(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-31
(45)【発行日】2022-04-08
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
F21K 9/232 20160101AFI20220401BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20220401BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20220401BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220401BHJP
【FI】
F21K9/232 100
H01L33/00 L
F21V19/00 450
F21V19/00 170
F21V19/00 150
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2020049778
(22)【出願日】2020-03-19
(62)【分割の表示】P 2018128212の分割
【原出願日】2013-05-28
【審査請求日】2020-03-19
(32)【優先日】2012-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2012-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2012-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2012-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2012-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2012-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2012-09-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2013-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(32)【優先日】2013-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】598061302
【氏名又は名称】晶元光電股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Epistar Corporation
【住所又は居所原語表記】21,Li-hsin Rd.,Science-based Industrial Park,Hsinchu 300,TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】潘 錫明
(72)【発明者】
【氏名】鄭 惟綱
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 知▲しゅ▼
(72)【発明者】
【氏名】李 承鴻
(72)【発明者】
【氏名】葉 時有
(72)【発明者】
【氏名】蒲 計志
(72)【発明者】
【氏名】楊 程光
(72)【発明者】
【氏名】湯 士杰
(72)【発明者】
【氏名】洪 祥富
(72)【発明者】
【氏名】王 子翔
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2011-0099513(KR,A)
【文献】特開2005-252222(JP,A)
【文献】特開2007-165811(JP,A)
【文献】特開2012-084274(JP,A)
【文献】特開2012-099726(JP,A)
【文献】登録実用新案第3171402(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2010/0254133(US,A1)
【文献】中国実用新案第201866576(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/232
H01L 33/00
F21V 19/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置基部と、
第1の発光ダイオードチップと、
第1の支持フレームと、
前記第1の発光ダイオードチップと前記第1の支持フレームとの間に位置する接合層と、を含み、
前記第1の発光ダイオードチップは、
成長面を有する第1の透明基板と、
前記
成長面に設けられ
、第1側面を有する第1の発光ダイオード構造
と、
前記成長面に設けられ、第2側面を有する第2の発光ダイオード構造と、
両端が前記第1の発光ダイオード構造及び前記第2の発光ダイオード構造に
それぞれ直接的に接続され
、少なくとも一部が前記第1側面及び前記第2側面を覆う導電層と、を含み、
前記第1の支持フレームは、前記載置基部に接続され、前記第1の透明基板に接続される表面を含み、前記表面は前記
成長面と平行しており、
前記載置基部と前記第1の支持フレームは第1の夾角をなす、発光装置。
【請求項2】
前記第1の透明基板の材質は、アルミナ、サファイア、炭化珪素、ガラス、プラスチック、又はゴムである、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1の透明基板は、200μm以上の厚さを有する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第1の透明基板は、前記第1の発光ダイオード構造及び前記第2の発光ダイオード構造から発せられた光線を透過させる、請求項1に記載の発光装置。
【請求項5】
前記第1の夾角は、30°~150°の範囲にある、請求項1に記載の発光装置。
【請求項6】
第2の透明基板を含む第2の発光ダイオードチップと、
前記第1の支持フレームと分離し、且つ前記第2の透明基板と平行している第2の支持フレームと、をさらに含む、請求項1に記載の発光装置。
【請求項7】
前記第1の発光ダイオードチップ、前記第2の発光ダイオードチップ及び前記載置基部を囲むランプ筐体をさらに含む、請求項6に記載の発光装置。
【請求項8】
前記第1の透明基板と前記第2の透明基板は、異なる方向を向いている、請求項6に記載の発光装置。
【請求項9】
前記載置基部と前記第2の支持フレームは第2の夾角をな
し、
前記第2の夾角は、30°~150°の範囲にある、請求項6に記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サファイア基板、発光ダイオードチップ及び発光装置に関し、特に複数の方向に出光可能な発光ダイオードチップを形成するためのサファイア基板、発光ダイオードチップ、及び発光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)は、その自身より発せられた光が指向性に偏る光源であり、通常市場で販売されている電球のような発散型の光源ではないため、その適用が限定されることになる。例えば、一般の室内又は室外照明用のランプに適用される場合は、求められる光パターンを実現することができなくなる。また、従来の発光ダイオードチップは、片面のみで発光できるものであるため、発光効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、発光効率を向上でき、光パターンを改善でき、コストを節約できる複数の方向に出光可能な発光ダイオードチップを形成するためのサファイア基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一の好適な実施例は、複数の方向に出光可能な発光ダイオードチップを形成するためのサファイア基板であって、互いに対向するように設けられる成長面及び第2の主表面を含み、前記サファイア基板の厚さは、200μm以上である、サファイア基板を提供する。
