IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アルファ・システムの特許一覧

特許7051062広告くじシステム及び広告くじ用プログラム
<>
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図1
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図2
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図3
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図4
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図5
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図6
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図7
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図8
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図9
  • 特許-広告くじシステム及び広告くじ用プログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】広告くじシステム及び広告くじ用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220404BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20220404BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02 380
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020184844
(22)【出願日】2020-11-05
【審査請求日】2020-11-16
(73)【特許権者】
【識別番号】501163521
【氏名又は名称】株式会社アルファ・システム
(74)【代理人】
【識別番号】100092163
【弁理士】
【氏名又は名称】穴見 健策
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 哲哉
(72)【発明者】
【氏名】木崎 久尚
(72)【発明者】
【氏名】本間 謙志
(72)【発明者】
【氏名】岡田 和明
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 秀哉
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-137610(JP,A)
【文献】特開2008-250839(JP,A)
【文献】特開2003-022344(JP,A)
【文献】特開2002-230222(JP,A)
【文献】特開2002-073881(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/310130(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第1801223(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用するユーザ端末装置からユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段と、
ユーザ情報受付手段により受け付けた該ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
ユーザ端末装置を広告主が提供する広告情報にアクセスさせて該ユーザ端末装置に該広告情報の出力を行わせる広告情報提供手段と、
ユーザ端末装置に該広告情報の出力処理が終了した後に、くじを申し込むためのポイントを付与してユーザ情報と関連付けてユーザ情報記憶手段に記憶させるポイント発行手段と、
ユーザ端末装置からの操作に応じてユーザ情報に関連付けされたポイントを利用してくじの申し込みを受け付けるとともに申し込んだくじ情報とユーザ情報を関連付けしてユーザ情報記憶手段に記憶させるくじ申込受付手段と、
所定の乱数の種を元にして演算することにより当選くじを抽選し、該当選くじに一致するくじ申込受付手段で受け付けたくじ情報を抽出しユーザ情報と関連付けしてユーザ情報記憶手段に記憶させるくじ抽選手段と、
くじの申込可能期間と抽選時を管理するタイムライン管理手段と、
当選くじの公平性をユーザが確認するための公平性確認手段と、を備え、
公平性確認手段は、申込可能期間にくじ申込受付手段により受け付けた全てのくじ情報をタイムライン管理手段により管理されたくじの申込可能期間の終了後で抽選前の時間帯に公開する申込くじ情報公開手段と、
変動しうる数字であって、タイムライン管理手段で管理されるくじの申込可能期間の終了後に確定されて公表される公表数字を取得して該公表数字をくじ抽選手段で利用する乱数の種として利用させる乱数の種取得手段と、を有することを特徴とする広告くじシステム。
【請求項2】
公平性確認手段は、ユーザ端末装置から任意の数字の入力を受け付けてくじ抽選手段に受け渡す数字入力手段を含み、
くじ抽選手段は、該数字入力手段からの数字を乱数の種として、模擬的な当選くじを演算し、その模擬的な当選くじ結果をユーザ端末装置に出力するシミュレーション機能を有することを特徴とする請求項1記載の広告くじシステム。
