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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-30
(45)【発行日】2022-04-07
(54)【発明の名称】ロボット
(51)【国際特許分類】
   B25J 17/02 20060101AFI20220331BHJP
   B25J 17/00 20060101ALI20220331BHJP
【FI】
B25J17/02 A
B25J17/00 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020546822
(86)(22)【出願日】2019-08-26
(86)【国際出願番号】 JP2019033370
(87)【国際公開番号】W WO2020054385
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2020-12-09
(31)【優先権主張番号】16/127,418
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000000974
【氏名又は名称】川崎重工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】517340611
【氏名又は名称】カワサキロボティクス(ユーエスエー),インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】バロアニー,アビッシュ アショック
【審査官】臼井 卓巳
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-190774(JP,A)
【文献】特開平11-033947(JP,A)
【文献】特開2013-069914(JP,A)
【文献】特開2014-091209(JP,A)
【文献】特開2013-059857(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0332301(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 9/06-19/06
B65G 49/07
H01L 21/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットアームと、
前記ロボットアームの先端に設けられた第1ハンド及び第2ハンドを含む複数段のハンドと、
前記ロボットアームの先端に回転軸線が規定され、前記ロボットアームの先端に前記第1ハンドを前記回転軸線を中心として回転可能に連結する第1のダイレクトドライブモータと、
前記第1ハンドに前記第2ハンドを前記回転軸線を中心として回転可能に連結する第2のダイレクトドライブモータとを備える、
ロボット。
【請求項2】
前記ロボットアームの先端と前記第1ハンドの基端とが前記回転軸線の延伸方向へ離間しており、それらの間に第1のダイレクトドライブモータが設けられており、
前記第1ハンドの基端と前記第2ハンドの基端とが前記回転軸線の延伸方向へ離間しており、それらの間に第2のダイレクトドライブモータが設けられている、
請求項1に記載のロボット。
【請求項3】
前記第1のダイレクトドライブモータ及び第2のダイレクトドライブモータのうち少なくとも一方の周囲を封止するラビリンスシールを更に備える、
請求項2に記載のロボット。
【請求項4】
前記第1のダイレクトドライブモータは第1のロータ及び第1のステータを有し、前記第2のダイレクトドライブモータは第2のロータ及び第2のステータを有し、
前記第1のロータ及び前記第1のステータのうち一方が前記ロボットアームの先端に固定され、他方が前記第1ハンドに固定され、
前記第2のロータ及び前記第2のステータのうち一方が前記第1ハンドに固定され、他方が前記第2ハンドに固定されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載のロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2本のハンドを備えたロボットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、一本のロボットアームの手先部に複数段のハンドが装着されてなるロボットが知られている。特許文献1は、この種のロボットを開示する。
【0003】
特許文献1に記載の基板搬送ロボットは、互いに関節を介して回転可能に連結された複数のリンクからなるロボットアームと、ロボットアームの先端に装着された上ハンド及び下ハンドとを備える。上ハンド及び下ハンドの各々は、ハンド基部と、ハンド基部に支持されたブレード部材とを有する。上ハンドのハンド基部には中空軸状の内側手首軸が固定され、下ハンドのハンド基部には中空軸状の外側手首軸が固定され、内側手首軸は外側手首軸に同軸状に挿入され、内側手首軸と外側手首軸とは各々独立した駆動源によって回転駆動される。
【0004】
ところで、ロボットアームの関節の駆動方式として、各関節を独立したモータで直接駆動するダイレクトドライブ方式が知られている。例えば、特許文献2の多関節搬送装置(水平多関節型ロボット)は、互いに関節を介して回転可能に連結された複数のリンクと、関節に設置された複数のモータとを有する。各モータは中空型モータ回転軸線を有し、各リンクは中空型モータ回転軸線の内周面に固定された中空型回転軸線に固定され、該中空型回転軸線の回転によって回転する。
