(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-29
(45)【発行日】2022-04-06
(54)【発明の名称】複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法及びそのエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/51 20200101AFI20220330BHJP
A24F 40/20 20200101ALI20220330BHJP
【FI】
A24F40/51
A24F40/20
(21)【出願番号】P 2020526263
(86)(22)【出願日】2019-11-08
(86)【国際出願番号】 KR2019015140
(87)【国際公開番号】W WO2020149505
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2020-05-12
(31)【優先権主張番号】10-2019-0005865
(32)【優先日】2019-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100185959
【氏名又は名称】今藤 敏和
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(72)【発明者】
【氏名】イム,ハンイル
(72)【発明者】
【氏名】キム,テフン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヒョンジン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジェソン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ジュンホ
【審査官】比嘉 貴大
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-515488(JP,A)
【文献】特表2016-515392(JP,A)
【文献】国際公開第2016/152199(WO,A1)
【文献】特開2010-057637(JP,A)
【文献】特開平10-126971(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/51
A24F 40/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
エアロゾル生成基質を加熱してエアロゾルを生成させるヒータと、
前記ヒータに供給される電力を制御する制御部と、
前記エアロゾル生成装置の内部空間または外部空間に脱着自在な少なくとも1つ以上の脱着自在要素と、
前記エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更を感知する複数の地磁気センサーと、を含み、
前記複数の地磁気センサーは、第1地磁気センサー及び第2地磁気センサーを含み、
前記制御部は、
前記第1地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素が前記内部空間または前記外部空間の一定の領域を通過したか否かを判断し、
前記第1地磁気センサー及び前記第2地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素が前記内部空間または前記外部空間に完全に装着されたか否かを判断することを特徴とするエアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更が既定値を超えれば、
前記変更を感知した地磁気センサーの組合わせを把握し、前記把握された組合わせに基づいて、前記脱着自在要素のうち、脱着された脱着自在要素を識別する複数の地磁気センサーを含むことを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記脱着自在要素は、
前記エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、
前記制御部は、
前記ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記ヒータに接近するために前記シガレットがシガレット挿入口を通過したか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記ヒータに対する前記シガレット
が完全に装着されたかを判断することを特徴とする請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記シガレットは、
銅、フェライト、マルテンサイトのうち、少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記シガレットは、
磁石によって磁化可能なアルミニウム、銅、フェライト、マルテンサイトのうち、少なくとも1つ以上を、磁石と共に含むことを特徴とする請求項3に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記脱着自在要素は、
前記エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、
前記制御部は、
前記ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果及び前記ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果の組合わせに基づいて、前記ヒータに対する前記シガレット
が完全に装着されたかを判断することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記脱着自在要素は、
液状組成物を保存する液状カートリッジであり、 前記制御部は、
前記ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記液状カートリッジの脱着を判断することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記脱着自在要素は、
シガレットを挿入して前記ヒータに前記シガレットを接触させるシガレット挿入口を覆うキャップ(cap)であり、
前記制御部は、
前記キャップと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記キャップの脱着を判断することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記脱着自在要素は、
前記ヒータに電力を供給するバッテリであり、
前記制御部は、
前記バッテリと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記バッテリの脱着を判断することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法において、
前記エアロゾル生成装置の内部空間または外部空間に脱着自在な少なくとも1つ以上の脱着自在要素の脱着を感知する脱着感知段階と、
前記脱着によって前記エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更を複数の地磁気センサーで感知する磁場感知段階と、
前記複数の地磁気センサーのうち、少なくとも1つ以上の地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素を識別する要素識別段階と、を含む複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御し、
前記複数の地磁気センサーは、第1地磁気センサー及び第2地磁気センサーを含み、
前記第1地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素が前記内部空間または前記外部空間の一定の領域を通過したか否かを判断し、
前記第1地磁気センサー及び前記第2地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素が前記内部空間または前記外部空間に完全に装着されたか否かを判断する方法。
【請求項12】
前記要素識別段階は、
前記内部磁場の大きさの変更が既定値を超えれば、
前記変更を感知した地磁気センサーの組合わせを把握し、前記把握された組合わせに基づいて、前記脱着自在要素のうち、脱着された脱着自在要素を識別することを特徴とする請求項11に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【請求項13】
