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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-31
(45)【発行日】2022-04-08
(54)【発明の名称】マスクタイプの美容器具
(51)【国際特許分類】
   A45D 44/22 20060101AFI20220401BHJP
   A61N 1/36 20060101ALI20220401BHJP
   C01B 32/158 20170101ALI20220401BHJP
【FI】
A45D44/22 E
A61N1/36
C01B32/158
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020003218
(22)【出願日】2020-01-10
(65)【公開番号】P2021062190
(43)【公開日】2021-04-22
【審査請求日】2020-01-10
(31)【優先権主張番号】201910965297.8
(32)【優先日】2019-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509312592
【氏名又は名称】北京富納特創新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】特許業務法人SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲ハン▼ 立
(72)【発明者】
【氏名】潛 力
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ユ▼權
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-108758(JP,A)
【文献】特開2015-041419(JP,A)
【文献】特開2010-018515(JP,A)
【文献】特開2010-034058(JP,A)
【文献】特開2014-146478(JP,A)
【文献】特開2005-013494(JP,A)
【文献】国際公開第2007/089118(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第104887536(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0047192(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0124712(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1369607(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1011385(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2004-0073928(KR,A)
【文献】特開2012-130484(JP,A)
【文献】特開2018-187364(JP,A)
【文献】特表2017-534592(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0251789(US,A1)
【文献】米国特許第05527357(US,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0018357(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第107260390(CN,A)
【文献】特表2006-509542(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D44/00-44/22
A61N 1/00- 1/44
A61F 7/00
H05B 3/00
C01B32/158
C01B32/182
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブルマスク及び該フレキシブルマスクを制御するためのコントローラーを含むマスクタイプの美容器具において、前記フレキシブルマスクは、可撓性層、可撓性多孔層、複数の機能層及び複数の電極を含み、
前記可撓性層及び前記可撓性多孔層が積層して設置され、前記複数の機能層は、前記可撓性層と前記可撓性多孔層との間に設置され、且つ対を成し、左右の対応した位置に配された複数の機能層対を含み、複数の前記機能層又は複数対の前記機能層のそれぞれが一つの異なる前記電極と電気的に接続され、前記複数の機能層の各々は、カーボンナノチューブ層であり、該カーボンナノチューブ層は、均一に分布される複数のカーボンナノチューブを含み、
前記コントローラーは、前記フレキシブルマスクにおける任意の二つの前記電極の間に電圧を印加し、二つの前記電極と電気的に接続された二つの前記機能層又は二対の前記機能層対の間に電流を形成する、
ことを特徴とするマスクタイプの美容器具。
【請求項2】
前記フレキシブルマスクは、前記コントローラーと可動接続することを特徴とする、請求項1に記載のマスクタイプの美容器具。
【請求項3】
前記可撓性層又は前記可撓性多孔層に接続口が設置され、前記コントローラーは、前記接続口によって、前記フレキシブルマスクと電気的に接続されることを特徴とする、請求項2に記載のマスクタイプの美容器具。
