(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-30
(45)【発行日】2022-04-07
(54)【発明の名称】免税システム、免税方法及び免税プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/00 20120101AFI20220331BHJP
【FI】
G06Q40/00 410
(21)【出願番号】P 2020060601
(22)【出願日】2020-03-30
【審査請求日】2020-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】596072287
【氏名又は名称】株式会社エヌ・ティ・ティ・データCCS
(73)【特許権者】
【識別番号】520111213
【氏名又は名称】チェーンリファンド
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】福田 輝光
(72)【発明者】
【氏名】竹内 孝志
(72)【発明者】
【氏名】ヤン・ウソク
(72)【発明者】
【氏名】キム・ジュフン
【審査官】山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-041181(JP,A)
【文献】特開2017-182387(JP,A)
【文献】特開2017-224040(JP,A)
【文献】特開2002-324114(JP,A)
【文献】特開2019-220232(JP,A)
【文献】特開2012-234322(JP,A)
【文献】特表2019-530032(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パスポートに記載される、免税手続を受けようとするユーザの情報うちの免税手続に必須の情報を前記免税手続に際して予め定められたフォーマットに変換する変換部と、
変換された前記免税手続に必須の情報に第1のIDを紐づけてパスポート情報を生成する第1の生成部と、
前記第1のIDの入力を受け、前記第1のIDと紐づけられ
た前記パスポート情報を取得する
第1の取得部と、
前記ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうちで免税手続に必須の情報を少なくとも含む免税販売情報を取得する
第2の取得部と、
前記第1の取得部で取得された前記パスポート情報と
前記第2の取得部で取得された前記免税販売情報とを結合して、免税手続のための購買履歴情報を生成する
第2の生成部と、
前記購買履歴情報を国税庁の免税販売管理サーバに送信する
第1の送信部と、
を
有する免税
システム。
【請求項2】
前記第1のIDは、前記第1のIDを示すバーコードの読み取りによって
前記第1の取得部に入力される請求項1に記載の免税
システム。
【請求項3】
前記免税販売情報には、第2のIDが紐づけられており、
前記
第2の取得部は、前記第2のIDの入力を受け、前記第2のIDと紐づけられた前記免税販売情報を取得することをさらに実行する請求項1又は2に記載の免税
システム。
【請求項4】
前記第2のIDは、前記第2のIDを示すバーコードの読み取りによって
前記第2の取得部に入力される請求項3に記載の免税
システム。
【請求項5】
前記第1の取得部で取得された前記パスポート情報に不備があるか否かを判定する
第1の判定部と、
前記第1の取得部で取得された前記パスポート情報に不備があるときに、前記パスポート情報に不備があることを表示装置に表示させる
第1の表示制御部と、
をさらに
有する請求項1乃至4の何れか1項に記載の免税
システム。
【請求項6】
前記免税販売が予め登録された店舗で行われているか否かを前記免税販売情報に基づいて判定する
第2の判定部と、
前記免税販売が予め登録された店舗で行われていないときに、前記免税販売が予め登録された店舗で行われていないことを表示装置に表示させる
第2の表示制御部と、
をさらに
有する請求項1乃至5の何れか1項に記載の免税
システム。
【請求項7】
前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているか否かを前記免税販売情報に基づいて判定する
第3の判定部と、
前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致していないときに、前記免税販売された物品と実際の物品とが一致しなかったことを表示装置に表示させる
第3の表示制御部と、
をさらに
有する請求項1乃至6の何れか1項に記載の免税
システム。
【請求項8】
前記免税販売が免税条件を満たしているか否かを前記免税販売情報に基づいて判定する
第4の判定部と、
前記免税販売が免税条件を満たしていないときに、前記免税販売が免税条件を満たしていないことを表示装置に表示させる
第4の表示制御部と、
をさらに
有する請求項1乃至7の何れか1項に記載の免税
システム。
【請求項9】
前記免税手続において還付される金額相当の仮想通貨を前記ユーザのウォレットに対して送信する、前記金額相当のポイントを前記ユーザの端末に対して送信する、又は前記金額相当の電子マネーを前記ユーザの端末に対して送信する
第2の送信部をさらに有する請求項1乃至8の何れか1項に記載の免税システム。
【請求項10】
第1のIDの入力を受け、前記第1のIDと紐づけられ、免税手続を受けようとするユーザの情報のうちで少なくとも免税手続に必須の情報を含むパスポート情報を取得する第1の取得部と、
前記ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうちで免税手続に必須の情報を少なくとも含む免税販売情報を取得する第2の取得部と、
前記パスポート情報と前記免税販売情報とを結合して、免税手続のための購買履歴情報を生成する生成部と、
前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているか否かを前記物品に付けられている前記物品を表すコードと、前記免税販売情報に記憶された前記物品を表すコードとの比較に基づいて判定する判定部と、
前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているときに、前記購買履歴情報を国税庁の免税販売管理サーバに送信する送信部と、
を有する免税システム。
【請求項11】
パスポートに記載される、免税手続を受けようとするユーザの情報うちの免税手続に必須の情報を前記免税手続に際して予め定められたフォーマットに変換することと、
変換された前記免税手続に必須の情報に第1のIDを紐づけてパスポート情報を生成することと、
前記第1のIDの入力を受け、前記第1のIDと紐づけられた前記パスポート情報を取得することと、
前記ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうちで免税手続に必須の情報を少なくとも含む免税販売情報を取得することと、
取得された前記パスポート情報と取得された前記免税販売情報とを結合して、免税手続のための購買履歴情報を生成することと、
前記購買履歴情報を国税庁の免税販売管理サーバに送信することと、
を有する免税方法。
【請求項12】
第1のIDの入力を受け、前記第1のIDと紐づけられ、免税手続を受けようとするユーザの情報のうちで少なくとも免税手続に必須の情報を含むパスポート情報を取得することと、
前記ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうちで免税手続に必須の情報を少なくとも含む免税販売情報を取得することと、
前記パスポート情報と前記免税販売情報とを結合して、免税手続のための購買履歴情報を生成することと、
前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているか否かを前記物品に付けられている前記物品を表すコードと、前記免税販売情報に記憶された前記物品を表すコードとの比較に基づいて判定することと、
前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているときに、前記購買履歴情報を国税庁の免税販売管理サーバに送信することと、
