特許 7051822 縫合糸を切り取るためのシステム

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2022-04-01

(45)【発行日】2022-04-11

(54)【発明の名称】縫合糸を切り取るためのシステム

(51)【国際特許分類】

   A61B 17/04 20060101AFI20220404BHJP

【ＦＩ】

A61B17/04

【請求項の数】 14

(21)【出願番号】P 2019513886

(86)(22)【出願日】2017-09-08

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2019-09-19

(86)【国際出願番号】 US2017050647

(87)【国際公開番号】W WO2018049138

(87)【国際公開日】2018-03-15

【審査請求日】2020-08-11

(31)【優先権主張番号】62/385,436

(32)【優先日】2016-09-09

(33)【優先権主張国・地域又は機関】US

(73)【特許権者】

【識別番号】502156504

【氏名又は名称】テルモ メディカル コーポレイション

(74)【代理人】

【識別番号】100101890

【弁理士】

【氏名又は名称】押野 宏

(74)【代理人】

【識別番号】100098268

【弁理士】

【氏名又は名称】永田 豊

(72)【発明者】

【氏名】ファン・チュン－チア

(72)【発明者】

【氏名】チェン・ルン－ジャン

(72)【発明者】

【氏名】シルバ－トレス・ロベルト

【審査官】小河 了一

(56)【参考文献】

【文献】米国特許出願公開第２０１３／００７２９４９（ＵＳ，Ａ１）

【文献】特表２００６－５０３５９５（ＪＰ，Ａ）

【文献】米国特許出願公開第２０１１／０１００１７３（ＵＳ，Ａ１）

【文献】特表２００８－５１４３０５（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ａ６１Ｂ １７／０４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

縫合材料を切り取る装置において、
細長いシャフトと、
前記シャフト上に配された細長い管状カッターと、
前記管状カッター上に配された細長い管状胴部と、
前記縫合材料に係合するように構成された、前記シャフトの遠位端部における縫合糸装填機と、
前記シャフトと前記管状胴部との間で相対運動を引き起こすように構成された第１のアクチュエータと、
前記管状カッターと前記管状胴部および前記シャフトの両方との間で相対運動を引き起こすように構成された第２のアクチュエータと、
を含んでおり、
前記第１のアクチュエータは、遠位方向に垂直な方向への動作によってロック部材が係合解除された後に、前記遠位方向に移動するように構成されているスライダを含み、
前記遠位方向への前記スライダの動作が、前記縫合糸装填機を有する前記シャフトの遠位端部を露出する、前記シャフトと前記管状胴部との間の位置の相対的な変動に対応するように、前記第１のアクチュエータは更に構成されており、
前記シャフトの近位端はリンクによって前記第１のアクチュエータに連結されており、かつ、前記シャフトの前記近位端はばね部材によって近位方向に付勢されている、装置。

【請求項2】

請求項１に記載の装置において、
前記縫合糸装填機は、前記シャフトの前記遠位端部におけるヘッドと、前記ヘッドに形成され、前記縫合材料を受容するようなサイズである長さ方向溝と、を含む、装置。

【請求項3】

請求項２に記載の装置において、
前記縫合糸装填機は、前記ヘッドより近位の前記シャフトに隙間をさらに含む、装置。

【請求項4】

請求項３に記載の装置において、
前記縫合糸装填機は、前記隙間内に延び、かつ前記溝のエッジと整列する、フックをさらに含む、装置。

【請求項5】

請求項１に記載の装置において、
前記管状胴部の前記遠位端部に開口部をさらに含み、前記開口部は、前記シャフトおよび前記管状胴部が閉位置にあるときに前記縫合材料を前記縫合糸装填機から延ばすことができるように構成されている、装置。

【請求項6】

請求項１に記載の装置において、
前記シャフトの遠位部分は、シャフト直径の変化により形成される表面を有し、前記管状カッターが前記シャフトに対して遠位に動くと、前記管状カッターが前記表面に接触する、装置。

【請求項7】

請求項１に記載の装置において、
前記シャフトの遠位部分は、結び目前進表面を有する、装置。

【請求項8】

請求項１に記載の装置において、
前記第１のアクチュエータは、押し下げ可能ボタンを含み、前記ボタンへの内向き圧力は、前記縫合糸装填機を有する前記シャフトの遠位端部を露出する、前記シャフトと前記管状胴部との間の位置の相対的な変動に対応する、装置。

【請求項9】

請求項８に記載の装置において、
前記内向き圧力は、前記第１のアクチュエータに連結された協働する傾斜面によって、長さ方向運動に変換される、装置。

【請求項10】

請求項１に記載の装置において、
前記第２のアクチュエータは、レバーを含み、前記レバーの端部の運動は、前記管状カッターの遠位運動に対応する、装置。

【請求項11】

請求項１０に記載の装置において、
前記レバーの前記端部の近位運動は、前記管状カッターの遠位運動に対応する、装置。

【請求項12】

請求項１に記載の装置において、
前記シャフトの近位端部は、前記管状胴部に連結され、かつ前記第１のアクチュエータによって前記管状胴部に対して移動可能であり、
前記管状カッターの近位端部は、前記管状胴部に連結され、かつ前記第２のアクチュエータによって前記管状胴部に対して移動可能である、装置。

