(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-29
(45)【発行日】2022-04-06
(54)【発明の名称】復調基準信号を用いた位相ノイズトラッキング基準信号シーケンス生成のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20220330BHJP
【FI】
H04L27/26 114
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020103930
(22)【出願日】2020-06-16
(62)【分割の表示】P 2018535284の分割
【原出願日】2017-02-09
【審査請求日】2020-06-19
(32)【優先日】2016-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】特許業務法人大塚国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076428
【氏名又は名称】大塚 康徳
(74)【代理人】
【識別番号】100115071
【氏名又は名称】大塚 康弘
(74)【代理人】
【識別番号】100112508
【氏名又は名称】高柳 司郎
(74)【代理人】
【識別番号】100116894
【氏名又は名称】木村 秀二
(74)【代理人】
【識別番号】100130409
【氏名又は名称】下山 治
(74)【代理人】
【識別番号】100131886
【氏名又は名称】坂本 隆志
(72)【発明者】
【氏名】ヘスラー, マーティン
(72)【発明者】
【氏名】バルデメア, ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】リンドボム, ラース
(72)【発明者】
【氏名】サフリン, ヘンリク
(72)【発明者】
【氏名】ウィベリー, ニコラス
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/000915(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,DMRS enhancement for V2V[online], 3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-156908,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_83/Docs/R1-156908.zip>,2015年11月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークのユーザ装置による、位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)をデータ送信と共に送信するための方法であって、
サブキャリアの第1リソースエレメントの復調基準信号(DMRS)シーケンスを用いて、前記サブキャリアの第2リソースエレメントのPNT-RSの
複素値を生成することであって、前記DMRSは、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルに割り当てられ、前記第1リソースエレメントは、前記DMRSの前記OFDMシンボルと前記PNT-RSのための前記サブキャリアとが交差するリソースエレメントである、前記生成することと、
前記データ送信、前記DMRS及び前記PNT-RSを前記ネットワークに送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1リソースエレメントは、第1OFDMシンボルに関連付けられ、
前記第2リソースエレメントは、第2OFDMシンボルに関連付けられる、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記DMRSは、複素値であり、
前記第1リソースエレメントの前記複素値は、前記PNT-RSに割り当てられた前記サブキャリアの各OFDMシンボルの前記PNT-RS
の複素値を生成するために使用される、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
生成される前記PNT-RSは、前記サブキャリアの総てのOFDMシンボルで連続する、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記PNT-RS
の複素値は、前記DMRS
の複素値をコピーすることで生成される、方法。
【請求項6】
ネットワークの無線送信機による、位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)をデータ送信と共に送信するための方法であって、
サブキャリアの第1リソースエレメントの復調基準信号(DMRS)シーケンスを用いて、前記サブキャリアの第2リソースエレメントのPNT-RSの
複素値を生成することであって、前記DMRSは、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルに割り当てられ、前記第1リソースエレメントは、前記DMRSの前記OFDMシンボルと前記PNT-RSのための前記サブキャリアとが交差するリソースエレメントである、前記生成することと、
前記データ送信、前記DMRS及び前記PNT-RSを無線受信機に送信することと、
を含む、方法。
【請求項7】
ネットワークのネットワークノードによる、位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)をデータ送信と共に送信するための方法であって、
サブキャリアの第1リソースエレメントの復調基準信号(DMRS)シーケンスを用いて、前記サブキャリアの第2リソースエレメントのPNT-RSの
複素値を生成することであって、前記DMRSは、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルに割り当てられ、前記第1リソースエレメントは、前記DMRSの前記OFDMシンボルと前記PNT-RSのための前記サブキャリアとが交差するリソースエレメントである、前記生成することと、
前記データ送信、前記DMRS及び前記PNT-RSをユーザ装置に送信することと、
を含む、方法。
【請求項8】
位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)をデータ送信と共に送信する、ネットワークのユーザ装置であって、
送受信機と、メモリと、プロセッサと、を備え、
前記ユーザ装置は、
サブキャリアの第1リソースエレメントの復調基準信号(DMRS)シーケンスを用いて、前記サブキャリアの第2リソースエレメントのPNT-RSの
複素値を生成することであって、前記DMRSは、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルに割り当てられ、前記第1リソースエレメントは、前記DMRSの前記OFDMシンボルと前記PNT-RSのための前記サブキャリアとが交差するリソースエレメントである、前記生成することと、
前記データ送信、前記DMRS及び前記PNT-RSを前記ネットワークに送信することと、を行う様に構成されている、ユーザ装置。
【請求項9】
請求項8に記載のユーザ装置であって、
前記第1リソースエレメントは、第1OFDMシンボルに関連付けられ、
前記第2リソースエレメントは、第2OFDMシンボルに関連付けられる、ユーザ装置。
【請求項10】
請求項8に記載のユーザ装置であって、
前記DMRSは、複素値であり、
前記ユーザ装置は、前記PNT-RSに割り当てられた前記サブキャリアの各OFDMシンボルの前記PNT-RS
の複素値を生成するために、前記第1リソースエレメントの前記複素値を使用する様に構成される、ユーザ装置。
【請求項11】
請求項8に記載のユーザ装置であって、
生成される前記PNT-RSは、前記サブキャリアの総てのOFDMシンボルで連続する、ユーザ装置。
【請求項12】
請求項8に記載のユーザ装置であって、
前記DMRS
の複素値をコピーすることにより前記PNT-RS
の複素値を生成する様に構成される、ユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年2月9日に出願された、"復調基準信号を用いた位相ノイズトラッキング基準信号シーケンス生成のためのシステム及び方法"をその名称とする、米国仮出願No.62/292,990の優先権を主張し、その開示は、本明細書に参照として組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般的に、無線通信に関し、より詳しくは、復調基準信号(DMRS)を用いた位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)シーケンス生成のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
