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特許7048685公共設備設置用の事前に組み立てられた壁パネル
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  • 特許-公共設備設置用の事前に組み立てられた壁パネル 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】公共設備設置用の事前に組み立てられた壁パネル
(51)【国際特許分類】
   E04B 2/74 20060101AFI20220329BHJP
   E04C 2/52 20060101ALI20220329BHJP
   E03C 1/00 20060101ALI20220329BHJP
   H02G 3/36 20060101ALI20220329BHJP
【FI】
E04B2/74 541G
E04C2/52 A
E03C1/00
H02G3/36
【請求項の数】 16
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020139237
(22)【出願日】2020-08-20
(62)【分割の表示】P 2018545616の分割
【原出願日】2017-03-07
(65)【公開番号】P2020186647
(43)【公開日】2020-11-19
【審査請求日】2020-09-01
(31)【優先権主張番号】62/304,862
(32)【優先日】2016-03-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515273564
【氏名又は名称】イノベイティブ ビルディング テクノロジーズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109586
【弁理士】
【氏名又は名称】土屋 徹雄
(72)【発明者】
【氏名】コリンズ,アーラン
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルマン,マーク
【審査官】兼丸 弘道
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第08978324(US,B2)
【文献】米国特許出願公開第2011/0296778(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0069035(US,A1)
【文献】国際公開第2016/032537(WO,A1)
【文献】米国特許第05519971(US,A)
【文献】米国特許第04919164(US,A)
【文献】米国特許第03925948(US,A)
【文献】特開2015-038301(JP,A)
【文献】特許第6820939(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 2/74
E04C 2/52
E03C 1/00
H02G 3/36
F16L 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事前に組み立てられた壁パネルであって、
複数のスタッドと第1および第2の端部部材とを含むパネルフレームであって、前記第1の端部部材は前記スタッドの一方の端部に配置され、前記第2の端部部材は前記スタッドの反対側の端部に配置され、前記複数のスタッドのそれぞれは、前記第1および第2の端部部材に接続されるパネルフレームと、
前記パネルフレームの第1の側に接続された第1の壁板と、
前記第1の側と反対側の前記パネルフレームの第2の側に接続された第2の壁板と、
前記第1の壁板に取り付けられた複数のスペーサであって、前記複数のスペーサの各スペーサは、前記第1の壁板から間隔を空けて仕上げパネルを支持し、それにより前記仕上げパネルと前記第1の壁板との間に空間を画定するように構成される複数のスペーサと、
前記第1の壁板と前記第2の壁板との間に配置され、かつ対向する前記第1および第2の端部部材間に垂直に延在する少なくとも1つの管であって、前記少なくとも1つの管は少なくとも1つの管分流器を含み、前記少なくとも1つの管分流器の自由端は前記第1の壁板の開口を通過し、前記少なくとも1つの管分流器の前記自由端は、前記事前に組み立てられた壁パネルに垂直に隣接する別の事前に組み立てられた壁パネルの内側に配置された別の管の別の管分流器の自由端に前記少なくとも1つの管分流器の前記自由端を流体的に結合する管継手に取り付けられるように構成され、前記少なくとも1つの管分流器の前記自由端および前記管継手は前記仕上げパネルと前記第1の壁板との間の前記空間に配置される、少なくとも1つの管と
を含む、事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項2】
記少なくとも1つの管の端部に蓋がかぶせられる、請求項1に記載の事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項3】
前記複数のスペーサの各スペーサが、前記事前に組み立てられた壁パネルに沿ってそれぞれの水平な線をなして配置される、請求項1に記載の事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項4】
各スペーサが、前記それぞれの線に沿って連続して延びるハット型チャネルとして形成される、請求項3に記載の事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項5】
各スペーサが、前記それぞれの線に沿って延びる複数のブラケットを使用して実装される、請求項3に記載の事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項6】
前記複数のスペーサのうち2つの連続する第1および第2のスペーサが、前記第1および第2のスペーサ間に水平なキャビティを画定し、
前記水平なキャビティは、前記水平なキャビティ内に水平に延び、かつ前記事前に組み立てられた壁パネルに水平方向に隣接する少なくとも1つの他の事前に組み立てられた壁パネルの他の公共設備と接続する公共設備を受け入れるようにサイズ決めされ、それにより水平に延びる前記公共設備を、建築物のある階の1つのユニットに、又は前記建築物の前記階の複数のユニットに提供することが可能になり、
前記仕上げパネルが、収容された前記公共設備を隠すように前記水平なキャビティを覆う、
請求項3に記載の事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項7】
水平に延びる前記公共設備が、前記少なくとも1つの管に流体的に結合された配管公共設備、又は電気的公共設備の少なくとも1つを含む、請求項6に記載の事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項8】
水平に延びる前記公共設備が、電気通信設備;ダクト;暖房、換気および空調(HVAC)設備;スプリンクラー配管;輻射熱配管;又は排水管の少なくとも1つを含む、請求項6に記載の事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項9】
請求項1に記載の事前に組み立てられた壁パネルと、前記別の事前に組み立てられた壁パネルとを備え、
前記別の事前に組み立てられた壁パネルが、建築物の1つの階に広がり、前記事前に組み立てられた壁パネルが前記建築物の別の階に広がる、複数階建て建築物
【請求項10】
前記事前に組み立てられた壁パネルが、前記少なくとも1つの管を介して、配管公共設備を前記建築物の前記階と前記建築物の前記別の階の両方に提供するように構成される、請求項9に記載の複数階建て建築物
【請求項11】
前記複数のスタッドの少なくともいくつかのスタッドが、前記事前に組み立てられた壁パネルの内側で少なくとも部分的に公共設備の水平方向の配置を可能にする開口部を含む、請求項1に記載の事前に組み立てられた壁パネル。
【請求項12】
複数階建て建築物であって、
少なくとも1つの梁を含む構造フレームと、
前記構造フレームに取り付けられた、請求項1から8、11のいずれか1項に記載の事前に組み立てられた壁パネルと
を含む複数階建て建築物。
【請求項13】
前記事前に組み立てられた壁パネルが前記少なくとも1つの梁に取り付けられ、前記複数階建て建築物が前記少なくとも1つの梁に取り付けられた床パネルをさらに含む、請求項12に記載の複数階建て建築物。
【請求項14】
建築物の公共設備壁を構築する方法であって、
請求項1から8、11のいずれか1項に記載の事前に組み立てられた壁パネルである第1の事前に組み立てられた壁パネルを建築物の構造フレームに取り付けることと、
前記第1の事前に組み立てられた壁パネルの上に垂直に又は下に垂直に前記別の事前に組み立てられた壁パネルである第2の事前に組み立てられた壁パネルを配置することと、
前記第2の事前に組み立てられた壁パネルを前記建築物の前記構造フレームに取り付けることと、
前記第1および第2の事前に組み立てられた壁パネルの前記管を流体的に結合するために前記管分流器のそれぞれの前記自由端に前記管継手を接続することと、
前記管継手を隠すために前記仕上げパネルを前記複数のスペーサに取り付けることと
を含む方法。
【請求項15】
建築物の公共設備壁を構築する方法であって、
請求項6に記載の事前に組み立てられた壁パネルである第1の事前に組み立てられた壁パネルを建築物の構造フレームに取り付けることと、
前記第1の事前に組み立てられた壁パネルの上に垂直に又は下に垂直に前記別の事前に組み立てられた壁パネルである第2の事前に組み立てられた壁パネルを配置することと、
前記第2の事前に組み立てられた壁パネルを前記建築物の前記構造フレームに取り付けることと、
前記第1および第2の事前に組み立てられた壁パネルの前記管を流体的に結合するために前記管分流器のそれぞれの前記自由端に前記管継手を接続することと、
前記管継手を隠すために前記仕上げパネルを前記複数のスペーサに取り付けることと
を含み、
水平に延びる前記公共設備を前記第1および第2のスペーサ間に画定された前記水平なキャビティ内に設置することをさらに含む、方法
【請求項16】
前記少なくとも1つの管分流器に衛生器具を接続することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2016年3月7日に出願された米国仮特許出願第62/304,862号に基づく優先権を主張するものである。前出の出願はあらゆる目的のために参照により完全な形で組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
背景
