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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-30
(45)【発行日】2022-04-07
(54)【発明の名称】分離型プローブを有する内視鏡
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20220331BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20220331BHJP
【FI】
A61B1/00 714
A61B1/00 712
A61B1/00 711
G02B23/24 A
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020544424
(86)(22)【出願日】2019-04-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-17
(86)【国際出願番号】 KR2019004704
(87)【国際公開番号】W WO2019203593
(87)【国際公開日】2019-10-24
【審査請求日】2020-08-24
(31)【優先権主張番号】10-2018-0044870
(32)【優先日】2018-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513280027
【氏名又は名称】テウン メディカル カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】513107023
【氏名又は名称】シン,キョン-ミン
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン、キョン・ミン
(72)【発明者】
【氏名】パーク、スン・ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジ、ヒュン・ソー
【審査官】北島 拓馬
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1091999(KR,B1)
【文献】特開2009-165722(JP,A)
【文献】特表2016-512961(JP,A)
【文献】特開2007-000427(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00 - 1/32
G02B 23/24 -23/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分離型プローブを有する内視鏡において、前記内視鏡は、
ハンドル部と、
前記ハンドル部に着脱可能に結合されるプローブ部とを含み、
前記ハンドル部は、調節ノブによって往復移動可能に設けられる第1コネクタを含み、
前記プローブ部は、
ワイヤの移動によって変形するプローブと、
前記ワイヤの端部に結合され、前記第1コネクタに着脱可能に結合される第2コネクタとを含み、
前記第1コネクタおよび第2コネクタのいずれか1つは、その端部に挿入口を有するエンドチップを含み、
前記第1コネクタおよび第2コネクタの他の1つは、前記挿入口の内部に挿入されて、回転により前記エンドチップに締結される挿入突起を含むことを特徴とする内視鏡。
【請求項2】
前記ハンドル部は、
前記調節ノブと連結されて回転可能なスプロケットと、
前記スプロケットに噛み合って前記スプロケットの回転により往復移動するチェーンとをさらに含み、
前記第1コネクタは、前記チェーンと連動して往復移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項3】
前記ハンドル部は、
前記チェーンに結合されるエンドワイヤをさらに含み、
前記エンドワイヤは、前記第1コネクタと結合され、前記第1コネクタを前記スプロケット側に引っ張り可能であることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
【請求項4】
前記チェーンの端部にワイヤ結合具が備えられ、前記エンドワイヤは、前記ワイヤ結合具に結合されることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
【請求項5】
前記ハンドル部は、
前記チェーンに隣接して配置されたチェーンガイドをさらに含み、
前記チェーンの移動時、前記ワイヤ結合具が前記チェーンガイドの側面に接触してスライド移動することを特徴とする請求項4に記載の内視鏡。
【請求項6】
前記ハンドル部は、
前記第1コネクタの外周部に装着されたリターンスプリングをさらに含み、
前記リターンスプリングは、前記エンドワイヤによって前記第1コネクタを引っ張る力が解除されたとき、前記第1コネクタを元の位置に復帰させる弾性力を提供することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
【請求項7】
前記エンドワイヤは、ワイヤ固定片によって前記第1コネクタに連結され、
前記ワイヤ固定片は、前記第1コネクタに挿入されて、限られた距離内でスライド移動可能に装着されることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
【請求項8】
前記エンドチップは、その側部に切開部をさらに含み、
前記挿入突起は、一部分の幅が他の部分に比べて拡張されて、前記挿入口に挿入された後、回転時、前記拡張された一部分が前記切開部に突出することを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
【請求項9】
前記ハンドル部は、
