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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】巻取装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 18/08 20060101AFI20220329BHJP
   H01M 10/04 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
B65H18/08
H01M10/04 W
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019528565
(86)(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 CN2019080319
(87)【国際公開番号】W WO2020198906
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2019-05-27
(73)【特許権者】
【識別番号】519045011
【氏名又は名称】深▲せん▼市誠捷智能装備股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】李 友舟
(72)【発明者】
【氏名】咼 徳紅
(72)【発明者】
【氏名】譚 国彪
【審査官】大山 広人
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-089523(JP,A)
【文献】中国実用新案第208028183(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 18/00-18/28
H01M 10/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
環状であり、内側面に第1の部分及び第2の部分を有する第1の回転部材と、
前記第1の回転部材の外側面に接続され、前記第1の回転部材を回転可能に駆動するための第1の駆動アセンブリと、
前記フレーム上に設置され、前記第1の回転部材が嵌設され、前記第1の回転部材の前記第1の部分と回転可能に接続され、かつ側壁と前記第1の回転部材の前記第2の部分との対応する位置に第1の退避孔が開設される方向反転座と、
前記方向反転座の内部に設置され、前記第1の退避孔を挿通し前記第1の回転部材の前記第2の部分に伝動的に係合される第1の伝動接続部材と、
前記第1の伝動接続部材に接続される第1の針巻取アセンブリと、を含み、
さらに第5の駆動アセンブリ及び針送りアセンブリを含み、前記針送りアセンブリは第1のカム及び第1のリンク機構を含み、前記第1のカムが前記第5の駆動アセンブリの動力出力軸に接続され、前記第1のリンク機構の一端が前記第1のカムに転がり接触され、前記第1の針巻取アセンブリは第1のシャフトレバー及び第1の巻取り針を含み、前記第1のシャフトレバーの前記第1の巻取り針から離れた一端が前記第1のリンク機構の他端に近づいて設置され、前記第1のカムの回転によって前記第1のリンク機構で前方向に前記第1の針巻取アセンブリを押し出すことを特徴とする巻取装置。
【請求項2】
さらに第2の回転部材、第2の駆動アセンブリ、第2の伝動接続部材及び第2の針巻取アセンブリを含み、前記第2の回転部材は、環状であり、内側面に第1の部分及び第2の部分を有し、前記第2の回転部材の前記第1の部分が前記方向反転座と回転可能に接続され、前記第2の回転部材及び前記第1の回転部材が前記方向反転座の軸方向に沿って配列され、前記第2の駆動アセンブリが前記第2の回転部材の外側面に接続され、前記第2の回転部材を回転可能に駆動し、前記方向反転座の側壁と前記第2の回転部材の前記第2の部分との対応する位置に第2の退避孔が開設され、前記第2の伝動接続部材が前記方向反転座の内部に設置され、且つ前記第2の伝動接続部材が前記第2の退避孔を介して前記第2の回転部材の前記第2の部分に伝動的に係合され、前記第2の針巻取アセンブリが前記第2の伝動接続部材に接続されることを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。
【請求項3】
前記第1の退避孔及び前記第2の退避孔がそれぞれ前記方向反転座の周方向上の異なる位置に位置することを特徴とする請求項2に記載の巻取装置。
【請求項4】
さらに第3の回転部材、第3の駆動アセンブリ、第3の伝動接続部材及び第3の針巻取アセンブリを含み、前記第3の回転部材は、環状であり、内側面に第1の部分及び第2の部分を有し、前記第3の回転部材の前記第1の部分が前記方向反転座と回転可能に接続され、前記第3の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第1の回転部材が順次に前記方向反転座の軸方向に沿って配列され、前記第3の駆動アセンブリが前記第3の回転部材の外側面に接続され、前記第3の回転部材を回転可能に駆動し、前記方向反転座の側壁と前記第3の回転部材の前記第2の部分との対応する位置に第3の退避孔が開設され、前記第3の伝動接続部材が前記方向反転座の内部に設置され、且つ前記第3の伝動接続部材が前記第3の退避孔を介して前記第3の回転部材の前記第2の部分に伝動的に係合され、前記第3の針巻取アセンブリが前記第3の伝動接続部材に接続されることを特徴とする請求項2に記載の巻取装置。