【0005】
本発明の一の好適な実施例は、透明基板と、複数の発光ダイオード構造と、絶縁層と、導電パターンと、を含む発光ダイオードチップを提供する。前記透明基板は、互いに対向するように設けられる成長面及び第2の主表面を有する。前記複数の発光ダイオード構造は、前記成長面に設けられ、前記成長面の前記複数の発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、各前記複数の発光ダイオード構造は第1の電極及び第2の電極を有する。前記絶縁層は、前記複数の発光ダイオード構造の少なくとも一部に設けられる。前記導電パターンは、前記絶縁層に設けられ、且つ複数の前記第1の電極の少なくとも一部及び複数の前記第2の電極の少なくとも一部に電気的に接続される。前記複数の発光ダイオード構造のうち少なくとも1つの前記発光ダイオード構造の発光方向は、光が前記透明基板を介して前記第2の主表面から出射する方向を含む。
【0006】
本発明の他の好適な実施例は、透明基板と、少なくとも1つの発光ダイオード構造と、を含む発光ダイオードチップを提供する。前記透明基板は、材質がサファイアを含み、成長面を有する。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられ、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は、前記透明基板を透過して、成長面に対応する第2の主表面から出射する。
【0007】
本発明の他の好適な実施例は、透明基板と、少なくとも1つの発光ダイオード構造と、エネルギー変換層と、を含む発光ダイオードチップを提供する。前記透明基板は成長面を有する。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられ、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は、前記透明基板を透過して、成長面に対応する第2の主表面から出射する。前記エネルギー変換層は、少なくとも前記発光ダイオード構造又は前記第2の主表面に設けられ、前記複数の発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部を吸収し、光線の波長を変換する。
【0008】
本発明の他の好適な実施例は、透明基板と、複数の発光ダイオード構造と、を含む発光ダイオードチップを提供する。前記透明基板は成長面を有する。前記複数の発光ダイオード構造は前記成長面に設けられる。前記各発光ダイオード構造の前記透明基板により遮蔽されていない発光面は、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成する。前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きく、前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は前記透明基板を透過して、前記成長面に対応する第2の主表面から出射し、前記第1の主表面又は前記第2の主表面の面積は前記発光ダイオード構造の発光面の総面積の5倍以上である。
【0009】
本発明の他の好適な実施例は、透明基板と、少なくとも1つのダイヤモンド状炭素膜と、少なくとも1つの発光ダイオード構造と、を含む発光ダイオードチップを提供する。前記透明基板は成長面を有する。前記ダイヤモンド状炭素膜は前記透明基板に設けられる。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられる。前記各発光ダイオード構造の前記透明基板により遮蔽されていない発光面は、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は前記透明基板を透過して、前記成長面に対応する第2の主表面から出射する。
【0010】
本発明の他の好適な実施例は、透明基板と、少なくとも一つの発光ダイオード構造と、反射鏡又はフィルターと、を含む発光ダイオードチップを提供する。前記透明基板は成長面を有し、前記反射鏡又はフィルターは、前記透明基板の前記成長面に対応する第2の主表面又は成長面に設けられる。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられる。前記各発光ダイオード構造の前記透明基板により遮蔽されていない発光面は、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。
【0011】
本発明の他の好適な実施例は、透明基板と、少なくとも1つの発光ダイオード構造と、第1の接続導線と、第2の接続導線と、を含む発光ダイオードチップを提供する。前記透明基板は成長面を有する。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられ、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は前記透明基板を透過して、前記成長面に対応する第2の主表面から出射する。前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記透明基板の対向する両端に設けられ、前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記発光ダイオード構造に電気的に接続されている。
【0012】
本発明の他の好適な実施例は、載置基部と、上述の発光ダイオードチップと、を含み、前記発光ダイオードチップは前記載置基部に固定されている、発光装置を提供する。
【0013】
本発明の他の好適な実施例は、発光ダイオードチップと、支持フレームと、を含む発光装置を提供する。前記発光ダイオードチップは、透明基板と、少なくとも1つの発光ダイオード構造と、第1の接続導線と、第2の接続導線と、を含む。前記透明基板は成長面を有する。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられ、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は前記透明基板を透過して、前記成長面に対応する第2の主表面から出射する。前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記透明基板の対向する両端に設けられ、前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記発光ダイオード構造に電気的に接続されている。前記支持フレームは少なくとも1つの切欠きを含み、前記発光ダイオードチップは前記切欠きに対応するように設けられる。
【0014】
本発明の他の好適な実施例は、複数の発光ダイオードチップと、装置基部と、を含む発光装置を提供する。各発光ダイオードチップは、透明基板と、少なくとも1つの発光ダイオード構造と、第1の接続導線と、第2の接続導線と、を含む。前記透明基板は成長面を有する。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられ、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は前記透明基板を透過して、前記成長面に対応する第2の主表面から出射する。前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記透明基板の対向する両端に設けられ、前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記発光ダイオード構造に電気的に接続されている。前記装置基部は、載置基部と、前記載置基部から外へ延伸するように設けられる複数の支持フレームと、を含む。各支持フレームは少なくとも1つの切欠きを含み、前記発光ダイオードチップは前記切欠きの少なくとも一部に対応するように設けられる。
