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特許7049071お薬カレンダー並びにその作製用及び保管用支持具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-29
(45)【発行日】2022-04-06
(54)【発明の名称】お薬カレンダー並びにその作製用及び保管用支持具
(51)【国際特許分類】
   A61J 7/04 20060101AFI20220330BHJP
   A61J 1/00 20060101ALI20220330BHJP
【FI】
A61J7/04 A
A61J1/00 420
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2017120373
(22)【出願日】2017-06-20
(65)【公開番号】P2019000593
(43)【公開日】2019-01-10
【審査請求日】2020-06-11
(73)【特許権者】
【識別番号】503219721
【氏名又は名称】株式会社Windy
(73)【特許権者】
【識別番号】000176626
【氏名又は名称】三島光産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094581
【弁理士】
【氏名又は名称】鯨田 雅信
(72)【発明者】
【氏名】中村 行延
(72)【発明者】
【氏名】中 利明
(72)【発明者】
【氏名】東島 敦弘
(72)【発明者】
【氏名】松井 晃典
(72)【発明者】
【氏名】木寺 啓二
(72)【発明者】
【氏名】谷口 史樹
(72)【発明者】
【氏名】内田 陽司郎
(72)【発明者】
【氏名】浅野 隼
【審査官】佐藤 智弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-183952(JP,A)
【文献】特表2008-514516(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61J 7/04
A61J 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数回に渡り服用する薬剤を各服用回毎にまとめて保管するお薬カレンダーであって、
開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が、他の収容部と分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成るカレンダー本体と、
前記カレンダー本体中の各収容部の開口部を塞ぐために前記各収容部の外周部にそれぞれ粘着される蓋シールと、
を備え、前記各蓋シールは、前記蓋シールの前記収容部の外周部と対向する部分中の前記収容部の開口部と所定距離だけ離れた部分に配置される粘着剤が存在しない掴み用端部と、前記掴み用端部の近傍位置から前記収容部の開口部の近傍位置まで前記収容部の開口部の方向に延びる開封用切れ目であって、患者が前記掴み用端部を引き上げる過程で、前記掴み用端部の近傍位置から前記蓋シール中の前記収容部の開口部を塞ぐ部分へと向かう亀裂を発生させ更に当該亀裂を前記収容部の開口部を塞ぐ部分の中へ進行させる、開封用切れ目と、を有することを特徴とするお薬カレンダー。
【請求項2】
前記蓋シールは、前記切れ目が形成された方向と略平行な方向に切れ易く、それ以外の方向には切れ難い樹脂シートを含むものである、請求項1に記載のお薬カレンダー。
【請求項3】
前記各収容部の少なくとも側面部にシボ加工が施されている、請求項1に記載のお薬カレンダー。
【請求項4】
前記蓋シールには、前記蓋シールの前記収容部の外周部と対向する部分中の前記収容部の開口部と所定距離だけ離れた部分に、粘着剤が存在しない掴み用端部が形成されており、前記各収容部の開口部の縁部は、前記各収容部の外周部中の前記掴み用端部と対向する部分が前記外周部中の他の部分よりも幅広となるような形状に形成されている、請求項1に記載のお薬カレンダー。
【請求項5】
前記カレンダー本体の前記各収容部の開口部側と反対側の面に固定される薬剤貼付用シートであって、前記各収容部毎に、前記各収容部内に入れられない薬剤の収容体を粘着又は貼付できる粘着部が形成されている薬剤貼付用シートを備えている、請求項1に記載のお薬カレンダー。
【請求項6】
前記各蓋シールは、他の複数の蓋シールと分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成る蓋シールシートに備えられている、請求項1から5までのいずれかに記載のお薬カレンダー。
【請求項7】
前記各収容部内に、各一回服用分の複数種類の薬剤と共に袋等の収容体に入れられた食用のゼリーが収納されている、請求項1から6までのいずれかに記載のお薬カレンダー。
【請求項8】
開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が互いに連続して配置されるように薄く柔らかい素材により形成されたカレンダー本体を含み、前記各収容部内に各開口部を介して1回に服用する薬剤が収容された後には前記収容部の外周部にそれぞれ粘着される蓋シールにより前記開口部が封止されるお薬カレンダーを作製するときに使用されるお薬カレンダーの作製用支持具であって、前記カレンダー本体と略同一又は類似形状の硬い支持プレートから成り、1回に服用する薬剤が前記各収容部内に収容されるとき、前記カレンダー本体を下方から支持するように、前記カレンダー本体が載置された状態で使用される、請求項1に記載のお薬カレンダーを作成するためのお薬カレンダーの作製用支持具。
【請求項9】
前記支持具を構成する支持プレートは、透明素材により形成され且つシボ加工されている、請求項8に記載のお薬カレンダーの作製用支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は患者が毎日の朝昼夕(又は朝昼夕夜)の服薬を各一回服用分毎に容易に管理することができるお薬カレンダー並びにその作製用及び保管用支持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、患者が、複数種類の薬剤について、複数回に渡る各一回服用分ずつの服薬を規則正しく行うことができるように、各一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部をカレンダーのように配置したお薬カレンダーが提案等されている(特許文献1)。このお薬カレンダーは、例えば、各一回服用分の薬剤(裸状の錠剤が包装され一包化された一回服用分でもよいし、一回服用分に対応するだけの分量に切断、分離された複数種類のPTPシートに入れられた状態の薬剤などから成る一回服用分でもよい)を収容可能な各区画(収容部)が縦又は横方向に少なくとも1週間分の7個ずつ及び横又は縦方向に少なくとも朝、昼及び夕の3個(又は朝、昼、夕及び夜の4個)ずつ並べられて成るものである。
【0003】
