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特許7048637端末スクリーンの表示制御方法、装置、プログラムおよび記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】端末スクリーンの表示制御方法、装置、プログラムおよび記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/20 20060101AFI20220329BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20220329BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20220329BHJP
   G09F 9/302 20060101ALI20220329BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
G09G3/20 650C
G09G3/20 621E
G09G3/20 680H
G09G3/20 680G
G09G3/20 612U
G09G3/20 680S
G09G3/20 642B
G09G3/20 691G
G09G3/20 691D
G09G3/20 691C
G09G5/36 520P
G09G5/36 520E
G09G5/00 550H
G09G3/20 631K
G09F9/302 Z
H04N5/66 102A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019553071
(86)(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 CN2019098349
(87)【国際公開番号】W WO2020211218
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2019-09-26
(31)【優先権主張番号】201910309136.3
(32)【優先日】2019-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲顔▼ 嘉甫
【審査官】斎藤 厚志
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第208607570(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第108269840(CN,A)
【文献】特開2016-51110(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20
G09G 5/00 - 5/42
G09F 9/302
H04N 5/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末スクリーンの表示制御方法において、前記端末スクリーンは、一体構造の表示層を含み、前記表示層は、第1表示領域と第2表示領域を含み、前記第1表示領域の画素密度は、前記第2表示領域の画素密度より大きく、
前記方法は、
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御するステップと、
前記第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御するステップと、
前記第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御するステップと、を含み、
前記過渡領域は、前記第1表示領域の中の前記第2表示領域と隣接する隣接領域であり、
ここで、前記目標画素密度は、前記第1画素密度より小さく且つ前記第2画素密度より大きく、
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御するステップは、
前記過渡領域の中のn個の画素が表示されないように制御するステップを含み、
前記nは1より大きい整数であることを特徴とする端末スクリーンの表示制御方法。
【請求項2】
前記n個の画素は、前記過渡領域に均一に分布されることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記過渡領域は、k個のサブ領域を含み、前記k個のサブ領域と前記第2表示領域との間の距離はkの増加に従って大きくなり、前記kは1より大きい整数であり、
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御するステップは、
前記k個のサブ領域を異なる画素密度に応じて表示するように制御するステップを含み、
ここで、前記k個のサブ領域の中のi番目のサブ領域の画素密度は、i+1番目のサブ領域の画素密度より小さく、前記iは、前記kより小さい正の整数であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2表示領域は、前記第1表示領域の側エッジに形成されるギャップに位置し、または、
前記第2表示領域は、前記第1表示領域の中間に形成されるギャップに位置することを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記の方法は、
前記第1表示領域に表示される内容と前記第2表示領域に表示される内容との間の差の程度に基づいて、前記過渡領域の大きさを決定するステップをさらに含み、
ここで、前記過渡領域の大きさと前記差の程度は、正の相関関係を有することを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
端末スクリーンの表示制御装置において、前記端末スクリーンは、一体構造の表示層を含み、前記表示層は、第1表示領域と第2表示領域を含み、前記第1表示領域の画素密度は、前記第2表示領域の画素密度より大きく、
前記装置は、
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御する第1制御モジュールと、ここで、前記過渡領域は、前記第1表示領域の中の前記第2表示領域と隣接する隣接領域であり、前記過渡領域の中のn個の画素が表示されないように制御し、前記nは1より大きい整数であり
前記第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御する第2制御モジュールと、
前記第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御する第3制御モジュールと、を含み、
ここで、前記目標画素密度は、前記第1画素密度より小さく且つ前記第2画素密度より大きいことを特徴とする端末スクリーンの表示制御装置。
【請求項7】
前記n個の画素は、前記過渡領域に均一に分布されることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項8】
前記過渡領域は、k個のサブ領域を含み、前記k個のサブ領域と前記第2表示領域との間の距離はkの増加に従って大きくなり、前記kは1以上の整数であり、
前記第1制御モジュールは、前記k個のサブ領域を異なる画素密度に応じて表示するように制御し、ここで、前記k個のサブ領域の中のi番目のサブ領域の画素密度は、i+1番目のサブ領域の画素密度より小さく、前記iは、前記kより小さい正の整数であることを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項9】
