(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】アイテムの選択に基づいて推奨アイテムを提供する方法および装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220404BHJP
G06F 16/9035 20190101ALI20220404BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G06Q30/02 446
G06F16/9035
(21)【出願番号】P 2020095391
(22)【出願日】2020-06-01
【審査請求日】2020-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2020-0027474
(32)【優先日】2020-03-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2019年6月3日にインターネット上のウェブサイト(m.shopping.naver.com)にて公開
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム ソクチョン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヒョンウク
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ミンチョル
(72)【発明者】
【氏名】ファン ヒョンドン
(72)【発明者】
【氏名】チャン イェフン
(72)【発明者】
【氏名】イ ジョンテ
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0085893(US,A1)
【文献】特開2002-368822(JP,A)
【文献】特開2010-272015(JP,A)
【文献】特開2010-272016(JP,A)
【文献】米国特許第09218392(US,B1)
【文献】米国特許第08032506(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 16/00 - 16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバが実行する、ユーザ端末に対する推奨アイテム提供方法であって、
ユーザ端末に対し、ユーザから入力された検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページを提供する段階、
前記ユーザ端末に対し、前記ユーザから前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムが選択されることにより、前記選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページを提供する段階、および
前記ユーザ端末に対し、前記ユーザから戻りの命令が受信されるか
前記検索結果ページを提供する段階における前記検索語による再検索が実行される場合、
前記ユーザの所定時間内の前記ユーザ端末の操作によって構成される一連の活動である前記ユーザと連関するセッションにおける、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴に基づいて、推奨アイテムを決定し、前記ユーザ端末に対し、前記複数のアイテムとともに
決定された前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供する段階
を含み、
前記
決定された推奨アイテムは、前記ユーザと連関するセッションにおける、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴に応じて変化する、推奨アイテム提供方法。
【請求項2】
前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供する段階は、
前記アイテムの選択が前記セッションにおいて前記複数のアイテムに対する最初の選択であれば、前記複数のアイテムとともに、前記推奨アイテムとして前記選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテムを含む検索結果ページを提供し、
前記セッションにおいて前記アイテムの選択前に前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つの他のアイテムに対する選択の履歴が存在する場合には、前記複数のアイテムとともに、前記推奨アイテムとして前記選択されたアイテムおよび前記他のアイテムと関連する第2推奨アイテムを含む検索結果ページを提供する、請求項1に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項3】
前記セッションが維持される間、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴を前記ユーザの識別子および前記検索語と連関付けて記録する段階
をさらに含み、
前記第2推奨アイテムは、前記記録されたアイテム選択の履歴に基づき、前記複数のアイテムのうちで決定された推奨アイテムを含む、請求項2に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項4】
前記セッションにおいて前記他のアイテム選択の履歴が存在する場合、
前記選択されたアイテムの第1加重値および前記第1加重値よりも低い前記他のアイテムの第2加重値を利用して前記複数のアイテムのうちで前記第2推奨アイテムを決定する段階
をさらに含む、請求項3に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項5】
前記第2推奨アイテムを決定する段階は、
前記ユーザの性別および前記ユーザの年齢のうちの少なくとも1つをさらに考慮して前記複数のアイテムのうちで前記第2推奨アイテムを決定する、請求項4に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項6】
前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供する段階は、
前記セッションに前記選択の履歴が存在する場合において、前記第2推奨アイテムおよび前記第1推奨アイテムを含む検索結果ページを提供する、請求項2に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項7】
前記第1推奨アイテムは、予め構築された連関アイテムデータベースを参照して決定された、前記複数のアイテムのうちで前記選択されたアイテムと連関する推奨アイテムを含む、請求項2に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項8】
前記第2推奨アイテムは、前記選択されたアイテムと前記少なくとも1つの他のアイテムで構成されたシーケンスを予め構築されたアイテム推薦モデルに基づいて分析することによって決定された、前記複数のアイテムのうちで前記シーケンスと連関する推奨アイテムを含む、請求項2に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項9】
所定の時間内に前記ユーザの活動がない場合、前記ユーザと連関するセッションは終了したと決定する段階、および
前記セッションが終了したと決定された場合、前記記録されたアイテム選択の履歴を削除する段階
をさらに含む、請求項3に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項10】
前記所定の時間内に、前記ユーザからの、前記検索語の入力および前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つの選択のうちの少なくとも1つを含む前記ユーザの活動がある場合、前記セッションは維持されていると決定される、請求項9に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項11】
前記推奨アイテムは、前記複数のアイテムのうちで前記ユーザが選択すると予測されるアイテムを含む、請求項1に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項12】
前記検索結果ページは、前記検索語に対するカテゴリ検索に従って、前記ユーザ端末に提供されるものであり、
前記推奨アイテムは、前記検索結果ページにおいて、前記選択されたアイテムが表示される第1領域と隣接する第2領域に表示される、請求項1に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項13】
前記検索結果ページは、前記検索語に対する統合検索に従って、前記ユーザ端末に提供されるものであり、
前記推奨アイテムは、前記検索結果ページにおいて、前記複数のアイテムが表示される第1領域の下側である第2領域に表示される、請求項1に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項14】
前記推奨アイテムは、前記検索結果ページ内において、前記選択されたアイテムが表示される第1領域とは区分される第2領域に表示され、
前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供する段階は、
前記セッションに前記選択の履歴が存在する場合において、前記推奨アイテムとして、前記第2推奨アイテムおよび前記第1推奨アイテムを含む検索結果ページを提供し、
前記セッションに前記他のアイテムに対する選択の履歴が存在する場合、前記第2領域では、前記第1推奨アイテムが前記第2推奨アイテムよりも上位に表示される、請求項2に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項15】
前記選択されたアイテムは、前記複数のアイテムのうちで広告と連関のないアイテムであり、
前記ユーザから前記複数のアイテムのうちで広告と連関する広告アイテムが選択され、前記ユーザ端末に対し、前記広告アイテムの詳細情報を含む詳細情報ページが提供された後、前記ユーザから戻りの命令が受信されるか前記検索語による再検索が実行される場合には、前記広告アイテムと関連する推奨アイテムを含まない、前記複数のアイテムを含む検索結果ページが前記ユーザ端末に提供される、請求項1に記載の推奨アイテム提供方法。
【請求項16】
請求項1~15のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータで実行させる、プログラム。
【請求項17】
推奨アイテムを提供するサーバであって、
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザ端末に対し、
ユーザから入力される検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページを提供し、
前記ユーザから前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムが選択されることにより、前記選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページを提供し、
前記ユーザから戻りの命令が受信されるか
前記検索結果ページを提供したときの前記検索語による再検索が実行される場合、前記ユーザの
所定時間内の前記ユーザ端末の操作によって構成される一連の活動である前記ユーザと連関するセッションにおける、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴に基づいて、推奨アイテムを決定し、前記複数のアイテムとともに
決定された前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供し、
