IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ▲無▼▲錫▼小天鵝電器有限公司の特許一覧

特許7050939ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機
<>
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図1
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図2
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図3
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図4
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図5
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図6
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図7
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図8
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図9
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図10
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図11
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図12
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図13
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図14
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図15
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図16
  • 特許-ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-03-31
(45)【発行日】2022-04-08
(54)【発明の名称】ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 13/02 20060101AFI20220401BHJP
   D06F 17/10 20060101ALI20220401BHJP
   D06F 39/08 20060101ALI20220401BHJP
   D06F 37/40 20060101ALI20220401BHJP
【FI】
D06F13/02 A
D06F17/10 A
D06F39/08 301B
D06F37/40 Z
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2020541593
(86)(22)【出願日】2018-09-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-05-27
(86)【国際出願番号】 CN2018107918
(87)【国際公開番号】W WO2020037779
(87)【国際公開日】2020-02-27
【審査請求日】2020-07-29
(31)【優先権主張番号】201811100675.8
(32)【優先日】2018-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201821547027.2
(32)【優先日】2018-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810960572.2
(32)【優先日】2018-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519385445
【氏名又は名称】▲無▼▲錫▼小天鵝電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUXI LITTLE SWAN ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.18,SOUTH CHANGJIANG ROAD,NEW DISTRICT,WUXI,JIANGSU 214028,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 祥▲寛▼
(72)【発明者】
【氏名】王 嘉
(72)【発明者】
【氏名】▲顧▼ 超林
(72)【発明者】
【氏名】林 光芳
(72)【発明者】
【氏名】▲盧▼ 松
【審査官】村山 睦
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-274285(JP,A)
【文献】特開平11-137883(JP,A)
【文献】特開2006-158488(JP,A)
【文献】特開2000-042282(JP,A)
【文献】特開昭59-189897(JP,A)
【文献】特開平03-068397(JP,A)
【文献】特開平11-033287(JP,A)
【文献】特開2015-146898(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 13/02
D06F 17/10