建設業界は効率を改善するためにモジュール構造技術をますます使用している。モジュール構造において、構造物全体または構造物のサブアセンブリが、現場外施設で事前に作製される。次いで、完成したアセンブリが、設置のために建設現場に運ばれる。構成要素から成る構造物は事前に作製することができるが、追加の構成要素は建設現場での設置を必要とすることがある。これらの構成要素には、電気配線、配管、データライン、仕上げ面が含まれ得る。これらの構成要素の一部の設置は、熟練の職人を必要とする場合がある。職人に1つの事前作製施設ではなく複数の建設現場に移動するように要求すると、人件費が増加し、時間効率が低下する可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
例示的な事前に組み立てられた壁パネルは、複数のスタッドと第1および第2の端部部材とを含むパネルフレームを含んでもよく、第1の端部部材はスタッドの一方の端部に配置され、第2の部材はスタッドの反対側の端部に配置され、複数のスタッドのそれぞれは、第1および第2の端部部材に接続される。壁パネルは、パネルフレームの第1の側に接続された第1の壁板と、第1の側と反対側のパネルフレームの第2の側に接続された第2の壁板とをさらに含んでもよい。壁パネルは、第1の壁板および第2の壁板の少なくとも1つに取り付けられた複数のスペーサをさらに含んでもよく、複数のスペーサの各スペーサは、仕上げパネルを、第1の壁板および第2の壁板の少なくとも1つから間隔を空けて支持するように構成される。壁パネルは、第1の壁板と第2の壁板との間に配置される菅であって、対向する端部部材間に延在する管をさらに含んでもよく、管は管分流器を含み、管分流器の自由端は第1の壁板または第2の壁板の開口を通過する。
【0004】
複数階建て建築物は、少なくとも1つの梁を含む構造フレームと、構造フレームに取り付けられた事前に組み立てられた壁パネルであって、建築物の上のユニットの床レベルより上に延在する上部パネル部分と建築物の下のユニットの天井レベルよりも下に延在する下部パネル部分とを含む事前に組み立てられた壁パネルとを含んでもよい。
【0005】
建築物の公共設備壁(utility wall)を構築する方法は、第1の事前に組み立てられた壁パネルを建築物の構造フレームに取り付けることと、第1の事前に組み立てられた壁パネルの上に垂直に第2の事前に組み立てられた壁パネルを配置することであって、第1および第2の事前に組み立てられた壁パネルのそれぞれが、少なくとも部分的に壁パネルの内部にある管と、壁パネルの外部に露出された流れ分流器とを含むことと、第2の事前に組み立てられた壁パネルを建築物の構造フレームに取り付けることと、第1および第2の事前に組み立てられた壁パネルの管を流体的に結合するために流れ分流器のそれぞれに管継手を接続することとを含んでもよい。
【0006】
上記の概要は例示に過ぎず、決して限定することを意図したものではない。上記の例示的な態様、実施形態、および特徴に加えて、さらなる態様、実施形態、および特徴が、図面および以下の詳細な記載を参照することによって明らかになるであろう。
【0007】
図面の簡単な説明
本開示の前述のおよび他の特徴は、添付の図面と併せて読まれる以下の記載および付随の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は本開示によるいくつかの実施形態を単に示すものであり、従ってその範囲を限定するものと解釈すべきではないことを理解しながら、本開示は添付の図面を用いることでさらに具体的かつ詳細に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】壁パネルの等角図である。
図1B図1Aの壁パネルの部分的に分解された等角図である。
図2】壁パネルの部分立面断面図である。
図3】複数階建て建築物の図である。
図4】別の壁パネルの等角図である。
図5A】建築物の一部の等角立面図である。
図5B】建築物の一部の別の等角立面図である。
図6】隣接する壁パネルの部分立面断面図である。
図7】建築物の他の構造物に取り付けられた壁パネルの立面断面図である。
図8】仕上げパネルシステムの部分立面断面図である。
図9】例示的な方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
全ては本開示の少なくともいくつかの実施形態に従って構成されている。
【0010】
詳細な記載
以下の詳細な記載において、本明細書の一部を成す添付の図面を参照する。図面中、同様の記号は、別段の指示がない限り、通常は同様の構成要素を指す。詳細な記載、図面、および特許請求の範囲に記載する説明に役立つ実施形態は限定を意味するものではない。本明細書に提示する主題の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、他の変更を行うことができる。本明細書に概略的に記載し図に示すような本開示の態様は、全て本明細書に暗黙的に想定される多種多様な異なる構成において配置、置換、組み合わせ、分離、および設計できることが容易に理解されるであろう。
【0011】
本開示は、とりわけ、外部パネルと、外部パネルに結合された複数のスタッドと、外部パネルの反対側で複数のスタッドに結合されたハット型チャネルであって、スタッドに対して直交するハット型チャネルと、複数のスタッドの反対側でハット型チャネルに結合された内部パネルとを含み得る公共設備用パネルに概ね関連付けられる方法、システム、製品、デバイスおよび/または装置に引かれる。
【0012】
いくつかの実施形態では、建築物は、配管および/または電気配線などの公共設備(ユーティリティ)が設置されている場合がある。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の公共設備に関連する構成要素が、事前に組み立てられたパネルに組み込まれてもよい。例えば、管などの配管部品が、事前に組み立てられた壁パネルに一体化されてもよい。いくつかの実施形態では、建築物が建設されるとき、事前に組み立てられたパネルが設置されてもよい。事前に組み立てられたパネルは、建築物の外壁と建築物の内壁とを提供し得る。いくつかの例では、事前に組み立てられたパネルの一方の側が内壁を提供し得、反対側が外壁を提供し得る。いくつかの例では、事前に組み立てられたパネルの両側が内壁を提供し得る。いくつかの実施形態では、複数の事前に組み立てられたパネルを一緒に結合して、建築物の1つまたは複数の壁全体を形成することができる。いくつかの実施形態では、事前に組み立てられたパネルは耐荷性であり得、床、屋根、および/または他の内壁または外壁に対する支持を提供し得る。いくつかの実施形態では、事前に組み立てられたパネルは非耐荷性であり得る。いくつかの実施形態では、事前に組み立てられたパネルは、建築物の耐荷構造(例えば、構造フレーム)に結合されてもよい。例えば、耐荷構造は、外部構造鋼フレームであり得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、事前に組み立てられたパネルのうちの1つまたは複数は、公共設備が事前に設置されていてもよい。公共設備には、電気、配管、暖房および空調、電気通信および/または他の公共設備が含まれ得る。事前に設置された公共設備を備えた事前に組み立てられたパネルは、公共設備壁パネルまたは単に壁パネルと呼ばれる場合がある。壁パネルには、1つまたは複数の公共設備が事前に設置されている場合がある。建築物の建設現場への引き渡しに先立って壁パネルの製作中に公共設備を設置することは、建築物のより速い組立てを可能にし得、およびいくつかの実施形態では、建築物内の公共設備の設置に必要な熟練した職人の数を低減し得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、複数の壁パネルは一緒に結合することができる。壁パネルは、水平方向および/または垂直方向に一緒に結合することができる。同じくパネル内の公共設備を水平方向および/または垂直方向に一緒に結合することができる。これにより、建築物の1つの階の複数のユニットに、および複数階の複数のユニットに公共設備を設けることが可能になり得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、壁パネルは、隙間空間を間に有する2枚の壁板を含んでもよい。いくつかの実施形態では、壁板は、複数のスタッドの両側に取り付けられてもよく、複数のスタッドは壁板の間に隙間空間を維持してもよい。複数のスタッドは、対向する第1および第2の端部部材に接合されて、パネルフレームを形成してもよい。第1の端部部材はスタッドの一方の端部に配置され、第2の端部部材はスタッドの反対側の端部に配置されてもよい。複数のスタッドの各スタッドが、第1および第2の端部部材に接続されてもよい。スタッドは互いに離間していてもよい。公共設備は、隙間空間内およびスタッド間に設置されてもよい。いくつかの実施形態では、スタッドは打ち抜かれてもよく、これによりスタッドの開口を通して公共設備を設置することが可能になる。いくつかの実施形態では、壁パネルは、壁仕上げ材料を取り付けるためなど、壁板の外面に取り付けられたスペーサを含んでもよい。壁仕上げ材料は、内部仕上げパネルなどの内部仕上げ材または外部被覆材などの外部仕上げ材を含んでもよい。スペーサは、仕上げ材を壁板に対して離間した関係で提供してもよく、それによって仕上げ材と壁板との間に空間を画定する。この空間は、1つのパネルの公共設備構成要素と別のパネルの公共設備構成要素との間の接続部を形成するためなど、公共設備のために使用されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、配管用および/または他の公共設備用の管が、壁パネルの内部に垂直に延在してもよい。いくつかの例では、管はスタッドの間を延在してもよい。いくつかの実施形態では、管は発泡体で囲まれていてもよい。いくつかの実施形態では、発泡体はスタッドと壁板との間の空間を実質的に満たしてもよい。いくつかの実施形態では、発泡体は管を少なくとも部分的に支持してもよい。いくつかの実施形態では、発泡体は、管を整列した状態に保持してもよい。いくつかの実施形態では、壁パネルは、ミネラルウールなどの絶縁材を含んでもよい。いくつかの実施形態では、絶縁材はスタッド間に設けられてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、壁パネルのパネルフレームの材料組成は、主に鋼などの金属であってもよい。いくつかの実施形態では、主にアルミニウムであってもよい。さらに他の実施形態では、壁パネル構成要素は、金属および/または金属合金から、木材および木材ポリマー複合材(WPC:wood polymer composites)、木材製品(リグニン)、他の有機建築材料(竹)まで、有機ポリマー(プラスチック)まで、ハイブリッド材料、またはセラミックなどの土材料までの範囲の様々な建築に適した材料から作られてもよい。いくつかの実施形態では、セメントまたは他の流し込み可能または成形可能な建築材料を使用することもできる。他の実施形態では、公共設備パネルのいくつかの要素のための1つの建築材料と、公共設備パネルの他の要素のための他の建築材料とを使用することによって、適切な建築材料の任意の組み合わせを組み合わせることができる。任意の材料の選択は、材料選択肢(国際建築基準法の中で提供されるものなど)を参照して行うことができ、または建築される構造物の耐荷要件を決定する際に当業者の知識に基づいて選択することができる。より大きいおよび/または高い構造物は、より小さいおよび/またはより低い建築物よりも高い物理的強度要件を有し得る。構造物の寸法、荷重および環境応力に適応するように建築材料を調整することにより、本明細書に記載される公共設備パネル内のすべての構成要素に使用される建築材料の最適な経済的選択を決定することができる。世界中の様々な場所での様々な建築材料の入手可能性は、本明細書に記載のシステムを構築するための材料の選択にも影響を及ぼし得る。同じく、国際建築基準法または同様の法の採用は、材料の選択に影響を及ぼし得る。
