(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-04-01
(45)【発行日】2022-04-11
(54)【発明の名称】ビデオストリームを提供する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/258 20110101AFI20220404BHJP
H04N 21/475 20110101ALI20220404BHJP
【FI】
H04N21/258
H04N21/475
(21)【出願番号】P 2020539835
(86)(22)【出願日】2019-01-18
(86)【国際出願番号】 CN2019072389
(87)【国際公開番号】W WO2019144847
(87)【国際公開日】2019-08-01
【審査請求日】2020-08-12
(31)【優先権主張番号】201810078095.7
(32)【優先日】2018-01-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520215773
【氏名又は名称】北京一覧科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING ALLOOK TECHNOLOGIES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Suite 521, 5/F, Tower 2, Chengying Center, 5 Laiguangying West Road, Chaoyang District Beijing 100012 , China
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【氏名又は名称】有馬 百子
(74)【代理人】
【識別番号】100160990
【氏名又は名称】亀崎 伸宏
(72)【発明者】
【氏名】羅 江春
(72)【発明者】
【氏名】陳 錫岩
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-204894(JP,A)
【文献】国際公開第2013/121470(WO,A1)
【文献】特開2012-248960(JP,A)
【文献】特開2012-141987(JP,A)
【文献】特表2015-536056(JP,A)
【文献】特開2014-200007(JP,A)
【文献】特開2009-289180(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/258
H04N 21/475
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオストリームを提供する方法であって、
ビデオ提供装置が、登録されているユーザとマンマシンインタフェースを実現することができる電子製品であるユーザ機器にビデオストリームを提供するステップと、
標識提供装置が、現在ビデオを前記ユーザ機器を介して視聴しているユーザにマッチングする一人以上の他のユーザを選択し、選択した他のユーザの身分標識情報のリストを
生成して前記ユーザ機器に
送信するステップと、
前記
ビデオ提供装置が、前記ユーザ機器
を介して現在ビデオを視聴している前記ユーザが前記リストの中から選択した前記身分標識情報を、
前記ユーザ機器から受信し、選択された
前記身分標識情報の
前記他のユーザに対応するユーザ関連情報を、前記現在ビデオを視聴している前記ユーザのユーザ関連情報として用い、ビデオコンテンツを選択するステップと
を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記標識提供装置が、前記他のユーザの身分標識情報のリストを
生成して前記ユーザ機器に
送信する前記ステップは、
前記標識提供装置の標識確定ユニットが、前記ユーザ機器を介して現在ビデオを視聴しているユーザのユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報
を、
他のユーザのユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報とマッチンングし、マッチング結果が閾値を超えている一人以上の他のユーザを選択し、選択した一人以上の他のユーザについて前記身分標識情報のリストを
生成するステップと、
前記標識提供装置の標識発行ユニットが、前記他のユーザの身分標識情報のリストを前記ユーザ機器に送信するステップとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザ関連情報は、ユーザの人文属性情報、ユーザの社会的な身分情報、ユーザの家庭的な身分情報、及びユーザの行為情報のうちの少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記身分標識情報は、ユーザの登録されたユーザ名ではないユーザ標識タグを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ標識タグは、実際の意味を持たない任意の文字、または、ユーザの典型的な特徴を表す文字、または、前記ユーザ関連情報の中の特定の側面を表すものである、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
請求項1に記載のビデオストリームを提供する方法は、
前記ビデオ提供装置が、友人リスト中の友人の身分標識情報を前記他のユーザの身分標識情報として使用するステップ
を更に含む、ことを特徴とす
る方法。
【請求項7】
ビデオストリームを提供する装置であって、
登録されているユーザとマンマシンインタフェースを実現することができる電子製品であるユーザ機器にビデオストリームを提供するビデオ提供装置と、標識提供装置とを有し、
前記標識提供装置は、現在ビデオを前記ユーザ機器を介して視聴しているユーザにマッチングする一人以上の他のユーザを選択し、選択した他のユーザの身分標識情報のリストを
生成して前記ユーザ機器に
送信し、
前記
ビデオ提供装置は、前記ユーザ機器
を介して現在ビデオを視聴している前記ユーザが前記リストの中から選択した前記身分標識情報を、
前記ユーザ機器から受信し、選択された前記身分標識情報の前記他のユーザに対応するユーザ関連情報を、前記現在ビデオを視聴している前記ユーザのユーザ関連情報として用い、ビデオコンテンツを選択する、ことを特徴とする装置。
【請求項8】
前記標識提供装置は、
前記ユーザ機器を介して現在ビデオを視聴しているユーザのユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報
を、
他のユーザのユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報とマッチンングし、マッチング結果が閾値を超えている一人以上の他のユーザを選択し、選択した一人以上の他のユーザ
について前記身分標識情報のリストを
生成する標識確定ユニットと、
前記他のユーザの身分標識情報のリストを前記ユーザ機器に送信する標識発行ユニットとを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記ユーザ関連情報は、ユーザの人文属性情報、ユーザの社会的な身分情報、ユーザの家庭的な身分情報、及びユーザの行為情報のうちの少なくともいずれかを含む、ことを特徴とする請求項
7に記載の装置。
【請求項10】
前記身分標識情報は、ユーザの登録されたユーザ名ではないユーザ標識タグを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記ユーザ標識タグは、実際の意味を持たない任意の文字、または、ユーザの典型的な特徴を表す文字、または、前記ユーザ関連情報の中の特定の側面を表すものである、
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記ビデオ提供装置は、友人リスト中の友人の身分標識情報を前記他のユーザの身分標識情報として使用す
る選択装置を更に含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項13】
ユーザ機器でビデオストリームの提供を補助する装置であって、
前記ユーザ機器は、登録されているユーザとマンマシンインタフェースを実現することができる電子製品であり、ビデオストリームを提供する装置からビデオストリームを受け取ってユーザに提供するものであり、
現在ビデオを前記ユーザ機器を介して視聴しているユーザにマッチングする一人以上の他のユーザの身分標識情報のリストを前記
ビデオストリームを提供する装置から受信し、前記リストを保存またはユーザ機器の画面に表示する受信装置と、
現在ビデオを視聴している前記ユーザが、前記リストの中から選択した前記他のユーザの身分標識情報に対応するユーザ関連情報を、前記現在ビデオを視聴している前記ユーザのユーザ関連情報として使用する選択装置とを有することを特徴とする装置。