【請求項13】

請求項１に記載の装置において、
前記管状胴部の近位端部は、前記シャフトに連結され、かつ前記第１のアクチュエータによって前記シャフトに対して移動可能であり、
前記管状カッターの近位端部は、前記シャフトに連結され、かつ前記第２のアクチュエータによって前記シャフトに対して移動可能である、装置。

【請求項14】

請求項１に記載の装置において、
前記装置は、前記装置のハンドルに形成された凹部に係合するように構成された前記ロック部材を更に含み、前記第１のアクチュエータが前記遠位方向に垂直な方向に移動するときに、前記ロック部材が前記凹部から係合解除されるように構成されている、装置。

【発明の詳細な説明】

【開示の内容】

【0001】

〔関連出願〕
本出願は、２０１６年９月９日出願の米国仮特許出願第６２／３８５，４３６号の利益を主張し、その内容が、参照により全体として組み込まれる。

【0002】

〔開示の分野〕
本開示は、概して、縫合材料を切り取るのに使用される装置および方法に関する。具体的には、経皮的手術と関連する穿刺創または開口部を閉じるのに使用され得る、縫合糸を切り取るための技術が、開示される。

【0003】

〔背景〕
ますます多くのさまざまな処置が従来の「開腹」手術に対する低侵襲の代替案として経皮的に実行されるのを可能にする技術が、開発されてきた。このような技術は、術後の痛みを軽減し、入院および疾病期間を短縮し、病院および患者双方の費用を減少させるという恩恵をもたらす。一般的に、これらの処置は、１つ以上の細長い器具を利用し、この器具は、経皮的な冠動脈インターベンションなどの臨床治療を含み得る、処置を実施するのに使用されるように、患者の皮膚を通して導入される。実例として、医師は、経皮的な冠動脈インターベンションにおいて皮膚および皮下組織まで切り込まずに、経皮的に血管内に診断または治療用装置を送達するため、導入器および導入器シースを通じて血管アクセスを得ることができる。これに応じて、術後の治癒プロセス中に、アクセス部位の修復を試みるか、または別様に周辺組織に支持を提供することが望ましい。

【0004】

特に、経皮的な処置を実施するために形成された開口部を縫合糸で閉じると、回復時間が減少するか、感染症のリスクが最小限に抑えられるか、または、他の利益が得られる。臨床診療では、用手圧迫および血管閉鎖装置が、介入後に止血を達成するための標準的な処置である。用手圧迫の原理は、血流を減少させ、出血を制御するために、外部圧迫力を、アクセス部位の上流の隣接領域に、ある期間にわたり加えることである。しかしながら、これは、時間がかかり、不便であり、かつ患者にとって不快である。ステープルおよびクリップの使用を含む、他の創傷閉鎖方法が開発されているが、縫合は依然として、これらの代替案に対する優位性をもたらす有益な技術である。特に、縫合に基づくテクノロジーが、止血の効率および安全性を改善するために開発されている。このような縫合に基づく閉鎖装置により、医師は、血管開口部の周りに経皮的に縫合糸を設置し固定して、スライディングノット（sliding knot(s)）を形成することにより処置後にアクセス部位を閉じることができ、スライディングノットは、閉じられた開口部を引っ張るように、締め上げることができる。これらの結び目が送達され、止血が達成された後、縫合糸の余分な長さを、適切に切り取って除去しなければならない。以下の資料に記載されるように、本開示のシステムおよび方法は、これらおよび他のニーズを満たす。

【0005】

〔概要〕
本開示は、縫合材料を切り取るための装置を含み、この装置は、細長いシャフトと、シャフト上に配された細長い管状カッターと、カッター上に配された細長い管状胴部と、縫合材料に係合するように構成された、シャフトの遠位端部における縫合糸装填機と、を含む。第１のアクチュエータが、シャフトと胴部との間で相対運動を引き起こすように構成され得、第２のアクチュエータが、カッターと胴部およびシャフトの両方との間で相対運動を引き起こすように構成され得る。

【0006】

一態様では、縫合糸装填機は、シャフトの遠位端部におけるヘッドと、ヘッドに形成され、縫合材料を受容するようなサイズである長さ方向溝と、を含む。縫合糸装填機は、ヘッドより近位のシャフトに隙間を有し得る。縫合糸装填機は、隙間内に延び、かつ溝のエッジと整列する、フックも有し得る。

【0007】

一態様では、装置は、胴部の遠位端部に開口部を含み得、開口部は、シャフトおよび胴部が閉位置にあるときに縫合材料を縫合糸装填機から延ばすことができるように構成されている。