前記第1コネクタを内部に収容し、前記第1コネクタの移動をガイドするコネクタハウジングをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
【請求項10】
前記エンドチップは、側面にガイドピンをさらに備え、
前記コネクタハウジングは、側面に前記ガイドピンが噛み合うことが可能なガイド溝を備え、
前記ガイド溝は、長手方向に沿ってコネクタハウジングの上端部に向かうように傾斜して形成されたことを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
【請求項11】
前記ハンドル部は、前記ガイドピンの移動を阻止するストッパをさらに含み、
前記ストッパは、前記ガイドピンを収容可能な収容溝を備えることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡。
【請求項12】
前記プローブ部は、
前記第1コネクタに着脱可能に結合される一対の第2コネクタを含み、
前記一対の第2コネクタの間には第1ピニオンギヤが配置され、前記一対の第2コネクタは、互いに対向する面にラックギヤ部が形成されて前記第1ピニオンギヤに噛み合い、
前記一対の第2コネクタのいずれか1つが第1方向に移動する場合、他の1つが前記第1方向と反対である第2方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項13】
前記ハンドル部は、前記一対の第2コネクタと結合可能な一対の第1コネクタを含み、
前記一対の第1コネクタのいずれか1つとこれに結合可能な前記一対の第2コネクタのいずれか1つは、第1方向に移動する場合には互いに連動するが、第2方向に移動する場合には連動しないことを特徴とする請求項12に記載の内視鏡。
【請求項14】
前記ワイヤは、ワイヤ固定片によって前記第2コネクタに連結され、前記ワイヤ固定片は、前記第2コネクタに挿入されて、限られた距離内でスライド移動可能に装着されることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
【請求項15】
前記プローブ部は、その側部にストッパ解除具をさらに備え、前記ストッパ解除具の端部は、テーパ面を有するように形成され、前記ストッパ解除具が前記ストッパの内側に挿入される場合に、前記ストッパと前記第1コネクタとの結合が解除されるようにすることを特徴とする請求項11に記載の内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分離型プローブを有する内視鏡に関し、より具体的には、人体の内部に挿入される部分であるプローブをハンドル部から分離できる内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用内視鏡は、検査または施術対象である人体の内部組織に直接投入して、患部の状態を確認したり施術を行うのに用いられる装置である。
【0003】
図1は、一般的な内視鏡10の構造を概略的に示す断面図である。図1を参照すれば、前記内視鏡10は、柔軟な挿入チューブ11の端部に関節部組立体12を配置して人体の内部に挿入する過程で挿入方向を調節できるようにする。前記関節部組立体12の端部には、イメージセンサ、光源(またはレンズ)が装着された先端部ボディ13が提供される。前記挿入チューブ11の他の端部には、取っ手ボディ14が提供されている。前記取っ手ボディ14は、別のケーブルおよびコネクタを介して図示しない映像処理装置と連結される。
【0004】
前記取っ手ボディ14には、前記関節部組立体12の方向調節および施術に用いられるダイヤル15およびボタン16が配置されている。
【0005】
前記ダイヤル15は、一対が配置され、前記挿入チューブ11の長手方向に対して前記先端部ボディ13の進行方向を上下、左右に調節できるようにする。前記取っ手ボディ14の内部には、スプロケット(sprocket)17とチェーン(chain)18とが提供され、前記ダイヤル15の回転運動を線形運動に切り替える。前記チェーン18は、別のワイヤ19を介して前記関節部組立体12の端部に連結されている。結果として、前記ダイヤル15の回転は、スプロケット17とチェーン18を介してワイヤ19の線形運動に切り替えられ、ワイヤ19の線形運動によって前記関節部組立体12が曲げられるのである。これによって、前記内視鏡10のオペレータは、前記挿入チューブ11を人体に挿入する過程で前記先端部ボディ13の進行方向を調節できるのである。
【0006】
ここで、内視鏡は人体に挿入されるため、徹底した衛生管理が必要であり、診療や手術前後には必ず洗浄/消毒を行わなければならない。場合によっては、実際に人体に挿入される部分、すなわち、挿入チューブおよび関節部組立体を再使用することが不可能であるか、望ましくないことがある。この場合、従来の内視鏡は、全体が1つのボディからなっているため、内視鏡装置全体を取替えなければならない問題が生じる。また、再使用可能な場合であっても、内視鏡全体ではなく、一部だけを分離できれば、洗浄および消毒作業をより簡便に行えるようになる。
【0007】
従来、分離可能な多様な形態の内視鏡が提示されている。例えば、大韓民国公開特許第10-2014-0063947号は、取っ手ボディと操作部ボディとを着脱可能に構成した内視鏡を開示している。しかし、前記特許では、その作動構造上、前記ワイヤを分離および再結合することが容易でなく、ワイヤをそのままにして他の部分を分離可能にしているので、効用性が低い問題があった。たとえワイヤの脱付着問題が解決されるとしても、内視鏡が撓んだ状況では、半径の差によって互いに離隔した一対のワイヤが移動する距離が互いに異なるため、精密に内視鏡を操作することが難しい問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の従来技術の欠点を克服するためになされたものであって、内視鏡の一部が容易に脱付着可能な内視鏡を提供することを技術的課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の技術的課題を達成するための、本発明の一側面によれば、分離型プローブを有する内視鏡が提供される。前記内視鏡は、ハンドル部と、前記ハンドル部に着脱可能に装着されるプローブ部とを含む。前記ハンドル部は、調節ノブによって往復移動可能に設けられる第1コネクタを含む。前記プローブ部は、ワイヤの移動によって変形するプローブと、前記ワイヤの端部に結合され、前記第1コネクタに着脱可能に結合される第2コネクタとを含む。
