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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-31
(45)【発行日】2022-04-08
(54)【発明の名称】遠心式ファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/44 20060101AFI20220401BHJP
   F04D 29/46 20060101ALI20220401BHJP
【FI】
F04D29/44 U
F04D29/46 F
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018095535
(22)【出願日】2018-05-17
(65)【公開番号】P2019199846
(43)【公開日】2019-11-21
【審査請求日】2020-12-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111970
【弁理士】
【氏名又は名称】三林 大介
(72)【発明者】
【氏名】岩▲崎▼ 拓也
(72)【発明者】
【氏名】中谷 立好
【審査官】岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-270714(JP,A)
【文献】特開2016-141380(JP,A)
【文献】実開昭57-200696(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2016/0146216(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/44
F04D 29/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸に対して複数の翼片が放射状に配置された羽根車と、前記羽根車を回転可能な状態で収容すると共に、前記羽根車の回転軸の一端側の方向に吸気口が形成された本体ケーシングと、該本体ケーシングの外部から前記羽根車を駆動する電動モーターと、前記本体ケーシングの外周側面に接続されて、前記羽根車が回転すると、下流端に形成された送風口から空気が吹き出される送風通路とを備える遠心式ファンにおいて、
前記本体ケーシングは、前記羽根車の外周と、該羽根車の外周に向き合う内周壁面との間の隙間が、前記羽根車の回転方向に向かって広くなる形状に形成されたスクロールケーシングであり、
前記送風通路は、
前記羽根車と前記本体ケーシングとの間の前記隙間から前記内周壁面の接線方向に連続して形成され、前記送風口よりも小さな通路面積のままで延設された延設通路部と、
前記延設通路部の下流に接続されて、前記通路面積が前記送風口の大きさに拡大する拡大通路部と
を備えており、
前記拡大通路部には、前記送風通路の外側から前記送風通路の内側に空気を取り入れる空気取入口が形成されている
ことを特徴とする遠心式ファン。
【請求項2】
請求項1に記載の遠心式ファンにおいて、
前記送風通路は、前記本体ケーシングの前記内周壁面から延設された第1通路壁面と、該第1通路壁面に対して向かい合う第2通路壁面とを備えており、
前記空気取入口は、少なくとも前記第1通路壁面に形成されている
ことを特徴とする遠心式ファン。
【請求項3】
請求項2に記載の遠心式ファンにおいて、
前記空気取入口は、前記第1通路壁面と前記第2通路壁面とに形成されていると共に、前記第1通路壁面に形成された前記空気取入口は、前記第2通路壁面に形成された前記空気取入口よりも、開口面積が大きくなっている
ことを特徴とする遠心式ファン。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の遠心式ファンにおいて、
前記空気取入口には、前記送風通路の外側から前記送風通路の内側への空気の流入は許容するが、前記送風通路の内側から前記送風通路の外側への空気の流出は許容しない逆止弁が設けられている
ことを特徴とする遠心式ファン。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の遠心式ファンにおいて、
前記空気取入口に設けられた開閉弁と、
前記遠心式ファンの運転条件を検出する運転条件検出手段と、
前記運転条件に応じて前記開閉弁を開閉する開閉手段と
を備えることを特徴とする遠心式ファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体ケーシング内で羽根車を回転させることによって、送風通路から空気を送風する遠心式ファンに関する。
【背景技術】
【0002】