【0008】

一態様では、シャフトの遠位部分は、シャフト直径の変化により形成される表面を有し得、カッターがシャフトに対して遠位に動くと、カッターがこの表面に接触する。

【0009】

一態様では、シャフトの遠位部分は、結び目前進表面を有し得る。

【0010】

一態様では、第１のアクチュエータは、スライダであってよく、遠位方向へのスライダの運動は、縫合糸装填機を有するシャフトの遠位端部を露出する、シャフトと胴部との間の位置の相対的な変動に対応する。第１のアクチュエータは、遠位方向への運動を許容する前に、異なる方向への運動を通じた係合解除を必要とし得る。

【0011】

一態様では、第１のアクチュエータは、押し下げ可能ボタンであってよく、ボタンへの内向き圧力は、縫合糸装填機を有するシャフトの遠位端部を露出する、シャフトと胴部との間の位置の相対的な変動に対応する。内向き圧力は、第１のアクチュエータに連結された協働する傾斜面によって、長さ方向運動に変換され得る。

【0012】

一態様では、第２のアクチュエータは、レバーであってよく、レバーの端部の運動は、カッターの遠位運動に対応する。レバーの端部の近位運動は、カッターの遠位運動に対応し得る。

【0013】

一態様では、シャフトの近位端部は、胴部に連結され、かつ第１のアクチュエータによって胴部に対して移動可能であってよく、カッターの近位端部は、胴部に連結され、かつ第２のアクチュエータによって胴部に対して移動可能であってよい。

【0014】

一態様では、胴部の近位部分は、シャフトに連結され、かつ第１のアクチュエータによってシャフトに対して移動可能であってよく、カッターの近位端部は、シャフトに連結され、かつ第２のアクチュエータによってシャフトに対して移動可能であってよい。

【0015】

本開示は、結び目を作った後で余分な縫合材料を切り取る方法も含む。方法は、細長いシャフト、シャフト上に配された細長い管状カッター、およびカッター上に配された細長い管状胴部、を有する縫合糸切り取り装置を提供することと、第１のアクチュエータを使用して胴部とシャフトとの間に相対運動を引き起こすことによって縫合糸装填機を開けることと、予め形成された結び目から延びる余分な縫合材料を縫合糸装填機と係合させることと、胴部とシャフトとの間の相対運動の結果として余分な縫合材料の周りで縫合糸装填機を閉じることと、係合された余分な縫合材料を切断するためにカッターを遠位に前進させるよう第２のアクチュエータを動作させることと、を含み得る。

【0016】

一態様では、余分な縫合材料を係合させることにより、縫合材料を長さ方向に安定させることができる。

【0017】

一態様では、シャフトの遠位端部の表面は、予め形成された結び目に接して前進され得る。予め形成された結び目は、表面に接して締め上げられ得る。あるいは、またはさらに、シャフトの遠位端部の表面を前進させることにより、予め形成された結び目を所望の場所に位置づけることができる。

【0018】

さらなる特徴および利点は、添付図面に例示するような、本開示の好適な実施形態に関する以下のさらに具体的な説明から明らかとなるであろう。添付図面では、同様の参照符号は、概して、図面全体にわたって同じ部品または要素を指す。

【0019】

〔詳細な説明〕
初めに、本開示が、具体的に例示される材料、構成、ルーチン、方法または構造に制限されず、したがって変化し得ることが、理解される。よって、本明細書に記載されるものと類似または等価な、いくつかのこのようなオプションが、本開示の実践または実施形態において使用され得るが、好適な材料および方法を本明細書に記載する。

【0020】

本明細書で使用される用語は、本開示の特定の実施形態を説明するためのみのものであり、限定的とすることは意図していないことも理解される。

【0021】

添付図面に関連して以下に記載する詳細な説明は、本開示の例示的な実施形態の説明とすることを意図しており、本開示が実施され得る例示的な実施形態のみを表すことは意図していない。この説明全体で使用される「例示的」という用語は、「例、実例、または例証として役立つ」ことを意味し、必ずしも他の例示的な実施形態よりも好ましいか、または有利であると解釈すべきではない。詳細な説明は、本明細書の例示的な実施形態の徹底的な理解を提供する目的で、具体的な詳細を含む。本明細書の例示的な実施形態は、これらの具体的な詳細なしでも実行され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、周知の構造および装置が、本明細書に提示される例示的な実施形態の新規性を不明確にしないように、ブロック図の形態で示される。

【0022】

便宜上、また明白にする目的でのみ、上部、底、左、右、上、下、上方、上位（above）、下位（below）、下方（beneath）、後方、後ろ、および前などの、方向を示す用語は、添付図面に関して使用され得る。これらおよび類似の方向を示す用語は、決して本開示の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。

【0023】

別段定義のない限り、本明細書で使用される技術的および科学的用語はすべて、本開示が属する分野の当業者により一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本開示の技術は、患者の身体内部に縫合糸の結び目を設置することを伴うあらゆる処置と共に適用され得ることを認識されたい。