【0005】
上記のモータは、減速機構を介さずに、発生した動力を対象物にダイレクトに伝達するダイレクトドライブモータである。このようなダイレクトドライブモータは、例えば、特許文献3に開示されている。特許文献3のダイレクトドライブモータは、動力を発生するモータ部と、モータ部の回転を検出する回転検出器と、モータ部及び回転検出器を保持するハウジングとを備える。モータ部は、コイル及びそのコイルを支持するステータコアを含むステータと、永久磁石を含むロータとを有する。コイルは、リード線を介して電力供給部と接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2016-162936号公報
【文献】特開2007-38360号公報
【文献】特開2016-15854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2のロボットは、ロボットアームの手首関節を含む各関節にダイレクトドライブモータが設けられている。しかし、特許文献2では、1本のロボットアームに1本のハンドが装着されたロボットが示されているのであって、特許文献1のロボットのように1本のロボットアームに2本のハンドが装着された場合の手首関節の具体的態様は示されていない。
【0008】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、1本のロボットアームに2本のハンドが装着されたロボットにおいて、ダイレクトドライブモータを採用した手首関節構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係るロボットは、ロボットアームと、前記ロボットアームの先端に設けられた第1ハンド及び第2ハンドを含む複数段のハンドと、前記ロボットアームの先端に回転軸線が規定され、前記ロボットアームの先端に前記第1ハンドを前記回転軸線を中心として回転可能に連結する第1のダイレクトドライブモータと、前記第1ハンドに前記第2ハンドを前記回転軸線を中心として回転可能に連結する第2のダイレクトドライブモータとを備えるものである。
【0010】
上記ロボットでは、第1のダイレクトドライブモータが第1ハンドの手首関節として機能し、第1のダイレクトドライブモータ及び第2のダイレクトドライブモータが第2ハンドの手首関節として機能する。そして、2つのダイレクトドライブモータが、共通の回転軸線を中心として対象物(ハンド)を回転させる。このようなロボットでは、例えば、第2ハンドを位置保持し、第1ハンドを回転軸線を中心として回転させる際に、第1のダイレクトドライブモータと第2のダイレクトドライブモータとに互いに反対方向に回転力を発生させると、第1ハンドは第2ハンドから反力を受ける。この反力により、第1ハンドの回転が促進される。このように、1本のロボットアームに2本のハンドが装着されたロボットに好適なダイレクトドライブモータを採用した手首関節構造を実現することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、1本のロボットアームに2本のハンドが装着されたロボットにおいて、ダイレクトドライブモータを採用した手首関節構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るロボットの斜視図である。
図2図2は、第2ハンド(及び第1ハンド)の平面図である。
図3図3は、第1ハンド及び第2ハンドとロボットアームとの連結構造を示す断面図である。
図4図4は、ロボットの制御系統の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るロボット1の斜視図である。本実施形態では、本発明を、ロボット1の一例である基板保持ハンドを備えた基板搬送ロボットに適用して説明する。但し、ロボット1は基板搬送ロボットに限定されない。
【0014】
図1に示すロボット1は、基台2と、基台2に支持されたロボットアーム4と、ロボットアーム4の手先部に装着された第1ハンド14及び第2ハンド13とを備える。ロボットアーム4は、連接された昇降軸30、第1リンク部材31、及び第2リンク部材32を含む。
【0015】
基台2には、基台2を通る垂直な第1回転軸線L1が規定されている。昇降軸30は、第1回転軸線L1に沿って昇降するように基台2に支持されている。基台2の内部には、昇降軸30を昇降駆動する昇降駆動装置8が設けられている。
【0016】
昇降軸30の上端には、第1関節41を介して第1リンク部材31の基端が連結されている。第1関節41の動作によって、第1リンク部材31が第1回転軸線L1を中心として回転する。第1関節41は、ダイレクトドライブモータ41aを含む。ダイレクトドライブモータ41aはロータとステータとを有し(図示略)、ロータ及びステータのうち一方が第1リンク部材31に固定され、他方が昇降軸30に固定されている。
【0017】
第1リンク部材31の先端には、第2関節42を介して第2リンク部材32の基端が連結されている。第1リンク部材31の先端には、垂直な第2回転軸線L2が規定されている。第2関節42の動作によって、第2リンク部材32が第2回転軸線L2を中心として回転する。第2関節42は、ダイレクトドライブモータ42aを含む。ダイレクトドライブモータ42aはロータとステータとを有し(図示略)、ロータ及びステータのうち一方が第2リンク部材32に固定され、他方が第1リンク部材31に固定されている。第2リンク部材32の先端には、垂直な第3回転軸線L3が規定されている。
