(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-29
(45)【発行日】2022-04-06
(54)【発明の名称】動画配信装置、動画配信方法、動画配信プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220330BHJP
G06Q 50/00 20120101ALI20220330BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2020173985
(22)【出願日】2020-10-15
(62)【分割の表示】P 2019050641の分割
【原出願日】2015-03-31
【審査請求日】2020-10-15
(31)【優先権主張番号】P 2014078773
(32)【優先日】2014-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】310021766
【氏名又は名称】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】亘理 靖展
(72)【発明者】
【氏名】池長 俊哉
(72)【発明者】
【氏名】佐谷野 敏晴
(72)【発明者】
【氏名】挾間 信吉
【審査官】竹下 翔平
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-040921(JP,A)
【文献】特表2008-532687(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0260896(US,A1)
【文献】特開2009-011569(JP,A)
【文献】特開2012-065831(JP,A)
【文献】特開2000-157734(JP,A)
【文献】特開2008-097727(JP,A)
【文献】特開2006-072894(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより選択された
ゲーム動画を生成する動画生成手段と、
前記
ゲーム動画に含まれる各シーンを識別するシーン識別情報と、前記各シーンが再生される時間の範囲を表す時間情報が関連付けられた関連情報を取得する関連情報取得手段と、
前記関連情報に応じて、前記
ゲーム動画全体の再生時間に対する現在の再生位置が表されるとともに、当該
ゲーム動画全体の再生時間に対する各シーンの始期及び終期が識別表示された情報を含む関連表示情報を生成する関連表示情報生成手段と、
生成された前記
ゲーム動画及び前記関連表示情報を合成する合成手段と、
ユーザの選択指示に応じて、前記ユーザが視聴を希望する
ゲーム動画を識別する動画識別情報及び前記
ゲーム動画内のシーンを識別するシーン識別情報を取得する選択指示取得手段と、
を有し、
前記動画生成手段は、前記ユーザの選択により、複数の前記シーンのうちの1のシーンの
ゲーム動画を生成
し、
前記各シーンには、前記ゲーム動画における当該シーンのゲーム内容に対応付けられる目次が設けられている、
ことを特徴とする動画配信装置。
【請求項2】
前記各シーンは、複数種類のシーンを含み、
前記関連表示情報生成手段は、前記シーンの種類毎に前記各シーンを表示する関連表示情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項3】
前記動画配信装置は、更に、
前記
ゲーム動画の生成に関する設定情報を取得する設定情報取得手段を有し、
前記動画生成手段は、前記設定情報に基づいて前記
ゲーム動画の少なくとも一部で形成される
ゲーム動画を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の動画配信装置。
【請求項4】
前記動画配信装置は、更に、
前記
ゲーム動画に対応するプログラムの前記ユーザの進捗状況を表す進捗情報を前記設定情報として取得する進捗情報取得手段、を有し、
前記動画生成手段は、前記ユーザの進捗状況に応じて前記
ゲーム動画の少なくとも一部で形成される
ゲーム動画を生成する、
ことを特徴とする請求項3に記載の動画配信装置。
【請求項5】
前記各シーンの時間的範囲はそれぞれ異なっている、
ことを特徴とする請求項1から
4のいずれか一項に記載の動画配信装置。
【請求項6】
前記動画配信装置は、更に、
ユーザからの要求に応じて、当該ユーザが視聴を希望する前記シーンに関する情報を検索する検索手段、を有する、
ことを特徴とする請求項1から
5のいずれか一項に記載の動画配信装置。
【請求項7】
ユーザにより選択された
ゲーム動画を生成する動画生成ステップと、
前記
ゲーム動画に含まれる各シーンを識別するシーン識別情報と、前記各シーンが再生される時間の範囲を表す時間情報が関連付けられた関連情報を取得する関連情報取得ステップと、
前記関連情報に応じて、前記
ゲーム動画全体の再生時間に対する現在の再生位置が表されるとともに、当該
ゲーム動画全体の再生時間に対する各シーンの始期及び終期が識別表示された情報を含む関連表示情報を生成する関連表示情報生成ステップと、
生成された前記
ゲーム動画及び前記関連表示情報を合成する合成ステップと、
ユーザの選択指示に応じて、前記ユーザが視聴を希望する
ゲーム動画を識別する動画識別情報及び前記
ゲーム動画内のシーンを識別するシーン識別情報を取得する選択指示取得ステップと、
を有し、
前記動画生成ステップでは、前記ユーザの選択により、複数の前記シーンのうちの1のシーンの
ゲーム動画を生成
し、
前記各シーンには、前記ゲーム動画における当該シーンのゲーム内容に対応付けられる目次が設けられている、
ことを特徴とする動画配信方法。
【請求項8】
ユーザにより選択された
ゲーム動画を生成する動画生成手段、
前記
ゲーム動画に含まれる各シーンを識別するシーン識別情報と、前記各シーンが再生される時間の範囲を表す時間情報が関連付けられた関連情報を取得する関連情報取得手段、
前記関連情報に応じて、前記
ゲーム動画全体の再生時間に対する現在の再生位置が表されるとともに、当該