通常、送信機と受信機との間の通信には、メッセージの送信を確実に受信できる様になる前において、時間及び/又は周波数のある形式の同期が必要である。ロングタームエボリューション(LTE)の様なセルラ通信システムにおいて、基地局は、定期的な時間に狭帯域同期信号をブロードキャストする。これらの同期信号は、無線デバイスが、初期セルサーチを実行するためにシステムアクセスすることを可能にする。例えば、無線デバイスは、キャリア周波数、時間基準、セル識別子を発見することを含む同期手順を実行し得る。初期セルサーチを実行し、セル識別子を特定したLTE無線デバイスは、その後、同期信号より時間的に頻度高くシステム帯域幅に渡り送信されるセル特定基準信号への高精度同期を行うことにより、下りリンクへの初期同期を完了させることができる。無線デバイスは、ランダムアクセス手順を介してネットワークに接続し、そこでは、上りリンク時間同期が確立され、デバイスと基地局との間の通信が開始できる。送信機側及び受信機側での発振器のドリフトにより、無線デバイスは、基地局と通信している間、下りリンクの高精度周波数同期を定期的に実行する必要がある。
【0004】
セル特定基準信号(CRS)無しのNXのためのリーンフレーム構造が提案され、そこでは、高精度同期及び下りリンク(DL)物理データチャネル(PDCH)の復調に必要な代わりの基準信号がPDCH伝送に組み込まれる。
図1は、割り当て又はグラントを搬送する、PDCHのDL送信及び関連する物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を示している。より詳しくは、
図1は、サブフレームの最初の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルがPDCCHを含み、続くOFDMシンボルがPDCHを含むことを示している。
【0005】
図1に示す様に、PDCHの送信は、1サブフレームに限られ、或いは、サブフレームアグリゲーションの場合には複数のサブフレームに跨り得る。ユーザ装置(UE)としても参照される無線デバイスは、当該UEに向けられたPDCCHを検出し、スケジューリング情報からPDCH関連情報を取得する。ある特定ユーザへのPDCCHが、OFDMサブキャリアのサブセットで搬送されている場合、UEは、他のUEへのPDCCH送信を認識しない。PDCCHのマッピングは、分散又は集中配置され、
図1は、後者の場合を示している。サブフレーム内のOFDMシンボル数は、システムデザインパラメータであり、一般的には、図示する例で使用されている4より大きい値であり得る。
【0006】
図示する例において、PDCCH及びPDCHは、主に復調基準信号(DMRS)として参照される、復調のための基準信号をそれぞれ有するが、それらは、本明細書で説明する様に、他のタイプの基準信号を潜在的に参照することもできる。DMRSは、受信機が早期にチャネル推定を実行できる様に、サブフレームの早い段階で送信されるべきであり、それにより、受信機の処理時間が減少する。
【0007】
NXの文脈において、時間同期は、第1基準信号(例えば、時間同期信号(TSS))を用いて行われ、粗い周波数同期は、同じ第1基準信号又は第2信号(例えば、周波数同期信号)を用いて行われる。これらの信号は、時間、周波数において、非常に高精度な同期を提供することが意図されていないことが観察され得る。OFDMシステムにおいて時間誤差は、サイクリックプレフィクスで処理され、周波数誤差は、十分なサブキャリア間隔を持つことで処理され得る。しかしながら、(64及び256QAMの様な)より高い変調方法と併せたPDCHの高ランク送信のパフォーマンスを制限しないためには、より良い周波数同期が必要である。現在の解決策(例えば、LTEでの様に)は、このためにDMRS又はCRSを再利用する。
【0008】
より高いキャリア周波数での5Gシステムの配置において、無線リンクは、より低いキャリア周波数でのLTEと比較し、幾つかの新たなプロパティを示す。基本的な変化の1つは、位相ノイズ問題が周波数により拡大され、これは、OFDMシンボル内の総てのサブキャリアにおいて共通である位相ノイズを緩和するための新たな位相基準信号を必要とさせる。この基準信号は、上りリンク及び下りリンクの両方において必要とされ得る。この信号は、詳細なキャリア周波数同期及び位相ノイズ補償の両方のために使用され得ることが予見される。2番目に焦点を当てると、基準信号は、位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)として参照され得る。
【0009】
図2は、DMRS及びPNT-RSを含む時間-周波数グリッドの例を示している。デザインは、依然、3GPPで仕様化されていないので、図示するデザインは単なる例である。図示する様に、基準信号は、時間連続で送信され、8つの直交DMRSリソースを生成するために、長さ8のカバーコードが使用されると想定している。DMRSリソースには、0~7の番号が付与され、8つのDMRSポートと見なされ得る。図示する例において、異なる位相ノイズの4つの送信機をサポートするために、4つの異なるPNT-RSが示されている。
【0010】
PNT-RSは、DMRSと共に送信される。よって、PNT-RSは、DMRS送信に使用されるサブキャリアのサブセット上のPDCHと共に送信される。ここで、DMRSは、サブフレーム内、又は、サブフレームアグリゲーション内の早期の1つ又は幾つかのOFDMシンボルで送信されると想定し、PNT-RSは、各OFDMシンボルで送信され得ると想定している。周波数領域におけるDMRSの密度は、PNT-RSの周波数領域の密度より非常に高い。この様に、DMRSにより占有されるサブキャリアのセットは、PNT-RSにより占有されるサブキャリアのセットより非常に多い。通常、送信帯域幅に渡り平坦ではない無線チャネルに対し、位相ノイズにより生じる位相の不明確さは、総てのサブキャリアに同様にインパクトを与える。2つ以上のサブキャリアでPNT-RSを送信する理由は、基本的には、処理ゲインを増加させることと同様に、周波数ダイバーシティを得るためである。
【0011】
PDCHのマルチレイヤ送信は、インタリーブされた周波数分割多重(FDM)、コード分割多重(CDM)、或いは、それらの両方により構成され得る直交DMRSのセットを必要とする。インタリーブされたFDM又はCDMは、LTEにおいてコム(combs)としても知られている。CDMは、例えば、ウォルシュ・アダマール・コード若しくはDFT、又は、符号領域で直交性を提供し得る任意の他のコードに基づく直交カバーコード(OCC)を参照し得る。ある実施形態において、位相ノイズをサブフレーム内でトラッキングする必要があるとき、時間領域のOCCは適切ではないかもしれない。さらに、NXの場合には常にではないかもしれないが、DMRSは、複数のOFDMシンボルで送信される必要がある。よって、サブキャリアがPNT-RSによりブロックされると、利用可能DMRSの最大数が制限され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
例えば、LTEの様な従来の同期無線システムにおいて、ネットワークと通信すること無しにUEが信号を見つけることができる様に、幾つかの信号は常に存在している。その様な信号の例は、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)及びCRSを含む。このタイプの信号は、UEがネットワークとの時間-周波数同期を維持することを可能にする。しかしながら、常にオンの信号は、無線システムに幾つかの複雑さを追加し、悪いエネルギ・パフォーマンスをもたらし、一定の干渉を与える。
【0013】
幾つかの最近の解決策は、それらの信号を除去したリーン・システム・デザインを含む。これらのデザインの問題点は、同期手順がより複雑になり、データレートの減少との代償で、スペクトラムの大きな部分を用いたPNT-RSとの観点でオーバヘッドが増加することである。例えば、高精度位相ノイズトラッキングのためには、必要な時間密度が高くなるので、DMRSの再利用は不十分である。周波数のリソース密度は、復調パフォーマンスのために高くする必要があり、DMRSデザインは、周波数選択性を考慮する。この様に、同じ信号が、復調及び位相ノイズトラッキングの両方に使用されると、不必要に高いオーバヘッドが生じ得る。
【0014】
