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特許7049101ビークルが追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立するシステム及び方法
<図1>
  • 特許-ビークルが追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立するシステム及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-29
(45)【発行日】2022-04-06
(54)【発明の名称】ビークルが追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立するシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G05D 1/10 20060101AFI20220330BHJP
   G08G 5/04 20060101ALI20220330BHJP
   B64C 13/18 20060101ALI20220330BHJP
   B64D 47/08 20060101ALN20220330BHJP
【FI】
G05D1/10
G08G5/04 A
B64C13/18 C
B64D47/08
【請求項の数】 7
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2017231458
(22)【出願日】2017-12-01
(65)【公開番号】P2018173934
(43)【公開日】2018-11-08
【審査請求日】2020-11-27
(31)【優先権主張番号】15/381,342
(32)【優先日】2016-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513075180
【氏名又は名称】インサイツ インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】リースディク, ロルフ
【審査官】堀内 亮吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-068764(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0092258(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05D 1/00-1/12
G08G 5/04
B64C 13/18
B64D 47/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機(102)が追うターゲット(160)に隣接したフライトパターン(164)を確立する方法(300)であって、
ターゲットまでのスタンドオフ距離(168)を決定すること(302)であって、前記スタンドオフ距離は、前記フライトパターンに沿ったある点における前記ターゲットからの距離を示す、スタンドオフ距離(168)を決定すること(302)と、
前記ターゲットの周りの前記フライトパターン(164)のカバレージ(170)の角度を決定すること(306)と、
前記ターゲット(160)に対して前記フライトパターン(164)の配向(166)を決定すること(310)と、
前記スタンドオフ距離、前記カバレージの角度、および前記配向に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式の前記フライトパターンを生成すること(304)と
を含み、
前記レムニスケートの前記螺獅線変換の形式の前記フライトパターン(164)を生成すること(304)は、前記フライトパターンを平坦化された8の字形パターン(162)に類似して生成することを含む、方法(300)。
【請求項2】
前記ターゲット(160)に対して前記フライトパターン(164)の前記配向(166)を決定すること(310)は、
前記ターゲットに対して太陽側にある前記フライトパターンの位置を決定すること(314)
を含む、請求項に記載の方法(300)。
【請求項3】
前記ターゲット(160)に対して前記フライトパターン(164)の前記配向(166)を決定すること(310)は、
前記ターゲットに対して風上の前記フライトパターンの位置を決定すること(316)
を含む、請求項に記載の方法(300)。
【請求項4】
前記ターゲット(160)に対して前記フライトパターン(164)の前記配向(166)を決定すること(310)は、
前記ターゲットに対して風下の前記フライトパターンの位置を決定すること(318)
を含む、請求項に記載の方法(300)。
【請求項5】
前記ターゲット(160)に近接するエリアを非飛行ゾーン(182)として指定すること(320)と、
前記指定された非飛行ゾーンへの進入の回避にも基づいて前記レムニスケートの前記螺獅線変換の形式の前記フライトパターンを生成すること(322)と
を更に含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項6】
前記生成されたフライトパターン(164)を飛行することによって、前記航空機(102)の先端に取り付けられたセンサ(108)からの前記ターゲット(160)の連続的カバレージを可能にする経路にしたがって進むように指示する命令を、コンピュータ装置(104)によって前記航空機(102)に送信すること(324)
を更に含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項7】
前記生成されたフライトパターン(164)に沿って飛行している間に、前記航空機(102)のノイズ出力を予測すること(334)と、
前記航空機の前記予測されたノイズ出力に基づいて、前記生成されたフライトパターンを変更すること(336)と
を更に含む、請求項1からのいずれか一項に記載の方法(300)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概して、ビークルが追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立するシステム及び方法に関し、より具体的には、例えば、航空機のスタンドオフフライトパターンを決定する方法に関する。
【0002】
航空機(AV)の誘導、ナビゲーション、及び制御(GNC)システムは、AVの航空電子機器及び関連の地上サポートシステムを含む。AVの誘導は多くの場合、AVのペイロードに対応する要因、及びAVの作業を収集する全ての情報によって制御される。ある作業においては、AVがターゲットに対してスタンドオフパターン又は他のパターンを維持することが有益でありうる。これは、ペイロードの画像品質に対応するため、例えばAV上のカメラが所望の視点から高品質画像を取り込むことができるようにするためでありうる。
【0003】
誘導及びナビゲーションアルゴリズムにおける不確実性及び潜在的障害により、パターンにおいてAVの位置を維持することに問題が生じうる。加えて、ターゲットの位置及び速度(又はAVに対する相対位置及び速度)を決定する方法は、AVの位置情報に基づいているため、正確な位置情報が必要でありうる。
【0004】
ターゲットが常にAVの視野内に居続けるようにAVが進むパターンを決定するには、ターゲットの位置及び速度のリアルタイムのデータと、AVの位置及び速度を正確に知ることが必要である。固定翼航空機、又は空中に浮かぶあるいは位置を保持することができない、又はそれらにおいて無能である全てのビークルの既存のスタンドオフパターンは多くの場合、プリセットパラメータが原因で、変化する状況に適合することが困難であり、ターゲットがペイロードカバレージに暴露される量を変更することが難しい可能性がある。必要なのは、AVがターゲットを追う、予測可能で一貫したパターンであり、ターゲットの位置が更新されるとこれも更新されうる。
【発明の概要】
【0005】
