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特許7048515接触力を測定し、フィードバックユニットを備える脱毛デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】接触力を測定し、フィードバックユニットを備える脱毛デバイス
(51)【国際特許分類】
   A45D 26/00 20060101AFI20220329BHJP
【FI】
A45D26/00 F
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018566303
(86)(22)【出願日】2017-06-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-06-27
(86)【国際出願番号】 IB2017053512
(87)【国際公開番号】W WO2018002755
(87)【国際公開日】2018-01-04
【審査請求日】2018-12-17
【審判番号】
【審判請求日】2020-12-09
(31)【優先権主張番号】16177189.4
(32)【優先日】2016-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】508117514
【氏名又は名称】ブラウン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゲリット ローエンバーグ
(72)【発明者】
【氏名】タリク メハッデーネ
【合議体】
【審判長】佐々木 芳枝
【審判官】関口 哲生
【審判官】熊谷 健治
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-128728(JP,A)
【文献】特開平5-329024(JP,A)
【文献】特開平11-78947(JP,A)
【文献】特表平9-501091(JP,A)
【文献】国際公開第2015/139869(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D8/00-8/40
A45D24/00-31/00
A45D42/00-97/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の皮膚(40)から毛髪を挟んで、引き抜くための脱毛デバイス(10)であっ
て、
-複数のクランプ素子を備える脱毛円筒体(14)と、
-前記脱毛円筒体(14)を駆動して回転運動させるための駆動ユニット(12)と、
-前記脱毛円筒体(14)と使用者の皮膚(40)との間の接触圧(30b)を分析し、かつ前記接触圧(30b)が少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかを判定するための制御ユニット(20)であって、前記制御ユニット(20)は、判定された接触圧(30b)が前記少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいとき、所定の動作を実施するように適合されている、制御ユニット(20)と、を備え、
前記制御ユニット(20)は、測定された接触圧(30b)が、下側閾値接触圧と等しいか、それよりも小さいかどうか、第1の上側閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいかどうか、および、前記第1の上側閾値接触圧よりも大きい第2の上側閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいかどうかを判定するように適合されており、前記駆動ユニット(12)は、前記接触圧(30b)が、前記下側閾値接触圧と等しいか、それよりも小さいとき、表示器を作動させ、前記接触圧(30b)が、前記第1の上側閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいとき、前記脱毛円筒体(14)の回転運動を所定量低減させ、前記接触圧(30b)が、前記第2の上側閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいとき、前記脱毛円筒体(14)の回転運動を停止させるように適合されている、脱毛デバイス(10)。
【請求項2】
前記所定量は、300rpmである、請求項1に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項3】
前記測定された接触圧(30b)が、事前設定された時間間隔の間、前記第2の上側閾値接触圧以上であるとき、前記駆動ユニット(12)が、前記脱毛円筒体(14)の回転運動を停止させるように適合されている、請求項1に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項4】
前記下側閾値接触圧が、0.3N~0.7Nの範囲内である、請求項1~3のいずれか一項に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項5】