前記脱着自在要素は、
エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、
前記要素識別段階は、
ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記ヒータに接近するために前記シガレットがシガレット挿入口を通過したか否かを判断することを特徴とする請求項11に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【請求項14】
前記要素識別段階は、
前記ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記ヒータに対する前記シガレット
が完全に装着されたかを判断することを特徴とする請求項13に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【請求項15】
前記シガレットは、
銅、フェライト、マルテンサイトのうち、少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする請求項13に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【請求項16】
前記シガレットは、
磁石によって磁化可能なアルミニウム、銅、フェライト、マルテンサイトのうち、少なくとも1つ以上を、磁石と共に含むことを特徴とする請求項13に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【請求項17】
前記脱着自在要素は、
エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、
前記要素識別段階は、
ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果及び前記ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果の組合わせに基づいて、前記ヒータに対する前記シガレット
が完全に装着されたかを判断することを特徴とする請求項11に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【請求項18】
前記脱着自在要素は、
液状組成物を保存する液状カートリッジであり、
前記要素識別段階は、
ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記液状カートリッジの脱着を判断することを特徴とする請求項11に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【請求項19】
前記脱着自在要素は、
シガレットを挿入してヒータに前記シガレットを接触させるシガレット挿入口を覆うキャップ(cap)であり、
前記要素識別段階は、
前記キャップと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記キャップの脱着を判断することを特徴とする請求項11に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【請求項20】
前記脱着自在要素は、
ヒータに電力を供給するバッテリであり、
前記要素識別段階は、
前記バッテリと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記バッテリの脱着を判断することを特徴とする請求項11に記載の複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法及びそのエアロゾル生成装置に関し、具体的に、エアロゾル生成装置に地磁気センサーを複数個備え、その備えられた地磁気センサーが感知した結果に基づいて、エアロゾル生成装置を制御する方法及びその方法を具現するエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に関する需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成する方法に関する需要が増加している。これにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置に関わる研究が活発に進められている。
【0003】
特に、エアロゾル生成装置は、シガレットを含み、エアロゾル生成装置に脱着自在な要素を多く備えている。エアロゾル生成装置の制御部は、前記脱着自在な要素がエアロゾル生成装置への脱着を敏感に感知する必要があり、脱着自在な要素が脱着される場合、エアロゾル生成装置に備えられているディスプレイ部、振動部、音出力部などを通じてユーザに迅速にアラームを提供せねばならないが、センサーの感度(sensitivity)が一定レベル以上確保されなければ、アラーム機能を適時に行うことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、複数の地磁気センサーが感知した結果に基づいて、エアロゾル生成装置を効果的に制御するための方法及びその方法によって動作するエアロゾル生成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置において、エアロゾル生成基質を加熱してエアロゾルを生成させるヒータと、前記ヒータに供給される電力を制御する制御部と、前記エアロゾル生成装置の内部空間または外部空間に脱着自在な少なくとも1つ以上の脱着自在要素と、前記エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更を感知する複数の地磁気センサーと、を含み、前記制御部は、前記複数の地磁気センサーのうち、少なくとも1つ以上の地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素の脱着を感知することを特徴とする。
【0006】
前記技術的課題を解決するための本発明の他の一実施例によるエアロゾル生成装置の第1ヒータ及び第2ヒータを制御する方法は、複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法において、前記エアロゾル生成装置の内部空間または外部空間に脱着自在な少なくとも1つ以上の脱着自在要素の脱着を感知する脱着感知段階と、前記脱着によって前記エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更を複数の地磁気センサーで感知する磁場感知段階と、前記複数の地磁気センサーのうち、少なくとも1つ以上の地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素を識別する要素識別段階と、を含む。
【0007】
その他にも、前記技術的課題を解決するために本発明の他の一実施例によるシガレット、またはシガレットを使用するエアロゾル生成装置がユーザに提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、高感度の複数の地磁気センサーが感知した結果に基づいて、エアロゾル生成装置の動作を制御することで、制御部のエラー率を低め、ユーザにエアロゾル生成装置に脱着自在要素が結合されるか、エアロゾル生成装置から脱着自在要素が除去される状況に対する正確な案内メッセージを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図2】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図3】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【
図6】本発明によるエアロゾル生成装置の一例を図式的に示すブロック図である。
【
図7】本発明によるエアロゾル生成装置の他の一実施例を示すブロック図である。
【
図8】本発明によるエアロゾル生成装置に含まれるヒータ部を詳細に示す図面である。
【
図9】本発明による複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
前記技術的課題を解決するための本発明の一実施例による装置は、エアロゾル生成装置において、エアロゾル生成基質を加熱してエアロゾルを生成させるヒータと、前記ヒータに供給される電力を制御する制御部と、前記エアロゾル生成装置の内部空間または外部空間に脱着自在な少なくとも1つ以上の脱着自在要素と、前記エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更を感知する複数の地磁気センサーと、を含み、前記制御部は、前記複数の地磁気センサーのうち、少なくとも1つ以上の地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素の脱着を感知することを特徴とする。
