(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】代謝ケージ
(51)【国際特許分類】
A01K 1/03 20060101AFI20220404BHJP
A01K 1/01 20060101ALI20220404BHJP
【FI】
A01K1/03 A ZAB
A01K1/01 E
(21)【出願番号】P 2019544787
(86)(22)【出願日】2017-10-26
(86)【国際出願番号】 US2017058547
(87)【国際公開番号】W WO2018081434
(87)【国際公開日】2018-05-03
【審査請求日】2020-09-24
(32)【優先日】2016-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519153419
【氏名又は名称】イノバイブ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】コンガー, ディー エル.
(72)【発明者】
【氏名】マクガフィー, フランチェスカ
【審査官】坂田 誠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第4785765(US,A)
【文献】実開平2-39658(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 1/03
A01K 1/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物排泄物収集動物含有ケージであって、
ケージ蓋と、
前記ケージ蓋に添着されるケージ基部であって、
そのケージ基部は、1つ以上の側面と、前記1つ以上の側面に接続されるケージ基部底部と、格子部材とを備え、
そのケージ基部底部は、開口部を備え、
その格子部材は、前記ケージ基部底部開口部にわたって配置される部材を備える、ケージ基部と、
前記ケージに接続される動物排泄物収集器部材であって、
その収集器部材は、近位端と、遠位端と、近位開口部と、遠位開口部と、内面および外面を備える1つ以上の側壁とを備え、
その1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、前記収集器部材の前記近位開口部から前記遠位開口部までテーパ状になり、
前記収集器部材のその近位開口部は、前記ケージ基部底部開口部と整合される、収集器部材と、
前記収集器部材に接続される動物排泄物分離器部材であって、
その分離器部材は、糞便から尿を分離し、
その分離器部材は、近位開口部と、遠位開口部と、前部と、側面と、後部と、底部と
、近位シュート部材と
、遠位シュート部材と
、第1の容器コネクタと
、第2の容器コネクタとを備え、
前記近位シュート部材および前記遠位シュート部材は、前記側面に接続されており、前記第1の容器コネクタおよび前記第2の容器コネクタは、前記底部に接続されており、
その近位シュート部材は、近位末端と
、遠位末端と、前面とを備え、
前記遠位末端は、前記分離器部材の前記後部に接続されており、
その遠位シュート部材は、近位末端と、遠位末端と、前面と、後面とを備え、
その遠位シュート部材は、前記近位シュート部材に接続されず、前記後部に接続されず、
その近位シュート部材および遠位シュート部材は、異なる角度にあり、
前記遠位シュート部材のその近位末端は、前記近位シュート部材の前記遠位末端から垂直にオフセットされ、水平にオフセットされ、
前記遠位シュート部材の前記近位末端は、前記近位シュート部材の前記遠位末端から約0.25インチ~約1.00インチ垂直にオフセットされ、前記垂直オフセットは、前記近位シュートと前記遠位シュートとの間に位置する動物排泄物分離器部材の内部後壁によって画定され、前記遠位シュート部材の前記近位末端は、前記近位シュート部材の前記遠位末端から水平にオフセットされ、約0.10インチ~約0.25インチの間隙をもたらし、
その第1の容器コネクタは、前記遠位シュート部材と事実上接続し、前記分離器部材の前記底部において終端する第1のボア面を備え、
その第2の容器コネクタは、前記近位シュート部材と事実上接続し、前記分離器部材の前記底部において終端する第2のボア面を備え、
前記第1の容器コネクタは、前記第2の容器コネクタの前方にある、分離器部材と
を備える、含有ケージ。
【請求項2】
前記収集器部材内面は、疎水性コーティングを備える、請求項1に記載の含有ケージ。
【請求項3】
前記収集器部材と接触する挿入部材を備え、前記挿入部材は、近位開口部と、遠位開口部と、内面および外面を備える1つ以上の側壁とを備え、その1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、前記挿入部材の前記近位開口部から前記遠位開口部までテーパ状になる、請求項1に記載の含有ケージ。
【請求項4】
前記挿入部材の前記1つ以上の側壁のうちの少なくとも1つは、前記収集器部材の前記1つ以上の側壁よりも長く、前記挿入部材の近位領域における前記挿入部材の前記1つ以上の側壁のその外面の一部は、前記収集器部材の前記1つ以上の側壁の前記内面と接触し、前記挿入部材の遠位領域における前記挿入部材の前記1つ以上の側壁のその外面の一部は、前記収集器部材の前記1つ以上の側壁の前記内面と接触しない、請求項3に記載の含有ケージ。
【請求項5】
前記挿入部材のその遠位開口部は、前記近位シュート部材前面に近接して配置され、前記近位シュート部材の前記前面上の着地区域領域と整合される、請求項3または4に記載の含有ケージ。
【請求項6】
前記挿入部材の前記遠位端の前記近位シュート部材前面への近接は、約0.01インチ~約3.0インチである、請求項5に記載の含有ケージ。
【請求項7】
前記挿入部材は、
疎水性材料を前記挿入部材の前記内面に適用することおよび/または着目分子と結合または反応する試薬を前記挿入部材の前記内面に付着させることによって化学的に処理され
たものである、請求項3~6のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【請求項8】
前記収集器部材は、円錐形である遠位端を有し、円錐形収集器部材である、請求項1または2に記載の含有ケージ。
【請求項9】
前記円錐形収集器部材の前記遠位開口部は、前記近位シュート部材前面に近接して配置され、前記近位シュート部材の前記前面上の着地区域領域と整合される、請求項8に記載の含有ケージ。
【請求項10】
前記円錐形収集器部材の前記遠位端の前記近位シュート部材前面への近接は、約0.01インチ~約3.0インチである、請求項9に記載の含有ケージ。
【請求項11】
前記近位シュート部材は、前記近位末端から前記遠位末端に向かって軸方向に延在する第1および第2の傾斜面を備え、その遠位シュートは、前記近位末端から前記遠位末端に向かって軸方向に延在する第3の傾斜面を備え、その第1および/または第2の傾斜面は、前記第3の傾斜面の角度と異なる角度にある、請求項1~10のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【請求項12】
前記第1の傾斜面は、約42度の角度にあり、前記第2の傾斜面は、約55度の角度にあり、前記第3の傾斜面は、約39.3度または約41度の角度にある、請求項11に記載の含有ケージ。
【請求項13】
前記近位シュート部材および前記遠位シュート部材は、
疎水性材料でコーティングされた表面を備える、請求項1~
12のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【請求項14】
第1の容器が、前記第1の容器コネクタに解放可能に取り付けられ、第2の容器が、前記第2の容器コネクタに解放可能に取り付けられる、請求項1~
13のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【請求項15】
前記第2の容器コネクタは、漏斗フランジと、漏斗開口とを備える、請求項1~
14のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【請求項16】
前記第1の容器は、糞便の収集のためのものであり、前記第2の容器は、尿の収集のためのものである、請求項
14または
15に記載の含有ケージ。
【請求項17】
前記
含有ケージは、ラック内に配置され
、前記ラックは、支持部材上に少なくとも1つのケージ搭載アセンブリを備え、前記少なくとも1つのケージ搭載アセンブリは、前記含有ケージ上または前記含有ケージの中の対応するフランジを受容するように構成されるレールガイドを備え、それによって、前記含有ケージを前記ラックの前記少なくとも1つのケージ搭載アセンブリと係合させる、請求項1~
16のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連特許出願)
本願は、2017年10月4日に出願され、METABOLIC CAGINGと題され、発明者としてDee CongerおよびFrancesca McGuffieが指定され、代理人管理番号INO-1012-PV2が割り当てられた、米国仮特許出願第62/567,969号の利益を主張するものである。本特許出願はまた、2016年10月28日に出願され、METABOLIC CAGINGと題され、発明者としてDee CongerおよびFrancesca McGuffieが指定され、代理人管理番号INO-1012-PVが割り当てられた、米国仮出願第62/414,611号の利益を主張するものである。上記特許出願は、その全体が参照により本明細書中に援用される。
【0002】
本技術は、部分的に、畜産に関し、部分的に、実験室動物によって排泄される糞便および尿を収集および分離するための機器に関する。
【背景技術】
【0003】
多くの科学的研究は、実験室動物からの代謝排泄物の収集および分離を要求する。典型的には、個々の動物は、動物によって排泄される糞便および尿を収集および分離するための手段に取り付けられるチャンバ内に設置される(チャンバ、収集および分離手段は、多くの場合、「代謝ケージ」と称される)。代謝ケージは、薬物治療の効果、腎機能研究、尿タンパク質排泄、毎日の餌および水摂取、尿排泄体積、および標準的または介入代謝機能の評価を含む、種々の研究のために有用である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある側面において提供されるものは、(i)ケージ蓋と、(ii)ケージ蓋に添着される、ケージ基部であって、ケージ基部は、1つ以上の側面と、1つ以上の側面に接続されるケージ基部底部と、格子とを備え、ケージ基部底部は、開口部を備え、格子は、ケージ基部底部開口部にわたって配置される部材を備える、ケージ基部と、(iii)ケージに接続される、動物排泄物収集器部材であって、収集器部材は、近位端と、遠位端と、近位開口部と、遠位開口部と、内面および外面を備える1つ以上の側壁とを備え、その1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、収集器部材の近位開口部から遠位開口部までテーパ状になり、収集器部材の近位開口部は、ケージ基部底部開口部と整合される、収集器部材と、(iv)収集器部材に接続される、動物排泄物分離器部材であって、その分離器部材は、糞便から尿を分離し、近位開口部と、遠位開口部と、前部と、側面と、後部と、底部と、側面に接続される近位シュート部材と、側面に接続される遠位シュート部材と、底部に接続される第1の容器コネクタと、底部に接続される第2の容器コネクタとを備え、近位シュート部材は、近位末端と、分離器部材の後部と関連する遠位末端と、前面とを備え、遠位シュート部材は、近位末端と、遠位末端と、前面と、後面とを備え、遠位シュート部材は、近位シュート部材に接続されず、後部に接続されず、遠位シュート部材の近位末端は、近位シュート部材の遠位末端から垂直にオフセットされ、水平にオフセットされ、第1の容器コネクタは、遠位シュート部材と事実上接続し、分離器部材の底部において終端する第1のボア面を備え、第2の容器コネクタは、近位シュート部材と事実上接続し、分離器部材の底部において終端する第2のボア面を備え、第1の容器コネクタは、第2の容器コネクタの前方にある、分離器部材とを含む、動物排泄物収集動物含有ケージ(代謝ケージ)である。
【0005】
また、ある側面において提供されるものは、収集器部材と接触する挿入部材を含む、動物排泄物収集動物含有ケージである。
【0006】
また、いくつかの側面において提供されるものは、挿入部材を伴わない円錐形収集器部材を含む、動物排泄物収集動物含有ケージである。
【0007】
また、ある側面において提供されるものは、糞便の収集のための第1の容器と、尿の収集のための第2の容器とを含む、動物排泄物収集動物含有ケージである。
【0008】
ある側面において提供されるものは、使い捨てである動物排泄物収集動物含有ケージである。
【0009】
また、ある側面において提供されるものは、ラック内に配置される動物排泄物収集動物含有ケージである。
【0010】
また、ある側面において提供されるものは、ラック内に配置されない動物排泄物収集動物含有ケージである。
【0011】
また、ある側面において提供されるものは、尿および糞便を収集および分離するために動物排泄物収集動物含有ケージを使用する方法である。
【0012】
また、ある側面において提供されるものは、動物排泄物収集動物含有ケージを組み立てる方法である。
【0013】
また、ある側面において提供されるものは、動物排泄物収集動物含有ケージの構成要素を入れ子にする方法である。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
動物排泄物収集動物含有ケージであって、
ケージ蓋と、
前記ケージ蓋に添着されるケージ基部であって、
そのケージ基部は、1つ以上の側面と、前記1つ以上の側面に接続されるケージ基部底部と、格子部材とを備え、
そのケージ基部底部は、開口部を備え、
その格子部材は、前記ケージ基部底部開口部にわたって配置される部材を備える、ケージ基部と、
前記ケージに接続される動物排泄物収集器部材であって、
その収集器部材は、近位端と、遠位端と、近位開口部と、遠位開口部と、内面および外面を備える1つ以上の側壁とを備え、
その1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、前記収集器部材の前記近位開口部から前記遠位開口部までテーパ状になり、
前記収集器部材のその近位開口部は、前記ケージ基部底部開口部と整合される、収集器部材と、
前記収集器部材に接続される動物排泄物分離器部材であって、
その分離器部材は、糞便から尿を分離し、
その分離器部材は、近位開口部と、遠位開口部と、前部と、側面と、後部と、底部と、前記側面に接続される近位シュート部材と、前記側面に接続される遠位シュート部材と、前記底部に接続される第1の容器コネクタと、前記底部に接続される第2の容器コネクタとを備え、
その近位シュート部材は、近位末端と、前記分離器部材の前記後部と関連する遠位末端と、前面とを備え、
その遠位シュート部材は、近位末端と、遠位末端と、前面と、後面とを備え、
その遠位シュート部材は、前記近位シュート部材に接続されず、前記後部に接続されず、
前記遠位シュート部材のその近位末端は、前記近位シュート部材の前記遠位末端から垂直にオフセットされ、水平にオフセットされ、
その第1の容器コネクタは、前記遠位シュート部材と事実上接続し、前記分離器部材の前記底部において終端する第1のボア面を備え、
その第2の容器コネクタは、前記近位シュート部材と事実上接続し、前記分離器部材の前記底部において終端する第2のボア面を備え、
前記第1の容器コネクタは、前記第2の容器コネクタの前方にある、分離器部材と
を備える、含有ケージ。
(項目2)
前記格子部材は、ワイヤバーを備える、項目1に記載の含有ケージ。
(項目3)
前記格子部材は、床格子部材である、項目2に記載の含有ケージ。
(項目4)
前記格子部材は、前記ケージ基部底部からほぼ前記ケージ基部の前記1つ以上の側面の高さに及ぶワイヤバー格子側部材を備える、項目1または2に記載の含有ケージ。
(項目5)
前記格子部材は、前記ケージ基部底部から前記ケージ基部の前記1つ以上の側面の高さの一部に及ぶワイヤバー格子側部材を備える、項目1または2に記載の含有ケージ。
(項目6)
前記格子側部材は、前記ケージ基部底部からほぼ前記ケージ基部の4つの側面の高さに及び、前記格子とともに、動物閉じ込め部材を形成する、項目4に記載の含有ケージ。
(項目7)
前記床格子部材は、前記ケージ基部底部から前記ケージ基部の3つの側面の高さの一部に及ぶ側格子部材と、前記ケージ基部底部からほぼ前記ケージ基部の前記側面の高さに及ぶ後部格子部材とを備え、前記側格子部材、後部格子部材、および床格子部材は、動物閉じ込め部材を形成する、項目3に記載の含有ケージ。
(項目8)
前記ケージ内に含有される動物は、前記動物閉じ込め部材によって、前記ケージ基部底部開口部を備える前記ケージの区分に閉じ込められる、項目6または7に記載の含有ケージ。
(項目9)
付加的ワイヤバー部材を備える、項目2-8のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目10)
前記付加的ワイヤバー部材は、餌ワイヤバー部材である、項目9に記載の含有ケージ。
(項目11)