を具備する免税方法。
【請求項13】
パスポートに記載される、免税手続を受けようとするユーザの情報うちの免税手続に必須の情報を前記免税手続に際して予め定められたフォーマットに変換することと、
変換された前記免税手続に必須の情報に第1のIDを紐づけてパスポート情報を生成することと、
前記第1のIDの入力を受け、前記第1のIDと紐づけられた前記パスポート情報を取得することと、
前記ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうちで免税手続に必須の情報を少なくとも含む免税販売情報を取得することと、
取得された前記パスポート情報と取得された前記免税販売情報とを結合して、免税手続のための購買履歴情報を生成することと、
前記購買履歴情報を国税庁の免税販売管理サーバに送信することと、
をプロセッサに実行させるための免税プログラム。
【請求項14】
第1のIDの入力を受け、前記第1のIDと紐づけられ、免税手続を受けようとするユーザの情報のうちで少なくとも免税手続に必須の情報を含むパスポート情報を取得することと、
前記ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうちで免税手続に必須の情報を少なくとも含む免税販売情報を取得することと、
前記パスポート情報と前記免税販売情報とを結合して、免税手続のための購買履歴情報を生成することと、
前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているか否かを前記物品に付けられている前記物品を表すコードと、前記免税販売情報に記憶された前記物品を表すコードとの比較に基づいて判定することと、
前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているときに、前記購買履歴情報を国税庁の免税販売管理サーバに送信することと、
をプロセッサに実行させるための免税プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、免税システム、免税方法及び免税プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
免税店(輸出物品販売場)は、外国人旅行者等の非居住者に対して特定の物品を一定の方法で販売する場合に、消費税を免除して販売できる店舗のことである。非居住者が免税手続を簡易に利用できるようにする提案として、例えば特許文献1において提案されている技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
平成30年度の税制法改正により、これまで免税店において書面により行われていた購入記録票の作成等の免税手続の見直しが図られ、これらの免税手続が電子化されることになった。免税手続の電子化は、令和2年4月1日以降の免税販売から適用される。しかしながら、免税手続に必要な各種の情報を入力するのは、かなりの負担である。
【0005】
本実施形態は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、過度の負担をかけずに免税手続の電子化に対応可能な免税システム、免税方法及び免税プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の免税システムは、パスポートに記載される、免税手続を受けようとするユーザの情報うちの免税手続に必須の情報を前記免税手続に際して予め定められたフォーマットに変換する変換部と、変換された免税手続に必須の情報に第1のIDを紐づけてパスポート情報を生成する第1の生成部と、前記第1のIDの入力を受け、前記第1のIDと紐づけられた前記パスポート情報を取得する第1の取得部と、前記ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうちで免税手続に必須の情報を少なくとも含む免税販売情報を取得する第2の取得部と、前記第1の取得部で取得された前記パスポート情報と前記第2の取得部で取得された前記免税販売情報とを結合して、免税手続のための購買履歴情報を生成する第2の生成部と、前記購買履歴情報を国税庁の免税販売管理サーバに送信する第1の送信部とを有する。
第2の態様の免税システムは、第1のIDの入力を受け、前記第1のIDと紐づけられ、免税手続を受けようとするユーザの情報のうちで少なくとも免税手続に必須の情報を含むパスポート情報を取得する第1の取得部と、前記ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうちで免税手続に必須の情報を少なくとも含む免税販売情報を取得する第2の取得部と、前記パスポート情報と前記免税販売情報とを結合して、免税手続のための購買履歴情報を生成する生成部と、前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているか否かを前記物品に付けられている前記物品を表すコードと、前記免税販売情報に記憶された前記物品を表すコードとの比較に基づいて判定する判定部と、前記物品が前記免税販売情報に記録されている物品と一致しているときに、前記購買履歴情報を国税庁の免税販売管理サーバに送信する送信部とを有する。
【発明の効果】
【0008】
実施形態によれば、過度の負担をかけずに免税手続の電子化に対応可能な免税システム、免税方法及び免税プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る免税販売システムの一例の構成を示す図である。
【
図2】
図2は、POS端末の一例の構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、免税手続端末の一例の構成を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、ユーザ端末の一例の構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、免税販売サーバの一例の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、一連の免税販売の流れのうちの、パスポートの登録処理について示す図である。
【
図7】
図7は、一連の免税販売の流れのうちの、ユーザの入国時におけるパスポートの登録処理について示す図である。
【
図8】
図8は、一連の免税販売の流れのうちの、免税店における物品の購入時の処理について示す図である。
【
図9】
図9は、一連の免税販売の流れのうちの、免税カウンターにおける処理について示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、実施形態に係る免税販売システムの一例の構成を示す図である。免税販売システム1は、モバイルPOS(Point of Sales)端末100と、免税手続端末200と、ユーザ端末300と、免税販売サーバ400と、免税販売管理サーバ500とを有する。POS端末100と、免税手続端末200と、ユーザ端末300と、免税販売サーバ400と、免税販売管理サーバ500とは、ネットワーク600に接続される。ネットワーク600は、例えばインターネットである。
【0011】
POS端末100は、輸出物品販売場(以下、免税店という)に設けられる。POS端末100は、例えばタブレット端末といったモバイルPOS端末であり、POS機能としての少なくとも物品の会計手続に関する処理を実行し、また、免税手続に関する一部の処理を実行する。POS端末100は、物品の在庫管理機能等の他のPOS機能を有していてもよい。また、POS端末100は、必ずしもモバイル端末である必要はない。POS端末100は、POS機能を備えた固定のレジスタ、所謂POSレジであってもよい。
【0012】
免税手続端末200は、免税カウンターに設けられる。免税手続端末200は、例えばタブレット端末といったモバイル端末であり、免税手続に関する一部の処理を実行する免税装置である。免税手続端末200は、スマートフォン等の他のモバイル端末であってもよいし、パーソナルコンピュータ等の固定の端末であってもよい。