このようなお薬カレンダーは、壁などに吊り下げられた状態又はテーブルに置かれた状態などで使用されることが予定されている。患者は、各服薬の時間帯になると、このお薬カレンダーから、当該日時(曜日)及び時間帯(朝、昼及び夕など)に対応する収容部をお薬カレンダーから切り離し、その収容部内に収容された薬剤を取り出して服用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-282337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、(a)従来のお薬カレンダーにおいては、特に高齢者などにとって、前記お薬カレンダーから切り離した収容部から内部の薬剤を取り出す作業が難しいという問題点があった。また(b)従来のお薬カレンダーにおいては、前記お薬カレンダー中の各収容部内に配置した各一回服用分の薬剤が適正かどうかの監査を効率的に行うことができないという問題点があった。また(c)従来のお薬カレンダーにおいては各一回服用分に含まれるにもかかわらず前記お薬カレンダー中の各収容部内に収容できない薬剤が存在する場合にその取り扱いが難しいという問題点があった。また(d)従来のお薬カレンダーにおいては、各一回服用分の複数種類の薬剤を患者が一度に飲むことが難しいという問題があった。また(e)従来のお薬カレンダーにおいては特にお薬カレンダーを薄く柔らかい素材で形成した場合(お薬カレンダーの持ち運びを容易にするためには、折り曲げたり丸めたりすることができるように、薄く柔らかい素材で形成することが望ましい)に、各収容部内に各一回服用分の薬剤を収容する作業(手撒き作業)が煩雑で非効率になってしまうという問題点があった。さらに(f)従来のお薬カレンダーにおいては、特に各服薬の時間帯等を表示した蓋シールを各収容部に貼り付ける必要があるために製造コストが高くなってしまうという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような従来技術の問題点に着目して為されたものであって、(a)高齢者などにとってもお薬カレンダーから切り離した収容部から内部の薬剤を取り出す作業を容易化することができるお薬カレンダー、(b)お薬カレンダー中の各収容部内に配置した各一回服用分の薬剤が適正かどうかの画像監査を効率的に行うことができるお薬カレンダー、(c)各一回服用分に含まれるにもかかわらず前記お薬カレンダー中の各収容部内に収容できない薬剤の取り扱いを容易にすることができるお薬カレンダー、(d)各一回服用分の複数種類の薬剤を患者が飲み易くすることができるお薬カレンダー、(e)お薬カレンダーを折り曲げたり丸めたりすることができるように薄く柔らかい素材で形成した場合でも各収容部内に各一回服用分の薬剤を収容する作業(手撒き作業)を効率的に行うことができるお薬カレンダーの作製用支持具、又は(f)従来よりも製造コストを大幅に低減させることができるお薬カレンダーの保管用支持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上のような課題を解決するための本発明によるお薬カレンダーは、複数回に渡り服用する薬剤をまとめて保管するお薬カレンダーであって、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が他の収容部と分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成るカレンダー本体と、前記カレンダー本体中の各収容部の開口部を塞ぐために前記各収容部の外周部にそれぞれ粘着又は固定される蓋シールとを備え、前記各蓋シールは、前記蓋シールの前記収容部の外周部と対向する部分中の前記収容部の開口部と所定距離だけ離れた部分に配置される粘着剤が存在しない掴み用端部と、前記掴み用端部の近傍位置から前記収容部の開口部の近傍と対向する位置まで延びる開封用切れ目とを有するものである。
【0008】
また本発明のお薬カレンダーにおいては、前記蓋シールは、前記切れ目が形成された方向と略平行な方向に切れ易く、それ以外の方向には切れ難い樹脂シートを含むものであってもよい。
【0009】
また、本発明によるお薬カレンダーは、複数回に渡り服用する薬剤をまとめて保管するお薬カレンダーであって、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が互いに連続するように配置されて成るカレンダー本体と、前記カレンダー本体中の各収容部の開口部を塞ぐために前記各収容部の外周部にそれぞれ粘着又は固定される蓋シールとを備え、前記各収容部の少なくとも側面部にはシボ加工が施されているものである。
【0010】
また、本発明によるお薬カレンダーは、複数回に渡り服用する薬剤をまとめて保管するお薬カレンダーであって、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が、他の収容部と分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成るカレンダー本体と、前記カレンダー本体中の各収容部の開口部を塞ぐために前記各収容部の外周部にそれぞれ粘着又は固定される蓋シールとを備え、前記蓋シールには、前記蓋シールの前記収容部の外周部と対向する部分中の前記収容部の開口部と所定距離だけ離れた部分に、粘着剤が存在しない掴み用端部が形成されており、前記各収容部の開口部の縁部は、前記各収容部の外周部中の前記掴み用端部と対向する部分が前記外周部中の他の部分よりも幅広となるような形状に形成されているものである。
【0011】
また、本発明によるお薬カレンダーは、複数回に渡り服用する薬剤をまとめて保管するお薬カレンダーであって、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が、他の収容部と分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成るカレンダー本体と、前記カレンダー本体中の各収容部の開口部を塞ぐために前記各収容部の外周部にそれぞれ粘着又は固定される蓋シールとを備え、前記各カレンダー本体には、前記各収容部の外周部中の前記各開口部と所定距離だけ離れた部分に、それぞれ切り欠きが形成されているものである。
【0012】
また、本発明によるお薬カレンダーは、複数回に渡り服用する薬剤をまとめて保管するお薬カレンダーであって、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が、他の収容部と分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成るカレンダー本体と、前記カレンダー本体中の各収容部の開口部を塞ぐために前記各収容部の外周部にそれぞれ粘着又は固定される蓋シールとを備え、前記各蓋シールには、前記各収容部の外周部中の前記各開口部と所定距離だけ離れた部分と対向する部分に、それぞれ切り欠きが形成されているものである。
【0013】
また、本発明によるお薬カレンダーは、複数回に渡り服用する薬剤をまとめて保管するお薬カレンダーであって、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が、他の収容部と分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成るカレンダー本体と、前記カレンダー本体中の各収容部の開口部を塞ぐために前記各収容部の外周部にそれぞれ粘着又は固定される蓋シールとを備え、前記各蓋シールには、前記各収容部の外周部中の前記各開口部と所定距離だけ離れた部分と対向する部分に、それぞれ、粘着剤が存在しない部分が形成されているものである。