よって、個別のPNT-RSが使用され得る。しかしながら、これは、DMRSのために使用されるOFDMシンボルも位相ノイズを含み、よって、位相ノイズ基準を必要とするので、位相ノイズトラッキングに使用されるサブキャリアがブロックされるという問題を生じさせる。この様に、多数の直交DMRSが、早期のDMRSで必要とされる場合、多数のDMRSの早期の配置には問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
既存解決策の上述した問題に取り組むため、復調基準信号(DMRS)を用いた位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)シーケンス生成のための方法及びシステムが開示される。より詳しくは、PNT-RSシーケンスは、有効なDMRS信号から生成され得る。よって、総てのレイヤに渡り有効な、PNT-RS及びDMRSの交点で送信されるシンボルは、PNT-RSに割り当てられた総ての他のリソースエレメントにコピーされ使用され得る。
【0016】
ある実施形態によると、ユーザ装置が、セルラネットワークでの使用のために提供される。ユーザ装置は、送受信機、プロセッサ及びメモリを備えている。ユーザ装置は、データ送信のために、復調基準信号(DMRS)のPNT-RSへのマッピング形式を判定する様に構成される。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0017】
ある実施形態によると、セルラネットワークのユーザ装置による方法は、データ送信のために、復調基準信号(DMRS)のPNT-RSへのマッピング形式を判定することを含む。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0018】
ある実施形態によると、ネットワークノードが、セルラネットワークでの使用のために提供される。ネットワークノードは、送受信機、プロセッサ及びメモリを備えている。ネットワークノードは、データ送信のために、復調基準信号(DMRS)のPNT-RSへのマッピング形式を判定する様に構成される。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0019】
ある実施形態によると、セルラネットワークのネットワークノードによる方法は、データ送信のために、復調基準信号(DMRS)のPNT-RSへのマッピング形式を判定することを含む。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0020】
ある実施形態によると、PNT-RSを生成するための無線送信機での方法は、データ送信のため、DMRSとPNT-RSとのマッピングを判定することを含む。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0021】
ある実施形態によると、PNT-RSを生成するための無線送信機は、送受信機、プロセッサ及びメモリを含む。無線デバイスは、データ送信のため、DMRSとPNT-RSとのマッピングを判定する様に構成される。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0022】
ある実施形態によると、PNT-RSをトラッキングするための無線受信機での方法は、サブキャリアの第1直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのDMRSのセットで第1チャネル推定を実行することを含む。第1位相ノイズ基準は、サブキャリアの第1OFDMシンボルの第1リソースエレメントで判定される。第2位相ノイズ基準は、サブキャリアの第2OFDMシンボルの第2リソースエレメントで抽出される。第2チャネル推定が、第1及び第2位相基準を用いて第1チャネル推定の位相ノイズ補償を実行することにより生成される。データは、第2チャネル推定を用いて第2OFDMシンボルで受信される。
【0023】
ある実施形態によると、位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)をトラッキングするための無線受信機は、送受信機、プロセッサ及びメモリを含む。無線受信機は、サブキャリアの第1直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの復調基準信号(DMRS)のセットで第1チャネル推定を実行する様に構成される。第1位相ノイズ基準は、サブキャリアの第1OFDMシンボルの第1リソースエレメントで判定される。第2位相ノイズ基準は、サブキャリアの第2OFDMシンボルの第2リソースエレメントで抽出される。第2チャネル推定が、第1及び第2位相ノイズ基準を用いて第1チャネル推定の位相ノイズ補償を実行することにより生成される。データは、第2チャネル推定を用いて第2OFDMシンボルで受信される。
【0024】
本開示のある実施形態は、1つ以上の技術的な利点を提供し得る。例えば、ある実施形態は、オーバヘッドの減少及びDMRSのためのより良いリソースの利用を可能にし、相当数の直交PNT-RSが存在する場合においてもサブフレームの早期の多くの数のDMRSを可能にする。位相ノイズトラッキングを可能にしながら、DMRSのためのOFDMシンボルの総てのリソースエレメントを使用する他の公知解決策は無い。例えば、4つ以上の受信機アンテナを備えた上りリンク(UL)(又は下りリンク(DL)マルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)システムを考える。よって、より良いピーク対平均及び良い周波数補間プロパティの様なOFDMシンボルのDMRSのみを有する利点、周波数領域コム(combs)は、本開示のシステム及び技術無しではブロックされる。
【0025】
他の利点は、当業者には容易に理解され得る。ある実施形態は、述べられた利点を有さず、或いは、述べられた利点の総て又は幾つかを有し得る。
【0026】
開示する実施形態、それらの特徴及び利点の完全な理解のため、添付の図面を参照して以下に詳細な説明を行う。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】割り当て又はグラントを搬送する、物理データチャネル(PDCH)及び関連する物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の下りリンク送信を示す図。
【
図2】復調基準信号(DMRS)及び位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)を含む時間-周波数グリッドの例を示す図。
【
図3】ある実施形態による、位相ノイズトラッキングのためのコピーされたDMRSシンボルを含む時間-周波数グリッドの例を示す図。
【
図4】ある実施形態による、PNT-RSを用いた位相ノイズトラッキングのための無線受信機による方法の例を示すフロー図。
【
図5】ある実施形態による、位相ノイズトラッキングのための仮想コンピューティングデバイスの例を示す図。
【
図6】ある実施形態による、PNT-RSを用いた位相ノイズトラッキングのための無線受信機による方法の他の例を示すフロー図。
【
図7】ある実施形態による、位相ノイズトラッキングのための仮想コンピューティングデバイスの他の例を示す図。
【
図8】ある実施形態による、PNT-RSを生成するための無線送信機による方法の例を示すフロー図。
【
図9】ある実施形態による、PNT-RSを生成するための仮想コンピューティングデバイスの例を示す図。
【
図10】ある実施形態による、時間において長さ2の直交カバーコード(OCC)を用いる場合の位相ノイズトラッキングを含む時間-周波数グリッドの例を示す図。
【
図11】ある実施形態による、位相ノイズトラッキングのためのネットワーク100の態様を示す図。
【
図12】ある実施形態による、位相ノイズトラッキングのための無線デバイスの例を示す図。
【
図13】ある実施形態による、位相ノイズトラッキングのためのネットワークノードの例を示す図。
【
図14】ある実施形態による、無線ネットワークコントローラ又はコアネットワークノードの例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ある実施形態によると、位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)シーケンスは、送信される有効な復調基準信号(DMRS)から生成される。より詳しくは、PNT-RS及びDMRSの交点で送信されるDMRSシンボルは、PNT-RSに割り当てられた総ての他のリソースエレメントにコピーされ使用され得る。
図3は、位相ノイズトラッキングのためにコピーされたDMRSシンボルを含む時間-周波数グリッドの例を示している。図示する様に、PNT-RS0は、同じサブキャリアのDMRSリソースエレメントのコピーとして示されている。
【0029】