【0015】
本発明の他の好適な実施例は、複数の発光ダイオードチップと、ライトストリップと、を含む発光装置を提供する。各発光ダイオードチップは、透明基板と、少なくとも1つの発光ダイオード構造と、第1の接続導線と、第2の接続導線と、を含む。前記透明基板は成長面を有する。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられ、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は前記透明基板を透過して、前記成長面に対応する第2の主表面から出射する。前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記透明基板の対向する両端に設けられ、前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記発光ダイオード構造に電気的に接続されている。前記ライトストリップは複数の切欠きを含む。前記ライトストリップは延伸方向を有し、前記複数の切欠きは前記延伸方向に沿って配列するように設けられ、各発光ダイオードチップは前記切欠きの少なくとも一部に対応するように設けられる。
【0016】
本発明の他の好適な実施例は、複数の発光ダイオードチップと、載置基部と、を含む発光装置を提供する。各発光ダイオードチップは、透明基板と、少なくとも1つの発光ダイオード構造と、第1の接続導線と、第2の接続導線と、を含む。前記透明基板は成長面を有する。前記発光ダイオード構造は前記成長面に設けられ、前記成長面の前記発光ダイオード構造により覆われていない部分と共に発光可能な第1の主表面を形成し、前記発光ダイオード構造の出射角度は180度よりも大きい。前記発光ダイオード構造から発せられた光線の少なくとも一部は前記透明基板を透過して、前記成長面に対応する第2の主表面から出射する。前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記透明基板の対向する両端に設けられ、前記第1の接続導線及び前記第2の接続導線のそれぞれは前記発光ダイオード構造に電気的に接続されている。前記載置基部は複数の切欠きを含み、前記複数の切欠きはマトリックスとなるように配列され、前記発光ダイオードチップは前記切欠きの少なくとも一部に対応するように設けられる。
【0017】
本発明の他の好適な実施例は、載置基部と、複数の支持フレームと、を含む装置基部を有する発光装置を提供する。各支持フレームは、前記載置基部から外へ延伸するように設けられ、各支持フレームは少なくとも1つの切欠きと、該切欠きの両側にそれぞれ設けられる複数の電極と、を含む。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る発光ダイオードチップは、発光ダイオード構造が透明基板に設けられ、発光ダイオード構造から発せられた光線が透明基板を透過する。従って、本発明に係る発光ダイオードチップは、少なくとも複数の方向又は全方向に発光することができ、発光効率を向上でき、従来の発光ダイオードチップの光パターンが悪いという問題点を改善できる。また、本発明に係る発光ダイオードチップの絶縁層、導電パターン及び発光ダイオード構造はウエハレベルの製造方法を用いて製造でき、コストを大幅に節約でき、且つ良い信頼性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1A】本発明の一の好適な実施例に係る発光ダイオードチップの構成を示す図である。
【
図1B】本発明の一の好適な実施例に係る発光ダイオードチップの構成を示す図である。
【
図2A】本発明の一の好適な実施例に係る異なる形式の発光ダイオード構造が導線に連結される様子を示す図である。
【
図2B】本発明の一の好適な実施例に係る異なる形式の発光ダイオード構造が導線に連結される様子を示す図である。
【
図2C】本発明の一の好適な実施例に係る異なる形式の発光ダイオード構造が導線に連結される様子を示す図である。
【
図3A】本発明の一の好適な実施例に係るエネルギー変換層の配置を示す図である。
【
図3B】本発明の一の好適な実施例に係るエネルギー変換層の配置を示す図である。
【
図4】本発明の他の好適な実施例に係る発光ダイオードチップの断面図である。
【
図5】本発明の他の好適な実施例の変形例に係る発光ダイオードチップの同価回路図である。
【
図6】本発明の他の好適な実施例に係る発光ダイオードチップを示す図である。
【
図7A】本発明の一の好適な実施例に係る載置基部を示す図である。
【
図7B】本発明の一の好適な実施例に係る回路基板を示す図である。
【
図7C】本発明の一の好適な実施例に係る反射鏡を示す図である。
【
図7D】本発明の一の好適な実施例に係るダイヤモンド状炭素膜を示す図である。
【
図8】本発明の一の好適な実施例に係る発光装置を示す図である。
【
図9】本発明の他の好適な実施例に係る発光装置を示す図である。
【
図10A】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板が載置基部に挿入或いは粘着される様子を示す図である。
【
図10B】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板が載置基部に挿入或いは粘着される様子を示す図である。
【
図10C】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板が載置基部に挿入或いは粘着される様子を示す図である。
【
図11A】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板が、支持フレームを有する載置基部に粘着される様子を示す図である。
【
図11B】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板が、支持フレームを有する載置基部に粘着される様子を示す図である。
【
図12】本発明の他の好適な実施例に係る発光装置の斜視図である。
【
図13】本発明の他の好適な実施例に係る発光装置の装置基部の斜視図である。
【
図14】本発明の他の好適な実施例に係る発光装置の斜視図である。
【
図15A】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板を載置機構に点対称又は線対称となるように配置する様子を示す平面図である。
【
図15B】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板を載置機構に点対称又は線対称となるように配置する様子を示す平面図である。
【
図15C】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板を載置機構に点対称又は線対称となるように配置する様子を示す平面図である。
【
図15D】本発明の一の好適な実施例に係る透明基板を載置機構に点対称又は線対称となるように配置する様子を示す平面図である。
【
図16】本発明の他の好適な実施例に係る発光装置を示す図である。
【
図17A】本発明の一の好適な実施例に係るランプ筐体を示す図である。
【
図17B】本発明の一の好適な実施例に係るランプ筐体を示す図である。
【
図17C】本発明の一の好適な実施例に係る広告看板式のランプ筐体の平面図である。