【0010】
ここで、前記ハンドル部は、前記調節ノブと連結されて回転可能なスプロケットと、前記スプロケットに噛み合って前記スプロケットの回転により往復移動するチェーンとをさらに含み、前記第1コネクタは、前記チェーンと連動して往復移動可能である。
また、前記ハンドル部は、前記チェーンに結合されるエンドワイヤをさらに含み、前記エンドワイヤは、前記第1コネクタと結合され、前記第1コネクタを前記スプロケット側に引っ張り可能に構成される。
【0011】
一方、前記チェーンの端部にワイヤ結合具が備えられ、前記エンドワイヤは、前記ワイヤ結合具に結合される。
【0012】
また、前記ハンドル部は、前記チェーンに隣接して配置されたチェーンガイドをさらに含み、前記チェーンの移動時、前記ワイヤ結合具が前記チェーンガイドの側面に接触してスライド移動する。
【0013】
また、前記ハンドル部は、前記第1コネクタの外周部に装着されたリターンスプリングをさらに含み、前記リターンスプリングは、前記エンドワイヤによって前記第1コネクタを引っ張る力が解除されたとき、前記第1コネクタを元の位置に復帰させる弾性力を提供する。
【0014】
一方、前記エンドワイヤは、ワイヤ固定片によって前記第1コネクタに連結され、前記ワイヤ固定片は、前記第1コネクタに挿入されて、限られた距離内でスライド移動可能に装着される。
【0015】
一方、前記第1コネクタおよび第2コネクタのいずれか1つは、その端部に挿入口を有するエンドチップを含み、前記第1コネクタおよび第2コネクタの他の1つは、前記挿入口の内部に挿入されて、回転により前記エンドチップに締結される挿入突起を含む。
ここで、前記エンドチップは、その側部に切開部をさらに含み、前記挿入突起は、一部分の幅が他の部分に比べて拡張されて、前記挿入口に挿入された後、回転時、前記拡張された一部分が前記切開部に突出する。
【0016】
また、前記ハンドル部は、前記第1コネクタを内部に収容し、前記第1コネクタの移動をガイドするコネクタハウジングをさらに含む。
【0017】
一方、前記エンドチップは、側面にガイドピンをさらに備え、前記コネクタハウジングは、側面に前記ガイドピンが噛み合うことが可能なガイド溝を備え、前記ガイド溝は、長手方向に沿ってコネクタハウジングの上端部に向かうように傾斜して形成される。
【0018】
また、前記ハンドル部は、前記ガイドピンの移動を阻止するストッパをさらに含み、前記ストッパは、前記ガイドピンを収容可能な収容溝を備える。
【0019】
一方、前記プローブ部は、前記第1コネクタに着脱可能に結合される一対の第2コネクタを含み、前記一対の第2コネクタの間には第1ピニオンギヤが配置され、前記一対の第2コネクタは、互いに対向する面にラックギヤ部が形成されて前記第1ピニオンギヤに噛み合い、前記一対の第2コネクタのいずれか1つが第1方向に移動する場合、他の1つが前記第1方向と反対である第2方向に移動する。
【0020】
ここで、前記ハンドル部は、前記一対の第2コネクタと結合可能な一対の第1コネクタを含み、前記一対の第1コネクタのいずれか1つとこれに結合可能な前記一対の第2コネクタのいずれか1つは、第1方向に移動する場合には互いに連動するが、第2方向に移動する場合には連動しない。
【0021】
一方、前記ワイヤは、ワイヤ固定片によって前記第2コネクタに連結され、前記ワイヤ固定片は、前記第2コネクタに挿入されて、限られた距離内でスライド移動可能に装着される。
【0022】
一方、前記プローブ部は、その側部にストッパ解除具をさらに備え、前記ストッパ解除具の端部は、テーパ面を有するように形成され、前記ストッパ解除具が前記ストッパの内側に挿入される場合に、前記ストッパと前記第1コネクタとの結合が解除されるようにする。
【発明の効果】
【0023】
上記の構成を有する本発明の側面によれば、第1および第2コネクタを用いて、分離されたハンドル部およびプローブ部に備えられるワイヤを容易に脱付着可能にすることで、内視鏡の任意の地点で分離可能にする。特に、ハンドル部とプローブ部とを分離または結合する過程でワイヤを分離または結合するための別の作業を必要としないため、脱付着作業を非常に容易に行うことができる。
【0024】
同時に、ワイヤの位置にかかわらず任意の地点で分割することが可能なため、内視鏡が用いられるそれぞれの用途に応じて適切に製品を構成することができる。これによって、より経済的に内視鏡の部品を再使用または取替可能であり、洗浄および消毒作業もより容易に行えるようになる。
【0025】
また、第1および第2コネクタがその移動方向に沿って連動するか、連動遮断されるようにすることで、半径の差による操作性の低下を解消できる。
【0026】
すなわち、内視鏡のプローブ部を撓ませる力の加えられる側は連動するようにして内視鏡のプローブ部を所望の方向および角度に撓ませながらも、反対側のワイヤは(連動しないので)停止した状態を維持するので、移動距離の差を吸収できるのである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】従来の内視鏡構造を概略的に示す断面図である。
図2】本発明による内視鏡の一実施例を示す分解斜視図である。
図3図2に示された実施例におけるハンドル部およびプローブ部の結合部を拡大して示す分解斜視図である。
