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特許7051262ユーザ利用パターンに基づくメディアコンテンツ再使用方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】ユーザ利用パターンに基づくメディアコンテンツ再使用方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/238 20110101AFI20220404BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20220404BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20220404BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
H04N21/238
H04N5/765
H04N21/258
G06F13/00
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020546316
(86)(22)【出願日】2018-03-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 KR2018002717
(87)【国際公開番号】W WO2019172470
(87)【国際公開日】2019-09-12
【審査請求日】2021-03-05
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
【住所又は居所原語表記】11th Fl.,42,Hwangsaeul-ro 360beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do.13591
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ソンヨン
(72)【発明者】
【氏名】リュ,デウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ミンギョン
(72)【発明者】
【氏名】チェー,ジンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェホン
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-284748(JP,A)
【文献】特開2002-300504(JP,A)
【文献】特開2010-074709(JP,A)
【文献】特開2011-009815(JP,A)
【文献】特開2017-041276(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0114080(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0042821(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0117059(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/56
H04N 21/00 -21/858
G06F 13/00
H04N 5/76 - 5/775
H04N 5/80 - 5/907
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して、1または複数のユーザに1または複数のメディアコンテンツをサービスする段階、
前記1または複数のメディアコンテンツに対する前記1または複数のユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集する段階、
前記1または複数のユーザに含まれる第1ユーザの端末においてインストールされて実行されるアプリケーションの制御に従って、前記1または複数のメディアコンテンツに含まれる第1メディアコンテンツに対する要求を前記第1ユーザの端末から受信する段階、
前記収集された利用パターンのうちの前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンに基づき、前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末で再使用するように前記アプリケーションを制御するための命令を生成する段階、および
前記第1メディアコンテンツに対する要求に応じて、前記生成された命令を前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータとともに前記第1ユーザの端末に送信する段階
を含む、メディアコンテンツ再使用方法。
【請求項2】
前記アプリケーションは、前記命令に従って前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末に保存し、前記第1メディアコンテンツに対する再生要求が前記第1ユーザの端末で発生する場合、前記第1ユーザの端末に保存された第1メディアコンテンツの再生のためのデータを再使用して前記第1ユーザの端末で前記第1メディアコンテンツを再生するように実現される、
請求項1に記載のメディアコンテンツ再使用方法。
【請求項3】
前記利用パターンに関する情報を収集する段階は、
前記第1ユーザが前記第1メディアコンテンツを再生させた再生時間、および前記第1ユーザが前記第1メディアコンテンツを再生させた後に前記第1メディアコンテンツをまた再生させるまでにかかった繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つを収集し、
前記命令を生成する段階は、
前記再生時間および前記繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つに基づいて前記第1メディアコンテンツの前記第1ユーザによる再使用確率を算出し、前記算出された再使用確率が閾値以上である場合に前記命令を生成する、
請求項1に記載のメディアコンテンツ再使用方法。
【請求項4】
前記利用パターンに関する情報を収集する段階は、
前記アプリケーションに対する前記1または複数のユーザそれぞれの利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つに関する情報をさらに収集し、
前記命令を生成する段階は、
前記利用時間および前記利用回数のうちの少なくとも1つにさらに基づいて前記再使用確率を算出する、
請求項3に記載のメディアコンテンツ再使用方法。
【請求項5】
前記利用パターンに関する情報を収集する段階は、
前記第1ユーザの再生リストに含まれるメディアコンテンツの数、前記再生リストに設定された繰り返し再生フラグ、および前記第1ユーザの端末のローカルストレージの使用可能な容量のうちの少なくとも1つをさらに収集し、
前記命令を生成する段階は、
前記メディアコンテンツの数、前記繰り返し再生フラグ、および前記容量のうちの少なくとも1つにさらに基づいて前記再使用確率を算出する、
請求項3に記載のメディアコンテンツ再使用方法。
【請求項6】
前記収集された利用パターンのうち、前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの前記第1ユーザの端末における保存期間を決定する段階
をさらに含み、
前記第1ユーザの端末に送信する段階は、
前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末に保存させる期間が前記アプリケーションによって前記決定された保存期間に設定されるように、前記決定された保存期間を前記第1ユーザの端末にさらに送信する、
請求項1に記載のメディアコンテンツ再使用方法。
【請求項7】
前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンが更新される場合、前記更新された利用パターンに基づいて前記決定された保存期間を更新する段階、および
前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末に保存させる期間が前記アプリケーションによって前記決定された保存期間に動的に更新されるように、前記更新された保存期間を前記第1ユーザの端末に送信する段階
をさらに含む、請求項6に記載のメディアコンテンツ再使用方法。
【請求項8】
前記利用パターンに関する情報を収集する段階は、
前記1または複数のメディアコンテンツの区間ごとに前記1または複数のユーザ別の利用パターンに関する情報を収集し、