D06F 39/08
D06F 37/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯キャビティに向いている側に凸出する攪拌リブ(111)を有する第1攪拌部(101)であって、前記第1攪拌部の攪拌リブ(111)に噴水孔(1211)が設けられる第1攪拌部(101)と、
前記第1攪拌部(101)とは別体の部材であり、前記第1攪拌部(101)とともに取り付けられ、かつ前記第1攪拌部(101)とともに、少なくとも一部の前記攪拌リブ(111)の、洗濯キャビティに背く側の凹部内に前記噴水孔(1211)と連通する噴射水路を画定する第2攪拌部(102)とを含む、
ことを特徴とするドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項2】
前記第1攪拌部(101)の攪拌リブ(111周方向に沿って間隔をあけた複数の攪拌リブ(111)であり、前記噴射水路が複数の前記攪拌リブ(111)の少なくとも1つの位置に対応し、前記噴水孔(1211)が複数の前記攪拌リブ(111)の前記少なくとも1つに設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項3】
前記第1攪拌部(101)の周方向において、隣接する2つの攪拌リブ(111)のうちの一方は、前記噴射水路の位置に対応し、かつ前記噴水孔(1211)が設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項4】
前記第1攪拌部(101)は攪拌プレート(10)であり、前記第2攪拌部(102)は噴射フレーム(20)であり、前記噴射フレーム(20)が前記攪拌プレート(10)内に取り付けられ、前記攪拌リブ(111)が前記攪拌プレート(10)に形成され、かつ前記攪拌プレート(10)が前記洗濯キャビティに背く側の取付面(113)を有する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項5】
前記攪拌プレート(10)には取付溝(1111)が設けられ、前記噴射フレーム(20)は前記取付溝(1111)に取り付けられ、かつ前記取付溝(1111)の内壁とともに、前記噴射水路を画定している、
ことを特徴とする請求項4に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項6】
前記噴射フレーム(20)は内部キャビティ(213)を有し、前記取付溝(1111)の底壁に向いている前記内部キャビティ(213)の表面が開放され、前記噴射水路を画定するように、前記内部キャビティ(213)の開放した表面が前記取付溝(1111)の底壁により封止されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項7】
前記攪拌プレート(10)の取付面(113)の中央部に水源と連通した給水口(114)が設けられ、前記噴射水路が前記給水口(114)から外部へ延びている、
ことを特徴とする請求項5に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項8】
前記噴射フレーム(20)は、
中央集水部(22)と、
前記中央集水部(22)の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、かつ前記中央集水部(22)の外周面に接続されている複数の分水アーム(21)であって、前記複数の分水アームには前記噴水孔(1211)と対応して連通する水通し穴(2111)が設けられている複数の分水アーム(21)とを含む、
ことを特徴とする請求項4に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項9】
各前記分水アーム(21)における水通し穴(2111)は、前記分水アーム(21)の、前記中央集水部(22)から離れた一端の端部に設けられている、
ことを特徴とする請求項8に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項10】
各前記水通し穴(2111)の軸方向はそれぞれ異なり、前記噴水孔(1211)の軸方向と対応する水通し穴(2111)の軸方向とは互いに平行である、
ことを特徴とする請求項8に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項11】
前記攪拌プレート(10)は、
前記取付面(113)が形成されているプレートベース(11)と、
前記プレートベース(11)に取り付けられているプレート蓋(12)であって、前記プレート蓋(12)には前記攪拌リブ(111)が形成されており、前記プレート蓋(12)と前記プレートベース(11)との間に前記噴射フレーム(20)が取り付けられているプレート蓋(12)と、を含む、
ことを特徴とする請求項4~10のいずれかに記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項12】
前記プレート蓋(12)に向いている前記プレートベース(11)の表面には取付溝(1111)が設けられ、前記噴射フレーム(20)が前記プレート蓋(12)により前記取付溝(1111)内に押し込まれた、
ことを特徴とする請求項11に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項13】
前記攪拌プレート(10)の取付面(113)に取付溝(1111)が設けられ、前記噴射フレーム(20)が前記取付溝(1111)内に設けられ、かつ前記攪拌プレート(10)と超音波溶着される、
ことを特徴とする請求項4~10のいずれかに記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項14】