【請求項4】
前記可撓性層又は前記可撓性多孔層の材料は、不織布、正絹、一般的な可撓性布、多孔質可撓性紙、又はシリカゲルであることを特徴とする、請求項1に記載のマスクタイプの美容器具。
【請求項5】
前記カーボンナノチューブ層は、少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム又は少なくとも一本のカーボンナノチューブワイヤを含むことを特徴とする、請求項1に記載のマスクタイプの美容器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクタイプの美容器具及びその使用方法に関し、特に、カーボンナノチューブ層を機能層とするマスクタイプの美容器具及びその使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人々の物質的な生活水準の継続的な改善に伴い、美容に対する人々の要求もますます高くなっている。従って、美容のフレキシブルマスク、美容器具製品が非常によく売れている。特に、美容器具は、人間の顔に顔を刺激する微小電流を生成できるため、美容と美しさの効果を実現でき、ますます多くの人々に愛されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】Kaili Jiang、Qunqing Li、Shoushan Fan、“Spinning continuous carbon nanotube yarns”、Nature、2002年、第419巻、p.801
【特許文献】
【0004】
【文献】中国特許出願公開第101239712号明細書
【文献】中国特許出願公開第101284662号明細書
【文献】中国特許出願公開第101314464号明細書
【文献】中国特許出願公開第1483667号明細書
【文献】中国特許出願公開第1982209号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の美容器具はすべてハンドヘルド美容器具である。使用するとき、人々は手で美容器具を持って、それを操作する必要があり、彼らは鏡の前に立つ必要がある。これによって、ハンドヘルド美容器具が使用される時に、非常に不便である。さらに、ハンドヘルド美容器具が一方の顔で操作した後、他方の顔で操作する必要があるので、人間の操作は、両側の顔の作動位置が一致しないこと又は強度が異なることを生じやすい。従って、長期間の使用は、顔の非対称を引き起こす可能性がある。
【0006】
これによって、上記技術問題を解決するために、マスクタイプの美容器具及びその使用方法を提供することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスク及び該フレキシブルマスクを制御するためのコントローラーを含む。前記フレキシブルマスクは、可撓性層、可撓性多孔層、複数の機能層及び複数の電極を含む。前記可撓性層及び前記可撓性多孔層が積層して設置される。前記複数の機能層は、前記可撓性層と前記可撓性多孔層との間に設置される。前記複数の電極の各々は、一つの前記機能層又は一対の前記機能層と電気的に接続される。前記複数の機能層の各々は、カーボンナノチューブ層であり、該カーボンナノチューブ層は、均一に分布される複数のカーボンナノチューブを含む。
【0008】
前記フレキシブルマスクは、前記コントローラーと可動接続する。
【0009】
前記可撓性層又は前記可撓性多孔層に接続口が設置され、前記コントローラーは、前記接続口によって、前記フレキシブルマスクと電気的に接続される。
【0010】
前記可撓性層又は前記可撓性多孔層の材料は、不織布、正絹、一般的な可撓性布、多孔質可撓性紙、又はシリカゲルである。
【0011】
前記カーボンナノチューブ層は、少なくとも一枚のカーボンナノチューブフィルム又は少なくとも一本のカーボンナノチューブワイヤを含む。
【発明の効果】
【0012】
従来技術と比べて、本発明から提供されるマスクタイプの美容器具及びその使用方法は、人間の顔に直接に取り付けることができるので、手で支える必要がなく、ユーザーの手を解放できる。コントローラーが回路を制御することによって、選択的に顔の皮膚を刺激し、刺激を必要とする位置をより正確に選択でき、顔の非対称性を引き起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第一実施例によるマスクタイプの美容器具の構造を示す図である。
図2】本発明の第一実施例によるマスクタイプの美容器具の写真である。
図3】本発明の第一実施例によるマスクタイプの美容器具の機能層の番号を示す図である。
図4】本発明の実施例によるドローン構造カーボンナノチューブフィルムのSEM写真である。
図5】本発明の実施例によるドローン構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブセグメントの構造を示す図である。
図6】本発明の実施例による綿毛構造のカーボンナノチューブフィルムのSEM写真である。
図7】本発明の実施例によるプレシッド構造カーボンナノチューブフィルムのSEM写真である。
図8】本発明の実施例による互いに交差する複数のカーボンナノチューブワイヤを含む機能層の構造を示す図である。
図9】本発明の実施例による互いに編む複数のカーボンナノチューブワイヤを含む機能層の構造を示す図である。