前記命令を生成する段階は、
前記第1メディアコンテンツの区間ごとに対応する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの区間ごとに前記第1ユーザによる再使用確率を算出し、前記算出された再使用確率が閾値以上である区間の再生のためのデータを前記第1ユーザの端末で再使用するように前記アプリケーションを制御するための命令を生成する、
請求項1に記載のメディアコンテンツ再使用方法。
【請求項9】
請求項1~8のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項10】
コンピュータ装置であって、
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサが、
ネットワークを介して、1または複数ユーザに1または複数のメディアコンテンツをサービスし、
前記1または複数のメディアコンテンツに対する前記1または複数のユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集し、
前記1または複数のユーザに含まれる第1ユーザの端末においてインストールされて実行されるアプリケーションの制御に従って、前記1または複数のメディアコンテンツに含まれる第1メディアコンテンツに対する要求を前記第1ユーザの端末から受信し、
前記収集された利用パターンのうち、前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末で再使用するように前記アプリケーションを制御するための命令を生成し、
前記第1メディアコンテンツに対する要求に応じて、前記生成された命令を前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータとともに前記第1ユーザの端末に送信する、
コンピュータ装置。
【請求項11】
前記アプリケーションは、前記命令に従って前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末に保存し、前記第1メディアコンテンツに対する再生要求が前記第1ユーザの端末で発生する場合、前記第1ユーザの端末に保存された第1メデ
ィアコンテンツの再生のためのデータを再使用して前記第1ユーザの端末で前記第1メディアコンテンツを再生するように実現される、
請求項10に記載のコンピュータ装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1ユーザが前記第1メディアコンテンツを再生させた再生時間、および前記第1ユーザが前記第1メディアコンテンツを再生させた後に前記第1メディアコンテンツをまた再生させるまでにかかった繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つを収集し、
前記再生時間および前記繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つに基づいて前記第1メディアコンテンツの前記第1ユーザによる再使用確率を算出し、
前記算出された再使用確率が閾値以上である場合に前記命令を生成する、
請求項10に記載のコンピュータ装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記アプリケーションに対する前記1または複数のユーザそれぞれの利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つに関する情報をさらに収集し、
前記利用時間および前記利用回数のうちの少なくとも1つにさらに基づいて前記再使用確率を算出する、
請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記第1ユーザの再生リストに含まれるメディアコンテンツの数、前記再生リストに設定された繰り返し再生フラグ、および前記第1ユーザの端末のローカルストレージの使用可能な容量のうちの少なくとも1つをさらに収集し、
前記メディアコンテンツの数、前記繰り返し再生フラグ、および前記容量のうちの少なくとも1つにさらに基づいて前記再使用確率を算出する、
請求項12に記載のコンピュータ装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記収集された利用パターンのうち、前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの前記第1ユーザの端末における保存期間を決定し、
前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末に保存させる期間が前記アプリケーションによって前記決定された保存期間に設定されるように、前記決定された保存期間を前記第1ユーザの端末にさらに送信する、
請求項10に記載のコンピュータ装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記1または複数のメディアコンテンツの区間ごとに前記1または複数のユーザ別の利用パターンに関する情報を収集し、
前記第1メディアコンテンツの区間ごとに対応する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの区間ごとに前記第1ユーザによる再使用確率を算出し、前記算出された再使用確率が閾値以上である区間の再生のためのデータを前記第1ユーザの端末で再使用するように前記アプリケーションを制御するための命令を生成する、
請求項10に記載のコンピュータ装置。
【請求項17】
メディアコンテンツ再使用方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記メディアコンテンツ再使用方法は、
ネットワークを介してサーバにアクセスし、前記サーバが提供するサービスから1または複数のメディアコンテンツの提供を受けて再生する段階、
前記1または複数のメディアコンテンツに対する前記1または複数のユーザ利用パターンに関する情報を前記サーバに送信する段階であって、前記サーバは、ネットワークを介して、1または複数のユーザに前記1または複数のメディアコンテンツをサービスし、前記1または複数のメディアコンテンツに対する前記1または複数のユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集する段階、
前記1または複数のメディアコンテンツに含まれる第1メディアコンテンツの再生要求に従って、ネットワークを介して前記サーバに前記第1メディアコンテンツを要求する段階、
前記サーバから前記第1メディアコンテンツに対する要求に応じて送信される、前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータおよび前記再生のためのデータの保存のための命令を受信する段階であって、前記命令は、前記第1メディアコンテンツに対する前記1または複数のユーザに含まれる第1ユーザ利用パターンに基づき、前記サーバが前記第1メディアコンテンツを前記第1ユーザのコンピュータで再使用するように決定することによって前記サーバによって生成される段階、
前記受信された再生のためのデータを利用して前記第1メディアコンテンツを再生する段階、
前記命令に従って前記受信された再生のためのデータをローカルストレージに保存する段階、および
前記第1メディアコンテンツをまた再生する場合、前記保存された再生のためのデータを利用して前記第1メディアコンテンツを再生する段階
を含む、コンピュータプログラム。
【請求項18】
前記1または複数のユーザ利用パターンに関する情報を前記サーバに送信する段階は、
前記第1メディアコンテンツを再生させた再生時間、および前記第1メディアコンテンツを再生させた後に前記第1メディアコンテンツをまた再生させるまでにかかった繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つの情報を前記サーバに送信する、
請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
前記メディアコンテンツ再使用方法は、
前記サーバから前記第1メディアコンテンツの保存期間に関する情報をさらに受信する段階、および
前記保存期間をローカルデータに保存された再生のためのデータの保存期間に設定し、前記保存期間が満了した場合、前記ローカルデータから前記再生のためのデータを削除する段階
をさらに含む、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記1または複数のユーザ利用パターンに関する情報を前記サーバに送信する段階は、