前記第1攪拌部(101)はプレート蓋(12)であり、前記第2攪拌部(102)はプレートベース(11)であり、前記プレート蓋(12)と前記プレートベース(11)とは互いに係合され、前記攪拌リブ(111)が前記プレート蓋(12)に形成され、かつ前記プレートベース(11)が前記洗濯キャビティに背く側の取付面(113)を有する、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項15】
前記プレート蓋(12)と前記プレートベース(11)の少なくとも一方には、水タンク(124)が設けられ、前記噴射水路を形成するように、前記プレート蓋(12)と前記プレートベース(11)とは互いに係合された後、前記水タンク(124)がカバーされている、
ことを特徴とする請求項14に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項16】
前記プレート蓋(12)と前記プレートベース(11)のうちの一方に留め具(123)が設けられ、かつ他方に係合溝(115)が設けられ、前記留め具(123)が前記係合溝(115)に係合される、
ことを特徴とする請求項15に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項17】
前記プレートベース(11)の取付面(113)の中央部に水源と連通する給水口(114)が設けられ、前記噴射水路が前記給水口(114)から外部へ延びている、
ことを特徴とする請求項14に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項18】
前記第1攪拌部(101)の攪拌リブ(111)に取り付けられる攪拌蓋(30)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~17のいずれかに記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項19】
前記攪拌蓋(30)は、
前記第1攪拌部(101)の攪拌リブ(111)に取り付けられる蓋ベース(31)と、
前記蓋ベース(31)が覆われるように設けられているフェイス蓋(32)と、を含む、ことを特徴とする請求項18に記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)。
【請求項20】
請求項1~19のいずれかに記載のドラム式洗濯機用攪拌器(100)を含む、
ことを特徴とするドラム式洗濯機(1000)。
【請求項21】
外槽(1)と、
前記外槽(1)内に回転可能に設けられている内槽(2)であって、前記内槽(2)の内部に前記ドラム式洗濯機用攪拌器(100)が回転可能に設けられている内槽(2)と、
主軸(41)を介して前記内槽(2)と駆動連結される駆動装置であって、前記主軸(41)が前記駆動装置のトルクを前記内槽(2)に伝達する駆動装置と、
前記主軸(41)と前記ドラム式洗濯機用攪拌器(100)とそれぞれ駆動連結され、前記主軸(41)のトルクを前記ドラム式洗濯機用攪拌器(100)に伝達する遊星歯車アセンブリ(6)と、
前記外槽(1)及び水源のうちの一方と、前記ドラム式洗濯機用攪拌器(100)とそれぞれ連通し、前記外槽(1)内又は水源の水を前記ドラム式洗濯機用攪拌器(100)の噴射水路に供給して、前記噴水孔(1211)から前記内槽(2)内に噴射する給水装置と、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項20に記載のドラム式洗濯機(1000)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯機製造の技術分野に関し、特に、ドラム式洗濯機用攪拌器及びそれを含むドラム式洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
ドラム式洗濯機が衣類を洗濯しているとき、内槽の回転により、衣類と内槽内の水を回転駆動し、衣類を洗濯し、内槽内のリフティングリブにより、衣類を持ち上げたり落としたりして衣類を洗濯する。しかし、洗濯方法が単一で、洗濯時間が比較的長く、衣類の洗濯率が比較的低く、洗濯効果に影響を及ぼす。このため、本出願人は、中国特許第201710901069.5号で、内槽内に攪拌器を配置したドラム式洗濯機を提案する。該攪拌器は、内槽内に配置して給水装置に接続されており、かつ給水装置から供給された水によって回転駆動される。ただし、該出願の攪拌器は内部に水路を形成する必要があり、この場合、一体構造を採用すると、内部水路の形成が非常に困難であり、生産プロセスが複雑になり、コストが高くなる。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、従来の技術に存在する技術的問題の少なくとも1つを解決することを目的とする。このため、本発明の目的は、多様な洗濯方法を実現することができ、製造プロセスが単純で、製造コストが低いドラム式洗濯機用攪拌器を提供することにある。
【0004】
本発明は、上述したドラム式洗濯機用攪拌器を含むドラム式洗濯機をさらに提案する。
【0005】
本発明の第1態様の実施例に係るドラム式洗濯機用撹拌器は、洗濯キャビティに向いている攪拌面を有し、その攪拌面に噴水孔が設けられる第1攪拌部と、前記第1攪拌部とは別体の部材であり、前記第1攪拌部とともに取り付けられて、前記噴水孔と連通する噴射水路を画定する第2攪拌部とを含む。
【0006】
本発明の実施例に係るドラム式洗濯機用撹拌器によれば、攪拌器を別々の部材として第1攪拌部と第2攪拌部に設定し、第1攪拌部及び第2攪拌部を利用して噴射水路を画定することにより、攪拌器が攪拌洗浄と噴射洗浄などの多様な洗濯方法を持つとともに、攪拌器の製造プロセスを簡素化し、製造コストを削減し、製造コストを削減し、攪拌器の組み立てを容易にし、製造効率を向上させることができる。