前記
決定された推奨アイテムは、前記ユーザと連関するセッションにおける、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴に応じて変化する、サーバ。
【請求項18】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザ端末に対し、
前記アイテムの選択が前記ユーザと連関するセッションにおいて前記複数のアイテムに対する最初の選択であれば、前記複数のアイテムとともに、前記推奨アイテムとして前記選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテムを含む検索結果ページを提供し、
前記セッションにおいて前記アイテムの選択前に前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つの他のアイテムに対する選択の履歴が存在する場合には、前記複数のアイテムとともに、前記推奨アイテムとして前記選択されたアイテムおよび前記他のアイテムと関連する第2推奨アイテムを含む検索結果ページを提供する、請求項17に記載のサーバ。
【請求項19】
アイテム選択履歴データベース
をさらに含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記セッションが維持される間、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴を前記ユーザの識別子および前記検索語と連関付けて前記アイテム選択履歴データベースに記録し、
前記第2推奨アイテムは、前記記録されたアイテム選択の履歴に基づき、前記複数のアイテムのうちで決定された推奨アイテムを含む、請求項18に記載のサーバ。
【請求項20】
推奨アイテムを提供するユーザ端末であって、
ディスプレイ、および
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ディスプレイに対し、
ユーザから入力される検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページを表示し、
前記ユーザから前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムが選択されることにより、前記選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページを表示し、
前記ユーザから戻りの命令が受信されるか
前記検索結果ページを表示したときの前記検索語による再検索が実行される場合、前記ユーザの
所定時間内の前記ユーザ端末の操作によって構成される一連の活動である前記ユーザと連関するセッションにおける、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴に基づいて決定される推奨アイテムを受信し、前記複数のアイテムとともに
決定された前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを表示し、
前記
決定された推奨アイテムは、前記ユーザと連関するセッションにおける、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴に応じて変化する、ユーザ端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、商品のようなアイテムの選択に基づいて推奨アイテムを提供する方法および装置に関し、より詳細には、ユーザと連関するセッションが維持される間、商品のようなアイテムに対するユーザの選択履歴に基づいて推奨アイテム(例えば、推奨商品)を提供する方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オンラインショッピングモールやソーシャルコマースのような電子商取引の成長に伴い、ユーザが購入したい商品をオンライン検索環境で検索して購入するケースが極めて頻繁に行われるようになった。
【0003】
ユーザは、商品を購入するために、専用のアプリケーションや検索エンジンで購入したいアイテムを検索する。このとき、購入したい商品の一般名称を検索語として使用すると、無数の商品が検索結果として提示されるようになる。ユーザは、このような無数の商品のうちから自身が希望する価格帯/デザイン/スタイルに該当する商品を選択し、購入するようになる。
【0004】
しかし、検索結果として提示される商品の件数と種類は極めて多いため、ユーザは、自身が希望する商品を適切に選択するのに困難を感じる。さらに、同じ検索語で検索を行うユーザすべてに対して同じ商品が検索結果として提供されるため、ユーザは、自身の好みに合った商品を検索結果として取得するのにも困難を感じる。
【0005】
したがって、商品を検索するユーザに対し、ユーザの行動(活動)および検索履歴を反映することで、ユーザが適した商品を検索することができ、希望する商品に簡単に到達することができるようにユーザの商品検索活動に即刻的に反応し、これに基づいて推奨商品を提供できるようにする方法が求められている。
【0006】
一例として、特許文献1(公開日2019年12月27日)には、オフラインショップの潜在顧客のための商品推薦システムおよび方法として、顧客情報に基づいて顧客の選好スタイルやサイズを含む顧客カスタム商品情報を抽出し、顧客カスタム商品情報を利用してショップにある商品のうちから顧客の選好スタイルに合った商品を推薦し、推薦した商品を表示する方法を開示している。
【0007】
上述した情報は理解を助けるためのものに過ぎず、従来技術の一部を形成しない内容を含むこともあるし、従来技術が通常の技術者に提示することのできる内容を含まないこともある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許第10-2019-0142526号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一実施形態は、ユーザ端末に対し、検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページを提供し、アイテムの選択に従って選択されたアイテムの詳細情報ページを提供し、ユーザからの戻りの命令や再検索要求に従って推奨アイテムをさらに含む検索結果ページを提供する、推奨アイテム提供方法を提供する。
【0010】
一実施形態は、推奨アイテムを含む検索結果ページを提供するにあたり、ユーザと連関するセッションにおけるユーザのアイテム選択の履歴に従って、すなわち、アイテムの選択がユーザと連関するセッションにおいて最初の選択であれば、推奨アイテムとして、選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテムを提供し、該当のセッションにおいてアイテムの選択前に他のアイテムを選択した履歴が存在する場合には、推奨アイテムとして、選択されたアイテムおよび該当の他のアイテムと関連する第2推奨アイテムを提供する、推奨アイテム提供方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一側面において、サーバが実行する、ユーザ端末に対する推奨アイテム提供方法であって、ユーザ端末に対し、ユーザから入力された検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページを提供する段階、前記ユーザ端末に対し、前記ユーザから前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムが選択されることにより、前記選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページを提供する段階、および前記ユーザ端末に対し、前記ユーザから戻りの命令が受信されるか前記検索語による再検索が実行される場合、前記複数のアイテムとともに推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供する段階を含み、前記推奨アイテムは、前記ユーザと連関するセッションにおける前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴に応じて変化する、推奨アイテム提供方法が提供される。
【0012】
前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供する段階は、前記アイテムの選択が前記セッションにおいて前記複数のアイテムに対する最初の選択であれば、前記複数のアイテムとともに、前記推奨アイテムとして前記選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテムを含む検索結果ページを提供し、前記セッションにおいて前記アイテムの選択前に前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つの他のアイテムを選択した履歴が存在する場合には、前記複数のアイテムとともに、前記推奨アイテムとして前記選択されたアイテムおよび前記他のアイテムと関連する第2推奨アイテムを含む検索結果ページを提供してよい。
【0013】
前記推奨アイテム提供方法は、前記セッションが維持される間、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴を前記ユーザの識別子および前記検索語と連関付けて記録する段階をさらに含み、前記第2推奨アイテムは、前記記録されたアイテム選択の履歴に基づき、前記複数のアイテムのうちで決定された推奨アイテムを含んでよい。
【0014】
前記推奨アイテム提供方法は、前記セッションにおいて前記他のアイテムを選択した履歴が存在する場合、前記選択されたアイテムの第1加重値および前記第1加重値よりも低い前記他のアイテムの第2加重値を使用し、前記複数のアイテムのうちで前記第2推奨アイテムを決定してよい。
【0015】
前記第2推奨アイテムを決定する段階は、前記ユーザの性別および前記ユーザの年齢のうちの少なくとも1つをさらに考慮し、前記複数のアイテムのうちで前記第2推奨アイテムを決定してよい。
【0016】
前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供する段階は、前記セッションに前記選択履歴が存在する場合において、前記第2推奨アイテムおよび前記第1推奨アイテムを含む検索結果ページを提供してよい。
【0017】
前記第1推奨アイテムは、予め構築された連関アイテムデータベースを参照して決定された、前記複数のアイテムのうちで前記選択されたアイテムと連関する推奨アイテムを含んでよい。
【0018】
前記第2推奨アイテムは、前記選択されたアイテムと前記少なくとも1つの他のアイテムで構成されたシーケンスを予め構築されたアイテム推薦モデルによって分析することによって決定された、前記複数のアイテムのうちで前記シーケンスと連関する推奨アイテムを含んでよい。
【0019】
前記推奨アイテム提供方法は、所定の時間内に前記ユーザの活動がない場合、前記ユーザと連関するセッションは終了したと決定する段階、および前記セッションが終了したと決定された場合、前記記録されたアイテム選択の履歴を削除する段階をさらに含んでよい。
【0020】
前記所定の時間内に、前記ユーザからの、前記検索語の入力および前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つに対する選択のうちの少なくとも1つを含む前記ユーザの活動がある場合、前記セッションは維持されていると決定されてよい。
【0021】
前記推奨アイテムは、前記複数のアイテムのうちで前記ユーザが選択すると予測されるアイテムであってよい。
【0022】
前記検索結果ページは、前記検索語に対するカテゴリ検索に従って、前記ユーザ端末に提供されるものであってよい。
