、かつ、エンドデバイス410の在庫管理負荷を軽減することができる。
【0094】
いくつかの例では、エンドデバイス410は、1つまたは複数の発光ダイオード(LED)442を含むことができる。LED442は、外部からは見ることができない4個のMCU LED、外部電力が供給されるとオンになる1個の電力LED(例えば
図12に関連して以下で記述されるLED1219など)、およびエンドデバイス410が
図11に関連して以下で記述されるエンクロージャ1100の内側に配置されると外部からは見ることができない2個のLED(USB送信のための1個のLEDおよびUSB受信のための1個のLED)を含むことができる。
【0095】
いくつかの例では、マイクロコントローラ412は、センサ114、116および/または302などの様々なセンサと通信するためのセンサインタフェース444を含む。いくつかの例では、センサインタフェース444は、エンドデバイス410を1つまたは複数のケーブルなどを介してセンサと通信結合するように構成された1つまたは複数のハードウェアポートを含むことができる。いくつかの実例では、センサインタフェースは、センサからデータを受け取り、かつ、データを記憶するための1つまたは複数の構成要素、モジュールおよび/または回路をさらに含む。いくつかの例では、センサインタフェース444は、それらに限定されないが、3線式自動計測(AMR)センサ、ホール効果センサ、リードスイッチセンサ、パルスセンサおよび磁気抵抗器センサを含む複数のセンサと結合するように構成される。いくつかの実例では、センサインタフェース444は、任意の有線または無線インタフェースを含むことができる。センサインタフェース444のさらなる説明は、
図6Bの説明の中で見出され得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、センサインタフェース444は、マイクロコントローラ412における割込みに対して結合されることが可能であり、これはトータライザを増分することができる。いくつかの実施形態では、トータライザは、マイクロコントローラ412内のハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアとして実現され得る。いくつかの実施形態では、トータライザは、ゲートウェイデバイス306からリセット可能であり得る。いくつかの実施形態では、最後に観察されたパルス(またはすべての観察されたパルス)の時間がマイクロコントローラ412におけるメモリ内に保存されることが可能であり、また、計器カウントと共にゲートウェイデバイス306へ送信され得る。いくつかの実施形態では、インタフェース444は、エッジトリガポート割込みを含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、マイクロコントローラ412は、SENSUSプロトコルに従って構成されたASCIIリーダを含む。いくつかの実施形態では、これは、センサによるエンドデバイス410との通信のための別の実施態様を提供することができる。いくつかの実施形態では、通信は、SENSUSプロトコルによる3線式インタフェースを介して生じ得る。いくつかの実施形態では、センサデータは、センサインタフェース444を介してSENSUSレジスタから読み出される(例えばASCII文字として)。個々の最後の読出しの時間は、メモリに保存され、かつ、計器カウントと共にゲートウェイデバイス306へ折り返し通信され得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、マイクロコントローラ412は、インターバルでデータを自動的に送ることができる送りデータ機能を含み、データインターバル時間は、ゲートウェイデバイス306またはサービスプロバイダ206によるプログラムが可能であり得る。一例では、報告インターバルは、1秒おき、1分または数分おき、時間単位、日単位、週単位、月単位などの程度であり得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス410は、ゲートウェイデバイス306によって照会されると情報を送信することができる。したがってエンドデバイス410は、プッシュモードまたはプルモードの両方で動作してゲートウェイデバイス306へデータを送信することができる。
【0099】
いくつかの実施形態では、マイクロコントローラ412は、RFトランシーバの動的制御を含むことができる。いくつかの実施形態では、これは、マイクロコントローラ412による、エンドデバイス410とゲートウェイデバイス306の間のリンクを解析することによってトランシーバ414の動作構成を決定するための無線リンク機能の最適化を許容する。いくつかの実施形態では、最適化は、無線動作をバッテリ寿命と平衡させることになる。例えば無線リンク最適化の少なくとも2つの一般モードが選択可能であり得る。いくつかの実施形態では、これらの無線リンクモードは、例えばゲートウェイデバイス306によって、および/またはサービスプロバイダ206によって選択され得る。
【0100】
例として、第1のモードは、エンドデバイス410のバッテリを節約するために提供され得る。例えばLoRa(または任意の小電力無線エリアネットワークプロトコル)PHYリンクRF送信電力、帯域幅(BW)および拡散因子(SF)は、ハードウェア構成の変更を必要とすることなく電力消費を最少化し、かつ、範囲能力を最大化するためにソフトウェアの中で動的に制御され得る。いくつかの実施形態では、この動的制御は、受け取った信号強度インジケータ(RSSI)、信号対雑音比(SNR)、パケット誤り率(PER)およびチャネルアクティビティ検出(CAD)に基づくことができる。例えばゲートウェイデバイス306は、ゲートウェイデバイス306に信号を提供するために要求される最小電力をエンドデバイス410に示すことができる。
【0101】
いくつかの実施形態では、より多くのバッテリ電力の使用を代償とした最強の無線リンク(例えば1ワット)のために、エンドデバイス410の中に無線を構成する第2のモードが提供され得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス410は、エンドデバイス410の健全性を監視することができる。エンドデバイス410の特定のパラメータ(バッテリ電力、供給電圧、メモリ状態、メモリ利用、温度、湿度、報告頻度、データサンプリングレート、信号強度、位置など)を監視することにより、例えばエンドデバイス410の健全性が監視され、また、ゲートウェイデバイス306に折り返し報告され、引き続いてサービスプロバイダ206に折り返し報告され得る。いくつかの実施形態では、エンドデバイス健全性は、データ転送を最少化するために、1つまたは複数のパラメータの変化が存在している(または変化が閾値を超えているか、または未満である)場合にのみ、ゲートウェイデバイスに折り返し報告されることが可能であり、これは、延いてはバッテリ寿命を延長することができる。
【0103】
いくつかの実施形態では、エンドデバイス410は、センサデータにタイムスタンプを施し、また、スリープ期間、送信イベントなどの時間駆動イベントを開始し、かつ、受信スロットを調整するために実時間クロック(RTC)を含むことができる。いくつかの実施形態では、実時間クロックは、時間の追跡を維持するために、ハードウェア、ソフトウェアおよび/またはファームウェアの中で実現され得る。
【0104】
図5は、例えば
図4Aのトランシーバ404および
図4BのRFトランシーバ414などのトランシーバの詳細を例証するデバイス500を示したものである。いくつかの実施形態では、トランシーバ500は、SEMTECHトランシーバなどのLoRaトランシーバである。いくつかの実施形態では、トランシーバ500は、SEMTECHトランシーバに従って任意の無線通信プロトコルを実現することができる。