一例では、航空機が追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立する方法が記載されている。本方法は、ターゲットまでのスタンドオフ距離を決定することを含み、スタンドオフ距離は、フライトパターンに沿ったある点におけるターゲットからの距離を示す。本方法はまた、スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することも含む。
【0006】
別の例では、一又は複数のプロセッサを有するシステムによって実行されたときに、航空機が追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立する機能をシステムに実施させる命令が記憶された、非一過性コンピュータ可読記憶媒体が記載されている。機能は、ターゲットまでのスタンドオフ距離を決定することを含み、スタンドオフ距離は、フライトパターンに沿ったある点におけるターゲットからの距離を示す。機能はまた、スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することも含む。
【0007】
更に別の例では、コンピュータ装置が記載されている。コンピュータ装置は、ターゲットまでのスタンドオフ距離を受信するための通信インターフェースを備え、スタンドオフ距離は、航空機が追うターゲットに隣接したフライトパターンに沿ったある点におけるターゲットからの距離を示す。コンピュータ装置はまた、スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成するために、データ記憶装置に記憶された命令を実行するための一または複数のプロセッサも備える。
【0008】
前述の特徴、機能及び利点は、様々な実施形態において個別に実現可能であるか、又は、以下の説明及び図面を参照して更なる詳細が理解されうる、更に別の実施形態において組み合わされうる。
【0009】
例示的な実施形態の特性と考えられる新規の特徴は、添付の特許請求の範囲に明記される。しかしながら、例示の実施形態、好ましい使用モード、更なる目的、及びそれらの説明は、添付図面を参照しつつ、本開示の例示の実施形態の後述の詳細な説明を読むことにより、最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】例示の実施形態による、システムのブロック図である。
図2】例示の実施形態による、複数のビークルを含む例示のシステムを示す図である。
図3】例示の実施形態による、x-y座標系に沿って進む一又は複数のビークルの例示のフライトパターンを示す図である。
図4】例示の実施形態による、フライトパターンの例示の決定を示す図である。
図5】例示の実施形態による、フライトパターンに向かう及びそれに沿った一または複数のビークルの例示の進入経路を示す図である。
図6】例示の実施形態による、非飛行ゾーンを有するフライトパターンに向かう及びそれに沿った一または複数のビークルの例示の進入経路を示す図である。
図7】例示の実施形態による、非飛行ゾーンを有するフライトパターンに向かう及びそれに沿った一または複数のビークルの別の例示の進入経路を示す図である。
図8】例示の実施形態による、フライトパターンの例示のGNCシーケンスの例示のフロー図である。
図9】例示の実施形態による、フライトパターンに関連付けられた力学及びペイロードの限界を示す例示のフロー図である。
図10】例示の実施形態による、フライトパターンの最適化の例示のフロー図である。
図11】例示の実施形態による、一または複数の航空機が追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立する例示的な方法を示すフロー図である。
図12】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される例示的な方法のフロー図である。
図13】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図14】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図15】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図16】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図17】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図18】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図19】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図20】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図21】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図22】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
図23】例示の実施形態による、図11に示す方法とともに使用される別の例示的な方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
これより、添付図面を参照して開示の実施形態について更に詳細に説明するが、添付図面には、開示されるすべての実施形態が示されているわけではない。実際には、幾つかの異なる実施形態が説明される場合があり、これらの実施形態は、本明細書で明示されている実施形態に限定されると解釈するべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示内容が包括的で完全であるように、且つ本開示の範囲が当業者に十分に伝わるように説明されている。
【0012】
ターゲット又はターゲットの位置の情報収集、又はランドマークの観測(すなわち、ランドマークに対するビークルの相対位置等のナビゲーション情報を収集するため)は、ターゲット又はランドマークに近接して観測操縦を実施しているビークルによって実行されうる。ターゲットの暴露及び画像品質は、情報の質に影響を与えうる。したがって、ペイロード及び情報収集作業に対応するようにビークルを誘導することが望ましい。幾つかの作業においては、ビークルがスタンドオフパターンを維持することが有益である。これは例えば、ペイロードの画像品質に対応するためであってよい。スタンドオフとは、ビークルがターゲットやランドマークの上を飛行しない、又はそれらの周りを旋回しないという意味を含む。例には、ビークルのノイズシグネチャを削減する、あるいは生物学的感知を可能にするためにターゲットの風下に居続ける、より良い画像露出のためにターゲットに対して太陽側に居続ける、及びほこりっぽい又はくすんだ環境においてターゲットの風上に居続けることを含む。
【0013】
以下に説明する例において、多様な検討事項に基づいた、ターゲットに近接して操縦するための多数のフライトパターンを説明する。
【0014】
ここで、例示の実施形態によるシステム100のブロック図を示す図1を参照する。システム100には、コンピュータ装置104と通信する一または複数のビークル102を含む。
【0015】
一または複数のビークル102は、自律型ビークルを含んでいてよく、幾つかある可能性の中でも特に、有翼航空機、無人航空機(UAV)、ドローン、回転翼航空機、マルチコプター、自律駆動ビークル、陸上ビークル、水上ビークル、潜水ビークルを含む航空機を含む多数の異なる種類のビークルの形態を取りうる。
【0016】
