(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】光コネクターおよび光コネクターのための接触要素
(51)【国際特許分類】
G02B 6/36 20060101AFI20220404BHJP
G02B 6/40 20060101ALI20220404BHJP
H01R 13/46 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
G02B6/36
G02B6/40
H01R13/46 D
(21)【出願番号】P 2018554009
(86)(22)【出願日】2017-04-10
(86)【国際出願番号】 EP2017058587
(87)【国際公開番号】W WO2017178445
(87)【国際公開日】2017-10-19
【審査請求日】2020-02-13
(32)【優先日】2016-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】522027323
【氏名又は名称】レモ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】パテノード・アレクサンダー
【審査官】井部 紗代子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2002/0186934(US,A1)
【文献】特開2001-051155(JP,A)
【文献】米国特許第06398423(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0095780(US,A1)
【文献】特開平06-051165(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/24
G02B 6/255
G02B 6/36 - 6/40
H01R 13/40 -13/533
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバーのためのコネクターのための接触要素(1)において、
フェルール(4)が、前端部に対して突出して固定される前部(2)と、
ばね(5)が内部に格納される後部(3)と、
を含み、
前記後部(3)は、
前記接触要素をハウジングによって支持、位置づけさせ、且つ、光ファイバーが貫通して通過するのを可能にするように形成され、
前記前部(2)は、前記後部(3)に移動可能に
保持され、
前記前部(2)は、少なくとも部分的に前記後部(3)
の内部に挿入されるように構成され、前記ばねが前記前部と前記後部とを相反する方向に押し、
前記前部は、少なくとも部分的に前記後部に挿入され、前記ばねは、前記前部の後部側に接して圧縮されて、前記後部の内部に配置されており、
前記前部は、固定されるが分離可能な位置でアライメントチューブ(13)の端部と連結されることができるように形成されたロック部分(6、7、8)を備えていることにより、雌コネクター又は雄コネクターの何れにも使用可能な接触要素。
【請求項2】
請求項1に記載の接触要素において、
前記ロック部分は、前記前部(2)の周辺部の周りに延びる溝または突起(6)を含み、前記溝または突起(6)は、少なくとも1つの長さ方向スロット(7)によって中断されていることを特徴とする、接触要素。
【請求項3】
請求項1または2に記載の接触要素において、
前記ロック部分は、前記前部(2)の周辺部の周りに延びる溝(6)を含み、
前記溝(6)は、前記溝(6)に対して突出するリップ(8)に隣接していることを特徴とする、接触要素。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の接触要素において、
前記後部(3)は凹部(9)を有し、前記凹部(9)の下部は、少なくとも1つの回転防止表面(10)を有することを特徴とする、接触要素。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の接触要素において、
前記後部は、前記前部(2)に形成された把持肩部(12)と協働して前記前部を前記後部と一体的に保持する、少なくとも1つのつめ(11)を含むことを特徴とする、接触要素。
【請求項6】
光ファイバーのためのコネクター(14)において、
前記ハウジング(15)と、
前記ハウジングに装着された、請求項1~5のいずれか1項に記載の少なくとも1つの接触要素(1)と、
を含むことを特徴とする、コネクター。
【請求項7】
請求項6に記載のコネクターにおいて、
少なくとも1つの電気端子を含むことを特徴とする、コネクター。
【請求項8】
請求項6または7に記載のコネクターにおいて、
複数の前記接触要素を含むことを特徴とする、コネクター。
【請求項9】
請求項8に記載のコネクターにおいて、
前記ハウジングは、前記複数の接触要素、およびオプションとして電気端子を支持する本体(16)と、前記本体に対して組み立てられたシェル(17)と、を含むことを特徴とする、コネクター。