【0023】
前記推奨アイテムは、前記検索結果ページにおいて、前記選択されたアイテムが表示される第1領域と隣接する第2領域に表示されてよい。
【0024】
前記検索結果ページは、前記検索語に対する統合検索にしたがい、前記ユーザ端末に提供されるものであり、前記推奨アイテムは、前記検索結果ページにおいて、前記複数のアイテムが表示される第1領域の下側である第2領域に表示されてよい。
【0025】
前記推奨アイテムは、検索結果ページ内において、前記選択されたアイテムが表示される第1領域とは区分される第2領域に表示され、前記推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供する段階は、前記セッションに前記選択の履歴が存在する場合において、前記推奨アイテムとして前記第2推奨アイテムおよび前記第1推奨アイテムを含む検索結果ページを提供し、前記セッションに前記他のアイテム選択の履歴が存在する場合、前記第2領域には前記第1推奨アイテムが前記第2推奨アイテムよりも上位に表示されてよい。
【0026】
前記選択されたアイテムは、前記複数のアイテムのうちで広告と連関のないアイテムであり、前記ユーザから前記複数のアイテムのうちで広告と連関する広告アイテムが選択され、前記ユーザ端末に対し、前記広告アイテムの詳細情報を含む詳細情報ページが提供された後、前記ユーザから戻りの命令が受信されるか前記検索語による再検索が実行される場合には、前記広告アイテムと関連する推奨アイテムを含まない前記複数のアイテムを含む検索結果ページが前記ユーザ端末に提供されてよい。
【0027】
他の一側面において、推奨アイテムを提供するサーバであって、コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ端末に対し、ユーザから入力される検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページを提供し、前記ユーザから前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムが選択されることにより、前記選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページを提供し、前記ユーザから戻りの命令が受信されるか前記検索語による再検索が実行される場合、前記複数のアイテムとともに推奨アイテムを含む前記検索結果ページを提供し、前記推奨アイテムは、前記ユーザと連関するセッションにおける前記ユーザからの前記複数のアイテムの選択履歴に応じて変化する、サーバが提供される。
【0028】
前記少なくとも1つのプロセッサは、ユーザ端末に対し、前記アイテムの選択が前記ユーザと連関するセッションにおいて前記複数のアイテムに対する最初の選択であれば、前記複数のアイテムとともに、前記推奨アイテムとして前記選択されたアイテムに関する第1推奨アイテムを含む検索結果ページを提供し、前記セッションにおいて前記アイテムの選択前に前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つの他のアイテムを選択した履歴が存在する場合には、前記複数のアイテムとともに、前記推奨アイテムとして前記選択されたアイテムおよび前記他のアイテムと関連する第2推奨アイテムを含む検索結果ページを提供してよい。
【0029】
前記サーバは、アイテム選択履歴データベースをさらに含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記セッションが維持される間、前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴を前記ユーザの識別子および前記検索語と連関付けて前記アイテム選択履歴データベースに記録し、前記第2推奨アイテムは、前記記録されたアイテム選択の履歴に基づき、前記複数のアイテムのうちで決定された推奨アイテムを含んでよい。
【0030】
また他の一側面において、推奨アイテムを提供するユーザ端末であって、ディスプレイおよびコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記ディスプレイに対し、ユーザから入力される検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページを表示し、前記ユーザから前記複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテムが選択されることにより、前記選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページを表示し、前記ユーザから戻りの命令が受信されるか前記検索語による再検索が実行される場合、前記複数のアイテムとともに推奨アイテムを含む前記検索結果ページを表示し、前記推奨アイテムは、前記ユーザと連関するセッションにおける前記ユーザからの前記複数のアイテム選択の履歴に応じて変化する、ユーザ端末が提供される。
【発明の効果】
【0031】
検索語に対する検索結果として提示されたアイテムのうちからユーザがあるアイテムを選択した後、ユーザから戻りの命令や再検索要求があった場合、検索語に対する検索結果として推奨アイテムをさらに含む検索結果ページを提供することにより、ユーザが希望するアイテムをより効率的に検索できるようにサポートすることができる。
【0032】
ユーザと連関するセッションにおけるアイテムをユーザが選択した履歴に基づき、該当の履歴とユーザによる選択を反映して決定されたアイテムを推奨アイテムとしてユーザに提供することができ、これにより、アイテムに対するユーザの検索活動に即刻的に反応した推奨アイテムが提供されることから、ユーザは希望するアイテム(すなわち、商品)により簡単に到逹することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】一実施形態における、ユーザから入力される検索語に対する検索結果として推奨アイテムを提供する方法を示した図である。
【
図2】一実施形態における、推奨アイテムを含む検索結果ページを提供するサーバと、該当の検索結果ページを表示するユーザ端末の構造を示した図である。
【
図3】一実施形態における、サーバおよびユーザ端末により、ユーザから入力される検索語に対する検索結果として推奨アイテムを提供する方法を示したフローチャートである。
【
図4】一例であって、アイテム選択の履歴に基づいて推奨アイテムを決定する方法を示したフローチャートである。
【
図5】一例であって、ユーザと連関するセッションが維持されているかを決定する方法を示したフローチャートである。
【
図6】一例であって、検索語に対して行われたカテゴリ検索に従って、推奨アイテムを含む検索結果ページを提供する方法を示した図である。
【
図7】一例であって、検索語に対して行われた統合検索に従って、推奨アイテムを含む検索結果ページを提供する方法を示した図である。
【
図8】一例であって、連関アイテム推薦モデルとセッション基盤アイテム推薦モデルを使用してユーザの活動に反応して推奨アイテムを提供する方法を示した図である。
【
図9】一例であって、セッション基盤アイテム推薦モデルを使用してユーザからのアイテム選択のシーケンスを分析することによって推奨アイテムを決定する方法を示した図である。
【
図10】一例であって、連関アイテム推薦モデルとセッション基盤アイテム推薦モデルを使用してユーザの活動に反応して推奨アイテムを提供する方法を、関連するAPIと関連付けて示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
図1は、一実施形態における、ユーザから入力される検索語に対する検索結果として推奨アイテムを提供する方法を示した図である。
【0036】
図1を参照しながら、ユーザ端末を利用してユーザが入力した検索語に対して行われた検索により、複数のアイテムが検索結果としてユーザ端末に提供され、提供された複数のアイテムに対するユーザからの選択履歴に基づいて選択されたアイテムと関連する推奨アイテム(複数)がユーザ端末に提供される方法について説明する。
【0037】
図1では、検索語として「ワンピース」が入力された場合において、複数のアイテム(ワンピース)が含まれる検索結果を含む検索結果ページ100-1がユーザ端末に表示された場合が示されている。図に示すように、ユーザは、自身のユーザ端末に表示された検索語入力ウィンドウに検索語(「ワンピース」)を入力してよく、これにより、検索結果ページ100-1には、複数のアイテム(ワンピース)が検索結果として表示されてよい。
【0038】
ユーザは、検索結果ページ100-1の複数のアイテムのうちから気に入ったアイテムを選択してよく、これにより、選択されたアイテム(例えば、Dワンピース)の詳細情報を含む詳細情報ページ100-2がユーザ端末に表示されてよい。
【0039】
該当の選択されたアイテムを確認したユーザは、アイテムをさらに確認するために、ユーザ端末を操作しながら、戻りの命令または「ワンピース」の検索語による再検索をユーザ端末に命令してよい。このような戻りの命令または再検索の命令に従って、ユーザ端末は、検索結果ページ100-3および100-4を再び表示してよい。
【0040】
再び表示される検索結果ページ100-3および100-4は、検索結果ページ100-1に含まれていたものと同じアイテムを含んでよい。実施形態において、ユーザ端末が表示する検索結果ページ100-3および100-4は、ユーザによって選択されたアイテムと関連する推奨アイテム(複数)をさらに含んでよい。
【0041】
図に示すように、検索結果ページ100-3および100-4には、ユーザによって選択されたアイテムと関連する複数の推奨アイテムが表示されてよく、このような推奨アイテムは、従来の検索結果ページ100-1に表示されたアイテムとは区分される領域に表示されてよい。
【0042】
例えば、検索結果ページ100-3のように、検索結果ページ100-3が検索語に対する統合検索によってユーザ端末に提供されるものであれば、検索結果ページ100-3に表示される推奨アイテムは、検索結果ページ100-3において、複数のアイテムが表示される領域110-1の下側の領域120-1に表示されてよい。または、検索結果ページ100-4のように、検索結果ページ100-4が検索語に対するカテゴリ検索によってユーザ端末に提供されるものであれば、検索結果ページ100-4で表示される推奨アイテムは、検索結果ページ100-4において、選択された(すなわち、ここ最近選択された)アイテムが表示される領域110-2と隣接する領域120-2に表示されてよい。
【0043】
検索結果ページ100-3および100-4に表示される推奨アイテムは、ユーザと連関するセッションにおける、ユーザからの検索結果ページ100-1、100-3または100-4に表示されたアイテム選択の履歴に応じて変化してよい。
【0044】
ユーザと連関するセッションとは、一定の時間内にユーザがユーザ端末を操作することによって構成される一連の活動を1つの状態として見なしたものであってよい。例えば、ユーザがユーザ端末を利用して最初に検索語を入力する場合、ユーザと連関するセッションが開始されてよく、所定の時間内にユーザから追加の活動(例えば、ウェブページへのアクセス、追加の検索、再検索、および検索結果の選択のうちのいずれか少なくとも1つ)がある場合、セッションは維持されてよい。この反面、セッションの開始後(すなわち、セッションが維持されている間)から前記所定の時間内にユーザから追加の活動がない場合には、セッションを終了してよい。ユーザと連関するセッションが維持されているかを決定する方法については、
図5を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0045】