ゲーム動画全体の再生時間に対する各シーンの始期及び終期が識別表示された情報を含む関連表示情報を生成する関連表示情報生成手段、
生成された前記
ゲーム動画及び前記関連表示情報を合成する合成手段、
ユーザの選択指示に応じて、前記ユーザが視聴を希望する
ゲーム動画を識別する動画識別情報及び前記
ゲーム動画内のシーンを識別するシーン識別情報を取得する選択指示取得手段、
としてコンピュータを機能させ、
前記動画生成手段は、前記ユーザの選択により、複数の前記シーンのうちの1のシーンの
ゲーム動画を生成し、
前記各シーンには、前記ゲーム動画における当該シーンのゲーム内容に対応付けられる目次が設けられている、
ことを特徴とする動画配信プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム動画配信装置、ゲーム動画配信方法、ゲーム動画配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、インターネット上のサーバに不特定多数の利用者が投稿した動画を、不特定多数の利用者で共有し、利用者に視聴可能とした動画共有サービスが知られている。そして、当該動画には、例えば、ゲームのプレイを記録したゲーム動画も含まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ここで、上記のような動画共有サービスを用いてゲーム動画が視聴される場合、通常の動画と同様に視聴され、当該ゲームの個々のシーンにおける所定のイベントに関する情報等、ゲーム特有の情報を用いた視聴サービスは行われていない。
【0004】
そこで、本発明においては、ゲーム特有の情報を用いてユーザにとってより価値の高いゲーム動画を配信することのできるゲーム動画配信装置等を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明の1の態様におけるゲーム動画配信装置は、ユーザにより選択されたゲーム動画を生成する動画生成手段と、前記ゲーム動画に含まれる各シーンを識別するシーン識別情報と、前記各シーンが再生される時間の範囲を表す時間情報が関連付けられた関連情報を取得する関連情報取得手段と、前記関連情報に応じて、前記ゲーム動画全体の時間に対する各シーンの時間的な位置を識別表示する関連表示情報を生成する関連表示情報生成手段と、前記生成された動画及び前記関連表示情報を合成する合成手段と、を有することを特徴とする。
【0006】
(2)上記(1)に記載のゲーム動画配信装置において、前記各シーンは、複数種類のシーンを含み、前記関連表示情報生成手段は、前記シーンの種類毎に前記各シーンを表示する関連表示情報を生成することを特徴とする。
【0007】
(3)上記(1)または(2)に記載のゲーム動画配信装置は、更に、前記ゲーム動画の生成に関する設定情報を取得する設定情報取得手段を有し、前記動画生成手段は、前記設定情報に基づいて前記ゲーム動画の少なくとも一部で形成されるゲーム動画を生成することを特徴とする。
【0008】
(4)上記(3)に記載のゲーム動画配信装置は、更に、前記ゲーム動画に対応するゲームプログラムの前記ユーザの進捗状況を表す進捗情報を前記設定情報として取得する進捗情報取得手段、を有し、前記動画生成手段は、前記ユーザの進捗状況に応じて前記ゲーム動画の少なくとも一部で形成されるゲーム動画を生成することを特徴とする。
【0009】
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のゲーム動画配信装置は、更に、ユーザの選択指示に応じて、前記ユーザが視聴を希望するゲームを識別するゲーム識別情報及び前記ゲームの動画を表すゲーム動画内のシーンを識別するシーン識別情報を取得する選択指示取得手段と、前記取得されたゲーム識別情報及びシーン識別情報に関連付けられたゲーム動画識別情報で識別される複数のゲーム動画を選択するための選択画面を表す選択画面情報を生成する選択画面生成手段と、を有し、前記動画生成手段は、前記ユーザの選択により、前記複数のゲーム動画のうちの1のゲーム動画を生成することを特徴とする。
【0010】
(6)上記(1)乃至(5)のいずれかに記載のゲーム動画配信装置は、更に、前記生成されたゲーム動画に基づいて、前記関連情報を生成する関連情報生成手段を含む、ことを特徴とする。
【0011】
(7)本発明の1の態様における本発明のゲーム動画配信方法は、ユーザにより選択されたゲーム動画を生成し、前記ゲーム動画に含まれる各シーンを識別するシーン識別情報と、前記各シーンが再生される時間の範囲を表す時間情報が関連付けられた関連情報を取得し、前記関連情報に応じて、前記ゲーム動画全体の時間に対する各シーンの時間的な位置を識別表示する関連表示情報を生成し、前記生成された動画及び前記関連表示情報を合成する、ことを特徴とする。
【0012】
(8)本発明の1の態様における本発明のゲーム動画配信プログラムは、ユーザにより選択されたゲーム動画を生成する動画生成手段、前記ゲーム動画に含まれる各シーンを識別するシーン識別情報と、前記各シーンが再生される時間の範囲を表す時間情報が関連付けられた関連情報を取得する関連情報取得手段、前記関連情報に応じて、前記ゲーム動画全体の時間に対する各シーンの時間的な位置を識別表示する関連表示情報を生成する関連表示情報生成手段、及び、前記生成された動画及び前記関連表示情報を合成する合成手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【0013】
(9)本発明の他の態様における本発明のゲーム動画配信装置は、ゲーム動画を生成するゲーム動画生成手段と、前記ゲーム動画と同じゲームの他のゲーム動画を表すゲーム動画識別情報を取得するとともに、該ゲーム動画識別情報に関連付けられた、前記ゲーム動画内のイベントを識別するイベント識別情報と、前記イベントに関するコメントを識別するコメント識別情報を含むコメント関連情報を取得するコメント関連情報取得手段と、前記コメント関連情報に基づいて、前記コメント識別情報で識別されるコメントを表示するコメント表示情報を生成するコメント生成手段と、前記生成されたコメント表示情報及び前記生成されたゲーム動画を合成した合成動画を生成する合成手段と、を含むことを特徴とする。
