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▶ エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-30
(45)【発行日】2022-04-07
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220331BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20220331BHJP
   G02F 1/13 20060101ALI20220331BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20220331BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20220331BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20220331BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20220331BHJP
   H05B 33/06 20060101ALI20220331BHJP
【FI】
G09F9/00 346A
G09F9/00 351
G09F9/30 308Z
G02F1/13 505
G02F1/1333
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/02
H05B33/06
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020136941
(22)【出願日】2020-08-14
(65)【公開番号】P2021033303
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2020-08-14
(31)【優先権主張番号】10-2019-0100278
(32)【優先日】2019-08-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0160600
(32)【優先日】2019-12-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】ソン ジフン
(72)【発明者】
【氏名】カン チュンスン
(72)【発明者】
【氏名】シン ミナ
(72)【発明者】
【氏名】クォン ヒヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク グンチャン
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0373654(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0059727(US,A1)
【文献】特開2012-118303(JP,A)
【文献】特開2020-003794(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
H01L 51/50
H01L 27/32
H05B 33/00 - 33/28
G02F 1/13
G02F 1/1333
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネルの背面に配置された第1バックカバーと、
前記表示パネルの一端に電気的に連結され、前記第1バックカバーの背面、又は前記表示パネルの前面に向かってベンディングされた少なくとも一つのフレキシブルフィルムと、
前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムと電気的に連結され、前記第1バックカバーの背面や前記少なくとも一つのフレキシブルフィルム上に配置された印刷回路基板と
内側に前記表示パネルの一端及び前記第1バックカバーの一端が挿入されたカバー部とを含み、
前記カバー部は、前記第1バックカバーと前記印刷回路基板との間に配置されるベースプレートを含み、
前記ベースプレートは、
前記表示パネルの一端の外側に突出した第1部分と、
前記第1部分から延びて、前記表示パネルの一端、前記第1バックカバーの一端及び前記印刷回路基板が安着される第2部分と、
前記第2部分から延びて前記印刷回路基板の外側に配置され、一面が曲面になされた第3部分とを含み、
前記印刷回路基板は、前記表示パネルの一端に重畳する、表示装置。
【請求項2】
記カバー部は、
前記表示パネルの一端及び前記第1バックカバーの一端を覆い、一面が曲面になされたカバープレートを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1部分の端部は、ラウンド形状であり、
前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムは、前記第1部分を囲むように配置される、請求項に記載の表示装置。
【請求項4】
前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムは、
延性を有するベースフィルムと、
前記ベースフィルムに配置された駆動ICとを含み、
前記カバー部は、前記駆動ICと対応するように前記第1部分に配置された放熱部材をさらに含む、請求項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記ベースプレートは、前記第1部分から前記第1部分の外側に向かって延びた複数の第4部分をさらに含み、
前記複数の第4部分それぞれの間に前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムそれぞれが配置される、請求項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記カバープレートは、前記複数の第4部分と締結される、請求項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1バックカバーの背面上で前記ベースプレート及び前記印刷回路基板を支持する第2バックカバーをさらに含み、
前記第2バックカバーは、前記表示パネルの一端、前記第1バックカバーの一端、前記ベースプレート、前記印刷回路基板及び前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムと重畳する、請求項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第3部分及び前記複数の第4部分は、前記第2バックカバーと接し、
前記第1部分及び前記第2部分は、前記第2バックカバーと離隔された、請求項に記載の表示装置。
【請求項9】
表示パネルと、
前記表示パネルの背面に配置された第1バックカバーと、
前記表示パネルの一端に電気的に連結され、前記第1バックカバーの背面、又は前記表示パネルの前面に向かってベンディングされた少なくとも一つのフレキシブルフィルムと、
前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムと電気的に連結され、前記第1バックカバーの背面や前記少なくとも一つのフレキシブルフィルム上に配置された印刷回路基板と、
内側に前記表示パネルの一端及び前記第1バックカバーの一端が挿入されたカバー部とを含み、
前記表示パネルは、
前記カバー部の外側に配置された表示領域と、
前記表示領域を囲む非表示領域とを含み、
前記非表示領域は、前記カバー部の内側に配置され、前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムと電気的に連結されるパッド領域を含み、
前記非表示領域は、前記表示領域の左側及び右側のゲート駆動領域をさらに含み、
前記カバー部は、前記表示領域に隣接したカバープレートの一端で前記ゲート駆動領域の一部を覆うように延びた突出部をさらに含、表示装置。
【請求項10】
表示パネルと、
前記表示パネルの背面に配置された第1バックカバーと、
前記表示パネルの一端に電気的に連結され、前記第1バックカバーの背面、又は前記表示パネルの前面に向かってベンディングされた少なくとも一つのフレキシブルフィルムと、
前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムと電気的に連結され、前記第1バックカバーの背面や前記少なくとも一つのフレキシブルフィルム上に配置された印刷回路基板と、
内側に前記表示パネルの一端及び前記第1バックカバーの一端が挿入されたカバー部とを含み、
前記印刷回路基板は、前記表示パネルの一端に重畳し、
前記カバー部は、
前記印刷回路基板の前面に配置されて前記表示パネルの一端及び前記第1バックカバーの一部を覆い、一面が曲面になされたカバープレートを含み、
前記カバー部は、
前記印刷回路基板と前記第1バックカバーとの間に配置されるベースプレートと、
前記第1バックカバーの背面に配置される支持プレートとをさらに含、表示装置。
【請求項11】
前記ベースプレートは、
前記表示パネル及び前記カバープレートの外側に突出した第1部分と、
前記第1部分から延びて、前記表示パネルの一端と前記第1バックカバーの一部及び前記印刷回路基板が配置される第2部分とを含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1部分の内側に備えられた放熱部材をさらに含む、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第1部分の端部は、ラウンド形状になされ、
前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムは、前記第1部分を囲むように配置される、請求項11に記載の表示装置。
【請求項14】
前記表示パネル及び前記第1バックカバーを巻き取ったりもどしたりするローラーをさらに含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項15】
前記ローラー内に配置され、ケーブルを通して前記印刷回路基板と連結される、追加印刷回路基板をさらに含む、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記ケーブルは、一端が前記印刷回路基板のコネクタに連結される一方、前記カバープレートを囲むようにベンディングされた後、前記第1バックカバーに沿って延びて前記ローラー内に配置される、請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記ケーブルを覆うように前記カバー部の前面の一部に配置されるケーブルカバーをさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【請求項18】
表示パネルと、
前記表示パネルの背面に配置された第1バックカバーと、
前記表示パネルの一端に電気的に連結され、前記第1バックカバーの背面、又は前記表示パネルの前面に向かってベンディングされた少なくとも一つのフレキシブルフィルムと、
前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムと電気的に連結され、前記第1バックカバーの背面や前記少なくとも一つのフレキシブルフィルム上に配置された印刷回路基板と、
内側に前記表示パネルの一端及び前記第1バックカバーの一端が挿入されたカバー部とを含み、
前記印刷回路基板は、前記表示パネルの一端に重畳し、
前記カバー部は、
前記表示パネルの前面で前記表示パネルの一端を覆うように配置され、前記印刷回路基板を収納するカバープレートを含み、
前記カバー部は、前記第1バックカバーの背面に配置される支持プレートをさらに含、表示装置。
【請求項19】
前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムは、前記表示パネルの前面にベンディングされた後に前記カバープレート内に挿入された前記印刷回路基板の一端に接続される、請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記表示パネル及び前記第1バックカバーを巻き取ったりもどしたりするローラーをさらに含み、
前記表示パネルのベンディングが始まる前記ローラーの一部は、残りの部分と異なる曲率半径を有する、請求項18に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関し、より詳細には、巻き取り可能であり、かつ画像表示可能なローラブル(rollable)表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータのモニタやTV、携帯電話等に使用される表示装置には、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)等と、別途の光源を要する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)等とがある。
【0003】
表示装置は、コンピュータのモニタ及びTVだけではなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を維持しつつ体積と重さを減少した表示装置についての研究が進んでいる。
【0004】
また、近年は、フレキシブル(flexible)素材であるプラスチック等のように柔軟性のある基板に表示素子、配線等を形成して、巻き取り可能であり、かつ、画像表示が可能に製造されるローラブル表示装置が次世代の表示装置として注目を集めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-198968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、巻き取ったりほどいたりを繰り返す複数のフレキシブルフィルム、印刷回路基板及び表示パネルの損傷を最小化した表示装置を提供することである。
【0007】
本発明が解決しようとする他の課題は、表示装置をローラーに巻き取り時、バックカバーと表示パネル間の剥離を最小化した表示装置を提供することである。
【0008】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、表示装置の巻き取り時に発生するストレスに脆弱な表示パネルのパッド領域を平らに維持させることができる表示装置を提供することである。
【0009】
本発明が解決しようとするまた他の課題は、複数のフレキシブルフィルムの放熱が容易な表示装置を提供することである。
【0010】
本発明の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述したような課題を解決するために、本発明の一実施例に係る表示装置は、表示パネルと、表示パネルの背面に配置された第1バックカバーと、表示パネルの一端に電気的に連結され、第1バックカバーの背面、又は表示パネルの前面に向かってベンディングされた少なくとも一つのフレキシブルフィルムと、少なくとも一つのフレキシブルフィルムと電気的に連結され、第1バックカバーの背面や少なくとも一つのフレキシブルフィルム上に配置された印刷回路基板とを含み、印刷回路基板は、表示パネルの一端に重畳する。従って、ストレスに脆弱なパッド領域が配置された表示パネルの一端と印刷回路基板を平らに維持して、表示装置の損傷を最小化することができる。
【0012】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、表示装置の巻き取り時にも表示パネルのパッド領域及び印刷回路基板を平らに維持させて、パッド領域及び印刷回路基板の曲がりによる損傷を最小化することができる。
【0014】
本発明は、表示装置の巻き取り時、表示パネルの一端が浮き上がらないように表示パネルの一端をカバー部の内側に収納して表示パネルとバックカバー間の剥離を最小化することができる。
【0015】
本発明は、表示装置を巻き取った時及びほどいた時、複数のフレキシブルフィルムが繰り返して曲げられ広げられないようにして、複数のフレキシブルフィルムの信頼性を向上させることができる。
【0016】
本発明は、複数のフレキシブルフィルムの駆動ICで発生する熱を表示装置の外部に容易に放熱することができる。
【0017】
本発明に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本発明内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1a】本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。
図1b】本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係る表示装置の概略的な断面図である。
図4】本発明の一実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
図5】本発明の一実施例に係る表示装置のバックカバーの分解斜視図である。
図6図4のVI-VI’に沿った断面図である。
図7】本発明の一実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
図8a図7のVIII-VIII’に沿った断面図である。
図8b図7のVIII-VIII’に沿った断面図である。
図9】本発明の一実施例に係る表示装置のカバー部のベースプレートの斜視図である。
図10】本発明の他の実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
図11】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
図12図11のXII-XII’に沿った断面図である。
図13】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の斜視図である。
図14】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の断面図である。
図15】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の断面図である。
図16a】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す平面図である。
図16b】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す平面図である。
図16c】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す平面図である。
図16d】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す平面図である。
図16e】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す平面図である。
図17a】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す断面図である。
図17b】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す断面図である。
