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<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-30
(45)【発行日】2022-04-07
(54)【発明の名称】電子タバコ
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20220331BHJP
【FI】
A24F40/40
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020538817
(86)(22)【出願日】2018-06-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-01
(86)【国際出願番号】 CN2018089815
(87)【国際公開番号】W WO2019140852
(87)【国際公開日】2019-07-25
【審査請求日】2020-07-13
(31)【優先権主張番号】201820071279.6
(32)【優先日】2018-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520095670
【氏名又は名称】上海新型煙草制品研究院有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】512067757
【氏名又は名称】上海煙草集団有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 嘉俊
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 超
(72)【発明者】
【氏名】蔡 吉俊
(72)【発明者】
【氏名】▲トン▼ 振▲鳴▼
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2011/0036346(US,A1)
【文献】中国実用新案第204362967(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
A61M 15/00-15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子タバコにおいて、
タバコカートリッジと、
前記タバコカートリッジに接続され、前記タバコカートリッジに給電するためのタバコロッドと、
周方向に沿って一部又は完全に前記タバコロッドを取り囲んで設置される少なくとも1つの装飾部と、を備え
前記装飾部は、第一部分及び少なくとも1つの第二部分を備え、
前記第一部分が前記タバコロッドに外嵌され、
少なくとも1つの前記第二部分が前記第一部分に接続され、周方向に沿って一部又は完全に前記タバコロッドを取り囲んで設置され、
前記第二部分の延伸方向と前記タバコロッドの延伸方向とが0度を除く所定の角度を呈するように設置されることを特徴とする電子タバコ。
【請求項2】
前記第一部分と前記第二部分は一体成型されることを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項3】
前記第一部分は前記タバコロッドと係合し、前記第二部分は前記第一部分と係合することを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項4】
少なくともその中の1つの前記第二部分に発光源が設けられており、前記第二部分が前記第一部分に電気的に接続され、前記第一部分が前記タバコロッドに電気的に接続されることを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項5】
前記タバコロッド内に電源が設けられ、前記タバコロッドにスイッチボタンが設けられ、前記スイッチボタンは前記タバコロッド内の電源と前記第一部分との電気的な接続をトリガーするためのものであることを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項6】
前記タバコロッド内に電源とガス通路センサが設けられ、前記ガス通路センサは、前記タバコカートリッジ内のエアロゾル通路が導通状態にあると検出した時、前記タバコカートリッジに給電するように前記電源を制御して、且つ前記電源と前記第一部分との電気的な接続が実現されることを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項7】