前記第1の上側閾値接触圧が、1.5N~3.5Nの範囲内である、請求項1~4のいずれか一項に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項6】
前記第2の上側閾値接触圧が、4N~5Nの範囲内にある、請求項1に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項7】
前記制御ユニット(20)が、前記脱毛円筒体(14)を駆動するために前記駆動ユニット(12)によって消費された電流から、前記接触圧(30b)を算出する、請求項1~6のいずれか一項に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項8】
前記制御ユニット(20)が、前記接触圧(30b)を判定するためセンサ(22)に接続され、前記センサ(22)が、前記脱毛円筒体(14)を使用者の皮膚(40)に押し付けると移動するピン又はレバーの移動量を示す信号を出力するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項9】
前記制御ユニット(20)が、前記脱毛円筒体(14)を駆動するために前記駆動ユニット(12)によって必要とされるトルクを判定するためのトルクセンサ(22)に接続されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項10】
前記脱毛デバイス(10)は、前記接触圧(30b)が、前記少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかを使用者に示すための追加の表示器を更に備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の脱毛デバイス(10)。
【請求項11】
前記表示器が、少なくとも2つの異なる色で発光するように適合されている、請求項に記載の脱毛デバイス(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚から毛髪を挟んで引き抜くためのピンセットの対などの複数のクランプ素子を備える少なくとも1つの脱毛ユニット、とりわけ脱毛円筒体で、体毛を除去するための脱毛デバイスに関する。脱毛ユニットは、使用者の皮膚と接触させられる。それによって、使用者は、デバイスのハウジングに力を加え、結果として、脱毛円筒体と皮膚との間の接触圧が得られる。開示される脱毛デバイスは、脱毛円筒体を駆動するための駆動ユニット、及び加えられた接触圧を分析して、その接触圧を少なくとも1つの閾値接触圧と比較するための制御ユニットを更に備える。脱毛デバイスは、接触圧が、少なくとも1つの閾値接触圧よりも小さいか、それと等しいか、又はそれよりも大きいかを使用者に示すフィードバックユニットを更に備え得る。
【背景技術】
【0002】
標準的な脱毛デバイスは、主に先行技術で(例えば、国際公開第2005/092142(A1)号から)知られている。この装置は、脱毛ユニットにギアユニットを介して結合される駆動ユニットとして、電動モータを備える。加えて、装置は、駆動ユニットをオン及びオフにするための少なくともスイッチを更に備える。標準的な脱毛デバイスは、以下に記載されるように使用され、動作する。機械的脱毛器を使用する脱毛は、ハウジングにおいてデバイスを保持して、デバイス上に力を加えることによって、通常、少なくとも1つのクランプ素子、例えば一対のピンセットを含む脱毛円筒体である脱毛ユニットを、脱毛される皮膚に当てることを必要とする。ハウジング上に加えられる力は、処理される皮膚の部分に伝達される。円筒体の回転の際、円筒体と皮膚との間の摩擦は、デバイス上で使用者によって加えられる垂直力に比例する。理想的な脱毛のために、円筒体は、皮膚に対するピンセットの良好な密着性を確実にするために、皮膚に押し付けられなければならない。しかしながら、皮膚及びデバイス性能の両方に対する悪影響を回避するために、皮膚への圧力は高すぎてはならない。例えば、皮膚への大きすぎる圧力は、皮層刺激をもたらし得る。加えて、皮膚への高すぎる圧力に起因する摩擦により、円筒体の回転速度は、減速しているが、脱毛の性能は、より低い円筒体速度でより低い。更に、脱毛円筒体と皮膚との間のより高い摩擦は、消費電力、及び駆動ユニットの摩耗を増大させる。使用者が、極端に注意深い様式で、すなわち、小さすぎる圧力で皮膚にデバイスを押し付ける場合、性能上の問題も生じることになる。接触圧が小さすぎる場合、性能を短い毛髪のために特に減少させる可能性がある、皮膚との円筒体の密着性は、最適でない。とりわけ、新規の使用者には、正しい方法でデバイスを扱うためのガイダンスが欠如している。新規の使用者は、押し付けすぎるか又は押し付けなさすぎる傾向があるが、経験のある使用者も、最適な接触圧の範囲内で脱毛器を使用することがほとんどない。そのため、脱毛の間、接触圧を検出及び分析する必要がある。現在の脱毛器技術は、皮膚に加えられる接触圧を測定し、皮膚への正しい量の圧力を加えるためのガイダンスを使用者に与えるための方法を特徴としない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2005/092142(A1)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、接触圧を分析して、任意選択的に使用者にフィードバックを伝え得る制御システムを備える脱毛デバイスを提供することが、本開示の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様によれば、使用者の皮膚から毛髪を挟んで、引き抜くための脱毛デバイスであって、
