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特許7050812物品を縦列状態に配置転換するマルチレベルコンベヤシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-31
(45)【発行日】2022-04-08
(54)【発明の名称】物品を縦列状態に配置転換するマルチレベルコンベヤシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/30 20060101AFI20220401BHJP
   B65G 27/18 20060101ALI20220401BHJP
   B65G 47/52 20060101ALI20220401BHJP
【FI】
B65G47/30 D
B65G27/18
B65G47/52 B
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2019560359
(86)(22)【出願日】2018-04-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-25
(86)【国際出願番号】 US2018028961
(87)【国際公開番号】W WO2018204118
(87)【国際公開日】2018-11-08
【審査請求日】2019-12-27
(31)【優先権主張番号】15/587,757
(32)【優先日】2017-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506329306
【氏名又は名称】アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ウニクリシュナン ヴァダッカンマルヴェードゥ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン スチュアート バトルス
(72)【発明者】
【氏名】エミリー ダン
(72)【発明者】
【氏名】サミュエル ガードナー ガレット
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー アラン タルダ
(72)【発明者】
【氏名】アクシャイ ラジェンドラ ティレカー
(72)【発明者】
【氏名】ジャクリーン アンダーバーグ
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-015084(JP,U)
【文献】実開昭53-093438(JP,U)
【文献】国際公開第2003/043428(WO,A2)
【文献】特開平07-206141(JP,A)
【文献】米国特許第06131723(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/30
B65G 27/18
B65G 47/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤシステムであって、
上側コンベヤレベルであって、上側コンベヤセグメントを有しており、該上側コンベヤセグメントは、上流端部と、上側レベル流れ方向に沿って前記上流端部と反対側の下流端部と、互いに反対側の一対の横方向側部と、鉛直方向に沿って互いに反対側の上側および下側とを有しており、前記上側コンベヤセグメントは、前記上側レベル流れ方向に沿って物品を運搬するように構成された、前記一対の横方向側部の間の上側運搬面を規定しており、かつ該上側運搬面と前記一対の横方向側部のうちの1つの横方向側部との間の上側排出開口を規定しており、該上側排出開口は、鉛直方向に沿って前記上側コンベヤセグメントを通って延びている、上側コンベヤレベルと、
少なくとも鉛直方向に沿って前記上側排出開口の下方に配置された後続コンベヤレベルであって、前記物品を前記上側排出開口から受け取りかつ前記物品を前記上側レベル流れ方向とは反対の後続流れ方向に沿って運搬するように構成されている、後続コンベヤレベルと、
を備え
前記上側排出開口は、前記一対の横方向側部の一方の横方向側部から別の横方向側部まで延びる方向に沿って排出開口幅を有しており、該排出開口幅は、前記上側レベル流れ方向に沿って増加しており、
前記上側運搬面は、前記一対の横方向側部の一方の横方向側部から別の横方向側部まで運搬幅を有しており、該運搬幅は、前記上側レベル流れ方向に沿って減少している、
コンベヤシステム。
【請求項2】
前記上側コンベヤレベルおよび前記後続コンベヤレベルは、それぞれ物品をある速度で運搬するように構成されており、前記後続コンベヤレベルの速度は、前記上側コンベヤレベルの速度よりも高い、請求項記載のコンベヤシステム。
【請求項3】
前記上側コンベヤセグメントは、付加的な上側排出開口を規定しており、該付加的な上側排出開口は、前記上側運搬面と、前記一対の横方向側部の別の横方向側部との間にあり、これにより、前記上側運搬面は、前記上側排出開口と前記付加的な上側排出開口との間にある、請求項1載のコンベヤシステム。
【請求項4】
前記付加的な上側排出開口は、前記一対の横方向側部の一方の横方向側部から別の横方向側部まで延びる方向に沿って排出開口幅を有しており、前記付加的な上側排出開口の前記排出開口幅は、前記上側レベル流れ方向に沿って増加している、請求項記載のコンベヤシステム。
【請求項5】
前記上側コンベヤセグメントは、前記上側レベル流れ方向に沿って物品を運搬するように構成された付加的な上側運搬面を有しており、該付加的な上側運搬面は、前記上側排出開口と、前記一対の横方向側部の別の横方向側部との間にあり、これにより、前記上側排出開口は、前記上側運搬面と前記付加的な上側運搬面との間にある、請求項1載のコンベヤシステム。
【請求項6】
前記上側コンベヤセグメントの下流に第2の上側コンベヤセグメントを有しており、該第2の上側コンベヤセグメントは、鉛直方向に沿って前記後続コンベヤレベルへ前記物品を排出するように構成された第2の上側排出開口を規定している、請求項1載のコンベヤシステム。
【請求項7】
前記第2の上側コンベヤセグメントは、第2の上流端部と、前記上側レベル流れ方向に沿って前記第2の上流端部と反対側の第2の下流端部と、互いに反対側の第2の対の横方向側部と、鉛直方向に沿って互いに反対側の第2の上側および第2の下側とを有しており、前記第2の上側コンベヤセグメントは、前記上側レベル流れ方向に沿って前記物品を運搬するように構成された、前記第2の対の横方向側部の間の第2の上側運搬面を規定しており、かつ該第2の上側運搬面と、前記第2の対の横方向側部のうちの1つの横方向側部との間に第2の上側排出開口を規定しており、該第2の上側排出開口は、鉛直方向に沿って前記第2の上側コンベヤセグメントを通って延びている、請求項記載のコンベヤシステム。
【請求項8】
前記上側コンベヤセグメントは、付加的な上側排出開口を規定しており、前記上側運搬面は、前記上側排出開口と前記付加的な上側排出開口との間にあり、
前記第2の上側コンベヤセグメントは、付加的な上側運搬面を規定しており、前記第2の上側排出開口は、前記第2の上側運搬面と前記付加的な上側運搬面との間にある、
請求項記載のコンベヤシステム。
【請求項9】
前記後続コンベヤレベルは中間コンベヤレベルであり、後続レベル流れ方向は中間レベル流れ方向であり、
前記運搬システムは、前記中間コンベヤレベルの少なくとも一部の下方に配置された下側コンベヤレベルを有する、
請求項1載のコンベヤシステム。
【請求項10】
前記中間コンベヤレベルは、中間コンベヤセグメントを有しており、該中間コンベヤセグメントは、上流端部と、前記中間レベル流れ方向に沿って前記中間コンベヤセグメントの前記上流端部と反対側の下流端部と、互いに反対側の一対の横方向側部と、鉛直方向に沿って互いに反対側の上側および下側とを有しており、前記中間コンベヤセグメントは、前記上側レベル流れ方向に沿って物品を運搬するように構成された、前記中間コンベヤセグメントの前記一対の横方向側部の間の中間運搬面を規定しており、かつ該中間運搬面と、前記中間コンベヤセグメントの前記一対の横方向側部のうちの1つの横方向側部との間にある中間排出開口を規定しており、該中間排出開口は、前記物品を前記下側コンベヤレベルへ排出するために鉛直方向に沿って前記中間コンベヤセグメントを通って延びている、請求項記載のコンベヤシステム。
【請求項11】
