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特許7048738仮想カード開設方法およびシステム、決済システム、ならびにカード発行システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-28
(45)【発行日】2022-04-05
(54)【発明の名称】仮想カード開設方法およびシステム、決済システム、ならびにカード発行システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/34 20120101AFI20220329BHJP
【FI】
G06Q20/34 370
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020526669
(86)(22)【出願日】2018-09-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-09-17
(86)【国際出願番号】 CN2018107254
(87)【国際公開番号】W WO2019062691
(87)【国際公開日】2019-04-04
【審査請求日】2020-01-29
(31)【優先権主張番号】201710888039.5
(32)【優先日】2017-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】リンナン・シェン
(72)【発明者】
【氏名】ジエ・チ
(72)【発明者】
【氏名】ゲ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】フイフェン・ジン
(72)【発明者】
【氏名】ファンミン・スン
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-213553(JP,A)
【文献】特開2004-295389(JP,A)
【文献】特開2004-054738(JP,A)
【文献】国際公開第2014/103543(WO,A1)
【文献】特表2017-504090(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0008445(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想カード開設方法であって、
決済システムによって、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するステップであって、前記仮想カード開設要求は、前記ユーザのユーザ情報と前記ユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む、ステップと、
前記決済システムによって、前記タイプ識別子情報に従って、前記決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記タイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するステップであって、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記カード開設条件とは、前記タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから前記決済システムによって事前に取得されるとともに、前記決済システムに記憶される、ステップと、
前記決済システムによって、前記カード開設条件を満足していれば、前記ユーザ情報と前記カードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記決済システムによって、前記ターゲット仮想カードのデータ情報を前記決済システムに記憶するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記決済システムによって、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、前記カード発行システムに、前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を非同期送信するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記決済システムによって、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、前記カード発行システムに、前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を非同期送信するステップは、
前記決済システムによって、あるプリセット時間間隔に従って、前記カード発行システムに、前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を送信するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記決済システムによって、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、前記カード発行システムに、前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を非同期送信するステップは、
前記決済システムによって、前記決済システムが前記ユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信した後に、前記カード発行システムに前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を送信するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記決済システムによって、前記ターゲット仮想カードに対して、前記ユーザが前記ターゲット仮想カード内の残高を使用して、買い物をすることができるように、クレジットをターゲット仮想カードに追加する動作を行うステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
仮想カード開設方法であって、
カード発行システムによって、決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップと、
前記カード発行システムによって、カード開設条件を満足していれば、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを前記決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記カード開設条件とを前記決済システムに送信するステップと
を含む、方法。
【請求項8】
前記カード発行システムによって、前記決済システムによって送信された新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報を受信するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
受信ユニットと、検索ユニットと、カード開設ユニットとを含む、決済システムであって、
前記受信ユニットは、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するように構成され、前記仮想カード開設要求は、前記ユーザのユーザ情報と前記ユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含み、
前記検索ユニットは、前記タイプ識別子情報に従って、前記決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記タイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するように構成され、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記カード開設条件とは、前記タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから前記決済システムによって事前に取得されるとともに、前記決済システムに記憶され、
前記カード開設ユニットは、前記カード開設条件を満足していれば、前記ユーザ情報と前記カードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するように構成される、決済システム。
【請求項10】
記憶ユニットをさらに含み、
前記記憶ユニットは、前記ターゲット仮想カードのデータ情報を前記決済システムに記憶するように構成される、請求項9に記載の決済システム。
【請求項11】
非同期送信ユニットをさらに含み、
前記非同期送信ユニットは、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、前記カード発行システムに、前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を非同期送信するように構成される、請求項10に記載の決済システム。
【請求項12】
前記非同期送信ユニットが前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、前記カード発行システムに、前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を非同期送信するように構成されることは、
あるプリセット時間間隔に従って、前記カード発行システムに、前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を送信することを含む、請求項11に記載の決済システム。
【請求項13】
前記受信ユニットは、前記ユーザによって送信された仮想カード使用要求を受信するように構成され、
前記非同期送信ユニットは、前記決済システムに記憶されている前記ターゲット仮想カードの前記データ情報を前記カード発行システムに送信するように構成される、請求項11に記載の決済システム。
【請求項14】
前記決済システムは、
前記ターゲット仮想カードに対して、前記ユーザが前記ターゲット仮想カード内の残高を使用して、買い物をすることができるように、クレジットをターゲット仮想カードに追加する動作を行うように構成されるユニットをさらに含む、請求項9に記載の決済システム。