図10】本発明の実施例による一本の曲って巻きつくカーボンナノチューブワイヤを含む機能層の構造を示す図である。
図11】本発明の実施例による非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤのSEM写真である。
図12】本発明の実施例によるねじれ状のカーボンナノチューブワイヤのSEM写真である。
図13】本発明の第二実施例によるマスクタイプの美容器具の構造を示す図である。
図14】本発明の第三実施例によるマスクタイプの美容器具の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0015】
以下、添付の図面及び具体的な実施例を参照して、本発明によるマスクタイプの美容器具及びその使用方法をさらに詳細に説明する。
【0016】
本発明の第一実施例は、マスクタイプの美容器具を提供する。マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスク及びフレキシブルマスクを制御するためのコントローラーを含む。図1及び図2を参照すると、フレキシブルマスク100は、可撓性層102、可撓性多孔層106、複数の機能層104及び複数の電極108を含む。可撓性層102及び可撓性多孔層106が積層して設置される(明確に表示するため、図1において、可撓性層102及び可撓性多孔層106が別々に示される)。可撓性層102及び可撓性多孔層106は、それぞれ目及び口に対応する開口部(図示せず)を備える。複数の機能層104は、可撓性層102と可撓性多孔層106との間に設置される。複数の機能層104は、対称的に分布し、或いは規則的に分布する。複数の機能層104の中の各一対又は各一つの機能層104は、それぞれ、一つの電極108と電気的に接続される。電極108の数量がK(K=1、2、3、4、5……)個であることを定義すれば、機能層104の数量はK(K=1、2、3、4、5……)対又はK(K=1、2、3、4、5……)個である。コントローラーは、複数の電極108と電気的に接続され、複数の電極108によって、フレキシブルマスク100における複数の機能層104を制御する。各機能層104がカーボンナノチューブ層である。機能層104の数量が制限されず、実際の応用に応じて、フレキシブルマスク100の任意の位置に設置することができる。機能層104の面積が異なってもよく、実際のニーズに応じて、調整することができる。本実施例において、機能層104の数量が八層であり、対称的にフレキシブルマスク100の両頬の位置に分布され、機能層104の面積が上から下までだんだん減少する。
【0017】
コントローラーには、フレキシブルマスク100を制御するための複数の機能ボタンが設けられる。各機能ボタンは、電流の大きさ、電流の周波数、入力電流の位置などを制御することを通して、フレキシブルマスクの内部の機能層104を制御して、異なる機能を実現することができる。フレキシブルマスク100は、コントローラーと可動的に接続されてもよい。また、可撓性層102又は可撓性多孔層106に窓(図示せず)が設けられ、K個のリード線が窓から露出し、コントローラーと電気的に接続される。本実施例において、フレキシブルマスク100は、可撓性層102に窓110を設けている。K個の電極108が窓110から露出し、コントローラーと電気的に接続される。
【0018】
本実施例において、フレキシブルマスク100は、窓110の位置に接続口を用意しておき、コントローラーは接続口を介してフレキシブルマスク100に接続される。フレキシブルマスク100は、ニーズに応じて交換することができる。フレキシブルマスク100は、再利用のために、洗浄してもよい。
【0019】
可撓性層102の材料は、人の顔に直接に取り付けることができる不織布、正絹層、一般的な可撓性布、多孔質可撓性紙、又はシリカゲルなどの可撓性材料である。可撓性層102の厚さは、実際の応用に応じて設定することができる。本実施例において、可撓性層102の厚さは、10マイクロメートル~100マイクロメートルである。可撓性層102は、多孔質構造又は非多孔質構造であってもよい。可撓性多孔層106の材料は、人の顔に直接に取り付けることができる不織布、正絹層、一般的な可撓性布、多孔質可撓性紙、又はシリカゲルなどの可撓性多孔質材料である。可撓性多孔層106の材料は、可撓性層102の材料と同じでも、異なってもよい。可撓性多孔層106は、多孔質材料であり、複数の微孔を備えている。使用する時に、可撓性多孔層106は、人の顔に直接に取り付け、美容液が複数の微孔から出来て、人の顔に作用する。可撓性多孔層106の厚さが実際のニーズに応じて設置することができる。本実施例において、可撓性多孔層106の厚さが10マイクロメートル~100マイクロメートルである。
【0020】
K個の電極108は、形状が制限されず、導電フィルム、金属シート又は金属リード線である。好ましくは、K個の電極108が、線状の導電フィルムであり、線状の導電フィルムの厚さが制限されない。電極108の材料は、金属、合金、ITO、ATO、導電銀テープ、導電性ポリマー及び導電カーボンナノチューブ等のいずれかの一種である。金属又は合金材料は、アルミニウム、銅、タングステン、モリブデン、金、チタン、ネオジム、パラジウム、セシウム又は任意の組み合わせの合金である。本実施例において、K個の電極108は、線状の銅導電フィルムであり、銅導電フィルムの厚さが1マイクロメートルである。電極108は、可撓性が優れ、厚さが薄い材料を選択するべきである。好ましくは、電極108は、幅又は直径が500マイクロメートル以下であり、厚さが200マイクロメートル以下である。好ましくは、電極108が酸化されないように、電極108の表面に絶縁層(図示せず)を設置してもよく、電極108が分布される箇所に透明の絶縁層を敷設してもよい。絶縁層の材料が制限されず、フレキシブル材料であればいい。