給湯器あるいは暖房装置などに空気を供給するための機器として、遠心式ファンが広く使用されている。この遠心式ファンは、スクロールケーシングと呼ばれる本体ケーシングの内部で羽根車が回転する構造となっており、羽根車は回転軸に対して複数の翼片が放射状に配置されることによって形成されている。羽根車の半径方向外側と、スクロールケーシングの内周壁面との間には空気通路が形成されており、この空気通路の通路幅(すなわち、羽根車の半径方向外側とスクロールケーシングの内周壁面との間の距離)は、羽根車の回転方向に向かって大きくなるように形成されている。また、羽根車とスクロールケーシングとの間に形成された空気通路に連続するようにして、送風通路が、スクロールケーシングの内周壁面の接線方向に延設されている。
【0003】
このような遠心式ファンは次のようにして動作する。先ず、スクロールケーシング内で羽根車を回転させると、羽根車と一緒に空気が回転し、このときの遠心力で吹き飛ばされるようにして、翼片と翼片との間の空気が半径方向外側に向かって流れ出す。また、スクロールケーシングには、羽根車の回転軸の一端側から羽根車を臨む位置に吸気口が形成されており、羽根車が回転することによって半径方向の外側に向かって流れ出した分の空気は、スクロールケーシングの形成された吸気口から流入して補充される。一方、羽根車から見て半径方向の外側にはスクロールケーシングの内周壁面が存在しているため、羽根車から外側に向かって流れ出した空気は内周壁面に押し付けられて、空気の圧力が上昇する。このときの圧力の上昇量は、空気通路の通路幅が広いほど小さくなるので、空気通路内には、羽根車の回転方向に向かって圧力が低くなるような圧力勾配が生じる。このため、空気通路内の空気は、圧力勾配によって加速されながら圧力の低い方に向かって流れて行き、最終的には送風通路から遠心式ファンの外部に吹き出されることとなる。
【0004】
以上のような動作原理から、遠心式ファンで送風量を増加させるためには、羽根車が遠心力で半径方向に送り出す空気の流量を増加させる必要があるため、遠心式ファンの送風量を増加させるほど、空気通路内の圧力が高くなる。このため、ある程度まで送風量が増加すると、羽根車を回転させても空気を半径方向外側に送り出すことが困難となり、それ以上に送風量を増加させることが困難となる。このような事態の発生を抑制するためには、空気通路の通路幅(すなわち、羽根車の半径方向外側とスクロールケーシングの内周壁面との距離)を広くすることが効果的であるが、そうするとスクロールケーシングの外形寸法が大きくなり、給湯器や暖房装置などの機器内に搭載することが困難となってしまうため、現状では難しい。
【0005】
そこで、空気通路内の圧力が高くなると、(特に空気通路の通路幅が狭くなった部分で)空気通路から吸気口への空気の逆流が発生することに着目し、空気が逆流する部分の吸気口をカバー部材で塞ぐことによって、最大送風量を増加させようとする技術が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2001-182691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述した提案の技術では、実際には、遠心式ファンの最大送風量を増加させることは難しいという問題があった。この理由は、提案の技術では、吸気口の一部をカバー部材で塞いでしまうので吸気口の面積が小さくなり、その結果、最大送風量付近では、逆流の防止によって送風量を増加させる効果よりも、吸気抵抗の増加によって送風量を減少させる効果の方が大きくなってしまうためである。
【0008】
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応して成されたものであり、大型化することなく、最大送風量を増加させることが可能な遠心式ファンの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために本発明の遠心式ファンは次の構成を採用した。すなわち、
回転軸に対して複数の翼片が放射状に配置された羽根車と、前記羽根車を回転可能な状態で収容すると共に、前記羽根車の回転軸の一端側の方向に吸気口が形成された本体ケーシングと、該本体ケーシングの外部から前記羽根車を駆動する電動モーターと、前記本体ケーシングの外周側面に接続されて、前記羽根車が回転すると、下流端に形成された送風口から空気が吹き出される送風通路とを備える遠心式ファンにおいて、
前記本体ケーシングは、前記羽根車の外周と、該羽根車の外周に向き合う内周壁面との間の隙間が、前記羽根車の回転方向に向かって広くなる形状に形成されたスクロールケーシングであり、
前記送風通路は、
前記羽根車と前記本体ケーシングとの間の前記隙間から前記内周壁面の接線方向に連続して形成され、前記送風口よりも小さな通路面積のままで延設された延設通路部と、
前記延設通路部の下流に接続されて、前記通路面積が前記送風口の大きさに拡大する拡大通路部と
を備えており、
前記拡大通路部には、前記送風通路の外側から前記送風通路の内側に空気を取り入れる空気取入口が形成されている
ことを特徴とする。
【0010】