【0011】
前記装置において、前記制御部は、前記エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更が既定値を超えれば、前記変更を感知した地磁気センサーの組合わせを把握し、前記把握された組合わせに基づいて、前記脱着自在要素のうち、脱着された脱着自在要素を識別することを特徴とする。
【0012】
前記装置において、前記脱着自在要素は、前記エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、前記制御部は、前記ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記ヒータに接近するために前記シガレットがシガレット挿入口を通過したか否かを判断することを特徴とする。
【0013】
前記装置において、前記制御部は、前記ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記ヒータに対する前記シガレットの完着を判断することを特徴とする。
【0014】
前記装置において、前記シガレットは、銅、フェライト、マルテンサイトのうち、少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする。
【0015】
前記装置において、前記シガレットは、磁石によって磁化可能なアルミニウム、銅、フェライト、マルテンサイトのうち、少なくとも1つ以上を、磁石と共に含むことを特徴とする。
【0016】
前記装置において、前記脱着自在要素は、前記エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、前記制御部は、前記ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果及び前記ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果の組合わせに基づいて、前記ヒータに対する前記シガレットの完着を判断することを特徴とする。
【0017】
前記装置において、前記脱着自在要素は、液状組成物を保存する液状カートリッジであり、前記制御部は、前記ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記液状カートリッジの脱着を判断することを特徴とする。
【0018】
前記装置において、前記脱着自在要素は、シガレットを挿入して前記ヒータに前記シガレットを接触させるシガレット挿入口を覆うキャップ(cap)であり、前記制御部は、前記キャップと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記キャップの脱着を判断することを特徴とする。
【0019】
前記装置において、前記脱着自在要素は、前記ヒータに電力を供給するバッテリであり、前記制御部は、前記バッテリと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記バッテリの脱着を判断することを特徴とする。
【0020】
前記技術的課題を解決するための本発明の他の一実施例による方法は、複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法において、前記エアロゾル生成装置の内部空間または外部空間に脱着自在な少なくとも1つ以上の脱着自在要素の脱着を感知する脱着感知段階と、前記脱着によって前記エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更を複数の地磁気センサーで感知する磁場感知段階と、前記複数の地磁気センサーのうち、少なくとも1つ以上の地磁気センサーの感知結果に基づいて、前記脱着自在要素を識別する要素識別段階と、を含む。
【0021】
前記方法において、前記要素識別段階は、前記内部磁場の大きさの変更が既定値を超えれば、前記変更を感知した地磁気センサーの組合わせを把握し、前記把握された組合わせに基づいて、前記脱着自在要素のうち、脱着された脱着自在要素を識別することを特徴とする。
【0022】
前記方法において、前記脱着自在要素は、エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、前記要素識別段階は、ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記ヒータに接近するために前記シガレットがシガレット挿入口を通過したか否かを判断することを特徴とする。
【0023】
前記方法において、前記要素識別段階は、前記ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記ヒータに対する前記シガレットの完着を判断することを特徴とする。
【0024】
前記方法において、前記シガレットは、銅、フェライト、マルテンサイトのうち、少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする。
【0025】
前記方法において、前記シガレットは、磁石によって磁化可能なアルミニウム、銅、フェライト、マルテンサイトのうち、少なくとも1つ以上を、磁石と共に含むことを特徴とする。
【0026】
前記方法において、前記脱着自在要素は、エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、前記要素識別段階は、ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果及び前記ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果の組合わせに基づいて、前記ヒータに対する前記シガレットの完着を判断することを特徴とする。
【0027】
前記方法において、前記脱着自在要素は、液状組成物を保存する液状カートリッジであり、前記要素識別段階は、ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記液状カートリッジの脱着を判断することを特徴とする。
【0028】
前記方法において、前記脱着自在要素は、シガレットを挿入してヒータに前記シガレットを接触させるシガレット挿入口を覆うキャップ(cap)であり、前記要素識別段階は、前記キャップと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記キャップの脱着を判断することを特徴とする。
【0029】
前記方法において、前記脱着自在要素は、ヒータに電力を供給するバッテリであり、前記要素識別段階は、前記バッテリと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、前記バッテリの脱着を判断することを特徴とする。
【0030】
実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に携わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0031】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0032】
以下では、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野で当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態に具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0033】
以下では、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0034】
図1ないし
図3は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
【0035】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12及びヒータ13を含む。
図2及び
図3を参照すれば、エアロゾル生成装置1は、蒸気化器14をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には、シガレット2が挿入される。
【0036】
図1ないし
図3に図示されたエアロゾル生成装置1には、本実施形態に関わる構成要素が図示されている。したがって、
図1ないし