【請求項14】
1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを格納するメモリとを含み、
前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、前記1つ又は複数のプロセッサは請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法を実行する、ことを特徴とするコンピューター機器。
【請求項15】
コンピューターに、請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法
を実行させるためのプログラムを、記録したコンピューター読み取り可能な記憶媒体。
【請求項16】
コンピューターに、請求項1~
6のいずれか一項に記載の方法
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の参照]
本出願は、2018年1月26日に出願された「ビデオストリームを提供する方法及び装置」を名称とする中国特許出願第201810078095.7号の優先権を主張し、この先願の内容を引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、インターネットビデオ技術の分野に関し、特に、ビデオストリームを提供する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット技術とネットワークビデオ技術の発展に伴い、ユーザはコンピューター、テレビ、又は携帯端末を介してビデオを視聴することができる。ネットワーク上で提供されるビデオソースはますます増えている。多くのビデオストリームサービスプロバイダーは、ユーザのニーズをよりよく満たすために、ユーザのビデオ視聴記録、視聴習慣、視聴関心などの情報に基づいて、ユーザが好む可能性のあるビデオコンテンツをユーザに推薦する。しかしながら、このようなビデオストリームの推薦方法が一定期間使用された後、ユーザに提供されるビデオコンテンツは徐々に収束し単一化するため、ユーザの提供されるビデオコンテンツに対する興味がますます少なくなっている。従って、ユーザが興味を持っているビデオストリームをよりよく提供する方法は、検討に値するトピックである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態によれば、ユーザが、提供されるビデオコンテンツに対してより関心を持ち、ユーザのビデオ視聴体験と満足度を改善できるように、ビデオストリームを提供する方法及び装置を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1態様の実施形態によれば、ビデオサーバーでビデオストリームを提供する方法が提供される。この方法は、
他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に提供するステップと、
ユーザ機器によって選択された身分標識情報に応じて、ユーザ機器にビデオストリームを提供するステップとを含む。
【0006】
具体的には、他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に提供するステップは、
ユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報に基づいて、他のユーザの身分標識情報のリストを確定するステップと、
他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に送信するステップとを含む。
【0007】
具体的には、ユーザ関連情報は、ユーザの人文属性情報、ユーザの社会的な身分情報、ユーザの家庭的な身分情報、及びユーザの行為情報のうちの少なくともいずれかを含む。
【0008】
本発明の第2態様の実施形態によれば、ユーザ機器でビデオストリームの提供を補助する方法が提供される。この方法は、
他のユーザの身分標識情報をビデオサーバーに送信するステップを含む。
【0009】
具体的には、この方法は、
ビデオサーバーによって送信された他のユーザの身分標識情報のリストを受信するステップと、
他のユーザの身分標識情報のリストに基づいて、使用したい他のユーザの身分標識情報を選択するステップとを更に含む。
【0010】
具体的には、この方法は、
友人リスト中の友人の身分標識情報を他のユーザの身分標識情報として使用するステップを更に含む。
【0011】
本発明の第3態様の実施形態によれば、ビデオサーバーでビデオストリームを提供する装置が提供される。この装置は、
他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に提供する標識提供装置と、
ユーザ機器によって選択された身分標識情報に応じて、ユーザ機器にビデオストリームを提供するビデオ提供装置とを含む。
【0012】
具体的には、標識提供装置は、
ユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報に基づいて、他のユーザの身分標識情報のリストを確定する標識確定ユニットと、
他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に送信する標識発行ユニットとを含む。
【0013】
具体的には、ユーザ関連情報は、ユーザの人文属性情報、ユーザの社会的な身分情報、ユーザの家庭的な身分情報、及びユーザの行為情報のうちの少なくともいずれかを含む。
【0014】
本発明の第4態様の実施形態によれば、ユーザ機器でビデオストリームの提供を補助する装置が提供される。この装置は、
他のユーザの身分標識情報をビデオサーバーに送信する標識アップロード装置を含む。
【0015】
具体的には、ビデオストリームの提供を補助する装置は、
ビデオサーバーによって送信された他のユーザの身分標識情報のリストを受信する受信装置と、
他のユーザの身分標識情報のリストに基づいて、使用したい他のユーザの身分標識情報を選択する第1選択装置とを更に含む。
【0016】
具体的には、ビデオストリームの提供を補助する装置は、
友人リスト中の友人の身分標識情報を他のユーザの身分標識情報として使用する第2選択装置を更に含む。
【0017】
本発明の第5態様の実施形態によれば、コンピューター機器が提供される。このコンピューター機器は、
1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを格納するメモリとを含み、
1つ又は複数のプログラムが1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、1つ又は複数のプロセッサは、上記のビデオストリームを提供する方法を実行する。
【0018】
本発明の第6態様の実施形態によれば、コンピューター読み取り可能な記憶媒体が提供される。このコンピューター読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータープログラムが格納される。コンピュータープログラムがプロセッサによって実行されると、上記のビデオストリームを提供する方法が実現される。
【0019】
本発明の第7態様の実施形態によれば、コンピュータープログラム製品が提供される。このコンピュータープログラム製品がコンピューター機器によって実行されると、上記のビデオストリームを提供する方法が実現される。
【0020】
本発明の第8態様の実施形態によれば、ユーザ機器が提供される。このユーザ機器は、
1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを格納するメモリとを含み、
1つ又は複数のプログラムが1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、1つ又は複数のプロセッサは、上記のビデオストリームの提供を補助する方法を実行する。
【0021】
本発明の第9態様の実施形態によれば、コンピューター読み取り可能な記憶媒体が提供される。このコンピューター読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータープログラムが格納される。このコンピュータープログラムがプロセッサによって実行されると、上記のビデオストリームの提供を補助する方法が実現される。
【0022】
本発明の第10態様の実施形態によれば、コンピュータープログラム製品が提供される。このコンピュータープログラム製品がコンピューター機器によって実行されると、上記のビデオストリームの提供を補助する方法が実現される。
【発明の効果】
【0023】