前記1または複数のメディアコンテンツの区間別の前記1または複数のユーザ別の利用パターンに関する情報を生成して前記サーバに送信し、
前記命令に従って前記受信された再生のためのデータをローカルストレージに保存する段階は、
前記受信された再生のためのデータのうち、前記命令によって識別される区間に対するデータを前記ローカルストレージに保存する、
請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、ユーザ利用パターンに基づくメディアコンテンツ再使用方法およびシステムに関し、より詳細には、メディアコンテンツに対するユーザ別の利用パターンに関する情報を収集し、メディアコンテンツに対して収集されたユーザ別の利用パターンに基づいて該当のメディアコンテンツに対する再使用の可否を決定することにより、メディアコンテンツを効率的に再使用することができるメディアコンテンツ再使用方法、メディアコンテンツ再使用方法を実行するコンピュータ装置、コンピュータと結合してメディアコンテンツ再使用方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムとその記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ウェブ上で提供されるサービスからメディアコンテンツの提供を受けて再生するには、ユーザのデータ消費が伴う。例えば、特許文献1は、マルチメディアストリーミングサービスシステムおよび方法に関するものであって、マルチメディアコンテンツサーバがクライアントからマルチメディアコンテンツの要求を受ければ、該当のマルチメディアファイルのI-Frameをパケット化し、TCPによってクライアントにダウンロードすることを開示している。このようなストリーミングサービスを利用してメディアコンテンツをストリーミングして再生する場合、メディアコンテンツの繰り返される受信および再生は、ユーザの観点においてデータ消費が繰り返されるという問題を誘発する。
【0003】
このような問題を解決するために、メディアコンテンツをユーザの端末に保存して再使用するための従来技術が存在する。しかし、このような従来技術は、ユーザ端末のディスク容量の観点において新たな問題を発生させる。例えば、モバイル環境のようにディスクの容量に制限がある場合、ユーザが利用するメディアコンテンツをすべて保存するには困難が伴う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国公開特許第10-2006-0114080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
メディアコンテンツに対するユーザ別の利用パターンに関する情報を収集し、前記メディアコンテンツに対して収集されたユーザ別の利用パターンに基づいて該当のメディアコンテンツに対する再使用の可否を決定することにより、メディアコンテンツを効率的に再使用することができるメディアコンテンツ再使用方法、メディアコンテンツ再使用方法を実行するコンピュータ装置、コンピュータと結合してメディアコンテンツ再使用方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラムとその記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ネットワークを介して多数のユーザに多数のメディアコンテンツをサービスする段階、メディアコンテンツに対するユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集する段階、第1ユーザの端末においてインストールされて実行されるアプリケーションの制御に従って、前記第1ユーザの端末が送信する第1メディアコンテンツに対する要求を受信する段階、前記収集された利用パターンのうち、前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末で再使用するように前記アプリケーションを制御するための命令を生成する段階、および前記生成された命令を前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータとともに前記第1ユーザの端末に送信する段階を含む、メディアコンテンツ再使用方法を提供する。
【0007】
一側によると、前記アプリケーションは、前記命令に従って前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末に保存し、前記第1メディアコンテンツに対する再生要求が前記第1ユーザの端末で発生する場合、前記第1ユーザの端末に保存された第1メディアコンテンツの再生のためのデータを再使用して前記第1ユーザの端末で前記第1メディアコンテンツを再生するように実現されてよい。
【0008】
他の側面によると、前記利用パターンに関する情報を収集する段階は、前記第1ユーザが前記第1メディアコンテンツを再生させた再生時間、および前記第1ユーザが前記第1メディアコンテンツを再生させた後に前記第1メディアコンテンツをまた再生させるまでにかかった繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つを収集してよく、前記命令を生成する段階は、前記再生時間および前記繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つに基づいて前記第1メディアコンテンツの前記第1ユーザによる再使用確率を算出し、前記算出された再使用確率が閾値以上である場合に前記命令を生成してよい。
【0009】
また他の側面によると、前記利用パターンに関する情報を収集する段階は、前記アプリケーションに対するユーザそれぞれの利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つに関する情報をさらに収集してよく、前記命令を生成する段階は、前記利用時間および前記利用回数のうちの少なくとも1つにさらに基づいて前記再使用確率を算出してよい。
【0010】
また他の側面によると、前記利用パターンに関する情報を収集する段階は、前記第1ユーザの再生リストに含まれるメディアコンテンツの数、前記再生リストに設定された繰り返し再生フラグ、および前記第1ユーザの端末のローカルストレージの使用可能な容量のうちの少なくとも1つをさらに収集してよく、前記命令を生成する段階は、前記メディアコンテンツの数、前記繰り返し再生フラグ、および前記容量のうちの少なくとも1つにさらに基づいて前記再使用確率を算出してよい。
【0011】
また他の側面によると、前記メディアコンテンツ再使用方法は、前記収集された利用パターンのうち、前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの前記第1ユーザの端末における保存期間を決定する段階をさらに含んでよく、前記第1ユーザの端末に送信する段階は、前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末に保存させる期間が前記アプリケーションによって前記決定された保存期間に設定されるように、前記決定された保存期間を前記第1ユーザの端末にさらに送信してよい。
【0012】
また他の側面によると、前記メディアコンテンツ再使用方法は、前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンが更新される場合、前記更新された利用パターンに基づいて前記決定された保存期間を更新する段階、および前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末に保存させる期間が前記アプリケーションによって前記決定された保存期間に動的に更新されるように、前記更新された保存期間を前記第1ユーザの端末に送信する段階をさらに含んでよい。
【0013】
さらに他の側面によると、前記利用パターンに関する情報を収集する段階は、メディアコンテンツの区間ごとにユーザ別の利用パターンに関する情報を収集してよく、前記命令を生成する段階は、前記第1メディアコンテンツの区間ごとに対応する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの区間ごとに前記第1ユーザによる再使用確率を算出し、前記算出された再使用確率が閾値以上である区間の再生のためのデータを前記第1ユーザの端末で再使用するように前記アプリケーションを制御するための命令を生成してよい。
【0014】
