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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】誘導電力伝達パッド
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/90 20160101AFI20220404BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20220404BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20220404BHJP
   B60M 7/00 20060101ALI20220404BHJP
   B60L 5/00 20060101ALI20220404BHJP
   B60L 53/12 20190101ALI20220404BHJP
【FI】
H02J50/90
H02J50/10
H02J7/00 P
H02J7/00 301D
B60M7/00 X
B60L5/00 B
B60L53/12
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020511506
(86)(22)【出願日】2018-08-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-11-05
(86)【国際出願番号】 EP2018072242
(87)【国際公開番号】W WO2019038183
(87)【国際公開日】2019-02-28
【審査請求日】2021-03-29
(31)【優先権主張番号】1713676.3
(32)【優先日】2017-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】516149435
【氏名又は名称】ボンバルディアー プリモーフ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Bombardier Primove GmbH
【住所又は居所原語表記】Eichhornstrasse 3, 10785 Berlin, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】ジーモン ヴェヒスラー
(72)【発明者】
【氏名】ローマン グント
【審査官】高野 誠治
(56)【参考文献】
【文献】英国特許出願公開第2541728(GB,A)
【文献】特表2017-512453(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0249470(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/90
H02J 50/10
H02J 7/00
B60M 7/00
B60L 5/00
B60L 53/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両への誘導電力伝達のためのシステムのための、誘導電力伝達パッド(1;100)であって、
- 静止部(2)と、
- 休止位置において前記静止部(2)に載っている可動部(3)であって、より高い位置に到達するために、前記静止部(2)に対してZ方向(Z)上方に移動可能な可動部(3)と、
を備え、
- 前記静止部(2)は、前記静止部(2)の少なくとも3つの側を取り囲むフレーム(4)を備え、前記フレーム(4)は前記可動部(3)側に向いた上縁(5)を有し、
- 前記上縁(5)は、前記可動部(3)が前記休止位置にあるときに、前記可動部(3)がそこに載っている第1支持面(6、7、14)を少なくとも1つ有し、
- 前記上縁(5)の前記少なくとも1つの第1支持面は傾斜面であり、
- 前記可動部(3)は、前記可動部(3)が前記休止位置にあるときに、前記少なくとも1つの第1支持面(6、7、14)に直接および/または間接的に載っている第1接触面(17、18、19)を少なくとも1つ備え、前記第1接触面(17、18、19)は前記第1支持面(6、7、14)に嵌合する、
誘導電力伝達パッド。
【請求項2】
それぞれ異なる方向に傾斜した2つ以上の第1接触面(17、18、19)が存在する、請求項1に記載の誘導電力伝達パッド。
【請求項3】