【0021】
各電極108が一つの機能層104又は一対の機能層104に対応する。一つの電極108が一つの機能層104に対応する時に、電極108の一つの端部が機能層104と電気的に接続され、電極108のもう一つの端部がコントローラーと電気的に接続される。これによって、コントローラーは、一つの電極108によって、一つの機能層104が電流を流れるかどうかを制御することができ、一つの電極108の番号は、一つの機能層104の番号に対応する。一つの電極108が一対の機能層104に対応する時に、電極108の両端がそれぞれ各々の機能層104と電気的に接続され、電極108の中間位置がコントローラーと電気的に接続される。これによって、コントローラーは、一つの電極108によって、一対の機能層104が電流を流れるかどうかを制御することができ、一つの電極108の番号は、一対の機能層104の番号に対応する。複数の電極108の番号の順序がその位置の順序を代表しない。即ち、番号が隣接する二つの電極108は、その位置が必ずしも隣接するとは限らなく、隣接して設置してもよく、間隔をあけて設置してもよい。電極108の番号が機能層104の番号と対応するので、番号が隣接する両対の機能層104又は番号が隣接する二つの機能層104の位置が隣接して設置してもよく、間隔をあけて設置してもよい。応用する時に、1及び2、2及び3、3及び4、……K-1及びKの方式で二つの電極108の間に電圧を循環に印加するので、各二つの電極108が対応する両対の機能層104又は二つの機能層104に循環に電流を入力して、循環に順に皮膚を刺激する目的を実現するようになる。両対の機能層104の番号が隣接して、例えば、番号2及び番号3であるが、両対の機能層104の位置も隣接することを代表しなく、番号が隣接する両対の機能層104の位置は、実際のニーズに応じて設置することができる。図3を参照すると、本実施例において、一つの電極108が一対の機能層104に対応し、フレキシブルマスク100は、四対の機能層104を含み、四対の機能層104の番号が1、2、3及び4であり、番号の1、2、3及び4の位置が制限されず、任意に設置することができ、例えば、図3におけるA~D図を参照する。応用する時に、電極108の番号1及び2、2及び3、3及び4の循環方式によって、電極108に電圧を印加する。従って、順次又は選択的に両対の機能層104に微小電流を形成し、順次に皮膚を刺激し、或いは選択的に皮膚を刺激するようになる。
【0022】
各機能層104は、カーボンナノチューブ層である。カーボンナノチューブ層は、均一に分布した複数のカーボンナノチューブを含み、カーボンナノチューブは、分子間力で緊密に結合する。カーボンナノチューブ層は、カーボンナノチューブのみを含む純粋なカーボンナノチューブ層であってもよい。カーボンナノチューブ層の厚さは、50ナノメートル~100マイクロメートルであることが好ましい。カーボンナノチューブ層におけるカーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ、二層カーボンナノチューブ及び多層カーボンナノチューブの中の一種又は多種である。カーボンナノチューブは、純粋なカーボンナノチューブチューブであってもよい。純粋なカーボンナノチューブは、カーボンナノチューブの表面にアモルファスカーボン及び官能基などの不純物を含まなくなる。単層カーボンナノチューブの直径は、0.5ナノメートル~50ナノメートルであり、二層カーボンナノチューブの直径は、1.0ナノメートル~50ナノメートルであり、多層カーボンナノチューブの直径は、1.5ナノメートル~50ナノメートルである。カーボンナノチューブ層は、配向しに配置されている複数のカーボンナノチューブ又は配向せず、ランダムに配置されている複数のカーボンナノチューブを含む。配向しに配置されることは、複数のカーボンナノチューブが同じ方向に沿って配列していることを指す。
【0023】
好ましくは、カーボンナノチューブ層は自立構造である。ここで、「自立構造」とは、支持体材を利用せず、自体の所定の形状を保持でき、カーボンナノチューブ層を独立して利用することができるという形態のことである。すなわち、カーボンナノチューブ層を対向する両側から支持して、カーボンナノチューブ層の構造を変化させずに、カーボンナノチューブ層を懸架させることができることを意味する。自立構造のカーボンナノチューブ層は、複数のカーボンナノチューブを含み、複数のカーボンナノチューブが分子間力によって互いに引き付けられ、カーボンナノチューブ層を所定の形状を有させ、一体構造を有する自立構造であるカーボンナノチューブ層を形成するようになる。例えば、カーボンナノチューブスラリー層の自立構造ではないカーボンナノチューブ層と比べて、自立構造のカーボンナノチューブ層は、より優れた可撓性を有する。実験によって、カーボンナノチューブスラリーを機能層104として、フレキシブルマスク100の内部に塗布されると、カーボンナノチューブスラリーが乾燥した後、カーボンナノチューブスラリーが塗布されたので、フレキシブルマスク100の可撓性は、下がることが分かっている。もちろん、カーボンナノチューブスラリー層は、本発明の機能層104としても使用することができ、カーボンナノチューブスラリー層が機能層104として使用される場合には、マスクタイプの美容器具も作動することができる。