前記タバコロッド内にタバコロッドPCB基板がさらに設けられ、前記電源が前記タバコロッドPCB基板に設けられ、前記タバコロッドの前記第一部分に向かった部分に前記タバコロッドPCB基板上の正極接点、負極接点を露出させるための貫通孔が設けられ、前記第一部分上の正極ピン、負極ピンがそれぞれ各貫通孔内に挿設されて前記タバコロッドPCB基板の接点との電気的な接続を実現することを特徴とする請求項又はに記載の電子タバコ。
【請求項8】
前記正極ピンと前記負極ピンは、前記第一部分のキャビティ壁に設けられ、径方向に沿って前記キャビティ壁に向かって移動、又は前記キャビティ壁から離間して移動可能であり、前記径方向は、前記タバコロッドの延伸方向に垂直方向であることを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項9】
前記正極ピンと前記負極ピンは、径方向に沿って対向して設置され、前記径方向は前記タバコロッドの延伸方向に垂直な方向であることを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項10】
前記第二部分は、少なくとも2つであって、周方向に沿って等間隔に分布されることを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項11】
前記第二部分と前記第一部分とが回転可能に接続され、前記第二部分が外力作用を受けた時、前記角度の大きさを変えるように、前記第一部分に対して回転可能であり、外力作用を受けていない時、前記第一部分に対して静止であることを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項12】
前記角度は、0度~180度であることを特徴とする請求項11に記載の電子タバコ。
【請求項13】
前記第二部分は、回転軸を介して前記第一部分と回転可能に接続され、前記回転軸の軸方向が前記タバコロッドの延伸方向に直交することを特徴とする請求項11に記載の電子タバコ。
【請求項14】
前記回転軸は、ダンパー回転軸であることを特徴とする請求項13に記載の電子タバコ。
【請求項15】
前記第二部分は、直棒状又は湾曲状を呈することを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項16】
前記タバコカートリッジから前記タバコロッドまでの方向に沿って、前記タバコロッドが前記第二部分より長い、又は、前記第二部分が前記タバコロッドより長いことを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項17】
少なくともその中の1つの前記第二部分の前記タバコロッドに向かった部分は、凹部であり、前記凹部が前記第二部分の延伸方向に沿って延伸することを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項18】
前記第一部分の外表面に少なくとも1つの凸部が設けられ、前記凸部が貫通孔を有する、又は、前記凸部がフック状を呈することを特徴とする請求項に記載の電子タバコ。
【請求項19】
前記凸部が弧状を呈することを特徴とする請求項18に記載の電子タバコ。
【請求項20】
前記装飾部と前記タバコロッドが取外し可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、具体的には電子タバコに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のタバコは人体に有害であり、電子タバコは代替品として機運に応じて生まれる。例えば、特許文献1(公開番号がCN204888731Uである中国特許文献)には、電子タバコ、タバコロッド及びタバコカートリッジが開示されており、該電子タバコは、タバコロッドとタバコカートリッジを備え、タバコロッドは、バッテリーとバッテリーに接続されるコントローラを備え、タバコカートリッジは、霧化器と霧化器に接続される識別情報提供部品を備え、霧化器が識別情報提供部品を介してコントローラに接続され、識別情報提供部品は、コントローラに識別情報を送信するためのものであり、コントローラは、受信した識別情報に基づいてタバコロッドとタバコカートリッジとがマッチングしているか否かを判断するためのものであり、もしマッチングすると、霧化器の正常作動を許す。もしマッチングしないと、コントローラは警報を実行し、又は霧化器の正常作動を禁止する。
【0003】
