IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ フジモリ産業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-煙突及びその内張部材 図1
  • 特許-煙突及びその内張部材 図2
  • 特許-煙突及びその内張部材 図3
  • 特許-煙突及びその内張部材 図4
  • 特許-煙突及びその内張部材 図5
  • 特許-煙突及びその内張部材 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-29
(45)【発行日】2022-04-06
(54)【発明の名称】煙突及びその内張部材
(51)【国際特許分類】
   F23J 13/02 20060101AFI20220330BHJP
【FI】
F23J13/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018120752
(22)【出願日】2018-06-26
(65)【公開番号】P2020003105
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-04-05
(73)【特許権者】
【識別番号】591029921
【氏名又は名称】フジモリ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085556
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100115211
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 三十義
(72)【発明者】
【氏名】江水 友弘
(72)【発明者】
【氏名】久下 典宏
(72)【発明者】
【氏名】中澤 元宏
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 芳宣
【審査官】河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】特開昭52-076739(JP,A)
【文献】特開昭60-165416(JP,A)
【文献】実開昭48-077727(JP,U)
【文献】特開2017-015277(JP,A)
【文献】特開昭56-084384(JP,A)
【文献】米国特許第01994809(US,A)
【文献】中国実用新案第201209873(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23J 13/02
F23J 13/00
E04H 12/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多角形断面の煙突本体と、前記煙突本体の内周に設けられた内張部材とを備え、
前記内張部材が、前記煙突本体より多い角数の多角形の筒形状に形成され、かつ前記煙突本体の1の煙突角部と対峙する前記内張部材の第1内張角部の内角が、前記煙突角部の内角より大きいことを特徴とする煙突。
【請求項2】
前記内張部材における前記第1内張角部と周方向に隣接する第2内張角部が、前記煙突本体の煙突壁板の内壁面の中間部と対峙していることを特徴とする請求項1に記載の煙突。
【請求項3】
前記第1内張角部の内角が、前記第2内張角部の内角より小さいことを特徴とする請求項2に記載の煙突。
【請求項4】
前記第1内張角部が前記煙突角部から解放され、かつ前記第2内張角部が前記煙突壁板に拘束されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の煙突。
【請求項5】
前記第1内張角部が前記煙突角部に拘束され、かつ前記第2内張角部が前記煙突壁板から解放されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の煙突。
【請求項6】
前記内張部材が、シームレスの多角形筒形状又はシームレス溶接部を有するセミシームレスの多角形筒形状であることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の煙突。
【請求項7】
前記煙突本体の煙突壁板が、珪酸カルシウムを成分として含むことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載の煙突。
【請求項8】
多角形断面の煙突本体の内周に設けられる内張部材であって、
前記煙突本体より多い角数の多角形の筒形状に形成され、かつ前記煙突本体の1の煙突角部と対峙する第1内張角部の内角が、前記煙突角部の内角より大きいことを特徴とする煙突の内張部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、煙突に関し、特に煙突本体の内周に内張部材が設けられた煙突に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1の煙突は、鋼製の煙突本体の内周に内張部材が設けられている。内張部材の内部が煙道となっている。煙突本体の内周面から錆等の剥離物が遊離したとしても、内張部材で煙突本体の内周を覆っておくことによって、前記剥離物が排ガスと一緒に煙道を通って大気中にまき散らされるのが防止される。