図17c】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す断面図である。
図17d】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す断面図である。
図17e】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す断面図である。
図18】本発明のまた他の実施例に係る表示装置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0020】
本発明の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本発明は、図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本発明を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0021】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0022】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」又は「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0023】
素子又は層が他の素子又は層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上又は中間に他の層又は他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0024】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0025】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0026】
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本発明は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0027】
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的又は全体的に互いに結合又は組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0028】
以下においては、添付の図面を参照して、本発明の多様な実施例を詳細に説明する。
【0029】
ローラブル表示装置は、くるくる巻いても画像表示が可能な表示装置と称され得る。ローラブル表示装置は、従来の一般的な表示装置と比較して高いフレキシビリティを有することができる。ローラブル表示装置の使用の有無によって、ローラブル表示装置は、形状が自由に変更され得る。具体的に、ローラブル表示装置を使用しないとき、ローラブル表示装置をくるくる巻いて体積を減少させて保管できる。逆に、ローラブル表示装置を使用するとき、くるくる巻かれたローラブル表示装置をまた広げて使用することができる。
【0030】
図1a及び図1bは、本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図である。図1a及び図1bを参照すると、本発明の一実施例に係る表示装置は、表示部DP及びハウジング部HPを含む。
【0031】
表示部DPは、ユーザに映像を表示するための構成であり、例えば、表示素子と、表示素子を駆動するための回路、配線及び部品等が配置され得る。
【0032】
このとき、本発明の一実施例に係る表示装置100は、ローラブル表示装置100であるので、表示部DPは、巻き取ったり(winding)またはほどいたり(un-winding)が可能であるように構成され得る。例えば、表示部DPは、巻き取ったりほどいたりが可能であるようにフレキシビリティ(flexibility)を有する表示パネル120及びバックカバー110からなり得る。表示部DPについてのより詳細な説明は、図4乃至図6を参照して後述する。
【0033】
ハウジング部HPは、表示部DPが収納され得るケースである。表示部DPは、巻き取られてハウジング部HPの内部に収納され得、表示部DPは、巻き取りをほどかれてハウジング部HPの外部に配置され得る。
【0034】
ハウジング部HPは、表示部DPがハウジング部HPの内部及び外部に移動できるように開口部HPOが配置される。表示部DPは、ハウジング部HPの開口部HPOを通過して上下方向に移動できる。
【0035】
一方、表示装置100の表示部DPは、完全にほどかれた(full unwinding)状態から完全に巻き取られた(full winding)状態に、又は完全に巻き取られた状態から完全にほどかれた状態に転換され得る。
【0036】
図1aにおいては、表示装置100の表示部DPが完全にほどかれた状態を示しており、完全にほどかれた表示装置100の表示部DPがハウジング部HPの外部に配置された状態である。即ち、ユーザが表示装置100を通して映像を視聴するために、表示部DPがほどかれてハウジング部HPの外部に最大限配置され、それ以上ほどくことができない状態を完全にほどかれた状態と定義できる。
【0037】
図1bにおいては、表示装置100の表示部DPが完全に巻き取られた状態を示しており、完全に巻き取られた表示装置100の表示部DPがハウジング部HPの内部に収納され、それ以上巻き取りできない状態である。即ち、ユーザが表示装置100を通して映像を視聴しない場合は、表示部DPがハウジング部HPの外部に配置されないことが外観の側面から有利であるので、表示部DPが巻き取られてハウジング部HPの内部に収納された状態を完全に巻き取られた状態と定義できる。また、表示部DPがハウジング部HPの内部に収納された完全に巻き取られた状態である場合、表示装置100の体積が小さくなり、運搬が容易であり得る。
【0038】
一方、表示部DPを完全にほどかれた状態又は完全に巻き取られた状態に転換するために、表示部DPを巻き取ったり又はほどいたりする駆動部MPが配置される。
【0039】
図2は、本発明の一実施例に係る表示装置の斜視図であり、図3は、本発明の一実施例に係る表示装置の概略的な断面図である。 図3は、本発明の一実施例に係る表示装置100のローラー161及び表示部DPを説明するための概略的な断面図である。説明の便宜のために、図3においては、ハウジング部HP、ローラー161及び表示部DPだけを示している。
【0040】
まず、図2を参照すると、駆動部MPは、ローラー部160及び昇降部170を含む。
【0041】
ローラー部160は、時計回り又は反時計回りに回転してローラー部160に固定された表示部DPを巻き取ったり又はほどいたりする。ローラー部160は、ローラー161及びローラー支持部162を含む。
【0042】
ローラー161は、表示部DPを巻き取る部材である。ローラー161は、例えば、円筒形状になされ得る。ローラー161に表示部DPの下側エッジが固定され得る。ローラー161が回転すると、ローラー161に下側エッジが固定された表示部DPがローラー161に巻き取られ得る。これに対して、ローラー161が反対方向に回転すると、ローラー161に巻き取られた表示部DPがローラー161からほどかれ得る。
【0043】
図3を参照すると、ローラー161は、外周面の少なくとも一部分が平面になされ、外周面の残りの部分が曲面になされた円筒形状になされ得る。ローラー161は、全体的に円筒形状であるが、一部分が平面になされ得る。即ち、ローラー161の外周面の一部分は平らに形成され、外周面の残りの部分は曲面に形成される。例えば、ローラー161は、曲面部分161R及び平面部分161Fからなり得、ローラー161の平面部分161Fは、表示部DPの複数のフレキシブルフィルム及び印刷回路基板が安着される部分であってよい。ただし、ローラー161は、完全な円筒形状であるか、表示部DPを巻き取りできる任意の形状であってもよく、これに制限されるものではない。
【0044】
また図2を参照すると、ローラー支持部162は、ローラー161の両側でローラー161を支持する。具体的に、ローラー支持部162は、ハウジング部HPの底面HPFに配置される。そして、ローラー支持部162の上端側面は、ローラー161の両側末端と結合される。そこで、ローラー支持部162は、ローラー161がハウジング部HPの底面HPFから離隔されるように支持することができる。このとき、ローラー161は、ローラー支持部162に回転可能であるように結合され得る。
【0045】
昇降部170は、ローラー部160の駆動に合わせて表示部DPを上下方向に移動させる。昇降部170は、リンク部171、ヘッドバー172、スライドレール173、スライダー174、モータ175及び回転部176を含む。
【0046】
昇降部170のリンク部171は、複数のリンク171a、171b、及び複数のリンク171a、171bそれぞれを連結するヒンジ部171cを含む。具体的に、複数のリンク171a、171bは、第1リンク171a及び第2リンク171bを含み、第1リンク171a及び第2リンク171bは、はさみ形状に互いに交差して、ヒンジ部171cを媒介にして回転可能に締結される。そこで、リンク部171は、上下方向に移動するとき、複数のリンク171a、171bそれぞれが互いに離れるか近くなる方向に回転できる。
【0047】
昇降部170のヘッドバー172は、表示部DPの最上端に固定される。ヘッドバー172は、リンク部171と連結され、リンク部171の複数のリンク171a、171bの回転によって表示部DPを上下方向に移動させることができる。即ち、表示部DPは、ヘッドバー172及びリンク部171により上下方向に移動できる。
【0048】
ヘッドバー172は、表示部DPの正面で表示される映像を遮ることのないように表示部DPの最上端のエッジに隣接する面の一部分だけを覆う。表示部DPとヘッドバー172は、スクリューで固定され得るが、これに制限されるものではない。
【0049】
昇降部170のスライドレール173は、複数のリンク171a、171bの移動経路を提供する。複数のリンク171a、171bのうち一部は、スライドレール173に回転可能に締結され、スライドレール173の軌跡に沿って動きがガイドされ得る。複数のリンク171a、171bのうち一部は、スライドレール173に沿って移動可能に備えられるスライダー174に締結され、スライドレール173の軌跡に沿って移動できる。
【0050】
モータ175は、別途の外部電源又は内蔵バッテリー等のような電源生成部に連結され、電源の供給を受けることができる。モータ175は、回転力を発生させて回転部176に駆動力を提供する。
【0051】
回転部176は、モータ175と連結され、モータ175からの回転運動を直線往復運動に変換するように構成される。即ち、モータ175の回転運動を回転部176に固定された構造物の直線往復運動に変換できる。例えば、回転部176は、シャフトとシャフトに締結されるナットを含むボールスクリューに具現され得るが、これに制限されるものではない。
【0052】
モータ175及び回転部176は、リンク部171と連動して表示部DPを昇降させることができる。リンク部171は、リンク構造に形成され、モータ175及び回転部176からの駆動力の伝達を受けて折り畳まれるか(folding)、広げられる(unfolding)動作を繰り返して遂行することができる。
【0053】
具体的に、表示部DPが巻き取られるとき、モータ175が駆動されることで回転部176の構造物が直線運動をすることができる。即ち、第2リンク171bの一端が連結された回転部176の一部分は、直線運動をすることができる。そこで、第2リンク171bの一端がモータ175側に移動でき、複数のリンク171a、171bが折り畳まれるようになってリンク部171の高さが減少し得る。また、複数のリンク171a、171bが折り畳まれる過程で第1リンク171aに連結されたヘッドバー172もまた下降するようになり、ヘッドバー172に連結された表示部DPの一端も下降するようになる。
【0054】
表示部DPがほどかれるとき、モータ175が駆動されることで、回転部176の構造物が直線運動をすることができる。即ち、第2リンク171bの一端が連結された回転部176の一部分が直線運動をすることができる。これによって、第2リンク171bの一端がモータ175側から離れる方向に移動でき、複数のリンク171a、171bが広げられるようになってリンク部171の高さが増加し得る。また、複数のリンク171a、171bが広げられる過程で第1リンク171aに連結されたヘッドバー172もまた上昇するようになり、ヘッドバー172に連結された表示部DPも上昇するようになる。
【0055】
従って、表示部DPがローラー161に完全に巻き取られた場合、昇降部170のリンク部171は、折り畳まれた状態を維持する。即ち、表示部DPがローラー161に完全に巻き取られた場合、昇降部170の高さは、最も低くなり得る。これに対して、表示部DPが完全にほどかれた場合、昇降部170のリンク部171は、広げられた状態を維持する。即ち、表示部DPが完全にほどかれた場合、昇降部170の高さは、最も高くなり得る。
【0056】
一方、表示部DPを巻き取る場合、ローラー161は回転でき、表示部DPは、ローラー161に巻き取られ得る。図3を例に挙げて説明すると、ローラー161に表示部DPの下側エッジが連結される。そして、ローラー161が第1方向DR1、即ち、時計回りに回転すると、表示部DPは、表示部DPの背面がローラー161の表面に密着して巻き取られ得る。
【0057】
表示部DPを巻き取り状態からほどく場合、ローラー161は回転でき、表示部DPは、ローラー161からほどかれ得る。図3を例に挙げて説明すると、ローラー161が第2方向DR2、即ち、反時計回りに回転すると、ローラー161に巻き取られた表示部DPがローラー161からほどかれ、ハウジング部HPの外部に配置され得る。
【0058】
いくつかの実施例において、上述した駆動部MP以外に他の構造を有する駆動部MPが表示装置100に適用されてもよい。即ち、表示部DPを巻き取ったりほどいたりすることができれば、上述したローラー部160及び昇降部170の構成が変更されてもよく、一部の構成が省略されるか、他の構成がさらに加えられてもよい。
【0059】
図4は、本発明の一実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
【0060】
図5は、本発明の一実施例に係る表示装置のバックカバーの分解斜視図である。
【0061】
図6は、図4のVI-VI’に沿った断面図である。
【0062】
図4乃至図6を参照すると、表示部DPは、バックカバー110、表示パネル120、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140を含む。図4においては、説明の便宜のために、カバー部の図示は省略している。
【0063】
図4を参照すると、バックカバー110は、表示パネル120の背面に配置され、表示パネル120を支持する。バックカバー110の大きさは、表示パネル120の大きさより大きくてよい。バックカバー110は、外部から表示部DPの他の構成を保護することができる。
【0064】
バックカバー110は、剛性を有する物質で形成されるが、バックカバー110の少なくとも一部分は、表示パネル120と共に巻き取ったりほどいたりするためにフレキシビリティを有し得る。例えば、バックカバー110は、SUS(Steel Use Stainless)又はインバー(Invar)等の金属材質又はプラスチック等の物質からなり得る。ただし、バックカバー110の物質は、熱変形量、曲率半径、剛性等の物性条件を満たすならば、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0065】
図4及び図5を共に参照すると、バックカバー110は、第1バックカバー110aと第2バックカバー110bを含む。バックカバー110は、第1バックカバー110aと第2バックカバー110bとに分離されて構成され得る。第1バックカバー110aは、ヘッドバー172と締結され得、第2バックカバー110bは、ローラー161と締結され得る。
【0066】
第1バックカバー110a及び第2バックカバー110bは、複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAを含む。複数の支持領域PAは、複数の開口部111が配置されていない領域であり、複数の延性領域MAは、複数の開口部111が配置された領域である。具体的に、第1バックカバー110aは、第1支持領域PA1、第1延性領域MA1及び第2支持領域PA2を含み、第1バックカバー110aの最上端から第1支持領域PA1、第1延性領域MA1及び第2支持領域PA2が順次に配置される。第2バックカバー110bは、第3支持領域PA3、第2延性領域MA2及び第4支持領域PA4を含み、第2バックカバー110bの最上端から第3支持領域PA3、第2延性領域MA2及び第4支持領域PA4が順次に配置される。このとき、バックカバー110は、列方向に巻き取られたりほどかれたりするので、複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAは、列方向に沿って配置され得る。
【0067】
第1バックカバー110aの第1支持領域PA1は、バックカバー110の最上端の領域であり、ヘッドバー172と締結される領域である。第1支持領域PA1には、ヘッドバー172との締結のために、第1締結ホールAH1が形成され得る。例えば、ヘッドバー172と第1締結ホールAH1を貫通するスクリューが配置され、ヘッドバー172と第1支持領域PA1が締結され得る。そして、第1支持領域PA1がヘッドバー172と締結されることで、ヘッドバー172に締結されたリンク部171が上昇又は下降時、バックカバー110も共に昇降又は下降され得、バックカバー110に貼り付けられた表示パネル120もまた共に昇降又は下降され得る。図4及び図5においては、第1締結ホールAH1が5個であるものと示したが、第1締結ホールAH1の個数は、これに制限されるものではない。また、第1バックカバー110aが第1締結ホールAH1を使用してヘッドバー172と締結されるものと説明したが、これに制限されず、別途の締結ホールなしに第1バックカバー110aとヘッドバー172が締結されてもよい。
【0068】
第1バックカバー110aの第1延性領域MA1は、第1支持領域PA1から第1バックカバー110aの下側に延びた領域である。第1延性領域MA1は、複数の開口部111が配置され、表示パネル120が貼り付けられる領域である。具体的に、第1延性領域MA1は、表示パネル120と共にローラー161に巻き取られたりほどかれたりする領域である。第1延性領域MA1は、表示部DPの他の構成のうち少なくとも表示パネル120に重畳できる。
【0069】
第1バックカバー110aの第2支持領域PA2は、第1延性領域MA1から延びた領域であり、第1バックカバー110aの最下側の領域である。第2支持領域PA2には、表示パネル120の一端が配置される。例えば、第2支持領域PA2には、表示パネル120の一端のパッド領域NA1が配置され得る。
【0070】
図5を参照すると、第2支持領域PA2に第2締結ホールAH2が配置される。第2締結ホールAH2は、後述するカバー部と第1バックカバー110aを互いに固定させるためのホールであってよい。図5においては、第2締結ホールAH2が2個であるものと示したが、第2締結ホールAH2の個数は例示的なものであり、これに制限されない。