【0014】
(10)上記(9)に記載のゲーム動画配信装置は、更に、ユーザの指示に応じて、ゲーム動画を識別するゲーム動画識別情報を取得するゲーム動画識別情報取得手段を有し、前記ゲーム動画生成手段は、前記取得されたゲーム動画識別情報で識別されるゲーム動画を生成する、ことを特徴とする。
【0015】
(11)上記(9)に記載のゲーム動画配信装置は、更に、ユーザの指示に応じて、ゲームを識別するゲーム識別情報を取得するゲーム識別情報取得手段と、前記取得されたゲーム識別情報で識別されるゲームプログラムを取得するゲームプログラム取得手段と、を有し、前記ゲーム動画生成手段は、前記取得されたゲームプログラムを実行することにより、前記ゲーム動画を生成する、ことを特徴とする。
【0016】
(12)上記(9)乃至(11)のいずれかに記載のゲーム動画配信装置において、前記コメント生成手段は、前記コメント関連情報に基づいて、前記生成されたゲーム動画のイベントを検出するイベント検出手段と、前記検出されたイベントに関するコメントを識別するコメント識別情報を取得するコメント取得手段と、を有し、前記コメント生成手段は、前記イベントの検出に応じて、前記コメント識別情報で識別されるコメントを表示するコメント表示情報を生成する、ことを特徴とする。
【0017】
(13)上記(9)乃至(12)のいずれかに記載のゲーム動画配信装置は、更に、前記ゲーム動画を視聴するユーザからのコメントに基づいて、前記コメント関連情報を更新するコメント関連情報更新手段を含む、ことを特徴とする。
【0018】
(14)本発明の他の側面におけるゲーム動画配信方法は、ゲーム動画を生成し、前記ゲーム動画と同じゲームの他のゲーム動画を表すゲーム動画識別情報を取得するとともに、該ゲーム動画識別情報に関連付けられた、前記ゲーム動画内のイベントを識別するイベント識別情報と、前記イベントに関するコメントを識別するコメント識別情報を含むコメント関連情報を取得し、前記コメント関連情報に基づいて、前記コメント識別情報で識別されるコメントを表示するコメント表示情報を生成し、前記生成されたコメント表示情報及び前記生成されたゲーム動画を合成した合成動画を生成する、ことを特徴とする。
【0019】
(15)本発明の他の側面におけるゲーム動画配信プログラムは、ゲーム動画を生成するゲーム動画生成手段、前記ゲーム動画と同じゲームの他のゲーム動画を表すゲーム動画識別情報を取得するとともに、該ゲーム動画識別情報に関連付けられた、前記ゲーム動画内のイベントを識別するイベント識別情報と、前記イベントに関するコメントを識別するコメント識別情報を含むコメント関連情報を取得するコメント関連情報取得手段、前記コメント関連情報に基づいて、前記コメント識別情報で識別されるコメントを表示するコメント表示情報を生成するコメント生成手段、及び、前記生成されたコメント表示情報及び前記生成されたゲーム動画を合成した合成動画を生成する合成手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】第1の実施形態におけるゲーム動画配信システムのハードウェア構成の概要の一例を示す図である。
【
図2】第1の実施形態におけるサーバの制御部の機能的構成の概要の一例を示す図である。
【
図3】第1の実施形態におけるゲーム関連情報の一例を示す図である。
【
図4】第1の実施形態におけるシーン関連情報の一例を示す図である。
【
図5】第1の実施形態における生成部の機能的構成の一例を示す図である。
【
図6】第1の実施形態における端末に配信される合成動画の一例を示す図である。
【
図7】ゲーム動画配信システムの処理のフローの概要の一例を示す図である。
【
図8】第2の実施形態におけるサーバの制御部の機能的構成の概要の一例を示す図である。
【
図9】第2の実施形態におけるゲーム関連情報の一例を示す図である。
【
図10】第2の実施形態におけるコメント関連情報の一例を示す図である。
【
図11】第2の実施形態におけるコメント関連情報の他の一例を示す図である。
【
図12】第2の実施形態におけるコメント生成部の機能的構成の一例について示す図である。
【
図13】第2の実施形態におけるゲーム動画配信装置の処理のフローの概要の一例を示す図である。
【
図14】第2の実施形態の変形例におけるサーバの制御部の機能的構成の概要の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0022】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるゲーム動画配信システムのハードウェア構成の概要の一例について説明するための図である。
図1に示すように、ゲーム動画配信システム100は、ネットワーク130(例えば、インターネット)を介して接続されたサーバ110及び端末120を有する。なお、
図1においては、ゲーム動画配信システム100は、1の端末120のみを有しているが、その他複数の端末120を有してもよい。
【0023】
図1に示すように、サーバ110は、制御部111、記憶部112、通信部113を含む。また、制御部111、記憶部112、通信部113は、それぞれ、バス114を介して接続される。制御部111は、例えば、CPU等であって、記憶部112に格納されたプログラムに従って動作する。記憶部112は、例えば、ハードディスクドライブやROMやRAM等の情報記録媒体で構成され、制御部111によって実行されるプログラムを保持する情報記録媒体である。また、記憶部112は、制御部111のワークメモリとしても動作する。通信部113は、例えば、ネットワークインターフェースであって、制御部111からの指示にしたがって、ネットワーク130を介して、情報を送受信する。
【0024】
端末120は、制御部121、通信部122、記憶部123、表示部124、操作部125を含む。同様に、各部121乃至125は、バス126を介して接続される。上述したサーバ110と同様に、制御部121は、例えば、CPU等であって、記憶部123に格納されたプログラムに従って動作する。通信部122は、ネットワークインターフェースであって、制御部121からの指示にしたがって、ネットワーク130を介して、情報を送受信する。