【請求項3】
乱数の種取得手段は、タイムライン管理手段で設定された抽選日における東証平均株価の数値を公表数字として取得することを特徴とする請求項1又は2記載の広告くじシステム。
【請求項4】
広告情報提供手段による広告情報のユーザ端末装置への出力回数に応じて当選金総額を算出し、ユーザ端末装置からの要求により該当選金総額を出力表示させる当選金管理手段と、
当選金管理手段で算出された当選金総額と当選くじと一致するくじ情報の口数とを元にして一口当たりの当選金額を算出する分配金算出手段と、
当選者のユーザ情報と分配金算出手段により算出された当選金額とをユーザ情報記憶手段において関連付けて記憶させる当選金分配手段と、を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の広告くじシステム。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1ないし4のいずれかの広告くじシステムとして機能させるための広告くじ用プログラム。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宣伝広告の手段として利用できるとともに、広告を視聴したユーザも報酬を得ることができる広告くじの運営に利用される広告くじシステム及び広告くじ用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、パソコンや携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などの情報端末が広く普及し、インターネットを通じて情報の収集や発信、コミュニケーション、教育、娯楽、ショッピング、各種手続き等、様々な分野で多くの人々に広く活用されている。よってインターネット上での広告は、テレビ広告や紙媒体と比較して効率的かつ効果的な宣伝広告方法として高く期待され、インターネット利用者に対して商品やサービスの宣伝広告が行われている。従来より、インターネットを利用した広告方法についても、様々な方法が利用されているが、動画広告を視聴等することで視聴者が何らかの報酬を得ることができる、いわゆるリワード広告(成果報酬型広告)を採用する広告主や広告代理店も増加している。このリワード広告は、動画広告の視聴回数等の成果に応じて報酬を得ることができることから、比較的視聴者に好まれるインターネット広告形態であり、高い広告効果が期待されている。
【0003】
さらに、インターネット上の技術を利用し広告効果を伴う広告くじの技術に関する提案がなされている。例えば、特許文献1には、信頼性の高い公的宝くじの当選番号と当選結果を連動させる広告くじ提供装置が提案されている。特許文献1のように、当選者の人数で広告くじの賞金金額を除することで、広告くじ当選者一人当たりの当選金額を算出して分配する運用方法が採用される場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5396550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
インターネットを利用した広告くじも含めて一般的に懸賞付きのくじは、高い公平性、透明性が担保されていることが望まれている。しかしながら、特許文献1の広告くじ提供装置では、公的宝くじの当選結果と連動させる技術であるので、当選くじの結果には公平性を期待できる一方で、当選者の人数で賞金金額を除することで一人当たりの当選金額が決定されるが、運営者側が当選者の人数を水増し等して一人当たりの賞金金額を操作したりするおそれがあり、十分な公平性、透明性を担保できないおそれがあった。また、特許文献1の広告くじ提供装置では、公的宝くじと同じルールのくじ方式に限定され、運用の柔軟性に欠けることから、実用性に劣るおそれがあった。
【0006】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、広告効果を伴う広告くじの運営において、信頼性を向上しユーザが安心して参加することができる広告くじシステム及び広告くじ用プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、ユーザが利用するユーザ端末装置300からユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段104と、ユーザ情報受付手段104により受け付けた該ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段106と、ユーザ端末装置300を広告主が提供する広告情報にアクセスさせて該ユーザ端末装置300に該広告情報の出力を行わせる広告情報提供手段108と、ユーザ端末装置300に該広告情報の出力処理が終了した後に、くじを申し込むためのポイントを付与してユーザ情報と関連付けてユーザ情報記憶手段106に記憶させるポイント発行手段110と、ユーザ端末装置300からの操作に応じてユーザ情報に関連付けされたポイントを利用してくじの申し込みを受け付けるとともに申し込んだくじ情報とユーザ情報を関連付けしてユーザ情報記憶手段106に記憶させるくじ申込受付手段112と、所定の乱数の種を元にして演算することにより当選くじを抽選し、該当選くじに一致するくじ申込受付手段112で受け付けたくじ情報を抽出しユーザ情報と関連付けしてユーザ情報記憶手段106に記憶させるくじ抽選手段106と、くじの申込可能期間と抽選時を管理するタイムライン管理手段116と、当選くじの公平性をユーザが確認するための公平性確認手段118と、を備え、公平性確認手段118は、申込可能期間にくじ申込受付手段により受け付けた全てのくじ情報をタイムライン管理手段116により管理されたくじの申込可能期間の終了後で抽選前の時間帯に公開する申込くじ情報公開手段122と、変動しうる数字であって、タイムライン管理手段で管理されるくじの申込可能期間の終了後に確定されて公表される公表数字を取得して該公表数字をくじ抽選手段で利用する乱数の種として利用させる乱数の種取得手段124と、を有する広告くじシステム100から構成される。