【0014】
また、本発明によるお薬カレンダーは、複数回に渡り服用する薬剤をまとめて保管するお薬カレンダーであって、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が、他の収容部と分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成るカレンダー本体と、前記カレンダー本体中の各収容部の開口部を塞ぐために前記各収容部の外周部にそれぞれ粘着又は固定される蓋シールと、前記カレンダー本体の前記各収容部の開口部側と反対側の面に固定される薬剤貼付用シートであって、前記各収容部毎に、前記各収容部内に入れられない薬剤の収容体を粘着又は貼付できる粘着部が形成されている薬剤貼付用シートとを備えたものである。
【0015】
また、本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記各蓋シールは、他の複数の蓋シールと分離するための分離用切れ目を介して互いに連続するように配置されて成る蓋シールシートに備えられていてもよい。
【0016】
また、本発明によるお薬カレンダーにおいては、前記各収容部内に、前記一回服用分の複数種類の薬剤と共に、袋等の収容体に入れられた食用のゼリーが収納されていてもよい。
【0017】
また、本発明によるお薬カレンダーの作製用支持具は、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が互いに連続して配置されるように薄く柔らかい素材により形成されたカレンダー本体を含み、前記各収容部内に各開口部を介して1回に服用する薬剤が収容された後には前記収容部の外周部にそれぞれ粘着又は固定される蓋シールにより前記開口部が封止されるお薬カレンダーを作製するときに使用されるお薬カレンダーの作製用支持具であって、前記カレンダー本体と略同一又は類似形状の硬い支持プレートから成り、1回に服用する薬剤が前記各収容部内に収容されるとき、前記カレンダー本体を下方から支持するように、前記カレンダー本体が載置された状態で使用されるものである。
【0018】
また、本発明においては、前記お薬カレンダーの作製用支持具を構成する支持プレートは、透明素材により形成され且つシボ加工されていてもよい。
【0019】
また、本発明によるお薬カレンダーの保管用支持具は、複数回に渡り服用する薬剤をまとめて保管するお薬カレンダーの保管用支持具であって、開口部とその外周部を有し1回に服用する薬剤をそれぞれ収容する複数の収容部が連続して配置されるように形成されて成るカレンダー本体、及び前記各収容部毎の服薬の時間帯を表示したシートを収納する枠体と、前記枠体に外側から取り付けられる透明シートであって前記カレンダー本体及び各服薬の時間帯を表示したシートが前記枠体から外れないようにする透明シートとから成るものである。
【0020】
さらに、本発明によるお薬カレンダーの保管用支持具においては、前記枠体内に、内部を複数に区切るための複数の棒状体が備えられていてもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明において、前記蓋シールに、前記蓋シール中の前記収容部の外周部(前記収容部中の開口部を囲む鍔状部分)と対向するが前記収容部の開口部と所定距離だけ離れた部分に、粘着剤が存在しない掴み用端部と、この掴み用端部の近傍の位置に形成された開封用切れ目であって前記収容部の開口部に向かう開封用切れ目とを形成するようにしたときは、前記蓋シールを前記収容部から剥がし易くなり、また、前記開封用切れ目に沿って蓋シールの中間部分を切断したとき前記収容部の開口部の一部(例えば開口部全体の3分の1から3分の2程度の部分又は開口部の約半分)が前記蓋シールの一部に覆われたままの状態となるので、前記蓋シールを剥がす過程で前記収容部から外に薬剤が飛び出してこぼれ落ちてしまうなどの不都合を防止することができる。
【0022】
また、特に、前記お薬カレンダーにおいて、前記蓋シールを、前記開封用切れ目が延びる方向と略平行な方向に切れ易くそれ以外の方向には切れ難い樹脂シートを含む(例えば、そのような性質の樹脂シートと各服薬の時間帯などを印刷した紙シートと粘着用シートとを積層する)ようにしたときは、前記開封用切れ目の方向に沿って蓋シールの中間部分を切断する動作を、より安定的に行えるようになる。
【0023】
また、本発明において、前記各収容部の少なくとも側面部にシボ加工を施すようにしたときは、前記カレンダー本体の各収容部への薬剤の手撒き作業(調剤作業)の後に行われる調剤監査の補助としての画像監査を行う際に、例えばスキャナ又はカメラ等により、前記各収容部の下方から光を当てて前記各収容部内に収容された各一回服用分の薬剤の映像を取得するとき、前記下方からの光が前記側面部で前記各収容部内の薬剤の方向に反射することが前記シボ加工により抑えられるので、前記各収容部内の薬剤について鮮明な画像を取得することができ、それに基づいてより適正な画像監査を行うことができるようになる。
【0024】
また、本発明において、前記各収容部の開口部の縁部の形状を、前記各収容部の外周部(開口部を囲む鍔状部分)中の一部が他の部分よりも幅広となるような平面形状(例えば平面5角形状など)に形成するようにしたときは、前記外周部中に、前記蓋シールを剥がすときの掴み用端部(剥がすときの取っ掛かりとなる端部)を形成するための領域(粘着剤を付けない領域)を、十分に確保できるようになる。
【0025】
また、本発明において、前記カレンダー本体の各収容部の外周部中の一部(前記各開口部と所定距離だけ離れた部分)に、それぞれ、切り欠きを形成するようにしたときは、前記蓋シール中の前記切り欠き(前記各収容部の外周部の一部)と対向する部分が、前記各収容部の外周部に固定されていない部分となるので、当該部分を、患者が前記蓋シールを前記各収容部から引き剥がすときの掴み部(取っ掛かり)とすることができる。
【0026】
また、本発明において、前記蓋シール中の前記各収容部の外周部中の前記各開口部と所定距離だけ離れた部分と対向する部分に、それぞれ、切り欠きを形成するようにしたときは、前記カレンダー本体中の前記切り欠き(前記蓋シール中の一部)と対向する部分が、前記蓋シールが固定されていない部分となるので、当該部分を、患者が前記蓋シールを前記収容部から引き剥がすときの取っ掛かりとなる部分とすることができる。
【0027】
また、本発明において、前記蓋シール中の前記各収容部の外周部中の前記各開口部と所定距離だけ離れた部分と対向する部分に、それぞれ、粘着剤が存在しない部分を形成するようにしたときは、前記蓋シール中の前記各収容部の外周部と対向する部分の一部が、前記カレンダー本体中の前記各収容部の外周部の一部に固定されないことになるので、当該一部を、患者が前記蓋シールを前記収容部から引き剥がすときの掴み部(取っ掛かり)とすることができる。
