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特許7051093仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法
(51)【国際特許分類】
   F16B 15/00 20060101AFI20220404BHJP
   E04F 13/08 20060101ALI20220404BHJP
   A47B 96/06 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
F16B15/00 M
E04F13/08 H
A47B96/06 C
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018087304
(22)【出願日】2018-04-27
(65)【公開番号】P2019190632
(43)【公開日】2019-10-31
【審査請求日】2021-04-23
(73)【特許権者】
【識別番号】593006010
【氏名又は名称】株式会社ロイヤル
(74)【代理人】
【識別番号】100085213
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100087538
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 和久
(74)【代理人】
【識別番号】100087572
【弁理士】
【氏名又は名称】松川 克明
(74)【代理人】
【識別番号】100105843
【弁理士】
【氏名又は名称】神保 泰三
(72)【発明者】
【氏名】嘉見 哲志
【審査官】児玉 由紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-223196(JP,A)
【文献】特開2005-033928(JP,A)
【文献】特開2005-133431(JP,A)
【文献】実開昭58-173815(JP,U)
【文献】特開2010-71002(JP,A)
【文献】特開2005-213756(JP,A)
【文献】実開昭61-60886(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 91/00-97/08
E04F 13/00-13/30
F16B 2/00- 2/26
5/00- 5/12
15/00-15/08
23/00-43/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に多数のスリットを設けたチャンネル鋼材からなるサポート部材を固定部材に取り付けるサポート部材の取り付け方法であって、
前記サポート部材が固定される固定部材の位置を決め、
決められた位置に、樹脂製の弾性保持部材と、この弾性保持部材に貫通支持される釘部材とからなる仮止め釘を複数個固定し、
前記固定部材に固定された仮止め釘の弾性保持部材に、前記サポート部材を押し込み、前記弾性保持部材と前記サポート部材の両側壁とを当接させて、前記仮止め釘の前記弾性保持部材の外周部と前記サポート部材の両側壁との間の摩擦力により、前記サポート部材を保持させた後、
前記サポート部材を上または下に移動させて位置決めし、ねじにより、サポート部材を前記固定部材に固定する、仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法。
【請求項2】
前記弾性保持部材の外周部の直径は、前記サポート部材の両側壁間の距離より僅かに大きく形成されている、請求項1に記載の仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法。
【請求項3】
前記固定部材は、壁である、請求項1又は2に記載の仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法。
【請求項4】
前記仮止め釘の弾性保持部材は、円筒状の外周部と前記釘部材を保持する貫通孔を有する柱部を備え、前記外周部と柱部との間に、複数の扇状の開口部が同心状に設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法。
【請求項5】
前記仮止め釘の弾性保持部材は、前記釘部材の頭部側の直径が小さく、釘部材の先端側に向かって直径が大きくなる円錐台形状の外周部と、前記釘部材を保持する貫通孔を有する柱部とを備えている、請求項1から3のいずれか1項に記載の仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
前面に多数のスリットを設けたチャンネル鋼材からなるサポート部材のスリットに、ブラケット後端に設けられた下向きのL字型の係止フックを係止してブラケットを取り付け、このブラケット上に棚板を載置した棚が知られている。
【0003】
この棚は、例えば、図41の斜視図に示すように、壁101に適当な間隔を置いてチャンネル鋼材などからなるサポート部材102を、タップねじ103を用いて固定する。なお、壁101に直接サポート部材102を取り付けるのではなく、支柱を適当な間隔を置いて設置し、支柱にサポート部材102を、タップねじ103を用いて固定する場合もある。そして、サポート部材102間には必要に応じてバックボードが取り付けられる。