【請求項5】
前記第1の退避孔、前記第2の退避孔及び前記第3の退避孔が前記方向反転座の周方向上に均一に分布されることを特徴とする請求項4に記載の巻取装置。
【請求項6】
前記方向反転座の外側壁上にさらに複数の間隔位置決めブロックが設けられ、前記複数の間隔位置決めブロックの位置がそれぞれ前記第1の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第3の回転部材の前記第1の部分に対応し、且つ前記間隔位置決めブロックの前記方向反転座の軸方向上の長さがいずれも前記第1の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第3の回転部材の前記第1の部分の長さより大きいことを特徴とする請求項4に記載の巻取装置。
【請求項7】
さらに、前記方向反転座に接続され、前記方向反転座を回転可能に駆動するための第4の駆動アセンブリを含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の巻取装置。
【請求項8】
前記第4の駆動アセンブリは第4の駆動部材及び伝動機構を含み、前記第4の駆動部材が前記フレーム上に固定され、前記伝動機構の入力端が前記第4の駆動部材に接続され、前記伝動機構の出力端が前記方向反転座外に嵌設されることを特徴とする請求項7に記載の巻取装置。
【請求項9】
前記第4の駆動部材はサーボモータであることを特徴とする請求項8に記載の巻取装置。
【請求項10】
さらに、制御システムを含み、前記第1の針巻取アセンブリまたは第2の針巻取アセンブリまたは第3の針巻取アセンブリが回転し材料を巻取する場合に、前記制御システムが前記第4の駆動アセンブリを制御し前記方向反転座を回転可能に駆動し、材料の突張状態を保持することを特徴とする請求項7に記載の巻取装置。
【請求項11】
さらに、中心軸、ジャック板及び針押しを有する押出し機構を含み、中心軸の両端がそれぞれ前記方向反転座及び前記ジャック板に固定的に接続され、前記針押しの前端が前記ジャック板に接続され、前記針押しの後端と前記第1の針巻取アセンブリの協働によって、前記第1の針巻取アセンブリの前端を支持することを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。
【請求項12】
さらに、第2のカム及び第2のリンク機構を有する針引戻しアセンブリを含み、前記第2のカムが前記第5の駆動アセンブリに接続され、前記第2のリンク機構の一端が前記第2のカムに転がり接触され、前記第2の針巻取アセンブリは第2のシャフトレバー及び第2の巻取り針を含み、前記第2のシャフトレバーに前記第2の巻取り針の一端から離れて第2の当て付け部材が設置され、前記第2のリンク機構の他端が前記第2の当て付け部材の前記第2の巻取り針に近い一側に設置され、前記第2のカムの回転によって前記第2のリンク機構で後方向に前記第2の針巻取アセンブリを引き戻すことを特徴とする請求項に記載の巻取装置。
【請求項13】
さらに、巻取り針位置決めアセンブリを含み、前記第1のシャフトレバーと前記方向反転座の間に前記巻取り針位置決めアセンブリを介して接続され、前記第1のシャフトレバー上に環状溝が設置され、前記巻取り針位置決めアセンブリは位置決めジャケット及び弾性位置決めボールを含み、前記位置決めジャケットが前記第1のシャフトレバー外に嵌設され、前記弾性位置決めボールが前記位置決めジャケットの径方向に沿って伸縮可能であり、前記針送りアセンブリが前方向に前記第1の針巻取アセンブリを押し出す場合に、前記弾性位置決めボールが前記環状溝内に係止されることを特徴とする請求項に記載の巻取装置。
【請求項14】
前記第1の駆動アセンブリは第1の接続板、第1の取付板、締結具及び第1の電動モータを含み、前記第1の接続板が前記フレームに接続され、前記第1の取付板または第1の接続板上にくびれ孔が設置され、前記締結具が前記くびれ孔に挿通され前記第1の取付板及び前記第1の接続板に接続され、前記第1の電動モータが前記第1の取付板上に固定されることを特徴とする請求項1に記載の巻取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電池生産設備技術分野に関し、特に巻取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電池の生産過程中に、複数の電極ストリップまたは箔ストリップ等の材料を巻き取って素子を形成する必要があり、その巻取過程が通常巻取装置によって実現される。
【0003】
従来の巻取装置では電動モータによってシャフトレバーを回転可能に駆動し、シャフトレバーが歯車またはプーリ等の伝動機構によって針巻取アセンブリを回転させることによって、電極ストリップまたは箔ストリップ等の材料の巻取を実現する。
【0004】