【0028】
また、本発明において、前記カレンダー本体の前記蓋シールが配置された開口部側と反対側の面(前記各収容部の裏面)に固定される薬剤貼付用シートであって、前記各収容部毎に、前記各収容部内に入れられない薬剤の収容体を粘着又は貼付できる粘着部が形成されている薬剤貼付用シートを備えるようにしたときは、前記カレンダー本体の前記各収容部の裏面に、前記各収容部内に入れられない薬剤の収容体(例えば散薬を収納した比較的大きな袋)などを貼り付けることができるので、当該患者の各一回服用分に含まれるのに前記お薬カレンダー中の各収容部内に収容できない薬剤の取り扱いを容易にすることができる。
【0029】
また、本発明において、前記各収容部内に、前記一回服用分の複数種類の薬剤と共に袋等の収容体に入れられた食用のゼリーを収納するようにしたときは、患者は、各一回服用分の複数種類の薬剤を前記ゼリーと一緒に飲み込むことができるので、各一回服用分の複数種類の薬剤を容易に飲むことができる。
【0030】
また、本発明に係るお薬カレンダーの作製用支持具において、カレンダー本体を薄く柔らかい素材により形成し、このカレンダー本体中の各収容部内に各一回服用分の薬剤を収容するとき(例えば手撒き作業時)、前記カレンダー本体をこれと略同一又は類似形状の硬い支持プレート上に配置された状態で使用するようにしたときは、前記柔らかいカレンダー本体が前記硬い支持プレートにより下方から支持されるので、前記手撒き作業などを効率的に行うことができる。
【0031】
また、本発明に係るお薬カレンダーの作製用支持具において、前記支持プレートを、前記カレンダー本体と共に、透明素材により形成するようにしたときは、前記カレンダー本体を前記支持プレートで支持した状態のまま、調剤監査の補助としての画像監査を行うために前記各収容部内の薬剤の映像を取得する際に、前記支持プレートの下方からスキャンすることによっても、前記各収容部内の薬剤の映像を取得できるようになる。
【0032】
また、本発明に係るお薬カレンダーの作製用支持具において、前記カレンダー本体と前記支持プレートを透明素材により形成し且つ前記支持プレートにシボ加工を施すようにしたときは、前記カレンダー本体を前記支持プレートで支持した状態のまま、調剤監査の補助としての画像監査を行うために、前記支持プレートの下方に設置したスキャナ又はカメラ等により前記各収容部内の薬剤の映像を取得するとき、前記スキャナ等からの照射光が前記支持プレートを介して前記各収容部内の薬剤の方向に反射することが前記シボ加工により防止されるので、前記各収容部内の薬剤の鮮明な画像を取得することができ、そのようにして取得した鮮明な画像に基づいて適正な画像監査を行うことができるようになる。
【0033】
また、本発明に係るお薬カレンダーの保管用支持具において、お薬カレンダーを、前記カレンダー本体及び各服薬の時間帯等を表示したシートを枠体内に収容し透明シートで前記枠体から外れないように配置、構成したときは、各蓋シールを貼り付ける作業、又は各蓋シールを連続的に配置した蓋シールシートの製作などが不要になるので、お薬カレンダー全体の製造コストを大幅に低減することができる。
【0034】
さらに、本発明に係るお薬カレンダーの保管用支持具において、前記枠体の外周の内部に複数の棒状体を配置して、前記枠体の内部を複数の空間に区画するようにしたときは、前記カレンダー本体を前記枠体内に配置するとき、前記カレンダー本体中の各収容部が前記区画された各空間内に入り込むようにすることができるので、前記カレンダー本体をより安定的に配置・支持できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の実施形態1に係るお薬カレンダー及びその作製用支持具を説明するための斜視図である。
図2】本実施形態1におけるカレンダー本体を示す斜視図である。
図3】(a)は本実施形態1におけるカレンダー本体を示す平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
図4】本実施形態1における蓋シールシートを示す斜視図である。
図5】(a)は蓋シールシートがカレンダー本体に貼り付けられた状態における蓋シールシートの一部を表面側から見たときの図、(b)は蓋シールシートがカレンダー本体に貼り付けられた状態におけるカレンダー本体の一部を裏面側(収容部の凹部の底部側)から見たときの図である。
図6】(a)は他の収容部から分離した後の収容部を表側(蓋シール側)から示す斜視図、(b)はそれを裏側(凹部の底部側)から示す斜視図である。
図7】(a)は本実施形態1のお薬カレンダーを患者が各服薬の時間帯毎に各収容部を一つずつ分離して服用している途中の状態を表側(蓋シール側)から示す斜視図、(b)はそれを裏側(各収容部の凹部の底部側)から示す斜視図である。
図8】本実施形態1のカレンダー本体から1つの収容部を分離し、その中に収容された一回服用分の薬剤を取り出す動作の一例を説明するための図である。
図9】本実施形態1のカレンダー本体から1つの収容部を分離し、その中に収容された一回服用分の薬剤を取り出す動作の一例を説明するための図である。
図10】本実施形態1のお薬カレンダーを使用した薬剤の手撒き作業後の調剤監査(画像による調剤監査支援を含む)を説明するための図である。
図11】本発明の実施形態2に係るお薬カレンダーを説明するための図である。
図12】本発明の実施形態3に係るお薬カレンダーを説明するための図である。
図13】本発明の実施形態4に係るお薬カレンダーを説明するための図である。
図14】本発明の実施形態5に係るお薬カレンダーを説明するための図である。
図15】本発明の実施形態6に係るお薬カレンダーの保管用支持具を説明するための図である。
図16】本実施形態6に係るお薬カレンダーの保管用支持具を説明するための図である。である。
図17】本発明の実施形態7に係るお薬カレンダーの保管用支持具を説明するための図である。
図18】本実施形態7に係るお薬カレンダーの保管用支持具を説明するための図である。
図19】本実施形態7に係るお薬カレンダーの保管用支持具を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明の実施形態1に係るお薬カレンダー及びその作製用支持具を説明するための斜視図、図2はカレンダー本体の斜視図、図3(a)はカレンダー本体の平面図、図3(b)はその正面図、図3(c)はその側面図、図4は本実施形態1における蓋シールシートを示す斜視図、図5(a)は蓋シールシート2がカレンダー本体1に貼り付けられた状態における蓋シールシート2の一部を表面側から見たときの図、図5(b)は蓋シールシート2がカレンダー本体1に貼り付けられた状態におけるカレンダー本体1の一部を裏面側(各収容部の凹部の底部側)から見たときの図、図6(a)は他の収容部から分離した後の1つの収容部を表側(蓋シール側)から示す斜視図、図6(b)はその収容部を裏側(凹部の底部側)から示す斜視図である。
【0037】
図1において、1はカレンダー本体(トレイ)、2は前記カレンダー本体1の患者から見たときの表側(患者側)に貼り付けられる蓋シールシート、3は前記カレンダー本体1の各収容部内に一回服用分の薬剤をそれぞれ収容させる手撒き作業時などにおいて前記カレンダー本体1を載置し支持するために使用される支持プレートである。