【0024】

最後に、本明細書および特許請求の範囲で使用されるように、単数形「１つの（a）」、「１つの（an）」および「その（the）」は、内容で明らかに別様のことが示されていない限り、複数の参照物を含む。

【0025】

図１を参照すると、一実施形態による縫合糸切り取り装置１０が、部分的に断面で示されており、これは、結び目を付けた（knotted）組織から経皮的に余分な縫合材料を除去するように構成されている。縫合糸切り取り装置１０に関連する機能性は、縫合材料を装置に装填することと、形成された結び目に隣接した所望の場所で、固定されていない余分なものを切断することと、を含む。例示されるように、縫合糸切り取り具１０は、医師による操作を容易にするためのハンドル１２と、細長い縫合糸切断組立体１４と、を含む。縫合糸の装填および切り取り動作を実行する際に縫合糸切断組立体１４の構成要素を選択的に動かすのに使用され得る、第１のアクチュエータ１６および第２のアクチュエータ１８が、ハンドル１２と関連付けられている。

【0026】

縫合糸切り取り装置１０のさらなる細部が、図２の分解組立図に示されている。縫合糸切断組立体１４は、互いの内部に同軸に配された、シャフト２０、カッター２２、および胴部２４を含む。この実施形態では、シャフト２０は、胴部２４内部に位置づけられると、環状の同軸内腔を形成し、これを通ってカッター２２が移動し得る。以下で記載するように、シャフト２０は、第１のアクチュエータ１６の制御下で、縫合糸の装填動作中に胴部２４に対して選択的に移動され得、カッター２２は、第２のアクチュエータ１８の制御下で、縫合糸切断動作中にシャフト２０および胴部２４に対して選択的に移動され得る。シャフト２０および胴部２４の遠位端部は、協働して縫合糸装填機を形成し、これは、シャフト２０と胴部２４との間の相対運動によって開閉し得る。シャフト２０の近位端部は、第１のアクチュエータ１６に連結され得、シャフト２０は、第１のばね部材２６によって近位方向に付勢される。カッター２２の近位端部は、リンク３２によって第２のアクチュエータ１８に連結され得、カッター２２は、第２のばね部材２８によって近位方向に付勢される。シャフト２０およびカッター２２は、この実施形態では、胴部２４内部で独立してスライド可能であってよいが、他の実施形態は、以下で論じる、図１２により例示するような可動の胴部およびカッターと共に、静止シャフトを含み得る。シャフト２０の近位端部は、リンク３０によって第１のアクチュエータ１６に連結され得、カッター２２の近位端部は、リンク３２によって第２のアクチュエータ１８に連結され得る。ハンドル１２は、対向するハウジング部分３４および３６から形成され、ねじ３８によって互いに固定され得る。

【0027】

縫合糸切り取り装置１０への縫合糸の装填を伴う動作の例示を助けるため、図３～図５は、縫合糸切断組立体１４の遠位端部と、第１のアクチュエータ１６を通じて制御され得るような胴部２４に対するシャフト２０の選択的な位置づけの詳細図を示す。図３では、シャフト２０は、以下で論じるように第１のアクチュエータ１６（この図では不図示）によって制御されて、胴部２４に対してより遠位位置にある。この遠位位置では、シャフト２０の端部は、胴部２４から突出し、縫合糸を受け入れるようなサイズである、長さ方向に向けられた溝４２を備えた、シャフト２０のヘッド４０を含む、開いた縫合糸装填機を形成する。ヘッド４０より近位には隙間４４があり、溝４２の１つのエッジと整列したフック４６が、図示のとおり、縫合糸４８を捕捉するように構成されている。例えば、隙間４４は、縫合糸４８の上に位置づけられて、縫合糸４８の遠位に延びる部分が溝４２内部に配され得る状態で、縫合糸をフック４６によって係合させることができる。縫合糸装填機のこの開位置では、隙間４４の少なくとも一部が、胴部２４の遠位端部を越えて露出されている。図示のとおり、カッター２２は、縫合糸装填動作中に比較的近位位置にとどまる。縫合材料をシャフト２０の遠位部分の中に所望のとおりに装填するため、他の適切な機構が用いられ得る。