従来技術と比較して、本発明の実施形態は、以下の利点を有する。ビデオストリームサーバーは、ユーザによって選択された他のユーザの身分標識情報を使用して、ユーザにビデオストリームを提供するので、ユーザに提供されるビデオコンテンツは、ユーザのビデオ視聴に対する興味や関心を高め、ビデオ視聴におけるユーザの体験や満足度を向上させる。本発明の実施形態のビデオストリームを提供する方法では、他のユーザ関連情報を、ビデオコンテンツを選択するためのユーザ関連情報として使用するので、ユーザが関心のあるビデオコンテンツを提供する真新しい方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下の添付の図面を参照しながら非限定的な実施形態を詳細に説明することから、本発明の他の特徴、目的及び利点はより明らかになる。
【0025】
【
図1】本発明の実施形態を実現するために適した例示的なコンピューターシステム/サーバーのブロック図を示す。
【
図2】本発明の実施形態に基づいたビデオストリームを提供する方法の概略フローチャートである。
【
図3】本発明の好ましい実施形態に基づいたビデオストリームを提供する方法の概略フローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態に基づいたビデオストリームの提供を補助する概略フローチャートである。
【
図5】本発明の好ましい実施形態に基づいたビデオストリームの提供を補助する概略フローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態に基づいたビデオストリームを提供する装置の模式図である。
【
図7】本発明の好ましい実施形態に基づいたビデオストリームを提供する装置の模式図である。
【
図8】本発明の実施形態に基づいたビデオストリームの提供を補助する装置の模式図である。
【
図9】本発明の好ましい実施形態に基づいたビデオストリームの提供を補助する装置の模式図である。
【0026】
図面において、同一又は類似の参照符号は、同一又は類似の部品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
例示的な実施形態がより詳細に説明される前に、いくつかの例示的な実施形態が、フローチャートとして示されるプロセスまたは方法として記述されていることを、述べておかなければならない。フローチャートでは、順次プロセスとして各操作を説明しているが、操作の多くは、並行して同時に、または同時に実施できる。また、各操作の順序は並べ替えられてもよい。上記のプロセスは、その操作が完了するときに終了されてもよいが、添付の図面に含まれていない追加のステップを有し得る。上記のプロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応することができる。
【0028】
文脈において、「コンピューター」と呼ばれる「コンピューター機器」は、所定のプログラムまたは命令を実行することによって数値計算および/または論理計算などの所定の処理手順を行うことができるインテリジェント電子機器を意味し、プロセッサとメモリを含むことができる。プロセッサは、所定の処理手順を行うように、メモリに予め格納されているプログラム命令を実行する。あるいは、所定の処理手順は、ASIC、FPGA、DSPなどのハードウェアにより行われてもよく、またはプロセッサとハードウェアの組み合わせにより実現されてもよい。コンピューターデバイスはサーバー、パソコン、ノートパソコン、タブレットコンピューター、スマートフォンなどを含むが、これらに限定されるものではない。
【0029】
上記のコンピューター機器はユーザ機器とネットワーク機器とを含む。ここで、前述のユーザ機器は、コンピューター、スマートフォン、PDAなどを含むが、これらに限定されるものではない。前述のネットワーク機器は、単一のネットワークサーバー、複数のネットワークデバイスからなるサーバー群、または大量のコンピューター若しくはネットワークサーバーにより構成されクラウドコンピューティングに基づくクラウドを含むが、これらに限定されるものではない。ここで、クラウドコンピューティングは、分散コンピューティングの一種であり、疎結合されるコンピューター群からなる仮想スーパーコンピューターである。ここで、本発明を実現するために、前述のコンピューターデバイスは独立に稼働してもよく、ネットワークにアクセスしネットワークにおける他のコンピューターデバイスと相互運用してもよい。ここで、前述のコンピューターデバイスのあるネットワークは、インターネット、広域ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、VPNネットワークなどを含むが、これらに限定されるものではない。
【0030】
なお、上記のユーザ機器、ネットワーク機器及びネットワークなどは単なる一例に過ぎず、適用可能であれば、既存の他の又は今後現れ得るコンピューター機器やネットワークは、本発明の保護範囲に含まれるべきであり、かつ参照によってここに含まれる。
【0031】
以下に説明する方法(その一部はフローチャートにより示されている)は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組み合わせにより実施することができる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコードにより実施するとき、必要なタスクを実施するプログラムコードまたはコードセグメントは、機械またはコンピューター読み取り可能な媒体(例えば、記憶媒体)に記憶されてもよい。(1つ以上の)プロセッサは、必要なタスクを実施することができる。
【0032】
ここで開示された具体的な構造と機能の詳細は、単に本発明の例示的な実施形態を説明するための代表的なものである。代わりに、本発明は多くの代替の形態により実現でき、ここに示された実施形態にのみ限定されるものと理解されるべきではない。
【0033】
あるユニットが別のユニットに「接続」または「結合」される場合、それは別のユニットに直接接続または直接結合されてもよく、または中間ユニットが存在してもよいことを理解すべきである。対照的に、あるユニットが別のユニットに「直接接続」または「直接結合」される場合、中間ユニットは存在しない。ユニット間の関係を記述する他の用語(例えば、「間に位置する」と「間に直接位置する」、「隣接する」と「直接隣接する」など)も同様に解釈されるべきである。
【0034】
ここで、「第1の」や「第2の」などの用語は、各ユニットを説明するために使用されるが、これらのユニットはこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解すべきである。これらの用語の使用は、あるユニットを他のユニットと区別するためだけである。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱しない限り、第1のユニットは第2のユニットと呼ばれてもよく、同様に第2のユニットは第1のユニットと呼ばれてもよい。ここで使用される「および/または」という用語は、1つ以上の列挙された関連アイテムの任意の組み合わせを含む。
【0035】
ここで使用される用語は、具体的な実施形態を説明するためのものに過ぎず、例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。別段の表示がない限り、ここで使用される単数形「1つの」、「一項」は複数形も含むことを意図する。ここで使用される用語「備える」および/または「含む」は、記述される特徴、整数、ステップ、操作、ユニットおよび/またはコンポーネントの存在を特定し、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、ユニット、コンポーネントおよび/またはそれらの組み合わせの存在や追加を排除するものではないことを更に理解すべきである。
【0036】
また、いくつかの代替の実施形態において、上述の機能/動作は、図示のものとは異なる順序で行われてもよいことに留意すべきである。例えば、関連する機能/動作によって、連続的に示された2つの図は、実際に、実質的に同時に実行され、または時々逆の順序で実行されてもよい。
【0037】
以下では、図面を用いて本発明を更に詳細に説明する。
【0038】
図1は、本発明の実施形態を実現するのに適した例示的なコンピューターシステム/サーバーのブロック図を示す。
図1に示されるコンピューターシステム/サーバー12は単なる一例であり、本発明の実施形態の機能や使用範囲にいかなる制限をもたらすものではない。
【0039】
図1に示すように、コンピューターシステム/サーバー12は、汎用コンピューター機器として表される。コンピューターシステム/サーバー12のコンポーネントは、1つ又は複数のプロセッサ又は処理ユニット16、システムメモリ28、及び異なるシステムコンポーネント(システムメモリ28と処理ユニット16を含む)を接続するバス18を含むが、これらに限定されない。
【0040】