ネットワークを介してサーバにアクセスし、前記サーバが提供するサービスからメディアコンテンツの提供を受けて再生する段階、前記メディアコンテンツに対するユーザ利用パターンに関する情報を前記サーバに送信する段階であって、前記サーバは、ネットワークを介して多数のユーザに多数のメディアコンテンツをサービスし、メディアコンテンツに対するユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集する段階、第1メディアコンテンツの再生要求に従って、ネットワークを介して前記第1メディアコンテンツを前記サーバに要求段階、前記サーバから前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータおよび前記再生のためのデータの保存のための命令を受信する段階であって、前記命令は、前記第1メディアコンテンツに対する前記ユーザ利用パターンに基づいて前記サーバが前記第1メディアコンテンツを前記ユーザのコンピュータで再使用するように決定することによって前記サーバによって生成される段階、前記受信された再生のためのデータを利用して前記第1メディアコンテンツを再生する段階、前記命令に従って、前記受信された再生のためのデータをローカルストレージに保存する段階、および前記第1メディアコンテンツをまた再生する場合に前記保存された再生のためのデータを利用して前記第1メディアコンテンツを再生する段階を含む、メディアコンテンツ再使用方法を提供する。
【0015】
メディアコンテンツ再使用方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを提供する。
【0016】
前記メディアコンテンツ再使用方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0017】
コンピュータ装置であって、コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、ネットワークを介して多数のユーザに多数のメディアコンテンツをサービスし、メディアコンテンツに対するユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集し、第1ユーザの端末においてインストールされて実行されるアプリケーションの制御に従って、前記第1ユーザの端末が送信する第1メディアコンテンツに対する要求を受信し、前記収集された利用パターンのうち、前記第1メディアコンテンツに対する前記第1ユーザの利用パターンに基づいて前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータを前記第1ユーザの端末で再使用するように前記アプリケーションを制御するための命令を生成し、前記生成された命令を前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータとともに前記第1ユーザの端末に送信する、コンピュータ装置を提供する。
【0018】
コンピュータ装置であって、コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、ネットワークを介してサーバにアクセスし、前記サーバが提供するサービスからメディアコンテンツの提供を受けて再生し、前記メディアコンテンツに対するユーザ利用パターンに関する情報を前記サーバに送信することであって、前記サーバは、ネットワークを介して多数のユーザに多数のメディアコンテンツをサービスし、メディアコンテンツに対するユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集し、第1メディアコンテンツの再生要求に従って、ネットワークを介して前記第1メディアコンテンツを前記サーバに要求し、前記サーバから前記第1メディアコンテンツの再生のためのデータおよび前記再生のためのデータの保存のための命令を受信することであって、前記命令は、前記第1メディアコンテンツに対する前記ユーザ利用パターンに基づいて前記サーバが前記第1メディアコンテンツを前記ユーザのコンピュータで再使用するように決定することによって前記サーバによって生成され、前記受信された再生のためのデータを利用して前記第1メディアコンテンツを再生し、前記命令に従って前記受信された再生のためのデータをローカルストレージに保存し、前記第1メディアコンテンツをまた再生する場合に前記保存された再生のためのデータを利用して前記第1メディアコンテンツを再生する、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0019】
メディアコンテンツに対するユーザ別の利用パターンに関する情報を収集し、メディアコンテンツに対して収集されたユーザ別の利用パターンに基づいて該当のメディアコンテンツに対する再使用の可否を決定することにより、メディアコンテンツを効率的に再使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、メディアコンテンツの再使用のための全体環境の例を示した図である。
図4】本発明の一実施形態における、メディアコンテンツの一部の区間を保存して再使用する例を示した図である。
図5】本発明の一実施形態における、メディアコンテンツの保存期間を設定して再使用する例を示した図である。
図6】本発明の一実施形態における、メディアコンテンツ再使用方法の例を示したフローチャートである。
図7】本発明の他の実施形態における、メディアコンテンツ再使用方法の例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0022】
本発明の実施形態に係るメディアコンテンツ再使用方法は、以下で説明される電子デバイスおよび/またはサーバのようなコンピュータ装置によって実現されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されるコンピュータプログラムの制御に従って本発明の実施形態に係るメディアコンテンツ再使用方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合してメディアコンテンツ再使用方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子デバイス110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子デバイスの数やサーバの数が図1のように限定されることはない。
【0024】
複数の電子デバイス110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子デバイス110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、図1では、電子デバイス110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子デバイス110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子デバイス120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータ装置のうちの1つを意味してよい。
【0025】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、デバイス間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0026】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子デバイス110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子デバイス110、120、130、140にサービス(一例として、ソーシャルネットワークサービス、メッセージングサービス、検索サービス、メールサービス、コンテンツ提供サービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0027】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子デバイス110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、図2に示したコンピュータ装置200によって実現されてよい。例えば、コンピュータ装置200においては、一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置200は、実行されるコンピュータプログラムの制御に従って本発明の実施形態に係るメディアコンテンツ再使用方法を実行してよい。