-複数のクランプ素子、とりわけピンセットの対、を備える脱毛円筒体と、
-脱毛円筒体を駆動して移動させるための駆動ユニットと、
-脱毛円筒体と使用者の皮膚との間の接触圧を分析し、かつ接触圧が少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかを判定するための制御ユニットであって、制御ユニットは、判定された接触圧が少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいとき、所定の動作を実施するように適合されている、制御ユニットと、を備える、脱毛デバイスが提供される。
【0006】
一態様によれば、好ましくは、本明細書に開示されるような脱毛デバイスを使用して、脱毛デバイスの脱毛円筒体と使用者の皮膚との間の接触圧を示すことを含む、脱毛方法が提供される。本方法は、
-脱毛円筒体と使用者の皮膚との間の接触圧を測定することと、
-測定された接触圧を少なくとも1つの閾値接触圧と比較することと、
-測定された接触圧が、少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかを判定することと、
-測定された接触圧が、少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかを使用者に少なくとも1つの表示器信号によって示すことと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】センサ22によって脱毛円筒体14と使用者の皮膚40との間の接触圧30bを判定する脱毛デバイス10の例示の実施形態の概略図を示す。
図2】脱毛円筒体14と皮膚40と間の接触圧30bが既定の閾値を超えるか、又はそれ未満であるかを使用者に示すフィードバックユニット16を備える脱毛デバイス10の例示の実施形態の概略図を示す。
図3】センサ22及びフィードバックユニット16を備える脱毛デバイス10の別の例示の実施形態の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下は、接触圧を分析し、接触圧が、ある特定の閾値未満を超えるか、それ未満であるとき、既定の動作を実施するように適合されている脱毛デバイスの多数の実施形態の説明である。本明細書は、例示としてのみ解釈されるべきであり、あらゆる可能な実施形態を記載することは、不可能ではなくても非現実的であるため、あらゆる可能な実施形態を記載せず、更に、本明細書に記載される任意の特徴、特性、構造、構成要素、工程、又は方法論は、削除され得るか、本明細書に記載される任意の他の特徴、特性、構造、構成要素、製造工程、又は方法論と全体的又は部分的に、組み合わされ得るか、又はそれらと置換され得ることを理解されたい。
【0009】
本明細書で使用するとき、用語「約」は、±10パーセントを意味する。
【0010】
本明細書で使用するとき、用語「含む(comprise)」及びその変形は、挙げられている項目の詳細説明が、本発明の材料、デバイス、及び方法に同様にも有用であり得る他の類似の項目を除外しないように、非限定的であることを意図している。この用語は、用語「からなる」及び「から本質的になる」を包含する。
【0011】
本明細書で使用するとき、用語「含む(include)」及びその変形は、挙げられている項目の詳細説明が、本発明の材料、デバイス、及び方法に同様に有用であり得ると考えられる他の類似の項目を除外しないように、非限定的であることを意図している。
【0012】
本明細書で使用するとき、単語「好ましい」、「好ましくは」、並びに「とりわけ」及び「具体的には」などのその変形は、一定の条件下において一定の利益をもたらす本発明の実施形態に関する。しかしながら、同じ、又は他の状況下においては、他の実施形態が好ましい場合もある。更に、1つ以上の好ましい実施形態の詳細説明は、他の実施形態が有用でないことを示すものではなく、本発明の範囲から他の実施形態を排除することを意図するものでもない。
【0013】
本明細書で使用するとき、「cm」によってセンチメートルを意味する。本明細書で使用するとき、「mm」によってミリメートルを意味する。本明細書で使用するとき、「μm」又は「ミクロン」によってマイクロメートルを意味する。本明細書で使用するとき、「rpm」によって1分当たりの回転数を意味する。本明細書で使用するとき、「N]によってニュートンを意味する。
【0014】
本開示は、使用者の皮膚から毛髪を挟んで、引き抜くための脱毛デバイスを提供する。当該脱毛デバイスは、少なくとも、ピンセットの対などの複数のクランプ素子を備える脱毛円筒体の形態の脱毛ユニット、及び脱毛円筒体を駆動して移動させるための駆動ユニットを備える。本開示による脱毛円筒体の好適な移動は、約1200rpm~約2500rpm、好ましくは約1400rpm~約2000rpmの範囲内にある回転である。脱毛性能は、より高い円筒体回転速度で増大する。しかしながら、当該性能の増大は、騒音レベル及び消費電力の増大と関連付けられる。所与の範囲内の円筒体回転は、脱毛性能、騒音レベル、及び消費電力の間の最適条件に関して表す。