【請求項15】
メモリとプロセッサとを含む、決済システムであって、
前記メモリは、プログラムを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記プログラムを実行し、特に、
ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するステップであって、前記仮想カード開設要求は、前記ユーザのユーザ情報と前記ユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む、ステップと、
前記タイプ識別子情報に従って、前記決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記タイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するステップであって、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記カード開設条件とは、前記タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから前記決済システムによって事前に取得されるとともに、前記決済システムに記憶される、ステップと、
前記カード開設条件を満足していれば、前記ユーザ情報と前記カードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するステップと
を含む動作を行うように構成される、決済システム。
【請求項16】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶しており、前記1つまたは複数のプログラムは、複数のアプリケーションプログラムを含む電子デバイスによって実行されると、前記電子デバイスに、
ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するステップであって、前記仮想カード開設要求は、前記ユーザのユーザ情報と前記ユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む、ステップと、
前記タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記タイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するステップであって、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記カード開設条件とは、前記タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから前記決済システムによって事前に取得されるとともに、前記決済システムに記憶される、ステップと、
前記カード開設条件を満足していれば、前記ユーザ情報と前記カードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するステップと
を含む動作を行わせる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
受信ユニットと送信ユニットとを含む、カード発行システムであって、
前記受信ユニットは、決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するように構成され、
前記送信ユニットは、カード開設条件を満足していれば、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを前記決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記カード開設条件とを前記決済システムに送信するように構成され、
前記受信ユニットは、前記決済システムによって送信された新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報を受信するようにさらに構成される、カード発行システム。
【請求項18】
メモリとプロセッサとを含む、カード発行システムであって、
前記メモリは、プログラムを記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されている前記プログラムを実行し、特に、
決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップと、
カード開設条件を満足していれば、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを前記決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記カード開設条件とを前記決済システムに送信するステップと
を含む動作を行うように構成される、カード発行システム。
【請求項19】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶しており、前記1つまたは複数のプログラムは、複数のアプリケーションプログラムを含む電子デバイスによって実行されると、前記電子デバイスに、
決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップと、
カード開設条件を満足していれば、前記カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを前記決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールと前記カード開設条件とを前記決済システムに送信するステップと
を含む動作を行わせる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
ユーザエンドと、決済システムと、カード発行システムとを含む、仮想カード開設システムであって、
前記決済システムは、カードを開設する代行者として活動するための要求を前記カード発行システムに送信するように構成され、
前記カード発行システムは、前記カードを開設する代行者として活動するための要求を受信し、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを前記決済システムに送信するように構成され、
前記ユーザエンドは、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信し、前記仮想カード開設要求を前記決済システムに送信するように構成され、前記仮想カード開設要求は、前記ユーザのユーザ情報と前記ユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含み、
前記決済システムは、前記仮想カード開設要求を受信し、前記決済システムからカードを開設する代行者として活動するためのルールと前記タイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索し、前記カード開設条件を満足していれば、前記ユーザ情報と前記カードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するように構成される、仮想カード開設システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、コンピュータ技術の分野に関し、詳細には、仮想カード開設方法およびシステム、決済システム、ならびにカード発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
仮想電子交通機関カードおよび仮想電子メンバーシップカードなどの仮想カードプロダクトの活用および振興に伴い、ユーザが、第三者決済システムを介して、業者によって発行された仮想カードを受領することができるように、ひいては、第三者決済システムにおいて受領した仮想カードを使用してオフライン商店で買い物をすることができるように、ますます、業者によって第三者決済システムにおいて仮想カードが発行されている。実際の適用においては、ユーザが、第三者決済システムにおいて、業者によって発行された仮想カードを受領する際には、業者のシステムのデータ処理能力に依存することになる。強力なトラフィックダイバージョン能力を有している第三者決済システムは、業者システムに大きなユーザトラフィックをもたらすことになり得る。業者システムが高トラフィック負荷を有することになるため、業者システムが仮想カードをユーザにフィードバックする際に遅延を引き起こし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本出願の実施形態は、カード発行システムのトラフィックの逼迫を低減しつつユーザに対する仮想カード開設効率を効率的に改善するために、仮想カード開設方法およびシステム、決済システム、ならびにカード発行システムを提供している。
【0004】
本出願の実施形態は、仮想カード開設方法を提供しており、方法は、
決済システムによって、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するステップであって、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む、ステップと、
決済システムによって、タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するステップであって、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶される、ステップと、
決済システムによって、カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するステップとを含む。
【0005】
必要に応じて、方法は、
決済システムによって、ターゲット仮想カードのデータ情報を決済システムに記憶するステップをさらに含む。
【0006】
必要に応じて、方法は、
決済システムによって、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信するステップをさらに含む。
【0007】
必要に応じて、決済システムによって、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信するステップは、