【0018】
本明細書における「金属」への言及はいずれも、本明細書に記載された公共設備パネルおよび構成要素の製造および/または組立てに好適であり得るあらゆる建設グレード金属または金属合金を含む。「木材」への言及はいずれも、化学的に処理、精製、加工されたまたは単に植物から収穫されたかどうかにかかわらず、木材、木材積層製品、木材プレス製品、木材ポリマー複合材(WPC)、竹または竹関連製品、リグニン製品およびあらゆる植物由来製品を含む。本明細書における「コンクリート」への言及はいずれも、セメント、水および粒状骨材を含むあらゆる建設グレード硬化性複合材を含む。粒状骨材は、砂、砂利、ポリマー、灰および/または他の鉱物を含んでもよい。
【0019】
ここで図面を参照すると、図1Aおよび1Bは、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された例示的な公共設備パネル316の等角図および部分分解図を示す。図1Aは、とりわけ、公共設備パネル316のパネルフレーム320、スタッド322、端部部材324、第1および第2の壁板330および340、絶縁材338、管支持部材370、およびスペーサ323を示す。図1Bは、とりわけ、公共設備パネル316のパネルフレーム320、スタッド322、端部部材324、第1および第2の壁板330および340、隙間空間326、絶縁材338、スペーサ323、キャビティ327、および管支持部材370を示す。図1Aおよび1Bに示す様々な構成要素は単なる実施形態であり、構成要素の排除、構成要素の組合せ、および構成要素の置換を含む他の変形が全て想定される。
【0020】
事前に組み立てられた壁パネル316は、複数のスタッド322と端部部材324とを含んでもよいパネルフレーム320を含んでもよい。端部部材324は、スタッド324の両端に位置し、それに接続されてもよい。スタッド322は、いくつかの実施形態では、アルミニウムまたは鋼などの金属材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、スタッド322は、深さ約8インチ~深さ約12インチであってもよい。いくつかの実施形態では、スタッド322は、深さ約10インチであってもよい。壁パネル316が建築物に設置されるとき、スタッド322は垂直に延在してもよい。いくつかの実施形態では、スタッド332は、規則的または不規則的に離間されてもよい。いくつかの実施形態では、スタッド322は、中心で2フィート離間されてもよい。スタッドの間隔は、構造物の荷重要件に基づいて調整されてもよい。いくつかの実施形態では、スタッドは、木製スタッドを使用して実装されてもよい。いくつかの実施形態では、任意の他の適切な建設材料(例えば、繊維強化複合材料)が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、開口がスタッド322に存在してもよく、これは公共設備の水平配置を可能にし得る。スタッド322は、公共設備の垂直配置のためにスタッド322間に垂直隙間空間326を画定してもよく、スタッド322の開口は、隣接する垂直隙間空間326内の公共設備間の接続を可能にし得る。絶縁材328が、スタッド322間の隙間空間326の1つまたは複数の中に提供されてもよい。スタッド322は、両側の端部部材324に接続されてもよく、端部部材324は外側スタッドとともに集合的に壁パネル316の外周側を画定してもよい。組み立て中、壁パネル316は、側部同士が接するように提供されてもよい(例えば、別のパネルに垂直または水平に隣接する)。いくつかの例では、隣接する壁パネルの外周側は、互いに当接してもよい。いくつかの例では、壁パネルの隣接する側面の間に中間層が配置されてもよい。いくつかの例では、壁パネルの隣接する側面の間に、例えば隣接するパネル間の接合部をシールするためのインターフェース構成要素またはアセンブリが設けられてもよい。
【0021】
第1の壁板330および第2の壁板340がパネルフレーム220の両側に接続されてもよい。例えば、壁板は、スタッド322および対向する部材324の両側に(例えば、ねじ付き締結具を用いて)締結されてもよい。第1および/または第2の壁板は、1つまたは複数の事前に製造された不燃性材料の板332、342から構造化することができる。当業者には理解されるように、不燃性材料は、火または熱にさらされたときに、容易に着火しない、燃焼しない、燃焼を促進しない、および可燃性蒸気を放出しない材料であってもよい。不燃性材料の例としては、典型的に内装および外装製品に使用され得るようなセメント、石膏、および酸化マグネシウムなどの無機鉱物材料が挙げられる。他の例としては、ガラス、ガラス繊維またはガラス/ガラス繊維被覆材が挙げられてもよく、それらは、例えば無機鉱物製品で形成された芯を補強するためにまたは芯の側面を裏打ちするために、無機鉱物製品と組み合わせて使用されてもよい。さらに他の実施形態では、壁パネルまたはその構成要素は、様々な他の建築に適した材料から作製されてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、第1の壁板330は、建築物の内壁として機能し得る第1の側331に設けられてもよい。第2の壁板340は、建築物の外壁として機能し得る反対の第2の側341に設けられてもよい。壁パネル316は、第1および第2の側331、341の一方または両方に仕上げ材料をそれぞれ支持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ323を、第1および第2の壁板330、340のいずれかまたは両方に取り付けることができる。スペーサ323は、内部仕上げパネルまたは外部仕上げパネルであってもよい仕上げパネルを支持するように構成されてもよい。スペーサ323は、仕上げパネルを壁板と離間した関係で取り付けるように構成されてもよい。仕上げパネルは、木材、ラミネート材、タイル、金属、プラスチック、複合材または他のタイプのパネルなどの内部仕上げパネルであってもよい。仕上げパネルは、スペーサに機械的に締結するなどして、スペーサに取り付けることができる。いくつかの例では、仕上げパネルは付着されてもよい(例えば、永久的または取り外し可能に接着されてもよい)。いくつかの例では、仕上げパネルの取り外しが壁パネルおよび/または仕上げパネルに実質的な損傷を引き起こさないような方法で取り付けるなど、仕上げパネルは取り外し可能に取り付けられてもよい。いくつかの例では、仕上げパネルは、外壁に設けられてもよい外装材などの外部仕上げパネルであってもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、スペーサ323は、壁パネル316の長さに沿って連続的に延在し得る細長い部材325の形態で実装されてもよい。スペーサ323は、長さlを有してもよい。いくつかの例では、スペーサ323は、パネル316の全長またはパネル316の長さの一部分に延在してもよい。スペーサ323は高さhを有してもよく、高さhは、仕上げパネルがそれに取り付けられる場合、壁板(例えば、壁板330)と、仕上げパネルとの間の空間距離dを定めてもよい。壁パネルのスペーサの高さおよび長さは、特定の用途に適したように変更することができる。壁パネルの片側または両側にスペーサを設けることができる。例えば、スペーサは、1つまたは複数の内部仕上げパネルを取り付けるためなど、内側に設けることができる。いくつかの例では、1つまたは複数の外部仕上げパネルを取り付けるためなど、スペーサ(例えば、ハット型チャネルまたは下地用チャネル(furring channel))を壁パネルの外側に設けてもよい。いくつかの例では、壁パネルの外側のスペーサは現場で取り付けられてもよい。いくつかの例では、壁パネルの外側のスペーサは工場で取り付けられてもよく、事前に組み立てられた壁パネルの一部を形成してもよい。
【0024】
壁板の外面に沿って、複数のスペーサ323(例えば、細長い部材325)を設けることができる。スペーサ(例えば、細長い部材325)は、互いに概ね平行(例えば、プラスまたはマイナス15度)であってもよい。壁パネル316が設置されるとき、スペーサ323(例えば、細長い部材325)は、実質的に水平に延在してもよい。スペーサ323(例えば、細長い部材325)は、それらの間に水平に延在するキャビティ327を画定するように互いに離間されてもよい。水平に延在するキャビティ327は、仕上げパネルの背後に公共設備構成要素を収容してもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ323は、壁板の外面に沿って一列に配置することができる複数のより短いブラケットを使用して実装することができる。いくつかの実施形態では、スペーサ323は、1つまたは複数のハット型チャネル325-3を含んでもよい。ハット型チャネル325-3は、壁板(例えば、壁板330)の反対側で、スタッド322に対して直交(例えばプラスまたはマイナス15度)するように配置することができる。いくつかの実施形態では、スペーサ323は、1つまたは複数のC字形またはJ字形のチャネル325-1、325-2を含んでもよい。さらなる実施形態では、スペーサは、異なる断面形状を有するブラケットを含んでもよい。壁パネルおよび/またはその構成要素は、リベット、ネジ付き締結具(例えば、ネジ、ボルト、ナットとボルトの組み合わせ、およびそれらに類するもの)または他のタイプの機械的締結具を用いてなど、機械的に締結することによってなどの様々な技術を使用して、他の構造または構成要素に取り付けることができる。いくつかの例では、構成要素は、他の構成要素に付着(例えば、接着またはのり付け)されてもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、構成要素を接合するための様々な技術を使用することができる。