【0013】
ユーザ端末300は、免税販売によって物品を購入する旅行者(以下、ユーザという)が所有する端末である。ユーザ端末300は、例えばスマートフォン、タブレット端末といったモバイル端末である。
【0014】
免税販売サーバ400は、免税手続に必要な各種の情報を格納するサーバである。免税販売サーバ400は、クラウドサーバであってもよい。また、免税販売サーバ400は、ブロックチェーンサーバとして構成されていてもよい。免税販売サーバ400に格納される各種の情報は、パスポート情報と免税販売情報とを含む。
【0015】
免税販売管理サーバ500は、国税庁において管理されるサーバであり、国税庁における免税手続に必要な情報を格納するサーバである。
【0016】
図2は、POS端末100の一例の構成を示すブロック図である。
図2のPOS端末100は、プロセッサ101と、ROM102と、RAM103と、ストレージ104と、通信モジュール105と、入力インターフェース106と、ディスプレイ107とを含む。これらの各々は、バス108を介して互いに接続されている。
【0017】
プロセッサ101は、POS端末100の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ101は、例えばCPUであるが、これに限定されない。プロセッサ101は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphic Processing unit)等であってもよい。また、プロセッサ101は、必ずしも1つのCPU等で構成されている必要はなく、複数のCPU等で構成されていてもよい。
【0018】
ROM102は、POS端末100の起動プログラム等を記憶している。RAM103は、プロセッサ101等のための主記憶装置である。
【0019】
ストレージ104は、フラッシュメモリ等のストレージである。ストレージ104は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等であってもよい。ストレージ104には、オペレーティングシステム(OS)1041と、POSアプリケーション1042と、店舗用の免税アプリケーション1043とが格納されている。
【0020】
OS1041は、POS端末100の基本的な機能を実現するためのプログラムである。ストレージ104に格納されている各種のプログラムは、OSの制御下で実行される。
【0021】
POSアプリケーション1042は、POS端末100にPOS機能を提供するためのアプリケーションである。POSアプリケーション1042は、少なくとも、購入された物品の会計処理をするように構成されている。また、POSアプリケーション1042は、物品の在庫管理、売上管理等の処理もするように構成されていてもよい。
【0022】
免税アプリケーション1043は、POS端末100において、免税処理の一部の処理を実施するように構成されたアプリケーションである。免税アプリケーション1043は、免税販売情報を免税販売サーバ400に送信するように構成されている。免税販売情報は、免税販売に係る情報のうちで免税手続に必須の情報を含む情報である。また、免税アプリケーション1043は、免税販売情報に基づいて発行されるレシートIDをバーコードに変換するように構成されている。
【0023】
通信モジュール105は、POS端末100がネットワーク600に接続するための通信インターフェースを含む。通信モジュール105は、例えば携帯電話通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよいし、無線LAN通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよい。また、通信モジュール105は、有線通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよい。
【0024】
入力インターフェース106は、ディスプレイ107と一体的に構成されたタッチパネル等を含む。入力インターフェース106は、キーボード、マウス等の他の入力インターフェースを含んでいてもよい。入力インターフェース106を介した操作に応じて、その操作の内容を示す信号がバス108を介してプロセッサ101に入力される。プロセッサ101は、この操作の内容を示す信号に応じて各種の処理を実行する。
【0025】
ディスプレイ107は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置である。ディスプレイ107は、プロセッサ101の制御の下、各種の画面を表示する。
【0026】
図3は、免税手続端末200の一例の構成を示すブロック図である。
図3の免税手続端末200は、プロセッサ201と、ROM202と、RAM203と、ストレージ204と、通信モジュール205と、入力インターフェース206と、カメラ207と、ディスプレイ208とを含む。これらの各々は、バス209を介して互いに接続されている。
【0027】
プロセッサ201は、免税手続端末200の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ201は、例えばCPUであるが、これに限定されない。プロセッサ201は、ASIC、FPGA、GPU等であってもよい。また、プロセッサ201は、必ずしも1つのCPU等で構成されている必要はなく、複数のCPU等で構成されていてもよい。
【0028】
ROM202は、免税手続端末200の起動プログラム等を記憶している。RAM203は、プロセッサ201等のための主記憶装置である。
【0029】
ストレージ204は、フラッシュメモリ等のストレージである。ストレージ204は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等であってもよい。ストレージ204には、OS2041と、免税カウンター用の免税アプリケーション2042とが格納されている。
【0030】
OS2041は、免税手続端末200の基本的な機能を実現するためのプログラムである。ストレージ204に格納されている各種のプログラムは、OSの制御下で実行される。
【0031】
免税アプリケーション2042は、免税手続端末200において、免税処理の残りの処理を実施するように構成されたアプリケーションである。免税アプリケーション2042は、免税販売サーバ400に格納されているパスポート情報と免税販売情報とを結合して購買履歴情報を生成するように構成されている。購買履歴情報は、国税庁に送信すべき、パスポート情報と免税販売情報とを含む所定のフォーマットの情報である。また、免税アプリケーション2042は、免税販売情報の生成に際して、パスポート情報と免税販売情報とに不備があるか否かを判定するようにも構成されている。さらに、免税アプリケーション2042は、必要に応じてユーザに対する消費税の還付の手続を、仮想通貨を用いて行うようにも構成されている。
【0032】
この他、ストレージ204には、免税手続端末200が設置されている免税カウンターが免税販売を委託している免税店である登録店舗の店舗名称の情報も格納されていてよい。登録店舗の店舗名称の情報は、ストレージ204とは別のストレージに格納されていてもよい。
【0033】
通信モジュール205は、免税手続端末200がネットワーク600に接続するための通信インターフェースを含む。通信モジュール205は、例えば携帯電話通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよいし、無線LAN通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよい。また、通信モジュール205は、有線通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよい。
【0034】