かかる本発明の遠心式ファンにおいては、本体ケーシング内で羽根車を回転させると、本体ケーシングに設けた吸気口から吸い込まれた空気が、本体ケーシングの外周側面に接続された送風通路から、遠心式ファンの外部に向かって送風される。ここで、本体ケーシングは、いわゆるスクロールケーシングとなっており、本体ケーシングの内部に収容された羽根車の外周と、羽根車の外周に向き合う本体ケーシングの内周壁面との間の隙間が、羽根車の回転方向に向かって広くなっている。また、送風通路の下流端には空気が吹き出す送風口が開口しており、更に、送風通路は、羽根車と本体ケーシングとの間に形成された隙間から内周壁面の接線方向に連続して形成されて、送風口よりも小さな通路面積のままで延設された延設通路部と、その延設通路部の下流に接続されて通路面積が送風口の大きさに拡大する拡大通路部とを備えている。そして、送風通路の拡大通路部には、送風通路の外側から送風通路内に空気を取り入れるための空気取入口が形成されている。
【0011】
詳細なメカニズムについては後述するが、羽根車を回転させて本体ケーシングから送風通路に空気を送風すると、送風通路の通路面積が、送風口よりも小さな面積から送風口の面積まで拡大している部分では、送風通路内に空気の流れが淀んだ淀み領域が発生する。そして、淀み領域の空気は、淀み領域の外側で速く流れる空気に引きずられる状態となるため、淀み領域が負圧となる加えて、本体ケーシングの内周壁面と羽根車の外周との隙間は、羽根車の回転方向に向かって広くなる形状となっているため、本体ケーシング内で羽根車を回転させた時に、本体ケーシングと羽根車との間の隙間の部分で空気の流れが加速され、加速された空気の流れが、本体ケーシングの内周壁面の接線方向に延設された送風通路の延設通路部に流入する。このため、延設通路部の下流側に接続された拡大通路部に大きな負圧発生させることができる。従って、拡大通路部に空気取入口を形成しておけば、送風通路内に生じた負圧によって、送風通路の外側から空気を取り入れることができる。その結果として、遠心式ファンの大きさを小型に保ったままで、最大送風量を増加させることができる。
【0014】
また、上述したように、本体ケーシングがスクロールケーシングとなっており、本体ケーシングの内周壁面の接線方向に送風通路が延設されている本発明の遠心式ファンにおいては、送風通路の通路壁面の中で、少なくとも、本体ケーシングの内周壁面から延設されている第1通路壁面には、通路面積が拡大している部分に空気取入口を形成してもよい。
【0015】
上述したように、本体ケーシングがスクロールケーシングとなっている場合、羽根車を回転させると、羽根車によって半径方向外側に送り出された空気は、本体ケーシングの内周壁面に導かれながら、本体ケーシングと羽根車との間の隙間を流れて行く。空気が隙間を流れる方向は、羽根車の回転方向(すなわち、隙間が広くなる方向)となっており、空気の流れは、隙間を流れる間に加速されて送風通路に流入する。このように、空気の流れは本体ケーシングの内周壁面に沿って進んでおり、しかも、送風通路の第1通路壁面は、本体ケーシングの内周壁面から延設されている。このため、送風通路内に流入した空気の流れは第1通路壁面の近くを通過することになり、送風通路内での空気の流速は、第1通路壁面に対して向き合う第2通路壁面の側よりも、第1通路壁面の側の方が、空気の流速が速くなり、通路面積が拡大する部分で生じる負圧の大きさも、第1通路壁面の方が大きくなる。従って、少なくとも第1通路壁面に空気取入口を設けておけば、送風通路の外側から多くの空気を取り込むことができるので、遠心式ファンの最大送風量を増加させることが可能となる。
【0016】
また、上述した本発明の遠心式ファンで、本体ケーシングの内周壁面から延設された第1通路壁面と、第1通路壁面に向き合う第2通路壁面とに空気取入口を形成する場合には、第1通路壁面の空気取入口の方が、第2通路壁面の空気取入口よりも、開口面積を大きくしてもよい。
【0017】
上述したように、送風通路内での空気の流速は、第1通路壁面の側の方が第2通路壁面の側よりも、空気の流速が速くなり、通路面積が拡大する部分で生じる負圧の大きさも、第1通路壁面の方が大きくなる。従って、第1通路壁面に形成する空気取入口の方が、第2通路壁面に形成する空気取入口よりも、開口面積を大きくしておけば、より多くの空気を送風通路内に取り込むことができるので、遠心式ファンの最大送風量を増加させることが可能となる。
【0018】
また、上述した本発明の遠心式ファンにおいては、空気取入口に逆止弁を設けることによって、送風通路外から送風通路内への空気の流入は許容するが、送風通路内から送風通路外への空気の流出は許容しないようにしてもよい。
【0019】
こうすれば、送風通路内で負圧が発生する場合は、空気取入口から送風通路内に空気を取り入れて送風量を増やすことができる。また、遠心式ファンが空気を送風している機器の内部での通路抵抗が増加するなどの理由で、送風通路内の圧力が高くなった場合でも、送風通路内の空気が空気取入口から外部に逆流して、送風量が減少することを防止することができる。
【0020】
また、上述した本発明の遠心式ファンにおいては、空気取入口に開閉弁を設けるとともに、遠心式ファンの運転条件に応じて、開閉弁を開閉するようにしてもよい。
【0021】