【0024】
具体的には、カーボンナノチューブ層は、少なくとも一枚の、カーボンナノチューブフィルム又はカーボンナノチューブワイヤを含む。カーボンナノチューブ層が複数のカーボンナノチューブフィルムを含む場合、複数のカーボンナノチューブフィルムが積層して設置される。カーボンナノチューブフィルムに、複数のカーボンナノチューブが配向し又は配向せずに配置されている。複数のカーボンナノチューブの配列方式により、カーボンナノチューブフィルムは非配向型のカーボンナノチューブフィルム及び配向型のカーボンナノチューブフィルムの二種に分類される。非配向型のカーボンナノチューブフィルムにおける複数のカーボンナノチューブは、ランダムに配列される。ランダムに配列されることとは、複数のカーボンナノチューブの配列方向が不規則である。配向型のカーボンナノチューブフィルムにおける複数のカーボンナノチューブは、配列方向が規則的である。具体的には、非配向型のカーボンナノチューブフィルムにおける複数のカーボンナノチューブは絡み合って、非配向型のカーボンナノチューブフィルムからなるカーボンナノチューブ層は、等方性を有する。配向型のカーボンナノチューブフィルムでは、複数のカーボンナノチューブが一つの方向又は複数の方向に沿って、配向に配列している。カーボンナノチューブフィルムは、ドローン構造カーボンナノチューブフィルム、プレシッド構造カーボンナノチューブフィルム又は綿毛構造カーボンナノチューブフィルムである。
【0025】
ドローン構造カーボンナノチューブフィルムは、超配列カーボンナノチューブアレイ(Superaligned array of carbon nanotubes,非特許文献1を参照)から引き出して得られ、自立構造を有したものである。カーボンナノチューブ層は、一層のドローン構造カーボンナノチューブフィルム又は二層以上のドローン構造カーボンナノチューブフィルムを含む。単一のドローン構造カーボンナノチューブフィルムにおいて、複数のカーボンナノチューブの大部分は、ドローン構造カーボンナノチューブフィルムの表面に平行に、ドローン構造カーボンナノチューブフィルムを引き出す方向に沿って、且つ、同じ方向に沿って配列されている。複数のカーボンナノチューブは、分子間力で端と端が接続されている。
【0026】
微視的には、ドローン構造カーボンナノチューブフィルムにおいて、同じ方向に沿って配列された複数のカーボンナノチューブ以外に、該同じ方向に沿っておらずランダムな方向を向いたカーボンナノチューブも存在している。ここで、該ランダムな方向を向いたカーボンナノチューブは、前記同じ方向に沿って配列された複数のカーボンナノチューブと比べて、割合は小さい。
【0027】
図4及び図5を参照すると、単一のドローン構造カーボンナノチューブフィルムは、複数のカーボンナノチューブセグメント143を含む。複数のカーボンナノチューブセグメント143は、長さ方向に沿って分子間力で端と端が接続されている。それぞれのカーボンナノチューブセグメント143は、相互に平行に、分子間力で結合された複数のカーボンナノチューブ145を含む。カーボンナノチューブセグメント143は、任意の幅、厚さ、均一性及び形状を有する。ドローン構造カーボンナノチューブフィルムは、厚さが0.5ナノメートル~100マイクロメートルであり、その幅がドローン構造カーボンナノチューブフィルムを引き出して得た超配列カーボンナノチューブアレイのサイズと関係があり、長さが制限されない。ドローン構造カーボンナノチューブフィルム及びその製造方法は、特許文献1を参照されたい。
【0028】
カーボンナノチューブ層が二層以上のドローン構造カーボンナノチューブフィルムを含む場合、複数のドローン構造カーボンナノチューブフィルムが積層して設置され、又は並列して設置される。隣接するドローン構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブは、交差角度αを成し、交差角度αが0°~90°である(0°≦α≦90°)。複数のドローン構造カーボンナノチューブフィルムの間又は一枚のドローン構造カーボンナノチューブフィルムにおける隣接するカーボンナノチューブの間に間隔を有するので、カーボンナノチューブ層に複数の微孔が形成され、微孔の直径が10マイクロメートル以下であり、基体をこれらの微孔に滲入させるようになる。
【0029】
綿毛構造カーボンナノチューブフィルム(flocculated carbon nanotube film)は、凝集法によって形成されたカーボンナノチューブフィルムである。綿毛構造カーボンナノチューブフィルムは、相互に絡み合い、均一に配列される複数のカーボンナノチューブを含む。カーボンナノチューブの長さは、10マイクロメートル以上であり、200マイクロメートル~900マイクロメートルであると好ましい。複数のカーボンナノチューブは、分子間力によって、相互に引き付け、絡み合い、カーボンナノチューブネット状に形成されている。綿毛構造カーボンナノチューブフィルムは、等方性を有する。綿毛構造カーボンナノチューブフィルムにおける複数のカーボンナノチューブが均一に分布され、ランダムに配列され、複数の微孔が形成されている。ここで、微孔の直径が10マイクロメートル以下になる。綿毛構造カーボンナノチューブフィルムの長さ及び幅が制限されない。図6を参照すると、綿毛構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブは、相互に絡み合って配置されるので、綿毛構造カーボンナノチューブフィルムは柔軟性に優れ、且つ自立構造を有するものであり、任意の形状に湾曲して形成させることができる。綿毛構造カーボンナノチューブフィルム及びその製造方法は、特許文献2を参照されたい。