図3に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれもするということは、本実施形態と関わる技術分野で当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0037】
また、
図2及び
図3には、エアロゾル生成装置1にヒータ13が含まれていると図示されているが、必要に応じて、ヒータ13は、省略される。
【0038】
図1には、バッテリ11、制御部12及びヒータ13が一列に配置されていると図示されている。また、
図2には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒータ13が一列に配置されていると図示されている。また、
図3には、蒸気化器14及びヒータ13が並列に配置されていると図示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、
図1ないし
図3に図示されたものに限定されない。言い換えれば、エアロゾル生成装置1の設計によって、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器14の配置は変更される。
【0039】
シガレット2がエアロゾル生成装置1に挿入されれば、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13及び/または蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させることができる。ヒータ13及び/または蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、シガレット2を通過してユーザに伝達される。
【0040】
必要に応じて、シガレット2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1は、ヒータ13を加熱することができる。
【0041】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒータ13または蒸気化器14が加熱されるように電力を供給し、制御部12の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設けられたディスプレイ、センサー、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0042】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11、ヒータ13及び蒸気化器14だけでなく、エアロゾル生成装置1に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0043】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとして具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアにも具現されることを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0044】
ヒータ13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置1に挿入されれば、ヒータ13は、シガレットの外部に位置することができる。したがって、加熱されたヒータ13は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0045】
ヒータ13は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13が加熱される。しかし、ヒータ13は、前記例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当される。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に予め設定されていても、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0046】
一方、他の例において、ヒータ13は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ13には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0047】
例えば、ヒータ13は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット2の内部または、外部を加熱することができる。
【0048】
また、エアロゾル生成装置1には、ヒータ13が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ13は、シガレット2の内部に挿入されるように配置されても、シガレット2の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ13のうち、一部は、シガレット2の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット2の外部に配置される。また、ヒータ13の形状は、
図1ないし
図3に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0049】
蒸気化器14は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット2を通過してユーザに伝達される。言い換えれば、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成される。
【0050】
例えば、蒸気化器14は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含むが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれてもよい。
【0051】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器14から脱/付着可能にも作製され、蒸気化器14と一体として作製されてもよい。
【0052】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、または、ビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0053】
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿纎維、セラミック纎維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されない。
【0054】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達して、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
【0055】
例えば、蒸気化器14は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
【0056】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒータ13及び蒸気化器14以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサーを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、シガレット2が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造にも作製される。
【0057】
図1ないし
図3には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置1が結合された状態でヒータ13が加熱されてもよい。
【0058】
シガレット2は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分される。または、シガレット2の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0059】