【請求項10】
請求項6~9のいずれか1項に記載のコネクターにおいて、
前記ハウジングは、前記接触要素を前記ハウジング内に支持し位置づける格納キャビティ(18)を含む支持体を含み、各格納キャビティは、各接触要素をそのそれぞれの格納キャビティ内へと横方向に挿入するのを可能にする横方向スロットを含み、前記スロットに沿って延びる回転防止ガイド(19)が、前記接触要素の回転防止表面と協働して、前記接触要素が前記支持体に挿入されたときにその回転を阻止することを特徴とする、コネクター。
【請求項11】
請求項10に記載のコネクターにおいて、
前記回転防止ガイドは、レールを含み、前記レールは、前記後部(3)の凹部(9)に挿入されて、前記ハウジング(15)に対する前記後部の軸方向位置をブロックすることを特徴とする、コネクター。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔発明の技術分野〕
本発明は、光ファイバーコネクターの分野に関する。本発明は、特に、光ファイバーコネクターのための接触要素に関する。
【0002】
〔先行技術〕
光ファイバーのためのフェルール型コネクターは、一般的に、専門用語では光接点とも呼ばれる1つ以上の接触要素を収容する基部およびプラグを含む。各接触要素はフェルールを含み、その内部に、光ファイバーの外皮を取り除いた部分(stripped portion)を挿入することができる。しかしながら、フェルール型コネクターの基部とプラグとを組み立てる間、コネクターの基部に配された接触要素によって支持されるフェルールが、コネクターのプラグに配された接触要素によって支持されるフェルールと完全に整列することが重要である。
【0003】
最適な整列を確実にするため、アライメント装置、またはアライメントチューブが一般的に使用され、これは、少なくともその端部のそれぞれが中空であり、適切な形状を備えた内表面を有する、チューブの形に見え、アライメントチューブの端部は、接触要素の端部と連結され得る。よって、光ファイバーコネクターのプラグと基部とを組み立てる間、アライメントチューブは、プラグを基部と組み立てる瞬間に、コネクターの一部、つまり基部またはプラグ、の各接触要素と順に連結されて、コネクターのその他の部分の接触要素と連結し、よって、基部のフェルールがプラグのフェルールと最適に整列することが確実となる。
【0004】
アライメントチューブを接触要素と連結するのを可能にするため、光ファイバーコネクターで使用される接触要素は、一般的にシースを備え、シースは、プラスチックで作られていることがあり、その一端部は、アライメントチューブの一端部の内表面と協働するように構成されている。シースは、一般的に熱接着により接触要素と一体に作られることによって、接触要素のフェルールを取り囲むように配されている。
【0005】
しかしながら、プラスチックで作られたシースを備えたこのような接触要素の構築および組立は、かなりの製造費および組立費を伴う。
【0006】
〔発明の開示〕
本発明は、これらの不都合を緩和することを目的とする。特に、本発明は、コネクターの基部とプラグとの組立の瞬間にフェルールの整列を確実とすることを依然として可能にしながら、製造および組立が低コストである、光ファイバーコネクターのための接触要素を供給することを目的とする。
【0007】
本発明は、光ファイバーコネクター、特に光ファイバーとの接触要素の組立方法を単純化することも目的とする。
【0008】
本発明の目的は、請求項1に記載の光ファイバーコネクターのための接触要素によって、また、請求項7に記載の光ファイバーのためのコネクターによって、達成される。
【0009】
本出願では、光ファイバーコネクターのための接触要素を説明し、これは、フェルールが内部に格納および固定される前部と、ばねが内部に格納される後部と、アライメントチューブと、を含む。後部は、光ファイバーが貫通して通過するのを可能にするように形成されている。前部は、後部に移動可能に固定され、前部は、少なくとも部分的に後部に挿入されるように形成され、ばねが、前部と後部とを相反する方向に押す。前部は、固定されるが分離可能な位置でアライメントチューブの端部と連結されることができるように形成されたロック部分を備えている。
【0010】
ある実施形態では、ロック部分は、前部の周辺部上に延びる溝または突起を含み、溝または突起は、ある弾性をロック部分に付与するように、少なくとも1つの長さ方向スロットによって中断されている。
【0011】
ある実施形態では、溝は、この溝に対して突出するリップに隣接している。
【0012】
ある実施形態では、後部は凹部を有し、この凹部の下部は少なくとも1つの回転防止表面を有する。
【0013】
ある実施形態では、前部は、少なくとも部分的に後部に挿入され、ばねは、前部の後端部に接して圧縮されて、後部の内部に配されている。