前記第2表示領域は、前記第1表示領域の側エッジに形成されるギャップに位置し、または、
前記第2表示領域は、前記第1表示領域の中間に形成されるギャップに位置することを特徴とする請求項から請求項の何れか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、
前記第1表示領域に表示される内容と前記第2表示領域に表示される内容との間の差の程度に基づいて、前記過渡領域の大きさを決定する過渡領域確定モジュールをさらに含み、
ここで、前記過渡領域の大きさと前記差の程度は、正の相関関係を有することを特徴とする請求項から請求項の何れか一項に記載の装置。
【請求項11】
端末スクリーンの表示制御装置において、前記端末スクリーンは、一体構造の表示層を含み、前記表示層は、第1表示領域と第2表示領域を含み、前記第1表示領域の画素密度は、前記第2表示領域の画素密度より大きく、
前記装置は、
プロセッサーと、
前記プロセッサーの実行可能な命令を格納するメモリと、を含み、
ここで、前記プロセッサーは、
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御し、前記過渡領域は、前記第1表示領域の中の前記第2表示領域と隣接する隣接領域であり、
前記第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御し、
前記第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御し、
ここで、前記目標画素密度は、前記第1画素密度より小さく且つ前記第2画素密度より大きくなるように配置され
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御することは、
前記過渡領域の中のn個の画素が表示されないように制御することを含み、
前記nは1より大きい整数であることを特徴とする端末スクリーンの表示制御装置。
【請求項12】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記記憶媒体には、コンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサーによって実行されるとき請求項1から請求項のいずれか一項の方法のステップを実現することを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項13】
プロセッサーに実行されることにより、請求項1から請求項の何れか1項に記載の端末スクリーンの表示制御方法を実現することを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2019年4月17日に提出した中国専利出願201910309136.3号の優先権を主張し、上記中国専利出願全ての内容を本願に引用して参考とする。
本公開の実施例は、ディスプレイ技術の分野に関するものであり、特に、端末スクリーンの表示制御方法、装置、プログラムおよび記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話業界でのアスペクト比の要求がますます高まっており、ほぼ100%に近いアスペクト比の携帯電話を希望している。
【0003】
携帯電話のアスペクト比を向上させることについて難しい点は、携帯のフロントパネルの機能部材(例えば、カメラ、イヤホン、光センサー、距離センサー、指紋センサーなどの部材)をどのように合理的に設置してアスペクト比を最大化するかである。関連技術では、上記機能性部材を携帯電話画面の下方に設置する技術思想を提供している。上記機能性部材を携帯電話画面の下方に設置することにより、これらの機能部材が携帯電話のフロントパネルに占めるスペースを減少させてアスペクト比を向上させることができる。
【0004】
これらの機能性部材を端末スクリーンの下方に設置した後、正常に動作することを確保するために、端末スクリーンは、2つの異なる表示領域を含むように設計する。例えば、第1表示領域と第2表示領域、ここで、前記機能性部材は、第2表示領域の下方に備えられ、第2表示領域と第1表示領域は、異なる製造属性(画素密度、投光性能などを含む)を有している。例えば、第2表示領域の画素密度は、第1表示領域の画素密度よりも小さくして、第2表示領域の投光性能が第1表示領域の投光性能よりも優れるようにして、これにより、カメラ、光センサーなど光学部材がスクリーンの下側に備えたときに正常に動作するようにすることができる。
【0005】
しかし、端末スクリーンの第1表示領域と第2表示領域が異なる製造属性を持っているので、両者の表示効果も一定の差が存在することになり、これにより全体のスクリーンの表示効果が融合且つ統一的でない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本公開の実施例は、端末スクリーンの表示制御方法、装置、プログラムおよび記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術方案は以下の通りである。
本公開の実施例の第1方面によると、端末スクリーンの表示制御方法において、前記端末スクリーンは、一体構造の表示層を含み、前記表示層は、第1表示領域と第2表示領域を含み、前記第1表示領域の画素密度は、前記第2表示領域の画素密度より大きく、
前記方法は、
前記第1表示領域の中の過渡領域 - 前記過渡領域は、前記第1表示領域の中の前記第2表示領域と隣接する隣接領域である - を目標画素密度に応じて表示するように制御するステップと、
前記第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御するステップと、
前記第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御するステップと、を含み、
ここで、前記目標画素密度は、前記第1画素密度より小さく且つ前記第2画素密度より大きい。
【0008】
オプションで、前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御するステップは、
前記過渡領域の中のn個の画素が表示されないように制御するステップを含み、
前記nは1より大きい整数である。
【0009】
オプションで、前記n個の画素は、前記過渡領域に均一に分布される。
【0010】
オプションで、前記過渡領域は、k個のサブ領域を含み、前記k個のサブ領域と前記第2表示領域との間の距離はますます大きくなり、前記kは1より大きい整数であり、
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御するステップは、
前記k個のサブ領域を異なる画素密度に応じて表示するように制御するステップを含み、
ここで、前記k個のサブ領域の中のi番目のサブ領域の画素密度は、i+1番目のサブ領域の画素密度より小さく、前記iは、前記kより小さい正の整数である。
【0011】
オプションで、前記第2表示領域は、前記第1表示領域の側エッジに形成されるギャップに位置し、
または、
前記第2表示領域は、前記第1表示領域の中間に形成されるギャップに位置する。
【0012】
オプションで、前記の方法は、
前記第1表示領域に表示される内容と前記第2表示領域に表示される内容との間の差の程度に基づいて、前記過渡領域の大きさを決定するステップをさらに含み、
