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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】アンテナモジュール
(51)【国際特許分類】
   H01Q 7/06 20060101AFI20220404BHJP
   H01Q 1/22 20060101ALI20220404BHJP
   H01Q 1/32 20060101ALI20220404BHJP
   H01Q 1/52 20060101ALI20220404BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
H01Q7/06
H01Q1/22 B
H01Q1/32 Z
H01Q1/52
B60R11/02 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019133782
(22)【出願日】2019-07-19
(65)【公開番号】P2021019280
(43)【公開日】2021-02-15
【審査請求日】2021-03-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】花岡 弘真
【審査官】赤穂 美香
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-021385(JP,A)
【文献】特開2005-198255(JP,A)
【文献】特開2015-047013(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102016121335(DE,A1)
【文献】国際公開第2015/028868(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2006/0214866(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第1757136(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01Q 7/06
H01Q 1/22
H01Q 1/32
H01Q 1/52
B60R 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の天井に取り付けられるアンテナモジュールであって、
アンテナと、
互いに離間した一対の壁部を有する磁性体と、を備え、
前記一対の壁部間に前記アンテナが収容され
前記磁性体は、前記アンテナから前記車両の窓に向かう磁場を遮蔽するように前記車両の天井に配置されている、
アンテナモジュール。
【請求項2】
請求項1記載のアンテナモジュールにおいて、
前記アンテナは、らせん状に巻回されたコイルから構成され、前記コイルの軸方向が前記一対の壁部の対向方向に交差するように前記一対の壁部間に収容されている、
アンテナモジュール。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のアンテナモジュールにおいて、
前記アンテナを駆動するドライバをさらに備えた、
アンテナモジュール。
【請求項4】
車両の天井に取り付けられるアンテナモジュールであって、
アンテナと、
互いに離間した一対の壁部を有する磁性体と、を備え、
前記一対の壁部間に前記アンテナが収容され、
前記アンテナを駆動するドライバと、
前記ドライバを搭載した基板と、を備え、
前記一対の壁部間に配置されるように前記基板が、前記磁性体に固定され、
前記アンテナが、前記基板に電気的に接続されて、固定される、
アンテナモジュール。
【請求項5】
請求項1~何れか1項に記載のアンテナモジュールにおいて、
前記アンテナ及び前記磁性体を収容する収容ケースを備え、
前記収容ケースが天井に取り付けられる、
アンテナモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されたアンテナモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両にアンテナを搭載して、スマートキーなどの通信端末と通信を行うものが提案されている(特許文献1、2)。上記アンテナは、車両の窓を通って車外へ磁場が漏洩するのを防止するために床に配置されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-70545号公報
【文献】特開2002-46541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車両の床には座席などがあり、搭載スペースの制約が多い。そこで、アンテナを天井に配置することも考えられる。しかしながら、天井は窓に近いため、天井にアンテナを配置すると、窓を通って車外へ磁場が漏洩し、誤通信してしまう、という問題があった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンテナを天井に配置しても窓から磁場が漏洩することを抑制できるアンテナモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るアンテナモジュールは、下記[1]~[]を特徴としている。