一または複数のビークルは、一または複数のネットワーク又は例えばコンピュータ装置104等の一または複数の遠隔装置への短距離通信及び長距離通信の両方を可能にする、無線インターフェース及び/又は一または複数の有線インターフェースであってよい通信インターフェース106を含む。上記無線インターフェースは、例えばブルートゥース、WiFi(例:電気電子技術者協会(IEEE)802.11プロトコル)、ロングタームエボリューション(LTE)、移動体通信、WiMAX(例:IEEE802.16基準)、無線自動識別(RFID)プロトコル、近距離無線通信(NFC)、及び/又は他の無線通信プロトコル等の一または複数の無線通信プロトコルの下での通信を提供しうる。上記有線インターフェースには、イーサネットインターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、又は例えばケーブル、ツイストペア線、同軸ケーブル、光リンク、光ファイバーリンク、又は有線ネットワークへの他の物理的接続を介して通信する同様のインターフェースが含まれうる。
【0017】
一または複数のビークル102は、カメラ110、マイクロホン112、バイオセンサ114、RADAR116、及び放射線センサ118を含む任意の数の又は種類のセンサを含みうるセンサ108も含む。センサ108により、一又は複数のビークル102が環境において物体を感知することができる。一例として、マイクロホン112は、環境において聴覚シグネチャー又は聴覚レベルを識別する聴覚センサを含む。別の例として、RADAR116は、物体までの距離を決定しうる、又は物体の存在を感知し、及び/又は物体までの距離を決定しうる。RADAR116はまた、幾つかある可能性の中でも、光検出及び測距(LIDAR)システム、レーザ検出及び測距(LADAR)システム、及び/又は赤外線又は前方監視赤外線(FLIR)システムも含みうる。放射線センサ118は、例えば大気又は環境における放射線レベルを検出又は識別しうる。
【0018】
カメラ110は、環境から画像データを取り込む、例えばビデオカメラ等の撮像システムを含みうる。特殊な例として、他の可能性の中でも、電荷結合素子(CCD)カメラ又は相補型金属酸化物半導体(CMOS)カメラが使用可能である。したがって、カメラ110は視覚カメラを含みうる。カメラ110は、暗視カメラ及び/又は前方監視赤外線レーダ装置又は赤外線カメラも含みうる。カメラ110は、環境の画像を取り込み、その画像を、現在の推定位置を仮定として予期される画像と比較して、ナビゲーションを支援しうる。
【0019】
マイクロホン112は、環境から音をとらえるように構成されうる。
【0020】
バイオセンサ114(又は生物学的センサ)は、トランスデューサと、試験対象の検体と相互作用する酵素、抗体又は核酸であってよい生物学的エレメントを含み、生物学的反応がトランスデューサによって電気信号に変換される。例えば、バイオセンサ114は、環境において特定の化学薬品を検出しうる。バイオセンサ114はまた、温度センサの形態も取りうる。
【0021】
一又は複数のビークル102の配向を決定するために共に使用されうる加速度計及びジャイロスコープの両方を含みうる慣性計測ユニット(IMU)120を含む追加の構成要素を含む、一または複数のビークル102が図示されている。具体的には、加速度計は、地球に対する一または複数のビークル102の配向を測定しうるが、ジャイロスコープは軸の周りの回転速度を測定する。IMU120は、小型微小電気機械システム(MEMS)又はナノ電気機械システム(NEMS)の形態を取りうる、又は含みうる。他の種類のIMUも用いることが可能である。IMU120は、加速度計とジャイロスコープに加えて、位置をより正確に決定するのを助けうる、及び/又は一または複数のビークル102の自律性を高めるのを助けうる他のセンサを含みうる。上記センサの2つの例は、一又は複数のビークル102の姿勢及び高度を決定するために使用されうる磁気探知器及び圧力センサ(又は気圧計)である。
【0022】
一または複数のビークル102はまた、例えば一または複数のビークル102のGPS座標等の周知のGPSシステムに特有のデータを提供するように構成された、全地球測位システム(GPS)受信器122も含みうる。上記GPSデータは、例えばターゲット位置まで航行する等のさまざまな機能において、一又は複数のビークル102によって用いられうる。
【0023】
一または複数のビークル102はまた、エンジン/モータ126及びエネルギー源128を含むビークル制御システム124も含みうる。一または複数のビークル102の形態に応じて、さまざまなエンジン及びエネルギー源が使用されうる。例示のエネルギー源128には、一又は複数のビークル102に動力を供給する燃料又は電池を挙げることができる。エンジン/モータ126は、2~3例を挙げると燃焼エンジン又は電気エンジンであってよい。
【0024】
一または複数のビークル102の様々な構成要素には、とりわけ、一又は複数のビークル102に特定の作業を実施する能力を付与する一または複数のビークル102の利点と称されうる通信インターフェース106、一又は複数のセンサ108、IMU120、GPS受信器122、ビークル制御システム124が含まれる。様々なビークルは、ビークルの構成及び使用に応じて、異なる組み合わせの利点を有しうる。
【0025】
コンピュータ装置104は、一又は複数のプロセッサ130と、また通信バス140にそれぞれ接続された通信インターフェース132、データ記憶装置134、出力インターフェース136、及びディスプレイ138も有する。コンピュータ装置104は、コンピュータ装置104内の通信及びコンピュータ装置104と他の装置(図示せず)との間の通信を可能にするハードウェアを更に含んでもよい。ハードウェアは、例えば、送信器、受信器、及びアンテナを含んでもよい。
【0026】
通信インターフェース132は、一または複数のネットワーク又は一または複数の遠隔装置への短距離通信及び長距離通信の両方を可能にする、無線インターフェース及び/又は一または複数の有線インターフェースであってよい。上記無線インターフェースは、例えば超短波(VHF)データリンク(VDL)、VDL Mode2、VHF無線及び衛星通信を介した航空機通信アドレスレポートシステム(ACARS)デジタル通信(SATCOM)、ブルートゥース、WiFi(例:電気電子技術者協会(IEEE)802.11プロトコル)、ロングタームエボリューション(LTE)、移動体通信、近距離無線通信(NFC)、及び/又は他の無線通信プロトコル等の一または複数の無線通信プロトコル下での通信を提供しうる。上記有線インターフェースには、航空無線、インコーポレイテッド(ARINC)429、629、又は664ベースのインターフェース、イーサネットインターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、又は例えばケーブル、ツイストペア線、同軸ケーブル、光リンク、光ファイバーリンク、又は他の物理的接続を介して有線ネットワークと通信する同様のインターフェース等の航空機データバスが含まれうる。したがって、通信インターフェース132は、一又は複数の装置から入力データを受信するように構成されてもよく、また、他の装置に出力データを送信するようにも構成されてもよい。
【0027】
通信インターフェース132はまた、例えばキーボード又はマウス等のユーザ入力装置も含みうる。幾つかの例において、通信インターフェース132は、例えばターゲットに対して進むべき一または複数のビークル102のスタンドオフ距離等の、ユーザによって入力された情報を受信する。
【0028】
データ記憶装置134は、一または複数のプロセッサ130が読み取ることができる、又はアクセスすることができる一または複数のコンピュータ可読記憶媒体を含みうる、あるいはその形態を取りうる。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば全体的に又は部分的に一または複数のプロセッサ130に組み込まれうる、光メモリ、磁気メモリ、有機メモリ又は他のメモリ又はディスク記憶装置等の揮発性及び/又は非揮発性記憶構成要素を含みうる。データ記憶装置134は、非一過性コンピュータ可読媒体と見なされる。幾つかの実施形態では、データ記憶装置134は、単一の物理的装置(例:1つの光メモリ、磁気メモリ、有機メモリ、又は他のメモリ又はディスク記憶装置)を使用して実行されうるが、他の実施形態では、データ記憶装置134は、2以上の物理的装置を使用して実行されうる。
【0029】