ノックダウンボディを有するノックダウン装置を備え、前記ノックダウンボディは、鉛直方向に沿って少なくともクリアランス高さによって前記上側運搬面から完全に離隔しており、前記ノックダウンボディは、上流ボディ端部と、流れ方向に関して前記上流ボディ端部からずれた下流ボディ端部と、前記上流ボディ端部と前記下流ボディ端部との間に延びる斜面とを有しており、該斜面は、流れ方向に沿って延びるに従って前記上側運搬面から離れるように傾斜している、請求項1載のコンベヤシステム。
【請求項12】
前記コンベヤシステムの少なくとも1つのコンベヤレベルは、揺動コンベヤセグメントを有しており、該揺動コンベヤセグメントは、揺動運搬面と、該揺動運搬面の下方の複数のローラとを有しており、該複数のローラのそれぞれは、流れ方向および鉛直方向に対して垂直な横方向に沿って離隔した複数のカム部材を有しており、各カム部材は、前記揺動運搬面を揺動させるために前記揺動運搬面と接触するように構成されている、請求項1載のコンベヤシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本願は、2017年5月5日に出願された米国特許出願第15/587757号の優先権を主張し、その開示内容は、参照によりその全体が本明細書に示されたものとして本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
注文フルフィルメントセンターなどの材料取扱い施設では、1人または複数人のエージェントまたはピッカーが、注文を遂行するために在庫から物品を取り出す。エージェントは、複数の異なる注文から物品を取り出し、次いで、複数の注文の物品をコンベヤシステム上に置くことがある。その結果、複数の注文または注文の部分の物品が、コンベヤシステム上で混ざり合う可能性がある。したがって、混ざり合った物品を、それぞれの注文に仕分けなければならない。仕分けの前に、混ざり合った物品を、個別化と呼ばれる手順を通じて処理することができ、これにより、コンベヤシステム上で横並びまたは積み重なった状態で一緒に配置された物品が縦列状態に再配列され、この結果、物品は相前後して互いに間隔を空けて配置される。次いで、縦列に配置された物品は、仕分けステーションへ導入れ、仕分けステーションは、それぞれの注文を受けたそれぞれの個々の物品を、パッキングステーション、他の注文フルフィルメントセンター、またはギフトラッピングステーションなどの他のタイプのステーションへ引き渡すために配置する。仕分けプロセスは、顧客の要求を満たすかまたはそれを超える速度で行われる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
以下の詳細な説明は、例示のために例としての実施形態が図面に示された添付の図面とともに読んだ場合に、より良く理解されるであろう。しかしながら、本開示は、図示した正確な配置および手段に限定されないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】一実施形態に係るマルチレベルコンベヤシステムの斜視図を示している。
図2図1のマルチレベルコンベヤシステムの側面図を示している。
図3】様々なサイズの物品を運搬する、図1のマルチレベルコンベヤの上側コンベヤレベルの概略的な平面図を示している。
図4】物品が上側コンベヤレベルの排出開口を通って落下する位置に物品が配置された、図3の概略的な平面図を示している。
図5】一実施形態に係るノックダウンアセンブリの斜視図を示している。
図6図5のノックダウンアセンブリの側面図を示している。
図7図5のノックダウンアセンブリの正面図を示している。
図8】一実施形態に係る揺動コンベヤの斜視図を示している。
図9】一実施形態に係る、図8の揺動コンベヤの一対の揺動ローラの斜視図を示している。
図10図9の揺動ローラの対の端面図を示している。
図11図9の揺動ローラの対の平面図を示している。
図12図9の揺動ローラの対の側面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0005】
アイテムの個別化は、物品が仕分けステーションへ導入される前に、コンベヤシステム上で物品が一列に間隔を空けた状態に手作業で再配置するオペレータによって行われてもよい。手作業による個別化に対して、アイテムの個別化速度を高めるために、自動化されたマルチレベルコンベヤシステムが使用されてもよい。
【0006】
図1および図2を参照すると、物品を自動的に個別化するように構成されたマルチレベルコンベヤシステム10が示されている。コンベヤシステム10は、上側コンベヤレベル12と、後続コンベヤレベル14と、下側コンベヤレベル16とを含む3つのレベルを有している。後続コンベヤレベル14は、少なくとも部分的に上側コンベヤレベル12と下側コンベヤレベル16との間に配置されているので、中間コンベヤであると考えることができる。代替的な実施形態では、システム10は、2つのコンベヤレベルまたは4つ以上のコンベヤレベルを有することができることが理解されるであろう。さらに、「上側」および「下側」という用語は、後続コンベヤレベル14に対する位置を意味している。これにより、上側コンベヤレベル12はトップレベルとして示されており、下側コンベヤレベル16はボトムレベルとして示されているが、コンベヤシステム10が、上側コンベヤレベル12の上方の1つまたは複数のレベルおよび下側コンベヤレベル16の下方の1つまたは複数のレベルを有することができることが理解されるであろう。さらに、コンベヤシステム10は、上側コンベヤレベル12と下側コンベヤレベル16との間に2つ以上のレベルを有することができる。
【0007】
通常、上側コンベヤレベル12は、物品を後続コンベヤレベル14へ排出する前に上側レベル流れ方向F1に沿って物品を運搬する。後続コンベヤレベル14は、上側コンベヤレベル12から落下する物品を受け取るために少なくとも部分的に上側コンベヤレベル12の下方に配置されている。後続コンベヤレベル14は、物品を下側コンベヤレベル16へ排出する前に、後続レベル流れ方向F2に沿って物品を運搬する。下側コンベヤレベル16は、後続または中間コンベヤレベル14から落下する物品を受け取るために少なくとも部分的に後続コンベヤレベル14の下方に配置されている。下側コンベヤレベル16は、下側レベル流れ方向F3に沿って物品を運搬する。流れ方向F1,F2およびF3は、図示のように直線的であってもよいし湾曲していてもよい(図示せず)。さらに、本発明はそのように限定されないが、後続レベル流れ方向F2は、上側レベル流れ方向F1と反対向きであってもよく、下側レベル流れ方向F3は、上側レベル流れ方向F1と同じでありかつ後レベル流れ方向F2と反対向きであってもよい。
【0008】
システム10は、横並びの状態および積み重なった状態(すなわち、一方が他方の上面にある状態)のうちの少なくとも一方から、物品が相前後して配置された縦列状態へ物品を配置転換するように構成された少なくとも1つの構造を有している。少なくとも1つの構造は、様々なサイズの物品を下方のコンベヤレベルへと異なる時点で排出するように構成された、複数のコンベヤセグメント20,30および50などの少なくとも1つのコンベヤセグメントを含むことができる。加えてまたは代替的に、少なくとも1つの構造は、互いに上下に積み重なった物品をノックダウンするように構成された少なくとも1つのノックダウン装置70を含むことができる。加えてまたは代替的に、少なくとも1つの構造は、積み重なった物品を互いに分離させるために、積み重なった状態で受け取られた物品を揺動させるように構成された少なくとも1つの揺動コンベヤセグメント40を含むことができる。
【0009】
少なくとも1つのコンベヤセグメントは、コンベヤセグメント20の横方向側部に沿って受け取られた物品を排出し、コンベヤセグメント20の中央に沿って受け取られた物品を下流へ運搬するように構成されたコンベヤセグメント20を含むことができる。コンベヤセグメント20によって排出される物品のサイズは、コンベヤセグメント20の流れ方向に沿って増加することができる。加えてまたは代替的に、少なくとも1つのコンベヤセグメントは、コンベヤセグメント30の中央に沿って受け取られた、増加するサイズの物品を排出し、コンベヤセグメント30の横方向側部に沿って受け取られた物品を下流へ運搬するように構成されたコンベヤセグメント30を含むことができる(横方向側部に沿って受け取られた物品は、前のコンベヤセグメントによってまだ排出されていないと仮定する)。コンベヤセグメント30によって排出される物品のサイズは、コンベヤセグメント30の流れ方向に沿って増加することができる。さらに、コンベヤセグメント30は、コンベヤセグメント20から排出された物品よりも大きな物品を排出することができる。少なくとも1つのコンベヤセグメントは、加えてまたは代替的に、コンベヤセグメント50によって受け取られた全ての物品を排出するように構成されたコンベヤセグメント50を含むことができ、この場合、排出される物品のサイズは、コンベヤセグメント50の流れ方向に沿って増加する。図1および図2の実施形態では、コンベヤセグメント20および30は上側コンベヤレベル12において実施されており、コンベヤセグメント50は後続コンベヤレベル14において実施されている。しかしながら、コンベヤセグメント20,30および50は、別のコンベヤレベルの上方にある、システム10のあらゆるコンベヤレベルにおいて実施することができることが理解されるであろう。