【0025】
記憶部123は、例えば、ハードディスクやROMやRAM等の情報記録媒体で構成され、制御部121によって実行されるプログラムを保持する情報記録媒体である。また、記憶部123は、制御部121のワークメモリとしても動作する。表示部124は、例えば、液晶ディスプレイ、または、有機ELディスプレイ等であって、制御部121からの指示に従い、情報を表示する。操作部125は、例えば、キーボード、マウス、コントローラ、ボタン等のインターフェースで構成され、ユーザの指示操作に応じて、当該指示操作の内容を制御部121に出力する。
【0026】
なお、上記制御部111及び121で処理されるプログラムは、例えば、ネットワークを介して、ダウンロードされて提供されてもよいし、または、CD-ROMやDVD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な各種の情報記録媒体によって提供されてもよい。また、上記サーバ110や端末120の構成は一例であってこれに限定されるものではない。更に、上記ゲーム動画配信システム100の構成は一例であってこれに限定されるものではなく、例えば、いわゆるクラウド技術を用いて実現してもよい。また、端末120は、例えば、パーソナルコンピュータとディスプレイ、スマートフォン、タブレット、ノート型パソコン、ゲーム装置とテレビ装置、携帯型のゲーム装置とテレビ装置などに相当する。
【0027】
次に、本実施の形態におけるサーバ110の制御部111の機能的構成の概要の一例について説明する。
図2に示すように、制御部121は、例えば、機能的に、選択指示取得部201、関連情報取得部202、動画取得部203、選択画面生成部204、配信部205、設定情報取得部206、生成部207を含む。
【0028】
選択指示取得部201は、ユーザからの選択指示を取得する。具体的には、例えば、選択指示取得部201は、当該ユーザが使用する端末120から、ユーザが視聴を希望するゲームを識別するためのゲーム識別情報(ゲームID)、及び、当該ゲーム内におけるユーザが視聴を希望するシーンを識別するシーン識別情報(シーンID)を取得する。ここで、当該シーンIDとは、例えば、ゲーム動画における、特定のボス戦、特定の場所、特定のイベント、特定のステージ等の特定のシーンを識別する情報に相当する。
【0029】
関連情報取得部202は、選択指示取得部201が取得したゲームID及びシーンIDに基づいて、ゲーム動画識別情報(ゲーム動画ID)を取得する。
【0030】
具体的には、例えば、
図3に示すように、記憶部112は、ゲームIDとゲーム動画IDが関連付けられたゲーム関連情報を記憶する。また、記憶部112は、例えば、
図4に示すように、各シーンの種別(ボス戦、イベント、ステージなど)毎に、各シーン種別IDで識別される各シーンが再生される時間を表す時間情報を関連付けたシーン関連情報を記憶する。なお、当該シーン関連情報はゲーム動画ID毎に記憶される。ここで、関連情報取得部202は、選択指示取得部201が取得したゲームIDに関連付けられているゲーム動画IDを取得する。
【0031】
より具体的には、例えば、ゲーム関連情報が
図3に示す場合において、選択指示取得部201がゲームID:G1及びシーンIDとしてボス戦ID:B1を取得した場合、ゲーム動画ID:D1乃至D3を取得する。
【0032】
そして、関連情報取得部202は、当該ゲームIDに関連付けられて記憶されている各シーン関連情報のうち、選択指示取得部201が取得したシーンIDを含むゲーム動画IDを取得する。具体的には、例えば、上記例においてはシーンIDとしてボス戦ID:B1を取得されているので、ゲーム動画ID:D1に関連付けられているシーン関連情報が
図4に示す場合、関連情報取得部202は、ゲーム動画ID:D1に関連付けられたシーン関連情報のうちボス戦ID:B1を含むゲーム動画ID:D1を取得する。なお、例えば、
図4におけるシーン関連情報は、ボス戦ID:B1で識別されるボス戦が、ゲーム動画における時間t1~t2で再生され、ボス戦ID:B2で識別されるボス戦が、ゲーム動画における時間t3~t4で再生されることを示す。同様に、場所ID:L1で識別されるボス戦が、ゲーム動画における時間t1~t4で再生され、場所ID:B2で識別されるボス戦が、ゲーム動画における時間t4~t5で再生されることを示す。つまり、各シーン識別情報毎に当該各シーンが再生される時間の範囲を表す時間情報が関連付けられる。
【0033】
動画取得部203は、関連情報取得部202により取得されたゲームIDに基づいて、当該ゲームIDで識別されるゲーム動画を取得する。なお、当該ゲーム動画は、例えば、記憶部112にゲームIDに関連付けて記憶される。例えば、上記例の場合、動画取得部203は、ゲームID:G1に関連付けられ、ボス戦ID:B1を含むゲーム動画IDで識別される各ゲーム動画を取得する。
【0034】
選択画面生成部204は、動画取得部203により取得された各ゲーム動画からユーザが視聴を希望する動画を選択するための選択画面を表す選択画面情報を生成し、配信部205は、選択画面情報を端末120に配信する。当該選択画面は、例えば、各ゲーム動画のサムネイル画像のリスト等を含む。そして、選択指示取得部201は、ユーザが視聴を希望する動画を識別するゲーム動画IDを取得する。具体的には、ユーザが、上記選択画面を参照しつつ、ゲーム動画を選択することにより、選択指示取得部201は、上記ゲーム動画IDを取得する。
【0035】
設定情報取得部206は、ゲーム動画生成における設定情報を取得する。具体的には、例えば、設定情報とは、例えば、ゲーム動画の再生設定に関するもので、主要シーンのみを再生するダイジェスト化の設定に関する情報を含む。具体的には、例えば、当該ダイジェスト化は、当該ゲーム動画がアクションゲームの場合、ステージ攻略に失敗したプレイや、RPGゲームにおいて町から町への移動に関する部分を自動的にフィルタリングすることで実現してもよい。また、当該ダイジェスト化は、ゲーム動画の一部のみ再生するなどであってもよいし、当該一部の再生に複数のレベルを設けてもよい。また、当該設定は、ゲームの最終場面が表示されるなど、ゲーム動画で視聴してしまうと当該ゲームをプレイヤが興味を失うようなシーンをフィルタリングする設定であってもよい。また、当該設定は、ゲームの結果がユーザに知られることを防止するネタバレ防止設定であってもよい。