図4図2に示された実施例におけるプローブ部の結合部を拡大して示す斜視図である。
図5図2に示された実施例におけるハンドル部の内部構造を示す斜視図である。
図6図2に示された実施例におけるハンドル部およびプローブ部の結合部の内部構造を拡大して示す分解斜視図である。
図7図2に示された実施例におけるプローブ部の内部の一部を示す平面図である。
図8図7における一部を拡大して示す平面図である。
図9図7における第2コネクタおよびピニオンギヤを示す斜視図である。
図10図2に示された実施例におけるハンドル部の内部を示す斜視図である。
図11図2に示された実施例におけるハンドル部の内部を示す部分切開図である。
図12図2に示された実施例におけるハンドル部とプローブ部とが結合された状態を示す平面図である。
図13図2に示された実施例におけるハンドル部とプローブ部とが結合された状態を示す側面図である。
図14図2に示された実施例におけるストッパを拡大して示す斜視図である。
図15図2に示された実施例におけるプローブ部の端部を拡大して示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付した図面を参照して、本発明による着脱可能なプローブを備えた内視鏡の実施例について詳しく説明する。
【0029】
図2を参照すれば、本発明による着脱可能なプローブを備えた内視鏡の一実施例が示されている。前記実施例は、大きく、ハンドル部100と、前記ハンドル部100に着脱可能に装着されるプローブ部200とを含む。その他にも、前記実施例は、外部の装置と連結されるためのコネクタアダプタ50を含み、前記コネクタアダプタ50は、ユニバーサルコード60によって前記ハンドル部100と連結される。ここで、前記コネクタアダプタ50および前記ユニバーサルコード60は例示的なものであって、必ずしも図示の形態に限定されるものではなく、内視鏡に適用可能な任意のものを採用できることはもちろんである。
【0030】
前記ハンドル部100は、施術者が把持するための把持空間を提供しながら、内部に前記プローブ部を駆動するためのチェーンおよびケーブルなどが収納されるボディ部110を含む。図3を参照すれば、前記ボディ部110の一側端部にはハンドル側結合部120が提供される。前記ハンドル側結合部120は、前記ハンドル部100の端部を閉鎖するエンドカバー121を備える。前記エンドカバー121は、図2を基準として下部に、施術時、患部に提供される空気および水を提供するための2つの供給チャネル122と、これらの間にサクションチャネル123とが形成される。前記空気供給チャネル、水供給チャネルおよびサクションチャネルは、略円筒形状を有し、内部は空いていて、前記プローブ部と結合時にプローブ部の内部に挿入され、水や空気などが漏洩せず安定的に施術または被検部位に供給できるようにする。
【0031】
前記チャネルの上側には連結ターミナル124が備えられる。前記連結ターミナル124は、前記プローブ部の端部に備えられるカメラなどによって得られたデータが外部機器に伝達できるように、プローブ部と電気的に連結されるように備えられるものであって、一例として、前記連結ターミナル124は、映像を伝送するためのHDMI端子であってもよい。
【0032】
前記チャネルと連結ターミナルとの間には複数の貫通孔125が形成されるが、前記貫通孔は、前記プローブ部に備えられる第2コネクタおよびストッパ解除具などが前記ハンドル部の内部に挿入可能にする通路の役割を果たす。
【0033】
前記結合部120は、前記ボディ部110に比べて小さい直径を有するように形成され、その外周部には、空気または水などが漏洩しないようにするOリング126が備えられる。
図2に戻り、前記ボディ部110の一側上部には、第1および第2ノブ111、112が図2を基準として上下方向に沿って積層された形態で備えられる。前記第1および第2ノブ111、112は、後述する第1および第2スプロケットとそれぞれ連結され、互いに独立して回転可能に構成される。前記それぞれのノブは、施術者が容易に把持し回転させることができるように複数の歯が突出した形態を有する。
【0034】
一方、第1ノブは、第2ノブが停止した状態を維持したまま独立して回転できる。同じく、第2ノブは、第1ノブが停止した状態を維持したまま独立して回転できる。前記第1ノブ111は、前記プローブ部の上下移動を制御する。すなわち、第1ノブを時計または反時計方向に回すと、それによってプローブ部の端部が上向きまたは下向きに撓むようになる。前記第2ノブ112は、前記プローブ部の左右移動を制御する。すなわち、第2ノブ112を時計または反時計方向に回すと、それによってプローブ部の端部が左側または右側に撓むようになる。
【0035】
このように、第1および第2ノブ111、112の操作によりプローブ部の回転方向を任意に調節できる。場合によっては、プローブ部が特定の角度に撓んだ状態を固定する必要があり、このために、前記第2ノブ112の上側に固定ノブ113が備えられる。前記固定ノブ113を回転させると、前記第1および第2スプロケットが回転しないように固定され、これによって、プローブ部の端部も固定された状態を維持する。
前記プローブ部200は、人体の内部に挿入されるためのプローブ210が一側に備えられ、他側には前記ハンドル部100と結合されるための結合部220を備える。前記プローブ210は、その端部にカメラなどが設置可能であり、後述するワイヤの移動によって上下左右に撓むことができるように柔軟性材質からなるベンディング部を含む。前記ベンディング部の外部には、これを保護するためのメッシュチューブ204(図7)が装着可能である。
【0036】