【0105】
いくつかの実施形態では、トランシーバ500は、SPDT(単極双投)スイッチの送信/受信(TR)制御を含むことができる。いくつかの実施形態では、独立した受信および送信経路が、個々の経路に対して個別化されたインピーダンス整合を許容することができる。例えばインピーダンス整合は、リンクバジェットにおける約2dB利得を提供することができる。いくつかの実施形態では、SPDTスイッチに加えて、またはSPDTスイッチの代わりに、2つ以上のアンテナが使用され得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、SEMTECHモジュールは、送信のために利用することができる2個のピン、すなわち-4dBmから+14dBmの送信電力を有するRFO_HF(22)、および-2dBmから+20dBmの送信電力を有するPA_BOOSTを有している。いくつかの実施形態では、前者のピンは高い効率を提供し、一方、後者のピンは、効率はそれほど高くないことがあり得るが、より良好な送信範囲を提供することができる。いくつかの実施形態では、送信ピンは、例えばゲートウェイデバイス306から受け取られる1つまたは複数の命令に従って動的に選択され得る。
【0107】
図6は、
図4Aのエンドデバイス400および/または
図4Bのエンドデバイス410の中で実現され得る電源602の実施形態を例証したものである。
【0108】
いくつかの例では、電源602は、外部電源604、および内部バッテリサプライ606およびスーパーコンデンサ608を含む内部電源を含むことができる。様々な例では、電源602は、外部電源604と、内部バッテリサプライ606を含む内部電源の間で選択するための電力選択610を含むことができ、選択された電力がスーパーコンデンサ608に出力される。様々な例では、外部電源604、または内部バッテリサプライ606およびスーパーコンデンサ608を含む内部電源のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のスイッチングサプライ612に電力を提供することができ、その1つまたは複数のスイッチングサプライ612は、エンドデバイス400および/またはエンドデバイス410の様々な構成要素に電力を提供する。
【0109】
いくつかの例では、外部電源604は、エンドデバイス410のUSBポート(例えばUSB429)を介して供給される電力を備えることができる。いくつかの例では、供給電圧VUSB614は、USBポートを介して供給される、4.0ボルトから5.25ボルトに及ぶ電圧を備えることができる。外部電源604は、エンドデバイス410に電力を供給するための、4ボルトから40ボルトの間の電圧を受け取り、かつ、電圧を3.8ボルトに逓降させるように構成された3.8ボルト降圧コンバータ616をさらに含むことができる。USB電力源として例証されているが、外部電源604は、追加として、または別法として、壁電力などの任意のタイプの外部電源を備える。
【0110】
電源602は、内部バッテリサプライ606およびスーパーコンデンサ608を備える内部電源をさらに含むことができる。いくつかの例では、内部バッテリサプライ606は、バッテリバンク618、バッテリスイッチ620および補助バッテリコネクタ622を含むことができる。いくつかの実例では、バッテリバンク618は、エンドデバイス410に電力を提供するための、直列または並列に配列された1つまたは複数のバッテリを含むことができる。いくつかの実例では、バッテリバンク618は、塩化チオニルリチウム(Li-SOCl2)などの任意のタイプのバッテリを含むことができ、また、任意の数またはサイズのバッテリを備えることができる。バッテリスイッチ620は、エンドデバイス410の構成要素および回路機構へのバッテリバンク618による電力の提供を選択的に許容するように構成された、マイクロコントローラ402および/または412などのマイクロコントローラによって制御される任意のタイプのスイッチ(例えば単極単投)であってもよい。例えばバッテリスイッチ620は、輸送中、バッテリバンク618がドレンするのを防止するために、内部バッテリサプライ606を電源602から隔離するように動作することができる物理的トグルスイッチであってもよい。補助バッテリコネクタ622は、バッテリバンク618に接続するための電気的接続を有する任意のタイプのハードウェアコネクタを備えることができ、また、バッテリバンク618から電源602の回路機構まで電気的経路を提供することができる。いくつかの例では、内部バッテリサプライ606は、スーパーコンデンサ608を充電することができる。
【0111】
スーパーコンデンサ608は、スーパーコンデンサバランサ回路624、第1のコンデンサ626および第2のコンデンサ628を備えることができる。いくつかの実例では、第1のコンデンサ626は、単一のコンデンサもしくは2つ以上の直列コンデンサを備える。いくつかの実例では、コンデンサの数は、記憶すべきエネルギーの量、電圧要求事項、送信電力などに基づいて選択され得る。いくつかの実例では、第2のコンデンサ628は、第1のコンデンサ626と同様の任意の数のコンデンサを備えることができる。いくつかの例では、スーパーコンデンサバランサ回路624は、抵抗器、コンデンサおよび演算増幅器を含む様々な構成要素を含むことができる。しかしながら他のタイプのスーパーコンデンサ平衡化回路もスーパーコンデンサバランサ回路624として実現され得る。いくつかの例では、スーパーコンデンサバランサ回路624は、コンデンサ626および628に伴って生じる過電圧問題および/または過電流問題を防止するように動作し得る。例えばスーパーコンデンサバランサ回路624は、内部バッテリサプライ606から供給される過剰な電圧または電流に起因する損傷からコンデンサ626および628を保護することができる。様々な例では、スーパーコンデンサバランサ回路624の構成要素は、例証されているように1つまたは複数の10メガオーム抵抗器を含むことができる。これらの比較的大きい値の抵抗器の選択は、より少ない電流損失などの利点をもたらし得る。例えばスーパーコンデンサバランサ回路624は、3.6ボルトの入力電圧を有することができ、最大4.2ボルトである。単純な受動抵抗は、能動スーパーコンデンサバランサ回路624の代わりに作動することができるが、1メガオームの範囲の近辺の抵抗器は、損失のために4マイクロアンペアの浪費電流などの浪費電流をもたらすことがあり得る。いくつかの例では、これはかなりの量の損失であり得る(例えば総消費の15%)。したがって10メガオームまたは別の同様に大きい抵抗の選択は、より小さい浪費電流をもたらすことが可能であり、これはバッテリバンク618の寿命を長くすることができる。
【0112】
いくつかの例では、第1のコンデンサ626および第2のコンデンサ628は、並列に置かれ、かつ、スーパーコンデンサバランサ回路624を介して電力を受け取ることが可能である。いくつかの例では、第1のコンデンサ626および第2のコンデンサ628は、並列に置かれると1ファラドキャパシタンスをもたらす、大まかに0.5ファラドコンデンサ(例えば0.47F)を備えることができる。スーパーコンデンサバランサ回路624は、内部バッテリサプライ606から供給される電力を使用して第1のコンデンサ626および第2のコンデンサ628を充電することができる。
【0113】
いくつかの例では、電源602は、