【0015】
本発明の脱毛デバイスは、脱毛円筒体が使用者の皮膚に押し付けられる接触圧を分析するための制御ユニットを更に備える。円筒体の回転の際に、円筒体と皮膚との間の摩擦は、デバイス上で使用者によって加えられた力、デバイスの重量、皮膚上のデバイスの配向、及び他のデバイスパラメータに起因する接触圧に比例する。本発明の制御ユニットは、当該接触圧を判定して、それを少なくとも1つの閾値接触圧と比較することができる。接触圧の判定は、例えば、駆動ユニットによって消費された電流からの算出によって間接的である可能性があるか、追加のセンサ素子によって測定され得る。好適なセンサ素子は、以下に更に詳細に記載される。検出された接触圧は、下側閾値、上側閾値、又は2つ以上の上側閾値と比較され得る。それによって、制御ユニットは、接触圧が、少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかを判定するように適合されている。加えて、判定された接触圧が、少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいとき、制御ユニットは、所定の動作を実施するように適合されている。当該所定の動作は、消費者に少なくとも1つの閾値の違反を示す表示器信号を開始している可能性があり、又は、それは、駆動ユニットの性能を変化させている可能性があり、又は、それは、脱毛円筒体若しくはその組み合わせの性能を変化させている可能性がある。
【0016】
制御ユニットによって検査される閾値は、下側閾値及び少なくとも1つの上側閾値、好ましくは、第1の上側閾値及び第2の上側閾値であり得、第2の上側閾値接触圧は、第1の上側閾値接触圧よりも大きい。とりわけ、接触ユニットは、検出された接触圧が第1の上側閾値接触圧以上であるかを判定するように適合されている。使用者が脱毛デバイスに大きすぎる力を加えて第1の上側閾値接触圧を超えた場合、皮膚との脱毛摩擦は、皮層刺激を引き起こすことになる。使用者が皮層刺激を引き起こし得るモードで連続的に脱毛デバイスを使用することを回避するために、制御ユニットは、第1の上側閾値接触圧を超えており、使用者が脱毛デバイスにより少ない力を加えなければならないことを消費者に示すように適合されている。好適な第1の上側閾値接触圧は、約1.5N~約3.5Nの範囲内にあり、好ましくは、約2N~3Nの範囲内にあり、より好ましくは、約2.5N、又は所与のより広い数値範囲内に収まる任意の他の数値範囲(そのような数値範囲の全てが本明細書において明示的に書き込まれているかのように)である。第1の上側閾値接触圧を超えたことを消費者に合図することに加えて、制御ユニットは、測定された接触圧に依存して駆動ユニットに提供される力を増大するように適合され得、その結果、より高い加えられた力は皮膚との摩擦により脱毛円筒体を減速させるものの、脱毛円筒体の移動が本質的に一定に保たれ、かつ脱毛性能が本質的に一定に保たれるようになる。円筒体速度の低減が単独で間接的なフィードバックとして必要とされないので、円筒体速度制御の使用は、接触圧が所定の閾値接触圧を超えたという、使用者への別個の信号との組み合わせでとりわけ有利である。
【0017】
加えて、制御ユニットは、検出された接触圧が第2の上側閾値接触圧以上であるかを判定するように任意選択的に適合され得、とりわけ、検出された接触圧が、事前設定された時間の間、第2の上側閾値接触圧以上であるかを判定するように適合され得る。使用者が第2の上側閾値接触圧を超えるほどの大きな力を脱毛デバイスに加える場合、脱毛ユニットは、皮膚との摩擦によりその運動をほとんど停止することになり、駆動ユニットは、損傷し得る。使用者が脱毛デバイスに損傷を与え得るモードで連続的に脱毛デバイスを使用することを回避するために、制御ユニットは、第2の上側閾値接を超えており、使用者が脱毛デバイスにより少ない力を加えなければならないことを消費者に合図するように適合され得る。好適な第2の上側閾値接触圧は、約4N~約5Nの範囲内にあり、好ましくは、約4.5N~5Nの範囲内にあり、又は所与のより広い数値範囲内に収まる任意の他の数値範囲(そのような数値範囲の全てが本明細書において明示的に書き込まれているかのように)である。第2の上側閾値接触圧を超えたことを消費者に合図することに加えて、制御ユニットは、検出された接触圧が第2の上側閾値接触圧以上であるとき、駆動ユニットを停止するように適合され得、とりわけ、事前設定された時間間隔の間、第2の閾値接触圧を超えた場合、駆動ユニットの損傷を回避するために駆動ユニットは停止され得る。
【0018】