決済システムによって、あるプリセット時間間隔に従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を送信するステップを含む。
【0008】
必要に応じて、決済システムによって、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信するステップは、
決済システムによって、決済システムがユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信した後に、カード発行システムに決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を送信するステップを含む。
【0009】
必要に応じて、決済システムは、ユーザエンドを介してユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信する。
【0010】
必要に応じて、決済システムは、ターゲット仮想カードに対してリチャージ動作を行う。
【0011】
本出願の実施形態は、受信ユニットと、検索ユニットと、カード開設ユニットとを含む、決済システムをさらに提供しており、
受信ユニットは、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するように構成され、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含み、
検索ユニットは、タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するように構成され、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶され、
カード開設ユニットは、カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するように構成される。
【0012】
必要に応じて、決済システムは、記憶ユニットをさらに含み、
記憶ユニットは、ターゲット仮想カードのデータ情報を決済システムに記憶するように構成される。
【0013】
必要に応じて、決済システムは、非同期送信ユニットをさらに含み、
非同期送信ユニットは、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信するように構成される。
【0014】
必要に応じて、非同期送信ユニットがカードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信するように構成されることは、
あるプリセット時間間隔に従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を送信することを含む。
【0015】
必要に応じて、受信ユニットは、ユーザによって送信された仮想カード使用要求を受信するように構成され、
非同期送信ユニットは、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報をカード発行システムに送信するように構成される。
【0016】
必要に応じて、受信ユニットは、ユーザエンドを介してユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信するように構成される。
【0017】
必要に応じて、決済システムは、リチャージユニットをさらに含み、
リチャージユニットは、ターゲット仮想カードに対してリチャージ動作を行うように構成される。
【0018】
本出願の実施形態は、メモリとプロセッサとを含む、決済システムをさらに提供しており、
メモリは、プログラムを記憶するように構成され、
プロセッサは、メモリに記憶されているプログラムを実行し、特に、
ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するステップであって、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む、ステップと、
タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するステップであって、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶される、ステップと、
カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するステップとを含む動作を行うように構成される。
【0019】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供している。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶している。1つまたは複数のプログラムは、複数のアプリケーションプログラムを含む電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに、
ユーザによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップであって、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む、ステップと、
タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するステップであって、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶される、ステップと、
カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するステップとを含む動作を行わせる。
【0020】
本出願の実施形態は、仮想カード開設方法をさらに提供しており、方法は、
カード発行システムによって、決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップと、
カード発行システムによって、カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するステップとを含む。
【0021】
必要に応じて、カード発行システムは、決済システムによって送信された新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報を受信する。
【0022】
本出願の実施形態は、受信ユニットと送信ユニットとを含む、カード発行システムをさらに提供しており、
受信ユニットは、決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するように構成され、
送信ユニットは、カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するように構成される。
【0023】
必要に応じて、受信ユニットは、決済システムによって送信された新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報を受信するように構成される。
【0024】
本出願の実施形態は、メモリとプロセッサとを含む、カード発行システムをさらに提供しており、
メモリは、プログラムを記憶するように構成され、
プロセッサは、メモリに記憶されているプログラムを実行し、特に、
決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップと、
カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するステップとを含む動作を行うように構成される。
【0025】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供している。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶している。1つまたは複数のプログラムは、複数のアプリケーションプログラムを含む電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに、
決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップと、
カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するステップとを含む動作を行わせる。
【0026】
本出願の実施形態は、仮想カード開設システムをさらに提供している。システムは、ユーザエンドと、決済システムと、カード発行システムとを含み、
決済システムは、カードを開設する代行者として活動するための要求をカード発行システムに送信するように構成され、
カード発行システムは、カードを開設する代行者として活動するための要求を受信し、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するように構成され、
ユーザエンドは、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信し、仮想カード開設要求を決済システムに送信するように構成され、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含み、
決済システムは、仮想カード開設要求を受信し、決済システムからカードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索し、カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するように構成される。
【0027】
本出願の実施形態において使用される少なくとも1つの技術的ソリューションは、以下の有益な効果を達成し得る。
【0028】
決済システムは、決済システムが、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信し、カード開設条件を満足していれば、決済システムが、カードを開設する代行者として活動するためのルールと仮想カード開設要求中のユーザ情報とに従って、ユーザによって要求されたターゲット仮想カードを生成するように、事前にカード発行システムからカードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを取得する。したがって、ユーザが決済システムにおいて仮想カードを受領する際に、決済システムとカード発行システムとの間のリアルタイムインタラクションが回避され、ひいては、ユーザの仮想カード開設効率を効率的に改善している。