特許文献2(公開番号がCN105011378Aである中国特許文献)には電子タバコ及びその知能管理システムと方法が開示されており、電子タバコは、タバコロッドと、前記タバコロッドにマッチングして接続されるタバコカートリッジと、を備え、前記タバコカートリッジ内に電子タバコ用リキッドが装入され、前記タバコロッド内に前記電子タバコ用リキッドを霧化させるための霧化器が配置され、前記タバコカートリッジ内にタバコ用リキッドの識別コードを標識するための電子ラベルが配置され、前記タバコロッド内にユーザ身分検証モジュール、NFCチップ及び制御ユニットが配置され、前記ユーザ身分検証モジュールにユーザ身分検証コードが設けられ、前記NFCチップが前記電子ラベルを読み取り、前記制御ユニットは、NFCチップによって読み取ったタバコ用リキッド識別コードと前記ユーザ身分検証コードとがマッチングしているか否かによって前記霧化器をオン又はオフにする。
【0004】
特許文献3(公開番号がCN203618780Uである中国特許文献)にはマウスピースが防塵機能を有する電子タバコが開示されている。該実用新案には、マウスピースが防塵機能を有する電子タバコであってマウスピースと、タバコ先端部と、タバコロッドと、バッテリーと、霧化器と、スイッチと、タバコカートリッジとを備え、前記タバコロッドの一端がマウスピースに接続され、前記タバコロッドの他端がタバコ先端部に接続され、前記バッテリーがタバコロッド内のタバコ先端部に接近する一端に位置し、前記タバコカートリッジがタバコロッド内のマウスピースに接近する一端に位置し、前記霧化器がタバコロッド内に位置すると共に、バッテリーとタバコカートリッジとの間に位置し、前記タバコロッドのマウスピースに接近する一端にスライドスリーブが設置され、前記スライドスリーブの一端がスイッチに接触する電子タバコが開示された。
【0005】
従来技術では、電子タバコは、一般的にタバコカートリッジとタバコロッドを備え、電子タバコは吸引機能のみを有し、外形が単一であり、付加価値がなく、ユーザ体験がよくない。また、ユーザが電子タバコを使用して吸う時、ちょっと不注意だと、電子タバコが滑り落ちることになり、電子タバコが地面に落ちた後、タバコロッドが力を受けて振動され、内部素子の正常な作動に影響を及ぼすことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】CN204888731U
【文献】CN105011378A
【文献】CN203618780U
【発明の概要】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の目的は、タバコカートリッジと、前記タバコカートリッジに接続され、前記タバコカートリッジに給電するためのタバコロッドと、周方向に沿って前記タバコロッドを一部又は完全に取り囲んで設置される少なくとも1つの装飾部と、を備える電子タバコを提供することにある。
【0008】
さらに、前記装飾部は、第一部分及び第二部分を備え、前記第一部分が前記タバコロッドに外嵌され、前記第二部分が前記第一部分に接続され、前記第二部分が少なくとも1つであって、周方向に沿って一部又は完全に前記タバコロッドを取り囲んで設置される。
【0009】
さらに、前記第一部分と前記第二部分とは一体成型される。
【0010】
さらに、前記第一部分は前記タバコロッドと係合し、前記第二部分は前記第一部分と係合する。
【0011】
さらに、少なくともその中の1つの前記第二部分に発光源が設けられ、前記第二部分が前記第一部分に電気的に接続され、前記第一部分が前記タバコロッドに電気的に接続される。
【0012】
さらに、前記タバコロッド内に電源が設けられ、前記タバコロッドにスイッチボタンが設けられ、前記スイッチボタンは前記タバコロッド内の電源と前記第一部分との電気的な接続をトリガーするためのものである。
【0013】
さらに、前記タバコロッド内に電源とガス通路センサが設けられ、前記ガス通路センサは、前記タバコカートリッジ内のエアロゾル通路が導通状態にあると検出した時、前記タバコカートリッジに給電するように前記電源を制御して、且つ前記電源と前記第一部分との電気的な接続が実現される。
【0014】
さらに、前記タバコロッド内にタバコロッドPCB基板がさらに設けられ、前記電源が前記タバコロッドPCB基板に設けられ、前記タバコロッドの前記第一部分に向かった部分に前記タバコロッドPCB基板上の正極接点、負極接点を露出させるための貫通孔が設けられており、前記第一部分上の正極ピン、負極ピンがそれぞれ各貫通孔内に挿設されて前記タバコロッドPCB基板の接点との電気的な接続を実現する。