【0071】
第2バックカバー110bの第3支持領域PA3は、第2バックカバー110bの最上端の領域であり、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140が配置される。第3支持領域PA3は、第1バックカバー110aの一端と重畳し得る。例えば、第3支持領域PA3は、第2支持領域PA2の全体及び第1延性領域MA1の一部と重畳し得る。
【0072】
第3支持領域PA3に第3締結ホールAH3が配置される。第3締結ホールAH3は、後述するカバー部と第2バックカバー110bを互いに固定させるためのホールであってよい。図5においては、第3締結ホールAH3が5個であるものと示したが、第3締結ホールAH3の個数は例示的なものであり、これに制限されない。
【0073】
図5においては、第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3それぞれにカバー部と第1バックカバー110a及び第2バックカバー110bを締結するための第2締結ホールAH2及び第3締結ホールAH3が配置されたものと説明したが、別途の締結ホールなしに第1バックカバー110a、第2バックカバー110b及びカバー部が互いに締結されてもよく、これに制限されない。
【0074】
一方、第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3がローラー161に巻き取られる場合、第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3と接するローラー161の外周面の一部分は、平面になされ得る。従って、第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3は、ローラー161に巻き取られた状態か、ほどかれた状態かと関係なく常に平らな状態を維持でき、第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3に配置された表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板140もまた平らな状態を維持できる。
【0075】
第2バックカバー110bの第2延性領域MA2は、第3支持領域PA3から第2バックカバー110bの下側に延びた領域である。第2延性領域MA2には、複数の開口部111が配置され、表示パネル120の表示領域AAがハウジング部HPの外部に配置され得るように延びた領域である。例えば、バックカバー110及び表示パネル120が完全にほどかれた状態であるとき、ローラー161に固定された第2バックカバー110bの第4支持領域PA4から複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140が配置された第3支持領域PA3までは、ハウジング部HPの内部に配置され得、表示パネル120の表示領域AAが配置された第1延性領域MA1と第1支持領域PA1は、ハウジング部HPの外部に配置され得る。即ち、ローラー161に固定された第4支持領域PA4から第2延性領域MA2、第3支持領域PA3の少なくとも一部及び第2支持領域PA2までは、ハウジング部HPの内部に配置され得る。
【0076】
仮に、ローラー161に固定された第4支持領域PA4から第2支持領域PA2までの長さがローラー161からハウジング部HPの開口部HPOまでの長さより短ければ、表示パネル120の表示領域AAの一部がハウジング部HPの内部に配置され得る。そして、表示領域AAの一部分がハウジング部HPの内部に配置される場合、映像視聴が困難になり得る。従って、ローラー161に固定された第4支持領域PA4から第2支持領域PA2までの長さは、ローラー161からハウジング部HPの開口部HPOまでの長さを考慮して設計され得る。
【0077】
第4支持領域PA4は、第2延性領域MA2から第2バックカバー110bの下側に延びた領域である。第4支持領域PA4は、第2バックカバー110bの最下端の領域であり、ローラー161と締結される領域である。第4支持領域PA4には、ローラー161との締結のために第4締結ホールAH4が形成され得る。例えば、ローラー161と第4締結ホールAH4を貫通するスクリューが配置され、ローラー161と第2バックカバー110bの第4支持領域PA4が締結され得る。そして、第4支持領域PA4がローラー161と締結されることで、第1バックカバー110a及び第2バックカバー110bがローラー161に巻き取られたりほどかれたりできる。図4及び図5においては、第4締結ホールAH4が2個であるものと示したが、第4締結ホールAH4の個数は、これに制限されるものではない。
【0078】
一方、第1支持領域PA1、第2支持領域PA2、第3支持領域PA3及び第4支持領域PA4には、複数の延性領域MAに形成されたような複数の開口部111が形成されない。具体的に、第1支持領域PA1、第2支持領域PA2、第3支持領域PA3及び第4支持領域PA4それぞれに第1締結ホールAH1、第2締結ホールAH2、第3締結ホールAH3及び第4締結ホールAH4が形成されるだけで、複数の延性領域MAに形成されたような複数の開口部111は形成されない。また、第1締結ホールAH1、第2締結ホールAH2、第3締結ホールAH3及び第4締結ホールAH4は、複数の開口部111と形状が互いに異なる。
【0079】
第1支持領域PA1は、ヘッドバー172に固定される領域であり、第2支持領域PA2は、表示パネル120の一端が支持される領域であり、第3支持領域PA3は、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140が支持される領域であり、第4支持領域PA4は、ローラー161に固定される領域であって、複数の延性領域MAより剛性を有し得る。そして、第1支持領域PA1、第2支持領域PA2、第3支持領域PA3及び第4支持領域PA4が剛性を有することで、第1支持領域PA1及び第4支持領域PA4は、ヘッドバー172及びローラー161に固く固定され得る。第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3は、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板140を平らに維持させ、表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板140を保護することができる。従って、表示部DPが駆動部MPのローラー161及びヘッドバー172に固定され、駆動部MPの動作によってハウジング部HPの内部又は外部に移動され得、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板140を保護することができる。
【0080】
一方、図4においては、バックカバー110の複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAが列方向に沿って順次に配置されたものと示したが、バックカバー110が行方向に巻き取られる場合、複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAは、行方向に沿って配置され得る。
【0081】
表示部DPが巻き取られたりほどかれたりするとき、バックカバー110の複数の延性領域MAに配置された複数の開口部111は、表示部DPに加えられる応力により変形され得る。具体的に、表示部DPが巻き取られたりほどかれたりするとき、バックカバー110の複数の延性領域MAは、複数の開口部111が収縮又は膨張することで変形され得る。そして、複数の開口部111が収縮又は膨張することで、第1バックカバー110aの第1延性領域MA1上に配置された表示パネル120のスリップ(Slip)現象が最小化されて表示パネル120に加えられる応力、即ち、ストレスを最小化することができる。
【0082】
表示パネル120及びバックカバー110が巻き取られるとき、表示パネル120とバックカバー110の曲率半径差によって、ローラー161に巻き取られる表示パネル120の長さとバックカバー110の長さに差が出るようになる。例えば、バックカバー110及び表示パネル120をローラー161に巻き取るとき、バックカバー110及び表示パネル120がローラー161に一回り巻き取られるために必要な長さは異なり得る。即ち、表示パネル120がローラー161を基準にバックカバー110より外側に配置されるので、表示パネル120がローラー161に一回り巻き取られるために必要な長さは、バックカバー110がローラー161に一回り巻き取られるために必要な長さより長くなり得る。このように、表示部DPの巻き取り時、曲率半径の差によりバックカバー110と表示パネル120で巻き取られる長さに差が出るようになり、バックカバー110に貼り付けられた表示パネル120が滑って元の位置から移動することもあり得る。このとき、巻き取りにより発生した応力及び曲率半径の差によって表示パネル120がバックカバー110から滑る現象をスリップ現象と定義できる。スリップが過度に大きくなると、表示パネル120がバックカバー110から脱着するか、クラック等の不良が発生し得る。
【0083】
本発明の一実施例に係る表示装置100においては、表示部DPが巻き取られ又はほどかれて表示部DPに応力が加えられても、バックカバー110の複数の開口部111が柔軟に変形されてバックカバー110及び表示パネル120に加えられる応力を緩和させることができる。例えば、バックカバー110及び表示パネル120が列方向に沿ってローラー161に巻き取られるとき、バックカバー110及び表示パネル120を上下方向に変形させる応力が加えられ得る。このとき、バックカバー110の複数の開口部111がバックカバー110の上下方向に伸び得、バックカバー110の長さも柔軟に変形され得る。従って、バックカバー110と表示パネル120が巻き取られる過程で曲率半径差によるバックカバー110と表示パネル120の長さ差をバックカバー110の複数の開口部111が補償できる。また、バックカバー110と表示パネル120が巻き取られる過程で複数の開口部111が変形され、バックカバー110から表示パネル120に加えられる応力もまた緩和され得る。
【0084】
図4及び図6を参照すると、第1バックカバー110aの一面上に表示パネル120が配置される。第1バックカバー110aの一面で、第1延性領域MA1に表示パネル120が配置される。表示パネル120は、ユーザに映像を表示するためのパネルである。表示パネル120は、映像を表示するための表示素子、表示素子を駆動するための駆動素子、表示素子及び駆動素子に各種の信号を伝達する配線等が配置され得る。
【0085】
表示素子は、表示パネル120の種類によって異に定義され得る。例えば、表示パネル120が有機発光表示パネルである場合、表示素子は、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子であってよい。例えば、表示パネル120が液晶表示パネルである場合、表示素子は、液晶表示素子であってよい。以下においては、表示パネル120が有機発光表示パネルであるものと仮定して説明するが、表示パネル120が有機発光表示パネルに制限されるものではない。また、本発明の一実施例に係る表示装置100は、ローラブル表示装置100であるので、表示パネル120は、ローラー161に巻き取られ又はほどかれるためにフレキシブルな表示パネル120に具現され得る。
【0086】
表示パネル120は、表示領域AA及び非表示領域NAを含む。
【0087】
表示領域AAは、表示パネル120で映像が表示される領域である。表示領域AAには、複数の画素を構成する複数のサブ画素及び複数のサブ画素を駆動するための駆動回路が配置され得る。複数のサブ画素は、表示領域AAを構成する最小単位であり、複数のサブ画素それぞれに表示素子が配置され得る。例えば、複数のサブ画素それぞれには、アノード、有機発光層及びカソードを含む有機発光素子が配置され得るが、これに制限されるものではない。また、複数のサブ画素を駆動するための駆動回路には、駆動素子及び配線等が含まれ得る。例えば、駆動回路は、薄膜トランジスタ、ストレージキャパシタ、ゲート配線、データ配線等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0088】
非表示領域NAは、映像が表示されない領域である。非表示領域NAには、表示領域AAの有機発光素子を駆動するための多様な配線及び回路等が配置される。例えば、非表示領域NAには、表示領域AAの複数のサブ画素及び駆動回路に信号を伝達するためのリンク配線又はゲートドライバIC、データドライバICのような駆動IC等が配置され得るが、これに制限されるものではない。
【0089】
一方、非表示領域NAは、パッド領域NA1及びゲート駆動領域NA2を含む。
【0090】
パッド領域NA1は、複数のパッドが配置される領域である。複数のパッドは、複数のフレキシブルフィルム130と表示パネル120を電気的に連結するための電極であり、複数のパッドを通して複数のフレキシブルフィルム130と表示パネル120が電気的に連結され得る。パッド領域NA1は、非表示領域NAのうち第1バックカバー110aの第2支持領域PA2に重畳する非表示領域NAであってよい。ただし、パッド領域NA1は、複数のフレキシブルフィルム130の配置によって非表示領域NAの他の部分に形成されてもよく、これに制限されない。
【0091】
ゲート駆動領域NA2は、ゲート駆動部が配置される領域である。ゲート駆動領域NA2は、表示領域AAの左側及び右側の非表示領域NAであってよい。ゲート駆動部は、タイミングコントローラの制御によって、ゲート電圧と発光制御電圧を出力して、ゲート配線、発光制御信号配線等のような配線を通してデータ電圧が充電されるサブ画素を選択し、発光タイミングを調整できる。以下においては、ゲート駆動部は、GIP(Gate-driver In Panel)方式で、基板121上に直接形成されたものと仮定して説明するが、これに制限されない。このとき、ゲート駆動部が配置されたゲート駆動領域NA2は、GIP領域とも称され得る。
【0092】
図6を参照すると、表示パネル120は、基板121、バッファ層122、画素部123、封止層124及び封止基板125を含む。
【0093】
基板121は、表示パネル120の多様な構成を支持するためのベース部材であり、絶縁物質で構成され得る。基板121は、表示パネル120が巻き取られ又はほどかれるために、フレキシビリティを有する物質からなり得る。例えば、基板121は、ポリイミド(PI)等のようなプラスチック物質からなり得る。
【0094】
基板121の上面にバッファ層122が配置される。バッファ層122は、基板121の外側から浸透した水分及び/又は酸素が拡散されることを防止できる。バッファ層122は、無機物質からなり得、例えば、バッファ層122は、シリコン酸化物(SiOx)又はシリコン窒化物(SiNx)の単層や複層で構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0095】
基板121及びバッファ層122の上面に画素部123が配置される。画素部123は、複数の有機発光素子及び有機発光素子を駆動するための回路を含む。画素部123は、表示領域AAに対応するように配置され得る。
【0096】
一方、有機発光素子で発光された光が放出される方向によって、表示パネル120は、トップエミッション(top emission)又はボトムエミッション(bottom emission)方式で構成され得る。
【0097】
トップエミッション方式は、有機発光素子で発光された光が有機発光素子が形成された基板121の上部に発光される方式である。トップエミッション方式である場合、有機発光素子で発光された光を基板121の上部に、即ち、カソード側に進行させるために、アノードの下部に反射層が形成され得る。
【0098】
ボトムエミッション方式は、有機発光素子で発光された光が有機発光素子が形成された基板121の下部に発光される方式である。ボトムエミッション方式である場合、有機発光素子で発光された光を基板121の下部に進行させるために、アノードは、透明導電性物質だけからなり得、カソードが反射率の高い金属物質からなり得る。
【0099】
以下においては、説明の便宜のために、本発明の一実施例に係る表示装置100がボトムエミッション方式であるものと仮定して説明するが、これに制限されるものではない。
【0100】
画素部123を覆うように封止層124が配置される。
【0101】
封止層124は、画素部123の有機発光素子を密封する。封止層124は、外部の湿気、酸素、衝撃等から画素部123の有機発光素子を保護することができる。封止層124は、複数の無機層と複数の有機層が交互に積層されて形成され得る。例えば、無機層は、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸化物(SiOx)、アルミニウム酸化物(AlOx)等のような無機物からなり得、有機層は、エポキシ(Epoxy)系列又はアクリル(Acryl)系列のポリマーが使用され得るが、これに制限されるものではない。
【0102】
封止層124上に封止基板125が配置される。具体的に、封止層124と第1バックカバー110aとの間に封止基板125が配置される。封止基板125は、封止層124と共に画素部123の有機発光素子を保護することができる。封止基板125は、外部の湿気、酸素、衝撃等から画素部123の有機発光素子を保護することができる。例えば、封止基板125は、約200~900MPaの高いモジュラスを有する物質からなり得、封止基板125は、耐腐食性が強く、ホイル(foil)あるいは薄膜形態に加工が容易なアルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、鉄(Fe)とニッケルの合金材質等の金属材質からなり得る。そこで、封止基板125を金属材質で形成することで超薄膜形態に封止基板125の具現が可能であり、外部の衝撃及びスクラッチに強い耐保護性が提供され得る。
【0103】
封止層124と封止基板125との間に第1接着層AD1が配置される。第1接着層AD1は、封止層124と封止基板125を接着させることができる。第1接着層AD1は、接着性を有する物質からなり、熱硬化型又は自然硬化型の接着剤であってよい。例えば、第1接着層AD1は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0104】
一方、第1接着層AD1は、封止層124及び画素部123を囲むように配置され得る。即ち、画素部123は、バッファ層122及び封止層124により密封され得、封止層124及び画素部123は、バッファ層122と第1接着層AD1により密封され得る。第1接着層AD1は、封止層124及び封止基板125と共に画素部123の有機発光素子を外部の湿気、酸素、衝撃等から保護することができる。このとき、第1接着層AD1は、吸湿剤をさらに含むことができる。吸湿剤は、吸湿性を有するパーティクルであってよく、外部から水分及び酸素等を吸収して、画素部123に水分及び酸素が浸透することを最小化することができる。
【0105】
封止基板125と第1バックカバー110aとの間に第2接着層AD2が配置される。第2接着層AD2は、封止基板125と第1バックカバー110aを接着させることができる。第2接着層AD2は、接着性を有する物質からなり、熱硬化型又は自然硬化型の接着剤であってよい。例えば、第2接着層AD2は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0106】