エアロゾル生成装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出される。または、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部のみ挿入されても、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸いこむことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0060】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を通じて流入される。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節される。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節される。他の例として、外部空気は、シガレット2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット2の内部に流入されてもよい。
【0061】
以下、
図4及び
図5を参照して、シガレット2の例を説明する。
【0062】
【0063】
図4を参照すれば、シガレット2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。
図1ないし
図3を参照して上述した第1部分21は、タバコロッド21を含み、第2部分22は、フィルタロッド22を含む。
【0064】
図4には、フィルタロッド22が単一セグメントに図示されているが、それに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0065】
シガレット2は、少なくとも1枚のラッパ24によって包装される。ラッパ24には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成される。一例として、シガレット2は、1枚のラッパ24によって包装される。他の例として、シガレット2は、2以上のラッパ24によって重畳的に包装されてもよい。例えば、第1ラッパ241によってタバコロッド21が包装され、ラッパ242、243、244によってフィルタロッド22が包装される。そして、単一ラッパ245によってシガレット2全体が再包装される。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成されていれば、それぞれのセグメントがラッパ242、243、244によって包装される。
【0066】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることによって添加される。
【0067】
タバコロッド21は、多様に作製される。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)によっても作製され、筋(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図面に図示されていないが、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0068】
フィルタロッド22は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド22は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0069】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を行っても、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で覆い込んだ構造でもある。カプセル23は、球状または円筒状を有するが、それらに制限されるものではない。
【0070】
図5を参照すれば、シガレット3は、前端プラグ33をさらに含んでもよい。前端プラグ33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32に対向する一側に位置する。前端プラグ33は、タバコロッド31の外部への離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド31から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(
図1ないし
図3の1)に流れて行くことを防止することができる。
【0071】
フィルタロッド32は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含んでもよい。ここで、第1セグメント321は、
図4のフィルタロッド22の第1セグメントに対応し、第2セグメント322は、
図4のフィルタロッド22の第3セグメントに対応する。
【0072】
シガレット3の直径及び全長は、
図4のシガレット2の直径及び全長に対応する。
【0073】
シガレット3は、少なくとも1枚のラッパ35によって包装される。ラッパ35には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成される。例えば、第1ラッパ351によって前端プラグ33が包装され、第2ラッパ352によってタバコロッド31が包装され、第3ラッパ353によって第1セグメント321が包装され、第4ラッパ354によって第2セグメント322が包装される。そして、第5ラッパ355によってシガレット3全体が再包装される。
【0074】
また、第5ラッパ355には、少なくとも1つの穿孔36が形成される。例えば、穿孔36は、タバコロッド31を取り囲む領域に形成されるが、それに制限されない。穿孔36は、
図2及び
図3に図示されたヒータ13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を行うことができる。
【0075】
また、第2セグメント322には、少なくとも1つのカプセル34が含まれる。ここで、カプセル34は、香味を発生させる機能を行っても、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で覆い込んだ構造でもある。カプセル34は、球状または円筒状を有するが、それらに制限されるものではない。
【0076】
図6は、本発明によるエアロゾル生成装置の一例を図式的に示すブロック図である。
【0077】
図6を参照すれば、本発明によるエアロゾル生成装置は、制御部110、バッテリ120、ヒータ130、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150、モータ160、記憶装置170を含む。
図6において、制御部110、バッテリ120、ヒータ130は、
図1ないし
図3で説明した制御部12、バッテリ11、ヒータ13とそれぞれ同一に対応する。
【0078】
制御部110は、エアロゾル生成装置に含まれているバッテリ120、ヒータ130、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150、モータ160、記憶装置170を総括的に制御する。
図6に図示されていないが、実施例によって、制御部110は、ユーザのボタン入力やタッチ入力を受信する入力受信部(図示せず)及びユーザ端末のような外部通信装置との通信を行う通信部(図示せず)をさらに含んでもよい。
図6に図示されていないが、制御部110は、ヒータ130に対して比例積分微分制御(PID)を行うためのモジュールをさらに含んでもよい。
【0079】
特に、本発明において制御部110は、前記バッテリ120、ヒータ130、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150、モータ160、記憶装置170を総括的に制御すること以外にも、複数の地磁気センサーからエアロゾル生成装置の内部磁場の大きさ変更を感知した結果を受信して、エアロゾル生成装置に脱着自在な要素が脱着されることをリアルタイムで感知し、ディスプレイ部150、モータ160などを通じてユーザにアラームを提供することができる。説明の便宜上、
図6では、複数の地磁気センサーは、図示されておらず、複数の地磁気センサーについては、
図7及び
図8を通じて後述する。
【0080】
バッテリ120は、ヒータ130に電力を供給し、ヒータ130に供給される電力の大きさは、制御部110によって調節される。
【0081】
ヒータ130は、電流を印加すれば、固有抵抗によって発熱し、エアロゾル生成基質が加熱されたヒータに接触(結合)されれば、エアロゾルが生成される。
【0082】
パルス幅変調処理部140は、ヒータ130にPWM(pulse width modulation)信号を伝達する方式を通じて、制御部110がヒータ130に供給される電力を制御する。実施例によって、パルス幅変調処理部140は、制御部110に含まれる方式でも具現される。
【0083】