【0038】
まず、本実施形態1におけるカレンダー本体1の構成を、図1(b)、図2図3図5及び図6などを参照して説明する。カレンダー本体1は、図3などに示すように、患者の一回服用分の薬剤をそれぞれ収容する複数の各収容部11が、図示の例では縦方向に7行(月曜日から日曜日までの計7日分)及び横方向に4列(朝、昼、夕、及び就寝前の計4個の服薬時間帯)の格子状に並ぶように、接続部12を介して、連続的に形成されている。なお、前記接続部12は、前記各収容部11が他の複数の収容部11と(後述する分離用切れ目12aにより)分離された後は、前記各収容部11の開口部14(の縁部14a)と連続する外周部15(蓋シール21が粘着・固定される鍔状の部分)となる部分である。
【0039】
前記各収容部11は、図3などに示すように、各一回服用分の薬剤が収容される凹部13、各一回服用分の薬剤を前記凹部13と外部との間で出し入れ可能とする開口部14、及び前記開口部14の縁部14a(図5参照)と連続する鍔状の外周部15(各収容部11が他の複数の収容部11と分離される前は、各収容部11を互いに繋ぐ接続部12となっている部分)とから構成されている。また、前記凹部13は、底部13a及び側部13bより構成されている。また、前記凹部13及び開口部14は、図1(b)、図2及び図3などに示すように、その平面が略五角形となるように形成されている。
【0040】
また、前記接続部12の中央部分には、前記各収容部11を互いに分離するためのミシン目などの分離用切れ目12aが形成されている。前記分離用切れ目12aは、図2及び図3(b)などに示すように、カレンダー本体1の全体に格子状に形成されている。
【0041】
次に、本実施形態1における蓋シールシート2の構成を、図1(a)、図4図5及び図6などを参照して説明する。前記蓋シールシート2は、前記各収容部11の開口部14を塞ぐための各蓋シール21が、ミシン目などの分離用切れ目22を介して連続的に形成されて成る1枚のシートである。前記各蓋シール21は、前記各収容部11とそれぞれ対向するように、すなわち図示の例では縦方向に7行(月曜日から日曜日までの計7日分)及び横方向に4列(朝、昼、夕、及び就寝前の計4個の服薬時間帯)の格子状に配置されるように、形成されている。図4及び図5(a)などに示すように、前記各蓋シール21の表面には、対応する患者の服薬管理に資するように、各服薬の日時及び時間帯、患者のIDなどを示す記号(例えばバーコード)などが印刷されている。
【0042】
また、前記蓋シールシート2は、(i)各服薬の日時及び時間帯などが印刷された紙製シート、(ii)全体が一方向すなわち図4では前記各収容部11の開口部14(平面が横長の略五角形状の開口部14)の略中央部分を縦断するような縦方向に切れ易くそれ以外の方向には切れ難いように繊維が練り込まれた樹脂シート、及び(iii)前記接続部12(前記各収容部11が前記切れ目12aにより前記カレンダー本体1から分離された後は、当該各収容部11の開口部14の縁部14aと連続する鍔状の外周部15となる部分)と対向する部分が粘着部(粘着剤が付着されている部分)となるように形成された粘着シートが、上記の順に積層されて構成されている。
【0043】
前述のように、前記蓋シールシート2において、前記各蓋シール21の裏面側(カレンダー本体1に対向又は当接する側)の、前記各収容部11の外周部15と対向する部分は、粘着剤が付着された粘着部となっている。よって、前記各収容部11内に一回服用分の薬剤が収容された後に、前記カレンダー本体1に前記蓋シールシート2が貼り付けられると、前記各蓋シール21中の前記粘着部が前記各収容部11中の前記外周部15に粘着・固定され、その結果、前記各収容部11の開口部14が前記蓋シール21により封止される。なお、この場合でも、前記蓋シール21中の裏面側の前記開口部14と対向する部分には粘着剤は付着されていないので、前記収容部11内の薬剤が蓋シール21の粘着部に粘着してしまう恐れはない。
【0044】
また、本実施形態1では、図5に示すように、前記蓋シールシート2の各蓋シール21中の一つの隅(図5(a)では図示左下の隅)の略三角形状の端部(図5(a)及び(b)において斜線で示す部分21a)の裏面(前記カレンダー本体1と対向する側の面)は、粘着剤が付着されていない部分となっている。このように粘着剤が付着されていない前記略三角形状の端部21aは、患者が前記蓋シール21を前記収容部11から引き剥がすときの掴み部21a(取っ掛かり)となる部分である。
【0045】
また本実施形態1では、図1~6などに関して前述したように、前記各収容部11は、平面略5角形状に形成されている。このように、前記各収容部11の平面を略5角形状に形成したのは、前記各収容部11の外周部15中の一部(図5(b)などにおいて前記収容部11の開口部14の縁部14a中の開口部14の長手方向(同図において横方向)に対して斜めに形成されている部分14bの外側領域)を他の部分よりも幅広に形成するようにして、前記外周部15中に、前記の粘着剤が付着されていない掴み部21aを形成するためのスペース(図6(b)の幅広部15a参照)を十分に確保できるようにするためである。
【0046】
また、本実施形態1では、図5(a)及び図6(a)に示すように、前記蓋シールシート2の各蓋シール21中の前記三角形状の掴み部21aの各蓋シール21における中央側の近傍の位置(前記開口部14の長手方向の図示左側端部から前記開口部14の長手方向全体の4分の1から4分の3までの間の任意の距離だけ離れた位置)に、前記各蓋シール21の図示下端部から前記開口部14に向かうように図示上方向に延びる(但し前記開口部14までは到達しないように延びる)切れ目23が、形成されている。
【0047】
また、本実施形態1では、前記カレンダー本体1の裏面側の全体に、シボ加工が施されている。このシボ加工は、後述のように、前記各収容部11内の薬剤の画像を鮮明に取得し、当該画像を利用した調剤監査支援(画像監査)をより適正に行うためのものである。なお、前記シボ加工は、本実施形態1では前述のようにカレンダー本体1の裏面側の全体に渡って行われているが、本発明においては、カレンダー本体1の裏面又は表面の全体に渡って行う必要はなく、カレンダー本体1の裏面又は表面中の前記凹部13の側部13bだけ行う(前記凹部13の底部13a、及び前記外周部15などには行わない)ようにしてもよい。
【0048】
次に、本実施形態1の動作を説明する。図7は患者が本実施形態1に係るお薬カレンダーから各服薬の時間帯毎に各収容部11を一つずつ分離して使用している途中の状態を示す図で、(a)はその表側(蓋シール21側)から見た斜視図、(b)はその裏側(各収容部11の凹部13の底部13a側)から見た斜視図である。この図7に示すように、本実施形態1では、前記各蓋シール21の表面に各服薬の日時及び時間帯が印刷されているので、患者は、前記印刷された内容を見て、各回の服薬の時間帯に対応する収容部11だけを、前記カレンダー本体1に形成された切れ目12a(図3(b)、図7(b)など参照)を利用して、前記カレンダー本体1から分離する。なお、このとき、前記蓋シールシート2にも、前記切れ目12aと対向する位置に切れ目22(図4図5(a)、図7(a)など参照)が形成されているので、或る一つの収容部11を前記カレンダー本体1から分離するとき、同時に、当該収容部11の開口部14をシールしている蓋シール21も前記蓋シールシート2から容易に分離される。