【0014】
ある実施形態では、後部は、前部に形成された把持肩部と協働して前部を後部と一体的に保持する、少なくとも1つのつめを含む。
【0015】
本出願には、ハウジングと、ハウジングに装着された少なくとも1つの接触要素と、を含む光ファイバーコネクターも記載する。
【0016】
ある実施形態では、コネクターは、1つ以上の電気端子も含み得る。
【0017】
ある実施形態では、コネクターは、複数の前述した接触要素を含む。
【0018】
ある実施形態では、ハウジングは、複数の前述した接触要素、および存在する場合に前述した電気端子を支持する、本体と、この本体に対して組み立てられたシェルと、を含む。
【0019】
ある実施形態では、ハウジングは、接触要素をハウジング内に支持し位置づける格納キャビティを含む支持体を含む。各格納キャビティは、各接触要素をそのそれぞれの格納キャビティ内へと横方向に挿入するのを可能にする横方向スロットを含む。
【0020】
横方向スロットには、回転防止ガイドが供給されていてよく、回転防止ガイドは、接触要素の回転防止表面と協働して、接触要素が支持体に挿入されたときにその回転を阻止する。
【0021】
ある実施形態では、支持体は、レールを含んでよく、レールは、後部の凹部に挿入されて、ハウジングに対する後部の軸方向位置をブロックする。
【0022】
本発明の他の特徴および利点は、添付図面を参照して、以下の説明を読めば明らかになるであろう。
【0023】
〔発明の詳細な説明〕
図面を参照すると、本発明のある実施形態による光ファイバーのためのフェルール型コネクターのための接触要素1は、コネクターが基部(雌コネクター)であるかプラグ(雄コネクター)であるかに関わらず、光ファイバーのためのコネクター14、14’内部で使用されるように構成されている。
【0024】
接触要素1は、前部2と、後部3と、を含む。
図1では後部3とは別個に示されているが、当業者は、接触要素1の前部2が矢印Aの方向に動くことによって、後部3内部に挿入され、以下で説明するような接続手段によってそこで固定されることを、理解するであろう。当業者は認識するであろうが、本発明による接触要素は、光ファイバーが接触要素の後部3内部に挿入され得、かつ、ファイバーの外皮を取り除かれた部分がフェルール4内部に位置づけられるように、構成される。
【0025】
接触要素1の前部2内部には、フェルール4が格納されている。フェルール4は、接触要素1の前部2の前端部に対して突出している。前部2の前端部は、ロック部分6、7、8を含む。例示された実施形態では、ロック部分は、弾性変形によってアライメントチューブ13と接続されるように構成されている。ある実施形態では、ロック部分は、前部2の周辺部上を延びる、少なくとも1つの溝6を含む。溝6は、少なくとも1つの長さ方向スロット7によって中断されており、溝6に対して突出するリップ8に隣接している。代わりに、変形形態では、ロック部分は、前部2の周辺部上を延びる少なくとも1つの突起を含み、この突起は、少なくとも1つの長さ方向スロット7によって中断されている。
【0026】
溝6または長さ方向スロット7およびリップ8は、前部2を、アライメントチューブ13の端部と弾性的に連結させることを可能にするように形成されている。この目的で、アライメントチューブ13は、中空端部を有し、その内表面は、ロック部分6、8に結合される形状、すなわち、例示された実施例の溝6およびリップ8を含む組立体の形状、を有する。よって、いったんアライメントチューブに挿入されると、前部2は、前部をアライメントチューブから分離しようとする力が加えられない限り、そこに固定されたままである。アライメントチューブへの前部2の挿入は、長さ方向スロット7の存在によっても容易になり、長さ方向スロット7は、前部2とアライメントチューブとの連結および切り離しを容易にするわずかな変形を可能にするように、前部2の前端部に弾性的な可撓性を与える。
【0027】
代替的な実施形態によると、溝6は、前部2の周辺部に配されるか、または周辺部上を延びる、1つ以上の突起に置き換えることができる。
図1は3つの長さ方向スロット7を示しているが、前部2は、3つより多いか、または3つより少ない長さ方向スロットを含むこともできる。
【0028】
さらに、前部2の後端部は、少なくとも1つの把持肩部12を有し、把持肩部12は、接触要素の後部3の要素と協働して、通常の使用構成において、前部2の後端部が後部3に部分的に挿入されたときに前部2と後部3とを互いに取り付けるように構成されている。
図1は2つの把持肩部12を示しているが、前部の後端部は2つより多いか、または少ない把持肩部12を含むこともできる。
【0029】
後部3の内部には、前部2が後部3内部に挿入されると圧縮されるばね5が格納され、前部2および後部3は、ばねの付勢に対抗して、互いに対して動くことができる。前部2を後部3に取り付けるため、後部は、少なくとも1つのつめ11を含み、つめ11は、前部を後部に挿入する間は離れるように構成され、かつばねの推力下では前部2の把持肩部12に接してつめ自体をブロックするように構成されている。