図6においては、第1バックカバー110aの複数の開口部111に第2接着層AD2が満たされていないものと示したが、第2接着層AD2は、第1バックカバー110aの複数の開口部111の一部又は全体に満たされ得る。仮に、第2接着層AD2が第1バックカバー110aの複数の開口部111の内側に満たされる場合、第2接着層AD2と第1バックカバー110a間の接触面積が増加して第2接着層AD2と第1バックカバー110a間の剥離現象が防止され得る。
【0107】
一方、図面に示されてはいないが、表示パネル120の背面に偏光板が配置され得る。偏光板は、選択的に光を透過させて、表示パネル120に入射する外部光の反射を低減させることができる。具体的に、表示パネル120は、半導体素子、配線、有機発光素子等に適用される多様な金属物質を含む。そこで、表示パネル120に入射した外光は金属物質から反射し得、外光の反射によって表示装置100の視認性が低減し得る。しかし、偏光板が配置される場合、偏光板は、外光の反射を防止して、表示装置100の野外視認性を高めることができる。ただし、偏光板は、表示装置100の具現例によって省略されてもよい。
【0108】
図4を参照すると、第2バックカバー110bの第3支持領域PA3に複数のフレキシブルフィルム130が配置される。複数のフレキシブルフィルム130は、延性を有するベースフィルム131に各種の部品が配置され、表示領域AAの複数の画素を構成する複数のサブ画素及び駆動回路に信号を供給するためのフィルムであり、表示パネル120と電気的に連結され得る。複数のフレキシブルフィルム130は、表示パネル120の非表示領域NAに一端が配置され、電源電圧、データ電圧等を表示領域AAの複数のサブ画素及び駆動回路に供給できる。一方、図4においては、複数のフレキシブルフィルム130が8個であるものと示したが、複数のフレキシブルフィルム130の個数は、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0109】
一方、複数のフレキシブルフィルム130は、ベースフィルムと、ベースフィルム上に映像を表示するためのデータ駆動ICとそれを制御する各種の駆動ICが配置された部品であり、映像を表示するための部品である。複数のフレキシブルフィルム130は、表示パネル120の一端のパッド領域NA1に電気的に連結され、第1バックカバー110aの背面に向かってベンディングされる。複数のフレキシブルフィルム130の一端は、第1バックカバー110aの一面上の表示パネル120の一端に連結され、複数のフレキシブルフィルム130の他端は、第1バックカバー110aの一面の反対面側に配置され得、これについて、図7乃至図8bを参照して詳細に後述する。
【0110】
図4を参照すると、印刷回路基板140は、第1バックカバー110aの背面上に配置され、複数のフレキシブルフィルム130と連結される。即ち、印刷回路基板140は、第1バックカバー110aの背面側に配置され、複数のフレキシブルフィルム130と電気的に連結される。印刷回路基板140は、複数のフレキシブルフィルム130の駆動ICに信号を供給する部品である。印刷回路基板140は、駆動信号、データ信号等のような多様な信号を駆動ICに供給するための各種の部品が配置され得る。一方、図4においては、印刷回路基板140が2個であるものと示したが、印刷回路基板140の個数は、設計によって多様に変更され得、これに制限されるものではない。
【0111】
一方、図4には示されていないが、印刷回路基板140と連結される追加印刷回路基板がさらに配置され得る。例えば、印刷回路基板140は、データ駆動部が実装されるソース印刷回路基板(Source PCB;S-PCB)と称され得、印刷回路基板140と連結される追加印刷回路基板は、タイミングコントローラ等が実装されるコントロール印刷回路基板(Control PCB;C-PCB)と称され得る。追加印刷回路基板は、ローラー161内に配置されてもよく、ローラー161の外部でハウジング部HP内に配置されるか、印刷回路基板140と直接接するように配置されてもよい。
【0112】
図7は、本発明の一実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
【0113】
図8a及び図8bは、図7のVIII-VIII’に沿った断面図である。
【0114】
図9は、本発明の一実施例に係る表示装置のカバー部のベースプレートの斜視図である。
【0115】
図7は、カバー部150を含む表示部DPの平面図である。図8aは、本発明の一実施例に係る表示装置100のカバー部150がローラー161からほどかれた状態を示す断面図である。図8bは、本発明の一実施例に係る表示装置100のカバー部150がローラー161に巻き取られた状態を示す断面図である。
【0116】
図7及び図8aを参照すると、表示パネル120のパッド領域NA1、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140を保護するためのカバー部150が配置される。カバー部150は、第1バックカバー110aの第2支持領域PA2及び第2バックカバー110bの第3支持領域PA3に配置され、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板140を平らに維持させることができ、複数のフレキシブルフィルム130を保護することができる。
【0117】
図8a及び図8bを参照すると、カバー部150は、カバープレート151及びベースプレート152を含む。
【0118】
カバープレート151は、第1バックカバー110aの一面に配置される。カバープレート151は、表示パネル120のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム130を覆うように配置される。カバープレート151は、表示パネル120の表示領域AAを覆わず、表示パネル120の一端のパッド領域NA1だけを覆うように配置され得る。仮に、カバープレート151が表示領域AAまで覆う場合、表示領域AAに表示される映像を遮り得る。従って、カバープレート151は、非表示領域NAにのみ重畳するように配置され得る。
【0119】
カバープレート151は、剛性を有する材質からなり、表示部DPの巻き取り時に変形されることがなく、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム130を保護することができる。
【0120】
カバープレート151の外側面は、凸な形状になされ、ローラー161の曲面部分161Rとほぼ円状をなし得る。即ち、カバープレート151の一面は、曲面になされ得る。そして、表示部DPの巻き取り時、カバープレート151は、ローラー161の曲面部分161Rと円状をなし得る。
【0121】
ベースプレート152は、第1バックカバー110aの一面の反対面、即ち、第1バックカバー110aの背面上に配置される。ベースプレート152は、第1バックカバー110aと印刷回路基板140との間に配置される。ベースプレート152は、第2バックカバー110bの第3支持領域PA3に固定され得、第1バックカバー110aの第2支持領域PA2の全体と第1延性領域MA1の一部に対応するように配置され得る。ベースプレート152に表示パネル120の一端のパッド領域NA1、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140が安着され得る。
【0122】
ベースプレート152は、第1部分152a、第2部分152b、第3部分152c及び第4部分152dを含む。
【0123】
図8a及び図8bを参照すると、第1部分152aは、表示パネル120の外側に突出した部分である。第1部分152aは、第1バックカバー110aの外側に突出した部分である。第1部分152aの端部は、ラウンド形状になされ、複数のフレキシブルフィルム130は、第1部分152aを囲むように配置され得る。一端が表示パネル120のパッド領域NA1に電気的に連結された複数のフレキシブルフィルム130は、第1部分152aを囲みながら第1バックカバー110aの背面に向かってベンディングされ得る。このとき、複数のフレキシブルフィルム130が安着される第1部分152aは、ラウンド形状になされるので、複数のフレキシブルフィルム130が過度に折り畳まれて損傷されることを最小化することができる。そして、第1部分152aは、表示部DPの繰り返した巻き取り又はほどきと関係なく、複数のフレキシブルフィルム130がベンディングされた状態を維持するように支持することができる。従って、複数のフレキシブルフィルム130が繰り返して曲げられ広げられることで損傷されることが最小化され得る。
【0124】
一方、複数のフレキシブルフィルム130のベースフィルム131にゲートドライバIC、データドライバICのような駆動IC132が配置され得る。駆動IC132は、映像を表示するためのデータとそれを処理するための駆動信号を処理する部品である。駆動IC132は、実装される方式によってチップオングラス(Chip On Glass;COG)、チップオンフィルム(Chip On Film;COF)、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package;TCP)等の方式で配置され得る。ただし、説明の便宜のために、図8aにおいては、駆動IC132が複数のフレキシブルフィルム130上に実装されたチップオンフィルム方式であるものと示したが、これに制限されるものではない。
【0125】
図8a及び図9を共に参照すると、第1部分152aに溝153Hが配置され、溝153Hの内側には、放熱部材153が配置される。放熱部材153は、複数のフレキシブルフィルム130の駆動IC132と対応するように配置され得る。放熱部材153は、駆動IC132から発生した熱を効果的に放出して複数のフレキシブルフィルム130の信頼性を向上させることができる。一方、図面においては、第1部分152aに溝153Hが形成され、溝153Hの内側に放熱部材153が満たされたものと示したが、第1部分152aの端部の少なくとも一部が放熱部材153からなってもよく、放熱部材153の配置は、これに制限されない。
【0126】
図8aを参照すると、第2部分152bは、第1部分152aから延びた部分であり、表示パネル120のパッド領域NA1、第1バックカバー110aの第2支持領域PA2及び印刷回路基板140が配置され得る。第2部分152bの一面には、第1バックカバー110aの第2支持領域PA2及び表示パネル120のパッド領域NA1が配置され、第2部分152bの一面の反対面には、印刷回路基板140が配置され得る。
【0127】
ベースプレート152の第2部分152bは、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板140を平らに支持することができる。ベースプレート152は、剛性を有する材質からなり、表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板140が平らな状態を維持するように支持することができる。具体的に、剛性を有するベースプレート152は、曲げられずに平らな状態を維持して表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板140を保護することができる。仮に、パッド領域NA1及び印刷回路基板140が繰り返して曲げられる場合、パッド領域NA1及び印刷回路基板140が容易に損傷され得る。従って、剛性を有するベースプレート152の第2部分152bの両面にそれぞれパッド領域NA1及び印刷回路基板140を配置して、パッド領域NA1及び印刷回路基板140が曲げられないように支持することができる。
【0128】
第3部分152cは、第2部分152bから延びて印刷回路基板140の外側に突出した部分である。第3部分152cは、一面は曲面になされ得る。具体的に、第1バックカバー110aの第1延性領域MA1と向かい合う第3部分152cの一面は、曲面になされ得る。そして、表示部DPの巻き取り時、第3部分152cは、カバープレート151と共にローラー161の曲面部分161Rと円状をなし得る。
【0129】
図8a及び図9を共に参照すると、複数の第4部分152dは、第1部分152aから第1部分152aの外側に延びた部分である。複数の第4部分152dは、第1部分152aの一面の反対面から第1部分152aの外側に延びた部分である。複数の第4部分152dの一部は、第2バックカバー110bと向かい合う第1部分152aの一面の反対面に重畳し、複数の第4部分152dの一部は、第1部分152aの外側に配置され、第3支持領域PA3と重畳する。
【0130】
図9を参照すると、複数の第4部分152dは、互いに離隔されて配置される。離隔された複数の第4部分152dの間には、複数のフレキシブルフィルム130それぞれが配置され得る。複数の第4部分152dにより第1部分152aを囲むようにベンディングされる複数のフレキシブルフィルム130の配置がガイドされ得る。
【0131】
一方、第4部分152dは、カバープレート151とベースプレート152を固定するための部分であってよい。複数のフレキシブルフィルム130の外側に配置された第4部分152dは、カバープレート151と固定され得る。例えば、第4部分152d及びカバープレート151を貫通するスクリューSCによりベースプレート152とカバープレート151が固定され得る。ただし、第4部分152d及びカバープレート151は、接着部材又はフック(hook)等のような他の方式で固定されてもよく、これに制限されない。
【0132】
図8bを参照すると、表示部DPの巻き取り時、カバー部150は、ローラー161の平面部分161Fに安着され得る。このとき、剛性を有するカバープレート151は、凸な形状を維持して表示パネル120のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム130を保護することができる。凸な形状のカバープレート151は、ローラー161の曲面部分161Rと共に円状をなし得る。具体的に、カバープレート151は、ベースプレート152、第1バックカバー110aの第2支持領域PA2及び第2バックカバー110bの第3支持領域PA3と共にD形状をなし得る。そして、D形状のカバープレート151、ベースプレート152、第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3は、ローラー161の平面部分161Fに安着され、ローラー161の曲面部分161Rと円状をなし得る。従って、カバープレート151及びローラー161は、一つの大きな円状をなすため、カバー部150及びローラー161上に巻き取られる表示パネル120は、より大きな曲率半径で巻き取られ得、表示パネル120に加えられるストレスを減少させることができる。
【0133】
また、第3部分152cは、ローラー161の平面部分161Fと曲面部分161Rの境界付近で第1バックカバー110aの第1延性領域MA1の一部と表示パネル120の一部が過度に曲げられないようにすることができる。例えば、第3部分152cがない場合、ローラー161の平面部分161Fと曲面部分161Rの境界付近で表示パネル120及び第1延性領域MA1がより小さな曲率半径で曲げられて損傷されることもあり得る。従って、一面が曲面になされた第3部分152cとカバープレート151を共に配置して、曲面部分161Rと平面部分161Fの境界付近で曲率半径を向上させることができ、表示パネル120に加えられるストレスを減少させることができる。
【0134】
表示部DPの巻き取り時、ベースプレート152により平らに支持される表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板140も共にローラー161の平面部分161Fに巻き取られるので、パッド領域NA1及び印刷回路基板140は、平らな状態を維持できる。従って、表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板140及びベースプレート152は、表示部DPの巻き取り又はほどきと関係なく常に平らな状態を維持でき、パッド領域NA1及び印刷回路基板140が曲げられることで損傷されることが最小化され得る。
【0135】
図8a及び図8bを参照すると、第2バックカバー110bの第3支持領域PA3は、第1バックカバー110aの背面側でベースプレート152と印刷回路基板140を支持することができる。このとき、第2バックカバー110bの第3支持領域PA3は、ベースプレート152の第1部分152a及び第2部分152bとは離隔されて配置され得る。仮に、第1部分152a及び第2部分152bが第2バックカバー110bと接して互いに固定される場合、複数のフレキシブルフィルム130は、第1部分152aを囲んでベンディングされにくく、第2部分152bと第2バックカバー110bとの間に印刷回路基板140を配置する空間を確保しにくい。従って、ベースプレート152の第1部分152a及び第2部分152bを第2バックカバー110bと離隔させて、複数のフレキシブルフィルム130及び印刷回路基板140を配置するための空間を確保することができる。
【0136】
第2バックカバー110bの第3支持領域PA3は、ベースプレート152の第3部分152c及び第4部分152dに固定され得る。第3部分152c及び第4部分152dは、第2バックカバー110bと接して互いに固定され得る。例えば、第2バックカバー110bの第3締結ホールAH3を貫通するスクリューが配置され、第2バックカバー110bとベースプレート152が固定され得るが、これに制限されない。
【0137】
一方、図面において示されてはいないが、ベースプレート152の第2部分152bと第1バックカバー110aの第2支持領域PA2との間に別途の接着部材又は締結部材等が配置され、第2部分152bと第1バックカバー110aが互いに固定され得る。例えば、第1バックカバー110aの第2締結ホールAH2を貫通するスクリューが配置され、第1バックカバー110aとベースプレート152が固定され得るが、これに制限されない。
【0138】
第1バックカバー110aと第2バックカバー110bは、カバー部150により連結され得る。第1バックカバー110aは、ベースプレート152の第2部分152bに固定され得、第2バックカバー110bは、ベースプレート152の第3部分152c及び第4部分152dに固定され得る。従って、第1バックカバー110aと第2バックカバー110bは、カバー部150のベースプレート152により互いに連結され得る。
【0139】