【0028】

次に、図４は、縫合糸装填機を含む縫合糸切断組立体１４の遠位端部を、反対側から示しており、シャフト２０の遠位端部は、縫合糸装填機が閉位置にあるのに対応して、胴部２４に対して、より近位位置にある。図から分かるように、シャフト２０がこの位置にあるとき、縫合糸装填機は、縫合糸４８の周りで効果的に閉じられる。特に、ヘッド４０の少なくとも一部は、胴部２４の遠位端部内部に引っ張られている。縫合糸４８は、溝４２内部に位置し、ヘッド４０が胴部２４内に嵌まることができる。したがって、閉位置は、隙間４４を通り過ぎて延びる胴部２４の遠位端部を特徴とする。縫合糸４８の近位延出部は、隙間４４から、胴部２４に形成された開口部５０の外に移動し、開口部５０は、長さ方向スロットとして構成され得、また、２本の縫合糸４８を収容するような寸法を有することなどにより、適切なサイズとされ得る。次に、結び目５２をヘッド４０の表面に近づけるために、張力が縫合糸４８の近位端部に加えられ得る。溝４２は、結び目５２がいつヘッド４０に当接したかを医師が容易に判断できるように、結び目５２が入るのに抵抗するようなサイズであってよい。さらに、結び目５２は溝４２内部に嵌まるには大きすぎ得るので、ヘッド４０の遠位端部は、結び目前進表面を形成し得る。認識されるように、これは、結び目を所望の場所に設置するのを助けるように、かつ／または結び目を締めるため縫合材料を締め上げる際に、医師によって使用され得る。例えば、溝４２は、装填動作の後で装置が縫合糸４８の上を前進されているときに、縫合糸の動きを制限し、縫合糸４８と装置１０との間の相互作用を安定化させるのに役立ち得る。オプションとして、装置１０が結び目５２と接触している間の安定性を保証するのに役立つよう、ヘッド４０の遠位表面は、結び目５２を受容するように半径方向内側に奥まっていてよく、破線で示す凹面を形成する。よって、結び目５２は、所望の場所まで前進されているか、または、前述したように締められているときに、装置１０により安定され得る。これに応じて、結び目前進表面は、予め形成された結び目を完成させること、予め形成された結び目を位置づけること、および／または予め形成された結び目を締めることを含む、縫合と関連付けられた１つ以上の態様を実行するのに使用され得る。

【0029】

さらに、図５は、縫合糸装填機が依然として閉位置にある、縫合糸切断組立体１４の遠位端部を、図３に描かれた元の側から示している。縫合糸切り取り装置１０のさまざまな構成要素間の協働の可視化を助けるため、胴部２４は、これらの図面では透明なものとして描かれているが、実際には、金属またはポリマーを含む、任意の適切な生体適合性材料から形成され得る。したがって、図４と同じように胴部２４に対して近位位置にあるシャフト２０を描いている、図５を考慮すると、結び目５２が引っ張られてヘッド４０と接触しており、縫合糸４８の近位に延びる部分は、溝４２内部に位置し、フック４６によって係合され、かつ隙間４４を通って、胴部２４の（この図面では見えない）開口部５０から外に出るのが分かる。

【0030】

胴部２４に対して近位位置にあるシャフト２０が、縫合糸装填機を閉位置にすると、縫合糸４８は、例えば以下で論じるような第２のアクチュエータ１８（この図面では不図示）の適切な操作により、カッター２４をシャフト２０および胴部２４に対して遠位に前進させることによって、切断され得る。カッター２２は、図６では、その遠位位置で描かれており、縫合糸４８は切り取られている。認識されるように、胴部２４内部にあり、シャフト２０上に配された、カッター２２の同軸関係により、縫合糸４８が溝４２から隙間４４内へと移動するところでカッター２２が縫合糸４８に係合することが確実となる。カッター２２の遠位端部は、縫合材料をより容易に切断するために、斜めの鋭利なエッジを有し得る。所望のとおり、ヘッド４０は、フランジ５４などの表面を有し得、カッター２２の鋭利なエッジは、これに噛み合って、縫合糸４８の切り取りを容易にする。フランジ５４は、シャフト２０の直径の変化、または他の適切な手段によって、形成され得る。よって、結び目５２が溝４２の開口部においてヘッド４０に当接すると、一貫した長さの縫合材料が溝４２を通って隙間４４まで延び、ここで、カッター２２は縫合材料に係合し、切り取り動作によって十分な材料を残すことを確実にする。切り取り動作中に残る縫合材料の量は、選択されるヘッド４０のサイズ、したがって溝４２の長さによって、確立され得る。

【0031】

次に図７～図９を参照すると、第１のアクチュエータ１６および第２のアクチュエータ１８に関するさらなる詳細が例示されている。具体的には、連続する図７～図９は、ロック部材５６を解放するためにハンドル１２の長さ方向軸に垂直な第１の方向に第１のアクチュエータ１６が移動し、その後、長さ方向軸と平行な第２の方向に遠位移動することを伴う動作を示す。例えば、図７は、名目上の（nominal）近位位置にある第１のアクチュエータ１６を示し、この位置は、シャフト２０が胴部２４に対して近位位置にある、関連する閉じた縫合糸装填機の位置（この図面では不図示）に対応する。前述のとおり、シャフト２０の近位端部は、リンク３０によって第１のアクチュエータ１６に連結され、ばね部材２６によって近位方向に付勢されている。ロック部材５６は、弾性材料から作られてよく、名目上は、部分３４または３６など、ハンドル１２のハウジングのうちの少なくとも１つに形成された、（この図では見えないが、図９に示されている）凹部５８に係合し得る。これに応じて、図８の矢印で示すように、内向きの垂直な方向に力をアクチュエータ１６に加えると、ロック部材５６がそれて、係合解除される。次に、第１のアクチュエータ１６は、図９の矢印で示す長さ方向に力を加えることによって、遠位にスライドされ、リンク３０の並進運動を通じて、ばね部材２６を圧縮し、シャフト２０を遠位に駆動することができる。第１のアクチュエータ１６の遠位側の移動範囲において、シャフト２０は、図３に描く開いた縫合糸装填機位置に対応する、胴部２４に対する遠位位置にあってよい。縫合糸４８が前述したように溝４２、隙間４４を通って装填され、フック４６によって係合された後、第１のアクチュエータ１６は、遠位に向けられた力を除去することによって図７に示す位置に戻り、それによって、ばね部材２６がその圧縮状態から拡張し、リンク３０を押し、それに応じてシャフト２０を、閉じた縫合糸装填機と関連付けられた近位位置に戻すことができる。あるいは、またはさらに、医師は、近位スライド力を第１のアクチュエータ１６に手で加えて、同じ結果を達成することができる。ロック部材５６の弾性的な性質により、ロック部材５６は、凹部５８に再係合して、シャフト２０を閉位置に保持する。