【0010】
ここで上側コンベヤレベル12の例をより具体的に参照すると、第1の上側コンベヤセグメントであるとみなすことができるコンベヤセグメント20は、上側レベル流れ方向F1に沿って、上流端部20aと、上流端部20aと反対側の下流端部20bとを有している。上側レベル流れ方向F1は、図示したように直線的であってもよいし湾曲していてもよい。上側コンベヤセグメント20は、互いに反対側にある一対の第1の横方向側部20cおよび第2の横方向側部20dを有している。第1の横方向側部20cと第2の横方向側部20dは互いに平行であってよいが、本開示の実施形態はそれに限定されない。さらに、上側コンベヤセグメント20は、上側レベル流れ方向F1に対して垂直な鉛直方向Vに沿って上側20eと、上側20eと反対側の下側20fとを有している。
【0011】
上側コンベヤセグメント20は、横方向側部20cおよび20dの対の間に、第1の内壁20gおよび第2の内壁20hなどの少なくとも1つの内壁を有することができる。第1の内壁20gは、第1の横方向側部20cと第2の内壁20hとの間にあることができる。さらに、第2の内壁20hは、第2の横方向側部20dと第1の内壁20gとの間にあることができる。第1の内壁20gおよび第2の内壁20hは、上流端部20aから下流端部20bまで延びていることができる。第1の内壁20gおよび第2の内壁20hは、上側レベル流れ方向F1に沿って互いに向かってテーパしていることができる。第1の内壁20gは、上側レベル流れ方向F1と反対の方向に沿って第1の横方向側部20cに向かってテーパしていることができ、第2の内壁20hは、上側レベル流れ方向F1と反対の方向に沿って第2の横方向側部20dに向かってテーパしていることができる。
【0012】
上側コンベヤセグメント20は、上側レベル流れ方向F1に沿って物品を運搬するように構成された、横方向側部20cおよび20dの対の間の上側運搬面24を規定している。例えば、上側運搬面24は、第1の内壁20gから第2の内壁20hまでなど、第1の内壁20gおよび第2の内壁20hの間に延びていることができる。上側運搬面24は、上流端部20aから下流端部20bまでも延びていることができる。上側運搬面24は、第1の横方向側部20cから第2の横方向側部20dまで延びる、横方向Lに沿った運搬幅WC1図4参照)を有している。例えば、運搬面の幅WC1は、第1の内壁20gから第2の内壁20hまで延びていることができる。さらに、運搬幅WC1は、頂点が下流方向に向いた(すなわち、上側レベル流れ方向F1に沿った)「V」字形(または先端を切り取られた「V」字形)を形成するように、上側レベル流れ方向F1に沿って減少していることができる。少なくとも幾つかの実施形態では、横方向Lは、上側レベル流れ方向F1および鉛直方向Vの両方に対して垂直であることができる。
【0013】
上側コンベヤセグメント20は、上側運搬面24を規定する複数の上側ローラ26を有することができる。各ローラ26は、横方向Lに沿って第1の横方向側部20cから第2の横方向側部20dまで延びているローラ中心軸線ARに沿って延びていることができる。例えば、各ローラ26は、第1の内壁20gから第2の内壁20hまでなど、それぞれのローラ中心軸線ARに沿って第1の内壁20gと第2の内壁20hとの間に延びていることができる。上側ローラ26は、上側レベル流れ方向F1に沿って物品を運搬する方向にそれぞれの中心ローラ軸線ARを中心に回転するように、動力を供給されることができる。例えば、各上側ローラ26は、上側レベル流れ方向F1および下方へ向かう方向に回転することができる。代替的な実施形態では、上側運搬面24は、(限定なしに)コンベヤベルトおよびホイールなどの、その他の適切な運搬機構を用いて実施することができることが理解されるであろう。
【0014】
上側コンベヤセグメント20は、上側運搬面24と第1の横方向側部20cとの間の上側排出開口22を規定している。上側排出開口22は、第1の横方向側部20cから第1の内壁20gまでなど、第1の横方向側部20cと第1の内壁20gとの間に延びていることができる。上側排出開口22は、上側20eおよび下側20fを通るなど、鉛直方向Vに沿って上側コンベヤセグメント20を通って延びている。さらに、上側排出開口22は、上流端部20aから下流端部20bまでなど、上流端部20aと下流端部20bとの間にあることができる。上側排出開口22は、横方向Lに沿ってなど、第1の横方向側部30cから第2の横方向側部30dまで延びる方向に沿って延びる排出開口幅WD1を有している。排出開口幅WD1は、第1の横方向側部20cから第1の内壁20gまで延びていることができる。排出開口幅WD1は、好ましくは、上側レベル流れ方向F1に沿って増加している。
【0015】
上側コンベヤセグメント20は、付加的な上側排出開口28も規定することができるが、本開示の実施形態は、付加的な上側排出開口28を有することに限定されない。付加的な上側排出開口28は、上側運搬面24と第2の横方向側部20dとの間にあることができる。すなわち、上側運搬面24は、上側排出開口22と付加的な上側排出開口28との間にあることができる。付加的な上側排出開口28は、第2の横方向側部20dから第2の内壁20hまでなど、第2の横方向側部20dと第2の内壁20hとの間に延びていることができる。付加的な上側排出開口28は、上端部20eおよび下端部20fを通るなど、鉛直方向Vに沿って上側コンベヤセグメント20を通って延びている。さらに、付加的な上側排出開口28は、上流端部20aから下流端部20bまでなど、上流端部20aと下流端部20bとの間にあることができる。付加的な上側排出開口28は、横方向Lに沿ってなど、第1の横方向側部20cから第2の横方向側部20dまで延びる方向に沿って、排出開口幅WDA図4参照)を有している。排出開口幅WDAは、第2の横方向側部20dから第2の内壁20hまで延びていることができる。排出開口幅WDAは、上側レベル流れ方向F1に沿って増加していることができる。
【0016】
作動時、図3および図4を参照すると、上側コンベヤセグメント20は、第1の横方向側部20cと第2の横方向側部20dの間の様々な位置において物品を受け取る。物品102および108など、上側レベル流れ方向F1に沿って上側排出開口22と整列した物品は、重力が物品を上側排出開口22内へ引き込むために物品の十分な部分が上側排出開口22上に配置されるまで、上側レベル流れ方向F1に沿って上側運搬面24によって運搬される。言い換えれば、横方向Lに沿った物品の幅が上側排出開口22の幅WD1に十分に一致しているとき、各物品102および108は、上側排出開口22を通って落とされる。
【0017】
同様に、物品104および106など、上側レベル流れ方向F1に沿って付加的な上側排出開口28と整列した物品は、重力が物品を付加的な上側排出開口28内へ引き込むために物品の十分な部分が付加的な上側排出開口28上に配置されるまで、上側レベル流れ方向F1に沿って上側運搬面24によって運搬される。言い換えれば、横方向Lに沿った物品の幅が付加的な上側排出開口28の幅WDAに実質的に一致しているとき、各物品104および106は、付加的な上側排出開口28を通って落とされる。
【0018】
物品110および112などの、上側運搬面24と整列した物品は、上側運搬面24によって上側レベル流れ方向F1に沿って付加的な上側運搬セグメント30へ運搬される。すなわち、第1の物品が上側排出開口22(または付加的な上側排出開口28)と整列しかつ第2の物品が上側運搬面24と整列するように上側コンベヤセグメント20が第1および第2の物品を横並びの状態で受け取ったとき、第1および第2の物品を後続のコンベヤレベル14において縦列状態で(例えば、後続レベル流れ方向F2に関して第1の物品が第2の物品の前方になるように)配置するために、第2の物品が後続のコンベヤレベル14へ落とされる前に第1の物品は上側排出開口22(または付加的な上側排出開口28)を通じて後続のコンベヤレベル14へ落とされる。