【0007】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記第1攪拌部の攪拌面には、その周方向に沿って間隔をあけた複数の攪拌リブが配置され、前記噴射水路は、複数の攪拌リブの少なくとも1つの位置に対応し、前記噴水孔は、複数の前記撹拌リブの前記少なくとも1つに配置される。
【0008】
本発明のいくつかの例によれば、前記第1攪拌部の周方向において、隣接する2つの攪拌リブのうちの一方は、前記噴射水路に位置が対応し、かつそれには前記噴水孔が設けられている。
【0009】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記第1攪拌部は攪拌プレートで、前記第2攪拌部は噴射フレームであり、前記噴射フレームが前記攪拌プレート内に取り付けられ、前記攪拌面が前記攪拌プレートに形成されかつ前記攪拌プレートが前記洗濯キャビティに背く側の取付面を有する。
【0010】
本発明のいくつかの例によれば、前記攪拌プレートに取付溝が設けられ、前記噴射フレームは、前記取付溝に取り付けられかつ前記取付溝の内壁とともに前記噴射水路を画定する。
【0011】
本発明のいくつかの例によれば、前記噴射フレームには内部キャビティがあり、前記取付溝の底壁に向いている前記内部キャビティの表面が開放され、前記噴射水路を画定するように、前記内部キャビティの開放した表面が前記取付溝の底壁により封止される。
【0012】
本発明のいくつかの例によれば、前記攪拌プレートの取付面の中央部に水源と連通する給水口が設けられ、前記噴射水路が前記給水口から外部へ延びている。
【0013】
本発明のいくつかの例によれば、前記噴射フレームは、中央集水部と、前記中央集水部の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、かつ前記中央集水部の外周面に接続される複数の分水アームにおいて、前記複数の分水アームには、前記噴水孔と対応して連通する水通し穴が設けられる、複数の分水アームとを含む。
【0014】
本発明のいくつかの例によれば、各前記分水アームにおける水通し穴は前記中央集水部から離れた前記分水アームの一端の端部に設けられる。
【0015】
本発明のいくつかの例によれば、各前記水通し穴の軸方向は互いに異なっており、前記噴水孔の軸方向と対応する水通し穴の軸方向とは互いに平行である。
【0016】
本発明のいくつかの例によれば、前記攪拌プレートは、それには前記取付面が形成されるプレートベースと、前記プレートベースに取り付けられ、それには前記攪拌面が形成されるプレート蓋とを含み、前記噴射フレームが前記プレートベースと前記プレート蓋との間に取り付けられる。
【0017】
本発明のいくつかの例によれば、前記プレート蓋に向いている前記プレートベースの表面に取付溝が設けられ、前記噴射フレームが前記プレート蓋によって前記取付溝内に押し込まれる。
【0018】
本発明のいくつかの例によれば、前記攪拌プレートの取付面に取付溝が取り付けられ、前記噴射フレームが前記取付溝内に設けられかつ前記攪拌プレートと超音波溶着される。
【0019】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記第1攪拌部はプレート蓋であり、前記第2攪拌部はプレートベースであり、前記プレート蓋と前記プレートベースとが互いに係合され、前記攪拌面が前記プレート蓋に形成され、前記プレートベースが前記洗濯キャビティに背く側の取付面を有する。
【0020】
本発明のいくつかの例によれば、前記プレート蓋と前記プレートベースの少なくとも一方に水タンクが設けられ、前記プレート蓋と前記プレートベースとが互いに係合された後、前記水タンクが封止されて前記噴射水路を形成する。
【0021】
本発明のいくつかの例によれば、前記プレート蓋と前記プレートベースのうちの一方には留め具が設けられ、かつ他方には係合溝が設けられ、前記留め具が前記係合溝と係合する。
【0022】
本発明のいくつかの例によれば、前記プレートベースの取付面の中央部には水源と連通する給水口が設けられ、前記噴射水路が前記給水口から外部へ延在する。
【0023】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記ドラム式洗濯機用攪拌器は、前記第1攪拌部の攪拌面に取り付けられる攪拌蓋をさらに含む。
【0024】
本発明のいくつかの例によれば、前記攪拌蓋は、前記第1攪拌部の攪拌面に取り付けられる蓋ベースと、前記蓋ベースが覆われるように設けられているフェイス蓋とを含む。
【0025】
本発明の第2態様の実施例に係るドラム式洗濯機は、本発明の第1態様の実施例に係るドラム式洗濯機用撹拌器を含む。
【0026】
本発明の実施例に係るドラム式洗濯機は、本発明の第1態様の実施例に係るドラム式洗濯機用撹拌器を採用し、構造が簡単で、洗濯方法が多様で、洗濯効果がよく、製造コストが低いという特徴を有する。
【0027】
本発明のいくつかの実施例によれば、前記ドラム式洗濯機は、外槽と、前記外槽内に回転可能に設けられ、その内部に前記ドラム式洗濯機用攪拌器が回転可能に設けられる内槽と、主軸によって前記内槽と駆動連結される駆動装置において、前記主軸が前記駆動装置のトルクを前記内槽に伝達する駆動装置と、それぞれ前記主軸と前記ドラム式洗濯機用攪拌器と駆動連結され、前記主軸のトルクを前記ドラム式洗濯機用攪拌器に伝達する遊星歯車アセンブリと、それぞれ前記外槽及び水源のいずれかと前記ドラム式洗濯機用攪拌器と連通し、前記外槽内又は水源の水を前記ドラム式洗濯機用攪拌器の噴射水路に供給して前記噴水孔から前記内槽内に噴射する給水装置と、を含む。