ここで、前記過渡領域の大きさと前記差の程度は、正の相関関係を有する。
【0013】
本公開の実施例の第二方面によると、端末スクリーンの表示制御装置において、前記端末スクリーンは、一体構造の表示層を含み、前記表示層は、第1表示領域と第2表示領域を含み、前記第1表示領域の画素密度は、前記第2表示領域の画素密度より大きく、
前記装置は、
前記第1表示領域の中の過渡領域(前記過渡領域は、前記第1表示領域の中の前記第2表示領域と隣接する隣接領域である)を目標画素密度に応じて表示するように制御する第1制御モジュールと、
前記第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御する第2制御モジュールと、
前記第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御する第3制御モジュールと、を含み、
ここで、前記目標画素密度は、前記第1画素密度より小さく且つ前記第2画素密度より大きい。
【0014】
オプションで、前記第1制御モジュールは、前記過渡領域の中のn個の画素が表示されないように制御し、前記nは1より大きい整数である。
【0015】
オプションで、前記n個の画素は、前記過渡領域に均一に分布される。
【0016】
オプションで、前記過渡領域は、k個のサブ領域を含み、前記k個のサブ領域と前記第2表示領域との間の距離はますます大きくなり、前記kは1より大きい整数であり、
前記第1制御モジュールは、前記k個のサブ領域を異なる画素密度に応じて表示するように制御し、ここで、前記k個のサブ領域の中のi番目のサブ領域の画素密度は、i+1番目のサブ領域の画素密度より小さく、前記iは、前記kより小さい正の整数である。
【0017】
オプションで、前記第2表示領域は、前記第1表示領域の側エッジに形成されるギャップに位置し、
または、
前記第2表示領域は、前記第1表示領域の中間に形成されるギャップに位置する。
【0018】
オプションで、前記装置は、
前記第1表示領域に表示される内容と前記第2表示領域に表示される内容との間の差の程度に基づいて、前記過渡領域の大きさを決定する過渡領域確定モジュールをさらに含み、
ここで、前記過渡領域の大きさと前記差の程度は、正の相関関係を有する。
【0019】
本公開の実施例の第三方面によると、端末スクリーンの表示制御装置において、前記端末スクリーンは、一体構造の表示層を含み、前記表示層は、第1表示領域と第2表示領域を含み、前記第1表示領域の画素密度は、前記第2表示領域の画素密度より大きく、
前記装置は、
プロセッサーと、
前記プロセッサーの実行可能な命令を格納するメモリと、を含み、
ここで、前記プロセッサーは、
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御し、前記過渡領域は、前記第1表示領域の中の前記第2表示領域と隣接する隣接領域であり、
前記第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御し、
前記第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御し、
ここで、前記目標画素密度は、前記第1画素密度より小さく且つ前記第2画素密度より大きくなるように配置される。
【0020】
本公開の実施例の第四方面によると、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記記憶媒体には、コンピュータプログラムを格納し、前記コンピュータプログラムは、プロセッサーによって実行されるとき第一方面の方法のステップを実現する。
【0021】
本公開の実施例の技術案は、次のような有益な技術効果を含むことができる。
画素密度が比較的に高い第1表示領域に過渡領域を区画し、前記過渡領域、第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域、第2表示領域を、それぞれ目標画素密度、第1画素密度及び第2画素密度に応じて表示するように制御し、ここで、目標画素密度が第1画素密度より小さく且つ第2画素密度より大きいことにより、第1表示領域と第2表示領域が画素密度が異なるによる表示効果の違いが効果的隠すことができ、両者の表示効果の融合性を向上させ、端末スクリーンの全体表示効果が優れる。
【0022】
理解するのは、上記の一般的な説明と後述する詳細な説明は、単に例示的で解釈的なものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
ここの図面は、明細書に併合されて明細書の一部を構成し、本発明に合致する実施例を示し、明細書と一緒に本発明の原理を解釈する。
図1】一例示的な実施形態による端末スクリーンの構造例示図である。
図2】第1表示領域と第2表示領域の画素密度の差を示す例示図である。
図3】一例示的な実施形態による端末スクリーンの表示制御方法のフローチャートである。
図4】過渡領域の例示図である。
図5】第1表示領域と第2表示領域との間のいくつかの位置関係を例示的に示す例示図である。
図6】いくつかのサブ領域の中心画素点を例示的に示す例示図である。
図7】いくつかの第2表示領域の中心画素点を例示的に示す例示図である。
図8】他のいくつかの種類の過渡領域の例示図である。
図9】一例示的な実施形態による端末スクリーンの表示制御装置のブロック図である。
図10】別の一例示的な実施形態による端末スクリーンの表示制御装置のブロック図である。
図11】別の一例示的な実施形態による端末スクリーンの表示制御装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、例示的な実施例について詳細に説明し、その実例は図面に表わす。下記の説明において、図面に関する説明に対して別々のことを表わさない場合、異なる図面で表わす同じ数字は同一または類似するの要素を表わす。下記の例示的な実施例で説明している実施方式は、本開示と一致するすべての実施方式を代表するものではない。逆に、これらは添付されている請求の範囲に記載される本開示の一方面と一致する装置および方法の一例にすぎない。
【0025】
本公開の技術方案について説明する前に、まず本公開の端末スクリーンについて説明する。図1に示されたように、前記端末スクリーンは、一体に構成された表示層20を含み、前記表示層20は、第1表示領域21と第2表示領域22を含む。第1表示領域21の画素密度は、第2表示領域22の画素密度よりも大きい。
【0026】
表示層20は、端末スクリーンの表示機能を実現する。第1表示領域21と第2表示領域22は、すべて表示機能を有する。第2表示領域22の量は、1個であることができ、複数個であることもできる。図1に、第2表示領域22の数量が一つの例で説明する。
【0027】
本公開の実施例において、表示層20は、第1表示領域21と第2表示領域22のタイプが異なる2つの表示領域である。しかし、第1表示領域21と第2表示領域22は、物理的な構造の統一した一つの全体である。すなわち、表示層20は、複数の互いに独立した構成部分に分けられない一体化構造である。表示層20には、接続されている間隔が存在しない。
【0028】
もし表示層20が複数の互いに独立した構成部分を含み、また、これらの構成部分を接続して表示層20を形成する場合は、接続されている位置に一定の間隔が存在し、最終的には、各構成部分の表示内容の間には間隔が存在するので、全体の表示層20の表示内容が一体化されている感じを与えることができず、間隔がない表示効果を得ることができなくなる。