【0019】
図1および図2を再び参照すると、第2の上側コンベヤセグメントであると考えることができる上側コンベヤセグメント30は、上側レベル流れ方向F1に沿って上流端部30aと、上流端部30aと反対側の下流端部30bとを有している。上側コンベヤセグメント30は、互いに反対側にある一対の第1の横方向側部30cと第2の横方向側部30dを有している。第1の横方向側部30cと第2の横方向側部30dは互いに平行であってよいが、本開示の実施形態はそれに限定されない。さらに、上側コンベヤセグメント30は、鉛直方向Vに沿って上側30eと、上側30eと反対側の下側30fとを有している。第1の上側コンベヤセグメント20および第2の上側コンベヤセグメント30は、上側レベル流れ方向F1に関して互いからずれていることができる。この実施形態では、第2の上側コンベヤセグメント30の上流端部30aは、第1の上側コンベヤセグメント20の下流端部30bに接続されている。しかしながら、本開示の実施形態はそれに限定されないことが理解されるであろう。例えば、システム10は、第1の上側コンベヤセグメント20および第2の上側コンベヤセグメント30の間に少なくとも1つのその他のコンベヤセグメントを有することができる。
【0020】
上側コンベヤセグメント30は、横方向側部30cおよび30dの対の間に第1の内壁30gおよび第2の内壁30hなどの少なくとも1つの内壁を有することができる。第1の内壁30gは、第1の横方向側部30cと第2の内壁30hとの間にあることができる。さらに、第2の内壁30hは、第2の横方向側部30dと第1の内壁30gとの間にあることができる。第1の内壁30gおよび第2の内壁30hは、上流端部30aから下流端部30bまで延びていることができる。第1の内壁30gおよび第2の内壁30hは、上側レベル流れ方向F1と反対の方向に沿って互いに向かってテーパしていることができる。第1の内壁30gは、上側レベル流れ方向F1に沿って第1の横方向側部30cに向かってテーパしていることができ、第2の内壁30hは、上側レベル流れ方向F1に沿って第2の横方向側部30dに向かってテーパしていることができる。
【0021】
上側コンベヤセグメント30は、横方向側部30cおよび30dの対の間に上側運搬面34を規定しており、上側レベル流れ方向F1に沿って物品を運搬するように構成されている。例えば、上側運搬面34は、第1の横方向側壁30cから第1の内壁30gまでなど、第1の横方向側壁30cと第1の内壁30gとの間に延びていることができる。上側運搬面34は、上流端部30aから下流端部30bまでなど、上流端部30aと下流端部30bとの間に延びていることもできる。上側運搬面34は、横方向Lに沿ってなど、第1の横方向側部30cから第2の横方向側部30dまで延びる方向に沿って延びる運搬幅WC2図4参照)を有している。例えば、運搬面の幅WC2は、第1の横方向側部30cから第1の内壁30gまで延びていることができる。さらに、運搬幅WC2は、上側レベル流れ方向F1に沿って減少していることができる。
【0022】
上側コンベヤセグメント30は、上側運搬面34を規定する複数の上側ローラ36を有することができる。各ローラ36は、第1の横方向側部30cから第2の横方向側部30dまで延びているローラ中心軸線ARに沿って延びていることができる。例えば、各ローラ36は、第1の横方向側部30cから第1の内壁30gまでなど、それぞれのローラ中心軸線ARに沿って第1の横方向側部30cと第1の内壁30gとの間に延びていることができる。上側ローラ36は、各上側ローラ36が、上側レベル流れ方向F1に沿って物品を運搬する方向にそれぞれの中心ローラ軸線ARを中心に回転するように、動力を供給されることができる。例えば、各上側ローラ36は、上側レベル流れ方向F1および下方へ向かう方向に回転することができる。代替的な実施形態では、上側運搬面34は、(限定なしに)コンベヤベルトおよびホイールなどの、その他の適切な運搬機構を用いて実施することができることが理解されるであろう。
【0023】
上側コンベヤセグメント30は、上側運搬面34と第2の横方向側部30dとの間の上側排出開口32を規定している。上側排出開口32は、第1の内壁30gと第2の内壁30hとの間に延びていることができる。上側排出開口32は、上端部30eおよび下端部30fを通るなど、鉛直方向Vに沿って上側コンベヤセグメント30を通って延びている。さらに、上側排出開口32は、上流端部30aから下流端部30bまでなど、上流端部30aと下流端部30bとの間に延びていることができる。上側排出開口32は、横方向Lに沿ってなど、第1の横方向側部30cから第2の横方向側部30dまで延びる方向に沿って、排出開口幅WD2図4参照)を有している。排出開口幅WD2は、第1の内壁30gから第2の内壁30hまで延びていることができる。排出開口幅WD2は、頂点が上流方向に向いた(すなわち、上側レベル流れ方向F1と反対の)「V」字形(または先端を切り取られた「V」字形)を形成するように、上側レベル流れ方向F1に沿って増加していることができる。上側排出開口22の最大部分における排出開口幅WD2は、上側排出開口32を通じて排出される最大の所望のパッケージ寸法に従って選択されてもよい。
【0024】
上側コンベヤセグメント30は、付加的な上側運搬面38も規定することができるが、本開示の実施形態は、付加的な上側運搬面38を有することに限定されない。付加的な上側運搬面38は、上側排出開口32と第2の横方向側部30dとの間にあることができる。すなわち、上側排出開口32は、上側運搬面34と付加的な上側運搬面38との間にあることができる。付加的な上側運搬面38は、第2の横方向側部30dから第2の内壁30hまでなど、第2の横方向側部30dと第2の内壁30hとの間に延びていることができる。付加的な上側運搬面38は、上端部30eおよび下端部30fを通るなど、鉛直方向Vに沿って上側コンベヤセグメント30を通って延びている。さらに、付加的な上側運搬面38は、上流端部30aから下流端部30bまでなど、上流端部30aと下流端部30bとの間に延びていることができる。付加的な上側運搬面38は、横方向Lに沿ってなど、第1の横方向側部30cから第2の横方向側部30dまで延びる方向に沿って運搬幅WCA図4参照)を有している。運搬幅WCAは、第2の横方向側部30dから第2の内壁30hまで延びていることができる。運搬幅WCAは、上側レベル流れ方向F1に沿って減少していることができる。
【0025】
上側コンベヤセグメント30は、付加的な上側運搬面38を規定する付加的な複数の上側ローラ39を有することができる。各ローラ39は、第1の横方向側部30cから第2の横方向側部30dまで延びているローラ中心軸線ARに沿って延びていることができる。例えば、各ローラ39は、第2の横方向側部30dから第2の内壁30hまでなど、それぞれのローラ中心軸線ARに沿って第2の横方向側部30dと第2の内壁30hとの間に延びていることができる。付加的な上側ローラ39は、各上側ローラ39が、上側レベル流れ方向F1に沿って物品を運搬する方向にそれぞれの中心ローラ軸線ARを中心に回転するように、動力を供給されることができる。例えば、各付加的な上側ローラ39は、上側レベル流れ方向F1および下方へ向かう方向に回転することができる。代替的な実施形態では、上側運搬面38は、(限定なしに)コンベヤベルトおよびホイールなどの、その他の適切な運搬機構を用いて実施することができることが理解されるであろう。
【0026】
作動時、図3および図4を参照すると、上側コンベヤセグメント30は、第1の横方向側部30cと第2の横方向側部30dの間の様々な位置において物品を受け取る。物品110および112など、上側レベル流れ方向F1に沿って上側排出開口32と整列した物品は、物品の少なくとも一方の側部が上側運搬面34または付加的な上側運搬面38によってもはや支持されなくなるまで、上側レベル流れ方向F1に沿って上側運搬面34および付加的な上側運搬面38の両方によって運搬することができる。この時点で、重力が物品を、上側排出開口32を通じて引き込む。すなわち、第1の物品が上側排出開口32と整列し、かつ第2の物品が上側運搬面34(または付加的な上側運搬面38)と整列するように上側コンベヤセグメント30が第1および第2の物品を横並びの状態で受け取ったとき、第1および第2の物品を後続コンベヤレベル14に縦列状態で(例えば、後続レベル流れ方向F2に関して第1の物品が第2の物品の前方になるように)配置するために、第2の物品が後続コンベヤレベル14へ落とされる前に、上側排出開口32を通して第1の物品を後続コンベヤレベル14へ落下させることができる。