しかしながら、従来の巻取装置中に、針巻取アセンブリに接続されるシャフトレバー及びシャフトレバーと電動モータの間の歯車が直接外部に曝されるので、異物の侵入に起因して断続停止現象が発生し、電池巻取品質に悪影響を与え、ひいては機器の破壊を招く可能性がある一方、電動モータとシャフトレバーの間の伝動及びシャフトレバーと針巻取アセンブリの間の伝動機構に起因し占有空間が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする技術課題は、効果的に異物の侵入を防止し、断続停止を防止するだけでなく、省スペース化を図る巻取装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の技術課題を解決するために、本発明は以下のような解決手段を有する。
【0007】
フレームと、
環状であり、内側面に第1の部分及び第2の部分を有する第1の回転部材と、
前記第1の回転部材の外側面に接続され、前記第1の回転部材を回転可能に駆動するための第1の駆動アセンブリと、
前記フレーム上に設置され、前記第1の回転部材が嵌設され、前記第1の部分と回転可能に接続され、かつ側壁と前記第1の回転部材の第2の部分との対応する位置に第1の退避孔が開設される方向反転座と、
前記方向反転座の内部に設置され、前記第1の退避孔を挿通し前記第1の回転部材の第2の部分に伝動的に係合される第1の伝動接続部材と、
前記第1の伝動接続部材に接続される第1の針巻取アセンブリと、を含む巻取装置。
【0008】
また、さらに第2の回転部材、第2の駆動アセンブリ、第2の伝動接続部材及び第2の針巻取アセンブリを含み、前記第2の回転部材の構造が前記第1の回転部材の構造と同一または類似であり、前記第2の回転部材及び前記第1の回転部材が前記方向反転座の軸方向に沿って配列され、前記第2の駆動アセンブリが前記第2の回転部材の外側面に接続され、前記第2の回転部材を回転可能に駆動し、前記方向反転座の側壁と前記第2の回転部材の第2の部分との対応する位置に第2の退避孔が開設され、前記第2の伝動接続部材が前記方向反転座の内部に設置され、且つ前記第2の伝動接続部材が前記第2の退避孔を介して前記第2の回転部材の第2の部分に伝動的に係合され、前記第2の針巻取アセンブリが前記第2の伝動接続部材に接続される。
【0009】
また、前記第1の退避孔及び前記第2の退避孔がそれぞれ前記方向反転座の周方向上の異なる位置に位置する。
【0010】
また、さらに第3の回転部材、第3の駆動アセンブリ、第3の伝動接続部材及び第3の針巻取アセンブリを含み、前記第3の回転部材の構造が前記第1の回転部材の構造と同一または類似であり、前記第3の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第1の回転部材が順次に前記方向反転座の軸方向に沿って配列され、前記第3の駆動アセンブリが前記第3の回転部材の外側面に接続され、前記第3の回転部材を回転可能に駆動し、前記方向反転座の側壁と前記第3の回転部材の第2の部分との対応する位置に第3の退避孔が開設され、前記第3の伝動接続部材が前記方向反転座の内部に設置され、且つ前記第3の伝動接続部材が前記第3の退避孔を介して前記第3の回転部材の第2の部分に伝動的に係合され、前記第3の針巻取アセンブリが前記第3の伝動接続部材に接続される。
【0011】
また、前記第1の退避孔、前記第2の退避孔及び前記第3の退避孔が前記方向反転座の周方向上に均一に分布される。
【0012】
また、前記方向反転座の外側壁上にさらに複数の間隔位置決めブロックが設けられ、前記複数の間隔位置決めブロックの位置がそれぞれ前記第1の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第3の回転部材の第1の部分に対応し、且つ前記間隔位置決めブロックの前記方向反転座の軸方向上の長さがいずれも前記第1の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第3の回転部材の第1の部分の長さより大きい。
【0013】
また、前記方向反転座に接続され、前記方向反転座を回転可能に駆動するための第4の駆動アセンブリを含む。
【0014】
また、前記第4の駆動アセンブリは第4の駆動部材及び伝動機構を含み、前記第4の駆動部材が前記フレーム上に固定され、前記伝動機構の入力端が前記第4の駆動部材に接続され、前記伝動機構の出力端が前記方向反転座外に嵌設される。
【0015】
また、前記第4の駆動部材はサーボモータである。
【0016】
また、制御システムを含み、前記第1の針巻取アセンブリまたは第2の針巻取アセンブリまたは第3の針巻取アセンブリが回転し材料を巻取する場合に、前記制御システムが前記第4の駆動アセンブリを制御し前記方向反転座を回転可能に駆動し、材料の突張状態を保持する。
【0017】
また、さらに、中心軸、ジャック板及び針押しを有する押出し機構を含み、中心軸の両端がそれぞれ前記方向反転座及び前記ジャック板に固定的に接続され、前記針押しの前端が前記ジャック板に接続され、前記針押しの後端と前記第1の針巻取アセンブリの協働によって、前記第1の針巻取アセンブリの前端を支持する。
【0018】
また、さらに、第5の駆動アセンブリ及び針送りアセンブリを含み、前記針送りアセンブリは第1のカム及び第1のリンク機構を含み、前記第1のカムが前記第5の駆動アセンブリの動力出力軸に接続され、前記第1のリンク機構の一端が前記第1のカムに転がり接触され、前記第1の針巻取アセンブリは第1のシャフトレバー及び第1の巻取り針を含み、前記第1のシャフトレバーが前記第1の巻取り針の一端から離れ、前記第1のリンク機構の他端に引寄して設置され、前記第1のカムの回転によって前記第1のリンク機構で前方向に前記第1の針巻取アセンブリを押し出す。