こうすれば、送風通路内で負圧が発生するような運転条件では、開閉弁を開いて空気取入口から空気を取り入れることによって、送風量を増加させることができる。また、送風通路内の圧力が高くなって空気取入口から送風通路外に空気が漏れ出す虞のある運転条件では、開閉弁を閉じることによって、送風量の減少を回避することができる。尚、送風通路内で生じる負圧の大きさによっては、空気取入口から空気が逆流することはないが、空気取入口から空気が取り込まれることも、多くは期待できない場合が起こり得る。このような運転条件では、開閉弁を閉じておくことが望ましい。遠心式ファンの送風通路の圧力は、遠心式ファンが空気を送風している機器側の条件が変化した影響で、急に増加することが起こり得るが、このような場合でも、開閉弁を閉じておけば、遠心式ファンの送風量が急に減少する事態を回避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本実施例の遠心式ファン100の大まかな構造を示す説明図である。
図2】従来の遠心式ファン900では、送風通路905内に淀み領域905dが生じる理由についての説明図である。
図3】本実施例の遠心式ファン100で最大送風量を増加させることが可能な理由を示した説明図である。
図4】本実施例の遠心式ファン100では最大送風量が増加していることを示す実験結果についての説明図である。
図5】異なる大きさの空気取入口106を備える本実施例の遠心式ファン100についての説明図である。
図6】空気取入口106に逆止弁110を備えた第1変形例の遠心式ファン100についての説明図である。
図7】空気取入口106に開閉弁120を備えた第2変形例の遠心式ファン100についての説明図である。
図8】第2変形例の遠心式ファン100が羽根車101の回転速度と、送風口107から空気を送風するときの送風圧力Pに応じて開閉弁120の開閉状態を切り換える様子を示した説明図である。
図9】送風通路105の通路面積が不連続に拡大する第3変形例の遠心式ファン100についての説明図である
【発明を実施するための形態】
【0023】
A.本実施例 :
図1は、本実施例の遠心式ファン100の大まかな構造を示す説明図である。図1(a)には、遠心式ファン100の外観形状が示されている。図示されるように、本実施例の遠心式ファン100は、略円筒形状の本体ケーシング102の内部に、後述する羽根車が収納されており、本体ケーシング102の外部に設けた電動モーター104によって羽根車が回転するようになっている。電動モーター104は、本体ケーシング102の底面側に装着されており、本体ケーシング102の上面側には、本体ケーシング102内に空気を取り込むための吸気口103が形成されている。更に、本体ケーシング102の周側面からは接線方向に送風通路105が延設されている。この送風通路105の通路面積は、遠心式ファン100が取り付けられる機器200(たとえば燃焼装置など)の送風通路201の通路面積に合わせて、通路の途中で拡大されている。そして、本実施例の遠心式ファン100では、送風通路105の通路面積が拡大されている箇所に、外側から空気を送風通路105内に取り入れるための空気取入口106a、106bが形成されている。尚、以下では、空気取入口106a、106bを併せて、単に空気取入口106と称することがある。
【0024】
図1(b)には、図1(a)のA-A位置で断面を取ることによって、遠心式ファン100の内部構造が示されている。図示されるように、本体ケーシング102の内部には、羽根車101が収納されている。羽根車101は、円板形状の回転プレート101aの周縁に、複数の翼片101bが放射状に立設された形状となっており、回転プレート101aの中央の回転軸101cには、前述した電動モーター104が接続されている。そして、電動モーター104を用いて回転軸101cを駆動することによって、図中で太い破線の矢印で示した方向に羽根車101を回転させることができる。
【0025】
また、本体ケーシング102の内周壁面102aは、羽根車101の外周と向き合った位置に形成されているため、内周壁面102aと羽根車101の外周との隙間が空気通路102bとなっている。そして、この空気通路102bの通路幅(内周壁面102aと羽根車101の外周との隙間の広さ)は、羽根車101の回転方向(太い破線の矢印で表示)に向かって広くなるように形成されている。尚、このような形状の本体ケーシング102は、スクロールケーシングと呼ばれている。
【0026】
更に、上述したように空気通路102bの通路幅は、羽根車101の回転方向に向かって次第に広くなっていくが、通路幅が広くなった位置(一周して通路幅が再び狭くなる手前側の位置)からは、空気通路102bに連続させて接線方向に向かって送風通路105が延設されている。送風通路105の下流端には送風口107が形成されており、この送風口107の大きさは、図中に細い破線で示した機器側の送風通路201の通路面積に合わせて、大きな面積に設定されている。これに対して、本体ケーシング102から送風通路105が分岐する位置での送風通路105の通路面積は、遠心式ファン100を小型化するために、小さめに設定することが望ましい。この結果、送風通路105は、本体ケーシング102から分岐してから下流端の送風口107に達するまでの間で通路面積が拡大されることになり、この通路面積が拡大されている箇所に、空気取入口106a、106bが形成されている。本実施例の遠心式ファン100では、このように送風通路105の通路面積が拡大されている箇所に空気取入口106a、106bを設けることで、最大送風量を増加させている。こうしたことが可能となるのは、次のような理由による。