【0029】
しかし、本開示の実施例において、表示層20は、一体化構造のため、表示層20には、接続間隔が存在しない。したがって、第1表示領域21の表示内容と第2表示領域22の表示内容との間には、間隔が存在しないので、全体の表示層20の表示内容の一体感を与えることができ、間隔がない表示効果を得ることができる。
【0030】
本公開の実施例において、第1表示領域21の画素密度は、第2表示領域22の画素密度よりも大きい。画素密度は、単位面積内に含まれる画素(またはサブ画素)の量を指し、画素密度は解像度や画面の解像度も指す。画素密度は、一般的にppi(pixels per inch、一インチの画素数)を使用して表示される。その他の可能な実施例では、画素密度はppc(pixels per centimeter、一センチメートルの画素数)を使用して表示されることもできる。例えば、第1表示領域21の画素密度は400ppiであり、第2表示領域22の画素密度は200ppiである。
【0031】
例示的に、図2に示すように、第1表示領域21の画素密度は、第2表示領域22の画素密度よりも大きい。例えば、第1表示領域21の画素密度は、第2表示領域22の画素密度の2倍、3倍、1.6倍、または他の任意の1よりも大きい倍数であることができ、本公開の実施例は、これに対して限定しない。一方、第1表示領域21と第2表示領域22との間の位置関係は次の任意の一種を含むことができますが、これに限定しない。上記の任意の一種は、第2表示領域22の左右両側にすべて第1表示領域21が備えたり、第2表示領域22の上下左右各側の両方に第1表示領域21が備えたり、第2表示領域22の右側のみまたは左側のみ第1表示領域21が備えたり、第2表示領域22の左右両側と下方に第1表示領域21が備える等を含むことができる。
【0032】
第1表示領域21の画素密度が第2表示領域22の画素密度よりも大きいので、第2表示領域22の投光性能は、第1表示領域21の投光性能よりも優れる。第2表示領域22の下方には、光学部材が備えられることができる。光学部材は、動作時の光を受信および/または送信する機能部材であることができ、例えば、カメラ、光センサー、距離センサー、赤外線発射装置、赤外線受信装置などの部材であることができる。
【0033】
本公開の実施例において、第2表示領域22の切断面の形状について限定しない。その切断面は、例えば、正方形、円角長方形、円形など規則的な形状であるか、水滴形状、円形円弧などの非規則的な形状であることができる。一方、本公開の実施例において、第2表示領域22の大きさについても限定しない。その大きさは、実際の必要に応じて(例えば、第2表示領域22の下方に備えられる機能性部材を設置する必要)設計することができる。例示的に、第2表示領域22は、3mm×2mmの長方形の領域であることができ、これは48×32個の画素を含むことができる。
【0034】
オプションで、端末スクリーンは規則的な形状を形成する。上記規則的な形状は、正方形、円角正方形、円形のいずれかの一つを含むことができる。もちろん、その他の可能な実施例において、端末スクリーンは、非規則的な形状を形成することもできるが、本開示は、これについて限定しない。
【0035】
一方、図1に示すように、端末スクリーンは、基板10を含むことができ、表示層20が基板10に備えられる。基板10は、第1表示領域21の下方に位置する第1基板領域と第2表示領域22の下方に位置する第2基板の領域を含むことができる。ここで、第1表示領域21は、基板10の投影領域である第1基板の領域であり、第2表示領域22は、基板10の投影領域である第2基板領域である。基板10は、表示層20を支持することができる。
【0036】
一方、本公開の実施例の端末スクリーンには、開口が存在しない。そして、第1表示領域21には、開口が存在せず、第2表示領域22にも開口が存在しない。カメラ、センサー等の機能性部材は端末スクリーンの下方に備えられることができるので、端末スクリーンに開口を設けてこれらの機能部材を設置する必要がない。そして、第2表示領域22の投光性能が第1表示領域21の投光性能よりも優れるので、光学部材を第2表示領域22の下方に設置することにより、光学部材が正常に動作することができ、端末スクリーンに開口を形成して投光性能を向上させる必要がない。したがって、第1表示領域21の表示内容は、開口による欠けが発生せず、第2表示領域22の表示内容も開口による欠けが存在しない。図1に示された端末スクリーンを一例として、第1表示領域21と第2表示領域22の組み合わせで形成される全体の表示層20の切断面の形状は正方形なので、第1表示領域21の表示内容と第2表示領域22の表示内容の組み合わせで形成される全体の表示層20の表示内容も一つの正方形の画面であり、前記長方形の画面には、開口による欠けが存在しなく、間隔も存在しない。
【0037】
また、端末スクリーンは、上記で説明した基板10と表示層20のほかに、タッチ検出層とガラスカバープレートをさらに含むことができる。ここで、タッチ検出層は表示層20上に備えられることができ、ガラスカバープレートは、タッチ検出層の上に備えられることができる。タッチ検出層は、タッチ検出機能を実行する。例えば、ユーザーが指によるクリック、スライド、プッシュなどの操作を検出することができる。グラスカバープレートは、端末スクリーンを保護することができるので、スクリーンの使用寿命を延長させることができる。
【0038】
本公開の実施例の端末スクリーンは、LCD(Liquid Crystal Display、液晶表示画面)画面であることができ、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)スクリーンであることもできる。端末スクリーンがOLEDスクリーンである場合、フレキシブルスクリーンであるか、またはフレキシブルスクリーンではないスクリーンであることができる。
【0039】
一方、一つの端末において、これは、本開示で説明する一つの端末スクリーンを含むことができ、または本開示で説明する複数の端末スクリーンを含むことができ、1つまたは複数の本開示で説明する端末スクリーンと1つまたは複数の既存の端末スクリーンを含むことができる。本公開の実施例は、これについて限定しない。
【0040】
上記実施例の端末スクリーンは、表示層が画素密度が異なる第1表示領域と第2表示領域を含むので、第1表示領域と第2表示領域の表示効果は違う。例えば、第2表示領域の画素は、ざらざらする感じが大きく、第1表示領域と第2表示領域との間には、境界線が自明である。本公開の実施形態に係る端末スクリーンの表示制御方法は、第1表示領域と第2表示領域との間の表示効果の違いを効果的に隠すことで、両者の表示効果の融合性を向上させ、端末スクリーンの全体表示効果が優れる。
【0041】
図3は、一例示的な実施形態による端末スクリーンの表示制御方法のフローチャートである。上記の方法は、端末に応用することができる。上記端末は、例えば、携帯電話、タブレット、電子書籍リーダー、マルチメディア放送装置、ウェアラブル機器、車載端末などの電子機器であることができる。端末は、図1の実施例または上記選択的な実施例の携帯電話のスクリーンを含むことができる。上記の方法は、下記のステップを含む(301~203)。
【0042】
ステップ301において、第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御する。
【0043】