【0036】
生成部207は、端末120の画面に表示する動画情報を生成する。具体的には、例えば、
図5に示すように、生成部207は、例えば、機能的に、動画生成部501、関連表示情報生成部502、合成部503を含む。
【0037】
動画生成部501は、当該設定情報に応じて、当該ユーザが選択したゲーム動画を生成する。具体的には、例えば、設定情報が主要シーンのみのダイジェスト化の場合、動画全体の主要シーンのみを含むゲーム動画を生成する、所定時間毎の一定時間の動画を生成する。また、上記設定が、ゲームの結果が知られることを防止するネタバレ設定である場合には、ゲーム動画に対応するゲームプログラムのユーザのプレイの進捗状況を表す進捗情報を取得する進捗情報取得部(図示なし)を設け、当該進捗状況に応じてゲーム動画の一部のみが再生されるように構成してもよい。具体的には、この場合、例えば、まだユーザがクリアしないステージに関する部分等を省略した既にユーザがプレイしたシーンのみを含むゲーム動画を生成するなどである。
【0038】
関連表示情報生成部502は、ゲーム動画とともに表示する当該ゲーム動画の再生に関連して表示する関連表示情報を生成する。具体的には、例えば、関連表示情報は、
図6に示すように、動画全体の時間に対する現在の再生位置を表すプログレスバーや、設定情報の選択に関する情報を表示する情報に相当する。ここで、関連表示情報生成部502は、例えば、
図4に示すシーン関連情報に基づいて、シーン種別毎(例えば、ボス戦、場所、イベント毎)に、ボス戦が行われているシーン、所定の場所のシーン、イベントが行われているシーン等を識別表示するように構成する。例えば、
図4に示したシーン関連情報の場合、ボス戦ID:B1で識別されるボス戦をプログレスバーの時間t1乃至t2で識別される位置に表示する等である。なお、ユーザが表示するシーン種別を選択できるように構成してもよい。また、現在のゲーム動画の再生位置についても表示される。なお、一般の動画視聴サービスと同様に、ユーザが、例えば、当該再生位置を移動させることにより、再生位置が変化するように構成してもよい。なお、
図6においては、601が再生位置を示す。また、
図6に示すように、早送りや巻き戻し等を表すアイコン等を設け、当該早送り等の選択に応じて早送り等が行われるように構成してもよい。また、例えば、
図6の各イベントをクリック等すると、詳細な分類(例えば、第1のボス戦など)が表示されるように構成してもよい。
【0039】
合成部503は、上記生成されたゲーム動画情報及び関連表示情報を合成する。具体的には、
図6に示すように、動画生成部501により生成された動画及び関連表示情報生成部502により表示された関連表示情報を併せて表示するための合成動画情報を生成する。当該合成画像情報は、配信部205により、端末120に配信される。なお、
図6に示した合成動画情報は一例であって、これに限定されるものではない。
【0040】
次に、
図7を用いて、本実施の形態におけるユーザがゲーム動画を検索してから当該ゲーム動画の視聴を開始するまでのゲーム動画配信システム100の処理のフローの概要の一例について説明する。
【0041】
まず、選択指示取得部201は、端末120からユーザが視聴を希望するゲームを識別するためのゲームID、及び、当該ゲーム内におけるユーザが視聴を希望するシーンを識別するシーンIDを取得する(S101)。関連情報取得部202は、選択指示取得部201が取得したゲームID及びシーンIDに基づいて、ゲーム動画IDを取得する(S102)。動画取得部203は、当該取得されたゲームIDに基づいて、記憶部112からゲーム動画を取得する(S103)。
【0042】
選択画面生成部204は、動画取得部203により取得された各動画からユーザが視聴を希望する動画を選択するための選択画面を生成し、配信部205は、選択画面を端末120に配信する(S104)。選択指示取得部201は、ユーザが視聴を希望する動画を識別するゲーム動画IDを取得する(S105)。設定情報取得部206は、ゲーム動画生成における設定情報を取得する(S106)。
【0043】
動画生成部501は、当該設定情報に応じて、当該ユーザが選択したゲーム動画を生成する(S107)。関連表示情報生成部502は、ゲーム動画とともに表示する当該ゲーム動画の再生に関連して表示する関連表示情報を生成する(S108)。合成部503は、上記生成されたゲーム動画情報及び関連表示情報を合成する(S109)。配信部205は、合成部503により合成された動画情報を端末120に配信する(S110)。
【0044】
なお、上記のフローは一例であって、本実施の形態は上記フローに限定されるものではない。例えば、S107及びS108の順序は逆であってもよいし、同時に行われてもよい。
【0045】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【0046】
例えば、上記においては、主に、ユーザのゲームの選択及びシーンの選択に基づいて、視聴を希望するゲーム動画を選択する場合について説明したが、例えば、ゲームの選択のみ(つまり、ゲーム識別情報)に基づいてゲーム動画を選択するように構成してもよい。
【0047】
また、例えば、ゲーム動画配信システム100にゲームプログラムを実行するゲーム実行部等(図示なし)を設け、上記ゲーム動画の視聴時にユーザのプレイ指示に応じて、当該ゲーム動画の視聴時の状態から当該ゲーム動画に対応するゲームを引き続きプレイできるように構成してもよい。また、例えば、シーン種別情報で識別される特定のシーン(例えば、ボス戦の集合や特定のボス戦のみ)をプレイまたは視聴することができるように構成してもよい。また、記憶されているゲーム動画を、よりスコア等の高いゲーム動画で更新することができるように構成してもよい。
【0048】