【0019】
また、さらに、第2のカム及び第2のリンク機構を有する針引戻しアセンブリを含み、前記第2のカムが前記第5の駆動アセンブリに接続され、前記第2のリンク機構の一端が前記第2のカムに転がり接触され、前記第2の針巻取アセンブリは第2のシャフトレバー及び第2の巻取り針を含み、前記第2のシャフトレバーに前記第2の巻取り針の一端から離れて第2の当て付け部材が設置され、前記第2のリンク機構の他端が前記第2の当て付け部材の前記第2の巻取り針に近い一側に設置され、前記第2のカムの回転によって前記第2のリンク機構で後方向に前記第2の針巻取アセンブリを引き戻す。
【0020】
また、さらに、巻取り針位置決めアセンブリを含み、前記第1のシャフトレバーと前記方向反転座の間に前記巻取り針位置決めアセンブリを介して接続され、前記第1のシャフトレバー上に環状溝が設置され、前記巻取り針位置決めアセンブリは位置決めジャケット及び弾性位置決めボールを含み、前記位置決めジャケットが前記第1のシャフトレバー外に嵌設され、前記弾性位置決めボールが前記位置決めジャケットの径方向に沿って伸縮可能であり、前記針送りアセンブリが前方向に前記第1の針巻取アセンブリを押し出す場合に、前記弾性位置決めボールが前記環状溝内に係止される。
【0021】
また、前記第1の駆動アセンブリは第1の接続板、第1の取付板、締結具及び第1の電動モータを含み、前記第1の接続板が前記フレームに接続され、前記第1の取付板または第1の接続板上にくびれ孔が設置され、前記締結具が前記くびれ孔に挿通され前記第1の取付板及び前記第1の接続板に接続され、前記第1の電動モータが前記第1の取付板上に固定される。
【発明の効果】
【0022】
本発明を実施するための実施形態は、以下のような有益な効果を得る。
【0023】
本発明の巻取装置によれば、第1の伝動接続部材を外部に曝すのではなく方向反転座の内部に設置し、かつ第1の伝動接続部材を方向反転座の内側に方向反転座外側の第1の回転部材に伝動的に係合させることによって、巻取装置の全体構造のレイアウトがより小型になり、大幅に省空間化を実現する一方、異物の第1の伝動接続部材内への侵入による断続停止現象を防止、巻取過程の円滑進行を確保でき、機器の使用寿命もより長くなる。
【0024】
本発明の実施形態や従来技術中の解決手段をより明らかに説明するために、以下、実施形態や従来技術の記述に必要の図面を簡単に説明するが、以下の図面はただ本発明の幾つかの実施形態を説明するためのものであり、当業者にとって、創造的な労働をせずにこれらの図面に基づき他の図面を得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施形態1における巻取装置の後側からの構造模式図である。
図2】本発明の実施形態1における巻取装置の部分アセンブリの爆炸図である。
図3】本発明の実施形態1における位置決めジャケットアセンブリの構造模式図である。
図4】本発明の実施形態1における巻取装置の後側の他の角度からの構造模式図である。
図5】本発明の実施形態2における巻取装置の一部のアセンブリの模式図である。
図6】本発明の実施形態2における押出し機構の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態中の図面を参照して、本発明の実施形態中の解決手段を明瞭かつ完全に説明する。説明する実施形態は本発明の一部の実施形態に過ぎず、すべての実施形態ではないことは言うまでもない。当業者にとって、本発明の実施形態に基づき創造的な労働をせずに得られた全ての他の実施形態も本発明の保護範囲に含まれる。
【0027】
尚、本発明の実施形態中のすべての方向性指示(例えば上、下、左、右、前、後……)はただある特定の姿(図面に示す)で各部品間の相対的位置関係、移動状況等を説明するために用いられ、前記特定の姿が変更すると、前記方向性指示も対応して変更する。
【0028】
尚、本発明では「第1」、「第2」等はただ説明のために用いられる用語であり、その相対的な重要性または指示する技術特徴の数を指示または示唆すると解釈されない。これによって、「第1」、「第2」を含む特徴については少なくとも1つの前記特徴を含むことは明示または示唆される。尚、当業者が実施できるように各実施形態間の解決手段を互いに組合わせてもよいが、解決手段の組合わせが矛盾または実現できない場合にそのような解決手段の組合わせが存在しないと言え、且つ本発明の保護範囲に含まない。
【0029】
図1及び図2を参照して、本発明は、主に電池生産中に電極ストリップまたは箔ストリップを巻取る巻取装置を提供するが、もちろん他の分野の巻取にも応用されてもよい。
【0030】