【0032】

これに応じて、いったん縫合糸４８が装填されて第１のアクチュエータ１６がそのロックされた近位位置に戻ったら、第２のアクチュエータ１８は、切断動作を実施するように操作され得る。この実施形態では、第２のアクチュエータ１８は、レバーとして構成され、心棒６０の周りで旋回する。したがって、近位に向けられた力を第２のアクチュエータ１８に加えると、リンク３２が遠位に駆動されて、ばね部材２８を圧縮する。カッター２２の近位端部がリンク３２によって連結されているので、カッター２２は、前述したように、シャフト２０および胴部２４に対して前進する。ロック部材５６がシャフト２０を、そのより近位位置に保持するので、カッター２２の鋭利な遠位エッジは、フランジ５４に対して駆動されて、これらの要素間にとらえられた縫合材料を切断する。近位に向けられた力を第２のアクチュエータ１８から除去すると、圧縮されたばね部材２８は拡張することができ、切断動作が実行された後でカッター２２がその名目上の近位位置に引っ込む。あるいは、またはさらに、医師は、遠位力を第２のアクチュエータ１８に手で加えて、同じ結果を達成することができる。

【0033】

第１のアクチュエータ１６および第２のアクチュエータ１８に関して前述した特定の機構が、単なる例として意図されており、胴部２４に対するシャフト２０および／またはカッター２２の相対運動を引き起こす任意の適切な手段が用いられ得ることを認識されたい。例示を助けるため、代替的な実施形態が図１０および図１１に描かれており、これは、第１のアクチュエータ１６のスライド機構と比較して、押し下げ可能ボタンとして構成された第１のアクチュエータ７０を特徴としている。これらの例示では、前述したものと同じような機能を有する類似要素に、同じ参照符号が付されている。例えば、第２のアクチュエータ１８と関連付けられた構成要素は、全体的に類似しており、前述したような動作を実行し得る。さらに、シャフト２０は、前述した実施形態と同じようにばね部材２６によって近位に付勢され得る。シャフト２０の近位端部は、図示のように、リンク７２によって第１のアクチュエータ７０に連結されている。第１のアクチュエータ７０およびリンク７２は、対向する傾斜面を通じて協働して、ハンドル１２に垂直に加えられる力を、シャフト２０の長さ方向並進運動に変換する。例えば、名目上の閉位置では、ばね部材２６は、第１のアクチュエータ７０が第１の押し下げられていない位置にある状態で、前述したのと同じように、シャフト２０を近位に付勢する。矢印で示すように内向きの力を加えることによって、第１のアクチュエータ７０は、図１１に示す第２の位置へと押し下げられ得る。リンク７２および第１のアクチュエータ７０の傾斜面の斜めになった面は、互いに対してスライドして、第１のアクチュエータ７０の内向きの垂直運動を、リンク７２の遠位運動に変換し、これにより、ばね部材２６が圧縮され、シャフト２０が遠位に駆動されて、縫合糸装填機を開く。前述したように縫合材料を装填した後、第１のアクチュエータ７０に加えられた内向きの力は引っ込められ得、ばね部材２６の拡張により、リンク７２が、シャフト２０と共に近位に押されて、縫合糸装填機を閉じる。第１のアクチュエータ７０およびリンク７２の傾斜表面の相互作用により、第１のアクチュエータは、その最初の、押し下げられていない位置につく。第２のアクチュエータ１８は次に、カッター２２を前進させ、捕捉された縫合材料を切り取るように操作され得る。

