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特許7050164積重ね可能なカートン、システム、及びその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-30
(45)【発行日】2022-04-07
(54)【発明の名称】積重ね可能なカートン、システム、及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 21/032 20060101AFI20220331BHJP
   B65D 5/22 20060101ALI20220331BHJP
   B65D 5/465 20060101ALI20220331BHJP
【FI】
B65D21/032
B65D5/22 C
B65D5/465
【請求項の数】 64
(21)【出願番号】P 2020544509
(86)(22)【出願日】2019-02-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-03
(86)【国際出願番号】 US2019018914
(87)【国際公開番号】W WO2019165039
(87)【国際公開日】2019-08-29
【審査請求日】2020-10-21
(31)【優先権主張番号】62/643,911
(32)【優先日】2018-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/633,157
(32)【優先日】2018-02-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504075588
【氏名又は名称】グラフィック パッケージング インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】エクスナー,ダナ
(72)【発明者】
【氏名】ベイツ,アーロン
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】実開平06-051116(JP,U)
【文献】特許第3568456(JP,B2)
【文献】特開2001-039433(JP,A)
【文献】米国特許第05520284(US,A)
【文献】登録実用新案第3141892(JP,U)
【文献】特開2001-048174(JP,A)
【文献】実開平06-006238(JP,U)
【文献】特開2006-188261(JP,A)
【文献】特開2002-053127(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0031842(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 21/032
B65D 5/22
B65D 5/465
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品を保持するカートンであって、該カートンは、
該カートンの内部の周りに少なくとも部分的に延在する複数のパネルと、
前記複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能につながっている複数の端部フラップと、を有し、
前記複数のパネルは、トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、前記フロントパネルに折り曲げ可能につながっている補強フロントパネルと、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能につながっている第1の補強サイドパネルと、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能につながっている第2の補強サイドパネルと、を含み、
前記複数の端部フラップは、それぞれ前記トップパネルに折り曲げ可能につながっている第1のトップエンドフラップと第2のトップエンドフラップと、を含み、
前記トップパネルは、縦方向に隣接するカートンの一部を収納する窪んだ頂部を形成するように、前記フロントパネル、前記バックパネル、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルのそれぞれの一部よりも下の窪んだ所に位置
前記第1のトップエンドフラップは、前記カートンの前記内部における前記第1のサイドパネルに隣接して位置し、前記第2のトップエンドフラップは、前記カートンの前記内部における前記第2のサイドパネルに隣接して位置し、
開口が、前記フロントパネルの一部及び前記補強フロントパネルの一部に形成され、前記トップパネルは、前記開口に係合するタブを有する、カートン。
【請求項2】
前記窪んだ頂部によって画定される頂部開口は、前記ボトムパネルよりも大きい、請求項1に記載のカートン。
【請求項3】
前記補強フロントパネル、前記第1の補強サイドパネル、及び前記第2の補強サイドパネルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの係止タブを有し、前記少なくとも1つの係止タブは、前記ボトムパネルにおけるそれぞれのスリットを貫通する、請求項に記載のカートン。
【請求項4】
前記トップパネル及び前記バックパネルに折り曲げ可能につながっているヒンジパネルを更に有する、請求項に記載のカートン。
【請求項5】
記カートンは、少なくとも1つのガセットを有する、請求項1に記載のカートン。
【請求項6】
前記少なくとも1つのガセットは、第2のガセットパネルに折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネルを含む、請求項に記載のカートン。
【請求項7】
前記少なくとも1つのガセットは、前記第1のサイドパネル及び前記バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第1のガセットであり、前記カートンは、前記第1のサイドパネル及び前記フロントパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第2のガセットと、前記第2のサイドパネル及び前記フロントパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第3のガセットと、前記第2のサイドパネル及び前記バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第4のガセットとを更に有する、請求項に記載のカートン。
【請求項8】
前記ボトムパネル、前記第1のガセット、前記第1のサイドパネル、前記第2のガセット、前記フロントパネル、前記第3のガセット、前記第2のサイドパネル、前記第4のガセット、及び前記バックパネルは、前記カートンの実質的に耐漏の底部レセプタクルを形成する、請求項に記載のカートン。
【請求項9】
前記カートンに係合する持ち手と組み合わされる、請求項1に記載のカートン。
【請求項10】
前記持ち手は、前記カートンの少なくとも前記トップパネルの上に延在する、請求項に記載の組合せ体。
【請求項11】
前記持ち手は、持ち手フロントパネルと、持ち手バックパネルと、前記持ち手フロントパネル及び前記持ち手バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている持ち手ボトムパネルとを有する、請求項10の組合せ体。
【請求項12】
前記持ち手フロントパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手フロントトップパネルと、前記持ち手バックパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手バックトップパネルと、前記持ち手フロントトップパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手フロントフラップと、前記持ち手バックトップパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手バックフラップとを更に有する、請求項11に記載の組合せ体。
【請求項13】
記持ち手フロントパネルは、前記タブを受ける開口を有する、請求項11に記載の組合せ体。
【請求項14】
前記持ち手は、持ち手トップパネルと、該持ち手トップパネルにそれぞれ折り曲げ可能につながっている第1の持ち手サイドパネル及び第2の持ち手サイドパネルとを有する、請求項10に記載の組合せ体。
【請求項15】
前記持ち手は、前記第1の持ち手サイドパネル及び前記第2の持ち手サイドパネルのうちの少なくとも一方から延在する少なくとも1つの係止機構を有し、該少なくとも1つの係止機構は、前記カートンのなくとも前記第1のサイドパネルと前記第2のサイドパネルとにおけるノッチを通して少なくとも部分的に挿入される、請求項14に記載の組合せ体。
【請求項16】
少なくとも1つの物品を保持するカートンを形成するカートンブランクであって、該カートンブランクは、
前記カートンブランクから形成される前記カートンの内部の周りに少なくとも部分的に延在する複数のパネルと、
前記複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能につながっている複数の端部フラップと、を有し、
前記複数のパネルは、トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、前記フロントパネルに折り曲げ可能につながっている補強フロントパネルと、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能につながっている第1の補強サイドパネルと、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能につながっている第2の補強サイドパネルと、を含み、
前記複数の端部フラップは、それぞれ前記トップパネルに折り曲げ可能につながっている第1のトップエンドフラップと第2のトップエンドフラップと、を含み、
前記トップパネルは、縦方向に隣接するカートンの一部を収納する、前記カートンブランクから形成される前記カートンの窪んだ頂部を形成するように、前記フロントパネル、前記バックパネル、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルのそれぞれの一部よりも下に位置
前記第1のトップエンドフラップは、前記カートンの前記内部における前記第1のサイドパネルに隣接して位置し、前記第2のトップエンドフラップは、前記カートンの前記内部における前記第2のサイドパネルに隣接して位置し、
開口が、前記フロントパネルの一部及び前記補強フロントパネルの一部に形成され、前記トップパネルは、前記カートンブランクから形成される前記カートンにおける前記開口に係合するタブを有する、カートンブランク。