実施形態において、検索結果ページ100-3および100-4に表示される推奨アイテムは、このようなユーザと連関するセッションにおける、ユーザからのアイテム選択の履歴に応じて変化してよい。例えば、検索結果ページ100-1におけるアイテムの選択が該当のセッションにおいてアイテムに対する最初の選択であれば、検索結果ページ100-3および100-4に表示される推奨アイテムは、前記選択されたアイテムと連関する連関推奨アイテムを含んでよい。または、検索結果ページ100-1におけるアイテムの選択前に他のアイテムが選択された履歴が存在する場合には、検索結果ページ100-3および100-4に表示される推奨アイテムは、ユーザによって選択されたアイテムのシーケンスと関連するセッション推奨アイテムを含んでよい。
【0046】
すなわち、実施形態では、セッションが維持される間、ユーザからの検索結果ページ100-1、100-3または100-4に表示されたアイテムの選択に応じて領域120-1または120-2で提供される推奨アイテムが異なるように構成されてよく、ユーザがアイテムを多く選択するほど、ユーザが希望する(例えば、購入しようとする)アイテムにより近いアイテムが推奨アイテムとして提供されてよい。したがって、ユーザからのアイテム選択に即刻的に反応した推奨アイテムを提供することが可能となり、ユーザは希望するアイテムにより簡単に到逹することが可能となる。
【0047】
ユーザから入力される検索語に対する検索結果として推奨アイテムを提供するより具体的な方法については、
図2~10を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0048】
図2は、一実施形態における、推奨アイテムを含む検索結果ページを提供するサーバと、該当の検索結果ページを表示するユーザ端末の構造を示した図である。
【0049】
図1を参照しながら説明したユーザ端末200は、
図2に示したユーザ端末200に対応してよい。サーバ240は、ユーザ端末200に対し、上述した検索結果ページ100-1、100-3および100-4と詳細情報ページ100-2を提供してよく、ユーザ端末200は、サーバ240から提供された検索結果ページ100-1、100-3および100-4と詳細情報ページ100-2を表示してよい。
【0050】
サーバ240は、ユーザ端末200に対して検索結果ページ100-1、100-3および100-4と詳細情報ページ100-2を提供するか、このようなページ100-1~4をユーザ端末200に表示させるために要求されるデータをユーザ端末200に送信するサーバであってよい。サーバ240は、例えば、クライアント(client)であるユーザ端末200にウェブページを提供するウェブサーバであるか、このようなウェブサーバの一部を構成する装置であってよい。また、サーバ240は、ユーザ端末200に検索結果を提供するための検索エンジン(図示せず)を含むか、検索エンジンと通信してよい。
【0051】
サーバ240は、ユーザ端末200上にインストールされたアプリケーション(例えば、ウェブブラウザアプリケーションまたは電子商取引/オンラインショッピング用アプリケーション)との通信により、ユーザ端末200に複数のアイテムを含む検索結果ページ100-1、100-3および100-4と、選択されたアイテムの詳細情報ページ100-2を提供してよい。サーバ240は、ユーザ端末200に提供する推奨アイテム(複数)を決定してよく、決定された推奨アイテムを含む検索結果ページ100-3および100-4をユーザ端末200に提供してよい。サーバ240は、少なくとも1つのコンピュータまたはコンピュータ装置で実現されてよい。
【0052】
図に示すように、サーバ240は、通信部250およびプロセッサ260を含んでよい。
【0053】
通信部250は、サーバ240が他のサーバやユーザ端末200と通信するための装置であってよい。すなわち、通信部250は、他のサーバやユーザ端末200とデータおよび/または情報を送受信する、サーバ240のネットワークインタフェースカード、ネットワークインタフェースチップ、およびネットワーキングインタフェースポートなどのようなハードウェアモジュール、またはネットワークデバイスドライバ(driver)またはネットワーキングプログラムのようなソフトウェアモジュールであってよい。
【0054】
プロセッサ260は、サーバ240の構成要素を管理してよく、ユーザ端末200に推奨アイテムを提供するために使用するプログラムまたはアプリケーションを実行してよく、前記プログラムまたはアプリケーションの実行およびデータの処理などに必要な演算を処理してよい。また、プロセッサ260は、他のサーバおよびユーザ端末200から受信したデータを処理するように構成されてよい。プロセッサ260は、サーバ240の少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサ内の少なくとも1つのコア(core)であってよい。
【0055】
サーバ240は、図に示してはいないが、メモリを含んでよい。メモリは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリメモリ)、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMと永続的大容量記録装置は、メモリとは区分される別の永続的記録装置として含まれてよい。また、メモリには、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードとが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリとは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信部250を通じてメモリにロードされてもよい。
【0056】
プロセッサ260は、基本的な計算、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリまたは通信部250によって、プロセッサ260に提供されてよい。例えば、プロセッサ260は、メモリにロードされたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。このようなプロセッサ260による動作により、サーバ240は、ユーザ端末200に推奨アイテムを提供してよい。
【0057】
例えば、サーバ240は、プロセッサ260による制御にしたがい、ユーザ端末200に対し、ユーザから入力される検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページ100-1を提供してよく、ユーザが複数のアイテムうちの少なくとも1つのアイテムを選択することにより、選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページ100-2を提供してよい。また、サーバ240は、プロセッサ260による制御にしたがい、ユーザ端末に対し、ユーザから戻りの命令が受信されるか検索語による再検索が行われた場合、検索結果として提供された複数のアイテムとともに、推奨アイテムを含む検索結果ページ100-3および100-4を提供してよい。
【0058】
サーバ240は、図に示すように、ユーザによるアイテム選択の履歴を記録および管理するための(アイテム)選択履歴DB270をさらに含んでよい。選択履歴DB270は、ユーザと連関するセッションが維持される間、ユーザがユーザ端末200を操作した活動を記録および管理してよい。例えば、プロセッサ260は、ユーザと連関するセッションが維持される間、ユーザによる(検索結果として提供された)複数のアイテム選択の履歴を、ユーザの識別子および検索語と連関付けて選択履歴データベース270に記録してよい。ユーザの識別子は、(例えば、検索と連関するサービスに対する)ユーザのIDまたはユーザ端末200の識別子(例えば、識別キー)であってよい。一例として、ユーザの識別子は、ユーザbcookieを含んでよい。
【0059】
選択履歴DB270は、(検索結果として提供された)複数のアイテムに対するユーザの選択データ(例えば、クリックデータ)を記録してよい。これと関連し、選択履歴DB270は、ユーザが選択したアイテムリスト(アイテムの識別子)およびユーザが検索に使用した検索語のうちの少なくとも1つを記録してよい。
【0060】
また、選択履歴DB270は、ユーザ端末200に提供された推奨アイテムと関連するデータをさらに記録してよい。これと関連し、選択履歴DB270は、推奨アイテムが提供されたユーザの識別子(例えば、ユーザbcookie)、ユーザが検索に使用した検索語、およびユーザに推薦された推奨アイテムリスト(推奨アイテムの識別子)のうちの少なくとも1つを記録してよい。
【0061】
サーバ240は、選択履歴データベース270に記録されたデータを利用してユーザ端末200に提供する推奨アイテムを決定してよい。
【0062】
選択履歴データベース270は、図に示すものとは異なり、サーバ240とは別のサーバまたはサーバ240の外部装置として実現されてよい。
【0063】
ユーザ端末200は、PC(personal computer)、ノート型PC(laptop computer)、スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)、ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)、モノのインターネット(Internet Of Things)機器などを含み、サーバ240と関連するウェブ/モバイルサイトへのアクセス、複数のアイテムを含む検索結果の表示、および推奨アイテムの表示のためのアプリケーション/プログラムのインストールおよび実行が可能なすべての端末装置または電子装置を意味してよい。
【0064】
ユーザ端末200は、ウェブブラウザアプリケーションまたは電子商取引/オンラインショッピング用アプリケーションのようなアプリケーションの制御下で、検索結果として提供される複数のアイテムおよび推奨アイテムを表示し、このために要求される演算および動作を実行してよい。
【0065】
ユーザ端末200は、通信部210、プロセッサ220、およびディスプレイ230を含んでよい。
【0066】
通信部210は、ユーザ端末200がサーバ240や他のユーザ端末と通信するための装置であってよい。すなわち、通信部210は、サーバ240や他のユーザ端末とデータおよび/または情報を送受信する、ユーザ端末200のネットワークインタフェースカード、ネットワークインタフェースチップ、およびネットワーキングインタフェースポートなどのようなハードウェアモジュール、またはネットワークデバイスドライバ(driver)またはネットワーキングプログラムのようなソフトウェアモジュールであってよい。通信部210は、サーバ240が提供する検索結果および推奨アイテムを受信してよい。
【0067】
プロセッサ220は、ユーザ端末200の構成要素を管理してよく、ユーザ端末200が使用するプログラムまたはアプリケーションを実行してよい。例えば、プロセッサ220は、サーバ240が提供する検索結果および推奨アイテムを受信および表示するためのアプリケーション/プログラム(例えば、ウェブブラウザアプリケーションまたは電子商取引/オンラインショッピング用アプリケーション)をインストールおよび実行してよく、前記プログラムまたはアプリケーションの実行およびデータの処理などに必要な演算を処理してよい。プロセッサ220は、ユーザ端末200の少なくとも1つのプロセッサまたはプロセッサ内の少なくとも1つのコア(core)であってよい。
【0068】
プロセッサ220は、ディスプレイ230において、複数のアイテムが含まれる検索結果を含む検索結果ページ100-1、100-3および100-4を表示してよく、選択されたアイテムの詳細情報ページ100-2を表示してよい。
【0069】
ユーザ端末200も、図に示してはいないが、メモリを含んでよい。メモリの技術的特徴については、サーバ240のメモリについて上述した技術的説明が同じように適用されてよいため、重複する説明は省略する。