図4Bのガスゲージ434などのガスゲージ630を含むことができる。いくつかの例では、ガスゲージ630は、バッテリバンク618からの電圧を約3.6ボルトになるように調整するための3.6ボルト降圧-昇圧コンバータを含むことができる。いくつかの例では、ガスゲージ630はクーロンカウンタをさらに含むことができる。クーロンカウンタは、小電力モードの間、スーパーコンデンサ608を充電するためにバッテリバンク618から放出されるクーロン(例えばアンペア秒)をカウントし、バッテリバンク618から取り出される総エネルギーおよび/またはバッテリバンク618中に残留するエネルギーの量を決定することができる。いくつかの例では、ガスゲージ630は、閾値電流を超えてバッテリバンク618から流れる電流の量を制限し、スーパーコンデンサ608を充電する際に、バッテリバンク618が過度に速く放電するのを防止することができる。いくつかの例では、これは、バッテリバンク618の寿命を延長することができる。
【0114】
いくつかの例では、電力選択610は、外部電源604と内部バッテリサプライ606の間で選択することができる。いくつかの例では、電力選択610は、外部電源604と内部バッテリサプライ606の間で選択するためにマイクロコントローラ(例えばマイクロコントローラ412)によって制御される1つまたは複数のスイッチ、トランジスタまたは他の構成要素を備えることができる。いくつかの例では、電力選択610は、エンドデバイス410が外部電力に接続されると、外部電源604を選択して電源602のためのソースとして機能させることができ、また、そうでない場合、内部バッテリサプライ606を選択することができる。
【0115】
いくつかの例では、スイッチングサプライ612は、外部電源604、または内部バッテリサプライ606およびスーパーコンデンサ608を含む内部電源のいずれかから電力を受け取ることができる。スイッチングサプライ612は、電力源(内部または外部)から受け取った電圧を調整し、かつ、電圧をエンドデバイス410の様々な構成要素のための適切な電圧に切り換えることができる。スイッチングサプライ612は、2.048ボルトADC基準、単極双投スイッチ420などの送信のための単極双投スイッチのための3.3ボルトLDO電圧レギュレータ、様々なシステム構成要素(例えばマイクロコントローラ412、RFトランシーバ414、ダイオード、演算増幅器など)のための2.1ボルト降圧コンバータ、およびセンサインタフェース(例えばセンサインタフェース444)のための5ボルト昇圧コンバータを含むことができる。
【0116】
内部バッテリサプライ606が電力選択610によって選択されて電源602として働く例では、スーパーコンデンサ608は、放電され、次に内部バッテリサプライ606によって再充電され得る。いくつかの例では、スーパーコンデンサ608は、デューティサイクルに従って充電され、かつ、放電されることが可能であり、デューティサイクルは、マイクロコントローラ412および/またはRFトランシーバ414のうちの1つまたは複数によって制御される。
【0117】
いくつかの例では、エンドデバイス410は、様々なインターバルでセンサによって収集された資源測定データのみを送信することができる。エンドデバイス410がデータを送信していない場合、RFトランシーバ414および関連する回路機構は、小電力モードにパワーダウンされ得る。この方法によれば、エンドデバイス410が送信していない場合、電力が節約されてバッテリバンク618の寿命を延長することができる。いくつかの例では、デューティサイクルは、データが記憶されているより小さい電力モード(例えば30秒、1分、5分など)のために、データが送信されている通信モード(例えば10ミリ秒、100ミリ秒など)よりも長い時間期間を有することができる。いくつかの例では、マイクロコントローラ412は、RFトランシーバ414を使用して比較的大きい電力信号(例えば1/2ワット、1ワットなど)を送信することができる。このような例では、内部バッテリサプライ606によって提供される電力は不十分であることがあり、また、スーパーコンデンサ608を使用してRFトランシーバ414の回路機構に電力が供給され得る。例えばスーパーコンデンサ608は、増幅器に1W電力を提供することができ、また、RFトランシーバ414による大電力信号の送信を可能にするために、RFトランシーバ414に最大1.5Wの電力を提供することができる。いくつかの例では、スーパーコンデンサ608は、通信モードでRFトランシーバ414に電力を提供する際に、少なくとも部分的に放電することができる。スーパーコンデンサ608が信号を送信するためのRFトランシーバ414への電力の供給を終了すると、バッテリバンク618は、より小さい電力モードの間、より長い時間期間に渡ってスーパーコンデンサ608を再充電し、次の送信のためにスーパーコンデンサ608を充電することができる。この方法によればエンドデバイス410は、小電力モードにある間、内部バッテリサプライ606を使用してセンサから資源測定データを受け取り、かつ、記憶することができ、また、スーパーコンデンサ608によって電力が供給される比較的大きい電力信号を使用して資源消費データを周期的に送信することができる。いくつかの例では、通信モードおよび小電力モードインターバルは、設定され得るか、または信号の送信電力に基づき得る。
【0118】
いくつかの例では、通信モードおよび小電力モードのためのインターバルは、バッテリバンク618内の残りの電荷に基づいて動的に調整されるか、または決定され得る。例えばクーロンカウンタは、バッテリバンク618がローで走っていることを決定し、かつ、小電力モードのインターバルを長くすることができる。
【0119】
いくつかの例では、内部バッテリサプライおよび/またはスーパーコンデンサ608は、外部電源604が接続され、かつ、停電電力を提供している場合、エンドデバイス410のための無停電電源(UPS)としてさらに作用することができる。
【0120】
様々な例では、電源602または電源602の一部(例えば内部バッテリサプライ606、バッテリバンク618、スーパーコンデンサ608など)はヒートシンクに熱的に結合され得る。例えばエンドデバイス410は、設置に応じて外部ヒートシンクに結合され得るヒートシンクを含むことができる。いくつかの例では、エンドデバイス410の内部構成要素は、比較的安定した温度を維持するパイプなどのヒートシンクに結合されることが可能であり、また、ヒートシンクとして働き得る。さらに、ヒートシンクは、1つまたは複数のホースクレーム(hose claims)を使用してパイプにクランプされ得る設置ブラケット中に統合されることが可能であり、それによりエンドデバイス410の動作を改善し、かつ、設置を容易にする。
【0121】
図7は、エンドデバイスのデューティサイクルに従ってエンドデバイス(例えばコンピューティングデバイス)のトランシーバによって信号を送信するための例示的プロセス700を例証したものである。プロセス700の動作は、エンドデバイスのソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはそれらの組合せのうちの1つまたは複数によって実施され得る。
【0122】
702でプロセス700は、第1の事前定義された時間期間の間、エンドデバイス(例えばエンドデバイス400、エンドデバイス410など)を小電力モードに入れることができる。いくつかの例では、エンドデバイスは、小電力モードの間、電力を制限するか、またはエンドデバイスの様々な部分(例えばRFトランシーバ414、構成要素420、422、428など)から電力を除去することができる。いくつかの例では、エンドデバイスは、1つまたは複数のセンサからデータを受け取り、かつ、記憶する部分(例えばマイクロコントローラ412、センサインタフェース444など)などのデバイスの他の部分に依然として電力を供給することができる。例えば3線式AMRセンサがエンドデバイス410に結合される事例では、計器読出しの合間に(例えば5から60秒の間の合間に)エンドデバイス410全体(タイマ機構は別として)が停止する。いくつかの実例では、リードスイッチ、磁気抵抗センサまたはホール効果センサとインタフェースする場合、エンドデバイス410上のマイクロ制御ユニットが頻繁に起動してセンサをサンプリングすることができる(例えば5msおきに50μsの間、または約1%デューティサイクルの間、起動するために)。