【0027】
図1および図2を再び参照すると、後続コンベヤレベル14は、物品を後続レベル流れ方向F2に沿って運搬する。後続レベル流れ方向F2は、上側レベル流れ方向F1と反対であることができるが、本開示の実施形態はそれに限定されない。さらに、上側コンベヤレベル12および後続コンベヤレベル14はそれぞれ、物品をそれぞれの速度で運搬するために制御システムによって制御することができる。速度は、制御システムによって1つのコンベヤレベルと次のコンベヤレベルとで変更されてもよい。好ましい実施形態によれば、制御システムは、上側コンベヤレベル12の速度より高くなるように後続コンベヤレベル14の速度を設定することができる。これは、上側コンベヤレベル12上の物品が、後続コンベヤレベル14上の物品上へ落下することを制限するのに役立つ。さらに、物品が、上側コンベヤレベル12から後続コンベヤレベル14上にある物品上へ落下したとき、後続コンベヤレベル14のより速い速度により、落下する物品は、後続コンベヤレベル14上にある物品から、後続レベル流れ方向F2に関して後続コンベヤレベル14上にある物品の背後の位置へ滑り落ちることができる。
【0028】
後続コンベヤレベル14は、第1の上側コンベヤセグメント20および第2の上側コンベヤセグメント30から落下した物品を受け取るために、少なくとも部分的に第1の上側コンベヤセグメント20および第2の上側コンベヤセグメント30の下方に配置された後続コンベヤセグメント40を有している。第1の後続コンベヤセグメントと呼ぶことができる後続コンベヤセグメント40は、後続レベル流れ方向F2に沿って、上流端部40aと、上流端部40aと反対側の下流端部40bとを有している。後続コンベヤセグメント40は、互いに反対側にある一対の第1の横方向側部40cおよび第2の横方向側部40dを有している。第1の横方向側部40cと第2の横方向側部40dは互いに平行であってよいが、本開示の実施形態はそれに限定されない。さらに、後続コンベヤセグメント40は、鉛直方向Vに沿って、上側40eと、上側40eと反対側の下側40fとを有している。後続コンベヤセグメント40は、第1の横方向側部40cと第2の横方向側部40dの間ならびに上流端部40aと下流端部40bの間に後続運搬面44を規定している。例えば、後続運搬面44は、第1の横方向側部40cから第2の横方向側部40dまでかつ上流端部40aから下流端部40bまで延びていることができる。後続運搬面44は、物品を下側コンベヤレベル16へ排出するいかなる排出開口も有さないことができる。後続コンベヤセグメント40は、(限定なしに)複数のローラ、コンベヤベルト、または後続運搬面44を規定するその他の適切な運搬エレメントを有することができる。以下でさらに詳細に説明するように、幾つかの実施形態では、後続コンベヤセグメント40は、図8に示したように揺動コンベヤセグメント80であることができる。
【0029】
第2の後続コンベヤセグメントと考えることができるコンベヤセグメント50は、後続レベル流れ方向F2に沿って、上流端部50aと、上流端部50aと反対側の下流端部50bとを有している。後続コンベヤセグメント50は、互いに反対側にある一対の第1の横方向側部50cおよび第2の横方向側部50dを有している。第1の横方向側部50cと第2の横方向側部50dは互いに平行であってよいが、本開示の実施形態はそれに限定されない。さらに、上側コンベヤセグメント50は、鉛直方向Vに沿って、上側50eと、上側50eと反対側の下側50fとを有している。後続セグメント50は、横方向側部50cおよび50dの対の間に少なくとも1つの第1の内壁50gを有することができる。第1の内壁50gは、上流端部50aから下流端部50bまで延びていることができる。第1の内壁50gは、後続レベル流れ方向F2に沿って第1の横方向側部50cに向かってテーパしていることができる。
【0030】
第1の後続コンベヤセグメント40および第2の後続コンベヤセグメント50は、後続レベル流れ方向F2に関して互いからずれていることができる。この実施形態では、第2の後続コンベヤセグメント50の上流端部50aは、第1の後続コンベヤセグメント40の下流端部40bに接続されている。しかしながら、本開示の実施形態はそれに限定されないことが理解されるであろう。例えば、システム10は、第1の後続コンベヤセグメント40および第2の後続コンベヤセグメント50の間に少なくとも1つのその他のコンベヤセグメントを有することができる。
【0031】
後続コンベヤセグメント50は、後続レベル流れ方向F1に沿って物品を運搬するように構成された、横方向側部50cおよび50dの対の間の後続運搬面54を規定している。例えば、後続運搬面54は、第1の横方向側壁50cから第1の内壁50gまでなど、第1の横方向側壁50cと第1の内壁50gとの間に延びていることができる。さらに、後続運搬面54は、上流端部50aから下流端部50bまでなど、上流端部50aと下流端部50bとの間に延びていることもできる。後続運搬面54は、横方向Lに沿ってなど、第1の横方向側部50cから第2の横方向側部50dまでの方向に沿って運搬幅WC3を有している。例えば、運搬面の幅WC3は、第1の横方向側部50cから第1の内壁50gまで延びていることができる。さらに、運搬幅WC3は、後続レベル流れ方向F2に沿って減少していることができる。
【0032】
後続コンベヤセグメント50は、後続運搬面54を規定する複数の後続ローラ56を有することができる。各ローラ56は、第1の横方向側部50cから第2の横方向側部50dまで延びているローラ中心軸線ARに沿って延びていることができる。例えば、各ローラ56は、第1の横方向側部50cから第1の内壁50gまでなど、それぞれのローラ中心軸線ARに沿って第1の横方向側部50cと第1の内壁50gとの間に延びていることができる。後続ローラ56は、各後続ローラ56が、後続レベル流れ方向F2に沿って物品を運搬する方向にそれぞれの中心ローラ軸線ARを中心に回転するように、動力を供給されることができる。例えば、各後続ローラ56は、後続レベル流れ方向F2および下方へ向かう方向に回転することができる。代替的な実施形態では、後続運搬面54は、(限定なしに)コンベヤベルトおよびホイールなどの、その他の適切な運搬機構を用いて実施することができることが理解されるであろう。
【0033】
後続コンベヤセグメント50は、後続運搬面54と第2の横方向側部50dとの間の後続排出開口52を規定している。後続排出開口52は、第1の内壁50gから第2の横方向側部30dまで延びていることができる。後続排出開口52は、上端部50eおよび下端部50fを通るなど、鉛直方向Vに沿って後続コンベヤセグメント50を通って延びている。さらに、後続排出開口52は、上流端部50aから下流端部50bまでなど、上流端部50aと下流端部50bとの間に延びていることができる。後続排出開口52は、横方向Lに沿ってなど、第1の横方向側部50cから第2の横方向側部50dへの方向に排出開口幅WD3を有している。排出開口幅WD3は、第1の内壁50gから第2の横方向側部50dまで延びていることができる。排出開口幅WD3は、後続レベル流れ方向F2に沿って増加していることができる。
【0034】
作動時、後続コンベヤセグメント50は、第1の横方向側部50cおよび第2の横方向側部50dの間の様々な位置において物品を受け取る。全ての物品は、後続レベル流れ方向F2に沿って後続排出開口52と整列させられる。その結果、重力が物品を後続排出開口52内へ引き込むために物品の十分な部分が後続排出開口52上に配置されるまで、各物品は、後続レベル流れ方向F1に沿って上側運搬面54によって運搬される。
【0035】