【請求項17】
前記カートンブランクから形成される前記カートンの前記窪んだ頂部によって画定される頂部開口は、前記ボトムパネルよりも大きい、請求項16に記載のカートンブランク。
【請求項18】
前記補強フロントパネル、前記第1の補強サイドパネル、及び前記第2の補強サイドパネルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの係止タブを有し、前記ボトムパネルは、少なくとも1つのスリットを有し、前記少なくとも1つの係止タブは、前記カートンブランクから形成される前記カートンの部におけるそれぞれのスリットを貫通するようになっている、請求項16に記載のカートンブランク。
【請求項19】
前記トップパネル及び前記バックパネルに折り曲げ可能につながっているヒンジパネルを更に有する、請求項16に記載のカートンブランク。
【請求項20】
記カートンは、少なくとも1つのガセットを有する、請求項16に記載のカートンブランク。
【請求項21】
前記少なくとも1つのガセットは、第2のガセットパネルに折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネルを含む、請求項20に記載のカートンブランク。
【請求項22】
前記少なくとも1つのガセットは、前記第1のサイドパネル及び前記バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第1のガセットであり、前記カートンブランクは、前記第1のサイドパネル及び前記フロントパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第2のガセットと、前記第2のサイドパネル及び前記フロントパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第3のガセットと、前記第2のサイドパネル及び前記バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第4のガセットとを更に有する、請求項21に記載のカートンブランク。
【請求項23】
前記ボトムパネル、前記第1のガセット、前記第1のサイドパネル、前記第2のガセット、前記フロントパネル、前記第3のガセット、前記第2のサイドパネル、前記第4のガセット、及び前記バックパネルは、前記カートンブランクから形成される前記カートンの実質的に耐漏の底部レセプタクルを形成する、請求項22に記載のカートンブランク。
【請求項24】
前記カートンブランクから形成される前記カートンに係合する持ち手を形成する持ち手ブランクと組み合わされる、請求項16に記載のカートンブランク。
【請求項25】
前記持ち手ブランクは、持ち手フロントパネルと、持ち手バックパネルと、前記持ち手フロントパネル及び前記持ち手バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている持ち手ボトムパネルとを有する、請求項24の組合せ体。
【請求項26】
前記持ち手フロントパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手フロントトップパネルと、前記持ち手バックパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手バックトップパネルと、前記持ち手フロントトップパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手フロントフラップと、前記持ち手バックトップパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手バックフラップとを更に有する、請求項25に記載の組合せ体。
【請求項27】
記持ち手フロントパネルは、前記カートンブランクから形成される前記カートンにおける前記タブを受ける開口を有する、請求項25に記載の組合せ体。
【請求項28】
前記持ち手ブランクは、持ち手トップパネルと、該持ち手トップパネルにそれぞれ折り曲げ可能につながっている第1の持ち手サイドパネル及び第2の持ち手サイドパネルとを有する、請求項24に記載の組合せ体。
【請求項29】
前記持ち手ブランクは、前記第1の持ち手サイドパネル及び前記第2の持ち手サイドパネルのうちの少なくとも一方から延在する少なくとも1つの係止機構を有し、該少なくとも1つの係止機構は、前記カートンブランクから形成される前記カートンのなくとも前記第1のサイドパネルと前記第2のサイドパネルとにおけるノッチを通して少なくとも部分的に挿入されるようになっている、請求項28に記載の組合せ体。
【請求項30】
少なくとも1つの物品を保持するカートンを形成する方法であって、
トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、前記フロントパネルに折り曲げ可能につながっている補強フロントパネルと、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能につながっている第1の補強サイドパネルと、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能につながっている第2の補強サイドパネルと、前記複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能につながっている複数の端部フラップであって、前記複数の端部フラップは、それぞれ前記トップパネルに折り曲げ可能につながっている第1のトップエンドフラップと第2のトップエンドフラップと、を含む、複数の端部フラップと、を含む複数のパネルを有するカートンブランクを得ることと、
縦方向に隣接するカートンの一部を収納する窪んだ頂部を形成するように、前記トップパネルが前記フロントパネル、前記バックパネル、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルのそれぞれの一部よりも下の窪んだ所に位置し、前記複数のパネルを前記カートンの内部の周りに少なくとも部分的に折り曲げることと、を含
前記第1のトップエンドフラップは、前記カートンの前記内部における前記第1のサイドパネルに隣接して位置し、前記第2のトップエンドフラップは、前記カートンの前記内部における前記第2のサイドパネルに隣接して位置し、開口が、前記フロントパネルの一部及び前記補強フロントパネルの一部に形成され、前記トップパネルは、前記開口に係合するタブを有する、方法。
【請求項31】
前記窪んだ頂部によって画定される頂部開口は、前記ボトムパネルよりも大きい、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記補強フロントパネル、前記第1の補強サイドパネル、及び前記第2の補強サイドパネルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの係止タブを有し、前記少なくとも1つの係止タブは、前記ボトムパネルにおけるそれぞれのスリットを貫通する、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記トップパネル及び前記バックパネルに折り曲げ可能につながっているヒンジパネルを更に有する、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
記カートンは、少なくとも1つのガセットを有する、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つのガセットは、第2のガセットパネルに折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネルを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つのガセットは、前記第1のサイドパネル及び前記バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第1のガセットであり、前記カートンは、前記第1のサイドパネル及び前記フロントパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第2のガセットと、前記第2のサイドパネル及び前記フロントパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第3のガセットと、前記第2のサイドパネル及び前記バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第4のガセットとを更に有する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ボトムパネル、前記第1のガセット、前記第1のサイドパネル、前記第2のガセット、前記フロントパネル、前記第3のガセット、前記第2のサイドパネル、前記第4のガセット、及び前記バックパネルは、前記カートンの実質的に耐漏の底部レセプタクルを形成する、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
持ち手を前記カートンに係合させることを更に含む、請求項30に記載の方法。
【請求項39】
前記持ち手は、前記カートンの少なくとも前記トップパネルの上に延在する、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記持ち手は、持ち手フロントパネルと、持ち手バックパネルと、前記持ち手フロントパネル及び前記持ち手バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている持ち手ボトムパネルとを有する、請求項39の方法。
【請求項41】
前記持ち手フロントパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手フロントトップパネルと、前記持ち手バックパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手バックトップパネルと、前記持ち手フロントトップパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手フロントフラップと、前記持ち手バックトップパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手バックフラップとを更に有する、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