【0025】
壁パネル316は、下部パネル部分316-1および上部パネル部分316-2を含んでもよい。壁パネル316が設置されるとき、下部パネル部分316-1は、建築物の下の階の少なくとも一部の高さに及んでもよい。上部パネル部分316-2は、建築物の上の階の少なくとも一部の高さに及んでもよく、いくつかの例では、建築物の1つの階を越えて及んでもよい。スペーサ323の少なくともいくつかは、他のスペーサよりもさらに離間されてもよい。いくつかの例では、スペーサの少なくともいくつかは、建築物の構造フレームの床パネルまたは水平部材(例えば、梁)など、他の構造物を収容するように構成されたキャビティ327-3を画定するように十分に離間されてもよい。キャビティ327-3は、壁パネル316の階境界部分316-3に配置されてもよい。階境界部分316-3は、壁パネルの下側部分316-1と上側部分316-2との間にあってもよい。いくつかの例では、壁パネル316は、それぞれが他の構造物に接合されるように構成されてもよい複数の階境界部分を含んでもよい。いくつかの例では、ブラケット329を階境界部分316-3に取り付けることができる。ブラケット329は、壁パネル316を他の構造物(例えば、図7に示すような梁または床パネル)に整列および/または接合するために使用されてもよい。ブラケット329は、L字形の断面を有してもよい。ブラケット329は、山形鋼などのアングルブラケットの形態で実装することができる。ブラケット329は、違った風に成形されてもよく、または金属以外の材料から形成されてもよい。
【0026】
壁パネル316は、壁パネル316の内部に補強部材380を含んでもよい。補強部材380は、壁パネル316が建築物に設置されたときに水平に配置されてもよく、従って、水平補強部材と代替的に呼ばれてもよい。補強部材は、プレート、例えば金属プレート(例えば、鋼プレート)の形態で実装されてもよい。補強部材380は、キャビティ327-3に近接していてもよい。補強部材380は、壁板のキャビティ327-3とは反対側で壁板330、340の間に配置されてもよい。補強部材380は、各壁板に当接してもよい。補強部材380は、壁パネル316の階境界部分316-3内にあってもよく、特にパネルが梁または床パネルなどの他の構造物に当接し得る位置で壁パネルを厚さ方向に剛化するように機能してもよい。絶縁材382は、補強部材380の下または上に設けられてもよい。絶縁材382は、ミネラルウールを含んでもよく、壁板に対して直交(例えばプラスまたはマイナス15度)するように配置されてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、管(例えば、図2の管350を参照)を壁パネルの壁板の間に配置することができる。壁パネルが設置されたとき、管はスタッド322の間を垂直に延在してもよい。図を明瞭にするために、管は図1Bの分解図から省略され、図を雑然としないようになっている。壁パネル316または本開示による壁パネルのいずれの他の実施形態も、1つまたは複数の管を含んでもよいことは理解されよう。いくつかの例では、壁パネル316は、給水管(例えば、温水および冷水供給ライン)および排水管などの複数の管を含んでもよい。管は、対向する端部部材324の間に延在してもよい。管は、少なくとも1つの管分流器を含んでもよく、いくつかの例では複数の管分流器を含んでもよい。管分流器は、管の流路を分割するように構成されてもよい。いくつかの例では、管分流器は、管内の流体の少なくとも一部を方向転換するように構成されてもよい。いくつかの例では、および管のタイプ(例えば、給水管または排水管)に応じて、管分流器は、別の流路を管に向けるように構成されてもよい。管分流器は、2つ以上の流路をより少ない流路に組み合わせるように動作可能ないずれかの構造、または流路を複数の流路に分割するように動作可能ないずれかの構造を含んでもよい。いくつかの例では、管分流器は、管の一部分に接続されるか、または管の一部分と一体的に形成される管継手を含んでもよい。いくつかの例では、管分流器は、T字形要素(例えば、T字形管セクション)を含んでもよい。いくつかの例では、管分流器は、Y字形要素(例えば、Y字形管セクション)を含んでもよい。
【0028】
管分流器の自由端は、壁パネルを貫通して延在してもよい。例えば、管分流器の自由端は、壁板の1つの開口を通過し、自由端を壁パネルの外部に露出させて、他の配管構成要素に接続することができる。管分流器は、T字形継手またはY字形継手などの管継手を含んでもよい。いくつかの例では、管分流器は、管を形成する別個の管セクションに接続されてもよく、または管セクションと一体的に形成されてもよい。いくつかの例では、管の端部に蓋をしてパネルフレーム内に封入することができる。垂直方向に隣接するパネルの管の間の流体接続は、以下でさらに記載するように管分流器を使用して形成されてもよい。
【0029】
壁パネル316は、管支持部材370をさらに含んでもよい。管支持部材370は、パネルフレーム320に接続され、管(例えば、図2の管350)と動作可能に係合してもよい。従って、管支持部材370は、例えば壁パネル316の輸送および設置中に、管の動きを低減するように、管を壁パネルの構造に接続してもよい。管支持部材370は、スタッド322に対して横方向に配置されてもよい。いくつかの例では、管支持部材370は、スタッドに対して実質的に直交(例えばプラスまたはマイナス15度)するように延在してもよい。いくつかの実施形態では、複数の管支持部材370が含まれてもよい。管支持部材は、管ブラケット372を含んでもよい。管ブラケット372は、横方向部材374に取り付けることができる。横方向部材374は、C字形チャネル(例えば、金属Cチャネル)を用いて実装されてもよく、および管ブラケット372は、C字形チャネルに動作可能に結合されてもよい。いくつかの例では、横方向部材374は、Atkore International,IncからのUNISTRUTチャネルを使用して実装することができる。管ブラケットは、UNISTRUTチャネルと共に使用するように構成された導管クランプを使用して実装することができる。いくつかの例では、異なる横方向部材および管ブラケットを使用することができる。いくつかの例では、複数の横方向部材374をトラック376に取り付ける(例えば、締結または溶接する)ことができ、トラックを使用して複数の横方向部材374を1つまたは複数のスタッド322に接続することができる。いくつかの例では、トラック376は、複数のスタッド322に接続するために複数の隙間空間326を横切って横方向に延在してもよい。トラック376は、外部スタッド間の全距離に延在してもよい。いくつかの例では、トラック376の基部は、スタッドに直接対向してもよく、横方向部材374は、2つの隣接するスタッド322間の隙間空間326に受け入れられてもよい。壁パネル316は、複数の管を支持するために複数の管支持部材を含んでもよい。異なるサイズの管ブラケットを使用して、異なる直径の管をパネルフレームに取り付けることができる。
【0030】
図2は、本開示のさらなる例による壁パネル316の部分立面断面図である。図2は、建築物に設置された後の例示的な壁パネル(例えば、壁パネル316)を示し、壁パネルに取り付けられた仕上げパネルを示す。図2は、壁パネル316の一部と、パネルフレーム320と、隙間空間328と、絶縁材328と、両側331および341にそれぞれ設けられた壁板330、340と、細長い部材325および335を含むスペーサ323と、キャビティ327(スペーサ323の高さhおよびキャビティ327に関連する空間距離d)と、内部仕上げパネル346および外部仕上げパネル347を含む仕上げパネル345と、管350と、管支持部材370と、横方向部材374と、管ブラケット372と、トラック376とを示す。図2に示す様々な構成要素は単なる実施形態であり、構成要素の除去、構成要素の組合せ、および構成要素の置換を含む他の変形が全て想定される。
【0031】
図示されるように、壁パネル316が設置された後、仕上げパネル345は、壁パネルの片側または両側に取り付けられてもよい。壁パネル316は、壁板330、340の一方または両方に取り付けられたスペーサ323を含んでもよい。スペーサは、閉鎖(例えば、箱形)または開放(例えば、ハット型チャネル、Cチャンネル、Jチャネルまたはその他)断面を有する細長い部材を使用して実装されてもよい。スペーサの高さは、キャビティ337の寸法dを定めてもよい。いくつかの例では、異なる高さを有するスペーサを壁パネルの各側で使用することができる。例えば、壁パネル316の側331の細長い部材325の高さは、壁パネル316の側341の細長い部材335の高さよりも大きくてもよい。側331は内壁を提供してもよく、内部仕上げパネル346は細長い部材325に取り付けられてもよい。側341は外壁を提供してもよく、外装材347は細長い部材335に取り付けられてもよい。このような例では、側341の壁板340とスペーサ323との間に追加の層を設けることができる。例えば、耐候性障壁を壁板340の外面に配置(例えば接着)することができ、細長い部材335を耐候性障壁の上に配置することができる。
【0032】
図3は、本明細書に記載の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された例示的な複数階建て建築物102を示す。図3は、建築物102、各階103、構造フレーム104、柱106、梁108、交差筋交い110、ユニット112、床-天井パネル114、および壁116を示す。図3に示す様々な構成要素は単なる例示であり、構成要素の除去、構成要素の組合せ、および構成要素の置換を含む他の変形が全て想定される。
【0033】
建築物102は、2つ以上の階またはレベル103を含んでもよい。建築物102は、階数に応じて、低層、中層、または高層建設物として分類することができる(各都市または地域機関が、適切と考える方法で建築物の高さを定義してもよい)。建築物102は、建築物102の1つまたは複数のユニット112の壁を画定してもよい1つまたは複数の壁パネル116を含んでもよい。いくつかの例では、壁パネル116の1つまたは複数は、非耐荷性であってもよく、建築物の構造フレーム104の1つまたは複数の要素に近接して配置されてもよい。本明細書に記載される壁パネルは、中層建築物および高層建築物を含むいかなる階(レベル)数の建築物での使用にも好適であり得る。いくつかの実施形態では、建築物は8つ以上の階を有する居住用集合住宅であり得る。いくつかの実施形態では、建築物は15以上の、またはいくつかの例では30以上の階を有し得る。