[1]
車両の天井に取り付けられるアンテナモジュールであって、
アンテナと、
互いに離間した一対の壁部を有する磁性体と、を備え、
前記一対の壁部間に前記アンテナが収容され
前記磁性体は、前記アンテナから前記車両の窓に向かう磁場を遮蔽するように前記車両の天井に配置されている、
アンテナモジュール。

[1]記載のアンテナモジュールにおいて、
前記アンテナは、らせん状に巻回されたコイルから構成され、前記コイルの軸方向が前記一対の壁部の対向方向に交差するように前記一対の壁部間に収容されている、
アンテナモジュール。

[1]又は[2]に記載のアンテナモジュールにおいて、
前記アンテナを駆動するドライバをさらに備えた、
アンテナモジュール。

車両の天井に取り付けられるアンテナモジュールであって、
アンテナと、
互いに離間した一対の壁部を有する磁性体と、を備え、
前記一対の壁部間に前記アンテナが収容され、
前記アンテナを駆動するドライバと、
前記ドライバを搭載した基板と、を備え、
前記一対の壁部間に配置されるように前記基板が、前記磁性体に固定され、
前記アンテナが、前記基板に電気的に接続されて、固定される、
アンテナモジュール。

[1]~[]何れか1に記載のアンテナモジュールにおいて、
前記アンテナ及び前記磁性体を収容する収容ケースを備え、
前記収容ケースが天井に取り付けられる、
アンテナモジュール。
【0007】
上記[1]構成のアンテナモジュールによれば、一対の壁部が、アンテナから車両の窓に向かう磁場を遮蔽するので、アンテナを天井に配置しても窓から磁場が漏洩することを抑制できる。
【0008】
上記[]の構成のアンテナモジュールによれば、アンテナは、コイルの軸方向が一対の壁部の対向方向に交差するように収容されている。これにより、コイルの軸方向と交差する方向から窓に向かう磁場を一対の壁部により遮蔽することができる。
【0009】
上記[]の構成のアンテナモジュールによれば、ドライバもアンテナと一体に天井に設けられている。このため、ドライバとアンテナとを長いワイヤハーネスを介して接続する必要がなくなり、ワイヤハーネスの寄生インダクタンスによる共振点ずれを抑制することができる。
【0010】
上記[]の構成のアンテナモジュールによれば、磁性体に固定された基板にアンテナを接続してアンテナを支持することができる。
【0011】
上記[]の構成のアンテナモジュールによれば、収容ケースを用いてアンテナモジュールを天井に取り付けることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、アンテナを天井に配置しても窓から磁場が漏洩することを抑制できるアンテナモジュールを提供できる。
【0013】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明のアンテナモジュールの外観斜視図である。
図2図2は、図1に示す収容ケースを取り除いたアンテナモジュールの斜視図である。
図3図3は、図2に示す磁性体及び基板を取り除いたアンテナモジュールの斜視図である。
図4図4は、図1図3に示すアンテナモジュールの電気構成図である。
図5図5は、図4に示すECU及びドライバの出力を示すタイムチャートである。
図6図6は、図1図3に示すアンテナモジュールが取り付けられた車両の概略側面図である。
図7図7は、図6のI-I線断面図である。
図8図8は、図1図3に示すアンテナモジュールが取り付けられた車両の概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0016】
本実施形態のアンテナモジュール1は、図6図8に示すように、車両7の天井Rに取り付けられ、例えば、キーレスエントリシステムに用いられる。キーレスエントリシステムは、スマートキーが車両7に近づいたときにドアのロック/アンロック操作を検出すると、ドアのロック/アンロックを行うシステムである。このキーレスエントリシステムにおいて、車両7にスマートキーを置き忘れて、ドアのロック操作を行うと置き忘れを報知する機能がある。本実施形態のアンテナモジュール1は、スマートキーが車両7内にあるか否かを判定するために用いられる。
【0017】
キーレスエントリシステムにおいて、アンテナモジュール1は、スマートキーに対してLF信号を発信する。アンテナモジュール1は、LF信号が車両7内にあるスマートキーに受信され、車両7外にあるスマートキーには受信できないように、車両7内のみに磁場を形成する。スマートキーは、LF信号を受信したときにRF信号を発信し、車両7内に設けたRFアンテナ(図示せず)がこのRF信号を受信したときに、車両7内にスマートキーがあると判定することができる。
【0018】
上記アンテナモジュール1の構成について図1図3を参照して説明する。なお、図中のXは車両7の幅方向、Yは車両7の前後方向、Zは車両7の上下方向を示す。アンテナモジュール1は、図1図3に示すように、LFアンテナ2(アンテナ)と、LFアンテナ2から車両7のサイドウインドウ(窓)W1(図6)に向かう磁場を遮蔽する磁性体3と、LFアンテナ2を駆動する後述するドライバ4などが搭載された基板5と、これらLFアンテナ2、磁性体3及び基板5を収容する収容ケース6と、を備えている。
【0019】
本実施形態のLFアンテナ2は、LF帯のLF信号を発信する。LFアンテナ2は、図3に示すように、円柱状の磁性体コア21と、磁性体コア21にらせん状に巻回されるコイル22と、を有している。