加えて又は代替的に、制御ユニットは、検出された接触圧が下側閾値接触圧以下であるかを判定するように適合され得る。下側閾値接触圧が満たされないように、使用者が脱毛デバイスに不十分な力を加える場合、脱毛ユニットは、適切に動作しないことになり、脱毛性能は、とりわけより短い毛に関して低い。使用者が低い脱毛性能で連続的に脱毛デバイスを使用することを回避するために、制御ユニットは、下側閾値接触圧が満たされず、使用者が脱毛デバイスにより大きな力を加えなければならないことを消費者に合図するように適合され得る。好適な下側閾値接触圧は、約0.3N~約0.7Nの範囲内にあり、好ましくは、約0.4N~0.6Nの範囲内にあり、より好ましくは、約0.5N、又は所与のより広い数値範囲内に収まる任意の他の数値範囲(そのような数値範囲の全てが本明細書において明示的に書き込まれているかのように)である。
【0019】
本開示による脱毛デバイスにおいて使用される制御ユニットは、脱毛円筒体と使用者の皮膚との間の接触圧を検出するように適合されている。当該検出する能力は、任意の可能な検出方法、例えば、検出センサを使用すること、又は脱毛デバイスの動作パラメータから接触圧を算出することを含み得る。例えば、消費された電流は、脱毛円筒体と皮膚との間の接触圧に比例する。これにより、制御ユニットは、脱毛円筒体を駆動するために、駆動ユニットによって消費された電流から接触圧を算出し得る。それによって、接触圧は、皮膚接触なしでデバイスのアイドル電流消費量を表すベースラインに関して算出される。ベースラインは、脱毛デバイスの寿命の間変動し得るアイドル絶対電流値にかかわらず、一貫したフィードバックを提供するように適合可能であり得る。ベースラインがアイドルモードの変化に迅速に調節されるが、負荷相の間にゆっくりとしか離れないように、適合可能なベースラインは、負荷を増大及び減少させるための異なる時定数を有し得る。適合可能なベースラインは、例えば、消費された電流のローパスフィルタリングによって発生され得る。例えば、接触ユニットは、電池などの駆動ユニットのための電力を供給する電源と駆動ユニットとの間に配置された電流計を備え得る。
【0020】
加えて又は代替的に、制御ユニットは、脱毛円筒体を駆動することを必要とされるトルクを判定するためのトルクセンサに更に接続され得る。そのようなトルクセンサは、モータと脱毛円筒体との間で駆動ユニットの任意の段階で挿入され得、また、例えば、駆動ユニット内の軸受素子上で反作用力を測定することによって、間接的なトルク感知原理を含み得る。好適なセンサは、例えば、容量性トルクセンサ、抵抗性トルクセンサ、又は圧電トルクセンサ、好ましくは、モータ取付部上の反作用力を測定する抵抗性センサであり得る。
【0021】
加えて又は代替的に、制御ユニットは、脱毛円筒体と皮膚との間の接触圧に対応する、軸受を介して脱毛円筒体に加えられた力を測定するように適合されている力センサに更に接続され得る。例えば、好適な力センサは、両方の軸受取付部に一体化された抵抗性力センサであり得る。例えば、接触圧は、機械的に検出され得る。例えば、機械的検出器は、使用者の皮膚に脱毛円筒体を押し付けると移動するばね負荷式ピン又はレバーを含み得る。当該機械的動作は、電気信号機内に移送され得、事前設定された閾値接触圧と比較されるために、検出器から制御ユニットまで伝達され得る。制御ユニット及び事前設定された閾値は、機械的検出器に一体化され得、そのため、機械的動作が既定の位置に到達するとき、電気的接点は閉鎖され、それによりフィードバックシステムを直接起動する。
【0022】
加えて、脱毛デバイスは、接触圧の検出の結果を使用者に更に示し得る。とりわけ、脱毛デバイスは、接触圧が第1の上側閾値接触圧を超えるかを使用者に示し得る。例えば、駆動ユニットは、使用者にフィードバックを伝えるために、触覚信号を使用し得る。好ましくは、接触圧が第1の上側閾値接触圧以上であるとき、駆動ユニットは、脱毛円筒体の移動を大幅に低減させるように適合され得る。加えて又は代替的に、接触圧が第1の上側閾値接触圧以上であるとき、駆動ユニットは、既定の時間間隔の間、脱毛円筒体の移動を停止するように適合され得る。脱毛円筒体の移動が低減される場合、その低減は、信号として使用者によって認識されるのに十分大きい。脱毛円筒体の好適な移動の低減は、約250rpm、好ましくは約300rpmであり得る。脱毛円筒体の移動の低減は、既定の時間間隔の間、連続的であり得るか、繰り返され得る。例えば、接触圧が第1の上側閾値接触圧以上であるとき、その低減は、約3秒継続し得、その低減は、例えば、3回繰り返され得る。接触圧が第1の上側閾値接触圧以上であるとき、脱毛円筒体が停止される場合、その停止は、例えば、約3秒間継続し得るか、又は、脱毛円筒体は、より短い時間の間、数回停止され得、すなわち、駆動ユニットはスタッタ音を発し得る。好適なスタッタサイクルは、例えば、1秒の間の停止、1秒の間の移動、及びサイドの1秒の間の停止であり得る。追加のサイクルは、より多くの繰り返し、又はより短いかより長い時間を有し得る。消費者へのフィードバック信号としての脱毛円筒体の移動の変化又は中断の後、脱毛デバイスは、通常脱毛パラメータ内で動作を継続し得る。代替的に、触覚信号は、圧力接触閾値を超えたときに起動されるデバイス内に装着される別個の振動モータによって提供され得る。モータの振動は、デバイスのハウジングを通して、使用者の手に伝達される。
【0023】