【0028】
このようなコンピュータ装置200は、図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0029】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0030】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の電子機器(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードに従って生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御に従ってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信インタフェース230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0031】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0032】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0033】
図3は、本発明の一実施形態における、メディアコンテンツの再使用のための全体環境の例を示した図である。本実施形態において、サーバ310は、複数の端末320それぞれからの要求に従って、要求されたメディアコンテンツを提供するサービスを提供してよい。ここで、サーバ310と複数の端末320それぞれは、図2を参照しながら説明したコンピュータ装置200によって実現されてよく、要求されるメディアコンテンツは、一例として、音源のようなオーディオコンテンツ、および/または動画のようなビデオコンテンツを含んでよい。図3の実施形態では、サーバ310が端末2(330)の要求に従ってメディアコンテンツを提供する過程の例を示している。また、サーバ310は、メディアコンテンツが保存されたメディアコンテンツデータベース340を含むか、メディアコンテンツデータベース340を含む別のシステムと連携してよい。さらに、サーバ310は、収集情報データベース350を含むか、収集情報データベース350を含む別のシステムと連携してよい。収集情報データベース350は、サーバ310がメディアコンテンツに対するユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集して保存しておくデータベースであってよい。例えば、第1メディアコンテンツに対する第1ユーザの利用パターンに関する情報が収集情報データベース350に保存されてよい。一例として、100件のメディアコンテンツと100人のユーザが存在すると仮定するとき、最大で10,000件の利用パターンに関する情報が収集情報データベース350に保存されてよい。このような収集情報データベース350に保存されるデータについては、以下でさらに詳しく説明する。
【0034】
要求段階361は、端末2(330)がサーバ310に特定のメディアコンテンツAを要求する過程の例であってよい。一例として、端末2(330)は、特定のURLを利用してネットワーク170を介してストリーミングサーバ310にアクセスしてよく、URLによって識別されるメディアコンテンツAを要求してよい。
【0035】
取得段階362は、サーバ310がメディアコンテンツデータベース340から要求されたメディアコンテンツAを取得する過程の例であってよい。一例として、サーバ310は、端末2(330)が要求したメディアコンテンツAをメディアコンテンツデータベース340から検索および抽出してよい。
【0036】
収集情報抽出段階363は、サーバ310が端末2(330)から要求されたメディアコンテンツに対する端末2(330)のユーザ利用パターンに関する情報を抽出する過程の例であってよい。上述したように、収集情報データベース350は、サーバ310がメディアコンテンツに対するユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集して保存しておくデータベースであってよく、この場合、サーバ310は、抽出されたメディアコンテンツAに対する端末2(330)のユーザ利用パターンに関する情報を収集情報データベース350から抽出してよい。
【0037】
利用パターン分析段階364は、サーバ310がメディアコンテンツAに対する端末2(330)のユーザ利用パターンに基づき、メディアコンテンツAの再生のためのデータを端末2(330)で再使用することを許容するかを決定する過程の例であってよい。例えば、サーバ310は、メディアコンテンツAが端末2(330)のユーザによって再使用される確率(以下、「再使用確率」とする)を算出し、算出された再使用確率が予め設定された閾値以上である場合、端末2(330)におけるメディアコンテンツAの再使用を許容してよい。より具体的な例として、予め設定された閾値が70%であり、算出されたメディアコンテンツAに対する端末2(330)における再使用確率が90%である場合、メディアコンテンツAの端末2(330)における再使用が許容されてよい。ここで、再使用の許容とは、端末2(330)にメディアコンテンツAの再生のためのデータを保存し、メディアコンテンツAに対する次の再生時に、保存されたデータを利用してメディアコンテンツAを再生することを許容することを意味してよい。このような再使用確率の計算のために収集情報データベース350に収集される情報は、ユーザが特定のメディアコンテンツを再使用する確率を算定するための情報であれば特に限定されることはないが、好ましくは、再生時間に関する情報と繰り返し再生期間に関する情報のうちの少なくとも1つを含んでよい。ここで、再生時間とは、端末2(330)のユーザがメディアコンテンツA(メディアコンテンツAの全部または一部)を再生させた時間を意味してよく、繰り返し再生期間とは、端末2(330)のユーザがメディアコンテンツAを再生させた後、メディアコンテンツAをまた次に再生させるまでにかかった期間(メディアコンテンツAを3回以上再生する場合は、メディアコンテンツAをn回(nは自然数)再生した後にn+1回を再生するまでかかった期間の平均期間、またはメディアコンテンツAのここ最近の再生時点とそれ以前の再生時点に基づいて計算された期間など、n回目の再生時点とn+1回目の再生時点に基づく統計値)を意味してよい。例えば、端末2(330)のユーザが、2分30秒の分量のメディアコンテンツAを最初に再生したときにはメディアコンテンツAの全体を2分30分間にわたって再生し、最初の再生から10分後にメディアコンテンツAを2回目として再生しながらメディアコンテンツAの一部を1分間だけ再生し、2回目の再生の20分後にメディアコンテンツAの全体を2分30分間にわたって再生したとするとき、端末2(330)のユーザのメディアコンテンツAに対する再生時間は6分、繰り返し再生期間は15分となってよい。一例として、サーバ310は、再生時間が増加するほど、および/または繰り返し再生期間が短くなるほど、相対的により大きな値を有するように再使用確率を算出してよい。
【0038】
また、実施形態によって、収集される情報は、端末2(330)においてインストールされて実行されるアプリケーションに対する利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つに関する情報をさらに含んでよい。例えば、サーバ310は、端末2(330)におけるアプリケーションに対する利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つが増加するほど、相対的により大きな値を有するように再使用確率を算出してよい。
【0039】
また、実施形態によって、収集される情報は、端末再生環境に関する情報をさらに含んでよい。例えば、端末再生環境に関する情報は、端末2(330)のユーザの再生リストに含まれるメディアコンテンツの数、再生リストに設定された繰り返し再生フラグ、および端末2(330)のローカルストレージの使用可能な容量のうちの少なくとも1つを含んでよい。例えば、再生リストに含まれるコンテンツの数が多いほど、メディアコンテンツAがまた再生される確率は低いと判断されるため、サーバ310は、再生リストに含まれるメディアコンテンツの数が少ないほど、相対的により大きな値を有するように再使用確率を算出してよい。他の例として、メディアコンテンツAに対して繰り返し再生フラグが設定されている場合、メディアコンテンツAがまた再生される確率が高いため、サーバ310は、メディアコンテンツAに繰り返し再生フラグが設定されている場合がメディアコンテンツAに繰り返し再生フラグが設定されていない場合よりも相対的により大きな値を有するように再使用確率を算出してよい。これと同様に、再生リスト全体に対して繰り返し再生フラグが設定されている場合も、繰り返し再生フラグが設定されていない場合に比べて相対的により大きな値を有するように再使用確率が算出されてよい。さらに他の例として、サーバ310は、ローカルストレージの使用可能な容量が大きいほど、相対的により大きな値を有するように再使用確率を算出してよい。