【0030】
図2A、
図2B、および
図2Cは、本発明による接触要素1をアライメントチューブと連結する方法の工程を示す。
図2Aでは、接触要素1およびアライメントチューブは所定の位置にあり、連結される準備ができている。
図2Bでは、アライメントチューブは、接触要素1の前部の前端部と連結されている。
【0031】
さらに、後部3の後端部は、例えば下部が少なくとも1つの平坦な表面10を有する、回転防止形状を有する凹部9を有している。よって、本発明による接触要素は、凹部9と結合される突起を有するように形成されたコネクターのハウジング内部に挿入されると、これに応じて、凹部9によって並進運動して、また平坦な表面10または他の回転防止形状によって回転して、ハウジング内部に保持され得る。
【0032】
したがって、本発明による接触要素1は、アライメントチューブとの連結を可能にするように構成される。さらに、本発明による接触要素は、最小限の数の部品、特に前部、フェルール、ばね、および後部を含む4つの部品からなる。
【0033】
図3a~
図5cを参照すると、コネクター14が、ハウジング15と、アライメントチューブ13と、1つ以上の接触要素1と、を含む。例示された実施例では、コネクター14は、2つの光ファイバーを相補的なコネクター14’に連結するために2つの接触要素1を含む。コネクター14は、光信号および電力の伝達のため、または電気信号の伝達のために、光学的および電気的接続が実行されるのを可能にするハイブリッドコネクターを構成するように、他の接続要素、特に電気端子も含み得る。コネクターは、当然、適用および接続される光ファイバーの数に応じて、ただ1つの、または3つ以上の接触要素を含み得る。
【0034】
ハウジング15は、支持体16と、支持体が中に装着されるシェル17と、を含む。したがって、例示された実施例では、ハウジングは、2つの組み立てられた部分で形成されているが、変形形態では、ハウジングは、1つの部品から、または、3つ以上の組み立てられた部品から形成されることもできる。ハウジングの一部は、電気端子(これらが存在する場合)を支持するために絶縁インサートがある限り、適用に応じて、誘電材料で、または金属で、作られてよい。
【0035】
支持体は、接触要素1を支持し、位置づけるように構成されており、
図3aおよび
図3bに示すように、接触要素1を格納キャビティ18内へと横方向に挿入するのを可能にする横方向スロットを含む。例えばレールの形態の、回転防止ガイド19は、接触器の平坦な表面10または他の回転防止表面と協働して、これらが支持体16に挿入されたときにその回転を阻止する。よって、回転防止ガイド19のレール間に挿入された凹部9の軸方向端部によって、支持体16に対する、したがってハウジング15に対する、接触要素1の後部3の軸方向位置をブロックすることができる。
【0036】
接触要素がハウジング15内で組み立てられると、接触要素の前部2は、ばね5の力に対抗して軸方向に転置され得る。コネクター14が相補的なコネクター14’に連結されたときにアライメントチューブ13が接触要素の前部2にロックされると、フェルール4は、アライメントチューブ13および前部と共に、ハウジング15に対して転置されて、軸方向の隙間を吸収し、フェルールおよび光ファイバーの端部が相補的なコネクター14’のフェルールおよび光ファイバーと積極的に接触するのを確実にする。
【0037】
コネクター14、14’は、これらが連結されたときにコネクターを共にロックするため、それぞれのハウジング上に配されたロック要素を備える。
【0038】
図5a~
図5bを参照すると、コネクター14は、パネルまたは他の構造体上に装着されるように構成され得、コネクターは、ハウジング15に固定されるか、または、ハウジング15の一体部分を形成する、フランジ22、23を含む。フランジのうちの1つは、ねじ山を備えてよく、このねじ山は、コネクターのハウジングのねじ山と協働して、2つのフランジ22、23間に挟まれたパネル要素に対してこれがクランプされることを可能にする。フランジ22、23の要素は、異なる形態をとり得、また、コネクターが装着される装置構造体への異なる接続手段を可能にし得る。
【0039】
有利には、フェルール(4)が固定される接触要素1の前部2との、アライメントチューブ13の組立体は、接触要素の前部2と後部3との間のばね5による連結と組み合わせて、製造および組み立てが経済的である光ファイバーのための接触要素およびコネクターを供給すると共に、光ファイバー間の信頼できる、確実で正確な接続を提供することができる。光接触器1を支持体16へと横方向に挿入する可能性によっても、経済的で頑丈な形での、接触器内への、そしてコネクターハウジング内への光ファイバーの組み立てが容易になる。
【0040】
〔参照符号のリスト〕
コネクター14
ハウジング15