【0030】
プレシッド構造カーボンナノチューブフィルム(pressed carbon nanotube film)は、押し器具を利用することにより、所定の圧力をかけてカーボンナノチューブアレイを押し、カーボンナノチューブアレイを圧力で倒すことにより形成された、シート状の自立構造を有するものである。プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムは、等方的に配列されているか、所定の方向に沿って配列されているか、または、異なる複数の方向に沿って配列されている複数のカーボンナノチューブを含む。プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの配列方向は、押し器具の形状及びカーボンナノチューブアレイを押す方向により決められている。プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの一部が互いに積層して、且つ分子間力で引き付け、緊密に結合するので、プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムは柔軟性に優れ、且つ自立構造を有するものであり、任意の形状に湾曲して形成させることができる。プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブは、分子間力によって互いに引き付け、緊密に結合して、プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムを自立構造にならせる。
【0031】
プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの傾斜の程度は、カーボンナノチューブアレイにかけた圧力に関係する。プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブとカーボンナノチューブアレイが生長された基板の表面とは、角度βを成し、該角度βは0°以上15°以下である。角度βは、カーボンナノチューブアレイにかけた圧力に関係する、圧力が大きくなるほど、角度βが小さくなる。好ましくは、プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブがカーボンナノチューブアレイの生長基板の表面に平行して配列する。カーボンナノチューブアレイを押す方式によって、プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブが異なる配列方式を有する。同じ方向に沿って、カーボンナノチューブアレイを押す時に、カーボンナノチューブが一つの所定の方向に沿って、選択的な方向に配列されている。図7を参照すると、異なる方向に沿って、カーボンナノチューブアレイを押す時に、カーボンナノチューブが異なる方向に沿って、選択的な方向に配列されている。カーボンナノチューブアレイが成長された基板に垂直な方向に沿って、カーボンナノチューブアレイを押す場合、プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムは、等方性を有する。
【0032】
プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおけるカーボンナノチューブの長さは、50マイクロメートル以上である。プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムにおける隣接するカーボンナノチューブの間に間隔を有するので、プレシッド構造カーボンナノチューブフィルムに複数の微孔が形成される。ここで、微孔の直径が10マイクロメートル以下になる。プレシッド構造カーボンナノチューブフィルム及びその製造方法は、特許文献3を参照されたい。
【0033】
カーボンナノチューブ層が複数のカーボンナノチューブワイヤを含む場合、複数のカーボンナノチューブワイヤは、互いに平行、並列、又は交差して設置され、又は編まれて、二次元のカーボンナノチューブ層を形成することができる。図8は、交差して設置され複数のカーボンナノチューブワイヤからなるカーボンナノチューブ層である。図9は、編まれた複数のカーボンナノチューブワイヤからなるカーボンナノチューブ層である。また、図10を参照すると、カーボンナノチューブ層が一本のカーボンナノチューブワイヤを含む場合、該カーボンナノチューブワイヤが巻き付けられ、二次元のカーボンナノチューブ層を形成することができる。カーボンナノチューブワイヤは、非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤ又はねじれ状のカーボンナノチューブワイヤである。
【0034】