該巻取装置はフレーム1、方向反転座5、第1の回転部材3、第1の駆動アセンブリ4、第1の伝動接続部材2及び第1の針巻取アセンブリ6を含み、フレーム1が鉛直に設置される。方向反転座5は筒状構造を有し、好ましくは、方向反転座5が両端密閉の筒状構造であり、方向反転座5の外側面が軸受を介してフレーム1に回転可能に接続される。第1の駆動アセンブリ4が第1の回転部材3の外側面に接続され、第1の回転部材3を回転可能に駆動する。第1の回転部材3が環状構造であり、それは内側面及び外側面を有し、第1の回転部材3の内側面は第1の部分31及び第2の部分32を含み、第1の部分31が平滑柱面であり、第2の部分32が歯状であり、第1の部分31が第1の軸受を介して方向反転座5外に嵌設され、方向反転座5の側壁と第1の回転部材3の第2の部分32の対応する位置に第1の退避孔51が開設され、第1の伝動接続部材2が方向反転座5内部に設置され、且つ第1の退避孔51に近づいて設置され、第1の伝動接続部材2の縁が第1の退避孔51に挿通され第1の回転部材3の第2の部分32に伝動的に係合され、第1の針巻取アセンブリ6が第1の伝動接続部材2に接続される。本実施形態では、第1の伝動接続部材2が歯車であるので、第1の駆動アセンブリ4によって第1の回転部材3を回転させる場合に、第1の回転部材3内側の歯によっても第1の伝動接続部材2を回転させ、このように第1の針巻取アセンブリ6が回転し、材料を巻取る。本発明では第1の伝動接続部材2を外部に曝すのではなく方向反転座5の内部に設置し、且つ第1の伝動接続部材2を方向反転座5内側に方向反転座5外側の第1の回転部材3に噛合させることによって、巻取装置の構造がより小型になり、大幅に省空間化を実現する一方、異物の第1の伝動接続部材2内への侵入による断続停止現象を防止し、巻取過程の円滑進行を確保でき、機器の使用寿命もより長くなる。
【0031】
具体的には、第1の駆動アセンブリ4は第1の接続板41、第1の取付板42、締結具及び第1の電動モータ43を含み、第1の接続板41がフレーム1に接続され、第1の取付板42または第1の接続板41上にくびれ孔が設置され、締結具がくびれ孔に挿通され第1の取付板42及び第1の接続板41に接続され、第1の電動モータ43が第1の取付板42上に固定される。第1の駆動アセンブリ4及び第2の回転部材8の間にベルト及びプーリを介して動力を伝動し、第1の電動モータ43の動力出力端が主動プーリに接続、第1の回転部材3が従動プーリである。
【0032】
第1の針巻取アセンブリ6は第1のシャフトレバー61及び第1の巻取り針62を含み、第1の巻取り針62は係止溝を含み、材料の巻取を開始すると、材料の端部が係止溝中に係止され、第1の巻取り針62の回転によって材料を第1の巻取り針62上に巻取る。第1のシャフトレバー61の前端が第1の巻取り針62に接続され、第1のシャフトレバー61の後端は第1の当て付け部材63を含み、第1のシャフトレバー61と第1の伝動接続部材2の内側がキーを介してキー溝に接続され、キーの長尺方向と第1のシャフトレバー61の長尺方向とが平行である。そこで、第1の伝動接続部材2によって第1の針巻取アセンブリ6を回転させ、同時に第1の針巻取アセンブリ6が軸方向に沿って移動できるので、第1の巻取り針62の突出または退避を実現する。第1の巻取り針62が突出する場合に、材料を巻取り、第1の巻取り針62が退避した場合に、巻取った素子の材料を取出す。
【0033】
好ましくは、第1のシャフトレバー61と方向反転座5の間に巻取り針位置決めアセンブリ7を介して接続され、第1のシャフトレバー61上に環状溝611が設置され、図3に示されるように、巻取り針位置決めアセンブリ7は止め座金71、位置決めジャケット72及び弾性位置決めボール73を含み、止め座金71が位置決めジャケット72に接続され、位置決めジャケット72との協働によって、位置決めジャケット72の緩みを防止する。位置決めジャケット72が第1のシャフトレバー61外に嵌設され、弾性位置決めボール73が位置決めジャケット72の径方向に沿って伸縮可能であり、針送りアセンブリ20が前方向に第1の針巻取アセンブリ6を押し出す場合に、弾性位置決めボール73が環状溝611内に係止される。弾性位置決め柱と環状溝611の係合によって、第1の針巻取アセンブリ6の巻取作業過程中に発生する軸方向移動を防止し、巻取品質を確保することができる。
【0034】
1つの実施形態では、図4及び図5に示されるように、巻取装置はさらに第2の回転部材8、第2の駆動アセンブリ9、第2の伝動接続部材10及び第2の針巻取アセンブリ11を含み、第2の回転部材8の構造が第1の回転部材3の構造と同一または類似であり、第2の駆動アセンブリ9の構造が第1の駆動アセンブリ4の構造と同一であり、第2の針巻取アセンブリ11が第1の針巻取アセンブリ6の構造と同一である。第2の回転部材8及び第1の回転部材3が方向反転座5の軸方向に沿って順次に配列され、第2の駆動アセンブリ9が第2の回転部材8の外側面に接続され、第2の回転部材8を回転可能に駆動し、第2の回転部材8の第1の部分31が第2の軸受を介して方向反転座5に接続され、方向反転座5の側壁と第2の回転部材8の第2の部分32の対応する位置に第2の退避孔52が開設され、第1の退避孔51及び第2の退避孔52はそれぞれ方向反転座5の周方向上の異なる位置に位置する。第2の伝動接続部材10が方向反転座5内部に設置され、且つ第2の伝動接続部材10が第2の退避孔52に挿通され第2の回転部材8の第2の部分32と噛合され、第2の針巻取アセンブリ11が第2の伝動接続部材10に接続される。該実施形態では、巻取装置が2つのステーションでの同時作業を実現でき、生産効率を高める。