【0015】
さらに、前記正極ピンと前記負極ピンは、前記第一部分のキャビティ壁に設けられ、径方向に沿って前記キャビティ壁に向かって移動又は前記キャビティ壁から離間して移動可能であり、前記径方向は、前記タバコロッドの延伸方向に垂直する方向である。
【0016】
さらに、前記正極ピンと前記負極ピンは、前記径方向に沿って対向して設置される。
【0017】
さらに、前記第二部分は、少なくとも2つであって、周方向に沿って等間隔に分布される。
【0018】
さらに、前記第二部分の延伸方向と前記タバコロッドの延伸方向とが角度を呈するように設置される。
【0019】
さらに、前記第二部分と前記第一部分とが回転可能に接続され、前記第二部分が外力作用を受けた時、前記角度の大きさを変えるように、前記第一部分に対して回転可能であり、外力作用を受けていない時、前記第一部分に対して静止である。
【0020】
さらに、前記角度は、0度~180度である。
【0021】
さらに、前記第二部分は、回転軸を介して前記第一部分と回転可能に接続され、前記回転軸の軸方向が前記タバコロッドの延伸方向に直交する。
【0022】
さらに、前記回転軸は、ダンパー回転軸である。
【0023】
さらに、前記第二部分は、直棒状又は湾曲状を呈する。
【0024】
さらに、前記タバコカートリッジから前記タバコロッドまでの方向に沿って、前記タバコロッドが前記第二部分より長い、又は、前記第二部分が前記タバコロッドより長い。
【0025】
さらに、少なくともその中の1つの前記第二部分の前記タバコロッドに向かった部分は凹部であり、前記凹部は前記第二部分の延伸方向に沿って延伸する。
【0026】
さらに、前記第一部分の外表面に少なくとも1つの凸部が設けられており、前記凸部は穿孔を有する、又は、前記凸部はフック状を呈する。
【0027】
さらに、前記凸部が弧状を呈する。
【0028】
さらに、前記装飾部と前記タバコロッドが取外し可能に接続される。
【0029】
上記のように、本発明が提供した電子タバコは、互いに接続したタバコカートリッジとタバコロッドを有し、タバコロッドは、ユーザが吸引可能になるように、タバコカートリッジに給電するのに用いられる。本発明に係る電子タバコは、装飾部をさらに備え、装飾部は少なくとも1つであって、周方向に沿って一部又は完全にタバコロッドを取り囲んで設置される。装飾部を設置した後、電子タバコの外形がもう単一でなくなり、アクセサリーを装飾する効果をさらに奏することができ、ユーザの体験が良い。同時に、装飾部が電子タバコのタバコロッドを取り囲んで設置されるため、電子タバコが地面に滑り落ちた時、装飾部がまず最初に地面に接触することになり、緩衝・ショック吸収の役割を果たすことによって、タバコロッドを保護し、タバコロッドの内部素子が正常に作動可能である。
【0030】
本発明の上記内容をより明らかに分かり易くさせるために、以下、好ましい実施例を挙げて図面を参照しながら、詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は本発明の実施例の電子タバコの側面図1である。
図2図2は本発明の実施例の電子タバコの側面図2である。
図3図3は本発明の実施例の電子タバコの上面図1である。
図4図4は本発明の実施例の電子タバコの上面図2である。
図5図5は本発明の実施例の電子タバコの側面図3である。
図6図6は本発明の実施例の装飾部とタバコロッドとの接続を示す図1であり、図中、黒色の矢印は第一部分と第二部分との分離方向を表す。
図7図7は本発明実施例の装飾部とタバコロッドとの接続を示す図2であり、図中、黒色の矢印は第一部分と第二部分との分離方向を表す。
図8図8は本発明実施例のタバコロッドの側面図であり、図中、タバコロッドの一部の構造を示している。
図9図9は本発明の実施例の装飾部の第一部分の上面図である。
図10図10は本発明の実施例の電子タバコの側面図4である。
図11図11は本発明の実施例の電子タバコの側面図5である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、特定の実施例にて本発明の実施形態を説明することによって、当業者は本明細書に開示された内容に基づいて本発明のほかの利点及び効果を容易に了解できる。本発明について好適な実施例を参照しながら説明するが、この発明の特徴が該実施形態にに限定されないと理解すべきである。逆に、実施形態を参照して本発明を紹介する目的は、本発明の特許請求の範囲に基づいて延出可能なほかの選択又は改良をカバーするためである。本発明への深い理解を提供するために、以下の記載において多くの具体的な詳細が含まれる。本発明はこれらの詳細を使用せずに実施してもよい。また、本発明の焦点を混乱させたり曖昧にしたりすることを避けるために、ある具体的な詳細は省略される。