バス18は、いくつかのタイプのバス構造の1つ又は複数を表し、メモリバス又はメモリコントローラー、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、プロセッサ、又は複数のバス構造の中の任意のバス構造を使用するローカルバスを含む。例えば、これらのアーキテクチャは、インダストリスタンダードアーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MAC)バス、拡張ISAバス、ビデオエレクトロニクススタンダーズアソシエーション(VESA)ローカルバス、及びペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バスを含むが、これらに限定されない。
【0041】
コンピューターシステム/サーバー12は、一般的に、複数のコンピューターシステム読み取り可能な媒体を含む。これらの媒体は、コンピューターシステム/サーバー12によってアクセスすることができる任意の媒体であってもよく、揮発性媒体と不揮発性媒体、及び取り外し可能な媒体と取り外し不可能な媒体を含む。
【0042】
メモリ28は、ランダムアクセスメモリ(RAM)30及び/又はキャッシュメモリ32などの揮発性メモリの形態のコンピューターシステム読み取り可能な媒体を含み得る。コンピューターシステム/サーバー12は、他の取り外し可能/取り外し不可能、揮発性/不揮発性のコンピューターシステム記憶媒体を更に含み得る。単なる例として、記憶システム34は、取り外し不可能な不揮発性の磁気媒体(
図1には示さず、一般に「ハードディスクドライブ」と呼ばれる)に使用されてもよい。
図1には示されていないが、取り外し可能な不揮発性磁気ディスク(例えば、「フロッピーディスク」)を読み書きする磁気ディスクドライブ、及び取り外し可能な不揮発性光ディスク(例えば、CD-ROM、DVD-ROM、又は他の光学媒体)を読み書きする光ディスクドライブを提供することができる。これらの場合、各ドライブは、1つ又は複数のデータ媒体インターフェースを介してバス18に接続することができる。メモリ28は、少なくとも1つのプログラム製品を含み得る。そのプログラム製品は、一組の(例えば、少なくとも1つの)プログラムモジュールを有し、これらのプログラムモジュールは、本発明の各実施形態の機能を実行するように配置される。
【0043】
一組の(少なくとも1つの)プログラムモジュール42を有するプログラム/ユーティリティツール40は、例えば、メモリ28に格納され得る。このようなプログラムモジュール42は、オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール及びプログラムデータを含むが、これらに限定されない。これらの例のそれぞれ又はいくつかの組み合わせは、ネットワーク環境の実現を含む可能性がある。プログラムモジュール42は、一般に、本発明で説明された実施形態における機能及び/又は方法を実行する。
【0044】
コンピューターシステム/サーバー12は、1つ又は複数の外部機器14(例えば、キーボード、ポインティングデバイス、ディスプレイ24など)と通信することができ、また、ユーザがそのコンピューターシステム/サーバー12と対話できるようにする1つ又は複数の機器と通信することができ、及び/又はそのコンピューターシステム/サーバー12が1つ又は複数の他の計算機器と通信できるようにする任意の機器(例えば、ネットワークカード、モデムなど)と通信することができる。この通信は、入力/出力(I/O)インターフェース22を介して行うことができる。また、コンピューターシステム/サーバー12は、ネットワークアダプタ20を介して、1つ又は複数のネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及び/又はパブリックネットワーク、例えば、インターネット)と通信することもできる。図に示すように、ネットワークアダプタ20は、バス18を介してコンピューターシステム/サーバー12の他のモジュールと通信する。なお、
図1には示されていないが、マイクロコード、デバイスドライバ、冗長処理ユニット、外部ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブ及びデータバックアップストレージシステムなどを含むがこれらに限定されない他のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを、コンピューターシステム/サーバー12とともに使用することができる。
【0045】
処理ユニット16は、メモリ28に格納されたプログラムを実行することにより、様々な機能アプリケーションやデータ処理を実行する。
【0046】
例えば、メモリ28には、本発明の各機能や処理を実行するコンピュータープログラムが格納され、処理ユニット16が対応するコンピュータープログラムを実行するときに、本発明はネットワーク側で着信意図の識別を実現する。
【0047】
ビデオストリームを提供するために本発明により確定された具体的な機能/ステップは、以下に詳細に説明される。
【0048】
図2は、本発明の実施形態による、ビデオサーバーでビデオストリームを提供する方法の概略フローチャートである。図に示すように、本発明の実施形態に係るビデオサーバーは、ネットワーク機器により実現することができる。ネットワーク機器は、単一のネットワークサーバー、複数のネットワークデバイスからなるサーバー群、又は大量のコンピューター若しくはネットワークサーバーにより構成されクラウドコンピューティングに基づくクラウドを含むが、これらに限定されるものではない。ここで、クラウドコンピューティングは、分散コンピューティングの一種であり、疎結合されるコンピューター群からなる仮想スーパーコンピューターである。
【0049】
図2に示すように、本実施形態によるビデオストリームを提供する方法は、ステップS1とステップS2を含む。
【0050】
まず、ステップS1では、他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に提供する。本発明の実施形態に係るユーザ機器は、キーボード、マウス、リモコン、タッチパッド、又は手書きデバイスなどの方式でユーザとマンマシンインタフェースを実現することができる任意の電子製品、例えば、コンピューター、スマートフォン、PDA、IPTVなどを含むが、これらに限定されない。ネットワーク機器とユーザ機器との間の通信は互いに独立し、例えば、TCP/IPプロトコル、UDPプロトコルなどのパケットデータ伝送方式に基づいて通信することも、無線通信又は他のエンドツーエンド通信プロトコルに基づいて通信することもできる。なお、ネットワーク機器、ユーザ機器及びネットワーク機器とユーザ機器との間のネットワーク又は通信方式は単なる一例に過ぎず、本発明に適用可能であれば、既存の又は今後現れ得る他のネットワーク機器、ユーザ機器及びネットワーク、通信方式は、本発明の保護範囲に含まれるべきであり、参照により本明細書に含まれる。
【0051】
ステップS1では、ビデオサーバーは、他のユーザの身分標識情報のリストを生成し、ビデオサーバーとユーザ機器との間の通信方式により、ユーザ機器に送信する。本発明の実施形態では、他のユーザとは、現在ユーザ機器を介してビデオを視聴している登録ユーザ以外の他の登録ユーザを意味する。他のユーザは、ビデオサーバー上の実際の登録ユーザであってもよいし、又はビデオサーバーの仮想化されたユーザであってもよい。身分標識情報のリストは、1つ又は複数のユーザの身分標識情報を含む。身分標識情報は、ユーザの身分を標識する情報である。身分標識情報は、ユーザの標識タグやユーザ関連情報などのコンテンツを含む。ユーザの標識タグは、登録ユーザ名ではない。一般に、ユーザのプライバシーを考慮すると、ユーザのネットワーク名と実際の名前は身分標識情報に表示されない。ユーザを表す標識タグは、実際の意味を持たない任意の文字であってもよいし、ユーザの典型的な特徴を表す文字であってもよいし、又はユーザ関連情報中の特定の側面を表すものであってもよい。例えば、民間企業の社長、1980年代生まれの人、1960年代生まれのおじさん、ウォークラフトゲームの熱狂的な愛好家、印刷広告のデザイナーなどはすべて、ユーザの標識タグとして使用することができる。ユーザ関連情報は、ユーザの身分又はユーザの行為などに関連する情報である。本発明の実施形態では、ユーザ関連情報は、ユーザの人文属性情報、ユーザの社会的な身分情報、ユーザの家庭的な身分情報、及びユーザの行為情報のうちの少なくとも1つを含む。ユーザの人文属性情報は、ユーザの価値観を反映するものであり、ユーザの政治、経済、社会に対する見解を含む。例えば、トランプ大統領に対する支持やヒラリークリントンに対する支持、仕事の達成感の追求、富の追求などが挙げられる。ユーザの社会的な身分情報は、ユーザが存在する社会環境におけるユーザの身分に関連する情報である。例えば、国有企業の責任者、民間企業のマネージャー、ソフトウェアエンジニア、フォーチュン・グローバル500企業の人事部長などが挙げられる。ユーザの家庭的な身分情報は、ユーザの家庭における身分に関連する情報である。例えば、8歳の男の子の父親、専業主婦が挙げられる。ユーザの行為情報は、ユーザの行為、趣味などに関連する情報である。例えば、ウォークラフトゲームの熱狂的な愛好家、ワイン愛好家、10回マラソンを完走した者などが挙げられる。これらのユーザ関連情報に基づいて、情報によって表されるユーザについて、最初の直感的な認識を得ることができる。ユーザが選択した公開したくないユーザ関連情報のコンテンツは、ビデオサーバーが提供する身分標識情報に表示されない。