記持ち手フロントパネルは、前記タブを受ける開口を有する、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記持ち手は、持ち手トップパネルと、該持ち手トップパネルにそれぞれ折り曲げ可能につながっている第1の持ち手サイドパネル及び第2の持ち手サイドパネルとを有する、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
前記持ち手は、前記第1の持ち手サイドパネル及び前記第2の持ち手サイドパネルのうちの少なくとも一方から延在する少なくとも1つの係止機構を有し、該少なくとも1つの係止機構は、前記カートンのなくとも前記第1のサイドパネルと前記第2のサイドパネルとにおけるノッチを通して少なくとも部分的に挿入される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
少なくとも1つの物品を保持するカートンのシステムであって、
第1のカートンであって、該第1のカートンの内部の周りに少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有し、該複数のパネルは、トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、第1のサイドパネルと、第2のサイドパネルと、前記フロントパネルに折り曲げ可能につながっている補強フロントパネルと、前記第1のサイドパネルに折り曲げ可能につながっている第1の補強サイドパネルと、前記第2のサイドパネルに折り曲げ可能につながっている第2の補強サイドパネルと、前記複数のパネルのそれぞれのパネルに折り曲げ可能につながっている複数の端部フラップであって、前記複数の端部フラップは、それぞれ前記トップパネルに折り曲げ可能につながっている第1のトップエンドフラップと第2のトップエンドフラップと、を含む複数の端部フラップと、を含み、前記トップパネルは、前記フロントパネル、前記バックパネル、前記第1のサイドパネル及び前記第2のサイドパネルのそれぞれの一部よりも下の窪んだ位置し、窪んだ頂部を形成し、前記第1のトップエンドフラップは、前記カートンの前記内部における前記第1のサイドパネルに隣接して位置し、前記第2のトップエンドフラップは、前記カートンの前記内部における前記第2のサイドパネルに隣接して位置し、開口が、前記フロントパネルの一部及び前記補強フロントパネルの一部に形成され、前記トップパネルは、前記開口に係合するタブを有する、第1のカートンと、
前記第1のカートンの前記窪んだ頂部に少なくとも部分的に配置される第2のカートンと、
を備える、システム。
【請求項46】
前記窪んだ頂部によって画定される頂部開口は、前記ボトムパネルよりも大きい、請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記補強フロントパネル、前記第1の補強サイドパネル、及び前記第2の補強サイドパネルのうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの係止タブを有し、前記少なくとも1つの係止タブは、前記ボトムパネルにおけるそれぞれのスリットを貫通する、請求項45に記載のシステム。
【請求項48】
前記トップパネル及び前記バックパネルに折り曲げ可能につながっているヒンジパネルを更に有する、請求項45に記載のシステム。
【請求項49】
記第1のカートンは、少なくとも1つのガセットを有する、請求項45に記載のシステム。
【請求項50】
前記少なくとも1つのガセットは、第2のガセットパネルに折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネルを含む、請求項49に記載のシステム。
【請求項51】
前記少なくとも1つのガセットは、前記第1のサイドパネル及び前記バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第1のガセットであり、前記第1のカートンは、前記第1のサイドパネル及び前記フロントパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第2のガセットと、前記第2のサイドパネル及び前記フロントパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第3のガセットと、前記第2のサイドパネル及び前記バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている第4のガセットとを更に有する、請求項50に記載のシステム。
【請求項52】
前記ボトムパネル、前記第1のガセット、前記第1のサイドパネル、前記第2のガセット、前記フロントパネル、前記第3のガセット、前記第2のサイドパネル、前記第4のガセット、及び前記バックパネルは、前記第1のカートンの実質的に耐漏の底部レセプタクルを形成する、請求項51に記載のシステム。
【請求項53】
前記第1のカートンに係合する持ち手を更に備える、請求項45に記載のシステム。
【請求項54】
前記持ち手は、前記第2のカートンの少なくとも前記トップパネルの上に延在する、請求項53に記載のシステム。
【請求項55】
前記持ち手は、持ち手フロントパネルと、持ち手バックパネルと、前記持ち手フロントパネル及び前記持ち手バックパネルのそれぞれに折り曲げ可能につながっている持ち手ボトムパネルとを有する、請求項54のシステム。
【請求項56】
前記持ち手フロントパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手フロントトップパネルと、前記持ち手バックパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手バックトップパネルと、前記持ち手フロントトップパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手フロントフラップと、前記持ち手バックトップパネルに折り曲げ可能につながっている持ち手バックフラップとを更に有する、請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
記持ち手フロントパネルは、前記タブを受ける開口を有する、請求項55に記載のシステム。
【請求項58】
前記持ち手は、持ち手トップパネルと、該持ち手トップパネルにそれぞれ折り曲げ可能につながっている第1の持ち手サイドパネル及び第2の持ち手サイドパネルとを有する、請求項54に記載のシステム。
【請求項59】
前記持ち手は、前記第1の持ち手サイドパネル及び前記第2の持ち手サイドパネルのうちの少なくとも一方から延在する少なくとも1つの係止機構を有し、該少なくとも1つの係止機構は、前記第1のカートンの少なくとも前記第1のサイドパネルと前記第2のサイドパネルとにおけるノッチを通して少なくとも部分的に挿入される、請求項58に記載のシステム。
【請求項60】
前記第2のカートンは、該第2のカートンの内部の周りに少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有し、前記第2のカートンの前記複数のパネルは、トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルとを含み、前記第2のカートンの前記トップパネルは、前記第2のカートンの前記フロントパネル、前記バックパネル、及び前記少なくとも1つのサイドパネルのそれぞれの一部よりも下の窪んだ所に位置し、前記第2のカートンの窪んだ頂部を形成する、請求項45に記載のシステム。
【請求項61】
前記第2のカートンは、前記第1のカートンと同一である、請求項45に記載のシステム。
【請求項62】
前記第2のカートンの窪んだ頂部に少なくとも部分的に配置される第3のカートンを更に備える、請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記第2のカートンは、前記第1のカートンよりも小さい、請求項45に記載のシステム。
【請求項64】
前記第1のカートンの前記窪んだ頂部に少なくとも部分的に配置される第3のカートンを更に備える、請求項63に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2018年2月21日付けで出願された米国仮特許出願第62/633,157号明細書及び2018年3月16日付けで出願された米国仮特許出願第62/643,911号明細書の各々の利益を主張する。
【0002】
[参照による援用]
2018年2月21日付けで出願された米国仮特許出願第62/633,157号明細書及び2018年3月16日付けで出願された米国仮特許出願第62/643,911号明細書の各々の開示は、その全体が本開示に提示されているかのように全ての目的で引用することにより本明細書の一部をなす。
【0003】
本開示は、積重ね可能なカートン、積重ね可能なカートンのシステム、積重ね可能なカートンを形成するブランク、及び積重ね可能なカートンに関連する方法に関する。1つの実施形態において、本開示は、持ち手によって係合可能な複数の積重ね式カートンを備えるシステムに関する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の1つの態様によれば、少なくとも1つの物品を保持するカートンは、該カートンの内部の周りに少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有し、前記複数のパネルは、トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルとを含む。該トップパネルは、前記フロントパネル、前記バックパネル、及び前記少なくとも1つのサイドパネルのそれぞれの一部よりも下の窪んだ所に位置し、縦方向に隣接するカートンの一部を収納する窪んだ頂部を形成する。
【0005】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの物品を保持するカートンを形成するカートンブランクは、前記カートンブランクから形成される前記カートンの内部の周りに少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有し、前記複数のパネルは、トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルとを含む。該トップパネルは、前記フロントパネル、前記バックパネル、及び前記少なくとも1つのサイドパネルのそれぞれの一部よりも下に位置することができ、縦方向に隣接するカートンの一部を収納する、前記カートンブランクから形成される前記カートンの窪んだ頂部を形成する。