ステップ302において、第1表示領域の中の過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御する。
【0044】
ステップ303において、第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御し、ここで、目標画素密度は、第1画素密度より小さく且つ第2画素密度より大きい。
【0045】
本公開の実施例において、過渡領域は、第1表示領域の中の第2表示領域と隣接する隣接領域である。例えば、過渡領域に含まれる画素は、第1表示領域の中の第2表示領域との最短距離が既設のしきい値よりも小さい画素である。第1表示領域のいずれか一画素と第2表示領域との最短距離は、上記画素の中心点と第2表示領域の目標点との間の距離であり、ここで、目標点は、第2表示領域の中前記画素の中心点と最も近い点を指す。
【0046】
オプションで、過渡領域は、第2表示領域を囲む複数の画素を含む。例示的に、図4に示すように、端末スクリーンは、第1表示領域41と第2表示領域42を含み、第1表示領域41中の過渡領域43は、図4に示されたように、斜線で充填された部分であり、上記過渡領域43は、第2表示領域42を囲む。
【0047】
一方、第2表示領域は、第1表示領域の側エッジに形成されるギャップに位置するか、第1表示領域の中間に形成されるギャップに位置することができる。図5に示すように、第1表示領域と第2表示領域との間のいくつかの位置関係を示している。図5の(a)に示すように、第2表示領域52は、第1表示領域51の上部エッジに形成されるギャップに位置し、第1表示領域51の過渡領域53(斜線で充填された部分)は、第2表示領域52を囲む。図5の(b)に示すように、第2表示領域52は、第1表示領域51の左側エッジに形成されるギャップに位置し、第1表示領域51の過渡領域53(斜線で充填された部分)は、第2表示領域52を囲む。図5の(c)に示すように、第2表示領域52は、第1表示領域51の右側エッジに形成されるギャップに位置し、第1表示領域51の過渡領域53(斜線で充填された部分)は、第2表示領域52を囲む。図5の(d)に示すように、第2表示領域52は、第1表示領域51の底部エッジに形成されるギャップに位置し、第1表示領域51の過渡領域53(斜線で充填された部分)は、第2表示領域52を囲む。図5の(e)に示すように、第2表示領域52は、第1表示領域51の中間に形成されるギャップに位置し、第1表示領域51の過渡領域53(斜線で充填された部分)は、第2表示領域52を囲む。
【0048】
本公開の実施例において、画素密度が比較的に高い第1表示領域に過渡領域を区画することにより、上記の過渡領域、第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域、第2表示領域を、それぞれ目標画素密度、第1画素密度及び第2画素密度に応じて表示するように制御する。ここで、目標画素密度は、第1画素密度より小さく且つ第2画素密度より大きい。例えば、第1画素密度は400ppiであり、第2画素密度は200ppiであり、目標画素密度は300ppiであることができる。これにより、第1表示領域と第2表示領域が画素密度が異なるによる表示効果の違いを効果的に隠すことができ、両者の表示効果の融合性を向上させ、端末スクリーンの全体表示効果が優れる。
【0049】
例示的な実施形態では、過渡領域の中で、各サブ領域の画素密度は同一であり、すべてが目標画素密度である。オプションで、目標画素密度は、第1画素密度と第2画素密度の平均値である。
【0050】
実施可能な実施例において、端末は、過渡領域の中でのn個の画素が表示されないように制御することにより、上記の過渡領域が目標画素密度に応じて表示するようにすることができる。nは1より大きい整数である。例えば、いずれかの画素に電流を通過しないことにして、画素が表示されないようにすることができる。また、例えば、上記画素のRGB値を0にすることにして、画素が表示されないようにすることができる。オプションで、n個の画素は、過渡領域に均一に分布することができる。例えば、第1表示領域の画素密度は400ppiであり、第2表示領域の画素密度は200ppiであり、そして、過渡領域を300ppiに応じて表示する場合には、過渡領域のいずれの4つの画素ごとに1つの画素をオフさせることができる。過渡領域のいずれの部分の画素を表示しないので、過渡領域のスクリーン解像度を低下させる目的を達することができ、第1表示領域と第2表示領域との間の画素密度の差がよりスムーズになることができる。
【0051】
例示的な実施形態において、過渡領域は、k個のサブ領域を含むことができる。上記k個のサブ領域と第2表示領域との間の距離はますます大きくなる。Kは1より大きい整数である。過渡領域の一つのサブ領域は、過渡領域の中の一部の領域である。上記サブ領域の大きさは、過渡領域の大きさより小さい。上記サブ領域は、前記過渡領域に位置する。一方、サブ領域と第2表示領域との間の距離は、上記サブ領域の中心画素点と第2表示領域の中心画素点との間の距離を指す。
【0052】
サブ領域の中心画素点は、上記サブ領域の中間に位置する画素点である。一般的に、サブ領域は、軸対称の図形であり、サブ領域の中心画素点は、上記サブ領域の対称軸と上記サブ領域の端が互いに交差して形成される線分の中心点である。例えば、図6の(a)に示すように、上記サブ領域が長方形である場合、対称軸Lと上記サブ領域の2つの辺が互いに交差されて線分ABを形成し、線分ABの中心点Sが上記サブ領域の中心画素点である。また、例えば、図6の(b)、(c)、(d)に示すように、上記サブ領域が環状または環状のような形状である場合、対称軸Lと上記サブ領域のエッジが交差されて線分ABを形成し、線分ABの中心点Sが上記サブ領域の中心画素点である。
【0053】
第2表示領域の中心画素点は、前記第2表示領域の中間に位置する画素点である。一般的に、第2表示領域も軸対称の図形である。第2表示領域の中心画素点は、前記第2表示領域の対称軸と前記第2表示領域の辺が互いに交差して形成される線分の中心点である。例えば、図7の(a)に示すように、前記第2表示領域が長方形である場合、対称軸Lと前記第2表示領域の2つの辺が互いに交差されて線分ABを形成し、線分ABの中心点Sが前記第2表示領域の中心画素点である。また、例えば、図7の(b)に示すように、前記第2表示領域が長方形のような形状である場合、対称軸Lと前記第2表示領域の2つの辺が互いに交差されて線分ABを形成して、線分ABの中心点Sが前記第2表示領域の中心画素点である。また、例えば、図7の(c)に示すように、第2表示領域が半円または円形カット形状である場合、対称軸Lと前記第2表示領域の2つの辺が互いに交差されて線分ABを形成し、線分ABの中心点Sが前記第2表示領域の中心画素点である。
【0054】
オプションで、端末は、上記k個のサブ領域が異なる画素密度に応じて表示するように制御する。ここで、前記k個のサブ領域の中のi番目のサブ領域の画素密度は、i+1番目のサブ領域の画素密度より小さい。iはkより小さい正の整数である。つまり、第2表示領域のサブ領域に近いほど画素密度が小さく、第2表示領域のサブ領域に遠いほど画素密度が大きい。
【0055】
例えば、図8に示すように、端末スクリーンは、第1表示領域81及び第2表示領域82を含む。第1表示領域81中の過渡領域は、2つのサブ領域を含み、それぞれ図8の第1サブ領域83a(図8の斜線で充填された部分)及び第2サブ領域83b(図8の黒い点に充填された部分)である。例えば、第1表示領域81の画素密度が第1画素密度であり、第2表示領域82の画素密度が第2画素密度の場合、第2画素密度<第1サブ領域83aの画素密度<第2サブ領域83bの画素密度<第1画素密度。