加えて、脱毛デバイスは、接触圧が第2の上側閾値接触圧を超えるかを使用者に示し得る。例えば、脱毛デバイスは、使用者に接触圧についてフィードバックを与えるために、触覚を使用し得る。とりわけ、接触圧が、既定の時間間隔の間、第2の上側閾値接触圧以上であるとき、駆動ユニットは、脱毛円筒体の移動を停止させるように適合され得る。例えば、接触圧が、約3秒の間、第2の上側閾値接触圧以上である場合、脱毛円筒体の移動は、駆動ユニットへの損傷を回避するために停止され得る。
【0024】
加えて、脱毛デバイスは、接触圧が下側閾値接触圧未満であるかを使用者に示し得る。例えば、接触圧が第1の上側閾値接触圧よりも小さいとき、駆動ユニットは、脱毛円筒体の移動を大幅に増大させるように適合され得る。加えて又は代替的に、接触圧が下側閾値接触圧よりも小さいとき、駆動ユニットは、既定の時間間隔の間、脱毛円筒体の移動を停止するように適合され得る。脱毛円筒体の移動が増大される場合、変化は、信号として使用者によって認識されるのに十分大きい。脱毛円筒体の好適な移動の変化は、約250rpm、好ましくは約300rpmであり得る。接触圧が下側閾値接触圧よりも小さいとき、脱毛円筒体の移動の増大は、例えば、既定の時間間隔の間、連続的であり得、その増大は、約3秒間継続し得る。加えて又は代替的に、接触圧が下側閾値接触圧よりも小さいとき、駆動ユニットは、既定の時間間隔の間、脱毛円筒体の移動を停止するように適合され得る。接触圧が下側閾値接触圧よりも小さいとき、脱毛円筒体が停止される場合、その停止は、例えば、約3秒間継続し得るか、又は脱毛円筒体は、より短い時間の間、数回停止され得、すなわち、駆動ユニットはスタッタ音を発し得る。好適なスタッタサイクルは、例えば、1秒の間の停止、1秒の間の移動、及び再度の1秒の間の停止であり得る。追加のサイクルは、より多くの繰り返し、又はより短いかより長い時間を有し得る。消費者へのフィードバック信号としての脱毛円筒体の移動の変化又は中断の後、脱毛デバイスは、通常脱毛パラメータ内で動作を継続し得る。脱毛円筒体の移動の変更又は中断が、上側閾値を超え、かつ下側閾値を下回ることを示すために使用される場合、表示信号は異ならなければならない。
【0025】
加えて又は代替的に、脱毛デバイスは、接触圧が少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかを使用者に示すための別個の表示器ユニットを更に備え得る。例えば、好適な表示器ユニットは、視覚表示器ユニット又は可聴表示器ユニット又はそれらの組み合わせであり得る。脱毛デバイスは、閾値のうちの少なくとも1つを超えたか又は下回ったことを使用者に示すためにアラート音を発生させる音発生装置を備え得る。例えば、接触圧が第1の上側閾値接触圧以上である場合、音発生装置は、アラート信号を1回発生させることになる。加えて又は代替的に、接触圧が下側閾値接触圧以下である場合、音発生装置は、二回アラート信号を発生させることになり、及び/又は接触圧が第2の上側閾値接触圧以上である場合、音発生装置は、アラート信号を3回発生させることになる。
【0026】
加えて又は代替的に、脱毛デバイスは、1つ又は2つの発光ユニットを備え得、発光ユニットは、脱毛範囲の方向に発光するように配置され得る。それは、フィードバック信号が、使用者が既に焦点を合わせている皮膚の区域に投射されることを意味する。加えて、発光ユニットは、脱毛されることになる皮膚の区域を照明するために更に使用され得る。例えば、脱毛範囲は、白色光で照明され得る。接触圧が第1の上側閾値以上である場合、制御ユニットは、白色から赤色まで光を切り換え得る。それは、表示器ユニットが少なくとも2つの異なる色で発光する、とりわけ、白色光及び赤色光を発するように適合され得ることを意味する。例えば、表示器ユニットは2つのLEDを備え得、1つは白色を発し、1つは赤色を発する。代替的に、表示器ユニットは、いくつかの異なる色で発光することができる1つの多色のLEDを備え得る。加えて、表示器ユニットはまた、いつ接触圧が下側閾値接触圧以下であるかを示し得る。例えば、接触圧が下側閾値以下である場合、脱毛範囲の照明は、低減又は停止され得る。
【0027】
加えて又は代替的に、脱毛デバイスは、消費者に接触圧について視覚フィードバックを表示するためのディスプレイを備え得る。接触圧が第1の上側閾値を増大させる場合、接触圧は、数によって直接表示され得るか、増大する圧力は、棒グラフによって表示され得、及び/又は赤色光は、脱毛デバイスのディスプレイ上に示され得る。加えて又は代替的に、視覚フィードバック信号は、スマートフォンディスプレイ又は遠隔ディスプレイなどの任意の外部ディスプレイに移送され得る。
【0028】