前記付加的ワイヤバー部材は、水ワイヤバー部材である、項目9に記載の含有ケージ。
(項目12)
前記付加的ワイヤバー部材は、餌ワイヤバー部材および水ワイヤバー部材である、項目9に記載の含有ケージ。
(項目13)
前記餌ワイヤバー部材および水ワイヤバー部材は、取り付けられ、餌および水保持器を形成する、項目12に記載の含有ケージ。
(項目14)
前記餌および水保持器は、動物閉じ込め部材に取り付けられる、項目13に記載の含有ケージ。
(項目15)
越流レセプタクルを備える、項目13または14に記載の含有ケージ。
(項目16)
前記餌ワイヤバー部材の下に越流レセプタクルを備え、前記水ワイヤバー部材の下に越流レセプタクルを備える、項目15に記載の含有ケージ。
(項目17)
基部の2つの平行な側面は、標準的ケージの基部の2つの同等の平行な側面を上回る長さを有する、項目1-16のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目18)
前記動物排泄物収集器部材は、前記ケージに接続される、項目1-17のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目19)
前記動物排泄物収集器部材は、ケージ底部の内部と接触する側フランジを備える、項目1-17のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目20)
前記動物排泄物収集器部材は、前記ケージ基部底部開口部を囲繞するケージ底部床の内部部分と接触する肋材および支持タブを備える、項目1-17のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目21)
前記肋材および支持タブは、前記ケージ底部床上の床棚部またはシェルフと接触する、項目20に記載の含有ケージ。
(項目22)
前記動物排泄物収集器部材は、前記ケージ基部底部の一体部品である、項目1-17のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目23)
前記動物排泄物収集器部材の前記近位開口部、前記遠位開口部、および前記側壁のうちの1つ以上のものは、錐台として配置される、項目1-22のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目24)
前記収集器部材の1つ以上の側壁は、水平軸に対して40~90度の角度でテーパ状になる、項目1-23のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目25)
前記側壁は、約55度の角度でテーパ状になる、項目24に記載の含有ケージ。
(項目26)
前記収集器部材内面は、コーティングを備える、項目1-25のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目27)
前記コーティングは、疎水性コーティングである、項目26に記載の含有ケージ。
(項目28)
前記収集器部材と接触する挿入部材を備え、前記挿入部材は、近位開口部と、遠位開口部と、内面および外面を備える1つ以上の側壁とを備え、その1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、前記挿入部材の前記近位開口部から前記遠位開口部までテーパ状になる、項目1-27のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目29)
前記挿入部材の前記1つ以上の側壁のうちの少なくとも1つは、前記収集器部材の前記1つ以上の側壁よりも長く、前記挿入部材の近位領域における前記挿入部材の前記1つ以上の側壁のその外面の一部は、前記収集器部材の前記1つ以上の側壁の前記内面と接触し、前記挿入部材の遠位領域における前記挿入部材の前記1つ以上の側壁のその外面の一部は、前記収集器部材の前記1つ以上の側壁の前記内面と接触しない、項目28に記載の含有ケージ。
(項目30)
前記挿入部材のその遠位開口部は、前記近位シュート部材に近接して配置され、前記近位シュート部材の前記前面と整合される、項目28または29に記載の含有ケージ。
(項目31)
前記近位シュート部材の前記前面との整合は、前記近位シュート領域の前記前面上の着地区域領域との整合である、項目30に記載の含有ケージ。
(項目32)
前記挿入部材の前記遠位端の前記近位シュート部材前面への近接は、約0.01インチ~約3.0インチである、項目30または31に記載の含有ケージ。
(項目33)
前記挿入部材の前記遠位端の前記近位シュート部材前面への近接は、約0.13インチである、項目32に記載の含有ケージ。
(項目34)
前記挿入部材は、紙である、項目28-33のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目35)
前記紙は、蝋紙である、項目34に記載の含有ケージ。
(項目36)
前記挿入部材は、化学的に処理される、項目28-35のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目37)
前記化学処理は、着目分子と結合または反応する試薬を前記挿入部材に付着させるステップを含む、項目36に記載の含有ケージ。
(項目38)
前記収集器部材は、円錐形である遠位端を有し、円錐形収集器部材である、項目1-27のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目39)
前記動物排泄物円錐形収集器部材は、前記ケージに接続される、項目38に記載の含有ケージ。
(項目40)
前記動物排泄物円錐形収集器部材は、前記ケージ基部底部の一体部品である、項目38に記載の含有ケージ。
(項目41)
前記円錐形収集器部材の前記遠位開口部は、前記近位シュート部材前面に近接して配置され、前記近位シュート部材の前記前面と整合される、項目38-40のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目42)
前記近位シュート部材の前記前面との整合は、前記近位シュート領域の前記前面上の着地区域領域との整合である、項目41に記載の含有ケージ。
(項目43)
前記円錐形収集器部材の前記遠位端の前記近位シュート部材前面への近接は、約0.01インチ~約3.0インチである、項目41または42に記載の含有ケージ。
(項目44)
前記円錐形収集器部材の前記遠位端の前記近位シュート部材前面への近接は、約0.13インチである、項目43に記載の含有ケージ。
(項目45)
前記収集器部材は、前記遠位端において収集器延在部材を備える、項目1-37のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目46)
前記分離器部材は、前記収集器延在部材に接続される、項目45に記載の含有ケージ。
(項目47)
前記分離器部材は、前記収集器延在部材の内部に接続される、項目45に記載の含有ケージ。
(項目48)
前記分離器部材は、前記円錐形収集器部材に接続される、項目38-44のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目49)
近位シュート部材は、前記近位末端から前記遠位末端に向かって軸方向に延在する第1および第2の傾斜面を備え、その遠位シュートは、前記近位末端から前記遠位末端に向かって軸方向に延在する第3の傾斜面を備え、その第1および/または第2の傾斜面は、前記第3の傾斜面の角度と同一または異なる角度にある、項目1-48のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目50)
前記第1の傾斜面、前記第2の傾斜面、および前記第3の傾斜面は、約35度~約65度または約35度~約75度の角度にある、項目49に記載の含有ケージ。
(項目51)
前記第1の傾斜面は、約42度の角度にある、項目49または50に記載の含有ケージ。
(項目52)
前記第2の傾斜面は、約55度の角度にある、項目49または50に記載の含有ケージ。
(項目53)
前記第3の傾斜面は、約41度の角度にある、項目49または50に記載の含有ケージ。
(項目54)
前記第3の傾斜面は、約39.3度の角度にある、項目49または50に記載の含有ケージ。
(項目55)
前記近位シュート部材の前記前面は、湾曲面を備える、項目1-54のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目56)
近位シュート部材は、前記近位末端から前記遠位末端に向かって軸方向に延在する第1の傾斜面を備え、その遠位シュートは、前記近位末端から前記遠位末端に向かって軸方向に延在する第2の傾斜面を備え、その第1の傾斜面は、前記第2の傾斜面の角度と同一または異なる角度にある、項目1-48のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目57)
前記第1の傾斜面および前記第2の傾斜面は、約35度~約65度または約35度~約75度の角度にある、項目56に記載の含有ケージ。
(項目58)
前記第1の傾斜面は、約55度の角度にある、項目56または57に記載の含有ケージ。
(項目59)
前記第2の傾斜面は、約39.3度の角度にある、項目56-58のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目60)
前記近位シュート部材の前記前面は、湾曲面を備える、項目56-59のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目61)
前記遠位シュート部材の前記近位末端は、前記近位シュート部材の前記遠位末端から約0.25インチ~約1.00インチ垂直にオフセットされる、項目1-60のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目62)
前記遠位シュート部材の前記近位末端は、前記近位シュート部材の前記遠位末端から約0.62インチ垂直にオフセットされる、項目61に記載の含有ケージ。
(項目63)
前記遠位シュート部材の前記近位末端は、前記近位シュート部材の前記遠位末端から水平にオフセットされ、約0.15インチ~約0.25インチまたは約0.10インチ~約0.25インチの間隙をもたらす、項目1-62のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目64)
前記間隙は、約0.20インチである、項目63に記載の含有ケージ。
(項目65)
前記遠位シュートは、前記分離器部材の側面のそれぞれの前記前面および内面に接続される側壁を備える、項目1-64のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目66)
前記近位シュート部材および前記遠位シュート部材は、化学的に処理される表面を備える、項目1-65のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目67)
前記近位シュートの遠位末端は、前記近位シュートと遠位シュートとの間に位置付けられる前記分離器部材の内部後壁面と事実上接続する、項目1-66のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目68)
前記内部後壁面は、尿の流動を促進するように構成される、項目67に記載の含有ケージ。
(項目69)
前記分離器部材は、閉鎖され、前記コネクタ部材延在部に接続される付加的壁部材を備える、項目1-68のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目70)
前記分離器部材は、キャップを備える閉鎖ユニットであり、前記分離器部材は、前記コネクタ部材延在部の内部に取り付けられる、項目1-68のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目71)
前記分離器部材は、分離器部材延在部材を備え、前記分離器部材延在部材は、前記コネクタ部材延在部の内部に取り付けられる、項目1-70のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目72)
第1の容器が、前記第1の容器コネクタに解放可能に取り付けられ、第2の容器が、前記第2の容器コネクタに解放可能に取り付けられる、項目1-71のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目73)
前記第2の容器コネクタは、漏斗フランジと、漏斗開口とを備える、項目1-72のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目74)
前記第1の容器は、糞便の収集のためのものであり、前記第2の容器は、尿の収集のためのものである、項目72または73に記載の含有ケージ。
(項目75)
前記第1の容器および前記第2の容器は、プラスチック管を備える、項目72-74のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目76)
前記含有ケージは、使い捨てである、項目1-75のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目77)
前記含有ケージは、単回使用のためのものである、項目76に記載の含有ケージ。
(項目78)
前記ケージは、ラック内に配置される、項目1-77のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目79)
前記ラックは、ケージ搭載アセンブリを備え、前記ケージは、前記ケージ搭載アセンブリと係合される、項目78に記載の含有ケージ。
(項目80)
前記ケージは、ケージ突出部を備え、前記ラックは、ケージコネクタアセンブリを備え、各ケージ突出部は、ケージコネクタアセンブリと係合される、項目79に記載の含有ケージ。
(項目81)
前記ケージ突出部は、オリフィスを有していない、項目80に記載の含有ケージ。
(項目82)
前記ケージ突出部は、オリフィスを有する、項目80に記載の含有ケージ。
(項目83)
前記ラックは、正の空気圧および/または負の空気圧を前記ケージに提供する、項目78-80および82のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目84)
前記ラックは、正の空気圧および/または負の空気圧を前記ケージに提供しない、項目78-81のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目85)
動物格納のための標準的ケージが、含有ケージを備える前記ラック内に配置される、項目78-84のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目86)
前記ケージ蓋は、フィルタ部材を備える、項目1-85のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目87)
前記ラックは、正の空気圧を前記ケージに提供する、項目83に記載の含有ケージ。
(項目88)
前記ラックは、負の空気圧を前記ケージに提供する、項目83に記載の含有ケージ。
(項目89)
前記ケージは、BSL 2+施設内にある、項目89に記載の含有ケージ。
(項目90)
前記含有ケージは、ラック内にない、項目1-77のいずれか1項に記載の含有ケージ。
(項目91)
前記含有ケージは、スタンドを備える、項目90に記載の含有ケージ。
(項目92)
入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ基部のセット。
(項目93)
前記基部は、収集器部材に取り付けられる、項目92に記載の入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ基部のセット。
(項目94)
前記基部は、円錐形収集器部材に取り付けられる、項目92に記載の入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ基部のセット。
(項目95)
入れ子動物排泄物収集動物含有ケージカバーのセット。
(項目96)
入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ収集器部材のセット。
(項目97)
入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ円錐形収集器部材のセット。
(項目98)
入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ挿入部材のセット。
(項目99)
入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ閉じ込め部材のセット。
(項目100)
入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ餌および水保持器部材のセット。
(項目101)
入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ餌および水越流レセプタクルのセット。
(項目102)
1匹または複数の動物からの尿および/または糞便を収集および分離するための方法であって、
項目1-91のいずれか1項に記載の動物排泄物収集動物含有ケージ内に1匹または複数の動物を設置するステップと、