【0035】
1つの実施形態では、巻取装置はさらに第3の回転部材12、第3の駆動アセンブリ13、第3の伝動接続部材14及び第3の針巻取アセンブリ15を含み、第3の回転部材12の構造が第1の回転部材3の構造と同一または類似であり、第3の駆動アセンブリ13の構造が第1の駆動アセンブリ4の構造と同一であり、第3の針巻取アセンブリ15が第1の針巻取アセンブリ6の構造と同一である。第3の回転部材12、第2の回転部材8及び第1の回転部材3が順次に方向反転座5の軸方向に沿って配列され、第3の駆動アセンブリ13が第3の回転部材12の外側面に接続され、第3の回転部材12を回転可能に駆動し、第3の回転部材12の第1の部分31が第3の軸受を介して方向反転座5に接続され、方向反転座5の側壁と第3の回転部材12の第2の部分32の対応する位置に第3の退避孔が開設され、第3の伝動接続部材14が方向反転座5内部に設置され、且つ第3の伝動接続部材14が第3の退避孔に挿通され第3の回転部材12の第2の部分32と噛合され、第3の針巻取アセンブリ15が第3の伝動接続部材14に接続される。該実施形態では、巻取装置は3つのステーションでの同時作業を実現でき、生産効率を高める。
【0036】
方向反転座5の外側壁上にさらに複数の間隔位置決めブロック16が設置され、複数の間隔位置決めブロック16の位置がそれぞれ第1の回転部材3、第2の回転部材8及び第3の回転部材12の第1の部分31に対応し、且つ間隔位置決めブロック16の方向反転座5の軸方向上の長さがいずれも第1の回転部材3、第2の回転部材8及び第3の回転部材12の第1の部分31の長さより大きい。間隔位置決めブロック16が第1の軸受と第2の軸受の間にまたは第2の軸受と第3の軸受の間に位置する。間隔位置決めブロック16の設置によって第1の回転部材3、第2の回転部材8及び第3の回転部材12の間に間隙があるのを確保でき、それらの間の干渉や摩擦を避ける。
【0037】
1つの実施形態では、第1の退避孔51、第2の退避孔52及び第3の退避孔が方向反転座5の周方向上に均一に分布される。該巻取装置はさらに第4の駆動アセンブリ17を含み、第4の駆動アセンブリ17が方向反転座5に接続され、方向反転座5を回転可能に駆動する。方向反転座5が回転する場合に、第1の針巻取アセンブリ6、第2の針巻取アセンブリ11及び第3の針巻取アセンブリ15の位置が変更する。3つの針巻取アセンブリはそれぞれ単独に巻取、テープ貼り付け及び材料取出を行ってもよく、同時に3つの針巻取アセンブリの作業も順次に巻取ステーション、テープ貼り付けステーション及び材料取出ステーションの間に循環させても良い。
【0038】
具体的には、第4の駆動アセンブリ17は第4の駆動部材及び伝動機構を含み、第4の駆動部材がフレーム1上に固定され、伝動機構の入力端が第4の駆動部材に接続され、伝動機構の出力端が方向反転座5外に嵌設される。本実施形態では、第4の駆動部材がサーボモータであり、サーボモータが歯車アセンブリを介して方向反転座5を回転可能に駆動する。
【0039】
さらにまた、該巻取装置は制御システムを含み、第1の針巻取アセンブリ6または第2の針巻取アセンブリ11または第3の針巻取アセンブリ15が回転し材料を巻取する場合に、制御システムによってサーボモータを制御し方向反転座5を回転可能に駆動し、材料の突張状態を保持する。そこで、本実施形態ではサーボモータによって方向反転座5を回転可能に駆動するので、従来技術における分割器による方向反転座5の駆動に比べて、本実施形態は常に巻取角度を調整し、材料を常時に突張状態に保持して、巻取品質を高めるとともに、精密に回転角度を制御し、かつ装置の重量を低減することもできる。
【0040】
図5及び図6を参照して、該巻取装置はさらに押出し機構18を含み、押出し機構18はフレーム1の前側に位置し、押出し機構18は中心軸181、ジャック板182、3つのジャックレバー183及び3つの針押し184を含み、中心軸181の両端がそれぞれ方向反転座5及びジャック板182に固定的に接続され、方向反転座5の回転によって、押出し機構18が方向反転座5に追従して回転し、ジャックレバー183が筒状構造であり、ジャックレバー183の前端がジャック板182に接続され、針押し184がジャックレバー183内部の中心位置に位置し、巻取り針が前方向に突出する場合に、針押し184の後端が第1の針巻取アセンブリ6と協働し、第1の針巻取アセンブリ6の前端を支持することによって、巻取り針の巻取過程中の安定性を確保する。
【0041】
また、該巻取装置はさらに第5の駆動アセンブリ19、針送りアセンブリ20及び針引戻しアセンブリ21を含み、第5の駆動アセンブリ19によって針送りアセンブリ20及び針引戻しアセンブリ21の移動を駆動し、針送りアセンブリ20と第1の針巻取アセンブリ6が対応(第1の針巻取アセンブリ6が巻取ステーションに位置する場合に)し、第1の巻取り針62を前方向に押し出し、このように第1の巻取り針62により材料の巻取を開始し、針引戻しアセンブリ21と第2の針巻取アセンブリ11が対応(第2の針巻取アセンブリ11が材料取出ステーションに位置する場合に)し、第2の巻取り針を後方向に引き戻し、このように材料取出装置によって第2の巻取り針上の素子を取り出す。
【0042】