非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、ドローン構造カーボンナノチューブフィルムを、有機溶剤で処理して形成したものである。図11を参照すると、非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、その長手方向に沿って、配列し、端と端が接続された複数のカーボンナノチューブを含む。好ましくは、非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、分子間力によって、端と端とが接続された複数のカーボンナノチューブセグメント(図示せず)を含む。各々のカーボンナノチューブセグメントに、平行に配列され、分子間力によって緊密に接続された複数のカーボンナノチューブを含む。カーボンナノチューブセグメントは、任意の長さ、厚さ、均一性及び形状を有する。非ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤの長さが制限されず、直径が0.5ナノメートル~100マイクロメートルである。
【0035】
ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、機械外力でドローン構造カーボンナノチューブフィルムを処理して形成されたものである。具体的には、ドローン構造カーボンナノチューブフィルムの両端を異なる方向に沿って絞る。図12を参照すると、ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、該カーボンナノチューブワイヤの中心軸を軸に、螺旋状に配列された複数のカーボンナノチューブを含む。ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤは、分子間力で端と端とが接続された複数のカーボンナノチューブセグメント(図示せず)を含む。各々のカーボンナノチューブセグメントは、平行に配列され、分子間力によって緊密に接続された複数のカーボンナノチューブを含む。カーボンナノチューブセグメントは、任意の長さ、厚さ、均一性及び形状を有する。ねじれ状のカーボンナノチューブワイヤの長さが制限されず、直径が0.5ナノメートル~100マイクロメートルである。カーボンナノチューブワイヤ及びその製造方法は、特許文献4及び特許文献5を参照されたい。
【0036】
カーボンナノチューブ層は、可撓性層又は/及び可撓性多孔層よりも優れた可撓性を有する。カーボンナノチューブ層を機能層として、フレキシブルマスクに応用される時、フレキシブルマスクの可撓性は、機能層の設置によって低下することない。カーボンナノチューブ層の強度が強いので、フレキシブルマスクを折り曲げても引っ張っても、カーボンナノチューブ層が破壊されない。
【0037】
本発明の第二実施例は、マスクタイプの美容器具を提供する。マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスク及びフレキシブルマスクを制御するためのコントローラーを含む。図13を参照すると、フレキシブルマスク200は、可撓性層202、可撓性多孔層206、複数の機能層204及び複数の電極208を含む。可撓性層202及び可撓性多孔層206が積層して設置され、複数の機能層204が可撓性層202と可撓性多孔層206との間に設置される。複数の機能層204が対称的に分布し、或いは、規則的に分布する。複数の機能層204における各一対の機能層204がそれぞれ、一つの電極208と電気的に接続される。本発明の第二実施例のマスクタイプの美容器具は、第一実施例によるマスクタイプの美容器具と基本的に同じであり、異なることは、機能層の数量、分布位置及び電極208の数量である。本実施例において、機能層204が12個であり、即ち、6対の機能層がそれぞれ、フレキシブルマスクの頬位置及び額位置に分布する。
【0038】
本発明の第三実施例は、マスクタイプの美容器具を提供する。マスクタイプの美容器具は、フレキシブルマスク及びフレキシブルマスクを制御するためのコントローラーを含む。図14を参照すると、フレキシブルマスク300は、可撓性層302、可撓性多孔層306、複数の機能層304及び複数の電極308を含む。可撓性層302及び可撓性多孔層306が積層して設置され、複数の機能層304が可撓性層302と可撓性多孔層306との間に設置される。複数の機能層304が対称的に分布し、或いは、規則的に分布する。複数の機能層304における各機能層304がそれぞれ、一つの電極308と電気的に接続される。即ち、機能層304と電極308が一対一の対応である。複数の機能層304がN個(N=1、2、3、4、5……)の機能層304を含むことを定義し、N個の機能層304がN個の電極308と電気的に接続される。本発明の第三実施例のマスクタイプの美容器具は、第一実施例のマスクタイプの美容器具と基本的に同じであり、異なることは、機能層304と電極308が一対一に対応して設置される。即ち、機能層304の数量が電極308の数量が同じである。コントローラーが一つの電極308を制御することによって、一つの機能層304のみを制御する。この設置方法は、機能層304が選択的に人間の顔に作動することに便利である。
【0039】
本発明は、さらにマスクタイプの美容器具の使用方法を提供し、マスクタイプの美容器具の使用方法は、以下のステップを含む。
【0040】
ステップ一:マスクタイプの美容器具を提供して、マスクタイプの美容器具のフレキシブルマスクに美容液又は他の人間の顔に作用する必要とする液体を浸漬する。