【0029】
決済システムからカードを開設する代行者として活動するための要求を受信した後に、カード発行システムは、カード開設条件を満足していれば、決済システムが、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってユーザのためのターゲット仮想カードを生成することができるように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信する。したがって、仮想カード開設はユーザが時間内に仮想カードを受領するという条件の下でカード発行システムから切り離されることになり、カード発行システムのトラフィック負荷の逼迫を効率的に低減している。
【0030】
本明細書に記載した添付の図面は、本出願のさらなる理解を提供するために使用しており、本出願の一部である。本出願の概略的実施形態およびその説明は、本出願を図示するために使用しているが、本出願を不適切に限定するものではない。図面は以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】既存の技術における、仮想カード開設方法の概略図である。
図2】本出願の実施形態による、仮想カード開設方法の概略フローチャートである。
図3】本出願の実施形態による、仮想カード開設方法の概略フローチャートである。
図4】本出願の実施形態による、仮想カード開設方法の概略図である。
図5】本出願の実施形態による、電子デバイスの概略構造図である。
図6】本出願の実施形態による、決済システムの概略構造図である。
図7】本出願の実施形態による、電子デバイスの概略構造図である。
図8】本出願の実施形態による、カード発行システムの概略構造図である。
図9】本出願の実施形態による、仮想カード開設システムの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、既存の技術における、仮想カード開設方法の概略図である。
【0033】
図1に示しているように、ユーザは、ユーザエンドにある仮想カードを受領するためのトラフィックエントランスを介して決済システムに仮想カード開設要求を送信する。仮想カード開設要求に従って、決済システムは、業者システムによって提供したカード開設ページにユーザをリダイレクトする。ユーザは、仮想カードを受領するための案内を閲覧し、カード開設ページ上にある仮想カードを受領するための規約に同意し、仮想カードを開設するために必要なユーザ情報を業者システムに提供する。ユーザが仮想カードを受領するための条件を満たしていると決定すると、業者システムは、ユーザ情報に従って、ユーザによって要求されたターゲット仮想カードを生成する。業者システムは、ターゲット仮想カードのデータ情報を記憶し、ユーザが仮想カードの受領を完了するように、ターゲット仮想カードのデータ情報を決済システムに同期送信する。ユーザは、ユーザエンド上で決済システムにおいて受領したターゲット仮想カードを閲覧し得るし、ひいては、ユーザエンド上で、オフライン商店で買い物をする際に、決済システムにおいて受領したターゲット仮想カードを使用し得る。
【0034】
しかしながら、ユーザが決済システムにおいて仮想カードを受領する際には、決済システムは、リアルタイムで業者システムとインタラクションを行う必要がある。決済システムが強力なトラフィックダイバージョン能力を有していれば、決済システムは、短期間に業者システムに大きなユーザトラフィックをもたらすことになる。業者システムが高トラフィック負荷を有することになるため、業者システムが仮想カードを決済システムに送信する際に遅延を引き起こし得る。一方で、ユーザのカード受領時間を増大し得るし、ユーザの受領体験を低減し得る。他方で、大きなトラフィック負荷を業者システムにもたらし、ひいては、業者システムの構築およびメンテナンスコストを増大させることになる。
【0035】
本出願の目的を達成するために、本出願の実施形態は、仮想カード開設方法およびシステム、決済システム、ならびにカード発行システムを提供している。方法は、決済システムが、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信し、カード開設条件を満足していれば、決済システムが、カードを開設する代行者として活動するためのルールと仮想カード開設要求中のユーザ情報とに従って、ユーザによって要求されたターゲット仮想カードを生成するように、決済システムによって、事前にカード発行システムからカードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを取得するステップを含む。したがって、ユーザが決済システムにおいて仮想カードを受領する際に、決済システムとカード発行システムとの間のリアルタイムインタラクションが回避され、ひいては、ユーザの仮想カード開設効率を効率的に改善している。
【0036】
決済システムからカードを開設する代行者として活動するための要求を受信した後に、カード発行システムは、カード開設条件を満足していれば、決済システムが、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってユーザのためのターゲット仮想カードを生成することができるように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信する。したがって、仮想カード開設はユーザが時間内に仮想カードを受領するという条件の下でカード発行システムから切り離されることになり、カード発行システムのトラフィック負荷の逼迫を効率的に低減している。
【0037】
本出願の実施形態および対応する添付の図面を参照して、本出願における技術的ソリューションを以下で明確かつ十分に説明している。説明した実施形態が本出願の実施形態のすべてではなく一部に過ぎないことは明白であろう。創造的努力無しで本出願の実施形態に基づいて当業者によって得られるすべての他の実施形態も本出願の保護範囲に含まれるものとする。
【0038】
本出願の実施形態において提供した技術的ソリューションを添付の図面を参照して以下に説明している。
【0039】
実施形態1
図2は、本出願の実施形態による、仮想カード開設方法の概略フローチャートである。方法は、以下に示すものであり得る。
【0040】
ステップ202: 決済システムが、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信する。
【0041】
仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む。
【0042】
ユーザは、ユーザエンドにある仮想カードを受領するためのトラフィックエントランスを介して決済システムの仮想カード受領ページにリダイレクトされる。ユーザによって提供される、仮想カードを受領するために必要な、ユーザ情報を決定するとともに、ユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報を決定した後に、ユーザエンドは、ユーザ情報と仮想カードのタイプ識別子情報と含む仮想カード開設要求を生成し、仮想カード開設要求を決済システムに送信する。
【0043】
ユーザエンドにある仮想カードを受領するためのトラフィックエントランスは、仮想カード広告リンク、ユーザエンドにある仮想カード案内情報、または別の形式の仮想カードを受領するためのトラフィックエントランスであってもよく、本明細書に限定されない。
【0044】
仮想カードのタイプ識別子情報は、仮想カードの発行者を識別するための識別情報であり得る。例えば、タイプ識別子情報が業者Aである場合には、ユーザによって要求された仮想カードが業者Aによって提供した仮想カードであることを示している。
【0045】
ステップ204: 決済システムが、タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索する。
【0046】
カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶されている。
【0047】
決済システムは、事前にカードを開設する代行者として活動するための要求をカード開設システムに送信する。決済システムのカード開設代行動作に同意した後に、カード開設システムは、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムにフィードバックする。決済システムは、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを受信し、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに記憶する。
【0048】
カードを開設する代行者として活動するためのルールは、決済システムとカード発行システムとによって合意されたカード開設ルールを表している。カード開設条件は、仮想カードを受領するための案内、規約、および条件を含んでいてもよく、さらに、実際の状況に準じた他のカード開設条件を含んでいてもよく、本明細書に特に限定されない。
【0049】
カードを開設する代行者として活動するためのルールと異なるカード開設システムによって送信されたカード開設条件とを決済システムが受信し得ることに留意されたい。区別を容易にするために、決済システムにおいて、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを送信するカード開設システムによって提供され得る仮想カードのタイプ識別子情報を用いてカードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とのマッピング関係が確立されてもよい。例えば、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とのマッピング関係を有する仮想カードのタイプ識別子情報が業者Aであれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とが業者Aによって提供され得る仮想カードに対応していることを示している。
【0050】