【0123】
704でプロセス700は、第2の時間期間の間、エンドデバイスを小電力モードから通信モードに切り換えることができる。いくつかの例では、エンドデバイスは、第1の事前定義された時間期間の終わりの検出に少なくとも部分的に基づいて通信モードに切り変わることができる。いくつかの例では、第2の時間期間は、第1の事前定義された時間期間(例えば30秒、1分、5分、15分など)未満であってもよい(例えば10ミリ秒、100ミリ秒など)。様々な例では、エンドデバイスは、小電力モードにある間、通信モードよりも少ない電力を消費することができる。いくつかの例では、通信モードへの切り換えは、ターンオンすること、すなわちエンドデバイスの様々な構成要素(例えばRFトランシーバ414、構成要素420、422、428など)に電力を提供することを含み得る。
【0124】
706でプロセス700は、RFトランシーバ(例えばRFトランシーバ414)に、1つまたは複数の水センサによって収集されたメトロロジデータの一部を表す信号をゲートウェイデバイスへ送信させることができる。いくつかの例では、スーパーコンデンサ(例えばスーパーコンデンサ608)は、信号を送信するために要求されるRFトランシーバおよび他の構成要素に電力を供給することができる。いくつかの例では、信号は大きい電力信号(例えば1/2ワット、1ワットなど)を含むことができる。理解され得るように、水データに関連して記述されているが、本開示の態様は、任意の資源と関連付けられたデータを監視するように構成される1つまたは複数のセンサに適用され得る。
【0125】
708でプロセス700は、第1の事前定義された時間期間の間、エンドデバイスを小電力モードに入れることができる。いくつかの例では、コンピューティングデバイスは、信号の送信の完了に応答して小電力モードに入ることができる。いくつかの例では、コンピューティングデバイスは、第2の時間期間の終わりを検出したことに応答して小電力モードに入ることができる。いくつかの例では、コンピューティングデバイスは、エンドデバイスからゲートウェイへの送信が受信されたことを示すACKをゲートウェイから受け取ると、それに応答して小電力モードに入ることができる。
【0126】
したがってプロセス700は、エンドデバイスのためのデューティサイクルの例を例証しており、通信モードで生じる送信は、より大きい電力信号を送信するためにスーパーコンデンサによって電力供給される。
【0127】
図8は、エンドデバイス400および/またはエンドデバイス410などのエンドデバイスをイネーブルして、センサ114、116および/または302などの様々なセンサと通信する例示的センサインタフェース802(例えばセンサインタフェース444)を例証したものである。センサインタフェース802は、3個の入力ポートを含むセンサ接続804を含み、個々の入力ポートは、線、ケーブル、入力ジャックまたは任意の他のコネクタを受け取る。示されているように、ポート1およびポート2の各々は、接地に接続されたツェナーダイオードの形態の静電放電(ESD)保護806を有している。しかしながら他の例では、ESD保護806は、別のタイプのESDまたは他の過渡電圧保護を備えることができる。ポート3は、センサ接続804に接続される様々なセンサのための接地入力ポートを提供している。
【0128】
ポート1は、AMR電力クロック発生器808に電気的に接続されており、また、ポート2は、プルアップ抵抗器810およびプルアップ抵抗器イネーブル812に電気的に接続されている。ポート2は、データ比較器814および比較器電力スイッチ816にさらにマップしている。
【0129】
いくつかの例では、ポート2は、センサ接続804に接続されたセンサからデータを受け取るデータポートを備えている。センサのタイプに応じて、データを収集するためにポート2のみが利用される必要がある。例えばリードスイッチセンサが接続され、ポート2に差し込まれるかまたは接続され、かつ、ポート3を介して接地される1本のケーブルのみが、センサインタフェース802を介したデータ通信が要求される。
【0130】
ホール効果センサ、磁気抵抗センサまたはリードスイッチセンサが接続される例では、ホール効果センサ、磁気抵抗センサ、リードスイッチセンサ、もしくはオープンドレインまたはオープンコレクタ出力を有する任意の他のセンサとの通信のための電圧に対応する電圧をポート2に置くことにより、プルアップ抵抗器イネーブル812が起動されてプルアップ抵抗器810を「プルアップ」することができる。例えばマイクロコントローラ412は、プルアップ抵抗器イネーブル812のPチャネルMOSFETを使用して、センサ出力がそれぞれオープンコレクタ/オープンドレインまたはプッシュプルであるかどうかに応じてプルアップ抵抗器をターンオンまたはオフすることができる。
【0131】
センサ接続804のポート2を介してホール効果センサ、磁気抵抗センサまたはリードスイッチセンサからの入力を受け入れるためにマイクロコントローラ412がPチャネルMOSFETをターンオンしてプルアップ抵抗器イネーブル812にプルアップ抵抗器810をターンオンさせる例では、データ比較器814および比較器電力スイッチ816は、センサからデータ入力を受け取る。いくつかの例では、ソフトウェアを備えることができる1つまたは複数のモジュールは、マイクロコントローラ412に、センサからの電力パルスをカウントするようにデータ比較器814および比較器電力スイッチ816を構成させることができる。
【0132】
いくつかの例では、センサ接続804中に入力されるセンサは、AMRセンサまたはパルスセンサのうちの1つを備えることができる。このような例では、AMRセンサまたはパルスセンサは、センサ接続804の3個のすべてのポートに差し込むことができる。AMR電力およびクロック発生器808回路は、ポート1を介してAMRセンサまたはパルスセンサに電力およびタイミングを提供することができる。しかしながらセンサがAMRセンサまたはパルスセンサを備える例では、センサ出力がオープンコレクタ/オープンドレインである場合、マイクロコントローラ412は、プルアップ抵抗器イネーブル812にプルアップ抵抗器810をターンオンさせることになるだけにすぎず、そうでない場合、プルアップ抵抗器イネーブル812は、プッシュプル出力を有するセンサに対して、プルアップ抵抗器810をターンオフする。他のタイプのセンサと同様、比較器電力スイッチ816は、データ比較器814を使用してセンサからパルスを受け取るために、マイクロコントローラ412によって、ソフトウェアベースデューティサイクルに従って選択的にターンオンおよびオフされ得る。いくつかの例では、データ比較器814は、センサパルスデータをエンドデバイス410のレジスタに記憶することができる。
【0133】
センサのタイプに無関係に、ソフトウェアベースモジュールは、マイクロコントローラ412に比較器電力スイッチ816を選択的に起動させ(例えばPチャネルMOSFETを起動することによって)、その比較器電力スイッチ816は、データ比較器814に選択的に電力を供給してターンオンし、センサからパルスデータを収集し、また、データを収集した後、デューティサイクルに従ってターンオフする。いくつかの例では、データ比較器814にパルスを印加することにより、デューティサイクルは、センサから電力パルスをカウントするために電力消費を最少化することができる。
【0134】