【0070】
プロセッサ220は、基本的な計算、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリまたは通信部210によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリにロードされたプログラムコードに従って受信される命令を実行するように構成されてよい。このようなプロセッサ220による動作により、ユーザ端末200は、検索結果ページ100-1、100-3および100-4と、詳細情報ページ100-2の表示を制御してよい。
【0071】
例えば、ユーザ端末200は、プロセッサ220による制御に従って、ディスプレイ230によって、ユーザが入力した検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含む検索結果ページ100-1を表示し、ユーザが複数のアイテムのうちから少なくとも1つのアイテムを選択することにより、選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページ100-2を表示してよい。また、ユーザ端末200は、プロセッサ220による制御に従って、ディスプレイ230によって、ユーザから戻りの命令が受信されるか検索語による再検索が行われた場合、検索結果として提供された複数のアイテムとともに、推奨アイテムを含む検索結果ページ100-3および100-4を表示してよい。
【0072】
ディスプレイ230は、検索結果ページ100-1、100-3および100-4、および詳細情報ページ100-2を表示するためのディスプレイ装置であってよい。また、ディスプレイ230は、検索語などのようにユーザによって入力されたデータを出力してよい。ディスプレイ230はタッチスクリーン(タッチパネル)を含んでよく、上述したような戻りの命令や検索語による再検索を実行するための命令は、タッチスクリーンを介してユーザ端末200に入力されてよい。
【0073】
サーバ240とユーザ端末200により、ユーザに検索語に対する検索結果として推奨アイテムを提供するより具体的な方法については、
図3~
図10を参照しならさらに詳しく説明する。
【0074】
以上、
図1を参照しながら記述した技術的特徴についての説明は、
図2にもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0075】
後述する詳細な説明において、ユーザ端末200の構成(例えば、プロセッサ220)によって実行される動作やユーザ端末200が実行するアプリケーションによって実行される動作は、説明の便宜上、ユーザ端末200が実行する動作として説明する。同じように、サーバ240の構成(例えば、プロセッサ260)が実行する動作も、説明の便宜上、サーバ240が実行する動作として説明する。
【0076】
図3は、一実施形態における、サーバおよびユーザ端末により、ユーザが入力した検索語に対する検索結果として推奨アイテムを提供する方法を示したフローチャートである。
【0077】
段階305において、ユーザ端末200は、ユーザからの選択によって検索のタイプを設定してよい。設定される検索のタイプは、例えば、統合検索、ショッピング検索、イメージ検索、動画検索、および語学辞書検索などを含んでよい。ショッピング検索、イメージ検索、動画検索、および語学辞書検索のそれぞれは、カテゴリ検索の一例であってよい。ユーザが検索語を使用して検索を行う度毎に検索のタイプを設定してよい。
【0078】
「統合検索」は、検索エンジンが提供する多様なドメインコンテンツを提供するサービスを示してよい。カテゴリ検索、一例として、「ショッピング検索」は、ショッピングに該当するドメインのコンテンツ(例えば、商品)を検索して提供するサービスを示してよい。
【0079】
「ショッピング検索」のようなカテゴリ検索においては、実施形態の推奨アイテム提供方法を実現するためのUIが実現されてよい(例えば、
図1および
図6における、ショッピング検索の検索結果ページ100-4を参照)。
【0080】
段階310において、ユーザ端末200は、ユーザから入力される検索語を受信してよい。検索語とは、検索エンジン310に対して検索結果を取得するために使用されるキーワードであって、少なくとも1つの単語で構成されてよい。検索エンジン310は、サーバ240とは別に構成されてよいが、サーバ240と単一のサーバ300に含まれてもよい。検索エンジン310は、例えば、ユーザが検索語として入力するキーワードに対し、関連するアイテム(例えば、商品)を検索結果として提供してよい。
【0081】
段階315(および段階318)において、ユーザ端末200から検索語が入力されて検索が要求されることにより、サーバ240(および検索エンジン310)は、このような検索要求を受信してよい。サーバ240は、所定の時間内にユーザ端末200からいかなる活動も受信されない状態で、このような検索の要求を受信した場合には、ユーザと連関するセッションの開始を決定してよい。一方、サーバ240は、所定の時間内にユーザ端末200からいずれかの活動が受信された状態で、このような検索の要求を受信した場合には、ユーザと連関するセッションが維持されていると決定してよい。ユーザと連関するセッションが維持されているかを決定する方法については、
図5を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0082】
段階325において、サーバ240は、ユーザ端末200に対し、検索エンジン310からの検索結果(段階320)を含む検索結果ページ100-1を提供してよい。検索結果ページ100-1は、ユーザから入力される検索語に対する検索結果として複数のアイテムを含んでよい。複数のアイテムのそれぞれは検索結果に対応してよく、例えば、商品を示してよい。
【0083】
段階330において、ユーザ端末200は、ユーザから入力される検索語に対する検索結果として、複数のアイテムを含む検索結果ページ100-1を表示してよい。複数のアイテムのそれぞれが商品である場合、各アイテムは、該当の商品に関する情報を含んでよい。例えば、
図1に示すように、各アイテムに含まれる商品に関する情報は、商品のイメージ、商品の名称、商品の値段、商品のレビュー数、商品のお気に入り登録数、および商品の販売先の数を含んでよい。
【0084】
段階335において、ユーザ端末200は、ユーザから検索結果ページ100-1(戻る/再検索後の実施形態では検索結果ページ100-3および100-4)の複数のアイテムのうちの少なくとも1つのアイテム選択を受信してよい。例えば、ユーザは、検索結果ページ100-1、100-3および100-4に表示されたアイテムのうちの1つをタッチするかクリックすることにより、該当のアイテムを選択してよい。
【0085】
段階340および344において、ユーザ端末200は、選択されたアイテムの詳細情報をサーバ240(および検索エンジン310)に要求してよい。
【0086】
段階342において、サーバ240は、ユーザ端末200によるアイテム選択の履歴を選択履歴DB270に記録してよい。例えば、サーバ240は、ユーザと連関するセッションが維持される間、ユーザからの検索結果ページ100-1、100-3および100-4に表示された複数のアイテム選択の履歴を、ユーザの識別子および検索語と連関付けて記録してよい。複数のアイテム選択の履歴をユーザの識別子および検索語の両方と連関付けて(すなわち、ユーザの識別子および検索語別に)記録および管理することにより、同一のユーザが他の検索語で検索を行う場合、以前に使用した検索語と関連する推奨アイテムが他の検索語による検索結果に含まれなくなるようにできる。すなわち、実施形態では、ユーザの識別子と検索語をキーとしてアイテム選択の履歴が記録および管理されてよい。
【0087】
一方、他の実施形態としては、複数のアイテム選択の履歴は、ユーザの識別子および検索語が属するカテゴリと連関付けて(すなわち、ユーザの識別子および検索語が属するカテゴリ別に)記録および管理されてもよい。このとき、同一のユーザが異なる検索語で検索を行う場合でも、以前に使用した検索語と同一のカテゴリの検索語によって検索を行う場合であれば、関連する推奨アイテムが他の検索語による検索結果ページに含まれるようになる。
【0088】
段階350において、サーバ240は、検索エンジン310で選択されたアイテムの詳細情報(段階345)を含む詳細情報ページ100-2をユーザ端末200に提供してよい。
【0089】
段階355において、ユーザ端末200は、選択されたアイテムの詳細情報を含む詳細情報ページ100-2を表示してよい。詳細情報ページ100-2は、選択されたアイテムに関するより詳細な情報を含んでよい。選択されたアイテムに関するより詳細な情報は、
図1で説明したように、選択されたアイテムが商品である場合、販売先に関する情報および商品と関連するレビュー情報を含んでよい。販売先に関する情報は、各販売先の名称、各販売先での該当の商品の値段、および各販売先へのリンクのうちの少なくとも1つを含んでよい。レビュー情報は、該当の商品に関する評点、該当の商品に関する一般レビュー(テキストレビュー)、および該当の商品に関するフォトおよび/または動画レビューのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0090】
段階360において、ユーザ端末200は、ユーザから戻りの命令または前記検索語による再検索の命令を受信してよい。戻りの命令とは、ユーザ端末200が現在表示されている詳細情報ページ100-2の以前のページを表示するようにユーザ端末200を制御するための命令であってよい。
【0091】
段階365において、ユーザ端末200は、戻りの命令または再検索の命令をサーバに送信してよい。
【0092】
段階375において、サーバ240は、ユーザ端末200に提供する推奨アイテムを決定してよい。サーバ240は、ユーザと連関するセッションにおける、ユーザからの検索結果ページ100-1、100-3および100-4に表示された複数のアイテム選択の履歴に基づき、ユーザ端末200に提供する推奨アイテムを決定してよい。ユーザ端末200に提供する推奨アイテムを決定する具体的な方法については、
図4、
図8、および
図9を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0093】
段階380において、サーバ240は、ユーザ端末200に対し、ユーザによる戻りの命令または再検索の命令に従って、検索結果ページ100-1、100-3および100-4に表示された複数のアイテムとともに、推奨アイテムを含む検索結果ページ100-3および100-4を提供してよい。例えば、サーバ240は、検索結果ページ100-1に比べ、推奨アイテムを含む領域120-1および120-2をさらに含む検索結果ページ100-3および100-4をユーザ端末200に提供してよい。
【0094】
段階385において、ユーザ端末200は、検索結果ページ100-1、100-3および100-4に表示された複数のアイテムとともに、推奨アイテムを含む検索結果ページ100-3および100-4を表示してよい。
【0095】
検索結果ページ100-3および100-4に含まれる推奨アイテム(複数)は、ユーザと連関するセッションにおける、ユーザからの検索結果として提供される複数のアイテム選択の履歴に応じて変化してよい。すなわち、検索結果ページ100-3および100-4は、検索結果として提供された複数のアイテムを選択した履歴が存在するか、および該当の履歴が存在する場合にはその内容(例えば、選択されたアイテムのシーケンス)に応じて他の推奨アイテムを含むように構成されてよい。
【0096】
ユーザ端末200に対して提供される推奨アイテムは、検索結果として提供された複数のアイテムのうち、ユーザが選択すると予測されるアイテムを含んでよい。すなわち、推奨アイテムは、検索結果として提供された複数のアイテムのうち、ユーザが次にクリックする可能性が高いと決定されたアイテムを含んでよい。