【0003】
特許文献1における煙突本体は円筒形であり、内張部材も円筒形になっている。円筒形の内張部材は、加熱されると周方向の全周にわたって一様に膨張変形され得る。
四角形などの多角形断面の煙突も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平08-210622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
円形断面の煙突は、その周りに大きなデッドスペースが出来る。大型になればなるほど、デッドスペースが大きくなってしまう。
これに対し、煙突を例えば四角形断面にすれば、デッドスペースを小さくできる。好ましくは、前記四角形断面の煙突本体の内周には四角形断面の内張部材を設けることで、特許文献1の円筒形煙突と同様に煙突本体の内周面からの剥離物の放散を防止できる。一方、四角形断面の内張部材が加熱されると円形断面の場合よりも不規則的に熱変形される。熱変形の仕方によっては、排ガスが、内張部材の内側を通るだけでなく煙突本体の内周面と内張部材との間をも通ることで、煙突本体の内周面からの剥離物が排ガスと一緒に大気中に放散されるおそれがある。また、排ガスが煙突本体に接触することで、煙突本体の損傷、劣化が進むおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、四角形などの多角形の煙突において、内張部材の熱変形態様の不規則性を緩和ないしは解消して、所望の方向に熱変形が起きるようにし、ひいては前記剥離物の放散や煙突本体の損傷、劣化を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明に係る煙突は、多角形断面の煙突本体と、前記煙突本体の内周に設けられた内張部材とを備え、
前記内張部材が、前記煙突本体より多い角数の多角形の筒形状に形成され、かつ前記煙突本体の1の煙突角部と対峙する前記内張部材の第1内張角部の内角が、前記煙突角部の内角より大きいことを特徴とする。
これによって、内張部材の熱変形態様の不規則性を緩和できる。
「煙突角部の内角<第1内張角部の内角」であることから、第1内張角部は煙突角部から煙突内側へ離れて配置される。
好ましくは、内張部材の角数は、煙突本体の角数の2倍である。例えば、四角形断面の煙突本体においては、内張部材は八角形断面であることが好ましい。
【0007】
前記内張部材における前記第1内張角部と周方向に隣接する第2内張角部が、前記煙突本体の煙突壁板の内壁面の中間部と対峙していることが好ましい。
言い換えると、内張部材における、煙突本体の前記内壁面の中間部と対峙する部分が屈曲されて第2内張角部が形成されていることが好ましい。これによって、例えば、第1内張角部が煙突角部に対して接近離間したり、第2内張角部が煙突壁板に対して接近離間したりするような熱変形態様を起こさせることができる。
煙突本体は、該煙突本体の角数と同じ数の煙突壁板を有し、これら煙突壁板が環状に組まれ、隣接する煙突壁板どうしが交差して煙突角部が形成されることが好ましい。各煙突壁板は、平板状であることが好ましい。
【0008】
前記第1内張角部の内角が、前記第2内張角部の内角より小さいことが好ましい。すなわち、前記第2内張角部の内角が、前記第1内張角部の内角よりも180°に近いことが好ましい。これによって、内張部材の熱変形態様の不規則性を確実に緩和できる。
【0009】
前記第1内張角部が前記煙突角部から解放され、かつ前記第2内張角部が前記煙突壁板に拘束されていることが好ましい。そうすることによって、内張部材の熱変形時には、第1内張角部が煙突角部に対して接近離間されるとともに、該第1内張角部の角度が拡縮される。
【0010】
前記第1内張角部が前記煙突角部に拘束され、かつ前記第2内張角部が前記煙突壁板から解放されていてもよい。この場合、内張部材の熱変形時には、第2内張角部が煙突壁板に対して接近離間されるとともに、該第2内張角部の角度が拡縮される。
【0011】
前記内張部材が、シームレスの多角形筒形状又はシームレス溶接部を有するセミシームレスの多角形筒形状であることが好ましい。
これによって、排ガスが内張部材の継目(シーム部)を透過して煙突本体と内張部材との間に入り込むのを防止できる。したがって、排ガスとの接触による煙突本体の損傷、劣化を一層確実に防止できる。
【0012】
前記煙突本体の煙突壁板が、珪酸カルシウムを成分として含むことが好ましい。
当該煙突壁板からは珪酸カルシウムを含む粉状の剥離物が遊離され得る。これに対し、内張部材で煙突本体の内周を覆っておくことによって、前記粉状の剥離物が排ガスと一緒に大気中にまき散らされるのを防止できる。更に内張部材をシームレス構造又はセミシームレス構造とすれば、例えば高温かつ高湿度の排ガスが珪酸カルシウム製煙突壁板に接触するのを確実に防止でき、前記珪酸カルシウム製煙突壁板の損傷を確実に防止することができる。
【0013】
本発明に係る煙突の内張部材は、多角形断面の煙突本体の内周に設けられる内張部材であって、