【0004】
サポート部材102は、上下多段のスリット110が設けられていると共に、スリット110内部に挿入されたブラケット111の係止フックが上下に移動できる溝が設けられている。
【0005】
サポート部材102のスリット110に、ブラケット111の係止フックが挿入され、サポート部材102にブラケット111が係止される。
【0006】
サポート部材102に係止されたブラケット111の上に棚板108が載置される。
【0007】
壁等にタップねじを用いてサポート部材102を壁101に取り付ける方法につき、図42図48を参照して説明する。
【0008】
まず、図42に示すように、墨出しとして、作業者Mはメジャー8を用いて、サポート部材102を取り付ける位置を決める。壁101の取り付ける位置にマスキングテープ7を貼り、マーキングする。
【0009】
続いて、水平・垂直の墨出しを行う。図43に示すように、作業者Mはメジャー8を用いてサポート部材102を取り付ける下の位置を決める。そして、図44に示すように、レーザ墨出し器などを用いて、レーザ光Lで水平、垂直位置を決定する。
【0010】
墨出し後、作業者Mは、サポート部材102の下端を墨出しした下位置に合わせる。そして、垂直の位置も合わせてサポート部材102を作業者Mが支持する。そして、図45及び図46に示すように、タップねじ112を用いて、電動ドリル113で壁101にサポート部材102を取り付ける。
【0011】
その後、図47に示すように、最初に取り付けたサポート部材102と2本目以降のサポート部材102が水平になるように位置決めしてタップねじ112を用いて壁101に取り付ける。
【0012】
このようにして、壁101に所定数のサポート部材102を取り付け(図48参照)、サポート部材102のスリット110に、ブラケット111を取り付け、このブラケット111上に棚板108を載置して棚が設けられる。
【0013】
上記したように、壁にサポート部材を取り付ける際には、墨出しをした所定の位置に、作業者がサポート部材を支持した状態でタップねじを締め付ける必要がある。このため、作業者は、サポート部材の支持とねじ締めという作業を同時に行わなければならず、その作業が煩わしかった。
【0014】
ところで、巾木やフローリング材の取付材を接着剤が硬化するまで下地に仮止めする、仮止め釘が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0015】
この仮止め釘は、弾性の保持材に釘が貫通支持される構造をしている。そして、巾木やフローリング材の取付材と下地との間に接着剤を塗布し、取付材から下地材に仮止め釘を打ち込み、弾性保持部材を介して下地材に取付材を圧接させる。接着剤が硬化した後、弾性保持部材を利用して仮止め釘を抜き、取り付け材の取り付けが完了する。
【0016】
上記した仮止め釘の弾性保持部材は、弾性力で取付材を下地に圧接するとともに、仮止め釘を抜く時に、ニッパーなどの道具で挟さみこんで保持する機能を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【文献】特開2009-8253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
上記したように、壁等にサポート部材をタップねじで取り付ける場合、サポート部材を作業者が支持する必要があり、作業が煩わしく、作業効率が悪いという問題があった。
【0019】
この発明は、壁等の固定部材にサポート部材をタップねじで取り付ける際の作業性を良好にする取り付け方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明者は、サポート部材を壁等に取り付ける際に、作業者がサポート部材を支持することなく、壁に保持できれば作業性が向上することから、サポート部材を壁に仮保持する方法を鋭意検討した。仮止め釘の弾性保持部材をチャネル型サポート部材の両側壁の間の溝に嵌め込み、仮止め釘の弾性保持部材の外周部でサポート部材を仮保持することができないか検討した。
【0021】
しかしながら、従来の仮止め釘は、弾性保持部材の弾性力で取付材を下地に圧接するとともに、仮止め釘を抜く時に、保持剤をニッパーなどの道具で挟さみこんで保持するものであり、弾性保持部材の外周部の弾性力については何ら考慮されていない。
【0022】
弾性保持部材の外周部でサポート部材の両側壁を仮保持するためには、サポート部材の両側壁間の溝に嵌まり込む柔軟性と、嵌まり込んだ後、両側壁に圧接して、サポート部材を仮保持できるだけの保持力が必要であることが分かった。
【0023】
そこで、本発明者は、サポート部材の両側壁間の溝に入り込む際には容易に変形し、挿入後には元の形状に復帰するように変形して、両側壁間と圧接し、十分な保持力を得ることができる仮止め釘の構造を見出した。
【0024】
この発明は、かかる知見になされたものにして、サポート部材の両側壁間の溝に挿入時には弾性保持部材の外周部は容易に変形し、両側壁間内に挿入後は、弾性保持部材の外周は、サポート部材の壁面に圧接し、サポート部材を弾性保持部材で仮保持できる仮止め釘を用いる。