ユーザエンドを介してユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信した後に、決済システムは、仮想カード開設要求中のタイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索する。
【0051】
ステップ206: カード開設条件を満足していれば、決済システムが、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成する。
【0052】
決済システムは、ユーザが仮想カードを受領するための案内および規約を閲覧することができるように、カード開設条件にある仮想カードを受領するための案内および規約をユーザエンドにプッシュしてもよい。
【0053】
決済システムは、仮想カードを受領するための規約に同意することについての、ユーザエンドを介してユーザによって送信された、命令を受信した後に、決済システムは、仮想カード開設要求中のユーザ情報に従って仮想カードを受領するための条件の審査を完了し得る。仮想カードを受領するための条件を満足していると決定した後に、決済システムは、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってユーザによって要求されたターゲット仮想カードを生成してもよく、カード開設代行動作を完了する。
【0054】
本出願の本実施形態においては、方法は、
決済システムがターゲット仮想カードのデータ情報を決済システムに記憶することをさらに含み得る。
【0055】
決済システムがカード開設代行動作を完了してユーザによって要求されたターゲット仮想カードを生成した後に、決済システムは、ユーザが、決済システムを介して、ターゲット仮想カードを使用して、その後オフライン商店で買い物をすることができるように、ターゲット仮想カードを決済システムに記憶する。
【0056】
本出願の本実施形態においては、方法は、
決済システムがターゲット仮想カードに対してリチャージ動作を行うことをさらに含み得る。
【0057】
決済システムがカード開設代行動作を完了してユーザによって要求されたターゲット仮想カードを生成した後に、決済システムは、ユーザが、決済システムを介して、ターゲット仮想カード内の残高を使用して、その後オフライン商店で買い物をすることができるように、クレジットをターゲット仮想カードに追加し得る。
【0058】
本出願の本実施形態においては、方法は、
決済システムがカードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信することをさらに含み得る。
【0059】
決済システムに記憶されているターゲット仮想カードについて、ターゲット仮想カードのデータ情報を、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってカード発行システムに送信する必要がある。カード発行システムのトラフィックの逼迫を低減するために、決済システムは、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってカード発行システムにターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信し得る。
【0060】
決済システムは、以下の2つの方式でカードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信し得る。
【0061】
第1の方式では、決済システムは、あるプリセット時間間隔に従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信する。
【0062】
例えば、決済システムは、T+1方式でターゲット仮想カードのデータ情報を送信する。すなわち、ターゲット仮想カードの作成から24時間の時間間隔後に、新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報がカード発行システムに送信される。
【0063】
第2の方式では、ユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信した後に、決済システムは、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報をカード発行システムに送信する。
【0064】
ターゲット仮想カードを生成した後に、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を、ユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信した後にのみカード発行システムに送信しており、ひいては、トラフィックの逼迫およびカード発行システムのシステム容量の逼迫を効率的に低減している。
【0065】
本出願の本実施形態においては、決済システムは、ユーザエンドを介してユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信する。
【0066】
ユーザエンドにおいてターゲット仮想カードを使用する必要がある場合には、ユーザは、ユーザがユーザエンドにおいてターゲット仮想カードを使用してオフライン商店で買い物をすることを、仮想カード使用要求に従って、決済システムが実施するように、ユーザエンドを介して決済システムにターゲット仮想カード使用要求を送信し得る。
【0067】
本出願の本実施形態において説明した技術的ソリューションにおいては、決済システムは、決済システムが、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信し、カード開設条件を満足していれば、決済システムが、カードを開設する代行者として活動するためのルールと仮想カード開設要求中のユーザ情報とに従って、ユーザによって要求されたターゲット仮想カードを生成するように、事前にカード発行システムからカードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを取得する。したがって、ユーザが決済システムにおいて仮想カードを受領する際に、決済システムとカード発行システムとの間のリアルタイムインタラクションが回避され、ひいては、ユーザの仮想カード開設効率を効率的に改善している。
【0068】
実施形態2
図3は、本出願の実施形態による、仮想カード開設方法の概略フローチャートである。方法は、以下に示すものであり得る。
【0069】
ステップ302: カード発行システムが、決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信する。
【0070】
決済システムは、カードを開設する代行者として活動するための要求をカード開設システムに送信し、カード発行システムの代理でユーザに対する仮想カードを開設する。
【0071】
ステップ304: カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カード発行システムが、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信する。
【0072】
カード開設システムは、決済システムのカード開設代行に同意した後にカードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムにフィードバックする。決済システムは、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを受信し、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに記憶する。
【0073】
カードを開設する代行者として活動するためのルールは、決済システムとカード発行システムとによって合意されたカード開設ルールを表している。カード開設条件は、仮想カードを受領するための案内、規約、および条件を含んでいてもよく、さらに、実際の状況に準じた他のカード開設条件を含んでいてもよく、本明細書に特に限定されない。
【0074】
本出願の本実施形態においては、方法は、
カード発行システムが決済システムによって送信された新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報を受信することをさらに含み得る。
【0075】
カード開設代行ルールに従って、決済システムは、決済システムにある新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報をカード発行システムに非同期送信し、カード発行システムは、決済システムによって送信された新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報を受信する。
【0076】
本出願の本実施形態において説明した技術的ソリューションにおいては、カード発行システムは、カード開設条件を満足していれば、決済システムが、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってユーザのためのターゲット仮想カードを生成することができるように、決済システムからカードを開設する代行者として活動するための要求を受信した後に、決済システムにカードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを送信する。したがって、仮想カード開設はユーザが時間内に仮想カードを受領するという条件の下でカード発行システムから切り離されることになり、カード発行システムのトラフィック負荷の逼迫を効率的に低減している。
【0077】
実施形態3
図4は、本出願の実施形態による、仮想カード開設方法の概略図である。方法は、以下に示すものであり得る。
【0078】
ステップ402: 第三者システムが、カードを開設する代行者として活動するための要求をカード発行システムに送信する。
【0079】
第三者システムは、カード発行システム以外のシステム、例えば、決済システムであり得る。
【0080】
ステップ404: カード発行システムが、カードを開設する代行者として活動するための要求を受信し、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを第三者システムに送信する。
【0081】
ステップ406: ユーザエンドが、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信し、仮想カード開設要求を第三者システムに送信する、ここで、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む。