【0040】
このとき、再生時間、繰り返し再生期間、アプリケーションに対する利用時間および利用回数は、端末2(330)のユーザに対する履歴によって得られる情報であってよいが、この反面、再生リストに含まれるメディアコンテンツの数、繰り返し再生フラグ、ローカルストレージの使用可能な容量は、メディアコンテンツAの再使用確率を算出しようとする時点に収集される情報であってよい。このように、サーバ310は、メディアコンテンツAと端末2(330)、さらに端末2(330)のユーザに対して収集可能な多様な情報を収集してメディアコンテンツAの再使用確率を計算するのに活用してよい。
【0041】
提供段階365は、サーバ310がメディアコンテンツAの再生のためのデータ、さらに再生のためのデータの再使用の可否に関する情報を端末2(330)に提供する過程の例であってよい。一例として、サーバ310は、メディアコンテンツAに対する再使用フラグを1(再使用許容)または0(再使用不可)に設定し、再使用フラグが1または0に設定されたメディアコンテンツAの再生のためのデータを端末2(330)に送信してよい。このような再使用フラグは一例に過ぎず、サーバ310がメディアコンテンツAの再生のためのデータを再使用するように端末2(330)および/または端末2(330)においてインストールされて実行されるアプリケーションを制御するための命令を端末2(330)に送信することができる方式であれば、特に制限されることはない。
【0042】
再生および保存段階366は、端末2(330)が、受信したデータを利用してメディアコンテンツAを再生し、データ再使用の可否に応じてデータを端末2(330)のローカルストレージに保存する過程の例であってよい。一例として、端末2(330)は、アプリケーションの制御に従って受信したデータを利用してメディアコンテンツAを再生してよく、再使用フラグが1に設定されている場合には受信したデータを保存してよい。この後、端末2(330)でメディアコンテンツAをまた再生しようとする場合には、サーバ310にメディアコンテンツAを要求しなくても、保存されたデータを利用してメディアコンテンツAをまた再生することが可能となる。メディアコンテンツAに対する再使用フラグが0に設定されて受信された場合、端末2(330)はサーバ310にメディアコンテンツAを再要求してよく、上述した段階361~段階366が再実行されてよい。
【0043】
このとき、再生および保存段階366において、メディアコンテンツAが再生されることによって該当のメディアコンテンツAの再生に関する情報がサーバ310に収集されてよく、収集情報データベース350が更新されてよい。また、上述したアプリケーションの利用時間および/または利用回数は、メディアコンテンツAを要求する時点によって異なることがある。また、端末2(330)のユーザの再生リストが含むメディアコンテンツの数、再生リストに設定された繰り返し再生フラグ、および/または端末2(330)のローカルストレージの使用可能な容量も、メディアコンテンツAを要求する時点によって異なることがある。
【0044】
言い換えれば、メディアコンテンツAに対する端末2(330)のユーザの再使用確率は、メディアコンテンツAに対する要求時点および/または再使用確率の算出時点によって異なることがある。これにより、端末2(330)のローカルストレージに保存されたデータは、時点によって削除されてもよく、あるいは保存可能な時間が増加されてもよい。このようなデータの保存時間については、以下でさらに詳しく説明する。
【0045】
また、端末2(330)のユーザは、メディアコンテンツAの全体を再生することもあるが、メディアコンテンツAの一部の区間だけを繰り返し再生することもある。この場合、メディアコンテンツAを再生するために、データ全体を保存することは効率的であるとは言えない。このために、サーバ310は、メディアコンテンツAの区間ごとにユーザ別の利用パターンに関する情報を収集し、区間ごとに再使用確率を算出することにより、メディアコンテンツAの一部区間の再生のためのデータが端末2(330)のローカルストレージに保存されるように制御してもよい。一部区間の保存については、以下でさらに詳しく説明する。
【0046】
以上では、メディアコンテンツAと端末2(330)だけに対して再使用の可否を設定する実施形態について説明したが、このような実施形態が、サーバ310が提供可能な多数のメディアコンテンツそれぞれとサーバ310に接続してメディアコンテンツの提供を受けることができる多数のユーザ(多数のユーザの端末)それぞれに対しても適用可能であることは、当業者であれば容易に理解することができるであろう。
【0047】
また、ユーザの端末それぞれにおいては、サーバ310と連携するアプリケーションがインストールされて実行されてよく、端末それぞれにおけるメディアコンテンツの要求や再生および保存などは、このようなアプリケーションの制御に従って実行されてよい。
【0048】
図4は、本発明の一実施形態における、メディアコンテンツの一部区間を保存して再使用する例を示した図である。図4は、区間1~6までの6つの区間に分けられたメディアコンテンツ410の例を示している。このとき、メディアコンテンツ410において、第1範囲420に該当する区間がユーザによって繰り返し再生される区間であると仮定する。この場合、区間3、区間4、および区間5は再生時間が増加する反面、繰り返し再生期間は短くなる。言い換えれば、区間3、区間4、および区間5に対する再使用確率は、区間1、区間2、および区間6に対する再使用確率に比べて相対的により大きな値を有するようになる。区間3、区間4、および区間5に対する再使用確率が閾値以上であり、区間1、区間2、および区間6に対する再使用確率が閾値未満である場合、サーバ310は、区間3、区間4、および区間5をユーザの端末で再使用するようにアプリケーションを制御するための命令を生成し、メディアコンテンツ410とともに該当の端末に送信してよい。例えば、生成される命令は、区間3、区間4、および区間5それぞれの再使用フラグを1に設定することに対応してよい。この場合、端末は、メディアコンテンツ410を再生しながら、区間3、区間4、および区間5を端末のローカルストレージに保存してよい。以後、端末は、ローカルストレージに保存された区間3、区間4、および区間5に関する情報を利用して第1範囲420に該当する区間を再生することができるようになる。実施形態によって、メディアコンテンツ410の再生のためのヘッダが別に保存されてもよい。例えば、区間1にメディアコンテンツ410の再生のためのヘッダが含まれている場合、区間1または区間1に含まれるヘッダは、ローカルストレージに追加で保存されてよい。
【0049】
メディアコンテンツの区間は任意に分けられてもよいが、ストリーミングサービスでは、メディアコンテンツに対するストリーミングサービスを提供するためにメディアコンテンツを分離して生成されたセグメントファイルの単位で区間が分けられることが好ましい。
【0050】
図5は、本発明の一実施形態における、メディアコンテンツの保存期間を設定して再使用する例を示した図である。図5は、端末510のローカルストレージ520にメディアコンテンツ1(メディアコンテンツ1の再生のためのデータ)(530)が保存された例を示している。このとき、メディアコンテンツ1(530)には保存期間が設定されてよい。例えば、サーバ310は、収集情報データベース350に保存された収集情報のうちからメディアコンテンツ1(530)および端末510のユーザに対応して収集された情報を分析してメディアコンテンツ1(530)の端末510における保存期間を決定してよい。決定された保存期間は端末510に送信されてよく、端末510は、該端末510においてインストールされて実行されたアプリケーションの制御に従ってメディアコンテンツ1(530)の保存期間を設定してよい。保存期間の形式は、メディアコンテンツ1(530)がいつまでローカルストレージ520に保存可能であるかを示すことができるデータ形式であれば、特に制限されることはない。