【0006】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの物品を保持するカートンを形成する方法は、トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルとを含む複数のパネルを有するカートンブランクを得ることを含む。該方法は、前記複数のパネルを、前記トップパネルが前記フロントパネル、前記バックパネル、及び前記少なくとも1つのサイドパネルのそれぞれの一部よりも下の窪んだ所に位置し、縦方向に隣接するカートンの一部を収納する窪んだ頂部を形成するように、前記カートンの内部の周りに少なくとも部分的に折り曲げることを更に含む。
【0007】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つの物品を保持するカートンのシステムは、第1のカートンを備え、第1のカートンは、該第1のカートンの内部の周りに少なくとも部分的に延在する複数のパネルを有し、該複数のパネルは、トップパネルと、ボトムパネルと、フロントパネルと、バックパネルと、少なくとも1つのサイドパネルとを含む。該トップパネルは、前記フロントパネル、前記バックパネル、及び前記少なくとも1つのサイドパネルのそれぞれの一部よりも下の窪んだ所に位置し、窪んだ頂部を形成する。該システムは、前記第1のカートンの前記窪んだ頂部に少なくとも部分的に配置される第2のカートンを更に備える。
【0008】
慣例によれば、以下で説明する図面の種々の特徴は、必ずしも一定の縮尺比で描かれているとは限らない。図面における種々の特徴及び要素の寸法は、本開示の実施形態をより明確に示すために拡大又は縮小されている場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第1の例示的な実施形態に係るカートンを形成するブランクの外面の平面図である。
図2】本開示の第1の例示的な実施形態に係る持ち手を形成するブランクの外面の平面図である。
図3】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、図1のブランクから形成される部分的に形成されたカートンの斜視図である。
図4】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、図1のブランクから形成された閉鎖形態におけるカートンの斜視図である。
図4A】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、図1のブランクからそれぞれ形成された積重ね式カートンのシステムの斜視図である。
図5】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、図2のブランクから形成された持ち手によって係合される、図4Aのシステムの斜視図である。
図6】本開示の第1の例示的な実施形態に係る、図2のブランクから形成された持ち手によって係合される、図5のシステムの斜視図である。
図7】本開示の第2の例示的な実施形態に係るカートンを形成するブランクの外面の平面図である。
図8】本開示の第2の例示的な実施形態に係る別のカートンを形成するブランクの外面の平面図である。
図9】本開示の第2の例示的な実施形態に係る持ち手を形成するブランクの外面の平面図である。
図10】本開示の第2の例示的な実施形態に係る、図7及び図8のブランクから形成された積重ね式カートンのシステムの斜視図である。
図11】本開示の第2の例示的な実施形態に係る、図9のブランクから形成された持ち手によって係合される図10のシステムの斜視図である。
図12】本開示の第3の例示的な実施形態に係るカートンを形成するブランクの外面の斜視図である。
図13】本開示の第3の例示的な実施形態に係る図12のブランクから形成される部分的に形成されたカートンの斜視図である。
図14】本開示の第3の例示的な実施形態に係る、図12のブランクから形成された開放形態におけるカートンの斜視図である。
図15】本開示の第3の例示的な実施形態に係る、図12のブランクから形成された閉鎖形態におけるカートンの斜視図である。
図16】本開示の第3の例示的な実施形態に係る、図12のブランクから形成された積重ね式カートンのシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
対応する部分は、図面を通して対応する参照符号によって示される。
【0011】
本開示に係るカートンは、数多くの異なる形状の物品を収容することができる。本開示の範囲を限定するためでなく、例示の目的で、以下の詳細な記載では、カートンの実施形態内に少なくとも部分的に配置される食品、製品パッケージ、容器、ボトル、缶等の物品を記載する。物品は、例えば、食品及び飲料製品を包装するのに用いることができる。物品は、特定の食品又は飲料製品を包装するのに適した材料から作ることができ、その材料は、ガラス、アルミニウム及び/又は他の金属、PET、LDPE、LLDPE、HDPE、PP、PS、PVC、EVOH、及びナイロン等のようなプラスチック、複合材料又はそれらの任意の組み合わせを含むが、これらに限定はされない。
【0012】
本開示に係るカートンは、任意の形状の物品を収容することができる。本開示の範囲を限定することを目的とせず、説明することを目的として、以下の詳細な説明では、カートンの実施形態の中に配置される飲料用容器(例えば、飲料用アルミニウム缶、ガラス瓶、ポリマー製又は板紙製カップ等)、食品(例えば、スープ、サラダ、サンドイッチ等)、又は製品パッケージ(例えば、パウチ、スリーブ、カップ等)について説明する。本明細書において、「下側」、「底部」、「上側」、及び「頂部」という用語は、完全に組み立てられて直立したカートンに関して決定される向きを示す。本明細書に記載されるように、カートンは、複数のパネル、部分、及び/又は端部フラップを重ね合わせることによって、ブランクから形成することができる。このようなパネル、部分、及び/又は端部フラップは、本明細書において、本開示から逸脱することなく、互いに関して、例えば「第1の」、「第2の」、「第3の」等と順序的に又は非順序的に言及して示すことができる。
【0013】
図1は、本開示の第1の例示的な実施形態に係るカートン5(図4)を形成するために得ることができるカートンブランク3の外面1の平面図である。カートン5は、内部に収容される少なくとも1つの物品、例えば、食品又は飲料品又は関連するパッケージを保持する内部7(図3)の周りに少なくとも部分的に延在するように設けられ、図4に示されているように、別の縦方向に積み重ねられるカートン5の一部を収納して、複数の積重ね式カートン5のシステム13(図4A及び図5)を形成する窪んだ頂部9が設けられたカートン5を提供することができる。図2を更に参照すると、システム13の複数の積重ね式カートン5の少なくともトップパネル43を越えて延在する持ち手11を形成するブランク103が提供される。1つの実施形態において、持ち手11は、積重ね式カートン5のシステム13を保持するために、積重ね式カートン5のシステム13の周りに延在する。1つの実施形態において、積重ね式カートン5のシステム13は、持ち手11を伴わずに積み重ね、保持することができる。代替的に、積重ね式カートン5及び持ち手11は、ともに積重ね式カートン5のシステム13を形成することができる。別の実施形態において、積重ね式カートン5のシステムは、異なる構造体、例えば、袋、ライナー、又は他の包装材によって係合及び/又は保持することができる。
【0014】
図1をなおも参照すると、ブランク3は、図示のように、縦軸L1及び横軸L2を有する。図示のブランク3は、それぞれの折り線35、37、39、41において、それぞれのフロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33に折り曲げ可能につながっているボトムパネル25を有する。ここで、折り線35、37は、横折り線であり、折り線39、41は、縦折り線である。トップパネル43は、図示のように、トップパネル43のそれぞれの上縁部48を形成する2つの曲線切れ目47間に延在する横折り線45において、バックパネル29に折り曲げ可能につながっている。図示のように、補強フロントパネル49は、フロントパネル27の一部から補強フロントパネル49の一部に延在する、ブランク3における不連続部である開口53によって中断された横折り線51において、フロントパネル27に折り曲げ可能につながっている。図示のように、第1の補強サイドパネル55は、縦折り線57において第1のサイドパネル31に折り曲げ可能につながっており、第2の補強サイドパネル59は、縦折り線61において第2のサイドパネル33に折り曲げ可能につながっている。
【0015】
1つの実施形態において、図示のブランク3は、斜め折り線65においてフロントパネル27に折り曲げ可能につながっている第1のフロント端部フラップ63と、斜め折り線69においてフロントパネル27に折り曲げ可能につながっている第2のフロント端部フラップ67とを有する。それぞれの端部フラップ63、67は、それぞれの切れ目66、68によって、それぞれ隣接するサイドパネル31、33から分離される。同様に、第1のバック端部フラップ71は、斜め折り線73においてバックパネル29に折り曲げ可能につながっており、第2のバック端部フラップ75は、斜め折り線77においてバックパネル29に折り曲げ可能につながっている。それぞれの端部フラップ71、75は、それぞれの切れ目76、78によって、それぞれ隣接するサイドパネル31、33から分離される。図示のように、第1のトップ端部フラップ79は、縦折り線81においてトップパネル43に折り曲げ可能につながっており、第2のトップ端部フラップ83は、縦折り線85においてトップパネル43に折り曲げ可能につながっている。斜め折り線65、69、73、77は、本開示から逸脱することなく、縦折り線としてもよい。
【0016】
図1を引き続き参照すると、ブランク3は、カートン5(図4)への形成を容易にするためのいくつかの特徴を有する。図示のように、補強フロントパネル49、第1の補強サイドパネル55のそれぞれの自由縁部、及び第2の補強サイドパネル59のそれぞれは、一対の係止タブ又は係止突出部87を画定し、一対の係止タブ又は係止突出部87は、ボトムパネル25内に延在し、それぞれの折り線35、39、及び41のそれぞれの部分を中断する対応する切れ目又はスリット89に、少なくとも部分的に挿入されるように構成される。また図示のように、トップパネルは、トップパネル43の自由縁部に沿って突出するタブ91を有する。
【0017】