【0052】
ビデオサーバーによって提供される他のユーザの身分標識情報のリストは、単純なユーザ標識タグのみを含んでもよく、部分的又は完全なユーザ関連情報のコンテンツを含んでもよい。例えば、サーバーはまず、他のユーザのユーザ標識タグのリストをユーザ機器に送信する。例えば、「王者栄耀(登録商標)(ストラテジーゲーム)の無経験者、王者栄耀(登録商標)の初心者、王者栄耀(登録商標)の中上級プレーヤー」などの標識タグを含むリストが、ユーザ機器に提供される。ユーザは、ユーザ標識タグに直接基づいて選択してもよく、ユーザ標識タグの後にあるフローティングインターフェース又は後続の1つ以上のレベルのインターフェースに表示される詳細なユーザ関連情報のコンテンツに基づいて選択してもよい。例えば、「王者栄耀(登録商標)の中上級プレーヤー」のユーザ標識タグの後のユーザ関連情報のコンテンツは、1980年代生まれの人、5歳の子供の父親、印刷広告のデザイナー、バドミントンの愛好家などの情報を更に含む。
【0053】
ステップS2では、ビデオサーバーは、ユーザ機器によって選択された身分標識情報に応じて、ビデオストリームをユーザ機器に提供する。ビデオ視聴ユーザは、ユーザ機器において、ビデオサーバーにより提供された他のユーザの身分標識情報のリストから1つの身分標識情報を選択する。ユーザ機器は、その身分標識情報をビデオサーバーに送信する。ビデオサーバーは、ユーザ機器により送信された他のユーザの身分標識情報に基づいて、その身分標識情報に対応する他のユーザ及びユーザ関連情報を確定し、その後、該他のユーザのユーザ関連情報を使用して、ユーザ機器にビデオサービスを提供する。例えば、ビデオサーバーでのユーザ「小明(Xiao Ming)」のユーザ名は「小張(Xiao Zhang)」であり、ビデオサーバーは「小張」のユーザ関連情報を使用してそのユーザ機器にビデオを提供する。即ち、「小張」に提供されるビデオコンテンツは、「小張」の価値観、趣味、社会的な身分、家庭的な身分などの情報を含むコンテンツを考慮している。ユーザ「小明」が他のユーザの身分標識情報、例えば、ユーザ標識タグが「1980年代生まれの民間企業の社長」である他のユーザの身分標識情報を選択すると、ビデオサーバーは、「1980年代生まれの民間企業の社長」のユーザ関連情報、即ち、「1980年代生まれの民間企業の社長」のユーザの価値観、趣味、社会的な身分、家庭的な身分等情報を使用して、「小張」のユーザ関連情報として、「小張」にビデオサービスを提供する。ユーザ機器によって選択された他のユーザの身分標識情報は、ユーザ標識タグのみを含む情報であり得る。ビデオサーバーは、ユーザ標識タグに基づいて、ビデオサーバーで対応するユーザのユーザ関連情報を見つけ、その後、該他のユーザのユーザ関連情報を使用してユーザ機器にビデオサービスを提供する。ユーザ機器によって選択された他のユーザの身分標識情報は、自分の友人リスト中の他の友人ユーザのユーザ標識タグであり得る。ビデオサーバーは、他の友人ユーザのユーザ標識タグに基づいて、サーバーで友人ユーザ標識タグに対応するユーザ関連情報を見つけ、その後、友人ユーザのユーザ関連情報を使用してユーザ機器にビデオサービスを提供する。
【0054】
図3は、本発明の好ましい実施形態のビデオストリームを提供する方法の概略フローチャートである。
図3に示すように、本発明の好ましい実施形態に係る方法は、ステップS11、ステップS12及びステップS2を含む。
図3に示されるステップS1とステップS2は、
図2を参照して上述したステップS1及びS2と同じコンテンツを有する。
図3に示される好ましい実施形態では、ステップS1は、ステップS11とステップS12を含む。
【0055】
ステップS11では、ビデオサーバーは、ユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報に基づいて、他のユーザの身分標識情報のリストを確定する。ユーザが視聴するビデオのシーン情報は、ユーザが視聴するビデオの時間及び/又は場所を含む。ユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報は、ユーザの好みのビデオタイプや、ユーザがビデオを視聴する方式などの情報を含む。ユーザの好みのビデオタイプは、例えば、ニュース、エンターテインメント、ホラー、知識・ドキュメンタリーなどを含む。ユーザがビデオを視聴する方式は、例えば、頻繁に早送りするか、繰り返し再生するかなどを含む。ビデオサーバーは、マッチング法を使用して、ユーザ機器におけるユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報を、他のユーザのユーザ関連情報、他のユーザが視聴するビデオのシーン情報、及び他のユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報とマッチングすることができる。最も高いマッチング値を持ち閾値を超える他のユーザの標識タグ情報を、ユーザ機器に送信する。ビデオサーバーは、様々な情報のマッチング結果に対して異なる重み値を設定し、重み値の違いによりビデオサーバーの選択方法を調整することができる。例えば、重要な情報や、ユーザの興味を引く可能性のある情報項目について、より高い重み値を設定する。次に、すべてのユーザ関連情報項目の加重平均後のマッチング結果を閾値と比較して、閾値を超え、上位にランキングされる1人以上の他のユーザを選択する。その後、選択された他のユーザのユーザ標識タグを確定する。ユーザ標識タグは、実際の意味を持たない任意の文字であってもよいし、ユーザの典型な特徴を表す文字であってもよいし、又はユーザ関連情報中の特定の側面を表すものであってもよい。ユーザ標識タグ及び対応するユーザ関連情報は、ユーザの身分標識情報を構成する。最後に、これらの複数の他のユーザの身分標識情報を、ユーザ機器に送信される他のユーザの身分標識情報のリストとして確定する。なお、ビデオサーバーが他のユーザの身分標識情報のリストを確定する上記のプロセスは一例に過ぎず、ビデオサーバーが他のユーザの身分標識情報のリストを確定する他の既存の又は今後現れ得る解決策は、本発明に適用できる場合、本発明の保護範囲に含まれるべきであり、かつ参照によりここに含まれる。
【0056】
ステップS12では、ビデオサーバーは、他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に送信する。ステップS11では、ビデオサーバーは、ユーザ標識タグ、ユーザの身分情報などのコンテンツを含む、ユーザ機器に送信しようとする他のユーザの身分標識情報のリストを確定する。ステップS12では、ビデオサーバーは、他のユーザの身分標識情報のリストを送信する方式を確定する。サーバーは、他のユーザの身分標識情報のすべてのコンテンツをユーザ機器に送信してもよいし、他のユーザのユーザ標識タグ、又は身分標識情報におけるキー情報、又はユーザの興味のある情報コンテンツのみを送信してもよい。ビデオサーバーは、プッシュモードで他のユーザの身分標識情報のリストを定期的にアクティブに送信することができる。また、ユーザ機器からのリクエストを受信した後に送信することもできる。また、イベントトリガー方式で送信することもできる。例えば、ユーザがビデオサービスを使用する特定の期間、例えば、ユーザがビデオサービスを終了する前に、又はビデオサービスを開始した直後に、送信する。
【0057】
図4は、本発明の実施形態による、ユーザ機器でビデオストリームの提供を補助する方法の概略フローチャートである。本発明の実施形態に係るユーザ機器は、キーボード、マウス、リモコン、タッチパッド、又は手書きデバイスなどの方式でユーザとマンマシンインタフェースを実現することができる任意の電子製品、例えば、コンピューター、スマートフォン、PDA、IPTVなどを含むが、これらに限定されない。
【0058】