【0027】
図2(a)は、空気取入口106を持たない従来の遠心式ファン900が、機器側の送風通路201に送風する様子を示した説明図である。図中に太い実線で示した矢印は、羽根車101の回転によって生じる空気の流れを表している。また、太い破線で示した矢印は、羽根車101の回転方向を表している。図示されるように、羽根車101が回転すると、本体ケーシング902と羽根車101との間に形成された空気通路902b内に空気の流れが発生し、この流れは空気通路902b内を進むに従って加速された後、送風通路905を通過して送風口907から流出する。
【0028】
ここで、給湯器や暖房装置などの機器内に遠心式ファン900を搭載する際には、搭載スペース上の制約から、送風通路905の長さを十分に確保することは難しい。このため送風通路905は、下端の送風口907に達するまでの間で、比較的急に通路面積を拡大させる必要が生じる。そして、通路面積が拡大する部分では、空気が流れる領域の外側に、空気が流れにくい領域(図2(a)で斜線を付した領域)が発生する。尚、斜線を付した領域は、空気が全く流れないわけではないが、太い実線の矢印で示した空気の流れに比べると、流れていないと見なせる程に流れが少ないので、以下では「淀み領域」と称することにする。
【0029】
図2(a)中で斜線を付して示した淀み領域905dと、太い実線の矢印で示した空気が流れている領域とが隣接する部分では、速く流れる空気が淀み領域905dの空気を引きずるような状態となっている。引きずられた空気は、淀み領域905dから流れようとするが、淀み領域905dには、送風通路905の壁面に遮られて、空気を補充することができない。このため、淀み領域905dには(大きくはないが)負圧が発生している。また、発生する負圧の大きさは、太い実線の矢印で示した空気の流れが、淀み領域905dの空気を引きずる力と釣り合う大きさとなる。このため、遠心式ファン900の送風量が大きくなる程、淀み領域905dに生じる負圧も大きくなる。
【0030】
もっとも、淀み領域905dの空気が引きずられると言うことは、太い実線の矢印で示す空気の流れからすると、流れにブレーキが掛けられていることに等しく、送風量を減少させる。従って、本来は、出来るだけ淀み領域905dが発生しないようにすることが望ましい。そのためのひとつの方法として、送風通路905の通路面積を徐々に拡大してやればよいが、そうすると送風通路905が長くなってしまうので、給湯器や暖房装置などの機器内に遠心式ファン900を搭載することが困難となる。あるいは別の方法として、図2(b)に例示したように、本体ケーシング902の形状を変更することによって、羽根車101の回転方向に向かって空気通路902bの通路幅を十分に広げておき、送風通路905の通路面積を途中で拡大しなくても良いようにすることによっても、淀み領域905dの発生を回避することができる。しかし、図2(b)から直ちに了解できるように、この場合でも、遠心式ファン900が大きくなってしまうので、給湯器や暖房装置などの機器内に遠心式ファン900を搭載することが困難となる。また、送風量の少ない運転条件では、空気通路902bの通路幅が広くなりすぎるために、空気通路902b内の空気を加圧することが困難となり、却って性能が低下してしまう。従って、従来の遠心式ファン900では、図2(b)に示す淀み領域905dが、半ば必然的に発生しているのが現状となっている。本実施例の遠心式ファン100は、淀み領域905dが発生してしまうことを逆手に取って、最大送風量を増加させるものである。
【0031】
図3は、本実施例の遠心式ファン100で最大送風量を増加させることが可能な理由を示した説明図である。図2(a)を用いて前述した従来の遠心式ファン900と同様に、羽根車101を破線の矢印の方向に回転させると、本体ケーシング102内の空気通路102bには、実線の矢印で示すような空気の流れが発生する。こうして生じた空気の流れは、空気通路102b内で加速された後、送風通路105を通って送風口107から流出して、機器側の送風通路201に流入する。ここで、空気通路102bから送風口107までの間の送風通路105の少なくとも一部では通路面積が拡大されており、この部分には負圧が発生する(図2(a)を参照)。しかし、本実施例の遠心式ファン100では、この負圧が発生する箇所の送風通路105の側壁面に、空気取入口106a、106bが形成されている。このため、図3中に太い一点鎖線の矢印で示したように、空気取入口106a、106bを通って送風通路105内に空気が流入することとなり、その結果として、遠心式ファン100の送風量が増加する。
【0032】