ある実施形態において、DMRS信号は、リソースエレメントで送信される複素値としてコピーされ得る。これは、信号が、コピーされて第2OFDMシンボルへ時間シフトされた既知信号であると、受信機が想定し得ることを暗示する。ある実施形態において、受信機は、信号が時間的に連続であると想定し得る。例えば、PNT-RSの以前のコピーそれぞれがサイクリックプレフィクス(CP)として動作できる様に、各コピーは、CP期間だけシフトされ得る。
【0030】
位相ノイズトラッキングの例示的な技術は、受信機及び送信機の両方において実行され得る。
図4は、ある実施形態による、PNT-RSを用いた位相ノイズトラッキングのための無線受信機による方法200の例を示すフロー図である。ある実施形態において、無線受信機は、ネットワークノード又は無線デバイスを含み、それらの例が、
図11から13を参照して以下に詳細に記述される。
【0031】
方法は、ステップ202で、無線受信機がDMRSとPNT-RSとのマッピングを判定することで開始する。ある実施形態において、DMRSのセットは、第1OFDMシンボルに関連付けられる複数のリソースエレメントを含み得る。
【0032】
ステップ204で、第1チャネル推定が、DMRSのセットで実行される。DMRSのセットは、第1OFDMシンボルのサブキャリアで第1位相ノイズ基準として使用される第1リソースエレメントを含み得る。無線受信機は、ステップ206で、サブキャリアの第1OFDMシンボルの第1リソースエレメントの第1位相ノイズ基準を判定し得る。ある実施形態において、PNT-RSは、サブキャリアの総てのOFDMシンボルにおいて連続的であり得る。
【0033】
ステップ208で、無線受信機は、サブキャリアの第2OFDMシンボルの第2リソースエレメントの第2位相ノイズ基準を抽出する。第1及び第2位相ノイズ基準を用いることで、ステップ210において、第1チャネル推定の位相ノイズ補償を実行することにより、第2OFDMシンボルのために第2チャネル推定が生成され得る。ステップ212で、第2チャネル推定を用いて第2OFDMシンボルでデータが受信される。
【0034】
ある実施形態において、上述したPNT-RSをトラッキングするための方法は、仮想コンピューティングデバイスにより実行され得る。
図5は、ある実施形態による、PNT-RSをトラッキングするための仮想コンピューティングデバイス300の例を示している。図示する様に、仮想コンピューティングデバイス300は、
図4に示す方法に関して上述したのと同様のステップを実行するモジュールを含み得る。例えば、仮想コンピューティングデバイス300は、第1判定モジュール310、実行モジュール320、第2判定モジュール330、抽出モジュール340、生成モジュール350、受信モジュール360、及び、PNT-RSをトラッキングするための任意の他の適切なモジュールを含み得る。ある実施形態において、1つ以上のモジュールは、
図12及び13に関して以下に記載する例示的なプロセッサの様な、プロセッサにより実現され得る。さらに、ある実施形態において、記述する種々のモジュールの2つ以上の機能は、単一モジュールに結合され得る。
【0035】
第1判定モジュール310は、仮想コンピューティングデバイス300の判定機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、第1判定モジュール310は、DMRSとPNT-RSとのマッピングを判定し得る。特定の実施形態において、第1判定モジュール310は、ネットワークノードからDMRSとPNT-RSとのマッピングを受信し得る。他の実施形態において、第1判定モジュール310は、無線デバイスからDMRSとPNT-RSとのマッピングを取得し得る。
【0036】
実行モジュール320は、仮想コンピューティングデバイス300の実行機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、第1実行モジュール320は、サブキャリアの第1OFDMシンボルのDMRSのセットの第1チャネル推定を実行し得る。
【0037】
第2判定モジュール330は、仮想コンピューティングデバイス300の判定機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、第2判定モジュール330は、サブキャリアの第1OFDMシンボルの第1リソースエレメントの第1位相ノイズ基準を判定し得る。
【0038】
抽出モジュール340は、仮想コンピューティングデバイス300の抽出機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、抽出モジュール340は、サブキャリアの第2OFDMシンボルの第2リソースエレメントの第2位相ノイズ基準を抽出し得る。
【0039】
生成モジュール360は、仮想コンピューティングデバイス300の生成機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、生成モジュール360は、第1及び第2位相ノイズ基準を用いて、第1チャネル推定の位相ノイズ補償を実行することにより、第2チャネル推定を生成し得る。
【0040】
受信モジュール380は、仮想コンピューティングデバイス300の受信機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、受信モジュール380は、第2チャネル推定を用いて第2OFDMシンボルのデータを受信し得る。
【0041】
仮想コンピューティングデバイス300の他の実施形態は、上述した任意の機能及び/又は追加の機能(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)を含む、受信機の機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図5に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。受信機は、同じ物理的なハードウェアを有するコンポーネントを備え得るが、異なる無線アクセス技術をサポートする様に(例えば、プログラミングを介して)構成され、或いは、示したものとは部分的又は完全に異なる物理コンポーネントを含み得る。
【0042】
図6は、ある実施形態による、PNT-RSを用いた位相ノイズトラッキングのための無線受信機による方法400の他の例を示すフロー図である。ある実施形態において、無線受信機は、ネットワークノード又は無線デバイスを含み、それらの例示的な実施形態が、
図12から13を参照して以下に詳細に記述される。方法400は、ステップ402で、無線受信機がDMRSとPNT-RSとのマッピングを判定すると開始する。
【0043】
ステップ404で、第1チャネル推定が、DMRSで実行される。DMRSは、第1OFDMシンボルのサブキャリアで第1位相ノイズ基準として使用される第1リソースエレメントを含み得る。例えば、特定の実施形態において、無線受信機は、復調基準信号のセットで第1チャネル推定を実行し、サブキャリアの第1OFDMシンボルの第1リソースエレメントの第1位相ノイズ基準を判定し得る。
【0044】
ステップ406で、サブキャリアの第2OFDMシンボルの第2リソースエレメントの第2位相ノイズ基準が抽出される。
【0045】
ステップ408で、第2OFDMシンボルのため、当該チャネル推定の位相ノイズ補償が、第1及び第2位相ノイズ基準を用いて実行される。例えば、無線受信機は、第1及び第2位相ノイズ基準を用いて、第1チャネル推定の位相ノイズ補償を実行することにより、第2チャネル推定を生成し得る。
【0046】
ステップ410で、第2チャネル推定を用いて第2OFDMシンボルでデータが受信される。
【0047】
ある実施形態において、上述したPNT-RSをトラッキングするための方法は、仮想コンピューティングデバイスにより実行され得る。
図7は、ある実施形態による、PNT-RSをトラッキングするための仮想コンピューティングデバイス500の例を示している。図示する様に、仮想コンピューティングデバイス500は、
図6に示す方法に関して上述したのと同様のステップを実行するモジュールを含み得る。例えば、仮想コンピューティングデバイス500は、判定モジュール510、第1実行モジュール520、抽出モジュール530、第2判定モジュール540、受信モジュール550、及び、PNT-RSをトラッキングするための任意の他の適切なモジュールを含み得る。ある実施形態において、1つ以上のモジュールは、
図12及び13に関して以下に記載する例示的なプロセッサの様な、プロセッサにより実現され得る。さらに、ある実施形態において、記述する種々のモジュールの2つ以上の機能は、単一モジュールに結合され得る。
【0048】