【0028】
本発明の追加の態様及び利点は、一部が以下の説明から与えられるが、その一部が以下の説明から明らかになるか、又は本発明の実践から理解される。
【0029】
図面は、本発明のさらなる理解を提供するために使用され、明細書の一部を構成し、以下の特定の実施形態とともに、本発明を説明するために使用されるが、本発明を限定するものではない。図面において、
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明のいくつかの実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の分解図である。
図2】本発明のいくつかの実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の組立図である。
図3】本発明のいくつかの実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の別の分解図である。
図4】本発明のいくつかの実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の組立図である。
図5】本発明のいくつかの実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の概略図である。
図6】本発明のいくつかの他の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の分解図である。
図7】本発明のいくつかの他の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の別の分解図である。
図8】本発明のいくつかの他の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の平面図である。
図9図8のA―A線に沿った断面図である。
図10】本発明のいくつかの他の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の側面図である。
図11図10のB―B線に沿った断面図である。
図12】本発明のいくつかの他の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の平面図である。
図13】本発明のさらに他の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の分解図である。
図14】本発明のさらに他の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の別の分解図である。
図15】本発明のさらに他の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器の平面図である。
図16図15のC―C線に沿った断面図である。
図17】本発明の実施例に係るドラム式洗濯機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の特定の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。ここで記載される特定の実施形態は、本発明を例示及び説明するためにのみ使用され、本発明を限定することを意図するものではないことを理解されたい。
【0032】
以下、図1図16を参照して、本発明の第1態様の実施例に係るドラム式洗濯機用撹拌器100について説明する。
【0033】
本発明の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器100は、第1攪拌部101と第2攪拌部102とを含む。
【0034】
第1攪拌部101は、攪拌面112を有し、攪拌面112が、洗濯キャビティに面し、すなわち、前方(使用者の方向)に向いている。第1攪拌部101の攪拌面112には噴水孔1211が設けられており、洗濯キャビティ内の衣類を攪拌して噴射することができ、洗浄効果を向上させる。
【0035】
第1攪拌部101と第2攪拌部102とは別体部材であり、第1攪拌部101と第2攪拌部102とは係着され、両者ともに噴水孔1211と連通する噴射水路を画定し、別体型の第1攪拌部101及び第2攪拌部102を利用して噴射水路を共に画定し、これにより、噴射洗浄と攪拌洗浄の組み合わせを実現して、洗浄効果を向上させるだけでなく、製造の難度を効果的に低下させ、製造コストを削減することができる。具体的には、攪拌器100を別体の2つの部分(即ち、第1攪拌部101と第2攪拌部102)に配置した後、第1攪拌部101及び第2攪拌部102の少なくとも一方に開放した溝を作り、2つの部分を組み立てて開放した部分をカバーして噴射水路を形成し、このようにして、噴射水路を形成するために1つの部材に閉空間を作る必要がなく、成形プロセスがより簡単になり、製造の難度を大幅に低下し、製造コストをさらに削減させた。
【0036】
したがって、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器100によれば、攪拌器100を互いに別体の第1攪拌部101及び第2攪拌部102に配置し、第1攪拌部101と第2攪拌部102とともに噴射水路を画定し、それにより、攪拌器100が攪拌洗浄と噴射洗浄2つの機能を持つように確保するとともに、攪拌器100の製造工程を簡素化し、製造コストを削減し、生産効率を向上させることができる。
【0037】
本発明のいくつかの実施例では、図3図6、及び図13に示すように、第1攪拌部101の攪拌面112には、複数の攪拌リブ111が設けられており、複数の攪拌リブ111がその撹拌面112の周方向に間隔をあけて配置されている。噴射水路は、複数の撹拌リブ111の少なくとも1つの位置に対応し、噴水孔1211は、複数の撹拌リブ111の前記少なくとも1つに分布し、かつ位置が対応する噴射水路と連通する。