いくつかの例では、デューティサイクルはセンサのタイプに応じ得る。例えば様々なセンサは、異なる回転速度および/または異なるセンサ出力を有することができ、また、デューティサイクルは、データを受け取り、かつ、記憶するためにデータ比較器814がターンオンされ、センサがセンサ接続804のポート2を介してデータを提供していない場合はターンオフされることを保証するように調整され得る。これらの技法のさらなる詳細は、
図9および10のプロセスを参照して以下で見出される。
【0135】
図9は、第1の入力ポートに結合された入力ケーブルと関連付けられたセンサのセンサタイプを決定し、かつ、入力ポートに電圧を印加して、センサのタイプに基づいてセンサからデータを受け取るための例示的プロセス900を例証したものである。いくつかの例では、エンドデバイス410のマイクロコントローラ412は、プロセス900の技法を実施することができる。
【0136】
902でプロセス900は、第1の入力ポートに結合された入力ケーブルと関連付けられたセンサのセンサタイプを決定することができる。いくつかの例では、入力ポートはセンサ接続804のポート2に対応し得る。様々な例では、センサタイプは第1のセンサタイプであり、また、センサは、リードスイッチセンサ、ホール効果センサまたは磁気抵抗センサのうちの少なくとも1つを備える。他の例では、センサタイプは第2のセンサタイプであり、また、センサは、パルスセンサまたはAMRセンサのうちの少なくとも1つを備える。
【0137】
いくつかの例では、センサタイプを決定するステップは、エンドデバイス410のUSBポートに差し込まれたUSBケーブルを介してセンサタイプのインジケーションを受け取るステップを含むことができる。例えばコンピューティングデバイス(例えばコンピューティングデバイス208)は、エンドデバイス410に接続してセンサタイプのインジケーションを提供することができる。いくつかの例では、センサタイプを決定するステップは、RFトランシーバ414を介して、また、1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイス(例えばサービスプロバイダ206)から、センサタイプのインジケーションを含む信号を受け取るステップを含むことができる。
【0138】
904でプロセス900は、センサタイプの決定に少なくとも部分的に基づいて、第1の入力ポートに第1の電圧を選択的に提供するか、または第2の入力ポートに第2の電圧を選択的に提供することができる。いくつかの例では、第1の電圧は、リードスイッチセンサ、ホール効果センサまたは磁気抵抗センサと関連付けられ、また、第1のポートは、センサ接続804のポート2を備える。いくつかの例では、第2の電圧は、パルスセンサまたはAMRセンサと関連付けられ、また、第2のポートは、センサ接続804のポート1を備える。
【0139】
センサタイプが、リードスイッチセンサ、ホール効果センサまたは磁気抵抗センサと関連付けられる第1のセンサタイプを備える例では、マイクロコントローラ412は、プルアップ抵抗器イネーブル812にプルアップ抵抗器810をターンオンさせることができる。センサタイプが、パルスセンサまたはAMRセンサのうちの1つと関連付けられる第2のセンサタイプを備える例では、マイクロコントローラ412は、AMR電力およびクロック発生器808をターンオンさせ、かつ、センサ接続804のポート1の両端間に電圧を置かせることができ、そのポート1の両端間の電圧は、パルスセンサまたはAMRセンサに電力を供給し、また、パルスセンサまたはAMRセンサのためのタイミングを提供することができる。
【0140】
906でプロセス900は、比較器回路によってセンサからメトロロジデータ(例えば資源消費データ)を受け取ることができる。いくつかの例では、マイクロコントローラ412は、比較器電力スイッチ816にデータ比較器814を起動させて、デューティサイクルに従ってデータを受け取ることができる。
【0141】
908でプロセス900は、比較器回路によってセンサからのメトロロジデータを記憶することができる。いくつかの例では、マイクロコントローラ412は、比較器電力スイッチ816にデータ比較器814を起動させて、デューティサイクルに従ってデータを記憶することができる。
【0142】
図10は、比較器回路(例えばデータ比較器814および/または比較器電力スイッチ816)によって、デューティサイクルに従ってデータを受け取るための例示的プロセス1000を例証したものである。いくつかの例では、プロセス1000は、マイクロコントローラ412を制御するソフトウェアモジュールによって実施され得る。
【0143】
1002でプロセス1000は、第1の時間期間の間、比較器回路、プルアップ抵抗器回路およびAMR回路を小電力モードに入れることができる。いくつかの例では、これは、AMR電力およびクロック発生器808、比較器電力スイッチ816および/またはプルアップ抵抗器イネーブル812をターンオフするマイクロコントローラ412を備えることができる。
【0144】
1004で、第1の時間期間の終わりを検出したことに応答して、プロセス1000は、第2の時間期間の間、比較器回路、およびプルアップ抵抗器回路またはAMR回路のうちの少なくとも1つを小電力モードから起動モードに切り換えることができる。
【0145】
1006でプロセス1000は、第2の時間期間の間、比較器回路に水センサからパルスを受け取らせ、かつ、記憶させることができ、第2の時間期間は第1の時間期間未満である。いくつかの例では、水センサは第1のタイプのセンサを備え、第1のタイプのセンサは、リードスイッチセンサ、ホール効果センサまたは磁気抵抗センサのうちの少なくとも1つを備える。他の例では、水センサは第2のタイプのセンサを備え、第2のタイプのセンサは、パルスセンサまたはAMRセンサのうちの少なくとも1つを備える。
【0146】
1008で、第2の時間期間の終わりを検出したことに応答して、プロセス1000は、第1の時間期間の間、比較器回路、およびプルアップ抵抗器回路またはAMR回路のうちの少なくとも1つを起動モードから小電力モードに切り換えることができる。
【0147】
いくつかの例では、プロセス1000は、1つまたは複数の入力ポートに差し込まれた水センサの回転速度を決定するステップ、回転速度に少なくとも部分的に基づいて第1の時間期間を計算するステップ、および水センサがパルスを出力する速度に少なくとも部分的に基づいて第2の時間期間を計算するステップをさらに含むことができる。
【0148】
様々な例では、プロセス1000は、1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスから第1の時間期間のインジケーションおよび第2の時間期間のインジケーションを受け取るステップをさらに含む。
【0149】
いくつかの例では、プロセス1000は、水センサと関連付けられた履歴回転速度データを1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスへ送るステップ、および1つまたは複数のサーバコンピューティングデバイスから第3の時間期間のインジケーションを受け取るステップ、ならびに第3の時間期間に少なくとも部分的に基づいて第1の時間期間を調整するステップをさらに含むことができる。
【0150】