【0033】
図1に示すように、本発明は電子タバコを提供し、該電子タバコは、タバコカートリッジ20を備え、タバコカートリッジ20内にタバコ用リキッドが貯蔵されており、タバコカートリッジ20は、使い捨てのタバコカートリッジでもよく、繰り返しタバコ用リキッドを補充できる、使い捨てでないタバコカートリッジでもよい。タバコカートリッジ20は、タバコロッド10に接続され、タバコロッド10内には、タバコカートリッジ20内の霧化部(図示せず)へ給電するための電源(図示せず)が設けられており、霧化部は通電した後にタバコ用リキッドを霧化させることで、ユーザの吸引に供するエアロゾルが生じる。本発明に係る電子タバコは、装飾部30をさらに備え、装飾部30が少なくとも1つであって、周方向に沿って一部又は完全にタバコロッド10を取り囲んで設置される。装飾部30を設置した後、電子タバコの外形がもう単一でなくなり、アクセサリーを装飾する効果をさらに奏することができ、ユーザの体験が良い。同時に、装飾部30が電子タバコのタバコロッド10を取り囲んで設置されるため、電子タバコが地面に滑り落ちる時、装飾部30がまず最初に地面に接触することになり、緩衝・ショック吸収の役割を果たすことによって、タバコロッド10を保護し、タバコロッド10の内部素子が正常に作動可能である。
【0034】
説明する必要があるのは、本発明に係る装飾部30とタバコロッド10とが取外し可能に接続される。他の実施例では、装飾部がタバコロッドに固定接続される。
【0035】
さらに図1を参照し、本発明に係る装飾部30は、第一部分31と第二部分32を備え、第一部分31がタバコロッド10に外嵌され、第二部分32が第一部分31に接続され、第二部分32が少なくとも1つであって、周方向に沿って一部又は完全にタバコロッド10を取り囲んで設置される。第一部分31の所在する位置を制限せず、本実施例では、第一部分31は、タバコカートリッジ20とタバコロッド10とを接続する部分に外嵌され、他の実施例では、第一部分は、タバコロッドに外嵌されるその他の部分であってもよい。図1に示すように、装飾部30の第一部分31と第二部分32は別体式である。図2に示すように、装飾部30の第一部分31と第二部分32とは一体成型される。
【0036】
装飾部30の第二部分32の数を制限せず、本実施例では、第二部分32は少なくとも2つであって、タバコロッド10の周方向に沿って等間隔に分布される。図3は3つの第二部分32を示し、図4は4つの第二部分32を示している。他の実施例では、他の数の第二部分を設置してもよい。例えば、第二部分32の数が1つであって、第二部分が筒状を呈し、周方向に沿ってタバコロッドを完全に取り囲んで設置される。
【0037】
本発明に係る装飾部30の具体的な材質を制限せず、例えば、第一部分31と第二部分32は、PMMA(ポリメチルメタクリレート)、PPプラスチック、PAナイロン、ABSなどの軽質材料であってもよく、電子タバコの重さを軽減し、装飾部30の緩衝・ショック吸収機能をさらに向上させる。又は、第一部分31と第二部分32は金属材質であり、アルミニウム、亜鉛合金、銅、ステンレス等が機械加工又は金属の鋳込みで成形されたものでよい。
【0038】
続いて図1を参照すると、装飾部30の第二部分32の延伸方向(図1にY方向で示される)とタバコロッド10の延伸方向(図1にX方向で示される)が角度を呈して設置される。複数の第二部分32が周方向に沿ってタバコロッド10を取り囲んで設置された後、電子タバコのタバコロッド10の端部全体が花弁状を呈し、電子タバコが美しく見える。同時に、電子タバコは地面に滑り落ちる時、装飾部30の第二部分32の第一部分31に接続されていない一端が、一番最初に地面に接触することになり、最終的に、装飾部30は支持することになり、タバコロッド10が地面に接触することなく、タバコロッド10をよりよく保護することができる。
【0039】