【0038】
言い換えれば、噴射水路は複数の撹拌リブ111の少なくとも1つの後側に位置し、該撹拌リブ111の噴水孔1211と連通してもよく、このように、一方で、洗浄効果を向上させるように、攪拌リブ111を利用して衣類に対する打ち力を増加させるとともに、噴射水路と連通する噴水孔1211を介して、衣類を噴射洗浄することができ、二重洗浄効果を達成する。
【0039】
必要に応じて、図3図6、及び図13に示すように、第1攪拌部101の攪拌面112の周方向において、隣接する2つの攪拌リブ111のうちの一方は、噴射水路と位置が対応し、それに噴射水路と連通する噴水孔1211が設けられている。
【0040】
言い換えると、噴射水路の位置に対応する攪拌リブ111と噴射水路が設けられていない攪拌リブ111とは、第1攪拌部101の攪拌面112の周方向に交互に配置されているため、撹拌リブ111の撹拌強度を確保するとともに、撹拌リブ111の衣類に対する噴射洗浄効果及び噴射均一性も確保することができ、また、両者を交互に配置することにより、第1撹拌部101の噴射洗浄と撹拌洗浄の混合洗浄効果を確保するとともに、構造を簡素化し、製造コストを削減することができる。
【0041】
本発明のいくつかの特定の実施例において、図1~12に示すように、第1攪拌部101は攪拌プレート10であってもよく、第2攪拌部102は噴射フレーム20であってもよく、噴射フレーム20が攪拌プレート10内に取り付けられ、例えば、攪拌プレート10内に埋め込まれてもよく、攪拌プレート10の前面に攪拌面112が形成され、攪拌プレート10の後面(洗濯キャビティに背く側の表面、即ち後面)に取付面113が形成されている。
【0042】
噴射フレーム20を組み立てやすくするように、攪拌プレート10に取付溝1111が設けられ、噴射フレーム20が取付溝1111に取り付けられてもよく、かつ取付溝1111の内壁とともに噴射水路を画定する。例えば、噴射フレーム20が内部キャビティ213を有し、取付溝1111の底壁とともに噴射水路を画定するように、取付溝1111の底壁に向いている内部キャビティ213の表面が開放されている。
【0043】
必要に応じて、噴射フレーム20は中央集水部22及び複数の分水アーム21を含み、複数の分水アーム21が中央集水部22の周方向に間隔をあけて設けられ、かつ中央集水部22の外周面に接続され、複数の分水アーム21が対応する攪拌リブ111の後側にそれぞれ設けられてもよく、各分水アーム21に複数の水通し穴2111が設けられ、水通し穴2111が噴射水路と噴水孔1211とを連通する役割を果たし、即ち、噴射水路内の水が水通し穴2111を通して噴水孔1211から噴出される。水通し穴2111は分水アーム21に形成された貫通孔であってもよく、水を通す目的を達成する限り、分水アーム21の一部を開放することにより形成されてもよいと理解できる。
【0044】
洗浄効果をさらに向上させるために、各分水アーム21の水通し穴2111が中央集水部22から離れた分水アーム21の一端の端部に配置され、このように、攪拌器100が回転するとき、水通し穴2111が分水アーム21の外端に設けられるため、より大きな遠心力が得られ、これにより、噴射強度を増大させ、洗浄効果を向上させる。
【0045】
衣類の多方向噴射洗浄を達成し、噴射範囲を拡大するために、各分水アーム21における複数の水通し穴2111の噴射方向が異なってもよく、例えば、各水通し穴2111の軸方向が異なってもよく、噴水孔1211の軸方向と対応する水通し穴2111の軸方向とは互いに平行であるため、異なる噴射方向で水流噴射を実現することができ、それにより洗浄効果を向上させる。
【0046】
本発明のいくつかの特定の実施例において、図1図5に示すように、攪拌プレート10はプレートベース11及びプレート蓋12を含み、取付面113がプレートベース11の後面に形成されてもよく、プレート蓋12がプレートベース11に取り付けられかつプレートベース11の前面を覆い、攪拌面112がプレート蓋12の前面に形成され、噴射フレーム20がプレートベース11とプレート蓋12との間に設けられ、このように、プレート蓋12とプレートベース11で噴射フレーム20を固定させる。
【0047】
具体的には、プレートベース11に取付溝1111が設けられ、プレート蓋12に向いている取付溝1111の表面が開放され、即ち、取付溝1111がプレートベース11の前面に形成され、噴射フレーム20が前方から後方へプレートベース11の取付溝1111内に取り付けられ、プレート蓋12を取り付けて固定及び封止し、噴射フレーム20がプレート蓋12により押圧されて取付溝1111内に装着され、したがって、噴射フレーム20がプレートベース11に埋め込まれ、攪拌器100の全体的な体積を小さくし、取付溝1111で噴射フレーム20を複数の方向に位置決めし、噴射フレーム20の安定性を向上させ、これにより洗浄効果の安定性を向上させる。
【0048】
図3に示すように、噴射フレーム20は内部キャビティ213を有し、噴射フレーム20は前壁211及び前壁211の周縁に設けられる周側壁212で構成されてもよく、前壁211と周側壁212ともに内部キャビティ213を画定し、取付溝1111の底壁(前壁)とともに噴射水路を画定するように、取付溝1111の底壁に向いている内部キャビティ213の表面(即ち後面)が開放されている。
【0049】
好ましくは、プレート蓋12が板金部材であり、板金部材をプレートベース11にオーバーラップして直接装着してもよく、これにより、両者間の接続プロセスを簡素化し、中央部にある噴射フレーム20の固定上の信頼性を確保するとともに、攪拌器100の全体的な外観効果を確保することができる。
【0050】