【0034】
建築物102は、構造フレーム104を含んでもよい。構造フレーム104は、複数の柱106、梁108、および交差筋交い110を含んでもよい。柱106は、垂直に向けられてもよく、梁108は水平に向けられてもよく、交差筋交い110は、柱106および梁108に対して斜めに向けられてもよい。梁108は、隣接する柱106の間に延在し、それらに取り付けられて、隣接する柱106を互いに接続してもよい。交差筋交い110は、構造フレーム104に追加の剛性を提供するために、連続する梁108と柱106との間に延在し、それらに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、建築物102の壁の1つまたは複数は耐荷壁でなくてもよい。いくつかの実施形態では、耐荷支持体が、構造フレーム104によって提供されてもよい。柱、梁および交差筋交いは、建築物102のほとんどまたはほぼすべての構造的支持を提供するように配置されてもよい。フレームは同様に構造物に装飾または追加の支持を提供するために使用されてもよい。
【0035】
建築物102は、構造フレーム104に対して動作可能に配置された複数のユニットまたはモジュール112を含んでもよい。ユニット112は、商業用、住宅用(居住用ユニットなど)、またはその両方であってもよい。ユニット112は、事前に組み立てられた壁パネル、床パネルおよび/またはその他など、複数の事前に組み立てられたまたはプレハブ式の構成要素を使用して、建築現場で組み立てることができる。プレハブ式構成要素は、建築現場から離れて互いに独立して組み立てられ、設置のために建築現場に運ばれてもよい。構成要素は、個々のユニット112を形成するために、建築現場で構造フレーム104に、隣接する構成要素に、またはその両方に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、建築物102は内部支持構造を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プレハブ式構成要素は内部支持構造に取り付けられてもよい。いくつかの例では、本明細書に記載されたようなプレハブ式構成要素の使用は、建築物102などの建築物を建設するための現場時間を大幅に短縮し得る。建築物102の各階またはレベル103は、プレハブ式構成要素によって画定された1つまたは複数のユニット112を含んでもよい。ユニットは、標準化されていて反復的であってもよいし、独特で個性化されていてもよい。標準サイズおよび形状の混合されたユニットを、同一フロア内で、または別々のフロア上で独立した構成で、独特なユニットと組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、ユニットは2つ以上のフロアを含んでもよい。
【0036】
構成要素は、1つまたは複数の事前に組み立てられた床-天井パネル114および1つまたは複数の事前に組み立てられた壁パネル116を含んでもよい。床-天井パネル114は水平に向けられてもよく、上の階のユニットの床および下の階のユニットの天井を画定してもよい。個々の床-天井パネル114は、水平方向に互いに隣接して配置されてもよく、互いに、1つまたは複数の柱106に、1つまたは複数の梁108に、またはそれらのいずれかの組み合わせに取り付けられてもよい。いくつかの例では、床-天井パネルは、パネルの外周の周りでのみ、柱106、梁108、またはそれらの組み合わせに取り付けられてもよい。壁パネル116は、垂直に向けられてもよく、建築物の内部(例えば、間仕切り)壁および外部(例えば、外層)壁を提供してもよい。内部(例えば、間仕切り)壁は、各階を複数のユニットへ、単一ユニットを複数の部屋へ、またはそれらの組み合わせを分割してもよい。壁パネル116は、締結具で床-天井パネル114に取り付けられ、次いで、コーキングされるか、シールされるか、またはその両方が行われてもよい。いくつかの例では、壁パネル116は、構造フレーム104の水平構造部材(例えば、梁108)および/または垂直構造部材(例えば、柱106)に近接して配置される。いくつかの例では、壁パネル116は、水平および/または垂直構造部材と実質的に整列されてもよいし、またはオフセットされてもよいが、水平および/または垂直構造部材とほぼ平行とすることができる。
【0037】
壁パネル316は、建築物102などの建築物に壁パネル116を実装するために使用されてもよい。例えば、壁パネル316は、建築物102などの建築物内に公共設備壁を構築するために使用されてもよい。伝統的な構造では、壁は典型的にいずれかの所与の階の床と天井との間に構築される。いくつかの例では、事前に組み立てられた壁パネル(例えば壁パネル316)は、建築物の複数の階に少なくとも部分的に広がるように構成されてもよい。例えば、本開示による事前に組み立てられた壁パネルは、下の階の少なくとも一部および上の階の少なくとも一部に広がってもよい。事前に組み立てられた壁パネルは、建築物の上のユニットの床レベルより上に延在する上部パネル部分と、建築物の下のユニットの天井レベルより下に延在する下部パネル部分とを含んでもよい。いくつかの例では、上部壁パネル部分は、上の階の完全な高さおよび上の階より上の別の階の部分的な高さに広がってもよい。すなわち、事前に組み立てられた壁パネルは、階全部に広がり、かつ、事前に組み立てられた壁パネルが完全に広がる階より下の階の一部およびそれより上の階の一部に広がってもよい。設置されたときのパネルの垂直方向の長さ(例えば、パネルの高さ)は、約18フィート~約22フィートであってもよい。本開示のいくつかの例による事前に組み立てられた壁パネルは、約21フィートまでの高さ、いくつかの例では21フィートを超える高さであってもよい。本開示のいくつかの例による事前に組み立てられた壁パネルは、配管公共設備などの公共設備を、複数のユニットへ、例えば壁パネルが広がるユニットへ提供するように構成されてもよい。いくつかの例では、壁パネルは、公共設備を、その壁パネルが広がるユニットより下および/または上のユニットなどの追加ユニットへ提供してもよい。すなわち、壁パネルは、その公共設備構成要素が動作可能に接続され得るように、垂直に隣接する壁パネルに取り付けられるように構成されてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、壁パネルは、例えば1つまたは複数のドアまたは窓を収容するための入口/出口特徴部を含んでもよい。図4は、いくつかの実施形態による事前に組み立てられた壁パネル316’を示す。図4は、壁パネル316’、壁板330、340、パネルフレーム320、スペーサ323、キャビティ327、開口328、および下部パネル部分316’-1および上部パネル部分316’-2を示している。図4に示す様々な構成要素は単なる例示であり、構成要素の排除、構成要素の組合せ、および構成要素の置換を含む他の変形が全て想定される。
【0039】
壁パネル316’は、壁パネル316と同様であってもよく、壁パネル316の構成要素の1つまたは複数を含んでもよく、その全ての記載は簡潔にするために繰り返さない。例えば、壁パネル316’は、パネルフレーム320と、第1および第2の壁板330および340とを含んでもよい。パネルフレーム320ならびに第1および第2の壁板330および340は、本明細書中のいずれかの例を使用して実装することができる。この図示された実施形態では、壁パネル316’は、ドア(図示せず)を収容するように構成されてもよい。この目的のために、壁パネル316’は、ドア(図示せず)を受け入れるようにサイズ決めすることができる開口338を含んでもよい。壁パネル316’は、壁パネル316’が設置されたときに下のユニットの少なくとも一部に広がり得る下部316’-1を含んでもよい。壁パネル316’は、壁パネル316’が設置されたときに上のユニットの少なくとも一部に広がり得る上部316’-2を含んでもよい。いくつかの例では、上部316’-2は、上のユニットに完全に広がってもよく(例えば、その全高さに延在してもよく)、上のユニットより上の別のユニットの少なくとも一部にさらに広がってもよい。
【0040】
パネル316’は、仕上げパネルを壁板(例えば、壁板330)に対して間隔を置いて支持し得るスペーサ323を含んでもよい。スペーサ323は、水平(例えばプラスまたはマイナス15度)に配置されてもよい。スペーサ323は、水平に延在するキャビティ327を画定しながら互いに規則的または不規則的に間隔を置かれてもよい。キャビティ327の1つまたは複数は、壁パネル316’を建築物に設置するときに、他の構造物(例えば、梁または床パネル)を収容するように構成されてもよい。
【0041】
図5Aおよび5Bは、建築物102などの建築物の一部の等角立面図を示す。図5Aおよび5Bは、公共設備壁パネル316、316’および316’’、壁パネル116-1、116-2、116-3の一部、床パネル114-1および114-2の一部、管350、排水管350aおよび350c、および給水管350bおよび例示的配管器具(例えば、シンク356およびトイレ358)を示す。図5Aおよび5Bに示す様々な構成要素は単なる実施形態であり、構成要素の排除、構成要素の組合せ、および構成要素の置換を含む他の変形が全て想定される。
【0042】
壁パネル116-1、116-2、および116-3は、3つの垂直に隣接する階112-1、112-2、および112-3に関連付けられている。床パネル114-1および114-2は、垂直に隣接する階の間に床および天井を提供する。公共設備壁パネル316、316’、および316’’は、それぞれ2つ以上の階に広がる。公共設備壁パネル316、316’、および316’’の1つまたは複数は、2つ以上の階に対して公共設備を提供するように構成されてもよい。例えば、壁パネル316は、階112-1、112-2、および112-3のそれぞれに公共設備を届けるために壁パネルの頂部側および底部側の間の長さの大部分であり得る複数の管350を含んでもよい。壁パネル316は、排水管(例えば、管350a)および給水管(例えば、管350b)を含んでもよい。管の1つまたは複数は、1つまたは複数の管分流器を有してもよい。例えば、排水管350aは、第1の管分流器352a-1と、第2の管分流器325a-2と、第3の管分流器352a-3とを含んでもよい。第1の管分流器352a-1および第2の管分流器325a-2は、管350aを壁パネル316の下または上の隣接する壁パネルに接続するために使用されてもよい。第3の管分流器352a-3は、複数の中間管分流器のうちの1つであり得るが、ユニット内の公共設備を経路決定するために使用されてもよい。例えば、第3の管分流器352a-3は、配管器具(例えば、スキン、トイレ吹出し口、シャワーまたは浴槽ライナー(shower or bath line))の排水路に接続するために使用されてもよい。