ディスプレイ部150は、エアロゾル生成装置で発生する各種アラームメッセージ(Alarm message)を視覚的に出力してエアロゾル生成装置を使用するユーザが確認可能にする。ユーザは、ディスプレイ部150に出力されるバッテリ電力不足メッセージやヒータの過熱警告メッセージなどを確認し、エアロゾル生成装置の動作が停止したり、エアロゾル生成装置が破損されたりする前に適切な措置を取ることができる。
【0084】
モータ160は、制御部110によって駆動され、エアロゾル生成装置を使用する準備ができたという事実をユーザが触覚を通じて認知可能にする。
【0085】
記憶装置170は、制御部110がヒータ130に供給される電力を適切に制御し、エアロゾル生成装置を使用するユーザに多様な風味を提供するための各種情報を保存している。例えば、記憶装置170に保存される情報には、制御部110がヒータの温度を経時的に適切に加減制御するために参照する温度プロファイル(temperature profile)、後述する制御基準比率、比較制御値などを予め保存していて、制御部110の要請によって制御部110に当該情報を送信することができる。記憶装置170は、フラッシュメモリ(flash memory)のように不揮発性メモリで構成されるだけではなく、さらに速いデータ入出力(I/O)速度を確保するために、通電時のみに制限的にデータを保存する揮発性メモリで構成されてもよい。
【0086】
本発明の一実施例による制御部110、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150及び記憶装置170は、少なくとも1つ以上のプロセッサ(processor)に該当するか、少なくとも1つ以上のプロセッサを含んでもよい。これにより、制御部110、パルス幅変調処理部140、ディスプレイ部150及び記憶装置170は、マイクロプロセッサや汎用コンピュータシステムのような他のハードウェア装置に含まれた形態に駆動される。
【0087】
図7は、本発明によるエアロゾル生成装置の他の一実施例を示すブロック図である。
【0088】
図7を参照すれば、本発明によるエアロゾル生成装置700は、ヒータを有するヒータ部710及びバッテリを有するバッテリ部730を含む。
図7において、エアロゾル生成装置700をヒータ部710とバッテリ部730とに両分して説明することは、説明の便宜上、
図7において、エアロゾル生成装置700に一般的に含まれると知られた構成は、省略されたものと見なす。
【0089】
ヒータ部710は、エアロゾル生成基質を加熱させてエアロゾルを生成するヒータと液状組成物を保存している液状カートリッジを含み、少なくとも2つ以上の複数の地磁気センサーを含んでもよい。エアロゾル生成基質を含むシガレットは、ヒータ部710のシガレット挿入口に挿入される。シガレット挿入口には、ユーザがエアロゾル生成装置を使用しないとき、シガレット挿入口を介した異物の流入を防止するためのシガレット挿入口専用のキャップ799が覆い被せられる。
【0090】
第1地磁気センサー711aは、ヒータと近接して位置する地磁気センサーのうち、1つを意味する。第1地磁気センサー711aは、ヒータと近接した状態で、シガレット挿入口に挿入されるシガレットがヒータに接触しつつ発生する磁場の大きさの変更を感知し、感知した結果を制御部に伝達する。第1地磁気センサー711aが感知する磁場の大きさの変更の類型の一例として、シガレットがシガレット挿入口に挿入される前にエアロゾル生成装置の内部に磁性体が存在し、その磁性体によって一定サイズの磁場が形成されている状況で、シガレットがシガレット挿入口に挿入されて磁場の大きさの変更が生じる場合がある。第1地磁気センサー711aが感知する磁場の大きさの変更類型の他の一例として、シガレットがシガレット挿入口に挿入される前にはなかった磁場が、シガレットがシガレット挿入口を通じて挿入されつつ生じる場合もある。
【0091】
制御部は、第1地磁気センサー711aが感知した結果を受信して、エアロゾル生成装置のシガレット挿入口に、シガレットが挿入または取出されたと判断することができる。ここで、シガレットは、エアロゾル生成装置に脱着自在な脱着自在要素の一例と見なす。
【0092】
第2地磁気センサー711bは、ヒータと近接して位置する地磁気センサーのうち、他の1つを意味する。第2地磁気センサー711bは、第1地磁気センサー711aと比べると、ヒータと最も近接して位置する点では類似しているが、第2地磁気センサー711bは、シガレットがシガレット挿入口を通じて深く挿入されるほどシガレットとの距離が近くなっていて、シガレットがエアロゾル生成装置の内部空間に完全に装着されたとき、シガレットとの距離が最小となる地点に位置しているという点で、第1地磁気センサー711aと区別される。制御部は、第2地磁気センサー711bが感知した結果を受信し、エアロゾル生成装置の内部空間にシガレットが完全に装着されたか否かを判断する。
【0093】
他の選択的一実施例として、制御部は、第1地磁気センサー711a及び第2地磁気センサー711bが感知した結果をまとめて、シガレットがエアロゾル生成装置の内部空間が完全に装着されたか否かを判断する。その選択的一実施例によれば、制御部が第2地磁気センサー711bが感知した結果だけではなく、第1地磁気センサー711aが感知した磁場の大きさの変更を共に考慮することにより、シガレットがエアロゾル生成装置の内部空間に完全に装着されたことをさらに正確に判断する。
【0094】
第3地磁気センサー711cは、ヒータと液状カートリッジとの間に位置する地磁気センサーのうち、1つを意味する。第3地磁気センサー711cは、液状カートリッジの脱着によって異なることになるエアロゾル生成装置の内部磁場の大きさを感知し、感知した結果を制御部に送信する機能を行う。
【0095】
第4地磁気センサー711dは、液状カートリッジとシガレット挿入口専用キャップ799との間に位置する地磁気センサーのうち、1つを意味する。第4地磁気センサー711dは、シガレット挿入口専用キャップ799の開閉によって異なるエアロゾル生成装置の内部磁場または外部磁場の大きさを感知し、感知した結果を制御部に送信する機能を行う。
【0096】
図7において、ヒータ部710に含まれる第1地磁気センサー711aないし第4地磁気センサー711dは、それぞれ1つに図示されているが、本発明では、地磁気センサーの数を特定の数に限定しないので、実施例によって、第1地磁気センサー711aないし第4地磁気センサー711dの数は、複数個でもある。一例として、第1地磁気センサー711aは、地磁気センサー5個、第2地磁気センサー711bは、地磁気センサー3個、第4地磁気センサー711dは、2個でもある。地磁気センサーの感度は、類似した原理としてセンシングするホールセンサーや単なる磁気センサーより優れるので、上のように、地磁気センサーを重畳する方式を通じて、制御部は、エアロゾル生成装置に対する脱着自在要素の脱着をさらに正確に判断する。
【0097】
また、ヒータ部710において、地磁気センサーが磁場の大きさの変更を感知する感知対象(ヒータ、カートリッジ、シガレット挿入口専用キャップ)は、磁性物質を含む。より具体的に、ヒータ部710において地磁気センサーの感知対象は、自体的に磁場を形成するように磁性インク(magnetic ink)が塗布されているか、微細な大きさの磁石切片を含んでもよい。
【0098】
次いで、バッテリ部730は、第5地磁気センサー731、少なくとも1つ以上のPCB733及びバッテリ735を含む。
【0099】
第5地磁気センサー731は、PCB733とバッテリ735との間に位置する地磁気センサーのうち、1つを意味する。第5地磁気センサー731は、バッテリの脱着によって異なることになるエアロゾル生成装置の内部磁場の大きさを感知し、感知した結果を制御部に送信する機能を行う。
【0100】
PCB733は、バッテリの電力がヒータに適切に供給されるように制御する制御部を含む基板であって、ヒータ部710がバッテリ部730に結合されれば、ヒータ部710とバッテリ部730とを連動させるハードウェアを総称する。
【0101】
バッテリ735は、バッテリ部730と脱着自在になるように設計され、エアロゾル生成装置に含まれた各種装置に電力を供給する機能を行う。
【0102】
図7において、バッテリ部730に含まれる第5地磁気センサー731は、1つと図示されているが、本発明において地磁気センサーの数を特定の数に限定しないので、実施例によって、第5地磁気センサー731の数は、複数個でもある。
【0103】
また、バッテリ部730において地磁気センサーが磁場の大きさの変更を感知する対象であるバッテリ735は、磁性物質を含む。より具体的に、バッテリ部730においてバッテリは、磁石によって磁化されなくとも、自主的に磁場を形成するように磁性インク(magnetic ink)が塗布されているか、微細な大きさの磁石切片を含んでもよい。
【0104】