図1及び図3を参照すると、パネル49、27、25、31、33、55、59、29、43は、カートン5の内部7の周りに折り曲げることができる。1つの実施形態において、フロントパネル27は、折り線35において、ボトムパネル25に対して概ね直立位置に折り曲げられ、補強フロントパネル49は、折り線51において、フロントパネル27の内面と少なくとも部分的に対面接触するように下方に折り曲げられ、補強フロントパネル49の突出部87が、折り線35に沿ったスリット89に少なくとも部分的に挿入されるように位置するようにする。バックパネル29は、折り線37において、ボトムパネル25に対して概ね直立位置に折り曲げることができ、それぞれの第1のサイドパネル31及び第2のサイドパネル33は、それぞれの折り線39、41において、ボトムパネル25に対して概ね直立位置に折り曲げることができる。それぞれの端部フラップ63、67は、それぞれの折り線65、69において、それぞれのサイドパネル31、33の内面と少なくとも部分的に対面接触するように折り曲げることができ、それぞれの端部フラップ71、75は、それぞれの折り線73、77において、それぞれのサイドパネル31、33の内面と少なくとも部分的に対面接触するように折り曲げることができる。端部フラップ63、71及び端部フラップ67、75の1つ以上は、糊等の接着剤を用いてそれぞれのサイドパネル31、33に接着することができる。第1の補強サイドパネル55は、折り線57において、端部フラップ63、71及び第1のサイドパネル31の内面と少なくとも部分的に対面接触するように下方に折り曲げることができ、第1の補強サイドパネル55の突出部87が、折り線39に沿ったスリット89に少なくとも部分的に挿入されるように位置するようにする。同様に、第2の補強サイドパネル59は、折り線61において、端部フラップ67、75及び第2のサイドパネル33の内面と少なくとも部分的に対面接触するように下方に折り曲げることができ、第2の補強サイドパネル59の突出部87が、折り線41に沿ったスリット89に少なくとも部分的に挿入されるように位置するようにする。カートン5は、本開示から逸脱することなく、異なる順序又は構成で組み立てることができる。
【0018】
これに関して、図4を更に参照すると、カートン5は、トップパネル43がバックパネル29にヒンジ式に取り付けられ、トップパネル43がカートン5の内部7を閉鎖する閉鎖位置と、トップパネル43が内部7へのアクセスをもたらすように上昇する開放位置との間で位置決め可能である開閉可能形態で提供される。カートン5の図示の閉鎖形態では、トップパネル43は、端部フラップ79、83がそれぞれの補強パネル55、59に隣接してカートン5の内部7に差し込まれた状態で、折り線45において下方に折り曲げることができる。図示のように、トップパネル43は、タブ91が補強フロントパネル49及びフロントパネル27の一部に載って、開口53によって形成されたノッチに係合又は貫通する状態で配置される。これに関して、タブ91は、使用者がカートン5を開放及び再度閉鎖するために係合する突出面を呈する。図示の実施形態では、トップパネル43は、補強フロントパネル49及びフロントパネル27、第1の補強サイドパネル55及び第1のサイドパネル31、第2の補強サイドパネル59及び第2のサイドパネル33、並びにバックパネル29の上縁部48の直立上部に隣接して、概ね平坦な関係で延在し、それらの直立上部の全てが、トップパネル43を越えて上方に延在し、トップパネル43がその下の窪んだ所に位置し、カートン5の窪んだ頂部9を形成するようになっている。
【0019】
図示の実施形態では、フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33は、カートン5のボトムパネル25に対して僅かに斜めに(すなわち、垂直でない)、ボトムパネル25から外方に角度を付けて配置されたそれぞれの自由縁部を有する。ブランク3から形成されるカートン5において、フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33は、それぞれのパネル27、29、31、33をボトムパネル25につなぐそれぞれの折り線35、37、39、41によって画定されたそれぞれの底縁部をそれぞれ有する。
【0020】
ブランク3から形成されるカートン5において、フロントパネル27は、折り線51によって画定される頂縁部を有し、バックパネル49は、折り線45及び切れ目47によって画定される頂縁部を有する。頂縁部はそれぞれ横方向長さD1を有する。フロントパネル27及びバックパネル49は、それぞれの折り線35、37によって画定されるそれぞれの底縁部を有する。底縁部はそれぞれ横方向長さD2を有する。更に、第1のサイドパネル31及び第2のサイドパネル33は、それぞれの折り線57、61によって画定されるそれぞれの頂縁部をそれぞれ有する。頂縁部はそれぞれ縦方向長さD3を有する。サイドパネル31、33は、それぞれの折り線39、41によって画定されるそれぞれの底縁部を有する。底縁部はそれぞれ縦方向長さD4を有する。1つの実施形態において、フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33のそれぞれは、それぞれの底縁部のそれぞれの長さD2、D4よりも大きいそれぞれの長さD1、D3を有するそれぞれの頂縁部を有し、フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33の頂縁部によって形成される窪んだ頂部9の上方の開口の寸法は、ボトムパネル25の寸法よりも大きくなっている。
【0021】
これに関して、フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33の配置は、トップパネル43がそれぞれの頂縁部によって画定される頂部開口内に嵌まることができるように、フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33のそれぞれの頂縁部が位置するように、ボトムパネル25に対して外方にテーパー又は角度が付けられている。フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33のそのような角度位置と、フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33の頂縁部によって形成されるより幅広の開口とによって、トップパネル43が幅広の頂部開口内に収まり、フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33のそれぞれの頂縁部よりも下に位置し、カートン5を閉鎖し、カートン5の窪んだ頂部9を形成することができる。更に、折り線65、69、73、77の斜め構成によって、ボトムパネル25に対するそれぞれの斜角におけるフロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33の位置決めも容易になり、本明細書において更に記載するように、カートン5が入れ子及び/又は積重ねを容易にするテーパー構成を有するようになっている。フロントパネル27、バックパネル29、第1のサイドパネル31、及び第2のサイドパネル33は、本開示の範囲から逸脱することなく、別様な配置にすることができる(例えば、図示されているよりも大きく又は小さくテーパー又は角度が付けられる)。
【0022】
図4A及び図5を更に参照すると、一連の積重ね式カートン5が示されており、ここでは、一番上のカートン5よりも下の各カートン5は、縦方向に隣接するカートン5の一部がそれぞれの窪んだ頂部9内に収まり、支持されるように配置されている。1つの実施形態において、一番下のカートン5を第1のカートンとすることができ、縦方向に隣接するカートン5を、第2のカートン、第3のカートン、以下同とみなすことができる。各カートン5のトップパネル43によってもたらされる支持に加えて、各カートン5の窪んだトップパネル43を越えて延在する、補強フロントパネル49及びフロントパネル27、第1の補強サイドパネル55及び第1のサイドパネル31、第2の補強サイドパネル59及び第2のサイドパネル33、並びにバックパネル29の上縁部48の上部は、例えば、それぞれの縦方向に隣接するカートン5の下部、例えば底角部及び底縁部に係合し、その摺動を阻止することによって、前後左右の安定性をもたらす。これに関して、積重ね式カートン5のシステム13が提供され、ここでは、カートン5は、それぞれのカートン5の底部がそれぞれのカートン5のそれぞれの窪んだ頂部9に係合することによって相互係止又は安定する。カートン5の開放形態において、例えば、トップパネル43がカートン5の他の部分に対して上昇している場合、縦方向に隣接するカートン5は、下にあるカートン5の内部7内に入れ子にすることができ、例えば、カートン5のスペースを低減し及び/又は積載を容易にすることが理解されよう。3つの積重ね式カートン5のシステム13が示されているが、本開示から逸脱することなく、3つよりも多いカートン5又は3つよりも少ないカートン5を積み重ねることができる。図4A及び図5の第1の実施形態では、積重ね式カートン5のシステム13は、一番下のカートンである第1のカートンと、第1のカートンの上に積み重ねられた第2のカートンと、第2のカートンの上に積み重ねられた第3のカートンとの積重ね形態で示されている3つのカートン5を備える。更に、図4A及び図5の実施形態において、積重ね式システム13の全てのカートン5は、同一のサイズ、形状、及び構成である。他の実施形態において、本開示から逸脱することなく、カートン5のシステム13は、3つよりも多い又は3つよりも少ないカートン5を備えることができ、及び/又は、積重ね式カートンの1つ以上は、異なるサイズ、形状、及び/又は構成とすることができる。
【0023】
図2及び図5を参照すると、積重ね式カートン5のシステム13の持ち手11(図6)を形成する持ち手ブランク103の外面101が示されている。図示のように、ブランク103は、それぞれの横折り線131、133において、それぞれの持ち手フロントパネル127及び持ち手バックパネル129に折り曲げ可能につながっているボトムパネル125を有する。図示のブランク103の持ち手フロントパネル127は、それぞれの積重ね式カートン5の1つ以上のタブ91を受ける開口135を画定する。図示のように、ブランク103の持ち手フロントパネル127は、開口135内に延在するとともに、積重ね式カートン5の最下のカートン5のタブ91に係合する縁部139を有する係合機構137も有する。ブランク103は、また図示のように、それぞれの横折り線145、147において、それぞれの持ち手フロントパネル127及び持ち手バックパネル129に折り曲げ可能につながっているそれぞれの持ち手フロントトップパネル141及び持ち手バックトップパネル143を有し、折り線145は、開口135によって中断されている。持ち手フロントフラップ148は、横折り線149において持ち手フロントトップパネル141に折り曲げ可能につながっており、折り線149を中断させ、弧状及び/又は斜め折り線155に交わる横方向切れ目153によって画定される持ち手補強フラップ151を有する。図示のように、持ち手補強フラップ151は、一対の切欠き部150に隣接して位置することができる。同様に、持ち手バックフラップ157は、横折り線159において持ち手バックトップパネル143に折り曲げ可能につながっており、持ち手開口161を有する。