ここで下側コンベヤレベル16の例を参照すると、下側コンベヤレベル16は、下側レベル流れ方向F3に沿って物品を運搬する。下側レベル流れ方向F3は、後続レベル流れ方向F2と反対であることができるが、本開示の実施形態はそれに限定されない。加えてまたは代替的に、下側レベル流れ方向F3は、上側レベル流れ方向F1と同じであることができるが、本開示の実施形態はそれに限定されない。さらに、下側コンベヤレベル16は、物品をそれぞれの速度で運搬するために制御装置によって制御することができる。制御装置は、上側コンベヤレベル12および後続コンベヤレベル14のうちの少なくとも一方の速度とは異なるように下側コンベヤレベルの速度を設定することができる。好ましい実施形態では、下側コンベヤレベル16の速度は、後続コンベヤレベル14の速度よりも高い。これは、後続コンベヤレベル14における物品が、下側コンベヤレベル16上の物品上へと落下するのを制限するのに役立つ。さらに、物品が、後続コンベヤレベル14から下側コンベヤレベル16上にある物品上へ落下したとき、下側コンベヤレベル16のより速い速度により、落下する物品は、下側コンベヤレベル16上にある物品から、下側レベル流れ方向F3に関して下側コンベヤレベル16上にある物品の背後の位置へ滑り落ちることができる。
【0036】
下側コンベヤレベル16は、第2の後続コンベヤセグメント50から落下した物品を受け取るために、少なくとも部分的に第2の後続コンベヤセグメント50の下方に配置された少なくとも1つの下側コンベヤセグメント60を有している。下側コンベヤセグメント60は、下側レベル流れ方向F3に沿って、上流端部60aと、上流端部60aと反対側の下流端部60bとを有している。下側コンベヤセグメント60は、互いに反対側にある一対の第1の横方向側部60cおよび第2の横方向側部60dを有している。第1の横方向側部60cと第2の横方向側部60dは互いに平行であってよいが、本開示の実施形態はそれに限定されない。さらに、下側コンベヤセグメント60は、鉛直方向Vに沿って、上側60eと、上側60eと反対側の下側60fとを有している。下側コンベヤセグメント60は、第1の横方向側部60cと第2の横方向側部60dの間ならびに上流端部60aと下流端部60bの間に下側レベル運搬面64を規定している。例えば、下側レベル運搬面64は、第1の横方向側部60cから第2の横方向側部60dまでかつ上流端部60aから下流端部60bまで延びていることができる。下側レベル運搬面64は、物品を後続のコンベヤレベルへと排出するいかなる排出開口も有さないことができる。下側コンベヤセグメント60は、(限定なしに)複数のローラ、コンベヤベルト、または下側運搬面64を規定するその他の適切な運搬エレメントを有することができる。
【0037】
ここで図5図7を参照すると、コンベヤシステムは、物品を、積み重なった状態から縦列状態へ配置転換するように構成された少なくとも1つのノックダウン装置70を有することができる。ノックダウン装置70はノックダウンボディ72を有している。ノックダウンボディ72は、ノックダウンボディ72が鉛直方向Vに沿ってコンベヤセグメントのうちの1つの運搬面(例えば、図1中の24,34,38または54)から少なくともクリアランス高さHCだけ完全に離隔するように支持されている。ノックダウンボディ72は、それぞれの流れ方向(例えば、F1またはF2)に関して上流ボディ端部72aと、上流ボディ端部72aからずれた下流ボディ端部72bとを有している。ノックダウンボディ72は、第1の横方向ボディ側部72cと、横方向Lに沿って第1の横方向ボディ側部72cから離隔した第2の横方向ボディ側部72dとを有している。
【0038】
ノックダウンボディ72は、さらに、上流ボディ端部72aから下流ボディ端部72bまでなど、上流ボディ端部72aと下流ボディ端部72bとの間に延びる斜面74を有している。斜面74は、第1の横方向ボディ側部72cから第2の横方向ボディ側部72dまでなど、第1の横方向ボディ側部72cと第2の横方向ボディ側部72dとの間に延びていることができる。斜面は、上流ボディ端部72aに上流エッジ76を有することができる。上流エッジ76は、クリアランス高さHCを規定するために、第1の横方向ボディ側部72cから第2の横方向ボディ側部72dまでなど、第1の横方向ボディ側部72cと第2の横方向ボディ側部72dとの間に延びていることができる。さらに、斜面74は、コンベヤセグメント(例えば、20,30または50)の幅よりも大きいかまたはその幅と等しい、第1の横方向ボディ側部72cから第2の横方向ボディ側部72dまでの幅WRを有することができる。
【0039】
斜面74は、流れ方向(例えば、F1またはF2)に沿って延びるに従って、運搬面(例えば、24,34,38または54)から離れるように傾斜している。幾つかの実施形態では、斜面74は、上流ボディ端部72aから下流ボディ端部72bまで湾曲していることができる。例えば、斜面74は、上流ボディ端部72aから下流ボディ端部72bまで延びながら凸面状であることができる。代替的な実施形態では、図1および図2に示したように、斜面は、上流ボディ端部72aと下流ボディ端部72bとの間および横方向ボディ側部72cおよび72dの対の間で平坦であってもよい。
【0040】
ノックダウンボディ72は、複数の支持部材78などの、少なくとも1つの支持部材78によって運搬面上に支持されていることができる。少なくとも1つの支持部材78のそれぞれは、鉛直方向Vに沿ってノックダウンボディ72から延びる脚であることができる。少なくとも1つの支持部材は、脚78の第1および第2の対などの、少なくとも一対の脚78を有することができる。各対の脚78は、支持部材幅WSによって横方向Lに沿って互いから離隔していることができる。支持部材幅WSは、ノックダウン装置70が運搬セグメント(例えば、20,30または50)に跨るように運搬セグメント(例えば、20,30または50)の幅よりも大きいことができる。代替的な実施形態では、少なくとも1つの支持部材78のそれぞれは、(限定なしに)オーバーヘッド構造からノックダウンボディ72を吊るす少なくとも1つのハンガなどの、あらゆる適切な形式で構成することができることが理解されるであろう。
【0041】
作動時、ノックダウン装置70は、物品を分離し、積み重なった状態から縦列状態へ配置転換することができる。例えば、運搬面(例えば、24,34,38または54)が、鉛直方向Vに沿ってクリアランス高さHCよりも小さな第1の高さを有する第1の物品を運搬しており、かつ第1の物品の上側に積み重なった第2の物品を運搬しており、その結果、第1および第2の物品が、鉛直方向Vに沿って、クリアランス高さHCよりも大きな、組み合わさって積み重ねられた高さを有している状況を仮定する。この状況では、第1の物品は、流れ方向(例えば、F1またはF2)に沿ってノックダウンボディ72の下側を通過する。さらに、斜面74は、第1の物品がノックダウンボディ72の下側を通過するときに第1の物品を第2の物品から分離させるために、流れ方向に沿った第2の物品の経路を妨害する。第2の物品は、第1の物品がノックダウンボディ72の下側を通過するまで斜面74の上側を並進することができ、次いで、第2の物品は、第1の物品の背後において運搬面(例えば、24,34,38または54)上へ並進する(すなわち、落下して戻る)ことができる。次いで、第2の物品は、ノックダウンボディ72の下側を流れ方向に運搬面上で通過することができる。斜面74は、好ましくは、第2の物品が斜面74を超えて並進しかつ下流ボディ端部72bを超えて運搬面上へ落下することを防止するために、十分な長さLRを有している。
【0042】
ノックダウン装置70は、加えてまたは代替的に、クリアランス高さよりも大きな高さを有する物品を転倒させることができる。例えば、運搬面(例えば、24,34,38または54)が、クリアランス高さHCよりも大きな鉛直方向に沿った高さと、クリアランス高さHCよりも小さな流れ方向に沿った幅とを有する物品を運搬していると想定する。物品がノックダウンボディ72に衝突すると、物品の高さが流れ方向に沿って向けられかつ物品の幅が鉛直方向Vに沿って向けられるように、ノックダウンボディは、物品の上部を、運搬面(例えば、23,34,38または54)上へ後方に転倒させることができる。
【0043】
ここで図8図12を参照すると、コンベヤシステム10は、少なくとも1つの揺動コンベヤ80を有することができる。揺動コンベヤ80は、積み重なった状態でコンベヤ80上に収容された物品を揺動させるように構成されており、物品を、積み重なった状態から移動させる。揺動コンベヤ80は、図1および図2に示したように第1の後続コンベヤセグメント40を構成することができる。加えてまたは代替的に、揺動コンベヤ80は、上側コンベヤレベル12、後続コンベヤレベル14および下側コンベヤレベル16に沿ったあらゆる適切な位置を含む、コンベヤシステム10におけるあらゆるその他の適切な位置において実施することができる。
【0044】