第1の容器内で尿を取得し、第2の容器内で糞便を取得するステップと
を含む、方法。
(項目103)
項目1-77のいずれか1項に記載の動物排泄物収集動物含有ケージを組み立てるための方法であって、
収集器部材をケージ基部の内部に、部分的にケージ基部底部開口部を通して挿入するステップであって、それによって、前記収集器部材の肋材および支持タブが、前記ケージ基部底部の床棚部上に静置する、ステップと、
分離器部材を前記収集器部材近位開口部を通して挿入するステップであって、それによって、前記分離器延在部材の前記取付フランジは、前記収集器延在部材の前記支持フランジ上に静置する、ステップと、
挿入部材を前記収集器部材の内面上に設置するステップと、
動物閉じ込め部材および餌および水保持器を前記ケージ基部に取り付け、随意に、前記餌および水保持器の下に餌および水越流レセプタクル容器を挿入するステップと
を含む、方法。
【0014】
ある実施形態が、以下の説明、実施例、請求項、および図面においてさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図面は、本技術のある実施形態を図示し、限定的ではない。例証を明確かつ容易にするために、図面は、縮尺通りに作製されず、いくつかの事例では、種々の側面は、特定の実施形態の理解を促進するために、誇張または拡大して示され得る。接線は、破線として現れる。
【0016】
【
図1】
図1は、動物排泄物収集動物含有ケージの側面図である。
【
図2】
図2は、収集管が取り付けられる動物排泄物収集動物含有ケージの側面図である。
【
図3】
図3Aおよび3Bは、ケージ底部の底面図である。
図3Aは、グリッドを伴う。
図3Bは、グリッドを伴わない。
【
図5】
図5は、ラックと係合される動物排泄物収集動物含有ケージを示す、分離器の中心を通した軸方向配向を伴う断面図である。
【
図6】
図6Aおよび6Bは、蓋を伴わない動物排泄物収集動物含有ケージの図である。
図6Aは、斜視図である。
図6Bは、上面図である。
【
図7】
図7A、7B、および7Cは、収集器部材、挿入部材、および分離器部材の図である。
図7Aは、収集器部材、挿入部材、および分離器部材を示す、分解上面/側面配向斜視図である。
図7Bは、挿入部材、収集器部材、および分離器部材の上面斜視分解図である。
図7Cは、分離器部材とともに、収集器部材、収集器部材内の挿入部材を示す、上面/側面斜視図である。
【
図8】
図8は、円錐形収集器部材および分離器部材の図である。
【
図9】
図9Aおよび9Bは、収集器部材アセンブリの上面図である。
図9Aは、円錐形収集器部材の図であり、
図8に示される構造に対応する。円錐形収集器は、ケージ基部内に統合される、または別個であり、ケージ基部に取り付けられ得る。
図9Bは、挿入部材を伴う収集器部材の図であり、
図7A-Cに示される構造に対応する。
【
図10】
図10Aおよび10Bは、収集器部材アセンブリの底面図である。
図10Aは、ケージ底部と統合される円錐形収集器部材を示す。
図10Bは、ケージ底部に取り付けられる収集器部材および挿入部材である。
【
図15】
図15Aおよび15Bは、収集器部材アセンブリに取り付けられる分離器部材を示す、分離器部材の中心を通した軸方向配向を伴う断面図である。
図15Aは、円錐形収集器部材に取り付けられる分離器部材の図である。
図15Bは、挿入部材を伴う収集器部材に取り付けられる分離器部材の図である。
【
図16】
図16は、閉鎖構成を示す、分離器の中心を通した軸方向配向を伴う断面図である。
【
図17】
図17は、ラックと係合される動物排泄物収集動物含有ケージの図である。
【
図18】
図18は、ラックと係合される動物排泄物収集動物含有ケージおよび標準的ケージの図である。
【
図19】
図19は、動物排泄物収集動物含有ケージの代替実施形態1000の側面図である。
【
図20】
図20は、収集管が取り付けられる動物排泄物収集動物含有ケージの代替実施形態1000の側面図である。
【
図23】
図23は、ラックと係合される動物排泄物収集動物含有ケージの代替実施形態1000を示す、分離器の中心を通した軸方向配向を伴う断面図である。
【
図25】
図25A、25B、および25Cは、収集器部材、挿入部材、および分離器部材の図である。
図25Aは、収集器部材、挿入部材、および分離器部材を示す、分解上面/側面配向斜視図である。
図25Bは、収集器部材、挿入部材、および分離器部材の上面斜視分解図である。
図25Cは、分離器部材とともに、収集器部材、収集器部材内の挿入部材を示す、上面/側面斜視図である。
【
図26】
図26は、円錐形収集器部材および分離器部材の図である。
【
図27】
図27Aおよび27Bは、収集器部材アセンブリの上面図である。
図27Aは、円錐形収集器部材の図であり、
図26に示される構造に対応する。
図27Bは、挿入部材を伴う収集器部材の図であり、
図25A-Cに示される構造に対応する。
【
図28】
図28Aおよび28Bは、収集器部材アセンブリの底面図である。
図28Aは、ケージ底部に取り付けられる円錐形収集器部材を示す。
図28Bは、ケージ底部に取り付けられる挿入部材を伴う収集器部材である。
【
図33】
図33Aおよび33Bは、収集器部材アセンブリに取り付けられる分離器部材を示す、分離器部材の中心を通した軸方向配向を伴う断面図である。
図33Aは、円錐形収集器部材に取り付けられる分離器部材の図である。
図33Bは、挿入部材を伴う収集器部材に取り付けられる分離器部材の図である。
【
図34】
図34は、挿入部材を伴う収集器部材に取り付けられる分離器部材の中心を通した軸方向配向を伴う断面図である。
【
図39】
図39Aおよび39Bは、収集器部材およびケージ基部の図である。
図39Aは、収集器部材およびケージ基部を示す、分解上面/側面配向斜視図である。
図39Bは、収集器部材およびケージ基部をともに示す、上面/側面斜視図である。
【
図40】
図40は、動物排泄物収集動物含有ケージスタンドおよびケージの斜視図である。図面において参照されるある要素の一覧が、以下の表において参照のために提供される。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【発明を実施するための形態】
【0017】
提供されるものは、動物排泄物収集動物含有ケージ(例えば、
図1の100)である。ある実施形態では、ケージは、ケージ蓋(例えば、110)と、ケージ基部(例えば、120)と、動物排泄物収集器部材(例えば、200)と、動物排泄物分離器部材(例えば、300)とを備える。
図1-
図18は、動物排泄物収集動物含有ケージの実施形態100を図示する。
【0018】
また、提供されるものは、動物排泄物収集動物含有ケージ(例えば、
図19の1000)である。ある実施形態では、ケージは、ケージ蓋(例えば、1100)と、ケージ基部(例えば、1200)と、動物排泄物収集器部材(例えば、2000)と、動物排泄物分離器部材(例えば、3000)とを備える。
【0019】
図19-
図39Bは、動物排泄物収集動物含有ケージの代替実施形態1000の非限定的実施例を図示する。
【0020】
実施形態100および1000において同一である特徴、例えば、ケージ蓋(例えば、110、1100)およびケージ基部(例えば、120、1200)は、実施形態100に関して議論されるが、実施形態1000にも同様に適用される。
【0021】
ある側面では、動物排泄物収集動物含有ケージは、単一の動物を含有することができる。ある側面では、動物排泄物収集動物含有ケージは、1匹を上回る動物を含有することができる。
(ケージ基部および蓋)
【0022】
ある実施形態では、ケージ基部(例えば、
図1の120、
図19の1200)は、1つ以上の側面(例えば、
図1の130、
図24Aの1300)と、1つ以上の側面に接続されるケージ基部底部(例えば、
図1の140、
図19の1400)とを備える。ケージ基部は、多くの場合、4つの壁(側面)と、底部(例えば、略長方形、略正方形、略パイ形)とを含む。ある実施形態では、壁および/または底部は、独立して、約0.01インチ~約0.09インチの最大厚さ(例えば、約0.01インチ~約0.03インチの最大厚さ、約0.01インチ~約0.04インチの最大厚さ、約0.01インチ~約0.05インチの最大厚さ、約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09インチの最大厚さ)を有する。
【0023】
ケージ基部は、時として、ケージ蓋(例えば、
図1の110、
図19の1100)との組み合わせにある。蓋は、多くの場合、ケージ基部に取り付けられてもよく、蓋は、基部から容易に取外可能であってもよい。いくつかの実施形態では、ケージ蓋の構成要素は、約0.01インチ~約0.09インチの最大厚さ(例えば、約0.01インチ~約0.03インチの最大厚さ、約0.01インチ~約0.04インチの最大厚さ、約0.01インチ~約0.05インチの最大厚さ、約0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09インチの最大厚さ)を有する。いくつかの実施形態では、ケージ蓋は、吸気のためのケージ突出部(例えば、
図1の910、
図19の9100)と、排気のためのケージ突出部(例えば、
図1の920、
図19の9200)とを備える。いくつかの実施形態では、ケージ蓋は、フィルタ部材(例えば、
図1および4の930、
図19および22の9300)を備える。
【0024】
ある実施形態では、ケージ突出部は、吸気および/または排気のためのオリフィスを有しておらず、ケージ突出部は、ラックへの動物排泄物収集動物含有ケージの取付のみのために利用される。ある実施形態では、ケージ突出部は、吸気および/または排気のためのオリフィス(例えば、
図22の9250)を有し、ケージ突出部は、動物排泄物収集動物含有ケージのラック通気システムとの統合およびラックへの動物排泄物収集動物含有ケージの取付の両方のために利用される。
【0025】
ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージは、ケージラックと係合され得るが、糞便および尿の収集および分離のために設計されない標準的サイズのケージよりも長い長さを有することができる。
【0026】
ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージの基部の2つの平行な側面は、標準的ケージの基部の2つの同等の平行な側面を上回る長さを有する。ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージの蓋の2つの平行な側面は、標準的ケージの蓋の2つの同等の平行な側面を上回る長さを有する。
【0027】
ある実施形態では、ケージは、その糞便および尿が後続研究のために収集および分離される動物を含む。ケージは、ケージ内に含有され得る任意の動物を含むことができ、動物は、時として、実験室動物または動物施設内に含有される動物である。含有される動物は、時として、遺伝子導入、免疫不全、近親交配である、1つ以上の異種移植片を含有する、および/または1つ以上の機能遺伝子が欠如する(ノックアウト動物)。動物は、時として、例えば、齧歯動物、マウス(例えば、ヌードマウスまたは重症複合免疫不全(SCID)マウス)、ラット、ハムスタ、アレチネズミ、モルモット、チンチラ、またはウサギから選定される。いくつかの実施形態では、動物は、実質的に健康である。いくつかの実施形態では、動物は、罹患または感染(例えば、病原体、例えば、ウイルス、寄生虫、真菌、細菌に感染)しており、いくつかの実施形態では、動物は、伝染性(例えば、含有ケージラックまたはケージシステム内の他の動物に感染させることが可能)であってもよい。動物は、1つ以上の実験物質(例えば、薬物、細胞、細菌、ウイルス、化学物質、または化合物)を含有してもよい。ケージ内に含有される動物は、限定ではないが、繁殖、生産(例えば、抗体、ハイブリドーマ、組織、または細胞生産)、および研究(例えば、実験(例えば、癌、疾患、糖尿病、毒性、および薬物研究))を含む、種々の様式で利用されてもよい。
【0028】
ある実施形態では、ケージ底部は、開口部(例えば、
図3の150、
図21Bおよび39Aの1500)を有する。開口部は、ケージに取り付けられる尿および糞便の収集および分離のための他の構成要素(すなわち、動物排泄物収集器部材、動物排泄物分離器部材、および容器)が、ケージがラックと係合されるときに適応され得る限り、ケージ底部の任意の区分内に位置することができる。いくつかの実施形態では、ケージ基部底部開口部は、ラックと係合しないケージの区分内に位置する。開口部は、任意のサイズであり得る。ある実施形態では、開口部は、ケージ基部底部の表面積の4分の1、2分の1、または4分の3を占有する。いくつかの実施形態では、開口部は、ケージ基部底部の表面積の少なくとも2分の1を占有する。いくつかの実施形態では、開口部は、ケージ底部の縁まで延在せず、ケージ底部は、ケージ壁に遷移し、床棚部またはシェルフ(例えば、
図39Aの1550)をもたらす。
【0029】
いくつかの側面では、格子部材が、底部開口部にわたって配置される(例えば、
図3の160、
図21A、24A、24B、および37Aの1600)。格子の間隙または区分は、ケージ内の特定のサイズの動物を留保および支持するために十分であり、また、後続収集および分離のための格子を通した固体および液体動物排泄物の実質的に全ての通過を可能にする任意のサイズであり得る。格子は、任意の好適な材料から構築されてもよい。格子を構築するために使用される材料の非限定実施例は、金属およびプラスチックを含む。ある実施形態では、格子は、ワイヤメッシュまたはワイヤバーから作製される。ある実施形態では、格子は、格子が尿および糞便を留保しないように防止するための材料を用いて処理される。
【0030】
ある実施形態では、ケージの内部は、ケージ内の動物をケージ基部底部開口部を覆う面積に閉じ込めるために、格子から垂直に延在する1つ以上の格子側部材(例えば、
図5および6の170)を含む。いくつかの実施形態では、格子側部材は、ケージ基部底部から最大でほぼケージの側面(ケージ壁)の高さまで延在する。格子側部材は、動物を含有するように機能し得る任意の好適な材料から作製されることができ、多くの場合、格子と同一の材料、例えば、ワイヤバーから作製される。ある実施形態では、1つまたは複数の格子側部材は、格子と連続的である。いくつかの実施形態では、格子側部材は、ケージ基部底部からほぼケージ基部の4つの側面の高さに及び、格子とともに、ケージ内に含有される動物の移動をケージ基部底部開口部を備えるケージの区分に制限する動物閉じ込め部材を形成する。いくつかの実施形態では、動物による他のケージ構成要素、例えば、給餌トレイおよび水瓶へのアクセスが、可能にされるが、付加的ワイヤバー部材(例えば、
図6の190)または他の構成要素によって制限される。
【0031】
ある実施形態では、格子側部材は、ケージの側面の全高未満、例えば、側面の高さの半分、側面の高さの4分の1、またはそれを下回るものまで延在する。
【0032】
いくつかの実施形態では、床格子部材(例えば、
図21A、24A、24B、36A、36B、37A、および37Bの1600)が、ケージ基部の底部開口部にわたって配置される。ある実施形態では、床格子部材は、ケージ基部の内部に位置付けられ、収集器部材内に挿入される挿入部材に接触する、収集器部材のリム(例えば、
図25Aおよび25Bの2920)上に静置する。いくつかの実施形態では、床格子部材は、床格子部材の縁からケージ基部の3つの側面上のケージ基部側面の高さの一部に及ぶ側格子部材(
図24A、36A、および37Aの1700)と、ケージ基部側面に接触する床格子部材の縁からほぼケージ基部の側面の高さに及ぶ後部格子部材(例えば、
図24A、36A、および37Aの1650)とを備える。床格子部材、側格子部材、および後部格子部材はともに、動物閉じ込め部材(例えば、
図24A、37A、および37Bの1800)を形成する。いくつかの実施形態では、ケージ基部の内部の動物閉じ込め部材は、ケージ基部の内部に位置付けられ、収集器部材内に挿入される挿入部材に接触する、収集器部材のリム(例えば、
図25Aおよび25Bの2920)上に静置する。いくつかの実施形態では、ケージ内に含有される動物は、動物閉じ込め部材によってケージ基部底部開口部を備えるケージの区分に閉じ込められる。いくつかの実施形態では、後部格子部材は、シッパー管開口(例えば、
図24A、36A、および37Aの1730)を有することができる。ある実施形態では、格子は、ワイヤメッシュまたはワイヤバー(床ワイヤバー部材、側ワイヤバー部材、および後部ワイヤバー部材)から作製される。
【0033】
ある実施形態では、動物閉じ込め部材と別個の構造であるが、それに接触する付加的格子またはワイヤバー部材が存在し得る。いくつかの実施形態では、付加的ワイヤバー部材は、動物による餌および水へのアクセスを、動物が閉じ込められるケージの区分の限定された面積(ケージ基部底部開口部を備えるケージの区分)に制限する、組み合わせられた餌および水保持器(例えば、
図24A、36A、38A、および38Bの1910)である。組み合わせられた餌および水保持器(1910)は、餌区分(例えば、
図24B、36Aの1915)と、水瓶(1710)を保持し得る水区分(例えば、