【0024】
図2図5、及び図6を参照すると、持ち手ブランク103は、積重ね式カートン5の周りに折り曲げて、積重ね式カートン5のシステム13を保持する持ち手11を提供することができる。1つの実施形態において、持ち手ボトムパネル125は、一番下のカートン5(広義に、「第1のカートン」)のボトムパネル25の下に位置し、ボトムパネル25と対面接触することができ、この場合、持ち手フロントパネル127は、折り線131において上方に折り曲げられ、持ち手11の持ち手ボトムパネル125に対して概ね直立した垂直関係になり、持ち手バックパネル129は、折り線133において上方に折り曲げられ、持ち手11の持ち手ボトムパネル125に対して概ね直立した垂直関係になる。持ち手フロントトップパネル141は、図示のように、折り線145において折り曲げられて、持ち手フロントパネル127に対して概ね斜めの関係にすることができ、持ち手バックトップパネル143は、折り線147において折り曲げられて、持ち手バックパネル129に対して概ね斜めの関係にすることができる。そのような構成において、持ち手トップフラップ148、157は、例えば、それぞれの折り線149、159において折り曲げることによって、少なくとも部分的に対面接触させることができ、持ち手補強フラップ151は、引き裂き線153において持ち手フラップ147から少なくとも部分的に分離し、持ち手開口161と整合する開口を形成し、それにより、持ち手フラップ148、157は、例えば、使用者が指で把持することができる持ち手機構15をともに提供する。
【0025】
また図示のように、持ち手11の持ち手フロントパネル127の開口135は、積重ね式カートン5のタブ91と位置合わせされ、タブ91は、開口135を貫通するようになっている。また図示のように、持ち手11の係合機構137の縁部139は、最下のカートン5のタブ91に接触するように位置する。これに関して、係合機構137は、積重ね式カートン5に安定性を与え、その配置を維持することができる。例えば、係合機構137は、積重ね式カートン5がその周りの持ち手11の周方向の係合によってともに付勢されるように、張力を受けて、最下のカートン5のタブ91に係合することができる。
【0026】
図7及び図8を参照すると、本開示の第2の例示的な実施形態に係るそれぞれのカートン405及び505(図10)を形成するそれぞれのカートンブランク403及びカートンブランク503が示されており、図9は、本開示の第2の例示的な実施形態に係る持ち手413(図11)を形成する持ち手ブランク603を示している。ブランク403、ブランク503、及びブランク603は、本開示の第1の例示的な実施形態のそれぞれのカートンブランク1(図1)及び持ち手ブランク103(図2)と同様の1つ以上の特徴を有し、同様の又は類似の要素は、同様の又は類似の参照符号によって示される。これに関して、ブランク403のフロントパネル27及びバックパネル29は、そのそれぞれの底縁部の横方向長さD6よりも大きい横方向長さD5を有するそれぞれの頂縁部を有し、ブランク403のサイドパネル31、33は、そのそれぞれの底縁部の縦方向長さD8よりも大きい縦方向長さD7を有するそれぞれの頂縁部を有する。同様に、ブランク503のフロントパネル27及びバックパネル29は、そのそれぞれの底縁部の横方向長さD10よりも大きい横方向長さD9をそれぞれ有するそれぞれの頂縁部を有し、ブランク503のサイドパネル31、33は、そのそれぞれの底縁部の縦方向長さD12よりも大きい縦方向長さD11を有するそれぞれの頂縁部を有する。
【0027】
図示のように、ブランク503は、第1のサイドパネル31及び第2のサイドパネル33のそれぞれにおける弱化線によって形成されるノッチ504を有し、ブランク503は、第1の補強サイドパネル55及び第2の補強サイドパネル59のそれぞれにおける孔506を有し、孔506は、各孔506がそれぞれのノッチ504に隣接する隙間を提供するようにカートン505が形成される場合に、それぞれのノッチ504と位置合わせされる。
【0028】
図9に示されているように、ブランク603は、それぞれの縦折り線631、633においてそれぞれの第1の持ち手サイドパネル627及び第2の持ち手サイドパネル629に折り曲げ可能につながっている持ち手トップパネル625を有する。図示のように、係止機構635は、第1の持ち手サイドパネル627から延在し、それぞれの斜め折り線643、645において、タブ637に折り曲げ可能につながっているタブ637及びそれぞれの第1のフラップ639及び第2のフラップ641を有する。同様に、係止機構647は、第2の持ち手サイドパネル629から延在し、タブ649と、それぞれの斜め折り線655、657において、タブ649に折り曲げ可能につながっているそれぞれの第1のフラップ651及び第2のフラップ653とを有する。一対の補強フラップ659、661は、図示のように、使用者が把持することを容易にするように、それぞれの折り線663、665において持ち手トップパネル625に折り曲げ可能につながっていることができる。
【0029】
図10を更に参照すると、ブランク503から形成されたカートン505が、それぞれのブランク403から形成された一対のカートン405が上に積み重ねられた状態で示されている。これに関して、カートン505は、横並び構成で配置される又は積み上げられる複数のカートン405を収容することができる窪んだ頂部9を有する構成及び寸法にされる。したがって、カートン405のそれぞれの前後の底縁部の長さD6は、カートン505の前方頂縁部の長さD9よりも小さく、図示の実施形態では、2×D6<D9となっている。同様に、カートン405のそれぞれの側方底縁部の長さD8は、カートン505の側方頂縁部の長さD11よりも小さく、図示の実施形態では、D8<D11となっている(図7及び図8)。
【0030】
これに関して、カートン505が、最下のカートン505(広義に、「第1のカートン」)の上に複数のより小さいカートン405(広義に、それぞれ「第2のカートン」、「第3のカートン」、以下同)が横並び構成で積み重ねられ、先行の実施形態に関して上述したように位置的に安定して維持されるように配置される、システム413を提供することができる。したがって、カートン405の一部の互いに対する係合、また、補強フロントパネル49及びフロントパネル27、第1の補強サイドパネル55及び第1のサイドパネル31、第2の補強サイドパネル59及び第2のサイドパネル33、並びにバックパネル29の上縁部48の上部との係合により、その摺動が阻止される。システム413は、最下のカートン505及びカートン505の上に横並び構成で積み重ねられた一対のカートン405を有して示されているが、本開示から逸脱することなく、カートン505の上に3つ以上のカートン405を横並び構成で積み重ねることができ、及び/又はカートン405の上に更なるカートン405を積み重ねることができることが理解されよう。他の実施形態において、カートンの異なる配置により、システム413、例えば、複数の積重ね式カートン405又は複数の積重ね式カートン505を提供することができる。図10及び図11の第2の実施形態では、積重ね式カートンのシステム413は、一番下の/より大きいカートンである第1のカートン505と、それぞれ、第1のカートン505の上に積み重ねられた、第1のカートンよりも小さい第2のカートン405及び第3のカートン405との積重ね形態で示されている3つのカートン405、505を備える。更に、図10及び図11の実施形態では、積重ね式システム413の2つの上側カートン405は、同一のサイズ、形状、及び構成である。他の実施形態において、カートン405、505のシステム413は、本開示から逸脱することなく、2つよりも多い又は2つよりも少ない上側カートン405を備えることができ、及び/又は、上側カートンの1つ以上は、異なるサイズ、形状、及び/又は構成とすることができる。
【0031】
図11を更に参照すると、ブランク603は、積重ね式カートン505、405の周りに少なくとも部分的に折り曲げて、システム413の持ち手411を提供することができる。1つの実施形態において、持ち手トップパネル625は、カートン405の上に配置することができ、第1の持ち手サイドパネル627及び第2の持ち手サイドパネル629は、それぞれの折り線631、633において下方に折り曲げて、持ち手トップパネル625に対して概ね垂直の関係にすることができる。そのような構成において、係止機構635、647は、カートン505のそれぞれの第1のサイドパネル531及び第2のサイドパネル533のそれぞれのノッチ504に隣接して位置することができ、係止機構635、647は、それぞれのノッチ504に少なくとも部分的に挿入して、持ち手411を積重ね式カートン505、405に係止することができるようになっている。これに関して、持ち手411は、積重ね式カートン505、405のシステム413に安定性を与え、その配置を維持することができる。例えば、係止機構635、647は、積重ね式カートン505、405がともに付勢されて押し付けられるように、張力を受けて、それぞれのノッチ504に係合することができる。
【0032】
図12を参照すると、本開示の第3の例示的な実施形態に係るカートン705(図13図15)を形成するために得ることができるカートンブランク703の外面701の平面図が示されている。カートン705は、内部に収容された少なくとも1つの物品を保持する内部707を有し、縦方向に積み重ねられたカートン705の底部を収納し、本明細書に記載のシステム13、413(図4A図5図10、及び図11)と同様の、複数の積重ね式カートン705のシステム713(図16)を形成するように構成された窪んだ頂部709が設けられる。1つの実施形態において、積重ね式カートン705のシステム713は、持ち手、例えば、本明細書に記載の持ち手11(図6)又は持ち手411(図11)によってともに係合することができる。別の実施形態において、積重ね式カートン705のシステム713は、本開示の範囲から逸脱することなく、異なる構造、例えば、袋、ライナー、他の包装材、又は代替的な持ち手によって係合及び/又は保持することができる。
【0033】
また本明細書に記載されるように、カートン705は、底部レセプタクル711を有する構成であり、底部レセプタクル711は、底部レセプタクル711内に流体を維持し、流体が底部レセプタクル711から周囲環境に通過することを阻止、最小化、及び/又は防止し、カートン705の実質的に防漏又は耐漏の構成をもたらすことができる構成を有する。これに関して、カートン705は、内部707の流体が移送中にカートン705から容易に漏れ出すことを防ぐ安全な様式で、例えば、飲料、スープ、調味料、ドレッシング等の流体を収容する物品を保管及び/又は移送するのに用いることができる。
【0034】