【0025】
壁等の所定の位置に仮止め釘を打ち込んで固定し、サポート部材の両側壁間の溝にこの仮止め釘の弾性保持部材を嵌め込み、仮止め釘の弾性保持部材の外周部でサポート部材を仮保持する。この状態で、サポート部材を上下に移動させるように作業者がサポート部材に力を加えると、サポート部材は上下にスライドさせることができる。そして、所定の位置にサポート部材を移動させ、作業者が手を離すと、仮止め釘の弾性保持部材によりサポート部材が所定の位置で仮保持される。このため、作業者はサポート部材を支持することなく、タップねじでサポート部材を壁に取り付ける作業が行え、作業性が向上する。
【0026】
このように、仮止め釘の弾性保持部材、例えば、ウレタンゴムからなる弾性保持部材の外周部でサポート部材を仮保持し、その後サポート部材をタップねじで固定することで、作業性を良好にすることができる。
【0027】
この発明の仮止め釘を用いたサポート部材の取り付け方法は、前面に多数のスリットを設けたチャンネル鋼材からなるサポート部材を固定部材に取り付けるサポート部材の取り付け方法であって、前記サポート部材が固定される固定部材の位置を決め、決められた位置に、樹脂製の弾性保持部材と、この弾性保持部材に貫通支持される釘部材とからなる仮止め釘を複数個固定し、前記固定部材に固定された仮止め釘の弾性保持部材に、前記サポート部材を押し込み、前記弾性保持部材と前記サポート部材の両側壁とを当接させて、前記仮止め釘の前記弾性保持部材の外周部と前記サポート部材の両側壁との間の摩擦力により、前記サポート部材を保持させた後、前記サポート部材を上または下に移動させて位置決めし、ねじにより、サポート部材を前記固定部材に固定する。
【0028】
前記仮止め釘の前記弾性保持部材の外周部の直径は、前記サポート部材の両側壁間の距離より僅かに大きく形成されているように構成すればよい。
【0029】
この発明に用いられる仮止め釘は、樹脂製の弾性保持部材と、この弾性保持部材に貫通支持される釘部材からなる仮止め釘であって、前記弾性保持部材は、円筒状の外周部と前記釘部材を保持する貫通孔を有する柱部を備え、前記外周部と柱部との間に、複数の扇状の開口部が同心状に設けられている。
【0030】
また、前記開口部は、前記弾性保持部材の釘部材の頭部側の端面部から所定の距離を隔てた位置まで設けられた凹所で構成することができる。
【0031】
また、前記開口部は、前記弾性保持部材の両端面を貫く貫通孔で構成することができる。
【0032】
また、この発明に用いられる仮止め釘は、樹脂製の弾性保持部材と、この弾性保持部材に貫通支持される釘部材からなる仮止め釘であって、前記弾性保持部材は、前記釘部材の頭部側の直径が小さく、釘部材の先端側に向かって直径が大きくなる円錐台形状の外周部と、前記釘部材を保持する貫通孔を有する柱部とを備えている
【発明の効果】
【0033】
この発明に用いられる仮止め釘によれば、サポート部材の両側壁間の溝に挿入時には弾性保持部材の外周は容易に変形し、両側壁間内に挿入後は、弾性保持部材の外周は、サポート部材の壁面に圧接し、サポート部材を弾性保持部材で仮保持することができる。
【0034】
この発明の取り付け方法によれば、作業者はサポート部材を支持することなく、ねじでサポート部材を壁に取り付ける作業が行え、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】この発明に用いられる第1の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図である。
図2】この発明に用いられる第1の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図である。
図3】この発明に用いられる第1の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図である。
図4図3のA-A線断面図である。
図5】サポート部材の一例を示す斜視図である。
図6】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、作業者がサポート部材の取り付け位置を決める状態を示している。
図7】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、作業者がサポート部材の取り付け位置を決める状態を示している。
図8】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、レーザ墨出し器で墨出ししている状態を示している。
図9】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、マーキングを施した状態を示している。
図10】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、仮止め釘を固定する状態を示している。
図11】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、作業者が仮止め釘を固定する状態を示している。
図12】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、仮止め釘を壁に固定した状態を示している。