データ記憶装置134はしたがって、実行可能な命令142が記憶された非一過性コンピュータ可読記憶媒体である。命令142は、コンピュータが実行可能なコードを含む。命令142が一または複数のプロセッサ130によって実行されたとき、一または複数のプロセッサ130が機能を実施する。上記機能には、航空機が追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立することが含まれる。加えて、上記機能はまた、フライトパターンに沿ったある点におけるターゲットからの距離を示すターゲットまでのスタンドオフ距離を決定し、スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することも含みうる。例示の機能の詳細を以下に説明する。
【0030】
一または複数のプロセッサ130は、汎用プロセッサ又は特殊用途プロセッサ(例:デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路等)であってよい。一または複数のプロセッサ130は、通信インターフェース132から入力を受信し、入力を処理してデータ記憶装置134に記憶される出力を生成して、ディスプレイ138へ出力しうる。一または複数のプロセッサ130は、データ記憶装置134に記憶され、本書に記載されたコンピュータ装置104の機能を提供するように実行可能である、実行可能な命令142(例:コンピュータ可読プログラム命令)を実行するように構成されうる。
【0031】
出力インターフェース136は、ディスプレイ138に、又は他の構成要素にも情報を出力する。したがって、出力インターフェース136は通信インターフェース132と同様であってよく、無線インターフェース(例:送信器)又は有線インターフェースであってもよい。出力インターフェース136は、例えば一または複数のビークル102の先端に取り付けられたセンサからのターゲットの連続的カバレージを可能にする経路にしたがって進むように、生成されたフライトパターンを飛行するように指示する命令を、一または複数のビークル102へ送信しうる。
【0032】
コンピュータ装置104は、例えば航空機、自動車、又は船を含む、幾つかの異なるビークル内に含まれうる。あるいは、コンピュータ装置104は、異なるビークルと通信し、これらを制御する地上局に含まれうる。
【0033】
図2に、各々が一または複数のセンサ108a~cを含みうる一または複数のビークル102a~cを含む例示のシステム150を示す。一または複数のビークル102a~cは、用途又は任務に応じて異なるセンサ又は同じセンサを含みうる。システム150は更に、管制局152を含む。一または複数のビークル102a~cは、一または複数のビークル102a~cが管制局152と無線で通信することを可能にする通信インターフェース106を有する。管制局152は一または複数のビークル102a~cに必要に応じて作業を実施するように通知しうる。
【0034】
例示の作業は、ターゲットのスタンドオフ観測を実施するために、一または複数のビークル102a~cがスタンドオフパターン内で操縦することを含む。例えば、一または複数のビークル102a~cはカメラを含んでいてよく、一または複数のビークル102a~cが空中飛翔できないという場合に、ターゲット位置の周りを飛行しうる。例示のパターンは、約3000フィートの高度において3000フィートの半径を含みうる。しかしながら、幾つかの場合には、一または複数のビークル102a~cがターゲット位置の周りを回らなくても、フライトパターンの間にターゲット位置又はターゲットをいつでも見ることができることが望ましい場合がある。
【0035】
ターゲット位置の周りを回らないが、フライトパターンの間にいつでもターゲット位置あるいはターゲットを見ることができる例示のフライトパターンは、一または複数のビークル102a~cが常にターゲットに向かって旋回する8の字形パターンを含む。
【0036】
図3に、例示の実施形態に係る、x-y座標系に沿って進む一または複数のビークル102の例示のフライトパターンを示す。図3では、ターゲット160(又はターゲット位置)が図示され、8の字形パターン162は、一または複数のビークルがターゲット160の周りを回らないように、ターゲット160の片側において実行可能である。8の字形パターン162を生成するために、長角形の4つのウェイポイントが選択され、一又は複数のビークル102は点から点へと飛行する。8の字形パターン162を使用することにより、利点が得られうる、あるいは、点から点への遷移が一又は複数のビークル102が急旋回をする必要がある望ましくないものとなる可能性もある。
【0037】
8の字形パターン162は、レムニスケートパターンと称されうる。
【0038】
図3にはまた、8の字形パターン162の形状をカスタマイズされた方法で変更し、その結果レムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターン164となった例示のフライトパターンも示す。図3に示すように、レムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターン164は、平坦化した8の字形パターンに似ている。
【0039】
レムニスケートは、無限大記号に類似した8の字形パターンである。具体的には、ベルヌーイのレムニスケートは、無限大記号に類似した、平坦化した8の字形パターンである。
【0040】
螺獅線は、以下のように、既存の曲線C、線L、及び点Oから導き出された一対の数学的曲線である。Oは固定点であり、線LはOを通り、点Qにおいて曲線Cと交差する線であると仮定する。点Oに対する曲線Cの螺獅線は、線L上の点P1及びP2の軌跡であり、これにより、
Q=PQ=k 式(1)
が成り立ち、上記式においてKは定数である。この変換は以下のように使用されうる:点Oはターゲット160であり、線Lは一または複数のビークル102からターゲット160までの見通し線であり、曲線Cはレムニスケートであり、螺獅線変換はフライトパターン164である。
【0041】
線Lは以下の式によって表すことができ、
y-y=m(x-x) 式(2)
上記式において、mは線の傾斜である。
【0042】
そして、螺獅線変換のパラメータ表示は、以下の式によって与えられる。
x=f(s) 式(3)
y=g(s) 式(4)
【0043】
ベルヌーイのレムニスケートは、以下のように独立パラメータの関数「s」として表されうる。
ここで、s∈[0,2π)及びaは、サイジング定数である。
【0044】
8の字形パターン162の別の例は、それほど平坦でなく、航空機がより軽度の航路反転に変換される、より従来の8の字形パターンであるジェローノ(Gerono)のレムニスケートであり、その定式化はベルヌーイのレムニスケートよりも単純である。しかしながら、ターゲットからの距離が大きく変動するため、望ましくない場合がある。ジェローノのレムニスケートは、以下のようにパラメータ的に定式化される。
f(s)=a cos s 式 (10)
g(s)=a sin s cos s 式 (11)
【0045】
フライトパターン164は例えば、ベルヌーイのレムニスケート又はジェローノのレムニスケートに従うものでありうる。8の字形の螺獅線変換の結果、広角(例えば180度)のターゲット暴露をカバーしうる平滑パターンが得られる。フライトパターン164は、上記で示すように、パラメータ的に定義することができ、これは誘導及びナビゲーションの定式化に有益である。パラメータ的定式化により、システムオペレータが、ターゲットの広角のスタンドオフカバレージを利用することが可能になりうる。フライトパターン164の平滑で非発見的定式化は、幾つかのパラメータによって形作られ、これにより、一又は複数のビークル102が、先端装着センサからのターゲット160の連続的カバレージに対応する経路にしたがって進むことが可能になる。
【0046】
レムニスケートパターンと螺獅線変換の組み合わせにより、フライトパターン164のパラメータ表示が以下のようになる。2つの螺獅状曲線のうち、フライトパターンは「遠く」の曲線に限定されうる。したがって、答はプラスの関数に制限されうる。定数a及びkは、所望の幾何学的形状から事前に周知である。ベルヌーイのレムニスケートを使用して、フライトパターン164の座標が以下のように定義される。