また、図2(a)を用いて前述したように、従来の遠心式ファン900では、送風通路905内の空気の流れが淀み領域905dの空気を引きずる状態となっており、このため、送風通路905を流れる空気にブレーキが掛かって送風量が減少する。これに対して、図3に示した本実施例の遠心式ファン100では、空気取入口106から空気が流入するので負圧の発生が抑制される。その結果、送風通路105を流れる空気にブレーキが掛からなくなるので、この点からも送風量が増加する。このように、本実施例の遠心式ファン100では、送風通路105の通路面積が拡大されている箇所に空気取入口106を設けることで、上述した2つのメカニズムが働くようになり、その結果として、最大送風量を増加させることが可能となっている。
【0033】
図4は、本実施例の遠心式ファン100で空気取入口106の有無によるP-Q特性の違いを、実測した結果を示した説明図である。ここで、P-Q特性とは、羽根車101の回転速度が一定の条件で、送風口107から空気を吹き出す雰囲気の圧力(以下、送風圧力Pと称する)と、送風量Qとの関係を示す特性である。図中に実線で示した特性は、本実施例の遠心式ファン100のP-Q特性を表しており、破線で示した特性は、本実施例の遠心式ファン100で空気取入口106を塞いだ場合に得られるP-Q特性を表している。
【0034】
図4から明らかなように、空気取入口106を設けることによって最大送風量は増加している。また、送風口107での送風圧力Pが増加するに伴って、送風量Qは次第に減少していくが、空気取入口106を有する場合、送風圧力Pが増加すると、次第に空気取入口106から空気が送風通路105外に漏れ出すようになる。このため、送風口107での送風圧力Pが、閾値圧力Pt以上となる運転条件では、空気取入口106を設けることで却って送風量が低下してしまうが、閾値圧力Pt以下の条件では、空気取入口106を設けることで送風量を増加させることができる。このように、本実施例の遠心式ファン100は、送風圧力Pが閾値圧力Ptを超えない条件で使用するという制約はあるものの、送風通路105に空気取入口106を設けるという極めて簡単な方法で、最大送風量を増加させることが可能となる。
【0035】
尚、上述した本実施例では、空気取入口106aと空気取入口106bとは、同じ大きさに形成されているものとして説明した。しかし、空気取入口106aと空気取入口106bとは、必ずしも同じ大きさに形成する必要は無い。むしろ、送風通路105内の空気の流れによって生じる負圧の大きさによって、空気取入口106の大きさを異ならせる方が望ましい。例えば、遠心式ファン100では、空気通路102bで加速された空気が送風通路105に吹き出しているので、送風通路105の通路断面を考えたときに、空気通路102bから空気が吹き出す方向にある通路断面上の部分では流速が高く、空気が吹き出す方向から外れた部分での流速は低くなると考えられる。図3を用いて前述した例では、空気通路102bからの空気は、送風通路105の図面上で下側に向かって吹き出しているので、送風通路105の通路断面の図面上で下側の部分は、通路断面の上側の部分よりも、空気の流速が高くなっていると考えられる。そして、送風通路105の通路面積が拡大する部分で生じる負圧は、流速が高い方が大きくなると考えられるから、図面上で下側に形成されている空気取入口106aの方が、上側の空気取入口106bよりも開口面積を大きくしておくことが望ましい。
【0036】
図5には、このような考え方に基づいて、空気取入口106の大きさを異ならせた様子が例示されている。図示した例では、送風通路105の互いに向き合う側壁面105a、105bのうち、側壁面105aは本体ケーシング102の内周壁面102aから接線方向に延設されている。このため、空気通路102bから吹き出した空気は側壁面105aの近くを(従って側壁面105bからは遠くを)通過するので、側壁面105aの側の流速は、側壁面105bの側の流速よりも高いと考えられ、これに伴って、側壁面105aの側で生じる負圧の方が、側壁面105bの側で生じる負圧よりも大きくなると考えられる。
【0037】
そこで、図5に示されるように、側壁面105aに形成された空気取入口106aの開口面積は、側壁面105bに形成された空気取入口106bの開口面積よりも、大きな値に設定されている。こうすれば、送風通路105内で大きな負圧が生じる部分では、大きく開口する空気取入口106が形成されることになるので、多くの空気を取り入れることができる。その結果、遠心式ファン100の最大送風量を更に増加させることが可能となる。尚、本実施例の側壁面105aが本発明における「第1通路壁面」に対応し、側壁面105bが「第2通路壁面」に対応する。また、上述した実施例では、側壁面105aおよび側壁面105bの何れにも空気取入口106を設けている。しかし、側壁面105bに小さな空気取入口106bを設ける代わりに、側壁面105bには空気取入口106bを設けないようにしても良い。
【0038】
B.第1変形例 :