【0049】
次に、患者が、前記カレンダー本体1(及び蓋シールシート2)から1つの収容部11(及び蓋シール21)を分離し、その中に収容された一回服用分の薬剤を取り出すときの動作を、図8,9を参照して説明する。患者は、まず、前記蓋シール21中の粘着剤が付着されていない掴み部21a(前記外周部15中の一隅部に在る幅広部15aと対向する部分)を指で掴み、上方に引き上げる(図8(a)参照)。すると、前記蓋シール21中において、前記掴み部21aの近傍(図示右側)の端部に形成された切れ目23から図示上方向に亀裂24が発生する(図8(b)参照)。さらに患者が前記掴み部21aを上方に引き上げると、前記亀裂24が更に進行して(図9(a)参照)、前記収容部11の開口部14の図示左半分(又は前記開口部14の図示左側端部から同開口部14の長手方向全体の約3分の1から約3分の2くらいの範囲内の部分)が、蓋シール21が剥がされた状態となる(図9(b)参照)。
【0050】
図9(b)に示すように、前記収容部11の開口部14の一部について蓋シール21が剥がされた状態になったら、患者は、前記収容部11(凹部13)内から薬剤を取り出して服用する。患者が前記収容部11(凹部13)内から薬剤を取り出すとき、図9(b)に示すように、前記開口部14の一部(例えば図示の右半分以上の部分)には蓋シール21の一部が覆ったままの状態であるため、これにより、前記収容部11(凹部13)内の薬剤が誤って前記開口部14から零れ落ちてしまうことが防止される。
【0051】
次に、本実施形態1のお薬カレンダーを使用した薬剤の手撒き作業、及び調剤監査(画像による調剤監査の支援を含む)などについて、説明する。本実施形態1では、前記カレンダー本体1が薄く柔らかいシートにより形成されているため、このカレンダー本体1を支持するための硬い支持プレート3(図1(c)参照)を予め用意している。前記支持プレート3は、前記カレンダー本体1と略同一又は類似の形状に形成されている。
【0052】
薬剤師は、前記カレンダー本体1の各収容部11内に患者の各一回服用分に係る薬剤をそれぞれ収容させる手撒き作業等を行うに当たっては、まず前記カレンダー本体1をこの支持プレート3の上に載せて支持し、その上で、前記手撒き作業等を行う。
【0053】
前記手撒き作業等の調剤作業が終わったら、他の薬剤師が調剤監査を行うが、その際、調剤監査を支援するための画像監査を行う。この画像監査は、前記カレンダー本体1の各収容部11内に収容された薬剤の画像をカメラ又はスキャナ等で取得し、この画像に基づいて各収容部11内の薬剤の形状、色、銘柄及び個数などの情報を取得し、それらの各情報が患者が持参した処方箋の情報と適合しているかどうかを画像認識及び判定プログラムにより判定するものである。図10は、このような画像監査の一例を示す図で、図10(a)は前記各収容部11内の薬剤の画像を取得する前の前記カレンダー本体1とパソコン33の画面、図10(b)は前記各収容部11内の薬剤の画像を取得したときの前記カレンダー本体1とパソコン33の画面を示す図である。
【0054】
本実施形態1では、前記カレンダー本体1及び前記支持プレート3の双方ともが透明素材により形成されている。そのため、本実施形態1によれば、前記カレンダー本体1を前記支持プレート3の上に載置したまま、前記支持プレート3の下方に配置されたスキャナにより、前記カレンダー本体1の各収容部11内の薬剤の画像を取得することができる。
【0055】
さらに本実施形態1では、前記支持プレート3の全体、及び前記カレンダー本体1中の少なくとも各収容部11中の凹部の側部13b(図3(a)及び(c)など参照)がシボ加工されている。このシボ加工により、前記下方に配置されたスキャナからの照射光が前記支持プレート3及び前記各収容部11中の凹部13の側部13bに当たって前記各収容部11の凹部13内の薬剤の方向に反射することがなくなるので前記各収容部11の凹部13内の薬剤の鮮明な画像を取得することができ、そのような鮮明な画像に基づいて適正な画像監査(調剤監査の支援のための画像監査)を行うことができる。
【0056】
前記画像監査を含む調剤監査が行われたら、薬剤師は、前記支持プレート3に支持されている前記カレンダー本体1の上に、前記蓋シールシート2を載せて、前記蓋シールシート2中の粘着部(粘着剤が付着された部分)を、前記カレンダー本体1中の各収容部11の開口部の周囲の外周部15に粘着、固定させる。これにより前記各収容部11の開口部14がシールされる。
【0057】
なお図1において、31は前記支持プレート3の上方に形成された位置決めピン32を挿入する挿入穴である。前記位置決めピン32は、前記支持プレート3の上に配置されるカレンダー本体1の上方の挿入穴17にも挿通され、さらに、前記カレンダー本体1の上に貼り付けられる蓋シールシート2の上方の挿入穴27にも挿通される。
【0058】
以上のように、本実施形態1においては、前記蓋シールシート2中の各蓋シール21の下端部に、粘着剤が存在しない掴み部21aと、この掴み部21aの近傍の開封用切れ目23(前記収容部11の開口部14に向かって延びるが前記開口部14までは到達しない切れ目23。図6(a)など参照)を形成するようにしたので、患者が前記蓋シール21を前記収容部11の外周部15から引き剥がす動作を容易に行えるようになると共に、前記開封用切れ目23に沿って蓋シール21の中間部分を切断したとき、前記収容部11の開口部14の一部(例えば開口部14中の3分の2又は2分の1の領域)が前記蓋シール21の一部に覆われたままの状態となるため、前記蓋シール21を引き剥がす過程で前記収容部11から薬剤が飛び出してこぼれ落ちてしまうなどの不都合を、有効に防止することができる。
【0059】
また、本実施形態1では、前記蓋シール21を、前記開封用切れ目23が延びる方向と略平行な方向に切れ易くそれ以外の方向には切れ難い樹脂シートを含む(そのような性質の樹脂シートを各服薬の時間帯などを印刷した紙シート及び粘着層を有する紙シートの間に積層する)ようにしたので、患者は、前記開封用切れ目23の方向に沿って蓋シール21の中間部分を切断する動作をより安定的に行えるようになる。
【0060】
また、本実施形態1においては、前記各収容部11の凹部13の少なくとも側部13bにシボ加工を施すようにしたので、前記カレンダー本体1の各収容部11への薬剤の手撒き作業等の調剤作業後に、調剤監査の補助としての画像監査を行う際に、例えばスキャナ又はカメラ等により、前記各収容部11内に収容された各一回服用分の薬剤の映像を下方から光を照射して取得するとき、前記各収容部11内の薬剤の方向に光が反射することが前記シボ加工により抑えられるようになるので、前記各薬剤についてより鮮明な映像を取得することができ、それを基により適正な画像監査を行うことができるようになる。
【0061】