ブランク703は、図示のように、縦軸L1及び横軸L2を有し、それぞれの折り線735、737、739、741においてそれぞれのフロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733に折り曲げ可能につながっているボトムパネル725を有する。ここで、折り線735、737は、横折り線であり、折り線739、741は、縦折り線である。図示のブランク703は、バックパネル729及び第1のサイドパネル731のそれぞれに折り曲げ可能につながっている第1のガセット743と、第1のサイドパネル731及びフロントパネル727のそれぞれに折り曲げ可能につながっている第2のガセット745と、フロントパネル727及び第2のサイドパネル733のそれぞれに折り曲げ可能につながっている第3のガセット747と、第2のサイドパネル733及びバックパネル729のそれぞれに折り曲げ可能につながっている第4のガセット749とを有する。
【0035】
第1のガセット743は、斜め折り線753においてバックパネル729に折り曲げ可能につながっている第1のガセットパネル751と、斜め折り線757において第1のガセットパネル751に折り曲げ可能につながっており、斜め折り線759において第1のサイドパネル731に折り曲げ可能につながっている第2のガセットパネル755とを有する。第2のガセット745は、斜め折り線783において第1のサイドパネル731に折り曲げ可能につながっている第3のガセットパネル781と、斜め折り線787において第3のガセットパネル781に折り曲げ可能につながっており、斜め折り線789においてフロントパネル727に折り曲げ可能につながっている第4のガセットパネル785とを有する。第3のガセット747は、斜め折り線793において第2のサイドパネル733に折り曲げ可能につながっている第5のガセットパネル791と、斜め折り線797において第5のガセットパネル791に折り曲げ可能につながっており、斜め折り線799においてフロントパネル727に折り曲げ可能につながっている第6のガセットパネル795とを含む。第4のガセット749は、斜め折り線803においてバックパネル729に折り曲げ可能につながっている第7のガセットパネル801と、斜め折り線807において第7のガセットパネル801に折り曲げ可能につながっており、斜め折り線809において第2のサイドパネル733に折り曲げ可能につながっている第8のガセットパネル805とを含む。
【0036】
図示のように、トップパネル817は、縦折り線813においてバックパネル729に折り曲げ可能につながっており、トップパネル817に隣接する縦折り線819は、折り線813においてバックパネル813に折り曲げ可能につながっており、折り線819においてトップパネル817に折り曲げ可能につながっているヒンジパネル811を画定する。第1のトップ端部フラップ821は、横折り線823においてトップパネル817に折り曲げ可能につながっており、第2のトップ端部フラップ825は、横折り線827においてトップパネル817に折り曲げ可能につながっている。図12をなおも参照すると、第3のトップ端部フラップ829(広義に、「第1のフロント端部フラップ」)は、縦折り線831においてトップパネル817に折り曲げ可能につながっており、第4のトップ端部フラップ833(広義に、「第2のフロント端部フラップ」)は、縦折り線835においてトップパネル817に折り曲げ可能につながっている。図示のように、第3のトップ端部フラップ829及び第4のトップ端部フラップ833は、トップパネル817のタブ837が間に突出した状態で離隔している。フロントパネル727の自由縁部に沿った凹部又は切欠き部839は、本明細書に更に記載されるように、タブ837の一部によって係合するか又はタブ837の一部を別様に受けるように構成される。
【0037】
図13を更に参照すると、パネル727、729、731、733をボトムパネル725に対して直立に折り曲げて、カートン705の内部707を部分的に形成することができる。1つの実施形態において、フロントパネル727は、折り線735において折り曲げられ、ボトムパネル725に対して概ね直立位置にされ、バックパネル729は、折り線737において折り曲げられ、ボトムパネル725に対して概ね直立位置にされ、それぞれの第1のサイドパネル731及び第2のサイドパネル733は、それぞれの折り線739、741において折り曲げられ、ボトムパネル725に対して概ね直立位置にされる。第2のガセットパネル755は、折り線757において折り曲げて、第1のガセットパネル751の内面と少なくとも部分的に対面接触させることができ、第1のガセットパネル751は、折り線753において折り曲げて、バックパネル729の外面と少なくとも部分的に対面接触させることができる。第1のガセット743のそのような構成において、折り線759における第2のガセットパネル755の相対的な折り曲げにより、第1のサイドパネル731をバックパネル729と概ね交わる関係にすることができる。
【0038】
第3のガセットパネル781は、折り線787において折り曲げて、第4のガセットパネル785の内面と少なくとも部分的に対面接触させることができ、第4のガセットパネル785は、折り線789において折り曲げて、フロントパネル727の外面と少なくとも部分的に対面接触させることができる。第2のガセット745のそのような構成において、折り線783における第3のガセットパネル781の相対的な折り曲げにより、第1のサイドパネル731をフロントパネル727と概ね交わる関係にすることができる。
【0039】
第5のガセットパネル791は、折り線797において折り曲げて、第6のガセットパネル795の内面と少なくとも部分的に対面接触させることができ、第6のガセットパネル795は、折り線799において折り曲げて、フロントパネル727の外面と少なくとも部分的に対面接触させることができる。第3のガセット747のそのような構成において、折り線793における第5のガセットパネル791の相対的な折り曲げにより、第2のサイドパネル733をフロントパネル727と概ね交わる関係にすることができる。
【0040】
第8のガセットパネル805は、折り線807において折り曲げて、第7のガセットパネル801の内面と少なくとも部分的に対面接触させることができ、第7のガセットパネル801は、折り線803において折り曲げて、バックパネル729の外面と少なくとも部分的に対面接触させることができる。第4のガセット749のそのような配置において、折り線809における第8のガセットパネル805の相対的な折り曲げにより、第2のサイドパネル733をバックパネル729と概ね交わる関係にすることができる。ガセット743、745、747、749は、1つ以上の接着剤、例えば糊を用いて上述の構成に維持することができる。
【0041】
図示のように、パネル725、727、729、731、733、817及びガセット743、745、747、749の上述の構成は、例えば、カートン705の内部707に1つ以上の物品を装填する及び/又はカートン705の内部707から1つ以上の物品を取り出すためにカートン705の内部707にアクセス可能である、カートン705の開放形態をもたらす。また図示のように、第1のガセット743、第1のサイドパネル731、第2のガセット745、フロントパネル727、第3のガセット747、第2のサイドパネル733、第4のガセット749、及びバックパネル729の配置は、接着面若しくは別様な連結面、開口、又は他の不連続部を実質的に有しない実質的に耐漏の底部レセプタクル711をもたらす。
【0042】
例えば、時計回りの進行順で、バックパネル729、第1のガセットパネル751、第2のガセットパネル755、第1のサイドパネル731、第3のガセットパネル781、第4のガセットパネル785、フロントパネル727、第6のガセットパネル795、第5のガセットパネル791、第2のサイドパネル733、第8のガセットパネル805、及び第7のガセットパネル801(これらの全てはボトムパネル725に折り曲げ可能につながっている)は、それぞれの折り線753、757、759、783、787、789、799、797、793、809、807、803のみによって接合される実質的に連続した面をもたらし、それにより、パネル729、751、755、731、781、785、727、795、791、733、805、801は、ボトムパネル725とともに、底部レセプタクル711内に1つ以上の流体を維持し、そのような1つ以上の流体が底部レセプタクル711から周囲環境に通過することを阻止、最小化、及び/又は防止することができるようになっている。これに関して、底部レセプタクル711は、実質的に防漏又は耐漏の構成をもたらす。1つの実施形態において、ブランク703/カートン705には、1つ以上の流体に接触するのに好適であり、そのような1つ以上の流体が内部を通過することを阻止、最小化、及び/又は防止するように設けられる内側ライナー、例えばポリマー材料を設けることができる。そのような材料及び/又は性質は、フィルム、表面処理、又はコーティングとしてブランク703/カートン705に付与することもできる。
【0043】
図14図15、及び図16を参照すると、カートン705は、トップパネル817が折り線819においてヒンジパネル811にヒンジ式に取り付けられ、トップパネル817がカートン705の内部707を閉鎖する閉鎖位置(図16)と、トップパネル817が内部707に対するアクセスをもたらすように上昇する開放位置(図14)との間で位置決め可能である、開放可能/再度閉鎖可能な構成で提供することができる。ヒンジパネル811は、折り線813において折り曲げて、バックパネル729の一部と少なくとも部分的に対面接触するように構成することができ、又はヒンジパネル811は、トップパネル817の関節運動可能な構成をもたらすように、バックパネル729から少なくとも部分的に分離することができる。
【0044】
カートン5の図示の閉鎖形態では、トップパネル817は、端部フラップ821、825がそれぞれのサイドパネル731、733に隣接してカートン705の内部707に差し込まれた状態で、折り線819において下方に折り曲げることができる。そのような構成において、端部フラップ829、833は、それぞれの折り線831、833において少なくとも部分的に折り曲げて、フロントパネル727と少なくとも部分的に接触させ、例えば、トップパネル817とフロントパネル727との間でカートン705の底部レセプタクル711から1つ以上の流体が通過することを阻止、最小化、及び/又は防止することができる。図示のように、トップパネル817は、タブ837がフロントパネル727の切欠き部839に係合するか又は切欠き部839を少なくとも部分的に貫通し、切欠き部839の縁部の上に載るように配置される。これに関して、タブ837は、使用者がカートン705を開放及び再度閉鎖するために係合する突出面又は持ち手を呈する。1つの実施形態において、トップパネル817は、フロントパネル727、バックパネル729、及びサイドパネル731、733の直立上部に隣接して概ね平坦な関係で延在し、直立上部の全ては、トップパネル817を越えて上方に延在し、カートン705の窪んだ頂部709を画定する。