判定モジュール510は、仮想コンピューティングデバイス500の判定機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、判定モジュール510は、DMRSとPNT-RSとのマッピングを判定し得る。特定の実施形態において、第1判定モジュール510は、ネットワークノードからDMRSとPNT-RSとのマッピングを受信し得る。他の実施形態において、判定モジュール510は、無線デバイスからDMRSとPNT-RSとのマッピングを取得し得る。
【0049】
第1実行モジュール520は、仮想コンピューティングデバイス500の実行機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、第1実行モジュール520は、DMRSの第1チャネル推定を実行し得る。ある実施形態において、DMRSは、DMRSのセット又はサブセットを含み、それらは、第1OFDMシンボルのサブキャリアの第1位相ノイズ基準として使用される第1リソースエレメントを含み得る。
【0050】
抽出モジュール530は、仮想コンピューティングデバイス500の抽出機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、抽出モジュール530は、サブキャリアの第2OFDMシンボルの第2リソースエレメントの第2位相ノイズ基準を抽出し得る。
【0051】
第2実行モジュール540は、仮想コンピューティングデバイス500の実行機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、第2実行モジュール540は、第2OFDMシンボルのため、第1及び第2位相ノイズ基準を用いて当該チャネル推定の位相ノイズ補償を実行し得る。
【0052】
受信モジュール550は、仮想コンピューティングデバイス500の受信機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、受信モジュール550は、第2チャネル推定を用いて第2OFDMシンボルのデータを受信し得る。
【0053】
仮想コンピューティングデバイス500の他の実施形態は、上述した任意の機能及び/又は追加の機能(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)を含む、受信機の機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図7に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。受信機は、同じ物理的なハードウェアを有するコンポーネントを備え得るが、異なる無線アクセス技術をサポートする様に(例えば、プログラミングを介して)構成され、或いは、示したものとは部分的又は完全に異なる物理コンポーネントを含み得る。
【0054】
図8は、ある実施形態による、PNT-RSを生成するための無線送信機による方法600の例を示すフロー図である。ある実施形態において、無線送信機は、ネットワークノード又は無線デバイスを含み、それらの例示的な実施形態が、
図12から13を参照して以下に詳細に記述される。方法600は、ステップ602で、無線送信機が、データ送信のためのDMRSとPNT-RSとのマッピングを判定すると開始する。
【0055】
ステップ604で、無線送信機は、サブキャリアのDMRSのセットの第1リソースエレメントのためのDMRS結果信号を生成する。ある実施形態において、少なくとも1つのDMRSを含み、特定の実施形態においてはDMRSの総てを含み得るDMRSのサブセットから、DMRS結果信号は生成され得る。ある実施形態において、第1リソースエレメントは、第1OFDMシンボルに関連付けられ、第1OFDMに関連付けられる総てのリソースエレメントは、DMRS結果信号を生成するために使用され得る。
【0056】
ステップ606で、無線送信機は、DMRS結果信号を、サブキャリアの関連付けられたPNT-RSのリソースエレメントにコピーする。ある実施形態において、無線送信機は、DMRS結果信号を、第1リソースエレメントから、少なくともサブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーし得る。
【0057】
ある実施形態において、PNT-RSは、サブキャリアの総てのOFDMシンボルにおいて連続的であり、無線送信機は、DMRS結果信号を、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた総てのOFDMシンボルに割り当てられた総てのリソースエレメントにコピーし得る。例えば、特定の実施形態において、複素値が、第1リソースエレメントから、PNT-RSにマッピングされたサブキャリアのOFDMシンボルそれぞれにコピーされ得る。
【0058】
ある実施形態において、第1リソースエレメントからのコピーは、サブキャリアに渡り時間シフトされ得る。例えば、複素値が、第1リソースエレメントから、PNT-RSにマッピングされたサブキャリアのOFDMシンボルそれぞれにコピーされる場合、複素値は、時間シフトされ得る。特定の実施形態において、PNT-RSにマッピングされたサブキャリアに渡る複素値のコピーそれぞれは、CP期間だけシフトされ得る。
【0059】
例えば、特定の実施形態において、結果信号は、複数の隣接するOFDMシンボルに関連付けられた長さのOCCを用いて生成され得る。第1リソースエレメントをコピーすることは、複数の隣接OFDMシンボルのそれぞれについて、各DMRS結果信号を各OFDMシンボルにコピーすることを含み得る。
【0060】
ステップ608で、無線送信機は、DMRS結果信号及びPNT-RSと共にデータ送信を送信する。
【0061】
ある実施形態において、上述したPNT-RSを生成するための方法は、仮想コンピューティングデバイスにより実行され得る。
図9は、ある実施形態による、PNT-RSを生成するための仮想コンピューティングデバイス700の例を示している。図示する様に、仮想コンピューティングデバイス700は、
図8に示す方法に関して上述したのと同様のステップを実行するモジュールを含み得る。例えば、仮想コンピューティングデバイス700は、判定モジュール710、生成モジュール720、コピーモジュール730、送信モジュール740、及び、PNT-RSを生成するための任意の他の適切なモジュールを含み得る。ある実施形態において、1つ以上のモジュールは、
図12及び13に関して以下に記載する例示的なプロセッサの様な、プロセッサにより実現され得る。さらに、ある実施形態において、記述する種々のモジュールの2つ以上の機能は、単一モジュールに結合され得る。
【0062】
判定モジュール710は、仮想コンピューティングデバイス700の判定機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、判定モジュール710は、DMRSとPNT-RSとのマッピングを判定し得る。特定の実施形態において、第1判定モジュール510は、ネットワークノードからDMRSとPNT-RSとのマッピングを受信し得る。他の実施形態において、判定モジュール510は、無線デバイスからDMRSとPNT-RSとのマッピングを取得し得る。
【0063】
生成モジュール720は、仮想コンピューティングデバイス700の生成機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、生成モジュール720は、生成を行い得る。
【0064】
コピーモジュール730は、仮想コンピューティングデバイス700のコピー機能の総て又はある部分を実行し得る。例えば、ある実施形態において、コピーモジュール730は、コピーを行い得る。
【0065】
送信モジュール740は、仮想コンピューティングデバイス700の送信機能を実行し得る。例えば、ある実施形態において、送信モジュール740は、送信を行い得る。
【0066】
仮想コンピューティングデバイス700の他の実施形態は、上述した任意の機能及び/又は追加の機能(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)を含む、受信機の機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図9に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。受信機は、同じ物理的なハードウェアを有するコンポーネントを備え得るが、異なる無線アクセス技術をサポートする様に(例えば、プログラミングを介して)構成され、或いは、示したものとは部分的又は完全に異なる物理コンポーネントを含み得る。
【0067】
DMRSが時間における直交カバーコード(OCC)を用いて生成されるシナリオの場合、位相基準の生成は、時間OCCコードのどれが、異なるレイヤのどれにマッピングされるかに応じて、送信の異なるレイヤにおいて異なり得る。この場合、完全な位相ノイズトラッキングは、可能でないかもしれない。一方、位相ノイズが低周波数で支配的であると、2つ以上の隣接OFDMシンボルに渡る平均が使用され得る。