【
図17D】本発明の一の好適な実施例に係る電球式の実施を示す図である。
【
図17E】本発明の一の好適な実施例に係る電球式の実施を示す図である。
【
図17F】本発明の一の好適な実施例に係る電球式の実施を示す図である。
【
図17G】本発明の一の好適な実施例に係る電球式の実施を示す図である。
【
図18】本発明の他の好適な実施例に係るライトストリップを示す図である。
【
図19】本発明の他の好適な実施例に係る発光装置の斜視図である。
【
図20】本発明の他の好適な実施例に係る発光装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1A及び
図1Bを参照しながら、本発明の一の好適な実施例を説明する。
図1A及び
図1Bは、本発明の一の好適な実施例に係る発光ダイオードチップの構成を示す図である。
図1A及び
図1Bに示すように、発光ダイオードチップ1は、透明基板2、成長面210、第1の主表面21A、第2の主表面21B、及び複数の方向に出光可能な少なくとも1つの発光ダイオード構造3を含む。平板シート状の透明基板2自身は、2つの主要面を有し、そのうちいずれか一つの主要面は成長面210であり、発光機能を有する発光ダイオード構造3は成長面210の上に設けられる。発光ダイオード構造3の透明基板2により遮蔽されていない発光面34は、成長面210の発光ダイオード構造3が設けられていない部分と共に、発光可能な第1の主表面21Aを形成する。発光ダイオード構造3が設けられていない、透明基板2のもう1つ主要面は第2の主表面21Bである。上述した配置方法は、逆にしてもよい。また、透明基板2の両面のそれぞれに発光ダイオード構造3が設けられてもよく、この場合、両面上の発光ダイオード構造3は対応して、交互にずらすように配列されてもよい。よって、各面上の発光ダイオード構造3が発光する時に、光線は、もう1つの面における発光ダイオード構造により遮蔽されることなく、透明基板2を順調に透過して、もう1つの面から出射することができるため、単位面積の発光強度を増加できる。透明基板2の材質は、アルミナ(Al
2O
3)、アルミナを含むサファイア、炭化珪素(SiC)、ガラス、プラスチック、又はゴムであってもよく、サファイア基板を採用するのは好ましい。これは、このような材料が単結晶構造であるため、よい光透過率を有し、放熱能力がよく、発光ダイオードチップ1の使用期間を延長できるからである。但し、従来のサファイア基板を使用すると、割れやすいという問題点があるため、本発明では、実験で検証した上、好適には、透明基板2は厚さが200μm以上のサファイア基板を用いる。このように、よい信頼性を図ることができ、よい載置機能及び光透過機能を有する。また、好適には、本発明に係る発光ダイオード構造3の出射角度は180度よりも大きい。即ち、透明基板2に設けられる発光ダイオード構造3は、発光面34が基板から離れる方向へ光線を発する以外、発光ダイオード構造3も、少なくとも一部が透明基板2に入る光線を発する。そして、透明基板2に入った光線は、透明基板2の第1の主表面21Aに対応する第2の主表面21Bから出射する以外、透明基板2の成長面210の発光ダイオード構造3が設けられていない部分及びその他の表面からも出射する。よって、発光ダイオードチップ1は少なくとも両面、複数の方向、又は全方向に出射することができる。本発明では、第1の主表面21A又は第2の主表面21Bの面積は、該主表面の上に設けられる発光ダイオード構造3の発光面34の総面積の5倍以上であり、これは発光効率と放熱などの条件とを両立するための配置の比例である。
【0021】
また、本発明の他の好適な実施例に係る発光ダイオードチップ1は、第1の主表面21Aと第2の主表面21Bから発せられた光線の色温度の差異が1500K以下であるため、発光ダイオードチップ1は完全に一致する発光効果を有する。また、透明基板2の光透過特性について、発光ダイオード構造3から発せられた光線の波長範囲が420nm以上、及び/又は該光線の波長範囲が470nm以下である場合、上述した透明基板2の厚さの状態において、透明基板2の光線透過率は70%以上である。
【0022】
本発明は上述した実施例に限定されない。以下は、本発明の他の好適な実施例を順次に説明し、各実施例の相違点を対比し、且つ簡単に説明するため、各実施例において同一の部材を同一の符号で表示し、主に各実施例の相違点を説明し、重複する部分の説明を省略する。
【0023】
図2A、
図2B及び
図2Cに示すように、本発明では、給電及び発光を行うため、発光ダイオード構造3自身は第1の電極31A及び第2の電極31Bを含み、第1の電極31A及び第2の電極31Bのそれぞれは、透明基板2の上に設けられ、第1の接続導線23A及び第2の接続導線23Bに電気的に接続されている。
図2A、
図2B及び
図2Cは、異なる形式の発光ダイオード構造が導線に連結される様子をそれぞれ示している。
図2Aは、横式の発光ダイオード構造を示し、発光ダイオード構造3は透明基板2の成長面210の上に設けられ、第1の電極31A及び第2の電極32Bはワイヤボンディング(wire bonding)方式で第1の接続導線23A及び第2の接続導線23Bにそれぞれ電気的に連結(結合)されている。
図2Bはフリップ・チップ(flip chip)式の発光ダイオード構造を示し、発光ダイオード構造3は逆さまにされ、且つ第1の電極31A及び第2の電極31Bを介して透明基板2に連結されており、第1の電極31A及び第2の電極31Bは溶接又は粘着の方式で第1の接続導線23A及び第2の接着導線23Bにそれぞれ電気的に連結されている。
図2Cに示すように、発光ダイオード構造3の両端には第1の電極31A及び第2の電極31Bが設けられ、発光ダイオード構造3を縦に設置することによって、第1の電極31A及び第2の電極31Bを第1の接続導線23A及び第2の接続導線23Bにそれぞれ接続する。
【0024】
図3A及び
図3Bに示すように、本発明に係る発光ダイオードチップ1はエネルギー変換層4をさらに含んでもよい。エネルギー変換層4は、第1の主表面21A及び/又は第2の主表面21Bに設けられてもよいし、発光ダイオード構造3に直接的に設けられてもよい。エネルギー変換層4は、発光ダイオード構造3と直接接触してもよいし、発光ダイオード構造3と直接接触せず、一定の距離を隔ててもよい。エネルギー変換層4は、発光ダイオード構造3から発せられた光線の少なくとも一部を受けてその波長をもう1つの波長範囲に変換するように、少なくとも一種の蛍光粉、例えばガーネット系、硫酸塩系、又はケイ酸塩系の無機材質又は有機材質の蛍光粉を含む。例えば、発光ダイオード構造3が青色の光を発する場合、エネルギー変換層4は青色の光の一部を黄色の光に変換して、発光ダイオードチップ1は青色光と黄色光とを混合することで白光を発する。また、第1の主表面21Aの光源からの光は主に発光ダイオード構造3の発光面から出射し、第2の主表面21Bの光源は発光ダイオード構造3の光線が透明基板2を透過して発せられた光であり、2つの表面の光線の強度が異なるため、本発明の他の好適な実施例に係る発光ダイオードチップ1の第1の主表面21A及び第2の主表面21Bにあるエネルギー変換層4の蛍光粉の含有量はそれに応じて調節されてもよい。例えば、発光ダイオードチップ1の光線強度又は光パターンが応用の要求に合わせるように、第2の主表面21Bに対する第1の主表面21Aの蛍光粉(又は第2の主表面21B上の蛍光粉に対する発光ダイオード構造上の蛍光粉)の含有量の比率範囲は1:0.5~1:3にあってもよい。また、発光ダイオードチップ1の波長変換効率及び発光効果を向上するため、発光ダイオードチップ1の第1の主表面と前記第2の主表面から発せられた光線の色温度の差異は1500K以下であってもよい。
【0025】
図4は、本発明の他の好適な実施例に係る発光ダイオードチップの断面図である。