洗濯キャビティ内の水又は外部水源と連通するために、攪拌プレート10のプレートベース11の取付面113の中央部に給水口114が設けられ、給水口114が洗濯キャビティ内の水又は外部水源と連通し、噴射水路が給水口114から外部へ延びている。例えば、洗濯キャビティ内の水が循環ポンプ、循環管路43、水通し軸42、給水口114を介して噴射フレーム20内に輸送され、その後、噴射フレーム20の各分水アーム21に分流し、噴射水路を通して噴水孔1211から噴出されてもよく、又は外部水源が管路43、水通し軸42、給水口114を介して噴射フレーム20に輸送され、各分水アーム21に分流し、噴射水路と連通する噴水孔1211によって噴射洗浄を達成する。
【0051】
本発明のいくつかの他の特定の実施例では、図6図12に示すように、攪拌プレート10は一体構造であってもよく、攪拌プレート10の取付面113(即ち後面)に取付溝1111が設けられ、取付溝1111の後面が開放され、噴射フレーム20が後方から前方へ取付溝1111内に取り付けられ、噴射フレーム20が攪拌プレート10と超音波溶着され、したがって、超音波溶着により、噴射フレーム20と攪拌プレート10とが固定接続され、噴射洗浄を達成するように、両者間に噴射水路が画定されている。
【0052】
図6に示すように、噴射フレーム20は底壁214及び底壁の周縁に設けられる周側壁212で構成されてもよく、底壁214と周側壁212ともに内部キャビティ213を画定し、取付溝1111の底壁に向いている内部キャビティ213の表面(即ち内部キャビティ213の前面)が開放され、内部キャビティ213の開放した表面が取付溝1111の底壁(即ち取付溝1111の前壁)により封止されて、両者ともに噴射水路を画定し、分水アーム21の開放した前面に水通し穴2111が形成されている。
【0053】
洗濯キャビティ内の水又は外部水源と連通するために、攪拌プレート10の取付面113の中央部に給水口114が設けられ、給水口114が洗濯キャビティ内の水又は外部水源と連通し、噴射水路が給水口114から外部へ延びている。例えば、洗濯キャビティ内の水が循環ポンプ、循環管路43、水通し軸42、給水口114を介して噴射フレーム20内に輸送され、その後、噴射フレーム20の各分水アーム21に分流し、噴射水路を通して噴水孔1211から噴出されてもよく、又は外部水源が管路43、水通し軸42、給水口114を介して噴射フレーム20に輸送され、各分水アーム21に分流し、噴射水路と連通する噴水孔1211によって噴射洗浄を達成する。
【0054】
本発明のいくつかの他の実施例において、図13図16に示すように、第1攪拌部101はプレート蓋12で、第2攪拌部102はプレートベース11であり、プレートベース11とプレート蓋12とが互いに係合されてもよく、噴射洗浄を達成するように両者間に噴射水路が形成されている。
【0055】
同時に、攪拌面112がプレート蓋12の前面に形成され、取付面113がプレートベース11の後面に形成され、このように、プレート蓋12の攪拌面112により攪拌洗浄を実現可能であり、攪拌洗浄と噴射洗浄の2つの異なる洗浄モードを達成し、ユーザーによる選択を容易にするとともに、洗浄効果を効果的に向上させることができる。
【0056】
図14に示すように、噴射水路の形成を確保するために、プレート蓋12とプレートベース11の少なくとも一方に水タンク124が設けられ、プレート蓋12とプレートベース11とが係合された後、水タンク124をカバーして噴射水路を構成し、例えば、図14に示す例では、プレート蓋12及びプレートベース11にそれぞれ水タンク124が設けられ、プレートベース11とプレート蓋12とが係合された後、プレート蓋12の水タンク124とプレートベース11の水タンク124とが互いに係合して封止され、水流を通す噴射水路を形成し、噴水孔1211から噴出されて噴射洗浄を達成する。
【0057】
図14に示すように、いくつかの例では、プレートベースとプレート蓋12のうちの一方には係合溝115が設けられ、他方には留め具123が設けられ、例えば、本例では、プレートベースに係合溝115が設けられ、プレート蓋12に留め具123が設けられ、係合溝115と留め具123とは位置対応し、このように、係合溝115と留め具123との係合により、プレート蓋12とプレートベースとを固定接続させ、構造上簡単であり、製造しやすい。
【0058】
洗濯キャビティ内の水又は外部水源と連通するために、プレートベース11の取付面113の中央部に給水口114が設けられ、給水口114が洗濯キャビティ内の水又は外部水源と連通し、噴射水路が給水口114から外部へ延びている。例えば、洗濯キャビティ内の水が循環ポンプ、循環管路43、水通し軸42、給水口114を介して噴射水路内に輸送され、分流した後、噴水孔1211から噴出されてもよく、外部水源を管路43、水通し軸42、給水口114から噴射水路に直接輸送してもよく、分流した後、噴水孔1211によって噴射洗浄を達成する。
【0059】
本発明の上記実施例において、攪拌器100は攪拌蓋30をさらに含んでもよく、攪拌蓋30が第1攪拌部101の攪拌面112に取り付けられ、例えば、図1図5に示す実施例において、攪拌蓋30がプレート蓋12の攪拌面112の中央部に取り付けられ、図6図12に示す実施例において、攪拌蓋30が攪拌プレート10の攪拌面112の中央部に取り付けられ、図13図16に示す実施例において、攪拌蓋30がプレート蓋12の攪拌面112の中央部に取り付けられる。攪拌蓋30を設けることにより、第1攪拌部101と係合して給水口114を閉じ、水漏れを回避する。
【0060】
必要に応じて、例えば、図1図5に示す実施例において、攪拌蓋30は蓋ベース31及びフェイス蓋32を含み、蓋ベース31がプラスチック部材であってもよく、第1攪拌部101の中部をカバーするように、蓋ベース31が第1攪拌部101の攪拌面112に取り付けられ、成形、製造しやすく、コストも削減した。フェイス蓋32は蓋ベース31の表面に覆われ、板金部材であってもよく、全体的な外観効果を確保した。