加えて又は代替的に、脱毛ユニットは、駆動ユニットをオン/オフにするための少なくともスイッチ、並びに駆動ユニットの速度を調製するための少なくとも1つの調整器を備え得る。例えば、本装置は、駆動ユニットを好適な速度で作動させるメインスイッチによってオンにされ得る。脱毛円筒体の回転のための好適な速度は、約1200rpm~約2500rpmの範囲内、好ましくは約1400rpm~約2000rpmの範囲内にあり得る。加えて、調整器はまた、検出された接触圧との対応関係にある駆動ユニットの速度を変化させるために、制御ユニットに接続され得る。例えば、駆動ユニットは、一定の脱毛性能を保つために、接触圧に適合され得る。接触圧が下側閾値と第1の上側閾値接触圧との間にある限り、接触圧への当該適合は、好ましくは起動され得る。例えば、制御ユニットは、駆動ユニットの速度が、増大された接触圧の検出の際に増大されるように、かつ駆動ユニットの速度が、減少した接触圧の検出の際に減少するように、適合され得る。より詳細には、制御ユニットは、回転速度ガバナを備えることができ、また、駆動ユニットの回転速度を予め定義された値に調節する制御アルゴリズムを備えることができ、予め定義された値は、好ましくは、動作電圧又は負荷への影響にかかわらず、必要に応じて設定することができる。例えば、駆動ユニットは、適切な脱毛性能が保証されないことを使用者に示すために、接触圧が下側閾値以下である場合、装置の適切な動作には低すぎる場合がある低速度に調整される。接触圧が下側閾値を超える場合、アルゴリズムは、適当な動作に好適なより高い速度に駆動ユニットを調製し得る。加えて、速度は、検出された接触圧に連続的に適合され得る。最後に、接触圧が第1の上側閾値以上になるとすぐに、アルゴリズムは、接触圧が第1の上側閾値以上であることを使用者に示すために、既定の時間の間、駆動ユニットを少なくとも低速に戻して調整し得る。最後に、接触圧が、既定の時間の間、第2の上側閾値以上である場合、駆動ユニットは停止され得る。アルゴリズムは、センサフィードバックに基づいて電流消費量又は電池電圧又は値から制御ユニットによって発生させられた値を使用し得る。
【0029】
加えて又は代替的に、本開示はまた、脱毛方法を提供する。本方法は、脱毛デバイスに使用者によって加えられた力によって生み出される、脱毛デバイスの脱毛円筒体と使用者の皮膚との間の接触圧を示す工程を含む。例えば、当該方法は、本明細書に開示されるように、脱毛デバイスを使用することによって実施され得る。使用者に接触圧を示す工程は、脱毛円筒体と使用者の皮膚との間の接触圧を測定することを含む。次いで、当該接触圧は、その接触圧が、少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかを判定するために、少なくとも1つの閾値接触圧と比較される。最後に、測定された接触圧が、少なくとも1つの閾値接触圧と等しいか、それよりも大きいか又は小さいかが、少なくとも1つの表示器信号によって使用者に示される。とりわけ、本明細書に開示されるような方法によれば、測定された接触圧は、第1の上側閾値接触圧と比較され得、加えられた力が当該第1の上側閾値接触圧以上である接触圧を生み出すかどうかが、使用者に示され得る。好ましくは、加えられた力が、既定の期間の間、結果として当該第1の上側閾値接触圧以上である接触圧になるかどうかが、使用者に示され得る。例えば、接触圧が第1の上側閾値接触圧よりも大きいとき、表示器信号は変化し得、かつ/又は増大し得る。とりわけ、表示器信号は、光などの視覚信号であり得、接触圧が第1の上側閾値接触圧以上であるとき、光は、増大され得、又は例えば、白色光から赤光色まで色を変化させ得る。
【0030】
加えて又は代替的に、本明細書に開示されるような方法はまた、いつ加えられた力が結果として下側閾値接触圧以下の接触圧になるのかを使用者に合図することを含み得る。例えば、接触圧が下側閾値接触圧以下であるとき、表示器信号は変化し得、かつ/又は減少し得る。とりわけ、表示器信号は、光などの視覚信号であり得、接触圧が下側閾値接触圧以下であるとき、光は、減少され得るか、オフにされ得るか、又は白色光から黄色光に変化し得る。
【0031】
加えて又は代替的に、本明細書に開示されるような方法はまた、いつ加えられた力が結果として第2の上側閾値接触圧以上の接触圧になるのかを使用者に合図することを含み得る。例えば、接触圧が第2の上側閾値接触圧以上であるとき、表示器信号は変化し得、かつ/又は増大し得る。とりわけ、表示器信号は、光などの視覚信号であり得、接触圧が第2の上側閾値接触圧以上であるとき、光は、増大され得、及び/又は白色光から点滅する赤色光まで色を変化させ得る。
【0032】
本発明の更なる詳細及び特徴は、図面と併せて、例示の実施形態の以下の説明から得ることができる。
【0033】
図1は、脱毛円筒体14を駆動するための駆動ユニット12(例えば、モータ)を有する脱毛デバイス10の例示の実施形態の概略図を示す。制御ユニット20は、駆動ユニット12に接続されており、かつ脱毛円筒体14を駆動する駆動ユニット12の回転速度を調整するように適合されている調整器24を備える。制御ユニット20は、加えられた力30a、及び重量若しくは配向などの脱毛デバイス10のパラメータに起因する、脱毛円筒体14と使用者の皮膚40との間の接触圧30bを測定するように適合されているセンサ22(検出器)と更に接続される。好適なセンサ22は、例えば、脱毛円筒体14の回転速度を測定する速度ガバナであり得、かつ/又はセンサ22は、駆動ユニット12のトルク、及び/若しくは駆動ユニット12によって消費された電流を測定し得、あるいは、センサ22は、使用者の皮膚40に脱毛円筒体14を押し付けると移動するピン若しくはレバーを使用して接触圧を測定し得る。制御ユニット20の調整器24には、測定された接触圧30bを少なくとも1つの閾値接触圧と比較する制御アルゴリズムが提供される。測定された接触圧30bが第1の上側接触圧以上であるならば、制御ユニット20は、調整器24が既定の値まで駆動ユニット12の速度を変化させることを開始し得る。例えば、駆動ユニット12が停止され得るか若しくはスタッタ音を発し得るか、又は回転速度が約300rpmに減少し得る。加えて又は代替的に、駆動ユニット12の回転速度はまた、測定された接触圧に基づいて適合され得る。例えば、接触圧30bが下側閾値及び第1の上側閾値の範囲内にある限り、駆動ユニット12の回転速度は、接触圧30bに比例して増大し得る。好適な下側閾値は、約0.5Nであり得、好適な第1の上側閾値は、約2.5Nであり得る。