【0082】
ユーザエンドは、ユーザ端末デバイス内の第三者システムである。
【0083】
ステップ408: 第三者システムが、仮想カード開設要求を受信し、第三者システムからカードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索し、カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成する。
【0084】
実施形態4
図5は、本出願の実施形態による、電子デバイスの概略構造図である。図5に示しているように、ハードウェアレイヤ上に、電子デバイスは、プロセッサを含み、必要に応じて、内部バス、ネットワークインターフェース、およびメモリをさらに含む。メモリは、高速ランダムアクセスメモリ(RAM)などの内部メモリを含み得るし、少なくとも1つの磁気ディスクメモリなどの不揮発性メモリをさらに含み得る。当然のことながら、電子デバイスは、サービスによって要求される他のハードウェアも含み得る。
【0085】
プロセッサ、ネットワークインターフェース、およびメモリは、内部バスを介して相互接続され得る。内部バスは、Industry Standard Architecture(ISA)バス、Peripheral Component Interconnect(PCI)バス、またはExtended Industry Standard Architecture(EISA)バスなどであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類され得る。説明を簡潔にするために、図5では1つの両矢印のみをバスを表すために使用しているが、1つのバスのみが存在しているまたは一種類のバスのみが存在していることを表しているわけではない。
【0086】
メモリは、プログラムを記憶するように構成される。特に、プログラムは、プログラムコードを含み得る。プログラムコードは、コンピュータ動作命令を含み得る。メモリは、内部メモリおよび不揮発性メモリを含み、プロセッサのために命令およびデータを提供し得る。
【0087】
プロセッサは、不揮発性メモリから対応するコンピュータプログラムを読み出し、その後、コンピュータプログラムを実行して、論理レイヤ上に決済システムを形成する。プロセッサは、メモリに記憶されているプログラムを実行し、特に、
ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するステップであって、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む、ステップと、
タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するステップであって、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶される、ステップと、
カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するステップとを含む動作を行うように構成される。
【0088】
本出願の実施形態1において行われる方法は、プロセッサに適用され得る、または、プロセッサによって実施され得る。プロセッサは、集積回路チップであり得るし、信号処理能力を有する。前述の方法のステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路またはソフトウェア命令によって完遂され得る。プロセッサは、汎用プロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ネットワークプロセッサ(NP)などであり得るし、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントでもあり得る。プロセッサは、本出願の実施形態において開示した方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または行い得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得る、または、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであり得る。本出願の実施形態を参照して開示した方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサによって直接実行され得る、または、デコーディングプロセッサにおけるハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組合せを使用して実行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの分野における実績のある記憶媒体に位置し得る。記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと共同して前述の方法におけるステップを完遂する。
【0089】
電子デバイスはさらに、図2中の方法を行い、実施形態1の機能を実施し得る。詳細を本出願の本実施形態において再び説明することはしない。
【0090】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し得る。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶し得る。1つまたは複数のプログラムは命令を含む。命令は、複数のアプリケーションプログラムを含む電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに、図1に示した実施形態における仮想カード開設方法を行わせ、特に、
ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するステップであって、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む、ステップと、
タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するステップであって、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶される、ステップと、
カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するステップとを含む動作を行わせるように構成され得る。
【0091】
図6は、本出願の実施形態による、決済システムの概略構造図である。決済システム600は、受信ユニット601と、検索ユニット602と、カード開設ユニット603とを含む。
【0092】
受信ユニット601は、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するように構成され、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む。
【0093】
検索ユニット602は、タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するように構成され、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶される。
【0094】
カード開設ユニット603は、カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するように構成される。
【0095】
必要に応じて、決済システム600は、記憶ユニットをさらに含む。
【0096】
記憶ユニットは、ターゲット仮想カードのデータ情報を決済システムに記憶するように構成される。
【0097】
必要に応じて、決済システム600は、非同期送信ユニットをさらに含む。
【0098】
非同期送信ユニットは、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信するように構成される。
【0099】
必要に応じて、非同期送信ユニットがカードを開設する代行者として活動するためのルールに従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を非同期送信するように構成されることは、
あるプリセット時間間隔に従って、カード発行システムに、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報を送信することを含む。
【0100】
必要に応じて、受信ユニット601は、ユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信するように構成され、
非同期送信ユニットは、決済システムに記憶されているターゲット仮想カードのデータ情報をカード発行システムに送信するように構成される。
【0101】
必要に応じて、受信ユニット601は、ユーザエンドを介してユーザによって送信されたターゲット仮想カード使用要求を受信するように構成される。
【0102】
必要に応じて、決済システム600は、リチャージユニットをさらに含む。
【0103】
リチャージユニットは、ターゲット仮想カードに対してリチャージ動作を行うように構成される。
【0104】
決済システムにおいては、受信ユニットは、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信するように構成され、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含み、検索ユニットは、タイプ識別子情報に従って、決済システムから、カードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索するように構成され、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とは、タイプ識別子情報に対応するカード発行システムから決済システムによって事前に取得されるとともに、決済システムに記憶され、カード開設ユニットは、カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するように構成される。したがって、ユーザが決済システムにおいて仮想カードを受領する際に、決済システムとカード発行システムとの間のリアルタイムインタラクションが回避され、ひいては、ユーザの仮想カード開設効率を効率的に改善している。