前記プローブ部200に備えられる結合部220には、前記ハンドル部との固定のための固定ナット201を含む。前記固定ナット201は、前記プローブ部の端部の一部とハンドル部の端部の一部、具体的には、それぞれに備えられる結合部の外周部を同時に取り囲むように構成される。同時に、前記固定ナット201は、前記プローブ部200に対して所定の角度範囲で回転できるように装着され、回転方向によってハンドル部と締結または分離可能である。すなわち、2つの結合部が互いに結合された状態で前記固定ナット201を一方向に回転させると、ハンドル部は、固定ナットと締結されながら結合された状態を維持し、固定ナット201を反対方向に回転させると、前記ハンドル部100と前記固定ナット201との結合が解除されながら、ハンドル部はプローブ部から分離可能な状態になる。
【0037】
図4は、前記プローブ部200側結合部220を示すものであって、図4を参照すれば、前記結合部220は、プローブ部の一側端部を閉鎖するエンドカバー221が備えられる。前記エンドカバー221には、上述した供給チャネル122とサクションチャネル123が挿入される3つのチャネル収容管222が形成される。前記それぞれのチャネル収容管222の内部が空いている円筒状の形態を有し、挿入されるそれぞれのチャネルの外径に対応する内径を有するように形成される。そして、供給される水または空気などの漏洩を防止するためのOリングが内部に備えられる。
【0038】
前記チャネル収容管222の反対側には、前記連結ターミナルに対応する他の連結ターミナル223が備えられる。すなわち、前記ハンドル部には雄ターミナルが備えられ、前記プローブ部には雌ターミナルが備えられるが、その逆も可能である。
【0039】
前記チャネル収容管222と前記連結ターミナル223との間には、4つの第2コネクタの端部およびストッパ解除具がそれぞれ突出して配置される。これらについては後述する。
【0040】
以下、図5を参照して、前記ハンドル部100の内部構造について説明する。
図5を参照すれば、前記ハンドル部100の連結ターミナル124と隣接してPCB124aが配置される。前記PCB124aは、前記連結ターミナル124と電気的に連結され、連結ターミナルの動作を制御する。
【0041】
そして、前記エンドカバー121と隣接して4つの第1コネクタ130が配置される。前記4つの第1コネクタ130は、内部が空いている中空管の形態を有し、正面からして四角形をなすように配置される。前記第1コネクタ130のノブ側端部にはコネクタガイドプレート140が配置される。前記コネクタガイドプレート140は、前記4つの第1コネクタ130が挿入されるガイドホール(図示せず)を含み、前記第1コネクタ130それぞれは、前記ガイドホールの内部でスライド可能に装着される。すなわち、前記コネクタガイドプレート140は、前記第1コネクタを固定するだけでなく、スライド移動をガイドする役割を兼ねている。前記コネクタガイドプレート140上には、前記第1コネクタの長手方向に延びるアーム152が固定されて形成される。
【0042】
そして、前記第1コネクタ130の外周部にはリターンスプリング132が装着され、外力が作用しない場合、前記第1コネクタ130を図5に示された位置に復帰させる弾性力を加える。動作中に、前記第1および第2ノブによって前記第1コネクタ130が図5に示された位置からノブ側にスライド移動するが、ノブに加えられる力が除去されると、前記リターンスプリングによって第1コネクタが図5に示された位置に復帰するのである。
【0043】
ここで、図5を基準として下部に配置される2つの第1コネクタは、第1ノブ111の動作に連動する。すなわち、第1ノブ111が回転すると、前記下側の第1コネクタが移動しながらプローブを上下に回転させるのである。同時に、上部に配置される2つの第1コネクタは、第2ノブ112の動作に連動して、第2ノブ112が回転すると、上側の第1コネクタが移動しながらプローブを左右に回転させる。
【0044】
前記第1コネクタ130の左右側にそれぞれ1つのストッパ150が配置される。前記ストッパ150は、図5に示されるように、前記第1コネクタ130と隣接した位置に置かれ、この実施例では、前記アーム152と分離された状態でその一部面に載せられて配置されるが、これに限定されず、完全に離れて配置されてもよい。前記ストッパの動作については後述する。前記第1コネクタ130の下部には、前記供給チャネル122およびサクションチャネル123と連結される供給管154が配置される。前記供給管は、前記内視鏡の外部と連結され、水と空気などを前記供給チャネル122に供給するか、サクションチャネル123を介して吸入する。
【0045】
前記コネクタガイドプレート140の左側下部にはベースプレート160が配置される。前記ベースプレート160は、前記ハンドル部100の内部に備えられる各種部品を支持する支持部として機能し、薄い板材の形態を有する。前記ベースプレート160の上部には、後述するスプロケットおよびチェーンなどが配置され、これらの上部に保護プレート162が配置される。前記ベースプレート160と前記保護プレート162とが協力して内部空間を形成し、形成された空間は、後述するチェーンおよびエンドワイヤが移動する空間として使用される。
【0046】
図6を参照すれば、前記ハンドル部100の内部構造とプローブ部200の内部構造が併せて示されている。図6を参照すれば、前記第1コネクタ130のプローブ部側端部にはエンドチップ133が備えられている。前記エンドチップ133は、第1コネクタ130の他の部分に比べて拡張された直径を有し、その端部は開放されて挿入口133aを形成している。前記挿入口133aは、一側に延びた長孔の形態を有する。そして、前記開放された端部と隣接して左右にそれぞれ切開部133bが形成される。これによって、前記切開部133bと開放端部との間に段付部が形成される。
【0047】
同時に、前記エンドチップ133の側面にはガイドピン134が形成されるが、これは、後述するガイド溝に嵌め込まれ、第1コネクタ130のスライド移動時に第1コネクタがその長手方向軸を中心に自転しながらスライドするようにする。