【0043】
同様に、給水管350bは、1つまたは複数の管分流器(例えば、管分流器352b-1、352b-2、352b-3)を含んでもよい。隣接する壁パネルのそれぞれの管に管350bを接続する(例えば、温水を温水供給ラインへ、冷水を冷水供給ラインへ接続する)ために、管分流器の2つ(352b-1、352b-2)を使用することができる。管350bの他の管分流器は、配管器具(例えば、蛇口、シャワーヘッド等)に接続するために使用されてもよい。いくつかの例では、管分流器は、図5Aの例の管550aの管分流器352a-1および352a-3など、ユニットの内部に向けられた開口を有してもよい。いくつかの例では、管分流器は、図5Aの例の管550cの管分流器352c-1および352c-3など、ユニットの内部に向けられた開口を有してもよい。内部配管器具に接続するように構成された管分流器は、管分流器352a-3および352c-3など、内側に向いていてもよい(例えば、ユニットの内部に向けられた開口を有してもよい)。管350は、パネル内の1つの管をパネル内の別の管に接続してもよい他の管分流器を含んでもよい。これらの管分流器は、露出されていなくてもよいが、代わりに壁パネル内に実質的に囲まれていてもよい。
【0044】
垂直に隣接する壁パネル間の接続は、管継手(例えば、エルボ形およびT字形)を使用して形成することができる。1つまたは複数の管継手および/または1つまたは複数の管セクションを、隣接する壁パネルのそれぞれの管の管分流器の自由端に接続することができる。管分流器の自由端は、露出されてもよい(例えば、パネルの壁板の開口を通過して)ので容易にアクセス可能であり得る。火災安全要件を満たすために、開口に火炎止めカラーを設けることができる。管接続が行われると、接続は仕上げパネルの後ろに隠すことができる。
【0045】
図6は、隣接する壁パネルの部分立面断面図を示す。図6は、壁パネル316-1および316-2の一部と、管350-1および350-2と、管分流器352-1および352-2と、スペーサ323-1および323-2の間の管継手354を示す。図6に示す様々な構成要素は単なる実施形態であり、構成要素の排除、構成要素の組合せ、および構成要素の置換を含む他の変形が全て想定される。
【0046】
壁パネル316-2は、壁パネル316-1の上に垂直に配置されてもよく、壁パネルは、互いに、および/または建築物の他の構造物に接合されてもよい。いくつかの例では、壁パネル316-1の上側がパネル316-2の下側に接触してもよい。いくつかの例では、端部部材324-1および324-2が、互いに対して設けられてもよい。いくつかの例では、パネル間の接合部を強化するために隣接する側の間に舌部および溝の界面を設けることができる。壁パネル316-1は管350-1を含んでもよく、壁パネル316-2は個別の管350-2を含んでもよい。管は各端部で蓋をされてもよい。管は、管350-1の管分流器352-1および管350-2の管分流器352-2など1つまたは複数の管分流器を含んでもよい。管継手354は、管分流器352-1および352-2の自由端部のそれぞれに接続されてもよい。管継手は、2つの管分流器を接続する連続管セクションまたは管分流器の自由端部間に一緒に接合された複数の管セクションを含んでもよい。管分流器および管継手は、管ジョイントが仕上げパネルの後ろの空間内に(例えば、下部パネル316-1のスペーサ323-1と上部パネル316-2のスペーサ323-2との間に画定されたキャビティ内に)完全に囲まれるように構成されてもよい。管接続部は、垂直方向、水平方向または斜め方向に延在してもよい。いくつかの例では、隣接する壁パネル間の管接続部を収容するために、スペーサ323を通して切欠きを設けることができる。管接続部は、例えば、図5Aおよび5Bを参照して前述したように、壁パネルのいずれかの側に形成されてもよい。
【0047】
図7は、建築物の他の構造物に取り付けられた壁パネルの立面断面図である。図7は、梁108、床パネル114、壁パネル316、ブラケット329、壁板330、340、側331、341、仕上げパネル345、およびスペーサ323-1、323-2を示す。図7に示す様々な構成要素は単なる実施形態であり、構成要素の排除、構成要素の組合せ、構成要素の置換を含む他の変形が全て想定される。
【0048】
対向する側331および341を定める壁板330および340を含んでもよい壁パネル316は、建築物の構造フレームに(例えば、梁108に)および/または床パネル114に取り付けられてもよい。側331は、ユニットの内壁を画定する内側であってもよい。側341は、建築物の外壁を画定する外側であってもよい。壁パネル316は、建築物の複数の階に広がっていてもよい。従って、壁パネル316は、1つまたは複数の床パネルが設置された後に建築物内に設置されてもよい。床パネル114は梁108に接合(例えば、機械的に締結)されてもよい。壁パネル316は、梁108の反対側で、ブラケット329を用いて接合される(例えば、機械的に締結される)ように設けられてもよい。いくつかの例では、パネルは代わりにフレームに溶接されてもよい。間隙はシールおよび/またはコーキングされ、仕上げ材は、例えば、各ユニットに関連付けられる仕上げパネル345を、それぞれのユニット内に配置されたスペーサ323-1、323-2に取り付けることによって、設置されてもよい。
【0049】
図8は、本開示のさらなる例による仕上げパネルシステムの部分立面断面図である。図8は、壁板350と、それに取り付けられたスペーサ323と、スペーサ323の両側のキャビティ327と、隣接する仕上げパネル800aおよび800bの上部および下部とを示す。
【0050】
各仕上げパネルは、内層および外層、ならびに仕上げパネルの対向縁部に沿って配置された一対のクリートを含んでもよい。各仕上げパネルは、約4ft幅×約10ft長さであってもよい。他の寸法、例えば約3ft、4ft、5ftまたはそれ以上の幅×約8ft、9ft、10ftまたはそれ以上の長さが使用されてもよい。仕上げパネルは、特定の用途に所望され得るまたは適切であり得るような任意のサイズで製造されてもよいことが理解されるであろう。内層(例えば、802a、802b)は、セメントボードまたはMgOボードなどの不燃性材料から形成されてもよい。外層(例えば、804a、804b)は装飾層であってもよい。いくつかの例では、外層(例えば、804a、804b)は、セラミック、磁器、または天然石タイルの形態であってもよい。一対のクリートは、図示の例では仕上げパネル800bの下部および仕上げパネル800aの上部にそれぞれ取り付けられて示されている下部クリート810および上部クリート830を含んでもよい。この図には示されていないが、仕上げパネル800aの対向(下側)端部に下部クリート810が設けられてもよく、仕上げパネル800bの対向(上側)端部に上部クリート830が設けられてもよいことが理解されるだろう。このようにして、いずれの選択の表面領域もカバーするために、複数の仕上げパネルを側部同士が接した状態で配置することができる。
【0051】
下部クリート810は、外側フランジ816、内側フランジ816、および傾斜壁812によって画定される実質的にZ字形の断面を有してもよい。外側フランジ816は、傾斜壁から一方向に延在する下部フランジ部分816-1と、傾斜壁812から反対方向に延在する上部フランジ部分816-2とを含んでもよい。上部フランジ816-1、傾斜壁812および内側フランジ814は、内層(例えば、仕上げパネル800bの内層802b)の下端部を受け入れるチャネル815を画定してもよい。上部クリート830は、内層(例えば、仕上げパネル800aの内層802a)の上端部を受け入れる反転チャネル835を画定する内側フランジ838および外側フランジ836、ならびに傾斜壁832を含んでもよい。壁812および832は、それぞれクリート810および830の内側フランジ814および838に対して対向する方向に傾斜してもよい。すなわち、傾斜壁812は内側フランジ814に向かって(例えば、それと鋭角を成して)傾斜してもよく、傾斜壁832は内側フランジ838から離れる方に(例えば、それと鈍角を成して)傾斜してもよい。傾斜壁812および832は、クリート810および830が互いに入れ子にされるときに傾斜壁812および832が互いに当接するように、形状が合致する傾斜を有してもよい。上部クリート830の外側フランジ836は、棚834を含んでもよい。棚834は、フランジ836に対して実質的に直交するように延在してもよい。棚834は、クリート810の外側フランジ816および/または上部パネル800bの外層804bを据え付けるのに十分な幅であってもよい。仕上げパネルが設置されると、フランジ816の縁部819および外層の底側は、棚834に当接してもよい。
【0052】
取り付けられたとき、仕上げパネル800a、800bは、内層が外層よりも壁構造(事前に組み立てられた壁パネル316になど)に近い状態で、壁構造に取り付けられてもよい。典型的な設置は、まず下部仕上げパネル(例えば、仕上げパネル800a)を設置し、続いて上部仕上げパネル(例えば、仕上げパネル800b)を設置し、続いてさらに別の仕上げパネルを上部仕上げパネルの上に垂直に設置することなどを伴い得る。下部パネルは、例えば仕上げパネルをスペーサに機械的に締結することによって設置することができる。下部クリート810の外側フランジ816が上部クリート830の外側フランジ836と実質的に同一平面上に配置されることを可能にするために、皿穴および締結具を使用することができる。
【0053】
取り付けられたとき、クリート830の傾斜壁832は、壁構造に向かって下方に傾斜してもよく、クリート810は、設置済みの下部仕上げパネルに向かって上部仕上げパネルを垂直方向に移動させることによってクリート810内に摺動可能に据え付けられてもよい。仕上げパネル800bの重量によって補助されて、傾斜壁832は、仕上げパネル800bの外向き水平移動に抵抗するように傾斜壁812と動作可能に係合してもよい。このようにして、上部仕上げパネル800bは、追加の締結具を用いることなく、下部仕上げパネル800aに取り付けられた状態で維持され得る。いくつかの例では、上部仕上げパネルの上部は、次のパネルがその上に取り付けられる前に機械的に締結されてもよい。
【0054】