前記煙突本体より多い角数の多角形の筒形状に形成され、かつ前記煙突本体の1の煙突角部と対峙する第1内張角部の内角が、前記煙突角部の内角より大きいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、四角形などの多角形の煙突において、内張部材の熱変形の不規則性を緩和ないしは解消でき、所望の方向に熱変形が起きるようにすることができる。したがって、内張部材の不規則変形によって、排ガスが煙突本体と内張部材との間に入り込むのを防止できる。ひいては、煙突本体の内周面からの剥離物が排ガスと一緒に大気中に放散されるのを防止できる。また、排ガスが煙突本体に接触、吸収されるのを防止でき、煙突本体の損傷、劣化を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る煙突の正面図である。
図2図2は、図1のII-II線に沿う、前記煙突の平面断面図である。
図3図3は、前記煙突の内張部材の斜視図である。
図4図4は、前記煙突の一部を、前記内張部材の熱変形状態で示す平面断面図である。
図5図5は、本発明の第2実施形態に係る煙突の平面断面図である。
図6図6は、前記第2実施形態の煙突の一部を、内張部材の熱変形状態で示す平面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1図4は、本発明の第1実施形態を示したものである。図1に示すように、例えば商業用ビル等の建物(図示省略)の内部又は外部に煙突1が鉛直に立設されている。煙突1は、例えばボイラー、発電機、冷温水発生器などからの排ガスgの放出用であるが、本発明が特にこれに限るものではない。
【0017】
煙突1は、煙突本体10と、フレーム20と、内張部材30を備えている。
図2に示すように、煙突本体10の断面形状は四角形(多角形)になっている。詳しくは、煙突本体10は、4つの平板状の煙突壁板11を有している。これら煙突壁板11が互いに四角形の環状に組まれている。隣接する2つの煙突壁板11どうしが直角に交差することによって煙突角部13が形成されている。煙突本体10には4つの煙突角部13が形成されている。各煙突角部13の内角θ13は、θ13=90°である。
図2における煙突本体10の断面は正方形であるが、これに限らず長方形、平行四辺形、台形などであってもよい。
【0018】
煙突壁板11は、珪酸カルシウムを主成分として含む。煙突壁板11は、600℃以上の温度に耐え得る耐熱性を有している。
【0019】
図1に示すように、煙突本体10の外周には、フレーム20が設けられている。フレーム20は、鉛直な縦フレーム部材21と、水平な横フレーム部材22を含む。フレーム部材21,22は、例えばL字アングルなどの鋼材によって構成されている。
【0020】
図2に示すように、煙突本体10の内周に内張部材30が設けられている。煙突本体10の各煙突壁板11の内壁面11aが、内張部材30によって覆われている。内張部材30の内部が、排ガスgの通る煙道1aとなっている。
【0021】
図3に示すように、内張部材30は、八角形断面の筒形状になっている。要するに、内張部材30は、煙突本体10より多い角数の多角形、好ましくは煙突本体10の角数の2倍の角数の多角形の筒形状に形成されている。
内張部材30の厚さは、1mm程度である。図において内張部材30の厚みは誇張されている。
【0022】
図2及び図3に示すように、内張部材30は、1枚の金属板39を折り曲げ加工することによって構成されている。金属板39の材質としては、ステンレス、鋼鉄などが挙げられる。該金属板39の折り曲げ加工によって、8つの平板状の内張板部31が形成されている。金属板39の周方向の両端部39e,39eは、互いに突き当てられ、シームレス溶接によって一体化されている。これによって、ビード状のシームレス溶接部32が形成されている。内張部材30は、周方向にセミシームレスの多角形環状となっている。
なお、シームレス溶接部32は、図3においては内張部材30の後記4つの第1内張角部33のうちの1つに配置されているが、これに限らず、後記4つの第2内張角部34のうちの1つに配置されていてもよく、1の内張板部31の中間部に配置されていてもよい。
【0023】
図2に示すように、内張部材30における隣接する2つの内張板部31どうしが交差することによって内張角部33,34が形成されている。内張板部31には8つの内張角部33,34が形成されている。具体的には、内張部材30は、4つの第1内張角部33と、4つの第2内張角部34を有している。内張部材30の周方向に沿って第1内張角部33と第2内張角部34が交互に配置されている。言い換えると、第1内張角部33と第2内張角部34とが周方向に隣接している。
【0024】
各第1内張角部33は、煙突本体10の1の煙突角部13に対して煙突内側に離れて対峙している。第1内張角部33の内角(以下「第1内角θ33」と称す)は、煙突角部13の内角θ13より大きい。好ましくは、第1内角θ33は、θ33=100°~120°程度である。
第1内張角部33は、煙突角部13から解放されている。したがって、図4に示すように、第1内張角部33は、煙突角部13に対して接近離間するような熱変形及び第1内角θ33が拡縮するような熱変形を許容されている。
【0025】