また、本実施形態1において、前記各収容部11の開口部14の縁部14a(図5(b)など参照)の平面形状を、前記外周部15中の一部が他の部分よりも幅広となるような略5角形状に形成したので、前記外周部15中に、蓋シール21を剥がすときの掴み部21a(剥がすときの取っ掛かりとなる端部)を形成するために必要な粘着剤が存在しない領域を、十分に確保できるようになる。
【0062】
また、本実施形態1では、前記カレンダー本体1を薄く柔らかい素材により形成し、前記カレンダー本体1中の各収容部11内に各一回服用分の薬剤を収容する手撒き作業時などに、前記カレンダー本体1をこれと略同一又は類似形状の硬い支持プレート3上に配置して使用するようにしたときは、前記柔らかいカレンダー本体1が前記硬い支持プレート3により下方から支持されるので、手撒き作業等を効率的に行うことができる。
【0063】
また、本実施形態1では、前記カレンダー本体1と前記支持プレート3とを透明素材により形成したので、前記カレンダー本体1を前記支持プレート3で支持した状態のまま、調剤監査の補助としての画像監査を行うために前記各収容部11内の薬剤の映像を取得する際に、前記支持プレート3の下方からスキャン等することにより、前記各収容部11内の薬剤の映像を取得できるようになる。
【0064】
また、本実施形態1では、前記カレンダー本体1と前記支持プレート3を透明素材により形成するだけでなく、前記支持プレート3全体と前記カレンダー本体1中の少なくとも各収容部11の凹部13の側部13bとにシボ加工を施すようにしたので、前記カレンダー本体1を前記支持プレート3で支持した状態のまま、調剤監査の補助としての画像監査を行うために前記支持プレート3の下方に設置したスキャナ等により前記各収容部11内の薬剤の映像を取得するとき、前記スキャナ等からの照射光が前記各収容部11内の薬剤の方向に反射することが前記シボ加工により防止されるので、前記各収容部11内の薬剤の鮮明な画像を取得することができ、そのようにして取得した鮮明な画像に基づいて適正な画像監査を行うことができるようになる。
【0065】
また、本実施形態1では、図示していないが、前記各収容部11内に、各一回服用分の複数種類の薬剤と共に袋等の収容体に入れられた食用のゼリー(図示省略)を一緒に収納するようにしている。よって、本実施形態1においては、患者は、各一回服用分の複数種類の薬剤を前記ゼリーと一緒に飲み込むことができるので、各一回服用分の複数種類の薬剤を容易に飲むことができるようになる。
【0066】
〔第2の実施形態〕
次に本発明の実施形態2に係るお薬カレンダーを図11を参照して説明する。本実施形態2は前記実施形態1と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。本実施形態2においては、カレンダー本体41の各収容部11中の外周部15の図示左下隅の端部(前記各収容部11の各開口部14の近傍部分であって前記各開口部14と所定距離だけ離れた部分)に、それぞれ、切り欠き42(図11の例では略三角形状の切り欠き)が形成されている。
【0067】
したがって、本実施形態2では、前記蓋シール21中の前記切り欠き42と対向する部分は、前記各収容部11の外周部15に粘着されていない部分となる。よって、本実施形態2によれば、患者は、前記蓋シール21中の前記切り欠き42と対向する部分、すなわち前記蓋シール21中の前記各収容部11の外周部15に粘着されていない部分を、前記蓋シール21を前記各収容部11から引き剥がすときの掴み部(引き剥がすときの取っ掛かり)とすることができるので、患者が前記蓋シール21を前記収容部11から引き剥がす作業を容易化できるようになる。なお、これ以外の本実施形態2による効果は、前記実施形態1の効果と同様である。
【0068】
〔第3の実施形態〕
次に本発明の実施形態3に係るお薬カレンダーを図12を参照して説明する。本実施形態3は前記実施形態1と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。本実施形態3においては、蓋シールシート51中の各蓋シール21中の図示左下隅の端部に、それぞれ、切り欠き52(図12の例では略三角形状の切り欠き)が形成されている。前記切り欠き52は、前記蓋シール21による各収容部11の開口部14(図3など参照)のシールを阻害しないように、前記蓋シール21中の前記各収容部11の外周部15に対向する部分であるが前記各収容部11の開口部14には対向しない部分に、形成されている。
【0069】
このように、本実施形態3では、前記各収容部11の外周部15中の前記切り欠き52と対向する部分は、前記蓋シール21が粘着されていない部分となる。よって、本実施形態3によれば、患者は、前記各収容部11の外周部15中の前記切り欠き52と対向する部分、すなわち前記各収容部11の外周部15中の前記蓋シール21が粘着されていない部分を、患者が前記蓋シール21を前記各収容部11から引き剥がすときの取っ掛かりとなる部分とすることができるので、患者が前記蓋シール21を前記収容部11から引き剥がす作業を容易化できるようになる。なお、これ以外の本実施形態3による効果は、前記実施形態1の効果と同様である。
【0070】
〔第4の実施形態〕
次に本発明の実施形態4に係るお薬カレンダーを図13を参照して説明する。本実施形態4は前記実施形態1と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。本実施形態4においては、蓋シールシート61中の各蓋シール21中の図示左下隅の端部に、それぞれ、裏側に粘着剤が付着されていない部分62(図13の例では略三角形状の部分)が形成されている。前記の裏側に粘着剤が付着されていない部分62は、前記蓋シール21による前記各収容部11の開口部14のシールを阻害しないように、前記蓋シール21中の前記各収容部11の外周部15に対向する部分であるが前記開口部14には対向しない部分に、形成されている。
【0071】
このように、本実施形態4では、前記蓋シールシート61から分離される前記各蓋シール21中の前記の裏側に粘着剤が付着されていない部分62は、前記各収容部11の外周部15と粘着、固定されていない部分(自由端)となる。よって、本実施形態4によれば、患者は、前記蓋シール21中の前記各収容部11の外周部15と粘着、固定していない部分(自由端)を、患者が前記蓋シール21を前記各収容部11から引き剥がすときの掴み部(引き剥がすときの取っ掛かり)とすることができるので、患者が前記蓋シール21を前記収容部11から引き剥がす作業を容易化できるようになる。なおこれ以外の本実施形態4による効果は、前記実施形態1の効果と同様である。
【0072】
〔第5の実施形態〕
次に本発明の実施形態5に係るお薬カレンダーを図14を参照して説明する。本実施形態5は前記実施形態1と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。本実施形態5においては、カレンダー本体71の開口部側(蓋シールシート2(図1など参照)に対向する側)と反対側の面(各収容部11の裏面)に、薬剤貼付用シート72が粘着、固定されている。前記薬剤貼付用シート72には、前記各収容部11に対向する各部分毎に、他の部分と別個に剥がすことができるシール(図示省略。このシールを剥がすと前記薬剤貼付用シート72に形成されている粘着部が露出される)が備えられている。また前記薬剤貼付用シート72には、前記各収容部11相互間の分離用切れ目12a(図3(b)など参照)と対向する位置に、同様の分離用切れ目(図示省略)が形成されている。