【0008】
また、公平性確認手段118は、ユーザ端末装置300から任意の数字の入力を受け付けてくじ抽選手段114に受け渡す数字入力手段126を含み、くじ抽選手段114は、該数字入力手段126からの数字を乱数の種として、模擬的な当選くじを演算し、その模擬的な当選くじ結果をユーザ端末装置に出力するシミュレーション機能を有することとしてもよい。
【0009】
また、乱数の種取得手段124は、タイムライン管理手段116で設定された抽選日における東証平均株価の数値を公表数字として取得することとしてもよい。
【0010】
また、広告情報提供手段108による広告情報のユーザ端末装置300への出力回数に応じて当選金総額を算出し、ユーザ端末装置300からの要求により該当選金総額を出力表示させる当選金管理手段128と、当選金管理手段128で算出された当選金総額と当選くじと一致するくじ情報の口数とを元にして一口当たりの当選金額を算出する分配金算出手段130と、当選者のユーザ情報102と分配金算出手段130により算出された当選金額とをユーザ情報記憶手段106において関連付けて記憶させる当選金分配手段132と、を有することとしてもよい。
【0011】
さらに本発明は、コンピュータを、上記いずれかの広告くじシステムとして機能させるための広告くじ用プログラムから構成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の広告くじシステムによれば、ユーザが利用するユーザ端末装置300からユーザ情報102を受け付けるユーザ情報受付手段と、ユーザ情報受付手段により受け付けた該ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、ユーザ端末装置を広告主が提供する広告情報にアクセスさせて該ユーザ端末装置に該広告情報の出力を行わせる広告情報提供手段と、ユーザ端末装置に該広告情報の出力処理が終了した後に、くじを申し込むためのポイントを付与してユーザ情報と関連付けてユーザ情報記憶手段に記憶させるポイント発行手段と、ユーザ端末装置からの操作に応じてユーザ情報に関連付けされたポイントを利用してくじの申し込みを受け付けるとともに申し込んだくじ情報とユーザ情報を関連付けしてユーザ情報記憶手段に記憶させるくじ申込受付手段と、所定の乱数の種を元にして演算することにより当選くじを抽選し、該当選くじに一致するくじ申込受付手段で受け付けたくじ情報を抽出しユーザ情報と関連付けしてユーザ情報記憶手段に記憶させるくじ抽選手段と、くじの申込可能期間と抽選時を管理するタイムライン管理手段と、当選くじの公平性をユーザが確認するための公平性確認手段、を備え、公平性確認手段は、申込可能期間にくじ申込受付手段により受け付けた全てのくじ情報をタイムライン管理手段により管理されたくじの申込可能期間の終了後で抽選前の時間帯に公開する申込くじ情報公開手段と、変動しうる数字であって、タイムライン管理手段で管理されるくじの申込可能期間の終了後に確定されて公表される公表数字を取得して該公表数字をくじ抽選手段で利用する乱数の種として利用させる乱数の種取得手段と、を有することから、運営者がくじの投票及び当選結果のいずれにも恣意的な操作を行うことができないため、広告くじ運営の公平性、透明性を確実に担保でき、ユーザも安心して広告くじを利用することができる。また、公的な宝くじのルールに限定されることがなく、様々なくじルールであっても広く対応することができる結果、くじ運用の実用性が高い。
【0013】
また、公平性確認手段は、ユーザ端末装置から任意の数字の入力を受け付けてくじ抽選手段に受け渡す数字入力手段を含み、くじ抽選手段は、該数字入力手段からの数字を乱数の種として、模擬的な当選くじを演算し、その模擬的な当選くじ結果をユーザ端末装置に出力するシミュレーション機能を有する構成とすることにより、ユーザ自身が当選結果を検証することができ、より信頼性が向上し、公平性、透明性が高い広告くじ運営を期待できる。また、事前に当選くじの予想にも利用することができ、くじの興趣性を高めることができる。
【0014】
また、乱数の種取得手段は、タイムライン管理手段で設定された抽選日における東証平均株価の数値を公表数字として取得する構成とすることにより、運営者側が乱数の種の決定すなわち当選結果に関与できないとともに、日々数値が変動する数値を乱数の種として用いることで、公平性、透明性を担保して広告くじを運用することができる。
【0015】
また、広告情報提供手段による広告情報のユーザ端末装置への出力回数に応じて当選金総額を算出し、ユーザ端末装置からの要求により該当選金総額を出力表示させる当選金管理手段と、当選金管理手段で算出された当選金総額と当選くじと一致するくじ情報の口数とを元にして一口当たりの当選金額を算出する分配金算出手段と、当選者のユーザ情報と分配金算出手段により算出された当選金額とをユーザ情報記憶手段において関連付けて記憶させる当選金分配手段と、を有する構成とすることにより、変動する当選金総額をユーザが確認することができるので広告くじ運営の信頼性を担保できる。さらに、ユーザは当選金総額を確認して、くじを申し込むかどうかを判断することができ、より興趣性及び娯楽性が高く、高い当選金の獲得を目指す等のくじ戦略的な楽しみ方も持たせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る広告くじシステムの機能ブロック図である。