【0048】
一方、前記プローブ部200の結合部220に配置される連結ターミナル223は、ハンドル部と同様に、PCB224と電気的に連結される。そして、前記PCB224の下部に4つの第2コネクタ230が配置される。
【0049】
前記4つの第2コネクタ230は、プローブ部がハンドル部と結合された場合、上述した第1コネクタの内部にそれぞれ挿入される。具体的には、前記第2コネクタ230のハンドル部側端部には略円錐状の挿入突起232が形成されており、前記挿入突起232は、上述した第1コネクタのエンドチップ133に形成される挿入口133aの内部に挿入可能な大きさおよび形態を有する。前記挿入突起232の端部は、他の部分に比べて幅が拡張された形態を有し、これは、上述した第1コネクタのエンドチップに形成される段付部と噛み合って第1コネクタと第2コネクタとが互いに連動できるように機能する。これについては後述する。
【0050】
同時に、前記第2コネクタの左右側にそれぞれ1つのストッパ解除具240が配置される。前記ストッパ解除具240は、端部がテーパ面を有するように形成され、長手方向に沿って延びた形態を有する。そして、前記ストッパ解除具240は、前記プローブ部がハンドル部に装着されたとき、前記ハンドル部の端部に配置されるエンドカバーを貫通して前記ストッパ150の内側に挿入できる程度の長さを有する。前記ストッパ解除具が前記ストッパの内側に挿入されると、ストッパは、第1コネクタから遠くなる方向に移動し、その結果、ストッパと第1コネクタとの結合が解除される。これについては後述する。
【0051】
一方、前記第2コネクタ230の側面にはラックギヤ部233が形成される。図7図9を参照すれば、前記ラックギヤ部233は、向かい合う一対の第2コネクタが互いに対向する面に形成される。すなわち、下部に配置され、プローブの上下移動を担う一対の第2コネクタが対向する面と、上部に配置され、プローブの左右移動を担う一対の第2コネクタが対向する面にそれぞれ形成される。
【0052】
前記それぞれのラックギヤとそれぞれギヤ結合されるピニオンギヤ250がさらに備えられる。前記ピニオンギヤ250は、2つが上下に離隔して配置される。下部に配置されるピニオンギヤ250は、プローブの上下移動を担う一対の第2コネクタに形成されるラックギヤ部と噛み合い、上部に配置されるピニオンギヤ250は、プローブの左右移動を担う一対の第2コネクタに形成されるラックギヤ部と噛み合う。
【0053】
前記ピニオンギヤ250は、前記第2コネクタの長手方向と直交するように配置される回転軸252を中心に回転するように設けられ、前記回転軸252は、第2コネクタの下側に配置される回転軸支持プレート254に回転可能に装着される。
【0054】
そして、前記第2コネクタ230の他側端部には、前記プローブを移動させるワイヤ260が装着される。ここで、前記ワイヤ260は、単純に前記第2コネクタに締結されるのではなく、一定距離だけ第2コネクタの内部に収納可能に装着できる。すなわち、図8に示されるように、前記ワイヤ260は、ワイヤ固定片262を介して第2コネクタと連結されるが、前記ワイヤ固定片262は、その端部に形成された段付部が第2コネクタに接触するまで前記第2コネクタの内部に挿入できる。
【0055】
つまり、前記ワイヤ固定片262は、所定距離内では前記第2コネクタに対してスライド移動可能であるが、前記範囲を超えると、前記第2コネクタと共に移動する。このようなスライド移動距離は、回転駆動時に半径方向の内側に位置したワイヤと外側に位置したワイヤの移動距離の差を補償できる。
【0056】
前記ピニオンギヤ250によって対向する一対の第2コネクタは、互いに反対方向に移動する。ここで、説明の便宜のために、前記第2コネクタが前記ハンドル部側に移動する方向を収縮方向、ハンドル部から遠くなるように移動する方向を弛緩方向と称する。前記ハンドル部にプローブ部が結合された状態で外力が加えられていない状況、すなわち、前記第1または第2ノブを操作しない状況で、第2コネクタは図7に示された位置に整列される。万一、第1または第2ノブを回転すると、当該ノブと連結される第1コネクタの1つが収縮方向に移動する。このとき、他の1つの第1コネクタは、弛緩方向に移動するのではなく、外力が加えられていない状態での位置(以下、「中立位置」と称する)を維持するようになる。
【0057】
このとき、収縮方向に移動する第1コネクタと連動する第2コネクタは、第1コネクタによって収縮方向に移動する。このような第2コネクタの動きは、前記ラックギヤ部およびピニオンギヤ250によって噛み合った他の1つの第2コネクタを弛緩方向に移動させる。すなわち、収縮方向の移動に際しては、第1および第2コネクタが連動して共に移動するが、弛緩方向の移動に際しては、第1コネクタは中立位置を維持し、第2コネクタだけが弛緩方向に移動する。これによって、弛緩方向における第1および第2コネクタは互いに分離される。
【0058】
したがって、プローブは、第2コネクタのいずれか一方の力だけでなく、収縮および弛緩方向の両場合において外力を受けるようになり、それによって、より正確で直接的な操作感を得ることができる。同時に、半径の差によって収縮方向に位置したワイヤの移動長さは、弛緩方向に位置したワイヤの移動長さより小さいため、このような移動距離の差を吸収する必要がある。上述した実施例において、弛緩方向においては第1および第2コネクタが分離されるため、第2コネクタは第1コネクタによって拘束されず自由に移動可能で、前記のような移動距離の差を円滑に吸収できる。同時に、上述のように、前記第2コネクタ230とワイヤ260との間のスライド結合も、前記のような移動距離の差を吸収するバッファとして機能する。
【0059】
図10および図11は、前記ハンドル部の内部構造を示す斜視図であって、図10および11を参照すれば、前記第1および第2ノブ111、112の下部には、2つのスプロケット170が前記第1および第2ノブの回転に連動して回転可能に装着される。