図4に示すように、本実施例に係る発光ダイオードチップ10は、透明基板2、複数の発光ダイオード構造14、絶縁層20、及び導電パターン22を含む。透明基板2は、互いに対向するように設けられる成長面210及び第2の主表面21Bを有する。複数の発光ダイオード構造14は透明基板2の成長面210の上に設置或いは形成され、各発光ダイオード構造14は第1の電極16及び第2の電極18を含む。発光ダイオード構造14の透明基板2により遮蔽されていない発光面34は、成長面210の発光ダイオード構造14が設けられていない部分と共に、第1の主表面21Aを形成する。絶縁層20は、複数の発光ダイオード構造14の少なくとも一部に設けられる。導電パターン22は絶縁層20の上に設けられ、第1の電極16の少なくとも一部及び第2の電極18の少なくとも一部に電気的に接続される。導電パターン22は、例えば金属線路配置又は一般のワイヤボンディングにより構成されたパターンであってもよいが、これに限定されず、他の材質により構成された導電パターンであってもよい。
【0026】
発光ダイオード構造14は、透明基板2に順次に形成された第1の半導体層141、活性層142、及び第2の半導体層143を含んでもよい。好適には、第1の半導体層141はN型半導体層であってもよく、第2の半導体層143はP型半導体層であってもよいが、これに限定されない。第1の半導体層141、活性層142、及び第2の半導体層143の材料は、3A族の窒化物、例えば窒化アルミニウム(AlN)を含んでもよいが、これに限定されない。発光ダイオード構造14は、第1の半導体層141と透明基板2との間に設けられる緩衝層13をさらに含んでもよい。緩衝層13の材料は、3A族の窒化物、例えば窒化アルミニウムを含んでもよいが、これに限定されない。第1の電極16及び第2の電極18は、第2の半導体層143及び第1の半導体層141にそれぞれ電気的に接続されている。第1の電極16及び第2の電極18は、金属電極であってもよいが、これに限定されない。
【0027】
また、発光ダイオードチップ10は、透明基板2及び発光ダイオード構造14に設けられるエネルギー変換層4をさらに含む。発光ダイオード構造14から発せられた光線(図示せず)は特定の波長を有してもよく、エネルギー変換層4はこの特定の波長を少なくとも一部変換することができるため、発光ダイオードチップ10はその他の特定の波長又はより大きい波長範囲の光線を発することができる。
【0028】
本実施例では、発光ダイオード構造14は導電パターン22により直列方式で電気的に接続されているが、これに限定されない。また、本実施例では、絶縁層20、導電パターン22、発光ダイオード構造14(第1の半導体層141、活性層142及び第2の半導体層143を含む)、及び緩衝層13は一緒に製造される、即ち緩衝層13、第1の半導体層141、活性層142及び第2の半導体層143を順次に透明基板2に設置した後、絶縁層20及び導電パターン22をさらに順次に設置して、切断する。絶縁層20及び導電パターン22は、例えば写真エッチング(photolithography etching)プロセスにより設置されてもよいが、これに限定されない。本実施例に係る発光ダイオードチップ10の絶縁層20、導電パターン22及び発光ダイオード構造14は、ウエハレベルの製造方法を用いて製造されたものであり、コストを大幅に節約でき、且つ良い信頼性を有する。
【0029】
また、透明基板から出られた光線の出射光量を増加し、光の分布を均一化するため、選択的には、第2の主表面21Bは非平面構造12Mを有してもよい。非平面構造12Mは各種の突出する或いは凹む幾何構造、例えばピラミッド、円錐体、半球体又は三角柱などであってもよく、非平面構造12Mの配列は規律的な配列又はランダムの配列であってもよい。また、導熱及び放熱の効果を増加するため、第2の主表面21Bにダイヤモンド状炭素(DLC:diamond-like carbon)膜25が選択的に設けられてもよい。また、第2の主表面21Bとダイヤモンド状炭素膜25との間に光学膜28が設けられてもよい。材料の選択について、光の出射量を増加するため、好適には、光学膜28の屈折率は、透明基板2の屈折率と、ダイヤモンド状炭素膜25の屈折率又はエネルギー変換層4の屈折率との間にあってもよい。
【0030】
図4及び前述した他の図面を参照しながら、
図5に示される変形例を説明する。
図5は、本発明の他の好適な実施例の変形例に係る発光ダイオードチップの同価回路図である。
図5に示すように、本変形例では、発光ダイオードチップ10’の複数の発光ダイオード構造14は、導電パターン22を介して直列/並列混合(ミックス)方式で電気的に接続され、接続導線を介して外部の電源に電気的に連結される。
【0031】
図6は、本発明の他の好適な実施例に係る発光ダイオードチップを示す図である。
図6に示すように、本発明に係る発光ダイオードチップ310は、透明基板2、少なくとも1つの発光ダイオード構造3、第1の接続電極311A、第2の接続電極311B、及び少なくとも1つのエネルギー変換層4を含む。発光ダイオード構造3は透明基板2の成長面210に設けられ、発光する第1の主表面21Aを形成する。本実施例では、発光ダイオード構造3の出射角度は180度よりも大きく、発光ダイオード構造3から発せられた光線の少なくとも一部は透明基板2に入射し、入射光線の少なくとも一部は第1の主表面21Aに対応する第2の主表面21Bから出射し、一部は透明基板2のその他の表面から出射し、よって、六面で発光する発光効果が達成される。第1の接続電極311A及び第2の接続電極311Bのそれぞれは透明基板2の両端又は同一側(図示せず)に設けられ、透明基板2上の第1の接続導線及び第2の接続導線を介して延伸するチップの外部接続電極であるため、第1の接続電極311A及び第2の接続電極311Bは発光ダイオード構造3にそれぞれ電気的に接続される。エネルギー変換層4は、少なくとも発光ダイオード構造3及び/又は第2の主表面21Bを覆っており、第1の接続電極311A及び第2の接続電極311Bの少なくとも一部を露出させる。エネルギー変換層4は、発光ダイオード構造3及び/又は透明基板2から発せられた光線の少なくとも一部を吸収し、もう1つの波長の光線に変換して、吸収されていない光線と混合させ、発光ダイオードチップ310の発光波長範囲及び発光効果を増加する。言い換えれば、エネルギー変換層4は、第1の接続電極311A及び第2の接続電極311Bを覆わなくてもよい。本実施例に係る発光ダイオードチップ310は、透明基板2の対向する両端にそれぞれ設けられる第1の接続電極311A及び第2の接続電極311Bを有するため、発光ダイオードチップ310は独自に製造された後で、適切な載置基部と結合されることができるため、製造合格率全体を向上でき、構造を簡単化させることができ、配合した載置基部の設計変化を増加できる。
【0032】
図7Aに示すように、本発明の一の実施例は上述した発光ダイオードチップを用いる発光装置11であり、発光装置11は載置基部5をさらに含む。発光ダイオードチップの透明基板2は、載置基部5において横に置いてもよいし、載置基部5の上に縦に設けられ、且つ載置基部5に連結されてもよい。例えば、透明基板2と載置基部5とは第1の夾角θ1をなし、第1の夾角θ1は固定されてもよいし、発光装置の光パターンに応じて調整されてもよく、好適には、第1の夾角θ1の角度範囲が30°~150°にある。
【0033】
図7Bに示すように、本発明の発光装置11の載置基部5は回路基板6をさらに含み、回路基板6は、外部電源と連結され、透明基板2上の第1の接続導線及び第2の接続導線(図示せず)に電気的に連結されることによって、発光ダイオード構造3に電気的に接続される。よって、外部電源は、回路基板を介して発光ダイオード構造3が求める電力を供給する。回路基板6を設けない場合は、発光ダイオード構造3は、第1の接続導線及び第2の接続導線(図示せず)を介して載置基部5と直接電気的に接続されてもよく、外部電源は載置基部5を介して発光ダイオード構造3に電力を供給できる。