図13】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、仮止め釘にサポート部材を押し込む状態を側壁から示している。
図14】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、仮止め釘にサポート部材を押し込む状態を示している。
図15】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、仮止め釘にサポート部材を押し込む状態を上部から示している。
図16】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、仮止め釘にサポート部材を嵌め込んだ状態を示している。
図17】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、仮止め釘にサポート部材を嵌め込んだ状態を上部から示している。
図18】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、サポート部材の位置決めを行う状態を示している。
図19】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、サポート部材の位置決めを行った状態を示している。
図20】この発明の仮止め釘を用いてサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、サポート部材をタップねじで固定している状態を示している。
図21】この発明に用いられる第2の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図である。
図22】この発明に用いられる第2の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図である。
図23】この発明に用いられる第2の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図である。
図24図23のA-A線断面図である。
図25】この発明に用いられる第3の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図である。
図26】この発明に用いられる第3の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図である。
図27】この発明に用いられる第3の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図である。
図28図27のA-A線断面図である。
図29】この発明に用いられる第4の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図である。
図30】この発明に用いられる第4の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図である。
図31】この発明に用いられる第4の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図である。
図32図31のA-A線断面図である。
図33】この発明に用いられる第5の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図である。
図34】この発明に用いられる第5の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図である。
図35】この発明に用いられる第5の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図である。
図36図35のA-A線断面図である。
図37】この発明に用いられる第6の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図である。
図38】この発明に用いられる第6の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図である。
図39】この発明に用いられる第6の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図である。
図40図39のA-A線断面図である。
図41】壁にサポート部材を取り付けた棚を示す斜視図である。
図42】従来のサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、作業者がサポート部材の取り付け位置を決める状態を示している。
図43】従来のサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、作業者がサポート部材の取り付け位置を決める状態を示している。
図44】従来のサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、レーザ墨出し器で墨出ししている状態を示している。