であり、ここで、
が成り立つ。
【0047】
上記式(12)~(14)は、分析的閉型解決法でフライトパターン164の座標を決定し、これにより、アドホックの構築を回避する、直接的で簡単に検証可能なソフトウェアコードが作られる。
【0048】
図4に、例示の実施形態による、フライトパターン164の決定例を示す。最初に、ターゲット160、又はターゲットの位置が選択される。その後、ターゲット160に対するフライトパターン164の配向166が選択される。配向166は、一または複数のビークル102がどちらの側(例:太陽側、風下等)で操縦されるかを示す。次に、ターゲット160からの公称スタンドオフ距離(d)168が選択される。最後に、所望のカバレージ170が選択される。カバレージの例には例えば、0度~180度を上回るものが含まれる。配向166、公称スタンドオフ距離168、及びカバレージ170は、距離kの解析的定式化の設計定数、レムニスケート突出部aのサイジング、及びレムニスケートとターゲットの相対位置{x、y}に関連付けられる。上記定式化は、ターゲット160に位置づけされ、ターゲット160に対して配向され、一又は複数のビークル102及びペイロード能力に基づいて縮尺設定される。
【0049】
したがって、例において、フライトパターン164は、ターゲット160の周りのカバレージ170の角度に基づいて決定することができ、これには、レムニスケートの突出部のサイズを決定することが含まれうる。
【0050】
一例として、図4のレイアウトは、オペレータがターゲット160を選択あるいは入力し、スタンドオフウェイポイント172を選択あるいは入力し、所望のカバレージ170を選択することによって、地上管制局のグラフィカルミッション管理システムにおいて実行可能である。上記例に対してスタンドオフパターンをサイジングするために、パラメータa及びkが以下の例において関連付けられうる。例えば、公称スタンドオフ距離d=1000を選択し、次に、
を計算し、レムニスケートを{x、y}={0、a}に配置する。ターゲット160からスタンドオフウェイポイント172までの方位により、完全なシナリオが配向される。
【0051】
例えば、アルゴリズムの実行態様は、オペレータがターゲットに対するスタンドオフウェイポイント{x、y}を{x、y}に指定することを含んでいてよく、公称スタンドオフ距離は以下のように計算される。
【0052】
ターゲットからの方位は以下のように計算される。
=arctan{(y-y),(x-x)} 式(16)
上記式においてarctanは、4つの四分円の逆正接関数を指す。
【0053】
スタンドオフサイジングパラメータは以下のように計算される。
【0054】
次に、レムニスケートが{x、y}に位置づけされ、ターゲットは{0、-a}に位置している。
【0055】
ターゲットの位置を使用し、レムニスケートの配置は、ナビゲーションフレーム、例えば局所的北-東-下(NED)フレームにおいて下記のように計算される。
であり、ここで、下記が成り立つ。
【0056】
最後に、スタンドオフシナリオをターゲットから所望の方位へ回転させることができる。例えば、局所的NEDナビゲーション定式化を使用する場合、パターンは以下のように形成されうる。
【0057】
したがって、例において、フライトパターン164は、ターゲット160に対するフライトパターン164の配向166に基づいて、又はカバレージ170の角度に基づいて、又は配向166及びカバレージ170の組み合わせに基づいて決定されうる。
【0058】
図5に、例示の一実施形態によるフライトパターン164に沿った一または複数のビークル102の進入経路の一例を示す。図5において、一または複数のビークル102は北からスタンドオフウェイポイントに進入し、スタンドオフウェイポイント172から特定距離内をたどる飛行経路へ遷移する。図5に、2つの代替進入経路174及び176を示す。進入経路174は、北西から進入し、最初に旋回突出部178によって、次に旋回突出部180によって矢印で示すフライトパターン164に沿って移動する一または複数のビークル102を示す。進入経路176は、北東から進入し、最初に旋回突出部180によって、次に旋回突出部178によって矢印で示すフライトパターン164に沿って移動する一または複数のビークル102を示す。
【0059】
図6に、例示の実施形態による、非飛行ゾーンを有するフライトパターン164に沿った一または複数のビークル102の進入経路の一例を示す。図6に示すように、ターゲット160に近接したエリアを非飛行ゾーン182として指定することができ、レムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターン164はまた、指定された非飛行ゾーン182への進入の回避に基づくものであってもよい。
【0060】
図7に、例示の実施形態による、非飛行ゾーンを有するフライトパターン164に沿った一または複数のビークル102の進入経路の別の例を示す。図7に示すように、ターゲット160に近接した別のエリアを異なる非飛行ゾーン184として指定することができ、レムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターン164はまた、指定された非飛行ゾーン184への進入の回避に基づくものであってもよい。
【0061】
誘導ロジックを使用して、一又は複数のビークル102の現在の位置からターゲット160の目的地までの経路及び帰還位置までの復路を得ることができる。フライトパターン164はしたがって、一又は複数のビークル102をナビゲートするロジックにしたがって誘導に基づく経路と組み合わせることができる。比例ナビゲーションフィードバックが使用可能である。経路に沿った一または複数のビークル102の位置のフィードバックによって経路パラメータ「s」が決定される場合、フライトパターン164に沿った一又は複数のビークルの姿勢(すなわち、位置と配向)は以下のように維持されうる。
【0062】
独立パラメータsの関数としてパラメータ化することができる所望のパターンを仮定すると、経路は座標{x(s)、y(s)}によって得られる。フレームFsが所望の経路に沿って移動していると考えることにより、一または複数のビークル102の誘導にパターンを使用することができ、位置はパラメータsによって与えられる。フレームの速度及び方向は以下のようにパラメータsに関連している。
及び
【0063】
フレームFsは、速度
に沿って配向されたx軸と、下向きのz軸と、右に配向されたy軸とを有すると定義される。したがって、フレームFsは、下記式によって水平面において非明示的に定義される。
【0064】
経路に沿ったプログレッションは以下によって得られる。
【0065】
所望の経路に沿ったFsの位置は、パラメータsによって、すなわち式(25)の積分によって示される。数値積分法は例えば、下記のように達成することができ、
Δは、十分に小さい積分時間ステップであり、s0は、パターンにおける所望の開始点である。{x,y}がFsにおける一または複数のビークル102の位置を表すとする。sを仮定すれば、{x、y、X}のセットは下記のように計算される。ターゲットまでの距離は下記のように定義されるとする。
【0066】
パラメータsに対するf;g;rの導関数は、以下の通りである。
【0067】
スタンドオフパターンの位置座標の導関数は、以下の通りである。
【0068】
曲線上の所望の航路は、以下のように得られ、
上記式においてarctanは、4つの四分円正接関数を示す。
【0069】
上記構成により、フレームFsがパラメータsによって位置決めされた場合、一又は複数のビークル102は、下記のようにフレーム内に位置決めされる。
【0070】
誘導システムの構築に使用される案の一例は、FsをSerret-Frenetフレームとして定義することである。一又は複数のビークル102は、(定義上)x=0としてSerret-Frenetフレーム内に位置決めされ、下記が成り立つ。