入力インターフェース206は、ディスプレイ208と一体的に構成されたタッチパネル等を含む。入力インターフェース206は、キーボード、マウス等の他の入力インターフェースを含んでいてもよい。入力インターフェース206を介した操作に応じて、その操作の内容を示す信号がバス209を介してプロセッサ201に入力される。プロセッサ201は、この操作の内容を示す信号に応じて各種の処理を実行する。
【0035】
カメラ207は、対象物の画像を取得する。カメラ207は、バーコードの読み取り等に使用され得る。
【0036】
ディスプレイ208は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置である。ディスプレイ208は、プロセッサ201の制御の下、各種の画面を表示する。
【0037】
図4は、ユーザ端末300の一例の構成を示すブロック図である。
図4のユーザ端末300は、プロセッサ301と、ROM302と、RAM303と、ストレージ304と、通信モジュール305と、入力インターフェース306と、カメラ307と、ディスプレイ308とを含む。これらの各々は、バス309を介して互いに接続されている。
【0038】
プロセッサ301は、ユーザ端末300の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ301は、例えばCPUであるが、これに限定されない。プロセッサ301は、ASIC、FPGA、GPU等であってもよい。また、プロセッサ301は、必ずしも1つのCPU等で構成されている必要はなく、複数のCPU等で構成されていてもよい。
【0039】
ROM302は、ユーザ端末300の起動プログラム等を記憶している。RAM303は、プロセッサ301等のための主記憶装置である。
【0040】
ストレージ304は、フラッシュメモリ等のストレージである。ストレージ304には、OS3041と、旅行者アプリケーション3042とが格納されている。
【0041】
OS3041は、ユーザ端末300の基本的な機能を実現するためのプログラムである。ストレージ304に格納されている各種のプログラムは、OSの制御下で実行される。
【0042】
旅行者アプリケーション3042は、ユーザがパスポート情報の登録及び免税販売の結果を確認、還付をするといった各種の旅行者向けの機能を提供するアプリケーションである。旅行者アプリケーション3042は、例えば空港における出入国カウンターに設置される端末からダウンロードされ得る。
【0043】
通信モジュール305は、ユーザ端末300がネットワーク600に接続するための通信インターフェースを含む。通信モジュール305は、例えば携帯電話通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよいし、無線LAN通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよい。
【0044】
入力インターフェース306は、ディスプレイ308と一体的に構成されたタッチパネル等を含む。入力インターフェース306を介した操作に応じて、その操作の内容を示す信号がバス309を介してプロセッサ301に入力される。プロセッサ301は、この操作の内容を示す信号に応じて各種の処理を実行する。
【0045】
カメラ307は、対象物の画像を取得する。カメラ307は、パスポートの読み取り等に使用され得る。
【0046】
ディスプレイ308は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置である。ディスプレイ308は、プロセッサ301の制御の下、各種の画面を表示する。
【0047】
図5は、免税販売サーバ400の一例の構成を示すブロック図である。
図5の免税販売サーバ400は、プロセッサ401と、ROM402と、RAM403と、ストレージ404と、通信モジュール405とを含む。これらの各々は、バス406を介して互いに接続されている。免税販売サーバ400は、入力インターフェース及びディスプレイをさらに含んでいてもよい。
【0048】
プロセッサ401は、免税販売サーバ400の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ401は、例えばCPUであるが、これに限定されない。プロセッサ401は、ASIC、FPGA、GPU等であってもよい。また、プロセッサ401は、必ずしも1つのCPU等で構成されている必要はなく、複数のCPU等で構成されていてもよい。
【0049】
ROM402は、免税販売サーバ400の起動プログラム等を記憶している。RAM403は、プロセッサ401等のための主記憶装置である。
【0050】
ストレージ404は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等のストレージである。ストレージ404には、OS4041と、パスポート情報4042と、免税販売情報4043とが格納されている。
【0051】
OS4041は、免税販売サーバ400の基本的な機能を実現するためのプログラムである。
【0052】
パスポート情報4042は、パスポートに記載のユーザに関する情報のうち、免税手続に必須の情報を少なくとも含む情報である。パスポート情報は、「旅行者ID」と、「旅券等情報」とを含む。
【0053】
「旅行者ID」は、パスポート情報4042を一意に識別するIDである。旅行者IDは、新たにパスポート情報4042が生成される毎に割り当てられる。
【0054】
「旅券等情報」は、「氏名」と、「国籍」と、「生年月日」と、「在留資格」と、「上陸年月日」と、「旅券番号」と、「出国区分」と、「出国予定日」と、「出国予定地」と、「出国予定便」の情報を含む。
「氏名」は、免税販売で物品を購入したユーザの氏名を示す情報である。
「国籍」は、免税販売で物品を購入したユーザの国籍を示す情報である。
「生年月日」は、免税販売で物品を購入したユーザの生年月日を示す情報である。
「在留資格」は、免税販売で物品を購入したユーザの日本における在留資格の有無を示す情報である。
「上陸年月日」は、免税販売で物品を購入したユーザの日本への上陸年月日を示す情報である。
「旅券番号」は、免税販売で物品を購入したユーザのパスポートに記載された旅券番号を示す情報である。
「出国区分」は、空港、港といった、免税販売で物品を購入したユーザの出国地の種類を示す情報である。
「出国予定日」は、免税販売で物品を購入したユーザの出国予定年月日を示す情報である。
「出国予定地」は、空港、港といった、免税販売で物品を購入したユーザの出国予定地を示す情報である。
「出国予定便」は、航空便名又は船名(船コード)といった、免税販売で物品を購入したユーザの出国予定便を示す情報である。
【0055】
免税販売情報4043は、ユーザが免税販売されている物品を購入した際の免税販売に関する情報のうち、免税手続に必須の情報を少なくとも含む情報である。免税販売情報4043は、「レシートID」と、「販売場情報」と、「物品情報」とを含む。
【0056】
「レシートID」は、免税販売情報4043を一意に識別するIDである。レシートIDは、新たに免税販売情報4043が生成される毎に割り当てられる。
【0057】
「販売場情報」は、「販売場名称」と、「販売場所在地」と、「事業者氏名名称」と、「事業者納税地」と、「譲渡年月日」と、「譲渡時刻」と、「一般物品合計額」と、「消耗品合計額」と、「運送区分」と、「運送事業者氏名名称」とを含む。
「販売場名称」は、免税販売をした店舗の名称を示す情報である。
「販売場所在地」は、免税販売をした店舗の住所を示す情報である。
「事業者氏名名称」は、免税販売をした店舗の事業者の氏名又は名称を示す情報である。
「事業者納税地」は、免税販売をした店舗の事業者の消費税法における納税地を示す情報である。
「譲渡年月日」は、免税販売が実施された年月日を示す情報である。
「譲渡時刻」は、免税販売が実施された時刻を示す情報である。
「一般物品合計額」は、販売された物品のうち、一般物品に該当するものの合計金額を示す情報である。
「消耗品合計額」は、販売された物品のうち、消耗品に該当するものの合計金額を示す情報である。
「運送区分」は、販売された物品を運送(輸出)するか否かを示す情報である。
「運送事業者氏名名称」は、販売された物品を運送(輸出)する場合の、運送事業者の名称又は運送者の氏名を示す情報である。