図45】従来のサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、サポート部材をタップねじで固定している状態を示している。
図46】従来のサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、1本目のサポート部材を固定した状態を示している。
図47】従来のサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、2本目のサポート部材の位置決めを行っている状態を示している。
図48】従来のサポート部材を壁に取り付ける方法を説明する説明図であり、2本目のサポート部材を固定した状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0036】
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。
【0037】
図1は、この発明に用いられる第1の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図、図2は、この発明に用いられる第1の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図、図3は、この発明に用いられる第1の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図、図4は、図3のA-A線断面図である。
【0038】
図1図4に示すように、第1の実施形態の仮止め釘1は、樹脂製の弾性保持部材10と、この弾性保持部材10に貫通支持される釘部材2とを有する。
【0039】
弾性保持部材10は、例えば、ウレタン樹脂を成形して形成される。弾性保持部材10は、円筒状の外周部10aと釘部材2を保持する貫通孔12を有する柱部11を備える。
【0040】
貫通孔12に釘部材2の中間部23が摩擦力で保持される。釘部材2の先端部22は比較的鋭利に形成され、頭部21はハンマーで打ち込みやすいように皿状に形成されている。
【0041】
弾性保持部材10には、外周部10aと柱部11との間に、複数の扇状の開口部である凹所13が同心状に設けられ、弾性保持部材10の外周部10aが容易に撓むように構成されている。この実施形態では、8個の凹所13が設けられている。尚、凹所13の数は8個に限らず、4個など適宜、弾性保持部材10の弾性力を考慮して選択すればよい。また、凹所13の大きさも、数との関係で適宜決めれば良い。
【0042】
図4に示すように、この凹所13は、弾性保持部材10の釘部材2の頭部21側の端面部14から所定の距離を隔てた位置まで設けられている。後述するように、弾性保持部材10の外周部10aがサポート部材5の両側壁52間の溝55内に嵌め込まれる時に撓わんで、溝55内への挿入を容易にし、挿入後は、弾性力により復帰し、弾性保持部材10の外周部10aがサポート部材5の側壁52と圧接し、サポート部材5との間の摩擦力で保持可能な弾性力を有するように、凹所13の大きさは決めればよい。
【0043】
弾性保持部材10の外周部10aの直径Rは、サポート部材5の両側壁52間の距離Dより僅かに大きく形成されている。
【0044】
仮止め釘1の釘部材2の頭部21を壁等に打ち込み固定すると、弾性保持部材10の先端部15が壁等に圧接する。そして、後述するように、仮止め釘1がサポート部材5の両側壁52間の溝55に嵌め込まれた際に、弾性保持部材10の外周部10aは、サポート部材5の側壁52と圧接する。
【0045】
この実施形態の仮止め釘1を用いて壁等の固定部材に仮止めされるサポート部材5の一例につき、図5を参照して説明する。図5に示すように、サポート部材5は、チャンネル鋼材からなり、前面50に多数のスリット51が設けられている。この実施形態のサポート部材5は、スリット51が2列に並べて上下多段に形成されたダブルタイプのものである。サポート部材5は、スリット51が1列に上下に多段に形成されたシングルタイプのものも用いられる。
【0046】
このサポート部材5のスリット51に、ブラケット後端に設けられた下向きのL字型の係止フックを係止してブラケットが取り付けられる。
【0047】
サポート部材5は、前面50から後方に一対の側壁52が設けられ、この側壁52間に形成される溝55により、スリット51から内部に挿入されたブラケットの係止フックが上下に移動可能に構成されている。係止フックを上下に移動させて、スリット51の端部に係止フックが係止されて、ブラケットがサポート部材5に取り付けられる。
【0048】
この実施形態のサポート部材5は、側壁52に内部側に湾曲する突部53が設けられている。この突部53は、突部53間に挿入されたブラケットの係止フックと当接し、ブラケットの横揺れを小さくするように機能する。
【0049】
サポート部材5の前面50には、壁等に取り付ける際にタップねじが挿入される孔54が設けられている。
【0050】
サポート部材5の側壁52間の距離Dに対応して、仮止め釘1の弾性保持部材10の外周部10aの大きさが決められている。上記したように、弾性保持部材10の外周部10aの直径Rは、側壁52間の距離Dより僅かに大きく形成されている。
【0051】