【0034】
図2は、フィードバックユニット16を備える脱毛デバイス10の別の例示の実施形態の概略図を示す。図1と共通している全ての特徴は、同じ参照番号で指定される。脱毛デバイス10は、脱毛円筒体14を駆動するための駆動ユニット12、例えばモータを備える。制御ユニット20は、駆動ユニット12及びフィードバックユニット16、例えば光信号と接続される。力30aが使用者によって外部から脱毛デバイス10に加えられ、脱毛デバイス10が皮膚40に接触される場合、脱毛円筒体14と皮膚40と間の結果として得られる接触圧30bは、制御ユニット20によって判定される。例えば、制御ユニットは、既定の回転速度で駆動ユニット12によって脱毛円筒体14を駆動するために必要とされる電流消費量から、接触圧30bを判定し得る。したがって、制御ユニットは、センサ22を備え得る。検出された接触圧30bが、既定の第1の上側閾値接触圧以上である場合、フィードバックユニット16からの光信号は、白色光から赤色光に変化して、それによって、第1の上側閾値が満たされたか又はそれを超えており、皮膚40の最小の刺激で最適脱毛性能を達成するために、使用者が加えられた力30aを低減させなければならないことを使用者に示すことができる。
【0035】
図3は、センサ22及びフィードバックユニット16を備える脱毛デバイス10の別の例示の実施形態の概略図を示す。図1及び2と共通している全ての特徴は、同じ参照番号で指定される。脱毛デバイス10は、脱毛円筒体14を駆動するための駆動ユニット12、例えばモータを備える。制御ユニット20は、駆動ユニット12に接続されており、かつ脱毛円筒体14を駆動する駆動ユニット12の回転速度を調整するように適合されている調整器24を備える。加えて、制御ユニット20は、光信号などのフィードバックユニット16と接続される。脱毛円筒体14と皮膚40との間の接触圧30bを検出するように適合されているセンサ22はまた、フィードバックユニットの状態を判定及び設定するために、制御ユニット20に接続される。図1及び2に関して記載される接触圧を測定並びに判定する全ての例は、図3に記載される脱毛デバイスにも適用できる。検出された接触圧30bが、既定の第1の上側閾値接触圧以上である場合、フィードバックユニット16からの光信号は白色光から赤色光に変化して、それによって、第1の上側閾値が満たされたか又はそれを超えており、皮膚40の最小の刺激で最適脱毛性能を達成するために、使用者が加えられた力30aを低減させなければならないことを使用者に示すことができる。加えて、制御ユニット20の調整器24には、検出された接触圧に駆動ユニット12の回転速度を適合するアルゴリズムが提供され得る。例えば、接触圧が2.5Nなどの第1の上側閾値以上である場合、駆動ユニット12は、一次的に停止され得るか若しくはスタッタ音を発し得るか、又は回転速度は、約300rpmに減少し得る。この例示の実施形態では、使用者は、光信号及び触覚の変化、すなわち、駆動ユニットの回転の変化によって、接触力が第1の上側閾値以上であることを通知される。加えて、脱毛デバイス10、とりわけ駆動ユニット12への損傷を回避するために、接触圧が第2の上側閾値以上である場合、駆動ユニット12の回転速度は停止され得る。例えば、接触圧が4N以上である場合、駆動ユニット12は停止され得る。加えて、接触圧が約0.5Nなどの下側閾値以下である場合、駆動ユニット12は、一次的に停止され得るか、又はスタッタ音を発し得るか、又は回転速度は、約900rpmなどのより低いレベルに減少し得る。加えて又は代替的に、脱毛デバイス10はまた、接触圧が下側閾値以下であることを別の視覚信号によって使用者に示し得る。例えば、接触圧が下側閾値以下である場合、光は白色光から黄色光に変化することになる。
【0036】
それは、本明細書に示される例示の脱毛デバイス10が、接触圧30bが、触覚及び/又は可視表示器信号を使用して、3つの異なる閾値接触圧を超えるか、それ未満であるのかを使用者に示すことを意味する。加えて、接触圧30bが下側閾値及び第1の上側閾値の範囲内にある限り、図3に関して記載されるような異なるフィードバック信号はまた、接触圧30bに比例する駆動ユニット12の回転速度における増加と組み合わせられ得る。
【0037】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に指示がない限り、そのような各寸法は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することが意図される。例えば「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
図1
図2
図3