揺動コンベヤセグメント80は、流れ方向Fに沿って、上流端部80aと、上流端部80aと反対側の下流端部80bとを有している。揺動コンベヤセグメント80は、横方向Lに沿って互いに反対側にある一対の第1の横方向側部80cおよび第2の横方向側部80dを有している。第1の横方向側部80cと第2の横方向側部80dは互いに平行であってよいが、本開示の実施形態はそれに限定されない。さらに、揺動コンベヤセグメント80は、鉛直方向Vに沿って、上側80eと、上側80eと反対側の下側80fとを有している。揺動コンベヤセグメント80は、第1の横方向側部80cと第2の横方向側部80dの間ならびに上流端部80aと下流端部80bの間に揺動運搬面84を規定している。例えば、揺動運搬面84は、第1の横方向側部80cから第2の横方向側部80dまでかつ上流端部80aから下流端部80bまで延びていることができる。揺動運搬面84は、物品を揺動コンベヤセグメント80の下方のコンベヤレベルへと排出するいかなる排出開口も有さないことができる。揺動コンベヤセグメント80は、揺動運搬面84を規定するメッシュとしてのコンベヤベルト86またはその他の運搬機構を有することができる。
【0045】
図9図12をより具体的に参照すると、揺動コンベヤセグメント80は、ローラ90が回転しながら揺動運搬面84を揺動させるように構成された複数の揺動ローラ90を有している。各ローラ90は、シャフト92を有している。シャフト92は、第1の横方向シャフト端部92aと、シャフト長手方向軸線ASに沿って第1の横方向シャフト端部92aから離隔した第2の横方向シャフト端部92bと、第1の横方向シャフト端部92aから第2の横方向シャフト端部92bまで延びるシャフト外面92cとを有している。シャフト長手方向軸線ASは、横方向Lに沿ってなど、第1の横方向側部80cから第2の横方向側部20dまで延びる方向に延びている。シャフト外面92cは、シャフト長手方向軸線ASに対して垂直な平面において円形の断面を有することができるが、本開示の実施形態は円形の断面に限定されない。シャフト外面92cは、シャフト長手方向軸線ASに対して垂直な平面において、直径などの外側寸法DSを有している。
【0046】
各ローラ90は、シャフト長手方向軸線ASに沿って互いから離隔した複数の偏心フィンまたはカム部材94を有している。各フィン94は、シャフトから突出したローブを有しており、したがって、各ローラ90は、シャフト長手方向軸線ASに対して垂直な平面において、各カム部材94において非円形横断面形状を有している。例えば、各カム部材94は、シャフト外面92cから外方へ延びておりかつ少なくとも部分的に偏心的な非円形の横断面形状を規定する少なくとも1つの突出部96を有することができる。各カム部材94の横断面形状は、シャフト長手方向軸線ASに沿って対称的または不規則であることができる。各ローラ90は、シャフト長手方向軸線ASに対して垂直な平面において、各カム部材94において外側横断面直径または寸法DCを有しており、カム部材外側寸法DCは、外側シャフト寸法DSよりも大きい。各ローラ90がそれぞれのシャフト長手方向軸線ASを中心に回転すると、カム部材94は運搬面84と断続的に接触し、運搬面84を揺動させる。例えば、カム部材94は、結果として、(i)波が流れ方向Fに沿って前後に伝播する、運搬面84における長手方向の波、および、(ii)波が鉛直方向Vに沿って上下に伝播する、運搬面84における横断方向の波のうちの一方または両方の形成を生じることができる。
【0047】
図9図12の例では、各カム部材94は、シャフト外面92cから外方へ延びる4つのローブまたは突出部96を有している。4つの突出部96は、シャフト外面92cの周囲に等間隔で離隔しており、隣接する突出部96の各対の間に谷98を規定している。好ましくは、突出部96は、滑らかに谷98へ移行している。代替的な実施形態では、各ローラ90は、1つの突出部96または5つ以上の突出部96を有することができることが理解されるであろう。さらに、各カム部材94の形状および構成は、示された形状および構成と異なることができることが理解されるであろう。
【0048】
隣接するローラ90の各対は、横方向Lに関して互いからずれたカム部材94を有することができる。例えば、図9および図11に示したように、第1のローラ90aは第1の複数のカム部材94aを有することができ、隣接する第2のローラ90bは第2の複数のカム部材94bを有することができる。第1のローラ90aのカム部材94aのうちの少なくとも1つは、横方向Lに関して第2のローラ90bの一対の隣接するカム部材94bの間にあることができる。同様に、第2のローラ90bのカム部材94bのうちの少なくとも1つは、横方向Lに関して第1のローラ90aの一対の隣接するカム部材94aの間にあることができる。例えば、第1のローラ90aの複数のカム部材94はそれぞれ、横方向Lに関して第2のローラの隣接するカム部材94bの異なる対の間にあることができる。同様に、第2のローラ90bの複数のカム部材94はそれぞれ、横方向Lに関して第1のローラの隣接するカム部材94aの異なる対の間にあることができる。
【0049】
上述のように、揺動運搬面84は、物品を流れ方向Fに沿って運搬するように構成されている。ローラ90は、揺動運搬面84の下側であらゆる適切な方向にそれぞれのシャフト長手方向軸線ASを中心に回転するように制御装置によって制御することができる。例えば、各ローラ90は、流れ方向Fおよび鉛直方向Vに沿って下方へ向かう方向に回転することができる。幾つかのこのような実施形態では、ローラ90は、揺動運搬面84を駆動することができる。言い換えれば、ローラ90の回転は、揺動運搬面84を流れ方向Fに沿って並進させることができる。
【0050】
その他の実施形態では、ローラ90は、揺動運搬面84の並進とは独立して回転することができる。言い換えれば、揺動運搬面は、揺動ローラ90以外の機構によって流れ方向Fに沿って駆動されることができる。例えば、各ローラ90は、流れ方向Fと反対にかつ鉛直方向Vに沿って下方へ向かう方向に回転することができる。別の例として、隣接するローラ90は、それぞれのシャフト長手方向軸線ASを中心に互いに反対方向に回転することができる。例えば、第1のローラ90aは、第2のローラ90bに向かう方向でかつ鉛直方向Vに沿って下方へ回転することができ、第2のローラ90bは、第1のローラ90aに向かう方向でかつ鉛直方向Vに沿って下方へ回転することができる。代替的に、第1のローラ90aは、第2のローラ90bから離れる方向でかつ鉛直方向Vに沿って下方へ回転することができ、第2のローラ90bは、第1のローラ90aから離れる方向でかつ鉛直方向Vに沿って下方へ回転することができる。ローラ90は、運搬面84が移動する速度と同じまたは異なる速度で回転することもできる。
【0051】
本開示の様々な実施形態を以下の条項を考慮して理解することができる:
条項1:物品を横並びの状態から縦列状態へ配置転換するように構成されたマルチレベルコンベヤシステムであって、コンベヤシステムは、
上側コンベヤレベルであって、上側コンベヤセグメントを有しており、上側コンベヤセグメントは、上流端部と、上側レベル流れ方向に沿って上流端部と反対側の下流端部と、互いに反対側の一対の横方向側部と、上側と、鉛直方向に沿って上側と反対側の下側とを有しており、上側コンベヤセグメントは、一対の横方向側部の間に複数の上側ローラを有する上側運搬面を規定しており、上側コンベヤセグメントは、複数の上側ローラと、一対の横方向側部の1つの横方向側部との間に上側排出開口を規定しており、上側排出開口は、鉛直方向に沿って上側および下側を通って延びている、上側コンベヤレベルと、
後続コンベヤレベルであって、後続コンベヤセグメントを有しており、後続コンベヤセグメントは、少なくとも鉛直方向に沿って上側排出開口の下方に配置されかつ後続レベル流れ方向に沿って物品を運搬するように構成されている、後続コンベヤレベルと、
を備え、
第1の物品が上側排出開口と整列しかつ第2の物品が複数の上側ローラと整列するように上側コンベヤセグメントが第1および第2の物品を横並びの状態で受け取ったとき、第1および第2の物品を後続コンベヤレベル上に縦列状態で配置するために、第2の物品が後続コンベヤレベルへと落とされる前に第1の物品が排出開口を通じて後続コンベヤレベルへ落とされる、マルチレベルコンベヤシステム。
条項2:上側排出開口は、上側レベル流れ方向に対して垂直な横方向に沿った幅を有しており、上側排出開口が、上側レベル流れ方向に沿って次第により大きな物品を排出するように構成されるように、幅は、上側レベル流れ方向に沿って増加している、条項1のマルチレベルコンベヤシステム。