図24B、36A、および38Aの1920)とを有することができる。いくつかの実施形態では、水区分は、ケージの動物閉じ込め区分内の動物が水にアクセスすることを可能にするために、シッパー管開口(1730)内に位置付けられ得るシッパー管(例えば、
図23の1720)に接続し得る水瓶開口(例えば、
図24A、36B、38A、および38Bの1740)を有する。いくつかの実施形態では、組み合わせられた餌および水保持器(1910)は、組み合わせられた餌および水保持器(1910)がケージ基部に取り付けられるように、ケージ基部のリム内の陥凹(例えば、
図21A、21B、39A、および39Bの1525)の中に挿入され得る、ワイヤバーフック(例えば、
図24A、24B、36A、36B、38A、および38Bの1950)を有することができる。ある実施形態では、組み合わせられた餌および水保持器(1910)は、動物閉じ込め部材が、閉じ込め部材の後部格子部材の最上面および側面によって組み合わせられた餌および水保持器に取り付けられるように、動物閉じ込め部材のためのワイヤバーフック(例えば、
図24A、24B、36A、36B、38A、および38Bの1970)と、動物閉じ込め部材のためのワイヤバースナップ(例えば、
図24A、36A、36B、38A、および38Bの1975)とを有することができる。いくつかの実施形態では、ケージ基部のリム内の陥凹1525の中に挿入される組み合わせられた餌および水保持器のワイヤバーフック1950は、組み合わせられた餌および水保持器に取り付けられる動物閉じ込め部材(例えば、全てのワイヤバー特徴)を取り付け、支持する役割を果たすことができ、これは、ケージ基部のリムからケージ基部内部の中に懸下されることができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、餌および水越流レセプタクルが、餌区分の下および水区分の下に位置付けられる(例えば、
図24B、35A、および35Bの1930)。餌および水越流レセプタクルは、それらが尿および糞便の収集物中に含まれないように、動物によって溢れ落とされた餌を収集することができ、動物によって溢れ落とされた水を収集することができる。いくつかの実施形態では、越流レセプタクルは、越流レセプタクル底面(例えば、
図35Aの1932)と、越流レセプタクル側面(例えば、
図35Aの1934)と、越流レセプタクル辺縁(例えば、
図35Aの1933)と、1つ以上のグリップ(例えば、
図35Aの1931)とを備える。
(動物排泄物収集器部材)
【0035】
いくつかの実施形態では、動物排泄物収集器部材(例えば、
図1および7の200)は、ケージ底部開口部の真下に配置される。尿および糞便は、ケージ底部における格子部材を通して収集器部材の内部領域の中へ通過する。ある実施形態では、収集器部材は、近位端(例えば、
図7の210)と、遠位端(例えば、
図7の215)と、近位開口部(例えば、
図7の220)と、遠位開口部(例えば、
図7の230)と、内面(例えば250)および外面(例えば、260)を備える1つ以上の側壁(例えば、240)とを備え、1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、収集器部材の近位開口部から遠位開口部までテーパ状になる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の側壁は、水平面に対して40度~90度の角度でテーパ状になる。ある実施形態では、角度は、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、または90度であり得る。いくつかの実施形態では、角度は、約55度である。
【0036】
いくつかの実施形態では、動物排泄物収集器部材(例えば、
図19、20、24A、25A-C、および39Aの2000)または円錐形収集器部材(例えば、
図26の2950)は、ケージ底部開口部の真下に配置される。尿および糞便は、ケージ底部における床格子部材を通して収集器部材の内部領域の中へ通過する。
【0037】
いくつかの実施形態では、収集器部材の側壁は、開放パネル(例えば、
図25Cの2450)である。いくつかの実施形態では、収集器部材は、近位末端においてリム(例えば、
図25Aおよび25Bの2920)を有する。
【0038】
ある実施形態では、動物排泄物収集器部材の近位開口部、遠位開口部、および側壁のうちの1つ以上のものは、錐台として配置される。収集器部材は、ケージから尿および糞便を収集し、分離器部材へのその移動を可能にする、または促進するために、少なくとも部分的に、底部開口部の真下に垂直に下向きに傾斜する任意の好適な形状であり得る。ある実施形態では、収集器部材の近位開口部は、格子を通過し、ケージから退出する尿および糞便を収集するために、ケージ基部底部開口部と整合されることができる。収集器部材の近位開口部は、格子を通過する動物排泄物物質の全てまたは殆どが収集器部材の中またはその上に落下するように、ケージ底部における開口部の寸法に等しい、もしくそれをわずかに上回るように定寸される。いくつかの実施形態では、収集器部材の内面は、無孔であり、尿および/または糞便の留保を最小限にするように処理されてもよい。いくつかの実施形態では、処理は、疎水性材料、例えば、テフロン(登録商標)、ワックス、シリコーン、または任意の超疎水性コーティングを用いたものであり得る。
【0039】
ある実施形態では、収集器部材の近位開口部は、ケージ基部の内部に位置付けられる。ある実施形態では、収集器部材は、これがケージ基部の内部を通して、かつケージ基部底部開口部の中に挿入される際、ケージ基部に接続される(
図39A参照)。
【0040】
いくつかの実施形態では、排泄物収集器部材は、ケージ基部においてケージに一体的に接続される(例えば、ケージおよび収集器が一体であるように、ケージの底部に成形される)。
(入れ子ケージ構成要素)
【0041】
ケージ構成要素が、別の同様のケージ構成要素の中に挿入されることができ、いくつかの構成要素は、積層されることができ、これは、本明細書では、「入れ子」と称される。入れ子ケージ構成要素は、同一の数の非入れ子部材と比較して、複数のケージ構成要素の体積を有意に低減させ、これは、例えば、出荷、動物を格納する前の収容、および動物を格納した後の収容のために有利である。限定ではないが、10個以上の、20個以上の、30個以上の、40個以上の、50個以上の、60個以上の、70個以上の、80個以上の、90個以上の、または100個以上の同様の構成要素を含む、任意の便宜的な数の同様の構成要素が、入れ子にされることができる。入れ子の程度または効率は、時として、入れ子構成要素の全体的高さまたは体積に対する、これを含有する別の同様の構成要素内の入れ子構成要素の高さまたは体積である、パーセンテージの観点から表されることができる。したがって、用語「80%入れ子にされる」は、例えば、入れ子ケージ部材の体積または高さの80%が、これが挿入される部材内に含有されることを示す。積層されると、本明細書に提供されるケージ基部は、多くの場合、75%以上が入れ子にされ、時として、80%以上または85%以上が入れ子にされ、時として、約90%~約95%が入れ子にされる。
【0042】
ケージ構成要素は、時として、入れ子ケージ構成要素の分離を促進する、または入れ子ケージ構成要素の圧縮を実質的に低減または防止する入れ子分離部材を備える。構成要素の圧縮または重ね入れ子は、相互に接着する入れ子構成要素につながり、入れ子ユニットが相互から自由に分離しないように干渉することができる。ある実施形態では、入れ子分離部材は、フランジ部材またはそれに近接して位置する湾曲部材または窪み部材である。いくつかの実施形態では、ケージ構成要素は、時として、隣接する入れ子ケージ基部の対応する窪みまたはボスに当接する(例えば、それと干渉する)窪みまたはボスを備える。そのようなボスまたは窪みの縁および/または角は、時として、0.03インチまたはそれを下回る半径によって画定される。そのような窪みまたはボスは、相互からの入れ子ケージ構成要素の分離を促進することができ、相互への入れ子ユニットの圧縮および固着を防止する、または実質的に低減させることができる。
【0043】
したがって、ある実施形態では、提供されるものは、底部および1つまたは複数の壁を有するケージ基部を備えるケージ基部の入れ子セットであり、ケージ基部は、約75%以上が入れ子にされる。壁、壁のサブセット、または全ての壁は、多くの場合、底部に向かって内向きにテーパ状になる。ケージ基部の入れ子セットにおけるケージ基部のうちの2つ以上の、または全ての壁は、多くの場合、入れ子効率を助長するために、ケージ基部底部に対して非垂直角度(例えば、ケージ基部底部に対して90度を上回る角度)にある。ケージ基部は、時として、約80%以上が入れ子にされ、85%以上が入れ子にされる、または約90%~約95%が入れ子にされることができる。ある実施形態では、取り付けられた収集器部材または取り付けられた円錐形収集部材を伴うケージ基部が、入れ子セットとして提供される。取り付けられた収集器部材または取り付けられた円錐形収集部材を伴うケージ基部は、約75%以上が入れ子にされる。取り付けられた収集器部材または取り付けられた円錐形収集部材を伴うケージ基部は、時として、約80%以上が入れ子にされ、85%以上が入れ子にされる、または約90%~約95%が入れ子にされることができる。また、提供されるものは、約70%以上が入れ子にされるカバーを備える、ケージカバーの入れ子セットである。ケージカバーは、時として、約80%以上が入れ子にされ、85%以上が入れ子にされる、または約90%~約95%が入れ子にされることができる。
【0044】
ある実施形態では、収集器部材、円錐形収集器部材、挿入部材、動物閉じ込め部材、餌および水ワイヤバー保持器、および餌および水越流レセプタクルは、それぞれ、上記に説明されるように入れ子にされることができる。
(挿入部材)
【0045】
ある実施形態では、ケージ収集器部材は、ケージ内に含有される動物によって排泄された尿および糞便を収集し、尿および糞便を動物排泄物分離器部材に指向するために、挿入部材(例えば、
図7Cの298、
図25Cの2980)を含む。いくつかの実施形態では、挿入部材(例えば、
図7Aおよび7Bの600)は、収集器部材(例えば、200)と接触し、挿入部材は、近位開口部(例えば、
図7Aの610)と、遠位開口部(例えば、
図7A-C、
図9B、および
図10Bの620)と、内面(例えば、
図7Aの640)および外面(例えば、
図7Aの650)を備える1つ以上の側壁(例えば、
図7Aの630)とを備える。いくつかの実施形態では、1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、挿入部材の近位開口部から遠位開口部までテーパ状になる。いくつかの実施形態では、挿入部材の1つ以上の側壁のうちの少なくとも1つは、収集器部材の1つ以上の側壁よりも長く、挿入部材の近位領域における挿入部材の1つ以上の側壁のその外面の一部は、収集器部材の1つ以上の側壁の内面と接触し、挿入部材の遠位領域における挿入部材の1つ以上の側壁の外面の一部は、収集器部材の1つ以上の側壁の内面と接触しない(
図7C参照)。
【0046】
いくつかの実施形態では、挿入部材は、紙である。いくつかの側面では、挿入部材は、蝋紙である。いくつかの実施形態では、挿入部材の内面は、化学的に処理される。いくつかの実施形態では、疎水性材料が、挿入部材の内面に適用される。いくつかの実施形態では、処理は、プラスチック/コーティングプラスチック、テフロン(登録商標)、ワックス、シリコーン、または任意の超疎水性コーティングを用いたものであり得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、挿入部材は、好適なプラスチックまたはポリマー(例えば、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンフルオロエチレン(PEFE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(例えば、高密度ポリスチレン)、アクリルニトリルブタジエンスチレンコポリマー、ポリエチレンフラーノエート(PEF)、同等物、またはそれらの組み合わせ)である。
【0048】
ある実施形態では、挿入部材と併用されるときの動物排泄物収集器部材は、ケージと別個の構造であり得、ケージの内部に張り出す収集器部材の側フランジ(例えば、
図7Aおよび7Cの290)等のコネクタによってケージの内部の底部部分に取り付けられる。いくつかの実施形態では、挿入部材と併用されるときの排泄物収集器部材は、ケージ底部においてケージに一体的に接続される(例えば、ケージおよび収集器が一体であるように、ケージの底部に成形される)。
【0049】
ある実施形態では、挿入部材と併用されるときの動物排泄物収集器部材は、ケージ基部と別個の構造であり得る(
図39A参照)。いくつかの実施形態では、収集器部材は、収集器部材近位端の外面上に位置する肋材(例えば、
図25Aおよび34の2900)および支持タブ(例えば、
図25A、34、および39Aの2910)によって、ケージ基部の内部の底部部分に接続される、または取り付けられることができる(
図39B参照)。いくつかの実施形態では、肋材2900は、ケージ基部底部床棚部またはシェルフ(例えば、
図39Aの1550)の上面上に静置するように位置付けられ、支持タブ2910は、床棚部またはシェルフの一部ではないケージ基部底面の部分(例えば、
図39Aおよび39Bの1400)上に静置するように位置付けられる。ある実施形態では、コネクタ部材は、肋材および支持タブを用いて、ケージ基部底部床棚部1550およびケージ底部1400の他の固体表面積上に位置する。
【0050】
いくつかの実施形態では、収集器部材は、円錐形遠位端(例えば、
図8の297、
図33Aの2970)を有するように構築され、円錐形収集器部材(例えば、
図8および15Aの295、
図26および33Aの2950)と称される。円錐形収集器部材は、ケージ内に含有される動物によって排泄された尿および糞便を収集し、尿および糞便を動物排泄物分離器部材に指向するために挿入部材を要求しない。いくつかの実施形態では、円錐形収集器部材は、ケージ底部においてケージに一体的に接続される(底部に成形される)。ある実施形態では、円錐形収集器部材は、ケージ底部に取り付けられる、または接続され得る別個の構造であり得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、円錐形収集器部材の内面は、無孔であり、尿および/または糞便の留保を最小限にするように処理されてもよい。いくつかの実施形態では、処理は、疎水性材料、例えば、テフロン(登録商標)、ワックス、シリコーン、または任意の超疎水性コーティングを用いたものであり得る。
【0052】
円錐形収集器部材は、収集器部材に関して説明されるものと類似する材料から構築されてもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、収集器部材の内面、挿入部材の内面、または円錐形収集器部材の内面は、着目分析物(抗原、抗体、薬物、代謝物、生物、またはそれらの一部等)のための結合剤を用いてコーティングされることができる。結合剤の実施例は、限定ではないが、抗体、抗原、受容体、タンパク質、核酸、炭水化物、脂質、磁気ビーズを含む。着目分析物の検出は、標識の使用によるものであってもよく、限定ではないが、フルオロフォア、放射性同位体、比色剤、発光剤、化学発光剤、光散乱剤、蛍光シフト(FRET)、Elisaアッセイ、および同等物を含むものが、標識として使用されてもよい。いくつかの実施形態では、収集器部材の内面、挿入部材の内面、または円錐形収集器部材の内面は、化学的インジケータ、例えば、pHレベル、グルコースレベル、タンパク質、アミノ酸、DNA等を検出するためのインジケータを用いてコーティングされることができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、収集器部材は、いくつかの実施形態では、形状が長方形であり得る、1つ以上のコネクタ壁を備える収集器部材の遠位部分と統合される収集器延在部材(例えば、
図1、2、および5の270)を備える。収集器部材は、開放底部または開口部を伴う底部を有することができる。いくつかの実施形態では、収集器延在部材は、その遠位端において延在遷移部(例えば、
図1、7C、および10の280)を備える。
【0055】
いくつかの実施形態では、収集器部材(2000)は、収集器部材遠位開口部(例えば、
図39Aおよび39Bの2300)から遷移する収集器延在部材(例えば、
図19、20、24A、25A、25C、33B、および34の2700)を備える。ある実施形態では、収集器延在部材(2700)は、分離器部材取付フランジ(例えば、
図31および34の3610)が静置するための支持フランジ(例えば、
図28B、33B、および34の2710)を備える。
【0056】
挿入部材および円錐形収集部材の側壁テーパおよび表面は、留保を最小限にしながら、分離器部材への糞便および尿の効率的な移動を促進する。
(動物排泄物分離器部材)
【0057】
いくつかの実施形態では、収集器部材(挿入物の有無を問わず)または円錐形収集器部材によって収集される尿および糞便は、動物排泄物分離器部材(例えば、