【0071】
図8は、例示の実施形態による、フライトパターン164の例示のGNCシーケンス200の例示のフロー図である。最初に、ブロック202において、パターンの定式化は、例えば式(12)~(14)を使用して実施される。次に、ブロック204に示すように、クロストラックエラーと、一又は複数のビークル102の所望の航路の測定が実施される。クロストラックエラーとは、一又は複数のビークル(102)がフライトパターン164からそれることを意味し、所望の航路は、フライトパターン164の中心線に戻るために一又は複数のビークル102をどのように操舵するかを表すものである。例示の航路の測定は、式(33)を使用して決定することができ、例示のクロストラックエラーの測定は、式(34)を使用して決定することができる。
【0072】
次に、ブロック206において、例えば所望の航路から離れないように一または複数のビークル102の横傾斜を決定するために、バンク角ロジックに対するクロストラックが実行される。ブロック208において、一または複数のビークル102を所望の航路に沿って操舵するために航空機の内側ループダイナミクスが実施される。ブロック206及び208の機能は、例えば一または複数のビークル102によって実施されうる。
【0073】
次に、一又は複数のビークル102の運動は、フィードバックループにおいて考慮される。運動とは、飛行中に一または複数のビークル102にできることの限界を指すものである。幾つかの航空機は、特定のパターンにしたがって進むことができない場合がある。スタンドオフパターンのパラメータ的定式化を使用して、事前に航空機とペイロードの動作を予測して、ペイロードの見込みを最適化するためにスタンドオフパターンを適合させることができる。例えば、スタンドオフパターンの定式化を、協調的な旋回が可能なビークルの運動モデルと組み合わせることにより、風の影響とともに表現すると、下記のようになる。
上記式において、{x,y}はビークルの位置であり、{w,w}は北及び東に向かう風の速度であり、Vは気団に対する速度であり、Vgは地上での速度であり、Xは航路であり、ψはビークルの機首方位であり、上記式では、制御入力uはu=tanφとして示されるコマンド送信されたバンク角に基づいており、バンク角は
に制限される。式(36)~(40)を使用して、一又は複数のビークル102の運動を決定することができ、上記最適化に適用可能な予測材料のための反復信号の伝達を提供するために、GNCシーケンス200を実行しうる。ペイロード能力は、一または複数のビークル102の運動を、一又は複数のビークル102に搭載された特定機器のジンバル型幾何学的形状及び運動と、推定された風の速さ及び方向に対する評価に関連付けることによって評価することができる。
【0074】
図9は、一又は複数のペイロードセンサ108の能力を予測する、例示の実施形態による、フライトパターン164に関連付けられたダイナミクスの例示のフロー図220である。最初に、ブロック222において、風、太陽、及びノイズの入力が考慮される。例えば、風が強い場合、一又は複数のビークル102は、フライトパターン164にしたがって進むことができるように風の中を飛行するための補正が必要となりうる。別の例として、太陽の位置づけ又は時刻に基づいて、カメラが直接太陽を見ないように一又は複数のビークル102及び/又はフライトパターン164を適切に位置づけることができる。したがって、ターゲット160に対するフライトパターン164の配向には、ターゲット160に対して太陽側にあるフライトパターン164の位置の決定、ターゲット160に対するフライトパターン164の風上の位置の決定、又はターゲット160に対するフライトパターン164の風下の位置の決定が考慮されうる。
【0075】
例えば、ブロック224に示すように、一又は複数のビークル102の対気速度が入力され、次にブロック226に示すように、フライトパターン164が形成される。ブロック228において、一又は複数のビークル102の最大角度、配向、及び位置が考慮され、ブロック230において、最大比率及び最大慣性速度が考慮される。ブロック232において、ペイロード能力も考慮される。これらのダイナミクスにより、一又は複数のビークル102が所望のフライトパターン164を実行できるか否かを事前に決定することが可能になる。したがって、生成されたフライトパターン164に沿った一または複数のビークルの動作の予測には、一又は複数のビークルの運動モデル、及び生成されたフライトパターン164に沿って飛行している間の風の条件、一又は複数のビークルに対する太陽の位置、及び一または複数のビークル102のノイズ出力が考慮される。
【0076】
図10は、一又は複数のペイロードセンサ108の動作を改善するためにフライトパターン164を調節する例示の実施形態による、フライトパターン164の最適化の例示的なフロー図240である。最初に、ブロック242において、風、太陽、及びノイズパターンが考慮され、ブロック244において、フライトパターン164のパラメータ値が決定される。ブロック246において、スタンドオフパターンの配向及び位置が決定され、ブロック248及び250に示すように、一又は複数のビークル102の動作、及び一または複数のペイロードセンサ108の動作が予測され得、次にその結果を使用して、一又は複数のビークル102及び一または複数のペイロードセンサ108の予測された動作を改善するためにフライトパターン164が更に変更されうる。
【0077】
図11は、例示の実施形態による、一または複数の航空機が進む、ターゲット160に隣接するフライトパターン164を確立する例示的な方法300のフロー図である。図11に示す方法300は、例えば図1に示すシステム100、図1に示すコンピュータ装置104、及び/又は図2に示す管制局152とともに使用されうる方法の実施形態を呈示するものである。さらに、装置またはシステムは、図11に示す論理的機能を実行するように、使用または構成されうる。場合によっては、装置及び/またはシステムの構成要素が機能を実行するように構成されてもよい。このような実行を可能にするため、構成要素は、(ハードウェア及び/またはソフトウェア付きで)実際に構成及び構築されてよい。他の実施例では、装置及び/又はシステムの構成要素は、例えば特定の方法で操作されたときに、この機能の実行に適合するように構成されてもよく、この機能の実行が可能であるように構成されてもよく、この機能の実行が適切であるように構成されてもよい。方法300は、ブロック302~304のうちの一又は複数に示すように、一又は複数の操作、機能、又は動作を含んでもよい。ブロックは順番に示されているが、これらのブロックはまた、並行して実行してもよく、及び/または、本書に記載の順序とは異なる順序で実行してもよい。更に、様々なブロックを組み合わせてブロックの数を減らしたり、分割してブロックを追加したり、所望の実装態様に基づいて取り除いたりしてもよい。
【0078】
本書に開示されるこのプロセスと方法及び他のプロセスと方法について、フロー図は、本実施形態の可能な一実装態様の機能及び工程を示すものと理解されるべきである。これについては、それぞれのブロックが、モジュール、セグメント、またはプログラムコードの一部を表しうる。プログラムコードは、プロセスの中で特定の論理的機能または手順を実行するプロセッサによって実行可能な、1つ以上の命令を含む。プログラムコードは、例えば、ディスクまたはハードドライブを含む記憶装置といった任意の種類のコンピュータ可読媒体またはデータストレージ上に記憶されていてよい。更に、プログラムコードは、コンピュータ可読記憶媒体上で機械可読形式に符号化されうる、又は他の非一過性媒体又は製造品上で符号化されうる。このコンピュータ可読媒体は、例えば、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュ、及びランダムアクセスメモリ(RAM)のようなデータを短期間記憶するコンピュータ可読媒体などの非一過性コンピュータ可読媒体又はメモリを含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、光学又は磁気ディスク、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)のような二次的又は永続的な長期的ストレージなどの非一過性媒体を更に含んでもよい。コンピュータ可読媒体は、更に、任意の他の揮発性又は非揮発性のストレージシステムであってもよい。コンピュータ可読媒体は、例えば、有形のコンピュータ可読記憶媒体とみなされうる。