【0105】
実施形態5
図7は、本出願の実施形態による、電子デバイスの概略構造図である。図7に示しているように、ハードウェアレイヤ上に、電子デバイスは、プロセッサを含み、必要に応じて、内部バス、ネットワークインターフェース、およびメモリをさらに含む。メモリは、高速ランダムアクセスメモリ(RAM)などの内部メモリを含み得るし、少なくとも1つの磁気ディスクメモリなどの不揮発性メモリをさらに含み得る。当然のことながら、電子デバイスは、サービスによって要求される他のハードウェアも含み得る。
【0106】
プロセッサ、ネットワークインターフェース、およびメモリは、内部バスを介して相互接続され得る。内部バスは、Industry Standard Architecture(ISA)バス、Peripheral Component Interconnect(PCI)バス、またはExtended Industry Standard Architecture(EISA)バスなどであり得る。バスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類され得る。表現を簡潔にするために、図7では1つの両矢印のみをバスを表すために使用しているが、1つのバスのみが存在しているまたは一種類のバスのみが存在していることを表しているわけではない。
【0107】
メモリは、プログラムを記憶するように構成される。特に、プログラムは、プログラムコードを含み得る。プログラムコードは、コンピュータ動作命令を含む。メモリは、内部メモリおよび不揮発性メモリを含み、プロセッサのために命令およびデータを提供し得る。
【0108】
プロセッサは、不揮発性メモリから対応するコンピュータプログラムを読み出し、その後、コンピュータプログラムを実行して、論理レイヤ上にカード発行システムを形成する。プロセッサは、メモリに記憶されているプログラムを実行し、特に、
決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップと、
カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するステップとを含む動作を行うように構成される。
【0109】
本出願の実施形態2において行われる方法は、プロセッサに適用され得る、または、プロセッサによって実施され得る。プロセッサは、集積回路チップであり得るし、信号処理能力を有する。前述の方法のステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路またはソフトウェア命令によって完遂され得る。プロセッサは、汎用プロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ネットワークプロセッサ(NP)などであり得るし、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントでもあり得る。プロセッサは、本出願の実施形態において開示した方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または行い得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得る、または、プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであり得る。本出願の実施形態を参照して開示した方法のステップは、ハードウェアデコーディングプロセッサによって直接実行され得る、または、デコーディングプロセッサにおけるハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組合せを使用して実行され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの分野における実績のある記憶媒体に位置し得る。記憶媒体は、メモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサのハードウェアと共同して前述の方法におけるステップを完遂する。
【0110】
電子デバイスはさらに、図3中の方法を行い、実施形態2の機能を実施し得る。詳細を本出願の本実施形態において再び説明することはしない。
【0111】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供している。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶している。1つまたは複数のプログラムは命令を含む。命令は、複数のアプリケーションプログラムを含む電子デバイスによって実行されると、電子デバイスに、図3に示した実施形態における仮想カード開設方法を行わせ、特に、
決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するステップと、
カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するステップとを含む動作を行わせるように構成され得る。
【0112】
図8は、本出願の実施形態による、カード発行システムの概略構造図である。カード発行システム800は、受信ユニット801と送信ユニット802とを含む。
【0113】
受信ユニット801は、決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するように構成される。
【0114】
送信ユニット802は、カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するように構成される。
【0115】
必要に応じて、受信ユニット801は、決済システムによって送信された新たに生成されたターゲット仮想カードのデータ情報を受信するように構成される。
【0116】
カード発行システムに従って、受信ユニットは、決済システムによって送信されたカードを開設する代行者として活動するための要求を受信するように構成され、送信ユニットは、カード開設条件を満足していれば、カードを開設する代行者として活動するためのルールに従ってターゲット仮想カードを決済システムが生成するように、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システムに送信するように構成される。したがって、仮想カード開設はユーザが時間内に仮想カードを受領するという条件の下でカード発行システムから切り離されることになり、カード発行システムのトラフィック負荷の逼迫を効率的に低減している。
【0117】
実施形態6
図9は、本出願の実施形態による、仮想カード開設システムの概略構造図である。カード開設システム900は、ユーザエンド901と、決済システム600と、カード発行システム800とを含む。
【0118】
決済システム600は、カードを開設する代行者として活動するための要求をカード発行システム800に送信するように構成される。
【0119】
カード発行システム800は、カードを開設する代行者として活動するための要求を受信し、カードを開設する代行者として活動するためのルールとカード開設条件とを決済システム600に送信するように構成される。
【0120】
ユーザエンド901は、ユーザによって送信された仮想カード開設要求を受信し、仮想カード開設要求を決済システム600に送信するように構成され、仮想カード開設要求は、ユーザのユーザ情報とユーザによって要求された仮想カードのタイプ識別子情報とを含む。
【0121】
決済システム600は、仮想カード開設要求を受信し、決済システムからカードを開設する代行者として活動するためのルールとタイプ識別子情報に対応するカード開設条件とを検索し、カード開設条件を満足していれば、ユーザ情報とカードを開設する代行者として活動するためのルールとに従ってターゲット仮想カードを生成するように構成される。
【0122】
1990年代においては、技術に対する改善を、ハードウェアに対する改善(例えば、ダイオード、トランジスタ、またはスイッチなどの回路構造に対する改善)として、または、ソフトウェアに対する改善(方法の手順に対する改善)として、明確に区別し得た。しかしながら、技術の発達に伴い、現在の多くの方法の手順の改善は、ハードウェア回路構造に対する直接的な改善として扱うことができる。ほぼすべての設計者が、改善した方法の手順をハードウェア回路にプログラムして、対応するハードウェア回路構造を得ている。したがって、方法の手順の改善をハードウェアエンティティモジュールによって実施することができないと考えるのは適切ではない。例えば、プログラマブルロジックデバイス(PLD)(フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)が、そのような集積回路であり、その論理機能は、ユーザによってプログラミングされたデバイスによって決定される。設計者は、チップ製造業者に専用の集積回路チップを設計および製造する要求する必要なく、デジタルシステムをPLDに「統合」するようにプログラミングを行う。さらに、今日では、プログラミングは、手動で製造される集積回路チップに代わって、「ロジックコンパイラ」というソフトウェアを使用してほとんど実施される。ロジックコンパイラソフトウェアは、プログラムを開発および書き込むために使用されるソフトウェアコンパイラと類似しており、また、コンパイルする前の元のコードは、ハードウェア記述言語(HDL)と称する特定のプログラミング言語を使用して書かれる必要がある。Advanced Boolean Expression Language(ABEL)、Altera Hardware Description Language(AHDL)、Confluence、Cornell University Programming Language(CUPL)、HDCal、Java(登録商標) Hardware Description Language(JHDL)、Lava、Lola、MyHDL、PALASM、およびRuby Hardware Description Language(RHDL)などの多くのタイプのHDLが存在しており、その中でも、Very-High-Speed Integrated Cir