次に、この実施形態の仮止め釘1を用いて、サポート部材5を固定部材としての壁に取り付ける方法について、図6図20を参照して説明する。
【0052】
まず、図6に示すように、墨出しとして、サポート部材5を取り付ける位置を決める。作業者Mは、サポート部材5を取り付ける壁6の位置をメジャー8で計り、その位置にマスキングテープ7を貼り、マーキングする。
【0053】
続いて、図7図9に示すように、水平・垂直の墨出しを行う。図7に示すように、作業者Mはメジャー8で下位置を計り、サポート部材5を取り付ける下の位置を決める。そして、図8に示すように、レーザ墨出し器によるレーザ光Lを用いて、下の位置の水平と、垂直位置を決定する。図9に示すように、レーザ墨出し器によるレーザ光L上のマスキングテープ7にマーキング71を施す。
【0054】
図10に示すように、レーザ光Lのライン上に仮止め釘1の釘部材2の先端部22を合わせ、図11に示すように、ハンマーHを用いて壁6に仮止め釘1を打ち付ける。このとき、図12に示すように、仮止め釘1は、下のレーザ光Lのラインより上側へd≒50mm程度離した位置に打ち込む。同様に、サポート部材5の上端に位置する箇所から下側へd≒50mm程度離した位置に仮止め釘1を打ち込む。図13に示すように、仮止め釘1をサポート部材5の上端及び下端からそれぞれ距離d分だけ離して打ち込むことで、サポート部材5の上端、下端の内部に仮止め釘1が位置することになる。この結果、サポート部材5の溝55側を仮止め釘1に押し込んだ際に、仮止め釘1は、サポート部材1の溝55内部に隠れ、サポート部材5の外側から仮止め釘1が見えることは無くなる。
【0055】
続いて、図13図15に示すように、下のレーザ光Lにサポート部材5の下端を目安で合わせて、壁6に取り付けた仮止め釘1の弾性保持部材10にサポート部材5の溝55側を押し込む。図16及び図17に示すように、サポート部材5の溝55側を押し込むと、仮止め釘1の弾性保持部材10の外周部10aとサポート部材5の側壁52が圧接され、サポート部材5は、弾性保持部材10の摩擦力で保持される。
【0056】
続いて、図18に示すように、下側のレーザ光Lに、サポート部材5の下端が合うように、レベル出しをする。このとき、サポート部材5は、仮止め釘1の弾性保持部材10の外周部10aと両側壁52との間の摩擦力で保持されているので、サポート部材5を軽く押さえながら、上下方向にずらすことで、図19に示すように、所定の位置にサポート部材5を位置決めして仮固定することができる。
【0057】
そして、図20に示すように、作業者Mは、電動ドライバ9aを用いて、位置決めされたサポート部材5をタップねじ9で壁6に固定する。この時、作業者Mは、サポート部材5を保持する必要がなく、電動ドライバ9aとタップねじ9を持つだけの作業で良いので、作業が容易に行える。
【0058】
上記では、壁6に直接サポート部材5を固定しているが、サポート部材5を固定する固定部材は壁に限られない。例えば、施工されたスタッド鋼材などの支柱にサポート部材5を取り付ける場合にも上記方法は適用できる。
【0059】
次に、この発明に用いられる仮止め釘の第2の実施形態につき、図21図24を参照して説明する。
図21は、この発明に用いられる仮止め釘の第2の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図、図22は、この発明に用いられる仮止め釘の第2の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図、図23は、この発明に用いられる仮止め釘の第2の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図、図24は、図23のA-A線断面図である。
【0060】
図21図24に示すように、第2の実施形態の仮止め釘1は、第1の実施形態と同様に樹脂製の弾性保持部材10と、この弾性保持部材10に貫通支持される釘部材2とを有する。
【0061】
弾性保持部材10は、例えば、ウレタン樹脂を成形して形成される。弾性保持部材10は、円筒状の外周部10aと釘部材2を保持する貫通孔12を有する柱部11を備える。
【0062】
貫通孔12に釘部材2の中間部23が摩擦力で保持される。釘部材2の先端部22は比較的鋭利に形成され、頭部21はハンマーで打ち込みやすいように皿状に形成されている。
【0063】
図24に示すように、弾性保持部材10には、複数の扇状の開口部である貫通部13aが同心状に設けられ、弾性保持部材10の外周部10aが容易に撓むように構成されている。貫通部13aは、弾性保持部材10の両端面を貫いて形成されている。この実施形態では、8個の貫通部13aが設けられている。尚、貫通部13aの数は8個に限らず、4個など適宜、弾性保持部材10の弾性力を考慮して選択すればよい。また、貫通部13aの大きさも、数との関係で適宜決めれば良い。
【0064】
弾性保持部材10の外周部10aにサポート部材5の両側壁52間の溝55内に嵌め込んだ時に撓んで、溝55内への挿入を容易にし、挿入後は、弾性力により復帰し、弾性保持部材10の外周部10aがサポート部材5の側壁52と圧接し、サポート部材5との間の摩擦力で保持可能な弾性力を有するように、貫通部13aの大きさは決めればよい。
【0065】