上述した本実施例では、送風通路105から送風するときの送風圧力Pが高くなると空気取入口106から空気が逆流して送風通路105外に漏れ出してしまうため、送風圧力Pが閾値圧力Ptを超えない条件で使用する必要があった。しかし、空気取入口106から空気が逆流しないような工夫を加えれば、送風圧力Pが閾値圧力Ptを超えるような条件でも使用することが可能となる。
【0039】
図6は、このような第1変形例の遠心式ファン100の構造を示した説明図である。図示されるように、第1変形例の遠心式ファン100では、空気取入口106a、106bのそれぞれに逆止弁110が取り付けられている。この逆止弁110は、樹脂などの容易に変形可能な材質を用いて薄い板状に形成されており、空気取入口106a、106bよりも大きな面積を有すると共に、送風通路105の内壁面に取り付けられている。
【0040】
このため、羽根車101の回転によって送風通路105内に空気が流れ、送風通路105の通路面積が拡大している部分で負圧が生じると、逆止弁110が変形して空気取入口106a、106bから送風通路105内に空気を取り入れることができる。また、送風通路105から空気を送風する送風圧力Pが高くなって、空気取入口106a、106bから送風通路105外に空気が逆流しそうになると、逆止弁110によって空気取入口106a、106bが塞がれる。その結果、送風圧力Pが高い運転条件では、空気取入口106を備えない従来の遠心式ファンと同様な送風量を確保することが可能となる。
【0041】
C.第2変形例 :
上述した第1変形例の遠心式ファン100では、空気取入口106から流出しようとする空気の流れによって逆止弁110を変形させ、その結果、空気取入口106が閉鎖されることによって、空気取入口106から空気が逆流することを防止した。また、羽根車101が回転して送風通路105内で負圧が発生した場合には、空気取入口106を閉鎖していた(あるいは半開き状態としていた)逆止弁110が、空気取入口106から流入する空気の流れによって変形することによって、空気取入口106が開放される。しかし、空気の流れを利用して、空気取入口106の開放状態と閉鎖状態とを切り換えるのではなく、電力を利用して、空気取入口106の開放状態と閉鎖状態とを切り換えるようにしても良い。
【0042】
図7は、電力を利用して空気取入口106の開放状態と閉鎖状態とを切り換える第2変形例の遠心式ファン100についての説明図である。図示されるように、第2変形例の遠心式ファン100の空気取入口106には、電力を用いて開閉する開閉弁120が取り付けられている。尚、図7に示した例では、送風通路105の側壁面105aには空気取入口106aが形成されているが、側壁面105bには空気取入口106bが形成されていないので、開閉弁120は空気取入口106aに設けられている。もちろん、側壁面105bにも空気取入口106bが形成されている場合は、空気取入口106bにも開閉弁120を取り付ければよい。
【0043】
もっとも、側壁面105aまたは側壁面105bの何れか一方に空気取入口106を形成するのであれば、図7に示したように、側壁面105aに空気取入口106aを形成して、その空気取入口106aに開閉弁120を設けることが望ましい。この理由は、側壁面105aは、本体ケーシング102の内周壁面102aから接線方向に延設されているので、空気通路102bで加速された空気は、(側壁面105bではなく)側壁面105aの近くを通過する。その結果、側壁面105bの側よりも側壁面105aの側の方が空気の流れが速くなって、大きな負圧を生じさせる結果、側壁面105aに空気取入口106a(および開閉弁120)を設けた方が、多くの空気を送風通路105に取り込めるようになるためである。
【0044】
また、開閉弁120の開閉状態は、遠心式ファン100の運転条件に応じて切り換える。すなわち、制御部150を用いて遠心式ファン100の運転条件を検出して、開閉弁120の開閉状態を決定する。そして、その結果を、開閉弁120の駆動部121に出力し、その指示に従って、駆動部121が開閉弁120を駆動することによって、開閉弁120の開閉状態を切り換える。尚、本実施例の制御部150は、本発明における「運転条件検出手段」に対応し、本実施例の駆動部121は、本発明における「開閉手段」に対応する。
【0045】
遠心式ファン100の運転条件としては、種々の条件を検出することができる。図7に示した例では、送風圧力Pを検出するための圧力センサー122sを送風通路105に設けておき、送風圧力Pと、電動モーター104の回転速度Nとを検出する。そして、送風圧力Pと回転速度Nとの組み合わせに応じて、開閉弁120の開閉状態を決定する。あるいは、送風通路105内に設けたセンサーで送風量を検出し、送風量が所定値以上になったら開閉弁120を開放し、所定値以下の場合は開閉弁120を閉鎖するようにしても良い。
【0046】