【0060】
そして、前記それぞれのスプロケットと噛み合って移動するチェーン171が備えられる。前記チェーン171は、両端部がそれぞれエンドワイヤ172に結合されるが、これらの間にはワイヤ結合具173が備えられる。前記ワイヤ結合具173は、隣接して配置されるチェーンガイド174と接触しながら移動がガイドされる。
【0061】
前記チェーンガイド174は、内部が空いている直方体の形態を有し、その側面が前記ワイヤ結合具173と接触しながらガイド面として機能する。これによって、前記チェーンは、収縮または弛緩方向に移動しても、前記チェーンガイド174によって安定的に移動できる。
【0062】
前記エンドワイヤ172は、前記第1コネクタ130と結合される。具体的には、図11に示されるように、前記エンドワイヤ172は、前記第2コネクタと同様に、第1コネクタ130とワイヤ固定片175によって結合される。前記ワイヤ固定片175は、前記第1コネクタ130の端部に形成された挿入ホール内に限られた範囲内でスライド可能に装着される。ここで、前記スライド移動に関連し、収縮方向に移動する場合には、スライド移動なしに直ちにワイヤ固定片と第1コネクタが共に移動するようにし、弛緩方向に移動する場合にのみスライド可能に構成することができる。
【0063】
前記一対のチェーンは、それぞれプローブの上下移動と左右移動を担い、これらは互いに独立して移動できる。そして、前記チェーンがスプロケットの回転により移動する場合、収縮方向に位置した第1コネクタは収縮方向に移動するが、弛緩方向に位置した第1コネクタは上述したワイヤ固定片の結合構造によって弛緩方向に移動せずに中立位置を維持する。
【0064】
前記第1コネクタは、コネクタハウジング180内に収容される。前記コネクタハウジング180は、直方体の形態を有し、内部には前記第1コネクタ130がスライド可能に収納可能な空間を有する。また、前記コネクタハウジング180には、前記エンドチップ133に形成されるガイドピン134と噛み合うガイド溝182が形成されている。
【0065】
前記ガイド溝182は、前記コネクタハウジング180の側面から始まって長手方向に沿って進行しながらコネクタハウジング180の上端部に向かうように傾斜して形成される。すなわち、前記ガイド溝182の開始点はコネクタハウジングの側面にあるが、終了地点は上部面に配置される。これによって、前記第1コネクタは、前記ガイドピン134と前記ガイド溝182によって収縮方向に移動しながら約90度程度自転する。
【0066】
中立位置で、前記第2コネクタ230の挿入突起232は、エンドチップ133に形成された挿入口133aに挿入されているが、第1および第2コネクタは互いに連動しない。第1コネクタが移動しても挿入突起232が前記挿入口133aから容易に離脱できるからである。したがって、前記ハンドル部とプローブ部とを結合または分離するとき、それぞれに備えられたワイヤを連結するための別の操作を必要としない。
【0067】
結合後、第1または第2ノブを回転させると、これに連動した第1コネクタの1つは収縮方向に移動する。しかし、前記ガイドピン134およびガイド溝182によって第1コネクタ130は90度程度自転しながら移動し、それによって、前記挿入突起232の背面が前記エンドチップ133に形成される切開部133bの外部に突出して段付部に係止される。これによって、第1コネクタが収縮方向に移動すれば、第2コネクタも共に移動し、結果として、プローブが所定方向に変形する。
【0068】
外力を除去すれば、前記リターンスプリングによって第1コネクタは中立位置に復帰し、ガイドピンおよびガイド溝によって再度逆方向に90度自転しながら、挿入突起は前記挿入口から離脱可能な状態に置かれる。結果として、ハンドル部とプローブ部とを締結または分離するに際して、ワイヤを互いに連結または分離するための別の作業を必要としなくなるので、非常に容易にハンドル部とプローブ部とを脱付着できる。
【0069】
ハンドル部が分離された状態で第1および第2ノブが操作されると、第1コネクタが移動しながら破損の恐れがありうるので、これを遮断する必要がある。
【0070】
図14を参照すれば、上述したストッパ150は、内側面にガイドピン収容溝156を有する。前記ガイドピン収容溝156は、図13に示されるように、互いに隣接して配置される2つのガイドピン134が内部に収容できる程度の深さおよび幅を有する。前記ガイドピン収容溝156の長さは、中立位置で2つのガイドピンをすべて収容できる程度に形成される。場合によっては、前記ガイドピンをそれぞれ収容する複数の収容溝を形成することもできる。
【0071】
このように前記ガイドピンがガイドピン収容溝内に収容されると、収容溝の内壁によってガイドピンの移動が阻止される。したがって、第1および第2ノブを回転しようとしても、ガイドピンが収容溝に遮られて移動しないので、ノブの回転も不可能になる。これは、前記ハンドル部がプローブ部から分離された場合であるが、プローブ部がハンドル部に結合されると、上述したストッパ解除具240が前記ストッパ150とガイドピン134との間に挿入されながら、ストッパに形成された収容溝156からガイドピンが分離される。また、前記ストッパ解除具240は、プローブ部がハンドル部に結合された状態では常時ストッパの内側に配置されるので、ガイドピンが収容溝に再結合されるのを防止する。
【0072】
したがって、前記ノブは、ハンドル部がプローブ部に結合された状態でのみ操作可能になるので、ハンドル部とプローブ部とが分離された状態で意図せぬ操作によって機器が破損するのを防止できる。
【0073】