図2図1の広告くじシステムを運営する際の概略説明図である。
図3図1の広告くじシステムのユーザ情報記憶手段に記憶されるユーザ情報の説明図である。
図4図1の広告くじシステムにアクセスするユーザ端末装置の画面表示の一例であり、(a)くじを広告情報にアクセスするための画面例、(b)くじ情報を入力する際の画面例、(c)くじ抽選手段に任意の数字を入力した際の画面例、である。
図5図1の広告くじシステムのタイムライン管理の一例を示す説明図である。
図6図1の広告くじシステムのフローチャートである
図7図1の広告くじシステムの広告情報を出力処理する際のフローチャートである。
図8図1の広告くじシステムのくじの申込を行う際のフローチャートである。
図9図1の広告くじシステムのくじ抽選のフローチャートである。
図10】乱数を生成するプログラムの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下添付図面を参照しつつ本発明の広告くじシステムの実施形態について説明する。本発明に係る広告くじシステムは、例えば、ユーザ端末装置と通信回線ネットワークを通じて接続され、ユーザ端末装置で一又は複数回の広告情報が出力されることでくじを提供して、企業等の宣伝広告として活用できるとともに、ある程度の確率でユーザにも利益が還元されうる広告くじを提供するくじ提供装置である。図1ないし図8は、本発明の広告くじシステムの一実施形態を示している。図2に示すように、本実施形態に係る広告くじシステム100は、例えば、インターネット等の通信回線200を介して、ユーザが利用するユーザ端末装置300、運営業者が利用する運営者端末装置400と接続されており、通信回線200を介して、くじ情報や広告情報等を含む種々の情報を送受信できるようになっている。広告くじシステム100は、多数のユーザ端末装置300から同時にアクセスできる広告くじサーバ装置として機能する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態では、広告くじシステム100は、ユーザ情報受付手段104と、ユーザ情報記憶手段106と、広告情報提供手段108と、ポイント発行手段110と、くじ申込受付手段112と、くじ抽選手段114と、タイムライン管理手段116と、公平性確認手段118と、を備えている。広告くじシステム100は、例えば、CPU、メモリやハードディスク等の記憶装置、通信回線200に接続されてデータを送受信させる送受信装置等を備えたコンピュータからなり、予め所定のアルゴリズムを実行するように設定されたプログラムをコンピュータ上で実行することにより、実現される。広告くじシステム100は少なくともユーザ情報受付手段104、ユーザ情報記憶手段106、広告情報提供手段108、ポイント発行手段110、くじ申込受付手段112、くじ抽選手段114、タイムライン管理手段116、公平性確認手段118を含み、さらにその他の各構成要素の機能を実行させる。なお、本実施形態では、広告くじシステム100は、一つのコンピュータで構成されているが、例えば、各手段、機能をそれぞれ実現させた複数のコンピュータを組み合わせた構成としてもよい。
【0019】
広告くじシステム100は、例えば、スマートフォンからなる携帯情報端末に広告くじシステム100にアクセスするための専用のアプリケーションソフトフェアをインストールすることにより、その利用が可能となっている。ユーザ端末装置300は、専用のアプリケーションを起動すると、例えば、ユーザの操作に応じて図4(a)、(b)、(c)に示すような画面表示、及びその他の画面表示を切り替え可能となっている。なお、ユーザ端末装置300及び運営者端末装置400は、パーソナルコンピュータ、携帯電話、タブレット端末等の電子端末装置でもよい。また、ユーザ端末装置300は、インターネットブラウザを介して広告くじシステム100にアクセスすることとしてもよい。
【0020】
ユーザ情報受付手段104は、ユーザが利用するユーザ端末装置300からユーザ情報を受け付ける。ユーザ情報受付手段104は、広告くじの運営に必要な情報の入力を促し、ユーザ情報記憶手段106と協働してユーザの管理を行う。ユーザ情報102は、例えば、図3に示すように、ユーザの氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、職業等の個人情報を含む。ユーザ端末装置300を介して入力されるユーザ情報102は、通信回線200を介して広告くじシステム100のユーザ情報受付手段104からユーザ情報記憶手段106に受け渡される。
【0021】
ユーザ情報記憶手段106は、ユーザ情報受付手段104により受け付けた該ユーザ情報102を記憶する。図3に示すように、ユーザ情報記憶手段106には、例えば、ユーザID、ユーザ名、ユーザの住所、電子メールアドレス、電話番号、銀行口座情報、職業、等が記憶され、表形式で表しうるデータベースで記憶されている。さらに、後述のように、ユーザ情報記憶手段106には、ユーザ情報に関連して、視聴ポイント、くじ情報、当選情報、当選金情報等も記憶される。ユーザ端末装置300からユーザ情報記憶手段106のユーザ情報等にアクセス可能であり、例えば、IDとパスワード等により認証されてアクセスすることができる。ユーザ情報記憶手段106は、例えば、複数のテーブルを互いに関係付けさせたリレーショナルデータベースで実現されることとしてもよい。
【0022】