【0079】
さらに、図11の各ブロック、及び本書に開示された他のプロセス及び方法は、プロセスの中で特定の論理的機能を実行するために配線されている回路を表し得る。代替的な実装形態は、本開示の例示の実施形態の範囲内に含まれる。本開示の例示の実施形態では、当業者によって理解されるように、関連する機能に応じて、図示又は記載されている順序とは異なる順序(ほぼ並列順序又は逆順序を含む)で機能が実行されてもよい。
【0080】
ブロック302において、方法300は、ターゲット160までのスタンドオフ距離168を決定することを含み、スタンドオフ距離168は、フライトパターン164に沿ったある点におけるターゲット160からの距離を示すものである。
【0081】
ブロック304において、方法300は、スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターン164を生成することを含む。記載したように、レムニスケートは、ベルヌーイのレムニスケート、又はジェローノのレムニスケートを含みうる。例において、フライトパターン164は、平坦化された8の字形パターンに類似して生成される。
【0082】
図12に、例示の実施形態による、方法300とともに使用するための例示的な方法のフロー図を示す。ブロック306において、機能は、ターゲット160の周りのフライトパターン164のカバレージ170の角度を決定することを含む。ブロック308において、機能は、カバレージ170の角度にも基づいて、レムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターン164を生成することを含む。カバレージ170の角度を決定することは、例えばレムニスケートの突出部のサイズを決定することを含みうる。
【0083】
図13に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック310において、機能は、ターゲット160に対してフライトパターン164の配向166を決定することを含む。ブロック312において、機能は、配向166にも基づいて、レムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターン164を生成することを含む。
【0084】
図14に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック314において、機能は、ターゲット160に対して太陽側にあるフライトパターン164の位置を決定することを含む。
【0085】
図15に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック316において、機能は、ターゲット160に対して風上にあるフライトパターン164の位置を決定することを含む。
【0086】
図16に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック318において、機能は、ターゲット160に対して風下にあるフライトパターン164の位置を決定することを含む。
【0087】
図17に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック320において、機能は、ターゲットに近接するエリアを非飛行ゾーン182/184として指定することを含む。ブロック322において、機能は、指定された非飛行ゾーン182/184への進入を回避することにも基づき、レムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターン164を生成することを含む。
【0088】
図18に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック324において、機能は、生成されたフライトパターン164を飛行することによって、一または複数のビークル102の先端に取り付けられたセンサ108からのターゲット160の連続的カバレージを可能にする経路にしたがって進むように指示する命令を、コンピュータ装置104によって一または複数のビークル102に送信することを含む。
【0089】
図19に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック326において、機能は、入力インターフェース132において、スタンドオフ距離168の変化を受信することを含む。ブロック328において、機能は、スタンドオフ距離168の変化に基づいて生成されたフライトパターン164をリアルタイムで変更することを含む。リアルタイムの処理とは、一又は複数のプロセッサ130が飛行中に動作を行うことを意味する。リアルタイムの処理では、調節を行うために、データを継続的に処理して、一または複数のビークル102がフライトパターン164にしたがって進んでいるか否かを決定しうる。言い換えれば、リアルタイムの態様には、スタンドオフ距離168の変化を受信したら実質上ただちに、フライトパターン164を変更する決定を下すことを含む。「実質上」という語は、言及される特徴、パラメータ、又は値が正確に実現される必要はないが、例えば、許容範囲、測定誤差、測定精度限界、及び当業者にとって既知の要因などを含む偏差又は変動が、特徴によってもたらされる影響を排除できない大きさで起こりうることを意味する。
【0090】
図20に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック330において、機能は、一又は複数のビークル102の運動モデル及び風の条件に基づいて、生成されたフライトパターン164に沿った一または複数のビークル102の動作を予測することを含む。ブロック332において、機能は、一又は複数のビークル102の予測された動作に基づいて、生成されたフライトパターン164を変更することを含む。
【0091】
図21に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック334において、機能は、生成されたフライトパターン164に沿って飛行している間に、一又は複数のビークル102のノイズ出力を予測することを含む。ブロック336において、機能は、一又は複数のビークル102の予測されたノイズ出力に基づいて、生成されたフライトパターン164を変更することを含む。
【0092】
図22に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック338において、機能は、一又は複数のビークル102の運動モデルに基づいて、生成されたフライトパターン164に沿った一または複数のビークル102の動作を予測することを含む。ブロック340において、機能は、一または複数のビークル102のペイロード能力を最適化するために、一又は複数のビークル102の予測された動作に基づいて、生成されたフライトパターン164を変更することを含む。
【0093】
図23に、例示の実施形態による、方法300とともに使用される別の例示的な方法のフロー図を示す。ブロック342において、機能は、スタンドオフ距離168に基づいて仮想現実技術によってターゲット160に対してレムニスケートを位置づけすることを含む。ブロック344において、機能は、レムニスケートを螺獅線変換することを含む。
【0094】