また、例えば、複数の関連するゲーム動画の特定のシーンを関連付け、当該関連する複数のゲーム動画の特定のシーンをユーザが視聴することができるように構成してもよい。例えば、特定のシリーズのゲームのボス戦のゲーム動画の集合や、特定の人物が作成した音楽が用いられているゲーム動画の集合、クリアするのが難しいゲーム動画の集合などを視聴できるように構成してもよい。
【0049】
更に、ゲーム動画の視聴中に特定のイベントが生じた場合に、当該ゲーム動画を視聴または当該ゲーム動画に対応するゲームをプレイしているユーザに通知することができるように構成してもよい。具体的には、例えば、ゲーム動画を視聴していたユーザに、ボス戦というイベントが生じたことを通知し、当該ボス戦からゲームをプレイするかを問い合わせ、ユーザがプレイを希望する場合には当該ボス戦からゲームをプレイできるように構成してもよい。また、例えば、特定のイベントシーンが終了した際に、ユーザに通知し、次のイベントシーンを視聴するか否かを問い合わせるように構成してもよい。
【0050】
更に、上記においては、あらかじめゲーム動画にゲーム関連情報及びシーン関連情報が関連付けられている場合について説明した。しかしながら、ゲーム関連情報及びシーン関連情報が関連付けられていないゲーム動画について、シーン検出等を行うことにより、ゲーム関連情報及びシーン関連情報を作出し、関連付けるように構成してもよい。具体的には、例えば、ゲーム動画の出力するBGMや背景画像から、画像認識や音声認識により、ボス戦、会話シーンなどのシーン種別の概要を検出し、その後、同じ種別のシーンとして分類されたシーンを画像、効果音等に基づいて、どのシーンであったか(例えば、1番目のボス戦、2番目のボス戦など)などを検出することによりゲーム関連情報及びシーン関連情報を関連付けるように構成してもよい。また、ゲーム動画を視聴しているユーザがゲーム関連情報及びシーン関連情報を入力するように構成してもよい。また、当該検出は、リアルタイムで行う必要はなく、リプレイ画像等の記録されたゲーム動画を用いて検出するように構成してもよい。
【0051】
更に、ゲーム動画の記憶に代えて、一度プレイされたゲームのリプレイログ(例えば、プレイした際におけるパッド情報)を記録しておき、当該リプレイログを用いて当該ゲーム動画に対応するゲームプログラムを実行することにより、ゲーム動画を提供するように構成してもよい。また、この場合、当該ゲームのプレイを希望する時間またはゲーム動画として視聴を希望する時間(例えば、5分、15分、1時間半)や、プレイまたは視聴したい内容(複数のボス戦を連続プレイまたは連続視聴)を指定することで、ゲームのダイジェスト化やゲーム動画のダイジェスト化を図ることができるように構成してもよい。
【0052】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、下記において第1の実施形態と同様である点については説明を省略する。
【0053】
図8は、本実施の形態におけるサーバの制御部の機能的構成の概要の一例について説明するための図である。
図8に示すように、制御部111は、例えば、機能的に、選択指示取得部801、ゲーム動画取得部802、コメント関連情報取得部803、ゲーム動画生成部804、コメント生成部805、合成部806、配信部807を含む。
【0054】
選択指示取得部801は、ユーザのゲーム動画選択指示を取得する。具体的には、例えば、ユーザは、サーバ110から配信されるゲーム動画を選択するためのゲーム動画選択画面を参照し、端末120の操作部125を用いて視聴を希望するゲーム動画を選択する。そして、選択指示取得部801は、ネットワーク130を介して、当該ゲーム動画選択指示を取得する。当該ゲーム動画選択指示は、例えば、当該選択されたゲーム動画を識別するゲーム動画IDを含む。
【0055】
ゲーム動画取得部802は、上記ゲーム動画選択指示により選択されたゲーム動画を取得する。具体的には、例えば、当該ゲーム動画は、記憶部112に記憶されており、ゲーム動画取得部802は、当該ゲーム動画選択指示に含まれるゲーム動画IDに基づいて、記憶部112から当該ゲーム動画を取得する。
【0056】
コメント関連情報取得部803は、当該ゲーム動画IDに基づいて、コメント関連情報を取得する。具体的には、例えば、
図9に示すように、記憶部112は、ゲームIDとゲーム動画IDが関連付けられたゲーム関連情報を記憶する。また、例えば、記憶部112は、例えば、
図10に示すように、各イベントを識別するイベントID毎に、当該各イベントで付与されたコメントを識別するコメントIDを関連付けたコメント関連情報を記憶する。コメント関連情報取得部803は、選択指示取得部801が取得したゲーム動画IDに関連付けられているゲームIDを取得する。そして、当該ゲームIDに関連付けられているゲーム動画IDを取得する。具体的には、例えば、
図9に示した場合において、選択指示取得部801がゲーム動画ID:D1を取得した場合、ゲーム動画ID:D1にはゲームID:G1が関連付けられているので、ゲーム動画ID:D1及びD2を取得する。そして、当該ゲーム動画ID:D1及びD2に関連付けられている各コメント関連情報を取得する。なお、イベントとは、例えば、アクションゲームやシューティングゲームのゲーム動画においては、穴に落ちて死んだこと、敵に当たって死んだこと、ステージの選択、ステージをクリアしたこと、ゾンビがいきなり出現したなどを表す。また、RPGゲームにおいては、ボスが登場したこと、ボスを倒したこと、マジックポイント(MP)が切れたことなどを表す。また、リズムや音楽に合わせてプレイヤが所定のアクションをする(画面で指示されたボタンを押す、ステップを踏むなど)ゲームにおいては、複数回のコンボを決めたことなどを表す。
【0057】
具体的には、例えば、上記例の場合において、ゲームID:D1に関連付けられたコメント関連情報が
図10に示す場合、コメント関連情報取得部803は、
図10に示すコメント関連情報を取得する。また、ゲームID:D2に関連付けられたコメント関連情報が
図11に示す場合、コメント関連情報取得部803は、
図11に示すコメント関連情報を取得する。