図15を参照すれば、前記プローブ部200の端部には端部カバー280が備えられる。前記端部カバー280は、平たい円筒状構造を有し、プローブ部200の端部に結合される。そして、前記端部カバー280には、被検部に対する映像を取得するためのイメージセンサ282と、空気および水を噴射するためのノズルパイプ284がそれぞれ装着される。また、前記端部カバー280には複数地点に透光窓286が備えられる。前記透光窓286は、ガラスまたは透明材質の板材からなり、後述する照明部から照射された光を外部に伝達できる構造を有する。
【0074】
前記端部カバー280の背面に軟性PCB290が配置され、前記軟性PCB290には複数のLED292が装着される。前記複数のLED292は、上述した透光窓286と対向する部分に配置され、被検部に光を照射可能に構成される。一方、前記軟性PCBには、上述したイメージセンサ282も装着される。複数のLEDを照明部として活用するので、照度の調節が容易なだけでなく、照射される光量を既存のハロゲンランプなどに比べて大幅に増加させることができるため、イメージセンサを介して得られるイメージの鮮明度をさらに向上させることができる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
分離型プローブを有する内視鏡において、前記内視鏡は、
ハンドル部と、
前記ハンドル部に着脱可能に結合されるプローブ部とを含み、
前記ハンドル部は、調節ノブによって往復移動可能に設けられる第1コネクタを含み、
前記プローブ部は、
ワイヤの移動によって変形するプローブと、
前記ワイヤの端部に結合され、前記第1コネクタに着脱可能に結合される第2コネクタとを含むことを特徴とする内視鏡。
[2]
前記ハンドル部は、
前記調節ノブと連結されて回転可能なスプロケットと、
前記スプロケットに噛み合って前記スプロケットの回転により往復移動するチェーンとをさらに含み、
前記第1コネクタは、前記チェーンと連動して往復移動可能であることを特徴とする[1]に記載の内視鏡。
[3]
前記ハンドル部は、
前記チェーンに結合されるエンドワイヤをさらに含み、
前記エンドワイヤは、前記第1コネクタと結合され、前記第1コネクタを前記スプロケット側に引っ張り可能であることを特徴とする[2]に記載の内視鏡。
[4]
前記チェーンの端部にワイヤ結合具が備えられ、前記エンドワイヤは、前記ワイヤ結合具に結合されることを特徴とする[3]に記載の内視鏡。
[5]
前記ハンドル部は、
前記チェーンに隣接して配置されたチェーンガイドをさらに含み、
前記チェーンの移動時、前記ワイヤ結合具が前記チェーンガイドの側面に接触してスライド移動することを特徴とする[4]に記載の内視鏡。
[6]
前記ハンドル部は、
前記第1コネクタの外周部に装着されたリターンスプリングをさらに含み、
前記リターンスプリングは、前記エンドワイヤによって前記第1コネクタを引っ張る力が解除されたとき、前記第1コネクタを元の位置に復帰させる弾性力を提供することを特徴とする[3]に記載の内視鏡。
[7]
前記エンドワイヤは、ワイヤ固定片によって前記第1コネクタに連結され、
前記ワイヤ固定片は、前記第1コネクタに挿入されて、限られた距離内でスライド移動可能に装着されることを特徴とする[3]に記載の内視鏡。
[8]
前記第1コネクタおよび第2コネクタのいずれか1つは、その端部に挿入口を有するエンドチップを含み、
前記第1コネクタおよび第2コネクタの他の1つは、前記挿入口の内部に挿入されて、回転により前記エンドチップに締結される挿入突起を含むことを特徴とする[1]に記載の内視鏡。
[9]
前記エンドチップは、その側部に切開部をさらに含み、
前記挿入突起は、一部分の幅が他の部分に比べて拡張されて、前記挿入口に挿入された後、回転時、前記拡張された一部分が前記切開部に突出することを特徴とする[8]に記載の内視鏡。
[10]
前記ハンドル部は、
前記第1コネクタを内部に収容し、前記第1コネクタの移動をガイドするコネクタハウジングをさらに含むことを特徴とする[8]に記載の内視鏡。
[11]
前記エンドチップは、側面にガイドピンをさらに備え、
前記コネクタハウジングは、側面に前記ガイドピンが噛み合うことが可能なガイド溝を備え、
前記ガイド溝は、長手方向に沿ってコネクタハウジングの上端部に向かうように傾斜して形成されたことを特徴とする[10]に記載の内視鏡。
[12]
前記ハンドル部は、
前記ガイドピンの移動を阻止するストッパをさらに含み、
前記ストッパは、前記ガイドピンを収容可能な収容溝を備えることを特徴とする[11]に記載の内視鏡。
[13]
前記プローブ部は、
前記第1コネクタに着脱可能に結合される一対の第2コネクタを含み、
前記一対の第2コネクタの間には第1ピニオンギヤが配置され、
前記一対の第2コネクタは、互いに対向する面にラックギヤ部が形成されて前記第1ピニオンギヤに噛み合い、
前記一対の第2コネクタのいずれか1つが第1方向に移動する場合、他の1つが前記第1方向と反対である第2方向に移動することを特徴とする[1]に記載の内視鏡。
[14]
前記ハンドル部は、前記一対の第2コネクタと結合可能な一対の第1コネクタを含み、
前記一対の第1コネクタのいずれか1つとこれに結合可能な前記一対の第2コネクタのいずれか1つは、第1方向に移動する場合には互いに連動するが、第2方向に移動する場合には連動しないことを特徴とする[13]に記載の内視鏡。
[15]
前記ワイヤは、ワイヤ固定片によって前記第2コネクタに連結され、前記ワイヤ固定片は、前記第2コネクタに挿入されて、限られた距離内でスライド移動可能に装着されることを特徴とする[1]に記載の内視鏡。
[16]
前記プローブ部は、その側部にストッパ解除具をさらに備え、前記ストッパ解除具の端部は、テーパ面を有するように形成され、前記ストッパ解除具が前記ストッパの内側に挿入される場合に、前記ストッパと前記第1コネクタとの結合が解除されるようにすることを特徴とする[12]に記載の内視鏡。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15