本書に記載される例は、オペレータによって形作られ、先端に取り付けられたペイロードに対応しうる予測可能なスタンドオフ観測能力を提供する。この能力を既存のアルゴリズム内に組み込んで、発見的符号化の必要を削減することにより、ソフトウェアエラーの可能性を低減し、ソフトウェアの品質管理に必要となる作業を削減することができる。例において、フライトパターン164を予測された音声パターンに基づく形にし、一または複数のビークル102が(例えば、太陽光の反射を避けるために)確実に太陽側の位置になるような形にし、連続的カバレージの形にすることが可能である。このフライトパターン164の生成による別の例示的な利点は、この解析方程式を運動モデルと組み合わせて、一又は複数のビークル102が環境条件内で要求されたことを実施することができるか否かの予測をすることである。
【0095】
更に、本開示は下記の条項による実施形態を含む。
【0096】
条項1.航空機が追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立する方法であって、
ターゲットまでのスタンドオフ距離を決定することであって、スタンドオフ距離は、フライトパターンに沿ったある点におけるターゲットからの距離を示す、決定することと、
スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することと
を含む方法。
【0097】
条項2.レムニスケートは、ベルヌーイのレムニスケート、又はジェローノのレムニスケートを含む、条項1に記載の方法。
【0098】
条項3.スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することは、フライトパターンを平坦化された8の字形パターンに類似して生成することを含む、条項1に記載の方法。
【0099】
条項4.ターゲットの周りのフライトパターンのカバレージの角度を決定することと、
カバレージの角度にも基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0100】
条項5.カバレージの角度にも基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することは、レムニスケートの突出部のサイズを決定することを含む、条項4に記載の方法。
【0101】
条項6.ターゲットに対してフライトパターンの配向を決定することと、
配向にも基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0102】
条項7.ターゲットに対してフライトパターンの配向を決定することは、
ターゲットに対して太陽側にあるフライトパターンの位置を決定すること
を含む、条項6に記載の方法。
【0103】
条項8.ターゲットに対してフライトパターンの配向を決定することは、
ターゲットに対して風上のフライトパターンの位置を決定すること
を含む、条項6に記載の方法。
【0104】
条項9.ターゲットに対してフライトパターンの配向を決定することは、
ターゲットに対して風下のフライトパターンの位置を決定すること
を含む、条項6に記載の方法。
【0105】
条項10.ターゲットに近接するエリアを非飛行ゾーンとして指定することと、
指定された非飛行ゾーンへの進入の回避にも基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0106】
条項11.生成されたフライトパターンを飛行することによって、航空機の先端に取り付けられたセンサからのターゲットの連続的カバレージを可能にする経路にしたがって進むように指示する命令を、コンピュータ装置によって航空機に送信すること
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0107】
条項12.入力インターフェースにおいてスタンドオフ距離の変化を受信することと、
スタンドオフ距離の変化に基づいて、生成されたフライトパターンをリアルタイムで変更することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0108】
条項13.航空機の運動モデルと風の条件に基づいて、生成されたフライトパターンに沿った航空機の動作を予測することと、
航空機の予測された動作に基づいて、生成されたフライトパターンを変更することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0109】
条項14.生成されたフライトパターンに沿って飛行している間に、航空機のノイズ出力を予測することと、
航空機の予測されたノイズ出力に基づいて、生成されたフライトパターンを変更することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0110】
条項15.航空機の運動モデルに基づいて、生成されたフライトパターンに沿った航空機の動作を予測することと、
航空機のペイロード能力を最適化するために、航空機の予測された動作に基づいて、生成されたフライトパターンを変更することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0111】
条項16.一または複数のプロセッサを有するコンピュータ装置によって実施され、
スタンドオフ距離に基づいて仮想現実技術によって、ターゲットに対してレムニスケートを位置づけすることと、
レムニスケートを螺獅線変換することと
を更に含む、条項1に記載の方法。
【0112】
条項17.一又は複数のプロセッサを有するシステムによって実行されたときに、航空機が追うターゲットに隣接したフライトパターンを確立する機能をシステムに実施させる命令が記憶された、非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、機能は、
ターゲットまでのスタンドオフ距離を決定することであって、スタンドオフ距離は、フライトパターンに沿ったある点におけるターゲットからの距離を示す、決定することと、
スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することと
を含む、非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0113】
条項18.機能は更に、
ターゲットの周りのフライトパターンのカバレージの角度を決定することと、
ターゲットに対してフライトパターンの配向を決定することと、
カバレージの角度と、ターゲットに対するフライトパターンの配向にも基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成することと
を含む、条項17に記載の非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0114】
条項19.コンピュータ装置であって、
ターゲットまでのスタンドオフ距離を受信するための通信インターフェースであって、スタンドオフ距離は、航空機が追うターゲットに隣接したフライトパターンに沿ったある点におけるターゲットからの距離を示す、通信インターフェースと、
スタンドオフ距離に基づいてレムニスケートの螺獅線変換の形式のフライトパターンを生成するために、データ記憶装置に記憶された命令を実行するための一または複数のプロセッサと
を備えるコンピュータ装置。
【0115】
条項20.生成されたフライトパターンを飛行することによって、航空機の先端に取り付けられたセンサからのターゲットの連続的カバレージを可能にする経路にしたがって進むように指示する命令を、航空機へ送信するための出力インターフェースを更に備える、条項19に記載のコンピュータ装置。
【0116】
種々の有利な構成の説明は、例示及び説明を目的として提示されており、完全であること、または開示された形態の実施形態に限定されることを意図するものではない。当業者には、多くの修正例及び変形例が明らかであろう。更に、種々の有利な実施形態は、他の有利な実施形態と比べて異なる利点を説明し得る。選択された1つ又は複数の実施形態は、実施形態の原理、実際の適用を最もよく説明するため、及び、他の当業者が、想定される特定の用途に適する様々な修正例を伴う様々な実施形態の開示内容を理解することを可能にするために、選択且つ説明されている。
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