【0034】
図7Cに示すように、本発明に係る発光装置11は第2の主表面21B又は成長面210に設けられる反射鏡(reflector)又はフィルター8をさらに含んでもよく、反射鏡8は、発光ダイオード構造3から発せられた、少なくとも一部が透明基板2を透過する光線を反射できるため、該光線の少なくとも一部は改めて第1の主表面21Aから出射する。反射鏡8は、少なくとも1つの金属層又はブラッグ反射器(bragg reflector)を含んでもよいが、これに限定されない。ブラッグ反射きは、異なる屈折率を有する複数層の誘電フィルムより積層されて構成されてもよいし、異なる屈折率を有する複数層の誘電フィルム及び複数層の金属酸化物より積層されて構成されてもよい。
【0035】
図7Dに示すように、本発明の発光装置11の透明基板2はダイヤモンド状炭素(DLC:diamond-like carbon)膜9をさらに含んでもよく、ダイヤモンド状炭素膜9は透明基板2の成長面210及び/又は第2の主表面21Bに設けられ、導熱及び放熱の効果を増加する。
【0036】
図8は、本発明の一の好適な実施例に係る発光装置を示す図である。
図8に示すように、本実施例に係る発光装置100は発光ダイオードチップ10及び載置基部26を含み、発光ダイオードチップ10は載置基部26内に嵌め込み、接続導線を介して載置基部の電極30、32と電気的に接続されており、電源は電極30、32により駆動電圧V+、V-を供給して、発光ダイオードチップ10が光線Lを発するように駆動する。本実施例に係る発光装置100では、発光ダイオードチップ10の構成は前の実施例と同じであり、導電パターン22は少なくとも一部の発光ダイオード構造14の第1の電極16及び第2の電極18に電気的に接続されて、少なくとも一部の発光ダイオード構造14は直列、並列、又は直並列などの回路を形成する。導電パターン22は例えば金属線路配置又は一般のワイヤボンディングにより構成されたパターンであってもよいが、これに限定されず、その他の材質又は形式で構成された導電パターンであってもよい。導電パターン22に接続されていない第1の電極16及び第2の電極18は接続導線を介して載置基部26の電極30、32にそれぞれ電気的に接続される。また、発光ダイオードチップ10の少なくとも1つの発光ダイオード構造14から発せられた光線Lの出射角度は180°よりも大きい、或いは複数の発光面を有する。よって、発光ダイオードチップ10の出射方向は、光が第1の主表面21A及び第2の主表面21Bから出射する方向を含み、一部の光線が発光ダイオード構造14及び/又は透明基板2の4つの側壁から出射するため、発光ダイオードチップ10は六面発光又は全方向出射の特性を有する。
【0037】
また、本実施例に係るダイオードチップ10は、透明基板2の第2の主表面21Bに順次に設けられたエネルギー変換層4、ダイヤモンド状炭素膜25及び光学膜28をさらに含み、エネルギー変換層4は発光ダイオード構造14又は第1の主表面21Aにさらに設けられてもよい。エネルギー変換層4は、発光ダイオード構造14から発せられた光線の少なくとも一部を受けてその波長をもう1つの波長範囲に変換することで、発光ダイオードチップ10は特定色又は大きい波長範囲の光線を発することができる。例えば、発光ダイオード構造14により生じられた青色光の一部はエネルギー変換層4へ照射した後で黄色光に変換され、発光ダイオードチップ10は青色光と黄色光とを混合することで白光を発する。ダイヤモンド状炭素膜25及び光学膜28を設けることで発光ダイオード構造14及び発光ダイオードチップ10の放熱効率及び発光効率を向上し、発光ダイオードチップ10の透明基板2はよい熱伝導特性を有する材料であり、発光ダイオード構造により生じられた熱を載置基部26へ直接伝導できるため、本発明に係る発光装置はハイパワーの発光ダイオード構造を使用することができる。好ましい実施例に係る発光装置としては、同一のパワー条件において、透明基板2に複数の小さいパワーの発光ダイオード構造を形成し、透明基板2の熱伝導特性を利用する。例えば、本実施例に係る各発光ダイオード構造14のパワーは、例えば0.2ワット以下であってもよいが、これに限定されない。
【0038】
図9は、本発明の他の好適な実施例に係る発光装置を示す図である。
図9に示すように、本発明に係る発光装置200は、発光ダイオードチップ10と載置基部26とを接続する支持フレーム51をさらに含んでもよく、発光ダイオードチップ10は接合層52を介して支持フレーム51の一方側に固定され、支持フレーム51の他方側は載置基部26に嵌め込むように設けられてもよい。また、支持フレーム51は角度θ1を弾性的に調整可能なものであり、発光ダイオードチップ10と載置基部26との夾角θ1は30°~150°にある。支持フレーム51の材質は、アルミニウム金属、複合金属材料、銅銅線、電線、セラミック基板又はプリント回路基板のいずれか1つを含んでもよい。
【0039】
図10A、
図10B及び
図10Cに示すように、本発明に係る透明基板2は載置基部5に設けられる場合、好適な実施例は挿入方式又は粘着方式により両者の接合を実現できる。
【0040】
図10Aに示すように、透明基板2は載置基部5に配置される場合、載置基部5の単孔式の挿入溝61に挿入されることで、発光ダイオードチップは接続導線を介して挿入溝61に電気的に連結される。この際、透明基板2上の発光ダイオード構造(図示せず)は載置基部5の電源供給のために連結されるため、回路パターン又は接続導線は透明基板2の縁部に集中し、複数の導電接触シートを有するゴールドフィンガ(gold finger)構造又は接続電極311A及び311B、即ち電気的な接続ポートとなるように整合される。挿入溝61には透明基板2が挿入することができるため、発光ダイオード構造(図示せず)が載置基部5の電力供給を得ると共に、透明基板2が載置基部5の挿入溝61に固定されている。
【0041】
そして、
図10Bに示すように、透明基板2は載置基部5の多孔式の挿入溝に挿入されている。この際、透明基板2は少なくとも1つのダブルピン(double-pin)構造を有し、そのうち1つのピンはチップの陽極であり、もう1つはチップの陰極であり、両者は共に導電接触シートを接続ポートとして有する。言い換えれば、上述したピンには少なくとも電気的な接続ポートが設けられる。それに応じて、載置基部5はピンの挿入面のサイズに対応する挿入溝61を少なくとも2つ有し、透明基板2は載置基部5とスムーズに接合でき、発光ダイオード構造は電力の供給を得ることができる。
【0042】
図10Cに示すように、透明基板2と載置基部5とは接合されている。接合の過程において、金、錫、インジウム、ビスマス、銀などの金属を溶接補助剤として接合してもよいし、導電性を有するシリカゲル又はエポキシ樹脂などの溶接補助剤を用いて透明基板2を固定してもよい。よって、発光ダイオードチップの導電パターン又は接続導線はこの接合層を介して載置基部の電極と電気的に接続される。
【0043】
図11A及び