【0056】
上記の方法を介して、過渡領域を複数のサブ領域に区分し、それぞれのサブ領域の画素密度をスムーズに設置して、第2表示領域のサブ領域に近いほど画素密度が小さく、第2表示領域のサブ領域に遠いほど画素密度が大きいことにより、画素密度の変化の平滑性をより向上させ、全体の端末スクリーンの表示効果をさらに自然に融合させることができる。
【0057】
本公開の実施例において、過渡領域に含まれるサブ領域の数量について限定しない。上記数量は既設された一つの固定的な数値であるか、実際の状況に応じてリアルタイムで確定された一つの非固定的な数値であることができる。上記数量が大きいほど、隣接する領域との間の画素密度の変化が小さいので、隣接する領域との間の表示効果の違いがより小さい。
【0058】
一方、過渡領域は、大きさが固定された既設された領域であることができ、実際の状況に応じてリアルタイムで確定された大きさが固定ではない領域であることもできる。オプションで、端末は、第1表示領域に表示される内容と第2表示領域に表示される内容との間の差の程度に基づいて、過渡領域の大きさを決定する。ここで、過渡領域の大きさは、上記差の程度と正の相関関係を持つ。
【0059】
例えば、端末は、上記2つの表示領域に表示される表示内容の明るさおよび/または色の違い程度に基づいて、過渡領域の大きさを決定する。上記差の程度が大きいほど、過渡領域の大きさも大きく、逆に、上記差の程度が小さいほど、過渡領域の大きさが小さい。上記の方法を介して、第1表示領域と第2表示領域の表示効果の違いがよりスムーズになることができる。また、前記過渡領域を複数のサブ領域を区分することにより、第2表示領域のサブ領域に近いほど画素密度が小さく、第2表示領域のサブ領域に遠いほど画素密度が大きくなる方案において、第1表示領域と第2表示領域に表示される内容の違いが比較的に大きいとき、十分な過渡領域を保留して前記差をますます小さくすることができる。
【0060】
ただし、本公開の実施例において、前記ステップ301、302、および303の実行順序について限定しない。例えば、上記のステップ301、302、および303は、同時に実行することができる。端末スクリーンがいずれかの画面のフレームを表示しようとする場合には、端末は、第1表示領域の中の過渡領域が目標画素密度に応じて前記画面のフレームの中の第1部分領域を表示するように制御し、第1表示領域中の過渡領域以外の他の領域が第1画素密度に応じて前記画面のフレームの中の第2部分領域を表示するように制御し、同時に第2表示領域が第2画素密度に応じて前記画面のフレームの中の第3部分領域を表示するように制御することができる。前記第1部分領域、第2部分領域と第3部分領域は、一つの完全な接続の間隔がない画面のフレームを形成することができる。
【0061】
一方、端末は、任意の画面のフレームを表示するとき、すべてが上記のステップ301-303の表示制御方法を使用して端末スクリーンが表示するように制御することができ、または既設の条件を満たしている画面のフレームのみを表示するとき、上記のステップ301-303の表示制御方法を使用して端末スクリーンが表示するように制御することができる。既設の条件を満たしていない画面のフレームを表示するとき、第1表示領域が第1画素密度に応じて表示するように制御して、第2表示領域が第2画素密度に応じて表示するように制御する。オプションで、前記既設の条件を満たしている画面のフレームは、端末スクリーンの目標領域の中の画面内容が同じ色の画面のフレームであることを示し、上記目標領域は、第2表示領域を含み、大きさが前記第2表示領域より大きい領域を指す。
【0062】
上記のように、本開示の実施例の技術案において、画素密度が比較的に高い第1表示領域に過渡領域を区画して、上記の過渡領域、第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域、第2表示領域をそれぞれ目標画素密度、第1画素密度及び第2画素密度に応じて表示し、ここで、目標画素密度は、第1画素密度より小さく且つ第2画素密度より大きくすることにより、第1表示領域と第2表示領域が画素密度が異なるによる表示効果の違いを効果的に隠すことができ、両者の表示効果の融合性を向上させ、端末スクリーンの全体表示効果が優れる。
【0063】
一方、過渡領域を複数のサブ領域に区画し、それぞれのサブ領域の画素密度をスムーズに設置し、第2表示領域のサブ領域に近いほど画素密度が小さく、第2表示領域のサブ領域に遠いほど、画素密度が大きくすることで、画素密度の変化の平滑性をより向上させ、全体の端末スクリーンの表示効果をさらに自然に融合することができる。
【0064】
一方、端末スクリーンの物理的な構造に過渡領域を設計することについて、本公開の実施例は、ソフトウェアにおいて画素密度が比較的に高い第1表示領域に過渡領域を区画し、ソフトウェアを用いて前記過渡領域の画素密度を制御することにより、制御の円滑を向上させることができる。
【0065】
下記の本公開の装置の実施例において、本開示の方法の実施例を実行することができる。本公開の装置の実施例では公開されていない詳細な説明は、本公開の方法の実施例を参照してください。
【0066】
図9は、一例示的な実施形態による端末スクリーンの表示制御装置のブロック図である。上記装置は、前記方法の実施例を実行する機能を備える。上記の機能は、ハードウェアによって実現されることができ、ハードウェアは、対応するソフトウェアを実行することにより、実現することができる。上記装置は、前記で説明した端末であることができ、端末に備えられることもできる。端末は、図1の実施例または上記の任意の実施形態の端末スクリーンを含む。図9に示すように、上記装置900は、第1制御モジュール910、第2制御モジュール920、第3制御モジュール930を含むことができる。
【0067】
第1制御モジュール910は、前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御し、前記過渡領域は、前記第1表示領域の中の前記第2表示領域と隣接する隣接領域であるように配置される。
【0068】
第2制御モジュール920は、前記第1表示領域の中前記過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御するように配置される。
【0069】
第3制御モジュール930は、前記第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御するように配置される。
【0070】
ここで、前記目標画素密度は、前記第1画素密度より小さく且つ前記第2画素密度より大きい。
【0071】
上記のように、本開示の実施例の技術案において、画素密度が比較的に高い第1表示領域に過渡領域を区画し、前記過渡領域、第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域、第2表示領域をそれぞれ目標画素密度、第1画素密度及び第2画素密度に応じて表示するように制御し、ここで、目標画素密度が第1画素密度より小さく且つ第2画素密度より大きくすることにより、第1表示領域と第2表示領域が画素密度が異なるによる表示効果の違いが効果的に隠すことができ、両者の表示効果の融合性を向上させ、端末スクリーンの全体表示効果が優れる。
【0072】