前記可動部(3)はベース(13a)を備え、前記ベース(13a)は前記第1接触面(17、18、19)を備える、請求項1または2に記載の誘導電力伝達パッド。
【請求項4】
前記静止部(2)は、Z方向(Z)への突出部(20~28)を1つ以上備え、各突出部(20~28)は第2支持面(30~38)を備え、前記可動部(3)は、その底部側に、前記可動部(3)が前記休止位置にあるときに前記第2支持面(30~38)に載っている第2接触面(40~45)を備える、請求項1~3の何れか一項に記載の誘導電力伝達パッド。
【請求項5】
前記可動部(3)は外縁(15)を上側に備え、前記外縁(15)は丸みを帯びた端縁である、または傾斜部分を備える、請求項1~4の何れか一項に記載の誘導電力伝達パッド。
【請求項6】
前記可動部(3)は、その底部側に、第1側面(10)を有する突出部(8)を備え、前記第1側面(10)は、前記休止位置において、前記静止部(2)に形成された第2側面(11)に載っている、請求項1~5の何れか一項に記載の誘導電力伝達パッド。
【請求項7】
前記可動部(3)または前記静止部(2)の一方が突出部(50、51、52、53)を備え、前記突出部(50、51、52、53)は、前記可動部(3)が前記休止位置にあるとき、前記静止部(2)の、または前記可動部(3)の、凹部(60、61、62、63)内に納まっている、請求項1~6の何れか一項に記載の誘導電力伝達パッド。
【請求項8】
前記誘導電力伝達パッドは、電子機器ハウジング(72)と、前記可動部(3)のための収容区画(71)とを備え、前記電子機器ハウジング(72)は、その外側に、傾斜面である第3支持面(73)を備え、前記可動部(3)が前記休止位置にあるとき、前記可動部(3)に形成された第3接触面(74)が前記第3支持面(73)に載っており、前記第3接触面(74)は前記第3支持面(73)に嵌合する、請求項1~7の何れか一項に記載の誘導電力伝達パッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外力に対する、特に、電力伝達パッドにぶつかった、または乗り上げた、あるいはパッド上へ操向された、自動車によって引き起こされた力に対する、安定化手段を備えた誘導電力伝達パッドに関する。
【背景技術】
【0002】
電動車両、特に走路拘束型車両、および/または路面走行用自動車、は、誘導電力伝達によって伝達された電気エネルギーによって作動可能である。このような車両は、交流電磁場を受信して電磁誘導によって交流電流を発生させるように適合化された受信装置を備えた回路構成を備え得る。この回路構成は、車両のトラクションシステム、またはトラクションシステムの一部、とすることができる。更に、このような車両は、交流(AC)を直流(DC)に変換するように適合化された整流器を備えることができる。このDCは、トラクションバッテリを充填するために、または電気機械を作動させるために、使用可能である。後者の場合、DCは、インバータによってACに変換可能である。
【0003】
誘導電力伝達は、例えば三相巻線を2セット使用して行われる。第1のセットは、地上に設置され(一次巻線または一次巻線構造)、路傍の電力変換器(WPC)によって給電可能である。第2巻線セット(二次巻線構造)は車両に設置される。例えば、第2巻線セットは、車両の下側に、路面電車の場合はその複数の台車のうちの一部の下に、取り付け可能である。自動車の場合は、車両の車台に取り付け可能である。第2巻線セット、または一般には二次側、はピックアップ構成または受信機と称されることが多い。第1巻線セットと第2巻線セットとは、電気エネルギーを車両に伝達するための高周波トランスを形成する。この電気エネルギーの伝達は、静止状態(車両の移動が皆無のとき)および動的状態(車両が移動しているとき)において行える。
【0004】
特に路面走行用自動車の場合、定置式一次ユニットは、複数の要素を備える。これら要素は、空間的に離して配置されることが多い。
【0005】
誘導電力伝達のために、静止部と可動部とを備えた誘導電力伝達パッドが従来技術から公知である。特許文献1は、静止部と可動部とを備え、可動部は一次巻線構造を備え、可動部は収縮状態と伸長状態との間で移動可能である、誘導電力伝達パッドを開示している。
【0006】