広告情報提供手段108は、ユーザ端末装置300の操作に応じて、ユーザ端末装置300を広告主が提供する広告情報にアクセスさせて、該ユーザ端末装置に該広告情報の出力を行わせる。例えば、広告主が提供する広告情報は、広告動画からなり、広告くじシステム100内部又は該システムの外部に構築された広告情報記憶部120に記憶され、ユーザ端末装置300の操作によって、広告情報提供手段108が広告情報記憶部120から広告動画からなる広告情報を呼び出し、ユーザ端末装置300で視聴可能なように出力処理する。例えば、ユーザ端末装置300を図4(a)のような画面表示として、「広告を見る」を選択すると、その信号を通信回線200を介して広告情報提供手段108が受けて、広告情報をユーザ端末装置300に出力する。広告情報記憶部120は、例えば、広告主や広告代理店、又は運営者によって予め広告情報の在庫と広告料とが関連付けて記憶されている。広告情報提供手段108は、広告情報の在庫がある場合には、ユーザ端末装置300に広告情報を出力処理し、在庫がない場合には、エラーメッセージ等を出力するようにしてもよい。また、広告情報提供手段108は、例えば、ユーザが連続して広告動画を再生するのと防止するためのクールダウン期間を制御することとしてもよい。なお、広告情報は、動画に限らず、バナーや静止画、音声、それらの組み合わせ等でもよい。
【0023】
ポイント発行手段110は、前記広告情報提供手段108によりユーザ端末装置300に該広告情報の出力処理が終了した後に、くじを申し込むためのポイントを付与してユーザ情報102と関連付けてユーザ情報記憶手段106に記憶させる。例えば、ポイント発行手段110は、広告情報提供手段108による適切な出力処理(例えば、一定時間以上の広告動画の視聴)が行われた際に、ユーザに一定のポイント(例えば、50ポイント)を付与する、いわゆるリワード広告方式が利用される。本実施形態では、同一ユーザ端末装置300からの広告情報へのアクセス回数が制限されておらず、ユーザがユーザ端末装置300で広告動画を視聴すればするほど、ポイントが付与され蓄積されていく。なお、くじの申込期間中において、広告情報へのアクセス回数すなわち広告動画視聴回数の上限を設けた、付与ポイントの上限を設定しておいてもよい。なお、ポイント発行手段110が付与するポイント数は、ランダムな数字としてもよい。
【0024】
くじ申込受付手段112は、ユーザ端末装置300からの操作に応じてユーザ情報に関連付けされたポイントを利用してくじの申し込みを受け付ける。さらにくじ申込受付手段112は、所定のくじ申込ルール(くじルール)に従ってユーザが申し込んだくじ情報とユーザ情報を関連付けしてユーザ情報記憶手段106に記憶させる。本実施形態でのくじの態様は、例えば、周知のロト6(登録商標)のように6つの数字をユーザが選択する数字選択式のくじの場合で説明する。ユーザ端末装置300を操作して図4(a)に示すような画面表示として「くじを引く」を選択すると、図4(b)に示す画面表示へ変更となる。図4(b)の画面表示の状態で、6つの任意の数字を入力し「送信」を選択すると、ユーザIDとくじ識別IDと選択した数字とが関連付けされたくじ情報がユーザ情報記憶手段106に記憶される。例えば、同一ユーザが複数回くじを申し込む場合には、同一ユーザIDで複数のくじ識別番号IDと選択した数字が関連付けされて記憶されることとなる。さらに、ユーザ端末装置300からのくじの申込処理が行われると、くじ申込受付手段112は、該ユーザのポイントから一定数(例えば、70ポイント)を減算処理する。なお、くじの申込可能なポイントが不足する場合には、くじ申込受付手段112は、ユーザ端末装置300へエラー処理を返す。ポイント発行手段110によるポイント付与数とくじ申込受付手段112でのポイント消費数は、同じでも異なっていてもよく、例えば、1回の広告情報の視聴で1回のくじの申込が可能としたり、複数回の広告情報の視聴で1回のくじの申込が可能としてもよく、任意に設定することとしてもよい。また、所定のポイント数に対して1回のくじ申込が可能となるチケットを入手できるような仕組みとしてもよい。なお、くじの態様は、6つの数字を選択する方式に限らず、2択方式、ルーレットにより数字を選択する方式、公式宝くじのような方式等、種々のくじルールを採用することができる。また、くじのルールは、ユーザが数字を選択する方式に限らず、くじ申込受付手段112等でプログラム的に選んだ数字をユーザに割り振る方式としてもよい。また、くじ申込受付手段112は、例えば、運営者端末装置400の操作やプログラム等により、くじの申込可能期間が変更となるごとに、くじルールを変更することとしてもよい。この際、くじルールごとにくじルールIDを付与してテーブルとして記憶させ、くじ申込時にくじルールIDに沿ったくじルールを呼び出して、該ルールに沿ったくじ受付を行うこととしてもよい。
【0025】
くじ抽選手段114は、所定の乱数の種を元にして演算することにより当選くじを抽選し、当選くじを決定するようにプログラムされている。そして、くじ抽選手段114は、該当選くじに一致するくじ申込受付手段112で受け付けたくじ情報をユーザ情報記憶手段106から抽出し、ユーザ情報102と関連付けして当選情報を同ユーザ情報記憶手段106に記憶させる。本実施形態では、くじ抽選手段114は、乱数の種とした所定の値を元にして演算することにより、周知のロト6(登録商標)と同じくじルールに基づいて、当選数字を判定するための7つの数字を抽選し、1等、2等、3等、・・・の当選くじを決定する。くじ抽選手段114は、乱数の種について同じ数値が入力されると全く同じ当選くじ結果を出力するようにプログラムされている。乱数の種の数値は、後述のように公平性確認手段118によって所定の値に決定される。くじ抽選手段114は、1等、2等、3等、・・・の当選くじとそれぞれの同じ数字のくじ情報をユーザ情報記憶手段106から抽出し、各等についての当選情報をユーザ情報102に関連付けして記憶する。また、くじ抽選手段114は、当選くじ結果をユーザ端末装置300に出力して図4(a)に示すように画面に表示させる。