具体的には、針送りアセンブリ20は第1のカム201及び第1のリンク機構202を含み、第1のカム201が第5の駆動アセンブリ19の動力出力軸に接続され、第1のリンク機構202の一端が第1のカム201に転がり接触され、第1のシャフトレバー61第1の巻取り針62から離れた一端第1のリンク機構202の他端に近づいて設置され、第1のカム201の回転によって第1のリンク機構202で前方向に第1の針巻取アセンブリ6を押し出す。
【0043】
針引戻しアセンブリ21は第2のカム211及び第2のリンク機構212を含み、第2のカム211が第5の駆動アセンブリ19に接続され、第2のリンク機構212の一端が第2のカム211に転がり接触され、第2の針巻取アセンブリ11は第2のシャフトレバー及び第2の巻取り針を含み、第2のシャフトレバーに第2の当て付け部材が第2の巻取り針の一端から離れて設置され、第2のリンク機構212の他端が第2の当て付け部材の第2の巻取り針に向かう一側に位置し、第2のカム211の回転によって第2のリンク機構212で後方向に第2の針巻取アセンブリ11を引き戻す。
【0044】
第5の駆動アセンブリ19の動力出力軸が回転する場合に、針送りアセンブリ20及び針引戻しアセンブリ21が同時に動作してもよく、単独動作してもよく、具体的な状況に応じて第1のカム201及び第2のカム211の位置を設定すればよい。
【0045】
以上のように、本発明が提供する巻取装置は構造が簡単で、占有空間が小さく、重量も小さいので、異物の伝動接続部材内への侵入による断続停止を防止し、生産の円滑進行を確保でき、機器の使用寿命を延長するだけでなく、該巻取装置の巻取過程中に、常に巻取り針の位置を調整することによって、巻取る材料を常時に突張状態に保持し、巻取品質を高める。
【0046】
以上の説明は本発明の一部の実施形態であり、本発明の特許範囲を限定するものではなく、本発明の明細書及び図面の内容に基づき得られた等価置換やかかる技術分野での直接または間接利用もすべて本発明の保護範囲に含まれる。
【0047】
(付記)
(付記1)
フレームと、
環状であり、内側面に第1の部分及び第2の部分を有する第1の回転部材と、
前記第1の回転部材の外側面に接続され、前記第1の回転部材を回転可能に駆動するための第1の駆動アセンブリと、
前記フレーム上に設置され、前記第1の回転部材が嵌設され、前記第1の部分と回転可能に接続され、かつ側壁と前記第1の回転部材の第2の部分との対応する位置に第1の退避孔が開設される方向反転座と、
前記方向反転座の内部に設置され、前記第1の退避孔を挿通し前記第1の回転部材の第2の部分に伝動的に係合される第1の伝動接続部材と、
前記第1の伝動接続部材に接続される第1の針巻取アセンブリと、を含むことを特徴とする巻取装置。
【0048】
(付記2)
さらに第2の回転部材、第2の駆動アセンブリ、第2の伝動接続部材及び第2の針巻取アセンブリを含み、前記第2の回転部材の構造が前記第1の回転部材の構造と同一または類似であり、前記第2の回転部材及び前記第1の回転部材が前記方向反転座の軸方向に沿って配列され、前記第2の駆動アセンブリが前記第2の回転部材の外側面に接続され、前記第2の回転部材を回転可能に駆動し、前記方向反転座の側壁と前記第2の回転部材の第2の部分との対応する位置に第2の退避孔が開設され、前記第2の伝動接続部材が前記方向反転座の内部に設置され、且つ前記第2の伝動接続部材が前記第2の退避孔を介して前記第2の回転部材の第2の部分に伝動的に係合され、前記第2の針巻取アセンブリが前記第2の伝動接続部材に接続されることを特徴とする付記1に記載の巻取装置。
【0049】
(付記3)
前記第1の退避孔及び前記第2の退避孔がそれぞれ前記方向反転座の周方向上の異なる位置に位置することを特徴とする付記2に記載の巻取装置。
【0050】
(付記4)
さらに第3の回転部材、第3の駆動アセンブリ、第3の伝動接続部材及び第3の針巻取アセンブリを含み、前記第3の回転部材の構造が前記第1の回転部材の構造と同一または類似であり、前記第3の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第1の回転部材が順次に前記方向反転座の軸方向に沿って配列され、前記第3の駆動アセンブリが前記第3の回転部材の外側面に接続され、前記第3の回転部材を回転可能に駆動し、前記方向反転座の側壁と前記第3の回転部材の第2の部分との対応する位置に第3の退避孔が開設され、前記第3の伝動接続部材が前記方向反転座の内部に設置され、且つ前記第3の伝動接続部材が前記第3の退避孔を介して前記第3の回転部材の第2の部分に伝動的に係合され、前記第3の針巻取アセンブリが前記第3の伝動接続部材に接続されることを特徴とする付記2に記載の巻取装置。
【0051】
(付記5)
前記第1の退避孔、前記第2の退避孔及び前記第3の退避孔が前記方向反転座の周方向上に均一に分布されることを特徴とする付記4に記載の巻取装置。
【0052】
(付記6)
前記方向反転座の外側壁上にさらに複数の間隔位置決めブロックが設けられ、前記複数の間隔位置決めブロックの位置がそれぞれ前記第1の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第3の回転部材の第1の部分に対応し、且つ前記間隔位置決めブロックの前記方向反転座の軸方向上の長さがいずれも前記第1の回転部材、前記第2の回転部材及び前記第3の回転部材の第1の部分の長さより大きいことを特徴とする付記4に記載の巻取装置。