図4に示すように、本実施形態によるビデオストリームの提供を補助する方法は、ステップS3を含む。ステップS3では、ユーザ機器は、他のユーザの身分標識情報をビデオサーバーに送信する。本発明の実施形態では、他のユーザとは、現在ビデオサーバーにログインしている登録ユーザ以外の他の登録ユーザを意味する。他のユーザは、ビデオサーバー上の実際の登録ユーザであってもよいし、又はビデオサーバーの仮想化されたユーザであってもよい。身分標識情報は、ユーザの身分を標識する情報である。身分標識情報は、ユーザの標識タグやユーザ関連情報などのコンテンツを含む。ユーザの標識タグは、登録ユーザ名ではない。一般に、ユーザのプライバシーを考慮すると、ユーザのネットワーク名と実際の名前は身分標識情報に表示されない。ユーザを表す標識タグは、実際の意味を持たない任意の文字であってもよいし、ユーザの典型的な特徴を表す文字であってもよいし、又はユーザ関連情報中の特定の側面を表すものであってもよい。例えば、民間企業の社長、1980年代生まれの人、1960年代生まれのおじさん、ウォークラフトゲームの熱狂的な愛好家、印刷広告のデザイナーなどはすべて、ユーザの標識タグとして使用することができる。ユーザ関連情報は、ユーザの身分又はユーザの行為に関連する情報である。本発明の実施形態では、ユーザ関連情報は、ユーザの人文属性情報、ユーザの社会的な身分情報、ユーザの家庭的な身分情報、及びユーザの行為情報のうちの少なくとも1つを含む。ユーザの人文属性情報は、ユーザの価値観を反映するものであり、ユーザの政治、経済、社会に対する見解を含む。例えば、トランプ大統領に対する支持やヒラリークリントンに対する支持、仕事の達成感の追求、富の追求などが挙げられる。ユーザの社会的な身分情報は、ユーザが存在する社会環境におけるユーザの身分に関連する情報である。例えば、国有企業の責任者、民間企業のマネージャー、ソフトウェアエンジニア、フォーチュン・グローバル500企業の人事部長などが挙げられる。ユーザの家庭的な身分情報は、ユーザの家庭における身分に関連する情報である。例えば、8歳の男の子の父親、専業主婦が挙げられる。ユーザの行為情報は、ユーザの行為、趣味などに関連する情報である。例えば、ウォークラフトゲームの熱狂的な愛好家、ワイン愛好家、10回マラソンを完走した者などが挙げられる。これらのユーザ関連情報に基づいて、情報によって表されるユーザについて、最初の直感的な認識を得ることができる。
【0059】
図5は、本発明の好ましい実施形態のビデオストリームの提供を補助する概略フローチャートである。
図5に示すように、本発明の好ましい実施形態に係るビデオストリームの提供を補助する方法は、ステップS3、S4及びステップS5を含む。
図5に示されるステップS3は、
図4を参照して上述したステップS3と同じコンテンツを有する。
図5に示される好ましい実施形態では、本発明の実施形態のビデオストリームの提供を補助する方法は、ステップS4とステップS5を更に含む。
【0060】
ステップS4では、ユーザ機器は、ビデオサーバーによって送信された他のユーザの身分標識情報のリストを受信する。ビデオサーバーは、プッシュモードで他のユーザの身分標識情報のリストを定期的にアクティブに送信することができる。ユーザ機器からのリクエストを受信した後に送信することもでき、また、イベントトリガー方式で送信することもできる。例えば、ユーザがビデオサービスを使用する特定の期間、例えば、ユーザがビデオサービスを終了する前に、又はビデオサービスを開始した直後に、送信する。ユーザ機器は、ビデオサーバーによって送信された他のユーザの身分標識情報のリストを受信した後、他のユーザの身分標識情報のリストを保存又は画面に表示する。
【0061】
ステップS5では、ユーザ機器は、他のユーザの身分標識情報のリストに基づいて、使用したい他のユーザの身分標識情報を選択する。ユーザは、ユーザ機器で他のユーザの身分標識情報のリストをチェックし、リストから趣味のある他のユーザの身分標識情報を選択し、即ち、使用したいユーザ関連情報として、この身分標識情報に対応するユーザ関連情報を使用する。
【0062】
本発明の別の好ましい実施形態では、本発明の実施形態のビデオストリームの提供を補助する方法は、ステップS6を更に含む(図示せず)。ステップS6では、ユーザ機器は、友人リスト中の友人の身分標識情報を他のユーザの身分標識情報として使用する。ビデオサーバー又はサードパーティのソーシャルアプリケーションプログラムは、ユーザ間で友人を追加する機能を提供する。ユーザは、ビデオサーバーに送信する他のユーザの身分標識情報として、友人リストから友人の身分標識情報を選択してもよい。ユーザ機器は、友人の身分標識タグのみを提供してもよい。ビデオサーバーは、身分標識タグに基づいて、友人のユーザ関連情報を確定し、友人のユーザ関連情報に従ってビデオストリームをユーザに提供する。
【0063】
図6は、本発明の実施形態のビデオストリームを提供する装置の模式図である。図に示すように、本発明の実施形態に係るビデオストリームを提供する装置は、ネットワーク機器により実現することができる。ネットワーク機器は、単一のネットワークサーバー、複数のネットワークデバイスからなるサーバー群、又は大量のコンピューター若しくはネットワークサーバーにより構成されクラウドコンピューティングに基づくクラウドを含むが、これらに限定されるものではない。ここで、クラウドコンピューティングは、分散コンピューティングの一種であり、疎結合されるコンピューター群からなる仮想スーパーコンピューターである。
【0064】
図6に示すように、本実施形態に係るビデオストリームを提供する装置は、標識提供装置101とビデオ提供装置102を含む。
【0065】
まず、標識提供装置101は、他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に提供する。本発明の実施形態に係るユーザ機器は、キーボード、マウス、リモコン、タッチパッド、又は手書きデバイスなどの方式でユーザとマンマシンインタフェースを実現することができる任意の電子製品、例えば、コンピューター、スマートフォン、PDA、IPTVなどを含むが、これらに限定されない。ネットワーク機器とユーザ機器との間の通信は互いに独立し、例えば、TCP/IPプロトコル、UDPプロトコルなどのパケットデータ伝送方式に基づいて通信することも、無線通信又は他のエンドツーエンド通信プロトコルに基づいて通信することもできる。なお、ネットワーク機器、ユーザ機器及びネットワーク機器とユーザ機器との間のネットワーク又は通信方式は単なる一例に過ぎず、本発明に適用可能であれば、既存の又は今後現れ得る他のネットワーク機器、ユーザ機器及びネットワーク、通信方式は、本発明の保護範囲に含まれるべきであり、参照により本明細書に含まれる。
【0066】
標識提供装置101は、他のユーザの身分標識情報のリストを生成し、ネットワーク機器とユーザ機器との間の通信方式により、ユーザ機器に送信する。本発明の実施形態では、他のユーザとは、現在ユーザ機器を介してビデオを視聴している登録ユーザ以外の他の登録ユーザを意味する。他のユーザは、ビデオサーバー上の実際の登録ユーザであってもよいし、又はビデオサーバーの仮想化されたユーザであってもよい。身分標識情報のリストは、1つ又は複数のユーザの身分標識情報を含む。身分標識情報は、ユーザの身分を標識する情報である。身分標識情報は、ユーザの標識タグやユーザ関連情報などのコンテンツを含む。ユーザの標識タグは、登録ユーザ名ではない。一般に、ユーザのプライバシーを考慮すると、ユーザのネットワーク名と実際の名前は身分標識情報に表示されない。ユーザを表す標識タグは、実際の意味を持たない任意の文字であってもよいし、ユーザの典型的な特徴を表す文字であってもよいし、又はユーザ関連情報中の特定の側面を表すものであってもよい。例えば、民間企業の社長、1980年代生まれの人、1960年代生まれのおじさん、ウォークラフトゲームの熱狂的な愛好家、印刷広告のデザイナーなどはすべて、ユーザの標識タグとして使用することができる。ユーザ関連情報は、ユーザの身分又はユーザの行為などに関連する情報である。本発明の実施形態では、ユーザ関連情報は、ユーザの人文属性情報、ユーザの社会的な身分情報、ユーザの家庭的な身分情報、及びユーザの行為情報のうちの少なくとも1つを含む。ユーザの人文属性情報は、ユーザの価値観を反映するものであり、ユーザの政治、経済、社会に対する見解を含む。例えば、トランプ大統領に対する支持やヒラリークリントンに対する支持、仕事の達成感の追求、富の追求などが挙げられる。ユーザの社会的な身分情報は、ユーザが存在する社会環境におけるユーザの身分に関連する情報である。例えば、国有企業の責任者、民間企業のマネージャー、ソフトウェアエンジニア、フォーチュン・グローバル500企業の人事部長などが挙げられる。ユーザの家庭的な身分情報は、ユーザの家庭における身分に関連する情報である。例えば、8歳の男の子の父親、専業主婦が挙げられる。ユーザの行為情報は、ユーザの行為、趣味などに関連する情報である。例えば、ウォークラフトゲームの熱狂的な愛好家、ワイン愛好家、10回マラソンを完走した者などが挙げられる。これらのユーザ関連情報に基づいて、情報によって表されるユーザについて、最初の直感的な認識を得ることができる。ユーザが選択した公開したくないユーザ関連情報のコンテンツは、標識提供装置101が提供する身分標識情報に表示されない。
【0067】
標識提供装置101によって提供される他のユーザの身分標識情報のリストは、単純なユーザ標識タグのみを含んでもよく、部分的又は完全なユーザ関連情報のコンテンツを含んでもよい。例えば、標識提供装置101まず、他のユーザのユーザ標識タグのリストをユーザ機器に送信する。例えば、「王者栄耀(登録商標)の無経験者、王者栄耀(登録商標)の初心者、王者栄耀(登録商標)の中上級プレーヤー」などの標識タグを含むリストが、ユーザ機器に提供される。ユーザは、ユーザ標識タグに直接基づいて選択してもよく、ユーザ標識タグの後にあるフローティングインターフェース又は後続の1つ以上のレベルのインターフェースに表示される詳細なユーザ関連情報のコンテンツに基づいて選択してもよい。例えば、「王者栄耀(登録商標)の中上級プレーヤー」のユーザ標識タグの後のユーザ関連情報のコンテンツは、1980年代生まれの人、5歳の子供の父親、印刷広告のデザイナー、バドミントンの愛好家などの情報を更に含む。