【0026】
タイムライン管理手段116は、広告くじの開催期間において、くじの申込可能期間と抽選時を管理する。タイムライン管理手段116は、例えば、予めくじの申込開始日時、申込終了日時、抽選日時等が記憶され、計時手段によって時間を計測しながら、くじ申込受付手段112による受付処理や、くじ抽選手段114による当選くじの抽選を制御して、くじ運営を管理する。本実施形態では、例えば、図5では、タイムラインの一例を示しており、毎週2回のくじの申込と抽選を行うようになっている。なお図5では、第1回目と第2回目のタイムテーブルを示している。例えば、第1回目は、火曜日の0時を申込開始日時とし、木曜日の23時59分59秒を申込終了日時とし、同金曜日の15時を抽選日時とする。第2回目は、金曜日の0時を申込開始日時とし、翌週の月曜日の23時59分59秒を申込終了日時とし、同月曜日の15時を抽選日時とする。これらのスケジュールを繰り返したタイムラインでくじ運営が管理される。なお、申込可能期間や抽選時は任意に設定することができる。
【0027】
公平性確認手段118は、当選くじの公平性をユーザが確認するための手段であり、申込くじ公開手段122と、乱数の種取得手段124と、を有する。これにより、広告くじの運営の公平性、透明性を確実に担保することができ、信頼性が高く、ユーザは安心して利用することができる。申込くじ情報公開手段122は、申込可能期間にくじ申込受付手段114により受け付けた全てのくじ情報をタイムライン管理手段により管理されたくじの申込可能期間の終了後で抽選前の時間帯に公開する。申込くじ情報公開手段122は、例えば、図5に示すようなタイムラインの場合には、第1回のくじ申込可能期間である、火曜日の0時から金曜日の0時までに申込があった全てのユーザの全てのくじ情報をユーザ情報記憶手段106から抽出する。そして、金曜日の0時から抽選時となる15時の間に抽出された全てのくじ情報を公開して、ユーザ端末装置300や運営者端末装置400から該公開された全てのくじ情報について確認することができる。これにより、ユーザ等が、抽選前に申し込まれたくじ情報を全て確認することができ、例えば、運営者の当選くじの水増し等の不正行為が行われることを確実に防止し、ユーザに不利益が生じることがなく、健全な運営を実現することができる。なお、申込くじ情報公開手段122は、当該くじの開催期間のものに限らず、過去に行われたくじに関して全てのくじ情報を確認できることとしてもよい。その場合、過去のくじの開催での当選くじの数字を併せて公開することとしてもよい。
【0028】
乱数の種取得手段124は、変動しうる数字であって、タイムライン管理手段116で管理されるくじの申込可能期間の終了後に確定されて公表される公表数字を取得して該公表数字をくじ抽選手段114で利用する乱数の種として利用させる。本実施形態では、具体的には、乱数の種取得手段124は、乱数の種として利用する数値として、抽選日(金曜日の15時)に確定する東証平均株価の数字を利用する。東証平均株価は、株式市場が開いている時間帯は随時変動することから、株式市場が終了した時間帯での該株価、すなわちその日の終値の数値が利用される。乱数の種から当選数字を生成するに際しては、例えば図10に示すような生成プログラムを用いることができる。例えば東証平均株価の終値に対応する数値をこのプログラムに対する入力値とし、これから例えば2桁の数値の組合せを7パターン出力させるプログラムを介してそれらの2桁数値を当選番号とすることができる。なお、乱数の種のプログラムは整数を利用することにより、小数点以下を切り捨て(又は四捨五入)した数値を利用してもよい。本実施形態で乱数の種として利用する東証平均株価は、運営側で操作することが不可能であるとともに、抽選日ごとに変動する数字であるので、当選くじを決定するための乱数の種として好適である。乱数の種取得手段124は、例えば、タイムライン管理手段116で定められる抽選日時(例えば、金曜日の15時)になるとクローラー等の自動巡回プログラムに従って自動的に東証平均株価が公開されているウェブサイトにアクセスして自動的に該東証平均株価の数値を取得して、くじ抽選手段114に受け渡す。また、運営者が運営者端末装置400を介して東証平均株価の数値を入力してくじ抽選手段114に乱数の種として受け渡すようにしてもよい。なお、乱数の種は、東証平均株価に限らず、その他任意の株価や、ある地方の降水確率、宝くじの当選番号、それらの複合情報を元に算出した数値、等の数字でもよい。好適には、乱数の種として利用する数値は、未来予測が困難なように変動する数値であって、かつ一般公開される一意的な数値情報を用いるとよい。例えば、インターネット上に運営者及びユーザがアクセスすることにより、数値情報を取得することが容易なものが好ましい。
【0029】
さらに、公平性確認手段118は、ユーザ端末装置300から任意の数字の入力を受け付けてくじ抽選手段114に受け渡す数字入力手段126を含む。くじ抽選手段114は、該数字入力手段126からの数字を乱数の種として、模擬的な当選くじを演算し、その模擬的な当選くじ結果をユーザ端末装置300に出力するシミュレーション機能を有する。例えば、ユーザ端末装置300を操作して図4(c)に示すような画面を表示させ、入力部分に任意の数字を入力して「検証」を選択して広告くじシステムに該入力した数字を送信することにより、数字入力手段126が該数字を受け取る。数字入力手段126は該数字をくじ抽選手段114に受け渡し、乱数の種の数値として演算し疑似的な当選くじの結果をユーザ端末装置300に送信して画面に該疑似的な当選くじ結果を出力表示させる。これにより、抽選日にくじ抽選手段114で当選くじが確定した後に、運営者が不正をしていないかどうか、公開されている東証平均株価の数値を数字入力手段126を介して入力させて、同じ結果となることを確認することができる。また、くじ申込可能期間中には、ユーザが任意の数字を数字入力手段126を介してくじ抽選手段114で当選くじのシミュレートを行うことで、くじ申込時に数値を選択する際の参考とすることもできる。