【0058】
物品情報は、物品明細を含む。物品明細は、物品毎の「物品区分」、「品名」、「JANコード」、「数量」、「販売価格」、「消費税軽減税率対象区分」の情報を含む。
「物品区分」は、販売された物品の種類が一般物品と消耗品の何れであるのかを示す情報である。
「品名」は、販売された物品の名称、型番、仕様等の物品を特定するための情報である。
「JANコード」は、販売された物品のJANコード(Japanese Article Number)を示す情報である。
「数量」は、物品の販売数量を示す情報である。
「販売価格」は、物品の販売価格を示す情報である。
「消費税軽減税率対象区分」は、販売された物品が消費税軽減税率の対象となるか否かを示す情報である。
【0059】
通信モジュール405は、免税販売サーバ400がネットワーク600に接続するための通信インターフェースを含む。免税販売サーバ400は、例えば有線通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されている。免税販売サーバ400は、無線LAN通信を利用してネットワーク600に接続するように構成されていてもよい。
【0060】
以下、免税販売システム1の動作を説明する。
図6、
図7、
図8、
図9は、免税販売システム1における一連の免税販売の流れを示す図である。
【0061】
図6は、一連の免税販売の流れのうちの、パスポートの登録処理について示す図である。パスポートの登録処理は、例えばユーザが入国したときに実施される。ここでの入国時とは、入国審査が完了する前であってもよいし、完了した後であってもよい。まず、ステップS1において、ユーザは、例えば出入国カウンターに設置される端末から旅行者アプリケーション3042をユーザ端末300にダウンロードする。旅行者アプリケーション3042のダウンロードが完了すると、旅行者アプリケーション3042が起動される。これにより、ユーザ端末300のディスプレイ308には、パスポートの登録画面が表示される。
【0062】
ステップS2において、ユーザは、パスポートの中身(旅券番号、氏名、国籍、生年月日が記載されているページ)を、ユーザ端末300のカメラ307を用いてスキャンさせる。これにより、パスポートの画像が例えばRAM303に記憶される。なお、パスポートの中身のスキャンは、必ずしもカメラ307を用いて行われる必要はない。例えば、パスポートの中身のスキャンは、パスポートリーダ等を用いて行われてもよい。
【0063】
ステップS3において、ユーザ端末300のプロセッサ301は、パスポートの画像から、旅行者であるユーザの情報(旅券番号、氏名、国籍、生年月日)を認識する。そして、プロセッサ301は、認識したユーザの情報を必要に応じてパスポート情報として適合するフォーマットに変換した上で、通信モジュール305を用いて免税販売サーバ400に送信する。免税手続に際しては、項目毎に情報のフォーマットが定められている。認識した内容がこのフォーマットに適合していないときには、プロセッサ301は、フォーマットの変換をする。例えば、このフォーマットは、氏名であれば、性、半角スペース、名の順でパスポートに記載の通りの情報に記録する、国籍であれば3桁とする、といったフォーマットである。
【0064】
ステップS4において、免税販売サーバ400のプロセッサ401は、受信したユーザの情報に対して旅行者IDを付与し、パスポート情報を生成する。そして、プロセッサ401は、生成したパスポート情報をストレージ404に格納する。現時点では、「在留資格」と、「上陸年月日」と、「出国区分」と、「出国予定日」と、「出国予定地」と、「出国予定便」の情報は、空欄であってよい。これらの情報は、ユーザの入国審査の完了以降に特定され得る情報である。
【0065】
ステップS5において、免税販売サーバ400のプロセッサ401は、旅行者IDを、通信モジュール405を用いてユーザ端末300に返却する。
【0066】
ステップS6において、ユーザ端末300のプロセッサ301は、受信した旅行者IDを例えばストレージ304に格納する。これにより、パスポートの登録処理が終了する。
【0067】
図7は、一連の免税販売の流れのうちの、ユーザの入国時におけるパスポートの登録処理について示す図である。ここでの入国時は、入国審査が完了した後である。
【0068】
ステップS11において、ユーザは、旅行者アプリケーション3042を起動する。ステップS12において、ユーザは、旅行者アプリケーション3042上で上陸年月日の情報と在留資格の情報とを入力する。入国審査が完了したとき、パスポートには、証印シールが貼付される。この証印シールには、上陸年月日、在留資格、在留期間、上陸地、在留期限といった情報が記載されている。また、証印シールには、上陸年月日、在留資格、在留期間、上陸地、在留期限といった情報を表す2次元コードが記載されている。ユーザは、例えばユーザ端末300のカメラ307を用いて、パスポートに貼付された証印シールをスキャンさせることにより、上陸年月日の情報と在留資格の情報とを入力できる。
【0069】
ステップS13において、ユーザ端末300のプロセッサ301は、通信モジュール305を用いて、上陸年月日の情報と在留資格の情報とを旅行者IDとともに免税販売サーバ400に送信する。このとき、プロセッサ301は、証印シールの画像も免税販売サーバ400に送信してもよい。
【0070】
ステップS14において、免税販売サーバ400のプロセッサ401は、受信したユーザの上陸年月日と在留資格の情報とを対応する旅行者IDを有するパスポート情報に登録する。既に上陸年月日が登録されているときには、プロセッサ401は、登録されている上陸年月日を受信した上陸年月日に更新する。これにより、入国時におけるパスポートの登録処理が終了する。
【0071】
図8は、一連の免税販売の流れのうちの、免税店における物品の購入時の処理について示す図である。免税店の店員は、例えばユーザから物品を受け取り、物品に直接又は物品のパッケージに付けられている値札に記載されたバーコードをバーコードリーダー等で読み取り、POS端末100のディスプレイ107に価格を表示させる。これを受けて、ステップS21において、ユーザは、物品を購入するため、支払いを実施する。ここでの支払いは、現金による支払いに限らない。ここでの支払いは、クレジットカードによる支払いであってもよいし、電子マネーによる支払いであってもよい。
【0072】
ステップS22において、POS端末100のプロセッサ101は、会計処理を実施する。例えば、プロセッサ101は、支払い額に対するつり銭の計算等の処理をする。その他、プロセッサ101は、POS端末100が設置されている店舗の販売場情報と、販売された物品の物品情報とを取得する。販売場情報は、例えばストレージ104に格納されている。販売場情報は、POS端末100とは別のストレージに格納されていてもよい。また、物品情報は、値札に記載されたバーコードを読み取ること等によって取得され得る。物品情報は、例えばストレージ104に格納されていてもよい。物品情報は、POS端末100とは別のストレージに格納されていてもよい。また、プロセッサ101は、売上の更新、物品の在庫の更新といった処理も行ってよい。
【0073】
ステップS23において、例えば、店員は、POS端末100に対して免税手続の開始を指示する。例えば、この指示は、POS端末100のディスプレイ107に表示されている「免税ボタン」の選択操作である。免税手続の開始指示は、ユーザによって行われてもよい。
【0074】
免税手続の開始指示の後のステップS24において、プロセッサ101は、販売場情報及び物品情報を、通信モジュール105を用いて免税販売サーバ400に送信する。
【0075】
ステップS25において、免税販売サーバ400のプロセッサ401は、受信した販売場情報及び物品情報に対してレシートIDを付与し、免税販売情報を生成する。そして、プロセッサ401は、生成した免税販売情報をストレージ404に格納する。
【0076】
ステップS26において、免税販売サーバ400のプロセッサ401は、レシートIDを、通信モジュール405を用いてPOS端末100に返却する。
【0077】