【0068】
ビデオ提供装置102は、ユーザ機器によって選択された身分標識情報に応じて、ビデオストリームをユーザ機器に提供する。ビデオ視聴ユーザは、ユーザ機器において、標識提供装置101により提供された他のユーザの身分標識情報のリストから1つの身分標識情報を選択する。ユーザ機器は、その身分標識情報をビデオ提供装置102に送信する。ビデオ提供装置102は、ユーザ機器により送信された他のユーザの身分標識情報に基づいて、その身分標識情報に対応する他のユーザ及びユーザ関連情報を確定し、その後、該他のユーザのユーザ関連情報を使用して、ユーザ機器にビデオサービスを提供する。例えば、ビデオサーバーでのユーザ「小明」のユーザ名は「小張」であり、ビデオ提供装置102は「小張」のユーザ関連情報を使用してそのユーザ機器にビデオを提供する。即ち、「小張」に提供されるビデオコンテンツは、「小張」の価値観、趣味、社会的な身分、家庭的な身分などの情報を含むコンテンツを考慮している。ユーザ「小明」が他のユーザの身分標識情報、例えば、ユーザ標識タグが「1980年代生まれの民間企業の社長」である他のユーザの身分標識情報を選択すると、ビデオ提供装置102は、「1980年代生まれの民間企業の社長」のユーザ関連情報、即ち、「1980年代生まれの民間企業の社長」のユーザの価値観、趣味、社会的な身分、家庭的な身分等情報を使用して、「小張」のユーザ関連情報として、「小張」にビデオサービスを提供する。ユーザ機器によって選択された他のユーザの身分標識情報は、ユーザ標識タグのみを含む情報であってもよい。ビデオ提供装置102は、ユーザ標識タグに基づいて、ビデオサーバーで対応するユーザのユーザ関連情報を見つけ、その後、該他のユーザのユーザ関連情報を使用してユーザ機器にビデオサービスを提供する。ユーザ機器によって選択された他のユーザの身分標識情報は、自分の友人リスト中の他の友人ユーザのユーザ標識タグであり得る。ビデオ提供装置102は、他の友人ユーザのユーザ標識タグに基づいて、サーバーで友人ユーザ標識タグに対応するユーザ関連情報を見つけ、その後、友人ユーザのユーザ関連情報を使用してユーザ機器にビデオサービスを提供する。
【0069】
図7は、本発明の好ましい実施形態のビデオストリームを提供する装置の模式図である。
図7に示すように、本発明の好ましい実施形態に係る装置は、標識確定ユニット111、標識発行ユニット112及びビデオ提供装置102を含む。
図7に示される標識提供装置101及びビデオ提供装置102は、
図6を参照して上述した標識提供装置101及びビデオ提供装置102と同じコンテンツを有する。
図3に示される好ましい実施形態では、標識提供装置101は、標識確定ユニット111と標識発行ユニット112を含む。
【0070】
標識確定ユニット111は、ユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報に基づいて、他のユーザの身分標識情報のリストを確定する。ユーザが視聴するビデオのシーン情報は、ユーザが視聴するビデオの時間及び/又は場所を含む。ユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報は、ユーザの好みのビデオタイプや、ユーザがビデオを視聴する方式などの情報を含む。ユーザの好みのビデオタイプは、例えば、ニュース、エンターテインメント、ホラー、知識・ドキュメンタリーなどを含む。ユーザがビデオを視聴する方式は、例えば、頻繁に早送りするか、繰り返し再生するかなどを含む。標識確定ユニット111は、マッチング法を使用して、ユーザ機器におけるユーザ関連情報、ユーザが視聴するビデオのシーン情報、及びユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報を、他のユーザのユーザ関連情報、他のユーザが視聴するビデオのシーン情報、及び他のユーザが視聴するビデオの特徴的な属性情報とマッチングすることができる。最も高いマッチング値を持ち閾値を超える他のユーザの標識タグ情報を、ユーザ機器に送信する。標識確定ユニット111は、様々な情報のマッチング結果に対して異なる重み値を設定し、重み値の違いにより選択方法を調整することができる。例えば、重要な情報や、ユーザの興味を引く可能性のある情報項目について、より高い重み値を設定する。次に、すべてのユーザ関連情報項目の加重平均後のマッチング結果を閾値と比較して、閾値を超え、上位にランキングされる1人以上の他のユーザを選択する。その後、選択された他のユーザのユーザ標識タグを確定する。ユーザ標識タグは、実際の意味を持たない任意の文字であってもよいし、ユーザの典型な特徴を表す文字であってもよいし、又はユーザ関連情報中の特定の側面を表すものであってもよい。ユーザ標識タグ及び対応するユーザ関連情報は、ユーザの身分標識情報を構成する。最後に、これらの複数の他のユーザの身分標識情報を、ユーザ機器に送信される他のユーザの身分標識情報のリストとして確定する。なお、標識確定ユニット111の上記解決策は単なる一例に過ぎず、適用可能であれば、既存の他の又は今後現れ得る標識確定ユニット111の解決策は、本発明の保護範囲に含まれるべきであり、かつ参照によってここに含まれる。
【0071】
標識発行ユニット112は、他のユーザの身分標識情報のリストをユーザ機器に送信する。標識確定ユニット111は、ユーザ標識タグやユーザの身分情報などのコンテンツを含む、ユーザ機器に送信しようとする他のユーザの身分標識情報のリストを確定する。標識発行ユニット112は、他のユーザの身分標識情報のリストを送信する方式を確定する。標識発行ユニット112は、他のユーザの身分標識情報のすべてのコンテンツをユーザ機器に送信してもよいし、他のユーザのユーザ標識タグ、又は身分標識情報におけるキー情報、又はユーザの興味のある情報コンテンツのみを送信してもよい。標識発行ユニット112は、プッシュモードで他のユーザの身分標識情報のリストを定期的にアクティブに送信することができる。また、ユーザ機器からのリクエストを受信した後に送信することもできる。また、イベントトリガー方式で送信することもできる。例えば、ユーザがビデオサービスを使用する特定の期間、例えば、ユーザがビデオサービスを終了する前に、又はビデオサービスを開始した直後に、送信する。
【0072】
図8は、本発明の実施形態による、ユーザ機器でビデオストリームの提供を補助する装置の模式図である。本発明の実施形態に係るユーザ機器は、キーボード、マウス、リモコン、タッチパッド、又は手書きデバイスなどの方式でユーザとマンマシンインタフェースを実現することができる任意の電子製品、例えば、コンピューター、スマートフォン、PDA、IPTVなどを含むが、これらに限定されない。
【0073】
図8に示すように、本実施形態に係るビデオストリームの提供を補助する装置は、標識アップロード装置103を含む。標識アップロード装置103は、他のユーザの身分標識情報をビデオサーバーに送信する。本発明の実施形態では、他のユーザとは、現在ビデオサーバーにログインしている登録ユーザ以外の他の登録ユーザを意味する。他のユーザは、ビデオサーバー上の実際の登録ユーザであってもよいし、又はビデオサーバーの仮想化されたユーザであってもよい。身分標識情報は、ユーザの身分を標識する情報である。身分標識情報は、ユーザの標識タグやユーザ関連情報などのコンテンツを含む。ユーザの標識タグは、登録ユーザ名ではない。一般に、ユーザのプライバシーを考慮すると、ユーザのネットワーク名と実際の名前は身分標識情報に表示されない。ユーザを表す標識タグは、実際の意味を持たない任意の文字であってもよいし、ユーザの典型的な特徴を表す文字であってもよいし、又はユーザ関連情報中の特定の側面を表すものであってもよい。例えば、民間企業の社長、1980年代生まれの人、1960年代生まれのおじさん、ウォークラフトゲームの熱狂的な愛好家、印刷広告のデザイナーなどはすべて、ユーザの標識タグとして使用することができる。ユーザ関連情報は、ユーザの身分又はユーザの行為に関連する情報である。本発明の実施形態では、ユーザ関連情報は、ユーザの人文属性情報、ユーザの社会的な身分情報、ユーザの家庭的な身分情報、及びユーザの行為情報のうちの少なくとも1つを含む。ユーザの人文属性情報は、ユーザの価値観を反映するものであり、ユーザの政治、経済、社会に対する見解を含む。例えば、トランプ大統領に対する支持やヒラリークリントンに対する支持、仕事の達成感の追求、富の追求などが挙げられる。ユーザの社会的な身分情報は、ユーザが存在する社会環境におけるユーザの身分に関連する情報である。例えば、国有企業の責任者、民間企業のマネージャー、ソフトウェアエンジニア、フォーチュン・グローバル500企業の人事部長などが挙げられる。ユーザの家庭的な身分情報は、ユーザの家庭における身分に関連する情報である。例えば、8歳の男の子の父親、専業主婦が挙げられる。ユーザの行為情報は、ユーザの行為、趣味などに関連する情報である。例えば、ウォークラフトゲームの熱狂的な愛好家、ワイン愛好家、10回マラソンを完走した者などが挙げられる。これらのユーザ関連情報に基づいて、情報によって表されるユーザについて、最初の直感的な認識を得ることができる。