図1、2、5、6、8、および11-16の300)によって分離される。分離器部材は、分離され、別個の容器内に個別に収集される糞便および尿を受容するために、収集器部材または円錐形収集器部材と事実上接続する。
【0058】
ある実施形態では、分離器部材は、近位開口部(例えば、
図12Aおよび14の310)と、遠位開口部(例えば、
図13Bの320)と、前部(例えば、
図8、11C、12A、および13Aの330)と、側面(例えば、
図8、11B、11C、および12Bの340)と、後部(例えば、
図11Aおよび14Aの350)と、底部(例えば、
図12Bおよび14Aの360)と、側面に接続される近位シュート部材(例えば、
図11C、11D、12A、13A、13B、14B、および16の370)と、側面に接続される遠位シュート部材(例えば、11D、12A、13B、14B、および16の380)と、底部に接続される第1の容器コネクタ(例えば、
図12B、14A、15A、および15Bの500)と、底部に接続される第2の容器コネクタ(例えば、
図12B、14A、15A、および15Bの540)とを備える。
【0059】
ある実施形態では、分離器部材は、第1の分離器コネクタ(例えば、
図7C、15B、および16の400)によって収集器部材に取り付けられる。いくつかの実施形態では、第1の分離器コネクタは、収集器部材の収集器延在部材(例えば、
図1、5、7C、15B、および16の270)に取り付けられる。取付は、クランプ、フック、糊、磁石、ゴムバンド、または任意の機械的取付等の任意の手段によるものであり得る。いくつかの実施形態では、収集器延在部材は、延在遷移部(例えば、
図1、7C、および16の280)を備える。いくつかの実施形態では、分離器部材は、第2の分離器コネクタ(例えば、
図8および15Aの430)によって円錐形収集器部材に取り付けられる。
【0060】
ある実施形態では、近位シュート部材(例えば、
図11C、11D、12A、13A、13B、14B、および16の370)は、近位末端(例えば、
図13Aおよび14Aの371)と、分離器部材の後部と関連する遠位末端(例えば、
図14Bの372)と、前面(例えば、
図13Bおよび16の373)とを備える。いくつかの実施形態では、近位シュート部材は、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する、近位シュートの第1の傾斜面(例えば、
図13Bの375)と、近位シュートの第2の傾斜面(例えば、
図13Bの377)とを備える。いくつかの実施形態では、近位シュートの第1の傾斜面角度C(例えば、
図13Bの376)は、約35度~約65度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、または65度)である。いくつかの実施形態では、近位シュートの第1の傾斜面角度C(例えば、
図13Bの376)は、約35度~約75度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、または75度)である。いくつかの実施形態では、角度Cは、約12.6度(角度AおよびBと同一の平面から測定されるとき、42.4度)である。いくつかの実施形態では、近位シュートの第2の傾斜面角度B(例えば、
図13Bの378)は、約35度~約65度(35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、または65度)である。いくつかの実施形態では、近位シュートの第2の傾斜面角度B(例えば、
図13Bの378)は、約35度~約75度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、または75度)である。いくつかの実施形態では、角度Bは、約55度である。いくつかの実施形態では、近位シュート部材の前面は、湾曲面を備える。
【0061】
ある実施形態では、円錐形収集器部材の遠位開口部または収集器部材挿入物の遠位開口部は、近位シュート部材前面に近接するが、近位シュート前面距離F(例えば、
図16の395)だけ接触せずに配置され、着地または標的区域(例えば、
図13Aおよび13Bの374)の領域において前面と整合される。ある実施形態では、近位シュート前面距離Fは、約0.2インチ~3.0インチ(例えば、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.1、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、または3.0インチ)であり得る。いくつかの実施形態では、近位シュート前面距離Fは、約0.5インチ~1.7インチである。近位シュート前面距離Fおよび近位シュートの着地区域領域は、収集器部材からの尿および糞便が、分離を促進する様式で近位シュート部材の前面に接触するように選定される。
【0062】
ある実施形態では、分離器部材は、遠位シュート部材(例えば、
図11D、12A、13A、14A、および16の380)を備える。いくつかの実施形態では、遠位シュート部材は、近位末端(例えば、
図11Dおよび12Aの381)と、遠位末端(例えば、
図11Dおよび12Aの382)と、前面(例えば、
図11Dおよび12Aの383)と、後面(例えば、
図13Bの384)とを備える。いくつかの実施形態では、遠位シュート部材は、近位シュート部材に接続されず、分離器部材の後部に接続されない。いくつかの実施形態では、遠位シュートは、遠位シュートの前面と分離器部材の内部側壁(例えば、
図11D、12A、および14Bの365)との間に遷移壁(例えば、
図11D、12A、および14Bの385)を有する略平坦面を備える。遷移壁は、糞便を容器の中に指向することを補助する。
【0063】
いくつかの実施形態では、遠位シュート部材は、遠位シュートの近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第3の傾斜面(例えば、
図13Bの386)を備える。いくつかの実施形態では、遠位シュート部材の第3の傾斜面角度A(例えば、
図13Bの387)は、近位シュートの第1の傾斜面および近位シュートの第2の傾斜面の角度と異なる角度を有する。いくつかの実施形態では、遠位シュート部材の第3の傾斜面角度A(例えば、
図13Bの387)は、近位シュートの第1の傾斜面および/または近位シュートの第2の傾斜面の角度と同一である角度を有する。ある実施形態では、第3の傾斜面角度は、約35度~約65度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、または65度)である。ある実施形態では、第3の傾斜面角度は、約35度~約75度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、または75度)である。いくつかの実施形態では、角度Aは、約41度である。
【0064】
ある実施形態では、遠位シュート部材の近位末端(381)は、近位シュート部材の遠位末端(372)から垂直にオフセットされる。オフセットは、D(例えば、
図13Bの391)として示される。いくつかの実施形態では、オフセット(D)は、約0.25インチ~約1.0インチ(例えば、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70、0.75、0.80、0.85、0.90、0.95、または1.00インチ)であり得る。ある実施形態では、Dは、約0.54インチである。いくつかの実施形態では、垂直オフセットは、近位および遠位シュートの間に位置する動物排泄物分離器部材の後壁(例えば、
図13Bの420)によって画定される。
【0065】
ある実施形態では、遠位シュート部材の近位末端は、近位シュート部材の遠位末端から水平にオフセットされ、間隙(例えば、
図11D、12A、および13Bの390)をもたらす。いくつかの実施形態では、オフセット(E)は、約0.15インチ~約0.25インチ(例えば、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.21、0.22、0.23、0.24、または0.25インチ)であり得る。いくつかの実施形態では、オフセット(E)は、約0.10インチ~約0.25インチ(例えば、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.21、0.22、0.23、0.24、または0.25インチ)であり得る。いくつかの実施形態では、Eは、約0.20インチである。
【0066】
いくつかの実施形態では、挿入物を伴う収集器部材または円錐形収集器部材(挿入物なし)によって収集される尿および糞便は、動物排泄物分離器部材(例えば、
図19、20、23、24A、26、および29-34の3000)によって分離される。分離器部材は、分離され、別個の容器内に個別に収集される糞便および尿を受容するために、収集器部材または円錐形収集器部材と事実上接続する。
【0067】
ある実施形態では、分離器部材は、近位開口部(例えば、
図30Aおよび32Bの3100)と、遠位開口部(例えば、
図32Aの3200)と、前部(例えば、
図31Aの3300)と、側面(例えば、
図29Bの3400)と、後部(例えば、
図29Aの3500)と、底部(例えば、
図32Aの3600)と、側面に接続される近位シュート部材(例えば、
図29Dおよび30Aの3700)と、側面に接続される遠位シュート部材(例えば、
図29Dおよび30Aの3800)と、底部に接続される第1の容器コネクタ(例えば、
図30Bおよび33Aの5000)と、底部に接続される第2の容器コネクタ(例えば、
図30Bおよび33Aの5400)とを備える。
【0068】
ある実施形態では、近位シュート部材(例えば、
図29Dおよび30Aの3700)は、近位末端(例えば、
図31Bの3710)と、分離器部材の後部と関連する遠位末端(例えば、
図31Bの3720)と、前面(例えば、
図31Bの3730)とを備える。いくつかの実施形態では、近位シュート部材は、近位シュート傾斜面(例えば、
図31Bの3750)を備える。いくつかの実施形態では、近位シュート部材は、近位シュートの近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する傾斜面を備える。いくつかの実施形態では、近位シュート傾斜面角度B(例えば、
図31Bの3780)は、約35度~約65度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、または65度)である。いくつかの実施形態では、近位シュート傾斜面角度B(例えば、
図31Bの3780)は、約35度~約75度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、または75度)である。いくつかの実施形態では、角度Bは、約55度である。いくつかの実施形態では、近位シュート部材の前面は、湾曲面を備える。
【0069】
ある実施形態では、円錐形収集器部材の遠位開口部または収集器部材挿入物の遠位開口部は、近位シュート部材前面に近接するが、近位シュート前面距離F(例えば、
図34の3950)だけ接触せずに配置され、着地または標的区域(例えば、
図31Bの3740)の領域において前面と整合される。ある実施形態では、近位シュート前面距離Fは、約0.01インチ~約3.0インチ(例えば、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.21、0.22、0.23、0.24、0.25、0.26、0.27、0.28、0.29、0.30、0.31、0.32、0.33、0.34、0.35、0.36、0.37、0.38、0.39、0.40、0.41、0.42、0.43、0.44、0.45、0.46、0.47、0.48、0.49、0.50、0.51、0.52、0.53、0.54、0.55、0.56、0.57、0.58、0.59、0.60、0.61、0.62、0.63、0.64、0.65、0.66、0.67、0.68、0.69、0.70、0.71、0.72、0.73、0.74、0.75、0.76、0.77、0.78、0.79、0.80、0.81、0.82、0.83、0.84、0.85、0.86、0.87、0.88、0.89、0.90、0.91、0.92、0.93、0.94、0.95、0.96、0.97、0.98、0.99、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、または3.0インチ)であり得る。いくつかの実施形態では、近位シュート前面距離Fは、約0.13インチである。近位シュート前面距離Fおよび近位シュートの着地区域領域は、収集器部材からの尿および糞便が、分離を促進する様式で近位シュート部材の前面に接触するように選定される。
【0070】
ある実施形態では、分離器部材は、遠位シュート部材(例えば、
図29D、30A、および31Bの3800)を備える。いくつかの実施形態では、遠位シュート部材は、近位末端(例えば、
図34の3810)と、遠位末端(例えば、
図34の3820)と、前面(例えば、
図31Bの3830)と、後面(例えば、
図31Bの3840)とを備える。いくつかの実施形態では、遠位シュート部材は、近位シュート部材に接続されず、分離器部材の後部に接続されない。いくつかの実施形態では、遠位シュートは、遠位シュートの前面と分離器部材の内部側壁(例えば、
図29Dおよび30Aの3650)との間に遷移壁(例えば、
図29Dおよび30Aの3850)を有する略平坦面を備える。遷移壁は、容器の中に糞便を指向することを補助する。
【0071】
いくつかの実施形態では、遠位シュート部材は、遠位シュートの近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する傾斜面(例えば、
図31Bの3860)を備える。いくつかの実施形態では、遠位シュート部材傾斜面角度A(例えば、
図31Bの3870)は、近位シュートの傾斜面の角度と異なる角度を有する。いくつかの実施形態では、遠位シュート部材傾斜面角度A(例えば、
図31Bの3870)は、近位シュートの傾斜面の角度と同一である角度を有する。ある実施形態では、遠位シュート傾斜面角度は、約35度~約65度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、または65度)である。ある実施形態では、遠位シュート傾斜面角度は、約35度~約75度(例えば、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、または75度)である。いくつかの実施形態では、角度Aは、約39.3度である。
【0072】
ある実施形態では、遠位シュート部材の近位末端(3810)は、近位シュート部材の遠位末端(3720)から垂直にオフセットされる。オフセットは、D(例えば、
図31Bの3910)として示される。いくつかの実施形態では、オフセット(D)は、約0.25インチ~約1.0インチ(例えば、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70、0.75、0.80、0.85、0.90、0.95、または1.00インチ)であり得る。ある実施形態では、Dは、約0.62インチである。いくつかの実施形態では、垂直オフセットは、近位および遠位シュートの間に位置する動物排泄物分離器部材の後壁(例えば、
図31Bの4200)によって画定される。
【0073】
ある実施形態では、遠位シュート部材の近位末端は、近位シュート部材の遠位末端から水平にオフセットされ、間隙(例えば、
図29D、30A、および31Bの3900)をもたらす。いくつかの実施形態では、オフセット(E)は、約0.15インチ~約0.25インチ(例えば、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.21、0.22、0.23、0.24、または0.25インチ)であり得る。いくつかの実施形態では、オフセット(E)は、約0.10インチ~約0.25インチ(例えば、0.10、0.11、0.12、0.13、0.14、0.15、0.16、0.17、0.18、0.19、0.20、0.21、0.22、0.23、0.24、または0.25インチ)であり得る。いくつかの実施形態では、Eは、約0.20インチである。
【0074】
いくつかの実施形態では、分離器部材は、開放し、すなわち、内面の少なくとも一部は、暴露される(
図14Aおよび14B参照)。いくつかの実施形態では、分離器部材は、閉鎖され、分離器の内面は、暴露されない。いくつかの実施形態では、分離器は、分離器部材の前部から収集器延在部材に延在する付加的壁部材(例えば、
図16の410)を取り付けることによって閉鎖される。
【0075】
ある実施形態では、分離器部材は、閉鎖構成を有する含有システム(例えば、
図19、26、32B、33A、33B、および34の3000)である。いくつかの実施形態では、含有システムである分離器部材は、近位シュートの前面(例えば、
図31Bの3730)から横断して位置する分離器キャップ(例えば、
図31Bおよび32Bの3520)を有する。
【0076】
いくつかの実施形態では、分離器部材は、近位シュートの近位末端から遷移する分離器延在部材(例えば、