ステップS27において、POS端末100のプロセッサ101は、レシートIDをバーコードに変換する。
【0078】
ステップS28において、POS端末100のプロセッサ101は、レシートIDのバーコードを含むレシートをユーザに対して出力する。
【0079】
ステップS29において、ユーザは、POS端末100から出力されたレシートを受け取る。これにより、物品の購入時の処理が終了する。
【0080】
図9は、一連の免税販売の流れのうちの、免税カウンターにおける処理について示す図である。まず、ステップS41において、ユーザは、旅行者アプリケーション3042を起動する。ステップS42において、ユーザは、旅行者アプリケーション3042上での操作により、旅行者IDを表すバーコードをディスプレイ308に表示させる。
【0081】
ステップS43において、免税手続端末200のプロセッサ201は、第1の免税処理を実行する。第1の免税処理の結果、免税手続端末200から免税販売サーバ400に旅行者IDが送信される。第1の免税処理の詳細については後で説明する。
【0082】
ステップS44において、免税販売サーバ400のプロセッサ401は、旅行者IDに紐づけられたパスポート情報を、通信モジュール405を用いて免税手続端末200に返却する。
【0083】
ステップS45において、免税手続端末200のプロセッサ201は、受信したパスポート情報を例えばRAM203に一時保存する。
【0084】
ステップS46において、ユーザは、免税カウンターのオペレータにステップS29で受け取ったレシートに記載されているバーコードを見せる。
【0085】
ステップS47において、免税手続端末200のプロセッサ201は、第2の免税処理を実行する。第2の免税処理の結果、免税手続端末200から免税販売サーバ400にレシートIDが送信される。第2の免税処理の詳細については後で説明する。
【0086】
ステップS48において、免税販売サーバ400のプロセッサ401は、レシートIDに紐づけられた免税販売情報を、通信モジュール405を用いて免税手続端末200に返却する。
【0087】
ステップS49において、免税手続端末200のプロセッサ201は、受信した免税販売情報を例えばRAM203に一時保存する。
【0088】
ステップS50において、免税手続端末200のプロセッサ201は、第3の免税処理を実行する。第3の免税処理の結果、免税手続端末200から免税販売管理サーバ500に購買履歴情報が送信される。第3の免税処理の詳細については後で説明する。
【0089】
ステップS51において、免税販売管理サーバ500は、購買履歴情報をストレージに格納する。これにより、免税手続が完了する。
【0090】
図10A、
図10B、
図10C、
図10Dは、第1の免税処理、第2の免税処理、第3の免税処理を含む、免税手続端末200の処理を示すフローチャートである。
図10Aから
図10Dの処理は、
図9で示した、免税カウンターにおける処理の中で行われる。なお、免税手続端末200では、免税アプリケーション2042が起動しているものとする。
【0091】
ステップS101において、免税手続端末200のプロセッサ201は、ディスプレイ208に、旅行者IDの入力を促す画面を表示させる。この画面は、旅行者IDを示すバーコードの読み取り画面である。
【0092】
ステップS102において、ユーザは、ユーザ端末300のディスプレイ308に旅行者IDを示すバーコードを表示させる。そして、ユーザは、このバーコードを免税手続端末200に読み取らせることによって、旅行者IDを入力する。旅行者IDの入力があった場合、処理はステップS103に移行する。なお、旅行者IDは、バーコードの読み取りによって入力されるのに限らない。旅行者IDは、ユーザによって直接的に入力されてもよい。
【0093】
ステップS103において、プロセッサ201は、旅行者IDを免税販売サーバ400に送信し、免税販売サーバ400から旅行者IDに紐づけられたパスポート情報を取得する。このステップS103の処理が、第1の免税処理に対応している。
【0094】
ステップS104において、プロセッサ201は、旅行者IDに紐づけられたパスポート情報が存在したか否かを判定する。ユーザによって入力された旅行者IDと同じ旅行者IDを有するパスポート情報が受信されたときには、旅行者IDに紐づけられたパスポート情報が存在したと判定される。ステップS104において、旅行者IDに紐づけられたパスポート情報が存在していないと判定されたときには、処理はステップS105に移行する。ステップS104において、旅行者IDに紐づけられたパスポート情報が存在したと判定されたときには、処理はステップS106に移行する。
【0095】
ステップS105において、プロセッサ201は、ディスプレイ208にエラー表示をする。このエラー表示においては、例えば、旅行者IDが誤っているか又はパスポート情報が登録されていないことをユーザに対して通知するための表示がされる。その後、処理はステップS102に戻る。この場合、プロセッサ201は、再度の旅行者IDの入力を待つ。
【0096】
ステップS106において、プロセッサ201は、取得したパスポート情報をディスプレイ208に表示させる。
【0097】
ステップS107において、ユーザは、必要に応じてパスポート情報を訂正する。また、ユーザは、パスポート情報の訂正の必要がなければ、免税アプリケーション2042の処理を継続させる。ステップS107においては、パスポート情報のうちで空欄になっている出国予定日、出国予定便といった情報が入力されてもよい。訂正内容の入力があった場合にはその内容を反映した上で処理はステップS108に移行する。訂正内容の入力がない場合には、そのまま処理はステップS108に移行する。
【0098】
ステップS108において、プロセッサ201は、パスポート情報に不備が存在しないか否かを判定する。すなわち、プロセッサ201は、パスポート情報の中で必須の項目が不備なく入力されているか否かを判定する。例えば、パスポート情報のうちの必須の項目である、氏名、国籍、生年月日、在留資格、上陸年月日といった情報の中で登録されていない情報があるときには、不備があると判定される。ステップS108において、パスポート情報に不備が存在すると判定されたときには、処理はステップS109に移行する。ステップS108において、パスポート情報に不備が存在しないと判定されたときには、処理はステップS110に移行する。
【0099】
ステップS109において、プロセッサ201は、ディスプレイ208にエラー表示をする。このエラー表示においては、例えば、どの項目に不備があるかをユーザに対して通知するための表示がされる。その後、処理はステップS107に戻る。この場合、プロセッサ201は、ユーザによるパスポート情報の訂正を待つ。
【0100】
ステップS110において、プロセッサ201は、パスポート情報を例えばRAM203に一時保存する。
【0101】
ステップS111において、プロセッサ201は、ディスプレイ208に、レシートIDの入力を促す画面を表示させる。この画面は、レシートIDを示すバーコードの読み取り画面である。
【0102】
ステップS112において、免税カウンターのオペレータは、レシートに記載されたバーコードを免税手続端末200に読み取らせることによって、レシートIDを入力する。レシートIDの入力があった場合、処理はステップS113に移行する。なお、レシートIDは、バーコードの読み取りによって入力されるのに限らない。レシートIDは、免税カウンターのオペレータによって直接的に入力されてもよい。また、レシートIDは、ユーザによって入力されてもよい。
【0103】
ステップS113において、プロセッサ201は、レシートIDを免税販売サーバ400に送信し、免税販売サーバ400からレシートIDに紐づけられた免税販売情報を取得する。このステップS113の処理が、第2の免税処理に対応している。
【0104】