図11Bに示すように、本発明に係る発光装置11の主な構成は前述した実施例と同じであり、載置基部5は金属基板であり、例えば折り曲げることが可能なアルミニウム材質の金属、アルミニウムを含む複合材料、銅導線又は電線により構成されるものであるが、セラミック基板又はプリント回路基板であってもよい。載置基部5の表面又側部には少なくとも1つの支持フレーム62を有し、支持フレーム62は載置基部5から分離される或いは一体化された構成部材である。発光ダイオードチップは粘着の方式で支持フレーム62と連結してもよい。即ち、透明基板2は接合層63を介して載置基部5に固定され、且つ載置基部5の支持フレームのない部分の表面とは第1の夾角θ1をなし、載置基部5の支持フレームのない部分の表面には、発光装置11の発光効果を向上できるように、発光ダイオードチップを設けてもよい。また、発光ダイオードチップは挿入(図示せず)の方式で支持フレーム62と接続されてもよい、即ち発光ダイオードチップは接続器(部材)を介して支持フレーム、及び/又は、支持フレーム及び載置基部と結合されて、透明基板2を載置基部5に固定する。載置基部5及び支持フレーム62は折り曲げられることが可能であるため、実施時の適応性を向上できると共に、複数の発光ダイオードチップを同時に使用できるため、異なる発光波長の発光ダイオードチップを組み合わせることで異なる色の光が得られ、発光装置11は可変性を有し、異なる要求を満足できる。
【0044】
図12に示すように、本実施例に係る発光装置は少なくとも一つの発光ダイオードチップ1と載置基部5とを含み、載置基部5は少なくとも1つの支持フレーム62と少なくとも1つの回路パターンPとを含む。発光ダイオードチップ1の主な構成は上述した実施例と同じであり、透明基板の一端と支持フレーム62とは連結されることによって、支持フレーム62が発光ダイオードチップ1の出射光に対する遮蔽を回避或いは低減することができる。載置基部5はアルミニウム材質の金属基板、アルミニウム材質の複合金属基板、銅導線又は電線により構成されるものであるが、セラミック基板又はプリント回路基板であってもよい。支持フレーム62は載置基部5の一部を切断して、一定の角度(例えば上述した
図11A及び
図11Bの第1の夾角θ1)で折り曲げることによって形成される。回路パターンPは載置基部5に設けられ、電源に電気的に接続される少なくとも1セットの電気的端子を有し、その一部が支持フレーム62まで延伸して発光ダイオードチップ1の接続導線に電気的に接続される。よって、発光ダイオードチップ1は載置基部5の回路パターンPを介して電源に電気的に接続されることができる。載置基部5は少なくとも1つの孔H及び少なくとも1つの切欠きGをさらに含み、固定部材、例えばねじ、釘、又は止め金などは、発光装置の実施態様に応じて、孔H又は切欠きGによって載置基部5と他の構成要件とを組み合わせ又は取り付けることができる。また、孔H又は切欠きGは、載置基部5の放熱面積を増加し、発光装置の放熱効果を向上する。
【0045】
図13は、本発明の他の好適な実施例に係る発光装置の装置基部の斜視図である。
図13に示すように、本実施例に係る装置基部322は、載置基部341と少なくとも1つの支持フレーム62とを含む。本実施例に係る支持フレーム62は、
図12に示される実施例に比べて、少なくとも1つのストリップ状部342と切欠き330とをさらに含み、電極30、32のそれぞれは切欠き330の両側に設けられ、ストリップ状部342は切欠き330の一方側の壁を少なくとも構成する。発光ダイオードチップは切欠き330に対応して支持フレーム62と結合され、発光ダイオードチップの接続導線は電極30、32に電気的に接続されることで、発光ダイオードチップは支持フレーム62及び載置基部上の回路パターンにより電源に電気的に連結されて駆動される。切欠き330のサイズは発光ダイオードチップの主要出光面のサイズの以上である必要があり、よって、発光ダイオードチップの支持フレーム62に対向する方向の出光は支持フレーム62により遮蔽されることはない。支持フレーム62と載置基部341との接続部は可動な設計であってもよく、よって、支持フレーム62との載置基部341との夾角は必要に応じて調整されることができる。
【0046】
図14は、本発明の他の好適な実施例に係る発光装置の斜視図である。
図14に示す発光装置302は、
図13の実施例に比べて、複数の切欠き330を有する支持フレーム62を少なくとも1つ含み、複数の切欠き330は支持フレーム62の対応する両側にそれぞれ設けられることで、ストリップ状部342は複数の切欠き330の一方側の壁を少なくとも同時に構成する。複数の発光ダイオードチップ310と複数の切欠き330とは対応するように設けられ、各発光ダイオードチップ310の回路パターン又は接続電極(図示せず)それぞれは電極30及び電極32に対応するように設けられ、且つ電気的に接続される。本実施例に係る発光装置302は複数の支持フレーム62をさらに含んでもよく、発光ダイオードチップ310が設けられる支持フレーム62と載置基部41との間の夾角のそれぞれは必要に応じて調整されてもよい、即ち少なくとも一部の支持フレーム62と載置基部341との夾角は求められる発光効果を達成するように互いに異なってもよいが、これに限定されない。また、同一の支持フレーム又は異なる支持フレームには発光波長範囲の異なる発光ダイオードチップの組み合わせが設けられてもよく、よって、発光装置の色をより多様化することができる。
【0047】
輝度の向上及び発光効果の改善を図るため、本発明の他の実施例に係る発光装置では、複数の透明基板により形成された発光ダイオードチップを上述した実施例に係る載置基部又は他の載置機構に同時に配置する。この場合、対称又は非対称の配列の形で配置してもよく、好適には、複数の透明基板により形成された発光ダイオードチップを点対称又は線対称の形で載置基部に設ける。
図15A、
図15B、
図15C及び
図15Dに示すように、各実施例に係る発光装置は、各種の異なる形状の載置機構60に複数の発光ダイオードチップを設け、点対称又は線対称の形で発光装置11全体の出光を均一化させることができ(発光ダイオード構造の図示が省略される)、これらの発光装置11の出光効果は上述した第1の夾角の大きさを変更することでさらに調整或いは改善されることができる。
図15Aに示すように、発光ダイオードチップの間は、点対称の形で90°の角度をなし、この場合、四面のいずれか一面から発光装置を見ると、発光装置は少なくとも2つの発光ダイオードチップに直面する。
図15Bに示される発光装置の発光ダイオードチップの間の夾角は90°よりも小さい。
図15Dに示される発光装置の発光ダイオードチップの間の夾角は90°よりも大きい。他の実施例では、複数の発光ダイオードチップを非対称の配置方式で少なくとも一部集中或いは分散させるように配置することで、発光装置の異なる実施の場合における光パターン(図示せず)を達成できる。
【0048】
図16は、本発明の他の好適な実施例に係る発光装置を示す図である。
図16に示すように、発光装置301は発光ダイオードチップ310と支持フレーム321とを含む。支持フレーム321は切欠き330を含み、発光ダイオードチップ310は切欠き330に対応するように設けられる。本実施例に係る支持フレーム321の下部はピン又は折り曲げられた表面溶接のためのパッドとしてもよく、他の回路素子に固定される、及び/又は電気的に接続されるために用いられる。発光ダイオードチップ310の出光面(出射面)は切欠き330内に設けられるため、支持フレーム321は光透過材料であるか否かにも関らず、発光装置301は六面発光の発光効果を持つ。
【0049】
図17Aは本発明の一の実施例に係る発光装置を示し、該発光装置は、長い管状のランプ筐体7と、少なくとも1つの発光ダイオードチップ1及びその載置機構60とを含み、発光ダイオードチップ1は載置機構60に設けられ、且つ少なくとも一部は長い管状のランプ筐体7により形成された空間内に位置する。また、
図17Bに示すように、ランプ筐体7に2つ以上の発光ダイオードチップ1が設けられる場合、これらの発光ダイオードチップ1の第1の主表面21Aの間は互いに平行しない形で配列される。また、また、発光ダイオードチップ1の少なくとも一部はランプ筐体7により形成される空間内に設けられ、且つランプ筐体7の内壁に当接しない。好適には、発光ダイオードチップ1とランプ筐体7との間には500μm以上の距離Dを有する。ランプ筐体7は接着剤詰め(glue filling)の方法により形成されてもよく、ランプ筐体7は発光ダイオードチップ1を少なくもと一部覆っており、且つ発光ダイオード1に直接接触する。