本発明の一実施例に係る表示装置100は、表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板140を平らに支持するカバー部150を配置して、表示パネル120及び印刷回路基板140の損傷を最小化することができる。具体的に、表示部DPがローラー161に巻き取られるとき、第1バックカバー110a及び第2バックカバー110bは、ローラー161の形状に沿って曲げられて巻き取られ得る。そして、表示パネル120及び印刷回路基板140もまたローラー161の形状に沿って曲げられて巻き取られ得る。一方、表示部DPの繰り返した巻き取り時及びほどき時、表示パネル120のエッジ付近でクラックが発生する可能性が高い。例えば、表示パネル120のパッド領域NA1が繰り返して曲げられる場合、パッド領域NA1の付近でクラックが発生する可能性が高い。パッド領域NA1には、硬さが高く延性が低い金属物質からなる複数のパッドと各種の配線等が配置され得、これらは応力により相対的に容易にクラックされ得る。このようなクラックは、表示パネル120の他の部分に伝播され得、表示装置100の不良につながり得る。また、硬い材質からなる印刷回路基板140が曲げられる場合、印刷回路基板140が破損され得る。そこで、剛性を有する材質からなるカバー部150のベースプレート152の第2部分152bに表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板140を配置して、パッド領域NA1及び印刷回路基板140を平らに維持させることができ、保護することができる。ここに剛性を有する第1バックカバー110aの第2支持領域PA2及び第2バックカバー110bの第3支持領域PA3をパッド領域NA1及び印刷回路基板140と重畳させて、パッド領域NA1及び印刷回路基板140が平らな状態を維持するように支持することができる。また、カバー部150が巻き取られるローラー161の一部分を平面部分161Fで形成して、パッド領域NA1、印刷回路基板140及びベースプレート152がローラー161に平らに巻き取られるようにすることができる。それゆえ、パッド領域NA1及び印刷回路基板140は、ローラー161に巻き取られても常に平らな状態を維持できる。例えば、表示部DPがフル巻き取られた場合、パッド領域NA1及び印刷回路基板140は、ローラー161の平面部分161Fに安着されるので平坦に維持され得る。また、カバープレート151がパッド領域NA1を覆い、ベースプレート152が印刷回路基板140を覆うように配置されるため、パッド領域NA1及び印刷回路基板140上に表示部DPの他の部分が巻き取られてもパッド領域NA1及び印刷回路基板140との干渉を防止できる。従って、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、パッド領域NA1及び印刷回路基板140を支持するカバー部150を配置して、パッド領域NA1及び印刷回路基板140を平らに維持させ、外部の衝撃から保護することができる。併せて、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、ローラー161の外周面に平らな平面部分161Fを形成して、パッド領域NA1及び印刷回路基板140が曲げられないようにすることができ、表示パネル120及び印刷回路基板140の損傷を最小化することができる。
【0140】
本発明の一実施例に係る表示装置100は、印刷回路基板140を表示パネル120の背面上に配置して、ローラー161の平面部分161Fに表示パネル120のパッド領域NA1が配置され得る空間を確保することができる。まず、ローラー161の内部には、ローラー161の回転のためにトーションばね(torsion spring)等がさらに配置され得る。そして、トーションばねを配置するために一定空間が必要である。このとき、トーションばねとローラー161の平面部分161Fが干渉を避けるためには、平面部分161Fの長さを一定水準以上に形成しにくくなり得る。そこで、平面部分161Fは、制限された長さ及び面積を有し得る。仮に、印刷回路基板140、複数のフレキシブルフィルム130及びパッド領域NA1が一直線に配置される場合、平面部分161Fに印刷回路基板140とパッド領域NA1が両方とも巻き取られにくいこともあり得る。従って、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、相対的に柔軟な複数のフレキシブルフィルム130をベンディングして、印刷回路基板140を表示パネル120の背面上に配置できる。印刷回路基板140が表示パネル120の背面上に配置されることで、ローラー161の平面部分161Fにパッド領域NA1の全体が容易に巻き取られ得る。併せて、パッド領域NA1の背面上に配置された印刷回路基板140もまたローラー161の平面部分161Fに共に巻き取られ得る。従って、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、印刷回路基板140とパッド領域NA1を重畳させて、制限された面積を有する平面部分161F上に平らな状態を維持すべきパッド領域NA1及び印刷回路基板140を両方とも巻き取ることができ、表示パネル120及び印刷回路基板140の損傷を最小化することができる。ただし、これに制限されるものではなく、印刷回路基板140を表示パネル120の前面上にベンディングして配置してもよい。即ち、本発明は、印刷回路基板140を表示パネル120の前面や背面にベンディングし、表示パネル120をローラー161の平面部分161Fに十分に安着するようにして、表示パネル120の一端のパッド領域NA1が受けるベンディングストレスを減らし、クラックを防止することを特徴とする。
【0141】
本発明の一実施例に係る表示装置100は、表示パネル120の一端をカバー部150の内側に配置して、表示パネル120が第1バックカバー110aと剥離されることを最小化することができる。表示部DPを繰り返して巻き取ったりほどいたりする場合、表示パネル120と第1バックカバー110aが繰り返して曲げられ得る。表示パネル120と第1バックカバー110aが繰り返して曲げられる場合、表示パネル120と第1バックカバー110aを接着させる第2接着層AD2の接着力が弱化し得、表示パネル120と第1バックカバー110aが剥離され得る。特に、表示パネル120のエッジでこのような剥離が発生して表示パネル120の全体に伝播され得る。そこで、表示パネル120の一端をカバー部150の内側に配置して、表示パネル120の一端が第1バックカバー110aから剥離されることを最小化することができる。カバープレート151は、表示パネル120の一端を覆うように配置され、表示パネル120の一端が第1バックカバー110aから浮き上がることを最小化することができる。従って、本発明の一実施例に係る表示装置100は、表示パネル120の一端を覆うカバー部150を配置して、表示パネル120と第1バックカバー110a間の剥離を最小化することができる。
【0142】
本発明の一実施例に係る表示装置100は、複数のフレキシブルフィルム130が配置される第1部分152aをラウンド形状に形成し、複数のフレキシブルフィルム130がベンディングされる位置をガイドする複数の第4部分152dを配置して、複数のフレキシブルフィルム130の信頼性を向上させることができる。第1バックカバー110aの一面上の表示パネル120と電気的に連結された複数のフレキシブルフィルム130は、第1バックカバー110aの一面の反対面に向かってベンディングされ、第1バックカバー110aの一面の反対面上の印刷回路基板140と電気的に連結され得る。ベンディングされた複数のフレキシブルフィルム130は、第1部分152aを囲むように配置され得る。このとき、ラウンド形状になされた第1部分152aの端部は、複数のフレキシブルフィルム130が過度に折り畳まれて損傷されないように複数のフレキシブルフィルム130を支持することができる。また、第1部分152aの外側に突出し、互いに離隔された複数の第4部分152dは、複数のフレキシブルフィルム130それぞれの間に配置される。それゆえ、複数のフレキシブルフィルム130は、複数の第4部分152dにより第1部分152aに安着される位置が固定及びガイドされ得る。従って、本発明の一実施例に係る表示装置100は、第4部分152dを配置して、表示部DPの製造時、複数のフレキシブルフィルム130がベンディングされる位置をガイドでき、第1部分152aを配置して、過度に折り畳まれることで複数のフレキシブルフィルム130が損傷されることを最小化することができる。
【0143】
本発明の一実施例に係る表示装置100は、複数のフレキシブルフィルム130の駆動IC132から発生した熱を効果的に放出できる。複数のフレキシブルフィルム130は、ベースプレート152の第1部分152aを囲むように配置され得る。このとき、複数のフレキシブルフィルム130の駆動IC132から熱が発生するが、複数のフレキシブルフィルム130は、カバー部150及び第2バックカバー110bで囲まれており、複数のフレキシブルフィルム130の駆動IC132から発生した熱が外部に発散されにくいこともあり得る。駆動IC132から発生した熱は、駆動IC132の性能低下につながり得る。そこで、駆動IC132に対応する第1部分152aに放熱部材153を配置して、駆動IC132から発生した熱を効果的に放出できる。従って、本発明の一実施例に係る表示装置100においては、駆動IC132に対応する第1部分152aに放熱部材153を配置して、複数のフレキシブルフィルム130の信頼性を向上させることができる。
【0144】
図10は、本発明の他の実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
【0145】
図10の表示装置1000は、図1乃至図9の表示装置100と比較して突出部1054をさらに含むだけで、他の構成は実質的に同一であるので、重複した説明は省略する。
【0146】
図10を参照すると、本発明の他の実施例に係るカバー部1050は、突出部1054をさらに含む。突出部1054は、表示パネル120のゲート駆動領域NA2の一部を覆うように配置される。突出部1054は、表示領域AAに隣接したカバープレート151の一端でゲート駆動領域NA2の一部を覆うように延びて配置される。即ち、突出部1054は、表示パネル120のパッド領域NA1の上側に延びたゲート駆動領域NA2の一部を覆うように配置される。
【0147】
本発明の他の実施例に係る表示装置1000においては、カバープレート151の外側に延びた突出部1054をさらに配置して、表示部DPが緩やかな曲面をなして巻き取られるようにガイドできる。表示部DPの巻き取り時、ローラー161にカバー部1050及び第2バックカバー110bが巻き取られた後、表示パネル120の表示領域AA及びゲート駆動領域NA2がカバー部1050及び第2バックカバー110b上に巻き取られ得る。このとき、カバー部1050上に巻き取られる表示パネル120及び第1バックカバー110aがより緩やかな曲面をなして巻き取られるように突出部1054を配置できる。突出部1054は、カバープレート151の外側に突出して、表示パネル120及び第1バックカバー110aがより大きな曲率半径で巻き取られるように支持することができる。このとき、突出部1054は、ゲート駆動領域NA2にのみ配置されるので、表示領域AAを遮ることなく、カバー部1050上に巻き取られる表示パネル120及び第1バックカバー110aがより大きな曲率半径で巻き取られるように支持することができる。従って、本発明の他の実施例に係る表示装置1000においては、カバープレート151から延びた突出部1054をさらに配置して、カバー部1050上に巻き取られる表示パネル120及び第1バックカバー110aが柔らかな曲面をなすように支持することができる。
【0148】
一方、前述した本発明の一実施例に係るベースプレート152は、第1バックカバー110aと印刷回路基板140との間に配置され得るが、これに制限されるものではない。ベースプレートは、表示パネルと印刷回路基板との間に配置されてもよく、これを本発明のまた他の実施例を通して詳細に説明する。
図11は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の表示部の平面図である。
【0149】
図12は、図11のXII-XII’に沿った断面図である。
【0150】
図13は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の斜視図である。
【0151】
図14は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の断面図である。
【0152】
図15は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の断面図である。
【0153】
図11は、カバー部2150を含む表示部DPの平面図である。
【0154】
図12及び図14は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000のカバー部2150がローラー2161からほどかれた状態を示す断面図である。図13及び図15は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000のカバー部2150がローラー2161に巻き取られた状態を示す斜視図及び断面図である。
【0155】
図11乃至図15に示された本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、図7乃至図9の表示装置100と比較して、カバー部2150と印刷回路基板2140及びバックカバー2110の構成が一部異なるだけで、構成の他の一部及び他の構成は、実質的に同一である。
【0156】
図11乃至図15を参照すると、表示パネル120のパッド領域NA1、複数のフレキシブルフィルム2130及び印刷回路基板2140を保護するためのカバー部2150が配置される。カバー部2150は、バックカバー2110の第2支持領域PA2に配置され、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を平らに維持させることができ、複数のフレキシブルフィルム2130を保護することができる。
【0157】
一方、本発明のまた他の実施例の場合、単一(single)の構成になされたバックカバー2110を例に挙げているが、これに制限されるものではなく、本発明の一実施例及び他の実施例のように第1バックカバーと第2バックカバーの分離された構成になされてもよい。
【0158】
本発明のまた他の実施例に係るバックカバー2110は、表示パネル120の背面に配置され、表示パネル120を支持する。バックカバー2110の大きさは、表示パネル120の大きさより大きくてよい。バックカバー2110は、外部から表示部DPの他の構成を保護することができる。
【0159】
バックカバー2110は、剛性を有する物質で形成されるが、バックカバー2110の少なくとも一部分を、表示パネル120と共に巻き取ったりほどいたりするためにフレキシビリティを有し得る。
【0160】
バックカバー2110は、複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAを含むことができる。複数の支持領域PAは、複数の開口部2111が配置されていない領域であり、複数の延性領域MAは、複数の開口部2111が配置された領域である。具体的に、バックカバー110は、第1支持領域PA1、第1延性領域MA1、第2支持領域PA2、第2延性領域MA2及び第3支持領域PA3を含むことができる。バックカバー2110の最上端から第1支持領域PA1、第1延性領域MA1、第2支持領域PA2、第2延性領域MA2及び第3支持領域PA3が順次に配置される。このとき、バックカバー2110は、列方向に巻き取られ又はほどかれるので、複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAは、列方向に沿って配置され得る。
【0161】
バックカバー2110の第1支持領域PA1は、バックカバー2110の最上端の領域であり、ヘッドバー172と締結される領域である。第1支持領域PA1には、ヘッドバー172との締結のために、第1締結ホールAH1が形成され得る。例えば、ヘッドバー172と第1締結ホールAH1を貫通するスクリューが配置され、ヘッドバー172と第1支持領域PA1が締結され得る。そして、第1支持領域PA1がヘッドバー172と締結されることで、ヘッドバー172に締結されたリンク部171が上昇又は下降時、バックカバー2110も共に昇降又は下降され得、バックカバー2110に貼り付けられた表示パネル120もまた共に昇降又は下降され得る。図11においては、第1締結ホールAH1が5個であるものと示したが、第1締結ホールAH1の個数は、これに制限されるものではない。また、バックカバー2110が第1締結ホールAH1を使用してヘッドバー172と締結されるものと説明したが、これに制限されず、別途の締結ホールなしにバックカバー2110とヘッドバー172が締結されてもよい。
【0162】
バックカバー2110の第1延性領域MA1は、第1支持領域PA1からバックカバー2110の下側に延びた領域である。第1延性領域MA1は、複数の開口部2111が配置され、表示パネル120が貼り付けられる領域である。具体的に、第1延性領域MA1は、表示パネル120と共にローラー2161に巻き取られ又はほどかれる領域である。第1延性領域MA1は、表示部DPの他の構成のうち少なくとも表示パネル120には重畳できる。
【0163】
バックカバー2110の第2支持領域PA2は、第1延性領域MA1から延びた領域である。第2支持領域PA2には、表示パネル120の一端が配置される。例えば、第2支持領域PA2には、表示パネル120の一端のパッド領域NA1が配置され得る。
【0164】
また、第2支持領域PA2には、複数のフレキシブルフィルム2130及び印刷回路基板2140が配置される。
【0165】
一方、第2支持領域PA2がローラー2161に巻き取られる場合、第2支持領域PA2と接するローラー2161の外周面の一部分は、平面になされ得る。従って、第2支持領域PA2は、ローラー2161に巻き取られた状態か、ほどかれた状態かと関係なく常に平らな状態を維持でき、第2支持領域PA2に配置された表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140もまた平らな状態を維持できる。
【0166】
バックカバー2110の第2延性領域MA2は、第2支持領域PA2からバックカバー2110の下側に延びた領域である。第2延性領域MA2には、複数の開口部2111が配置され、表示パネル120の表示領域AAがハウジング部HPの外部に配置され得るように延びた領域である。例えば、バックカバー2110及び表示パネル120が完全にほどかれた状態であるとき、ローラー2161に固定されたバックカバー2110の第3支持領域PA3から複数のフレキシブルフィルム2130及び印刷回路基板2140が配置された第2支持領域PA2までは、ハウジング部HPの内部に配置され得、表示パネル120の表示領域AAが配置された第1延性領域MA1と第1支持領域PA1は、ハウジング部HPの外部に配置され得る。即ち、ローラー2161に固定された第3支持領域PA3から第2延性領域MA2及び第2支持領域PA2までは、ハウジング部HPの内部に配置され得る。
【0167】
仮に、ローラー2161に固定された第3支持領域PA3から第2支持領域PA2までの長さがローラー2161からハウジング部HPの開口部HPOまでの長さより短ければ、表示パネル120の表示領域AAの一部がハウジング部HPの内部に配置され得る。そして、表示領域AAの一部分がハウジング部HPの内部に配置される場合、映像視聴が困難になり得る。従って、ローラー2161に固定された第3支持領域PA3から第2支持領域PA2までの長さは、ローラー2161からハウジング部HPの開口部HPOまでの長さを考慮して設計され得る。
【0168】