弾性保持部材10の外周部10aの直径Rは、サポート部材5の両側壁52間の距離Dより僅かに大きく形成されている。
【0066】
仮止め釘1の釘部材2の頭部21を壁等に打ち込み固定すると、弾性保持部材10の先端部15が壁等に圧接する。そして、仮止め釘1がサポート部材5の両側壁52間の溝55に嵌め込まれた際に、弾性保持部材10の外周部10aは、サポート部材5の側壁52と圧接する。
【0067】
この第2の実施形態の仮止め釘1も前述した第1の実施形態と同様に、壁6に固定され、この仮止め釘1を用いてサポート部材5を仮止めし、サポート部材5を所定の位置に位置決めした後に、タップねじ9により、壁6に固定される。
【0068】
次に、この発明に用いられる仮止め釘の第3の実施形態につき、図25図28を参照して説明する。
図25は、この発明に用いられる仮止め釘の第3の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図、図26は、この発明に用いられる仮止め釘の第3の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図、図27は、この発明に用いられる仮止め釘の第3の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図、図28は、図27のA-A線断面図である。
【0069】
図25図28に示すように、第3の実施形態の仮止め釘1は、第1の実施形態と仮止め釘1に比べて樹脂製の弾性保持部材10の釘の長さ方向の厚さが薄く形成され、仮止め釘1がブラケットの係止フックの位置と同じ箇所にある場合にも係止フックに当たらないようにしている。弾性保持部材10の長さ方向の厚さを薄くした以外は、第1の実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるために、ここでは、その説明を割愛する。
【0070】
この第3の実施形態は、弾性保持部材10は、釘の長さ方向の厚さが薄くなっているので、サポート部材5を保持する力が小さくなる。そこで、保持力を得るためには、第1の実施形態より、多くの仮止め釘1を壁6に打ち込めばよい。
【0071】
この第3の実施形態の仮止め釘1も前述した第1の実施形態と同様に、壁に固定され、この仮止め釘1を用いてサポート部材5を仮止めし、サポート部材5を所定の位置に位置決めした後に、タップねじ9により、壁6に固定される。
【0072】
次に、この発明に用いられる仮止め釘の第4の実施形態につき、図29図32を参照して説明する。
図29は、この発明に用いられる仮止め釘の第4の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図、図30は、この発明に用いられる仮止め釘の第4の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図、図31は、この発明に用いられる仮止め釘の第4の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図、図32は、図31のA-A線断面図である。
【0073】
図29図32に示すように、第4の実施形態の仮止め釘1は、第2の実施形態と仮止め釘1に比べて樹脂製の弾性保持部材10の釘の長さ方向の厚さが薄く形成され、仮止め釘1がブラケットの係止フックの位置と同じ箇所にある場合にも係止フックに当たらないようにしている。弾性保持部材10の長さ方向の厚さを薄くした以外は、第2の実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるために、ここでは、その説明を割愛する。
【0074】
この第4の実施形態は、弾性保持部材10は、釘の長さ方向の厚さが薄くなっているので、サポート部材5を保持する力が小さくなる。そこで、保持力を得るためには、第2の実施形態より、多くの仮止め釘1を壁6に打ち込めばよい。
【0075】
この第4の実施形態の仮止め釘1も前述した第1の実施形態と同様に、壁に固定され、この仮止め釘1を用いてサポート部材5を仮止めし、サポート部材5を所定の位置に位置決めした後に、タップねじ9により、壁6に固定される。
【0076】
次に、この発明に用いられる仮止め釘の第5の実施形態につき、図33図36を参照して説明する。
図33は、この発明に用いられる仮止め釘の第5の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図、図34は、この発明に用いられる仮止め釘の第5の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図、図35は、この発明に用いられる仮止め釘の第5の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図、図36は、図35のA-A線断面図である。
【0077】
図33図36に示すように、第2の実施形態の仮止め釘1は、第1の実施形態と同様に樹脂製の弾性保持部材10と、この弾性保持部材10に貫通支持される釘部材2を有する。
【0078】