【0020】
磁性体3は、図2に示すように、前後方向Yに長尺な上壁31と、上壁31の幅方向X両端から下側に向かって立設する一対の立壁(壁部)32,32と、を備え、前後方向Yの一端から他端に亘って連続して延在する溝33が形成されている。上記一対の立壁32,32及び溝33は、前後方向Y(長手方向)に長尺に形成される。また、溝33は、上側が上壁31により閉じられ、下側及び前後方向Y両側が開口して設けられる。溝33は、前後方向Yの一端から他端に亘って連続して半円形の頂点部を平らにした断面形状を有している。
【0021】
即ち、溝33は、その上面が平坦に設けられ、上面に近づくに従って溝幅が狭くなるように、内側面が曲面に形成されている。上記一対の立壁32,32間に設けられた溝33内にLFアンテナ2が収容されている。LFアンテナ2は、コイル22の軸方向(=前後方向Y)が一対の立壁32,32の対向方向(=幅方向X)と直交するように一対の立壁32,32間に収容されている。本実施形態では、図7に示すように、LFアンテナ2が溝33の下側開口から溝33外に突出せず、LFアンテナ2の全部が溝33内に収容されている。
【0022】
図3に示すコイル22は、磁性体コア21にらせん状に巻回される。
【0023】
基板5には、コイル22とともに共振回路を構成する共振コンデンサ(図示せず)や、LFアンテナ2を駆動するためのドライバ4が搭載されている。ドライバ4は、図4に示すように、直列接続された2つのFETQ1、Q2と、2つのFETQ1、Q2をオンオフ駆動するゲート駆動回路41と、を有している。ドライバ4は、ワイヤハーネス8を介して車両7のインストルメントパネル内などに配置されたECUから成るキーレスエントリ装置9に接続される。
【0024】
ドライバ4は、キーレスエントリ装置9から電源、グランド、オン/オフ要求信号が供給されている。キーレスエントリ装置9は、図5に示すように、オンを要求するHiレベルのオン要求信号と、オフを要求するLoレベルのオフ要求信号と、を出力する。ゲート駆動回路41は、オン要求信号が入力されると2つのFETQ1、Q2を逆相(排他的に)でオンオフ制御することにより、電源から矩形波信号(図5)を発生させる。この矩形波信号は、ダンプ抵抗Rdを介して1次コイルに印加される。これにより、二次コイルに正弦波共振電流を発生させ、空間に交流磁場を発生させる。
【0025】
上記基板5は、図2に示すように、前後方向Yに長尺な長方形状に形成され、磁性体3の溝33に設けた平らな上面に係止爪やねじ止めにより固定されている。これにより、基板5は、一対の立壁32,32間に上下方向Zと直交して配置される。LFアンテナ2は、この基板5の下側に配置されている。LFアンテナ2のコイル22の両端は、はんだ付けやコネクタ接続などにより基板5に接続されている。これにより、LFアンテナ2が基板5に電気的に接続されると共に、基板5上に固定される。
【0026】
収容ケース6は、樹脂などにより構成されている。収容ケース6は、図1に示すように、上壁61と、下壁62と、上壁61及び下壁62間に設けられた側壁63と、を有し、上記磁性体3を収容できる中空状の箱型に形成されている。上壁61は、磁性体3の上壁31を覆うように設けられている。下壁62は、上壁31との間に磁性体3を挟む。側壁63は、磁性体3の幅方向X及び前後方向Y両側を覆うように設けられている。上壁61には、前後方向Y両側に突出する取付ステー64が設けられている。この取付ステー64をねじ止めなどにより車両7の天井Rに取り付ける。
【0027】
次に、上述したアンテナモジュール1の配置について説明する。上述したアンテナモジュール1は、図6及び図7に示すように、車両の天井Rに取り付けられる。本実施形態では、天井Rの幅方向Xの中央(運転席SH1と助手席SH2のとの間)に取り付けられる。具体的には、収容ケース6の上壁61及び取付ステー64を天井Rに重ねて、取付ステー64をねじ止めして取り付ける。このとき、溝33の長手方向(コイル22の軸方向)が車両7の前後方向Yに沿うようにアンテナモジュール1を配置する。
【0028】
コイル22には、図8に示すように、軸方向(前後方向Y)一端から出て他端に向かう磁場Hが発生する。コイル22の軸方向の長さとしては、フロントウインドウW2、リアウインドウW3からスマートキーが受信できるレベルの磁場Hが漏洩しないように設けている。
【0029】
また、上述したように溝33の長手方向が車両7の前後方向Yに沿うように配置すると、図7に示すように、磁性体3の立壁32が車両7の幅方向Xに並べられる。磁性体3は、LFアンテナ2からの磁場を吸収(集磁)する。このため、磁性体3からの磁場のうちサイドウインドウW1に向かう磁場は、磁性体3に集磁されて、車両7の幅方向XにあるサイドウインドウW1まで届かない。
【0030】
即ち、磁性体3が、LFアンテナ2からサイドウインドウW1に向かう磁場を遮蔽し、立壁32の幅方向X両側に磁場が届かない不感帯エリアA1が設けられる。これにより、LFアンテナ2を天井Rに配置してもサイドウインドウW1から磁場が漏洩することを抑制でき、車両7外にあるスマートキーと通信して、車両7内にあると誤判定するのを防ぐことができる。
【0031】