ステップS114において、プロセッサ201は、レシートIDに紐づけられた免税販売情報が存在したか否かを判定する。入力されたレシートIDと同じレシートIDを有する免税販売情報が受信されたときには、レシートIDに紐づけられた免税販売情報が存在したと判定される。ステップS114において、レシートIDに紐づけられた免税販売情報が存在していないと判定されたときには、処理はステップS115に移行する。ステップS114において、レシートIDに紐づけられた免税販売情報が存在したと判定されたときには、処理はステップS116に移行する。
【0105】
ステップS115において、プロセッサ201は、ディスプレイ208にエラー表示をする。このエラー表示においては、例えば、レシートIDが誤っているか又は免税販売情報が登録されていないことをオペレータに対して通知するための表示がされる。その後、処理はステップS112に戻る。この場合、プロセッサ201は、再度のレシートIDの入力を待つ。
【0106】
ステップS116において、プロセッサ201は、取得した免税販売情報の「販売場名称」と、例えばストレージ204に格納された、免税カウンターが免税販売を委託している登録店舗の店舗名称の情報とを比較することにより、免税販売をした店舗が登録店舗であるか否かを判定する。ステップS116において、登録店舗でないと判定されたときには、処理はステップS117に移行する。ステップS116において、登録店舗であると判定されたときには、処理はステップS118に移行する。
【0107】
ステップS117において、プロセッサ201は、ディスプレイ208にエラー表示をする。このエラー表示においては、例えば、物品の購入が登録されている免税店で行われていないことをオペレータに対して通知するための表示がされる。その後、処理はステップS112に戻る。この場合、プロセッサ201は、再度のレシートIDの入力を待つ。
【0108】
ステップS118において、プロセッサ201は、取得した免税販売情報を例えばRAM203に一時保存する。
【0109】
ステップS119において、プロセッサ201は、取得した免税販売情報をディスプレイ208に表示させる。
【0110】
ステップS120において、オペレータは、レシート登録の完了の入力をする。例えば、すべてのレシートIDの入力が完了したとき、オペレータは、免税販売情報とともにディスプレイ208に表示されている、「レシート登録完了ボタン」を選択する。また、すべてのレシートIDの入力が完了していないとき、オペレータは、免税販売情報とともにディスプレイ208に表示されている、「レシート再登録ボタン」を選択する。
【0111】
ステップS121において、プロセッサ201は、レシート登録が完了したか否かを判定する。例えば、「レシート再登録ボタン」が選択されたときに、レシート登録が完了していないと判定される。また、「レシート登録完了ボタン」が選択されたときに、レシート登録が完了したと判定される。ステップS121において、レシート登録が完了していないと判定されたときには、処理はステップS111に戻る。この場合、プロセッサ201は、再度のレシートIDの入力を待ち受ける。ステップS121において、レシート登録が完了したと判定されたときには、処理はステップS122に移行する。
【0112】
ステップS122において、プロセッサ201は、登録されたすべてのレシートIDに紐づけられた免税販売情報をディスプレイ208に表示させる。
【0113】
ステップS123において、プロセッサ201は、免税カウンターのオペレータに対して物品の確認を促すための表示をディスプレイ208に行う。
【0114】
ステップS124において、免税カウンターのオペレータは、ユーザから物品を受け取り、受け取った物品のJANコードを免税手続端末200に入力する。JANコードは、例えば、値札に記載されているバーコードを免税手続端末200に読み取らせることによって入力され得る。
【0115】
ステップS125において、プロセッサ201は、入力されたJANコードを免税販売情報の「JANコード」と比較することによって、両者が一致したか否かを判定する。ステップS125において、両者が一致していないと判定されたときには、処理はステップS126に移行する。ステップS124において、両者が一致したと判定されたときには、処理はステップS127に移行する。
【0116】
ステップS126において、プロセッサ201は、ディスプレイ208にエラー表示をする。このエラー表示においては、例えば、免税販売された物品と実際の物品とが一致しなかったことをオペレータに対して通知するための表示がされる。その後、処理はステップS124に戻る。この場合、プロセッサ201は、再度のJANコードの入力を待つ。
【0117】
ステップS127において、プロセッサ201は、JANコードが一致したことをディスプレイ208に表示させる。
【0118】
ステップS128において、オペレータは、物品の確認完了の入力をする。例えば、すべての物品の確認が完了したとき、オペレータは、ディスプレイ208に表示されている、「確認完了ボタン」を選択する。また、すべての物品の確認が完了していないとき、オペレータは、ディスプレイ208に表示されている、「確認継続ボタン」を選択する。
【0119】
ステップS129において、プロセッサ201は、物品の確認が完了したか否かを判定する。例えば、「確認継続ボタン」が選択されたときに、物品の確認が完了していないと判定される。また、「確認完了ボタン」が選択されたときに、物品の確認が完了したと判定される。ステップS129において、物品の確認が完了していないと判定されたときには、処理はステップS123に戻る。この場合、プロセッサ201は、再度のJANコードの入力を待ち受ける。ステップS129において、物品の確認が完了したと判定されたときには、処理はステップS130に移行する。
【0120】
ステップS130において、プロセッサ201は、免税カウンターのオペレータに対して物品区分の変更を促すための表示をディスプレイ208に行う。
【0121】
ステップS131において、免税カウンターのオペレータは、必要に応じて、物品毎の物品区分を変更する。通常、物品区分は、免税販売情報に記録されている。免税販売情報に記録されている物品区分に問題なければ、オペレータは、免税アプリケーション2042の処理を継続させる。物品区分の変更があった場合にはその内容を反映した上で処理はステップS132に移行する。変更がない場合には、そのまま処理はステップS132に移行する。
【0122】
ステップS132において、プロセッサ201は、免税販売が免税条件を満たすか否かを判定する。例えば、「一般物品合計額」又は「消耗品合計額」が5000円以上であれば、免税条件を満たすと判定される。ステップS132において、免税条件を満たさないと判定されたときには、処理はステップS133に移行する。ステップS132において、免税条件を満たすと判定されたときには、処理はステップS134に移行する。
【0123】
ステップS133において、プロセッサ201は、ディスプレイ208にエラー表示をする。このエラー表示においては、例えば、免税条件を満たしていないことをオペレータに対して通知するための表示がされる。その後、処理はステップS130に戻る。この場合、プロセッサ201は、物品区分の変更を待つ。
【0124】
ステップS134において、プロセッサ201は、変更された物品区分の情報をRAM203に一時保存する。なお、ステップS134の処理は、ステップS131において、物品区分の変更がされていないときには、省略されてよい。
【0125】
ステップS135において、プロセッサ201は、免税販売サーバ400から、免税カウンターとの契約が結ばれている運送業者の情報を取得する。そして、プロセッサ201は、取得した運送業者の情報をディスプレイ208に表示させる。
【0126】
ステップS136において、プロセッサ201は、免税カウンターのオペレータに対して運送業者の入力を促すための表示をディスプレイ208に行う。
【0127】
ステップS137において、免税カウンターのオペレータは、必要に応じて、運送業者の入力をする。なお、ユーザが物品の運送を希望しないときには、オペレータは、運送希望がない旨を入力する。運送業者の入力があった場合にはその内容を反映した上で処理はステップS138に移行する。運送希望がない旨の入力があった場合には、そのまま処理はステップS138に移行する。
【0128】