【0030】
本実施形態では、広告くじシステム100は、広告情報提供手段108によりユーザ端末装置300に広告情報が出力処理されるごとに、広告主又は広告代理店から運営者側に支払われる所定の金額の広告報酬の累積を当選金の原資として、くじの当選者には当選金を支払うように設定されている。例えば、広告情報提供手段108で広告情報が1回出力処理されるごとに1円の報酬が支払われるとすると、100万人のユーザが100回広告情報を視聴すると、総額は1億円となる。さらに、広告くじシステム100は、当選金総額を管理する当選金管理手段128と、当選金を算出する分配金算出手段130と、当選金分配手段132と、を有している。
【0031】
当選金管理手段128は、広告情報提供手段108による広告情報のユーザ端末装置300への出力回数に応じて当選金総額を算出し、ユーザ端末装置300からの要求により該当選金総額を出力表示させる。これにより、ユーザは、くじ申込可能期間中に当選金総額が増加していくのを確認することができる。また、当選金管理手段128は、例えば、広告報酬の総額から運営側が受け取る費用と、当選金総額となる費用と、を按分して、当選金総額を算出するようになっている。例えば、運営側の費用:当選金総額が1:1とすると、上記広告報酬総額1億円の場合には、当選金総額が5000万円となって、当選者に分配されることとなる。
【0032】
分配金算出手段130は、当選金管理手段128で算出された当選金総額と当選くじと一致するくじ情報の口数とから、一口当たりの当選金額を算出する。例えば、1等、2等、3等、4等、5等と、複数の当選くじがある場合には、1等が40%=2000万円、2等が30%=1500万円、3等が20%=1000万円、4等が5%=250万円、5等が5%=250万円と按分される。さらに、各等に当選したくじ情報が複数ある場合には、その口数で当選金を除算することで、各当選金としての分配金が決定される。なお、1等に当選したくじ情報がない場合には、キャリーオーバーとして次回開催のくじの当選金となるように、当選金管理手段128にその金額情報が受け渡される。また、分配金算出手段130は、キャリーオーバーがある場合には、その情報も含めた当選金総額から一口当たりの当選金額を算出する。
【0033】
分配金分配手段132は、当選情報を有するユーザ情報102と、分配金算出手段130により算出された分配金と、をユーザ情報記憶手段106において関連付けて記憶させる。予めユーザ情報として銀行口座が記憶されている場合には、銀行口座に分配金を振込処理する。
【0034】
さらに本実施形態では、広告くじ用プログラムのソースコード等を公開するプログラム公開手段134や過去に開催された広告くじに関してそれぞれの申込可能期間中に申し込まれた全てのくじ情報と当選くじ結果を確認できる過去くじ結果確認手段136を有している。プログラム公開手段134により、例えば、ユーザが独自に広告くじシステムを構築して、システムの信頼性、公平性、投影性を検証することもできる。ユーザ端末装置300の画面に表示される「ソースコード表示」や「投票結果表示」を選択(図4(c)参照)することにより、プログラム公開手段134や過去くじ結果確認手段136によりそれぞれ該ユーザ端末装置300の画面に出力表示させることができる。
【0035】
次に図6図7図8図9を参照しつつ本実施形態の広告くじシステムの運用の一例について説明する。広告くじシステム100を利用する際には、ユーザは、例えば、予め専用のアプリケーションソフトウェアをインストールしておく。ユーザはユーザ端末装置300を操作して通信回線200を介して広告くじシステム100にアクセスする。ステップS11において、ユーザ情報102が登録されているか否かが判断される。ユーザ情報102がユーザ情報記憶手段106に記憶されていない場合には、ステップS12に進み、ユーザ情報受付手段104を介してユーザ情報102を受け付ける。ステップS13でユーザ情報がすでにユーザ情報記憶手段106に記憶されている場合又はステップS12でユーザ情報102が登録された場合には、ステップS13に進み、ユーザ端末装置300を介して、ユーザの希望する操作に応じた処理を行う。なお、必要に応じて、ステップS13に進む前にユーザ認証を行うステップを有することとしてもよい。
【0036】
例えば、ステップS13において、ユーザがくじを申し込むためのポイントが不足する場合又は該ポイントを保有したい場合には、ステップS14の広告処理に進み、広告情報提供手段108により広告情報である広告動画をユーザ端末装置300に出力処理してユーザが動画視聴すると、ポイント発行手段110によりポイントが付与される。この広告情報提供手段108による広告情報の出力処理について、図7を参照して説明する。例えば、ステップS21において、ユーザ端末装置300を操作して、図4(a)に示すような画面表示とし、「広告を見る」を選択すると、広告情報提供手段108により、当該ユーザ端末装置300の連続的なアクセスを防止するためのクールダウン中でないかが判定される。クールダウン中の場合には、ステップS22に進み、クールダウン中である旨の表示をユーザ端末装置300に出力表示させる。ステップS21において、クールダウン中でない場合には、ステップS23に進み、広告情報提供手段108により当該ユーザが得ることができる広告情報の獲得上限に達しているか否かが判定される。広告情報の上限に達している場合には、ステップS24に進み、広告情報が上限に達している旨の表示をユーザ端末装置300に出力表示させる。ステップS23で広告情報が上限に達していない場合には、ステップS25に進み、広告情報提供手段108は、ユーザ端末装置300に広告情報である広告動画を出力処理する。広告情報が適切に出力処理されたらステップS26に進み、ポイント発行手段110がポイントを付与する。さらにポイントを保有したい場合には、図6のステップS13、S14を繰り返して再度広告情報提供手段による広告動画を視聴を行う。