【0073】
本実施形態5では、薬剤師は、前記各部分のシールを剥がして粘着部(粘着剤が付着された部分)を露出させて、当該粘着部に、前記各収容部11内に入れられない薬剤(例えば比較的大きな袋に収納された散薬)の収容体73を、各収容部11毎にそれぞれ粘着、貼付させることができる。よって、本実施形態5によれば、前記カレンダー本体71の前記各収容部11の裏面側に、前記各収容部11内に入れられない比較的大きな収容体73(散薬などを収容した収容体73)を、前記各収容部11毎に貼り付けることができるので、患者の各一回服用分の薬剤に含まれているにもかかわらず前記お薬カレンダー中の各収容部11内に収容できない薬剤の取り扱いを、より容易にすることができる。なお、これ以外の本実施形態5による効果は、前記実施形態1の効果と同様である。
【0074】
〔第6の実施形態〕
次に本発明の実施形態6に係るお薬カレンダーの保管用支持具を図15,16を参照して説明する。本実施形態6において、特にお薬カレンダーについては前記実施形態1と基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。本実施形態6によるお薬カレンダーは、図15に示すように、複数の収容部が縦方向及び横方向に格子状に配置されたカレンダー本体(お薬シート)81とその表側(患者側)に配置される各服薬毎の日時等を記載した服薬日時シート84(図1の蓋シールシート2と印刷内容は同じであるが粘着部すなわちシール部を有していないシート)とが、図示上方の透明板(アクリル板)82と図示下方の枠体(枠組み)83との間に挟み込まれた状態で使用される。
【0075】
前記透明板82と前記枠体(枠組み)83とは、例えば磁石(薄いマグネットシート)などにより互いに固定される。前記枠体(枠組み)83には、壁掛け用金具83aが備えられている。前記枠体(枠組み)83は、図16に示すように、矩形状の枠の内部は空洞に形成されている。
【0076】
次に本実施形態6の使用方法を説明する。調剤薬局は、最初の調剤のときは、患者側に対し、前記の透明板82と枠体83とカレンダー本体81と服薬日時シート84との全てを渡すが、透明板82と枠体83は消耗品ではないので、次回の2回目以降の調剤からは、調剤薬局は、患者側に対し、カレンダー本体81と服薬日時シート84のみを渡す。
【0077】
患者側は、2回目以降の調剤からは、調剤薬局から渡されたカレンダー本体81と服薬日時シート84を、自分で透明板82と枠体83の間に図15に示すように挟み込んで、透明板82と枠体83を磁石等で固定する。各服薬時になると、患者は、該当する日時の収容部をその凹部の底部側から(すなわち前記枠体83の空洞部側から)カッターなどの所定の用具で裂くなどして開いて、内部の一回服用分の薬剤を取り出して服用する。
【0078】
以上ように、本実施形態6によれば、調剤薬局側は、2回目以降の調剤のときは、カレンダー本体81と粘着部(シール部)のない服薬日時シート84のみを患者側に渡せばよいので、お薬カレンダーを低コストで患者側に提供することができる。なお、これ以外の本実施形態6による効果は、前記実施形態1の効果と同様である。
【0079】
〔第7の実施形態〕
次に本発明の実施形態7に係るお薬カレンダーの保管用支持具を図17~19を参照して説明する。本実施形態7は前記実施形態1及び実施形態6などと基本的構成は同一であるので、以下では異なる部分についてのみ説明する。本実施形態7によるお薬カレンダーは、図17に示すように、複数の収容部が縦方向及び横方向に格子状に配置されたカレンダー本体(お薬シート)81とその表側(患者側)に配置される各服薬毎の日時等を記載した服薬日時シート84(図1の蓋シールシート2と印刷内容は同じであるが粘着部すなわちシール部を有していないシート)とが、図示上方の透明板(アクリル板)82と図示下方の枠体(枠組み)93との間に挟まれた状態で使用される。
【0080】
本実施形態7では、前記枠体(枠組み)93は、図17~19に示すように、外周枠の内部に図示横方向の棒状体(格子)が複数個、図示の例では6個配置され、この6個の横方向の棒状体(格子)により、前記枠体(枠組み)93の外周枠の内部に計7個(1週間分)の長方形状の空洞部が、図示縦方向に並ぶように形成されている。その結果、本実施形態7では、前記カレンダー本体1を前記枠体(枠組み)93の中に配置すると、前記カレンダー本体1中の各収容部(上下方向に計7行)の各横一列分が、前記枠体(枠組み)93の外周枠内の計7個の長方形状の空洞部の中にそれぞれ入り込み、前記カレンダー本体1が前記枠体(枠組み)93中において安定的に配置・支持されるようになる。このような枠体(枠組み)93を使用する点を除くと、本実施形態7の構成及び作用効果は前記実施形態6と同様である。
【0081】
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明は前記の各実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記各実施形態1~5においては、前記各収容部11の開口部14を塞ぐために、前記各収容部11の外周部15にそれぞれ粘着又は固定される複数の蓋シール21が他の蓋シール21と互いに(分離用切れ目22を介して)連続するように形成された蓋シールシート2を前記カレンダー本体1の全体に貼り付けるようしたが、本発明では、前記蓋シールシート2を使用しないで、前記カレンダー本体1中の各収容部11の外周部15に対して個々の蓋シールをそれぞれ直接に粘着、固定させるようにしてもよい。また、前記各実施形態1~7において、各服薬日時等を印刷したシート(前記実施形態1~5の蓋シールシート2、前記実施形態6,7の服薬日時シート84など)は、不透明のシートであることを想定して説明したが、例えばパラフィン紙などの透明又は半透明のシートに各服薬日時等を印刷したものであってもよい。このような各服薬日時等を印刷した透明又は半透明のシートを使用する場合は、患者が前記各服薬日時等を印刷した透明又は半透明のシートを通して前記各収容部11内の薬剤を視認することなどができるなどの利点が得られるようになる。
【符号の説明】
【0082】
1,41,71,81 カレンダー本体
2,51,61 蓋シールシート
3 支持プレート
11 収容部
12 接続部
12a 分離用切れ目
13 凹部
13a 凹部の底部
13b 凹部の側部
14 開口部
14a 開口部の縁部
14b 開口部の縁部中の斜めに形成されている部分
15 外周部
15a 幅広部
17,27,31 挿入穴
21 蓋シール
21a 掴み部(略三角形状の端部)
22 分離用切れ目
23 開封用切れ目
24 亀裂
32 ピン
33 パソコン
62 蓋シールシート中の粘着部が存在していない部分
72 薬剤貼付用シート
82 透明板
83,93 枠体(枠組み)
83a,93a 取付金具
84 服薬日時シート
93b 棒状体
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