電力伝達の前、最中、または後に起こり得る、電力伝達パッドへの自動車の衝突または乗り上げが発生すると、電力伝達パッドは自動車の移動または重量によって引き起こされる力によって損傷され易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】国際公開第2015/128450(A1)号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、自動車によって引き起こされた機械的外力に対して安定性をもたらす電力伝達パッドを提供することである。
【0009】
本発明の基本概念によると、さまざまな種類の機械的支持を静止部および/または可動部に設けることができる。静止部は、可動部の対向面に接触可能な傾斜面を1つ以上備え得る。対向面は傾斜面に嵌合可能である。
【0010】
特に、本発明は、請求項1に記載の誘導電力伝達パッドを提供する。更なる有利な複数の実施形態には、従属請求項の特徴を有する主題によって提供される。
【0011】
本発明では、その最も広い、または特殊な、複数の実施形態において、以下の利点のうちの1つ以上に達することができるであろう。
- 可動部が静止部上のその休止位置にあるとき、および、例えば自動車によって、外力が加えられたとき、可動部の横方向への変位、捻じれ、または傾斜を防止する。
- 可動部が休止位置にあるときに、自動車が可動部にぶつかったとき、または乗り上げたとき、あるいは可動部内の車輪が、転動であろうと操舵によるものであろうと、移動されたときに、可動部の休止位置を安定化させることができる。
- Z方向への力に対する安定化。
- 静止部または可動部内の安定化用可動部品を回避できる。
【0012】
本発明は、特に車両への誘導電力伝達のためのシステムの、誘導電力伝達パッドであって、
- 静止部と、
- 休止位置において静止部に載っている可動部であって、より高い位置に到達するために、静止部に対してZ方向上方に移動可能な可動部と、
を備え、
- 静止部は、静止部の少なくとも3つの側を取り囲むフレームを備え、このフレームは可動部側に向いた上縁を有し、
- 上縁は、可動部が休止位置にあるときに可動部がそこに載っている第1支持面を少なくとも1つ有し、
- 上縁の少なくとも1つの第1支持面は傾斜面であり、
- 可動部は、可動部が休止位置にあるときに、少なくとも1つの第1支持面に直接および/または間接的に載っている第1接触面を少なくとも1つ備え、第1接触面は第1支持面に嵌合する、
誘導電力伝達パッドを特に提供する。
【0013】
用語「第1」、「第2」、等々は、それぞれ異なる種類の支持/接触面、またはそれぞれ異なる位置にある支持/接触面、を互いに区別することを意図している。複数の「第1」(「第2」、「第3」、等々)支持面が存在することも可能である。
【0014】
休止位置は、「収縮状態」とも称される。
【0015】
可動部が静止部上のその休止位置にあるとき、傾斜した1つ以上の接触面は、可動部の横方向への変位、捻じれ、または傾斜を効果的に防止する。可動部が休止位置にあるときに、自動車が可動部にぶつかったとき、または乗り上げたとき、あるいは可動部内の車輪が、転動であろうと操舵によるものであろうと、移動されたときに、可動部の休止位置を安定化させることができる。可動部がその休止位置にあるとき、傾斜した1つ以上の接触面によって、静止部と可動部との間の摩擦力を高めることができる。
【0016】
1つの実施形態において、観察者の視線が固定されているときに、それぞれ異なる方向に傾斜した2つ以上の第1接触面が存在する。
【0017】
1つの実施形態において、2つの第1傾斜面が存在する。これら第1傾斜面は互いに平行とすることができ、且つそれぞれ異なる方向に傾斜させることができる。
【0018】
別の見地から、1つ(以上)の第1接触面は、静止部の内側から静止部の外側に下方に、または静止部の外側から静止部の内側に下方に、傾斜する。
【0019】
特に上記の実施形態と、有利に組み合わせ可能な、1つの実施形態において、フレームはU字状であり、同じくU字状の上縁を有する。U字状上縁の3つの脚部の各々は、第1支持面を備える。
【0020】
可動部は、一次巻線構造を備え、「巻線ユニット」とも称される。巻線ユニットは、ベースとカバーとを備える。一次巻線構造は、ベース内に位置する。ベースは、好ましくは、少なくとも1つの第1接触面を、特に底部側に、備える。
【0021】
第1支持面と同じように、第1接触面を傾斜させることができる。
【0022】