cuit Hardware Description Language(VHDL)とVerilogとが今日最も一般的に使用されている。上記のいくつかのハードウェア記述言語を使用して方法の手順をわずかに論理的にプログラミングプログラミングして方法の手順を集積回路にプログラミングすることによって論理的な方法の手順を実施するためのハードウェア回路を容易に得ることができることも当業者は諒解されよう。
【0123】
コントローラは、任意の適切な方式で実施され得る。例えば、コントローラは、マイクロプロセッサまたはプロセッサと、(マイクロ)プロセッサ、ロジックゲート、スイッチ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックコントローラ、および組み込みマイクロコントローラによって実行されるコンピュータ可読プログラムコード(例えば、ソフトウェアまたはファームウェア)を記憶するコンピュータ可読記憶媒体との形式であり得る。コントローラの例としては、ARC625D、Atmel AT91SAM、Microchip PIC18F26K20、およびSilicone Labs C8051F320といったマイクロコントローラを含むがこれらに限定されない。メモリコントローラも、メモリの制御ロジックの一部として実施され得る。コントローラを純粋なコンピュータ可読プログラムコードを使用して実施し得るし、加えて、コントローラにロジックゲート、スイッチ、ASIC、プログラマブルロジックコントローラ、および組み込みマイクロコントローラの形式で同一の機能を実施させるように、方法のステップを論理的にプログラムし得ることも当業者は諒解されよう。したがって、このタイプのコントローラをハードウェアコンポーネントとしてみなすことができるし、様々な機能を実施するためにコントローラに含まれている装置もハードウェアコンポーネント内の構造としてみなすことができる。あるいは、様々な機能を実施するために使用される装置を、方法を実施するためのソフトウェアモジュールおよびハードウェアコンポーネント内の構造の両方としてもみなすことができる。
【0124】
前述の実施形態において説明したシステム、装置、モジュール、またはユニットは、コンピュータチップまたはエンティティによって特に実装され得る、または、特定の機能を有する製品によって実装され得る。典型的な実施デバイスがコンピュータである。特に、コンピュータは、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、セルラ電話、カメラ電話、スマートフォン、携帯情報端末、メディアプレーヤ、ナビゲーションデバイス、電子メールデバイス、ゲームコンソール、タブレットコンピュータ、もしくはウェアラブルデバイス、またはこれらのデバイスの任意の組合せであり得る。
【0125】
説明を簡潔にするために、装置の説明では、装置を機能に基づいて様々なユニットに分割しており、そのユニットをそれぞれ説明している。当然ながら、本出願の実施形態では、ユニットの機能は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアの1つまたは複数の要素で実施され得る。
【0126】
本発明の実施形態が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを当業者は理解されたい。したがって、本発明は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形式を使用し得る。さらに、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むがこれらに限定されない)1つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体上で実装されるコンピュータプログラム製品の形式を使用し得る。
【0127】
本発明は、本発明の実施形態による、方法のフローチャートおよび/またはブロック図、デバイス(システム)、ならびにコンピュータプログラム製品を参照して説明している。コンピュータプログラム命令がフローチャートおよび/またはブロック図中の各プロセスおよび/または各ブロックならびにフローチャートおよび/またはブロック図中のプロセスおよび/またはブロックの組合せを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行された命令がフローチャート中の1つまたは複数のプロセスおよび/またはブロック図中の1つまたは複数のブロックにおいて規定されている機能を実施するための装置を生成するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供され、機構を生成し得る。
【0128】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読メモリに記憶されている命令が命令装置を含むアーチファクトを生成するように、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方式で動作するように命令し得るコンピュータ可読メモリに記憶され得る。命令装置は、フローチャート中の1つまたは複数のプロセスおよび/またはブロック図中の1つまたは複数のブロックに規定されている機能を実施する。
【0129】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスにされ得るし、その結果、一連の動作およびステップがコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で行われ、それによって、コンピュータ実施処理を生成している。したがって、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行される命令は、フローチャート中の1つまたは複数のプロセスおよび/またはブロック図中の1つまたは複数のブロックにおいて規定されている機能を実施するためのステップを提供する。
【0130】
典型的な設定においては、コンピューティングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサ(CPU)、入力/出力インターフェース、ネットワークインターフェース、およびメモリを含む。
【0131】
メモリは、リードオンリーメモリ(ROM)またはフラッシュメモリ(フラッシュRAM)などといった、コンピュータ可読媒体中の非持続性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/または不揮発性メモリなどの形式を含み得る。メモリは、コンピュータ可読媒体の例である。
【0132】
コンピュータ可読媒体は、任意の方法または技術を使用して情報を記憶し得る、持続性、非持続性、ムーバブル、および非ムーバブル媒体を含む。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータであり得る。コンピュータ記憶媒体の例としては、コンピューティングデバイスによってアクセスされ得る情報を記憶するように構成され得る、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、もしくは他のメモリ技術と、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、もしくは他の光学ストレージと、カセット、テープ、ディスクストレージ、もしくは他の磁気記憶デバイスと、または任意の他の非伝送メディアとを含むがこれらに限定されない。本明細書の定義によれば、コンピュータ可読媒体は、変調データ信号および変調キャリアなどの一時的コンピュータ可読媒体(一時的媒体)は含まない。
【0133】
「含む」、「備える」といった用語、または本明細書における任意のそれらの類型は、非排他的な包含をカバーすることを意図していることをさらに留意されたい。したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、商品、またはデバイスに関連して、プロセス、方法、商品、またはデバイスは、そのような要素を含むだけでなく、明示的に規定していない他の要素も含む、または、プロセス、方法、商品、またはデバイスに本来備わっている要素を含み得る。さらなる制約がない状態で、「・・・を含む」で限定される要素は、要素を含むプロセス、方法、商品、またはデバイスにおける他の同一の要素を除外することはしない。
【0134】
本出願は、例えば、プログラムモジュールといった、コンピュータによって実行されるコンピュータ実行可能命令の一般的な状況において説明し得る。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するためのまたは特定の抽象データタイプを実施するためのルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本出願は、分散コンピューティング環境においても実施され得る。分散コンピューティング環境においては、タスクは、通信ネットワークを介して接続されたリモート処理デバイスによって実行される。分散コンピューティング環境においては、プログラムモジュールは、記憶デバイスを含むローカルコンピュータ記憶媒体およびリモートコンピュータ記憶媒体に位置し得る。
【0135】
本明細書における実施形態は漸進的な方式で説明している。実施形態における同一または同様の部分については、互いに参照されたい。各実施形態は、他の実施形態との差異に焦点を置いている。特に、システム実施形態は、方法の実施形態と基本的に同様であるため、したがって、簡潔に説明しており、関連する部分については、方法の実施形態における説明の一部を参照されたい。
【0136】
前述の説明は、本出願の望ましい実施形態に過ぎず、本出願を限定することを意図したものではない。本出願の精神および原理内でなされた任意の修正、均等物との置換、または改善は、本出願の特許請求の範囲の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0137】
600 決済システム
601 受信ユニット
602 検索ユニット
603 カード開設ユニット
800 カード発行システム
801 受信ユニット
802 送信ユニット
900 カード開設システム
901 ユーザエンド
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