第3支持領域PA3は、第2延性領域MA2からバックカバー2110の下側に延びた領域である。第3支持領域PA3は、バックカバー2110の最下端の領域であり、ローラー2161と締結される領域である。
【0169】
第3支持領域PA3には、ローラー2161との締結のために第2締結ホールAH2が形成され得る。例えば、ローラー2161と第2締結ホールAH2を貫通するスクリューが配置され、ローラー2161とバックカバー2110の第3支持領域PA3が締結され得る。そして、第3支持領域PA3がローラー2161と締結されることで、バックカバー2110がローラー2161に巻き取られ又はほどかれ得る。図11においては、第2締結ホールAH2が2個であるものと示したが、第2締結ホールAH2の個数は、これに制限されるものではない。
【0170】
一方、第1支持領域PA1、第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3には、複数の延性領域MAに形成されたような複数の開口部2111が形成されない。具体的に、第1支持領域PA1及び第3支持領域PA3それぞれに第1締結ホールAH1及び第2締結ホールAH2が形成されるだけで、複数の延性領域MAに形成されたような複数の開口部2111は形成されない。また、第1締結ホールAH1及び第2締結ホールAH2は、複数の開口部2111と形状が互いに異なる。
【0171】
第1支持領域PA1は、ヘッドバー172に固定される領域であり、第2支持領域PA2は、表示パネル120の一端と複数のフレキシブルフィルム2130及び印刷回路基板2140が支持される領域であり、第3支持領域PA3は、ローラー2161に固定される領域であって、複数の延性領域MAより剛性を有し得る。そして、第1支持領域PA1、第2支持領域PA2及び第3支持領域PA3が剛性を有することで、第1支持領域PA1及び第3支持領域PA3は、ヘッドバー172及びローラー2161に固く固定され得る。第2支持領域PA2は、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を平らに維持させ、表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を保護することができる。従って、表示部DPが駆動部MPのローラー2161及びヘッドバー172に固定され、駆動部MPの動作によってハウジング部HPの内部又は外部に移動され得、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を保護することができる。
【0172】
一方、図11においては、バックカバー2110の複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAが列方向に沿って順次に配置されたものと示したが、バックカバー2110が行方向に巻き取られる場合、複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAは、行方向に沿って配置され得る。
【0173】
表示部DPが巻き取られる又はほどかれるとき、バックカバー2110の複数の延性領域MAに配置された複数の開口部2111は、表示部DPに加えられる応力により変形される。具体的に、表示部DPが巻き取られる又はほどかれるとき、バックカバー2110の複数の延性領域MAは、複数の開口部2111が収縮又は膨張することで変形され得る。複数の開口部2111が収縮又は膨張することで、バックカバー2110の第1延性領域MA1上に配置された表示パネル120のスリップ(Slip)現象が最小化されて表示パネル120に加えられる応力、即ち、ストレスを最小化することができる。
【0174】
表示パネル120及びバックカバー2110が巻き取られるとき、表示パネル120とバックカバー2110の曲率半径差によって、ローラー2161に巻き取られる表示パネル120の長さとバックカバー2110の長さに差が出るようになる。例えば、バックカバー2110及び表示パネル120をローラー2161に巻き取るとき、バックカバー2110及び表示パネル120がローラー2161に一回り巻き取られるために必要な長さは異なり得る。即ち、表示パネル120がローラー2161を基準にバックカバー2110より外側に配置されるので、表示パネル120がローラー2161に一回り巻き取られるために必要な長さは、バックカバー2110がローラー2161に一回り巻き取られるために必要な長さより長くなり得る。このように、表示部DPの巻き取り時、曲率半径の差によりバックカバー2110と表示パネル120で巻き取られる長さに差が出るようになり、バックカバー2110に貼り付けられた表示パネル120が滑って元の位置から移動することもあり得る。このとき、巻き取りにより発生した応力及び曲率半径の差によって表示パネル120がバックカバー2110から滑る現象をスリップ現象と定義できる。スリップが過度に大きくなると、表示パネル120がバックカバー2110から脱着するか、クラック等の不良が発生し得る。
【0175】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000においては、表示部DPを巻き取ったりほどいたりして表示部DPに応力が加えられても、バックカバー2110の複数の開口部2111が柔軟に変形されてバックカバー2110及び表示パネル120に加えられる応力を緩和させることができる。一例として、バックカバー2110及び表示パネル120が列方向に沿ってローラー2161に巻き取られるとき、バックカバー2110及び表示パネル120を上下方向に変形させる応力が加えられ得る。このとき、バックカバー2110の複数の開口部2111がバックカバー2110の上下方向に伸び得、バックカバー2110の長さも柔軟に変形され得る。従って、バックカバー2110と表示パネル120が巻き取られる過程で曲率半径差によるバックカバー2110と表示パネル120の長さ差をバックカバー2110の複数の開口部2111が補償できる。また、バックカバー2110と表示パネル120が巻き取られる過程で複数の開口部2111が変形され、バックカバー2110から表示パネル120に加えられる応力もまた緩和され得る。
【0176】
特に、図12を参照すると、カバー部2150は、カバープレート2151及びベースプレート2152を含む。また、カバー部2150は、放熱部材2153及び支持プレート2154をさらに含むことができる。
【0177】
カバープレート2151は、バックカバー2110の一面、即ち、バックカバー2110の前面上に配置され得る。カバープレート2151は、図13のように複数個に分離されて構成されてもよいが、これに制限されるものではなく、一つのバー形態に構成されてもよい。カバープレート2151が複数個に分離されて構成される場合は、複数個のカバープレート2151の間にケーブルカバー2155が位置し得る。
【0178】
カバープレート2151は、表示パネル120のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム2130を覆うように配置される。カバープレート2151は、表示パネル120の表示領域AAを覆わず、表示パネル120の一端のパッド領域NA1だけを覆うように配置され得る。仮に、カバープレート2151が表示領域AAまで覆う場合、表示領域AAに表示される映像を遮り得る。従って、カバープレート2151は、非表示領域NAにのみ重畳するように配置され得る。
【0179】
また、カバープレート2151は、剛性を有する材質からなり、表示部DPの巻き取り時に変形されることがなく、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム2130を保護することができる。
【0180】
カバープレート2151の外側面は、凸な形状になされ、ローラー2161の曲面部分2161Rとほぼ円状をなし得る。即ち、カバープレート2151の一面は、曲面になされ、表示部DPの巻き取り時、カバープレート2151は、ローラー2161の曲面部分2161Rと共にほぼ円状をなし得る。
【0181】
ベースプレート2152は、カバープレート2151と共にバックカバー2110の前面上に配置され得る。ベースプレート2152は、バックカバー2110と印刷回路基板2140との間に配置される。ベースプレート2152は、バックカバー2110の第2支持領域PA2に固定され得、バックカバー2110の第2支持領域PA2に対応するように配置され得る。ベースプレート2152は、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム2130上に配置され、上部に印刷回路基板2140が配置され得る。
【0182】
本発明のまた他の実施例のベースプレート2152は、第1部分2152a、第2部分2152b及び第3部分2152cを含むことができる。
【0183】
第1部分2152aは、表示パネル120及びカバープレート2151の外側に突出した部分である。第1部分2152aの端部は、ラウンド形状になされ、複数のフレキシブルフィルム2130は、第1部分2152aを囲むように配置され得る。一端が表示パネル120のパッド領域NA1に電気的に連結された複数のフレキシブルフィルム2130は、第1部分2152aを囲みながら印刷回路基板2140に向かってベンディングされ得る。このとき、複数のフレキシブルフィルム2130が安着される第1部分2152aは、ラウンド形状になされるので、複数のフレキシブルフィルム2130が過度に折り畳まれて損傷されることを最小化することができる。また、第1部分2152aは、表示部DPが巻き取ったりほどいたりを繰り返すことと関係なく、複数のフレキシブルフィルム2130がベンディングされた状態を維持するように支持することができる。従って、複数のフレキシブルフィルム2130が繰り返して曲げられ広げられることで損傷されることが最小化され得る。
【0184】
複数のフレキシブルフィルム2130は、ベースフィルム2131にゲートドライバIC、データドライバICのような駆動IC2132が配置され得る。駆動IC2132は、映像を表示するためのデータとそれを処理するための駆動信号を処理する部品である。駆動IC2132は、実装される方式によってチップオングラス(Chip On Glass;COG)、チップオンフィルム(Chip On Film;COF)、テープキャリアパッケージ(Tape Carrier Package;TCP)等の方式で配置され得る。ただし、説明の便宜のために、図12においては、駆動IC2132が複数のフレキシブルフィルム2130上に実装されたチップオンフィルム方式であるものと示したが、これに制限されるものではない。
【0185】
前述した本発明の一実施例と同様に、第1部分2152aに溝2153Hが配置され、溝2153Hの内側には、放熱部材2153が配置される。放熱部材2153は、複数のフレキシブルフィルム2130の駆動IC2132と対応するように配置され得る。放熱部材2153は、駆動IC2132から発生した熱を効果的に放出して複数のフレキシブルフィルム2130の信頼性を向上させることができる。一方、図12においては、第1部分2152aに溝2153Hが形成され、溝2153H内に放熱部材2153が満たされたものと示したが、これに制限されるものではない。第1部分2152aの端部の少なくとも一部が放熱部材2153からなってもよい。
【0186】
次いで、第2部分2152b及び第3部分2152cは、第1部分2152aから延びた部分であり、表示パネル120のパッド領域NA1及びバックカバー2110の第2支持領域PA2の一部及び印刷回路基板2140が配置され得る。第2部分2152b及び第3部分2152cは、一つの構成になされ得、2個の分離された構成になされてもよい。図12においては、第2部分2152b及び第3部分2152cが異なる厚さを有するものと示したが、これに制限されるものではなく、第2部分2152b及び第3部分2152cは、互いに同一の厚さを有してもよい。
【0187】
第2部分2152b及び第3部分2152cの一面には、バックカバー2110の第2支持領域PA2及び表示パネル120のパッド領域NA1の一部が配置され、第2部分2152b及び第3部分2152cの一面の反対面には、印刷回路基板2140が配置され得る。
【0188】
第2部分2152bは、バックカバー2110の第2支持領域PA2及び印刷回路基板2140の間で、主に、これらが平らな状態を維持するように支持する役割を果たすことができる。
【0189】
第3部分2152cは、主に、表示パネル120の一端のパッド領域NA1が平らな状態を維持するように支持する役割を果たすことができる。
【0190】
ベースプレート2152の第2部分2152b及び第3部分2152cは、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を平らに支持することができる。第2部分2152b及び第3部分2152cは、剛性を有する材質からなり、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140が平らな状態を維持するように支持することができる。具体的に、剛性を有する第2部分2152b及び第3部分2152cは、曲げられずに平らな状態を維持して表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を保護することができる。仮に、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140が繰り返して曲げられる場合、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140が容易に損傷され得る。従って、剛性を有する第2部分2152b及び第3部分2152cの両面にそれぞれパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を配置して、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140が曲げられないように支持することができる。
【0191】
一方、ベースプレート2152の第3部分2152cの外側には、印刷回路基板2140のコネクタ2140aが位置し得る。ベースプレート2152の第3部分2152cは、印刷回路基板2140のコネクタ2140aと共に表示パネル120の一端、即ち、パッド領域NA1が曲げられないように支持することができる。このとき、印刷回路基板2140のコネクタ2140aには、ベースプレート2152の第1部分2152aを囲みながら印刷回路基板2140に向かってベンディングされたフレキシブルフィルム2130の一端が締結され得る。
【0192】
支持プレート2154がバックカバー2110の背面に配置され得る。即ち、支持プレート2154は、バックカバー2110の第2支持領域PA2の背面に配置され、第2支持領域PA2と重畳し得る。
【0193】
支持プレート2154は、バックカバー2110及び/又は表示パネル120と締結され得る。例えば、支持プレート2154とバックカバー2110及び/又は表示パネル120を貫通するスクリューにより支持プレート2154とバックカバー2110及び/又は表示パネル120が互いに締結され得る。ただし、支持プレート2154とバックカバー2110及び/又は表示パネル120は、接着部材又はフック(hook)等のような他の方式で固定されてもよく、これに制限されない。
【0194】
そして、支持プレート2154は、ベースプレート2152及び/又はカバープレート2151と締結され得る。例えば、支持プレート2154とベースプレート2152及び/又はカバープレート2151を貫通するスクリューにより支持プレート2154とベースプレート2152及び/又はカバープレート2151が互いに締結され得る。ただし、支持プレート2154とベースプレート2152及び/又はカバープレート2151は、接着部材又はフック(hook)等のような他の方式で固定されてもよく、これに制限されない。
【0195】
図12及び図15を参照すると、表示部DPの巻き取り時、カバー部2150は、ローラー2161の平面部分2161Fに安着され得る。このとき、剛性を有するカバープレート2151は、凸な形状を維持して表示パネル120のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム2130を保護することができる。凸な形状のカバープレート2151は、ローラー2161の曲面部分2161Rと共に円状をなし得る。具体的に、カバープレート2151は、ベースプレート2152、バックカバー2110の第2支持領域PA2及び支持プレート2154と共にほぼD形状をなし得る。そして、D形状のカバープレート2151、ベースプレート2152、バックカバー2110の第2支持領域PA2及び支持プレート2154は、ローラー2161の平面部分2161Fに安着され、ローラー2161の曲面部分2161Rと共にほぼ円状をなし得る。これによって、カバープレート2151及びローラー2161は、一つのほぼ大きな円状をなすため、カバー部2150及びローラー2161上に巻き取られる表示パネル120は、より大きな曲率半径で巻き取られ得、表示パネル120に加わるストレスを減少できる。
【0196】
表示部DPの巻き取り時、ベースプレート2152により平らに支持される表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140も共にローラー2161の平面部分2161Fに巻き取られるので、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140は、平らな状態を維持できる。従って、表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140及びベースプレート2152は、表示部DPを巻き取ったりほどいたりすることと関係なく常に平らな状態を維持でき、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140が曲げられることで損傷されることが最小化され得る。また、支持プレート2154は、バックカバー2110の背面側でベースプレート2152と印刷回路基板2140を支持することができる。
【0197】
図11乃至図15を参照すると、バックカバー2110は、カバー部2150と締結され得る。バックカバー2110は、ベースプレート2152の第2部分2152bに締結され得、バックカバー2110は、支持プレート2154に締結され得る。従って、バックカバー2110は、カバー部2150と締結され得る。
【0198】
一方、図14を参照すると、印刷回路基板2140と連結される追加印刷回路基板2157がさらに配置され得る。例えば、印刷回路基板2140は、データ駆動部が実装されるソース印刷回路基板(Source PCB;S-PCB)と称され得、ケーブル2156により印刷回路基板2140と連結される追加印刷回路基板2157は、タイミングコントローラ等が実装されるコントロール印刷回路基板(Control PCB;C-PCB)と称され得る。追加印刷回路基板2157は、ローラー2161内に配置され得るが、これに制限されず、ローラー2161の外部でハウジング部HP内に配置されるか、印刷回路基板2140と直接接するように配置されてもよい。
【0199】
ケーブル2156は、一端が印刷回路基板2140のコネクタ2140aに連結される一方、カバープレート2151を囲むようにベンディングされた後、バックカバー2110に沿って延びてローラー2161内に配置され得る。これに制限されるものではなく、ケーブル2156は、バックカバー2110の一部に備えられた開口部を通してローラー2161内に配置されてもよい。