例示的な実施形態において、前記第1制御モジュール910は、上記過渡領域の中のn個の画素が表示されないように制御し、上記nは1より大きい整数であるように配置される。
【0073】
例示的な実施形態において、前記n個の画素は、前記過渡領域で均一に分布されるように配置される。
【0074】
例示的な実施形態において、前記過渡領域は、k個のサブ領域を含み、前記k個のサブ領域と前記第2表示領域との間の距離はますます大きくなり、上記kは1より大きい整数である。
【0075】
前記第1制御モジュール910は、上記k個のサブ領域を異なる画素密度に応じて表示するように制御し、ここで、前記k個のサブ領域の中のi番目のサブ領域の画素密度は、i+1番目のサブ領域の画素密度より小さく、上記iは、上記kより小さい正の整数であるように配置される。
【0076】
例示的な実施形態において、前記第2表示領域は、前記第1表示領域の側エッジに形成されるギャップに位置し、または、前記第2表示領域は、前記第1表示領域の中間に形成されるギャップに位置する。
【0077】
例示的な実施形態において、図10に図示されたように、前記装置900は、過渡領域確定モジュール940をさらに含む。
【0078】
過渡領域確定モジュール940は、前記第1表示領域に表示される内容と前記第2表示領域に表示される内容との間の差の程度に基づいて、上記過渡領域の大きさを決定するように配置される。
【0079】
ここで、前記過渡領域の大きさと上記差の程度は、正の相関関係を持つ。
【0080】
ただし、上記実施例の装置がその機能を実現するとき、上記各機能モジュールの区分に応じて、例えば説明した。しかし、実際的な応用では、実際の必要性に応じて、上記の機能の分配は、異なる機能モジュールによって完成されることができる。つまり、装置の内容の構造を、さまざまな機能モジュールに区画して、上記で説明したすべてのまたは一部の機能を完成することができる。
【0081】
上記実施例の装置については、各モジュールの実行操作の具体的な方法は、すでに関連する方法の実施例では詳細に説明したので、その説明を省略する。
【0082】
本公開一例示的な実施例は、端末スクリーンの表示制御装置を提供して、本開示の端末スクリーンの表示制御方法を実現することができる。上記装置は、前記で説明した端末であることができ、端末に備えられることもできる。端末は、図1の実施例または上記の任意の実施例で提供される端末スクリーンを含む。上記装置は、プロセッサー、およびプロセッサーの実行可能な命令を格納するメモリを含む。
【0083】
ここで、プロセッサーは、
前記第1表示領域の中の過渡領域を目標画素密度に応じて表示するように制御し、前記過渡領域は、前記第1表示領域の中の前記第2表示領域と隣接する隣接領域であり、
前記第1表示領域の中の前記過渡領域以外の他の領域を第1画素密度に応じて表示するように制御し、
前記第2表示領域を第2画素密度に応じて表示するように制御し、
ここで、前記目標画素密度は、前記第1画素密度より小さく且つ前記第2画素密度より大きくなるように配置される。
【0084】
例示的な実施形態において、前記プロセッサーは、
上記過渡領域の中のn個の画素が表示されないように制御し、上記nは1より大きい整数であるように配置される。
【0085】
例示的な実施形態において、前記n個の画素は、前記過渡領域で均一に分布される。
【0086】
例示的な実施形態において、前記過渡領域は、k個のサブ領域を含み、前記k個のサブ領域と前記第2表示領域との間の距離はますます大きくなり、上記kは1より大きい整数である。
【0087】
上記プロセッサーは、
上記k個のサブ領域を異なる画素密度に応じて表示するように制御し、ここで、前記k個のサブ領域の中のi番目のサブ領域の画素密度は、i+1番目のサブ領域の画素密度より小さく、上記iは前記kより小さい正の整数であるように配置される。
【0088】
例示的な実施形態において、前記第2表示領域は、前記第1表示領域の側エッジに形成されるギャップに位置し、または、前記第2表示領域は、前記第1表示領域の中間に形成されるギャップに位置する。
【0089】
例示的な実施形態において、前記過渡領域は、前記第2表示領域を囲む複数の画素を含む。
【0090】
例示的な実施形態において、前記プロセッサーは、
前記第1表示領域に表示される内容と前記第2表示領域に表示される内容との間の差の程度に基づいて、上記過渡領域の大きさを決定し、
ここで、前記過渡領域の大きさと上記差の程度は、正の相関関係を持つように配置される。
【0091】
図11は他の例示的実施例に係る端末スクリーンの表示制御装置800を示すブロック図である。例えば、装置1100は、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージ送受信機、ゲーム機、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、PDA等のものであってもよい。当該装置1100は図1の実施例又は上記何れの実施例から提供する端末スクリーンを含む。
【0092】
図11を参照すると、装置1100は、処理ユニット1102、メモリ1104、電源ユニット1106、マルチメディアユニット1108、オーディオユニット1110、入力/出力(I/O)インタフェース1112、センサーユニット1114、及び通信ユニット1116からなる群から選ばれる少なくとも1つを備えてもよい。
【0093】
処理ユニット1102は、一般的には、装置1100の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。処理ユニット1102は、上述した方法におけるステップの一部又は全部を実現できるように、命令を実行する少なくとも1つのプロセッサー1120を備えてもよい。また、処理ユニット1102は、他のユニットとのインタラクションを便利にさせるように、少なくとも1つのモジュールを備えてもよい。例えば、処理ユニット1102は、マルチメディアユニット1108とのインタラクションを便利にさせるように、マルチメディアモジュールを備えてもよい。
【0094】
メモリ1104は、装置1100での操作をサポートするように、各種のデータを記憶するように配置される。これらのデータは、例えば、装置1100で何れのアプリケーション又は方法を操作するための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ1104は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、PROM(Programmable ROM)、ROM(Read Only Member)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、或いは光ディスクにより、或いはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0095】
電源ユニット1106は、装置1100の各種ユニットに電力を供給するためのものであり、電源管理システム、1つ又は複数の電源、及び装置1100のために電力を生成、管理及び分配することに関連する他のユニットを備えてもよい。
【0096】