条項3:後続レベル流れ方向は、上側レベル流れ方向と反対である、条項1および2のうちのいずれか1つのマルチレベルコンベヤシステム。
条項4:コンベヤシステムであって、コンベヤシステムは、
上側コンベヤレベルであって、上側コンベヤセグメントを有しており、上側コンベヤセグメントは、上流端部と、上側レベル流れ方向に沿って上流端部と反対側の下流端部と、互いに反対側の一対の横方向側部と、鉛直方向に沿って互いに反対側の上側および下側とを有しており、上側コンベヤセグメントは、上側レベル流れ方向に沿って物品を運搬するように構成された、一対の横方向側部の間の上側運搬面を規定しており、かつ上側運搬面と、一対の横方向側部の1つの横方向側部との間に上側排出開口を規定しており、上側排出開口は、鉛直方向に沿って上側コンベヤセグメントを通って延びている、上側コンベヤレベルと、
少なくとも鉛直方向に沿って上側排出開口の下方に配置された後続コンベヤレベルであって、物品を上側排出開口から受け取りかつ物品を後続流れ方向に沿って運搬するように構成されている、後続コンベヤレベルと、
を備える、コンベヤシステム。
条項5:上側排出開口は、横方向側部の対の一方の横方向側部から別の横方向側部まで延びる方向に沿って排出開口幅を有しており、排出開口幅は、上側レベル流れ方向に沿って増加している、条項4のコンベヤシステム。
条項6:上側運搬面は、横方向側部の対の一方の横方向側部から別の横方向側部まで運搬幅を有しており、運搬幅は、上側レベル流れ方向に沿って減少している、条項5のコンベヤシステム。
条項7:後続流れ方向は、上側レベル流れ方向と反対である、条項4から6までのいずれか1つのコンベヤシステム。
条項8:上側コンベヤレベルおよび後続コンベヤレベルは、それぞれ物品をある速度で運搬するように構成されており、後続コンベヤレベルの速度は、上側コンベヤレベルの速度よりも高い、条項7のコンベヤシステム。
条項9:上側コンベヤセグメントは、複数の上側ローラを有しており、各上側ローラは、横方向側部の対の一方の横方向側部から別の横方向側部まで延びる中心ローラ軸線に沿って延びている、条項4から8までのいずれか1つのコンベヤシステム。
条項10:上側コンベヤセグメントは、付加的な上側排出開口を規定しており、付加的な上側排出開口は、上側運搬面と、横方向側部の対の別の横方向側部との間にあり、これにより、上側運搬面は、上側排出開口と付加的な上側排出開口との間にある、条項4から9までのいずれか1つのコンベヤシステム。
条項11:付加的な上側排出開口は、横方向側部の対の一方の横方向側部から別の横方向側部まで延びる方向に沿って排出開口幅を有しており、付加的な上側排出開口の排出開口幅は、上側レベル流れ方向に沿って増加している、条項10のコンベヤシステム。
条項12:上側コンベヤセグメントは、上側レベル流れ方向に沿って物品を運搬するように構成された付加的な上側運搬面を有しており、付加的な上側運搬面は、上側排出開口と、横方向側部の対の別の横方向側部との間にあり、これにより、上側排出開口は、上側運搬面と付加的な上側運搬面との間にある、条項4から9までのいずれか1つのコンベヤシステム。
条項13:上側コンベヤセグメントの下流に第2の上側コンベヤセグメントを有しており、第2の上側コンベヤセグメントは、鉛直方向に沿って後続コンベヤレベルへ物品を排出するように構成された第2の上側排出開口を規定している、条項4から12までのいずれか1つのコンベヤシステム。
条項14:第2の上側コンベヤセグメントは、第2の上流端部と、上側レベル流れ方向に沿って第2の上流端部と反対側の第2の下流端部と、互いに反対側の第2の対の横方向側部と、鉛直方向に沿って互いに反対側の第2の上側および第2の下側とを有しており、第2の上側コンベヤセグメントは、上側レベル流れ方向に沿って物品を運搬するように構成された、第2の対の横方向側部の間の第2の上側運搬面を規定しており、かつ第2の上側運搬面と、第2の対の横方向側部のうちの1つの横方向側部との間に第2の上側排出開口を規定しており、第2の上側排出開口は、鉛直方向に沿って第2の上側コンベヤセグメントを通って延びている、条項13のコンベヤシステム。
条項15:上側コンベヤセグメントは、付加的な上側排出開口を規定しており、上側運搬面は、上側排出開口と付加的な上側排出開口との間にあり、
第2の上側コンベヤセグメントは、付加的な上側運搬面を規定しており、第2の上側排出開口は、第2の上側運搬面と付加的な上側運搬面との間にある、
条項14のコンベヤシステム。
条項16:後続コンベヤレベルは中間コンベヤレベルであり、後続レベル流れ方向は中間レベル流れ方向であり、
運搬システムは、中間コンベヤレベルの少なくとも一部の下方に配置された下側コンベヤレベルを有する、
条項4から15のうちのいずれか1つのコンベヤシステム。
条項17:中間コンベヤレベルは、中間コンベヤセグメントを有しており、中間コンベヤセグメントは、上流端部と、中間レベル流れ方向に沿って中間コンベヤセグメントの上流端部と反対側の下流端部と、互いに反対側の一対の横方向側部と、鉛直方向に沿って互いに反対側の上側および下側とを有しており、中間コンベヤセグメントは、上側レベル流れ方向に沿って物品を運搬するように構成された、中間コンベヤセグメントの横方向側部の対の間の中間運搬面を規定しており、かつ中間運搬面と、中間コンベヤセグメントの横方向側部の対のうちの1つの横方向側部との間にある中間排出開口を規定しており、中間排出開口は、物品を下側コンベヤレベルへ排出するために鉛直方向に沿って中間コンベヤセグメントを通って延びている、条項16のコンベヤシステム。
条項18:ノックダウンボディを有するノックダウン装置を備え、ノックダウンボディは、鉛直方向に沿って少なくともクリアランス高さによって上側運搬面から完全に離隔しており、ノックダウンボディは、上流ボディ端部と、流れ方向に関して上流ボディ端部からずれた下流ボディ端部と、上流ボディ端部と下流ボディ端部との間に延びる斜面とを有しており、斜面は、流れ方向に沿って延びるに従って上側運搬面から離れるように傾斜している、条項4から17までのいずれか1つのコンベヤシステム。
条項19:斜面は、上流端部から下流端部まで湾曲している、条項18のコンベヤシステム。
条項20:コンベヤシステムの少なくとも1つのコンベヤレベルは、揺動コンベヤセグメントを有しており、揺動コンベヤセグメントは、揺動運搬面と、揺動運搬面の下方の複数のローラとを有しており、複数のローラのそれぞれは、流れ方向および鉛直方向に対して垂直な横方向に沿って離隔した複数のカム部材を有しており、各カム部材は、揺動運搬面を揺動させるために揺動運搬面と接触するように構成されている、条項4から19までのいずれか1つのコンベヤシステム。
【0052】
図示された実施形態の例示および説明は例示目的のみであり、開示を限定するものと解釈されるべきではないことに留意されたい。当業者は、本開示が様々な実施形態を想定していることを認めるであろう。加えて、上述の実施形態を用いて上述された概念は単独でまたは上述の他の実施形態のいずれかと組み合わされて使用されてもよいことが理解されるべきである。さらに、例示された実施形態に関して上述された様々な代替的な実施形態は、別段の定めがない限り、本明細書に記載された全ての実施形態に適用することができることが認められるべきである。
【0053】
明らかに別段の定めがない限り、各数値および範囲は、値または範囲の前に「約」または「ほぼ」という言葉があるかのように近似であると解釈されるべきである。
【0054】
本明細書に示された典型的な方法のステップは必ずしも記載された順序で行われることが要求されていないことが理解されるべきであり、このような方法のステップの順序は単なる例示であると理解されるべきである。同様に、付加的なステップがこのような方法に含まれてもよく、あるステップは、様々な実施形態と矛盾しない方法において、省略されてもよいまたは組み合わされてもよい。
【0055】
以下の方法請求項における要素は、あるとすれば、対応する番号を用いた特定の順序で引用されているが、請求項引用がこれらの要素の幾つかまたは全てを実行するための特定の順序を別段に示唆していない限り、これらの要素は必ずしもその特定の順序で実行されることに限定されることは意図されていない。
図1
図2
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図10
図11
図12