仕上げパネル取り付けシステム801は、浴室の表面など、通常であれば水分に対してシーリングを必要とし得る仕上げ壁に有用であり得る。典型的に、浴室の壁仕上げ材の設置は非常に時間がかかる。それというのも、1つには、各タイルが一度に1つずつ敷設され、この際、各タイルを水平にし、均等なグラウトラインを達成するためにタイル間の等しい間隔を確保するのにかなりの時間が費やされるからである。さらに、タイルの下の層は、水分の侵入に対してシールされる必要があり得、タイルが全て所望のパターンで配置されたら、地面を設置しなければならない。仕上げパネル取付けシステム801は、グラウチング、水分に対するシール、および/またはタイルの個々の水平化および整列の必要性を排除し得る。各仕上げパネル800a、800bは、壁システムに取り付けられる準備が整った状態で作業現場に到着し、その設置は、連続した水不透過性の壁カバーを形成するように1つの仕上げパネルを別のパネルに単純に積み重ねることを含み得る。クリートシステムは、仕上げパネルの設置を単純化し得るだけでなく、タイル間の空間がクリートシステムの一部(例えば、棚834)によって充填され得るので、タイル間のグラウチングの必要性を排除し得る。いくつかの例では、仕上げパネルの後ろに水が浸入する危険性をさらに低減するために、水不浸透層(例えば、膜であってもよいし、または液体として適用されてもよい防水材)が、フランジ816、836の上に、および/または各仕上げパネルの内層および外層802、804の間に適用されてもよい。
【0055】
図9は、例示的な方法のフロー図である。方法900は、建築物102などの建築物の壁システムを構築するために使用することができる。例示的な方法は、ブロック905~925のうちの1つまたは複数によって示されるような1つまたは複数の作業、機能または動作を含み得る。図9に示す様々なブロックは単なる例示であり、ブロックの除去、組合せ、および置換を含む他の変形が全て想定される。いくつかの実施形態では、ブロックは異なる順序で実行されてもよい。いくつかの他の実施形態では、様々なブロックを排除することができる。さらに他の実施形態では、様々なブロックは、追加のブロックに分割する、他のブロックで補充する、またはより少ないブロックに組み合わせることができる。ブロックの順序の変更、他のブロックに分割または組み合わせられるブロックの内容の変更等を含む、これらの特定のブロックの他の変形が想定される。いくつかの実施形態では、任意選択のブロックを省略することができる。
【0056】
例示的な方法900は、ブロック905に示すように、第1の事前に組み立てられた壁パネルを建築物の構造フレームに取り付けることを含んでもよい。壁パネルは、パネルをフレームに取り付ける構成要素によってなど、構造フレームに直接取り付けられてもよく、または、壁パネルを他の構成要素(例えば、床パネル)に取り付けるなどして、間接的に構造フレームに取り付けられてもよい。構造フレームは、建築物102などの建築物のための構造的支持を提供するように動作可能に接続された1つまたは複数の梁および柱を含んでもよい。第1の事前に組み立てられた壁パネルは、少なくとも1つの梁に隣接して配置されてもよい。いくつかの例では、事前に組み立てられた壁パネルは、少なくとも部分的に複数の階に広がってもよく、そのような例では、複数の垂直に離間した梁に隣接していてもよい。いくつかの例では、第1の事前に組み立てられた壁パネルを構造フレームに取り付けることは、第1の事前に組み立てられた壁パネルに取り付けられたアングルブラケットを、建築物102などの建築物の水平構造部材(例えば、梁108)に機械的に接合することを含んでもよい。
【0057】
方法900は、ブロック910に示すように、第2の事前に組み立てられた壁パネルを、第1の事前に組み立てられた壁パネルの上に垂直に配置することをさらに含んでもよい。第1および第2の事前に組み立てられた壁パネルのそれぞれは、少なくとも1つの管であって、少なくとも部分的に壁パネルの内部にあり、壁パネルの外部に露出した少なくとも1つの管分流器を含む少なくとも1つの管を含んでもよい。第2の事前に組み立てられた壁パネルは、第2の事前に組み立てられた壁パネルの底部側が第1の事前に組み立てられた壁パネルの頂部側に接触するように、第1の事前に組み立てられた壁パネルの上に直接提供されてもよい。壁パネルの隣接する側は、互いに直接接触していてもよい。いくつかの例では、壁パネルの隣接する側の間に中間層を設けることができる。いくつかの例では、2つの壁パネルの間の界面を実質的にシールするように、壁パネル間に界面構成要素を設けることができる。方法900は、ブロック915に示すように、第2の事前に組み立てられた壁パネルを建築物の構造フレームに取り付けることを含んでもよい。例えば、第2のパネルは、例えば壁パネルを梁などの構造部材に接合することによって構造フレームに直接取り付けることができる。いくつかの例では、第2のパネルは、壁パネルを別の壁パネルおよび/または床パネルなどの別のパネルに取り付けるなどして、間接的に構造フレームに取り付けることができる。
【0058】
方法900は、第1および第2の事前に組み立てられた壁パネルの管を流体的に結合するために、第1および第2の壁パネルの流れ分流器のそれぞれに管継手を接続することをさらに含んでもよい。壁パネルのそれぞれは、給水管および排水管などの複数の管を含んでもよいことが理解されよう。それぞれの管は、適切なサイズの管継手(例えば、エルボ形、アングル型、T字形またはその他を含む管セクション)を使用して流体接続することができる。垂直に隣接するパネルの温水および冷水ラインは、水を特定の壁パネルに関連するユニットより上のユニットに供給できるように、流体接続することができる。同様に、排水管を接続して、建築物内の任意のユニットから下水を下方におよび主排水ラインに排水することができる。いくつかの例では、壁パネル内の管は、複数の管分流器を含んでもよく、そのうちのいくつかは隣接するパネルの管を接続するために使用されてもよく、他のものはブロック925に示すように配管器具をそれに接続するために使用されてもよい。前述のように、本開示による壁パネルは、複数の階に広がるようにサイズ決めすることができる。すなわち、壁パネルは、建築物の上のユニットの床レベルより上に延在する上部パネル部分と、建築物の下のユニットの天井レベルより下に延在する下部パネル部分とを含んでもよい。そのような例では、方法は、上部パネル部分と下部パネル部分との間の位置で床パネルを構造フレームに取り付けることをさらに含んでもよい。いくつかの例では、床パネルは、壁パネルのいずれかが構造フレームに取り付けられる前に、構造フレームに取り付けられてもよい。いくつかの例では、壁パネルおよび床パネルは、梁の両側にあってもよい。壁パネルおよび床パネルは、梁の反対側または隣接する側に取り付けることができる。
【0059】
本開示による事前に組み立てられた壁パネルは、複数のスタッドと少なくとも2つの端部部材とを含むパネルフレームを含んでもよい。壁パネルが建築物に設置されるとき、端部部材は水平部材であってもよく、スタッドは垂直部材であってもよい。スタッドおよび端部部材は、互いに直交していてもよい。いくつかの例では、フレームは概ね矩形であってもよく、第1および第2の端部部材は、少なくとも2つのスタッドの両側の端部に設けられてもよい。第1の端部部材は、少なくとも2つのスタッドの一方の端部に配置されてもよく、第2の部材は、少なくとも2つのスタッドの反対側の端部に配置されてもよい。他の例では、少なくとも2つのスタッドが、第1および第2の端部部材のそれぞれに接続されてもよい。他の例では、任意の数のスタッドが端部部材の間に配置されてもよい。いくつかの例では、フレームは異なる形状を有してもよく、異なる数の端部部材が2つ以上のスタッドの両側の端部に取り付けられてもよい。
【0060】
壁パネルはまた、パネルフレームの第1の側に接続された第1の壁板を含んでもよい。第1の壁板は、フレームの第1の側を完全にまたは部分的に覆ってもよい。壁パネルはまた、第1の側の反対側のパネルフレームの第2の側に接続された第2の壁板を含んでもよい。第2の壁板は、フレームの第2の側を完全にまたは部分的に覆ってもよい。壁パネルは、複数のスペーサを含んでもよい。スペーサは、壁板に取り付けることができる。いくつかの例では、複数のスペーサを第1の壁板に取り付けることができる。いくつかの例では、複数のスペーサを第1の壁板に取り付けることができる。いくつかの例では、第1および第2の壁板の両方にスペーサを取り付けることができる。壁パネルは、第1の壁板と第2の壁板との間に配置することができる管をさらに含んでもよい。管は、端部部材に対して直角に延在してもよい。いくつかの例では、管またはその一部は、壁パネル内で端部部材間に斜めに延在してもよい。管は管分流器を含んでもよく、その自由端部は、自由端部の開口を壁パネルの外部に露出させるように、壁板の1つの開口を通過してもよい。
【0061】
いくつかの例では、壁パネルの少なくとも1つの壁がユニットの内壁を提供してもよい。1つまたは複数の仕上げパネルを壁パネルに締結、付着または他の方法で接続するなどして、壁仕上げ材を内側に設置することができる。いくつかの例では、仕上げパネルは、仕上げパネルと壁板との間にキャビティを画定するためにスペーサに取り付けられる。キャビティは公共設備を収容してもよい。例えば、1つまたは複数の管継手は、仕上げパネルの後ろに配置されてもよく、キャビティ内に部分的または完全に取り囲まれてもよく、これにより建築物の内部の審美的な外観が高められるかもしれない。同様に、パネルの反対側に壁仕上げ材を設置することができ、これは別の内側または外側であり得る。いくつかの例では、隣接する壁パネルの管の間の接続は、壁パネルのいずれかの側で行うことができる。いくつかの実施形態では、壁パネルは配管公共設備と電気公共設備の両方を含んでもよい。いくつかの実施形態では、壁パネルは、通信機器、ダクト、暖房、換気および空調(HVAC)機器、火災スパークラー配管、輻射熱配管および/または排水配管などの他の公共設備を含んでもよい。隣接するパネルの公共設備ライン間の接続部は、本開示に従って仕上げパネルの後ろに形成され、少なくとも部分的に隠されてもよい。
【0062】
パネルは、以下の建築条例:火災、エネルギー、ハンディキャップ、人命安全性、および音響(衝撃および周囲騒音伝達)のうちの1つまたは複数を遵守するように構成されてもよい。同じくパネルは、必要に応じて社会的および/または宗教的な条例を遵守するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、事前に組み立てられた公共設備パネルは、火災、音衝撃、エネルギー、および人命/安全性条例を満たす完全に統合されたサブアセンブリと見なすことができる。公共設備パネルは、いくつかの実施形態において、電気、防火、エネルギー絶縁、および遮音能力と完全に一体化されてもよい。公共設備パネルは、2時間の火災評価など、該当する建築条例によって設定された火災評価を達成するように設計されてもよい。いくつかの実施形態では、パネルは、建築ユニットのための暖房システムを提供してもよい。材料、システム、方法、および/または装置は、管轄区域で採用された国際建築基準法を遵守するように構成されてもよい。
【0063】