以下、本発明によるエアロゾル生成装置が動作する過程を、
図6及び
図7に基づいて、実施例別に説明する。
【0105】
望ましい一実施例として、本発明によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成基質を加熱してエアロゾルを生成させるヒータ130、ヒータ130に供給される電力を制御する制御部110、エアロゾル生成装置の内部空間または外部空間に脱着自在な少なくとも1つ以上の脱着自在要素、エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更を感知する複数の地磁気センサーを含んでもよい。本実施例において、制御部は、複数の地磁気センサーのうち、少なくとも1つ以上の地磁気センサーの感知結果に基づいて、脱着自在要素の脱着を感知することができる。脱着自在要素の一例として、エアロゾル生成基質を含むシガレット、液状組成物を保存している液状カートリッジ、シガレット挿入口専用キャップ及びバッテリを有しているということは、
図7の説明と同様である。
【0106】
選択的一実施例として、制御部は、エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさの変更が既定値を超えれば、その磁場の大きさ変更を感知した地磁気センサーの組合わせを把握し、把握された組合わせに基づいて、磁場の大きさ変更を誘発した脱着自在要素を識別することができる。より具体的に、制御部は、エアロゾル生成装置に含まれた複数の地磁気センサーのうち、少なくとも1つ以上の地磁気センサーによって、磁場の大きさの変更が感知され、その感知された磁場の大きさ変更が既定値を超えれば、エアロゾル生成装置に脱着自在要素をさらに結合したか、エアロゾル生成装置から脱着自在要素が分離したことを把握し、磁場の大きさの変更を感知した地磁気センサーが如何なるセンサーであるかを追跡し、磁場の大きさ変更を誘発した脱着自在要素が何なのか識別することができる。その選択的一実施例によれば、単に磁場の大きさ変更が発生したものではなく、既定値を超えるレベルの磁場の大きさ変更がある場合に限って、大きさ変更を感知した地磁気センサーの組合わせを把握し、その把握された組合わせによって脱着自在要素の脱着を判断することにより、制御部のエラー率が顕著に低くなる効果がある。
【0107】
他の選択的一実施例として、本発明によるエアロゾル生成装置の脱着自在要素は、エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、そのシガレットは、銅、フェライト(ferrite)、マルテンサイト(martensite)のうち、少なくとも1つ以上を含んでもよい。銅、フェライト、マルテンサイトは、強磁性物質として、エアロゾル生成装置にその磁性物質を含むシガレットが挿入されれば、エアロゾル生成装置の内部磁場の大きさが変更される。その選択的一実施例において、シガレットに含まれている銅、フェライト、マルテンサイトは、シガレットに含まれる過程で磁石などによって予め磁化される。
【0108】
さらに他の選択的一実施例として、本発明によるエアロゾル生成装置の脱着自在要素は、エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、そのシガレットは、銅、フェライト、マルテンサイト、アルミニウムだけではなく、一定サイズの磁気力を有する磁石をさらに含んでもよい。その選択的一実施例によれば、シガレットに磁石が含まれることにより、銅、フェライト、マルテンサイトが予め磁化工程を経る必要がなく、強磁性ではないが、一般的にアルミ箔(aluminium foil)状にシガレットに含まれるアルミニウムもエアロゾル生成装置の内部磁場の大きさ変更を誘導する物質として用いられる。
【0109】
前述した例と異なる望ましい選択的一実施例として、制御部は、複数の地磁気センサーからエアロゾル生成装置の内部磁場の大きさ変更の結果を受信し、内部磁場の大きさ変更値によってシガレットに含まれた磁性物質の種類を推定し、その推定された磁性物質によって異なるヒータの温度プロファイルを考慮して、ヒータに供給される電力を制御することもできる。その場合、制御部は、予め保存されている温度プロファイルテーブル(temperature profile table)を用いてもよく、推定された磁性物質の熱伝導効率を考慮して、既存の温度プロファイルを改良して適用してもよい。
【0110】
図8は、本発明によるエアロゾル生成装置に含まれるヒータ部を詳細に示す図面である。
【0111】
図8は、
図7で説明したヒータ部710をさらに詳細に説明するための図面であって、
図7に基づいて説明したところ、以下では、
図7で説明した内容と重複する説明は省略する。
【0112】
本発明の望ましい一実施例として、エアロゾル生成装置の脱着自在要素は、エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、制御部は、ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、ヒータに接近するためにシガレットがシガレット挿入口を通過したか否かを判断する。その選択的一実施例は、制御部が、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入されることを感知するための実施例であって、シガレットが含まれている磁性物質によってエアロゾル生成装置の内部空間に形成されていた磁場の大きさが異なるか、エアロゾル生成装置の内部空間に存在していない磁場が発生すれば、地磁気センサーがそのような磁場の大きさ変更を感知して制御部に送信する過程が1つのサイクルからなる。
【0113】
ここで、第1距離は、
図8のl1に該当する距離であって、地磁気センサーがヒータに接近するシガレットによって異なることになる磁場の大きさを感知可能な程度の距離であり、かつヒータに接近するシガレット以外の脱着自在要素の脱着に影響を受けない程度の距離であり、数学的、経験的、実験的に特定の定数値に決定される。その選択的一実施例での地磁気センサーは、
図8の第1地磁気センサー711aにもなる。
【0114】
本発明の他の選択的一実施例として、エアロゾル生成装置の脱着自在要素は、エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、制御部は、ヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、ヒータに対するシガレットが完全に装着されたかを判断することもできる。その選択的一実施例は、制御部がエアロゾル生成装置にシガレットが挿入される過程を完了し、シガレットがエアロゾル生成装置の内部空間に完全に挿入されたか否かを感知するための実施例であって、シガレットが含まれている磁性物質によってエアロゾル生成装置の内部空間に形成されていた磁場の大きさが異なるか、エアロゾル生成装置の内部空間に存在していない磁場が発生すれば、地磁気センサーがそのような磁場の大きさ変更を感知して制御部に送信する過程が1つのサイクルからなる。
【0115】
ここで、第2距離は、
図8のl2に該当する距離であって、地磁気センサーが
完全に装着されたシガレットによって異なることになる磁場の大きさを感知可能な程度の距離であり、かつヒータに
完全に装着されたシガレット以外の脱着自在要素の脱着に影響を受けない程度の距離であり、数学的、経験的、実験的に特定の定数値に決定される。その選択的一実施例での地磁気センサーは、
図8の第2地磁気センサー711bにもなる。
【0116】
本発明のさらに他の選択的一実施例として、エアロゾル生成装置の脱着自在要素は、エアロゾル生成基質を含むシガレットであり、制御部は、ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果及びヒータと第2距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果の組合わせに基づいて、ヒータに対するシガレットが完全に装着されたかを判断することもできる。その選択的一実施例は、制御部がエアロゾル生成装置にシガレットが挿入される過程を完了して、シガレットがエアロゾル生成装置の内部空間に完全に挿入されたか否かを感知するための実施例であって、シガレットが含まれている磁性物質によってエアロゾル生成装置の内部空間に形成されていた磁場の大きさが異なるか、エアロゾル生成装置の内部空間に存在していない磁場が発生すれば、地磁気センサーがそのような磁場の大きさ変更を感知して、制御部に送信する過程が1つのサイクルからなる。前記実施例とは異なって、複数の地磁気センサーが感知した結果を組み合わせてシガレットが完全に装着されたかを判断するのに利用するという点で区別される。