図25B、26、32A、および32Bの4000)を有する。分離器延在部材は、多くの場合、外部底部接触面(例えば、
図32Aの3620)を有する取付フランジ(例えば、
図31B、32A、32B、および34の3610)を有する。ある実施形態では、取付フランジの底部接触面3620は、分離器部材が収集器部材に取り付けられるように、収集器延在部材2700の支持フランジ2710の内面と接触する(
図34参照)。いくつかの実施形態では、取付フランジの底部接触面は、支持フランジの最上面上に位置する。
【0077】
いくつかの実施形態では、分離器部材、特に、近位および遠位シュートの内面は、無孔であり、尿および/または糞便の留保を最小限にするように処理されてもよい。いくつかの実施形態では、処理は、疎水性材料、例えば、テフロン(登録商標)、ワックス、シリコーン、または任意の超疎水性コーティングを用いたものであり得る。ある実施形態では、遠位シュート部材は、第1の容器コネクタ(例えば、
図12B、14A、15A、および15Bの500)と事実上接続し、近位シュート部材は、第2の容器コネクタ(例えば、
図12B、14A、15A、および15Bの540)と事実上接続する。分離器の内部後壁面(例えば、
図14Bの355)は、尿が近位シュートの遠位端から第2の容器コネクタの中に流れ下るための垂直面を提供する。
【0078】
ある実施形態では、第1の容器コネクタは、第1のボア(例えば、
図11D、12A、13B、および14Bの505)における分離器部材の底部(例えば、
図14Aの360)において終端する第1のボア面(例えば、
図14Aの510)を備える。第1のボア面は、容器と接続するための第1の接続部材(例えば、
図12Bおよび14Aの520)を備える。いくつかの実施形態では、接続部材は、ねじ山付き面を備える。いくつかの実施形態では、第1の容器コネクタは、アンダーハング(例えば、
図13Bの530)を備える。
【0079】
ある実施形態では、第2の容器コネクタは、第2のボア(例えば、
図11Dおよび13Bの545)における分離器部材の底部(例えば、
図14Aの360)において終端する第2のボア面(例えば、
図14Aの550)を備える。第2のボア面は、容器と接続するための第2の接続部材(例えば、
図12Bおよび14Aの560)を備える。いくつかの実施形態では、接続部材は、ねじ山付き面を備える。ある実施形態では、第2の容器コネクタは、漏斗フランジ(例えば、
図11D、12A、12B、および13Bの570)と、漏斗開口(例えば、
図13Bの580)とを備える。漏斗フランジは、第2の接続部材の内部にあり、容器の中への尿の流動を促進するように容器に嵌合する。いくつかの実施形態では、第2の容器コネクタは、1つまたは複数の壁を備えるチャンバ(例えば、
図13Bの590)を備える。いくつかの実施形態では、前壁(例えば、
図13Bの592)および後壁(例えば、
図13Bの593)がある。
【0080】
他の非限定的実施形態は、第1の容器コネクタ(例えば、
図30B、32A、33A,および3Bの5000)と事実上接続する遠位シュート部材を含み、近位シュート部材は、第2の容器コネクタ(例えば、
図30B、32A、33A、および33Bの5400)と事実上接続する。分離器の内部後壁面(例えば、
図31Bの3550)は、尿が近位シュートの遠位端から第2の容器コネクタの中に流れ下るための垂直面を提供する。
【0081】
ある実施形態では、第1の容器コネクタは、遠位シュートの遠位末端と接触する第1のボア(例えば、
図29D、30B、および31Bの5050)を備える。第1のボアは、分離器部材の底部(例えば、
図32Aの3600)において終端する第1のボア面(例えば、
図32Aの5100)を有することができる。第1のボア面は、容器と接続するためのねじ山付き第1のボア面(例えば、
図31Bおよび32Aの5200)を備える。
【0082】
ある実施形態では、第2の容器コネクタは、シュート間の内部後壁面(例えば、
図31Bの3550)の遠位端と接触する第2のボア(例えば、
図29D、30B、および31Bの5450)を備える。第2のボアは、分離器部材の底部(例えば、
図32Aの3600)において終端する第2のボア面(例えば、
図32Aの5500)を有することができる。第2のボア面は、容器と接続するためのねじ山付き第2のボア面(例えば、
図31Bおよび32Aの5600)を備える。ある実施形態では、第2の容器コネクタは、漏斗フランジ(例えば、
図30A、30B、31B、および34の5700)と、漏斗開口(例えば、
図31Bの5800)とを備える。多くの場合、漏斗フランジは、容器に嵌合し、容器の中への尿の流動を促進することができる。いくつかの実施形態では、第2の容器コネクタは、1つまたは複数の壁を備えるチャンバ(例えば、
図31Bの5900)を備える。いくつかの実施形態では、前壁(例えば、
図31Bの5920)および後壁(例えば、
図31Bの5930)がある。
【0083】
ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージの各部分は、単回使用のためのものであり、動物排泄物収集動物含有ケージ全体が、単回使用後に処分される。これを洗浄または滅菌するステップ、または別の尿および/または糞便収集および分離のためにこれを再使用するステップは、存在しない。いくつかの実施形態では、挿入部材は、単一の動物または複数の動物を伴うケージの一連の使用の間に1回以上の回数交換されることができる。単回使用は、1つのアッセイ、いくつかのアッセイ、1つの実験、いくつかの実験、またはある時間周期にわたる研究であり得る。いくつかの実施形態では、金属である格子および/または格子側部材は、洗浄、滅菌され、収集のために新しいケージにおいて再使用されることができる。いくつかの実施形態では、金属(例えば、ワイヤバー)から作製されるときの動物閉じ込め部材および餌および水保持器は、洗浄、滅菌され、収集のために新しいケージにおいて再使用されることができる。
【0084】
本明細書に説明される動物排泄物収集動物含有ケージは、それらが単回使用であるため、非コーティング表面および疎水性コーティングを用いてコーティングされる表面の両方に関して、特定の研究において使用され得る、全てのケージを横断する均一かつ一貫した表面を提供する。尿および糞便に接触する本明細書に説明される収集器/分離器における表面は、ケージ毎に変動せず、それに応じて、尿および糞便の収集および分離においてより高い一貫性および再現性をもたらす。
【0085】
本明細書に提供される動物排泄物収集動物含有ケージは、尿および糞便を収集し、尿および糞便の分離を達成するための運動を要求することなく機能する最小限の部分を有する。収集部材からの尿および糞便は、画定された標的領域内の近位シュートの前面に接触する。尿は、近位シュート部材の前面に接着し、それを辿って、漏斗フランジを通して分離器の後壁の内面上に、かつ容器の中に流動すると考えられる。対照的に、近位シュートに接触した後の糞便は、分離器を辿って異なる経路を辿る。糞便は、近位シュートによって遠位シュートに向かって指向され、間隙にわたって通過し(間隙の後壁は、尿が流動する場所である)、その独自の別個の容器の中に指向される。本明細書に説明される他の特徴とともに、収集器および分離器部材の選定された表面、コーティングまたは非コーティング、近位および遠位シュートおよび収集器のテーパの特定の角度、シュートの垂直および水平オフセット、近位シュートとの接触のための画定された標的場所、および近位シュートへの距離Fを含む、動物排泄物収集動物含有ケージの特徴は、尿および糞便の効率的かつ定量的収集および分離に寄与すると考えられる。
(容器)
【0086】
ある実施形態では、容器が、分離された糞便および尿を収集するために、ボア面上に配置されるコネクタにおける分離器部材の遠位端において動物排泄物収集動物含有ケージに取り付けられる。いくつかの実施形態では、第1の容器(例えば、
図2、5、および17の700、
図20および23の7000)が、第1のボア面上に配置される第1の接続部材に解放可能に取り付けられ、第2の容器(例えば、
図2、5、および17の750、
図20および23の7500)が、第2のボア面上に配置される第2の接続部材に解放可能に取り付けられる。いくつかの実施形態では、第1の容器は、ねじ山付き第1の接続部材と噛合し得るねじ山付き円形オリフィスを有し、第2の容器は、ねじ山付き第2の接続部材と噛合するねじ山付き円形オリフィスを有する。いくつかの実施形態では、動物排泄物を含有する容器は、螺合解除することによって除去され、冠着されることができる。ある実施形態では、分離器のコネクタへの容器の解放可能取付は、限定ではないが、咬持、結合、ドッキング、およびシールを含む、螺着以外の方法によるものであり得る。いくつかの実施形態では、第1の容器は、糞便の収集のためであり、第2の容器は、尿の収集のためである。
【0087】
容器は、尿および糞便を保持し得る任意の好適な容器であり得る。ある側面では、容器は、生物医学的試料の収集および貯蔵のために使用されるものである。いくつかの実施形態では、容器は、プラスチックである。いくつかの実施形態では、容器は、プラスチック管であり、ねじキャップを有することができる。
(ラック)
【0088】
いくつかの実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージは、ラック(例えば、
図17および18の800)内に配置される。本明細書に言及されるようなラックまたはケージラックは、ケージシステムを意味することができる。ケージラックまたはケージシステムは、本明細書では、「ラック」、「ケージ搭載プラットフォーム」、「ケージ搭載システム」、および/または「齧歯動物含有ケージラック」と称され得る。ケージラックまたはケージシステムは、恒久的(例えば、構造に内蔵される、例えば、非移動型)、自立型、移動可能、および/またはポータブルであってもよい。ラック800の実施例が、
図17に示される。ラックは、時として、ラックと関連するケージを通気するように構成される通気ラックである。ラックは、例えば、(i)ラックが存在する建物または建物の一部のための中央空気処理ユニット、(ii)ラック上に搭載される、またはラックと近接する1つ以上の送風機、および(iii)(i)および(ii)の組み合わせから空気を指向することによってケージを通気することができる。
【0089】
ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージ(1000)は、ラック(例えば、
図17および18の800)内に配置される。
【0090】
ラックは、多くの場合、1つ以上のケージを備える。1つ以上のケージは、任意の好適な構成においてケージラックまたはケージシステム上またはその中に収容または格納されてもよい。いくつかの実施形態では、ラックは、1つ以上の動物排泄物収集動物含有ケージを備える(
図17参照)。いくつかの実施形態では、ラックは、動物排泄物収集動物含有ケージおよび標準的ケージ(尿および糞便を収集および分離するように設計されていないケージ)の両方を備える(
図18参照)。
【0091】
いくつかの実施形態では、ケージは、多くの場合、ケージラックに接続されるシェルフまたはレール上に存在する。ケージラックは、時として、ケージラック内またはその上に1つ以上のケージを収容するために有用な支持部材(例えば、
図17および18の815、
図23の8150)上の1つ以上のケージ搭載アセンブリ(例えば、
図17および18の820)を備える。ある実施形態では、ケージ搭載アセンブリは、ケージ上またはその中の対応するフランジを受容し、時として、摺動可能に摺動するように構成されるレールガイド(例えば、
図17および18の825)を備える。いくつかの実施形態では、ラックは、ケージ搭載アセンブリを備え、動物排泄物収集動物含有ケージは、ケージ搭載アセンブリと係合される。
【0092】
ある実施形態では、ラック支持部材は、ラック通気システムの中へのケージのドッキングおよび統合のためのケージ接続アセンブリ(例えば、
図5の830)を備える。いくつかの実施形態では、ケージ接続アセンブリは、ケージ蓋上に位置するケージ突出部(例えば、
図4および5の910および920、
図22および23の9100および9200)と噛合するように構成されるケージ突出部コネクタ構成要素(例えば、
図5の835、
図23の8350)を備える(
図4および5および
図22および23参照)。ケージ接続アセンブリは、ラック通気システムのダクトおよび/またはプレナムに事実上接続される。いくつかの実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージが、ケージ突出部を備え、ラックが、ケージコネクタアセンブリを備え、各ケージ突出部は、ケージコネクタアセンブリと係合される。
【0093】
ケージラックは、多くの場合、ラック内に格納されるケージに空気を提供する、および/またはそれから空気を除去するように構成される、1つ以上の送風機(例えば、
図17および18の810)、ファン、タービンを備える。時として、ラックは、空気供給および排気のために構成される2つ以上の送風機を備える。通気制御システムを備えるケージラックシステムでは、空気は、概して、1つ以上の送風機、プレナム、および/またはダクトの好適な配列によってケージの中に導入される。ラックシステム内の各ケージは、多くの場合、吸気のために構成される通気孔またはポートと、排気のために構成される別の通気孔またはポートとを備える。ラック通気システムのいくつかの実施形態では、送風機は、各ケージ上に位置する吸気通気孔またはポートを通して1つ以上のケージに正の空気圧を供給する。いくつかの実施形態では、ラックは、1つ以上のダクトまたはプレナムを通して、各ケージ上に位置する吸気ポートまたは通気孔を通して1つ以上のケージの中に空気を指向する吸気送風機を備える。そのような実施形態では、時として、空気は、ケージ上に位置する別の通気孔またはポートを通してケージおよび/またはケージ通気システムから退出する。いくつかの実施形態では、排気送風機が、1つ以上のケージ上の排気ポートまたは通気孔に事実上接続され、排気送風機は、負圧を提供する。時として、空気は、ダクトまたはプレナムからケージの中に引き込まれる。時として、空気は、部屋、建物、または封入体の開放空気から、または封入体の外側から(例えば、環境から)ケージの中に引き込まれる。いくつかの実施形態では、ラックは、1つ以上のダクトまたはプレナムを通して、吸気ポートまたは通気孔を通して1つ以上のケージの中に空気を指向する吸気送風機を備える。そのような実施形態では、空気は、次いで、ケージから、排気ポートまたは通気孔を通して、1つ以上のダクトまたはプレナムの中に、かつ排気送風機の中に指向され、空気が、本システムから放出される。そのような実施形態では、空気は、概して、ラックの空気供給部分からのケージを通したラックの排気部分への回路において流動する。
【0094】
いくつかの実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージは、ラックから正の空気圧および負の空気圧を受容するために、ラックと係合される。いくつかの実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージは、ラックと係合されるが、ラックから正の空気圧および負の空気圧を受容しない。
【0095】
いくつかの実施形態では、動物含有システムは、時として、正圧モードにおいて動作し、ケージ内の圧力が外側環境よりも高いことを意味する。本モードの利点は、外側汚染が全くまたは殆どケージの中に漏出せず、居住動物に害を及ぼし得ないことである。
【0096】
いくつかの実施形態では、動物含有システムは、時として、負圧モードにおいて動作し、ケージ内の圧力が外側環境圧力よりも低いことを意味する。負圧モードが、望ましくあり得、高生物安全性レベル環境内で採用されることができる。高生物安全性レベル環境は、病原体、毒素、または規制物質等の人員に潜在的に有害または有害な1つ以上のリスク成分が利用される環境を含む。高生物安全性レベル環境は、生物安全性レベル(BSL)2、3、または4環境を含むことができる。生物安全性レベル1は、健康な成人ヒトにおいて疾患を引き起こすことが公知ではなく、実験室人員および環境への潜在的な危険が殆どない、明確に特徴付けられた病原体を伴う作業のために好適である。生物安全性レベル2は、レベル1に類似し、人員および環境への中程度の潜在的危険の病原体を伴う作業のために好適である。生物安全性レベル3は、作業が吸入経路による暴露の結果として重篤または潜在的に致死的な疾患を引き起こし得る固有または外来病原体を用いて行われる、臨床、診断、教育、研究、または生産施設に適用可能である。生物安全性レベル4は、エアロゾル伝達実験室感染および生命にかかわる疾患の高い個々のリスクをもたらす、危険な外来病原体を伴う作業のために要求される。ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージは、BSL2+施設における使用のために好適である。
(スタンド)
【0097】
いくつかの実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージは、ラックと関連付けられない。ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージは、スタンド(例えば、