【0051】
一方、上述したように、メディアコンテンツ1(530)の再使用確率は、メディアコンテンツ1(530)が要求される時点または再使用確率が算出される時点によって互いに異なるように算出されてよい。これと同様に、メディアコンテンツ1(530)の保存期間が異なってもよい。例えば、端末510でメディアコンテンツ1(530)が再生されない時間が長くなるほどメディアコンテンツ1(530)の再使用確率は低くなり、メディアコンテンツ1(530)を長く保存する必要性がなくなる。したがって、サーバ310は、収集情報データベース350に収集されて保存されたメディアコンテンツ1(530)に対する端末510のユーザ利用パターンが更新されることにより、端末510のユーザに対する(1)メディアコンテンツ1(530)の再使用確率を再算出し、(2)メディアコンテンツ1(530)の保存期間を更新してよい。また、サーバ310は、(3)メディアコンテンツ1(530)の更新された保存期間を端末510に送信し、(4)端末510がローカルストレージ520に保存されたメディアコンテンツ1の保存期間を更新してよい。言い換えれば、端末510は、サーバ310から送信される更新された保存期間に従って、ローカルストレージ520に保存されたメディアコンテンツ1(530)の保存期間を更新してよい。保存期間は、一例として、再使用確率が低くなるほど相対的に短くなるように、再使用確率が高くなるほど相対的に長くなるように、更新されてよい。
【0052】
図6は、本発明の一実施形態における、メディアコンテンツの再使用方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係るメディアコンテンツの再使用方法は、上述したサーバ310を実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に保存されたコードが提供する制御命令に従ってコンピュータ装置200が図6のメディアコンテンツ再使用方法に含まれる段階610~段階650を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0053】
段階610において、コンピュータ装置200は、ネットワークを介して多数のユーザに多数のメディアコンテンツをサービスしてよい。一例として、メディアコンテンツは、ストリーミング方式によってユーザの端末にストリーミングされてよい。
【0054】
段階620において、コンピュータ装置200は、メディアコンテンツに対するユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集してよい。収集される利用パターンに関する情報は、メディアコンテンツの再生時間と、該当のメディアコンテンツが再生された後にまた再生されるまでにかかった繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つを含んでよい。実施形態によって、ユーザの端末それぞれにおいてインストールされて実行されるアプリケーションに対するユーザの利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つに関する情報がさらに収集されてもよい。他の実施形態として、ユーザそれぞれの再生リストに含まれるメディアコンテンツの数、再生リストに設定された繰り返し再生フラグ、およびユーザ端末のそれぞれのローカルストレージの使用可能な容量のうちの少なくとも1つがさらに収集されてもよい。
【0055】
段階630において、コンピュータ装置200は、第1ユーザの端末においてインストールされて実行されるアプリケーションの制御に従って、第1ユーザの端末が送信する第1メディアコンテンツに対する要求を受信してよい。
【0056】
段階640において、コンピュータ装置200は、収集された利用パターンのうち、第1メディアコンテンツに対する第1ユーザの利用パターンに基づいて第1メディアコンテンツの再生のためのデータを第1ユーザの端末で再使用するようにアプリケーションを制御するための命令を生成してよい。
【0057】
一実施形態として、コンピュータ装置200は、段階620において、第1ユーザが第1メディアコンテンツを再生させた再生時間、および第1ユーザが第1メディアコンテンツを再生させた後に第1メディアコンテンツをまた再生させるまでにかかった繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つを収集してよい。このとき、コンピュータ装置200は、メディアコンテンツそれぞれに対し、そしてユーザそれぞれに対し、このような再生時間および繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つを収集してよい。この場合、コンピュータ装置200は、段階640において、再生時間および繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つに基づいて第1メディアコンテンツの第1ユーザによる再使用確率を算出し、算出された再使用確率が閾値以上である場合に前記命令を生成してよい。
【0058】
他の実施形態として、コンピュータ装置200は、段階620において、アプリケーションに対するユーザそれぞれの利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つに関する情報をさらに収集してよい。この場合、コンピュータ装置200は、段階640において、利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つにさらに基づいて再使用確率を算出してよい。例えば、コンピュータ装置200は、再生時間および繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つと利用時間および利用回数のうちの少なくとも1つによって再使用確率を算出してよい。
【0059】
また他の実施形態として、コンピュータ装置200は、段階620において、第1ユーザの再生リストに含まれるメディアコンテンツの数、再生リストに設定された繰り返し再生フラグ、および第1ユーザの端末のローカルストレージの使用可能な容量のうちの少なくとも1つをさらに収集してよい。この場合、コンピュータ装置200は、段階640において、メディアコンテンツの数、繰り返し再生フラグ、および容量のうちの少なくとも1つにさらに基づいて再使用確率を算出してよい。例えば、コンピュータ装置は、再生時間および繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つと、メディアコンテンツの数、繰り返し再生フラグ、および容量のうちの少なくとも1つに基づいて再使用確率を算出してよい。
【0060】
段階650において、コンピュータ装置200は、生成された命令を、第1メディアコンテンツの再生のためのデータとともに第1ユーザの端末に送信してよい。このとき、第1ユーザの端末にインストールされたアプリケーションは、前記命令に従って、第1メディアコンテンツの再生のためのデータを第1ユーザの端末に保存し、第1メディアコンテンツに対する再生要求が第1ユーザの端末で発生する場合、第1ユーザの端末に保存された第1メディアコンテンツの再生のためのデータを再使用して第1ユーザの端末で第1メディアコンテンツを再生するように実現されてよい。このようなアプリケーションは、コンピュータ装置200に接続してメディアコンテンツを要求するユーザの端末それぞれにおいてインストールされて実行されてよい。
【0061】
また、実施形態によって、コンピュータ装置200は、収集された利用パターンのうち、第1メディアコンテンツに対する第1ユーザの利用パターンに基づいて第1メディアコンテンツの第1ユーザの端末における保存期間を決定してよい。この場合、コンピュータ装置200は、段階650において、第1メディアコンテンツの再生のためのデータを第1ユーザの端末に保存させる期間がアプリケーションによって決定された保存期間に設定されるように、決定された保存期間を第1ユーザの端末にさらに送信してよい。また、コンピュータ装置200は、第1メディアコンテンツに対する第1ユーザの利用パターンが更新される場合、更新された利用パターンに基づいて決定された保存期間を更新してよい。この場合、コンピュータ装置200は、第1メディアコンテンツの再生のためのデータを第1ユーザの端末に保存させる期間がアプリケーションによって決定された保存期間に動的に更新されるように、更新された保存期間を第1ユーザの端末に送信してよい。
【0062】