【0061】
図17に示すように、本発明の第2態様の実施例に係るドラム式洗濯機1000は、上述した第1態様の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器100を含む。
【0062】
本発明の実施例に係るドラム式洗濯機によれば、上述した第1態様の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器100を設けることにより、洗浄効果を向上させ、洗浄時間を短縮する一方で、シンプルな構造、多様な洗浄方法、優れた洗浄効果、低い製造コストという特徴を持っている。
【0063】
本発明のいくつかの特定の実施例において、図17に示すように、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機1000は、外槽1、内槽2、攪拌器100、駆動装置(図示せず)、遊星歯車アセンブリ6及び給水装置(図示せず)を含む。
【0064】
内槽2は外槽1内に回転可能に設けられる。攪拌器100は内槽2内に回転可能に設けられ、かつ攪拌器100に噴水孔1211が設けられる。駆動装置は主軸41を介して内槽2と駆動連結され、主軸41が駆動装置のトルクを内槽2に伝達する。
【0065】
遊星歯車アセンブリ6はそれぞれ主軸41と攪拌器100と駆動連結され、駆動装置が主軸41を回転駆動させるとき、遊星歯車アセンブリ6が主軸41のトルクを攪拌器100に伝達して、攪拌器100を回転駆動させる。給水装置はそれぞれ外槽1又は水源と攪拌器100と連通し、給水装置が外槽1内又は水源の水を攪拌器100に供給して噴水孔1211から内槽2内に噴射する。
【0066】
本発明の実施例に係るドラム式洗濯機1000によれば、駆動装置を設けることにより、内槽2を回転駆動するように、駆動装置で主軸41を回転駆動し、内槽2内に攪拌器100をさらに設け、攪拌器100を回転駆動するように、遊星歯車アセンブリ6により主軸41のトルクを攪拌器100に伝達し、したがって、攪拌器100の回転と内槽2の回転とを組み合わせて、様々な洗浄方法を形成することができ、例えば、攪拌器100と内槽2のいずれか一方のみを回転させるか、又は攪拌器100と内槽2を同時に回転させるか、さらに例えば攪拌器100と内槽2を同じ方向又は逆方向に回転させる。
【0067】
衣類の洗濯中に、給水装置は攪拌器100に水を供給し、噴水孔1211が内槽2内の衣類に水を噴射して衣類を浸す役割を果たし、衣類の湿潤効果を向上させ、と同時に攪拌器100は内槽2内の水を攪拌することができ、ドラム式洗濯機1000の洗濯方法を多様化し、衣類の洗濯効果を向上させ、洗濯時間を短縮させる。
【0068】
また、駆動装置は主軸41を介して内槽2を駆動し、駆動装置でより大きな負荷の部材を直接駆動し、動力伝達の段数がより少なく、より直接的に動力を伝達し、衣類と水を収容する必要がある大容量の内槽を安定して駆動させることができ、主軸41と攪拌器100との間に遊星歯車アセンブリ6を設け、遊星歯車アセンブリ6で主軸41のトルクを攪拌器に伝達し、駆動装置を用いて攪拌器100を間接的に駆動させ、攪拌器100の負荷が内槽2の負荷よりもはるかに小さいため、従来の技術におけるパルセータ(攪拌器)を含むドラム式洗濯機と比べると、遊星歯車アセンブリ6への負荷が大幅に低減され、動力を安定に伝達しやすくして、ドラム式洗濯機1000の性能安定性を向上させるとともに、遊星歯車アセンブリ6の損傷リスクを大幅に低下させて、ドラム式洗濯機1000の寿命を延ばす。
【0069】
本発明の実施例に係るドラム式洗濯機用攪拌器100及びそれを含むドラム式洗濯機1000の他の構成例及び操作は、当業者に公知であるため、ここでは詳細に説明しない。
【0070】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「特定の例」、又は「いくつかの例」などの用語に係る説明は、該実施例又は例を参照して説明された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、本発明の少なくとも1つの実施例又は実施例に含まれると意味する。本明細書において、上記の用語の概略表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。さらに、説明された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方法で組み合わされてもよい。
【0071】
本発明の実施例を示して説明したが、当業者は、本発明の原理及び精神から逸脱せずに、これらの実施例に対して様々な変更、修正、置換及び変形を行うことができ、本発明の範囲が、特許請求の範囲及びその均等物によって限定されることが理解できる。
【符号の説明】
【0072】
ドラム式洗濯機 1000
外槽 1
内槽 2
主軸 41
水通し軸 42
管路 43
遊星歯車アセンブリ 6
攪拌器 100
第1攪拌部 101
第2攪拌部 102
攪拌プレート 10
プレートベース 11
攪拌リブ 111
攪拌面 112
取付面 113
給水口 114
係合溝 115
取付溝 1111
プレート蓋 12
噴水孔 1211
留め具 123
水タンク 124、
噴射フレーム 20
分水アーム 21
中央集水部 22
前壁 211
周側壁 212
内部キャビティ 213
底壁 214
水通し穴 2111
攪拌蓋 30
蓋ベース 31
フェイス蓋 32
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17