そして、天井Rにアンテナモジュール1を配置することにより、床に配置した場合に比べて搭載スペースの制約を受けにくくなる。このため、従来は、スペースの制約上、小さなLFアンテナを複数、床に設けて車両7内のみに磁場を形成するしかなかった。しかしながら、本実施形態によれば、図1に示すように、大きな1つのLFアンテナ2を天井に設けて、車両7内のみに磁場を形成することができる。
【0032】
また、上述した実施形態によれば、LFアンテナ2は、コイル22の軸方向が一対の立壁32,32の対向方向に交差するように溝33内に収容されている。これにより、一対の立壁32,32の対向方向を車両7の幅方向Xに沿って配置すれば、コイル22の軸方向と交差する方向からサイドウインドウW1に向かう磁場を一対の立壁32,32により遮蔽することができる。
【0033】
また、上述した実施形態によれば、ドライバ4もLFアンテナ2と一体に天井Rに設けられている。このため、ドライバ4とLFアンテナ2とを長いワイヤハーネス8を介して接続する必要がなくなり、ワイヤハーネス8の寄生インダクタンスによる共振点ずれを抑制することができる。このため、LFアンテナ2のQファクタを高くして感度向上を図ったり、あるいは感度を変えずにダンプ抵抗Rdを大きくして、アンテナ電流を小さくしたり、できる。また、ドライバ4で発生した矩形波信号がワイヤハーネス8を介さずにLFアンテナ2に印加されるため、放射ノイズを低減することができる。
【0034】
また、上述した実施形態によれば、基板5にコイル22の両端が接続され、溝33の内側面に基板5が固定されている。これにより、磁性体3に固定された基板5にLFアンテナ2を接続してLFアンテナ2を支持することができる。
【0035】
また、上述した実施形態によれば、LFアンテナ2及び磁性体3を収容する収容ケース6が、天井Rに取り付けられている。これにより、収容ケース6を用いてアンテナモジュール1を天井Rに取り付けることができる。
【0036】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0037】
上述した実施形態によれば、LFアンテナ2はキーレスエントリシステムに用いられていたが、これに限ったものではない。LFアンテナ2は、車両7内のみで行われる他の通信システムに用いてもよい。
【0038】
また、上述した実施形態によれば、磁性体3に設けた溝33は、前後方向Yに開口していたが、この前後方向Yの開口を塞ぐ一対の壁部を設けて、この一対の壁部によりLFアンテナ2からフロントウインドウW2、リアウインドウW3に漏洩する磁場を遮断できるようにしてもよい。
【0039】
また、磁性体3の形状も上記実施形態に限定されることなく、LFアンテナ2から車両7のサイドウインドウW1に向かう磁場を遮蔽できるような形状であればよい。
【0040】
また、上述した実施形態によれば、アンテナモジュール1側にドライバ4を設けていたが、これに限ったものではない。ドライバ4は、キーレスエントリ装置9と同様に車両7のインストルメントパネル内に配置されていてもよい。
【0041】
ここで、上述した本発明に係るアンテナモジュールの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
車両(7)の天井(R)に取り付けられるアンテナモジュール(1)であって、
アンテナ(2)と、
互いに離間した一対の壁部(32,32)を有する磁性体(3)と、を備え、
前記一対の壁部(32,32)間に前記アンテナ(2)が収容されている、
アンテナモジュール(1)。
[2]
[1]に記載のアンテナモジュール(1)であって、
前記磁性体(3)は、前記アンテナ(2)から前記車両(7)の窓に向かう磁場を遮蔽するように前記車両(7)の天井に配置されている、
アンテナモジュール(1)。
[3]
[1]又は[2]に記載のアンテナモジュール(1)において、
前記アンテナ(2)は、らせん状に巻回されたコイル(22)から構成され、前記コイル(22)の軸方向(Y)が前記一対の壁部(32,32)の対向方向(X)に交差するように前記一対の壁部(32,32)間に収容されている、
アンテナモジュール(1)。
[4]
[1]~[3]何れか1項に記載のアンテナモジュール(1)において、
前記アンテナ(2)を駆動するドライバ(4)をさらに備えた、
アンテナモジュール(1)。
[5]
[1]~[3]何れか1に記載のアンテナモジュール(1)において、
前記アンテナ(2)を駆動するドライバ(4)と、
前記ドライバ(4)を搭載した基板(5)と、を備え、
前記一対の壁部(32,32)間に配置されるように前記基板(5)が、前記磁性体(3)に固定され、
前記アンテナ(2)が、前記基板(5)に電気的に接続されて、固定される、
アンテナモジュール(1)。
[6]
[1]~[5]何れか1に記載のアンテナモジュール(1)において、
前記アンテナ(2)及び前記磁性体(3)を収容する収容ケース(6)を備え、
前記収容ケース(6)が天井(R)に取り付けられる、
アンテナモジュール(1)。
【符号の説明】
【0042】
1 アンテナモジュール
2 LFアンテナ(アンテナ)
3 磁性体
4 ドライバ
5 基板
6 収容ケース
7 車両
22 コイル
32 壁部
R 天井
W1 サイドウインドウ(窓)
X 幅方向(対向方向)
Y 前後方向(軸方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8