用語「に載っている」は、可動部の休止位置において接触面が支持面によって支持されていることを意味する。接触面は、支持面に直接または間接的に載り得る。したがって、接触面は、支持面に直接接触し得る、または、代わりに、支持面に間接的に接触する。この場合、休止位置では、1つ以上の、ベローなどの、更なる要素が接触面と支持面との間に位置し得る。
【0023】
1つの実施形態では、減衰要素が接触面と支持面との間に位置する。これは、本願明細書に開示されているような表面の何れかを有するケースに該当し得る。減衰要素は、可動部が休止位置に移動されるときの雑音または振動を減衰する。特定の一実施形態において、減衰要素は、静止部と可動部とを接続するベロー、またはベローの一部分、である。可動部が休止位置に移動されるとき、ベローは折り畳まれ、ベロー、またはその一部分、は支持面と休止面との間の位置に移動され得る。
【0024】
1つの実施形態において、静止部は、Z方向への突出部を1つ以上備える。各突出部は第2支持面を備える。可動部は、その下側に第2接触面を備える。第2接触面は、可動部が休止位置にあるとき、第2支持面に載っている。この実施形態は、例えばパッドに乗り上げた、またはパッド上で停止した、自動車によって引き起こされる、Z方向への外力に対してパッドの更なる安定化をもたらす。
【0025】
1つの実施形態において、可動部、特に可動部の上記カバー、は、外縁を備える。この外縁は、上側が丸みを帯びた端縁である、または傾斜部を上側に備える。この実施形態は、自動車の車輪がパッドに乗り上げたときに有利である。この端縁は、電力伝達パッドにぶつかった、または乗り上げた、車輪に対する耐力面をもたらすように、寸法設計され得る。
【0026】
別の実施形態において、可動部は、その底部側に、突出部を備える。この突出部は、第1側面を有する。休止位置にあるとき、第1側面は、静止部に形成された第2側面に接触している、または載っている。可動部のこの突出部は、電子部品用のハウジングでもよい。この実施形態は、可動部が休止位置にあるときに可動部の傾斜または捻じれを防止する手段を更に提供する。前記第2側面は、静止部に上向きに形成された突出部の側面であり得る。
【0027】
更に別の実施形態において、可動部および/または静止部は、可動部が休止位置にあるときに、相手側(静止部の相手側は可動部、可動部の相手側は静止部)の凹部に納まる突出部を備える。この実施形態は、静止部に対する可動部の捻じれを防止する更なる手段を提供する。複数の突出部および複数の凹部は、可動部が休止位置に移動されるときに、可動部の中心を静止部の中心に合わせ易くする。
【0028】
別の実施形態において、誘導電力伝達パッドは、電子機器ハウジングと、可動部のための収容区画とを備える。電子機器ハウジングは、その外側に、第3支持面を備える。第3支持面は傾斜面である。可動部が休止位置にあるとき、可動部に形成された第3接触面が第3支持面に載っている。第3接触面は第3支持面に嵌合する。前記第3支持面は、パッドの縦方向または横方向に向き得る。前記第3支持面は、ハウジングの外面に沿った向きであり得る。
【0029】
以下においては、添付の実施例および図面を参照して、本発明をより詳細に、ただし限定せずに、説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の電力伝達パッドの横断面を斜視図で示す。
図2】本発明の電力伝達パッドを上側からの斜視図で示す。
図3】本発明の電力伝達パッドを底部側からの斜視図で示す。
図4】本発明の電力伝達パッドを上側からの斜視図で示す。
図5】本発明の電力伝達パッドを断面図で示す。
図6】本発明の電力伝達パッドの詳細を断面図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、静止部2と可動部3とを有する電力伝達パッド1を示す。ベース13aを有する可動部3は、Z方向上方に移動されているので、その休止位置にはない。可動部3は、詳細には示されていない一次巻線を備える。
【0032】
静止部のフレーム4の複数部分が示されている。フレーム4の上縁5の複数部分も示されている。上縁5は、可動部3側に向いている。図1は、2つの第1支持面6、7を部分的に示している。可動部3は、休止位置にあるとき、第1支持面6、7に載っている。
【0033】
図1は、可動部3の底部側にある突出部8を更に示す。突出部8は、第1側面10を備える。可動部3がその休止位置にあるとき、第1側面10は、静止部2の突出部12に形成された第2側面11に接触している。