【0200】
ケーブルカバー2155がケーブル2156を覆うようにカバー部2150の前面の一部に配置され得る。ケーブルカバー2155は、複数のカバープレート2151と重畳するようにカバープレート2151の前面に位置し得、図13のように、カバープレート2151が複数個に分離されて構成される場合、カバープレート2151と一部重畳して複数個のカバープレート2151の間に位置してもよい。ただし、これに制限されるものではなく、ケーブルカバー2155は、複数個のカバープレート2151と重畳されず、複数個のカバープレート2151の間に位置してもよい。
【0201】
ローラー2161の上部には、表示部DPの円滑なローリングのために、少なくとも一つのガイドローラー2165がさらに配置され得る。
【0202】
図11乃至図15を参照すると、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を平らに支持するカバー部2150を配置して、表示パネル120及び印刷回路基板2140の損傷を最小化することができる。具体的に、例えば、表示部DPがローラー2161に巻き取られるとき、バックカバー2110は、ローラー2161の形状に沿って曲げられて巻き取られ得る。そして、表示パネル120及び印刷回路基板2140もまたローラー2161の形状に沿って曲げられて巻き取られ得る。一方、表示部DPを繰り返し巻き取ったりもどしたりする時、表示パネル120のエッジ付近でクラックが発生する可能性が高い。例えば、表示パネル120のパッド領域NA1が繰り返して曲げられる場合、パッド領域NA1の付近でクラックが発生する可能性が高い。パッド領域NA1には、硬さが高く延性が低い金属物質からなる複数のパッドと各種の配線等が配置され得、これらは、応力により相対的に容易にクラックされ得る。このようなクラックは、表示パネル120の他の部分に伝播され得、表示装置2000の不良につながり得る。また、硬い材質からなる印刷回路基板2140が曲げられる場合、印刷回路基板2140が破損され得る。そこで、剛性を有する材質からなるカバー部2150のベースプレート2152の第2部分2152bと第3部分2152cに表示パネル120のパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を配置して、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140を平らに維持させることができ、保護することができる。ここに剛性を有するバックカバー2110の第2支持領域PA2をパッド領域NA1及び印刷回路基板2140と重畳させ、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140が平らな状態を維持するように支持することができる。また、カバー部2150を巻き取るローラー2161の一部分を平面部分2161Fで形成して、パッド領域NA1、印刷回路基板2140及びベースプレート2152がローラー2161に平らに巻き取られるようにすることができる。それゆえ、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140は、ローラー2161に巻き取られても常に平らな状態を維持できる。例えば、表示部DPが完全に巻き取られた場合、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140は、ローラー2161の平面部分2161Fに安着されるので、平坦に維持され得る。また、カバープレート2151が印刷回路基板2140を覆い、ベースプレート2152がパッド領域NA1を覆うように配置されるため、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140上に表示部DPの他の部分が巻き取られてもパッド領域NA1及び印刷回路基板2140との干渉を防止できる。従って、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140を支持するカバー部2150を配置して、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140を平らに維持させ、外部の衝撃から保護することができる。併せて、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000においては、ローラー2161の外周面に平らな平面部分2161Fを形成して、パッド領域NA1及び印刷回路基板2140が曲げられないようにすることができ、表示パネル120及び印刷回路基板2140の損傷を最小化することができる。
【0203】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、印刷回路基板2140を表示パネル120の前面、具体的にベースプレート2152の前面上に配置することで、ローラー2161の平面部分2161Fに表示パネル120のパッド領域NA1が配置され得る空間を確保できることを特徴とする。まず、ローラー2161の内部にローラー2161の回転のためにトーションばね(torsion spring)等がさらに配置され得る。そして、トーションばねを配置するために一定空間が必要である。このとき、トーションばねとローラー2161の平面部分2161Fが干渉を避けるために、平面部分2161Fの長さを一定水準以上に形成しにくくなり得る。そこで、平面部分2161Fは、制限された長さ及び面積を有し得る。仮に、印刷回路基板2140、複数のフレキシブルフィルム2130及びパッド領域NA1が一直線に配置される場合、平面部分2161Fに印刷回路基板2140とパッド領域NA1が両方とも巻き取られにくいこともあり得る。従って、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000においては、前述した本発明の一実施例のように、相対的に柔軟な複数のフレキシブルフィルム2130をベンディングして印刷回路基板2140をベースプレート2152の前面上に配置できる。印刷回路基板2140がベースプレート2152の前面上に配置されることで、ローラー2161の平面部分2161Fにパッド領域NA1の全体が容易に巻き取られ得る。併せて、印刷回路基板2140もまたパッド領域NA1の上部でローラー2161の平面部分2161Fに共に巻き取られ得る。従って、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、印刷回路基板2140をベースプレート2152の前面にベンディングして印刷回路基板2140とパッド領域NA1を重畳させ、制限された面積を有する平面部分2161F上に平らな状態を維持すべきパッド領域NA1及び印刷回路基板2140を両方とも巻き取ることができ、表示パネル120及び印刷回路基板2140の損傷を最小化し、ローリング時に発生するベンディングストレスの低減により表示パネル120のクラック信頼性を確保することができる。ただし、前述したように、これに制限されるものではなく、印刷回路基板2140を表示パネル120の背面上にベンディングして配置してもよい。
【0204】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、表示パネル120の一端をカバー部2150の内側に配置して、表示パネル120がバックカバー2110と剥離されることを最小化することができる。表示部DPを繰り返し巻き取ったりもどしたりする場合、表示パネル120とバックカバー2110が繰り返して曲げられ得る。表示パネル120とバックカバー2110が繰り返して曲げられる場合、表示パネル120とバックカバー2110を接着させる第2接着層AD2の接着力が弱化し得、表示パネル120とバックカバー2110が剥離され得る。特に、表示パネル120のエッジでこのような剥離が発生して表示パネル120の全体に伝播され得る。そこで、表示パネル120の一端をカバー部2150の内側に配置して、表示パネル120の一端がバックカバー2110から剥離されることを最小化することができる。特に、カバープレート2151及び印刷回路基板2140のコネクタ2140aが表示パネル120のパッド部NA1の一端を覆うように配置され、表示パネル120の一端がバックカバー2110から浮き上がることを最小化することができる。従って、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、表示パネル120とバックカバー2110間の剥離を最小化することができる。
【0205】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、複数のフレキシブルフィルム2130が配置される第1部分2152aをラウンド形状に形成して、複数のフレキシブルフィルム2130の信頼性を向上させることができる。バックカバー2110の一面上の表示パネル120と電気的に連結された複数のフレキシブルフィルム2130は、印刷回路基板2140の前面に向かってベンディングされ、カバープレート2151を囲み、再びベンディングされて印刷回路基板2140の一端のコネクタ2140aに電気的に連結され得る。ベンディングされた複数のフレキシブルフィルム2130は、第1部分2152aを囲むように配置され得る。ラウンド形状になされた第1部分2152aの端部は、複数のフレキシブルフィルム2130が過度に折り畳まれて損傷されないように複数のフレキシブルフィルム2130を支持することができる。また、コネクタ2140aは、カバープレート2151の外側に突出し、ラウンド形状のカバープレート2151の一端で再びベンディングされた複数のフレキシブルフィルム2130それぞれが締結されるようになる。このように、複数のフレキシブルフィルム2130をベースプレート2152の第1部分2152aに固定させることでローリング時に発生するフレキシブルフィルム2130の繰り返したベンディングを除去でき、これによって、ローリング時に発生する断線、クラック等のフレキシブルフィルム2130の不良を防止することでフレキシブルフィルム2130の耐久性を向上させることができる。
【0206】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、複数のフレキシブルフィルム2130の駆動IC2132から発生した熱を効果的に放出できる。複数のフレキシブルフィルム2130は、ベースプレート2152の第1部分2152aを囲むように配置され得る。複数のフレキシブルフィルム2130の駆動IC2132から熱が発生するが、複数のフレキシブルフィルム2130は、カバー部2150及びバックカバー2110で囲まれており、複数のフレキシブルフィルム2130の駆動IC2132から発生した熱が外部に発散されにくいこともあり得る。駆動IC2132から発生した熱は、駆動IC2132の性能低下につながり得る。そこで、駆動IC2132に対応する第1部分2152aに放熱部材2153を配置して、駆動IC2132から発生した熱を効果的に放出できる。従って、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、駆動IC2132に対応する第1部分2152aに放熱部材2153を配置して、複数のフレキシブルフィルム2130の信頼性を向上させることができる。
【0207】
一方、本発明のまた他の実施例に係る表示装置2000は、前述した本発明の一実施例に比してバックカバー2110の背面に突出する機構物が存在せず、ローリング時、ローラー2161との干渉を根本的に除去できる特徴がある。
【0208】
図16a乃至図16eは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す平面図である。
【0209】
図17a乃至図17eは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の製造方法を順次に示す断面図である。
【0210】
図16a及び図17aは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置において、バックカバー2110を示す平面図及び断面図である。
【0211】
図16a及び図17aは、単一(single)の構成になされたバックカバー2110を例に挙げているが、これに制限されるものではなく、本発明の一実施例及び他の実施例のように第1バックカバーと第2バックカバーの分離された構成になされてもよい。
【0212】
図16a及び図17aを参照すると、バックカバー2110は、剛性を有する物質で形成されるが、バックカバー2110の少なくとも一部分は、表示パネル120と共に巻き取られ又はもどされるためにフレキシビリティを有し得る。
【0213】
バックカバー2110は、複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAを含むことができる。複数の支持領域PAは、複数の開口部2111が配置されていない領域であり、複数の延性領域MAは、複数の開口部2111が配置された領域である。
【0214】
バックカバー2110は、列方向に巻き取ったりもどしたりされるので、複数の支持領域PA及び複数の延性領域MAは、列方向に沿って配置され得る。
【0215】
便宜上、バックカバー2110は、上部バックカバー2110aと下部バックカバー2110bとに区分できる。このとき、図16aには、下部バックカバー2110bの中央の一部に開口部を備えた場合を例に挙げて示しているが、これに制限されるものではない。
【0216】
図16b及び図17bは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置において、バックカバー2110と表示パネル120が締結された状態を示す平面図及び断面図である。
【0217】
図17bを参照すると、視聴方向が左側である場合に、バックカバー2110が表示パネル120の右側から締結され得る。
【0218】
このとき、図16b及び図17bを参照すると、複数のフレキシブルフィルム2130が表示パネル120の背面に電気的に連結され得る。表示パネル120の背面は、視聴方向の反対面を意味する。複数のフレキシブルフィルム2130には、ゲートドライバIC、データドライバICのような駆動ICが配置され得る。ただし、これに制限されるものではなく、複数のフレキシブルフィルム2130が表示パネル120の前面に電気的に連結されてもよい。
【0219】
また、印刷回路基板2140が複数のフレキシブルフィルム2130と連結され得る。印刷回路基板2140は、駆動ICに信号を供給する部品である。印刷回路基板2140は、駆動信号、データ信号等のような多様な信号を駆動ICに供給するための各種の部品が配置され得る。
【0220】
バックカバー2110と表示パネル120との間には、第2接着層AD2が介在され得る。
【0221】
第2接着層AD2は、両面接着テープ(double sided tape)を含むことができる。
【0222】
このように複数のフレキシブルフィルム2130と印刷回路基板2140が表示パネル120に締結された状態でフレキシブルフィルム2130と印刷回路基板2140を固定及び支持するためにカバー部2150が締結され得る。
【0223】
このとき、便宜上、図16b及び図17bは、複数のフレキシブルフィルム2130がベンディングされた状態を示すが、実際に複数のフレキシブルフィルム2130と印刷回路基板2140がベースプレート2152に締結された後にベンディングされるようになる。
【0224】
図16c及び図17cは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置において、複数のフレキシブルフィルム2130と印刷回路基板2140及びベースプレート2152の締結を示す平面図及び断面図である。
【0225】
図16c及び図17cを参照すると、複数のフレキシブルフィルム2130と印刷回路基板2140が表示パネル120に締結された後には、複数のフレキシブルフィルム2130と印刷回路基板2140及びベースプレート2152が互いに締結され得る。
【0226】
ベースプレート2152は、カバープレート2151と共にバックカバー2110の前面上に配置され得る。ベースプレート2152は、バックカバー2110と印刷回路基板2140との間に配置される。ベースプレート2152は、バックカバー2110の第2支持領域PA2に固定され得、バックカバー2110の第2支持領域PA2に対応するように配置され得る。ベースプレート2152は、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム2130上に配置され、上部に印刷回路基板2140が配置され得る。
【0227】
前述したように、本発明のまた他の実施例のベースプレート2152は、第1部分2152a、第2部分2152b及び第3部分2152cを含むことができる。
【0228】
第1部分2152aは、表示パネル120及びカバープレート2151の外側に突出した部分である。第1部分2152aの端部は、ラウンド形状になされ、複数のフレキシブルフィルム2130は、第1部分2152aを囲むように配置され得る。一端が表示パネル120のパッド領域NA1に電気的に連結された複数のフレキシブルフィルム2130は、第1部分2152aを囲みながら印刷回路基板2140に向かってベンディングされ得る。このとき、複数のフレキシブルフィルム2130が安着される第1部分2152aは、ラウンド形状になされるので、複数のフレキシブルフィルム2130が過度に折り畳まれて損傷されることを最小化することができる。また、第1部分2152aは、表示部DPを繰り返し巻き取ったり戻したりすることと関係なく、複数のフレキシブルフィルム2130がベンディングされた状態を維持するように支持することができる。従って、複数のフレキシブルフィルム2130が繰り返して曲げられ広げられることで損傷されることが最小化され得る。
【0229】
図16d及び図17dは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置において、カバープレート2151の締結を示す平面図及び断面図である。
【0230】
図16d及び図17dを参照すると、複数のフレキシブルフィルム2130と印刷回路基板2140及びベースプレート2152が互いに締結された後に、カバープレート2151がバックカバー2110の一面、即ち、バックカバー2110の前面上に貼り付けられ得る。
【0231】
カバープレート2151は、表示パネル120のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム2130を覆うように配置される。カバープレート2151は、表示パネル120の表示領域AAを覆わず、表示パネル120の一端のパッド領域NA1だけを覆うように配置され得る。仮に、カバープレート2151が表示領域AAまで覆う場合、表示領域AAに表示される映像を遮り得る。従って、カバープレート2151は、非表示領域NAにのみ重畳するように配置され得る。
【0232】
また、カバープレート2151は、剛性を有する材質からなり、表示部DPの巻き取り時に変形されることがなく、表示パネル120の一端のパッド領域NA1及び複数のフレキシブルフィルム2130を保護することができる。
【0233】