【0034】

本開示の技術は、他の縫合糸切り取り具構成へと拡大することもできる。例えば、前述した実施形態は、関連して動くシャフトおよびカッター要素と共に、静止胴部を含む。しかしながら、適切な改変により、縫合糸切り取り具装置は、静止したままであるシャフトと、動く胴部およびカッター要素と、を有し得る。例示を助けるため、図１２は、これらの特徴を例示する縫合糸切り取り装置８０の実施形態を描いている。縫合糸切り取り装置８０はまた、管状カッター８４および外側胴部８６内部に同軸に配されたシャフト８２を備えた細長い縫合糸切断組立体を有する。これらの要素は、いずれも前述した、縫合材料を捕捉しこれに係合するように構成され得る、シャフト８２の遠位端部の縫合糸装填機の態様、ならびに縫合材料を切り取るように構成され得るカッター８４の遠位端部に関して特に前述した実施形態と類似している。しかしながら、この実施形態では、シャフト８２は固定されたままであり、胴部８６は、近位に移動して、シャフト８２の遠位端部を露出し、縫合糸装填機を開くか、または、余分な縫合材料が切り取られ得るように遠位に移動して縫合糸装填機を閉じることができる。カッター８４は、胴部８６とは無関係に、シャフト８２上をスライドすることができる。例示されるように、縫合糸切り取り具８０は、胴部８６およびカッター８４をそれぞれ選択的に移動させるのに使用され得る、第１のアクチュエータ９０および第２のアクチュエータ９２を備えた、ハンドル８８を含む。胴部８６の近位部分は、リンク９４によって第１のアクチュエータ９０に連結され得、胴部８６は、第１のばね部材９６によって遠位方向に付勢される。さらに、カッター８４の近位端部は、リンク９８によって第２のアクチュエータ９２に連結され得、カッター８４は、第２のばね部材１００によって近位方向に付勢される。

【0035】

縫合糸切り取り装置８０は、余分な縫合材料を除去するために、本開示のその他の実施形態と同じように使用され得る。先に述べたように、胴部８６は、遠位方向に付勢されて、縫合糸装填機を閉位置に置く。したがって、医師は、縫合材料を装填するときに、縫合糸装填機を開くため、シャフト８２の遠位端部を露出させるように、第１のアクチュエータ９０を利用し得る。第１のアクチュエータ９０を近位にスライドさせることによって、リンク９４は、胴部８６を近位に引っ張り、シャフト８２の遠位端部は突出する。前述したような溝、隙間およびフックを含むシャフトヘッド要素を用いて、いったん縫合材料が捕捉されたら、第１のアクチュエータ９０は次に、解放され（かつ／または手動で、そのより遠位位置に戻り）胴部８６を捕捉された縫合材料の上に延ばし、縫合糸装填機を閉じることができる。第２のアクチュエータ９２は、アクチュエータ１８と同じように構成され、同様の機能を実行する。医師は、第２のアクチュエータ９２の端部に近位力を加え、第２のアクチュエータ９２を旋回させてカッター８４を遠位に駆動させ、第２のばね部材９８を圧縮し、縫合糸装填機によって係合された余分な縫合材料を切断する。その他の実施形態と同じように、第１および／または第２のアクチュエータは、シャフト８２と、カッター８４と、胴部８６との間の所望の相対運動を達成するために、異なる仕組みに依存し得る。

【0036】

本明細書には、特定の例示的な実施形態が記載されている。しかしながら、この実施形態に関連する当業者は、本開示の原理が、適切な改変により、他の適用まで容易に拡張され得ることを、理解するであろう。

【0037】

〔実施の態様〕
（１） 縫合材料を切り取る装置において、
細長いシャフトと、
前記シャフト上に配された細長い管状カッターと、
前記カッター上に配された細長い管状胴部と、
前記縫合材料に係合するように構成された、前記シャフトの遠位端部における縫合糸装填機と、
前記シャフトと前記胴部との間で相対運動を引き起こすように構成された第１のアクチュエータと、
前記カッターと前記胴部および前記シャフトの両方との間で相対運動を引き起こすように構成された第２のアクチュエータと、
を含む、装置。
（２） 実施態様１に記載の装置において、
前記縫合糸装填機は、前記シャフトの前記遠位端部におけるヘッドと、前記ヘッドに形成され、前記縫合材料を受容するようなサイズである長さ方向溝と、を含む、装置。
（３） 実施態様２に記載の装置において、
前記縫合糸装填機は、前記ヘッドより近位の前記シャフトに隙間をさらに含む、装置。
（４） 実施態様３に記載の装置において、
前記縫合糸装填機は、前記隙間内に延び、かつ前記溝のエッジと整列する、フックをさらに含む、装置。
（５） 実施態様１に記載の装置において、
前記胴部の前記遠位端部に開口部をさらに含み、前記開口部は、前記シャフトおよび前記胴部が閉位置にあるときに前記縫合材料を前記縫合糸装填機から延ばすことができるように構成されている、装置。