本明細書に記載の公共設備パネルは、工場または店舗において現場外で作製され、建築物の、構造上の外骨格などの構造フレームに取り付けるためにプロジェクト作業現場に運ばれてもよい。現場外作製は、配線、給排水配管、HVAC、およびそれらの組み合わせなど、パネル内の公共設備の提供を含んでもよい。パネルは、8フィート×22フィートなど様々なサイズで作製することができる。建築物壁システムを完成させるために、より小さな嵌め込みパネルをプロジェクトごとに事前に作製することができる。建築現場では、パネルは、床パネル、天井パネル、端壁、間仕切り壁、他の公共設備壁、建築用公共設備、またはそれらの任意の組み合わせに取り付けることができる。公共設備パネルは、いくつかの実施形態では現場で設置された外部鉄骨フレームを含み得る外壁および/または内壁システム全体を支持してもよい。
【0064】
公共設備パネルは、外壁および内壁を提供してもよい。軽量フレームなどのフレームが、公共設備パネルを支持してもよい。いくつかの実施形態では、内壁はドライウォールであり、軽量装飾パネルがドライウォールに取り付けられる。内壁の反対側で、フレームは、構造的に絶縁されたパネルなどの外壁を支持してもよい。壁内輻射熱部材、音響およびエネルギー絶縁材、フロアを音響的に分離するための遮音材、消火スプリンクラー配管、電気配線およびデータケーブルまたはそれらの任意の組合せを、公共設備パネルの内壁と外壁との間に配置することができる。公共設備パネル構成は、公共設備を壁内で水平および垂直の両方に分散させることを可能にし得、これにより単一の公共設備パネルが複数階建てまたは多ユニット建築物内の複数のユニットにサービスを提供することが可能になり得る。
【0065】
提供された例は単に説明を目的とし、本開示の範囲を限定するものと見なすべきではない。各例示的な実施形態は、都市型複合用途開発、低層居住ユニット、および/または遠隔地域などの特定の環境に対して実用的であり得る。個々の要素の材料および寸法は、本開示の原理の範囲から逸脱することなく、以下の建築条例:火災、エネルギー、ハンディキャップ、人命安全性、および音響(衝撃および周囲騒音伝達)のうちの1つまたは複数を遵守するように構成されてもよい。同じく要素および/またはシステムは、必要に応じて社会的および/または宗教的な条例を遵守するように構成されてもよい。例えば、材料、システム、方法および/または装置は、管轄区域で採用された国際建築基準法を遵守するように構成されてもよい。
【0066】
本開示は本出願に記載の特定の実施形態に限定されるべきでなく、それら特定の実施形態は様々な態様の例示として意図されている。当業者には明らかであろうように、その趣旨および範囲から逸脱することなく、多くの修正形態および実施形態を実施することができる。本開示の範囲内の機能的に等価な方法および装置が、本明細書に列挙したものに加えて、前述の記載から当業者に明らかであろう。こうした修正形態および実施形態は、付随する特許請求の範囲内にあることが意図される。本開示は、付随する特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の完全な範囲とともに、付随する特許請求の範囲の条件を含む。本開示は特定の方法、試薬、化合物、組成物および生物系に限定されず、それらは当然のことながら変化し得るものであることを理解されたい。本明細書で用いた用語は単に特定の実施形態を記載するためのものであり、限定するつもりはないことも理解されたい。
【0067】
本明細書における実質的に全ての複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、状況および/または用途に適切なように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の置き換えは、理解しやすいように、本明細書で明確に記載され得る。
【0068】
全体的に、本明細書において、特に付随する特許請求の範囲(たとえば、付随する特許請求の範囲の本体部)において使用される用語は、「オープンな」用語として概ね意図されていることが、当業者には理解されよう(例えば、用語「含む(including)」は、「含むがそれに限定されない」と解釈されるべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、用語「含む(includes)」は、「含むがそれに限定されない」と解釈されるべきである等)。
【0069】
導入される請求項の記載の具体的な数が意図される場合、そのような意図は当該請求項において明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが当業者にさらに理解されよう。例えば、理解の一助として、以下の付随する特許請求の範囲は、請求項の記載を導くために、導入句「少なくとも1つの(at least one)」および「1つまたは複数の(one or more)」の使用を含む場合がある。しかしながら、そのような句の使用は、同一の請求項が、導入句「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」および「a」または「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのように導入される請求項の記載を含むいずれかの特定の請求項を、たった1つのそのような記載を含む実施形態に限定する、ということを示唆していると解釈されるべきでない(例えば、「a」および/または「an」は、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用にも当てはまる。加えて、導入される請求項の記載で具体的な数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、少なくとも記載された数を意味するように解釈されるべきであることが、当業者には理解されよう(例えば、他の修飾語のない「2つの記載(two recitations)」のむき出しの記載は、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。
【0070】
さらに、「A、BおよびCの少なくとも1つ等」に類似の慣例表現が使用されている事例では、一般にそのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、およびCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に有するシステムを含むが、それに限定されない等)。「A、B、またはCの少なくとも1つ等」に類似の慣例表現が使用されている事例では、一般にそのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろう意味で意図されている(例えば、「A、B、またはCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBを共に、AおよびCを共に、BおよびCを共に、ならびに/またはA、B、およびCを共に有するシステムを含むが、それに限定されない等)。2つ以上の代替用語を提示する事実上いかなる離接する語および/または句も、明細書、特許請求の範囲、または図面のどこにあっても、当該用語の1つ、当該用語のどちらか、または両方の用語を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、句「AまたはB」は、「A」または「B」あるいは「AおよびB」の可能性を含むことが理解されよう。
【0071】
加えて、本開示の特徴または態様がマーカッシュグループによって記載されている場合、本開示はまたそれによりマーカッシュグループのメンバーのあらゆる個別メンバーまたはサブグループによって記載されていることを当業者は認識するであろう。
【0072】
当業者に理解されるであろうように、書面による記載を提供するためなど、あらゆる目的のために、本明細書に開示される全ての範囲はあらゆる可能な部分範囲およびその部分範囲の組み合わせも網羅する。挙げられた範囲はいずれも、同じ範囲が少なくとも2等分、3等分、4等分、5等分、10等分等に細分化されることを十分に記載し可能にするものと簡単に認識することができる。非限定的な例として、本明細書に記載される各範囲は、下3分の1、中央3分の1、および上3分の1等に容易に細分化することができる。同様に当業者に理解されるであろうように、「最大(up to)」、「少なくとも(at least)」、「を超える(greater than)」、「未満(less than)」およびそれらに類するものなどの言葉は全て、記載された数を含み、上記のような部分範囲に後で細分化できる範囲を指す。最後に、当業者に理解されるであろうように、範囲は各個別メンバーを含む。従って、例えば、1個~3個のアイテムを有するグループは1個、2個、または3個のアイテムを有するグループを指す。同様に、1個~5個のアイテムを有するグループは1個、2個、3個、4個、または5個のアイテムを有するグループを指し、以下同様である。
【0073】
本明細書に記載された主題は、他の異なる構成要素に包含されるかまたは他の異なる構成要素に接続された異なる構成要素を時に例示している。そのように図示された構造は単に実施形態にすぎず、実際に、同じ機能を実現する多くの他の構造が実践可能であることを理解されたい。概念的な意味で、同じ機能を実現する構成要素のあらゆる構成が、所望の機能が実現されるように効果的に「関連付け」られる。従って、特定の機能を実現するために組み合わされた本明細書中のいかなる2つの構成要素も、構造または中間の構成要素にかかわらず、所望の機能が実現されるように互いに「関連付け」られていると考えることができる。同様に、そのように関連付けられたいかなる2つの構成要素も、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されているとみなすこともでき、そのように関連付けることができるいかなる2つの構成要素も、所望の機能を実現するために、互いに「動作可能に結合可能」であると見なすこともできる。動作可能に結合可能な特定の実施形態には、物理的にかみ合わせ可能なおよび/もしくは物理的に相互作用する構成要素、ならびに/またはワイヤレスに相互作用可能なおよび/もしくはワイヤレスに相互作用する構成要素、ならびに/または論理的に相互作用するおよび/もしくは論理的に相互作用可能な構成要素が含まれるが、それらに限定されない。
【0074】
様々な態様および実施形態を本明細書に開示してきたが、他の態様および実施形態が当業者には理解されるであろう。本明細書に開示した様々な態様および実施形態は例示を目的とし、限定するつもりはなく、真の範囲および趣旨は以下の特許請求の範囲によって示される。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9