図11は、エンドデバイス410などのエンドデバイスのための例示的ハウジング1100を描写したものである。いくつかの例では、ハウジング1100は、一般に、頂部キャップ1102および底部キャップ1104を有するクラムシェル形エンクロージャであってもよい。1つまたは複数のファスナ1106は、頂部キャップ1102および底部キャップ1104を一体に締め付けることができる。いくつかの例では、ガスケット1108は、頂部キャップ1102および底部キャップ1104がガスケット1108と組み合わせて一体に篏合される際に、エンドデバイスのためのハウジング1100のための水密封が創出されるよう、頂部キャップ1102および底部キャップ1104のさねはぎ内部周囲の周りに挿入され得る。この方法によれば、ガスケット1108は、ハウジング1100の内側のリークポイントを最少化することができる。いくつかの実例では、エンドデバイス410の構成要素が置かれるPCB1110は、ファスナ1106が貫通することができる開口1112を含むことができる。例証されているように、ハウジング110は、本明細書において考察されているように、1つまたは複数のセンサのための電気的接続を提供するための接続1114を含むことができる。
【0151】
いくつかの例では、ファスナ1106は、PCB1110に熱的に結合され、また、ハウジング1100のためのヒートシンクとして働く。さらに、例示的ハウジング1100は、デバイスを取り付けるための外部取付けブラケットを含むことができる。エンドデバイスが水資源のための水消費を監視する水計器である実施態様では、ハウジング1100は、パイプの周りに、ブラケットを貫通する1つまたは複数のパイプクランプを使用して、パイプ上のブラケットを介して設置され得る。さらに、ブラケットおよびパイプクレーム(pipe claims)は、ファスナ1106に(したがってPCBに)熱的に結合され、例えばエンドデバイスからパイプへの熱伝達を容易にすることができる。
【0152】
図4A~10の一部では、様々な構成要素およびこれらの構成要素のための値は、特定の値として例証されている。描写されている構成要素および値は、特許請求される発明のいくつかの実施形態のために企図され得るが、いくつかの例では、本明細書において記述されている同じ機能または動作を実施する他の構成要素または値が選択され得ることが企図されている。特に言及されていない限り、構成要素は、追加され、除去され、または交換されることが可能であり、また、本明細書において記述されている機能を実施するために他の値が利用され得る。
【0153】
例示的集信装置
図12は、集信装置262などの例示的集信装置1200の図形表現を例証したものである。様々な例では、集信装置1200は、単一のPCBの上に配置され、また、ゲートウェイデバイス202などのゲートウェイデバイスの中に含まれている単一のチップを備えることができる。いくつかの例では、集信装置1200は、アンテナダイバシティ、すなわち2つの独立したRF経路を含み、それぞれ送信および受信能力を有する同時二重バンド動作を有するLoRaWAN(登録商標)集信装置を備えることができる。様々な例では、集信装置1200は、XBee(登録商標)インタフェース規格などの様々なインタフェース規格に準拠することができる。以下の図の中で考察されているように、集信装置1200は、比較的小さいサイズ(例えば0.24立方インチ(3.9立方cm))で、かつ、軽量(例えば7グラム)の集信装置であってもよい。
【0154】
様々な例では、集信装置1200は、一般に3つの部分、すなわちCPU/電力/インタフェース部分1202、ベースバンド部分1204および無線部分1206に類別され得る。
【0155】
いくつかの例では、CPU/電力/インタフェース部分1202は、電力動作(例えば電源制御、スイッチングサプライ1220制御など)などの集信装置1200の動作、および様々なインタフェース化動作(例えばユーザLED1210インタフェース化、16MHz発振器1214インタフェース化、32.768kHzRTC基準1216インタフェース化など)を制御する32ビットRISCプロセッサ1208(例えばARM Cortex-Mプロセッサ)を含むことができる。様々な例では、32ビットRISCプロセッサ1208は、集信装置1200の動作を制御することができ、また、それらに限定されないが、168MHz CPU周波数、1MBフラッシュ、192KBのSRAM、外部で利用することができる最大18個の汎用入力/出力(GPIO)、84MHzの最大入力/出力トグリングを有するGPIO速度、AES 128、192、256、Triple DES、HASH(MD5、SHA-1)およびHMACのためのクリプトグラフィカルハードウェアアクセラレータ、12個の16ビットおよび2個の32ビットを含むタイマ、2.4MSPSのサンプリングレートおよび5個の外部で利用することができるチャネルを有する3個の独立した12ビットアナログ-デジタル(ADC)コンバータ、1MSPSの更新速度および1個の外部で利用することができるチャネルを有する1個の外部で利用することができる12ビットデジタル-アナログコンバータ(DAC)、32.768kHzのRTC基準を有する実時間クロック(RTC)、1個のUSB2.0ポート、2個のUARTポート、1個のシリアル周辺インタフェースバス(SPI)、1個のインター-インテグレーテッド回路(I2C)、および/または統合された温度センサなどの機能を実施し、またはサポートするためのハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアを含むことができる。
【0156】
32ビットRISCプロセッサ1208は、ユーザ入力を受け取って4個の(または任意の数の)ユーザ構成可能LED1210を制御し、かつ、SPIバスを介して、プロセッサチップ1208の外部である16Mbitのフラッシュメモリ1212にユーザデータなどのデータを記憶することができる。集信装置は、32ビットRISCプロセッサ1208のクロック速度を制御するための16MHz発振器1214、および32.768kHz実時間クロック(RTC)基準1216をさらに含む。
【0157】
集信装置1200のCPU/電力/インタフェース部分1202は、20ピンXBee(登録商標)ヘッダ1218をさらに含むことができる。この方法によれば、集信装置1200は、XBee(登録商標)のための産業規格フォームファクタに準拠する。20ピンXBee(登録商標)ヘッダ1218は、一般に、2.7ボルトから5.5ボルトの入力電圧をスイッチングサプライ1220に提供するフォームファクタコンパチブル無線モジュールを備えることができる。いくつかの例では、スイッチングサプライ1220は、3.3ボルト(0.8アンペア)の出力電圧を提供するための降圧-昇圧コンバータ、5ボルト(1アンペア)の出力電圧を提供するための別の降圧-昇圧コンバータ、1.8ボルト(1.25アンペア)の出力電圧を提供するための降圧コンバータ、および集信装置1200の敏感な負荷に電力を供給するための4個の低雑音低損失(LDO)レギュレータを含むことができる。さらに、XBee(登録商標)ヘッダ1218は、集信装置1200がパワーオンされていることを示すために電力LED1219に電力を提供することができる。
【0158】
いくつかの例では、集信装置1200のベースバンド部分1204は、一般に無線機能性に関連する集信装置1200の機能を管理するように構成されたベースバンドプロセッサ1222を含む。いくつかの例では、ベースバンドプロセッサは、小電力、長距離通信技術(例えばLoRaWAN(登録商標)、または他の通信プロトコル)のために設計される。いくつかの例では、ベースバンドプロセッサ1222は、最大-142.5dBmの受信感度を有することができる。様々な例では、133MHz発振器1224は、ベースバンドプロセッサ1222のクロック速度を決定することができる。いくつかの例では、ベースバンドプロセッサ1222は、ベースバンド1204および無線1206の両方の状態を示す5個のLED1226を制御することができる。いくつかの例では、32ビットRISCプロセッサ1208は、集信装置1200のユーザによるプログラムが可能であってもよい。例えば32ビットRISCプロセッサ1208は、USBインタフェースまたはUARTインタフェースのうちの1つなどのインタフェースを介して1つまたは複数のアテンション(AT)コマンドを受け取ることができる。ATコマンドは、32ビットRISCプロセッサ1208が処理して理解するように構成されるASCII文字を含むことができる。ATコマンドは、32ビットRISCプロセッサ1208をプログラムすることができ、それによりベースバンドプロセッサ1222は、出力電力の1ワットまたは1/2ワットへの変更、または集信装置1200への制御コマンドの発行などの様々な機能を実施する。