【0097】
ユーザ端末200に提供される推奨アイテムを決定する具体的な方法と、推奨アイテムを含む検索結果ページ100-3および100-4については、
図4~
図10を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0098】
以上、
図1および
図2を参照しながら記述した技術的特徴についての説明は、
図3にもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0099】
図4は、一例として、アイテム選択の履歴に基づいて推奨アイテムを決定する方法を示した図である。
【0100】
段階410において、サーバ240は、検索結果ページ100-1(あるいは、検索結果ページ100-3および100-4)におけるアイテムの選択が、ユーザと連関するセッションにおけるアイテムに対する最初の選択であるかを判定してよい。
【0101】
段階420において、サーバ240は、アイテムの選択が該当のセッションにおいてアイテムに対する最初の選択であると判定されると、検索結果として提供されたアイテムのうちで選択されたアイテムと連関するアイテムを、第1推奨アイテムとして決定してよい。これにより、サーバ240は、推奨アイテムとして、選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテム(すなわち、ここ最近に選択されたアイテムと連関する連関推奨アイテム)を含む検索結果ページ100-3および100-4をユーザ端末200に提供してよい。
【0102】
段階430において、サーバ240は、アイテムの選択が該当のセッションにおいてアイテムに対する最初の選択ではなく、その選択前に他のアイテム(複数)に対する選択の履歴が存在すると判定された場合には、検索結果として、提供されたアイテムのうちで、選択されたアイテムおよび(以前に選択された)他のアイテム(複数)と関連するアイテムを、第2推奨アイテム(すなわち、セッションで選択されたアイテムのシーケンスと連関するセッション推奨アイテム)として決定してよい。これにより、サーバ240は、推奨アイテムとして、第2推奨アイテムを含む検索結果ページ100-3および100-4をユーザ端末200に提供してよい。第2推奨アイテムは、上述した選択履歴DB270に記録された選択の履歴に基づき、(検索結果として提供された)アイテムのうちで決定された推奨アイテムを含んでよい。選択履歴DB270に記録された選択の履歴は、セッションが維持される間、ユーザが特定の検索語によって検索した後にアイテムを選択した履歴を含んでよい。
【0103】
段階430のように、ユーザと連関するセッションで、アイテムに対するユーザの選択前に他のアイテムを選択した履歴が存在する場合において、第2推奨アイテムは、ユーザによって選択されたアイテムそれぞれの(すなわち、選択されたアイテムのシーケンスに含まれるアイテムそれぞれの)加重値に基づいて決定されてよい。
【0104】
例えば、サーバ240は、ここ最近に選択されたアイテムの第1加重値およびそれ以前に選択された他のアイテムの第2加重値を利用することで、検索結果として提供された複数のアイテムのうちから第2推奨アイテムを決定してよい。第2加重値は、第1加重値よりも低い値であってよい。したがって、第2推奨アイテムを決定するにあたり、ここ最近に選択されたアイテムが最も主要(dominant)なものであると考慮されてよい。また、セッションが維持される間、以前に選択されたアイテムであるほど、第2推奨アイテムを決定するのに低い比重として考慮されてよい。
【0105】
また、第2推奨アイテムを決定するにあたり、サーバ240は、ユーザのユーザ情報をさらに考慮してよい。例えば、サーバ240は、ユーザの性別およびユーザの年齢のうちの少なくとも1つをさらに考慮し、検索結果として提供された複数のアイテムのうちから第2推奨アイテムを決定してよい。これにより、ユーザの特性をより正確に反映した、より精巧なアイテムを推薦することが可能となる。
【0106】
また、段階430のように、ユーザと連関するセッションで、アイテムに対するユーザの選択前に他のアイテムに対する選択の履歴が存在する場合において、ユーザ端末200に提供される検索結果ページ100-3および100-4は、第2推奨アイテムおよび第1推奨アイテムの両方を含んでよい。例えば、検索結果ページ100-3および100-4は、推奨アイテムとして、セッションが維持される間、ここ最近に選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテム(連関推奨アイテム)と、セッションが維持される間、ユーザによって選択されたアイテムのシーケンスと関連する第2推奨アイテム(セッション推奨アイテム)の両方を含んでよい。このとき、第1推奨アイテムと第2推奨アイテムは、互いに区分して表示されてよい。
【0107】
このように、検索結果ページ100-3および100-4に表示される推奨アイテムは、検索結果として、提供される複数のアイテム選択の履歴が存在するか、および該当の履歴が存在する場合にはその内容(選択されたアイテムのシーケンス)に基づき、ユーザによってここ最近に選択されたアイテムと関連する連関推奨アイテム(第1推奨アイテム)および/またはユーザが選択したアイテムのシーケンスと関連するセッション推奨アイテム(第2推奨アイテム)を含むようになる。
【0108】
したがって、実施形態では、セッションが維持される間、ユーザによる検索結果ページ100-1、100-3または100-4に表示されたアイテムの選択に応じて領域120-1または120-2に提供される推奨アイテムが異なるように構成されてよく、ユーザがアイテムを多く選択するほど、ユーザが希望する(例えば、購入したい)アイテムにより近いアイテムが推奨アイテムとして提供されるようになる。実施形態によっては、ユーザのアイテム選択に即刻的に反応した推奨アイテムの提供が可能となり、ユーザは希望するアイテムにより簡単に到逹することが可能となる。
【0109】
以上、
図1~
図3を参照しながら記述した特術的特徴についての説明は、
図4にもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0110】
図5は、一例であって、ユーザと連関するセッションが維持されているかを決定する方法を示したフローチャートである。
【0111】
段階510において、サーバ240は、ユーザの活動を識別してよい。ユーザの活動の識別は、ユーザ端末200によって実行されてよい。ユーザの活動とは、ユーザ端末200による活動であってよい。例えば、ユーザの活動は、ユーザ端末200からサーバ240(または、検索エンジン310)への要求であってよく、例えば、特定のアイテムの選択、検索語の入力による検索要求、およびウェブページの閲覧/閲覧終了のようなブラウジング活動のうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0112】
段階520において、サーバ240は、所定の時間内にユーザの活動があるかを判定してよい。所定の時間とは予め設定された時間であって、ユーザと連関するセッションが維持される時間であってよい。所定の時間は、例えば、6時間が設定されてよい。
【0113】
段階530において、サーバ240は、所定の時間内にユーザの活動があると判定される場合、ユーザと連関するセッションが維持されていると決定してよい。例えば、サーバ240は、検索語(段階310で入力された検索語、または実施形態によってはこれと異なる検索語)の入力、および検索結果として提供された複数のアイテムのうちの少なくとも1つに対する選択のうちの少なくとも1つを含むユーザの活動がある場合、ユーザと連関するセッションが維持されていると決定してよい。所定の時間内にユーザからの活動があると判定された場合、所定の時間はリセットされてよい。
【0114】
セッションが維持されている間に検索結果として提供されたアイテムに対するユーザの選択は、選択履歴DB270に記録されてよい。すなわち、セッションが維持されている間のアイテムに対するユーザの選択は、上述した第2推奨アイテムを決定するための、ユーザが選択したアイテムのシーケンスを構成するために使用されてよい。
【0115】
段階540において、サーバ240は、所定の時間内にユーザの活動がないと判定される場合、ユーザと連関するセッションは終了したと決定してよい。サーバ240は、所定の時間内にユーザの活動がなく、この後にユーザの活動が識別された場合には、ユーザと連関する新たなセッションが開始されたと決定してよい。
【0116】
段階550において、サーバ240は、セッションの終了が決定された場合、選択履歴DB270に記録された選択の履歴を削除してよい。したがって、セッションの終了後に同じ検索語を入力して再検索が行われる場合には、検索結果ページには推奨アイテムが含まれなくてもよい。以後の再検索によって開始となったセッションが維持される間、再検索/戻りの命令が実行されて検索結果ページが再びユーザ端末200に表示される場合には、検索結果として提供されたアイテムに対するユーザからの選択の履歴に応じて変化する実施形態に係る推奨アイテムの提供が行われてよい。
【0117】
以上、
図1~
図4を参照して記述した技術的特徴についての説明は、
図5にもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0118】
図6は、一例であって、検索語に対して実行されたカテゴリ検索にしたがい、推奨アイテムを含む検索結果ページを提供する方法を示した図である。
図7は、一例であって、検索語に対して実行された統合検索に従って、推奨アイテムを含む検索結果ページを提供する方法を示した図である。
【0119】
図7の検索結果ページ100-3のように、検索結果ページ100-3が検索語に対する統合検索によってユーザ端末200に提供されるものであれば、検索結果ページ100-3に表示される推奨アイテムは、検索結果ページ100-3において、複数のアイテムが表示される領域710の下側の領域720に表示されてよい。または、
図6の検索結果ページ100-4のように、検索結果ページ100-4が検索語に対するカテゴリ検索(例えば、ショッピング検索)によってユーザ端末200に提供されるものであれば、検索結果ページ100-4に表示される推奨アイテムは、検索結果ページ100-4において、選択された(すなわち、ここ最近に選択された)アイテムが表示される領域610と隣接する領域620に表示されてよい。例えば、推奨アイテムが表示される領域620は、ここ最近に選択されたアイテムが表示される領域610の下側に位置してよい。
【0120】
図6に示すように、推奨アイテムが表示される領域620は、ここ最近に選択されたアイテムが表示される領域610とは区分されてよい。例えば、図に示すように「一緒に見たい商品(アイテム)推薦」というテキストとともに領域610から区分され、複数の推奨アイテム(商品)を含んで表示されてよい。
【0121】
図6に示すように、推奨アイテムが表示される領域620は、ここ最近に選択されたアイテムが表示される領域610とは区分されてよい。例えば、図に示すように「For you、一緒に見るおすすめ商品(アイテム)」というテキストとともに領域610から区分され、複数の推奨アイテム(商品)を含んで表示されてよい。
【0122】
図7に示すように、推奨アイテムが表示される領域720は、複数のアイテムが表示される領域710とは区分されてよい。例えば、図に示すように「For you、一緒にクリックした商品(アイテム)おすすめ」というテキストとともに領域710から区分され、複数の推奨アイテム(商品)を含んで表示されてよい。
【0123】
推奨アイテムが表示される領域620および720には、例えば、推奨アイテムに該当する商品の情報として商品の値段および商品の名称が含まれてよい。
【0124】