カバープレート2151の外側面は、凸な形状になされ、ローラー2161の曲面部分2161Rとほぼ円状をなし得る。即ち、カバープレート2151の一面は曲面になされ、表示部DPの巻き取り時、カバープレート2151は、ローラー2161の曲面部分2161Rと共にほぼ円状をなし得る。
【0234】
図16e及び図17eは、本発明のまた他の実施例に係る表示装置において、支持プレート2154とケーブル2156及びケーブルカバー2155の締結を示す平面図及び断面図である。
【0235】
図16e及び図17eを参照すると、支持プレート2154がバックカバー2110の背面に配置され得る。即ち、支持プレート2154は、バックカバー2110の第2支持領域PA2の背面に配置され、第2支持領域PA2と重畳し得る。
【0236】
このとき、支持プレート2154は、バックカバー2110及び/又は表示パネル120と締結され得る。例えば、支持プレート2154とバックカバー2110及び/又は表示パネル120を貫通するスクリューにより、支持プレート2154とバックカバー2110及び/又は表示パネル120が互いに締結され得る。ただし、支持プレート2154とバックカバー2110及び/又は表示パネル120は、接着部材又はフック(hook)等のような他の方式で固定されてもよく、これに制限されない。
【0237】
そして、支持プレート2154は、ベースプレート2152及び/又はカバープレート2151と締結され得る。例えば、支持プレート2154とベースプレート2152及び/又はカバープレート2151を貫通するスクリューにより、支持プレート2154とベースプレート2152及び/又はカバープレート2151が互いに締結され得る。ただし、支持プレート2154とベースプレート2152及び/又はカバープレート2151は、接着部材又はフック(hook)等のような他の方式で固定されてもよく、これに制限されない。
【0238】
そして、図示してはいないが、印刷回路基板2140と連結される追加印刷回路基板2157がさらに配置され得る。追加印刷回路基板2157は、ローラー2161内に配置され得るが、これに制限されず、ローラー2161の外部でハウジング部HP内に配置されるか、印刷回路基板2140と直接接するように配置されてもよい。
【0239】
ケーブル2156は、一端が印刷回路基板2140のコネクタ2140aに連結される一方、カバープレート2151を囲むようにベンディングされた後、バックカバー2110に沿って延びてローラー2161内に配置され得る。
【0240】
ケーブルカバー2155がケーブル2156を覆うようにカバー部2150の前面の一部に配置され得る。
【0241】
図18は、本発明のまた他の実施例に係る表示装置の断面図である。
【0242】
図18に示された本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、図11乃至図15の表示装置2000と比較して、ローラー3161及びカバー部3150の一部の構成が異なるだけで、他の構成は実質的に同一である。
【0243】
図18を参照すると、表示パネル120のパッド領域NA1、複数のフレキシブルフィルム3130及び印刷回路基板3140を保護するためのカバー部3150が配置される。
【0244】
前述したように、カバー部3150は、バックカバー3110の第2支持領域に配置され、表示パネル120の一端のパッド領域及び印刷回路基板3140を平らに維持させることができ、複数のフレキシブルフィルム3130を保護することができる。
【0245】
一方、本発明のまた他の実施例の場合、単一(single)の構成になされたバックカバー3110を例に挙げているが、これに制限されるものではなく、本発明の一実施例及び他の実施例のように第1バックカバーと第2バックカバーの分離された構成になされてもよい。
【0246】
本発明のまた他の実施例に係るバックカバー3110は、表示パネル120の背面に配置され、表示パネル120を支持する。バックカバー3110の大きさは、表示パネル120の大きさより大きくてよい。バックカバー3110は、外部から表示部の他の構成を保護することができる。
【0247】
バックカバー3110は、剛性を有する物質で形成されるが、バックカバー3110の少なくとも一部分は、表示パネル120と共に巻き取ったりもどしたりされるためにフレキシビリティを有し得る。
【0248】
バックカバー3110は、複数の支持領域及び複数の延性領域を含むことができる。複数の支持領域は、複数の開口部が配置されていない領域であり、複数の延性領域は、複数の開口部が配置された領域である。バックカバー3110は、列方向に巻き取ったりもどしたりされるので、複数の支持領域及び複数の延性領域は、列方向に沿って配置され得る。ただし、これに限定されるものではなく、バックカバー3110が行方向に巻き取られる場合、複数の支持領域及び複数の延性領域は、行方向に沿って配置され得る。
【0249】
本発明のまた他の実施例に係るカバー部3150は、カバープレート3151及び支持プレート3154を含んで構成されることを特徴とする。
【0250】
カバープレート3151は、バックカバー3110の一面、即ち、バックカバー3110の前面上に配置され得る。カバープレート3151は、複数個に分離されて構成されてもよいが、これに制限されるものではなく、一つのバー形態に構成されてもよい。
【0251】
カバープレート3151は、表示パネル120のパッド領域を覆うように配置され、印刷回路基板3140を収納できる。カバープレート3151は、表示パネル120の表示領域を覆わず、表示パネル120の一端のパッド領域だけを覆うように配置され得る。
【0252】
カバープレート3151は、剛性を有する材質からなり、表示部の巻き取り時に変形されることがなく、表示パネル120の一端のパッド領域及び複数のフレキシブルフィルム3130を保護することができる。
【0253】
カバープレート3151の外側面は、凸な形状になされ、ローラー3161の曲面部分とほぼ円状をなし得る。
【0254】
前述したように、印刷回路基板3140は、カバープレート3151内の空間に挿入されて固定され得る。そして、複数のフレキシブルフィルム3130は、表示パネル120の前面にベンディングされた後にカバープレート3151内に挿入された印刷回路基板3140の一端に接続され得る。
【0255】
また、支持プレート3154がバックカバー3110の背面に配置され得る。即ち、支持プレート3154は、バックカバー3110の第2支持領域の背面に配置され、第2支持領域と重畳し得る。
【0256】
支持プレート3154は、バックカバー3110及び/又は表示パネル120と締結され得る。例えば、支持プレート3154とバックカバー3110及び/又は表示パネル120を貫通するスクリューにより、支持プレート3154とバックカバー3110及び/又は表示パネル120が互いに締結され得る。ただし、支持プレート3154とバックカバー3110及び/又は表示パネル120は、接着部材又はフック(hook)等のような他の方式で固定されてもよく、これに制限されない。
【0257】
また、支持プレート3154は、カバープレート3151と締結され得る。例えば、支持プレート3154とカバープレート3151を貫通するスクリューにより、支持プレート3154とカバープレート3151が互いに締結され得る。ただし、支持プレート3154とカバープレート3151は、接着部材又はフック(hook)等のような他の方式で固定されてもよく、これに制限されない。
【0258】
表示部の巻き取り時、カバー部3150は、ローラー3161の平面部分に安着され得る。このとき、剛性を有するカバープレート3151は、凸な形状を維持して表示パネル120のパッド領域及び複数のフレキシブルフィルム3130を保護することができる。凸な形状のカバープレート3151は、ローラー3161の曲面部分と共に円状をなし得る。具体的に、カバープレート3151は、バックカバー3110の第2支持領域及び支持プレート3154と共にほぼD形状をなし得る。そして、D形状のカバープレート3151、バックカバー3110の第2支持領域及び支持プレート3154は、ローラー3161の平面部分に安着され、ローラー3161の曲面部分と共にほぼ円状をなし得る。これによって、カバープレート3151及びローラー3161は、一つのほぼ大きな円状をなすため、カバー部3150及びローラー3161上に巻き取られる表示パネル120は、より大きな曲率半径で巻き取られ得、表示パネル120に加えられるストレスを減少させることができる。
【0259】
表示部の巻き取り時、カバープレート3151により平らに支持される表示パネル120のパッド領域及び印刷回路基板3140もローラー3161の平面部分に巻き取られるので、パッド領域及び印刷回路基板3140は、平らな状態を維持できる。従って、表示パネル120のパッド領域及び印刷回路基板3140は、表示部の巻き取り又はもどしと関係なく常に平らな状態を維持でき、パッド領域及び印刷回路基板3140が曲げられることで損傷されることが最小化され得る。また、支持プレート3154は、バックカバー3110の背面側で印刷回路基板3140を支持することができる。
【0260】
バックカバー3110は、カバー部3150と締結され得る。バックカバー3110は、支持プレート3154に締結され得る。従って、バックカバー3110は、カバー部3150と締結され得る。
【0261】
前述したように、本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、表示パネル120のパッド領域及び印刷回路基板3140を平らに支持するカバー部3150を配置することで、表示パネル120及び印刷回路基板3140の損傷を最小化することができる。また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、ローラー3161の外周面に平らな平面部分を形成して、パッド領域及び印刷回路基板3140が曲げられないようにすることができ、表示パネル120及び印刷回路基板3140の損傷を最小化することができる。
【0262】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、印刷回路基板3140を表示パネル120の前面に配置することで、ローラー3161の平面部分に表示パネル120のパッド領域が配置され得る空間を確保できることを特徴とする。これによって、ローラー3161の平面部分にパッド領域の全体が容易に巻き取られ得る。併せて、印刷回路基板3140もまたパッド領域の上部でローラー3161の平面部分に共に巻き取られ得る。ただし、前述したように、これに制限されるものではなく、印刷回路基板3140を表示パネル120の背面上にベンディングして配置してもよい。
【0263】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、表示パネル120の一端をカバー部3150の内側に配置して、表示パネル120がバックカバー3110と剥離されることを最小化することができる。
【0264】
本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、前述した本発明の一実施例に比してバックカバー3110の背面に突出する機構物が存在せず、ローリング時、ローラー3161との干渉を根本的に除去できる特徴がある。
【0265】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、表示部のベンディングが始まるローラー3161の一部を既存の14Rから25Rに曲率半径を増加させることでクラックやローリング不良を防止することを特徴とする。
【0266】
即ち、平面部分が一つ存在する既存の1段Dカットローラーでは、14R位置で表示パネルのクラックが発生するか、フレキシブルフィルムの流動によるローリング不良が発生し得る。また、平面部分が2つ存在する既存の2段Dカットローラーでは、25R位置で表示パネルのクラックが発生しないが、表示パネルの一端であるルーティング部でクラックが発生するか、フレキシブルフィルムの流動によるローリング不良が発生し得る。
【0267】
そこで、図18の本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、1段Dカットローラー3161を修正して既存の14Rから25Rの曲率半径を確保することを特徴とする。
【0268】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、印刷回路基板3140を表示パネル120の前面に配置することで、ローラー3161の平面部分に表示パネル120のパッド領域が配置され得る空間を確保できることを特徴とする。
【0269】
また、本発明のまた他の実施例に係る表示装置3000は、複数のフレキシブルフィルム3130を表示パネル120の前面にベンディングしてカバー部3150に固定させることでローリング時に発生するフレキシブルフィルム3130の繰り返したベンディングを除去でき、これによって、ローリング時に発生する断線、クラック等のフレキシブルフィルム3130の不良を防止することでフレキシブルフィルム3130の耐久性を向上させることができる。
【0270】
本発明の実施例に係る表示装置は、下記のように説明され得る。
【0271】
本発明の一実施例に係る表示装置は、表示パネル、表示パネルの背面に配置された第1バックカバー、表示パネルの一端に電気的に連結され、第1バックカバーの背面、又は表示パネルの前面に向かってベンディングされた少なくとも一つのフレキシブルフィルム、及び少なくとも一つのフレキシブルフィルムと電気的に連結され、第1バックカバーの背面や少なくとも一つのフレキシブルフィルム上に配置された印刷回路基板を含み、印刷回路基板は、表示パネルの一端に重畳する。
【0272】
本発明の他の特徴によれば、内側に表示パネルの一端及び第1バックカバーの一端が挿入されたカバー部をさらに含み、カバー部は、第1バックカバーと印刷回路基板との間に配置されるベースプレート、及び、表示パネルの一端及び第1バックカバーの一端を覆い、一面が曲面になされたカバープレートを含むことができる。
【0273】
本発明のまた他の特徴によれば、ベースプレートは、表示パネルの一端の外側に突出した第1部分、第1部分から延びて、表示パネルの一端、第1バックカバーの一端及び印刷回路基板が安着される第2部分、及び第2部分から延びて印刷回路基板の外側に配置され、一面が曲面になされた第3部分を含むことができる。
【0274】
本発明のまた他の特徴によれば、第1部分の端部は、ラウンド形状であり、少なくとも一つのフレキシブルフィルムは、第1部分を囲むように配置され得る。
【0275】
本発明のまた他の特徴によれば、少なくとも一つのフレキシブルフィルムは、延性を有するベースフィルム、及びベースフィルムに配置された駆動ICを含み、カバー部は、駆動ICと対応するように第1部分に配置された放熱部材をさらに含むことができる。
【0276】
本発明のまた他の特徴によれば、ベースプレートは、第1部分から第1部分の外側に向かって延びた複数の第4部分をさらに含み、複数の第4部分それぞれの間に少なくとも一つのフレキシブルフィルムそれぞれが配置され得る。
【0277】
本発明のまた他の特徴によれば、カバープレートは、複数の第4部分と締結され得る。
【0278】
本発明のまた他の特徴によれば、第1バックカバーの背面上でベースプレート及び印刷回路基板を支持する第2バックカバーをさらに含み、第2バックカバーは、表示パネルの一端、第1バックカバーの一端、ベースプレート、印刷回路基板及び少なくとも一つのフレキシブルフィルムと重畳し得る。
【0279】
本発明のまた他の特徴によれば、第3部分及び複数の第4部分は、第2バックカバーと接し、第1部分及び第2部分は、第2バックカバーと離隔され得る。
【0280】
本発明のまた他の特徴によれば、表示パネルは、カバー部の外側に配置された表示領域、及び表示領域を囲む非表示領域を含み、非表示領域は、カバー部の内側に配置され、少なくとも一つのフレキシブルフィルムと電気的に連結されるパッド領域を含むことができる。
【0281】
本発明のまた他の特徴によれば、非表示領域は、表示領域の左側及び右側のゲート駆動領域をさらに含み、カバー部は、表示領域に隣接したカバープレートの一端でゲート駆動領域の一部を覆うように延びた突出部をさらに含むことができる。
【0282】
本発明のまた他の特徴によれば、前記カバー部は、前記印刷回路基板の前面に配置されて前記表示パネルの一端及び前記バックカバーの一部を覆い、一面が曲面になされたカバープレート、前記印刷回路基板と前記第1バックカバーとの間に配置されるベースプレート及び前記第1バックカバーの背面に配置される支持プレートを含むことができる。
【0283】
本発明のまた他の特徴によれば、前記ベースプレートは、前記表示パネル及び前記第1カバープレートの外側に突出した第1部分、及び前記第1部分から延びて、前記表示パネルの一端と前記第1バックカバーの一部及び前記印刷回路基板が配置される第2部分を含むことができる。
【0284】
本発明のまた他の特徴によれば、表示装置は、前記第1部分の内側に備えられた放熱部材をさらに含むことができる。
【0285】
本発明のまた他の特徴によれば、前記第1部分の端部は、ラウンド形状になされ、前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムは、前記第1部分を囲むように配置され得る。
【0286】
本発明のまた他の特徴によれば、表示装置は、前記表示パネル及び前記第1バックカバーを巻き取ったりもどしたりするローラーをさらに含むことができる。
【0287】
本発明のまた他の特徴によれば、表示装置は、前記ローラー内に配置され、ケーブルを通して前記印刷回路基板と連結される、追加印刷回路基板をさらに含むことができる。
【0288】
本発明のまた他の特徴によれば、前記ケーブルは、一端が前記印刷回路基板のコネクタに連結される一方、前記カバープレートを囲むようにベンディングされた後、前記第1バックカバーに沿って延びて前記ローラー内に配置され得る。
【0289】
本発明のまた他の特徴によれば、表示装置は、前記ケーブルを覆うように前記カバー部の前面の一部に配置されるケーブルカバーをさらに含むことができる。
【0290】
本発明のまた他の特徴によれば、前記カバー部は、前記表示パネルの前面で前記表示パネルの一端を覆うように配置され、前記印刷回路基板を収納するカバープレート及び前記第1バックカバーの背面に配置される支持プレートを含むことができる。
【0291】
本発明のまた他の特徴によれば、前記少なくとも一つのフレキシブルフィルムは、前記表示パネルの前面にベンディングされた後に前記カバープレート内に挿入された前記印刷回路基板の一端に接続され得る。
【0292】
本発明のまた他の特徴によれば、表示装置は、前記表示パネル及び前記第1バックカバーを巻き取ったりもどしたりするローラーをさらに含み、前記表示パネルのベンディングが始まる前記ローラーの一部は、残りの部分と異なる曲率半径を有し得る。
【0293】
以上、添付の図面を参照して、本発明の実施例をさらに詳細に説明したが、本発明は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本発明の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8a
図8b
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16a
図16b
図16c
図16d
図16e
図17a
図17b
図17c
図17d
図17e
図18