【0058】
ゲーム動画生成部804は、ゲーム選択指示により選択されたゲーム動画を生成する。具体的には、例えば、ゲーム動画取得部802により取得されたゲーム動画を生成する。
【0059】
コメント生成部805は、コメントを表示するためのコメント情報を生成する。具体的には、コメント生成部805は、
図12に示すように、イベント検出部901、コメント情報取得部902、コメント関連情報更新部903を含む。
【0060】
イベント検出部901は、コメント関連情報に基づいて、当該ゲーム動画のイベントを検出する。具体的には、イベント検出部901は、例えば、イベントIDで識別されるイベントを検出する。ここで、例えば、当該イベントの検出は、当該ゲームが新規開発のゲームである場合には、ゲームの現在の状況を示すためのAPI(Application Programming Interface)を準備して当該イベントを検出するように構成してもよい。また、例えば、エミュレータを用いて、専用のゲーム装置で実行するように設計されたゲームを実行する場合には、例えば、当該エミュレータの実行状態を表す実行状態情報や、GPU(Graphics Processing Unit)やSPU(Sound Processing Unit)の情報を活用してどのリソースにアクセス中かなどに基づいて各イベントを検出するように構成してもよい。また、画像認識技術等を用いて各イベントを検出するように構成してもよい。
【0061】
コメント情報取得部902は、当該検出されたイベントのイベントIDに基づいて、対応するコメント情報を取得する。具体的には、例えば、取得されたコメント関連情報に含まれるイベントIDに関連付けられたコメント情報を識別するコメントIDを取得する。例えば、取得されたコメント関連情報が
図10及び
図11に示した場合において、イベント検出部901がイベントID:I1のイベントIDを取得した場合、コメントID:C1、C2、C6、C7で識別されるコメントIDを取得する。ここで、コメント情報取得部902は、例えば、当該ユーザが入力したコメント情報を取得するように構成してもよい。
【0062】
コメント関連情報更新部903は、コメント情報取得部902が、当該ユーザからのコメント情報を取得した場合には、対応するコメント関連情報を更新する。具体的には、例えば、当該ユーザが
図10で示されるゲーム動画を視聴している場合において、当該ユーザがイベントID:I1で識別されるイベントに、コメントID:C10で識別されるコメント情報を入力した場合、
図10にイベントID:I1に更に、コメントID:C10を追加する更新を行う。なお、ユーザは、例えば、当該ユーザが使用している端末120を介して、当該コメントを入力する。また、上記においては、1のイベントIDに1のコメントIDが関連付けられている場合を例として説明したが、1のイベントIDに複数のコメントIDが関連付けられていてもよいことはいうまでもない。また、上記においてはコメントIDをイベントIDに関連付ける場合について説明したが、コメント自体(コメント情報)を関連付けてもよい。
【0063】
コメント表示情報生成部904は、取得されたコメントIDを表示するためのコメント表示情報を生成する。ここで、当該コメント表示情報の生成は、例えば、プレイヤが進行タイミングを制御できるイベントの場合、会話文の表示にあわせてコメントを表示するように当該コメント表示情報を生成するように構成してもよい。これにより、他のユーザの会話文に対応したコメントを表示することで、例えば、他のユーザの感想を共有できる。また、キャラクタがしゃべった、または、ゲーム内で特定のアクションを起こしたタイミングに応じて、コメントを表示するように構成するなど他の態様であってもよい。また、自動進行のゲームイベントの場合については、例えば、エンディングに入って30秒のタイミングなど、特定のシーンが開始されてから所定の時間後のタイミングを表示するように構成してもよい。その他、ボスを倒したなどのゲーム内でプレイヤが何かを達成したタイミングでコメントを表示するように構成してもよいし、キャラクタのステータス変化(例えば、レベルがあがった、ボスにやられそうになったなど)に併せて、コメントを表示するように構成してもよい。また、当該イベントに応じて、コメントの表示方法(例えば、フォントや文字のサイズなど)を変更して表示するように構成してもよい。
【0064】
合成部806は、生成されたコメント表示情報及びゲーム動画を合成した合成動画を生成する。配信部807は、当該合成動画を配信する。
【0065】
次に、
図13を用いて、本実施の形態におけるゲーム動画配信装置の処理のフローの概要の一例について説明する。なお、
図13に示した処理のフローは一例であって、本実施の形態は
図13に示した処理のフローに限定されるものではない。
【0066】
選択指示取得部801は、ユーザのゲーム動画選択指示を取得する(S201)。コメント関連情報取得部803は、当該ゲーム動画IDに基づいて、コメント関連情報を取得する(S202)。
【0067】
ゲーム動画生成部804は、ゲーム選択指示により選択されたゲーム動画の生成を開始する(S203)。イベント検出部901は、当該ゲーム動画のイベントを検出する(S204)。コメント情報取得部902は、当該検出されたイベントのイベントIDに基づいて、当該イベントIDに関連付けられたコメント識別情報を取得する(S205)。コメント関連情報更新部903は、コメント情報取得部902が、当該ユーザからのコメント情報を取得した場合には、対応するコメント関連情報を更新する(S206)。
【0068】
コメント表示情報生成部904は、取得されたコメントIDを表示するためのコメント情報を生成する(S207)。合成部806は、イベント検出部901のイベント検出に応じて、生成されたコメント情報及びゲーム動画を合成する(S208)。配信部807は、当該合成された動画を配信する(S209)。そして、ゲームが終了された場合には、処理を終了する。ゲームが終了されていない場合には、S203に戻る。なお、ゲームが終了については、あらかじめ設定されたゲームの終了、例えば、最後のステージを終了した際であってもよいし、ユーザのゲーム終了指示によるゲームの終了であってもよい。