図40の8400)と関連付けられる。ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージは、スタンドによって支持される。ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージカバーが、動物排泄物収集動物含有ケージスタンド支持部材(例えば、
図40の8500)上に静置する。1つ以上の動物排泄物収集動物含有ケージに適応させるために適切な寸法のスタンドが、任意の好適な材料を使用して構築されることができる。
(使用方法)
【0098】
本明細書に提供される動物排泄物収集動物含有ケージは、実験室動物によって排泄された糞便および/または尿を収集および分離するために有用である。
【0099】
本明細書に提供されるものは、上記に説明されるような動物排泄物収集動物含有ケージ内に1匹または複数の動物を設置するステップと、第1の容器内で尿を取得する、および/または第2の容器内で糞便を取得するステップとを含む、1匹または複数の動物からの尿および/または糞便を収集および分離するための方法である。
(製造方法)
【0100】
動物排泄物収集動物含有ケージの構成要素(例えば、ケージ蓋、ケージ基部、収集器部材、および分離器部材)は、多くの場合、任意の便宜的なプロセスによって、時として、例えば、射出成形、熱形成、または真空形成プロセスにおいて製造される。
【0101】
ケージ基部および蓋および他のケージ構成要素は、動物を格納するために好適な1つ以上の材料から製造されてもよい。材料は、剛性であってもよく、多くの場合、半剛性または可撓性である。材料は、半透明または透明材料であってもよい。材料は、時として、種々のタイプの電磁放射への透過性または不透過性を改変する添加剤から成る。ケージ、ケージ構成要素、またはそれらの一部の製造のために利用され得る材料の非限定的実施例は、好適なプラスチックまたはポリマー(例えば、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンフルオロエチレン(PEFE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(例えば、高密度ポリスチレン)、アクリルニトリルブタジエンスチレンコポリマー、ポリエチレンフラーノエート(PEF)、同等物、またはそれらの組み合わせ)、好適な金属または合金、好適な木材、同等物、またはそれらの組み合わせを含む。ある実施形態では、ケージ基部、蓋、および他の構成要素は、生体分解性または再生利用可能材料から成る。
【0102】
動物排泄物収集器部材は、尿および糞便の収集のために好適な1つ以上の材料から製造されてもよい。ある実施形態では、材料は、最小量の尿または糞便を留保するように、非多孔性である。典型的には、収集器部材内に設置される挿入部材は、糞便および尿と直接接触する表面を表し、排泄物収集器部材は、尿および糞便の収集のために好適な材料から製造される必要はない。動物排泄物円錐形収集器部材は、これが尿および/または糞便に接触するため、通常、尿および糞便の収集のために好適な1つ以上の材料から製造される。ある実施形態では、材料は、最小量の尿または糞便を留保するように、非多孔性である。動物排泄物収集器部材および動物排泄物円錐形収集器部材の製造のために利用され得る材料の非限定的実施例は、好適なプラスチックまたはポリマー(例えば、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンフルオロエチレン(PEFE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(例えば、高密度ポリスチレン)、アクリルニトリルブタジエンスチレンコポリマー、ポリエチレンフラーノエート(PEF)、同等物、またはそれらの組み合わせ)を含む。ある実施形態では、収集器部材は、プラスチック、ポリマー、またはそれらの組み合わせから構築され、処理されない場合であっても、有意な量の尿または糞便を留保しない。
【0103】
動物排泄物分離器部材は、尿および糞便の収集のために好適な1つ以上の材料から製造されてもよい。ある実施形態では、材料は、最小量の尿または糞便を留保するように、非多孔性である。動物排泄物分離器部材の製造のために利用され得る材料の非限定的実施例は、好適なプラスチックまたはポリマー(例えば、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンフルオロエチレン(PEFE)、ポリスチレン(PS)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(例えば、高密度ポリスチレン)、アクリルニトリルブタジエンスチレンコポリマー、ポリエチレンフラーノエート(PEF)、同等物、またはそれらの組み合わせ)を含む。ある実施形態では、分離器部材は、プラスチック、ポリマー、またはそれらの組み合わせから構築され、処理されない場合であっても、有意な量の尿または糞便を留保しない。
【0104】
動物排泄物収集動物含有ケージの構成要素(例えば、ケージ蓋、ケージ基部、収集器部材、および分離器部材)は、多くの場合、使用のために組み立てられる別個のユニットとして製造される。
【0105】
ある実施形態では、動物排泄物収集動物含有ケージ(1000)のある構成要素は、特定の順序で組み立てられる。収集器部材2000が、収集器部材の肋材2900および支持タブ2910が、ケージ基部底部開口部を囲繞するケージ基部底部の内面、すなわち、床棚部またはシェルフ1550上に静置するように、ケージ基部の内部に、部分的にケージ基部底部開口部1500を通して挿入されることができる。分離器部材3000が、次いで、分離器延在部材4000の取付フランジ3610が収集器延在部材2700の支持フランジ2710上に静置するように、収集器部材近位開口部を通して挿入されることができる。挿入部材6000は、収集器部材の内面2500上に着座されることができる。動物閉じ込め部材1800および餌および水保持器1910(相互に取り付けられる)が、ワイヤバーフック1950を介してケージ基部に取り付けられることができ、挿入部材上に静置し、ケージ基部底部開口部にわたって位置付けられる閉じ込め部材床格子とともにケージ基部内部に懸下する。餌および水越流レセプタクル容器が、餌および水保持器の下に挿入されることができる。
(実施形態の実施例)
【0106】
以降で提供されるものは、本技術のある実施形態の非限定的実施例である。
A1.動物排泄物収集動物含有ケージであって、
ケージ蓋と、
ケージ蓋に添着される、ケージ基部であって、
そのケージ基部は、1つ以上の側面と、1つ以上の側面に接続されるケージ基部底部と、格子部材とを備え、
そのケージ基部底部は、開口部を備え、
その格子部材は、ケージ基部底部開口部にわたって配置される部材を備える、
ケージ基部と、
ケージに接続される、動物排泄物収集器部材であって、
その収集器部材は、近位端と、遠位端と、近位開口部と、遠位開口部と、内面および外面を備える1つ以上の側壁とを備え、
その1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、収集器部材の近位開口部から遠位開口部までテーパ状になり、
収集器部材のその近位開口部は、ケージ基部底部開口部と整合される、
収集器部材と、
収集器部材に接続される、動物排泄物分離器部材であって、
その分離器部材は、糞便から尿を分離し、
その分離器部材は、近位開口部と、遠位開口部と、前部と、側面と、後部と、底部と、側面に接続される近位シュート部材と、側面に接続される遠位シュート部材と、底部に接続される第1の容器コネクタと、底部に接続される第2の容器コネクタとを備え、
その近位シュート部材は、近位末端と、分離器部材の後部と関連する遠位末端と、前面とを備え、
その遠位シュート部材は、近位末端と、遠位末端と、前面と、後面とを備え、
その遠位シュート部材は、近位シュート部材に接続されず、後部に接続されず、
遠位シュート部材のその近位末端は、近位シュート部材の遠位末端から垂直にオフセットされ、水平にオフセットされ、
その第1の容器コネクタは、遠位シュート部材と事実上接続し、分離器部材の底部において終端する第1のボア面を備え、
その第2の容器コネクタは、近位シュート部材と事実上接続し、分離器部材の底部において終端する第2のボア面を備え、
【0107】
第1の容器コネクタは、第2の容器コネクタの前方にある、
分離器部材と、
を備える、含有ケージ。
【0108】
A2. 格子部材は、ワイヤバーを備える、実施形態A1に記載の含有ケージ。
【0109】
A2.1. 格子部材は、床格子部材である、実施形態A2に記載の含有ケージ。
【0110】
A3. 格子部材は、ケージ基部底部からほぼケージ基部の1つ以上の側面の高さに及ぶ、ワイヤバー格子側部材を備える、実施形態A1またはA2に記載の含有ケージ。
【0111】
A3.1. 格子部材は、ケージ基部底部からケージ基部の1つ以上の側面の高さの一部に及ぶ、ワイヤバー格子側部材を備える、実施形態A1またはA2に記載の含有ケージ。
【0112】
A3.2. 格子側部材は、ケージ基部底部からほぼケージ基部の4つの側面の高さに及び、格子とともに、動物閉じ込め部材を形成する、実施形態A3に記載の含有ケージ。
【0113】
A3.3. 床格子部材は、ケージ基部底部からケージ基部の3つの側面の高さの一部に及ぶ側格子部材と、ケージ基部底部からほぼケージ基部の側面の高さに及ぶ後部格子部材とを備え、側格子部材、後部格子部材、および床格子部材は、動物閉じ込め部材を形成する、実施形態A2.1に記載の含有ケージ。
【0114】
A3.4. ケージ内に含有される動物は、動物閉じ込め部材によって、ケージ基部底部開口部を備えるケージの区分に閉じ込められる、実施形態A3.2またはA3.3に記載の含有ケージ。
【0115】
A3.5 付加的ワイヤバー部材を備える、実施形態A2-A3.4のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0116】
A3.6. 付加的ワイヤバー部材は、餌ワイヤバー部材である、実施形態A3.5に記載の含有ケージ。
【0117】
A3.7. 付加的ワイヤバー部材は、水ワイヤバー部材である、実施形態A3.5に記載の含有ケージ。
【0118】
A3.8. 付加的ワイヤバー部材は、餌ワイヤバー部材および水ワイヤバー部材である、実施形態A3.5に記載の含有ケージ。
【0119】
A3.9. 餌ワイヤバー部材および水ワイヤバー部材は、取り付けられ、餌および水保持器を形成する、実施形態A3.8に記載の含有ケージ。
【0120】
A3.9.1 餌および水保持器は、動物閉じ込め部材に取り付けられる、実施形態A3.9に記載の含有ケージ。
【0121】
A3.10. 越流レセプタクルを備える、実施形態A3.9またはA3.9.1に記載の含有ケージ。
【0122】
A3.11. 餌ワイヤバー部材の下に越流レセプタクルを備え、水ワイヤバー部材の下に越流レセプタクルを備える、実施形態A3.10に記載の含有ケージ。
【0123】
A3.12. 基部の2つの平行な側面は、標準的ケージの基部の2つの同等の平行な側面を上回る長さを有する、実施形態A1-A3.11のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0124】
A3.13. 動物排泄物収集器部材は、ケージに接続される、実施形態A1-A3.12のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0125】
A3.14. 動物排泄物収集器部材は、ケージ底部の内部と接触する側フランジを備える、実施形態A1-A3.12のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0126】
A3.15. 動物排泄物収集器部材は、ケージ基部底部開口部を囲繞するケージ底部床の内部部分と接触する肋材および支持タブを備える、実施形態A1-A3.12のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0127】
A3.16. 肋材および支持タブは、ケージ底部床上の床棚部またはシェルフと接触する、実施形態A3.15に記載の含有ケージ。
【0128】
A3.17. 動物排泄物収集器部材は、ケージ基部底部の一体部品である、実施形態A1-A3.12のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0129】
A4. 動物排泄物収集器部材の近位開口部、遠位開口部、および側壁のうちの1つ以上のものは、錐台として配置される、実施形態A1-A3.17のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0130】
A5. 収集器部材の1つ以上の側壁は、水平軸に対して40~90度の角度でテーパ状になる、実施形態A1-A4のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0131】
A6. 側壁は、約55度の角度でテーパ状になる、実施形態A5に記載の含有ケージ。
【0132】
A7. 収集器部材内面は、コーティングを備える、実施形態A1-A6のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0133】
A8. コーティングは、疎水性コーティングである、実施形態A7に記載の含有ケージ。
【0134】
A9. 収集器部材と接触する挿入部材を備え、挿入部材は、近位開口部と、遠位開口部と、内面および外面を備える1つ以上の側壁とを備え、その1つ以上の側壁の少なくとも一部およびそのうちの少なくとも1つは、挿入部材の近位開口部から遠位開口部までテーパ状になる、実施形態A1-A8のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0135】
A10. 挿入部材の1つ以上の側壁のうちの少なくとも1つは、収集器部材の1つ以上の側壁よりも長く、挿入部材の近位領域における挿入部材の1つ以上の側壁のその外面の一部は、収集器部材の1つ以上の側壁の内面と接触し、挿入部材の遠位領域における挿入部材の1つ以上の側壁のその外面の一部は、収集器部材の1つ以上の側壁の内面と接触しない、実施形態A9に記載の含有ケージ。
【0136】
A10.1. 挿入部材のその遠位開口部は、近位シュート部材に近接して配置され、近位シュート部材の前面と整合される、実施形態A9またはA10に記載の含有ケージ。
【0137】
A10.2. 近位シュート部材の前面との整合は、近位シュート領域の前面上の着地区域領域との整合である、実施形態A10.1に記載の含有ケージ。
【0138】
A10.3. 挿入部材の遠位端の近位シュート部材前面への近接は、約0.01インチ~約3.0インチである、実施形態A10.1またはA10.2に記載の含有ケージ。
【0139】
A10.4. 挿入部材の遠位端の近位シュート部材前面への近接は、約0.13インチである、実施形A10.3に記載の含有ケージ。
【0140】
A11. 挿入部材は、紙である、実施形態A9-A10.4のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0141】
A12. 紙は、蝋紙である、実施形態A11に記載の含有ケージ。
【0142】
A13. 挿入部材は、化学的に処理される、実施形態A9-A12のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0143】
A13.1. 化学処理は、着目分子と結合または反応する試薬を挿入部材に付着させるステップを含む、実施形態A13に記載の含有ケージ。
【0144】
A13.2. 収集器部材は、円錐形である遠位端を有し、円錐形収集器部材である、実施形態A1-A8のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0145】
A13.3. 動物排泄物円錐形収集器部材は、ケージに接続される、実施形態A13.2に記載の含有ケージ。
【0146】
A13.4. 動物排泄物円錐形収集器部材は、ケージ基部底部の一体部品である、実施形態A13.2に記載の含有ケージ。
【0147】
A14. 円錐形収集器部材の遠位開口部は、近位シュート部材前面に近接して配置され、近位シュート部材の前面と整合される、実施形態A13.2-A13.4のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0148】
A14.1. 近位シュート部材の前面との整合は、近位シュート領域の前面上の着地区域領域との整合である、実施形態A14に記載の含有ケージ。
【0149】
A14.2. 円錐形収集器部材の遠位端の近位シュート部材前面への近接は、約0.01インチ~約3.0インチである、実施形態A14またはA14.1に記載の含有ケージ。
【0150】
A14.3. 円錐形収集器部材の遠位端の近位シュート部材前面への近接は、約0.13インチである、実施形態A14.2に記載の含有ケージ。
【0151】
A15. 収集器部材は、遠位端において収集器延在部材を備える、実施形態A1-A13.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0152】