図5を参照すると、本実施例では、装飾部30の第二部分32と第一部分31とが回転可能に接続され、第二部分32は、外力作用を受けた時、第一部分31に対して回転することで角度の大きさを変えることができ、外力作用を受けていない時、第一部分31に対して静止である。即ち、装飾部30の第二部分32を回転させることで、第二部分32とタバコロッド10との間の挟角を変えることができ、挟角の角度は0度~180度の範囲で変更することが可能あり、0度と180度を含める。異なるユーザは自分のニーズに応じて第二部分32を回転させて第二部分32とタバコロッド10との間の挟角を変えることができ、ユーザの体験が良い。同時に、ユーザは、装飾部30の第一部分31又は第二部分32を把持することで、電子タバコの熱量が過大な部位への把持を避けることもできる。即ち、装飾部30は断熱の役割を果たし、ユーザがタバコを吸っている過程において、ユーザの体験が良い。
【0040】
具体的には、図5を参照すると、本実施例では、第二部分32は、回転軸33を介して第一部分31と回転可能に接続され、回転軸33の軸方向とタバコロッド10の延伸方向は直交し、「直交」とは、回転軸33の軸方向とタバコロッド10の延伸方向とが、三次元空間内に垂直であるが、交差しない。このように、第二部分32は、第一方向(図5にT方向で示される)に沿って回転軸33の回りを回転することで、第二部分32とタバコロッド10との間の挟角を増やすことができる。又は、第一方向とは反対の第二方向(図5におけるT方向とは反対の方向)に沿って回転軸33の回りを回転することで、第二部分32とタバコロッド10との間の挟角を減らすことができる。
【0041】
ここで、本実施例では、回転軸33はダンパー回転軸である。他の実施例では、他のタイプの回転軸でもよい。以下の条件を満足さえすればよい:第二部分32は、外力作用を受けた時、第一部分31に対して回転することで角度の大きさを変え、外力作用を受けていない時、第一部分31に対して静止である。
【0042】
説明する必要があるのは、第一部分31とタバコロッド10との具体的な接続方式が限定されず、第二部分32と第一部分31との具体的な接続方式が限定されず、接続を実現し、且つ互いに離脱さえしなければよい。図6を参照すると、本実施例では、第一部分31とタバコロッド10とが係合し、第二部分32と第一部分31とが係合する。係合の具体的な実現形式が限定されず、例えば、図6を参照すると、第二部分32が挿入部34を有し、第一部分31が係止溝35を有し、挿入部34が係止溝35内に挿入された後、第一部分31と第二部分32との係合を実現可能である。他の実施例では、第一部分が挿入部を有し、第二部分が係止溝を有してもよい。
【0043】
また、本実施例では、各第二部分32は別体式であり、各第二部分32は接着の方式でタバコロッド10に接続されてから、第一部分31との係合を実現し、第一部分31により第二部分32をタバコロッド10にロックする。他の実施例では、第二部分32は、他の方式でタバコロッド10との接続を実現できる。例えば、図7を参照すると、第二部分32とタバコロッド10は、係合によって接続を実現する。第二部分32のタバコロッド10に向かった部分に係止ブロック36が設けられ、タバコロッド10に係止溝11が設けられ、第二部分32の係止ブロック36とタバコロッド10上の係止溝11とが係合する。各第二部分32が一体成型される時、第二部分32はタバコロッド10に螺合することができる。
【0044】
また、本発明では、少なくともその中の1つの第二部分32に発光源が設けられ、第二部分32が第一部分31に電気的に接続され、第一部分31がタバコロッド10に電気的に接続される。電子タバコが回路導通を実現した後、第二部分32に設けられた発光源が明るくなり、電子タバコが美しくなる。一方、ユーザが暗い所で電子タバコを吸う場合、電子タバコが地面に滑り落ちた後、ユーザは、発光源に基づいて電子タバコを探し当てることができ、ユーザの体験を向上させた。
【0045】
具体的には、本発明のタバコロッド10内に電源(図示せず)が設けられ、タバコロッド10にスイッチボタン(図示せず)が設けられ、スイッチボタンは、タバコロッド10内の電源と第一部分31との電気的な接続をトリガーするのに用いられる。ユーザは、やみ夜に電子タバコを吸う時、スイッチボタンを操作し、タバコロッド10内の電源と第一部分31との電気的な接続を実現し、電源が第一部分31に電気的に接続される第二部分32に給電することによって、発光源を発光させる。
【0046】
他の実施例では、タバコロッド内に電源とガス通路センサが設けられ、ガス通路センサは、タバコカートリッジ内のエアロゾル通路が導通状態にあると検出した時、電源のタバコカートリッジへの給電を制御し、電源と第一部分との電気的な接続を実現するためのものである。ユーザが電子タバコを吸う時、電子タバコの回路が導通され、電源がタバコカートリッジに給電することによって、電源と第一部分とが電気的に接続され、電源が第一部分に電気的に接続される第二部分に給電することによって、発光源を発光させる。