【0068】
図10は、ある実施形態による、時間において長さ2のOCCを用いる場合の位相ノイズトラッキングを含む時間-周波数グリッド800の例を示している。詳しくは、位相ノイズトラッキングは、2つのOFDMシンボルから各信号をコピーし、これをPNT-RSのために、OFDMシンボルの各2番目のペアに対して繰り返すことで実行される。この様に、2つの隣接するOFDMシンボルに渡る平均が使用される。
【0069】
開示するある実施形態は、位相ノイズ補償にも応用できる。例えば、ある実施形態において、コピーされたDMRS信号は、位相ノイズ補償を行うために使用され得る。送信は、チャネルのコヒーレント時間内に含まれると想定されるので、チャネル応答は、DMRS信号のコピー間で変化しない。そうではない場合、複数のDMRSが使用され、本開示の技術は、同じ送信内で複数回使用され得る。チャネルは送信時間間隔の間変化しないと想定されるので、DMRS信号の2つのコピーの差は、2つのOFDMシンボル間の位相ノイズ変動によるものと想定され得る。結果、この差はチャネル推定を補償するために使用され得る。
【0070】
例えば、特定の実施形態において、DMRS信号の異なるコピーの複数のコピーは、コピー間の干渉の変動を除去するために適切なフィルタと共に使用され得る。このフィルタカーネルは、典型的には、チャネル推定及び位相ノイズの期待される周波数プロファイルに同調される。例えば、低周波数コンテンツの位相ノイズが支配的であると、フィルタカーネルは、PNT-RSの複数の時間インスタンスを使用し、高周波数コンテンツが支配的であると、フィルタカーネルは、単一インスタンスのみを使用し得る。
【0071】
本開示の位相ノイズトラッキングのための技術は、ネットワークにより実行され得る。
図11は、ある実施形態による、ネットワーク900の態様を示している。ネットワーク900は、無線デバイス910又はUE910としても参照され得る1つ以上の無線デバイス910A~Cと、ネットワークノード915又はeNodeB(eNB)915としても参照され得るネットワークノード915A~Cを含む。無線デバイス910は、無線インタフェースを介してネットワークノード915と通信できる。例えば、無線デバイス910Aは、1つ以上のネットワークノード915に無線信号を送信し、及び/又は、1つ以上のネットワークノード915から無線信号を受信し得る。無線信号は、音声トラフィック、データトラフィック、制御信号、及び/又は、任意の他の適切な情報を含み得る。幾つかの実施形態において、ネットワークノード915に関連付けられた無線信号カバレッジの領域は、セルとしても参照され得る。幾つかの実施形態において、無線デバイス910は、D2D能力を有し得る。この様に、無線デバイス910は、他の無線デバイスと直接信号の送受信を行うことができる。例えば、無線デバイス910Aは、無線デバイス910Bと信号の送受信を行うことができる。
【0072】
ある実施形態において、ネットワークノード915は、無線ネットワークコントローラ(
図11には示さず)とインタフェースし得る。無線ネットワークコントローラは、ネットワークノード915を制御し、ある種の無線リソース管理機能、モビリティ管理機能、及び/又は、他の適切な機能を提供し得る。ある実施形態において、無線ネットワークコントローラの機能は、ネットワークノード915に含まれ得る。無線ネットワークコントローラは、コアネットワークノードとインタフェースし得る。ある実施形態において、無線ネットワークコントローラは、相互接続ネットワークを介してコアネットワークノードとインタフェースし得る。相互接続ネットワークは、オーディオ、ビデオ、信号、データ、メッセージ、或いは、それらの任意の組み合わせを送信できる、任意の相互接続システムを参照し得る。相互接続ネットワークは、公衆回線交換電話ネットワーク(PSTN)、パブリック若しくはプライベートデータネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットの様なローカル、地域若しくはグローバル通信又はコンピュータネットワーク、有線若しくは無線ネットワーク、企業イントラネット、或いは、それらの組み合わせを含む任意の他の適切な通信リンクの総て、或いは、部分を含み得る。
【0073】
幾つかの実施形態において、コアネットワークノードは、通信セッションの確立と、無線デバイス910の種々の他の機能を管理し得る。無線デバイス910は、ノンアクセスストラタムレイヤを使用してコアネットワークノードとある信号を交換し得る。ノンアクセスストラタムシグナリングにおいて、無線デバイス910とコアネットワークノードとの間の信号は、無線アクセスネットワークをトランスペアレントに伝送され得る。ある実施形態において、ネットワークノード915は、ノード間インタフェースを介して1つ以上のネットワークノードとインタフェースし得る。例えば、ネットワークノード915A及び915Bは、X2インタフェース(図示せず)を介してインタフェースし得る。
【0074】
上述した様に、ネットワーク900の例示的な実施形態は、1つ以上の無線デバイス910と、無線デバイス910と(直接又は間接的に)通信できる1つ以上の異なる種別のネットワークノード915と、を含み得る。無線デバイス910は、ネットワークノード915又は他の無線デバイス910と無線信号を介して通信できる任意種別の無線デバイスを参照し得る。無線デバイス910の例は、モバイルフォン、スマートフォン、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、携帯型コンピュータ(例えば、ラップトップ、タブレット)、センサ、モデム、マシンタイプ通信(MTC)デバイス/マシントゥマシン(M2M)デバイス、ラップトップエンベディッド装置(LEE)、ラップトップマウンティッド装置(LME)、USBドングル、D2D可能デバイス、又は、無線通信を提供できる他のデバイスを含む。無線デバイス910は、幾つかの実施形態において、UE、局(STA)、デバイス、又は、端末としても参照され得る。幾つかの実施形態において、一般的な用語"無線ネットワークノード"(或いは、単に、"ネットワークノード")も使用される。それは、任意の種類のネットワークノードであり、NodeB、基地局(BS)、MSR BSの様なマルチ標準無線(MSR)無線ノード、eNodeB、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継器を制御する中継ドナーノード、ベース送受信機局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS)のノード、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME等)、O&M、OSS、SON、測位ノード(例えば、E-SMLC)、MDT、又は、任意の適切なネットワークノードを含み得る。
【0075】
ネットワークノード及びUEの様な用語は、制限しないものと見做され、特に、2つの間のあるハイアラーキの関係を暗示せず、一般的に、"eNodeB"は、デバイス1と見做され、"UE"はデバイス2と見做され、これら2つのデバイスは、幾つかの無線チャネルを介して相互に通信する。無線デバイス810、ネットワークノード815、及び、他のネットワークノード(無線ネットワークコントローラ又はコアネットワークノードの様な)の例示的な実施形態の詳細について、
図12、13及び14をそれぞれ参照して説明する。
【0076】
図11は、ネットワーク900の特定の構成を示しているが、本開示の種々の実施形態は、任意の適切な構成を有する種々のネットワークに適用し得る。例えば、ネットワーク900は、任意の適切な数の無線デバイス910及びネットワークノード915と、無線デバイス間、或いは、無線デバイスと(有線電話の様な)他の通信デバイスとの間の通信をサポートする任意の追加の要素と、を含み得る。さらに、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに実装されたある実施形態について説明するが、実施形態は、任意の適切な通信標準をサポートし、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプの通信システムで実装でき、無線デバイスが信号(例えば、データ)を送受信する任意の無線アクセス技術(RAT)又はマルチRATシステムに適用できる。例えば、本開示の種々の実施形態は、LTE、LTEアドバンスド、LTE-UMTS、HSPA、GSM、CDMA2000、WiMax、WiFi、他の適切な無線アクセス技術、或いは、1つ以上の無線アクセス技術の任意の適切な組み合わせに適用できる。ある実施形態を、下りリンクにおける無線送信の文脈で記載するが、本開示の種々の実施形態は、上りリンク及びその逆に同様に適用できる。