【0159】
様々な例では、ベースバンドプロセッサ1222は、ネットワーク210を介して通信するためにアンテナ1232およびアンテナ1234などの2つのそれぞれのアンテナを使用して通信するために、無線1228および無線1230などの集信装置1200の2つの無線を制御することができる。
図12に例証されているように、無線1228および無線1230は、同じまたは同様の機能を実施するために、同じまたは同様の構成要素を含むことができる。したがって無線1228が記述され、また、無線1230の構成要素は、同様の構成要素を使用して同様の機能性を実施することができる。
【0160】
無線1228は、特定の周波数または周波数範囲における信号を処理するように構成されたフロントエンドトランシーバ1236を含むことができる。いくつかの例では、フロントエンドトランシーバ1236は、アンテナ1232を介して受信された変調済み信号をベースバンドプロセッサ1222に入力するのに適した信号に処理するための、または別法として、ベースバンドプロセッサ1222から受け取ったモジュールデータをアンテナ1232を使用して送信するのに適した信号に処理するための構成要素を含むことができる。いくつかの例では、無線1228は、バラン(平衡不平衡変成器)1238、1ワット電力増幅器1240および低域通過フィルタ1242を含む送信経路を含むことができる。様々な例では、バラン1238は、フロントエンドトランシーバ1236から受け取られた送信差動対(例えば平衡対)などの2つの受信された信号の間で変換することができる。バラン1238は、平衡信号を送信のために最大1ワットの信号電力に増幅する1ワット電力増幅器1240に不平衡信号を出力することができる。電力が最大1ワットの信号は、低域通過フィルタ1242を通過することができ、低域通過フィルタ1242の遮断周波数より高い周波数、とりわけ高調波周波数が減衰して、FCCなどの監督機関との電磁コンプライアンス(EMC)を保証する。いくつかの例では、無線1228は、無線1228の送信経路と受信経路の間で選択するためにベースバンドプロセッサ1222によって制御される単極双投スイッチ(SPDT)1244をさらに含むことができる。1ワット不平衡フィルタ済み信号は、集中定数低域通過フィルタ1246を通過することができ、また、次にアンテナ1232を介して、ネットワーク210を介して通信され得る。
【0161】
上で言及したように、無線1228は、アンテナ1232を介して信号を受信するための受信経路をさらに含むことができる。受信された信号は、同様に集中定数低域通過フィルタ1246およびSPDTスイッチ1244を通過することができる。受信された信号は、受信経路を通過してフロントエンドトランシーバ1236に到達することができ、受信経路は、第1の表面弾性波(SAW)フィルタ1248、低雑音増幅器(LNA)1250および第2のSAWフィルタ1252を含むことができる。いくつかの例では、SAWフィルタ1248およびSAWフィルタ1252は帯域通過フィルタを備えることができる。様々な例では、第1のsawフィルタ1248は、アンテナからの周波数を制限してLNA1250が飽和するのを防止することができ、また、第2のSAWフィルタ1252は、受信された信号に対する信号の帯域外除去を促進することができる。
【0162】
したがって集信装置は、2つの無線すなわち無線1228および無線1230、ならびに2つのアンテナ1232および1234を有しており、これはダイバシティを許容する。個々の無線は、完全な送信および完全な受信経路を含むことができ、また、完全に冗長である(例えば同じ周波数上のチャネルは、より強い信号に基づいてアンテナ1232またはアンテナ1234のいずれかを使用することができる)。いくつかの例では、2つの無線およびそれぞれのアンテナは同時二重チャネルを許容する。例えば1つのチャネルは、医療無線(ISM)バンドの低端などの1つの周波数(例えば902MHz)で動作し、また、1つのチャネルは、ISMバンドの高端などの第2の周波数(例えば928MHz)で動作することができる。別の例として、欧州ISMバンドにおける動作のために、1つのチャネルは、LoRaWANデータを受け取るために1つの周波数(868MHz)で動作し、また、1つのチャネルは、無線M-バスの直接受信を許容するために第2の周波数(433MHz)で動作する。その上、個々の無線1228および1230は、1ワットなどの大きい信号電力で信号を送信するように構成される。したがって集信装置1200は、大きい電力信号を使用して、長い距離を介して狭帯域幅信号を通信することができる。
【0163】
いくつかの例では、32ビットRISCプロセッサ1208は、スイッチングサプライ1220を制御して、送信電力に応じて無線1228および1230の1ワット電力増幅器1240および1258に様々な電圧を供給することができる。例えばスイッチングサプライ1220は、1ワット信号送信のために1ワット電力増幅器1240および1258に5ボルトを提供することができ、または1/2ワット信号送信のために1ワット増幅器1240および1258に3.75ボルトを提供することができる。いくつかの例では、異なる電圧は、増幅器が飽和で動作することを保証することにより、1ワット電力増幅器1240および1258に対して65%効率を維持することができる。様々な例では、32ビットRISCプロセッサ1208は、集信装置1200が送信していない場合、5V降圧-昇圧コンバータをターンオフすることなど、様々な電源をターンオンまたはオフすることができる(またはより正確には、サプライを電力-有効不連続モードに入れることができ)、これは電力を節約することができる。
【0164】
様々な例では、集信装置1200に含まれている、
図12で考察されたすべての構成要素は、単一のチップ(例えば集信装置1200)の上に配置され得る。考察されている構成要素は、それらが小さいフォームファクタを有していることに基づいて選択され得る。例えば集信装置1200は、2ミリメートル未満の遮蔽高さを有することができる。集信装置1200の構成要素は、それらのフォームファクタに基づいて選択され得る。例えば集中定数低域通過フィルタ1246および1264、ならびにSAWフィルタ1248、1252、1266および1270は、それらの小さいフォームファクタのために選択され得る。集信装置1200の他の構成要素も同様に小さいフォームファクタを有し、集信装置1200のサイズを小さくすることができる。いくつかの例では、集信装置1200のサイズは0.24立方インチ(3.9立方cm)であり、また、7グラムの重量を有することができる。例えば集信装置1200は、1.3インチ(3.30cm)×0.96インチ(2.44cm)×0.19インチ(0.48cm)の寸法を有することができ、その一方で依然としてXBee(登録商標)インタフェース規格に準拠する。
【0165】