A15.1. 分離器部材は、収集器延在部材に接続される、実施形態A15に記載の含有ケージ。
【0153】
A15.2. 分離器部材は、収集器延在部材の内部に接続される、実施形態A15に記載の含有ケージ。
【0154】
A15.3. 分離器部材は、円錐形収集器部材に接続される、実施形態A13.2-A14.3のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0155】
A16. 近位シュート部材は、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第1および第2の傾斜面を備え、その遠位シュートは、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第3の傾斜面を備え、その第1および/または第2の傾斜面は、第3の傾斜面の角度と異なる角度にある、実施形態A1-A15.3のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0156】
A16.1. 近位シュート部材は、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第1および第2の傾斜面を備え、その遠位シュートは、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第3の傾斜面を備え、その第1および/または第2の傾斜面は、第3の傾斜面の角度と同一である角度にある、実施形態A1-A15.3のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0157】
A17. 第1の傾斜面、第2の傾斜面、および第3の傾斜面は、約35度~約65度の角度にある、実施形態A16またはA16.1に記載の含有ケージ。
【0158】
A17.1. 第1の傾斜面、第2の傾斜面、および第3の傾斜面は、約35度~約75度の角度にある、実施形態A16またはA16.1に記載の含有ケージ。
【0159】
A17.2. 第1の傾斜面は、約42度の角度にある、実施形態A16-A17.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0160】
A17.3. 第2の傾斜面は、約55度の角度にある、実施形態A16-A17.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0161】
A17.4. 第3の傾斜面は、約41度の角度にある、実施形態A16-A17.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0162】
A17.5. 第3の傾斜面は、約39.3度の角度にある、実施形態A16-A17.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0163】
A17.6. 近位シュート部材の前面は、湾曲面を備える、実施形態A1-A17.5のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0164】
A18. 近位シュート部材は、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第1の傾斜面を備え、その遠位シュートは、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第2の傾斜面を備え、その第1の傾斜面は、第2の傾斜面の角度と異なる角度にある、実施形態A1-A15.3のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0165】
A18.1. 近位シュート部材は、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第1の傾斜面を備え、その遠位シュートは、近位末端から遠位末端に向かって軸方向に延在する第2の傾斜面を備え、その第1の傾斜面は、第2の傾斜面の角度と同一である角度にある、実施形態A1-A15.3のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0166】
A18.2. 第1の傾斜面および第2の傾斜面は、約35度~約65度の角度にある、実施形態A18またはA18.1に記載の含有ケージ。
【0167】
A18.3. 第1の傾斜面および第2の傾斜面は、約35度~約75度の角度にある、実施形態A18またはA18.1に記載の含有ケージ。
【0168】
A18.4. 第1の傾斜面は、約55度の角度にある、実施形態A18-A18.3のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0169】
A18.5. 第2の傾斜面は、約39.3度の角度にある、実施形態A18-A18.3のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0170】
A18.6. 近位シュート部材の前面は、湾曲面を備える、実施形態A18-A18.5のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0171】
A19. 遠位シュート部材の近位末端は、近位シュート部材の遠位末端から約0.25インチ~約1.00インチ垂直にオフセットされる、実施形態A1-A18.6のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0172】
A19.1. 遠位シュート部材の近位末端は、近位シュート部材の遠位末端から約0.62インチ垂直にオフセットされる、実施形態A19に記載の含有ケージ。
【0173】
A20. 遠位シュート部材の近位末端は、近位シュート部材の遠位末端から水平にオフセットされ、約0.15インチ~約0.25インチの間隙をもたらす、実施形態A1-A19.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0174】
A20.1. 遠位シュート部材の近位末端は、近位シュート部材の遠位末端から水平にオフセットされ、約0.10インチ~約0.25インチの間隙をもたらす、実施形態A1-A19.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0175】
A20.2. 間隙は、約0.20インチである、実施形態A20またはA20.1に記載の含有ケージ。
【0176】
A21. 遠位シュートは、分離器部材の側面のそれぞれの前面および内面に接続される側壁を備える、実施形態A1-A20.2のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0177】
A22. 近位シュート部材および遠位シュート部材は、化学的に処理される表面を備える、実施形態A1-A21のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0178】
A22.1. 近位シュートの遠位末端は、近位シュートと遠位シュートとの間に位置付けられる分離器部材の内部後壁面と事実上接続する、実施形態A1-A22のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0179】
A22.2. 内部後壁面は、尿の流動を促進するように構成される、実施形態A22.1に記載の含有ケージ。
【0180】
A23. 分離器部材は、閉鎖され、コネクタ部材延在部に接続される付加的壁部材を備える、実施形態A1-A22.2のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0181】
A23.1. 分離器部材は、キャップを備える閉鎖ユニットであり、分離器部材は、コネクタ部材延在部の内部に取り付けられる、実施形態A1-A22.2のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0182】
A23.2. 分離器部材は、分離器部材延在部材を備え、分離器部材延在部材は、コネクタ部材延在部の内部に取り付けられる、実施形態A1-A23.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0183】
A24. 第1の容器が、第1の容器コネクタに解放可能に取り付けられ、第2の容器が、第2の容器コネクタに解放可能に取り付けられる、実施形態A1-A23.2のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0184】
A24.1 第2の容器コネクタは、漏斗フランジと、漏斗開口とを備える、実施形態A1-A24のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0185】
A25. 第1の容器は、糞便の収集のためのものであり、第2の容器は、尿の収集のためのものである、実施形態A24またはA24.1に記載の含有ケージ。
【0186】
A26. 第1の容器および第2の容器は、プラスチック管を備える、実施形態A24-A25のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0187】
A27. 含有ケージは、使い捨てである、実施形態A1-A26のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0188】
A27.1. 含有ケージは、単回使用のためのものである、実施形態A27に記載の含有ケージ。
【0189】
A28. ケージは、ラック内に配置される、実施形態A1-A27.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0190】
A29. ラックは、ケージ搭載アセンブリを備え、ケージは、ケージ搭載アセンブリと係合される、実施形態A28に記載の含有ケージ。
【0191】
A30. ケージは、ケージ突出部を備え、ラックは、ケージコネクタアセンブリを備え、各ケージ突出部は、ケージコネクタアセンブリと係合される、実施形態A29に記載の含有ケージ。
【0192】
A30.1. ケージ突出部は、オリフィスを有していない、実施形態A30に記載の含有ケージ。
【0193】
A30.2 ケージ突出部は、オリフィスを有する、実施形態A30に記載の含有ケージ。
【0194】
A31. ラックは、正の空気圧および/または負の空気圧をケージに提供する、実施形態A28-A39およびA30.2のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0195】
A32. ラックは、正の空気圧および/または負の空気圧をケージに提供しない、実施形態A28-A30.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0196】
A33. 動物格納のための標準的ケージが、含有ケージを備えるラック内に配置される、実施形態A28-A32のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0197】
A34. ケージ蓋は、フィルタ部材を備える、実施形態A1-A33のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0198】
A34.1. ラックは、正の空気圧をケージに提供する、実施形態A31に記載の含有ケージ。
【0199】
A35. ラックは、負の空気圧をケージに提供する、実施形態A31に記載の含有ケージ。
【0200】
A36. ケージは、BSL 2+施設内にある、実施形態A35に記載の含有ケージ。
【0201】
A37. 含有ケージは、ラック内にない、実施形態A1-A27.1のいずれか1項に記載の含有ケージ。
【0202】
A37.1. 含有ケージは、スタンドを備える、実施形態A37に記載の含有ケージ。
【0203】
B1. 入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ基部のセット。
【0204】
B1.1. 基部は、収集器部材に取り付けられる、実施形態B1に記載の入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ基部のセット。
【0205】
B1.2. 基部は、円錐形収集器部材に取り付けられる、実施形態B1に記載の入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ基部のセット。
【0206】
B2. 入れ子動物排泄物収集動物含有ケージカバーのセット。
【0207】
B3. 入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ収集器部材のセット。
【0208】
B4. 入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ円錐形収集器部材のセット。
【0209】
B5. 入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ挿入部材のセット。
【0210】
B6. 入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ閉じ込め部材のセット。
【0211】
B7. 入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ餌および水保持器部材のセット。
【0212】
B8. 入れ子動物排泄物収集動物含有ケージ餌および水越流レセプタクルのセット。
C1. 1匹または複数の動物からの尿および/または糞便を収集および分離するための方法であって、
実施形態A1-A37.1のいずれか1項に記載の動物排泄物収集動物含有ケージ内に1匹または複数の動物を設置するステップと、
【0213】
第1の容器内で尿を取得し、第2の容器内で糞便を取得するステップと、
を含む、方法。
D1. 実施形態A1-A27.1のいずれか1項に記載の動物排泄物収集動物含有ケージを組み立てるための方法であって、
【0214】
収集器部材をケージ基部の内部に、部分的にケージ基部底部開口部を通して挿入するステップであって、それによって、収集器部材の肋材および支持タブが、ケージ基部底部の床棚部上に静置する、ステップと、
分離器部材を収集器部材近位開口部を通して挿入するステップであって、それによって、分離器延在部材の取付フランジは、収集器延在部材の支持フランジ上に静置する、ステップと、
挿入部材を収集器部材の内面上に設置するステップと、 動物閉じ込め部材および餌および水保持器をケージ基部に取り付け、随意に、餌および水保持器の下に餌および水越流レセプタクル容器を挿入するステップと、
を含む、方法。
【0215】
本明細書に参照される各特許、特許出願、公開、および文書の全体は、参照することによって本明細書に組み込まれる。上記の特許、特許出願、公開、および文書の引用は、前述のうちのいずれかが関連する従来技術であることを承認するわけではなく、また、これらの刊行物または文書の内容または日付に関するいずれの承認も構成しない。
【0216】
修正が、本技術の基本的側面から逸脱することなく前述に成されてもよい。本技術は、1つ以上の具体的実施形態を参照して実質的に詳細に説明されたが、当業者は、変更が本願に具体的に開示される実施形態に成され得るが、これらの修正および改良は本技術の範囲および精神内であることを認識するであろう。
【0217】
本明細書に例証的に説明される技術は、好適に、本明細書に具体的に開示されない任意の要素の不在下で実践されてもよい。したがって、例えば、本明細書における各事例では、用語「~を備える」、「~から本質的に成る」、および「~から成る」のうちのいずれかは、他の2つの用語のうちのいずれかと置換されてもよい。採用されている用語および表現は、限定ではなく、説明の用語として使用され、そのような用語および表現の使用は、示され、説明される特徴の任意の均等物またはそれらの一部を除外せず、種々の修正が、請求される技術の範囲内で可能である。用語「a」または「an」は、要素のうちのいずれか1つまたは要素のうちの1つを上回るものが説明されていることが文脈上明確ではない限り、これが修飾する要素のうちの1つまたは複数の要素を指すことができる(例えば、「試薬(a reagent))」は、1つ以上の試薬を意味することができる)。本明細書で使用されるような用語「約」は、基本的パラメータの10%(すなわち、±10%)以内の値を指し、一連の値の始めにおける用語「約」の使用は、値のそれぞれを修飾する(すなわち、「約1、2、および3」は、約1、約2、および約3を指す)。例えば、「約100グラム」の重量は、90グラム~110グラムの重量を含むことができる。さらに、値の列挙が本明細書に説明されるとき(例えば、約50%、60%、70%、80%、85%、または86%)、列挙は、それらの全ての中間値および小数値(例えば、54%、85.4%)を含む。したがって、本技術は、代表的実施形態および随意の特徴によって具体的に開示されたが、本明細書に開示される概念の修正および変形例が、当業者によって用いられ得、そのような修正および変形例は、本技術の範囲内であると見なされることを理解されたい。
【0218】
本技術のある実施形態が、続く請求項に記載される。