図2に示すように、第2内張角部34は、煙突本体10の煙突壁板11の内壁面11aの中間部と対峙している。言い換えると、内張部材30における、煙突本体10の内壁面11aの中間部と対峙する部分が屈曲されて第2内張角部34が形成されている。第2内張角部34の内角(以下「第2内角θ34」と称す)は、第1内角θ33より大きい(θ34<θ33)。好ましくは、第2内角θ34は、θ34=120°~170°程度である。
【0026】
第2内張角部34と煙突壁板11との間の距離dは、第1内張角部33と煙突角部13との間の距離dより短い(d<d)。好ましくは、第2内張角部34は煙突壁板11の内壁面11aにほぼ接しており、d≒0である。
【0027】
第2内張角部34は、拘束部材41によって煙突壁板11に拘束されている。これによって、第2内張角部34が煙突壁板11に対して接近離間するような熱変形を阻止されている。なお、第2内角θ34が拡縮するような第2内張角部34の熱変形は許容されている。
拘束部材41は、例えばアンカーボルトによって構成されている。
【0028】
図1に示すように、商業用ビルのボイラや発電機等からの排ガスgは、四角形煙突1の内張部材30の内側の煙道1aを通って大気に放出される。煙突本体10を四角形断面とすることによって円形断面の煙突よりデッドスペースを小さくできる。
煙突壁板11からは珪酸カルシウムを含む粉状の剥離物が遊離され得る。これに対し、内張部材30で煙突本体10の内周を覆っておくことによって、粉状の剥離物が排ガスgと一緒に大気中にまき散らされるのを防止できる。
【0029】
排ガスgは例えば数百℃~600℃程度の高温である。かかる高温の排ガスgが内張部材30と接触し、内張部材30が加熱されて熱変形される。詳しくは図4の実線にて示すように、第1内張角部33を挟んで両側の内張板部31が伸び変形し、これに伴って第1内張角部33が煙突角部13へ向かって接近され、第1内角θ33が小さくなる。
なお、図4において二点鎖線は、熱変形していない状態の内張部材30を示す。
換言すると、内張部材30が一定の熱変形を起こすようにでき、熱変形の不規則性を緩和ないしは解消できる。好ましくは、煙道1aが外周側へ広がる方向に熱変形を起こすようにできる。したがって、内張部材30が熱変形を来しても、煙突本体10の内周面と内張部材30の外周面との間の隙間1cに排ガスgが入り込むのを防止できる。この結果、前記粉状剥離物が排ガスgと一緒に大気中に放散されるのを確実に防止できる。更には、高温高湿度の排ガスgが煙突本体10と接触して珪酸カルシウムに吸収されるのを防止でき、煙突本体10が破損するのを防止できる。
加えて、内張部材30はセミシームレス構造であるから、前記高温高湿度の排ガスgが隙間1cに入り込むのを確実に防止できる。したがって、前記粉状剥離物の大気中への放散や煙突本体10の破損を一層確実に防止できる。
【0030】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
<第2実施形態>
図5図6は、本発明の第2実施形態を示したものである。
図5に示すように、第2実施形態の煙突1Bにおいては、第1内張角部33が、斜めのブラケットからなる拘束部材42によって煙突角部13に拘束されている。第1内張角部33は煙突角部13に対して接近離間するような熱変形を阻止されている。第1内角θ33が拡縮するような第1内張角部33の熱変形は許容されている。
【0031】
煙突1Bの第2内張角部34は、煙突壁板11から解放されており、かつ煙突壁板11に対して煙突内側に離れている。したがって、第2内張角部34は、煙突壁板11に対して接近離間するような熱変形及び第2内角θ34が拡縮するような熱変形を許容されている。
【0032】
図6の実線に示すように、内張部材30が排ガスgによって加熱されたときは、第2内張角部34を挟んで両側の内張板部31が伸び変形し、これに伴って第2内張角部34が煙突壁板11へ向かって接近され、第2内角θ34が小さくなる。かつ第1内角θ33が大きくなる。このようにして、第2実施形態の煙突1Bにおいても内張部材30が一定の熱変形を起こすようにでき、熱変形の不規則性を緩和ないしは解消できる。
なお、図6において、二点鎖線は、熱変形していない状態の内張部材30を示す。
【0033】
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、煙突本体の断面形状は、四角形に限られず、三角形や五角形以上の多角形であってもよい。
内張部材の断面形状は、煙突本体の断面形状に合わせた多角形状とする。
内張部材30が、周方向に完全なシームレスの多角形筒形状であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、例えば商業用ビルのボイラや発電機の排ガス用煙突に適用できる。
【符号の説明】
【0035】
1,1B 煙突
1a 煙道
1c 隙間
10 煙突本体
11 煙突壁板
11a 内壁面
13 煙突角部
30 内張部材
31 内張板部
32 シームレス溶接部
33 第1内張角部
34 第2内張角部
θ13 煙突角部の内角
θ33 第1内角θ33
θ34 第2内角θ34
g 排ガス
図1
図2
図3
図4
図5
図6