また、実施形態によって、コンピュータ装置200は、段階620において、メディアコンテンツの区間ごとにユーザ別の利用パターンに関する情報を収集してよい。この場合、コンピュータ装置200は、段階640において、第1メディアコンテンツの区間ごとに対応する第1ユーザの利用パターンに基づいて第1メディアコンテンツの区間ごとに第1ユーザによる再使用確率を算出し、算出された再使用確率が閾値以上となる区間の再生のためのデータを第1ユーザの端末で再使用するようにアプリケーションを制御するための命令を生成してよい。この場合、第1メディアコンテンツの区間のうち、算出された再使用確率が閾値以上である区間の再生のためのデータが第1ユーザの端末のローカルストレージに保存されてよい。また、第1メディアコンテンツの保存された区間に対する再生は、ローカルストレージに保存されたデータを利用して実行されてよい。このとき、上述したように、第1メディアコンテンツから特定の区間を探索するために、第1メディアコンテンツのヘッダがローカルストレージにさらに保存されてもよい。
【0063】
図7は、本発明の他の実施形態における、メディアコンテンツの再使用方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係るメディアコンテンツ再使用方法は、上述したユーザの端末(一例として、図3を参照しながら説明した複数の端末320のうちの1つ、または図5を参照しながら説明した端末510)を実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に保存されたコードが提供する制御命令に従ってコンピュータ装置200が図7のメディアコンテンツ再使用方法に含まれる段階710~段階770を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0064】
段階710において、コンピュータ装置200は、ネットワークを介してサーバにアクセスし、サーバが提供するサービスからメディアコンテンツの提供を受けて再生してよい。ここで、サーバは、図3および図5を参照しながら説明したサーバ310、または図6を参照しながら説明したコンピュータ装置200によって実現されるサーバに対応してよい。一例として、サーバは、ストリーミング方式によってメディアコンテンツを提供してよい。
【0065】
段階720において、コンピュータ装置200は、メディアコンテンツに対するユーザ利用パターンに関する情報をサーバに送信してよい。サーバは、図7の実施形態に係るコンピュータ装置200によって実現されるユーザの端末のような多数の端末それぞれから、このような利用パターンに関する情報を収集してよい。言い換えれば、サーバは、ネットワークを介して多数のユーザに多数のメディアコンテンツをサービスし、メディアコンテンツに対するユーザそれぞれの利用パターンに関する情報を収集してよい。一例として、コンピュータ装置200は、第1メディアコンテンツを再生させた再生時間、および第1メディアコンテンツを再生させた後に第1メディアコンテンツをまた再生させるまでにかかった繰り返し再生期間のうちの少なくとも1つの情報をサーバに送信してよい。このような第1メディアコンテンツに対するユーザ利用パターンはサーバに保存されてよく、以後、第1メディアコンテンツの要求時に第1メディアコンテンツの再使用の可否を決定するために活用されてよい。このような再使用の可否を決定するための多様なファクタについては、上述で詳しく説明したとおりである。
【0066】
段階730において、コンピュータ装置200は、第1メディアコンテンツの再生要求に従って、ネットワークを介して第1メディアコンテンツをサーバに要求してよい。
【0067】
段階740において、コンピュータ装置200は、サーバから第1メディアコンテンツの再生のためのデータ、および再生のためのデータの保存のための命令を受信してよい。前記命令は、第1メディアコンテンツに対するユーザ利用パターンに基づいてサーバが第1メディアコンテンツをユーザのコンピュータ装置200で再使用するように決定することによってサーバによって生成されてよい。
【0068】
段階750において、コンピュータ装置200は、受信された再生のためのデータを利用して第1メディアコンテンツを再生してよい。
【0069】
段階760において、コンピュータ装置200は、命令に従って、受信された再生のためのデータをローカルストレージに保存してよい。
【0070】
段階770において、コンピュータ装置200は、第1メディアコンテンツをまた再生する場合、保存された再生のためのデータを利用して第1メディアコンテンツを再生してよい。
【0071】
このように、コンピュータ装置200は、サーバで提供する命令に基づいてサーバが提供するメディアコンテンツを保存および再使用することができる。したがって、メディアコンテンツが再提供される必要がないため通信データの使用量を減らすことができ、頻繁に利用する音源をコンピュータ装置200のローカルストレージに保存することで、コンピュータ装置200がオフライン状態であっても利用することができる。また、再生するメディアコンテンツをローカルストレージにすべて保存するのではなく、ユーザ利用パターンに基づいてサーバで許容するメディアコンテンツだけを選別的にローカルストレージに保存して再使用することにより、ローカルストレージの容量による問題も解決することができる。
【0072】
他の実施形態として、コンピュータ装置200は、サーバから第1メディアコンテンツの保存期間に関する情報をさらに受信してよく、保存期間をローカルデータに保存された再生のためのデータの保存期間として設定してよい。以後に保存期間が満了した場合、コンピュータ装置200は、ローカルデータから再生のためのデータが削除されてよい。このような保存期間は、サーバが収集するユーザ利用パターンの更新に伴って動的に更新されてよい。このような保存期間の管理によって再使用確率が低下したメディアコンテンツをローカルストレージから除去することにより、メディアコンテンツの再使用のために要求されるローカルストレージのデータ量を減らすことができる。
【0073】
また他の実施形態として、コンピュータ装置200は、段階720において、メディアコンテンツの区間別のユーザ利用パターンに関する情報を生成してサーバに送信してよい。この場合、コンピュータ装置200は、段階760において、受信された再生のためのデータのうち、命令によって識別される区間に対するデータをローカルストレージに保存してよい。このように、ユーザが頻繁に使用する区間に対するデータをローカルストレージに保存することにより、メディアコンテンツの全体を保存するよりも、ローカルストレージに保存するデータ量を減らすことができる。
【0074】
以上のように、本発明の実施形態によると、メディアコンテンツに対するユーザ別利用パターンに関する情報を収集し、前記メディアコンテンツに対して収集されたユーザ別利用パターンに基づいて該当のメディアコンテンツに対する再使用の可否を決定することにより、メディアコンテンツを効率的に再使用することができる。
【0075】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0076】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0077】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであっても、コンピュータソフトウェア当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。このような記録媒体は、単一または複数のハードウェアが結合された形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接に接続される媒体に限定されるのではなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0078】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって代替されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0079】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
図1
図2
図3
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図5
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図7