弾性保持部材10は、例えば、ウレタン樹脂を成形して形成される。弾性保持部材10は、円筒状の外周部に複数の切り込み部10cを設け、切り込み部10cを挟んで形成された当接片10bが設けられている。そして、中央部に釘部材2を保持する貫通孔12を有する柱部11を備える。
【0079】
貫通孔12に釘部材2の中間部23が摩擦力で保持される。釘部材2の先端部22は比較的鋭利に形成され、頭部21はハンマーで打ち込みやすいように皿状に形成されている。
【0080】
弾性保持部材10の柱部11には、複数の扇状の開口部である凹所13が同心状に設けられ、弾性保持部材10の外周部10aが容易に撓むように構成されている。この実施形態では、8個の凹所13が設けられている。尚、凹所13の数は8個に限らず、4個など適宜、弾性保持部材10の弾性力を考慮して選択すればよい。また、凹所13の大きさも、数との関係で適宜決めれば良い。
【0081】
この第5の実施形態の仮止め釘1の弾性保持部材10は、切り込み部10cが設けられているので、第1及び第2の実施形態に比して撓みやすい。更に柱部11部分に凹所13を設けることで、柱部11部分も撓みやすくなり、サポート部材5の溝55への挿入が容易に行える。
【0082】
弾性保持部材10にサポート部材5の両側壁52間の溝55を嵌め込む時に、撓んで挿入を容易にし、挿入後は、弾性力により復帰し、弾性保持部材10の当接片10bがサポート部材5の側壁52と圧接し、サポート部材5との間の摩擦力で保持可能な弾性力を有するように、凹所13の大きさは、決めればよい。
【0083】
弾性保持部材10の当接片10bの直径Rは、サポート部材5の両側壁52間の距離Dより僅かに大きく形成されている。
【0084】
仮止め釘1の釘部材2の頭部21を壁等に打ち込み固定すると、弾性保持部材10の先端部15が壁等に圧接する。そして、仮止め釘1がサポート部材5の両側壁52間の溝55に嵌め込まれた際に、弾性保持部材10の当接片10bは、サポート部材5の側壁52と圧接する。
【0085】
この第5の実施形態の仮止め釘1も前述した第1の実施形態と同様に、壁6に固定され、この仮止め釘1を用いてサポート部材5を仮止めし、サポート部材5を所定の位置に位置決めした後に、タップねじ9により、壁6に固定される。
【0086】
次に、この発明に用いられる仮止め釘の第6の実施形態につき、図37図40を参照して説明する。
図37は、この発明に用いられる仮止め釘の第6の実施形態にかかる仮止め釘の頭部方向から見た斜視図、図38は、この発明に用いられる仮止め釘の第6の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た斜視図、図39は、この発明に用いられる仮止め釘の第6の実施形態にかかる仮止め釘の先端方向から見た正面図、図40は、図39のA-A線断面図である。
【0087】
図37図40に示すように、第6の実施形態の仮止め釘1は、第1の実施形態と同様に樹脂製の弾性の弾性保持部材10と、この弾性保持部材10に貫通支持される釘部材2を有する。
【0088】
弾性保持部材10は、例えば、ウレタン樹脂を成形して形成される。弾性保持部材10は、円錐台形状の外周部10dと釘部材2を保持する貫通孔12を有する柱部11を有する。
【0089】
貫通孔12に釘部材2の中間部23が摩擦力で保持される。釘部材2の先端部22は比較的鋭利に形成され、頭部21はハンマーで打ち込みやすいように皿状に形成されている。
【0090】
弾性保持部材10は、釘部材2の頭部21側の直径が小さく、先端部22側に向かって直径が大きくなる円錐台形状であり、頭部21側から先端部に向かって太くなるテーパー形状の外周部10dとなっている。
【0091】
そして、弾性保持部材10の外周部10dの中間部より先端部22側の直径Rは、サポート部材5の両側壁52間の距離Dより僅かに大きく形成されている。
【0092】
仮止め釘1の釘部材2の頭部21を壁等に打ち込み固定すると、弾性保持部材10の先端部15が壁等に圧接する。そして、仮止め釘1がサポート部材5の両側壁52間の溝55に嵌め込まれた際に、弾性保持部材10の外周部10dは、サポート部材5の側壁52と圧接する。
【0093】
この第6の実施形態の仮止め釘1は、壁等に打ち込み固定すると、サポート部材5の溝55と対向する側はその直径が小さく、壁に向かって直径が大きくなるテーパー状に形成されているので、サポート部材5の仮止め釘1への挿入作業が容易に行える。
【0094】
この第6の実施形態の仮止め釘1も前述した第1の実施形態と同様に、壁6に固定され、この仮止め釘1を用いてサポート部材5を仮止めし、サポート部材5を所定の位置に位置決めした後に、タップねじ9により、壁6に固定される。
【0095】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0096】
1 :仮止め釘
2 :釘部材
5 :サポート部材
51 :スリット
52 :側壁
55 :溝
6 :壁
9 :タップねじ
10 :弾性保持部材
10a、10d :外周部
10b :当接片
10c :切り込み部
11 :柱部
12 :貫通孔
13 :凹所
13a :貫通部
20 :釘部材
21 :頭部
22 :先端部
23 :中間部
図1
図2
図3
図4
図5
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