【0117】
この選択的一実施例での地磁気センサーは、
図8の第1地磁気センサー711a及び第2地磁気センサー711bにもなる。また、第1地磁気センサー711aが複数個であり、第2地磁気センサー711bが複数個であれば、制御部が感知する地磁気センサーの組合わせは、第1地磁気センサー711aの一部と第2地磁気センサー711bの一部との組合わせでもある。
【0118】
また、該選択的一実施例において、第1距離である11と第2距離であるl2は、同一でもある。
【0119】
前述した例とさらに異なる選択的一実施例として、エアロゾル生成装置の脱着自在要素は、液状組成物を保存する液状カートリッジであり、制御部は、ヒータと第1距離を置いて配置された地磁気センサーが感知した結果に基づいて、ヒータに対する液状カートリッジの完着を判断することもできる。その選択的一実施例は、制御部がエアロゾル生成装置に液状カートリッジがエアロゾル生成装置の内部空間に/から、完着/完全除去されたことを感知するための実施例であって、液状カートリッジの表面や内部に含まれている磁性物質によってエアロゾル生成装置の内部空間に形成されていた磁場の大きさが異なるか、エアロゾル生成装置の内部空間に存在していない磁場が発生すれば、地磁気センサーがそのような磁場の大きさ変更を感知して制御部に送信する過程が1つのサイクルからなる。液状カートリッジの表面や内部に含まれている磁性物質は、前記銅、フェライト、マルテンサイトなどにもなる。
【0120】
ここで、第1距離は、
図8でのl3に該当する距離であって、地磁気センサーが完着または除去される液状カートリッジによって異なることになる内部磁場の大きさを感知可能な程度の距離であり、かつ液状カートリッジ以外の脱着自在要素の脱着に影響を受けない程度の距離であり、数学的、経験的、実験的に特定の定数値に決定される。その選択的一実施例での地磁気センサーは、
図8の第3地磁気センサー711cにもなる。
【0121】
前述した例とさらに異なる選択的一実施例として、エアロゾル生成装置の脱着自在要素は、シガレットを挿入して前記ヒータに前記シガレットを接触させるシガレット挿入口を覆うキャップ799であり、制御部は、キャップと第1距離を置いて配置された第4地磁気センサー711dが感知した磁場の大きさ変更結果に基づいて、キャップ799の開閉を判断することもできる。その選択的一実施例は、制御部がエアロゾル生成装置にキャップの開閉を感知するための実施例であって、キャップの表面や内部に含まれている磁性物質によってエアロゾル生成装置の内部空間または外部空間に形成されていた磁場の大きさが異なるか、エアロゾル生成装置の内部空間に存在していない磁場が発生すれば、第4地磁気センサー711dがそのような磁場の大きさ変更を感知して制御部に送信する過程が1つのサイクルからなる。キャップ799の表面や内部に含まれている磁性物質は、前記銅、フェライト、マルテンサイトなどにもなる。
【0122】
ここで、第1距離は、
図8のl4に該当する距離であって、第4地磁気センサー711dが開閉されるキャップ799によって異なることになる内部磁場の大きさを感知可能な程度の距離であり、かつキャップ799以外の脱着自在要素の脱着に影響を受けない程度の距離であり、l4は数学的、経験的、実験的に決定されうる。
【0123】
その他にも、
図8には、図示されていないが、第5地磁気センサー731は、バッテリと第1距離を置いて配置され、磁場の大きさ変更を感知し、感知した結果を制御部に伝達して、制御部がバッテリの脱着を判断可能にする。
【0124】
図9は、本発明による複数の地磁気センサーでエアロゾル生成装置を制御する方法の一例を示すフローチャートである。
【0125】
図9による方法は、
図5によるエアロゾル生成装置によって具現可能なので、
図5を参照して説明し、以下では、
図5ないし
図8での説明と重複する説明は省略する。
【0126】
エアロゾル生成装置に備えられているセンサーは、エアロゾル生成装置の脱着自在な要素の移動を感知する(S910)。段階S910において、脱着自在な要素の移動を感知するセンサーとしては、気流センサー、温度センサー、ジャイロセンサーなどからなり、脱着自在な要素の移動は、脱着自在な要素がエアロゾル生成装置に結合することと、脱着自在な要素がエアロゾル生成装置から除去されることとをいずれも含む概念である。脱着自在な要素の移動が感知されれば、エアロゾル生成装置に備えられているセンサーは、制御部に伝達し、睡眠モードである地磁気センサーを活性化させ、実施例によって、段階S910は、省略される。
【0127】
次いで、制御部110は、少なくとも1つ以上の地磁気センサーが脱着自在な要素の移動による内部磁場の変更を感知すれば(S920)、感知された磁場の変更の大きさ値が既設定の範囲を超過するか否かを判断する(S930)。
【0128】
制御部110は、内部磁場の大きさの変更を感知した地磁気センサーの組合わせを把握し(S940)、把握された地磁気センサーの組合わせに基づいてエアロゾル生成装置に結合されるか、エアロゾル生成装置から除去された脱着自在な要素(シガレット、液状カートリッジ、シガレット挿入口のキャップ)を識別する(S950)。
【0129】
本発明によれば、高感度の複数の地磁気センサーが感知した結果に基づいて、エアロゾル生成装置の動作を制御することで、制御部のエラー率を低め、ユーザにエアロゾル生成装置に脱着自在要素が結合されるか、エアロゾル生成装置から脱着自在要素が除去される状況に対する正確な案内メッセージを提供することが可能である。
【0130】
以上、説明された本発明による実施例は、コンピュータ上で多様な構成要素を通じて実行可能なコンピュータプログラムの形態として具現され、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録される。この際、媒体としては、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM及びDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(flopticaldisk)のような磁気-光媒体(magneto-optical medium)、及びROM、RAM、フラッシュメモリのようなプログラム命令語を保存して行うように特別に構成されたハードウェア装置を含んでもよい。
【0131】
一方、前記コンピュータプログラムは、本発明のために特別に設計され、構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知されて使用可能なものでもある。コンピュータプログラムの例には、コンパイラによって作られる機械語コードだけではなく、インタープリターなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードも含まれる。
【0132】
本発明で説明する特定実行は、一実施例であって、如何なる方法でも本発明の範囲を限定するものではない。明細書の簡潔さのために、従来の電子的な構成、制御システム、ソフトウェア、前記システムの他の機能的な側面の記載は、省略される。また、図面に図示された構成要素間の線の連結または連結部材は、機能的な連結及び/または物理的または回路的連結を例示的に示したものであって、実際装置では、代替可能であるか、さらなる多様な機能的な連結、物理的な連結、または回路連結として示される。また、「必須な」、「重要に」のように具体的な言及がない限り、本発明の適用において必ずしも必要な構成要素ではない。
【0133】
本発明の明細書(特に特許請求の範囲)において、「前記」及びそれと類似した指示用語の使用は、単数及び複数のいずれにも該当する。また、本発明において範囲(range)を記載した場合、前記範囲に属する個別的な値を適用した発明を含むものであって(これに反する記載がなければ)、発明の詳細な説明に、前記範囲を構成する各個別的な値を記載したものと同一である。最後に、本発明による方法を構成する段階について明白に順序を記載するか、反対となる記載がなければ、前記段階は、適当な順序で行われる。必ずしも前記段階の記載順序によって本発明が限定されるものではない。本発明において、全ての例または例示的な用語(例えば、など)の使用は、単に本発明を詳細に説明するためのものであって、特許請求の範囲によって限定されない以上、前記例または例示的な用語によって本発明の範囲が限定されもるのではない。また、当業者は、多様な修正、組合わせ及び変更が付け加えられた特許請求の範囲、またはその均等物の範疇内で設計条件及びファクターによって構成されることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0134】
本発明の一実施例は、ユーザ便宜性を増大させた次世代電子タバコの生産に適用されうる。