【0077】
図12は、ある実施形態による、無線デバイス910の例を示している。図示する様に、無線デバイス910は、送受信機1010と、プロセッサ1020と、メモリ1030と、を含む。幾つかの実施形態において、送受信機1010は、(例えば、アンテナを介して)ネットワークノード915と、無線信号の送受信を促進し、プロセッサ1020は、無線デバイス1010により提供される上述した機能の一部又は全部を提供するために、命令を実行し、メモリ1030は、プロセッサ1020により実行される命令を格納する。
【0078】
プロセッサ1020は、命令を実行する1つ以上のモジュールで実装されるハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含み、無線デバイス1010の記述される機能の幾つか又は総てを実行するためにデータを操作する。幾つかの実施形態において、プロセッサ1020は、例えば、1つ以上のコンピュータ、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のアプリケーション、及び/又は、他のロジックを含み得る。
【0079】
メモリ1030は、一般的に、1つ以上のロジック、ルール、アルゴリズム、コード、テーブル等、及び/又は、プロセッサにより実行され得る他の命令を含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションの様な命令を格納する様に動作する。メモリ1030の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリーメモリ(ROM))、マス記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は、情報を格納する、任意の他の揮発性若しくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0080】
無線デバイス910の他の実施形態は、上述した任意の機能及び/又は追加の機能(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)を含む、無線デバイスの機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図11に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。
【0081】
図13は、ある実施形態による、ネットワークノード915の例を示している。ネットワークノード915は、任意種別の無線ネットワークノード、或いは、無線デバイス910及び/又は他のネットワークノードと通信する任意のネットワークノードであり得る。ネットワークノード915は、ホモジニアス配置、ヘテロジニアス配置、或いは、混合配置として、ネットワーク900に渡り配置され得る。ホモジニアス配置は、一般的に、同じ(又は同様の)タイプのネットワークノード915、及び/又は、同様のカバレッジ、セルサイズ、及び、サイト間距離で構成される配置を示し得る。ヘテロジニアス配置は、一般的に、異なるセルサイズ、送信電力、容量、及び、サイト間距離を有する種々のタイプのネットワークノード915を使用する配置を示し得る。例えば、ヘテロジニアス配置は、マクロセル配置に渡り配置される複数の低電力ノードを含み得る。混合配置は、ホモジニアス部分とヘテロジニアス部分の混合を含み得る。
【0082】
図示する様に、ネットワークノード915は、1つ以上の送受信機1110と、プロセッサ1120と、メモリ1130と、ネットワークインタフェース1140と、を含み得る。幾つかの実施形態において、送受信機1110は、(例えば、アンテナを介して)無線デバイス110と、無線信号の送受信を促進し、プロセッサ1120は、ネットワークノード915により提供される上述した機能の一部又は全部を提供するために、命令を実行し、メモリ1130は、プロセッサ1120により実行される命令を格納し、ネットワークインタフェース1140は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆回線交換電話ネットワーク(PSTN)、コアネットワークノード、無線ネットワークコントローラ等の後方のネットワーク構成要素と信号を通信する。
【0083】
ある実施形態において、ネットワークノード915は、マルチアンテナ技術を使用でき、複数のアンテナが設けられ、多入力多出力(MIMO)技術をサポートできる。1つ以上のアンテナは、偏波を制御可能であり得る。言い換えると、各エレメントは、2つの共置された、異なる偏波(例えば、クロス偏波として90度だけ異なる)のサブエレメントを有し、異なるセットのビーム形成重みにより、異なる偏波の波を放出する。
【0084】
プロセッサ1120は、命令を実行する1つ以上のモジュールで実装されるハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含み、ネットワークノード915の記述される機能の幾つか又はすべてを実行するためにデータを操作する。幾つかの実施形態において、プロセッサ1120は、例えば、1つ以上のコンピュータ、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のアプリケーション、及び/又は、他のロジックを含み得る。
【0085】
メモリ1130は、一般的に、1つ以上のロジック、ルール、アルゴリズム、コード、テーブル等、及び/又は、プロセッサにより実行され得る他の命令を含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションの様な命令を格納する様に動作する。メモリ1130の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリーメモリ(ROM))、マス記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は、情報を格納する、任意の他の揮発性若しくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0086】
幾つかの実施形態において、ネットワークインタフェース1140は、プロセッサ1120と通信可能に結合され、ネットワークノード915への入力を受信し、ネットワークノード915からの出力を送信し、入力、出力若しくは入出力の適切な処理を実行し、他のデバイスと通信し、或いは、それらの任意の組み合わせを行うことが可能な任意の適切なデバイスを参照する。ネットワークインタフェース1140は、ネットワークを介して通信するための、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインタフェースカード等)と、プロトコル変換及びデータ処理能力を含みソフトウェアと、を含み得る。
【0087】
ネットワークノード915の他の実施形態は、上述した任意の機能及び/又は追加の機能(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)を含む、無線ネットワークノードの機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図13に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。ネットワークノードの種々の異なるタイプは、同じ物理的なハードウェアを有するが、異なる無線アクセス技術をサポートする様に構成(例えば、プログラミングを介して)されたコンポーネント、或いは、部分的若しくは完全に異なる物理コンポーネントを含み得る。
【0088】
図14は、ある実施形態による、無線ネットワークコントローラ又はコアネットワークノード1200の例を示している。ネットワークノードの例は、モバイル交換センタ(MSC)、サービングGPRSサポートノード(SGSN)、モビリティ管理エンティティ(MME)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)等である。無線ネットワークコントローラ又はコアネットワークノード1200は、プロセッサ1220と、メモリ1230と、ネットワークインタフェース1240と、を含む。幾つかの実施形態において、プロセッサ1220は、ネットワークノードにより提供される上述した機能の一部又は全部を提供するために命令を実行し、メモリ1230は、プロセッサ1220により実行される命令を格納し、ネットワークインタフェース1240は、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、インターネット、公衆回線交換電話ネットワーク(PSTN)、コアネットワークノード915、無線ネットワークコントローラ又はコアネットワークノードの等の任意の適切なノードと信号を通信する。