【0069】
本実施の形態によれば、ゲーム動画またはゲーム内のイベントにコメントを表すコメント情報を関連付けることから、視聴中のゲーム動画内に付与されたコメントでなくても、ゲーム動画内のイベントの検出に応じて、同じゲームの他のゲーム動画についたコメントを表示することができる。これにより、例えば、コメントが少ないゲーム動画を視聴する場合においても、より多くのコメントを表示することができる。
【0070】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【0071】
[変形例]
図14は、上記第2の実施形態の変形例におけるサーバ110の制御部111の機能的構成の概要の一例について説明するための図である。なお、下記において第2の実施形態と同様である点については説明を省略する。
【0072】
図14に示すように、本変形例においては、制御部111は、例えば、機能的に、ゲーム選択指示取得部141、ゲームプログラム取得部142、コメント関連情報取得部803、ゲーム実行部143、コメント生成部805、合成部806、配信部807を含む。
【0073】
ゲーム選択指示取得部141は、ユーザのゲーム選択指示を取得する。具体的には、例えば、ユーザは、サーバ110から配信されるプレイを希望するゲームを選択するためのゲーム選択画面を参照し、端末120の操作部125を用いてプレイを希望するゲームを選択する。そして、ゲーム選択指示取得部141は、ネットワーク130を介して、当該ゲーム選択指示を取得する。当該ゲーム選択指示は、例えば、当該選択されたゲームを識別するゲームIDを含む。
【0074】
ゲームプログラム取得部142は、上記ユーザのゲーム選択指示により選択されたゲームプログラムを取得する。具体的には、例えば、当該ゲーム動画は、記憶部112に記憶されており、ゲーム動画取得部802は、ゲーム選択指示取得部141により取得されたゲーム選択指示に含まれるゲームIDに基づいて、記憶部112から当該ゲームプログラムを取得する。
【0075】
コメント関連情報取得部803は、ゲーム選択指示取得部141により取得されたゲームIDに基づいて、コメント関連情報を取得する。具体的には、例えば、上記第2の実施形態と同様に、記憶部112は、
図9に示すように、ゲームIDとゲーム動画IDが関連付けられたゲーム関連情報を記憶する。また、例えば、記憶部112は、例えば、
図10に示すように、各イベントを識別するイベントID毎に、当該各イベントで付与されたコメントを識別するコメントIDを関連付けたコメント関連情報を記憶する。コメント関連情報取得部803は、選択指示取得部801が取得したゲームIDに関連付けられているゲーム動画IDを取得する。具体的には、例えば、
図9に示した場合、選択指示取得部801がゲームG1を取得した場合、ゲーム動画ID:D1及びD2を取得する。そして、当該ゲーム動画IDに関連付けられている各コメント関連情報を取得する。
【0076】
ゲーム実行部143は、ゲーム選択指示により選択されたゲームのプログラムを実行しゲーム動画を生成する。具体的には、例えば、ゲームプログラム取得部142により取得されたゲームプログラムを実行によるゲーム動画を生成する。
【0077】
コメント生成部805は、コメントを表示するためのコメント情報を生成する。具体的には、例えば、上記第2の実施形態と同様に、コメント生成部805は、イベント検出部901、コメント情報取得部902、コメント関連情報更新部903を含む。
【0078】
イベント検出部901は、取得されたコメント関連情報に基づいて、当該ゲーム動画のイベントを検出する。具体的には、イベント検出部901は、例えば、取得されたコメント関連情報に含まれるイベントIDで識別されるイベントを検出する。コメント情報取得部902は、当該検出されたイベントのイベントIDに基づいて、対応するコメント情報を取得する。コメント関連情報更新部903は、コメント情報取得部902が、当該ユーザからのコメント情報を取得した場合には、対応するコメント関連情報を更新する。コメント表示情報生成部904は、取得されたコメントIDを表示するためのコメント情報を生成する。合成部806は、生成されたコメント表示情報及びゲーム動画を合成する。
【0079】
本変形例によれば、ユーザの選択したゲームの実行の進行に応じて、当該ゲームの他のゲーム動画に付与されたコメントを表示することができる。具体的には、例えば、ボスに倒されたり、穴に落ちて死んだタイミングで、コメントを表示することができる。
【0080】
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。例えば、上記第1の実施形態、第2の実施形態、及び、変形例のいずれかの組み合わせて用いてもよいし、全部を組み合わせて用いてもよい。例えば、変形例においては、主に、ゲームプログラムを実行する場合に当該ゲームプログラムに対応するゲーム動画に含まれるコメントが表示される場合について説明したが、当該ゲームプログラムの実行に基づくゲーム動画を記憶するように構成してもよい。なお、特許請求の範囲におけるゲーム動画生成手段は、例えば、上記ゲーム動画生成部804またはゲーム実行部143に相当する。また、特許請求の範囲におけるゲーム動画配信装置は、例えば、サーバ110に相当する。
【符号の説明】
【0081】
110 サーバ、111 制御部、112、123 記憶部、113、122 通信部、121 制御部、124 表示部、125 操作部、141 ゲーム選択指示取得部、142 ゲームプログラム取得部、143 ゲーム実行部、201 選択指示取得部、202 関連情報取得部、203 動画取得部、204 選択画面生成部、205 配信部、206 設定情報取得部、207 生成部、501 動画生成部、502 関連表示情報生成部、503 合成部、801 選択指示取得部、802 ゲーム動画取得部、803 コメント関連情報取得部、804 ゲーム動画生成部、805 コメント生成部、806 合成部、807 配信部、901 イベント検出部、902 コメント情報取得部、903 コメント関連情報更新部。