【0041】
ステップ二:マスクタイプの美容器具のフレキシブルマスクを人間の顔に取り付ける。
【0042】
ステップ三:コントローラーの電源を入れ、コントローラーの機能ボタンを選択し、フレキシブルマスクの機能層に電流を入力して、人間の顔の皮膚を刺激する。
【0043】
コントローラーには、フレキシブルマスクを制御するための複数の機能ボタンが設置される。各機能ボタンは、フレキシブルマスク内部の機能層を制御して、異なる機能を実現するために、電流の大きさ、電流の周波数、入力電流の位置などを制御できる。フレキシブルマスクは、コントローラーと可動接続することができる。フレキシブルマスクは、可撓性層及び可撓性多孔層の窓位置に接続口を取り置き、コントローラーは接続口によって、フレキシブルマスクに接続される。フレキシブルマスクは、必要に応じて交換することができる。フレキシブルマスクは、再使用を達成するために洗浄することもできる。
【0044】
各電極が一つの機能層又は一対の機能層に対応する。一つの電極が一つの機能層に対応する時に、電極の一つの端部が機能層と電気的に接続され、電極のもう一つの端部がコントローラーと電気的に接続される。これによって、コントローラーは、一つの電極によって、一つの機能層が電流を流れるかどうかを制御することができ、一つの電極の番号は、一つの機能層の番号に対応する。一つの電極が一対の機能層に対応する時に、電極の両端が各々の機能層と電気的に接続され、電極の中間位置がコントローラーと電気的に接続される。これによって、コントローラーは、一つの電極によって、一対の機能層が電流を流れるかどうかを制御することができ、一つの電極の番号は、一対の機能層の番号に対応する。複数の電極の番号の順序がその位置の順序を代表しない。即ち、番号が隣接する二つの電極は、その位置が必ずしも隣接するとは限らない。電極の番号が機能層の番号と対応するので、番号が隣接する両対の機能層又は番号が隣接する二つの機能層の位置が隣接して設置してもよく、間隔をあけて設置してもよい。1及び2、2及び3、3及び4、……K-1及びKの方式で二つの電極の間に電圧を循環に印加するので、各二つの電極が対応する両対の機能層又は二つの機能層に循環に電流を入力して、循環に順に皮膚を刺激する目的を実現するようになる。各対電極は、しばらく電圧を印加した後、しばらく電圧を印加しないで、次に他対の電極に電圧を印加する。各対電極の循環時間は、電圧を印加する時間及び電圧を印加しない時間の合計である。電圧を印加する電圧がニーズに応じて設置することができる。好ましくは、電圧を印加する電圧が20V~36Vであり、電圧の周波数が50Khz~100Khzである。一つの電極が一対の機能層に対応する時に、二つの電極に電圧を印加する時に、二対の機能層に電流を入力することができる。一つの電極が一つの機能層に対応する時に、二つの電極に電圧を印加する時に、二つの機能層に電流を入力することができる。
【0045】
第一実施例のマスクタイプの美容器具を例として説明する。フレキシブルマスク100における四対の機能層の番号が図3Bに示す。コントローラーの機能ボタンを押すと、1及び2、2及び3、3及び4、4及び5の順序によって、循環して、各対の電極108によって、機能層104に電流を入力して、電流によって、循環に皮膚を刺激する。本実施例において、0.2sを一つのサイクルとして、0.1s間電源オンして、0.1s間電源オフして、このように循環する。各対の電極108の合計通電時間が1sであり、合計停留時間が1sである。電源オンする0.1s間で、電極108の電圧が20V~36Vで調節して、周波数が90Khzである。
【0046】
本発明から提供されるマスクタイプの美容器具は、以下の利点を有する。第一に、手で支える必要がなく、ユーザーの手を解放して、人間の顔に直接に取り付けることができる。第二に、コントローラーが回路を制御することによって、選択的に顔の皮膚を刺激し、刺激を必要とする位置をより正確に選択でき、顔の非対称性を引き起こすことがない。第三に、カーボンナノチューブ層を機能層として、カーボンナノチューブ層は可撓性層又は/及び可撓性多孔層よりもより優れた可撓性を有するので、フレキシブルマスクの可撓性は、機能層の設置によって低下することなく、フレキシブルマスクは、人間の顔によりよく取り付けることができ、ユーザーの快適性が優れる。第四に、カーボンナノチューブ層を機能層として、カーボンナノチューブ層の強度が強いので、フレキシブルマスクを折り曲げても引っ張っても洗浄しても、カーボンナノチューブ層が破壊されない。従って、フレキシブルマスクの使用寿命が長くなる。
【0047】
また、当業者であれば、本発明の精神の範囲内で他の変更を行うことができる。もちろん、本発明の精神に従ってなされたこれらの変更は、いずれも本発明の保護請求する範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0048】
100、200、300 フレキシブルマスク
102、202、302 可撓性層
104、204、304 機能層
106、206、306 可撓性多孔層
108、208、308 電極
110 窓
143 カーボンナノチューブセグメント
145 カーボンナノチューブ
16 カーボンナノチューブワイヤ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図13
図14