【0089】
プロセッサ1220は、命令を実行する1つ以上のモジュールで実装されるハードウェア及びソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含み、無線ネットワークコントローラ又はコアネットワークノード1200の記述される機能の幾つか又はすべてを実行するためにデータを操作する。幾つかの実施形態において、プロセッサ1220は、例えば、1つ以上のコンピュータ、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のアプリケーション、及び/又は、他のロジックを含み得る。
【0090】
メモリ1230は、一般的に、1つ以上のロジック、ルール、アルゴリズム、コード、テーブル等、及び/又は、プロセッサにより実行され得る他の命令を含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションの様な命令を格納する様に動作する。メモリ1230の例は、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)又はリードオンリーメモリ(ROM))、マス記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD))、及び/又は、情報を格納する、任意の他の揮発性若しくは不揮発性、非一時的なコンピュータ可読及び/又はコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む。
【0091】
幾つかの実施形態において、ネットワークインタフェース1240は、プロセッサ1220と通信可能に結合され、ネットワークノードへの入力を受信し、ネットワークノードからの出力を送信し、入力、出力若しくは入出力の適切な処理を実行し、他のデバイスと通信し、或いは、それらの任意の組み合わせを行うことが可能な任意の適切なデバイスを参照する。ネットワークインタフェース1240は、ネットワークを介して通信するための、適切なハードウェア(例えば、ポート、モデム、ネットワークインタフェースカード等)と、プロトコル変換及びデータ処理能力を含みソフトウェアと、を含み得る。
【0092】
ネットワークノードの他の実施形態は、上述した任意の機能及び/又は追加の機能(上述した解決策をサポートするのに必要な任意の機能を含む)を含む、ネットワークノードの機能のある態様を提供するのに責任を負う、
図14に示す以外の追加のコンポーネントを含み得る。
【0093】
ある実施形態によると、ユーザ装置が、セルラネットワークでの使用のために提供される。ユーザ装置は、送受信機、プロセッサ及びメモリを備えている。ユーザ装置は、データ送信のために、復調基準信号(DMRS)のPNT-RSへのマッピング形式を判定する様に構成される。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0094】
ある実施形態によると、セルラネットワークのユーザ装置による方法は、データ送信のために、復調基準信号(DMRS)のPNT-RSへのマッピング形式を判定することを含む。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0095】
ある実施形態によると、ネットワークノードが、セルラネットワークでの使用のために提供される。ネットワークノードは、送受信機、プロセッサ及びメモリを備えている。ネットワークノードは、データ送信のために、復調基準信号(DMRS)のPNT-RSへのマッピング形式を判定する様に構成される。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0096】
ある実施形態によると、セルラネットワークのネットワークノードによる方法は、データ送信のために、復調基準信号(DMRS)のPNT-RSへのマッピング形式を判定することを含む。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0097】
ある実施形態によると、PNT-RSを生成するための無線送信機での方法は、データ送信のためのDMRSとPNT-RSとのマッピングを判定することを含む。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0098】
ある実施形態によると、PNT-RSを生成するための無線送信機は、送受信機、プロセッサ及びメモリを含む。無線送信機は、データ送信のためのDMRSとPNT-RSとのマッピングを判定する様に構成される。DMRS結果信号が、サブキャリアの第1リソースエレメントのためのDMRSのサブセットから生成される。DMRS結果信号は、第1リソースエレメントから、サブキャリアのPNT-RSに割り当てられた第2リソースエレメントにコピーされる。データ送信は、DMRS結果信号及びPNT-RSを用いて送信される。
【0099】
ある実施形態によると、PNT-RSをトラッキングするための無線受信機での方法は、サブキャリアの第1直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのDMRSのセットで第1チャネル推定を実行することを含む。第1位相ノイズ基準は、サブキャリアの第1OFDMシンボルの第1リソースエレメントで判定される。第2位相ノイズ基準は、サブキャリアの第2OFDMシンボルの第2リソースエレメントで抽出される。第2チャネル推定が、第1及び第2位相基準を用いて第1チャネル推定の位相ノイズ補償を実行することにより生成される。データは、第2チャネル推定を用いて第2OFDMシンボルで受信される。
【0100】
ある実施形態によると、位相ノイズトラッキング基準信号(PNT-RS)をトラッキングするための無線受信機は、送受信機、プロセッサ及びメモリを含む。無線受信機は、サブキャリアの第1直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの復調基準信号(DMRS)のセットの第1チャネル推定を実行する様に構成される。第1位相ノイズ基準は、サブキャリアの第1OFDMシンボルの第1リソースエレメントで判定される。第2位相ノイズ基準は、サブキャリアの第2OFDMシンボルの第2リソースエレメントで抽出される。第2チャネル推定が、第1及び第2位相基準を用いて第1チャネル推定の位相ノイズ補償を実行することにより生成される。データは、第2チャネル推定を用いて第2OFDMシンボルで受信される。
【0101】
本開示のある実施形態は、1つ以上の技術的な利点を提供し得る。例えば、ある実施形態は、オーバヘッドの減少及びDMRSのより良いリソースの利用を可能にし、相当数の直交PNT-RSが存在する場合においてもサブフレームの早期の多くの数のDMRSを可能にする。位相ノイズトラッキングを可能にしながら、DMRSのためのOFDMシンボルの総てのリソースエレメントを使用する他の公知解決策は無い。例えば、4つ以上の受信機アンテナを備えた上りリンク(UL)(又は下りリンク(DL)マルチユーザ多入力多出力(MU-MIMO)システムを考える。よって、より良いピーク対平均及び良い周波数補間プロパティの様なOFDMシンボルのDMRSのみを有する利点、周波数コムは、本開示のシステム及び技術無しではブロックされる。
【0102】
本開示の範囲を逸脱することなく、ここで述べたシステム及び装置に対する修正、追加、省略が行われ得る。システム及び装置のコンポーネントは、統合又は分離され得る。さらに、システム及び装置の動作は、より多くの、より少ない、或いは、他のコンポーネントで実行され得る。さらに、システム及び装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は、他のロジックを含む任意の適切な論理回路を使用して実現され得る。本開示で使用する"各"は、セットの各要素、又は、セットのサブセットの各要素を参照している。
【0103】
本開示の範囲を逸脱することなく、ここで述べた方法に対する修正、追加、省略が行われ得る。方法は、より多くの、より少ない、或いは、他のステップを含み得る。さらに、ステップは、任意の適切な順序で実行され得る。
【0104】
本開示について、ある実施形態により記述したが、当業者には、実施形態の変更及び組み合わせが明らかである。よって、実施形態の上述した説明は、本開示を拘束しない。以下の特許請求の範囲で定義される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、他の変更、置換、変形が可能である。