支持体16
接触器のための格納キャビティ18
回転防止ガイド19
電気端子のための格納キャビティ20
シェル17
フランジ22、23
接触要素1
前部2
フェルール4
ロック部分(弾性)6、7、8
溝(または突起)6
長さ方向スロット7
リップ8
把持肩部12
後部3
ばね5
つめ11
凹部9
平坦な表面10
フランジ21
アライメントチューブ13
内表面(溝6とリップ8とを含む組立体の形状に結合される形状を有する)
中空端部
【0041】
〔実施の態様〕
(1) 光ファイバーのためのコネクターのための接触要素(1)において、
フェルール(4)が内部に格納および固定される前部(2)と、
ばね(5)が内部に格納される後部(3)と、
アライメントチューブ(13)と、
を含み、
前記後部(3)は、光ファイバーが貫通して通過するのを可能にするように形成され、
前記前部(2)は、前記後部(3)に移動可能に固定され、
前記前部(2)は、少なくとも部分的に前記後部(3)に挿入されるように構成され、前記ばねが前記前部と前記後部とを相反する方向に押し、
前記前部は、固定されるが分離可能な位置で前記アライメントチューブ(13)の端部と連結されることができるように形成されたロック部分(6、7、8)を備えている、接触要素。
(2) 実施態様1に記載の接触要素において、
前記ロック部分は、前記前部(2)の周辺部の周りに延びる溝または突起(6)を含み、前記溝または突起(6)は、少なくとも1つの長さ方向スロット(7)によって中断されていることを特徴とする、接触要素。
(3) 実施態様1または2に記載の接触要素において、
前記溝(6)は、前記溝(6)に対して突出するリップ(8)に隣接していることを特徴とする、接触要素。
(4) 実施態様1~3のいずれかに記載の接触要素において、
前記後部(3)は凹部(9)を有し、前記凹部(9)の下部は、少なくとも1つの回転防止表面(10)を有することを特徴とする、接触要素。
(5) 実施態様1~4のいずれかに記載の接触要素において、
前記前部は、少なくとも部分的に前記後部に挿入され、前記ばねは、前記前部の後端部に接して圧縮されて、前記後部の内部に配置されていることを特徴とする、接触要素。
【0042】
(6) 実施態様5に記載の接触要素において、
前記後部は、前記前部(2)に形成された把持肩部(12)と協働して前記前部を前記後部と一体的に保持する、少なくとも1つのつめ(11)を含むことを特徴とする、接触要素。
(7) 光ファイバーのためのコネクター(14)において、
ハウジング(15)と、
前記ハウジングに装着された、実施態様1~6のいずれかに記載の少なくとも1つの接触要素(1)と、
を含むことを特徴とする、コネクター。
(8) 実施態様7に記載のコネクターにおいて、
少なくとも1つの電気端子を含むことを特徴とする、コネクター。
(9) 実施態様7または8に記載のコネクターにおいて、
複数の前記接触要素を含むことを特徴とする、コネクター。
(10) 実施態様9に記載のコネクターにおいて、
前記ハウジングは、前記複数の接触要素、およびオプションとして電気端子を支持する本体(16)と、前記本体に対して組み立てられたシェル(17)と、を含むことを特徴とする、コネクター。
【0043】
(11) 実施態様7~10のいずれかに記載のコネクターにおいて、
前記ハウジングは、前記接触要素を前記ハウジング内に支持し位置づける格納キャビティ(18)を含む支持体を含み、各格納キャビティは、各接触要素をそのそれぞれの格納キャビティ内へと横方向に挿入するのを可能にする横方向スロットを含み、前記スロットに沿って延びる回転防止ガイド(19)が、前記接触要素の回転防止表面と協働して、前記接触要素が前記支持体に挿入されたときにその回転を阻止することを特徴とする、コネクター。
(12) 実施態様11に記載のコネクターにおいて、
前記支持体は、レールを含み、前記レールは、前記後部(3)の凹部(9)に挿入されて、前記ハウジング(15)に対する前記後部の軸方向位置をブロックすることを特徴とする、コネクター。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本発明による接触要素の、部分的に分解組立図で表された、斜視図である。
【
図2A】本発明のある実施形態による、連結前の接触要素とアライメントチューブとの斜視図である。
【
図2B】本発明のある実施形態による、連結された接触要素とアライメントチューブとの斜視図である。
【
図2C】
図2Aに示す接触要素とアライメントチューブとの断面図である。
【
図3A】本発明のある実施形態による光コネクターのハウジングの支持体内に組み立てられた接触要素の斜視図である。
【
図3B】接触要素を支持体内に組み立てる前の、
図3Aと同様の図である。
【
図4A】相補的な光コネクターに連結された、本発明のある実施形態による光コネクターの斜視図である。
【
図5A】本発明の別の実施形態による光コネクターの斜視図である。