【0047】
なお、本発明のタバコロッド10内にタバコロッドPCB基板(図示せず)がさらに設けられ、電源がタバコロッドPCB基板に設けられ、図8を参照すると、タバコロッド10の第一部分31に向かった部分にタバコロッドPCB基板上の正極接点、負極接点を露出させるための貫通孔10aが設けられている。図9を参照すると、第一部分31上の正極ピン31a、負極ピン31bがそれぞれ各貫通孔10a内に挿設されてタバコロッドPCB基板と接点での電気的な接続を実現する。
【0048】
本実施例では、図9を参照すると、正極ピン31aと負極ピン31bが第一部分31のキャビティ壁に設けられ、径方向に沿ってキャビティ壁に向う方向又はキャビティ壁から離間する方向に移動することができ、径方向は、タバコロッド10の延伸方向に垂直する方向である。即ち、第一部分31のキャビティ壁の正極ピン31aと負極ピン31bは、伸縮可能型であり、第一部分31をタバコロッド10に取り付けていない時、正極ピン31aと負極ピン31bは静止状態にある。
【0049】
第一部分31がタバコロッド10に外嵌装着される過程において、タバコロッド10が正極ピン31a及び負極ピン31bに接触する時、正極ピン31aと負極ピン31bが圧縮されて第一部分31のキャビティ壁に向かって移動し、タバコロッド10が第一部分31にスムーズに挿入されることになり、第一部分31は、正極ピン31a及び負極ピン31bがタバコロッド10上の貫通孔10aに対向する箇所まで移動すると、正極ピン31a及び負極ピン31bが径方向に沿ってキャビティ壁から離間する方向に移動し、正極ピン31a、負極ピン31bがそれぞれ各貫通孔10a内に挿設されてタバコロッドPCB基板と接点での電気的な接続を実現する。
【0050】
説明する必要があるのは、正極ピン31aと負極ピン31bの第一部分31のキャビティ壁における位置が限定されず、本実施例では、図9を参照すると、正極ピン31aと負極ピン31bは、径方向に沿って対向して設置される。
【0051】
なお、本発明の第二部分32の性質を制限しない。図1図2を参照すると、第二部分32は直棒状を呈する。図10図11を参照すると、第二部分32は湾曲状を呈する。説明する必要があるのは、「非直棒状」でさえあれば、本発明の「湾曲状」と理解できる。例えば、図10図11に示される湾曲状は、半円形であり、他の実施例では、湾曲状は「S」字状でもよい。
【0052】
続いて図10を参照すると、タバコカートリッジ20からタバコロッド10への方向(図10にZ方向で示される)に沿って、タバコロッド10が第二部分32より長い。又は、図11を参照すると、タバコカートリッジ20からタバコロッド10への方向(図11にZ方向で示される)に沿って、第二部分32がタバコロッド10より長い。このように設計した後、第二部分32はタバコロッド10を完全包み、さらにタバコロッド10を保護することができる。
【0053】
続いて図3を参照すると、本発明の各第二部分32のタバコロッド10に向かった部分は、凹部32aであり、凹部32aが第二部分32の延伸方向に沿って延伸し、凹部32aを設計することで、電子タバコの重さを軽減できると共に、美しく見える。他の実施例では、その他の数の第二部分32のタバコロッド10に向かった部分は凹部32aであってもよく、凹部32aが第二部分32の延伸方向に沿って延伸する。
【0054】
続いて図1図2を参照すると、本発明の第一部分31の外表面に少なくとも1つの凸部40が設けられ、凸部40の形状が限定されず、本実施例では、凸部40は弧状を呈し、凸部40は、貫通孔41を有する。他の実施例では、凸部は、フック状を呈する。このように、凸部40にストラップを設置することができ、電子タバコの付加価値を増やした。
【0055】
上記のように、本発明が提供した上記の実施例は例示的に本発明の原理及びその効果を説明するのみであり、本発明を制限するものではない。当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、上記の実施例について修飾又は変更をすることができる。従って、属する技術の分野における通常の知識を有する者が本発明に開示された精神や技術的構想を逸脱することなく、なされる全ての等価的修飾又は変更は本発明の請求の範囲に含まれる。
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