【0050】
図17Cは本発明の他の好適な実施例に発光装置を示し、該発光装置のランプ筐体7は少なくとも一つのカバー面71を有し、カバー面71は広告が印刷されたレイアウト又は他のバックライトによる表示装置であってもよく、本発明に係る発光ダイオードチップ1の第1の主表面21A及び第2の主表面21Bにより提供される光はカバー面71のバックライトを形成し、発光ダイオードチップ1とカバー面71とのなす第2の夾角の角度範囲は0°~45°にある(第2の夾角は図において0°であるため、図示されていない)。透明基板及び複数方向に出光可能な発光ダイオード構造により構成された発光ダイオードチップ又は発光板/発光シートにより生じられた光がランプ筐体7を均一に透過させるため、発光ダイオードチップ1の少なくとも一部はランプ筐体7により形成される空間内に設けられ、且つ基本的にランプ筐体7の内壁に当接しない。好適には、発光ダイオードチップ1とランプ筐体7との間には500μm以上の距離Dを有する。ランプ筐体7は接着剤詰め(glue filling)の方法により形成されてもよく、ランプ筐体7は透明基板2を少なくもと一部覆っており、且つ発光ダイオード1に直接接触する。
【0051】
図17D、
図17E、
図17F及び
図17Gは本発明の他の好適な実施例を示し、このシリーズの実施例に係る発光装置は球形のランプ筐体7及び基部64をさらに含む。
図17Dにおいては、本実施例に係る発光装置は、上述した実施例に比べて、球形のランプ筐体7、基部64にさらに設けられる載置基部5をさらに含み、基部64は従来の電球の基部であってもよく、ランプ筐体7は基部64と連結されて、発光ダイオードチップ及び載置基部5を覆ってもよいし、ランプ筐体7は載置基部5と直接連結されて、発光ダイオードチップを覆ってもよい。基部64の形式は特に限定されず、
図17Eに示すように、平台又は載置凸部をさらに有するものであってもよい。
図17Fにおいては、ランプ筐体7の内側にエネルギー変換層4を塗布して、発光ダイオード構造3により生じられた光線の少なく一部は、ランプ筐体7から離れる前に、もう1つの波長範囲の光に変換される。
図17Gにおいては、ランプ筐体7及びランプ筐体7’の二層の設計が用いられ、ランプ筐体7とランプ筐体7’との間には空間Sが有し、ランプ筐体7、ランプ筐体7’及び両者間の空間Sにより、発光装置は図案及び色においてさらに変化することができる。
【0052】
図18は、本発明の他の好適な実施例に係るライトストリップを示す図であり、
図19は、本発明の他の好適な実施例に係る発光装置の斜視図である。
図18に示すように、本実施例に係るライトストリップ323は、複数の切欠き330を含む。ライトストリップ323は延伸方向Xを有し、切欠き330は延伸方向Xに沿って配列するように設けられる。複数個の複数の方向に出光可能な発光ダイオードチップは、ライトストリップ323の切欠き330に対応するように設けられることで、発光するライトストリップを形成するが、これに限定されない。ライトストリップ323は異なる極性を有する複数の電極30、32、並びに第1の外部接続電極350A及び第2の外部接続電極350Bをさらに含む。電極30及び電極32のそれぞれは各切欠き330の両側に設けられる。第1の外部接続電極350A及び第2の外部接続電極350Bのそれぞれは、各電極30及び各電極32に電気的に接続され、且つライトストリップ323の両側に設けられる。
図18及び
図19に示すように、発光装置303は、上述した実施例に係るライトストリップ323及び装置フレーム360を含んでもよい。発光ダイオードチップ310が設けられるライトストリップ323は、必要に応じて垂直、水平又は斜めの形で装置フレーム360の中に設けられてもよく、ライトストリップ323はその両側にある第1の外部接続電極350A及び第2の外部接続電極350Bによって装置フレーム360を介して電源に電気的に接続されてもよいが、これに限定されない。また、発光装置303は、必要に応じて適切な光学膜、例えば拡散膜を搭載してもよく、装置フレーム360における発光ダイオードチップ310により形成された発光効果が調整される。
【0053】
図20は、本発明の他の好適な実施例に係る発光装置を示す図である。
図20に示すように、発光装置304は、複数の発光ダイオードチップ310と、載置基部324とを含む。載置基部324は複数の切欠き330を含み、切欠き330はマトリックスの形で配列するように設けられ、各発光ダイオードチップ310は切欠き330に対応するように設けられる。本実施例に係る各発光ダイオードチップ310と切欠き330との接続方式は上述した実施例と同様であるため、ここにその説明を省略とされる。なお、載置基部324は、他の外部措置に電気的に接続されるための第1の外部接続電極350A及び第2の外部接続電極350Bをさらに含んでもよい。また、本実施例に係る発光装置304は広告の看板又は直下式のバックライトモジュールに用いられることができ、好適には、載置基部324は光透過の性質を有するが、これに限定されない。
【0054】
以上のことから、本発明に係る発光ダイオードチップは、透明基板、及び光が透明基板を経て出射する発光ダイオード構造を用いることで、六面発光又は全方向発光の効果を有し、発光効率を向上でき、従来の発光ダイオードチップの光パターンが悪いという問題点を改善できる。また、透明基板は熱伝導特性のよい材料を使用することによって、発光ダイオード構造により生じられた熱量は透明基板を迅速に透過して放熱が行われる。さらに、本発明に係る発光ダイオードチップの絶縁層、導電パターン及び発光ダイオード構造はウエハレベルの製造方法を用いて製造でき、コストを大幅に節約でき、且つ良い信頼性を有する。
【0055】
また、本発明に係る発光ダイオードチップは、発光ダイオード構造を透明基板に設けることによって形成された発光ダイオードチップ又は発光板/発光シートが効果的、且つ十分に利用されることができる。また、発光ダイオードチップの2つの主要面は共に光を出射することができるため、小さい電力供給の場合であっても最大の出射効率を得ることができ、均一な出光効果を有する。よって、電球、ライトチューブ、広告看板等の如何なる領域においても、よい発光効果、低い電力消耗量及び均一な出光などの利点を有し、経済価値及び実用価値を有する発光ダイオードチップである。
【符号の説明】
【0056】
1、10、10’、310 発光ダイオードチップ
2 透明基板
3、14 発光ダイオード構造
4 エネルギー変換層
5、26、324 載置基部
6 回路基板
7、7’ ランプ筐体
8 反射鏡
9、25 ダイヤモンド状炭素膜
11、100、200、301、302、303、304 発光装置
12M 非平面構造
13 緩衝層
16、31A 第1の電極
18、31B 第2の電極
20 絶縁層
21A 第1の主表面
21B 第2の主表面
22 導電パターン
23A 第1の接続導線
23B 第2の接続導線
28 光学膜
30、32 電極
34 発光面
51 支持フレーム
52 接合層
60 載置機構
61 挿入溝
62 支持フレーム
63 接合層
64 基部
71 カバー面
141 第1の半導体層
142 活性層
143 第2の半導体層
210 成長面
311A 第1の接続電極
311B 第2の接続電極
321 支持フレーム
322 装置基部
323 ライトストリップ
330 切欠き
341 載置基部
342 ストリップ状部
350A 第1の外部接続電極
350B 第2の外部接続電極
360 装置フレーム
D 距離
G 切欠き
H 孔
L 光線
P 回路パターン
S 空間
V+ 駆動電圧
V- 駆動電圧
θ1 第1の夾角
X 延伸方向