【0018】
図2は、第2ハンド13(及び第1ハンド14)の平面図であり、図3は、第1ハンド14及び第2ハンド13とロボットアーム4との連結構造を示す断面図である。第2ハンド13と第1ハンド14は実質的に同じ構造を有するので、第2ハンド13の構造について詳細に説明し、第1ハンド14の構造についての説明を省略する。
【0019】
図2及び図3に示すように、第2ハンド13は、中空部材から成るハンド基部19を有する。ハンド基部19の内部には、昇降エアシリンダ21が設けられている。昇降エアシリンダ21のピストン21aの先端には、昇降部材23が接続されている。昇降部材23には、基板Sを保持するブレード部材25の基端部が接続されている。ブレード部材25の先端部の上面には、基板Sの縁部に当接する一対の把持爪27が設けられている。ブレード部材25の基端部の上面には、基板Sの底面を支持する一対のパッド28が設けられている。
【0020】
また、ハンド基部19の内部には、押圧エアシリンダ29が設けられている。ハンド基部19の外部へ突出している押圧エアシリンダ29のピストン29aの先端には、基板Sを押圧して把持爪27と共に基板Sを挟持するためのプッシャ26が設けられている。昇降エアシリンダ21及び押圧エアシリンダ29は、ロボットコントローラ12の制御を受けて互いに独立に動作する。
【0021】
図3に示すように、第1ハンド14のハンド基部19は、第1手首関節43を介して第2リンク部材32の先端と連結されている。第1手首関節43の動作によって、第1ハンド14は第3回転軸線L3を中心として回転する。第2ハンド13のハンド基部19は、第2手首関節44を介して第1ハンド14の基端と連結されている。第2手首関節44の動作によって、第2ハンド13は第3回転軸線L3を中心として回転する。即ち、第2ハンド13と第1ハンド14とは、共通の回転軸線を有する。
【0022】
第1手首関節43及び第2手首関節44は、ダイレクトドライブモータ43a,44aを含む。第1手首関節43のダイレクトドライブモータ43aはロータ522とステータ521とを有し、ロータ522及びステータ521のうち一方が第1ハンド14に固定され、他方が第2リンク部材32に固定されている。また、第2手首関節44のダイレクトドライブモータ44aはロータ522とステータ521とを有し、ロータ522及びステータ521のうち一方が第2ハンド13に固定され、他方が第1ハンド14に固定されている。
【0023】
第1関節41、第2関節42、第1手首関節43、及び第2手首関節44の各々に含まれるダイレクトドライブモータ41a,42a,43a,44aは、実質的に同じ構造を有している。そこで、第2手首関節44に設けられたダイレクトドライブモータ44aについて詳細に説明し、第1関節41、第2関節42、及び第1手首関節43に設けられたダイレクトドライブモータ41a,42a,43aについての詳細な説明を省略する。
【0024】
第2手首関節44に設けられたダイレクトドライブモータ44aは、対象物を回転させるための動力を発生するモータ部52と、モータ部52の回転を検出する回転検出器53と、モータ部52及び回転検出器53を保持するハウジング54と、モータ部52と接続されるリード線50とを備える。
【0025】
モータ部52は、間隙を介して対向するステータ521とロータ522とを有する。ロータ522は、ステータ521に対して第3回転軸線L3を中心として回転する。ステータ521は、ステータコア525と、ステータコア525に支持されるコイル526とを有する。ロータ522は、第3回転軸線L3の周囲において、等間隔で複数配置された永久磁石を含む。
【0026】
ステータ521は、第2ハウジング部材542と接続される。ロータ22は、第1ハウジング部材541と接続される。第1ハウジング部材541と第2ハウジング部材542との間に軸受55が配置される。軸受55により、第1ハウジング部材541は、第2ハウジング部材542に対して、第3回転軸線L3を中心に回転可能に支持される。
【0027】
ダイレクトドライブモータ44aの動作は、ロボットコントローラ12により制御される。ロボットコントローラ12は、回転検出器53の検出結果に基づいて、ロータ522を目標角度だけ回転させる。ダイレクトドライブモータ44aの構造に関するこれ以上の詳細な説明は、特開2016-15854号公報を参照により引用する。
【0028】
ダイレクトドライブモータ44aは、その周囲に設けられたラビリンスシール6によって封止されている。図3に示す例では、ダイレクトドライブモータ44aの周囲を囲うように、第2ハンド13の下面に第1のシール部材61が設けられており、第1ハンド14の下面に第2のシール部材62が設けられている。第1のシール部材61及び第2のシール部材62がラビリンス状に組み合わさって、ラビリンスシール6が構成されている。第1ハンド14と第2リンク部材32との間にも、同様のラビリンスシール6が設けられている。
【0029】
図4は、ロボット1の制御系統の構成を示すブロック図である。図4に示すように、ロボットコントローラ12は、いわゆるコンピュータであって、プロセッサ121と、揮発性及び不揮発性のメモリ122とを備える。メモリ122は、各種のRAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードディスクなどによって実現されてよい。メモリ122には、プロセッサ121によって実行される各種の制御プログラムが格納される。また、メモリ122には、プロセッサ121によって読み出される各種データが格納される。