マルチメディアユニット1108は、装置1100とユーザとの間に出力インタフェースを提供するスクリーンを備えてもよい。スクリーンは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を備えてもよい。スクリーンは、タッチパネルを備える場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンになることができる。また、タッチパネルは、タッチや、スライドや、タッチパネル上の手振りを感知するように、少なくとも1つのタッチセンサーを有する。タッチセンサーは、タッチやスライド動作の境界を感知できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も感知できる。一実施例では、マルチメディアユニット1108は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを有してもよい。装置1100が、例えば、撮影モードやビデオモードのような操作モードにある時、フロントカメラ及び/又はバックカメラが外部のマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0097】
オーディオユニット1110は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように配置される。例えば、オーディオユニット1110は、マイクロフォン(MiC)を有してもよい。装置1100が、例えば、呼び出しモード、記録モード、又は音声認識モードのような操作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部のオーディオ信号を受信するように配置される。受信したオーディオ信号は、メモリ1104にさらに記憶されてもよいし、通信ユニット1116を介して送信されてもよい。一実施例では、オーディオユニット1110は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに備えてもよい。
【0098】
I/Oインタフェース1112は、処理ユニット1102と外部のインタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供するためのものである。上記外部のインタフェースモジュールは、キーボードや、クリックホイールや、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタンや、音量ボタンや、スタートボタンや、ロックボタンであってもよいが、それらに限らない。
【0099】
センサーユニット1114は、装置1100のために各方面の状態を評価する少なくとも1つのセンサーを備えてもよい。例えば、センサーユニット1114は、装置1100のオン/オフ状態や、ユニットの相対的な位置を検出することができる。例えば、前記ユニットは、装置1100のディスプレイ及びキーパッドである。センサーユニット1114は、装置1100又は装置1100の1つのユニットの位置の変化や、ユーザが装置1100に接触しているか否かや、装置1100の方向又は加速/減速や、装置1100の温度変化を検出することができる。センサーユニット1114は、何れの物理的な接触もない場合に付近の物体を検出するように配置される近接センサーを有してもよい。センサーユニット1114は、イメージングアプリケーションに用いるための光センサー、例えば、CMOS又はCCD画像センサーを有してもよい。一実施例では、当該センサーユニット1114は、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、磁気センサー、圧力センサー又は温度センサーをさらに備えてもよい。
通信ユニット1116は、装置1100と他の設備の間との無線又は有線通信を便利にさせるように配置される。装置1100は、通信標準に基づく無線ネットワーク、例えば、WiFi、2G、3G、4G又は5G、又はそれらの組み合わせにアクセスできる。1つの例示的な実施例では、通信ユニット1116は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャストに関する情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信ユニット1116は、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに備えてもよい。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識装置(RFID:Radio Frequency IDentification)技術、赤外線データ協会(IrDA:Infrared Data Association)技術、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide Band)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT:Bluetooth(登録商標))技術及び他の技術によって実現されてもよい。
【0100】
例示的な実施例では、装置1100は、上述した方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサー(DSP:Digital Signal Processor)、数字信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラム可能論理デバイス(PLD:Programmable Logic Device)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサー、又は他の電子機器によって実現されて、上記端末スクリーンの表示制御方法を実行する。
【0101】
例示的な実施例では、命令を有する非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供し、上記記録媒体にはコンピュータプログラムを記録する。当該コンピュータプログラムはプロセッサー1120により実行されて上述した端末スクリーンの表示制御方法を実現する。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光データメモリ等であってもよい。
【0102】
理解すべきことは、本文に記載されている「複数個」は、2つまたは2つ以上を指す。「および/または」は、関連対象の関連関係を説明し、これは3つの関係が存在する。例えば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在するか、AとBが同時に存在するか、Bが単独で存在する3つの状況を示すことができ、符号「/」は、前後の関連対象が「または」との関係を指す。
【0103】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本発明の他の実施形態を容易に取得することができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開示していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、単に例示的なものであって、本発明の本当の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0104】
本発明は、上記で記述され、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を離脱しない状況で、様々な修正や変更を実施してもよい。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11