ステップS138において、プロセッサ201は、免税カウンターのオペレータに対して還付方法の入力を促すための表示をディスプレイ208に行う。還付方法とは、消費税の還付を現金還付にするか、仮想通貨還付にするかである。
【0129】
ステップS139において、免税カウンターのオペレータは、還付方法の入力をする。
【0130】
ステップS140において、プロセッサ201は、入力された還付方法が現金還付であるか否かを判定する。ステップS140において、入力された還付方法が現金還付でない、すなわち仮想通貨還付であると判定されたときには、処理はステップS141に移行する。ステップS140において、入力された還付方法が現金還付であると判定されたときには、処理はステップS142に移行する。
【0131】
ステップS141において、プロセッサ201は、旅行者IDと紐づけられているウォレットに還付される税額相当を仮想通貨として送信する。このウォレットは、例えば、旅行者アプリケーション3042がダウンロードされ、パスポート情報の登録が完了したときに作成される。ウォレットは、例えば免税販売サーバ400のストレージ404に作成される。勿論、ウォレットは、他のストレージに作成されてもよい。
【0132】
ステップS142において、プロセッサ201は、RAM203に一時記憶しておいたパスポート情報と免税販売情報とを取得する。
【0133】
ステップS143において、プロセッサ201は、購買履歴情報を生成する。購買履歴情報は、パスポート情報と免税販売情報とを結合した情報に所定のヘッダを付与することで生成される。
【0134】
ステップS144において、プロセッサ201は、購買履歴情報を、通信モジュール205を用いて免税販売管理サーバ500に送信する。このステップS144の処理が、第3の免税処理に対応している。購買履歴情報の送信以降、免税手続は、国税庁において行われることになる。還付方法が現金還付であるときには、この現金還付の手続も国税庁において行われる。
【0135】
ステップS145において、プロセッサ201は、免税処理が完了したことを免税カウンターのオペレータに対して通知する表示をディスプレイ208に行う。その後、プロセッサ201は、
図10A-
図10Dの処理を終了する。
【0136】
以上説明したように実施形態によれば、POS端末100、免税手続端末200、ユーザ端末300、免税販売サーバ400の連携動作によって免税手続に必要なフォーマットを有する購買履歴情報が生成される。これにより、情報の入力の手間が削減され、免税カウンターのオペレータへの負担が軽減される。
【0137】
また、実施形態では、免税カウンターにおける手続のときには、パスポート情報は旅行者IDと紐づけられて予め免税販売サーバ400に格納されている。これにより、免税手続端末200は、旅行者IDの入力だけでパスポート情報を取得できる。したがって、免税手続端末200は、パスポートリーダを有している必要はない。さらに、旅行者IDの入力がバーコード読み取りによって行われることにより、旅行者IDの入力も簡略化される。
【0138】
同様に、実施形態では、免税カウンターにおける手続のときには、免税販売情報はレシートIDと紐づけられて予め免税販売サーバ400に格納されている。これにより、免税手続端末200は、レシートIDの入力だけで免税販売情報を取得できる。さらに、レシートIDがバーコード読み取りで行われることにより、レシートIDの入力も簡略化される。
【0139】
また、実施形態では、上陸年月日、在留資格といった予め旅行者アプリケーション3042を用いて登録されたパスポートからは得られない情報は、入国審査の後でユーザによって入力され得る。これらの上陸年月日、在留資格といった情報が予めパスポート情報として登録されていれば、オペレータの負担は軽減される。さらに、出国予定日、出国予定便といった免税手続において必須ではないが、記入が推奨されている任意項目をユーザによって入力可能としておくことにより、オペレータは、これら任意項目の入力をユーザに確認する手間を省略することができる。
【0140】
また、実施形態では、免税販売情報はPOS端末100で取得される情報を基に作成される。したがって、免税カウンターにおける免税販売情報の入力間違い等の可能性は低減される。
【0141】
また、実施形態では、免税販売情報に含まれる販売場名称と登録店舗の店舗名称の情報との比較によって免税販売をした店舗が登録店舗であるか否かが判定される。これにより、免税カウンターにおいて誤った店舗で購入された物品に対する免税手続が防止される。また、オペレータが自身で登録店舗であるか否かを確認する必要もなくなる。
【0142】
また、実施形態では、免税販売情報に含まれるJANコードと実際の物品のJANコードとの比較により、購入された物品が実際に登録店舗で購入された物品であるか否かも判定される。これにより、免税カウンターにおいて物品のすり替えによる不正な免税手続が防止され得る。特に、JANコードによる比較であることにより、品名だけではすり替えがされたか否かの判定が困難な場合であっても判定が行われ得る。
【0143】
さらに、実施形態では、免税販売情報が物品区分毎の合計額の情報を有している。これにより、免税条件を満たしているか否かが自動的に判定され得る。これによっても、オペレータの負担は軽減される。
【0144】
また、実施形態では、旅行者IDと紐づけられた仮想通貨用のウォレットが作成される。これにより、消費税の還付が仮想通貨で行われ得る。ここで、現金以外の消費税の還付は、必ずしも仮想通貨で行われる必要はない。例えば、還付される税額相当の旅行者アプリケーション3042に紐づけられたポイントをユーザ端末300に対して送信したり、還付される税額相当の電子マネーをユーザ端末300に対して送信したりすることで消費税の還付が行われてもよい。
【0145】
[変形例]
以下、実施形態の変形例を説明する。実施形態では、免税店と免税カウンターとが別個に存在し、免税店にPOS端末100が設置され、免税カウンターに免税手続端末200が設置される例が示されている。これに対し、実施形態の技術は、免税カウンターの業務を行うことができる免税店に対しても適用され得る。この場合、免税アプリケーション1043と免税アプリケーション2042とは別の端末にインストールされてもよいし、同じ端末にインストールされてもよい。免税アプリケーション1043と免税アプリケーション2042とが別の端末にインストールされているとき、前述した実施形態の処理がそのまま適用され得る。一方、免税アプリケーション1043と免税アプリケーション2042とが同一の端末にインストールされているとき、ステップS111及びステップS112のレシートIDの入力に関する処理は省略され得る。
【0146】
また、上述した実施形態による各処理は、プロセッサに実行させることができるプログラムとして記憶させておくこともできる。この他、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、プロセッサは、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
【0147】
その他、実施形態は、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0148】
1 免税販売システム、100 POS(Point of Sales)端末、101 プロセッサ、102 ROM、103 RAM、104 ストレージ、105 通信モジュール、106 入力インターフェース、107 ディスプレイ、108 バス、200 免税手続端末、201 プロセッサ、202 ROM、203 RAM、204 ストレージ、205 通信モジュール、206 入力インターフェース、207 カメラ、208 ディスプレイ、209 バス、300 ユーザ端末、301 プロセッサ、302 ROM、303 RAM、304 ストレージ、305 通信モジュール、306 入力インターフェース、307 カメラ、308 ディスプレイ、309 バス、400 免税販売サーバ、401 プロセッサ、402 ROM、403 RAM、404 ストレージ、405 通信モジュール、406 バス、500 免税販売管理サーバ、600 ネットワーク。