【0074】
図9は、本発明の好ましい実施形態のビデオストリームの提供を補助する装置の模式図である。
図9に示すように、本発明の好ましい実施形態に係るビデオストリームの提供を補助する装置は、標識アップロード装置103、受信装置104及び第1選択装置105を含む。
図9に示される標識アップロード装置103は、
図8を参照して上述した標識アップロード装置103と同じコンテンツを有する。
図9に示される好ましい実施形態では、本発明の実施形態のビデオストリームの提供を補助する装置は、受信装置104と第1選択装置105を更に含む。
【0075】
受信装置104は、ビデオサーバーによって送信された他のユーザの身分標識情報のリストを受信する。ビデオサーバーは、プッシュモードで他のユーザの身分標識情報のリストを定期的にアクティブに送信することができる。受信装置104からのリクエストを受信した後に送信することもできる。また、イベントトリガー方式で送信することもできる。例えば、ユーザがビデオサービスを使用する特定の期間、例えば、ユーザがビデオサービスを終了する前に、又はビデオサービスを開始した直後に、送信する。受信装置104は、ビデオサーバーによって送信された他のユーザの身分標識情報のリストを受信した後、他のユーザの身分標識情報のリストを保存又は画面に表示する。
【0076】
第1選択装置105は、他のユーザの身分標識情報のリストに基づいて、使用したい他のユーザの身分標識情報を選択する。ユーザは、ユーザ機器で他のユーザの身分標識情報のリストをチェックする。第1選択装置105は、ユーザがリストから選択した趣味のある他のユーザの身分標識情報に基づいて、使用したいユーザ関連情報として、この身分標識情報に対応するユーザ関連情報を使用する。
【0077】
本発明の別の好ましい実施形態では、本発明の実施形態のビデオストリームの提供を補助する装置は、第2選択装置106を更に含む(図示せず)。第2選択装置106は、友人リスト中の友人の身分標識情報を他のユーザの身分標識情報として使用する。ビデオサーバー又はサードパーティのソーシャルアプリケーションプログラムは、ユーザ間で友人を追加する機能を提供する。第2選択装置106は、ユーザが友人リストから選択した友人の身分標識情報に基づいて、ビデオサーバーに送信する他のユーザの身分標識情報として使用する。第2選択装置106は、友人の身分標識タグのみを提供してもよい。ビデオサーバーは、身分標識タグに基づいて、友人のユーザ関連情報を確定し、友人のユーザ関連情報に従ってビデオストリームをユーザに提供する。
【0078】
なお、本発明は、ソフトウェア及び/又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実行されてもよい。例えば、本発明の各装置は、特定用途向け集積回路(ASIC)または任意の他の類似のハードウェアデバイスを用いて実現することができる。一実施形態において、本発明のソフトウェアプログラムは、プロセッサの実行によって上記ステップ又は機能を実現することができる。同様に、本発明のソフトウェアプログラム(関連するデータ構造を含む)は、コンピューター読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。コンピューター読み取り可能な媒体は、コンピューター読み取り可能な信号媒体又はコンピューター読み取り可能な記憶媒体であってもよい。コンピューター読み取り可能な記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線、又は半導体などのシステム、装置又はデバイス、又はそれらの任意の組み合わせをであってもよいが、それらに限定されない。コンピューター読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ又は複数の導線を含む電気的な接続、携帯型コンピューターディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバー、携帯型コンパクトディスク取り専用メモリ(CD-ROM)、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の組み合わせを含む。本明細書では、コンピューター読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含むか又は記憶する任意の有形媒体であり得る。このプログラムは、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用するか又はそれらと組み合わせて使用することができる。
【0079】
コンピューター読み取り可能な信号媒体は、例えば、ベースバンドで又は搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含むことができ、コンピューター読み取り可能なプログラムコードがその中に運ばれる。この伝播されたデータ信号は、電磁信号、光信号、又は上記の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない多くの形式採用できる。コンピューター読み取り可能な信号媒体は、コンピューター読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピューター読み取り可能な媒体であってもよい。このコンピューター読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって、又はそれらと組み合わせて使用するプログラムを送信、伝播、または伝達することができる。
【0080】
コンピューター読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、無線、電線、光ケーブル、RFなど、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体によって伝達することができる。
【0081】
本発明の動作を実行するためのコンピュータープログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語又はそれらの組み合わせでプログラミングすることができる。プログラミング言語は、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語を含み、また、「C」言語などの従来の手続き型プログラミング言語も含む。プログラムコードは、ユーザのコンピューターで完全に実行することも、ユーザのコンピューターで部分的に実行することも、独立したソフトウェアパッケージとして実行することも、一部がユーザコンピューターで一部がリモートコンピューターで実行することも、あるいは、完全にリモートコンピューター又はサーバーで実行することもできる。リモートコンピューターの場合、リモートコンピューターは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを介して、ユーザのコンピューターに接続することができ、あるいは、外部のコンピューターに接続することができる(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用して、インターネットを介して接続する)。
【0082】
また、本発明のいくつかのステップ又は機能は、例えば、プロセッサと協働して各ステップ又は機能を実行する回路など、ハードウェアで実現されてもよい。
【0083】
当業者にとっては、本発明は、上記の例示的な実施形態の詳細コンテンツに限定されるものではなく、本発明の精神または本質的な特徴から逸脱しない範囲で、他の具体的な形態で実施できることが明らかである。したがって、実施形態はすべての点において、制限的なものではなく例示的なものとみなされるべきである。本発明の範囲は、以上の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって制限されるものである。よって、特許請求の範囲と等価な要素の意味及び範囲内に入る全ての変更は本発明に含まれることが意図されている。特許請求の範囲におけるいかなる参照符号も、関連する請求項を限定するものと見なされるべきではない。また、用語「含む/備える」は、他のユニットまたはステップを排除するものではない。単数は複数を排除するものではない。システムの請求項に記載の複数のユニットまたは装置は、単一のユニットまたは装置によりソフトウェア又はハードウェアを介して実現することができる。「第1の」や「第2の」などの用語は、名称を表すために使用されるが、いずれも特定の順序を示さない。