【0053】
(付記7)
さらに、前記方向反転座に接続され、前記方向反転座を回転可能に駆動するための第4の駆動アセンブリを含むことを特徴とする付記1~6のいずれか1つに記載の巻取装置。
【0054】
(付記8)
前記第4の駆動アセンブリは第4の駆動部材及び伝動機構を含み、前記第4の駆動部材が前記フレーム上に固定され、前記伝動機構の入力端が前記第4の駆動部材に接続され、前記伝動機構の出力端が前記方向反転座外に嵌設されることを特徴とする付記7に記載の巻取装置。
【0055】
(付記9)
前記第4の駆動部材はサーボモータであることを特徴とする付記8に記載の巻取装置。
【0056】
(付記10)
さらに、制御システムを含み、前記第1の針巻取アセンブリまたは第2の針巻取アセンブリまたは第3の針巻取アセンブリが回転し材料を巻取する場合に、前記制御システムが前記第4の駆動アセンブリを制御し前記方向反転座を回転可能に駆動し、材料の突張状態を保持することを特徴とする付記7に記載の巻取装置。
【0057】
(付記11)
さらに、中心軸、ジャック板及び針押しを有する押出し機構を含み、中心軸の両端がそれぞれ前記方向反転座及び前記ジャック板に固定的に接続され、前記針押しの前端が前記ジャック板に接続され、前記針押しの後端と前記第1の針巻取アセンブリの協働によって、前記第1の針巻取アセンブリの前端を支持することを特徴とする付記1に記載の巻取装置。
【0058】
(付記12)
さらに、第5の駆動アセンブリ及び針送りアセンブリを含み、前記針送りアセンブリは第1のカム及び第1のリンク機構を含み、前記第1のカムが前記第5の駆動アセンブリの動力出力軸に接続され、前記第1のリンク機構の一端が前記第1のカムに転がり接触され、前記第1の針巻取アセンブリは第1のシャフトレバー及び第1の巻取り針を含み、前記第1のシャフトレバーが前記第1の巻取り針の一端から離れ、前記第1のリンク機構の他端に引寄して設置され、前記第1のカムの回転によって前記第1のリンク機構で前方向に前記第1の針巻取アセンブリを押し出すことを特徴とする付記2に記載の巻取装置。
【0059】
(付記13)
さらに、第2のカム及び第2のリンク機構を有する針引戻しアセンブリを含み、前記第2のカムが前記第5の駆動アセンブリに接続され、前記第2のリンク機構の一端が前記第2のカムに転がり接触され、前記第2の針巻取アセンブリは第2のシャフトレバー及び第2の巻取り針を含み、前記第2のシャフトレバーに前記第2の巻取り針の一端から離れて第2の当て付け部材が設置され、前記第2のリンク機構の他端が前記第2の当て付け部材の前記第2の巻取り針に近い一側に設置され、前記第2のカムの回転によって前記第2のリンク機構で後方向に前記第2の針巻取アセンブリを引き戻すことを特徴とする付記12に記載の巻取装置。
【0060】
(付記14)
さらに、巻取り針位置決めアセンブリを含み、前記第1のシャフトレバーと前記方向反転座の間に前記巻取り針位置決めアセンブリを介して接続され、前記第1のシャフトレバー上に環状溝が設置され、前記巻取り針位置決めアセンブリは位置決めジャケット及び弾性位置決めボールを含み、前記位置決めジャケットが前記第1のシャフトレバー外に嵌設され、前記弾性位置決めボールが前記位置決めジャケットの径方向に沿って伸縮可能であり、前記針送りアセンブリが前方向に前記第1の針巻取アセンブリを押し出す場合に、前記弾性位置決めボールが前記環状溝内に係止されることを特徴とする付記12に記載の巻取装置。
【0061】
(付記15)
前記第1の駆動アセンブリは第1の接続板、第1の取付板、締結具及び第1の電動モータを含み、前記第1の接続板が前記フレームに接続され、前記第1の取付板または第1の接続板上にくびれ孔が設置され、前記締結具が前記くびれ孔に挿通され前記第1の取付板及び前記第1の接続板に接続され、前記第1の電動モータが前記第1の取付板上に固定されることを特徴とする付記1に記載の巻取装置。
【符号の説明】
【0062】
1 フレーム、2 第1の伝動接続部材、3 第1の回転部材、31 第1の部分、32 第2の部分、4 第1の駆動アセンブリ、41 第1の接続板、42 第1の取付板、43 第1の電動モータ、5 方向反転座、51 第1の退避孔、52 第2の退避孔、6 第1の針巻取アセンブリ、61 第1のシャフトレバー、611 環状溝、62 第1の巻取り針、63 第1の当て付け部材、7 巻取り針位置決めアセンブリ、71 止め座金、72 位置決めジャケット、73 弾性位置決めボール、8 第2の回転部材、9 第2の駆動アセンブリ、10 第2の伝動接続部材、11 第2の針巻取アセンブリ、12 第3の回転部材、13 第3の駆動アセンブリ、14 第3の伝動接続部材、15 第3の針巻取アセンブリ、16 間隔位置決めブロック、17 第4の駆動アセンブリ、18 押出し機構、181 中心軸、182 ジャック板、183 ジャックレバー、184 針押し、19 第5の駆動アセンブリ、20 針送りアセンブリ、201 第1のカム、202 第1のリンク機構、21 針引戻しアセンブリ、211 第2のカム、212 第2のリンク機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6