【0030】
ロボットコントローラ12には、昇降駆動装置8、第1関節41のダイレクトドライブモータ41a、第2関節42のダイレクトドライブモータ42a、第1手首関節43のダイレクトドライブモータ43a、第2手首関節44のダイレクトドライブモータ44a、並びに、第1ハンド14と第2ハンド13の各々の押圧エアシリンダ29及び昇降エアシリンダ21を含む駆動部が電気的に接続されている。これらの駆動部は、ロボットコントローラ12によって動作が制御される。なお、昇降駆動装置8の電動モータ(図示略)、及び、ダイレクトドライブモータ41a,42a,43a,44aは、ロボットコントローラ12から制御信号を受けたモータドライバ123によって駆動・制御される。
【0031】
以上に説明したように、本実施形態に係るロボット1は、ロボットアーム4と、ロボットアーム4の先端に設けられた第1ハンド14及び第2ハンド13を含む複数段のハンドと、ロボットアーム4の先端に回転軸線(第3回転軸線L3)が規定され、ロボットアーム4の先端に第1ハンド14を回転軸線を中心として回転可能に連結する第1のダイレクトドライブモータ43aと、第1ハンド14に第2ハンド13を回転軸線を中心として回転可能に連結する第2のダイレクトドライブモータ44aとを備えるものである。
【0032】
上記ロボット1では、第1のダイレクトドライブモータ43aが第1ハンド14の手首関節(第1手首関節43)として機能し、第1のダイレクトドライブモータ43a及び第2のダイレクトドライブモータ44aが第2ハンド13の手首関節(第2手首関節44)として機能する。そして、2つのダイレクトドライブモータ43a,44aが、共通の回転軸線(第3回転軸線L3)を中心として対象物(ハンド13,14)を回転させる。このようなロボット1では、例えば、第2ハンド13を位置保持し、第1ハンド14を第3回転軸線L3を中心として回転させる際に、第1のダイレクトドライブモータ43aと第2のダイレクトドライブモータ44aとに互いに反対方向に回転力を発生させると、第1ハンド14は第2ハンド13から反力を受ける。この反力により、第1ハンド14の回転が促進される。このように、1本のロボットアーム4に2本のハンド13,14が装着されたロボット1に好適なダイレクトドライブモータ43a,44aを採用した手首関節構造が実現されている。
【0033】
上記ロボット1において、本実施形態に示したように、ロボットアーム4の先端と第1ハンド14の基端とが回転軸線の延伸方向へ離間しており、それらの間に第1のダイレクトドライブモータ43aが設けられており、第1ハンド14の基端と第2ハンド13の基端とが回転軸線の延伸方向へ離間しており、それらの間に第2のダイレクトドライブモータ44aが設けられていてよい。
【0034】
このようにダイレクトドライブモータ43a,44aがハンド13,14やリンク部材31,32の外部に取り付けられることによって、ロボット1の組立てやメンテナンスが容易となる。
【0035】
また、上記ロボット1において、本実施形態に示したように、第1のダイレクトドライブモータ43a及び第2のダイレクトドライブモータ44aのうち少なくとも一方の周囲を封止するラビリンスシール6を更に備えていてよい。
【0036】
これにより、ダイレクトドライブモータ43a,44aによる対象物の回転を阻害することなく、ダイレクトドライブモータ43a,44aを封止することができる。
【0037】
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明の思想を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を以下のように変更したものも本発明に含まれ得る。
【0038】
例えば、上記実施形態に係るロボット1は、水平多関節型ロボットアーム4を有するが、ロボットアーム4はこれに限定されず、垂直多関節型ロボットアーム、直動型ロボットアームなど、公知のロボットアームが採用されてよい。
【0039】
また、例えば、上記実施形態に係るロボット1において、複数段のハンド13,14は上下方向に並び垂直な回転軸線を有するが、複数段のハンド13,14が水平方向に並び水平な回転軸線を有していてもよい。
【符号の説明】
【0040】
1 :ロボット
2 :基台
4 :ロボットアーム
6 :ラビリンスシール
8 :昇降駆動装置
12 :ロボットコントローラ
13 :第2ハンド
14 :第1ハンド
19 :ハンド基部
21 :昇降エアシリンダ
21a :ピストン
23 :昇降部材
25 :ブレード部材
27 :把持爪
26 :プッシャ
28 :パッド
29 :押圧エアシリンダ
29a :ピストン
30 :昇降軸
31 :第1リンク部材
32 :第2リンク部材
41 :第1関節
42 :第2関節
43 :第1手首関節
44 :第2手首関節
41a,42a,43a,44a :ダイレクトドライブモータ
50 :リード線
52 :モータ部
53 :回転検出器
54 :ハウジング
55 :軸受
61 :第1のシール部材
62 :第2のシール部材
121 :プロセッサ
122 :メモリ
521 :ステータ
522 :ロータ
525 :ステータコア
526 :コイル
541 :第1ハウジング
542 :第2ハウジング
L1 :第1回転軸線
L2 :第2回転軸線
L3 :第3回転軸線
S :基板
図1
図2
図3
図4