【0034】
図2は、パッド100を示す。パッド100は、その内部構造が図1のパッド1と僅かに異なる。図2には、カバー13を有する可動部3が示されている。カバー13は、可動部3のベース13aと内部構造とを覆う。図2には、更なる第1支持面14が示されている。
【0035】
図2は、カバー13の傾斜した外縁15を更に示す。図2において、可動部3は更にZ方向上方に変位されている。
【0036】
図2には、可動部3を静止部2に接続するベロー16(図1)が折り畳まれた状態(可動部3が静止部2に載っているときの状態)で示されている。ベロー16は、第1支持面6、7、14を部分的に覆っている。以下の図6に示されているように、可動部3が静止部2に載っているとき、ベロー16の一部分は各第1支持面6、7、14とそれぞれの第1接触面との間に位置し、減衰要素としての役割を果たす。
【0037】
図2は、電子機器ハウジング72と収容区画71とを更に示す。これらは、仮想破線によって互いに分離されている。
【0038】
図3は、静止部2および可動部3の底部側の図を示す。可動部3の底部側の第1接触面17、18、19が示されている。可動部3がその休止位置にあるとき、これら接触面17、18、19は、傾斜した第1支持面6、7、14に載っている。
【0039】
図4は、図2と同じパッドを示す。可動部3は、実際には開かれない方法で開かれている。可動部3は、実際にはZ方向に変位されるが、図4には、諸特徴を示すという目的のためにのみ、傾斜させて示されている。
【0040】
図4は、Z方向への突出部20、21、22、23、24、25、26、27、28を示す。各突出部は、第2支持面30、31、32、33、34、35、36、37、38を備える。可動部3は、第2接触面40、41、42、42、44、45を備える。第2接触面の数は、第2支持面の数より少ない。その理由は、一部の第2接触面は、複数の第2支持面30~38に接触する、または載る、からである。例えば、第2接触面40は、第2支持面34および36に接触する。
【0041】
図4は、可動部3の底部側に形成された突出部50、51、52、53を更に示す。これら突出部はピンである。静止部2には、凹部60、61、62、63が形成されている。休止位置にあるとき、突出部50、51、52、53は、凹部60、61、62、63内に納まっている。例えば、突出部50は凹部60に納まっている。
【0042】
図5は、その休止位置にある可動部3を示す。図5は、図2図4のパッド100の断面図である。
【0043】
図5は、図4にも示されている第3支持面73を示す。休止位置において、第3接触面74は第3支持面73に載っている。両表面73、74は傾斜面である。
【0044】
図6は、可動部3の休止位置におけるパッド100の前部の詳細図を断面図で示す。図6は、傾斜面である第1支持面14と第1接触面18とが休止位置において互いに如何に嵌合するかを示す。図6は、ベロー16の一部分16aが第1支持面14と第1接触面18との間に位置することを示す。ベローのこの部分16a、または区画、は減衰要素の役割を果たす。
【0045】
更に、図6は、可動部3が休止位置にあるとき、ピンである突出部52が凹部62内に如何に嵌まっているかを示す。
【符号の説明】
【0046】
1 電力伝達パッド
2 静止部
3 可動部
4 フレーム
5 上縁
6 第1支持面
7 第1支持面
8 突出部
10 側面
11 第2側面
12 突出部
13 カバー
13a ベース
14 第1支持面
15 外縁
16 ベロー
16a ベローの一部分
17 第1接触面
18 第1接触面
19 第1接触面
20 突出部
21 突出部
22 突出部
23 突出部
24 突出部
25 突出部
26 突出部
27 突出部
28 突出部
30 第2支持面
31 第2支持面
32 第2支持面
33 第2支持面
34 第2支持面
35 第2支持面
36 第2支持面
37 第2支持面
38 第2支持面
40 第2接触面
41 第2接触面
42 第2接触面
43 第2接触面
44 第2接触面
45 第2接触面
50 突出部
51 突出部
52 突出部
53 突出部
60 凹部
61 凹部
62 凹部
63 凹部
71 収容区画
72 電子機器ハウジング
73 第3支持面
74 第3接触面
100 パッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6