(図には示されていないが)領域620は、推奨アイテムに該当する商品をお気に入り登録できるようにするユーザインタフェースを提供してよい。商品をお気に入り登録するためのインタフェースは、検索結果ページ100-4に表示された各アイテムに対しても表示されてよい。「お気に入り登録」された商品(アイテム)は、ユーザ端末200で別のページなどによってユーザに個別に表示されてよい。すなわち、ユーザは、ユーザ端末200で「お気に入り登録」された商品(アイテム)を個別に集めて閲覧することが可能となる。実施形態によって、領域720も、このような商品のお気に入り登録のためのインタフェースを含んでもよい。
【0125】
領域720は、ここ最近に選択されたアイテムのサムネイルを含んでよい。図に示すように、このようなサムネイルは、「For you、一緒にクリックした
商品(アイテム)おすすめ」の左側に表示されてよい。また、領域720は、他のまたは追加の推奨アイテムの提供を受けるための「推奨アイテム(商品)更新」ユーザインタフェースを提供してよい。実施形態によって、領域620も、前記サムネイルおよび推奨アイテム(商品)更新ユーザインタフェースを含んでもよい。
【0126】
図4を参照しながら説明したように、ユーザと連関するセッションで、アイテムに対するユーザの選択前に他のアイテムに対する選択履歴が存在する場合において、ユーザ端末200に提供される検索結果ページ100-3および100-4は、第2推奨アイテム(セッション推奨アイテム)および第1推奨アイテム(連関推奨アイテム)の両方を含んでよい。例えば、検索結果ページ100-3および100-4は、推奨アイテムとしてセッションが維持される間のここ最近に選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテム(連関推奨アイテム)と、セッションが維持される間のユーザによって選択されたアイテムのシーケンスと関連する第2推奨アイテム(セッション推奨アイテム)の両方を含んでよい。このとき、第1推奨アイテムと第2推奨アイテムは、互いに区分して表示されてよい。
【0127】
関連する例について、
図7を参照しながらさらに詳しく説明する。推奨アイテムが表示される領域720には、第1推奨アイテム(複数)730および第2推奨アイテム(複数)740が表示されてよい。領域720において、第1推奨アイテム(複数)730は、第2推奨アイテム(複数)740よりも上位に表示されてよい。すなわち、領域720には、推奨アイテムとして、セッションが維持される間のここ最近に選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテム(連関推奨アイテム)730が、セッションが維持される間のユーザによって選択されたアイテムのシーケンスと関連する第2推奨アイテム(セッション推奨アイテム)740よりも上位に表示されてよい。一例として、領域720では、上位3件の推奨アイテムが第1推奨アイテム730として表示され、残りまたは下位21件の推奨アイテムが第2推奨アイテム740として表示されてよい。したがって、領域720では、ここ最近に選択されたアイテムと類似の推奨アイテム(第1推奨アイテム730)が優先的に表示され、その次に、ユーザが今後選択すると予測される推奨アイテム(第2推奨アイテム740)が表示されてよい。
【0128】
上述したように、第2推奨アイテム740は、セッション内でユーザがアイテムを最低でも2回以上選択した場合に領域720に表示されてよく、セッション内でアイテムの選択が最初になされた場合には領域720には第1推奨アイテム730だけが表示されてよい。
【0129】
推奨アイテムが表示される領域620に対しても同じような説明が適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0130】
推奨アイテムが表示される領域620および720に表示される推奨アイテムは、アイテムの順位に基づいて表示されてよい。順位が高い推奨アイテムが、領域620および720において上位に表示されてよい。例えば、領域720に表示される第1アイテム730の場合、ここ最近に選択されたアイテムとの連関性(例えば、類似度)が高いほど上位に表示されてよい。また、領域720に表示される第2アイテム740の場合、選択されたアイテムのシーケンスとの連関性(例えば、後述するセッション基盤アイテム推薦モデルによって演算されたスコア)が高いほど上位に表示されてよい。
【0131】
図に示すように、推奨アイテムが表示される領域620および720に表示される推奨アイテムは、選択されたアイテムと類似の形態(例えば、類似のロゴを含むワンピース)や類似のパターン(例えば、類似の素材のワンピース)を有するアイテムであってよい。
【0132】
検索結果ページ100-1、100-3および100-4で提供されるアイテムのうちの少なくとも1つは、広告と連関するアイテムであってよい。広告と連関するアイテムは、広告主の要求に従って、検索結果ページ100-1、100-3および100-4で上位に表示されるアイテムであってよい。
【0133】
上述した段階335で選択されたアイテムは、検索結果として提供された複数のアイテムのうち、広告と連関のないアイテムであってよい。推奨アイテムが表示される領域620は、広告と連関のないアイテムが選択された場合にのみ、該当のアイテムが表示される領域610と隣接するように表示されてよい。選択されたアイテムが広告と連関するアイテムである場合、推奨アイテムが表示される領域620は、検索結果ページ100-4で表示されなくてもよい。同じように、選択されたアイテムが広告と連関するアイテムである場合、推奨アイテムが表示される領域720は、検索結果ページ100-3で表示されなくてもよい。すなわち、広告と連関するアイテムが選択される場合には、該当の選択されたアイテムと関連する推奨アイテムが決定および提供されなくてもよい。
【0134】
例えば、検索結果として提供された複数のアイテムのうち、広告と連関する広告アイテムがユーザによって選択され、該当の選択された広告アイテムの詳細情報を含む詳細情報ページがユーザ端末200に提供された後、ユーザから戻りの命令が受信されるか検索語による再検索が実行される場合には、広告アイテムと関連する、推奨アイテムを含まない複数のアイテムを含む検索結果ページがユーザ端末200に提供されてよい。
【0135】
これにより、推奨アイテムの表示によって広告アイテムが検索結果ページの下側に押されることがなくなり、広告アイテムが上側に表示されるようになる。
【0136】
以上、
図1~
図5を参照しながら記述した技術的特徴についての説明は、
図6および
図7にもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0137】
図8は、一例であって、連関アイテム推薦モデルとセッション基盤アイテム推薦モデルを利用してユーザの活動に反応して推奨アイテムを提供する方法を示した図である。
【0138】
図8に示すように、ユーザからユーザ端末200を利用して検索結果ページ100-1、100-3および100-4でアイテムが選択されると(805)、(例えば、選択履歴DB570に記録された)アイテム選択履歴810に基づき、連関推奨アイテム820が提供されるか、または/追加でセッション推奨アイテム830が提供されてよい。
【0139】
連関推奨アイテム(上述した第1推奨アイテム)は、連関アイテム推薦モデル815によって決定されてよい。セッション推奨アイテム(上述した第2推奨アイテム)は、セッション基盤アイテム推薦モデル825によって決定されてよい。連関アイテム推薦モデル815およびセッション基盤アイテム推薦モデル825は、リアルタイムアイテム推薦モデル(図に示したリアルタイムモデルサービングシステム)に含まれてよく、リアルタイムアイテム推薦モデルは、サーバ240内に構築されるか、またはその一部がサーバ240と通信する外部装置に構築されてよい。
【0140】
ユーザ端末200からの(例えば、再検索要求または戻りの命令による)検索再進入に従って、連関推奨アイテム820および/またはセッション推奨アイテム830がユーザ端末200に提供されてよい。連関推奨アイテム820および/またはセッション推奨アイテム830は、推薦のためのAPIを通じてユーザ端末200に提供されてよい。サーバ240は、ユーザ端末200に提供する連関推奨アイテム820および/またはセッション推奨アイテム830(該当の推奨アイテムの識別子またはキー値)に対応するアイテムをアイテムDB835(すなわち、商品DB)から検索し、反応型推奨アイテム840を提供するためのAPIを通じてユーザ端末200に提供してよい。
【0141】
したがって、ユーザの検索再進入とアイテムの選択に対して即刻的に反応した、適切な推奨アイテムをユーザ端末200に提供することが可能となる。
【0142】
連関アイテム推薦モデル815は、選択されたアイテムに対する連関推奨アイテム820を決定するためのモデルであってよい。連関アイテム推薦モデル815は、選択されたアイテムに対する類似のアイテムを推論して連関推奨アイテム820を決定する(リアルタイム)推論モデルであってよい。
【0143】
または、連関アイテム推薦モデル815は、予め構築された連関推奨アイテムデータ(すなわち、予め構築された連関アイテムデータベース)に基づき、選択されたアイテムに対する類似のアイテムを連関推奨アイテム820として決定するモデルであってよい。例えば、上述した第1推奨アイテムは、予め構築された連関アイテムデータベースを参照して決定されたものであって、検索結果として提供された複数のアイテムのうちから選択されたアイテムと連関する推奨アイテムを含んでよい。このような、連関推奨アイテム820は、選択されたアイテムと少なくとも1つの属性が同一または類似してよい。アイテムの属性は、例えば、アイテムの形状(模様、形態、および大きさ)、アイテムの色、アイテムの値段、アイテムのブランド、アイテムの選択頻度、アイテムに対する購入頻度、およびアイテムに対する評点などを含んでよい。
【0144】
サーバ240は、選択されたアイテムと関連する連関推奨アイテム820(第1推奨アイテム)を決定するにあたり、リアルタイム推論モデルではなく、予め構築された連関アイテムデータベースを使用することにより、連関推奨アイテム820を決定するための演算量を減らしてよい。
【0145】
以下では、連関アイテム推薦モデル815を利用して連関推奨アイテム820を決定する方法についてさらに詳しく説明する。以下、「アイテム」が商品であると仮定した上で、連関アイテム推薦モデル815について説明する。
【0146】
連関アイテム推薦モデル815は、各商品を表現するために「商品埋め込みベクトル」を構成して使用してよい。商品埋め込みベクトルは、例えば、商品IDベクトル(すなわち、商品固有ベクトル)、商品カテゴリベクトル、商品ブランドベクトル、商品値段ベクトルなどのような(商品間で共有可能な)各商品の多様なメタ情報ベクトルを互いに連結(concatenate)することによって構成されてよい。
【0147】
このような商品の多様なメタ情報に基づいて構成された商品埋め込みベクトルに関する学習は、ショッピング検索時の一定のセッション内で一緒にクリックされた商品の集合を学習データとして利用し、該当の商品の集合内の商品埋め込みベクトル同士が類似するように、例えば、word2vec学習と類似の方式によってなされてよい。
【0148】
連関商品(連関推奨アイテム820)を抽出するにおいては、連関アイテム推薦モデル815は、基準商品(例えば、ユーザによって選択された商品)の商品埋め込みベクトルを構成し、構成された商品埋め込みベクトルとは異なる商品の商品埋め込みベクトルとの類似度を演算することにより、類似度の高い商品を順位化してよい。順位化された商品のうちの少なくとも一部が、連関推奨アイテム820として決定されてよい。
【0149】
このとき、連関アイテム推薦モデル815は、すべての商品との類似度を演算しなくてもよく、予め実行されたクラスタリングにより、類似度を演算する候補商品の数を減らしてよい。
【0150】