【0038】

（６） 実施態様１に記載の装置において、
前記シャフトの遠位部分は、シャフト直径の変化により形成される表面を有し、前記カッターが前記シャフトに対して遠位に動くと、前記カッターが前記表面に接触する、装置。
（７） 実施態様１に記載の装置において、
前記シャフトの遠位部分は、結び目前進表面を有する、装置。
（８） 実施態様１に記載の装置において、
前記第１のアクチュエータは、スライダを含み、遠位方向への前記スライダの運動は、前記縫合糸装填機を有する前記シャフトの遠位端部を露出する、前記シャフトと前記胴部との間の位置の相対的な変動に対応する、装置。
（９） 実施態様８に記載の装置において、
前記第１のアクチュエータは、前記遠位方向への前記運動を許容する前に、異なる方向への運動を通じた係合解除を必要とする、装置。
（１０） 実施態様１に記載の装置において、
前記第１のアクチュエータは、押し下げ可能ボタンを含み、前記ボタンへの内向き圧力は、前記縫合糸装填機を有する前記シャフトの遠位端部を露出する、前記シャフトと前記胴部との間の位置の相対的な変動に対応する、装置。

【0039】

（１１） 実施態様１０に記載の装置において、
前記内向き圧力は、前記第１のアクチュエータに連結された協働する傾斜面によって、長さ方向運動に変換される、装置。
（１２） 実施態様１に記載の装置において、
前記第２のアクチュエータは、レバーを含み、前記レバーの端部の運動は、前記カッターの遠位運動に対応する、装置。
（１３） 実施態様１２に記載の装置において、
前記レバーの前記端部の近位運動は、前記カッターの遠位運動に対応する、装置。
（１４） 実施態様１に記載の装置において、
前記シャフトの近位端部は、前記胴部に連結され、かつ前記第１のアクチュエータによって前記胴部に対して移動可能であり、
前記カッターの近位端部は、前記胴部に連結され、かつ前記第２のアクチュエータによって前記胴部に対して移動可能である、装置。
（１５） 実施態様１に記載の装置において、
前記胴部の近位端部は、前記シャフトに連結され、かつ前記第１のアクチュエータによって前記シャフトに対して移動可能であり、
前記カッターの近位端部は、前記シャフトに連結され、かつ前記第２のアクチュエータによって前記シャフトに対して移動可能である、装置。

【0040】

（１６） 結び目を作った後で余分な縫合材料を切り取る方法において、
細長いシャフト、前記シャフト上に配された細長い管状カッター、および前記カッター上に配された細長い管状胴部、を有する縫合糸切り取り装置を提供することと、
第１のアクチュエータを使用して前記胴部と前記シャフトとの間に相対運動を引き起こすことによって縫合糸装填機を開けることと、
予め形成された結び目から延びる余分な縫合材料を前記縫合糸装填機と係合させることと、
前記胴部と前記シャフトとの間の相対運動の結果として前記余分な縫合材料の周りで前記縫合糸装填機を閉じることと、
係合された前記余分な縫合材料を切断するために前記カッターを遠位に前進させるよう第２のアクチュエータを動作させることと、
を含む、方法。
（１７） 実施態様１６に記載の方法において、
前記余分な縫合材料を係合させることにより、前記縫合材料を長さ方向に安定させる、方法。
（１８） 実施態様１６に記載の方法において、
前記シャフトの遠位端部の表面を前記予め形成された結び目に接して前進させることをさらに含む、方法。
（１９） 実施態様１８に記載の方法において、
前記表面に接して前記予め形成された結び目を締め上げることをさらに含む、方法。
（２０） 実施態様１８に記載の方法において、
前記シャフトの前記遠位端部の前記表面を前進させることにより、前記予め形成された結び目を所望の場所に位置づける、方法。

【0041】

（２１） 実施態様１６に記載の方法において、
前記シャフトの遠位部分は、シャフト直径の変化により形成される表面を有し、前記カッターが前記シャフトに対して遠位に動くと、前記カッターが前記表面に接触する、方法。

【図面の簡単な説明】

【0042】

【図1】縫合糸切り取り装置のある実施形態の概略図を描く。

【図2】縫合糸切り取り装置のある実施形態の分解組立図を概略的に描く。

【図3】開いた縫合糸装填機を備えた縫合糸切り取り装置の遠位端部のある実施形態を概略的に描く。

【図4】閉じた縫合糸装填機を備えた縫合糸切り取り装置の遠位端部のある実施形態の図を概略的に描く。

【図5】閉じた縫合糸装填機を備えた縫合糸切り取り装置の遠位端部のある実施形態の反対側からの図を概略的に描く。

【図6】余分な縫合材料を切断した後で閉じた縫合糸装填機を備えた縫合糸切り取り装置の遠位端部のある実施形態を概略的に描く。

【図7】縫合糸切り取り装置の第１のアクチュエータのある実施形態を伴う動作を概略的に描く。

【図8】縫合糸切り取り装置の第１のアクチュエータのある実施形態を伴う動作を概略的に描く。

【図9】縫合糸切り取り装置の第１のアクチュエータのある実施形態を伴う動作を概略的に描く。

【図10】縫合糸切り取り装置の第１のアクチュエータの別の実施形態を伴う動作を概略的に描く。

【図11】縫合糸切り取り装置の第１のアクチュエータの別の実施形態を伴う動作を概略的に描く。

【図12】縫合糸切り取り装置の別の実施形態の概略図を描く。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】