図8は、送風圧力Pと電動モーター104の回転速度Nとに応じて、開閉弁120の開閉状態を決定する様子を例示した説明図である。図示したように、送風圧力Pが低く、且つ、回転速度Nが高い運転条件では開閉弁120を開放状態とするが、送風圧力Pが高くなると、あるいは回転速度Nが低くなると、開閉弁120を閉鎖状態とする。ここで、送風圧力Pが高くなった場合に開閉弁120を閉鎖状態とするのは、前述したように空気取入口106から空気が逆流して送風通路105外に漏れ出すことを防止するためである。また、回転速度Nが低くなった場合に開閉弁120を閉鎖状態とするのは、回転速度Nが低いと送風通路105内を流れる空気の流速が小さいので、送風通路105の通路面積が拡大している部分に十分な負圧が発生せず、従って、空気取入口106から送風通路105内に空気を取り込むことができないためである。
【0047】
また、開閉弁120を開放状態から閉鎖状態に切り換える送風圧力Pは、回転速度Nが低くなるほど送風圧力Pも低くすることができる。図8に示した例では、回転速度N1では送風圧力P1で開閉状態を切り換えているが、回転速度がN1からN2に低下すると、開閉弁120の開閉状態を切り換える送風圧力Pも、P1からP2に低下する。同様に、回転速度N3では送風圧力P3で開閉状態を切り換えているが、回転速度がN3からN4に低下すると、開閉弁120の開閉状態を切り換える送風圧力Pも、P3からP4に低下する。このようにして、遠心式ファン100の運転条件に応じて開閉弁120の開閉状態を切り換えてやれば、送風通路105内に発生した負圧を利用できる運転条件では開閉弁120を開放することによって送風量を増加させることができ、その一方で、空気取入口106から空気が逆流する運転条件では開閉弁120を閉鎖することによって逆流を防止することが可能となる。
【0048】
もっとも、簡便には、予め適切な閾値の送風圧力Paおよび閾値の回転速度Naを決めておき、圧力センサー122sで検出した送風圧力Pおよび電動モーター104の回転速度Nを、閾値の送風圧力Paおよび閾値の回転速度Naと比較することによって、開閉弁120の開閉状態を決定しても良い。すなわち、電動モーター104の回転速度Nが閾値の回転速度Naよりも小さい場合は、送風圧力Pに拘わらず開閉弁120を閉鎖状態とする。また、圧力センサー122sで検出した送風圧力Pが閾値の送風圧力Paよりも大きい場合は、回転速度Nに拘わらず閉鎖状態とする。そして、回転速度Nが閾値の回転速度Naよりも高く、且つ、送風圧力Pが閾値の送風圧力Paよりも低い場合に、開閉弁120を開放状態としても良い。あるいは、単に、送風圧力Pが閾値の送風圧力Paよりも高い場合は閉鎖状態とし、閾値の送風圧力Paよりも低い場合は開放状態としても良い。このようにしても、最大送風量が必要な運転条件(すなわち、回転速度Nが高く、送風圧力Pが低い運転条件)では開閉弁120が開放状態となるので、最大送風量を増加させることができる。また、空気取入口106からの逆流が問題となるような運転条件では開閉弁120が閉鎖状態となるので、実用上の問題が生じることもない。
【0049】
D.第3変形例 :
上述した実施例および各種の変形例では、送風通路105の通路面積が連続的に拡大するものとして説明した。しかし、送風通路105の通路面積は、送風口107に達するまでに拡大していれば十分であり、通路面積が連続的に拡大している必要は無い。
【0050】
例えば、図9(a)に例示したように、送風通路105の途中で通路面積を不連続に拡大させ、送風通路105が段状に形成された部分に空気取入口106を形成しても良い。あるいは、図9(b)に例示したように、本体ケーシング102から延設された送風通路105の先端を、より通路面積が大きい送風通路105cの内側に挿入することによって、送風通路105と送風通路105cとの間の隙間を、空気取入口106としてもよい。これらの第3変形例の遠心式ファン100でも、羽根車101を回転させることによって空気通路102bから送風通路105に空気を吹き出すと、送風通路105の通路面積が拡大している部分に負圧が発生して空気取入口106から空気が吸い込まれる。このため、遠心式ファン100の最大送風量を増加させることができる。尚、図9に例示した第3変形例の遠心式ファン100に対しても、場所によって空気取入口106の大きさを異ならせたり(図5参照)、空気取入口106に逆止弁110を設けたり(図6参照)、空気取入口106に設けた開閉弁120の開閉状態を運転条件に応じて切り換えたり(図7図8参照)しても構わない。
【0052】
以上、本実施例および各種の変形例の遠心式ファン100について説明したが、本発明は上記の実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
【符号の説明】
【0053】
100…遠心式ファン、 101…羽根車、 102…本体ケーシング、
102a…内周壁面、 102b…空気通路、 103…吸気口、
104…電動モーター、 105…送風通路、 105a、b…側壁面、
105c…送風通路、 106(106a、b)…空気取入口、
107…送風口、 110…逆止弁、 120…開閉弁、
121…駆動部、 122s…圧力センサー、 150…制御部、
200…機器、 201…送風通路。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9