一方、特定の選択されたアイテム(商品)と関連する、連関するアイテムを決定するための方法およびこのためモデルには、上述したものの他にも、連関するすべてのアイテムの方法およびモデルが利用されてよい。これについての詳細な説明は省略する。
【0151】
セッション基盤アイテム推薦モデル825は、セッションが維持される間、ユーザによって選択されたアイテムのシーケンスを分析して推奨アイテムを決定するためのモデルであってよい。セッション基盤アイテム推薦モデル825は、ユーザによってアイテムが選択されることにより、リアルタイムで推奨アイテムを決定するリアルタイム推論モデルであってよい。例えば、上述した第2推奨アイテムは、ユーザによって選択されたアイテムと以前に選択された少なくとも1つの他のアイテムで構成されたシーケンスを、予め構築されたアイテム推薦モデル(すなわち、セッション基盤アイテム推薦モデル825)によって分析することで決定されたものであって、検索結果として提供される複数のアイテムのうちで前記シーケンスと連関する推奨アイテムを含んでよい。
【0152】
セッション基盤アイテム推薦モデル825は、セッション内におけるユーザによるアイテム選択の履歴(すなわち、選択されたアイテムのシーケンス)を利用し、ユーザが次に選択するアイテムを予測する方式によって推奨アイテムを決定してよい。
【0153】
一例として、検索結果ページ100-3および100-4に第1推奨アイテムおよび第2推奨アイテムの両方が含まれる場合において、セッションが維持される間、ユーザによってここ最近に選択されたアイテムと関連する第1推奨アイテムは連関アイテム推薦モデル815によって決定されてよく、ユーザが選択したアイテムのシーケンスと関連する第2推奨アイテムはセッション基盤アイテム推薦モデル825によって決定されてよい。このような場合には、2つのモデル815および825すべてが推奨アイテムの決定に関与することになる。
【0154】
セッション基盤アイテム推薦モデル825については、
図9を参照しながらさらに詳しく説明する。
【0155】
以上、
図1~
図7を参照しながら記述した技術的特徴についての説明は、
図8にもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0156】
図9は、一例であって、セッション基盤アイテム推薦モデルを利用してユーザからのアイテムの選択のシーケンスを分析することによって推奨アイテムを決定する方法を示した図である。
【0157】
図9を参照しながら、上述したセッション基盤アイテム(商品)推薦モデル825についてさらに詳しく説明する。セッション基盤アイテム推薦モデル825は、ユーザのアイテム選択の履歴を分析することにより、ユーザが次に選択するアイテムを予測するように学習されたディープラーニングモデルであってよい。
【0158】
図に示す例において、ユーザによって選択された「アイテム」は「商品」であると仮定する。
【0159】
ユーザによって選択された商品のシーケンスは、例えば、ニューラルネットワークモデルの1つであるトランスフォーマ(transformer)モデルによって分析されてよい。ユーザによって選択された商品のシーケンスがトランスフォーマモデルの入力となってよく、シーケンス内の最後の項(すなわち、ここ最近に選択された商品)に最大の加重値が付与されてよい。例えば、時系列的なシーケンスがLSTMによって分析されることにより、結果的には最後に選択された商品が推奨商品の決定において最も大きな影響を及ぼすようになるのである。すなわち、ここ最近に選択された商品が、推奨商品を決定するにあたり最も主要(dominant)になってよい。
【0160】
図に示すように、セッションでユーザによって選択された商品に対する履歴910において、シーケンスに含まれる各商品は埋め込まれてよい(embedding)。
【0161】
実施形態では、各商品に対する選択履歴910に含まれた各商品の情報910-1~910-3は、トランスフォーマモデルへの入力およびトランスフォーマモデルでの処理のためのセッションベクトルに変換されてよい。例えば、各商品の属性を示す商品のメタデータ(一例として、商品のID(識別子またはキー(key))、商品のブランド、商品のカテゴリ、および商品の値段などの少なくとも1つ)が埋め込まれてよい。各商品に対する埋め込みによって生成された埋め込みベクトルは連結(concatenate)され、シーケンスとしてトランスフォーマモデルに対する入力となってよい。
【0162】
トランスフォーマモデルの出力である商品セッション情報は、(人工ニューラルネットワークの)全結合層(Fully Connected Layer)940に対する入力となってよく、したがって、ユーザが次に選択すると予測される推奨商品の予測が可能となる。
【0163】
各推奨商品は、シーケンスと連関する程度に基づいたスコアを含んでよい。スコアが高いほど、推奨商品がシーケンスと連関する程度が高くなってよい。
【0164】
また、トランスフォーマモデルの出力である商品セッション情報は、ユーザの情報(ユーザのメタデータ情報)とともに全結合層940に対する入力となってよい。ユーザのメタデータ情報は、ユーザの性別、年齢、およびユーザの商品選択/購入履歴のうちの少なくとも1つを含んでよい。これにより、ユーザの特性をより正確に反映することが可能となり、ユーザが選択すると予測される推奨商品の予測が可能となる。
【0165】
セッション基盤商品推薦モデル825は、ユーザが次に選択する商品のID(またはキー(key))を学習してよい。また、セッション基盤商品推薦モデル825は、商品のメタデータ(商品のカテゴリ、商品のブランドなど)も学習してよい。セッション基盤商品推薦モデル825は、マルチタスク学習(multi task learning)を活用することにより、このような商品のメタデータに対する学習および結果的な予測の活用性を高めることができる。
【0166】
以下、セッション基盤商品推薦モデル825によるセッション推奨アイテム830の決定の方法についてさらに詳細に説明する。
【0167】
セッション基盤商品推薦モデル825が使用する商品埋め込みベクトルは、上述した連関アイテム推薦モデル815と同じように、例えば、商品IDベクトル(すなわち、商品固有ベクトル)、商品カテゴリベクトル、商品ブランドベクトル、商品値段ベクトルなどのような(商品間で共有可能な)各商品の多様なメタ情報ベクトルを互いに連結(concatenate)することによって構成されてよい。
【0168】
セッション基盤商品推薦モデル825は、ユーザと関連するユーザベクトルを使用してセッション推奨アイテム830を決定してよい。ユーザベクトルは、例えば商品履歴ベクトルで構成されてよく、追加で、ユーザの性別/年齢ベクトルをさらに組み合わせて構成されてよい。商品履歴ベクトルは、ユーザが最近クリックした商品の商品埋め込みベクトルを順に並べたベクトルリストをトランスフォーマモデルに入力した結果によって生成されてよい。ユーザの商品履歴ベクトルは、全結合層(fully connected layer)を経た後、全結合層で出力された埋め込みベクトルが、ユーザが次に選択すると予測される商品の商品埋め込みベクトルを予測するように学習されてよい。一方、ユーザの商品履歴ベクトルとユーザの性別/年齢埋め込みベクトルとが組み合わされる場合、ユーザの商品履歴ベクトルとユーザの性別/年齢埋め込みベクトルが全結合層を通過してよく、そこで出力された埋め込みベクトルが、ユーザが次に選択すると予測される商品の商品埋め込みベクトルを予測するように学習されてよい。
【0169】
各埋め込みベクトルの学習のために、セッション基盤商品推薦モデル825は、所定のセッションの間にユーザがクリックした商品を順序化してよく、最後の商品を正解とし、ランダムにサンプリングした商品は誤答としてよい。セッション基盤商品推薦モデル825は、ディープラーニングに基づき、すべての埋め込みベクトルとモデル内部の値が、実際にユーザがクリックした商品に対しては予測点数が高く、他のランダムな商品に対しては予測点数が低く出るように学習されてよい。
【0170】
セッション基盤商品推薦モデル825は、このように学習されたモデルを活用して最終的なランキングスコアを演算してよい。最終的なランキングスコアは、推薦対象商品の商品埋め込みベクトルを行列乗算(matrix multiplication)し、ユーザのセッションと推薦対象商品間の予測点数を求めることによって計算されてよい。計算されたランキングスコアに基づき、セッション推奨アイテム830が決定されてよい。
【0171】
以上、
図1~
図8を参照しながら記述した技術的特徴についての説明は、
図9にもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0172】
図10は、一例であって、連関アイテム推薦モデルとセッション基盤アイテム推薦モデルを利用してユーザの活動に反応して推奨アイテムを提供する方法を、関連するAPIと関連付けて示した図である。
【0173】
図10は、全般的なAPIおよび一例に係る、推奨アイテムを提供するためのシステムの構造を示している。図に示すように、サーバ240を含むシステムは、例えば、カフカ(Kafka)(カフカサーバ)、docker、およびrealmなどのような共用ライブラリ(複数)を使用して実現されてよい。カフカサーバは、上述したユーザによるアイテム選択の履歴を管理するサーバ240またはその一部となってよい。
【0174】
図に示した連関アイテム推薦ストリームは、上述した連関アイテム推薦モデル815に対応してよく、セッションアイテム推薦ストリームは、上述したセッション基盤アイテム推薦モデル825に対応してよい。テストストリームは、テスト環境を示してよく、全体システムには選択的に含まれてよい。
【0175】
一例では、推奨アイテムを提供するためのデータを非同期として予め生成しておき、実際に推奨アイテムの提供に対する要求が発生した場合に、予め生成されたデータを使用して推奨アイテムを提供してよい。
【0176】
一例のシステムにおいて、APIサーバはScalaで実現されてよく、セッション基盤アイテム推薦モデルは、PythonでTensorflowを活用して構築されてよい。システムの構築において、モデルとのAPI連動のためにモデル実行環境でDockerイメージを生成してHadoop YARNクラスタ環境で駆動させ、APIではDocker containerと連動してリアルタイムモデルInferenceが実現されてよい。
【0177】
以上、
図1~
図9を参照しながら記述した技術的特徴についての説明は、
図10にもそのまま適用可能であるため、重複する説明は省略する。
【0178】
実施形態に係る推奨商品を提供した結果、ユーザによる商品の選択(クリック)数が5ヶ月間で約2倍も増加した。また、商品の取引による取引額も、5ヶ月間で約4.3倍も増加した。さらに、実施形態に係る推奨商品提供方法を利用するユーザは、5ヶ月間で約3.48倍も増加した。
【0179】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0180】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0181】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。このとき、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体も挙げられる。
【0182】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって代替されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0183】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0184】
200:ユーザ端末
240:サーバ
210、250:通信部
220、260:プロセッサ
230:ディスプレイ
270:選択履歴DB