【0045】
図示の実施形態では、フロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733は、カートン705のボトムパネル725に対して僅かに斜めに(すなわち、垂直でない)、ボトムパネル725から外方に角度を付けて配置される。ブランク703から形成されるカートン705において、フロントパネル727及びバックパネル729は、そのそれぞれの自由縁部によって画定される頂縁部をそれぞれ有し、それぞれの頂縁部は横方向長さD13を有する。フロントパネル727及びバックパネル729は、それぞれの折り線735、737によって画定されるそれぞれの底縁部を有し、底縁部は、縦方向長さD13よりも短い横方向長さD14をそれぞれ有する。更に、第1のサイドパネル731及び第2のサイドパネル733は、そのそれぞれの自由縁部によって画定されるそれぞれの頂縁部をそれぞれ有し、それぞれの頂縁部は縦方向長さD15を有する。サイドパネル731、733は、それぞれの折り線739、741によって形成されるそれぞれの底縁部を有し、それぞれの底縁部は、横方向長さD15よりも短い縦方向長さD16を有する。これに関して、フロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733の頂縁部によって形成される開口の寸法は、ボトムパネル725の寸法よりも大きい。
【0046】
したがって、フロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733の配置は、トップパネル817がそれぞれの頂縁部によって画定される開口内に嵌まることができるように、フロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733のそれぞれの頂縁部が位置するように、ボトムパネル725に対して外方にテーパー又は角度が付けられている。フロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733のそのような角度位置と、それぞれの頂縁部によって形成されるより幅広の頂部開口とによって、トップパネル781が幅広の頂部開口内に収まり、フロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733のそれぞれの頂縁部よりも下に位置し、カートン705の窪んだ頂部709を形成することができる。更に、折り線753、759、783、789、793、799、803、809の斜め構成によって、フロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733の位置決めも容易になり、例えば、カートン705の積み重ね及び/又は入れ子を容易にする。この場合、1つ以上のカートン705が、その下のカートン705の内部空間に配置される。フロントパネル727、バックパネル729、第1のサイドパネル731、及び第2のサイドパネル733は、本開示の範囲から逸脱することなく、別様な配置にすることができる(例えば、図示されているよりも大きく又は小さくテーパー又は角度が付けられる)。
【0047】
これに関して、図16に示されているように、積重ね式カートン705のシステム713は、積重ね式カートン5のシステム13(図4A図5、及び図6)、及び積重ね式カートン405及び505のシステム413(図10)に関して上述したものと同様の様式で提供することができ、ここでは、積重ね式カートン5及び405、505に関して上述したように、一番上のカートン705(広義に、「第1のカートン」)よりも下の各カートン705は、縦方向に隣接するカートン705(広義に、「第2のカートン」、「第3のカートン」、以下同)の一部がそれぞれの窪んだ頂部709内に収まり、支持及び前後左右の安定性を与える。カートン705の開放形態において、例えば、トップパネル817がカートン705の他の部分に対して上昇している場合、縦方向に隣接するカートン705は、カートン705の内部707内に入れ子にすることができ、例えば、カートン705のスペースを低減し及び/又は積載を容易にすることが理解されよう。
【0048】
3つの積重ね式カートン705のシステム413が示されているが、本開示から逸脱することなく、3つよりも多いカートン705又は3つよりも少ないカートン705を、この方法で積み重ねることができる。図16の第3の実施形態では、積重ね式カートン705のシステム713は、一番下のカートンである第1のカートンと、第1のカートンの上に積み重ねられた第2のカートンと、第2のカートンの上に積み重ねられた第3のカートンとの積重ね形態で示されている3つのカートン705を備える。更に、図16の実施形態では、積重ね式システム713の全てのカートン705は、同一のサイズ、形状、及び構成である。他の実施形態において、本開示から逸脱することなく、カートン705のシステム713は、3つよりも多い又は3つよりも少ないカートン705を備えることができ、及び/又は、積重ね式カートンの1つ以上は、異なるサイズ、形状、及び/又は構成とすることができる。更に、積重ね式カートン705のシステム713は、本明細書に記載の持ち手11(図6)若しくは持ち手411(図11)と同様若しくは同一の持ち手、又は任意の好適な持ち手によって保持することができる。更に、積重ね式カートン705のシステム713は、本開示から逸脱することなく、持ち手なしで保持することができる。
【0049】
図示の種々の実施形態では、カートン5、405、505、705は、ボトムパネルによって形成される底部トレイと、トレイの内部空間を形成するように協働する、上方に折り曲げられたサイドパネル、フロントパネル、及びバックパネルと、トレイに折り曲げ可能につながっている蓋とを有するものとして特徴付けることができる。蓋は、トップパネルによって形成することができ、トレイにアクセスできる開放位置又は上昇位置と、トレイを閉鎖し、一連の積重ね式カートンにおける一番上のカートンに対する支持を与えるようにトップパネルを配置する閉鎖位置又は下降位置との間で可動である。カートン5、405、505、705は、本開示から逸脱することなく、他の特徴を有することができ、別様な形状、配置、及び/又は構成とすることができる。
【0050】
本開示に係るブランクは、例えば、コーティングされた厚紙及び同様の材料から形成することができる。例えば、ブランクの内面及び/又は外面は、クレーコーティングでコーティングすることができる。続いて、クレーコーティング上に製品、広告、価格コード、及び他の情報又は画像を印刷してもよい。続いて、ブランクに印刷されている任意の情報を保護するように、ブランクをワニスでコーティングすることができる。ブランクは、ブランクの片面又は両面を、例えば防湿層でコーティングすることもできる。上述した実施形態によれば、ブランクは、普通紙よりも重く硬質であるような厚さを有する厚紙で構築することができる。ブランクは、ボール紙、硬化紙、又は、カートンを少なくとも概ね本明細書で上述したように機能させることを可能にするように適した特性を有する任意の他の材料等の他の材料で構築することもできる。ブランクは、選択されたパネル又はパネルセクションに1つ以上のシート状材料を積層又はコーティングすることもできる。
【0051】
本開示の上記の実施形態によれば、折り線は、それに沿った折り曲げを容易にする、必ずしも直線状ではないが実質的に線状の任意の弱化形態とすることができる。本開示の範囲を狭めるためではないが、より詳細には、折り線は、所望の弱化線に沿って材料に圧潰部分を作る鈍いスコアリングナイフ等で形成される線等のスコア線、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだ切れ目、及び/又は所望の弱化線に沿って材料を部分的に貫通する一連の切れ目及び/又は材料を完全に貫通する一連の切れ目、並びにこれらの機能部の種々の組み合わせを含む。
【0052】
一例として、引き裂き線は、所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込んだスリット、及び/又は所望の弱化線に沿って材料に部分的に入れ込むか、及び/又は完全に貫通する一連の離間したスリット、又はこれらの機能部の種々の組み合わせを含むことができる。より具体的な例としては、1つのタイプの引き裂き線は、引き裂き線を挟んで材料を通常は一時的に連結するようニック(例えば、ブリッジにやや似た材料の小片)が間に画成されるように隣接するスリットを僅かに離間させた、材料を完全に貫通する一連の離間したスリットの形態である。ニックは、引き裂き時に引き裂き線に沿って破断される。ニックは通常、引き裂き線において比較的僅かな割合を占めるものであり、代替的に、引き裂き線が連続した切れ目線であるように、ニックを引き裂き線から省くことができるか、又は引き裂き線上で破っておくことができる。すなわち、引き裂き線のそれぞれを連続したスリット等で置き換えることは、本開示の範囲内にある。例えば、本開示から逸脱することなく、切れ目線は、連続したスリットとすることができるか、又はスリットよりも幅広とすることができる。
【0053】
上記の実施形態は、カートンの実施形態の組み立て中、糊によって互いに接着される1つ以上のパネルを有するものとして説明することができる。「糊」という用語は、カートンパネルを適所に固定するのに一般的に用いられる全ての態様の接着剤を包含することが意図される。
【0054】
本開示の前述の説明は、種々の例示的な実施形態を例示及び説明するものである。本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、種々の追加、変更、変形等を例示的な実施形態に対して行うことができる。上記説明に含まれるか又は添付図面に示されている全ての事項が、限定的な意味ではなく例示として解釈されることが意図される。更に、本開示は、本開示の選択された実施形態のみを図示及び説明しているが、本開示は、種々の他の組み合わせ、変更形態、及び環境で用いることが可能であり、本明細書で述べられているような発明概念の範囲内の変形若しくは変更、上記教示と同等の変形若しくは変更、及び/又は関連技術分野の技術若しくは知識内にある変形若しくは変更を行うことが可能である。更に、各実施形態の或る特定の機能部及び特徴を、選択的に入れ替えて、本開示の他の説明された実施形態及び説明されていない実施形態に適用することができる。
図1
図2
図3
図4
図4A
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16