【0037】
図6のステップS13において、くじの申込を行いたい場合には、ステップS15に進み、くじ申込受付手段112によりくじの申込が受け付け処理が行われる。図8に示すように、くじ申込の受付では、ユーザ端末装置300を操作して図4(a)に示すような画面表示で「くじを引く」を選択することにより、ステップS31においてくじ申込受付手段112により、タイムライン管理手段116で管理されるくじの申込可能期間か否かが判断される。くじ申込可能期間でない場合には、申込が締め切りである旨をユーザ端末装置300に出力表示する。また、くじ申込可能期間が終了したらステップS36のくじ抽選へ進む。ステップS31でくじ申込可能期間である場合には、ステップS33に進み、ユーザがくじを申し込むことが可能なポイント数を保有しているか否かが判断される。ユーザ情報記憶手段106で記憶されたポイント数を呼び出し、くじを申し込むためのポイント数が不足している場合には、ステップS34に進みポイント数が不足している旨をユーザ端末装置300に出力表示する。ステップS33でくじを申し込むためのポイント数を保有している場合には、ステップS35に進み、ユーザ端末装置300に図4(a)に示すような画面表示を出力し、選択する番号の入力を促し、番号が入力されたらくじ申込受付手段112を介してくじの申込を受け付ける。申し込まれたくじ情報は、利用者ID、くじ識別ID、選択した番号を関連付けしてユーザ情報記憶手段106に記憶される。なお、このくじの申込可能期間では、当選金管理手段128によりユーザ端末装置300から当選金総額を確認することができる。
【0038】
図9に示すように、ステップS41でタイムライン管理手段116によりくじ申込可能期間が終了すると、ステップS42で当該くじ申込可能期間中に申し込まれた全てのくじ情報が公開される。ステップS43に進み、タイムライン管理手段116により抽選時となると、ステップS44で公平性確認手段118の乱数の種取得手段124は、東証平均株価の数値を取得して乱数の種としてくじ抽選手段114に受け渡す。ステップS45において、くじ抽選手段114は、該乱数の種に基づいて演算し、当選くじを抽選する。そして、当選くじと一致するくじ情報を抽出する。ステップS46では、当選金管理手段128で管理される当選金総額と、当選くじに一致するくじ情報の口数とに基づいて分配金算出手段130により、分配金を算出する。ステップS47で、分配金分配手段132により、当選くじに一致するくじ情報を有するユーザに対して分配金を分配する。なお、くじ抽選手段等が必要に応じて、当選結果を当選したユーザに通知することとしてもよい。以上のような流れを所定期間ごとに繰り返しながら広告くじ運営が行われる。
【0039】
以上説明した本発明の広告くじシステム及び広告くじ用プログラムは、上記した実施形態のみの構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変を行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の広告くじシステムは、例えば、インターネットを利用した広告くじの運用に好適に利用してもよい。
【符号の説明】
【0041】
100 広告くじシステム
102 ユーザ情報
104 ユーザ情報受付手段
106 ユーザ情報記憶手段
108 広告情報提供手段
110 ポイント発行手段
112 くじ申込受付手段
114 くじ抽選手段
116 タイムライン管理手段
118 公平性確認手段
122 申込くじ情報公開手段
124 乱数の種取得手段
126 数字入力手段
128 当選金管理手段
130 分配金算出手段
132 分配金分配手段
134 プログラム公開手段
136 過去くじ申込結果公開手段

【要約】      (修正有)
【課題】広告効果を伴う広告くじの運営において、信頼性を向上しユーザが安心して参加できる広告くじシステム及びプログラムを提供する。
【解決手段】広告くじシステム100は、ユーザ情報を受け付けるユーザ情報受付手段104と、該ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段106と、該ユーザ端末装置300に該広告情報の出力を行わせる広告情報提供手段108と、くじを申し込むためのポイントを付与してユーザ情報と関連付けてユーザ情報記憶手段に記憶させるポイント発行手段110と、くじの申し込みを受け付けるくじ申込受付手段112と、所定の乱数の種を元にして演算することにより当選くじを抽選し、該当選くじに一致するくじ申込受付手段で受け付けたくじ情報を抽出するくじ抽選手段114と、くじの申込可能期間と抽選時を管理するタイムライン管理手段116と、当選くじの公平性をユーザが確認するための公平性確認手段118と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10