図13は、集信装置1200などの例示的集信装置1300の構成要素レイアウトを例証したものである。集信装置1300の例示的構成要素レイアウトは、集信装置上の様々なLEDの位置を描写している。例えば4個のユーザ構成可能LED1210が構成要素レイアウトの頂部に、また、遮蔽の外側に配置されており、したがってそれらは、無線遮蔽が所定の位置に置かれても目に見える状態を維持する。さらに、無線1206およびベースバンド1204の状態を示す5個のLED1226が構成要素レイアウトの底部に、遮蔽の周囲の外側に置かれており、したがってそれらは、遮蔽が設置された後でも目に見える状態を維持する。さらに、1個の電力LED1219が5個のLED1226の近くに配置されている。例示的集信装置1300構成要素レイアウトは、遮蔽の外部で利用することができるすべての電気的接続の隣に置かれたTVSおよびESDダイオードの位置をも描写しており、これはESD安全環境の外側への例示的集信装置1300の設置を許容する。例えば例示的集信装置1300は、人間が取り扱うことによるデバイスの損傷を心配することなく、現場でレトロフィットされ得る。
【0166】
図14は、集信装置1200などの集信装置1400の例示的外観を例証したもので、集信装置1400の寸法を例証している。示されているように、集信装置1400は、1.30インチ(3.30cm)の長さ1402、0.96インチ(2.44cm)の幅1404、および0.19インチ(0.48cm)の高さ1406を有することができ、ピンの高さは含んでいない。ピンの高さを含むと、集信装置の全高さ1408は0.33インチ(0.84cm)になり得る。
【0167】
図15は、集信装置1500の小さいサイズに関する基準を与えるために、25セント1502に対する集信装置1200などの集信装置1500の小さいフォームファクタを例証したものである。
【0168】
例示的グラフィカルユーザインタフェース
1つまたは複数の警報、シグネチャ、レポート、解析および/または履歴データを例証する例示的グラフィカルユーザインタフェースが
図16~23Bに示されている。本開示の文脈で理解され得るように、サービスプロバイダ206は、ゲートウェイデバイス202から、および/またはエンドデバイス204から受け取ったデータを解析することができ、また、警報、シグネチャ、レポートおよびまたはGUIを生成し、かつ、GUIとして、または音声警報として表示するために、警報、シグネチャ、レポートおよび/またはGUIをコンピューティングデバイス208へ(および/またはゲートウェイデバイス202へ)送信することができる。
【0169】
図16は、疑わしいイベントレポートおよび/または警報を例証しているグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1600を示したものである。いくつかの実施形態では、GUI1600は、疑わしい動作的浪費警報を示す電子メールを例証している。いくつかの実施形態では、警報/レポートは、潜在的改善を識別し、また、疑わしい動作的浪費の識別方法の説明書を提供する。いくつかの実施形態では、GUI1600は、疑わしいイベントを識別し、かつ、修正するためにどこを、および/または何を捜すかを示す画像、写真および/または線図を含むことができる。いくつかの実施形態では、画像は、監視位置における機器の実際の設置を反映することができ、一方、いくつかの実施形態では、画像は、特定の機器のモデル数に基づく包括的な画像を反映することができる。さらに、GUI1600は、水使用を示すグラフおよび疑わしいイベントを示す1つまたは複数の注釈を含むことができ、および/またはGUI1600はグラフへのリンクを含むことができる。
【0170】
図17は、監視位置に対する水使用を例証しているグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1700を示したものである。いくつかの実施形態では、GUI1700は、2日以上の間の資源使用の比較を例証している。いくつかの実施形態では、GUI1700は、疑わしい機械的または動作的浪費を示すために注釈が付けられ得る。いくつかの実施形態では、GUI1700は、1分おきに消費されるガロン数として瞬時水使用を例証している。いくつかの実施形態では、GUI900は、時間単位の気象および温度、ならびに1日を通した水使用の累積総量を例証している。いくつかの実施形態では、ユーザは、同じおよび/または異なる位置における現在の水使用を任意の履歴データと比較するために、様々な日を通してトグルすることができる。
【0171】
図18は、監視位置に対する水使用を例証しているグラフィカルユーザインタフェース(GUI)1800を示したものである。いくつかの実施形態では、GUI1800は解析学生成注釈を例証している。いくつかの実施形態では、注釈は、手動で、自動的に追加されることが可能であり、または自動プロセスによってフラグが立てられ、かつ、ユーザによって精査され得る。いくつかの実施形態では、GUI1800は、監視位置におけるノードまたは機器による資源消費の視覚表現を含むことができる。1非制限例として、監視位置が3つのノードを含んでいる場合、GUIは、総資源消費を例証しているさらなるグラフを使用してノード毎に3つの個々の瞬時資源消費グラフを例証することができる。さらに、ノードトレースは、履歴または期待資源消費値からの個々のノードの逸脱に従って注釈が付けられるか、または類別され得る。いくつかの実施形態では、ユーザは、総資源消費グラフ内で選択して、追加表示に総資源消費量に対する個々のノード寄与を例証させることができる。したがってこの方法によれば、GUIは、総および/またはノードレベルにおける資源消費を理解するために、数個の層およびデータの分解能をユーザに提示することができる。
【0172】
図19A、19B、19Cおよび19Dは、自動浪費イベント1900追跡システムを示したものである。例えば
図19A~Dは、ユーザが1つまたは複数の顧客へのレポートを作成し、または浪費イベントを緩和するための1つまたは複数の推奨を報告し、かつ、提供するための電子メールアドレスを作成するためのインタフェースを提供している。例えばシステム1900は、推奨および/または資源使用を反映する画像を含むレポートの作成を許容する。
【0173】
図20は、洗車位置のためなどの検出された浪費イベントのための解析学ログ2000を示したものである。いくつかの実施形態では、解析学ログ2000は、より特定の浪費イベントレポート、解析学および推奨にリンクするためのインタフェースを提供することができる、浪費イベントの高レベルインジケーションを提供する。
【0174】
図21は、自動警報追跡ページ2100を示したものである。いくつかの実施形態では、ページ2100は、ユーザによる、開始日、終了日、サイト、ノード目的、状態、イベント、イベントの等級、イベントの重大性などによる検索を許容する検索能力を提供する。さらに、ページ2100は、様々なサイトおよび資源使用データのためのより特定のレポート、統計学および/または推奨へのリンクを提供することができる。
【0175】
図22は、警報を生成し、かつ、管理するためのGUI2200を示したものである。例えばGUI2300は、疑わしい浪費イベントの警報を発するために、また、疑わしい浪費を改善するための推奨を提供するために、テキストを自動的に作成することができる。
【0176】
図23Aおよび23Bは、サイト情報および特異性を例証しているGUI2300を示したものである。例えば
図23Aは警報発信ページの左側部分を例証しており、一方、
図23Bは警報発信ページの右側部分を例証している。いくつかの実施形態では、ユーザは、1つまたは複数のテキスト、画像および/またはリンクを選択して、資源消費情報に関する特定の情報、レポート、比較および/または警報を受け取ることができる。
【0177】
結論
本開示は、構造的特徴および/または方法論的作用に特化された言語を使用することができるが、本発明は、本明細書において記述されている特定の特徴または作用に限定されない。そうではなく、特定の特徴および作用は、本発明を実現する例証的形態として開示されている。